データベースの更新方法及び更新システム
【課題】データベースのユーザー側又は更新者側に、データベースのシステム構造や更新方法とデータの専門的な内容との両方を熟知した者がいなくても、データの更新を適切にかつ効率的に行うことができるデータベースの更新方法及び更新システムを提供する。
【解決手段】データベースの更新方法であって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータを更新する本登録工程;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程を含むデータベースの更新方法を提供する。
【解決手段】データベースの更新方法であって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータを更新する本登録工程;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程を含むデータベースの更新方法を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースの更新方法及び更新システムに関する。特に、データの内容の理解に専門性を有するようなデータの更新や、水道、ガス等の広域物質移動施設の管理に用いる地理情報システムにおけるデータの更新に好適に適用することができるデータベースの更新方法及び更新システムに関する。
【背景技術】
【0002】
データベースの品質を維持するためには、適宜データベースのデータの更新をする必要がある。このため通常、データベースはユーザーが利用可能な編集機能を備えている。しかし、この編集機能はデータそのものが利用目的に適った品質を保持しているかどうかをチェックし保証するものではない。従って、専門性の高いデータベースのデータの更新をする場合には、編集機能の操作技能に加えデータの品質をチェックできる専門性(技術力と判断力)と時間的余裕が要求され、データベースのユーザーがこれら総てを兼ね備えることが困難な場合がある。
【0003】
例えば、水道施設の施設情報のデータベースの場合、地理情報システムを利用して施設情報の管理・活用を行う管理システムが開示されている(例えば特許文献1参照)。このような管理システムにおいて、施設の追加、修繕又は改良などにより施設の状態が変化するため、施設情報のデータベースのデータを更新する必要が生じる。この場合、施設を維持管理するユーザー側においては施設情報の内容に熟知した専門家、即ちデータの品質をチェックでき、かつ施設の地理的な配置に精通している専門家はいる。しかし、このようなデータベースのシステム構造は複雑な場合があり、そのシステム構造やデータの更新方法を熟知した専門家(業務支援のためのコンピュータシステムの専門家)をユーザー側において養成することが困難な場合がある。一方、データベースの更新業務総てをコンピュータシステムの専門家(更新者)に委託すると、更新者は通常水道施設等の専門的な知識を備えておらず、特に施設の地理的な配置に精通していないため、水道施設の変化がどこで発生したかを特定するのに時間がかかり、更新作業が非効率となる。
【特許文献1】特開2003−105808号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような現状に対応するものであり、データベースのユーザー側又は更新者側に、データベースのシステム構造や更新方法と、データの専門的な内容との両方を熟知した者がいなくても、データの更新を適切にかつ効率的に行うことができるデータベースの更新方法及び更新システムを提供することを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題に対応すべく鋭意検討を行った結果、ユーザー側が変化のあった施設の簡単な変化の内容を簡易情報として簡単に入力し、更新者側がこの情報及び他の詳細情報に基づきデータを正確に更新し、ユーザー側が更新されたデータを検収することにより、両者の特性が融合され、効率的にデータの更新を行うことができ、かつデータベースの品質を保持できることを見出した。
【0006】
即ち本発明は、以下のデータベースの更新方法及び更新システムを提供するものである。
【0007】
[1]データベースの更新方法であって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録工程;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程を含むデータベースの更新方法。
【0008】
[2]前記データベースが、位置情報データ、施設データ及び施設変更報データを含む地理情報システムのデータベースである上記[1]に記載のデータベースの更新方法。
【0009】
[3]前記簡易更新情報が、位置情報と文字情報とで構成されるメモ情報、及び簡易図形情報を含む上記[2]に記載のデータベースの更新方法。
【0010】
[4]前記仮登録工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更新位置の指定を促す段階と、指定された位置情報を含む簡易更新情報情報を位置情報によりデータベースに関連付けて登録する段階を含み;前記更新指示情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含み;前記本登録工程において、施設データを更新する段階を含み;検収情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、更新された施設データに基づいて施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を更新検収情報として位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含む上記[2]又は[3]に記載のデータベースの更新方法。
【0011】
[5]更新者側において、更新指示情報に対応する施設変更データを表示する工程;及びユーザー側において、データの更新内容に対応する施設変更データを表示する工程を更に含む上記[2]〜[4]の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【0012】
[6]前記地理情報システムのデータベースが、物質移動施設のデータベースである上記[2]〜[5]の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【0013】
[7]前記物質移動施設が水道施設である上記[6]に記載のデータベースの更新方法。
【0014】
[8]データベースの更新システムであって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータを更新する本登録手段;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段を備えるデータベースの更新システム。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザー側において情報の変化を仮登録することにより、情報の変化をタイムリーにデータベースに反映させることができ、かつ更新者側において詳細な更新情報を本登録することにより、データベースの品質を維持することができる。更に、データの更新をユーザー側と更新者側で分散して行うことにより、より効率的にデータの更新作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を水道施設の地理情報システム(以下、水道GISということがある)の例に基づいて説明するが本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
【0017】
図1は本発明のデータベースの更新システムを機能的に示す略線図である。このデータベースの更新システム1は、データベースのユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段2、更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段3、更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースを更新する本登録手段4、及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段5を備える。
【0018】
図2は水道GISのデータ構成の一例を示す略線図である。水道GIS6は、給・配水管路及びその付帯施設の情報を含む水道施設データ7を中心とし、水道施設変更データ8を含む電子ファイリングシステム9と連携し、地図等の地理情報を有する地理情報システムデータ10に基づき給・配管路等の施設をGISエンジンにより地理情報とリンクさせて表示できるシステムである。水道GISのデータ構成の一例を表1に示す。以下、水道GISにおける水道施設データ7の更新を例に説明する。
【0019】
【表1】
【0020】
この例において、配水管の増設等の水道施設の変更があった場合に、ユーザー側において、簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録が行われる。ユーザー側において簡易更新情報が仮登録された状態の画面の一例を図3に示す。仮登録の際には、地理情報データに基づいて地図11が表示され、水道施設データに基づいて既存の管路12や既存の給水装置13が地図11上に表示される。そして、この画面において、地図上における施設の追加・改変等の変更のあった位置に関連付けて簡易更新情報が入力され登録される。簡易更新情報は、地図に関連付けるための位置情報と施設更新の簡単な内容を含む。例えば、図3における地図11上に、施設の追加・改変等の変更のあった場所の概略位置を示す枠線14(位置情報)及び変更の内容を簡単に示す文字情報15(日付、工事内容、装置番号、担当者名等の文字情報)を含むメモ情報、及び変更の内容の概略を視覚的に認識できる簡易図形情報16が簡易更新情報として入力され登録される。また、メモ情報には、メモ情報の用途を示すメモ区分が含まれることが好ましい。メモ区分は、例えば「更新指示」、「修正指示」、「検収依頼」、「問合せ」等とする。例えば、ユーザー側において、図3に示す簡易更新情報が登録され、これを更新者側に送る際に、メモ区分を「更新指示」として送ることにより、簡易更新情報が更新指示情報であることが明確となる。なお、この段階では、水道施設データそのものは更新されず、水道施設データとは別のデータとして簡易更新情報が登録された状態となる。
【0021】
メモ情報を登録する手段として、例えば、ユーザーインターフェース(以下、UIという場合がある)として図4に示すようなメモエディター17を備えることが好ましい。図4に示すメモエディター17において、メモ区分18が適宜選択され、メモ内容19に工事内容、担当者、日付、その他のコメント等が入力される。このようなメモエディター17により、メモ情報を簡単に登録することが可能となる。施設の変更箇所を示す位置情報は、図4のメモエディター17におけるメモポリゴン20として登録される。具体的には、例えば図3における地図11上においてマウスなどで該当箇所を囲むようにポインターを移動させることにより、該当箇所を囲むポリゴン(枠線14)が形成され、位置情報が登録される。簡易図形情報を登録する手段としては例えば図3における簡易図形16のような点及び/又は線から構成される図形を登録できる簡易図形画描手段を備えることが好ましい。具体的には、線を選択して、マウスなどにより位置を指定することにより管路の経路を示す簡易図形を作成することができ、点を選択してマウスなどにより位置を指定することにより弁栓類を示す簡易図形を作成することができる。なお、ここで述べた位置情報及び簡易図形情報は、精度を必要とするものではなく、位置情報は変更のあった場所の概略の位置がわかる程度でよく、簡易図形情報は変更の内容の概略が視覚的にわかるものであればよい。
【0022】
次に、簡易更新情報を更新指示情報としてユーザー側から更新者側に送る。送る方法に特に制限はなく、有線や無線の通信回線を介してオンラインで送ってもよく、オフラインで送ってもよい。オフラインで送る場合には、例えば図5に示すように定期的(例えば1月ごと)に仮登録された更新指示情報を含むデータベース21が移動可能な媒体に複製され更新者側に送られることが好ましい。この場合、図5に示すようにユーザー側と更新者側でデータベースを各々持ち、そのデータの内容が異なることになる。従って、図6に示すように各データベースの同期をとる工程を含むことが好ましい。同期をとる手段としては、例えばレプリケーション機能により同期をとる手段などがある。このような工程を含むことにより、ユーザー側においてデータベースの利用を中断することなくデータベースの更新を行うことができる。更新指示情報をオンラインで送る場合には、ユーザー側と更新者側で各々データベースをもってもよく、図7(a)に示すように、1つのデータベースをユーザー側で備え、更新者側がネットワークを介してアクセスできる構成としてもよい。或いは、図7(b)に示すように別な場所にデータベースをおき、ユーザー側、更新者側各々が通信回線を介してアクセスできる構成としてもよい。なお、更新指示情報をユーザー側から更新者側に送ることは必須ではなく、更新者側において更新指示情報を表示できる状態にできればよい。
【0023】
次に、更新者側において更新指示情報を表示する。更新指示情報は、更新者側においても図3のように表示される。この場合、変更箇所を示す枠線14に対応して付箋紙を張るようなイメージで文字情報15が表示されることが好ましい。通常は、更新者側において、更新指示情報を表示するために、ユーザー側と同様に、地図上に既存の施設情報及び簡易更新情報(更新指示情報)を表示し登録・編集できる手段を備える。
【0024】
次に、更新者側において表示された更新指示情報に基づきデータベースのデータを更新する本登録が行われる。この例においては、更新指示情報によって示された該当位置の水道施設データが更新される。
【0025】
この際、更新指示情報に対応する施設の施設変更データを表示することが好ましい。施設の変更があった場合、その変更の詳細な情報を示す図面や台帳などが作成される。この図面や台帳などの詳細な変更情報が、施設変更情報として、装置番号を含む文字データ、イメージデータ、CADデータ等種々のデータ形式で、図2に示す電子ファイリングシステム9に登録される。そして電子ファイリングシステム9から施設変更データ(水道施設変更データ8)としてGIS(水道GIS6)にデータが提供されることにより、メモ情報として登録された装置番号から施設変更データを更新指示情報と関連付けて表示することが可能となる。そして、施設変更データを参照することにより、正確で効率的なデータの更新ができる。従って、このデータベースの更新システムが施設変更データにアクセス可能に構成され、更新指示情報に対応して表示できる手段を有することが好ましい。データベースのデータ(ここでは水道施設データ)を更新する手段としては、通常のデータベースに付属の編集機能を用いることができる。
【0026】
次に、更新したデータと共に、更新指示情報が更新検収情報として更新者側からユーザー側に送られる。この際、図8に示すようにメモ区分18が「検収依頼」に変更され、送られる情報がユーザー側における検収のための情報(更新検収情報)であることが明確になる。また、必要に応じてメモ情報にコメント23、その他の情報を登録する。なお、図8において、変更された(この例では追加された)管路24及び変更された(この例では追加された)給水装置25は、図3における簡易図形情報16とは異なり、データベースに本登録された施設データに基づいて表示されるものである。なお、図8においては、図3において表示されていた簡易図形情報は削除されている。更新者側からユーザー側に、更新されたデータベースのデータと更新検収情報とを送る手段としては、上述と同様オンライン、オフラインで送る手段が挙げられる。また、図7(b)に示すようにシステムがデータベースをオンライン上に1つ有している場合には、データベースのデータを送信する必要はない。また、更新検収情報を送る際に、図5に示すように更新情報の一覧表を作成し納品データ一覧表26としてユーザー側に送ることが好ましい。
【0027】
次に、ユーザー側において、送られた更新検収情報及びデータの更新箇所を図8に示すように表示する。この際、上述と同様にデータの更新内容に対応する詳細な施設変更データを表示することが好ましい。データベースの更新内容に対応する詳細な施設変更データを表示することにより、正確で効率的なな水道施設データの検収が可能となる。そして、検収確認後にメモ情報などの更新検収情報が削除され、図9に示すように本登録された施設情報のみが地図9上に表示される。なお、検収の際に、本登録された内容に修正すべき点が発見された場合には、メモ区分が「修正指示」に変更され、修正指示情報が更新者側に送られ、更新者側においてデータの修正が行われる。
【0028】
また、図10に示すように、データベースの更新システムがメモ情報などの各種情報を検索できる検索手段を備えることが好ましい。このような検索手段を備えることにより、各工程における作業をよりスムーズに行うことができる。
【0029】
本発明のデータベースの更新方法及び更新システムを用いたデータ更新の流れのイメージを図11に示す。この方法及びシステムによれば、ユーザー側の作業を更新指示と更新された内容の検収に限定することができ、ユーザーがデータベースの活用により集中することができる。なお、本発明のデータベースの更新方法及び更新システムは上述のように水道GISのデータベースの更新に特に有効であるが、本発明のデータベースの更新方法及び更新システムの用途は水道GISのデータベースに限定されるものではなく、専門性の高いデータのデータベースの更新に好適に用いることができる。この中でも、GISのデータベースに有効であり、広域物質移動施設、特に広域流体移動施設、例えばガス、電気、上下水道などのデータベースの更新に特に有効に用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のデータベースの更新方法及び更新システムにより、データベースのシステム構造や更新方法とデータの専門的な内容の両方を熟知した者がいなくても、データベースの更新を適切にかつ効率的に行うことができるため、専門性の高いデータのデータベースの更新に有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のデータベースの更新システムを機能的に示す略線図である。
【図2】水道GISのデータ構成の一例を示す略線図である。
【図3】簡易更新情報が仮登録された画面の一例を示す図である。
【図4】メモ情報の登録画面の一例を示す図である。
【図5】データ更新のサイクルを示す略線図である。
【図6】データベースの同期をとる工程を示す略線図である。
【図7】(a)及び(b)は、各々本発明のシステム構成の一例を示す略線図である。
【図8】データが更新された状態の画面の一例を示す図である。
【図9】データ更新の検収が完了した状態の画面の一例を示す図である。
【図10】検索画面の一例を示す図である。
【図11】データベースの更新の流れのイメージを示す略線図である。
【符号の説明】
【0032】
1…データベースの更新システム、2…仮登録手段、3…更新情報表示手段、4…本登録手段、5…検収情報表示手段、6…水道GIS、7…水道施設データ、8…水道施設変更データ、9…電子ファイリングシステム、10…地理情報システムデータ、11…地図、12…既存の管路、13…既存の給水装置、14…枠線、15…文字情報、16…簡易図形情報、17…メモエディター、18…メモ区分、19…メモ内容、20…メモポリゴン、21…データベース、23…コメント、24…変更された管路、25…変更された給水装置、26…納品データ一覧表。
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースの更新方法及び更新システムに関する。特に、データの内容の理解に専門性を有するようなデータの更新や、水道、ガス等の広域物質移動施設の管理に用いる地理情報システムにおけるデータの更新に好適に適用することができるデータベースの更新方法及び更新システムに関する。
【背景技術】
【0002】
データベースの品質を維持するためには、適宜データベースのデータの更新をする必要がある。このため通常、データベースはユーザーが利用可能な編集機能を備えている。しかし、この編集機能はデータそのものが利用目的に適った品質を保持しているかどうかをチェックし保証するものではない。従って、専門性の高いデータベースのデータの更新をする場合には、編集機能の操作技能に加えデータの品質をチェックできる専門性(技術力と判断力)と時間的余裕が要求され、データベースのユーザーがこれら総てを兼ね備えることが困難な場合がある。
【0003】
例えば、水道施設の施設情報のデータベースの場合、地理情報システムを利用して施設情報の管理・活用を行う管理システムが開示されている(例えば特許文献1参照)。このような管理システムにおいて、施設の追加、修繕又は改良などにより施設の状態が変化するため、施設情報のデータベースのデータを更新する必要が生じる。この場合、施設を維持管理するユーザー側においては施設情報の内容に熟知した専門家、即ちデータの品質をチェックでき、かつ施設の地理的な配置に精通している専門家はいる。しかし、このようなデータベースのシステム構造は複雑な場合があり、そのシステム構造やデータの更新方法を熟知した専門家(業務支援のためのコンピュータシステムの専門家)をユーザー側において養成することが困難な場合がある。一方、データベースの更新業務総てをコンピュータシステムの専門家(更新者)に委託すると、更新者は通常水道施設等の専門的な知識を備えておらず、特に施設の地理的な配置に精通していないため、水道施設の変化がどこで発生したかを特定するのに時間がかかり、更新作業が非効率となる。
【特許文献1】特開2003−105808号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような現状に対応するものであり、データベースのユーザー側又は更新者側に、データベースのシステム構造や更新方法と、データの専門的な内容との両方を熟知した者がいなくても、データの更新を適切にかつ効率的に行うことができるデータベースの更新方法及び更新システムを提供することを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題に対応すべく鋭意検討を行った結果、ユーザー側が変化のあった施設の簡単な変化の内容を簡易情報として簡単に入力し、更新者側がこの情報及び他の詳細情報に基づきデータを正確に更新し、ユーザー側が更新されたデータを検収することにより、両者の特性が融合され、効率的にデータの更新を行うことができ、かつデータベースの品質を保持できることを見出した。
【0006】
即ち本発明は、以下のデータベースの更新方法及び更新システムを提供するものである。
【0007】
[1]データベースの更新方法であって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録工程;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程を含むデータベースの更新方法。
【0008】
[2]前記データベースが、位置情報データ、施設データ及び施設変更報データを含む地理情報システムのデータベースである上記[1]に記載のデータベースの更新方法。
【0009】
[3]前記簡易更新情報が、位置情報と文字情報とで構成されるメモ情報、及び簡易図形情報を含む上記[2]に記載のデータベースの更新方法。
【0010】
[4]前記仮登録工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更新位置の指定を促す段階と、指定された位置情報を含む簡易更新情報情報を位置情報によりデータベースに関連付けて登録する段階を含み;前記更新指示情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含み;前記本登録工程において、施設データを更新する段階を含み;検収情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、更新された施設データに基づいて施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を更新検収情報として位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含む上記[2]又は[3]に記載のデータベースの更新方法。
【0011】
[5]更新者側において、更新指示情報に対応する施設変更データを表示する工程;及びユーザー側において、データの更新内容に対応する施設変更データを表示する工程を更に含む上記[2]〜[4]の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【0012】
[6]前記地理情報システムのデータベースが、物質移動施設のデータベースである上記[2]〜[5]の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【0013】
[7]前記物質移動施設が水道施設である上記[6]に記載のデータベースの更新方法。
【0014】
[8]データベースの更新システムであって、ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段;更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段;更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータを更新する本登録手段;及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段を備えるデータベースの更新システム。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザー側において情報の変化を仮登録することにより、情報の変化をタイムリーにデータベースに反映させることができ、かつ更新者側において詳細な更新情報を本登録することにより、データベースの品質を維持することができる。更に、データの更新をユーザー側と更新者側で分散して行うことにより、より効率的にデータの更新作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を水道施設の地理情報システム(以下、水道GISということがある)の例に基づいて説明するが本発明は以下の具体例に限定されるものではない。
【0017】
図1は本発明のデータベースの更新システムを機能的に示す略線図である。このデータベースの更新システム1は、データベースのユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段2、更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段3、更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースを更新する本登録手段4、及びユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段5を備える。
【0018】
図2は水道GISのデータ構成の一例を示す略線図である。水道GIS6は、給・配水管路及びその付帯施設の情報を含む水道施設データ7を中心とし、水道施設変更データ8を含む電子ファイリングシステム9と連携し、地図等の地理情報を有する地理情報システムデータ10に基づき給・配管路等の施設をGISエンジンにより地理情報とリンクさせて表示できるシステムである。水道GISのデータ構成の一例を表1に示す。以下、水道GISにおける水道施設データ7の更新を例に説明する。
【0019】
【表1】
【0020】
この例において、配水管の増設等の水道施設の変更があった場合に、ユーザー側において、簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録が行われる。ユーザー側において簡易更新情報が仮登録された状態の画面の一例を図3に示す。仮登録の際には、地理情報データに基づいて地図11が表示され、水道施設データに基づいて既存の管路12や既存の給水装置13が地図11上に表示される。そして、この画面において、地図上における施設の追加・改変等の変更のあった位置に関連付けて簡易更新情報が入力され登録される。簡易更新情報は、地図に関連付けるための位置情報と施設更新の簡単な内容を含む。例えば、図3における地図11上に、施設の追加・改変等の変更のあった場所の概略位置を示す枠線14(位置情報)及び変更の内容を簡単に示す文字情報15(日付、工事内容、装置番号、担当者名等の文字情報)を含むメモ情報、及び変更の内容の概略を視覚的に認識できる簡易図形情報16が簡易更新情報として入力され登録される。また、メモ情報には、メモ情報の用途を示すメモ区分が含まれることが好ましい。メモ区分は、例えば「更新指示」、「修正指示」、「検収依頼」、「問合せ」等とする。例えば、ユーザー側において、図3に示す簡易更新情報が登録され、これを更新者側に送る際に、メモ区分を「更新指示」として送ることにより、簡易更新情報が更新指示情報であることが明確となる。なお、この段階では、水道施設データそのものは更新されず、水道施設データとは別のデータとして簡易更新情報が登録された状態となる。
【0021】
メモ情報を登録する手段として、例えば、ユーザーインターフェース(以下、UIという場合がある)として図4に示すようなメモエディター17を備えることが好ましい。図4に示すメモエディター17において、メモ区分18が適宜選択され、メモ内容19に工事内容、担当者、日付、その他のコメント等が入力される。このようなメモエディター17により、メモ情報を簡単に登録することが可能となる。施設の変更箇所を示す位置情報は、図4のメモエディター17におけるメモポリゴン20として登録される。具体的には、例えば図3における地図11上においてマウスなどで該当箇所を囲むようにポインターを移動させることにより、該当箇所を囲むポリゴン(枠線14)が形成され、位置情報が登録される。簡易図形情報を登録する手段としては例えば図3における簡易図形16のような点及び/又は線から構成される図形を登録できる簡易図形画描手段を備えることが好ましい。具体的には、線を選択して、マウスなどにより位置を指定することにより管路の経路を示す簡易図形を作成することができ、点を選択してマウスなどにより位置を指定することにより弁栓類を示す簡易図形を作成することができる。なお、ここで述べた位置情報及び簡易図形情報は、精度を必要とするものではなく、位置情報は変更のあった場所の概略の位置がわかる程度でよく、簡易図形情報は変更の内容の概略が視覚的にわかるものであればよい。
【0022】
次に、簡易更新情報を更新指示情報としてユーザー側から更新者側に送る。送る方法に特に制限はなく、有線や無線の通信回線を介してオンラインで送ってもよく、オフラインで送ってもよい。オフラインで送る場合には、例えば図5に示すように定期的(例えば1月ごと)に仮登録された更新指示情報を含むデータベース21が移動可能な媒体に複製され更新者側に送られることが好ましい。この場合、図5に示すようにユーザー側と更新者側でデータベースを各々持ち、そのデータの内容が異なることになる。従って、図6に示すように各データベースの同期をとる工程を含むことが好ましい。同期をとる手段としては、例えばレプリケーション機能により同期をとる手段などがある。このような工程を含むことにより、ユーザー側においてデータベースの利用を中断することなくデータベースの更新を行うことができる。更新指示情報をオンラインで送る場合には、ユーザー側と更新者側で各々データベースをもってもよく、図7(a)に示すように、1つのデータベースをユーザー側で備え、更新者側がネットワークを介してアクセスできる構成としてもよい。或いは、図7(b)に示すように別な場所にデータベースをおき、ユーザー側、更新者側各々が通信回線を介してアクセスできる構成としてもよい。なお、更新指示情報をユーザー側から更新者側に送ることは必須ではなく、更新者側において更新指示情報を表示できる状態にできればよい。
【0023】
次に、更新者側において更新指示情報を表示する。更新指示情報は、更新者側においても図3のように表示される。この場合、変更箇所を示す枠線14に対応して付箋紙を張るようなイメージで文字情報15が表示されることが好ましい。通常は、更新者側において、更新指示情報を表示するために、ユーザー側と同様に、地図上に既存の施設情報及び簡易更新情報(更新指示情報)を表示し登録・編集できる手段を備える。
【0024】
次に、更新者側において表示された更新指示情報に基づきデータベースのデータを更新する本登録が行われる。この例においては、更新指示情報によって示された該当位置の水道施設データが更新される。
【0025】
この際、更新指示情報に対応する施設の施設変更データを表示することが好ましい。施設の変更があった場合、その変更の詳細な情報を示す図面や台帳などが作成される。この図面や台帳などの詳細な変更情報が、施設変更情報として、装置番号を含む文字データ、イメージデータ、CADデータ等種々のデータ形式で、図2に示す電子ファイリングシステム9に登録される。そして電子ファイリングシステム9から施設変更データ(水道施設変更データ8)としてGIS(水道GIS6)にデータが提供されることにより、メモ情報として登録された装置番号から施設変更データを更新指示情報と関連付けて表示することが可能となる。そして、施設変更データを参照することにより、正確で効率的なデータの更新ができる。従って、このデータベースの更新システムが施設変更データにアクセス可能に構成され、更新指示情報に対応して表示できる手段を有することが好ましい。データベースのデータ(ここでは水道施設データ)を更新する手段としては、通常のデータベースに付属の編集機能を用いることができる。
【0026】
次に、更新したデータと共に、更新指示情報が更新検収情報として更新者側からユーザー側に送られる。この際、図8に示すようにメモ区分18が「検収依頼」に変更され、送られる情報がユーザー側における検収のための情報(更新検収情報)であることが明確になる。また、必要に応じてメモ情報にコメント23、その他の情報を登録する。なお、図8において、変更された(この例では追加された)管路24及び変更された(この例では追加された)給水装置25は、図3における簡易図形情報16とは異なり、データベースに本登録された施設データに基づいて表示されるものである。なお、図8においては、図3において表示されていた簡易図形情報は削除されている。更新者側からユーザー側に、更新されたデータベースのデータと更新検収情報とを送る手段としては、上述と同様オンライン、オフラインで送る手段が挙げられる。また、図7(b)に示すようにシステムがデータベースをオンライン上に1つ有している場合には、データベースのデータを送信する必要はない。また、更新検収情報を送る際に、図5に示すように更新情報の一覧表を作成し納品データ一覧表26としてユーザー側に送ることが好ましい。
【0027】
次に、ユーザー側において、送られた更新検収情報及びデータの更新箇所を図8に示すように表示する。この際、上述と同様にデータの更新内容に対応する詳細な施設変更データを表示することが好ましい。データベースの更新内容に対応する詳細な施設変更データを表示することにより、正確で効率的なな水道施設データの検収が可能となる。そして、検収確認後にメモ情報などの更新検収情報が削除され、図9に示すように本登録された施設情報のみが地図9上に表示される。なお、検収の際に、本登録された内容に修正すべき点が発見された場合には、メモ区分が「修正指示」に変更され、修正指示情報が更新者側に送られ、更新者側においてデータの修正が行われる。
【0028】
また、図10に示すように、データベースの更新システムがメモ情報などの各種情報を検索できる検索手段を備えることが好ましい。このような検索手段を備えることにより、各工程における作業をよりスムーズに行うことができる。
【0029】
本発明のデータベースの更新方法及び更新システムを用いたデータ更新の流れのイメージを図11に示す。この方法及びシステムによれば、ユーザー側の作業を更新指示と更新された内容の検収に限定することができ、ユーザーがデータベースの活用により集中することができる。なお、本発明のデータベースの更新方法及び更新システムは上述のように水道GISのデータベースの更新に特に有効であるが、本発明のデータベースの更新方法及び更新システムの用途は水道GISのデータベースに限定されるものではなく、専門性の高いデータのデータベースの更新に好適に用いることができる。この中でも、GISのデータベースに有効であり、広域物質移動施設、特に広域流体移動施設、例えばガス、電気、上下水道などのデータベースの更新に特に有効に用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のデータベースの更新方法及び更新システムにより、データベースのシステム構造や更新方法とデータの専門的な内容の両方を熟知した者がいなくても、データベースの更新を適切にかつ効率的に行うことができるため、専門性の高いデータのデータベースの更新に有効に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のデータベースの更新システムを機能的に示す略線図である。
【図2】水道GISのデータ構成の一例を示す略線図である。
【図3】簡易更新情報が仮登録された画面の一例を示す図である。
【図4】メモ情報の登録画面の一例を示す図である。
【図5】データ更新のサイクルを示す略線図である。
【図6】データベースの同期をとる工程を示す略線図である。
【図7】(a)及び(b)は、各々本発明のシステム構成の一例を示す略線図である。
【図8】データが更新された状態の画面の一例を示す図である。
【図9】データ更新の検収が完了した状態の画面の一例を示す図である。
【図10】検索画面の一例を示す図である。
【図11】データベースの更新の流れのイメージを示す略線図である。
【符号の説明】
【0032】
1…データベースの更新システム、2…仮登録手段、3…更新情報表示手段、4…本登録手段、5…検収情報表示手段、6…水道GIS、7…水道施設データ、8…水道施設変更データ、9…電子ファイリングシステム、10…地理情報システムデータ、11…地図、12…既存の管路、13…既存の給水装置、14…枠線、15…文字情報、16…簡易図形情報、17…メモエディター、18…メモ区分、19…メモ内容、20…メモポリゴン、21…データベース、23…コメント、24…変更された管路、25…変更された給水装置、26…納品データ一覧表。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースの更新方法であって、
ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;
更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;
更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録工程;及び
ユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程
を含むデータベースの更新方法。
【請求項2】
前記データベースが、地理情報データ、施設データ及び施設変更データを含む地理情報システムのデータベースである請求項1に記載のデータベースの更新方法。
【請求項3】
前記簡易更新情報が、位置情報と文字情報とで構成されるメモ情報、及び簡易図形情報を含む請求項2に記載のデータベースの更新方法。
【請求項4】
前記仮登録工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更新位置の指定を促す段階と、指定された位置情報を含む簡易更新情報情報を位置情報によりデータベースに関連付けて登録する段階を含み;
前記更新指示情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含み;
前記本登録工程において、施設データを更新する段階を含み;
検収情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、更新された施設データに基づいて施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を更新検収情報として位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含む請求項2又は3に記載のデータベースの更新方法。
【請求項5】
更新者側において、更新指示情報に対応する施設変更データを表示する工程;及びユーザー側において、データの更新内容に対応する施設変更データを表示する工程を更に含む請求項2〜4の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【請求項6】
前記地理情報システムのデータベースが、物質移動施設のデータベースである請求項2〜5の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【請求項7】
前記物質移動施設が水道施設である請求項6に記載のデータベースの更新方法。
【請求項8】
データベースの更新システムであって、
ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段;
更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段;
更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録手段;及び
ユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段
を備えるデータベースの更新システム。
【請求項1】
データベースの更新方法であって、
ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録工程;
更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示工程;
更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録工程;及び
ユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示工程
を含むデータベースの更新方法。
【請求項2】
前記データベースが、地理情報データ、施設データ及び施設変更データを含む地理情報システムのデータベースである請求項1に記載のデータベースの更新方法。
【請求項3】
前記簡易更新情報が、位置情報と文字情報とで構成されるメモ情報、及び簡易図形情報を含む請求項2に記載のデータベースの更新方法。
【請求項4】
前記仮登録工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更新位置の指定を促す段階と、指定された位置情報を含む簡易更新情報情報を位置情報によりデータベースに関連付けて登録する段階を含み;
前記更新指示情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、施設データに基づいて既存施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含み;
前記本登録工程において、施設データを更新する段階を含み;
検収情報表示工程において、地理情報データに基づいて地図を表示し、更新された施設データに基づいて施設を地図上に表示し、更に仮登録工程において指定された位置情報を含む更新指示情報を更新検収情報として位置情報によりデータベースに関連付けて地図上に表示する段階を含む請求項2又は3に記載のデータベースの更新方法。
【請求項5】
更新者側において、更新指示情報に対応する施設変更データを表示する工程;及びユーザー側において、データの更新内容に対応する施設変更データを表示する工程を更に含む請求項2〜4の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【請求項6】
前記地理情報システムのデータベースが、物質移動施設のデータベースである請求項2〜5の何れかに記載のデータベースの更新方法。
【請求項7】
前記物質移動施設が水道施設である請求項6に記載のデータベースの更新方法。
【請求項8】
データベースの更新システムであって、
ユーザー側において簡易更新情報をデータベースに関連付けて登録する仮登録手段;
更新者側において前記簡易更新情報を更新指示情報として表示する更新指示情報表示手段;
更新者側において前記更新指示情報に基づいてデータベースのデータを更新する本登録手段;及び
ユーザー側において更新されたデータを検収するために、更新されたデータを表示し、前記更新指示情報を更新検収情報として更新されたデータに関連付けて表示する検収情報表示手段
を備えるデータベースの更新システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図10】
【公開番号】特開2006−119937(P2006−119937A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−307575(P2004−307575)
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【出願人】(504394065)津山市 (1)
【出願人】(397028016)株式会社日水コン (18)
【出願人】(503056610)株式会社ジオプラン (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【出願人】(504394065)津山市 (1)
【出願人】(397028016)株式会社日水コン (18)
【出願人】(503056610)株式会社ジオプラン (6)
【Fターム(参考)】
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