説明

データ分類装置、データ分類方法、データ分類プログラム

【課題】表示画面を有効に利用して楽曲の傾向を容易に把握することができるデータ分類装置、データ分類方法、データ分類プログラムを提供する。
【解決手段】メタデータグループ作成部は、複数の楽曲データを分類したメタデータグループとそのメタデータグループをさらに分類したメタデータグループとを作成する。座標データ算出部は、それぞれのメタデータグループのメタデータグループ領域の座標データを楽曲データ数が多いメタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように算出する。メタデータ表示画面作成部は、座標データ算出部が算出したメタデータグループ領域の座標データに基づいて、メタデータ表示画面を拡大させるほど、表示階層の数を多くして、表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲のメタデータを表示するデータ分類装置、データ分類方法、データ分類プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光ディスク、ハードディスク、または半導体メモリ等の大容量メディアが多く利用されている。大容量記録メディアが利用された装置の一例であるポータブル音楽再生装置には、1台で非常に多くの楽曲データを記録することが可能なものがある。こうした大容量記録メディアの中に記憶されている大量の楽曲データの検索は、アーティスト名やジャンル名、トラック名、キーワード等のメタデータと呼ばれる書誌情報を用いて行うのが一般的であり、メタデータによる検索では、通常、メタデータを表す文字情報の一覧をユーザに提示する。例えば、アーティスト名で検索する場合、アーティスト名の一覧が画面に表示される。しかし、このような検索方法では、どういった楽曲を所有しているかを即座に知ることができない。また、どのアーティストの楽曲を多く有しているかなど、所有している楽曲の傾向の把握を、即座に判断することも難しい。また、楽曲データが大量に存在すれば、アーティスト名などのメタデータ自体も非常に多くなるので、所望のメタデータを探すことが困難になる。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1では、自己組織化マップを用いて、楽曲データを座標空間上にマッピングし、ユーザがその楽曲マップの表示を参照することにより、楽曲データの傾向を把握することのできる楽曲のメタデータ表示システムを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−301921号公報
【特許文献2】特開2008−046680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1による方法では、座標空間上に、単にデータをプロットしているため、データ数が多くなればなるほど、座標空間上の点の数が多くなってしまい、個々の点が何のデータを表しているのかが把握するのが困難である、という問題がある。
【0006】
また、プロットとプロットの間にスペースが生まれてしまうため、表示画面を有効に活用されているとは必ずしも言えない。
【0007】
そこで、本発明は、データを分類し、その傾向を容易に把握することができるデータ分類装置、データ分類方法、データ分類プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成部(31)と、前記メタデータグループ作成部(31)が作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出部(32)と、前記座標データ算出部(32)が算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部(33A)とを備え、前記座標データ算出部(32)は、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、前記メタデータ表示画面作成部(33A)は、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類装置を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部(31)と、前記メタデータグループ作成部(31)が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部(32C)と、前記座標データ算出部(32C)が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部(33)と、前記複数のデータの再生回数を格納する再生回数格納部とを備え、前記座標データ算出部(32C)は、前記再生回数格納部が格納している前記再生回数を基に、前記メタデータグループごとの前記再生回数の合計を算出し、その前記再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部(31)と、前記メタデータグループ作成部(31)が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部(32D)と、前記座標データ算出部(32D)が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部(33D)と、前記複数のデータが再生された時間を格納する再生時間格納部とを備え、前記座標データ算出部(32D)は、前記再生時間格納部が格納している再生時間を基に、前記メタデータグループごとの前記再生時間の合計を算出し、その前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部(31)と、前記メタデータグループ作成部(31)が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部(32E)と、前記座標データ算出部(32E)が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部(33E)とを備え、前記座標データ算出部(32E)は、前記メタデータグループごとのデータのファイルサイズの合計を算出し、そのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部(31)と、前記メタデータグループ作成部(31)が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部(32F)と、前記座標データ算出部(32F)が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部(33F)と、前記各データを購入する際の価格を格納する楽曲価格格納部とを備え、前記座標データ算出部(32F)は、前記メタデータグループごとの前記価格の合計を算出し、その価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)が作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出ステップ(S30)と、前記座標データ算出ステップ(S30)にて算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40A)とを含み、前記座標データ算出ステップ(S30)において、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、前記メタデータ表示画面作成ステップ(S40A)において、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類方法を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30C)と、前記座標データ算出ステップ(S30C)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40)とを含み、前記座標データ算出ステップ(S30C)において、データの再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30D)と、前記座標データ算出ステップ(S30D)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40D)とを含み、前記座標データ算出ステップ(S30D)において、データの前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30E)と、前記座標データ算出ステップ(S30E)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40E)とを含み、前記座標データ算出ステップ(S30E)において、データのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30F)と、前記座標データ算出ステップ(S30F)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40F)とを含み、前記座標データ算出ステップ(S30F)において、データの価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法を提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、コンピュータに、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)が作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出ステップ(S30)と、前記座標データ算出ステップ(S30)にて算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40A)とを実行させ、前記座標データ算出ステップ(S30)は、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、前記メタデータ表示画面作成ステップ(S40A)は、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類プログラムを提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、コンピュータに、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30C)と、前記座標データ算出ステップ(S30C)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40C)とを実行させ、前記座標データ算出ステップ(S30C)は、データの再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラムを提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、コンピュータに、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30D)と、前記座標データ算出ステップ(S30D)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40D)とを実行させ、前記座標データ算出ステップ(S30D)は、データの前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラムを提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、コンピュータに、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30)と、前記座標データ算出ステップ(S30E)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40E)とを実行させ、前記座標データ算出ステップ(S30E)は、データのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラムを提供する。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、コンピュータに、複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップ(S20)と、前記メタデータグループ作成ステップ(S20)にて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップ(S30F)と、前記座標データ算出ステップ(S30F)にて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップ(S40F)とを実行させ、前記座標データ算出ステップ(S30F)は、データの価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明のデータ分類装置、データ分類方法、データ分類プログラムによれば、データを分類し、その傾向を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態1におけるデータ分類装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態1〜4における入力部の一例を示す図である。
【図3】実施形態1〜4におけるメタデータ格納部の一例を示す図である。
【図4】実施形態1〜4におけるメタデータグループ格納部の一例を示す図である。
【図5】実施形態1〜4におけるメタデータグループ格納部の一例を示す図である。
【図6】実施形態1〜4における座標データ格納部の一例を示す図である。
【図7】実施形態1〜4におけるメタデータグループ作成部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】実施形態1〜4における座標データ算出部の処理の流れを示すアクティビティ図である。
【図9】実施形態1〜4における座標データ算出部によるメタデータグループ領域分割処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施形態1〜4における再帰処理時に一時記憶するデータの一例を示す図である。
【図11】実施形態1〜4における画面表示サイズに合わせてメタデータ表示画面を切り取る様子を示した図である。
【図12】実施形態1におけるデータ分類装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】実施形態1〜4における領域分割処理で作成された座標データを描画した図である。
【図14】実施形態1におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図15】実施形態1、3、4における入力データ処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】実施形態1〜4における座標データ算出部によって作成されたメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図17】実施形態2におけるデータ分類装置2の構成を示すブロック図である。
【図18】実施形態2における表示倍率と表示階層との設定の一例を示す図である。
【図19】実施形態2における表示倍率0.5のときのメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図20】実施形態2における表示倍率1.2のときのメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図21】実施形態2における表示倍率3.0のときのメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図22】実施形態2におけるデータ分類装置2の処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】実施形態2におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図24】実施形態2における入力データ処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】実施形態3におけるデータ分類装置3の構成を示すブロック図である。
【図26】実施形態3におけるメタデータ項目選択情報格納部の一例を示す図である。
【図27】実施形態3におけるデータ分類装置3の処理の流れを示すフローチャートである。
【図28】実施形態3におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図29】実施形態3におけるメタデータグループ変更処理の流れを示すフローチャートである。
【図30】実施形態3におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図31】実施形態3における指定されたメタデータ項目によって領域分割を行った一例を示す図である。
【図32】実施形態4におけるデータ分類装置4の構成を示すブロック図である。
【図33】実施形態4における再生回数格納部の一例を示す図である。
【図34】実施形態4におけるデータ分類装置4の処理の流れを示す図である。
【図35】実施形態5におけるデータ分類装置5の構成を示すブロック図である。
【図36】実施形態5における再生時間格納部の一例を示す図である。
【図37】実施形態5におけるデータ分類装置5の処理の流れを示すフローチャートである。
【図38】実施形態5におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図39】実施形態6におけるデータ分類装置6の構成を示すブロック図である。
【図40】実施形態6におけるデータ分類装置6の処理の流れを示すフローチャートである。
【図41】実施形態6におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【図42】実施形態7におけるデータ分類装置7の構成を示すブロック図である。
【図43】実施形態7における楽曲価格格納部の一例を示す図である。
【図44】実施形態7におけるデータ分類装置7の処理の流れを示すフローチャートである。
【図45】実施形態7におけるメタデータ表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、好ましい実施形態を示して説明する。なお、以下では楽曲データを分類する場合を例として説明する。
【0012】
<実施形態1>
本発明の実施形態1のデータ分類装置1についての説明を行う。本実施形態1のデータ分類装置1は、アーティストやジャンル等の楽曲データのメタデータ項目で分類したグループ毎に楽曲数に応じて領域分割したメタデータ表示画面を表示することで、楽曲データの傾向を容易に把握できるようにしたものである。つまり、実施形態1では、各メタデータグループの表示領域のサイズは、メタデータの有する楽曲数に応じて決まり、各メタデータに対応する領域同士は重なり合わずに表示される。なお、楽曲メタデータとは、楽曲データのメタデータのことである。
【0013】
図1は、本発明の実施形態1に基づくデータ分類装置1の構成例を示すブロック図である。
【0014】
図1において、データ分類装置1は、入力部10と、格納部20と、制御部30と、表示部40と、再生部50とを有する。格納部20は、楽曲データ格納部21と、メタデータ格納部22と、メタデータグループ格納部23と、座標データ格納部24とを有しており、制御部30は、メタデータグループ作成部31と、座標データ算出部32と、メタデータ表示画面作成部33と、メタデータグループ選択部34と、楽曲データ選出再生部(データ選出再生部)35とを有している。なお、入力部10、表示部40、再生部50は、本装置外に設けられていても勿論よい。また、格納部20も、本装置外に設けられていて、ネットワークを介して接続される形態でもよい。さらに、本装置では、楽曲データの選出再生機能を持たない場合、メタデータグループ選択部34や楽曲データ選出再生部35を有さずに、外部の装置が楽曲データの選出再生機能を実行するようにしてもよい。本実施形態の本質的構成要素は、メタデータグループ作成部31と、座標データ算出部32と、メタデータ表示画面作成部33であり、このことは、後述する他の実施形態でも同様である。
【0015】
入力部10は、データ分類装置に対して選択動作を行うことのできる入力機器である。例えば、図2(a)に示すマウス1000や、図2(b)に示すタッチパネル1010、マウスパット、十字カーソルキー等の2次元入力が行える機器が望ましいが、通常のテンキーや、キーボード等でもよい。
【0016】
表示部40は、液晶ディスプレイ等の表示機器であり、後述するメタデータ表示画面作成部33によって作成されたツリーマップによるメタデータ表示画面を表示する。
【0017】
再生部50は、楽曲データのプレーヤ、スピーカ、ヘッドホン等の再生機器であり、入力部10を介したユーザの選択指示やランダムな自動選曲等に基づいて後述する楽曲データ選出再生部35が選出した楽曲データを再生する。
【0018】
格納部20は、ハードディスクやメモリのような高速アクセスが可能な大容量記録媒体を有したものである。以下、格納部20が有する機能について説明する。
【0019】
楽曲データ格納部21は、楽曲自体のデータである楽曲データと、各楽曲の楽曲データを一意に特定するための識別子(楽曲ID)とを格納する。楽曲IDは、1、2、3といった数値でもよいし、URI(Uniform Resource Identifier)などを用いてもよい。
【0020】
メタデータ格納部22は、楽曲IDによって対応付けられた各楽曲の楽曲データに関連する、その書誌的情報等を示すメタデータを格納する。
【0021】
図3に、メタデータ格納部22が格納するデータの一例を示す。図3では、楽曲IDと、アーティスト名と、アルバム名と、トラック名とを示すメタデータとが関連付けられてメタデータ格納部22に格納された様子を示している。アーティスト1、アルバムA、トラックα等がメタデータである。また、アーティスト名、アルバム名、トラック名などのメタデータの種類を表す所定のメタデータの分類項目をメタデータ項目と呼ぶ。なお、これらのメタデータは、一例であり、これに限らず、楽曲名や、楽曲のジャンルや、発売開始時期等の書誌的情報を含んでいても勿論よい。
【0022】
また、図3によると、楽曲IDが1であるメタデータ項目「アーティスト名」のメタデータは「アーティスト1」、メタデータ項目「アルバム名」のメタデータは「アルバムA」、メタデータ項目「トラック名」のメタデータは「トラックα」となる。
【0023】
メタデータグループ格納部23は、アーティスト名やアルバム名といった、一のメタデータ項目に関して、同一のメタデータを有する1つ以上の楽曲IDと、メタデータとを要素とするグループ(メタデータグループ)の情報を格納する。格納されるデータは、メタデータグループを一意に識別するグループIDと、メタデータグループのグループ名と、当該メタデータグループに所属する楽曲IDとである。
【0024】
図4は、メタデータグループ格納部23に格納されたメタデータグループの一例を示している。図4は、メタデータ項目をアーティスト名として、メタデータグループを形成した場合の一例である。図4の1列目は、メタデータグループのグループIDを、2列目はメタデータのグループ名としてアーティスト名を、3列目は同一のアーティスト名を有する楽曲IDを格納している。グループIDがA1、すなわちグループ名「アーティスト1」に属する楽曲IDは、1,2,5,12,18であり、グループIDがA2、すなわちグループ名「アーティスト2」に属する楽曲IDは、3,10,16であることを示している。
【0025】
また、図5に示すように、メタデータグループ格納部23では、格納したメタデータグループ中に、下位のメタデータグループを格納してもよい。その場合、下位のメタデータグループのグループIDと、下位のメタデータグループのグループ名とを関連付けて、上位のメタデータグループの下に格納する。なお、楽曲IDは、最下層のメタデータグループが有する。図5においては分類項目がアルバム名であるメタデータグループが楽曲IDを有する。
【0026】
図5では、グループIDがA1であるグループ名「アーティスト1」の下位のメタデータグループとして、グループIDがB1であるグループ名「アルバムA」と、グループIDがB2であるグループ名「アルバムB」とを格納した様子を示している。図5の例では、アーティスト1のアルバムAに属する楽曲IDは1,5,18で、アーティスト1のアルバムBに属する楽曲IDは2,12である。
【0027】
このように、メタデータグループは、メタデータを所定の分類項目であるメタデータ項目により分類されたグループであり、1つ、または複数の階層構造で構成されている。
【0028】
座標データ格納部24は、複数のメタデータグループ領域の座標データを格納する。この座標データは、後述の座標データ算出部32によって作成される。座標データ格納部24は、座標データとして、例えば、座標データに対応するメタデータのグループIDと、領域の左上隅座標値(x,y)と、領域の幅と高さ(w,h)と、グループが選択された状態であるか否かのフラグとを格納する。
【0029】
図6は、座標データ格納部24に格納された座標データの一例を示している。図6において、領域データ1のグループIDはA1で、画面における表示領域の左上隅座標(x,y)は(0,0)であり、領域の幅と高さ(w,h)は(300,200)であり、さらにグループが選択されていることを示すフラグが格納されている。以上が、格納部20の機能ごとの説明である。
【0030】
次に、制御部30について説明する。制御部30は、不図示のCPUやメモリを有しており、メモリ上に展開された楽曲のメタデータ表示用プログラムをCPUが実行することにより、データ分類装置1全体を制御する。以降、制御部30を機能別に分けて説明する。
【0031】
メタデータグループ作成部31は、メタデータ格納部22に格納されたメタデータを基にメタデータグループを作成してメタデータグループ格納部23に格納する。
【0032】
図7のフローチャートを参照して、代表的なメタデータグループ作成部31の処理について説明する。
【0033】
まず、メタデータグループ作成部31は、メタデータ格納部22からメタデータグループの作成に用いるメタデータ項目のメタデータを楽曲IDと共に読み出す(ステップS311)。メタデータグループの作成に用いるメタデータ項目は、予め設計者やユーザ等により設定しておく。
【0034】
次に、メタデータグループ作成部31は、ステップS311で読み出したメタデータと、既に読み出し済みのメタデータとで、同一のものがあるか否か判断する(ステップS312)。既に読み出し済みのメタデータについては、作成済みのメタデータグループの有するグループ名を参照する。もし、既に同一のメタデータを読み出したことがある、すなわち同名のグループ名を有するメタデータグループが存在するならば(ステップS312で“yes”)、該当するメタデータグループに、読み出した楽曲IDを追加する(ステップS313)。
【0035】
これに対し、同一のメタデータグループが存在しないのであれば(ステップS312で“no”)、メタデータグループ作成部31は、新規にメタデータグループを作成し、その作成したメタデータグループに読み出したメタデータと、楽曲IDとを追加する(ステップS314)。
【0036】
次に、メタデータグループ作成部31は、メタデータ格納部22に読み出していないメタデータが存在するか否かの判定を行い(ステップS315)、まだ読み出していないデータが存在するのであれば(ステップ315で“yes”)、ステップS311に戻り、処理を繰り返す一方、全てのデータを読み終えた場合(ステップS315で“no”)、作成したメタデータグループにグループIDを割り当てて、メタデータグループ格納部23に格納する(ステップS316)。メタデータグループ作成部31は、各メタデータグループのグループIDをそれぞれが一意となるように設定する。その後、メタデータグループ作成部31は処理を終了する。
【0037】
また、メタデータグループ作成部31は、図5に示すように、上述の処理によって作成されたメタデータグループの下位に、別のメタデータグループを有するメタデータグループのメタデータグループを作成するようにしてもよい。その場合、上位のメタデータグループとは異なるメタデータ項目を用いてメタデータグループを作成する。また、その際には、上位のメタデータグループに包含されるメタデータのみを使用して作成する。例えば、図5に示すように、メタデータ項目「アーティスト名」で形成した、あるメタデータグループの下に、メタデータ項目「アルバム名」のグループを作成する場合、上位のアーティストの有するアルバムのグループを下位に作成する。
【0038】
具体的な処理を示すと、メタデータグループを新規に作成するステップS314において、ステップS311で読み出した楽曲IDを有するメタデータグループを、メタデータグループ格納部23から取得し、取得したメタデータグループの下に、新たにメタデータグループを作成する。
【0039】
なお、このときメタデータグループ格納部23に、既に複数のメタデータグループが存在する場合は、既存のメタデータグループの中でも、最下層のメタデータグループの下に、新しいメタデータグループを作成する。その他の処理に関しては、上述の説明と同様に行うことで、メタデータグループの下位に、さらにメタデータグループを作成することができる。
【0040】
座標データ算出部32は、メタデータグループ作成部31によって作成された楽曲のメタデータグループを基に、例えば、XY座標からなる2次元座標空間等に、メタデータグループ毎の複数のメタデータグループ領域で構成されるメタデータ表示画面を作成する。このメタデータ表示画面は、例えば、ツリーマップという公知の技術を用いて作成する。メタデータグループを基にツリーマップを用いると、後述する図13の例のように、メタデータグループ毎の複数のメタデータグループ領域で構成されるメタデータ表示画面を作成することができる。なお、このメタデータ表示画面は、2次元座標空間に限らず、3次元座標空間でもよい。
【0041】
ツリーマップの各領域であるメタデータグループ領域は、図13に示すように、一般的には矩形で表される。勿論、矩形に限定されず、円形や三角形等でもよい。実施形態1では、分割の基準量として、メタデータグループに属する楽曲数を用いる。ここで、代表的なツリーマップのアルゴリズムを図8に示すUML(Unified Modeling Language)のアクティビティ図を参照して説明する。
【0042】
まず、座標データ算出部32は、メタデータグループ数Nと、メタデータグループの開始番号nと、分割される領域の左上隅の座標値x,y、及び、幅wと高さhなどの初期値を設定する(ステップS321)。初期値に関して特に指示がない場合は、メタデータグループ数Nはメタデータグループ格納部23に格納されたメタデータグループ数を用い、メタデータグループの開始番号nは1とし、分割される領域の左上隅の座標値x,yと、幅と高さw,hは表示部40の表示エリアのサイズに従うものとする。
【0043】
次に、座標データ算出部32は、メタデータグループ数Nが1か否かを判定する(ステップS322)。メタデータグループ数Nが1である場合の処理に関しては後述する。
【0044】
メタデータグループ数Nが1でなければ、座標データ算出部32は、領域分割処理を行う(ステップS323)。
【0045】
ここで ステップS323の領域分割処理の詳細について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0046】
まず、座標データ算出部32は、領域パラメータを用いて後述する数1、数2式により、領域の分割比rを算出する(ステップS3230)。つまり、座標データ算出部32は、まず、G1,・・・,GNを各メタデータグループ1〜Nの有する楽曲数として、(1)式が真となる最小のMを求める。
【0047】
【数1】

【0048】
なお、座標データ算出部32は、各メタデータグループ1〜Nの有する楽曲数G1,・・・,GNの値は、メタデータグループ格納部23を参照することによって取得する。もし、数1において、そのようなMが存在しない場合は、M=N−1とする。Mを算出すると、分割比rは(2)式のように求められる。
【0049】
【数2】

【0050】
次に、座標データ算出部32は、分割される領域の幅wと高さhのどちらが大きいかを判断する(ステップS3231)。もし、w≧hならば、ステップS3232に進み、そうでなければステップS3233に進む。
【0051】
ステップS3231において、w≧hとなった場合、座標データ算出部32は、分割される領域の幅wを、分割比rを用いて分割する(ステップS3232)。分割点より左側の幅をw1、右側の幅をw2とすると、w1は、次の(3)式で求められる。また、w2は、w2=w−w1で求められる。
【0052】
【数3】

【0053】
ステップS3231において、w<hとなった場合、座標データ算出部32は、分割される領域の高さhを、分割比rを用いて分割する(ステップS3233)。分割点より上側の高さをh1、下側の高さをh2とすると、h1は、次の(4)式で求められ、h2は、h2=h−h1で求められる。以上が分割領域パラメータを生成する領域分割処理の動作説明である。
【0054】
【数4】

【0055】
次に、図8の説明に戻り、座標データ算出部32は、各パラメータの一時保存を行う(ステップS324)。一次保存するパラメータは、メタデータグループ数Nと、メタデータグループの開始番号nと、領域の左上隅座標値(x,y)と、幅と高さ(w,h)に加え、算出したM、w1(h1)、w2(h2)と、エントリポイントである。エントリポイントとは、呼び出しが行われた処理ステップを示すものであり、後述のステップS329の条件分岐で用いられる。ステップS324でのエントリポイントは、EP1とする。
【0056】
図10に、座標データ算出部32が一時保存するパラメータの一例を示す。図10の例における一時保存データであるパラメータは、エントリポイントがEP1、メタデータグループ数Nが100、メタデータグループの開始番号nが1、算出されたMが40、分割される領域の左上隅座標(x,y)が(0,0)、幅wが640、高さhが480、分割された左側の領域の幅w1が380、右側の領域の幅w2が260である。なお、h1とh2に関しては、算出していないので値が格納されない。
【0057】
次に、座標データ算出部32は、各パラメータの再設定を行う(ステップS325)。再設定、すなわち新しく設定するパラメータは、メタデータグループ数N、メタデータグループの開始番号n、分割される領域の幅wと、高さhである。各パラメータ(N、n、x、y、w、h)の値を、それぞれNa、na、xa、ya、wa、haとおく。もし、ステップS3232によって横方向の幅wを分割した場合、(wa,ha)=(w1,h)とし、ステップS3233によって縦方向の高さhを分割した場合、(wa,ha)=(w,h1)とする。wa,ha以外のパラメータは、Na=M、na=n、(xa,ya)=(x,y)とする。パラメータの再設定が終了した後、座標データ算出部32はAで示されたステップS322に戻る。
【0058】
ステップS322の説明に戻り、ステップS322において、Nが1である場合、つまり、これ以上分割できないと判断した場合、座標データ算出部32は、現在座標データのパラメータを座標データ格納部24に格納する(ステップS326)。座標データとして格納する情報は、グループIDと、領域の左上隅座標値と、領域の幅と高さである。グループIDは、開始グループ番号であるnを基に、メタデータグループ格納部23からn番目に読み出したメタデータグループのグループIDを設定し、領域の左上隅座標値は、現在設定されている(x,y)、領域の幅と高さは現在設定されている(w,h)を設定し、座標データ格納部24に格納する。
【0059】
次に、座標データ算出部32は、一時保存されたパラメータがメモリに存在するか否かを判断する(ステップS327)。もし、一時保存されたパラメータが存在するのであれば、ステップS328に進む。一方、一時保存されたパラメータが存在しなければ、座標データ算出部32は、処理を終了する。
【0060】
一時保存されたパラメータがメモリに存在する場合、座標データ算出部32は、最後に保存された各パラメータを読み込み、パラメータを読み込んだ値に再設定する(ステップS328)。なお、読み出した一時保存パラメータは、メモリから消去する。
【0061】
次に、座標データ算出部32は、ステップS328で読み込んだ一時保存パラメータのエントリポイントがEP1かEP2かを判断する(ステップS329)。もし、エントリポイントがEP1である場合には、座標データ算出部32は、図中Bに示したステップS330に進み、エントリポイントがEP2である場合には図中Cに示したステップS327に進む。
【0062】
ステップS329で、エントリポイントがEP1であると判断した場合、座標データ算出部32は、パラメータの一時保存を行う(ステップS330)。ステップS330の動作は、エントリポイントをEP2に設定する以外は、ステップS324と同様である。
【0063】
次に、座標データ算出部32は、パラメータの再設定を行う(ステップS331)。新しく設定される各パラメータN、n、x、y、w、hを、それぞれNb、nb、xb、yb、wb、hbとおき、横方向に分割した場合は(xb,yb)=(w1,y)、(wb,hb)=(w2,h)とし、縦方向に分割した場合は(xb,yb)=(x,h1)、(wb,hb)=(w,h2)とし、その他の各パラメータは、どちらの場合もNb=N−M、nb=n+Mとして、図中Aに示したステップS322に戻る。
【0064】
以上が座標データ算出部32の処理である。図8に示した座標データ算出部32の動作は、再帰と呼ばれる手法を用いている。なお、上述のアルゴリズムによって領域の分割を行うと、領域に対応付けられたメタデータグループの有する楽曲数が多いほど、領域のサイズは大きくなる。
【0065】
また、図5のメタデータグループ格納部23の例のように、メタデータグループが下位のメタデータグループを有する場合において、下位のメタデータグループ分割する方法は、初期値設定ステップS321で、分割される領域の左上隅の座標値(x,y)と幅と高さ(w,h)を、親となるメタデータグループの(x,y)、及び(w,h)として与え、メタデータグループの数Nを下位のメタデータグループの数として与えるだけで、上述の処理と同様の手順で分割を行うことができる。
【0066】
さらに、座標データ算出部32は、2次元だけではなく、3次元などの多次元空間でも領域分割を行うことができる。その場合、x,yに加えてzを、幅wと高さhに奥行きdを加え、幅w、高さh、奥行きdの中で最も大きいパラメータを持つ方向に、分割比rを用いて分割するとよい。
【0067】
次に、座標データ格納部24に格納された全ての座標データの座標値を基に、後述するようなツリーマップによるメタデータ表示画面を作成する動作について説明する。なお、この動作はメタデータ表示画面作成部33によって行われる。
【0068】
図6に示す座標データの例を参考に説明すると、まず、領域データ1は開始x,y座標(0,0)、幅wが300で高さhが200なので、メタデータ表示画面作成部33は、2次元空間上の左上隅座標値(x,y)が(0,0)、右下隅座標値(x+w,y+h)が(300,200)となる領域を描画する。次に、領域データ2は開始x,y座標(300,0)、幅wが100で高さhが120なので、メタデータ表示画面作成部33は、2次元空間上の左上隅座標値(x,y)が(300,0)、右下隅座標値(x+w,y+h)が(400,120)となる領域を描画する。以上の処理を、メタデータ表示画面作成部33は、座標データ格納部24に格納された全座標データに対して行う。その際、各メタデータグループ領域のエリア内に、グループ名を描画した方が好ましい。その場合、座標データ格納部24から読み出したグループIDを基に、メタデータグループ格納部23を参照して、グループ名を取得する。例えば、図6の例ならば、領域データ1のグループ名を描画する場合は、領域データ1のグループIDがA1であるため、メタデータグループ格納部23の一例である図4を参照すると、グループ名「アーティスト1」を取得する。この取得したグループ名「アーティスト1」を、前述の領域(0,0)−(300,200)のエリア内に描画する。
【0069】
なお、メタデータ表示画面作成部33は、表示部40の表示エリアのサイズよりもメタデータ表示画面が大きい場合、画面表示を開始する座標値と、表示エリアのサイズを基に、作成したメタデータ表示画面の一部を切り取る。ここで、画面表示を開始する座標値を(Vx,Vy)、表示部40の表示エリアのサイズを(Vw,Vh)とおくと、切り取るメタデータ表示画面の座標値は、左上隅が(Vx,Vy)、右下隅が(Vx+Vw,Vy+Vh)となる。
【0070】
図11に、メタデータ表示画面作成部33がメタデータ表示画面1020の一部を切り取る一例を示す。図11では、(Vx,Vy)と(Vw,Vh)の設定値に従って、メタデータ表示画面1020を点線で示された領域で切り取る様子を示している。
【0071】
また、座標データ格納部24が、さらに、下の階層の座標データを有する場合も、上述の処理と同様に、座標データ格納部24から下の階層の座標データの座標値を読み出し、座標値に従って領域を描画すればよい。この際、上の階層の領域よりも領域の枠線を細く描画したり、枠線を点線にするなど、表示方法を工夫する方が好ましい。
【0072】
また、メタデータグループ選択部34は、読み出した座標データが選択中である場合、領域が選択中であることがユーザにわかるように、選択中の領域を他の領域とは別の色で塗りつぶしたり、選択されたメタデータグループの枠線の色を、他の領域と区別したりするなどの工夫を行うことが好ましい。
【0073】
また、メタデータグループ選択部34は、ユーザが入力部10を介して選択操作を入力した際に、選択された座標値を有するメタデータグループ領域の座標データを取得する。具体的には、メタデータグループ選択部34は、入力部10から入力された座標値(xp,yp)と、座標データ格納部24に格納された各座標データの座標値を参照し、座標値(xp,yp)を領域の一部とする座標データを取得する。すなわち、座標データiの左上隅の座標値を(xi,yi)、幅と高さを(wi,hi)とすると、次の(5)式が成り立つ座標データiを取得する。
【0074】
【数5】

【0075】
また、メタデータ表示画面作成部33で前述したとおり、画面表示を開始する座標値(Vx,Vy)が設定されているときは、次の(6)式が成り立つ座標データiを取得する。、
【0076】
【数6】

【0077】
次に、メタデータグループ選択部34は、取得した座標データの選択中フラグを「選択中」に書き換え、再び座標データ格納部24に格納する。なお、選択可能とする領域を唯一つとする場合は、座標データ格納部24に格納された座標データにおいて、「選択中」である座標データのフラグを解除する。また、複数のメタデータグループ領域を選択できるようにしてもよい。その場合は、座標データの選択中フラグのON/OFFを、選択される度に切り換える、などにより実現できる。
【0078】
楽曲データ選出再生部35は、メタデータグループ選択部34によって選択されたメタデータグループデータに属する楽曲データから、入力部10を介したユーザの選択指示やランダムな自動選曲等により再生する楽曲データを選出する。再生曲の選択順は、登録された楽曲ID順でもよいし、ランダムに再生順を決定してもよい。以上が、制御部30の機能ごとの説明である。
【0079】
次に、実施形態1におけるデータ分類装置1全体の動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
まず、データ分類装置1を起動すると、制御部30は、初期設定を行う(ステップS10)。つまり、制御部30のメタデータグループ作成部31は、楽曲データと楽曲IDとの対応付けを行って楽曲データ格納部31に格納し、楽曲データのメタデータ情報を、楽曲IDと共にメタデータ格納部32に格納する。
【0081】
次に、メタデータグループ作成部31は、メタデータグループを作成する(ステップS20)。つまり、メタデータグループ作成部31は、メタデータ格納部22に格納されたメタデータ情報と、楽曲IDとを基に、メタデータグループを作成する。そのメタデータグループは、メタデータグループ格納部23に格納される。
【0082】
次に、座標データ算出部32は、ツリーマップによるメタデータ表示画面を作成するための領域分割処理を行う(ステップS30)。つまり、座標データ算出部32は、メタデータグループ格納部23を参照して、ステップS20で作成されたメタデータグループを取得し、その取得したメタデータグループの有する楽曲IDの数を基に、ツリーマップアルゴリズムによって座標データを算出し、その算出した座標データを座標データ格納部24に格納する。
【0083】
次に、メタデータ表示画面作成部33が、座標データ格納部24を参照して得られる各メタデータグループ領域の座標値を基にメタデータ表示画面を作成し、その作成したメタデータ表示画面を表示部40に表示させる(ステップS40)。つまり、メタデータ表示画面作成部33は、ステップS30で作成された座標データの座標値を取得し、その座標値に従ってメタデータ表示画面を描画する。ここで、メタデータ表示画面の例を図13に示す。
【0084】
図13は、図6で示した座標データ格納部24の例に従って、メタデータ表示画面作成部33が作成したメタデータ表示画面の一例を示している。
【0085】
図13において、グループIDがA1の座標データからは左上座標値(0,0)と右下座標値(300,200)を対角の頂点とした矩形の領域に“アーディスト1”のメタデータグループのメタデータを描画し、グループIDがA2の座標データからは左上座標値(300,0)と右下座標値(400,120)を対角の頂点とした矩形の領域に“アーディスト2”のメタデータグループのメタデータを描画し、グループIDがA3の座標データからは左上座標値(300,120)と右下座標値(400,200)を対角の頂点とした矩形の領域に“アーディスト2”のメタデータグループのメタデータを描画し、それぞれの領域にグループ名を描画している。なお、グループIDがA1のメタデータグループ領域では、他のグループのメタデータグループ領域より広い領域を確保しているので、トラック名だけでなく、アルバム名を表示している。また、そのトラック名やアルバム名の表示フォントの大きさも、他のメタデータグループ領域より大きくするようにしてもよい。
【0086】
また、図6においては、グループIDがA1のメタデータグループ領域は選択中であるので、他のメタデータグループ領域とは異なる色で塗りつぶしている。
【0087】
図12に戻り、ユーザが、終了動作、領域選択動作、再生動作などのコマンド入力を行い、制御部30が、そのコマンド入力を受け付けると(ステップS50)、制御部30は、入力された入力データが終了コマンドか否かを判断する(ステップS60)。もし、終了コマンドであった場合、制御部30は楽曲のメタデータ表示処理を終了させる。終了コマンドは、図14に示された終了ボタン1030のような終了コマンドに関連付けられた画面上のUI部品が選択された場合や、所定の電源ボタン(図示せず)が押下された場合に送られるように設定する。
【0088】
図14は、メタデータ表示画面作成部33が作成したメタデータ表示画面41を表示部40に表示した一例を示しており、表示部40にメタデータ表示画面41の他、終了ボタン1030と、再生ボタン1040と、カーソルポインタ1050とを表示している。
【0089】
図12に戻り、入力データが終了コマンドではなかった場合、制御部30は、入力データに従って処理を行う(ステップS70)。以上が実施形態1におけるデータ分類装置1全体の動作である。
【0090】
次に、制御部30による入力データ処理の詳細を、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0091】
まず、制御部30は、ユーザにより入力された入力データが、メタデータグループ領域選択動作か否かの判断を行う(ステップS71)。もし、領域選択動作であるならば(ステップS71で“yes”)、ステップS72に進み、そうでないならば(ステップS71で“no”)、ステップS73に進む。
【0092】
つまり、ユーザにより入力された入力データが、メタデータグループ領域選択動作であった場合(ステップS71で“yes”)、メタデータグループ選択部34は、入力データに基づき、選択されたメタデータグループを取得し、座標データ格納部24の座標データを取得する(ステップS72)。例えば、図14に示すように、ユーザがカーソルポインタ1050をアーティスト2のメタデータグループ領域内に移動させ、その位置でメタデータグループ領域選択動作を行った場合、メタデータグループ選択部34は、入力された座標値に基づき、メタデータグループ「アーティスト2」のメタデータグループ領域を選択する。つまり、メタデータグループ選択部34は、そのメタデータグループ領域が選択されていることを示すように、その選択されたメタデータグループ領域に対応する図6の領域データのフラグを成立させる。その後、入力データ処理を終了する。
【0093】
これに対し、ステップS71において、入力された入力データが領域選択動作ではなかった場合(ステップS71で“no”)、制御部30は、入力データが再生コマンドか否かの判断を行う(ステップS73)。もし、再生コマンドであるならば(ステップS73で“yes”)、ステップS74に進み、、再生コマンドでない場合(ステップS73で“no”)は、入力データ処理を終了する。再生コマンドは、図14に示された再生ボタン1040のように、画面上のUI部品が選択された場合や、2次元ポインティングデバイスによって、一のメタデータグループ領域をダブルクリックされた場合などに送られるようにするとよい。
【0094】
入力された入力データが再生コマンドであった場合(ステップS73で“yes”)、楽曲データ選出再生部35は、選択されたメタデータグループに所属する楽曲IDから、一の楽曲IDを選出し、選出された楽曲IDに対応する楽曲データを楽曲データ格納部21から取得し、再生部50によって再生を行う(ステップS74)。例えば、図14のように、選択されたメタデータグループがアーティスト1である時に、再生コマンドが入力された場合は、アーティスト1に属する楽曲を再生する。再生を開始した後、入力データ処理を終了する。以上が制御部30による入力データ処理の詳細である。
【0095】
以上、実施形態1について説明したように、実施形態1のデータ分類装置1によれば、楽曲数の多いメタデータグループ領域ほど大きく表示されるため、利用者は、楽曲データ格納部31に格納された楽曲の傾向を、容易に判断することができる。
【0096】
また、メタデータ表示画面に全てのメタデータグループを表現できるため、再生を行いたいメタデータグループを選択する際、選択したいエリアをポイントするだけで選択動作が完了するので、複雑な操作が困難な環境下においても、容易に操作することが可能である。
【0097】
また、メタデータグループのメタデータグループを、そのままメタデータ表示画面上へ表現することにより、整理された2次元データをユーザに提供することができる。
【0098】
なお、本実施形態では、座標の算出方法としてツリーマップを用いたが、これに限らず、楽曲の多いメタデータグループ領域ほど大きくなるアルゴリズムであれば、それを用いてもよい。例えば、図16は、メタデータグループ領域が円で表示されており、メタデータグループ「アーティスト1」の方が、メタデータグループ「アーティスト2」よりも楽曲数が多い場合に、メタデータグループ「アーティスト1」のメタデータグループ領域を示す円を、メタデータグループ「アーティスト2」のメタデータグループ領域よりも大きな円で表示し、それら円を並べて表示するといった一例を示すものである。しかし、ツリーマップのように、表示エリアに隙間無く領域を配置することができるアルゴリズムを利用すると、効率良く表示エリアの領域を利用できるメタデータ表示画面を提供することができる。
【0099】
また、ツリーマップを用いることで、各メタデータグループ領域が重なり合わないため、視認性を損なわず、さらに、メタデータグループ領域が隙間無く配置されるので、表示領域を無駄なく活用することができる。
【0100】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に基づくデータ分類装置2を説明する。実施形態2によるデータ分類装置2は、ツリーマップのメタデータ表示画面を拡大・縮小して表示させるものである。さらに、拡大・縮小率に応じて、表示するメタデータグループの階層を変化させる。
【0101】
図17は、本実施形態2によるデータ分類装置2の構成例を示すブロック図である。
【0102】
図17において、実施形態2のデータ分類装置2は、実施形態1のデータ分類装置1に格納部20に表示階層ルール格納部25が追加されている。また、制御部30のメタデータ表示画面作成部33と、メタデータグループ選択部34の動作が実施形態1と異なる。以降、実施形態1と異なる点について説明を行う。
【0103】
データ分類装置2は、入力部10と、格納部20Aと、制御部30Aと、表示部40と、再生部50とを有する。入力部10と、表示部40と、再生部50は、データ分類装置1と同様であるため、説明を省略する。
【0104】
格納部20Aは、楽曲データ格納部21と、メタデータ格納部22と、メタデータグループ格納部23と、座標データ格納部24と、表示階層ルール格納部25とを有する。表示階層ルール格納部25の説明を行い、その他の部に関しては、データ分類装置1と同様であるため、説明を省略する。
【0105】
表示階層ルール格納部25は、メタデータ表示画面の表示倍率の設定値を基に、何階層のメタデータグループまで分類して表示するかを示すメタデータグループの表示階層を決定するための表示階層ルールを格納する。すなわち、表示倍率をα、描画する階層数をLとおくと、表示倍率αがa1≦α<a2(a1及びa2は任意の実数)のとき、描画する最下部の階層数Lが決まるように設定値を格納する。
【0106】
図18は、表示階層ルール格納部25に格納される表示階層ルールの一例を示している。
【0107】
図18の例では、0≦α<1のとき、表示する階層数Lは1で、1≦α<2のとき、表示する階層数Lは2で、2≦α<4のとき、表示する階層数Lは3、と格納された様子を示している。また、以下の(7)式、のように、数式によるルールであってもよい。ここで、上式におけるfloorは、最低値の整数への丸め関数である。
【0108】
【数7】

【0109】
制御部30Aは、メタデータグループ作成部31と、座標データ算出部32と、メタデータ表示画面作成部33Aと、メタデータグループ選択部34Aと、楽曲データ選出再生部35とを有する。このうち、メタデータグループ作成部31と、座標データ算出部32と、楽曲データ選出再生部35は、データ分類装置1と動作が同様であるため、説明を省略する。
【0110】
メタデータ表示画面作成部33Aは、表示部40に表示するためのメタデータのメタデータ表示画面を、設定された表示倍率に合わせて作成する。つまり、メタデータ表示画面作成部33Aは、実施形態1のメタデータ表示画面作成部33と同様、座標データ格納部24から読み出した座標データを基に、メタデータ表示画面を作成する。例えば、読み出した座標データiの左上隅の座標値を(xi,yi)、幅と高さを(wi,hi)、表示倍率をαとおくと、メタデータ表示画面作成部33Aは、左上隅座標値(xi,yi)で、右下隅座標値が(xi+αwi,yi+αhi)のメタデータグループ領域を描画する。
【0111】
さらに、メタデータ表示画面作成部33Aは、表示倍率αに従って、描画する階層数Lを変更する。メタデータ表示画面作成部33Aは、表示階層ルール格納部25を参照して、表示倍率αから、描画する階層数Lを取得し、取得した階層数Lが最下層のメタデータグループとなるよう、メタデータ表示画面を作成する。
【0112】
なお、実施形態1のメタデータ表示画面作成部33で述べたように、表示部40の表示エリアサイズよりも、メタデータ表示画面のサイズの方が大きい場合のメタデータ表示画面の切り抜きについては、実施形態2でも、表示倍率αにはよらず、メタデータ表示画面作成部33と同様の処理を行う。すなわち、画面表示を開始する座標値を(Vx,Vy)、表示部40の表示エリアのサイズを(Vw,Vh)とおくと、切り取るメタデータ表示画面の座標値は、左上隅が(Vx,Vy)、右下隅が(Vx+Vw,Vy+Vh)となる。
【0113】
図19〜図21は、3階層に分けられているメタデータグループのツリーマップにおいて、図18のルールを適用して描画したメタデータ表示画面の一例を示している。
【0114】
例えば、図19のメタデータ表示画面42では、α=0.5であるので、図18より、メタデータ表示画面作成部33Aがメタデータグループの第1階層のアーティスト名のみまで、描画を行った様子を示すことになる。
【0115】
同様に、図20のメタデータ表示画面43では、α=1.2であるので、第2階層のアルバム名まで表示している。また、図21のメタデータ表示画面44では、α=3であるので、第3階層のジャンル名まで表示している。なお、図19〜図21において破線により示している領域は、表示部40上にメタデータ表示画面として表示される表示領域を示している。
【0116】
メタデータグループ選択部34Aは、実施形態1のメタデータグループ選択部34と同様に、外部から入力部10を介して選択操作を入力された際に、選択された座標値を有するメタデータグループ領域の座標データを取得する。
【0117】
つまり、入力された座標値を(xp,yp)、座標データ格納部24に格納された、i番目の座標データの左上隅の座標値を(xi,yi)、幅と高さを(wi,hi)とし、表示倍率をαとすると、次の(8)式が成り立つ座標データiを取得する。
【0118】
【数8】

【0119】
座標データの取得処理については、メタデータグループ選択部34と同様であり、説明を省略する。
また、画面表示を開始する座標値(Vx,Vy)が設定されている場合は、(9)式が成り立つ座標データiの座標データを取得する。
【0120】
【数9】

【0121】
その他の座標データ取得動作に関しては、上述した実施形態1のメタデータグループ選択部34と同様である。以上が、データ分類装置2の制御部30Aの説明である。
【0122】
次に、図22のフローチャートを参照して、実施形態2におけるデータ分類装置2の動作について説明する。なお、データ分類装置2の動作は、図12に示した実施形態1のデータ分類装置1と共通する動作があるため、共通する動作に関しては、説明を省略する。
【0123】
データ分類装置2を起動すると、制御部30Aは、初期設定を行う(ステップS10A)。ステップS10Aの初期設定処理は、実施形態1におけるステップS10の初期設定処理に加え、表示倍率αの初期値を設定する。表示倍率αの初期値は任意だが、1.0を設定しておくことが好ましい。
【0124】
次に、メタデータグループ作成部31は、メタデータグループを形成する(ステップS20)。ステップS20は、実施形態1と同様のため、説明を省略する。
【0125】
メタデータグループに領域を割り当てるステップS30も、実施形態1と同様のため、説明を省略する。
【0126】
ステップS30で座標データを算出すると、メタデータ表示画面作成部33Aが、座標データ格納部24の座標データを基にメタデータ表示画面を作成し、制御部30Aが表示部40にメタデータ表示画面を表示させる(ステップS40A)。前述した通り、メタデータ表示画面作成部33Aは、メタデータ表示画面作成の際に、表示階層ルール格納部25を参照し、設定されている表示倍率αに基づいてメタデータ表示画面を作成する。制御部30Aは、作成したメタデータ表示画面を表示部40に表示させる。
【0127】
図23は、表示部40に表示される実施形態2のメタデータ表示画面45の一例を示している。画面上には、作成されたメタデータ表示画面45の他、終了ボタン1030と、再生ボタン1040と、拡大ボタン1060と、縮小ボタン1070とが表示されている。
【0128】
次のステップS50と、ステップS60は、実施形態1の動作と同様であるため、説明を省略する。
【0129】
入力された入力データが終了コマンドではなかった場合(ステップS60で“no”)、制御部30Aは、入力された入力データに従って処理動作を行う(ステップS70A)。
【0130】
次に、図24のフローチャートを参照して、制御部30Aによる図23のステップS70Aの入力データ処理の詳細について説明する。
【0131】
入力データ処理では、まず、入力された入力データが領域の選択動作か否かを判断する(ステップS71)。領域の選択動作(ステップS71で“yes”)であればステップS72Aに進み、そうでなければ(ステップS71で“no”)ステップS73に進む。
【0132】
ステップS71において、領域の選択動作であると判断した場合(ステップS71で“yes”)、メタデータグループ選択部34Aは、ユーザにより入力された座標値を有するメタデータグループ領域を選択する(ステップS72A)。実施形態1のステップS72と処理の異なる点は、前述の通り、メタデータグループ選択部34Aでは表示倍率αを考慮して、領域選択を行う。その他の処理内容はステップS72と同様である。選択処理を終えた後、入力データ処理を終了する。
【0133】
ステップS73と、ステップS74は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0134】
ステップS73で、入力された入力データが再生コマンドではなかった場合(ステップS73で“no”)、制御部30Aは、入力された入力データが表示倍率変更動作か否かの判断を行う(ステップS75)。具体的には、例えば、図2に示したマウス1000に有されたホイール1002や、拡大・縮小を表す画面上のUI部品、例えば図23に示した拡大ボタン1060や、縮小ボタン1070などに、表示倍率変更動作を割り当てておき、それらが操作された場合、表示倍率変更動作と判断する。表示倍率変更動作であった場合(ステップS75で“yes”)、ステップS76に進み、そうでなければ(ステップS75で“no”)、入力データ処理を終了する。
【0135】
ステップS75にて、入力データが表示倍率変更動作であった場合(ステップS75で“yes”)、制御部30Aは、表示倍率αを所定の値だけ変更する(ステップS76)。例えば、表示倍率αを変更する所定値をε(ε>0)とおくと、図2におけるマウス1000のホイール1002を手前に回したときや、縮小ボタン1070が選択されたときはα−εにαを更新し、ホイール1002を奥に回したときや、拡大ボタン1060が選択されたときははα+εにαを更新する、などのように表示倍率αを変更する。
【0136】
以上詳述したように、実施形態2のデータ分類装置2によれば、多階層まで分かれた深いメタデータグループを有するデータであっても、一度に表示する階層を表示倍率によって制限を加えることで、視認性のよいツリーマップをユーザに提示することができる。
【0137】
また、同一階層のメタデータグループが多くても、各メタデータグループのメタデータグループ領域サイズを表示倍率によって制御ができるため、視認性のよいツリーマップをユーザに提供することができる。
【0138】
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3のデータ分類装置3を説明する。実施形態3のデータ分類装置3は、メタデータグループを作成する際の基準となるメタデータ項目の選択をユーザが自由に行うようにしたものである。つまり、実施形態3によるデータ分類装置3では、ユーザの指定したメタデータ項目の階層に従ってメタデータグループを作成する。
【0139】
図25は、実施形態3によるデータ分類装置3の構成例を示すブロック図である。
【0140】
データ分類装置3は、実施形態1のデータ分類装置1の格納部20にメタデータ項目選択情報格納部26が追加され、制御部30にメタデータ選択部36が、新たに追加されている。実施形態3では、新たに追加されたメタデータ項目選択情報格納部26と、メタデータ選択部36の説明を行い、その他の部に関しては、実施形態1のデータ分類装置1と同様のため、説明を省略する。
【0141】
格納部20Bのメタデータ項目選択情報格納部26は、メタデータグループを作成する際に使用するメタデータ項目をメタデータ項目選択情報として格納する。すなわち、メタデータ項目選択情報格納部26は、メタデータグループを構成する複数のメタデータ項目をメタデータ項目選択情報として階層番号と共に格納する。
【0142】
図26は、メタデータ項目の階層の一例を示している。図26の例では、最上位の階層である第1階層のメタデータ項目として“年代”を、第2階層のメタデータ項目として“ジャンル”を、第3階層のメタデータ項目として“アーティスト”を格納している。
【0143】
制御部30Bのメタデータ選択部36は、メタデータグループを新たに作成する際に使用するメタデータ項目の選択情報を作成する。メタデータ選択部36は、入力部10による入力情報から、どのメタデータが選択されたかを取得し、選択されたメタデータ項目をメタデータ項目選択情報格納部26に格納する。階層番号は、メタデータ項目選択情報格納部26に格納されているメタデータ項目の最下層の階層番号がmであるならば、m+1を階層番号として設定する。
【0144】
次に、図27のフローチャートを参照して、実施形態3におけるデータ分類装置3の動作について説明する。なお、データ分類装置3の動作は、図12に示した実施形態1のデータ分類装置1と共通する動作があるため、共通する動作に関しては、説明を省略する。
【0145】
データ分類装置3を起動すると、制御部30Bは、初期設定を行う(ステップS10B)。ステップS10Bは、実施形態1におけるステップS10の初期設定処理に加え、メタデータ項目選択情報格納部26の初期値を設定する。メタデータ項目選択情報格納部26の初期値は、設計者が予め設定しておく。
【0146】
次に、メタデータグループ作成部31は、メタデータグループを形成する(ステップS20B)。実施形態1のステップS20とで異なるのは、実施形態3のステップS20Bでは、メタデータグループ作成部31は、メタデータ項目選択情報格納部26に格納されたメタデータ項目選択情報を参照して、メタデータグループを形成する点である。例えば、図26に示すようなメタデータ項目選択情報の例からメタデータグループを形成する場合、メタデータグループ作成部31は、“年代”(例えば80年代、90年代など)を分類個目として第1のメタデータグループを作成し、その下に“ジャンル”を分類項目としてメタデータグループを作成し、そのジャンルのメタデータグループの下に“アーティスト”を分類項目としてメタデータグループを作成する。
【0147】
メタデータグループに表示領域を割り当てるステップS30は、実施形態1と同様である。
【0148】
次に、制御部30Bは、表示部40に座標データやGUI部品などを表示させる(ステップS40B)。
【0149】
図28に、実施形態3における表示部40でのメタデータ表示画面46の表示例を示す。図28の例では、実施形態1で示した図14に示すメタデータ表示画面40の表示例に、階層変更コマンドを出力するための階層変更ボタン1080が追加されている。
【0150】
次のユーザ入力処理(ステップS50)と、終了判定処理(ステップS60)は、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0151】
ステップS60の判断処理において、入力情報が終了コマンドではなかった場合、制御部30Bは、入力情報が、階層変更コマンドか否かの判断を行う(ステップS61)。ここで、階層変更コマンドであった場合(ステップS61で“yes”)は、ステップS62に進む一方、そうでなければ(ステップS61で“no”)、ステップS70に進み、制御部30bは入力データ処理を行い、その後、ステップS40Bに戻る。なお、階層変更コマンドは、図28の例に示した階層変更ボタン1080などに割り当てておく。
【0152】
入力されたコマンドが、階層変更コマンドであった場合(ステップS61で“yes”)、制御部30Bのメタデータグループ作成部31は、メタデータグループを構成する階層構造、すなわちメタデータ項目の変更処理を行う(ステップS62)。
【0153】
図29は、ステップS62の詳細な手順を示すフローチャートである。
まず、制御部30Bのメタデータグループ作成部31は、メタデータ格納部22を参照し、格納されているメタデータ項目の種類をリスト化すると共に、現在設定されているメタデータグループも、メタデータ項目選択情報格納部26を参照して作成する(ステップS620)。
【0154】
次に、制御部30Bのメタデータ表示画面作成部33は、メタデータグループ作成部31によって作成されたメタデータ項目のリスト、及び、現在設定されているメタデータグループを表示部40に表示させる(ステップS621)。
【0155】
図30は、その際の表示部40における表示例を示している。図30の表示例では、表示部40に、変更終了ボタン1090と、メタデータリスト1100と、メタデータグループリスト1110と、選択枠1120とが表示されている。メタデータグループ作成部31が作成したメタデータ項目のリストは、メタデータリスト1100に示されている。また、現在設定されているメタデータグループは、メタデータグループリスト1110に示されており、メタデータグループの第1階層が“ジャンル”、第2階層が“年代”であることを示している。
【0156】
次に、メタデータグループ作成部31は、入力部10からの入力を受け付ける(ステップS622)。メタデータグループ作成部31は、入力部10によって入力信号が送信されるまで待機する。
【0157】
入力部10より入力情報が送信されると、メタデータグループ作成部31は、入力情報が変更終了コマンドか否か判断する(ステップS623)。変更終了コマンドは、例えば図30の変更終了ボタン1090などに割り当て、変更終了ボタン1090が押下されたときに、変更終了コマンドと判断する。入力情報が変更終了コマンドであった場合(ステップS623で“yes”)、メタデータグループ作成部31はメタデータグループ変更処理を終了する。
【0158】
一方、入力情報が変更終了コマンドではなかった場合(ステップS623で“no”)、メタデータグループ作成部31は、入力情報がメタデータ項目の選択を行ったか否かを判断する(ステップS624)。入力情報がメタデータ項目の選択ではなかった場合(ステップS624で“no”)、ステップS621の画面表示に戻る。メタデータ項目の選択動作は、図2に示したマウス1000の左ボタン1001をクリックした場合などに割り当てる。
【0159】
その一方、入力情報がメタデータ項目の選択であった場合(ステップS624で“yes”)、メタデータグループ作成部31は、ユーザによって選択されたメタデータ項目をメタデータ項目選択情報格納部26に追加し(ステップS625)、その後ステップS621に戻る。メタデータ項目の選択は、例えば、図30に示すメタデータ項目選択画面47における選択枠1120の位置によって決定される。選択されたメタデータ項目は、メタデータ項目選択情報格納部26の末尾に格納される。すなわち、メタデータ項目選択情報格納部26に、既に第1階層と、第2階層とにメタデータ項目が格納されていた場合、新たに追加されるメタデータ項目は第3階層として格納される。以上がステップS62のメタデータグループ変更処理の説明である。
【0160】
次に図27のフローチャートに戻って説明する。前述したステップS62のメタデータグループを構成する階層構造、すなわちメタデータ項目の変更処理を終えると、ステップS20Bに戻り、メタデータグループ作成部31は、再びメタデータグループを作成する処理を行う。ステップS20Bでは、ステップS62で変更されたメタデータ項目選択情報格納部26の情報を参照して、メタデータグループを再作成する。
【0161】
図31は、図30の例のように、第1階層の分類項目として“ジャンル”を、第2階層の分類項目として“年代”を指定した場合の、メタデータ表示画面48の一例を示している。図31に示すメタデータ表示画面48では、第1階層の領域がメタデータ項目「ジャンル」によって、ロックとポップとに分かれており、さらに、第2階層の領域がメタデータ項目「年代」によって、ロックのメタデータグループ領域は70sと、80sとに分かれており、ポップのメタデータグループ領域は70sと、80sと、90sとに分かれている様子を示している。
【0162】
以上詳述したように、実施形態3のデータ分類装置3によれば、ユーザの選択により任意のメタデータ項目を組み合わせることができるため、検索可能性の向上や、ユーザの好むメタデータ項目単位での再生を行う方法を提供できる。
【0163】
なお、実施形態3におけるデータ分類装置3は、単独で用いてもよいし、実施形態2におけるデータ分類装置2と組み合わせて用いてもよい。
【0164】
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に基づくデータ分類装置4を説明する。実施形態4のデータ分類装置4は、ツリーマップによるメタデータ表示画面の作成に用いる基準を、楽曲数ではなく、再生回数にすることにより、ツリーマップアルゴリズムによる領域への分割を行うものである。
【0165】
図32は、実施形態4によるデータ分類装置4の構成例を示すブロック図である。
【0166】
図32において、データ分類装置4には、実施形態1のデータ分類装置1の格納部20の構成に、再生回数格納部27が追加されている。また、制御部30Cの座標データ算出部32Cの動作が実施形態1のものと一部異なる。本実施形態4では、新たに追加された再生回数格納部27と、実施形態1の座標データ算出部32と動作が異なる座標データ算出部32Cの説明を行い、その他の部に関しては、実施形態1のデータ分類装置1と同様のため、説明を省略する。
【0167】
格納部20Cの再生回数格納部27は、楽曲毎の再生回数を格納する。再生回数格納部27は、楽曲IDと、その楽曲IDに関連付けられた楽曲データを再生した回数を格納する。
【0168】
図33に、楽曲データのフォーマットの一例を示す。図33では、楽曲ID1の再生回数が10回、楽曲ID2の再生回数が20回、というように格納された様子を示している。
【0169】
制御部30Cの座標データ算出部32Cは、メタデータグループ作成部31によって作成されたメタデータグループを基に、メタデータ表示画面に、複数の長方形を組み合わせて作成されるメタデータ表示画面を描画するための、複数の座標データを算出する。座標データ算出部32Cと、実施形態1の座標データ算出部32と異なるのは、表示領域分割の基準量として、再生回数を用いる点である。すなわち、図9に示す領域分割処理におけるステップS3230の分割比率の算出が異なる。
【0170】
分割比rの算出には、まず、C1,・・・,CNを各メタデータグループ1〜Nに属する楽曲の総再生回数として、次の(10)式が真となる最小のMを求める。なお、(10)式が真となるMが存在しない場合は、M=N−1とする。
【0171】
【数10】

【0172】
次にMを用いて、分割比rは、次の(11)式のように求められる。
【0173】
【数11】

【0174】
分割比rの算出以外の手順は、実施形態1の座標データ算出部32と同様であるため、説明を省略する。
【0175】
次に、図34のフローチャートを参照して、実施形態4のデータ分類装置4の動作について説明する。
【0176】
データ分類装置4の動作は、データ分類装置1の動作とほぼ同様であるため、動作の異なる領域分割処理(ステップS30C)と、新たに追加された再生終了判断(ステップS41)と、再生回数加算処理(ステップS42)と、再生曲選出処理(ステップS43)との説明を行い、その他の説明に関しては省略する。
【0177】
座標データ算出部32Cは、メタデータグループ領域分割処理を行う(ステップS30C)。座標データ算出部32Cは、ステップS20で作成されたメタデータグループをメタデータグループ格納部23から取得し、その取得したメタデータグループに属する楽曲データの楽曲IDを基に、再生回数格納部27を参照して、再生回数を取得する。座標データ算出部32Cは、メタデータグループに属する楽曲データの再生回数を足し合わせることで、メタデータグループの再生回数を算出する。算出したメタデータグループの再生回数を基に、ツリーマップアルゴリズムによって座標データを算出する。作成された座標データは座標データ格納部24に格納される。
【0178】
すると、メタデータ表示画面作成部33は、座標データ格納部24に格納された座標データに基づいてメタデータ表示画面を作成し、表示部40に表示する。画面表示を終えると、楽曲データ選出再生部35は、現在再生中の楽曲の再生が終了したか否かの判断を行う(ステップS41)。もし、再生中であるならば(ステップS41で“no”)、ステップS50のユーザ入力処理に進む。
【0179】
楽曲の再生が終了したと判断した場合(ステップS41で“yes”)、楽曲データ選出再生部35は、現在再生中の楽曲の再生回数を1つ増やす(ステップS42)。つまり、楽曲データ選出再生部35は、現在再生中の楽曲データの楽曲IDから、再生回数格納部27を参照し、格納された再生回数を取得し、取得した再生回数を1増やし、再び再生回数格納部27に格納する。
【0180】
再生回数を更新した後、楽曲データ選出再生部35は、次に再生する曲を選出し、再生を行う(ステップS43)。具体的には、再生開始時に選択されたメタデータグループの中で、再生が終了した楽曲IDの、次に格納された楽曲を再生する。つまり、楽曲データ選出再生部35は、メタデータグループ格納部23から、再生開始時に選択されたメタデータグループを参照して、再生が終了した楽曲IDの、次に格納された楽曲IDを取得し、取得した楽曲IDを、再生部50に送り、再生を開始させ、その後ステップS50に移る。以上がデータ分類装置4の動作の説明である。
【0181】
以上説明したように、実施形態4のデータ分類装置4によれば、メタデータグループごとの再生回数をメタデータグループ領域分割に用いることにより、ユーザの好むメタデータグループの傾向を、直感的に理解することができる。
【0182】
特に、実施形態4のデータ分類装置4によれば、再生回数の多いメタデータグループほど、そのメタデータグループ領域が大きく表示されるので、ユーザの好みのメタデータグループや楽曲を、発見しやすくすることができる。
【0183】
なお、実施形態4におけるデータ分類装置4は、単独で用いてもよいし、実施形態2におけるデータ分類装置2や、実施形態3におけるデータ分類装置3と組み合わせてもよいし、実施形態2におけるデータ分類装置2と、実施形態3におけるデータ分類装置3とを両方を組み合わせて用いても勿論よい。
【0184】
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5に基づくデータ分類装置5を説明する。実施形態5のデータ分類装置5は、ツリーマップによるメタデータ表示画面の作成に用いる基準を、楽曲数ではなく、メタデータグループごとの再生時間にすることにより、ツリーマップアルゴリズムによる領域への分割を行うものである。
【0185】
図35は、実施形態5によるデータ分類装置5の構成例を示すブロック図である。
図35において、データ分類装置5には、実施形態1のデータ分類装置1の格納部20の構成に、再生時間格納部28が追加されている。また、制御部30Dの座標データ算出部32Dと、メタデータ表示画面作成部33Dの動作が実施形態1のものと一部異なる。本実施形態5では、新たに追加された再生時間格納部28の説明と、実施形態1の座標データ算出部32と動作が一部異なる座標データ算出部32D及びメタデータ表示画面作成部33Dの説明を行い、その他の部に関しては、実施形態1のデータ分類装置1と同様のため、説明を省略する。
【0186】
格納部20Dの再生時間格納部28は、楽曲データ毎の再生時間を格納する。再生時間格納部28は、楽曲IDと、その楽曲IDに関連付けられた楽曲データの再生時間を格納する。
図36に、再生時間格納部28に格納されるデータのフォーマットの一例を示す。図36では、楽曲ID1の再生時間が180秒、楽曲ID2の再生時間が120秒、というように、楽曲IDと秒単位で示された再生時間とを対応付けて格納した様子を示している。図36では再生時間を秒単位で格納しているが、分単位やミリ秒単位、分と秒を組み合わせたフォーマット(例えば1分30秒)などで格納してももちろんよい。
【0187】
制御部30Dの座標データ算出部32Dは、メタデータグループ作成部31によって作成されたメタデータグループを基に、メタデータ表示画面に、複数の長方形を組み合わせて作成されるメタデータ表示画面を描画するための、複数の座標データを算出する。座標データ算出部32Dと、実施形態1の座標データ算出部32とで異なるのは、表示領域分割の基準量として、メタデータグループ毎の再生時間を用いる点である。すなわち、図9に示す領域分割処理におけるステップS3230の分割比率の算出が異なる。
【0188】
実施形態1における数1式、及び数2式に示すG(G1,・・・GN)は、メタデータグループ1〜Nに所属する楽曲数であったが、このGをメタデータグループに属する楽曲データの総再生時間とすることによって、数1式、数2式と同様の計算式で、分割比rを算出することができる。
総再生時間の算出について説明する、まず、座標データ算出部32Dは、分割比rを算出するメタデータグループについて、メタデータグループ格納部23を参照して所属する楽曲IDを全て取得する。次に、座標データ算出部32Dは、その取得した楽曲IDそれぞれの再生時間を、再生時間格納部28を参照して取得して、それらをメタデータグループ毎に合計する。この合計値が、メタデータグループの総再生時間Gとなる。分割比rの算出以外の手順は、実施形態1の座標データ算出部32と同様であるため、説明を省略する。
【0189】
制御部30Dのメタデータ表示画面作成部33Dは、座標データ格納部24に格納された全ての座標データの座標値を基に、メタデータ表示画面を作成する。メタデータ表示画面作成部33Dは、実施形態1のメタデータ表示画面作成部33の処理に加えて、さらに、各メタデータグループ領域のエリア内に、それぞれの総再生時間も描画する。そのために、メタデータ表示画面作成部33Dは、メタデータグループ領域のグループIDを基に、メタデータグループ格納部23を参照して、メタデータグループに所属する楽曲IDを全て取得する。次に、座標データ算出部32Dは、その取得した楽曲IDを基に、再生時間格納部28を参照して、各楽曲IDの再生時間を取得し、それら再生時間を合計する。合計した再生時間を、メタデータグループ領域のエリア内に描画する。
【0190】
次に、実施形態5のデータ分類装置5の動作について図37のフローチャートを用いて説明する。図37のフローチャートは、図12のフローチャートに示すデータ分類装置1の動作とは、領域分割処理(ステップS30)と、表示処理(ステップS40)の2つの動作内容が異なる。そのため、領域分割処理(ステップS30)と、表示処理(ステップS40)の処理内容を説明し、その他の動作に関しては、説明を省略する。なお、実施形態5の領域分割処理はステップS30D、表示処理はステップS40Dとする。
【0191】
ステップS10の初期化処理と、ステップS20のグループ化処理を終えると、座標データ算出部32Dは、領域分割処理を行う(ステップS30D)。座標データ算出部32Dは、ステップS20で作成されたメタデータグループをメタデータグループ格納部23から取得し、取得したメタデータグループに属する楽曲データの楽曲IDを基に、再生時間格納部28を参照して、再生時間を取得する。座標データ算出部32Dは、メタデータグループの有する楽曲IDの再生時間を足し合わせて、メタデータグループの再生時間を算出する。算出したメタデータグループの再生時間を基に、ツリーマップアルゴリズムによって座標データを算出する。作成された座標データは座標データ格納部24に格納される。
【0192】
次に、メタデータ表示画面作成部33は、座標データ格納部24に格納された座標データに基づいてメタデータ表示画面を作成し、表示部40に表示する(ステップS40D)。その際、メタデータ表示画面作成部33Dは、座標データ算出部32Dが算出した各メタデータグループ毎の再生時間を各メタデータグループ領域にそれぞれ描画する。図38は、データ分類装置5の表示部40によって表示された、メタデータ表示画面の一例である。例えば、図38では、メタデータグループ「アーティスト1」のエリア内に、「52分30秒」と表示されているが、これは、メタデータグループ「アーティスト1」の総再生時間が「52分30秒」であることを示している。以上がデータ分類装置5の動作の説明である。
【0193】
なお、本実施形態5においては、再生時間格納部28に格納された楽曲の再生時間を参照することによって、座標データ算出部32Dがメタデータグループ領域の座標値を計算したが、再生時間格納部28を備えず、楽曲デジタルデータのフォーマットを解析することによって、楽曲の再生時間を直接算出するようにしてもよい。
以上詳述したように、実施形態5のデータ分類装置5によれば、再生時間によって領域分割されることで、再生時間の長短をメタデータグループ領域の大きさでビジュアル的に表現できるので、一定の時間だけ曲を再生したい場合などに利用できる。
【0194】
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6に基づくデータ分類装置6を説明する。実施形態6のデータ分類装置6は、ツリーマップによるメタデータ表示画面の作成に用いる基準を、楽曲数ではなく、ファイルサイズにすることにより、ツリーマップアルゴリズムによる領域への分割を行うものである。
【0195】
図39は、実施形態6によるデータ分類装置6の構成例を示すブロック図である。
図39において、データ分類装置6の構成は、実施形態1のデータ分類装置1と同様であるが、制御部30の動作が異なる。具体的には、制御部30Eの座標データ算出部32Eと、メタデータ表示画面作成部33Eの動作が実施形態1のものと一部異なる。本実施形態6では、動作の異なる座標データ算出部32E、及びメタデータ表示画面作成部33Eの説明を行い、その他の部に関しては、実施形態1のデータ分類装置1と同様のため、説明を省略する。
【0196】
制御部30Eの座標データ算出部32Eは、メタデータグループ作成部31によって作成されたメタデータグループを基に、メタデータ表示画面に、複数の長方形を組み合わせて作成されるメタデータ表示画面を描画するための、複数の座標データを算出する。座標データ算出部32Eと、実施形態1の座標データ算出部32とにおいて異なるのは、表示領域分割の基準量として、メタデータグループ毎のファイルサイズを用いる点である。すなわち、図9に示す領域分割処理におけるステップS3230の分割比率の算出が異なる。
実施形態1における数1式、及び数2式に示すG(G1,・・・GN)は、メタデータグループ1〜Nに所属する楽曲数であったが、このGを楽曲の総ファイルサイズとすると、数1式、数2式と同様の計算式で、分割比rを算出することができる。
ファイルサイズの算出について説明する。まず、座標データ算出部32Eは、分割比rを算出するメタデータグループについて、メタデータグループ格納部23を参照して所属する楽曲IDを全て取得する。次に、座標データ算出部32Eは、その取得した楽曲IDそれぞれについて、楽曲データ格納部21から楽曲IDに対応するデジタルデータを読み出し、それらのデータサイズのメタデータグループ毎の合計を算出する。この合計値が、メタデータグループの総ファイルサイズGとなる。分割比rの算出以外の手順は、実施形態1の座標データ算出部32と同様であるため、説明を省略する。
【0197】
制御部30Eのメタデータ表示画面作成部33Eは、座標データ格納部24に格納された全ての座標データの座標値を基に、メタデータ表示画面を作成する。メタデータ表示画面作成部33Eは、実施形態1のメタデータ表示画面作成部33の処理に加えて、さらに、座標データ算出部32Eが算出した各メタデータグループ毎の再生時間をそれぞれ対応する各メタデータグループ領域のエリア内に描画する。
【0198】
次に、実施形態6のデータ分類装置6の動作について図40のフローチャートを用いて説明する。実施形態6のデータ分類装置6の動作は、図12のフローチャートに示すデータ分類装置1の動作とは、領域分割処理(ステップS30)と、表示処理(ステップS40)の2つの動作内容が異なる。そのため、領域分割処理と、表示処理の処理内容を説明し、その他の動作に関しては、説明を省略する。なお、実施形態6の領域分割処理をステップS30E、表示処理をステップS40Eとする。
【0199】
ステップS10の初期化処理と、ステップS20のグループ化処理を終えると、座標データ算出部32Eは、領域分割処理を行う(ステップS30E)。前述の通り、座標データ算出部32Eは、楽曲のファイルサイズを基に座標データを算出する。
座標データの算出を終了すると、メタデータ表示画面作成部33は、座標データ格納部24に格納された座標データに基づいてメタデータ表示画面を作成し、表示部40に表示する(ステップS40E)。その際、メタデータ表示画面作成部33Eは、各メタデータグループ領域に、それぞれの総ファイルサイズも描画する。図41は、データ分類装置6の表示部40によって表示された、メタデータ表示画面の一例である。例えば、図41では、メタデータグループ「アーティスト1」のエリア内に、「52.5MB」と表示されているが、これは、メタデータグループ「アーティスト1」の総ファイルサイズが52.5MB(メガバイト)であることを示している。以上がデータ分類装置6の動作の説明である。
【0200】
以上詳述したように、実施形態6のデータ分類装置6によれば、ファイルサイズによって領域分割されることで、メタデータグループに所属するファイルサイズの大小をビジュアル的に表現することができる。これにより、記憶容量について制約が大きいポータブル機器などにおいて、どのメタデータグループの楽曲ならば格納できるかを容易に判断することができる。
【0201】
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7に基づくデータ分類装置7を説明する。実施形態7のデータ分類装置7は、ツリーマップによるメタデータ表示画面の作成に用いる基準を、楽曲数ではなく、価格にすることにより、ツリーマップアルゴリズムによる領域への分割を行うものである。
【0202】
図42は、実施形態7によるデータ分類装置7の構成例を示すブロック図である。
図42において、データ分類装置7には、実施形態1のデータ分類装置1の格納部20の構成に、楽曲価格格納部29が追加されている。また、制御部30Fの座標データ算出部32Fと、メタデータ表示画面作成部33Fの動作が実施形態1のものと一部異なる。本実施形態5では、新たに追加された楽曲価格格納部29と、動作の異なる座標データ算出部32F、及びメタデータ表示画面作成部33Fの説明を行い、その他の部に関しては、データ分類装置1と同様のため、説明を省略する。
【0203】
格納部20Fの楽曲価格格納部29は、楽曲毎の価格を格納する。楽曲価格格納部29は、楽曲IDと、その楽曲IDに関連付けられた楽曲データの価格を格納する。図43に、楽曲価格格納部29に格納されるデータのフォーマットの一例を示す。図43の(1)は、楽曲ID1の価格が120円、楽曲ID2の価格が150円、というように、楽曲IDと価格とを対応付けて格納した様子を示している。
【0204】
また、アルバム単位やアーティスト単位など、楽曲をセットで購入する場合、1曲ずつ購入する場合と、値段が異なることがある。そのような場合、楽曲価格格納部29に、グループIDと、価格とを対応付けて格納する。図43の(2)は、グループID「A1」は「3200円」、グループID「A2」は「2800円」のように、グループIDと価格とを対応付けて格納した様子を示している。
【0205】
制御部30Fの座標データ算出部32Fは、メタデータグループ作成部31によって作成されたメタデータグループを基に、メタデータ表示画面に、複数の長方形を組み合わせて作成されるメタデータ表示画面を描画するための、複数の座標データを算出する。座標データ算出部32Fと、実施形態1の座標データ算出部32とで異なるのは、表示領域分割の基準量として、価格を用いる点である。すなわち、図9に示す領域分割処理におけるステップS3230の分割比率の算出が異なる。
実施形態1における数1式、及び数2式に示すG(G1,・・・GN)は、メタデータグループ1〜Nに所属する楽曲数であったが、このGをメタデータグループに所属する楽曲の合計価格とすると、数1式、数2式と同様の計算式で、分割比rを算出することができる。
【0206】
ここで、メタデータグループの価格の算出について説明する。まず、座標データ算出部32Fは、楽曲価格格納部29にグループIDに対応付けられた価格が存在するか否かを参照し、存在する場合は、その価格を取得して、これをメタデータグループの合計価格Gとする。存在しない場合、座標データ算出部32Fは、メタデータグループに所属するそれぞれの楽曲の価格から、メタデータグループの合計価格を算出する。その場合、まず、座標データ算出部32Fは、分割比rを算出するメタデータグループについて、メタデータグループ格納部23を参照して所属する楽曲IDを全て取得する。次に、座標データ算出部32Fは、その取得した楽曲IDそれぞれについて、楽曲価格格納部29から楽曲IDに対応する価格を読み出し、それらの価格を合計する。この合計値が、メタデータグループの合計価格Gとなる。
【0207】
分割比rの算出以外の座標データ算出部32Fの動作は、実施形態1の座標データ算出部32と同様であるため、説明を省略する。
制御部30Fのメタデータ表示画面作成部33Fは、座標データ格納部24に格納された全ての座標データの座標値を基に、メタデータ表示画面を作成する。メタデータ表示画面作成部33Fは、実施形態1のメタデータ表示画面作成部33の処理に加えて、さらに、座標データ算出部32Fが算出した各メタデータグループの合計価格を、対応する各メタデータグループ領域のエリア内に描画する。
【0208】
次に、図44のフローチャートを用いて実施形態7のデータ分類装置7の動作について説明する。実施形態7のデータ分類装置7の動作は、図12のフローチャートに示すデータ分類装置1の動作とは、領域分割処理(ステップS30)と、表示処理(ステップS40)の2つの動作内容が異なる。そのため、領域分割処理と、表示処理の処理内容を説明し、その他の動作に関しては、説明を省略する。なお、実施形態7の領域分割処理をステップS30F、表示処理をステップS40Fとする。
【0209】
ステップS10の初期化処理と、ステップS20のグループ化処理を終えると、座標データ算出部32Fは、領域分割処理を行う(ステップS30F)。前述の通り、座標データ算出部32Fは、価格を基に座標データを算出する。
座標データの算出を終了すると、メタデータ表示画面作成部33は、座標データ格納部24に格納された座標データに基づいてメタデータ表示画面を作成し、表示部40に表示する(ステップS40F)。その際、メタデータ表示画面作成部33Fは、各メタデータグループ領域に、それぞれの価格も描画する。図45は、データ分類装置7の表示部40によって表示された、メタデータ表示画面の一例である。例えば、図45では、メタデータグループ「アーティスト1」のエリア内に、「3200円」と表示されているが、これは、メタデータグループ「アーティスト1」に含まれる楽曲データの価格の合計が3200円であることを示している。以上がデータ分類装置7の動作の説明である。
【0210】
以上詳述したように、実施形態7のデータ分類装置7によれば、価格によって領域分割されることで、価格の大小をメタデータグループ領域の大きさでビジュアル的に表現できるので、楽曲をダウンロード販売するWebサイトなどにおいて、特に有効である。
【0211】
なお、各実施形態において、楽曲データを例に説明してきたが、メタデータを有するデータであれば映像データ等を分類することもできる。
また、各実施形態において、メタデータ領域にメタデータを描画する例を用いて説明してきたが、各メタデータグループ領域を色や記号等により、各メタデータグループに対応付けて区別してもよく、必ずしもメタデータを描画する必要はない。
また、複数の階層を有するメタデータ表示画面を表示する場合、最下層のメタデータグループ領域のみで、メタデータを表示したり、色や記号等によって区別したりしてもよい。そのようにしても、類似のメタデータグループに対応したメタデータグループ領域が近接して表示されるているため、各メタデータ領域で区画していれば、データの傾向を把握することが可能である。
【符号の説明】
【0212】
1,2,3,4,5,6,7 データ分類装置
10 入力部
20,20B,20C,20D,20F 格納部
21 楽曲データ格納部
22 メタデータ格納部
23 メタデータグループ格納部
24 座標データ格納部
25 表示階層ルール格納部
26 メタデータ項目選択情報格納部
27 再生回数格納部
28 再生時間格納部
29 楽曲価格格納部
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F 制御部
31 メタデータグループ作成部
32,32C,32D,32E,32F 座標データ算出部
33,33A,33D,33E,33F メタデータ表示画面作成部
34,34A メタデータグループ選択部
35 楽曲データ選出再生部
40 表示部
50 再生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成部と、
前記メタデータグループ作成部が作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出部と、
前記座標データ算出部が算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部と
を備え、
前記座標データ算出部は、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、
前記メタデータ表示画面作成部は、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類装置。
【請求項2】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部と、
前記メタデータグループ作成部が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部と、
前記座標データ算出部が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部と、
前記複数のデータの再生回数を格納する再生回数格納部と
を備え、
前記座標データ算出部は、前記再生回数格納部が格納している前記再生回数を基に、前記メタデータグループごとの前記再生回数の合計を算出し、その前記再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置。
【請求項3】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部と、
前記メタデータグループ作成部が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部と、
前記座標データ算出部が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部と、
前記複数のデータが再生された時間を格納する再生時間格納部と
を備え、
前記座標データ算出部は、前記再生時間格納部が格納している再生時間を基に、前記メタデータグループごとの前記再生時間の合計を算出し、その前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置。
【請求項4】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部と、
前記メタデータグループ作成部が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部と、
前記座標データ算出部が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部と
を備え、
前記座標データ算出部は、前記メタデータグループごとのデータのファイルサイズの合計を算出し、そのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置。
【請求項5】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成部と、
前記メタデータグループ作成部が作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出部と、
前記座標データ算出部が算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成部と、
前記各データを購入する際の価格を格納する楽曲価格格納部と
を備え、
前記座標データ算出部は、前記メタデータグループごとの前記価格の合計を算出し、その価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類装置。
【請求項6】
前記メタデータグループ作成部は、前記メタデータグループそれぞれをさらに分類した下位のメタデータグループを作成し、
前記座標データ算出部は、対応する上位のメタデータグループ領域に含まれるように、前記下位のメタデータグループそれぞれのメタデータグループ領域である下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、
前記メタデータ表示画面作成部は、前記下位のメタデータグループ領域それぞれの座標データに基づいて、各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のデータ分類装置。
【請求項7】
前記メタデータ表示画面作成部は、前記メタデータ表示画面を拡大または縮小して、表示部に表示させるとともに、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とする請求項6記載のデータ分類装置。
【請求項8】
外部から供給される信号により指定された座標値と、前記座標データ算出部によって算出された前記各メタデータグループ領域の座標データとを照合し、前記指定された座標値が含まれる前記メタデータグループ領域に対応する前記メタデータグループを選択するメタデータグループ選択部と、
前記選択されたメタデータグループに対応する前記メタデータの中から一のメタデータを選択すると共に、前記データ格納部から前記選択されたメタデータに対応するデータを再生部に再生させるデータ選出再生部と
を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ分類装置。
【請求項9】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップが作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を含み、
前記座標データ算出ステップにおいて、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、
前記メタデータ表示画面作成ステップにおいて、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類方法。
【請求項10】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を含み、
前記座標データ算出ステップにおいて、データの再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法。
【請求項11】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を含み、
前記座標データ算出ステップにおいて、データの前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法。
【請求項12】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を含み、
前記座標データ算出ステップにおいて、データのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法。
【請求項13】
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を含み、
前記座標データ算出ステップにおいて、データの価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類方法。
【請求項14】
コンピュータに、
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類した上位のメタデータグループと、前記上位のメタデータグループそれぞれを前記所定の分類項目とは異なる分類項目でさらに分類した下位のメタデータグループとを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップが作成した各上位のメタデータグループそれぞれに対応する上位のメタデータグループ領域の座標データを算出すると共に、各下位のメタデータグループそれぞれに対応する下位のメタデータグループ領域の座標データを、対応する前記上位のメタデータグループ領域に含まれるように算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各上位のメタデータグループ領域の座標データと、各下位のメタデータグループ領域の座標データとに基づいて、各上位のメタデータグループ領域ごとに区画され、さらに、前記各上位のメタデータグループ領域が各下位のメタデータグループ領域ごとに区画された複数の表示階層を有するメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を実行させ、
前記座標データ算出ステップは、メタデータグループに属するデータ数が多いメタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように前記上位のメタデータグループ領域及び前記下位のメタデータグループ領域の座標データを算出し、
前記メタデータ表示画面作成ステップは、そのメタデータ表示画面を拡大または縮小して表示部に表示させる際に、前記メタデータ表示画面を拡大させるほど、前記表示階層の数を多くして、メタデータ表示画面を表示部に表示させることを特徴とするデータ分類プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を実行させ、
前記座標データ算出ステップは、データの再生回数の合計が多い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を実行させ、
前記座標データ算出ステップは、データの前記再生時間の合計が長い前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
を実行させ、
前記座標データ算出ステップは、データのファイルサイズの合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラム。
【請求項18】
コンピュータに、
複数のデータをメタデータに基づいて所定の分類項目ごとに分類したメタデータグループを作成するメタデータグループ作成ステップと、
前記メタデータグループ作成ステップにて作成した各メタデータグループそれぞれに対応するメタデータグループ領域の座標データを算出する座標データ算出ステップと、
前記座標データ算出ステップにて算出した各メタデータグループ領域の座標データに基づいて、各メタデータグループ領域ごとに区画されたメタデータ表示画面を作成し、そのメタデータ表示画面を表示部に表示させるメタデータ表示画面作成ステップと
前記各データを購入する際の価格を格納する楽曲価格格納ステップと
を実行させ、
前記座標データ算出ステップは、データの価格の合計が大きい前記メタデータグループに対応する前記メタデータグループ領域ほど、領域の大きさが大きくなるように各メタデータグループ領域の座標データを算出することを特徴とするデータ分類プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【公開番号】特開2010−118045(P2010−118045A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229414(P2009−229414)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】