説明

データ記憶装置及びその方法

【課題】不揮発性メモリに記憶されているデータに対して確実にアクセスし得るようにすると共に、使い勝手を格段と向上させ得るようにする。
【解決手段】制御部2は、フラッシュメモリ6に記憶させる複数種類のデータに対してデータ種別を示すための種別ヘッダHD1、HD2及びHD3を付加するようにしたことにより、PSRAM5におけるデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が破損又は消滅してしまった場合であっても、フラッシュメモリ6のデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……に記憶され続けている複数種類のデータのそれぞれのデータ種別を把握することができ、かくしてデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ記憶装置及びその方法に関し、例えば、フラッシュメモリ(Flash Memory)を有しており、当該フラッシュメモリに対してデータを記憶するようになされた携帯電話機に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機においては、不揮発性のメモリ(以下、これを不揮発性メモリと呼ぶ)であるフラッシュメモリを有し、当該フラッシュメモリに対して例えば発信履歴データや着信履歴データ等の複数種類のデータを記憶するようになされたものがある。(例えば、特許文献1)
【特許文献1】特開2000-47932公報(第2頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、かかるフラッシュメモリには、例えば図9に示すように、その記憶領域が区分けされることによってデータを記憶するための複数のブロック(以下、これをデータ記憶ブロックと呼ぶ)BKX0、BKX1、BKX2、……が設定されており、これらデータ記憶ブロックBKX0、BKX1、BKX2、……のそれぞれに対しては、その先頭から固有のアドレスADX000、ADX001、ADX002、……が順次割り当てられている。
【0004】
そして、このようなフラッシュメモリを有する従来の携帯電話機の制御部は、例えば、フラッシュメモリに対して発信履歴データを記憶させるべきとき、発信履歴データのみを記憶するように予め定義されているデータ記憶ブロック(例えば、データ記憶ブロックBKX0)に対して発信履歴データを書き込み、また、フラッシュメモリから発信履歴データを読み出すべきときには、常にかかるデータ記憶ブロックBKX0から発信履歴データを読み出すようになされていた。
【0005】
ところが、一般的にフラッシュメモリのデータ記憶ブロックBKX0、BKX1、BKX2、……のそれぞれには、データの書き込み/読み出し回数に制限が存在することにより、上述のようにデータ記憶ブロックBKX0のみに対して発信履歴データを書き込み/読み出しし続けると、当該データ記憶ブロックBKX0のみが早期に使用不可能となってしまう問題があった。
【0006】
このような問題を回避するために、例えば発信履歴データを書き込むデータ記憶ブロックを適宜変更させ、これによりフラッシュメモリにおける複数のデータ記憶ブロックのそれぞれを均等に使用する手法が考えられている。
【0007】
しかし、このような手法によって発信履歴データや着信履歴データ等の複数種類のデータをフラッシュメモリに記憶させた場合、当該フラッシュメモリに記憶されている複数種類のデータに個別にアクセスしてこれを読み出す処理等を実行しなければならない携帯電話機の制御部は、これら複数種類のデータのそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロックを把握しておく必要がある。
【0008】
従って、この手法を採用した携帯電話機においては、制御部の作業領域として機能するSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性のメモリ(以下、これを揮発性メモリと呼ぶ)に対して、例えば、複数種類のデータのそれぞれのデータ種別名「発信履歴」、「着信履歴」、……と、これら複数種類のデータのそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロックのアドレスとを対応付けて記したテーブル(以下、これをデータ種別/アドレス対応テーブルと呼ぶ)を記憶保持させ、制御部に対してこのデータ種別/アドレス対応テーブルを参照させることにより、複数種類のデータのそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロックを把握させ得るようになされている。
【0009】
しかしながら、このような構成では、揮発性メモリに何らかの不具合(例えば、電力供給の停止等)が生じることにより、当該揮発性メモリによって記憶保持していたデータ種別/アドレス対応テーブルが破損又は消滅してしまうと、制御部は、複数種類のデータのそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロックを把握することができず、フラッシュメモリに記憶されている複数種類のデータの何れにもアクセスし得なくなってしまう問題があった。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、不揮発性メモリに記憶されているデータに対して確実にアクセスし得るようにすると共に、使い勝手を格段と向上させ得るデータ記憶装置及びその方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決するために本発明は、データを記憶するデータ記憶装置であって、固有のアドレスを割り当てたデータ記憶ブロックが複数設定されている不揮発性メモリと、データ記憶ブロックに対してデータ種別を示すための種別情報を付加したデータを記憶させる記憶手段と、データ記憶ブロックのアドレスと当該データ記憶ブロックに記憶されているデータのデータ種別とを対応付けた対応情報を記憶保持する揮発性メモリと、対応情報に基づいて、所望のデータ種別のデータが記憶されているデータ記憶ブロックのアドレスを認識することにより、当該データにアクセスするアクセス手段と、揮発性メモリによって記憶保持している対応情報が破損又は消滅したとき、データ記憶ブロックのアドレス及び当該データ記憶ブロックに記憶されているデータの種別情報に基づいて、対応情報を再構築する再構築手段と、所定の要件どおりに作動すべき作動部と、データ記憶装置における主電源の放電停止後に放電を開始する予備バッテリと、予備バッテリが放電を開始したとき以降、当該予備バッテリのバッテリ残量が作動部の要件を満たすために必須である必須バッテリ残量に降下するまでのバッテリ残量余裕期間には、予備バッテリの放電を作動部及び揮発性メモリへ導くことにより、作動部を作動させつつ揮発性メモリに対応情報を記憶保持し続けさせ、バッテリ残量余裕期間の経過後には、予備バッテリの放電を作動部のみへ導くことにより、作動部を要件どおりに作動させる放電制御手段とを有する
【0012】
また本発明は所定の要件どおりに作動すべき作動部を有するデータ記憶装置にデータを記憶させるデータ記憶方法であって、固有のアドレスを割り当てたデータ記憶ブロックが複数設定されている不揮発性メモリのデータ記憶ブロックに対してデータ種別を示すための種別情報を付加したデータを記憶させる記憶ステップと、データ記憶ブロックのアドレスと当該データ記憶ブロックに記憶されているデータのデータ種別とを対応付けた対応情報を揮発性メモリに記憶保持させる記憶保持ステップと、対応情報に基づいて、所望のデータ種別のデータが記憶されているデータ記憶ブロックのアドレスを認識することにより、当該データにアクセスするアクセスステップと、記憶保持ステップによって揮発性メモリに記憶保持させている対応情報が破損又は消滅したとき、データ記憶ブロックのアドレス及び当該データ記憶ブロックに記憶されているデータの種別情報に基づいて対応情報を再構築する再構築ステップと、データ記憶装置における主電源の放電停止後、当該データ記憶装置に配設されている予備バッテリに放電を開始させる放電開始ステップと、予備バッテリに放電を開始させたとき以降、当該予備バッテリのバッテリ残量が作動部の要件を満たすために必須である必須バッテリ残量に降下するまでのバッテリ残量余裕期間には、予備バッテリの放電を作動部及び揮発性メモリへ導くことにより、作動部を作動させつつ揮発性メモリに対応情報を記憶保持し続けさせ、バッテリ残量余裕期間の経過後には、予備バッテリの放電を作動部のみへ導くことにより、作動部を要件どおりに作動させる放電制御ステップとを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、揮発性メモリによって記憶保持している対応情報が破損又は消滅した場合であっても、当該対応情報を再構築することができる。また、主電源の放電が停止した場合であっても、作動部を所定の要件どおりに作動させることができると共に、予備バッテリのバッテリ残量余裕期間中に対応情報が消滅してしまうことを防止することができ、この結果、バッテリ残量余裕期間の範囲内で主電源の放電が停止していた場合には、主電源の放電回復後速やか且つ確実に不揮発性メモリに記憶されているデータに対してアクセスすることができる。一方、バッテリ残量余裕期間を経過して主電源の放電が停止していた場合であっても、対応情報を再構築し得ることにより、不揮発性メモリに記憶されているデータに対して確実にアクセスすることができる。かくして、不揮発性メモリに記憶されているデータに対して確実にアクセスし得ると共に、使い勝手を格段と向上させ得るデータ記憶装置及びその方法を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0015】
(1)携帯電話機の回路構成
図1において、1は全体として携帯電話機1の回路構成を示し、当該携帯電話機1全体を統括的に制御する制御部2に対して、数字や文字等からなる各種情報を入力するための入力部3、液晶ディスプレイ等でなる表示部4、揮発性メモリとしてのPSRAM(Pseudo Static Random Access Memory)5、不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ6及び現在日時を計時するためのRTC(Real Time Clock)回路7が接続されて構成されている。
【0016】
制御部2に対しては、発呼処理や着呼処理等の基本的な処理を実行するための基本プログラムや、データ更新処理(後述する)を実行するためのデータ更新プログラム等の各種プログラムが予め格納されている。制御部2はこれら各種プログラムに従って携帯電話機1における各回路部を制御することにより、各種処理を実行するようになされている。
【0017】
一方、フラッシュメモリ6においては、例えば図2に示すように、その記憶領域が等分に区分けされることによってそれぞれ64[Kbyte]の大きさでなる複数のデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……が設定されており、これらデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……のそれぞれに対しては、その先頭から固有のアドレスAD000、AD001、AD002、……が順次割り当てられている。
【0018】
そしてこれらデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……のうち例えばデータ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のそれぞれに対しては、電話番号登録操作(後述する)が行われることによって登録された複数の電話先の電話番号が電話番号情報として記されている電話帳データD1、携帯電話機1における着信履歴情報及び発信履歴情報が記されてなる着信履歴データD2及び発信履歴データD3が記憶されている。
【0019】
実際上、この電話帳データD1は、電話番号情報が記されている実データ部RD1に対して、当該電話帳データD1のデータ種別が「電話帳」であることを示すための種別ヘッダHD1「00000001(2進数)」が付加されて構成されている。
【0020】
同様に、着信履歴データD2及び発信履歴データD3についても、携帯電話機1における着信履歴情報及び発信履歴情報が記されている実データ部RD2及び実データ部RD3に対して、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のデータ種別がそれぞれ「着信履歴」及び「発信履歴」であることを示すための種別ヘッダHD2「00000010(2進数)」及び種別ヘッダHD3「00000011(2進数)」が付加されて構成されている。
【0021】
(2)データ更新処理
次に、一例として、フラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のうち電話帳データD1を更新する際のデータ更新処理手順RT1について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0022】
ステップSP1において制御部2は、例えばユーザによって入力部3を介して新たな電話先の電話番号を登録するための電話番号登録操作が行われることにより当該新たな電話先の電話番号が電話番号情報INF1として入力されると、フラッシュメモリ6に記憶されている複数種類のデータ(この場合、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3)のうちデータ種別が「電話帳」であるデータ(つまり、電話帳データD1)に対して当該電話番号情報INF1を追記すべきと判断し、次のステップSP2へ移る。
【0023】
ステップSP2において制御部2は、PSRAM5に予め記憶保持されているデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1(図4(A))が参照可能か否かを判断する。
【0024】
ここで、図4(A)に示すようにデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1には、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のそれぞれのデータ種別名「電話帳」、「着信履歴」及び「発信履歴」と、当該電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のアドレス「AD000」、「AD003」及び「AD005」とが対応付けて記されている。
【0025】
従って、制御部2はこのデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を参照することにより、フラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のそれぞれが記憶されているデータ記憶ブロック(この場合、データ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5)を把握し得るようになされている。
【0026】
このステップSP2において肯定結果が得られると、このことはPSRAM5によってデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を正常に記憶保持していることを表しており、このとき制御部2は、次のステップSP3へ移る。
【0027】
ステップSP3において制御部2は、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1を参照することにより、データ種別名「電話帳」に対応するアドレス番号「AD000」を認識し、次のステップSP4へ移る。
【0028】
ステップSP4において制御部2は、ステップSP3において認識したアドレス「AD000」に基づくことにより、フラッシュメモリ6のデータ記憶ブロックBK0に記憶されている電話帳データD1にアクセスした後これを作業領域として機能するPSRAM5に読み出し、次のステップSP5へ移る。
【0029】
因みに、制御部2はこのようにデータ記憶ブロックBK0から電話帳データD1を読み出した後も、当該データ記憶ブロックBK0に記憶されている電話帳データD1を消去しないようになされている。
【0030】
ステップSP5において制御部2は、PSRAM5に読み出した電話帳データD1の実データ部RD1に対して電話番号情報INF1を追記する処理を行うことにより、新たな実データ部(以下、これを追記後実データ部と呼ぶ)を得て、次のステップSP6へ移る。
【0031】
ステップSP6において制御部2は、かかる追記後実データ部に対してデータ種別が「電話帳」であることを示すための種別ヘッダHD1「00000001」を付加し直すことにより、新たな電話帳データ(以下、これを追記後電話帳データと呼ぶ)を得て、次のステップSP7へ移る。
【0032】
ステップSP7において制御部2は、データ記憶ブロックBK0に未だ記憶され続けている電話帳データD1と追記後電話帳データとを比較することにより、電話帳データD1と追記後電話帳データとの差分データを生成した後、当該差分データの内容が電話番号情報INF1を示しているか否かを判断するようになされており、ここで否定結果が得られると、このことは電話帳データD1に対して電話番号情報INF1を正確に追記し得なかったことを表しており、このときステップSP1へ戻りユーザに対して電話番号登録操作を再度行わせる。
【0033】
これに対してステップSP7において肯定結果が得られると、このことは電話帳データD1に対して電話番号情報INF1を正確に追記し得たことを表しており、このとき制御部2は、次のステップSP8へ移る。
【0034】
ステップSP8において制御部2は、例えば図5に示すように、データ記憶ブロックBK0に記憶されていた電話帳データD1を消去すると共に、当該データ記憶ブロックBK0とは異なるデータ記憶ブロックBK1に対して追記後電話帳データD1Xを書き込むことにより、当該データ記憶ブロックBK1に追記後電話帳データD1Xを記憶させ、次のステップSP9に移る。
【0035】
ステップSP9において制御部2は、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1(図4(A))において、データ種別名「電話帳」に対応して記されているアドレス「AD000」を消去した後、例えば図4(B)に示すように、当該データ種別名「電話帳」と、追記後電話帳データD1Xが記憶されているデータ記憶ブロックBK1のアドレス「AD001」とを対応付けて記し、次のステップSP10に移ってデータ更新処理を終了する。
【0036】
ところで、上述のステップSP2において否定結果が得られると、このことはPSRAM5において何らかの不具合が生じたことにより当該PSRAM5に記憶保持されていたデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が破損又は消滅してしまったことを表しており、このとき制御部2は、破損したデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1がPSRAM5に残存している場合にはこれを消去する処理を行った後に、また、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1が消滅してしまった場合には如何なる処理も実行せず、次のステップSP11へ移りテーブル再構築処理SRT1を実行開始する。
【0037】
すなわち、ステップSP11において制御部2は、例えば、フラッシュメモリ6のデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……(図2)をその先頭から順次スキャンすることにより、何らかのデータ(この場合、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3)が記憶されているデータ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5を特定し、次のステップSP12へ移る。
【0038】
ステップSP12において制御部2は、上述のステップSP11において特定したデータ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のそれぞれに記憶されているデータの種別ヘッダHD1、HD2及びHD3を判読することにより、当該種別ヘッダHD1、HD2及びHD3のそれぞれがデータ種別「電話帳」、「着信履歴」及び「発信履歴」を表していることを把握し、これによりデータ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のそれぞれに記憶されているデータが電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3であることを認識して、次のステップSP13へ移る。
【0039】
ステップSP13において制御部2は、上述のステップSP12における認識結果に基づいて所定のテーブル生成処理を実行することにより、データ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のデータ種別名「電話帳」、「着信履歴」及び「発信履歴」と、データ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のアドレス「AD000」、「AD001」及び「AD002」とを対応付けて記したデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築した後、テーブル再構築処理SRT1を終了して上述のステップSP2へ戻るようになされている。
【0040】
以上の構成において、制御部2は、フラッシュメモリ6に記憶させるべきデータ、すなわち電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対してデータ種別を示すための種別ヘッダHD1、HD2及びHD3をそれぞれ付加するようにした。
【0041】
これにより制御部2は、PSRAM5におけるデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が破損又は消滅してしまった場合であっても、フラッシュメモリ6のデータ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……の何れか又はそれぞれに記憶され続けているデータ(つまり、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3)のデータ種別を把握することができ、かくしてデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築することができる。
【0042】
この結果、制御部2はデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を確実に参照することができ、かくしてフラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対して確実且つ的確にアクセスすることができる。
【0043】
また、本実施の形態においては、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1を記憶保持するための揮発性メモリとしてSRAMよりも廉価なPSRAM5を適用するようにした。これにより、携帯電話機1の製造コストを格段と低減させることができる。
【0044】
以上の構成によれば、PSRAM5におけるデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が破損又は消滅してしまった場合であっても、当該データ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築し得ることにより、フラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対して確実にアクセスすることができる。
【0045】
(3)セカンダリバッテリによる電力供給
実際上、携帯電話機1においては、当該携帯電話機1の筐体に対してメインバッテリ(図示せず)が着脱自在に装着されており、当該メインバッテリから携帯電話機1における各回路部に対して電力供給が行われることにより、発信処理や着信処理等の基本的な処理を実行するようになされている。
【0046】
また携帯電話機1の筐体内部には、例えば図6に示すように、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された後に放電を開始するセカンダリバッテリ10が設けられており、当該セカンダリバッテリ10からRTC側スイッチ11及びPSRAM側スイッチ12を介してRTC回路7及びPSRAM5へ放電し得るように構成されている。
【0047】
RTC側スイッチ11及びPSRAM側スイッチ12は、RTC側スイッチ制御部13及びPSRAM側スイッチ制御部14によってそれぞれ制御される。RTC側スイッチ制御部13及びPSRAM側スイッチ制御部14は、後述する電力供給手順に従って、RTC側スイッチ11及びPSRAM側スイッチ12のON/OFFを切り換えるようになされている。
【0048】
ところで、携帯電話機1を製造する上での一般的な要件として、当該携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された場合であっても、現在日時を計時するRTC回路7を所定の規定期間(例えば、30日間)作動させなければならない旨が定められている。
【0049】
ここでは、かかる要件を踏まえた上で、セカンダリバッテリ10からRTC回路7及びPSRAM5に対して適切に電力供給するための電力供給手順RT2を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0050】
すなわち、ステップSP21において、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外されると、RTC側スイッチ制御部13及びPSRAM側スイッチ制御部14によってRTC側スイッチ11及びPSRAM側スイッチ12をONとすることにより、セカンダリバッテリ10からRTC回路7及びPSRAM5への放電を開始し、次のステップSP22へ移る。
【0051】
かくするにつき、RTC回路7及びPSRAM5に対して電力供給が行われ、これによりRTC回路7を作動させながら、PSRAM5にデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を記憶保持し続けさせ得るようになされている。
【0052】
因みに、RTC側スイッチ制御部13及びPSRAM側スイッチ制御部14は、セカンダリバッテリ10からRTC回路7及びPSRAM5への放電が開始された瞬間から、セカンダリバッテリ10の放電電圧を検出し始めるようになされており、当該検出結果を検出電圧値として認識するようになされている。
【0053】
ステップSP22においてPSRAM側スイッチ制御部14は、セカンダリバッテリ10の放電電圧が降下することによって検出電圧値が所定の閾値(本実施の形態の場合、2.5[V])に至るのを待ち受けており、ここで検出電圧値がかかる所定の閾値に至ると、このことは、RTC回路7に課せられた要件(RTC回路7を規定期間作動させること)を満たすために最低限必要なバッテリ残量のみがセカンダリバッテリ10に確保されている状態であって、当該セカンダリバッテリ10のバッテリ残量に余裕がないことを表しており、次のステップSP23へ移る。
【0054】
ここで一例として、本実施の形態におけるセカンダリバッテリ10の放電特性を図8に示す。このセカンダリバッテリ10において、過放電電圧値は例えば2.0[V]であり、これにより当該過放電電圧値に至るまでの放電容量C1は2.9[mAh]である。そして、RTC回路7を規定期間作動させるために必須となるセカンダリバッテリ10の放電容量C2は例えば1.5[mAh]である。これにより、セカンダリバッテリ10の放電電圧値が2.5[V](上述した所定の閾値に相当する)まで降下したとき、RTC回路7に課せられた要件を満たすために最低限必要なバッテリ残量のみがセカンダリバッテリ10に確保されている状態であると考えることができる。
【0055】
ステップSP23においてPSRAM側スイッチ制御部14は、PSRAM側スイッチ12をOFFとすることにより、セカンダリバッテリ10からPSRAM5への放電を停止させ、次のステップSP24へ移る。
【0056】
このようにして携帯電話機1においては、当該携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された後PSRAM側スイッチ制御部14による検出電圧値が上述の閾値に至るまでの期間、すなわちセカンダリバッテリ10のバッテリ残量に余裕がある期間(例えば、半日程度を想定)、当該セカンダリバッテリ10からPSRAM5への放電を継続して行わせることにより、当該PSRAM5におけるデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が消滅してしまうことを防止し得るようになされている。
【0057】
ステップSP24においてRTC側スイッチ制御部13は、セカンダリバッテリ10の放電電圧が更に降下することによって検出電圧値が過放電電圧値(本実施の形態においては、2.0[V])に至るのを待ち受けており、ここで当該検出電圧値が過放電電圧値に至ると、このことは、セカンダリバッテリ10が過放電状態となる可能性が高いことを表しており、次のステップSP25へ移る。
【0058】
ステップSP25においてRTC側スイッチ制御部13は、RTC側スイッチ11をOFFとすることにより、セカンダリバッテリ10からRTC回路7への放電を停止させ、次のステップSP26へ移ってセカンダリバッテリ10による電力供給手順RT2を終了する。
【0059】
以上の構成において、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された後、セカンダリバッテリ10のバッテリ残量に余裕がある期間(以下、これをバッテリ残量余裕期間と呼ぶ)においては、当該セカンダリバッテリ10からPSRAM5への放電を継続して行わせる。これにより、バッテリ残量余裕期間中にデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が消滅してしまうことを防止することができる。
【0060】
そしてバッテリ残量余裕期間の経過後には、セカンダリバッテリ10からRTC回路7への放電を継続させつつ、セカンダリバッテリ10からPSRAM5への放電を停止するようにした。これにより、RTC回路7に課せられた要件を満たすことができる。
【0061】
かくして、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外されていた場合であっても、かかるバッテリ残量余裕期間中にメインバッテリが再度装着されれば、制御部2は、上述のテーブル再構築処理SRT1を実行することなく、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1を即時に参照することができる。この結果、メインバッテリが再度装着されたとき、速やか且つ確実にフラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対してアクセスすることができる。
【0062】
以上の構成によれば、メインバッテリが取り外された場合であっても、RTC回路7を要件どおりに作動させることができると共に、セカンダリバッテリ10のバッテリ残量余裕期間中にデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が消滅してしまうことを防止することができる。かくして、バッテリ残量余裕期間の範囲内でメインバッテリが取り外される場合には、当該メインバッテリが再度装着されたとき、速やか且つ確実にフラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対してアクセスすることができる。
【0063】
これにより携帯電話機1においては、バッテリ残量余裕期間の範囲内で終了するメインバッテリの取り外し作業(例えば、メインバッテリを交換する作業等)が行われたとしても、当該筐体に対してメインバッテリが再度装着されたとき、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3を対象とした携帯電話機1の機能(例えば、着信履歴の参照機能等)をユーザに対して速やかに利用させることができ、この結果、携帯電話機1の使い勝手を格段と向上させることができる。
【0064】
また、メインバッテリが取り外されたまま放置される等の通常発生し難い事象が起こって携帯電話機1の筐体からメインバッテリが長期間(すなわち、バッテリ残量余裕期間を経過した場合)取り外されることにより、PSRAM5におけるデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1が消滅してしまった場合であっても、制御部2は、テーブル再構築処理SRT1を実行することによってデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築することができ、かくしてフラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対して確実にアクセスすることができる。この結果、フラッシュメモリ6に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3に対して確実にアクセスし得ると共に、使い勝手を格段と向上させ得る携帯電話機1を実現することができる。
【0065】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3を記憶するデータ記憶装置として携帯電話機1を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)等をデータ記憶装置として適用するようにしても良い。
【0066】
また上述の実施の形態においては、固有のアドレス(すなわち、AD000、AD001、AD002、……)を割り当てたデータ記憶ブロック(すなわち、BK0、BK1、BK2、……)が複数設定されている不揮発性メモリとして、フラッシュメモリ6を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、不揮発性のメモリであれば、ROM(Read Only Memory)等を適用するようにしても良い。
【0067】
さらに上述の実施の形態においては、データ記憶ブロックBK0、BK1、BK2、……に対してデータ種別を示すための種別情報としての種別ヘッダHD1、HD2及びHD3を付加した電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3を記憶させる記憶手段として、制御部2を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マイクロコンピュータ等を適用するようにしても良い。
【0068】
さらに上述の実施の形態においては、データ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5のアドレス「AD000」、「AD003」及び「AD005」と当該データ記憶ブロックBK0、BK3及びBK5に記憶されている電話帳データD1、着信履歴データD2及び発信履歴データD3のデータ種別とを対応付けたデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を記憶保持する揮発性メモリとして、PSRAM5を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、揮発性のメモリであれば、例えば、SRAM等を適用するようにしても良い。
【0069】
さらに上述の実施の形態においては、対応情報としてのデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1においてデータ種別名「電話帳」、「着信履歴」及び「発信履歴」とアドレス「AD000」、「AD003」及び「AD005」とを対応付けて記した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電話帳データD1(又は電話帳データD1X)、着信履歴データD2及び発信履歴データD3の記憶されているデータ記憶ブロックのアドレスを把握することが可能であれば、例えば、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1において、種別ヘッダの内容(つまり、2進数で表された数字)とアドレスとを対応付けて記しても良い。
【0070】
さらに上述の実施の形態においては、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1に基づいて、例えば、所望のデータ種別「電話帳」のデータ(つまり、電話帳データD1)が記憶されているデータ記憶ブロックBK0のアドレス「AD000」を認識することにより、当該データにアクセスするアクセス手段として、制御部2を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マイクロコンピュータ等を適用するようにしても良い。
【0071】
さらに上述の実施の形態においては、データ記憶ブロックのアドレス「AD000」、「AD003」及び「AD005」と当該データ記憶ブロックに記憶されているデータの種別情報としての種別ヘッダHD1、HD2及びHD3とに基づいて、データ種別/アドレス対応テーブルTBL1を再構築する再構築手段として、制御部2を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、テーブル再構築処理SRT1を実行することができれば、マイクロコンピュータ等を適用するようにしても良い。
【0072】
さらに上述の実施の形態においては、所定の要件どおりに作動すべき作動部として、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された後、所定の規定期間(例えば、30日間)作動しなければならないという要件が課せられたRTC回路7を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、携帯電話機1の筐体からメインバッテリが取り外された後も、他の無線通信機器からの送信信号を待ち受けるために作動し続けなければならないという要件が課せられた無線通信部等を適用するようにしても良い。
【0073】
さらに上述の実施の形態においては、携帯電話機1における主電源としてのメインバッテリからの放電停止後に放電を開始する予備バッテリとして、セカンダリバッテリ10を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、リチウム蓄電池やリチウムイオン蓄電池等を適用するようにしても良い。
【0074】
さらに上述の実施の形態においては、セカンダリバッテリ10が放電を開始したとき以降、当該セカンダリバッテリ10のバッテリ残量がRTC回路7の要件を満たすために必須である必須バッテリ残量に降下するまでのバッテリ残量余裕期間には、セカンダリバッテリ10の放電をRTC回路7及びPSRAM5へ導くことにより、RTC回路7を作動させつつPSRAM5にデータ種別/アドレス対応テーブルTBL1を記憶保持し続けさせ、バッテリ残量余裕期間の経過後には、セカンダリバッテリ10の放電をRTC回路7のみへ導くことにより、RTC回路7を要件どおりに作動させる放電制御手段として、RTC側スイッチ11、PSRAM側スイッチ12、RTC側スイッチ制御部13及びPSRAM側スイッチ制御部14を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々のスイッチ及び当該スイッチを制御するための装置等を適用するようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明は、揮発性メモリに対するデータ記憶に関する電子産業上において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本実施の形態における携帯電話機の回路構成を示す略線図である。
【図2】フラッシュメモリの様子(1)を示す略線図である。
【図3】データ更新処理手順を示すフローチャートである。
【図4】データ種別/アドレス対応テーブルの様子を示す略線図である。
【図5】フラッシュメモリの様子(2)を示す略線図である。
【図6】セカンダリバッテリによる電力供給の様子を示す略線図である。
【図7】セカンダリバッテリによる電力供給手順を示すフローチャートである。
【図8】セカンダリバッテリの放電特性を示す略線図である。
【図9】セカンダリバッテリの構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0077】
1……携帯電話機、2……制御部、5……PSRAM、6……フラッシュメモリ、7……RTC回路、SRT1……テーブル再構築処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを記憶するデータ記憶装置において、
固有のアドレスを割り当てたデータ記憶ブロックが複数設定されている不揮発性メモリと、
上記データ記憶ブロックに対してデータ種別を示すための種別情報を付加した上記データを記憶させる記憶手段と、
上記データ記憶ブロックの上記アドレスと当該データ記憶ブロックに記憶されている上記データの上記データ種別とを対応付けた対応情報を記憶保持する揮発性メモリと、
上記対応情報に基づいて、所望の上記データ種別の上記データが記憶されている上記データ記憶ブロックの上記アドレスを認識することにより、当該データにアクセスするアクセス手段と、
上記揮発性メモリによって記憶保持している上記対応情報が破損又は消滅したとき、上記データ記憶ブロックの上記アドレス及び当該データ記憶ブロックに記憶されている上記データの上記種別情報に基づいて、上記対応情報を再構築する再構築手段と、
所定の要件どおりに作動すべき作動部と、
上記データ記憶装置における主電源の放電停止後に放電を開始する予備バッテリと、
上記予備バッテリが上記放電を開始したとき以降、当該予備バッテリのバッテリ残量が上記作動部の上記要件を満たすために必須である必須バッテリ残量に降下するまでのバッテリ残量余裕期間には、上記予備バッテリの上記放電を上記作動部及び上記揮発性メモリへ導くことにより、上記作動部を作動させつつ上記揮発性メモリに上記対応情報を記憶保持し続けさせ、上記バッテリ残量余裕期間の経過後には、上記予備バッテリの上記放電を上記作動部のみへ導くことにより、上記作動部を上記要件どおりに作動させる放電制御手段と
有するデータ記憶装置。
【請求項2】
上記不揮発性メモリは、フラッシュメモリでなる請求項1に記載のデータ記憶装置。
【請求項3】
上記揮発性メモリは、PSRAMでなる請求項1に記載のデータ記憶装置。
【請求項4】
所定の要件どおりに作動すべき作動部を有するデータ記憶装置にデータを記憶させるデータ記憶方法において、
固有のアドレスを割り当てたデータ記憶ブロックが複数設定されている不揮発性メモリの上記データ記憶ブロックに対してデータ種別を示すための種別情報を付加した上記データを記憶させる記憶ステップと、
上記データ記憶ブロックの上記アドレスと当該データ記憶ブロックに記憶されている上記データの上記データ種別とを対応付けた対応情報を揮発性メモリに記憶保持させる記憶保持ステップと、
上記対応情報に基づいて、所望の上記データ種別の上記データが記憶されている上記データ記憶ブロックの上記アドレスを認識することにより、当該データにアクセスするアクセスステップと、
上記記憶保持ステップによって上記揮発性メモリに記憶保持させている上記対応情報が破損又は消滅したとき、上記データ記憶ブロックの上記アドレス及び当該データ記憶ブロックに記憶されている上記データの上記種別情報に基づいて上記対応情報を再構築する再構築ステップと、
上記データ記憶装置における主電源の放電停止後、当該データ記憶装置に配設されている予備バッテリに放電を開始させる放電開始ステップと、
上記予備バッテリに上記放電を開始させたとき以降、当該予備バッテリのバッテリ残量が上記作動部の上記要件を満たすために必須である必須バッテリ残量に降下するまでのバッテリ残量余裕期間には、上記予備バッテリの上記放電を上記作動部及び上記揮発性メモリへ導くことにより、上記作動部を作動させつつ上記揮発性メモリに上記対応情報を記憶保持し続けさせ、上記バッテリ残量余裕期間の経過後には、上記予備バッテリの上記放電を上記作動部のみへ導くことにより、上記作動部を上記要件どおりに作動させる放電制御ステップと
有するデータ記憶方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−54194(P2009−54194A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313522(P2008−313522)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【分割の表示】特願2002−321719(P2002−321719)の分割
【原出願日】平成14年11月5日(2002.11.5)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】