説明

データ記録制御装置およびデータ記録装置

【課題】 点滅動作を行うシグナルタワーの点灯状態に基づいてトリガを得ながらも、監視対象となる機器の異常の発生時の状況を表すデータを適切に記録する。
【解決手段】 トリガ信号が入力されるよりも第1の時間だけ前の時点からトリガ信号が入力されてから第2の時間が経過した時点までの間にビデオカメラが取得した動画データをメモリカード33に記録するカメラユニット3を制御するために、待機状態に設定されているときに、照度センサ50によって規定光量以上の光が検知されたことに応じて抵抗器15、トランジスタ16、ダイオード17、リレー18およびコントローラ19よりなる出力部がトリガ信号を出力する。コントローラ19は、出力部がトリガ信号を出力したときに待機状態を解除し、一定期間内にセンサによって規定強度以上の光が検知されなかったことに応じて出力部を待機状態に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録制御装置およびデータ記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
成形機などの機械の動作に生じた異常の原因を特定するためには、その異常が発生したときにおける動作状態の動画像が有益である。
【0003】
特許文献1には、音センサ、光センサおよび空圧センサのうちの1個またはこれらを組み合わせて用いて異常事象の発生を検出してトリガ信号を発生し、ビデオカメラにて設定時間における撮影を行う技術が開示されている。そして特許文献1には、監視対象となる設備の異常の時に点灯するシグナルタワーの近傍に上記の光センサが設けられることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−41237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シグナルタワーは、異常の発生を監視者に対してより確実に報知するために、点滅動作を行う場合が多い。
【0006】
このような点滅動作を行うシグナルタワーの近傍に設けた光センサの出力をトリガ信号として用いると、録画動作の起動が短い周期で繰り返されることになり、異常の発生状況を正しく記録することができない恐れがあった。
【0007】
そこで本発明は、点滅動作を行うシグナルタワーの点灯状態に基づいてトリガを得ながらも、監視対象となる機器の異常の発生時の状況を表すデータを適切に記録することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のデータ記録制御装置は次のように構成されている。
【0009】
本発明の一態様として、トリガ信号が入力されるよりも第1の時間だけ前の時点からトリガ信号が入力されてから第2の時間が経過した時点までの間にデータ取得装置が取得したデータを記録媒体に記録する記録装置を制御するデータ記録制御装置は、待機状態に設定されているときに、センサによって規定光量以上の光が検知されたことに応じて出力部がトリガ信号を出力する。制御部は、出力部がトリガ信号を出力したときに待機状態を解除し、一定期間内にセンサによって規定強度以上の光が検知されなかったことに応じて出力部を待機状態に設定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、点滅動作を行うシグナルタワーの点灯状態に基づいてトリガを得ながらも、監視対象となる機器の異常の発生時の状況を表すデータを適切に記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態に係るデータ記録装置の外観を示す図。
【図2】センサユニットのシグナルタワーへの装着例を示す斜視図。
【図3】データ記録装置が備える電気回路の構成図。
【図4】コントローラのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態に係るデータ記録装置100について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0013】
図1はデータ記録装置100の外観を示す図である。
【0014】
データ記録装置100は、制御ボックス1、マグネットベース2、カメラユニット3、フレキシブルアーム4、センサユニット5および電源アダプタ6を含む。
【0015】
制御ボックス1は、筐体1aを有し、この筐体1aに後述する電気回路を収容している。なお、上記の電気回路には、電源スイッチ10および電源ランプ11を含み、これら電源スイッチ10および電源ランプ11の一部は筐体1aの外部に露出している。
【0016】
マグネットベース2は、制御ボックス1に固定されている。マグネットベース2は、磁石を内蔵する。マグネットベース2は、磁力をノブ20の向きに応じてON/OFFすることができ、金属に対して着脱が可能である。かくしてマグネットベース2は、取付具として機能する。
【0017】
カメラユニット3は、動画を撮影し、その動画を表した動画データを保存する。
【0018】
フレキシブルアーム4は、細長い棒状をなし、一端が制御ボックス1に固定され、他端にカメラユニット3が取り付けられている。フレキシブルアーム4は、外部からの力により自在に曲げることができる。ただし、フレキシブルアーム4は、カメラユニット3の重量よりも大きな耐荷重を持つ。かくしてフレキシブルアーム4は、支持具として機能する。
【0019】
センサユニット5は、照度センサ50、遮光部材51、バンド52およびケーブル53を含む。
【0020】
照度センサ50は、入射する光の照度に応じたレベルの検知信号を出力する。
【0021】
遮光部材51は、遮光性のある材質からなり、照度センサ50を保持するための凹部を有する。遮光部材51は、上記の凹部にて照度センサ50を保持するとともに、照度センサ50の側方から照度センサ50に入射する光を遮る。遮光部材51としては、例えば黒色のゴムバンドを利用できる。
【0022】
バンド52は、中間部に遮光部材51が例えばネジ止めなどによって固定される。バンド52は、両端を互いに結合可能である。バンド52には、例えば面ファスナが好適である。バンド52は、シグナルタワーに巻き付けた状態で両端を互いに結合できる長さを持つ。
【0023】
ケーブル53は、照度センサ50が出力する検知信号を制御ボックス1に伝送する。
【0024】
図2はセンサユニット5のシグナルタワー200への装着例を示す斜視図である。なお、図1および図2において、同一の要素には同一の符号を付している。
【0025】
シグナルタワー200は、それぞれ円筒状の4つの発光部201,202,203,204を一列に並べた構造を持つ。発光部201,202,203,204はそれぞれ発光色が異なる。例えば、発光部201,202,203,204の発光色はそれぞれ、赤、橙、黄、緑である。シグナルタワー200は、ある機器(以下、監視対象機器と称する)の動作が異常である場合に、発光部201が点滅する。
【0026】
センサユニット5は、発光部201に照度センサ50を向けた状態でバンド52を発光部201に巻き付け、さらにバンド52の両端を互いに結合することによってシグナルタワー200に取り付けられる。かくしてバンド52は、固定具として機能する。
【0027】
電源アダプタ6は、本体60およびケーブル61を含む。
【0028】
本体60は、例えば商用電源などの交流電源のコンセントに結合するプラグを兼ねる。本体60は、ケーブル61により制御ボックス1に接続されている。
【0029】
図3はデータ記録装置100が備える電気回路の構成図である。なお、図1および図3において、同一の要素には同一の符号を付している。
【0030】
電源アダプタ6の本体60には、AC−DCコンバータ60aが内蔵されている。AC−DCコンバータ60aは、交流電源より得た交流電力を所定の第1の電圧(例えば24V)の直流電力に変換する。AC−DCコンバータ60aで得られた直流電力は、ケーブル61を介して制御ボックス1に供給される。AC−DCコンバータ60aの動作は、電源スイッチ10によってON/OFFされる。
【0031】
制御ボックス1は、電源スイッチ10および電源ランプ11の他に、DC−DCコンバータ12、抵抗器13,14,15、トランジスタ16、ダイオード17、リレー18およびコントローラ19を含む。
【0032】
電源ランプ11は、コントローラ19から抵抗器13を介して供給される駆動信号によって駆動され、発光する。電源ランプ11としては、例えば緑色発光ダイオードが利用できる。
【0033】
DC−DCコンバータ12は、AC−DCコンバータ12から供給された電力から5Vの直流電力を得る。この5Vの直流電力は、リレー18、コントローラ19および照度センサ50を動作させるために使用される。
【0034】
抵抗器13は、コントローラ19の7番端子と電源ランプ11との間に介挿されている。抵抗器13は、コントローラ19が電源ランプ11を駆動するための負荷抵抗として働く。
【0035】
抵抗器14は、照度センサ50が出力する検知信号のレベルに応じた電圧をコントローラ19の5番端子に供給するための分圧抵抗として働く。なお、ランプ201aは、シグナルタワー200の発光部201の発光源である。
【0036】
抵抗器15は、コントローラ19の3番端子とトランジスタ16のベース端子との間に介挿されている。抵抗器15は、コントローラ19がトランジスタ16をON/OFFを制御するための負荷抵抗として機能する。
【0037】
トランジスタ16は、コントローラ19の制御の下に、リレー18への通電をON/OFFする。
【0038】
ダイオード17は、トランジスタ16がOFFであるときに、リレー18を非通電状態に維持する。
【0039】
リレー18は、トランジスタ16により通電されているときに、カメラユニット3に設けられたトリガ用接点C1,C2の間を短絡する。カメラユニット3では、後述するようにトリガ用接点C1,C2の間を短絡された状態をトリガ信号が入力された状態として取り扱う。かくして、抵抗器15、トランジスタ16、ダイオード17およびリレー18は、トリガ信号の生成回路を構成している。
【0040】
コントローラ19は、例えばコンピュータに、後述する処理を記述したプログラムを実行させることにより実現される。コントローラ19は、照度センサ50の検知状況に基づいて、カメラユニット3の動作を後述するように制御する。
【0041】
カメラユニット3は、ビデオカメラ30、コントローラ31、カードコネクタ32、メモリカード33および電源回路34を含む。
【0042】
ビデオカメラ30は、動画を撮影し、動画データを出力する。
【0043】
コントローラ31は、メモリを内蔵しており、第1の時間を遡った時点から現時点までの期間内にビデオカメラ30が出力した動画データ(以下、事前データと称する)を常に記憶する。コントローラ31は、トリガ用接点C1,C2の間が規定時間以上に渡って短絡された場合には、トリガ信号が入力されたと認識し、その時点において記憶している事前データと、その時点から第2の時間が経過するまでの期間内にビデオカメラ30が出力する動画データ(以下、事後データ)とをメモリカード33に書き込む。第1の時間および第2の時間は、それぞれ任意に設定されて良いが、例えばいずれも10秒に設定される。
【0044】
カードコネクタ32は、メモリカード33を着脱自在に保持するとともに、装着されたメモリカード33とコントローラ31とを電気的に接続する。
【0045】
メモリカード33は、半導体メモリをカード型の筐体に収容したものである。メモリカード33としては、例えばSDメモリカードなどの既成の様々なメモリカードを利用できる。
【0046】
電源回路34へは、AC−DCコンバータ60aで得られた24Vの直流電力が制御ボックス1を介して供給される。電源回路34は、この24Vの直流電力をそのまま、または適宜に変圧してビデオカメラ30およびコントローラ31に供給する。
【0047】
なお、カメラユニット3としては、既成のドライブレコーダや防犯用録画装置などをそのまま利用できる。
【0048】
次に以上のように構成されたデータ記録装置100の動作について説明する。
【0049】
データ記録装置100の設置に当たって管理者は、まずマグネットベース2のノブ20をOFFに向けた状態で、監視対象機器の金属部分または監視対象機器の周囲に存在する金属部分にマグネットベース2を接触させる。そしてこの状態で管理者がノブ20をONに向けると、マグネットベース2が金属部分に磁気的に付着する。これによってデータ記録装置100が、監視対象機器の金属部分または監視対象機器の周囲に存在する金属部分に取り付けられる。こののちに管理者は、フレキシブルアーム4を適宜に曲げて、カメラユニット3の撮影方向を監視対象機器に向ける。また管理者は、図2に示し、かつ前述した要領で、監視対象機器の動作状態を表示するためのシグナルタワー200にセンサユニット5を装着する。この後に管理者は、電源スイッチ10をONとする。
【0050】
電源スイッチ10がONされると、AC−DCコンバータ60aが起動され、AC−DCコンバータ60aから制御ボックス1へと24Vの直流電力が供給される。この直流電力は、制御ボックス1を介してカメラユニット3にも供給される。かくしてカメラユニット3が起動され、事前データの記録動作を行う。24Vの直流電力はDC−DCコンバータ12によって5Vの直流電力に変換され、この5Vの直流電力がコントローラ19および照度センサ50に供給される。かくして、照度センサ50は、入射する光の照度に応じたレベルの検知信号を出力するようになる。またコントローラ19が、図4に示すような処理を開始する。
【0051】
図4はコントローラ19の処理のフローチャートである。
【0052】
ステップSa1においてコントローラ19は、電源ランプ11を点灯する。
【0053】
ステップSa2においてコントローラ19は、照度センサ50により検知された照度が予め定められた閾値よりも大きくなるのを待ち受ける。なお閾値は、ランプ201aが発した光が照度センサ50に入射しないときおよび入射するときのそれぞれにおいて照度センサ50が検知する照度の中間的な値に定める。
【0054】
さて、監視対象機器に異常が生じ、データ記録装置100とは別の監視装置によってその異常が検知されると、シグナルタワー200の発光部201を点滅させるべくランプ201aが点滅する。あるいは、ランプ201aが点灯されるとともに、ランプ201aが発する光の出射方向を変更する反射鏡が回転される場合もある。
【0055】
上記のような動作によってランプ201aが発した光が照度センサ50に入射すると、照度センサ50により検知された照度が閾値よりも大きくなる。そこでこの場合にコントローラ19は、ステップSa2からステップSa3に進む。
【0056】
ステップSa3においてコントローラ19は、トランジスタ16をONすることによってトリガ信号の出力を開始する。
【0057】
ステップSa4においてコントローラ19は、予め定められた時間T1が経過するまで待機する。
【0058】
ステップSa5においてコントローラ19は、トランジスタ16をOFFすることによってトリガ信号の出力を停止する。
【0059】
以上のようなステップSa2乃至ステップSa5の処理により、ランプ201aが点灯するのを待ち受け、ランプ201aが点灯した時点から時間T1が経過するまでの期間においてトリガ信号がカメラユニット3へと供給する動作が実現される。これが待機状態における動作であり、ステップSa2乃至ステップSa5におけるコントローラ19の処理と、抵抗器15、トランジスタ16、ダイオード17、リレー18およびコントローラ19とにより出力部が実現される。カメラユニット3では、コントローラ31がトリガ信号の入力を認識したならば、その時点に関する事前データおよび事後データをメモリカード33へと書き込むための記録動作が開始される。かくして、ビデオカメラ30はデータ取得手段として、またメモリカード33は記憶媒体としてそれぞれ機能する。
【0060】
ステップSa6においてコントローラ19は、電源ランプ11を消灯する。
【0061】
ステップSa7においてコントローラ19は、電源ランプ11を一定時間(例えば1秒間)点滅する。
【0062】
ステップSa8においてコントローラ19は、電源ランプ11を点灯する。
【0063】
以上のようなステップSa6乃至ステップSa8の処理により、カメラユニット3に対する上記の記録動作が開始されたことが、電源ランプ11の一時的な点滅によって表示される。
【0064】
ステップSa9においてコントローラ19は、変数ETを0にリセットする。
【0065】
ステップSa10においてコントローラ19は、照度センサ50により検知された照度が閾値よりも大きいか否かを確認する。そしてここでYesと判定したならばコントローラ19は、ステップSa10からステップSa9に戻る。しかしながら、ここでNoと判定したならばコントローラ19は、ステップSa10からステップSa11へ進む。
【0066】
ステップSa11においてコントローラ19は、予め定められた時間T2を待機する。時間T2は、ランプ201aの点滅が継続しているか否かを確認する周期であり、ランプ201aの点滅周期よりも短く定められる。
【0067】
ステップSa12においてコントローラ19は、変数ETに1を加算する。
【0068】
ステップSa13においてコントローラ19は、変数ETが規定値TLよりも大きいか否かを確認する。そしてここでNoと判定したならばコントローラ19は、ステップSa13からステップSa10へ戻る。またここでYesと判定したならばコントローラ19は、ステップSa2に戻る。
【0069】
このようにステップSa9乃至ステップSa13のループにより、ランプ201aの点灯が検知されない期間がT2×TLとして定まる時間を超えるのが待ち受けられる。なお、例えばT2を8m秒、TLを250とするならば、約3秒に渡りランプ201aの点灯が検知されない状況が生じることが待ち受けられる。そしてこの期間には、ランプ201aの点灯が検知されてもトリガ信号の出力は行われない。つまりこの期間には、待機状態が解除されているのである。そして、T2×TLとして定まる時間を超えてランプ201aの点灯が検知されない状態が継続したならば、待機状態が設定されることになる。かくしてステップSa9乃至ステップSa13の処理を実行することにより、コントローラ19は制御部として機能する。
【0070】
以上のようにデータ記録装置100によれば、点滅式のシグナルタワー200の点灯状態からトリガを得ていながら、監視対象機器の異常が検知された時点の前後の一定期間における監視対象機器の動作状態に関する動画データを正しく記録できる。
【0071】
そしてデータ記録装置100によれば、照度センサ50によってトリガ信号を生成でき、監視対象機器の動作状態を監視してトリガ信号を生成するための複雑な要素は必要無い。
【0072】
さらにデータ記録装置100は、バンド52によりシグナルタワー200に巻き付けることによって照度センサ50をシグナルタワー200に固定するので、そのための作業は非常に容易である。
【0073】
さらにデータ記録装置100は、マグネットベース2により監視対象機器に対して着脱自在である。
【0074】
さらにデータ記録装置100は、フレキシブルアーム4によりカメラユニット3の撮影方向を任意に変更可能である。このため、監視対象機器の動作状態を監視するのに適する動画データを適切に記録できるようにカメラユニット3の撮影方向を調節可能である。
【0075】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
【0076】
マグネットベース2に代えて、クリップ状などのような別の周知のさまざまな固定具を備えても良い。さらには、この種の固定具を設けずに、粘着材などを利用して固定されても良い。また、制御ボックス1を監視対象機器の上などに固定することなく載置しても良い。
【0077】
データ記録装置100からカメラユニット3を除き、別体のカメラユニット3を制御するデータ記録制御装置として、生産、使用、譲渡等、輸出、輸入または譲渡等の申出がなされても良い。
【0078】
フレキシブルアーム4に代えて、曲げることができないアームを備えても良い。あるいは、フレキシブルアーム4を省略し、カメラユニット3を支持しないようにしても良い。
【0079】
バンド52に代えて、クリップ状などのような別の周知のさまざまな固定具を備えても良い。さらには、この種の固定具を設けずに、粘着材などを利用して固定されても良い。
【0080】
照度センサ50に代えて、入射光量が閾値以上であるときに検知信号を出力する光センサを用いても良い。この場合にはコントローラ19は、ステップSa2およびステップSa19においては、検知信号の有無を確認すれば良い。
【0081】
記録するデータは、監視対象機器の動作状態を表すものであれば、静止画データまたは音声データなどのようなさまざまな種類のデータであって良い。また、複数種のデータを同時に記録しても良い。ビデオカメラ30は、記録するべきデータを取得できるデジタルスチルカメラやマイクロホンなどのデータ取得装置に置き換えられる。
【0082】
データの記録媒体としては、例えばハードディスク、光ディスク、あるいは光磁気ディスクなどの周知のさまざまなタイプのもので代替可能である。
【0083】
この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0084】
1…制御ボックス、1a…筐体、2…マグネットベース、3…カメラユニット、4…フレキシブルアーム、5…センサユニット、6…電源アダプタ、10…電源スイッチ、11…電源ランプ、12…DC−DCコンバータ、13,14,15…抵抗器、16…トランジスタ、17…ダイオード、18…リレー、19…コントローラ、20…ノブ、30…ビデオカメラ、31…コントローラ、32…カードコネクタ、33…メモリカード、34…電源回路、50…照度センサ、51…遮光部材、52…バンド、53…ケーブル、60…本体、60a…AC−DCコンバータ、61…ケーブル、100…データ記録装置、200…シグナルタワー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリガ信号が入力されるよりも第1の時間だけ前の時点から前記トリガ信号が入力されてから第2の時間が経過した時点までの間にデータ取得装置が取得したデータを記録媒体に記録する記録装置を制御するデータ記録制御装置であって、
光を検知するセンサと、
待機状態に設定されているときに、前記センサによって規定光量以上の光が検知されたことに応じて前記トリガ信号を出力する出力部と、
前記出力部が前記トリガ信号を出力したときに前記待機状態を解除し、一定期間内に前記センサによって前記規定強度以上の光が検知されなかったことに応じて前記出力部を前記待機状態に設定する制御部とを具備したデータ記録制御装置。
【請求項2】
前記データは機械の動作状態に係わるデータであり、
前記機械の動作の異常が検出されたことに応じて点滅するシグナルタワーに対して前記センサを固定する固定具をさらに備える請求項1に記載のデータ記録制御装置。
【請求項3】
前記固定具は、前記シグナルタワーに巻き付け可能なバンドである請求項2に記載のデータ記録制御装置。
【請求項4】
トリガ信号が入力されるよりも第1の時間だけ前の時点から前記トリガ信号が入力されてから第2の時間が経過した時点までの間にデータ取得装置が取得した機械の動作状態に係わるデータを記録媒体に記録する記録部と、
前記機械の動作の異常が検出されたことに応じて点滅するシグナルタワーに取り付けられて光を検知するセンサと、
待機状態に設定されているときに、前記センサによって規定光量以上の光が検知されたことに応じて前記トリガ信号を出力する出力部と、
前記出力部が前記トリガ信号を出力したときに前記待機状態を解除し、一定期間内に前記センサによって前記規定強度以上の光が検知されなかったことに応じて前記出力部を前記待機状態に設定する制御部とを具備したデータ記録装置。
【請求項5】
前記データ取得装置をさらに備える請求項4に記載のデータ記録装置。
【請求項6】
前記データ取得装置は前記機械の動作状態を表した動画データを取得するビデオカメラであり、前記記録部は前記動画データを記録する請求項4または請求項5に記載のデータ記録装置。
【請求項7】
前記データ取得装置を、その撮影方向を変更可能に支持する支持具をさらに備える請求項6に記載のデータ記録装置。
【請求項8】
前記記録媒体は半導体メモリである請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項9】
前記制御部を少なくとも収容する筐体と、
前記筐体を前記装置に対して着脱可能に取り付けるための取付具とをさらに具備する請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載のデータ記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−12836(P2013−12836A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143043(P2011−143043)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】