説明

データ転送回路、データ転送回路LSI、データ転送装置、データ処理装置、情報処理装置、データ転送方法、データ処理方法、および、情報処理方法。

【課題】 データ転送回路の入力ポート(入力ピン)と出力ポート(出力ピン)との組み合わせを可変とし、データ転送回路とプロセッサ等との配線不可等を回避する。
【解決手段】 データ転送回路100は、プロセッサ200〜プロセッサ203からのリクエストを行きクロスバ調停回路600で調停し、レジスタ500〜レジスタ503に格納された戻りクロスバ出力ポート番号と伴に、行きクロスバ400からメモリモジュール300〜メモリモジュール303に出力する。メモリモジュール300〜メモリモジュール303は、リードデータ等と伴に戻りクロスバ出力ポート番号を出力する。戻りクロスバ調停回路601は、リードデータ等を戻りクロスバ401から戻りクロスバ出力ポート番号で指定された戻りクロスバ出力ポートOT0等に出力させる制御を行う。戻りクロスバ出力ポート番号は、戻りクロスバ調停回路601まで持ち回られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ転送回路、データ転送回路LSI、データ転送装置、データ処理装置、情報処理装置、データ転送方法、データ処理方法、および、情報処理方法に関し、特に、入力ポートと出力ポートとの組み合わせを任意に設定可能とするデータ転送回路、データ転送回路LSI、データ転送装置、データ処理装置、情報処理装置、データ転送方法、データ処理方法、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のクロスバを備えるデータ転送回路では、複数のプロセッサの出力が接続される入力ポートと、複数のプロセッサの入力が接続される出力ポートとの組み合わせは固定的であった。たとえば、引用文献1記載の技術では、あるプロセッサからのリクエスト(アドレス)を入力するポートと、そのリクエストに対するリードデータを出力する出力ポートとは、組み合わせが固定的に決まっている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−31072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の技術の問題点は、複数のプロセッサとデータ転送回路とのポート(すなわち、LSI等のポートに対応するピン)の接続に種々のバリエーションが必要であっても、1種のデータ転送回路のLSIでは、実現不可能で、複数種のLSIの開発が必要であった。
【0005】
たとえば、パッケージ上で配線の混雑等により、複数のプロセッサとデータ転送回路とのポート(ピン)の接続が配線不可の場合があった。このような場合には、パッケージの配線層数を増やす等の製造原価の増加をまねく回避策しか存在しなかった。
【0006】
その理由は、複数のプロセッサの出力が接続される入力ポート(入力ピン)と、複数のプロセッサの入力が接続される出力ポート(出力ピン)との組み合わせは固定的であるからである。
【0007】
本発明の目的は、データ転送回路の入力ポート(入力ピン)と出力ポート(出力ピン)との組み合わせを任意に設定可能とし、パッケージ設計等の実装設計において自由度を与え、原価低減を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1のデータ転送回路は、複数の行きクロスバ入力ポートと、複数の戻りクロスバ出力ポートと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の第2のデータ転送回路は、前記第1のデータ転送回路であって、前記第1の出力情報が、「リードを示すコマンド、および、メモリアドレス」、または、「ライトを示すコマンド、メモリアドレス、ライトデータ」を含み、前記第2の出力情報が、「リードデータ転送通知情報、および、リードデータ」、または、「ライト完了通知情報」を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の第1のデータ転送装置は、1以上の前記第1のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の第2のデータ転送装置は、1以上の前記第2のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、コマンドがリードを示すと、メモリアドレスにしたがいデータを読み出しリードデータとし、リードデータ転送通知情報、リードデータ、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力し、コマンドがライトを示すと、メモリアドレスにしたがって、ライトデータを書き込み、ライト完了通知情報、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力する1以上の前記外部回路であるメモリモジュールとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の第1のデータ処理装置は、1以上の前記第1のデータ転送回路と、前記データ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第2のデータ処理装置は、1以上の前記第2のデータ転送回路と、前記第2のデータ転送回路に「リクエスト、リードを示すコマンド、および、メモリアドレス」、または、「リクエスト、ライトを示すコマンド、メモリアドレス、ライトデータ」を含む前記第1の出力情報を出力し、「リードデータ転送通知情報、および、リードデータ」、または、「ライト完了通知情報」を含む前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の情報処理装置は、前記第1のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明の第2の情報処理装置は、前記第2のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、コマンドがリードを示すと、メモリアドレスにしたがいデータを読み出しリードデータとし、リードデータ転送通知情報、リードデータ、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力し、コマンドがライトを示すと、メモリアドレスにしたがって、ライトデータを書き込み、ライト完了通知情報、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力する1以上の前記外部回路であるメモリモジュールとを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の第3のデータ転送回路は、複数の行きクロスバ入力ポートと、複数の戻りクロスバ出力ポートと、判定情報を格納する判定フラグと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートからの第1の出力情報の一部と前記判定情報とが対応すれば、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とする。
【0017】
本発明の第3のデータ転送装置は、1以上の前記第3のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路と、を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の第3のデータ処理装置は、1以上の前記第3のデータ転送回路と、前記データ転送回路に前記データ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明の第3の情報処理装置は、前記第3のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする。
【0020】
本発明の第4のデータ処理装置は、前記第1、第2、または、第3のデータ処理装置であって、前記論理回路がプロセッサであることを特徴とする。
【0021】
本発明の第4の情報処理装置は、前記第1、第2、または、第3の情報処理装置であって、前記論理回路がプロセッサであることを特徴とする。
【0022】
本発明のデータ転送回路LSIは、複数の行きクロスバ入力ポートに割り当てられる入力ピンと、複数の戻りクロスバ出力ポートに割り当てられる出力ピンと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とする。
【0023】
本発明の第5のデータ処理装置は、前記の1以上の前記データ転送回路LSIと、前記データ転送回路LSIに前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送LSIから前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とする。
【0024】
本発明の第5の情報処理装置は、前記第5のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする。
【0025】
本発明の第4のデータ転送回路は、複数の行き入力ポートと、複数の戻り選択回路出力ポートと、前記戻り選択回路出力ポートを識別する戻り選択回路出力ポート識別情報を格納する複数の前記行き入力ポート対応のレジスタと、前記行き入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報を外部回路に出力する行き出力ポートと、前記外部回路からの前記戻り選択回路出力ポート識別情報を入力し、前記戻り選択回路出力ポート識別情報に示される前記戻り選択回路出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻り選択回路用調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻り選択回路出力ポートに出力する戻り選択回路とを有することを特徴とする。
【0026】
本発明の第6のデータ処理装置は、1以上の前記第4のデータ転送回路と、前記第4のデータ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記第4のデータ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とする。
【0027】
本発明の第6の情報処理装置は、前記第6のデータ処理装置と、前記戻り選択回路出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻り選択回路出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする。
【0028】
本発明のデータ転送方法は、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を行きクロスバに入力する第1の手順と、戻りクロスバ出力ポートを識別する前記行きクロスバ入力ポート対応の戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を前記行きクロスバから外部回路に出力する第2の手順と、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を作成する第3の手順と、前記外部回路から戻りクロスバに前記第2の出力情報を入力する第4の手順と、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバから前記戻りクロスバ出力ポートに出力する第5の手順と、を含むことを特徴とする。
【0029】
本発明のデータ処理方法は、前記第1〜第5の手順と、前記第1の出力情報を論理回路から出力する第6の手順と、前記第2の出力情報を前記論理回路に入力する第7の手順とを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の情報処理方法は、前記第1〜第7の手順と、戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を前記外部回路に入力する第8の手順と、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を前記外部回路から出力する第9の手順とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明の効果は、複数のプロセッサとデータ転送回路とのポートの接続に種々のバリエーションが可能となることである。
【0032】
その理由は、複数のプロセッサの出力が接続される入力ポートと、複数のプロセッサの入力が接続される出力ポートとの組み合わせが可変となるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に、本発明を実施するための第1の最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明を実施するための第1の最良の形態の情報処理装置900の構成を示すブロック図である。
【0035】
図1を参照すると、情報処理装置900は、データ転送回路100と、プロセッサ200、プロセッサ201、プロセッサ202、プロセッサ203(同一構成でなくても可)と、メモリモジュール300、メモリモジュール301、メモリモジュール302、メモリモジュール303とを含む。プロセッサ200〜プロセッサ203は、4台としたが、複数であればよい。また、メモリモジュール300〜メモリモジュール303は、1台以上であればよいが、プロセッサ200〜プロセッサ203の台数と同一であれば、各メモリモジュール300〜メモリモジュール303から同時にリードデータが出力できるので、高性能である。
【0036】
データ転送回路100と、メモリモジュール300〜メモリモジュール303とをまとめてデータ転送装置700と呼称する。また、データ転送回路100と、プロセッサ200〜プロセッサ203とをまとめてデータ処理装置800と呼称する。
【0037】
メモリモジュール300〜メモリモジュール303は、たとえば、ランダムアクセスメモリ、制御回路等を含んで構成される。メモリ全体が、ある容量で分割され、異なるアドレスが付与され、分割された各々が同時にアクセス可能なメモリモジュール300〜メモリモジュール303となる。メモリモジュール300〜メモリモジュール303は、必ずしも同一容量でなくてもよいが、同一容量であると制御が容易である。データ転送回路100は、たとえば、プロセッサ200〜プロセッサ203の出力からのメモリアドレスの一部である2ビットによりメモリモジュール300〜メモリモジュール303のどれにアクセスするかを決定する。
【0038】
図1では、データ転送回路100に接続されるのはメモリモジュール300〜メモリモジュール303としたが、種々の機能を持つ外部回路でもよい。また、プロセッサ200〜プロセッサ203は、種々の論理回路でもよい。
【0039】
図2は、図1の情報処理装置900の詳細ブロック図である。
【0040】
図2を参照すると、データ転送回路100は、プロセッサ200〜プロセッサ203の出力それぞれに接続される行きクロスバ入力ポートIN0、行きクロスバ入力ポートIN1、行きクロスバ入力ポートIN2、行きクロスバ入力ポートIN3と、レジスタ500、レジスタ501、レジスタ502、レジスタ503と、行きクロスバ調停回路600と、行きクロスバ400と、メモリモジュール300〜メモリモジュール303の入力それぞれに接続される行きクロスバ出力ポートMT0、行きクロスバ出力ポートMT1、行きクロスバ出力ポートMT2、行きクロスバ出力ポートMT3と、メモリモジュール300〜メモリモジュール303の出力それぞれに接続される戻りクロスバ入力ポートMI0、戻りクロスバ入力ポートMI1、戻りクロスバ入力ポートMI2、戻りクロスバ入力ポートMI3と、戻りクロスバ調停回路601と、戻りクロスバ401と、プロセッサ203〜プロセッサ200の入力それぞれに接続される戻りクロスバ出力ポートOT0、戻りクロスバ出力ポートOT1、戻りクロスバ出力ポートOT2、戻りクロスバ出力ポートOT3とを含む。すべてのポートは、LSI等のピンに割り当てられる。
【0041】
戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3には、戻りクロスバ出力ポート番号が重複しないように付与される。たとえば、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3それぞれには、戻りクロスバ出力ポート番号“0”、“1”、“2”、“3”(番号でなくても、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3が識別できる戻りクロスバ出力ポート識別情報であればよい)が付与される。
【0042】
レジスタ500〜レジスタ503は、それぞれ、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3に対応しており、システム立ち上げ時のスキャン入力等の初期設定によりそれぞれ戻りクロスバ出力ポート番号が重複しないように設定される。
【0043】
行きクロスバ400の入力は、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3、レジスタ500〜レジスタ503に接続され、行きクロスバ400の出力は、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3に接続される。また、行きクロスバ400は、たとえば、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3対応に独立した選択回路を含む構成である。
【0044】
行きクロスバ調停回路600は、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3から入力したメモリアクセスアドレスの一部を用いて、行きクロスバ400の競合調停を行う。また、行きクロスバ調停回路600は、行きクロスバ400から、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3に同時に出力可能なように制御を行う。
【0045】
戻りクロスバ401の入力は、戻りクロスバ入力ポートMI0〜戻りクロスバ入力ポートMI3に接続され、戻りクロスバ401の出力は、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3に接続される。また、戻りクロスバ401は、たとえば、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3対応に独立した選択回路を含む構成である。
【0046】
戻りクロスバ調停回路601は、戻りクロスバ入力ポートMI0〜戻りクロスバ入力ポートMI3から入力した戻りクロスバ出力ポート番号を用いて、戻りクロスバ401の競合調停を行う。また、戻りクロスバ調停回路601は、戻りクロスバ401から、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3に同時に出力可能なように制御を行う。
【0047】
戻りクロスバ出力ポートOT0、戻りクロスバ出力ポートOT1、戻りクロスバ出力ポートOT2、戻りクロスバ出力ポートOT3は、それぞれ、プロセッサ203、プロセッサ202、プロセッサ201、プロセッサ200の入力に接続される。
【0048】
以上のように、プロセッサ200〜プロセッサ203は、それぞれ、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3に接続される。また、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3に対応するレジスタ500〜レジスタ503には、たとえば、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“3”、“2”、“1”、“0”が設定される。すなわち、プロセッサ200、プロセッサ201、プロセッサ202、プロセッサ203からのリクエストには、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“3”、“2”、“1”、“0”が対応し、付随する。したがって、戻りクロスバ出力ポートOT0、戻りクロスバ出力ポートOT1、戻りクロスバ出力ポートOT2、戻りクロスバ出力ポートOT3には、それぞれ、対応するプロセッサ203、プロセッサ202、プロセッサ201、プロセッサ200の入力が接続される。
【0049】
レジスタ500〜レジスタ503への戻りクロスバ出力ポート番号の設定は、可変である。たとえば、レジスタ500〜レジスタ503にそれぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“0”、“1”、“2”、“3”が設定可能である。また、プロセッサ200〜プロセッサ203の出力と、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3との接続も可変である。たとえば、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3にそれぞれ、プロセッサ203、プロセッサ202、プロセッサ201、プロセッサ200の出力が接続可能である。また、プロセッサ200〜プロセッサ203の入力と、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3との接続も可変である。しかし、プロセッサ200〜プロセッサ203の入力は、それぞれ、プロセッサ200〜プロセッサ203に対応する戻りクロスバ出力ポート番号を持つ戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3に接続されなければならない。
【0050】
図3は、複数のデータ転送回路100〜データ転送回路103を含む情報処理装置901の構成を示すブロック図である。
【0051】
図3を参照すると、情報処理装置901は、プロセッサ200〜プロセッサ203と、データ転送回路100、データ転送回路101、データ転送回路102、データ転送回路103と、メモリモジュール300〜メモリモジュール303、メモリモジュール310、メモリモジュール311、メモリモジュール312、メモリモジュール313、メモリモジュール320、メモリモジュール321、メモリモジュール322、メモリモジュール323、メモリモジュール330、メモリモジュール331、メモリモジュール332、メモリモジュール333とを含む。
【0052】
データ転送回路100の行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3には、それぞれ、プロセッサ200、プロセッサ201、プロセッサ202、プロセッサ203の出力が接続される。戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3には、それぞれ、プロセッサ203、プロセッサ202、プロセッサ201、プロセッサ200の入力が接続される。
【0053】
データ転送回路101の行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3には、それぞれ、プロセッサ201、プロセッサ201、プロセッサ202、プロセッサ203の出力が接続される。戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3には、それぞれ、プロセッサ200、プロセッサ203、プロセッサ202、プロセッサ201の入力が接続される。
【0054】
データ転送回路102の行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3には、それぞれ、プロセッサ202、プロセッサ203、プロセッサ200、プロセッサ201の出力が接続される。戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3には、それぞれ、プロセッサ201、プロセッサ200、プロセッサ203、プロセッサ202の入力が接続される。
【0055】
データ転送回路103の行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3には、それぞれ、プロセッサ203、プロセッサ200、プロセッサ201、プロセッサ202の出力が接続される。戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3には、それぞれ、プロセッサ202、プロセッサ201、プロセッサ200、プロセッサ203の入力が接続される。
【0056】
次に、本発明を実施するための第1の最良の形態の動作について図面を参照して説明する。
【0057】
図4は、図2、図3の各機能ブロックの入出力を示す説明図である。
【0058】
図4を参照すると、プロセッサ200〜プロセッサ203の出力は、リクエスト、リクエストの内容を示すコマンド(リードリクエスト、ライトリクエストの区別)、メモリモジュール300〜メモリモジュール333のアドレスであるメモリメモリアドレス、ライトリクエストの場合のライトデータを含む。プロセッサ200〜プロセッサ203の入力は、リードリクエストに対するリードデータの転送を通知するリードデータ転送通知情報、リードリクエストに対するメモリモジュール300〜メモリモジュール333からのリードデータ、ライトリクエストに対するライト完了通知情報を含む。
【0059】
レジスタ500〜レジスタ503の出力は、戻りクロスバの出力ポート番号である。図3に示す接続では、データ転送回路100のレジスタ500〜レジスタ503には、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“3”、“2”、“1”、“0”が設定される。データ転送回路101のレジスタ500〜レジスタ503には、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“0”、“3”、“2”、“1”が設定される。データ転送回路102のレジスタ500〜レジスタ503には、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“1”、“0”、“3”、“2”が設定される。データ転送回路103のレジスタ500〜レジスタ503には、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“2”、“1”、“0”“3”が設定される。
【0060】
行きクロスバ調停回路600の入力は、リクエスト、メモリアドレスの一部(たとえば、2ビット)を含む。行きクロスバ調停回路600の出力は、行きクロスバ400の競合調停を実施する行きクロスバ制御情報を含む。行きクロスバ制御情報は、たとえば、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3へ行きクロスバ400への入力をどのように選択して出力するかを指示する行きクロスバ選択信号を含む。また、行きクロスバ調停回路600は、出力の競合が発生すると、リクエストを待たせる制御を行う。
【0061】
行きクロスバ400の入力は、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3からのリクエスト、コマンド、メモリアドレス、ライトデータ(ライト時)、レジスタ500〜レジスタ503からの戻りクロスバ出力ポート番号、および、行きクロスバ調停回路600からの行きクロスバ制御情報を含む。行きクロスバ400の出力は、リクエスト、コマンド、メモリアドレス、ライトデータ(ライト時)、レジスタ500〜レジスタ503からの戻りクロスバ出力ポート番号を含む。
【0062】
メモリモジュール300〜メモリモジュール333の入力は、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3からのリクエスト、コマンド、メモリアドレス、ライトデータ(ライト時)、および、戻りクロスバ出力ポート番号を含む。メモリモジュール300〜メモリモジュール333の出力は、リードリクエストに対するリードデータの転送を示すリードデータ転送通知情報、メモリモジュール300〜メモリモジュール333からリードされたリードデータ、ライトリクエストに対するライトデータのメモリモジュール300〜メモリモジュール333のライトの完了を示すライト完了通知情報、および、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3からの戻りクロスバ出力ポート番号を含む。
【0063】
戻りクロスバ調停回路601の入力は、リードデータ転送通知情報、ライト完了通知情報、および、戻りクロスバ出力ポート番号を含む。戻りクロスバ調停回路601の出力は、戻りクロスバ401の競合調停を実施する戻りクロスバ制御情報を含む。戻りクロスバ制御情報は、たとえば、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3へ戻りクロスバ401への入力をどのように選択して出力するかを指示する戻りクロスバ選択信号を含む。また、戻りクロスバ調停回路601は、出力の競合が発生すると、リードデータ転送通知情報、ライト完了通知情報を待たせる制御を行う。
【0064】
以上において、戻りクロスバ出力ポート番号は、リクエスト、および、リクエストに対するリードデータ転送通知情報、ライト完了通知情報に付随して、行きクロスバ400、メモリモジュール300〜メモリモジュール333を経由して戻りクロスバ調停回路601まで転送される。
【0065】
次に、プロセッサ200からメモリモジュール302へのリクエストのアクセスの動作について説明する。
【0066】
図5は、プロセッサ200からメモリモジュール302へのリクエストのアクセスの動作を示すフローチャートである。
【0067】
上述のように、データ転送回路100のレジスタ500〜レジスタ503には、それぞれ、戻りクロスバ出力ポート番号“3”、“2”、“1”、“0”が初期に設定される。
【0068】
次に、プロセッサ200は、メモリアドレス(たとえば32ビット)のたとえば上位2ビット(上位2ビットでなくてもよい)を判定し、データ転送回路100〜データ転送回路103のどれか1つに図4に示す出力情報を出力する。たとえば、メモリアドレスの上位2ビットが、“00”、“01”、“10”、“11”であれば、それぞれ、データ転送回路100、データ転送回路101、データ転送回路102、データ転送回路103に図4に示す出力情報を出力する(図5ステップS1)。ここでは、メモリアドレスの上位2ビットが、“00”であり、プロセッサ200が、データ転送回路100にリクエスト、コマンド、メモリアドレス(上記上位2ビットを除く30ビット)、ライトデータ(コマンドがライトを示す場合)を出力する場合について説明する。
【0069】
次に、データ転送回路100は、行きクロスバ入力ポートIN0にリクエスト、コマンド、メモリアドレス(30ビット)、ライトデータ(ライト時)を入力する。行きクロスバ調停回路600は、リクエスト、メモリアドレス(30ビット)うちの2ビットである選択用アドレスを入力し、行きクロスバ制御情報である2ビットの行きクロスバ選択信号を作成し、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3対応に4組出力する(ステップS2)。
【0070】
行きクロスバ選択信号は、行きクロスバ400への入力を、選択用アドレスが“00”であれば、行きクロスバ出力ポートMT0に出力し、選択用アドレスが“01”であれば、行きクロスバ出力ポートMT1に出力し、選択用アドレスが“10”であれば、行きクロスバ出力ポートMT2に出力し、選択用アドレスが“11”であれば、行きクロスバ出力ポートMT3に出力することを指示する。
【0071】
ここでは、上記選択用アドレスが、“10”である。したがって、行きクロスバ400は、行きクロスバ調停回路600からの行きクロスバ選択信号にしたがい、行きクロスバ入力ポートIN0に入力されたリクエスト、コマンド、メモリアドレス(選択用アドレスを除く28ビット)、ライトデータ(ライト時)、および、レジスタ500からの戻りクロスバ出力ポート番号(“3”)を行きクロスバ出力ポートMT2に出力する(ステップS3)。
【0072】
次に、メモリモジュール302は、行きクロスバ出力ポートMT2からのリクエスト、コマンド、メモリアドレス(28ビット)、ライトデータ(ライト時)、戻りクロスバ出力ポート番号を入力し、コマンドがリードを示していれば(ステップS4/YES)、メモリアドレスで指定される領域からデータを読み出し、リードデータとしてリードデータ転送通知情報、戻りクロスバ出力ポート番号と伴に戻りクロスバ入力ポートMI2に出力する(ステップS5)。メモリモジュール302は、コマンドが、ライトを示していれば(ステップS4/NO)、メモリアドレスで指定される領域にライトデータを書き込み、ライト完了通知情報、戻りクロスバ出力ポート番号を戻りクロスバ入力ポートMI2に出力する(ステップS5)。
【0073】
次に、データ転送回路100は、戻りクロスバ入力ポートMI2に、リードデータ転送通知情報(リード時)、リードデータ(リード時)、戻りクロスバ出力ポート番号、または、ライト完了通知(ライト時)、戻りクロスバ出力ポート番号を入力する。戻りクロスバ調停回路601は、戻りクロスバ入力ポートMI2に、リードデータ転送通知情報(リード時)、リードデータ(リード時)、戻りクロスバ出力ポート番号、または、ライト完了通知(ライト時)、戻りクロスバ出力ポート番号を入力し、戻りクロスバ制御情報である2ビットの戻りクロスバ選択信号を作成し、戻りクロスバ出力ポートOT0〜戻りクロスバ出力ポートOT3対応に4組出力する(ステップS7)。
【0074】
戻りクロスバ選択信号は、戻りクロスバ401への入力を、戻りクロスバ出力ポート番号が“0”であれば、戻りクロスバ出力ポートOT0に出力し、戻りクロスバ出力ポート番号が“1”であれば、戻りクロスバ出力ポートOT1に出力し、戻りクロスバ出力ポート番号が“2”であれば、戻りクロスバ出力ポートOT2に出力し、戻りクロスバ出力ポート番号が“3”であれば、戻りクロスバ出力ポートOT3に出力することを指示する。
【0075】
ここでは、戻りクロスバ出力ポート番号が、“3”である。したがって、戻りクロスバ401は、戻りクロスバ調停回路601からの戻りクロスバ選択信号にしたがい、戻りクロスバ入力ポートMI2に入力されたリードデータ転送通知情報(リード時)、リードデータ(リード時)、または、ライト完了通知(ライト時)を戻りクロスバ出力ポートOT3に出力する(ステップS8)。
【0076】
次に、プロセッサ200は、戻りクロスバ出力ポートOT3からの戻りクロスバ入力ポートMI2に入力されたリードデータ転送通知情報(リード時)、リードデータ(リード時)、または、ライト完了通知(ライト時)を入力する(ステップS9)。
【0077】
図2に示す行きクロスバ400は、存在しなくてもよい。すなわち、行きクロスバ入力ポートIN0〜行きクロスバ入力ポートIN3からの入力情報を行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3に出力してもよい。この場合、行き入力ポートIN0〜入力ポートIN3と呼称する。また、行き出力ポートMT0〜行き出力ポートMT3と呼称する。また、戻りクロスバ400、戻りクロスバ401の替わりに、入力情報を選択して出力する選択回路等の論理回路を用いてもよい。この場合、戻りクロスバ出力ポートは、戻り選択回路出力ポートと呼称する。また、戻りクロスバ調停回路601の替わりに、戻り選択回路用調停回路となる。
【0078】
したがって、本発明では、プロセッサ200〜プロセッサ203とデータ転送回路100(または、データ転送回路101、または、データ転送回路102、または、データ転送回路103)とのポートの接続に種々のバリエーションが可能となる。LSI設計において、入力ポートは、入力ピンを割り当てられ、出力ポートは、出力ピンを割り当てられる。したがって、プロセッサ200〜プロセッサ203とデータ転送回路100〜データ転送回路103とのピン間の接続に種々のバリエーションが可能となる。したがって、接続を種々試行することにより、パッケージでの配線の混雑による配線不可を回避することが容易となる。
【0079】
次に、本発明を実施するための第2の最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0080】
本発明を実施するための第2の最良の形態は、プロセッサ200〜プロセッサ203は、メモリアドレス(たとえば32ビット)のたとえば上位2ビットを判定せず、32ビットのメモリアドレスを出力する。データ転送回路100〜データ転送回路103が、たとえば、メモリアドレス(32ビット)の上位2ビットを判断して、それぞれ、自身で入力する出力情報であるかどうかを判断する。
【0081】
たとえば、データ転送回路100〜データ転送回路103は、初期に重複しない判定情報を設定される判定フラグを持ち、判定情報と、メモリアドレスの上位2ビットとを比較し、対応すれば、入力情報を処理する構成が可能である。
【0082】
本発明を実施するための第2の最良の形態は、本発明を実施するための第1の最良の形態に比べて、プロセッサ200〜プロセッサ203の構造が簡単になるという効果を持つ。
【0083】
次に、本発明を実施するための第3の最良の形態について説明する。
【0084】
本発明を実施するための第3の最良の形態は、データ転送回路100が、戻りクロスバ出力ポート番号を、行きクロスバ出力ポートMT0〜行きクロスバ出力ポートMT3に出力せず、直接、戻りクロスバ調停回路601に入力する構成を持つ。戻りクロスバ調停回路601は、リードデータ転送通知情報、または、ライト完了通知情報と、対応する戻りクロスバ出力ポート番号とから戻りクロスバ制御情報を作成する。
【0085】
本発明を実施するための第3の最良の形態は、本発明を実施するための第1、第2の最良の形態に比べて、メモリモジュール300〜メモリモジュール333の構成が簡単になるという効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明を実施するための第1の最良の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1の情報処理装置の詳細ブロック図である。
【図3】図3は、複数のデータ転送回路を含む情報処理装置の構成を示すブロック図。
【図4】図4は、図2、図3の各機能ブロックの入出力を示す説明図。
【図5】本発明を実施するための第1の最良の形態の情報処理装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0087】
100 データ転送回路
101 データ転送回路
102 データ転送回路
103 データ転送回路
200 プロセッサ
201 プロセッサ
202 プロセッサ
203 プロセッサ
300 メモリモジュール
301 メモリモジュール
302 メモリモジュール
303 メモリモジュール
310 メモリモジュール
311 メモリモジュール
312 メモリモジュール
313 メモリモジュール
320 メモリモジュール
321 メモリモジュール
322 メモリモジュール
323 メモリモジュール
330 メモリモジュール
331 メモリモジュール
332 メモリモジュール
333 メモリモジュール
400 行きクロスバ
401 戻りクロスバ
500 レジスタ
501 レジスタ
502 レジスタ
503 レジスタ
600 行きクロスバ調停回路
601 戻りクロスバ調停回路
700 データ転送装置
800 データ処理装置
900 情報処理装置
901 情報処理装置
IN0 行きクロスバ入力ポート
IN1 行きクロスバ入力ポート
IN2 行きクロスバ入力ポート
IN3 行きクロスバ入力ポート
MT0 行きクロスバ出力ポート
MT1 行きクロスバ出力ポート
MT2 行きクロスバ出力ポート
MT3 行きクロスバ出力ポート
MI0 戻りクロスバ入力ポート
MI1 戻りクロスバ入力ポート
MI2 戻りクロスバ入力ポート
MI3 戻りクロスバ入力ポート
OT0 戻りクロスバ出力ポート
OT1 戻りクロスバ出力ポート
OT2 戻りクロスバ出力ポート
OT3 戻りクロスバ出力ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の行きクロスバ入力ポートと、複数の戻りクロスバ出力ポートと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とするデータ転送回路。
【請求項2】
前記第1の出力情報が、「リードを示すコマンド、および、メモリアドレス」、または、「ライトを示すコマンド、メモリアドレス、ライトデータ」を含み、前記第2の出力情報が、「リードデータ転送通知情報、および、リードデータ」、または、「ライト完了通知情報」を含むことを特徴とする請求項1記載のデータ転送回路。
【請求項3】
請求項1記載の1以上のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とするデータ転送装置。
【請求項4】
請求項2記載の1以上のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、コマンドがリードを示すと、メモリアドレスにしたがいデータを読み出しリードデータとし、リードデータ転送通知情報、リードデータ、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力し、コマンドがライトを示すと、メモリアドレスにしたがって、ライトデータを書き込み、ライト完了通知情報、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力する1以上の前記外部回路であるメモリモジュールとを有することを特徴とするデータ転送装置。
【請求項5】
請求項1記載の1以上のデータ転送回路と、前記データ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】
請求項2記載の1以上のデータ転送回路と、前記データ転送回路に「リードを示すコマンド、および、メモリアドレス」、または、「ライトを示すコマンド、メモリアドレス、ライトデータ」を含む前記第1の出力情報を出力し、「リードデータ転送通知情報、および、リードデータ」、または、「ライト完了通知情報」を含む前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
請求項5記載のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項6記載のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、コマンドがリードを示すと、メモリアドレスにしたがいデータを読み出しリードデータとし、リードデータ転送通知情報、リードデータ、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力し、コマンドがライトを示すと、メモリアドレスにしたがって、ライトデータを書き込み、ライト完了通知情報、および、付随した前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を出力する1以上の前記外部回路であるメモリモジュールとを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
複数の行きクロスバ入力ポートと、複数の戻りクロスバ出力ポートと、判定情報を格納する判定フラグと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートからの第1の出力情報の一部と前記判定情報とが対応すれば、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とするデータ転送回路。
【請求項10】
請求項9記載の1以上のデータ転送回路と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路と、を有することを特徴とするデータ転送装置。
【請求項11】
請求項9記載の1以上のデータ転送回路と、前記データ転送回路に前記データ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項12】
請求項11記載のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
前記論理回路がプロセッサであることを特徴とする請求項5、6、または、11記載のデータ処理装置。
【請求項14】
前記論理回路がプロセッサであることを特徴とする請求項7、8、または、12記載の情報処理装置。
【請求項15】
複数の行きクロスバ入力ポートに割り当てられる入力ピンと、複数の戻りクロスバ出力ポートに割り当てられる出力ピンと、前記戻りクロスバ出力ポートを識別する戻りクロスバ出力ポート識別情報を格納する複数の前記行きクロスバ入力ポート対応のレジスタと、前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を外部回路に出力する行きクロスバと、前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を入力し、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される前記戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻りクロスバ調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバ出力ポートに出力する戻りクロスバとを有することを特徴とするデータ転送回路LSI。
【請求項16】
請求項15記載の1以上のデータ転送回路LSIと、前記データ転送回路LSIに前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送LSIから前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項17】
請求項16記載のデータ処理装置と、前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項18】
複数の行き入力ポートと、複数の戻り選択回路出力ポートと、前記戻り選択回路出力ポートを識別する戻り選択回路出力ポート識別情報を格納する複数の前記行き入力ポート対応のレジスタと、前記行き入力ポートから第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報を外部回路に出力する行き出力ポートと、前記外部回路からの前記戻り選択回路出力ポート識別情報を入力し、前記戻り選択回路出力ポート識別情報に示される前記戻り選択回路出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を出力する戻り選択回路用調停回路と、前記第2の出力情報を入力し、前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻り選択回路出力ポートに出力する戻り選択回路とを有することを特徴とするデータ転送回路。
【請求項19】
請求項18記載の1以上のデータ転送回路と、前記データ転送回路に前記第1の出力情報を出力し、前記データ転送回路から前記第2の出力情報を入力する複数の論理回路とを有することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項20】
請求項19記載のデータ処理装置と、前記戻り選択回路出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を入力し、前記第1の出力情報に対応する前記戻り選択回路出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を出力する前記外部回路とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項21】
前記行きクロスバ入力ポートから第1の出力情報を行きクロスバに入力する第1の手順と、
戻りクロスバ出力ポートを識別する前記行きクロスバ入力ポート対応の戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を前記行きクロスバから外部回路に出力する第2の手順と、
前記外部回路からの前記戻りクロスバ出力ポート識別情報に示される戻りクロスバ出力ポートに前記外部回路からの第2の出力情報を出力することを指示する制御情報を作成する第3の手順と、
前記外部回路から戻りクロスバに前記第2の出力情報を入力する第4の手順と、
前記制御情報にしたがって前記第2の出力情報を前記戻りクロスバから前記戻りクロスバ出力ポートに出力する第5の手順と、
を含むことを特徴とするデータ転送方法。
【請求項22】
請求項21記載の前記第1〜第5の手順と、前記第1の出力情報を論理回路から出力する第6の手順と、前記第2の出力情報を前記論理回路に入力する第7の手順とを含むことを特徴とするデータ処理方法。
【請求項23】
請求項22記載の前記第1〜第7の手順と、戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第1の出力情報を前記外部回路に入力する第8の手順と、前記第1の出力情報に対応する前記戻りクロスバ出力ポート識別情報を付随する前記第2の出力情報を前記外部回路から出力する第9の手順とを含むことを特徴とする情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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