説明

データ送信装置およびデジタルカメラ

【課題】画像データのアップロード中の時間を退屈せずに過ごせる娯楽を提供する。
【解決手段】アップロードしようとする送信画像データが選ばれると、送信時間予測部21は、その送信画像データのアップロード時間を予測する。自動選定部22は、その予測時間の長短に基づいて、パズルゲームと、並べ替えゲームと、キャラクター育成ゲームと、スライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを選定する。これらのゲームおよびスライドショー再生には、送信画像が利用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データなどを転送する際に情報を表示する機能を有するデータ送信装置、およびそのデータ送信装置を備えるデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静止画像や動画像などのコンテンツを、ネットワークを介して外部のサーバ装置から取得し、取得したコンテンツを再生するネットワーク型のコンテンツ再生装置が知られている。このようなコンテンツ再生装置では、回線速度やデコードに要する時間などによってコンテンツの再生開始まで時間がかかる場合は、再生待ちのコンテンツに対応した情報、例えば、スライドショー再生であればスライドショーのタイトルを表示し、ユーザーは表示画面を見ることによって再生待ち時間を過ごすことができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−33925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような待ち時間は、コンテンツ(ファイル)のダウンロード中だけではなく、ファイルのアップロードの際にも発生する。従来は、アップロードを開始してから完了するまでの待ち時間をユーザーが退屈せずに楽しく過ごせる方法は提供されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1の発明によるデータ送信装置は、画像データを複数記録する画像データ記録手段と、画像データ記録手段に記録された画像データを外部機器に送信する通信手段と、通信手段による画像データの送信中に、送信画像データに対応する再生画像を利用するゲームを実行する実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明のデータ送信装置によれば、画像データ送信中に、その画像を用いてパズル、ゲームなどの娯楽を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラで実行されるパズルゲームに使用する送信画像の模式図である。
【図3】パズルゲームを説明する表示画面の一例であり、図3(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図3(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。
【図4】並べ替えゲームを説明する表示画面の一例であり、図4(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図4(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。
【図5】キャラクター育成ゲームを説明する表示画面の一例であり、図5(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図5(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態によるデータ送信装置を有するデジタルカメラについて、図1〜5を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、デジタルカメラは、撮影レンズ11、絞り12、撮像素子13、バッファメモリ14および画像処理部15を備える。また、デジタルカメラは、画像記録部16、CPU(Central Processing Unit)17、ROM(Read Only Memory)18、バス19、表示制御部25、ディスプレイ26、音声再生部27、スピーカー28、実行部30、選択部31および通信部32を備える。
【0009】
画像処理部15、画像記録部16、CPU17、ROM18、表示制御部25、音声再生部27、実行部30および選択部31は、バス19を介して互いに接続されている。
【0010】
撮影レンズ11は、ズームレンズやフォーカスレンズを含む複数のレンズで構成され、被写体像を撮像素子13上に結像する。図1では簡単のため、撮影レンズ11は1枚のレンズで示されている。撮像素子13は、撮影レンズ11からの被写体光L1を光電変換することにより画像信号を生成する。
【0011】
撮像素子13から出力される画像信号は、バッファメモリ14を介して画像処理部15に送られ、ここで所定の種々の画像処理が施される。撮影開始前の段階では、撮像素子13からの画像信号は、バッファメモリ14、画像処理部15を介してディスプレイ34に送られ、スルー画像として表示される。撮影段階では、撮像素子13からの画像信号は、バッファメモリ14、画像処理部15を介して画像記録部16にて記録される。
【0012】
画像記録部16は、画像情報とその画像に関する属性情報とを関連付けて不揮発性のメモリ16aに記録する。画像情報には、被写体を撮影レンズ11、絞り12、撮像素子13によって撮影した被写体画像や、外部機器から画像記録部16に入力された撮影画像が含まれる。
【0013】
CPU17は、送信時間予測部21及び自動選定部22として機能する。また、CPU17は、撮影手段である撮影レンズ11と、絞り12と、撮像素子13とを制御する。
ROM18は、ゲームデータ記憶部23及び音声データ記憶部24として機能する。
【0014】
送信時間予測部21は、通信部32が外部装置であるサーバー100に画像データをアップロードするとき、或いは外部のパソコンに画像データを送信または転送するときの所要時間を予測する。この送信予測時間は、送信すべき画像データの容量およびネットワーク環境(例えば、通信部32の送信速度)に基づいて予測される。このような送信データは、例えば、画像記録部16のメモリ16aに保存されている画像データである。
【0015】
自動選定部22は、図1に示されるように、パズルゲームと、並べ替えゲームと、キャラクター育成ゲームと、スライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを選定する。自動選定部22がいずれを選ぶかの選定基準は、送信時間予測部21により予測された送信予測時間の長短に基づく。すなわち、基準時間を予め設定しておき、自動選定部22は、送信予測時間と基準時間を比較して、送信予測時間の長短を決定する。
【0016】
ゲームデータ記憶部23は、パズルゲームや並べ替えゲームやキャラクター育成ゲームなどのゲームデータを記憶している。
【0017】
パズルゲームは、画像データに対応する再生画像を複数枚に等分割して分割画像を作成し、それらの分割画像をランダムに配置したものをユーザーに供給し、ユーザーがそれらの分割画像を配置換えして元の画像を復元するゲームである。
【0018】
並べ替えゲームは、複数枚の再生画像をユーザーに供給し、ユーザーがそれらの複数枚の再生画像を撮影順(撮影日時順)に並び替えを行うゲームである。
【0019】
キャラクター育成ゲームは、複数枚の再生画像を食料に見立ててキャラクター(例えば、怪獣やペット動物)に与えてキャラクターを育成するゲームである。
上述のパズルゲーム、並べ替えゲーム及びキャラクター育成ゲームは、送信すべき画像データを使用するものである。以下、送信画像データに対応する再生画像を送信画像と呼ぶ。
【0020】
スライドショー再生は、送信すべき複数の画像データを送信している間、その複数の送信画像データに対応する再生画像(送信画像)をスライドショー表示するものである。
【0021】
音声再生は、送信すべき複数の画像データを送信している間、音声データ記憶部24に記憶されている音声の再生を行うものである。
音声データ記憶部24は、楽曲、演芸、自然の音(例えば、動物の鳴き声、水流や風の音)などの様々な音声データを記憶している。
【0022】
広告表示は、送信すべき複数の画像データを送信している間、商品や娯楽施設などの広告を表示するものである。このような広告は、サーバーからダウンロードした広告データが用いられる。
上述したパズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲーム、スライドショー再生、音声再生及び広告表示については後に詳述する。
【0023】
表示制御部25は、メモリ16aに保存されている被写体画像データ、送信画像データ、ゲームデータ、広告データなどを再生してディスプレイ26に表示させたり、ディスプレイ26の画面の表示態様を制御する。
ディスプレイ26は、再生された被写体画像などを表示する以外に、送信画像データをスライドショー形式で表示したり、楽曲の歌詞などのテキスト情報を画像情報に重畳して表示する。
【0024】
音声再生部27は、音声データ記憶部24に記憶されている楽曲、演芸、自然の音などの音声データを再生し、スピーカー28は、その再生された音声を出力する。
【0025】
実行部30は、自動選定部22によって選定されたパズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲーム、スライドショー再生、音声再生、広告表示を実行するための操作部であり、具体的にはキーボード、マウス、タッチパネルなどである。実行部30は、パズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲームのいずれかが選定された場合、これらのゲームを開始し実施するための操作部として機能する。また、実行部30は、スライドショー再生、音声再生、広告表示のいずれかが選定された場合、これらの開始を指示するための指示部として機能する。
【0026】
選択部31は、パズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲーム、スライドショー再生、音声再生および広告表示の各項目から少なくとも1つをユーザーが手動操作によって選択し作動させるための操作部であり、具体的にはキーボード、マウス、タッチパネルなどである。すなわち、ユーザーは、パズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲーム、スライドショー再生、音声再生および広告表示の各項目のタイトルをディスプレイ26に表示させておき、選択部31によって所望のタイトルを指定する。
【0027】
通信部32は、通信ネットワークを介して外部のサーバー100と接続され、サーバー100へメモリ16a内の画像データをアップロードしたり、サーバー100から音声データや広告データをダウンロードする。ダウンロードされた音声データは、音声データ記憶部24に格納される。また、通信部32は、外部のパソコンに画像データを送信または転送し、外部のパソコンから各種のデータを受信する。
【0028】
以上のように構成されたデジタルカメラの動作を、図面を参照しながら説明する。
ユーザーは、デジタルカメラからサーバー100にアップロードしようとする画像データ、すなわち送信画像データを選ぶ。このとき、送信画像データとしては、1枚の画像又は複数枚の画像に関する画像データを選択することができる。この選択後に、送信時間予測部21は、その画像データのアップロード時間(送信予測時間)をデータ容量およびネットワーク環境に基づいて予測する。
【0029】
自動選定部22は、送信時間予測部21により予測されたアップロード時間の長短に基づいて、パズルゲームと、並べ替えゲームと、キャラクター育成ゲームと、スライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを選定する。自動選定部22は、アップロード時間が基準時間より長い場合は、パズルゲームと並べ替えゲームとの少なくとも1つを選定し、アップロード時間が基準時間より短い場合は、キャラクター育成ゲームと、スライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを選定する。なお、音声再生と広告表示は、他の項目(パズルゲーム、並べ替えゲーム、キャラクター育成ゲーム、スライドショー再生)と並行して実行してもよい。
【0030】
以下、自動選定部22が選定した項目を個々に詳述する。
−パズルゲーム−
自動選定部22は、パズルゲームを選定し、アップロードしようとする複数の送信画像データに対応する複数の送信画像の中から任意の1枚を抽出する。
図2は、パズルゲームに使用する1枚の送信画像の模式図である。送信画像40は、破線で示すように9つに等分割され、分割画像41〜49が作成される。
【0031】
図3は、パズルゲームを説明する表示画面の一例であり、図3(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図3(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。但し、図3では、各分割画像41〜49は、便宜上、画像の代わりに数字1〜9が付されている。例えば、特に図3(b)から分かるように、分割画像41には数字1が、分割画像42、43にはそれぞれ数字2、3が付されている。しかし、実際のゲームにあっては、分割画像41〜49にはこのような数字1〜9が付されているわけではなく、図2のように、画像を9等分に分割した画像が表されている。
【0032】
アップロードが開始されると、実行部30がゲームをスタートし、ゲームデータ記憶部23からパズルゲームが読み出され、図3(a)に示されるように、抽出された送信画像40は、9つに分割され、分割画像41〜48がランダムに配置されて表示される。分割画像49は、非表示でありブランクとして用いられる。実行部30によって各々の分割画像41〜48は、このブランクを利用して矢印40x、40yで示すように上下左右に移すことができ、ユーザーは、この動作を繰り返して分割画像41〜48の配置を換える。
【0033】
ユーザーは、正しく配置換えを行ったとして、不図示のゲーム終了ボタンを操作すると、不図示の判定部がその配置換えが正解であるか否かを判定する。この配置換えが、図3(b)のように正解であった場合には、表示画面に「正解」や「合格」などの表示が現れると同時に、ブランク表示であった分割画像49の画像が表示され、これによりユーザーは、図2のような画像全体を見ることができる。不正解であった場合には、表示画面に「不正解」や「不合格」などが表示されたり、その不正解の程度に応じた点数などが表示される。その後、ユーザーは、パズルゲームに再チャレンジしてもよいし、別のゲームを選択してもよい。なお、送信画像40は、9分割に限らず、アップロード予測時間が長い場合は、12分割、16分割のように分割数を増やしてもよい。
【0034】
−並べ替えゲーム−
自動選定部22は、並べ替えゲームを選定し、アップロードしようとする複数の送信画像データに対応する複数の送信画像の中から任意に数枚を抽出する。
図4は、並べ替えゲームを説明する表示画面の一例であり、図4(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図4(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。但し、図4でも、画像そのものの代わりに画像の撮影順を表す数字1〜9を用いている。
【0035】
アップロードが開始されると、実行部30がゲームをスタートする。これにより、ゲームデータ記憶部23から並べ替えゲームが読み出され、図4(a)に示されるように、抽出された送信画像のサムネイル画像51〜58の8枚がランダムに配置されて表示される。実行部30によって各々のサムネイル画像51〜58は、矢印50x、50yで示すように、上下左右にブランクに移すことができ、ユーザーは、この動作を繰り返してサムネイル画像51〜58の配置を撮影日時順に並べ替える。
【0036】
ユーザーは、サムネイル画像51〜58を正しく並べ替えたと思ったときに、不図示のゲーム終了ボタンを操作する。図4(b)のように、並び替えが終わったサムネイル画像51〜58が表示画面に表示される。不図示の判定部が送信画像データの属性データである撮影年月日の情報に基づいて並び替え結果の正誤を判定する。この後の動作は、パズルゲームの場合と同様に、表示画面に「正解」や「合格」などの表示が現れて並べ替えゲームが終了する。終了後、ユーザーは、並べ替えゲームに再チャレンジしてもよいし、別のゲームを行ってもよい。
なお、上述のパズルゲームと並べ替えゲームでは、正解した場合のゲーム開始から終了までの経過時間の短い順に、ゲームプレーヤー名と経過時間とをランキング形式でディスプレイ26に表示してもよい。
【0037】
−キャラクター育成ゲーム−
自動選定部22は、キャラクター育成ゲームを選定し、このゲームでは、アップロードしようとする複数の送信画像データに対応する複数の送信画像が用いられる。
図5は、キャラクター育成ゲームを説明する表示画面の一例であり、図5(a)は、ゲーム開始時の表示画面、図5(b)は、ゲーム終了時の表示画面を示す。ここでは、キャラクターとして怪獣のデザイン60を用いる。
【0038】
アップロードが開始されると、実行部30がゲームをスタートする。ゲームデータ記憶部23からキャラクター育成ゲームが読み出され、図5(a)に示されるように、怪獣のデザイン60と複数の送信画像の縮小画像61が表示される。複数の縮小画像61は、怪獣60の食料として怪獣60に食われるため、アップロード時間の経過中に、複数の縮小画像61の枚数が減少してゆく。ゲーム終了時には、図5(b)に示されるように、怪獣60は、複数の縮小画像61のすべてを食い尽し、その姿は怪獣のデザイン60Aのように変化する。ユーザーは、怪獣のデザインの変化を楽しむことができる。なお、キャラクターは、ユーザーが自作したものでもよいし、サーバーからダウンロードしたものでもよい。
【0039】
−スライドショー再生−
自動選定部22は、スライドショー再生を選定し、アップロードしようとする複数の送信画像データに対応する複数の送信画像の中から任意に数枚を抽出する。
アップロードを開始するとともに、実行部30によってスライドショー再生をスタートすると、任意に抽出された複数の送信画像のスライドショーが行われる。
抽出される送信画像の枚数、スライドショーの画像表示の時間間隔は、アップロード予測時間に応じて自動的に決定してもよい。
【0040】
−音声再生−
自動選定部22は、音声再生を選定するが、この場合は、アップロードしようとする送信画像データに対応する送信画像を用いずに音声再生が実行される。
アップロードを開始するとともに、実行部30によって音声再生をスタートすると、音声再生部27は、音声データ記憶部24に記憶されている楽曲、演芸、自然の音などの音声データを再生し、スピーカー28は、その再生された音声を出力する。
これらの音声データは、ローカルマシンやサーバーなどから取得し、音声データ記憶部24に記憶させることができる。
【0041】
−広告表示−
自動選定部22は、広告表示を選定するが、この場合も、アップロードしようとする送信画像データに対応する送信画像を用いずに広告表示が実行される。
アップロードを開始するとともに、実行部30によって広告表示をスタートすると、サーバーからダウンロードした広告データを表示制御部25が再生してディスプレイ26に表示させる。
【0042】
本実施の形態によるデジタルカメラによれば、以下の作用効果を奏する。
(1)送信時間予測部21が、送信画像データのアップロードに要する時間を予測し、自動選定部22が、その予測時間の長短に基づいて、送信画像を用いたゲームを選定するので、アップロード中の待ち時間を退屈せずに楽しく過ごすことができる。
(2)自動選定部22は、アップロード予測時間の長短に基づいて、パズルゲームと、並べ替えゲームと、キャラクター育成ゲームと、スライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを選定するので、娯楽のバリエーションが豊富である。
【0043】
本実施の形態によるデジタルカメラは、以下の様に変形することができる。
(1)自動選定部22は、パズルゲーム、並べ替えゲーム及びキャラクター育成ゲームの少なくとも1つを選定するようにしてもよい。
(2)パズルゲームにおいては、分割に適した送信画像を抽出するようにしてもよい。
(3)パズルゲーム及び並べ替えゲームは、実行するために長時間を要するので、ユーザーが手動操作によって選択できないように、これらの項目のタイトルをディスプレイ26に表示させないようにしてもよい。
(4)音声再生及び広告表示は、再生又は表示の所要時間が短いので、これらの項目のタイトルをディスプレイ26に表示させることなく、デフォルト設定として必ず選定できるようにしてもよい。
(5)音声再生においては、送信画像の内容に適した楽曲や自然の音をスピーカー28から出力するようにしてもよい。
(6)広告表示においては、ユーザーが興味をもつ広告に絞ってディスプレイ26に表示させてもよい。
【0044】
上述の実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用したものであったが、本発明は、それに限らず、送信機能付きのパソコンやその他の画像送信装置や画像送信アプリケーションソフトに適用することができる。例えば、図1において一点鎖線で囲んだ構成を有さない画像送信装置、すなわち、撮影手段である撮影レンズ11、絞り12、撮像素子13やバッファメモリ14、画像処理部15を有さない画像送信装置に適用することができる。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。
【符号の説明】
【0045】
16:画像記録部 17:CPU
18:ROM 19:バス
21:送信時間予測部 22:自動選定部
23:ゲームデータ記憶部 24:音声データ記憶部
30:実行部 31:選択部
32:通信部 40:送信画像
41〜49:分割画像 51〜58:サムネイル画像
61:縮小画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを複数記録する画像データ記録手段と、
前記画像データ記録手段に記録された画像データを外部機器に送信する通信手段と、
前記通信手段による前記画像データの送信中に、前記送信画像データに対応する再生画像を利用するゲームを実行する実行手段と、を備えたことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ送信装置において、
前記再生画像を利用するゲームは、前記送信画像データに対応する再生画像を複数に等分した分割画像を配置換えするパズルゲームを含むことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のデータ送信装置において、
前記再生画像を利用するゲームは、複数の前記送信画像データに対応する複数の再生画像を撮影順に並べ替える並べ替えゲームを含むことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ送信装置において、
前記再生画像を利用するゲームは、複数の前記送信画像データに対応する複数の再生画像を食料としてキャラクターを育成するキャラクター育成ゲームを含むことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ送信装置において、
前記再生画像を利用するゲームを複数記憶するゲームデータ記憶手段と、
前記送信画像データの送信時間を予測する送信時間予測手段と、
前記送信時間予測手段により予測された送信予測時間の長短に基づいて、前記複数のゲームの少なくとも1つのゲームを自動選定する自動選定手段と、を更に備え、
前記実行手段は、前記自動選定手段により選定されたゲームを実行することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のデータ送信装置において、
前記送信画像データが複数存在する場合、前記再生画像を利用するゲームは、前記複数の送信画像データの少なくとも1つを使用することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ送信装置において、
前記実行手段は、更に、前記送信画像データに基づくスライドショー再生、音声再生および広告表示を実行することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項8】
請求項7に記載のデータ送信装置において、
前記自動選定手段は、前記送信時間予測手段により予測された送信予測時間の長短に基づいて、前記再生画像を利用するゲーム、前記スライドショー再生、前記音声再生および前記広告表示の少なくとも1つを選定することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項9】
請求項8に記載のデータ送信装置において、
前記自動選定手段は、前記音声再生および前記広告表示を他に優先して選定することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項10】
請求項8または9に記載のデータ送信装置において、
前記自動選定手段により前記音声再生または前記広告表示が選定された場合は、前記音声再生または前記広告表示は、他と並行して実行可能であることを特徴とするデータ送信装置。
【請求項11】
請求項1に記載のデータ送信装置において、
前記実行手段は、前記送信画像データに対応する再生画像を複数に等分した分割画像を配置換えするパズルゲームと、複数の前記送信画像データに対応する複数の再生画像を撮影順に並べ替える並べ替えゲームと、複数の前記送信画像データに対応する複数の再生画像を食料としてキャラクターを育成するキャラクター育成ゲームと、前記送信画像データに基づくスライドショー再生と、音声再生と、広告表示との少なくとも1つを実行することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項12】
請求項11に記載のデータ送信装置において、
前記送信画像データの送信時間を予測する送信時間予測手段と、
前記パズルゲーム、前記並べ替えゲーム、前記キャラクター育成ゲーム、前記スライドショー再生、前記音声再生および前記広告表示の各々の項目名を画面上に表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された各々の項目名の少なくとも1つを選択する選択手段とを更に備えたことを特徴とするデータ送信装置。
【請求項13】
請求項12に記載のデータ送信装置において、
前記送信時間予測手段により予測された送信予測時間が所定の時間に満たない場合は、前記表示手段は、前記パズルゲームおよび前記並べ替えゲームの項目名を除外して他の項目名を前記画面上に表示することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のデータ送信装置を備えるデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−213997(P2010−213997A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−66633(P2009−66633)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】