説明

データ通信装置

【課題】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置において、受信情報の受信者等に応じてステープルするか否かを選択できるようにする。
【解決手段】 メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録しておき、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する。また、サブアドレス信号が送信されない場合にステープルをするか否かを登録しておき、サブアドレス信号が送信されない場合は、その登録情報に基づいてステープルするか否かを決定する。さらに、親展受信あるいは強制メモリ受信のメモリ受信情報をプリントする際に、そのプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に受信情報をプリントしてステープルする機能を有するファクシミリ装置等のデータ通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置は、ステープルする機能を有している場合、全ての受信情報をステープルする、あるいは全ての受信情報をステープルしないのどちらかに切り替えることしかできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、例えばAさん宛の受信情報は、コピー配布することが多いので、ステープルしないほうがよく、Bさん宛の受信情報はコピー配布することがほとんどないので、ステープルしたほうがよいというような場合に、Aさん宛、Bさん宛の受信情報をともにステープルする、あるいはAさん宛、Bさん宛の受信情報をともにステープルしないしか選択できず、とても使いにくいという大きな欠点があった。
【0004】そこで本発明は、受信情報の受信者等に応じてステープルするか否かを選択することが可能なデータ通信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本出願の第1の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録手段と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御手段とを有することを特徴とする。
【0006】また本出願の第2の発明は、第1の発明において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録手段を有し、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定することを特徴とする。
【0007】また本出願の第3の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録手段と、前記登録手段に親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行手段と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定手段とを有することを特徴とする。
【0008】また本出願の第4の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置の制御方法において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録工程と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御工程とを有することを特徴とする。
【0009】また本出願の第5の発明は、第4の発明において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録工程を有し、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定することを特徴とする。
【0010】また本出願の第6の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置の制御方法において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録工程と、前記登録工程によって親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行工程と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定工程とを有することを特徴とする。
【0011】また本出願の第7の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録工程と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御工程とを実行するプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0012】また本出願の第8の発明は、第7の発明において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録工程と、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定する決定工程とを実行するプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0013】また本出願の第9の発明は、サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録工程と、前記登録工程によって親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行工程と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定工程とを実行するプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0014】上述した第1、第4、第7の発明では、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行することから、受信者等に応じてステープルを実行するか否かを自動的に選択することが可能となる。
【0015】したがって、例えばAさんはメモリボックス01を使用し、サブアドレス1122、ステープル動作をしないと登録し、Bさんはメモリボックス02を使用し、サブアドレス1234、ステープル動作をすると登録した場合、Aさん宛ての受信情報はステープル動作をしないので、コピー配布が容易であり、一方、Bさん宛ての受信情報は、コピー配布をしないので、ステープル動作をするというように、ユーザ毎の実情に応じて使い易い装置を提供できる。
【0016】また、同一のユーザにおいても、2つのメモリボックスを異なるサブアドレスで使い分けることにより、ステープル動作をする受信情報とステープル動作をしない受信情報とを振り分けることができ、使い易い装置を提供できる。
【0017】また、第2、第5、第8の発明では、サブアドレス信号が送信されない場合のステープル動作の制御をユーザが選択でき、便利な装置を提供できる。
【0018】また、第3、第6、第9の発明では、親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、そのメモリ受信した情報のプリントに先立ち、ユーザの操作に基づいてステープルするか否かを決定することができ、使い易い装置を提供できる。
【0019】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一実施例によるファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0020】NCU(網制御装置)2は、電話網をデータ通信等に使用するために、その回線の端末に接続し、電話交換網の接続制御を行なったり、データ通信路への切換えを行なったり、ループの保持を行なうものである。また、NCU2は、制御回路20からの信号レベル(信号線20a)が「0」であれば、電話回線2aを電話機4側に接続し、信号レベルが「1」であれば、電話回線2aをファクシミリ装置側に接続するものである。なお、通常状態では、電話回線2aは、電話機4側に接続されている。
【0021】ハイブリッド回路6は、送信系の信号と受信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号をNCU2経由で、電話回線2aに送出し、相手側からの信号をNCU2経由で受取り、信号線6a経由で、変復調器8に送るものである。
【0022】変復調器8は、ITU−T勧告V.8、V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.34に基づいた変調、および復調を行なうものであり、信号線20cにより、各伝送モードが指定される。この変復調器8は、信号線20bに出力されている信号を入力し、変調データを信号線8aに出力し、信号線6aに出力されている受信信号を入力し、復調データを信号線8bに出力する。
【0023】ANSam送出回路10は、ANSam信号を送出する回路であり、信号線20dに信号レベル「1」の信号が出力されている時には、信号線10aにANSam信号を送出し、信号線20dに信号レベル「0」の信号が出力されている時には、信号線10aに何も信号を出力しない。
【0024】加算回路12は、信号線8aの情報と信号線10aの情報とを入力し、加算した結果を信号線12aに出力するものである。読取回路14は、原稿の画像を読取り、この読取り画像データを信号線14aに出力するものである。
【0025】記録回路16は、信号線20eに出力されている情報を順次1ライン毎に記録するものである。また、この記録回路16では、信号線20fにステープル指令パルスが発生するとステープル動作を実行して受信出力原稿をステープルにより綴じ、信号線20gに落下パルスが発生すると受信出力原稿を1段落下させ、次回のステープルの対象としないように動作する。
【0026】メモリ回路18は、読取りデータの生情報、あるいは、符号化した情報を格納したり、また、受信情報、あるいは、復号化した情報等を格納するために使用する。
【0027】操作部22は、ワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル、テンキー、*・#キー、登録回路24への登録キー、登録回路26への登録キー、登録回路28への登録キー、セットキー、スタートキー、ストップキー、メモリ受信情報のステープルの選択キー、その他ファンクションキーがあり、押下されたキー情報は信号線22aに出力される。
【0028】登録回路24は、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルの有無とを登録する回路であり、信号線24aを介して、例えばメモリボックス01はサブアドレス1122、ステープル動作をしないと登録され、メモリボックス02はサブアドレス1234、ステープル動作をすると登録されているものとする。
【0029】登録回路26は、サブアドレス信号が送信されない場合、ステープル動作をするか否かを信号線26aを介して登録する回路である。
【0030】登録回路28は、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様を登録する回路であり、信号線28aを介して、例えばメモリボックス01はサブアドレス1111、通信仕様は強制メモリ受信と登録され、メモリボックス02はサブアドレス2222、通信仕様は親展受信と登録され、メモリボックス03はサブアドレス3333、通信仕様は宛先Aへの転送と登録されているものとする。
【0031】なお、登録回路24、26は本発明の第1実施例で使用し、登録回路28は本発明の第2実施例で使用する。
【0032】制御回路20は、サブアドレス信号を送信可能な本実施例のファクシミリ装置全体の制御を行うものであり、特に本発明の第1実施例において、サブアドレス信号を受信した場合に、登録回路24を参照し、そのサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいて、ステープル動作を実行する制御を行うものである。
【0033】また、サブアドレス信号が送信されない場合の通信において、サブアドレス信号が送信されない場合は、登録回路26の登録情報に基づいてステープルするか否かを決定する制御を行う。
【0034】図2〜図4は、本発明の制御回路20の制御の流れを示すフローチャートである。
【0035】図2においてS0で動作を開始し、S2では信号線24aを介して登録回路24の情報をクリアする。また、S4では信号線28aを介して登録回路28の情報をクリアする。さらに、S6では信号線26aを介して登録回路26にステープルしないと登録する。
【0036】次にS8では信号線20aに信号レベル「0」の信号を出力し、CMLをオフする。また、S10では信号線20dに信号レベル「0」の信号を出力し、ANSam信号を送信しない状態とする。
【0037】次にS12では、信号線22aの情報を入力して登録回路24への登録が選択されたか否かを判断し、選択されるとS14に進み、信号線24aを介して登録回路24に、メモリボックスに対応してサブアドレス、ステープルの有無を登録する。具体的には、例えば(メモリボックス、サブアドレス、ステープルの有無)の順に、(01、1122、しない)、(02、1234、する)と登録し、S16に進む。また、S12で登録が選択されていないと、そのままS16に進む。
【0038】S16では、信号線22aの情報を入力して登録回路26への登録が選択されたか否かを判断し、登録が選択されるとS18に進み、信号線26aを介して登録回路26にサブアドレス信号が送信されない時にステープルするか否かを登録し、S20に進む。また、S16で登録が選択されていないと、そのままS20に進む。
【0039】S20では、受信が選択されたか否かを判断し、受信が選択されるとS24に進み、受信が選択されていないとS22に進み、その他の処理をする。
【0040】S24では、信号線20aに信号レベル「1」の信号を出力してCMLをオンし、S26では前手順を行い、ここでSUB信号の受信機能ありを宣言する。
【0041】S28ではサブアドレス信号を受信したか否かを判断し、受信するとS42に進み、受信していないとS30に進む。
【0042】S30では画信号の受信/記録、S32では後手順を行い、S34では信号線20aに信号レベル「0」の信号を出力してCMLをオフする。
【0043】S36では信号線26aの情報を入力し、登録回路26の情報を入力し、サブアドレス信号を受信しない時にステープルするか否かを判断し、ステープルする場合はS38に進み、信号線20fを介してステープル指令パルスを出力し、受信情報をプリントしてステープルする。また、ステープルしない場合はS40に進み、信号線20gに落下パルスを出力し、プリントした受信原稿を1段落下させる。この後、S8に進む。
【0044】また、S42では受信したサブアドレス信号の記憶し、S44では画信号の受信/記録を行う。そして、S46では、信号線24aの情報を入力し、サブアドレス信号により指定されたメモリボックスにはステープルすると登録されているか否かを判断し、ステープルすると登録されているとS38に進み、ステープルすると登録されていないとS40に進む。
【0045】以上のようにして、サブアドレスに対応してステープルを自動的に選択して行うことができる。
【0046】次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0047】この第2実施例においては、制御回路20は、サブアドレス信号を受信した場合に、登録回路28を参照し、そのサブアドレスに対応するメモリボックスに、通信仕様として親展受信あるいは強制メモリ受信が登録されている場合には、その受信情報についてメモリ受信を実行するとともに、このメモリ受信のプリントに先立ち、ユーザの操作に基づいてステープルするか否かを決定するようにしたものである。
【0048】すなわち、この実施例において、親展受信あるいは強制メモリ受信によってメモリ受信した受信情報をプリントする際に、ユーザは受信情報のプリントを指示する操作とともに、そのプリントした原稿をステープルするか否かをステープル選択キーの押下により選択する。これにより、制御回路20は、メモリ受信情報をプリントする際に、その動作に先立ってステープルするか否かを決定し、その決定に基づいてプリントとステープル動作を実行する。
【0049】図5〜図8は、この第2実施例における制御回路20の動作のうち上記第1実施例(図2〜図4)と異なる部分を示すフローチャートである。
【0050】図5において、S50はS0を表している。そしてS52では、通信番号に0001をセットし、S54でS2に進む。
【0051】また、S56はS10を表している。そしてS58では、信号線22aの情報を入力し、登録回路28への登録が選択されたか否かを判断し、登録が選択されるとS60に進み、信号線28aを介して登録回路28に、メモリボックスに対応してサブアドレスおよび通信仕様を例えば(メモリボックス、サブアドレス、通信仕様)の順に(01、1111、強制メモリ受信)、(02、2222、親展受信)、(03、3333、宛先Aへの転送)と登録し、S62(S16)に進む。また、この登録が選択されていないと、そのままS62(S16)に進む。
【0052】また、S64はS28のYESを表している。そしてS66では、信号線28aの情報を入力し、サブアドレス信号に対応したメモリボックスの通信仕様を登録回路28の情報より判定する。
【0053】次にS68では、S66で判定した通信仕様をチェックし、通信仕様が強制メモリ受信であると、S70に進み、通信番号に対応してメモリ受信を行い、S72に進む。また、通信仕様が親展受信であると、S86に進み、通信番号に対応して親展受信を行い、S72に進む。また、通信仕様が転送であると、S88に進む。
【0054】S72では後手順を行い、S74では通信番号の値を1つインクリメントしてS76(S8)に進む。
【0055】また、S78はS34を表している。そして、S80では通信番号の値を1つインクリメントしてS82(S36)に進む。
【0056】また、S88では画信号のメモリ受信、S90では後手順を行い、S92では、信号線20aに信号レベル「0」の信号を出力してCMLをオフする。そして、S94では10秒ウェイトし、S96では宛先Aへ発呼する。
【0057】次いで、S98では信号線20aに信号レベル「1」の信号を出力してCMLをオンし、S100では前手順を行う。S102では、S88でメモリ受信した情報の送信を行い、S104では後手順を行う。
【0058】この後、S106では信号線20aに信号レベル「0」の信号を出力してCMLをオフし、S108ではメモリ受信した情報の消去を行う。そして、S110では通信番号の値を1つインクリメントし、S112でS8に進む。
【0059】また、S114はS22を表している。そしてS116では、信号線22aの情報を入力し、強制メモリ受信のプリントが選択されたか否かを判断し、選択されるとS122に進み、選択されていないとS118に進む。
【0060】S118では、信号線22aの情報を入力し、親展受信のプリントが選択されたか否かを判断し、選択されていないS120(S8)に進み、選択されるとS136に進む。
【0061】S122では、信号線22aの情報を入力し、ステープルが選択されているか否かを判断する。すなわち、これは上述したステープル選択キーの状態を判断するものであり、ユーザが強制メモリ受信情報のプリントを選択した際に、ステープル選択キーによってステープルを選択したか否かを判定するものである。
【0062】そして、ステープルが選択されているとS124に進み、強制メモリ受信した情報をプリントし、S126では、S124でプリントした情報をメモリから消去する。この後、S128でS38に進む。
【0063】また、ステープルが選択されていないとS130に進み、S130では強制メモリ受信した情報のプリントを行う。そして、S132では、S130でプリントした情報をメモリから消去する。この後、S134でS40に進む。
【0064】S136では、信号線22aの情報を入力してステープルが選択されているか否かを判断する。すなわち、これは上述したステープル選択キーの状態を判断するものであり、ユーザが親展受信情報のプリントを選択した際に、ステープル選択キーによってステープルを選択したか否かを判定するものである。
【0065】そして、ステープルが選択されているとS138に進み、親展受信した情報をプリントし、S126に進む。また、ステープルが選択されていないとS140に進み、親展受信した情報をプリントし、S132に進む。
【0066】以上のようにして、強制メモリ受信や親展受信した情報のプリント時に、ユーザの意志に基づいてステープルを選択して行うことができる。
【0067】なお、以上のような制御回路の動作は、制御回路内のCPUが制御回路内のROMやRAM等に記憶したプログラムに基づいて行うように説明したが、本発明は、このようなプログラムをフロッピディスクやハードディスク、光ディスクやCD−ROM、さらにはメモリカード等の外部記憶媒体に格納し、これを専用の読取装置によって制御回路内に取り込み、これを制御回路内のCPUで実行するようにしてもよい。
【0068】また、以上の実施例では、スタンドアローンタイプのファクシミリ装置を例に説明したが、本発明はこれに限らず、例えばコピー機能や電子ファイル機能、さらにはデータ処理機能を通信機能と複合させた総合的なデータ処理システムにおけるデータ通信制御に適用し得るものである。また、読取回路や記録回路と分離された通信装置においても同様に適用し得るものである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の第1、第4、第7の発明によれば、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行することから、受信者等に応じてステープルを実行するか否かを自動的に選択することが可能となる。
【0070】また、本出願の第2、第5、第8の発明によれば、サブアドレス信号が送信されない場合のステープル動作の制御をユーザが選択でき、便利な装置を提供できる。
【0071】また、本出願の第3、第6、第9の発明によれば、親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、そのメモリ受信した情報のプリントに先立ち、ユーザの操作に基づいてステープルするか否かを決定することができ、使い易い装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例による動作を示すフローチャートである。
【図3】上記第1実施例による動作を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施例による動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例による動作を示すフローチャートである。
【図6】上記第2実施例による動作を示すフローチャートである。
【図7】上記第2実施例による動作を示すフローチャートである。
【図8】上記第2実施例による動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…NCU、
4…電話機、
6…ハイブリッド回路、
8…変復調器、
10…ANSam送出回路、
12…加算回路、
14…読取回路、
16…記録回路、
18…メモリ回路、
20…制御回路、
22…操作部、
24、26、28…登録回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録手段と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御手段と、を有することを特徴とするデータ通信装置。
【請求項2】 請求項1において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録手段を有し、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定することを特徴とするデータ通信装置。
【請求項3】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録手段と、前記登録手段に親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行手段と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定手段と、を有することを特徴とするデータ通信装置。
【請求項4】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置の制御方法において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録工程と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御工程と、を有することを特徴とするデータ通信装置の制御方法。
【請求項5】 請求項4において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録工程を有し、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定することを特徴とするデータ通信装置の制御方法。
【請求項6】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置の制御方法において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録工程と、前記登録工程によって親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行工程と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定工程と、を有することを特徴とするデータ通信装置の制御方法。
【請求項7】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、メモリボックスに対応してサブアドレスとステープルするか否かの情報とを登録する登録工程と、サブアドレス信号の受信時に、このサブアドレス信号に対応してメモリボックスに登録されているステープルするか否かの情報に基づいてステープル動作を実行する制御工程と、を実行するプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項8】 請求項7において、さらにサブアドレス信号が送信されない場合の通信において、ステープルをするか否かを登録する登録工程と、サブアドレス信号が送信されない場合は、この登録情報に基づいてステープルするか否かを決定する決定工程とを実行するプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
【請求項9】 サブアドレス信号の送信機能を有するとともに、受信情報をプリントしてステープルする機能を有するデータ通信装置を制御するためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、メモリボックスに対応してサブアドレスと通信仕様の情報とを登録する登録工程と、前記登録工程によって親展受信あるいは強制メモリ受信が通信仕様として登録されているサブアドレス信号を受信した場合に、メモリ受信を実行するメモリ受信実行工程と、前記メモリ受信情報のプリントに先立ち、ステープルするか否かをユーザの操作に基づいて決定する決定工程と、を実行するプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2000−59528(P2000−59528A)
【公開日】平成12年2月25日(2000.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−232270
【出願日】平成10年8月4日(1998.8.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】