説明

データ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、配信先情報の埋め込まれたバーコードを利用して意図する配信先に文書データを確実に配信するデータ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】複合装置1は、入力される文書データに埋め込まれているバーコードをバーコード検出部11で検出して、バーコード解釈部12で、該バーコードから配信先情報を抽出し、抽出した配信先情報をバーコード表示部13で表示出力して、表示出力した配信先に対する配信の許否がユーザ選択通知部14で入力されると、配信制御部15が、該配信許否の結果に応じて該文書データの該配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、配信先情報を含んだバーコード等の記号情報を利用して意図する配信先に任意のフォームの文書データを確実に配信するデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紙文書を電子文書に変換して指定の宛先に配信するデータ配信装置が普及してきており、このようなデータ配信においては、電子文書を意図する配信先に確実に配信することが重要となる。
【0003】
そこで、従来、予め設定されている定型文書の記述内容に基づいて送信先の制限範囲を特定し、定型電子文書の送信先として指定されている宛先情報が送信先の制限範囲内であるか否かに基づいて該定型電子文書の送信の可否を制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
すなわち、この従来技術は、特定の相手先、特定の宛先グループ以外への文書の送信を防止するために、登録済みのアドレス帳を参照して、定型フォームに送信宛先を設定して、該定型フォームに従って所定事項を記述した紙定型文書を読み取り、読み取り文書からメタ情報を作成して電子文書の付加データとして添付して、メタ情報と配信しようとする相手の個人情報及び送信の許可レベルを比較判断する。そして、従来技術は、比較判断の結果、問題なければ電子文書をメタ情報の送信先に送信し、問題があれば送信の禁止または通知を行なって、送信の判断が必要であることを操作者に通知する。従来技術は、操作者から応答が所定時間内にないか、または、配信をしない旨の入力があるときは配信を禁止し、送信許可設定が入力されたと、メタデータ範囲外の配信先にも配信する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、アドレス帳を参照して設定した定型フォームの定型文書を読み取って、該読み取り結果に基づいて指定の宛先への送信を制御しているため、送信先をユーザがアドレス帳から選択する必要があり、自動化することができず、利用性が悪いという問題があった。また、従来技術にあっては、予め定型化された定型文書に対してのみ適用することができ、汎用性、利用性が悪いという問題があった。さらに、従来技術は、送信可能な相手先の範囲を特定しているので、特定の者以外への誤送信を防ぐことはできるが、送信先が正しいか否かを確認することができず、意図する相手先への送信を適切に確保する上で、改良の必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、任意のフォームの文書データを意図する配信先に確実に配信することのできるデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、文書データに付加されている記号情報を検出して、該記号情報から配信先情報を抽出し、また、文書データの文字情報をOCR処理して配信先情報を抽出し、抽出した配信先情報を報知出力して、報知出力した配信先に対する配信の許否が入力されると、該配信許否の結果に応じて該文書データの該配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御することを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、配信先情報の付加された記号情報を複数検出して配信先情報が複数存在すると、文書データ内での予め設定されている付加位置に付加されている記号情報の配信先情報、または、該複数の配信先情報から任意に選択された配信先情報を、該文書の配信先情報として選択することを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、記号情報の検出または検出された記号情報からの配信先情報の抽出に失敗したとき、または、抽出した配信先情報の配信先への配信が許否されたときに、前記文書データの配信先情報を操作入力することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、任意のフォームの文書データを意図する配信先に確実に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施例を適用した複合装置の要部ブロック構成図。
【図2】第1実施例の適用されるバーコードの付与された文書データの一例を示す図。
【図3】第1実施例による文書配信処理を示すフローチャート。
【図4】文書配信処理の説明図。
【図5】第2実施例の複合装置の要部ブロック構成図。
【図6】バーコードが2つある場合の文書の一例を示す図。
【図7】第2実施例による文書配信処理を示すフローチャート。
【図8】文書配信先表示画面の一例を示す図。
【図9】第3実施例の複合装置の要部ブロック構成図。
【図10】複数の配信先を選択する場合の配信先表示画面の一例を示す図。
【図11】第3実施例による文書配信処理を示すフローチャート。
【図12】第4実施例の複合装置の要部ブロック構成図。
【図13】第4実施例の配信先入力表示画面の一例を示す図。
【図14】第4実施例による文書配信処理を示すフローチャート。
【図15】第4実施例における複合装置の他の例を示す要部ブロック構成図。
【図16】第4実施例における配信先入力表示画面の他の例を示す図。
【図17】第4実施例における複合装置のさらに他の例を示すブロック構成図。
【図18】第4実施例における配信先入力表示画面のさらに他の例を示す図。
【図19】第4実施例によるOCRを用いた場合の文書配信処理を示すフローチャート。
【図20】画像処理システムのシステム構成図。
【図21】図20の画像処理サーバのブロック構成図。
【図22】図20の複合装置と画像処理サーバの機能ブロック構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0013】
図1〜図4は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用した複合装置1の要部ブロック構成図である。
【0014】
図1において、複合装置1は、通常の複合装置としての機能、例えば、原稿の画像を読み取る読み取り部と、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号と文書データをファクシミリ通信するファクシミリ通信部と、受信した文書データや読み取り部で読み取った原稿の画像を記録紙に印刷出力する印刷部と、インターネットに接続されたネットワークやインターネット自体あるいは専用線で接続されたコンピュータ等の外部装置と通信して該外部装置との間で文書データ等のデータの授受を行う外部通信部及び各種動作の指示操作を行う操作キーや複合装置1から利用者に情報を報知出力するディスプレイ等を備えた操作表示部等を備えており、さらに、転送処理部10を備えている。
【0015】
転送処理部10は、バーコード検出部11、バーコード解釈部12、バーコード表示部13、ユーザ選択通知部14、配信制御部15及び文書配信部16等を備えている。
【0016】
複合装置1は、読み取り部で読み取った原稿の画像データ(文書データBn)を、ファクシミリ通信部を利用して指定の宛先にファクシミリ送信したり、外部通信部を介して外部装置から受け取った画像データ(文書データBn)を指定の宛先に外部通信部を介して配信したり、ファクシミリ受信した画像データ(文書データBn)を指定の宛先に外部通信部を介して配信する。
【0017】
そして、この文書データBnには、図2に示すように、文書の任意の位置に配信先情報Jaを記号化(バーコード化)したバーコード(記号情報)Bcが付加されており、バーコードBcは、文書データBnがコンピュータ等で作成されるときには、文書作成アプリケーションによって作成された文書データBnに対して、バーコード生成アプリケーションによって、該文書データBnの任意の位置に付加されたり、該バーコード生成アプリケーション等によって作成されて印刷出力されたバーコードシールが、印刷出力された文書データBnの任意の位置に貼り付けられたりすることによって、文書データBnには、バーコードBcが付加されている。なお、配信先情報を記号化した記号情報としては、図2では、一次元バーコードBcが示されているが、一次元バーコードに限るものではなく、二次元バーコード等であってもよいし、バーコード以外のその他の記号情報であってもよい。
【0018】
複合装置1は、このような文書データBnのファクシミリ送信やデータ配信において、配信処理部10が、該文書データBnの配信先を該文書データBnから取得して、利用者に確認させた後に、該配信先に該文書データBnを配信する。
【0019】
配信処理部10のバーコード検出部(記号情報検出手段)11は、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードBcを検出し、検出したバーコードBcを取り出してバーコード解釈部12に渡す。
【0020】
バーコード解釈部(配信先情報抽出手段)12は、バーコード検出部11から渡されたバーコードBcを解釈して、該バーコードBcから文書データBnの配信先の情報(配信先情報Ja)を取得し、取得した配信先情報Jaをバーコード表示部13に渡す。この配信先情報Jaは、例えば、ファクシミリ通信の場合には、ファクシミリ番号、相手先名称等であり、ネットワークを介したデータ配信の場合には、ネットワークアドレス、相手先名称等である。また、この配信先情報Jaは、個人の配信先情報であったり、グループ(例えば、総務課、総務部等)の複数の配信先をグループ単位で登録した配信先情報であってもよい。
【0021】
バーコード表示部(報知出力手段)13は、バーコード解釈部12から受け取った配信先情報Ja(バーコード情報)を、操作表示部のディスプレイ等に表示出力する等によって報知出力するとともに、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う。
【0022】
ユーザ選択通知部(配信許否入力手段)14は、操作表示部の操作キーやタッチパネル等によるバーコード表示部13の表示した配信先への配信許否の操作内容を取得し、配信許否の操作内容を配信制御部15に通知する。
【0023】
配信制御部(配信制御手段)15は、ユーザ選択通知部14からの配信許否の通知内容に応じて、バーコード指定が指定する配信先に対する文書データBnの配信の許可、不許可の許否を制御し、文書データBnの配信を行うときには、配信先情報Jaと文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示する。
【0024】
文書配信部16は、配信制御部15から配信先情報Jaを文書データBnを受け取ると、該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信する。
【0025】
なお、本実施例の複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のデータ配信方法を実行するデータ配信プログラムを読み込んで図示しないROMやハードディスク等に導入することで、後述する文書データに付与されている配信先情報を示すバーコードによって配信先を取得して利用者(以下、適宜、ユーザという。)に提示することで、正確な配信先に適切にデータを配信するデータ配信方法を実行するデータ配信装置として構築されている。このデータ配信プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0026】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、任意の形態の文書の任意の位置に付与されている配信先情報を示すバーコードを解釈してユーザの確認の上で配信することで正確な配信先に配信する。
【0027】
すなわち、複合装置1は、読み取り部、外部通信部またはファクシミリ通信部から図2に示した配信先情報Jaを示すバーコードBcの付与された文書データBnが入力されると、図3に示すように、バーコード検出部11が、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードBcを検出し、検出したバーコードBcを取り出してバーコード解釈部12に渡す(ステップS101)。バーコード解釈部12は、バーコード検出部11から渡されたバーコードBcを解釈して、該バーコードBcから文書データBnの配信先情報Jaを取得し、取得した配信先情報Jaをバーコード表示部13に渡す(ステップS102)。バーコード表示部13は、バーコード解釈部12から受け取った配信先情報(バーコード情報)Jaを、例えば、図4に示すように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力するとともに、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う。なお、図4には、配信先情報Jaとして、「配信先情報Ja」、宛先に配信するか否かの問い合わせ及び配信するか否かの問い合わせに対する返答としての「OK」と「キャンセル」のボタンが表示されている。
【0028】
ユーザは、ディスプレイ20に表示された配信先(配信先情報Ja)が意図した配信先であれば、[OK]ボタンを操作して配信を続行させ、意図した配信先でないときには、「キャンセル」ボタンを操作して配信を中止させる。
【0029】
ユーザ選択通知部14は、操作表示部の操作キーやディスプレイ20のタッチパネル等によるバーコード表示部13の表示した配信先への配信許否の操作内容を取得して配信許否の操作内容を配信制御部15に通知し(ステップS104)、配信制御部15は、ユーザ選択通知部14からの配信許否の通知が配信「OK」であるか、「キャンセル」であるかを判断する(ステップS105)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報Jaと文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示し、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信する(ステップS106)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS107)。
【0030】
このように、本実施例の複合装置1は、入力される文書データBnに付加されているバーコードをバーコード検出部11で検出して、バーコード解釈部12で、該バーコードから配信先情報を抽出し、抽出した配信先情報をバーコード表示部13で表示出力(報知出力)して、表示出力した配信先に対する配信の許否がユーザ選択通知部14で入力されると、配信制御部15が、該配信許否の結果に応じて該文書データBnの該配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御している。
【0031】
したがって、文書データBnの任意の位置に付加されたバーコードから抽出した配信先情報の配信先がユーザの意図する配信先であるかをユーザが確認した後に、文書データBnを該配信先に配信することができ、ユーザの意図する配信先に確実に文書データBnを配信することができる。
【0032】
また、本実施例の複合装置1は、配信先情報をディスプレイ20に表示出力しているので、ユーザが視覚によって配信先の適否を確認することができ、ユーザの意図する配信先により一層確実に文書データBnを配信することができる。
【0033】
さらに、本実施例の複合装置1は、文書データBnが複数のページで構成されている場合、ページ毎、または、文書単位で文書配信処理(配信制御処理)を行うかを予め設定して、該設定に応じて文書配信処理を行ってもよい。
【0034】
このようにすると、複数のページで構成される文書データBnを、重複したバーコードの付加や検出等の処理を防止しつつ、ページ単位または文書単位で、ユーザの意図する配信先に適切かつ確実に配信することができる。
【実施例2】
【0035】
図5〜図8は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図であり、図5は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第2実施例を適用した複合装置30の要部ブロック構成図である。
【0036】
なお、本実施例は、上記第1実施例の複合装置1と同様の複合装置に適用したものであり、第1実施例の複合装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0037】
図5において、複合装置30は、第1実施例の複合装置1と同様に、通常の複合装置としての機能を備えているとともに、配信処理部40を備えており、配信処理部40は、第1実施例の配信処理部10と同様のバーコード検出部11、バーコード解釈部12、バーコード表示部13、ユーザ選択通知部14、配信制御部15及び文書配信部16を備えているとともに、バーコード選択部41を備えている。
【0038】
バーコード選択部(配信先情報選択手段)41には、バーコード解釈部12の解釈した配信先情報が入力され、バーコード選択部41は、例えば、図6に示すように、文書Bnに、2つのバーコードBca、Bcbが付加されていて、バーコードBcaが、配信先情報Jaのバーコード、バーコードBcbが、配信先情報Jbのバーコードであるとすると、予め設定されている位置のバーコードを選択して、バーコード解釈部12の解釈した配信先情報Ja、Jbをバーコード表示部13に渡す。なお、図6では、バーコードBcaが、座標(1、1)に配置されていて、配信先情報Jaが記号化(画像化)されて埋め込まれており、バーコードBcbが、座標(1、2)に配置されていて、配信先情報Jbが記号化されて埋め込まれているものとしている。
【0039】
そして、文書データBnに複数のバーコードBcが存在する場合に、文書データBnのどの位置のバーコードBcを正規の配信先として採用する配信先情報の埋め込まれているバーコードBcとして採用するかは、文書データBnを複合装置30に投入する際等の適宜のタイミングに、複合装置30の操作表示部の操作、文書データBnを複合装置30に送信する外部装置での操作等によって設定される。
【0040】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置30は、図7に示すように、配信先情報の埋め込まれた複数のバーコードBcから1つを適切に自動選択して文書データBnの配信先を決定して、ユーザの確認を経た後に配信する文書配信処理を行う。なお、図7において、図3に示した文書配信処理と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。また、以下の説明では、図6に示したように、文書データBnに2つのバーコードBca、Bcbが付加されているものとして説明する。
【0041】
すなわち、複合装置30は、図7に示すように、読み取り部、外部通信部またはファクシミリ通信部から配信先情報Ja、Jbの埋め込まれたバーコードBca、Bcbの付与された文書データBnが入力されると、バーコード検出部11が、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードBcaとバーコードBcbを検出し、検出したバーコードBca、Bcbを取り出してバーコード解釈部12に渡す(ステップS101)。バーコード解釈部12は、バーコード検出部11から渡されたバーコードBca及びバーコードBcbを解釈して、該バーコードBca、Bcbから文書データBnの配信先情報Ja、Jbを取得し、バーコード選択部41に渡す(ステップS102)。
【0042】
バーコード選択部41は、予め設定された位置に存在しているバーコードBca、Bcb、例えば、バーコードBcaを選択して、選択したバーコードBcaの配信先情報Jaをバーコード表示部13に渡す(ステップS201)。また、バーコード選択部41は、予め設定されている位置が、バーコードBcbの位置であると、バーコードBcbの配信先情報Jbをバーコード表示部13に渡す。
【0043】
バーコード表示部13は、バーコード解釈部12から受け取ったバーコードBcaの配信先情報Ja(バーコード情報)を、例えば、図4に示したように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力するとともに、配信先への配信の許否を問い合わせる文書配信先表示画面をディスプレイ20に表示する。
【0044】
ユーザは、ディスプレイ20に表示された配信先(配信先情報Ja)が意図した配信先であれば、[OK]ボタンを操作して配信を続行させ、意図した配信先でないときには、「キャンセル」ボタンを操作して配信を中止させる。なお、バーコード表示部13は、バーコード解釈部12からバーコードBcbの配信先情報Jbを受け取ると、図8に示すように、配信先情報Jbと配信選択情報を文書配信先表示画面として、操作表示部のディスプレイ20に表示する。
【0045】
ユーザ選択通知部14は、操作表示部の操作キーやディスプレイ20のタッチパネル等によるバーコード表示部13の表示した配信先への配信許否の操作内容を取得して配信許否の操作内容を配信制御部15に通知し(ステップS104)、配信制御部15は、ユーザ選択通知部14からの配信許否の通知が配信「OK」であるか、「キャンセル」であるかを判断する(ステップS105)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「OK」であると、選択された配信先情報Jaまたは配信先情報Jbと文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示し、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信する(ステップS106)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信先情報Jaまたは配信先情報Jbと文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS107)。
【0046】
このように、本実施例の複合装置30は、バーコード検出部11が検出してバーコード解釈部12が抽出した配信先情報が複数存在するときに、バーコード選択部41が、文書データBn内での予め設定されている付加位置に付加されているバーコードの配信先情報を、該文書データBnの配信先情報として選択している。
【0047】
したがって、配信先情報の埋め込まれているバーコードが複数付加されている文書データBnを、予め設定されて衣類とのバーコードの排紙先情報を自動的に選択して、ユーザの確認の上で、ユーザの意図する配信先に適切にかつ確実に配信することができる。
【実施例3】
【0048】
図9〜図11は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第6実施例を示す図であり、図9は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第3実施例を適用した複合装置50の要部ブロック構成図である。
【0049】
なお、本実施例は、上記第1実施例の複合装置1と同様の複合装置に適用したものであり、第1実施例の複合装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0050】
図9において、複合装置50は、第1実施例の複合装置1と同様に、通常の複合装置としての機能を備えているとともに、配信処理部60を備えており、配信処理部60は、第1実施例の配信処理部10と同様のバーコード検出部11、バーコード解釈部12、バーコード表示部13、ユーザ選択通知部14、配信制御部15及び文書配信部16を備えているとともに、バーコード選択入力部61を備えている。
【0051】
バーコード検出部11は、例えば、図6に示したように、文書データBnに、それぞれ配信先情報Ja、Bの埋め込まれている複数(図6では、2つ)のバーコードBca、Bcbが付加されている場合、全てのバーコードBca、Bcbを検出してバーコード解釈部12に渡し、バーコード解釈部12は、バーコード検出部11の検出した全てのバーコードBca、Bcbを解釈して該バーコードBca、Bcbから文書データBnの配信先情報Ja、Jbを取得し、バーコード表示部13に渡す。
【0052】
バーコード表示部13は、バーコード解釈部12から受け取った全ての配信先情報(バーコード情報)Ja、Jbを、例えば、図10に示すように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力するとともに、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う。なお、図10には、配信先情報として、「配信先情報Ja」と「配信先情報Jb」、宛先に配信するか否かの問い合わせ及び配信するか否かの問い合わせに対する返答としての「OK」と「キャンセル」のボタンが表示されている。
【0053】
ユーザ選択入力部61は、操作表示部の操作キーの操作またはタッチパネルの操作等によってバーコード表示部13の表示する配信先情報(例えば、配信先情報Ja、配信先情報Jb)から配信先として意図する配信先情報が選択されると、選択された配信先情報をユーザ選択通知部14に渡す。なお、ユーザ選択入力部61は、選択する配信先情報としては、1つの配信先に限るものではなく、2つ以上の配信先であってもよい。なお、図10では、配信情報Jaと配信先情報Jbの双方が選択されている状態を示している。例えば、ユーザは、ディスプレイ20に表示された配信先(配信先情報Jaまたは/及び配信先情報Jb)から配信したい配信先を操作表示部のキー操作やタッチパネルの操作等によって選択して、配信を指示する[OK]ボタンを操作して配信先情報Jaまたは/及び配信先情報Jbをユーザ選択通知部14に渡して配信を続行させ、意図した配信先がないときには、「キャンセル」ボタンを操作して配信先情報Ja、Jbをユーザ選択通知部14に渡すことなく配信を中止させる。
【0054】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置50は、図11に示すように、配信先情報の埋め込まれた複数のバーコードBcから1つをユーザの選択操作に応じて選択して文書データBnの配信先を決定して、ユーザの確認を経た後に配信する文書配信処理を行う。なお、図11において、図3に示した文書配信処理と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。また、以下の説明では、図6に示したように、文書データBnに2つのバーコードBca、Bcbが付加されているものとして説明する。
【0055】
すなわち、複合装置50は、図11に示すように、読み取り部、外部通信部またはファクシミリ通信部から配信先情報を示すバーコードBca、Bcbの付与された文書データBnが入力されると、バーコード検出部11が、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードBcaとバーコードBcbを検出し、検出したバーコードBca、Bcbを取り出してバーコード解釈部12に渡す(ステップS101)。バーコード解釈部12は、バーコード検出部11から渡されたバーコードBca及びバーコードBcbを解釈して、該バーコードBca、Bcbから文書データBnの配信先情報Ja、Jbを取得し、取得した配信先情報Ja、Jbをバーコード表示部13に渡す(ステップS102)。バーコード表示部13は、バーコード解釈部12から受け取った配信先情報Ja、Jb(バーコード情報)を、例えば、図10(a)に示したように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力するとともに、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う(ステップS103)。
【0056】
ユーザは、ディスプレイ20に表示された配信先表示画面から、操作表示部のキー操作等によって、ユーザの意図する配信先の配信先情報Ja、Jbが選択される。
【0057】
バーコード選択入力部61は、このユーザによる選択操作内容を取得して、選択された配信先情報または「キャンセル」操作内容をユーザ選択通知部14に渡す(ステップS301)。
【0058】
ユーザ選択通知部14は、バーコード選択入力部61から渡された配信先情報またはキャンセルに応じて、例えば、図10(b)に示すように、バーコード選択入力部61での選択内容を配信先表示画面として表示して通知し(ステップS104)、配信制御部15が、配信先表示画面で「OK」が選択操作されたか、「キャンセル」が選択操作されたかをチェックする(ステップS105)。なお、図10(b)では、配信先情報Jaと配信先情報Jbの双方が配信先として選択されている状態を示している。
【0059】
ユーザ選択通知部14は、操作表示部の操作キーやディスプレイ20のタッチパネル等によるバーコード表示部13の表示した配信先への配信許否の操作内容を取得して配信許否の操作内容を配信制御部15に通知し(ステップS104)、配信制御部15は、ユーザ選択通知部14からの配信許否の通知が配信「OK」であるか、「キャンセル」であるかを判断する(ステップS105)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報と文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示し、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信する(ステップS106)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS107)。
【0060】
このように、本実施例の複合装置50は、バーコード検出部11が検出してバーコード解釈部12が抽出した配信先情報が複数存在するときに、抽出した複数の配信先情報をディスプレイ20に表示して、バーコード選択入力部61で選択された配信先情報を、該文書データBnの配信先情報として選択している。
【0061】
したがって、配信先情報の埋め込まれているバーコードが複数付加されている文書データBnを、ユーザの選択によって、ユーザの確認の上で、ユーザの意図する配信先に適切にかつ確実に配信することができる。
【実施例4】
【0062】
図12〜図14は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第4実施例を示す図であり、図12は、本発明のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体の第4実施例を適用した複合装置70の要部ブロック構成図である。
【0063】
なお、本実施例は、上記第1実施例の複合装置1と同様の複合装置に適用したものであり、第1実施例の複合装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0064】
図12において、複合装置70は、第1実施例の複合装置1と同様に、通常の複合装置としての機能を備えているとともに、配信処理部80を備えており、配信処理部80は、第1実施例の配信処理部10と同様のバーコード検出部11、バーコード解釈部12、バーコード表示部13、ユーザ選択通知部14、配信制御部15及び文書配信部16を備えているとともに、ユーザ入力部81を備えている。
【0065】
バーコード検出部11は、配信先情報の埋め込まれている1つまたは複数のバーコードBcの付加されている文書データBn、または、バーコードの付加されていない文書データBn、あるいは、配信先情報以外の情報の埋め込まれているバーコードの付加されている文書データBnから全てのバーコードを検出してバーコード解釈部12に渡し、バーコードが検出されないときには、バーコード未検出通知をユーザ入力部81に出力する。
【0066】
バーコード解釈部12は、バーコード検出部11の検出した全てのバーコードを解釈して該バーコードから文書データBnの配信先情報を取得し、バーコード表示部13に渡す。また、バーコード解釈部12は、バーコード検出部11の検出したバーコードを適切に解釈することができず、配信先情報を取得できなかったときには、ユーザ入力部81に配信先無し通知をユーザ入力部81に出力する。
【0067】
ユーザ入力部(配信先情報入力手段)81は、操作表示部の操作キーまたは操作表示部のソフトウェアキーボードを表示するディスプレイ上のタッチパネル等であり、配信先の情報(ファクシミリ通信の場合のファクシミリ番号、相手先名称等、ネットワークを介したデータ配信の場合のネットワークアドレス、相手先名称等)が入力操作されると、入力された配信先情報をユーザ選択通知部14に渡す。
【0068】
ユーザ選択通知部14は、バーコード表示部13で入力された配信先情報を、操作表示部のディスプレイ20に配信先入力表示画面として表示して、「OK」ボタンか、「キャンセル」ボタンのいずれが選択されるかチェックして、選択結果を配信制御部15に渡す。例えば、ユーザ選択通知部14は、ユーザ入力部81から配信先情報が渡されると、例えば、図13に示すように、ユーザ入力部81で手入力された配信先を表示して、「OK」が選択されると、該配信先情報と文書データBnを配信制御部15に渡し、「キャンセル」が選択されると、キャンセル通知を配信制御部15に渡す。また、図13の配信先入力表示画面には、配信先の追加と削除を選択的に行うことのできる「追加」ボタンと「削除」ボタンが設けられている。ユーザ入力部81は、この「追加」ボタンと「削除」ボタンが操作されると、配信先情報の追加または削除処理を行う。
【0069】
以下の配信制御部15及び文書配信部16は、第1実施例と同様である。
【0070】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置70は、図14に示すように、配信先情報の埋め込まれた複数のバーコードが文書データBnに存在しないか、適切にバーコードから配信先情報が取得できないときに、ユーザ入力部81による手入力での配信先情報に応じて文書データを配信する文書配信処理を行う。
【0071】
すなわち、複合装置70は、図14に示すように、読み取り部、外部通信部またはファクシミリ通信部から文書データBnが入力されると、バーコード検出部11が、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードの有無を検出し(ステップS401)、バーコードを検出すると、検出したバーコードを取り出してバーコード解釈部12に渡して、バーコード解釈部12が、バーコード検出部11から渡されたバーコードを解釈して、該バーコードから文書データBnの配信先情報が取得可能か判断する(ステップS402)。
【0072】
バーコード解釈部12は、バーコードから配信先情報が取得可能であると、取得した配信先情報をバーコード表示部13に渡し、バーコード表示部13が、バーコード解釈部12から受け取った配信先情報(バーコード情報)を、上述のように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力し(ステップS403)、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う(ステップS404)。
【0073】
ステップS404で、「OK」であれば、ユーザ選択通知部14は、バーコード選択入力部14から渡された配信先情報に応じて、バーコード解釈部12の解釈した配信先情報を配信先表示画面に表示して通知し、配信制御部15が、配信先表示画面で「OK」が選択操作されたか、「キャンセル」が選択操作されたかをチェックする(ステップS405)。
【0074】
配信制御部15は、ステップS405で、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報と文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示し、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信し(ステップS406)、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS407)。
【0075】
上記ステップS401で、バーコード検出部11が文書データBnからバーコードを検出できなかったとき、または、ステップS402で、バーコード解釈部12がバーコード検出部11の検出したバーコードから配信先情報を解釈することができなかったとき、あるいは、ステップS404で、ユーザ選択通知部14が「キャンセル」を検出したときには、ユーザ入力部81が、ユーザによって手入力された配信先の情報をユーザ選択通知部14に渡し、ユーザ選択通知部14が、入力された配信先情報を配信先表示画面に表示して、ユーザによる選択結果を配信制御部15に渡す(ステップS408)。
【0076】
配信制御部15は、配信先表示画面で「OK」が選択操作されたか、「キャンセル」が選択操作されたかをチェックする(ステップS405)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報と文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示して、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信し(ステップS406)、配信許否通知が「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS407)。
【0077】
なお、上記ユーザ入力部(配信先情報取得手段)81におけるユーザによる配信先情報の入力操作においては、直接配信先情報を手入力する場合に限るものではなく、例えば、図15に示すように、複合装置70がアドレス帳を記憶するハードディスク等の記憶部(配信先記憶手段)を備えており、ユーザ入力部81に該アドレス帳の情報を取得するアドレス帳取得部82が接続されているときには、アドレス帳取得部82を介してアドレス帳から配信先情報を取得してもよい。この場合、ユーザ入力部81は、操作表示部の操作に応じてアドレス帳取得部82を介してアドレス帳から取得したアドレス情報を、ユーザ選択通知部14に渡して操作表示部のディスプレイ20に表示させ、表示中のアドレス情報から適宜選択操作されたアドレスを配信先情報として取得してユーザ選択通知部14に渡して、図16に示すように、配信先入力表示画面に表示させる。
【0078】
図16に示す配信先入力表示画面においては、図13と同様に、「追加」、「削除」のボタンが設けられており、ユーザ入力部81によって、適宜、配信先の追加及び削除を行うことができる。
【0079】
また、上記ユーザ入力部81におけるユーザによる配信先情報の入力操作においては、図17に示すように、OCR(Optical Character Reader)検出部83を備えているときには、文書データBnに文字によって記載されている配信先情報をOCR検出部83で検出して、該文書データBnの配信先情報として入力してもよい。
【0080】
OCR検出部(OCR手段)83は、ユーザ入力部81からOCR検出の指示があると、文書データBnをOCR検出処理して、文書データBnからテキストデータをOCR処理し、OCR処理した結果から配信先情報を抽出して、ユーザ入力部81に渡す。
【0081】
ユーザ入力部81は、OCR検出部83からOCR処理の結果の配信先情報を受け取ると、図18に示すように、ユーザ選択通知部14を介して操作表示部のディスプレイ20に配信先入力表示画面を表示させ、配信先入力表示画面の表示に従って、ユーザが「OK」、「キャンセル」、「追加」、「削除」のボタン操作を行うと、該ボタン操作に応じて、配信先情報の決定、キャンセル、追加、削除の各処理を行う。なお、図18には、OCR処理結果の配信先情報として、3つの配信先情報が表示されている状態を示している。
【0082】
そして、このようにOCR検出部83を利用して配信先情報を入力する場合、複合装置70は、図19に示すように文書配信処理を行う。なお、図19において、図14と同様の処理ステップには、同一のステップナンバを付与して、その説明を簡略化する。
【0083】
複合装置70は、図19に示すように、読み取り部、外部通信部またはファクシミリ通信部から文書データBnが入力されると、バーコード検出部11が、入力文書データBnを走査して、該文書データBnからバーコードの有無を検出し(ステップS401)、バーコードを検出すると、検出したバーコードを取り出してバーコード解釈部12に渡して、バーコード解釈部12が、バーコード検出部11から渡されたバーコードを解釈して、該バーコードから文書データBnの配信先情報が取得可能か判断する(ステップS402)。
【0084】
バーコード解釈部12は、バーコードから配信先情報が取得可能であると、取得した配信先情報をバーコード表示部13に渡し、バーコード表示部13が、バーコード解釈部12から受け取った配信先情報(バーコード情報)を、上述のように、操作表示部のディスプレイ20に表示出力し(ステップS403)、配信先への配信の許否を問い合わせる表示を行う(ステップS404)。
【0085】
ステップS404で、「OK」であれば、ユーザ選択通知部14は、バーコード選択入力部14から渡された配信先情報に応じて、バーコード解釈部12の解釈した配信先情報を配信先表示画面に表示して通知し、配信制御部15が、配信先表示画面で「OK」が選択操作されたか、「キャンセル」が選択操作されたかをチェックする(ステップS405)。
【0086】
配信制御部15は、ステップS405で、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報と文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示し、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信し(ステップS406)、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS407)。
【0087】
上記ステップS401で、バーコード検出部11が文書データBnからバーコードを検出できなかったとき、または、ステップS402で、バーコード解釈部12がバーコード検出部11の検出したバーコードから配信先情報を解釈することができなかったとき、あるいは、ステップS404で、ユーザ選択通知部14が「キャンセル」を検出したときには、ユーザ入力部81が、OCR検出部83に文書データBnのOCR処理を指示し、OCR検出部83が文書データBnをOCR処理して文書データBnのテキストデータから配信先情報を抽出してユーザ入力部81に渡す(ステップS411)。
【0088】
ユーザ入力部81は、OCR検出部83から渡された配信先情報をユーザ選択通知部14に渡し、ユーザ選択通知部14が、入力された配信先情報を配信先表示画面に表示して、ユーザによる選択結果を配信制御部15に渡す(ステップS412)。
【0089】
配信制御部15は、配信先表示画面で「OK」が選択操作されたか、「キャンセル」が選択操作されたかをチェックする(ステップS405)。配信制御部15は、配信許否通知が配信「OK」であると、配信先情報と文書データBnを文書配信部16に渡して配信を指示して、文書配信部16が、配信制御部15から該配信先情報の配信先に該文書データBnをファクシミリ送信またはデータ配信し(ステップS406)、配信許否通知が配信「キャンセル」であると、配信情報と文書データBnを文書配信部16へ渡すことなく、配信をキャンセルする(ステップS407)。
【0090】
このように、本実施例の複合装置70は、バーコード検出部11によるバーコードの検出またはバーコード解釈部12による配信先情報の抽出に失敗したとき、また、ユーザ選択通知部14によってバーコード解釈部12の抽出した配信先情報の配信先への配信がキャンセルされたときに、ユーザ入力部81で操作入力された配信先を文書データBnの配信先情報として選択している。
【0091】
したがって、バーコードによる配信先の設定が適切に行えなかったり、誤っている場合に、ユーザの操作によって適切な配信先を設定して、文書データBnをユーザの意図する配信先に確実に配信することができる。
【0092】
また、本実施例の複合装置70は、バーコード検出部11によるバーコードの検出またはバーコード解釈部12による配信先情報の抽出に失敗したとき、また、ユーザ選択通知部14によってバーコード解釈部12の抽出した配信先情報の配信先への配信がキャンセルされたときに、複数の配信先に関する配信先情報をアドレス帳としてハードディスク等に記憶して、アドレス帳取得部82がアドレス帳から取得した配信先情報からユーザ入力部81が適宜選択して、文書データBnの配信先を設定している。
【0093】
したがって、バーコードによる配信先の設定が適切に行えなかったり、誤っている場合に、ユーザの操作によって簡単にかつ適切な配信先を設定して、文書データBnをユーザの意図する配信先に簡単にかつ確実に配信することができる。
【0094】
さらに、本実施例の複合装置70は、バーコード検出部11によるバーコードの検出またはバーコード解釈部12による配信先情報の抽出に失敗したとき、また、ユーザ選択通知部14によってバーコード解釈部12の抽出した配信先情報の配信先への配信が許否されたときに、OCR検出部83が文書データBnから取得した配信先から文書データBnの配信先を選択している。
【0095】
したがって、バーコードによる配信先の設定が適切に行えなかったり、誤っている場合に、文書データBnの配信先を、OCR処理で取得した配信先に設定して、文書データBnをユーザの意図する配信先に簡単にかつ確実に配信することができる。
【0096】
なお、上記各実施例においては、複合装置1、30、50、70が、文書データの取り込みと配信先の検出及び配信処理を行っている場合について説明したが、本発明は、複合装置1、30、50、70で全ての処理を実行する形態に限るものではなく、例えば、図20に示すような画像処理システム(データ配信システム)100を構成する各装置で分担して処理を行ってもよい。
【0097】
すなわち、画像処理システム100は、LAN(Local Area Network)等の有線/無線のネットワークNWに、複数の複合装置101a、101b、・・・、コンピュータ等の情報処理装置102及び画像処理サーバ103a、103b等が接続されており、複写装置101a、101bで読み取った原稿の文書データBnや情報処理装置102で作成された文書データBn等の任意の形態の文書データBnを、画像処理サーバ103a、103bに送信して、画像処理サーバ103a、103bで、該文書データBnの任意の位置に付加されている配信先情報を示すバーコードを解釈してユーザの確認の上で配信することで、ネットワークNW上の配信先やネットワークNWに接続されているネットワーク上の配信先に正確に配信する。なお、画像処理サーバ103a、103bに文書データBnを送信するのは、複合装置101a、101bに限るものではなく、情報処理装置102や紙文書を読み取って文書データBnとして取得するスキャナ装置、複写装置等であってもよい。
【0098】
この場合、画像処理サーバ103a、103bは、通常のハードウェア構成のサーバやパーソナルコンピュータ等が用いられ、図21に示すように、制御部111、主記憶部112、補助記憶部113、外部記憶部I/F114及びネットワークI/F115等を備えていて、上記各部は、バス116により接続されている。
【0099】
主記憶部112は、ROMやRAM等で構成され、ROMには、システムプログラム及びシステムデータ等が格納されている。補助記憶部113は、ハードディスク等の不揮発性メモリで構成され、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア、特に、本発明のデータ配信方法を実行するデータ配信プログラム及び該データ配信プログラムを実行するのに必要な各種データが格納されるとともに、各データ、特に、ネットワークNWを介して複合装置101a、101b、情報処理装置102から送信されてくる配信対象の文書データBnが格納される。
【0100】
制御部111は、CPU(Central Processing Unit )等で構成され、主記憶部112のプログラムに基づいて画像処理サーバ103a、103bの各部を制御して、画像処理サーバ103a、103bとしての機能を実行する。
【0101】
すなわち、画像処理サーバ103a、103bは、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MO等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のデータ配信方法を実行するデータ配信プログラムを読み込んで主記憶部112や補助記憶部113に導入することで、本発明の任意の形態の文書の任意の位置に付与されている配信先情報を示すバーコードを解釈してユーザの確認の上で配信することで正確な配信先に配信するデータ配信方法を実行するデータ配信装置として構築されている。このデータ配信プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0102】
ネットワークI/F115は、上記ネットワークNWに接続されており、ネットワークNWを介して相手端末、特に、複写装置101a、101b、情報処理装置102との間で、データ及び制御信号の授受を行ってデータの受け取りを行い、また、ネットワークNW上の配信先端末と接続して、該配信先端末にデータ配信を行う。
【0103】
外部記憶部I/F114は、USBドライブ等の記憶媒体120が接続され、USBデバイスやSDカード、メモリスティック等の記憶媒体120のアクセスを行って、該記憶媒体120へのデータの書き出し(転送)及び該記憶媒体120からのデータの入力を行う。
【0104】
そして、本実施例のデータ配信システム100は、上記データ配信プログラムが画像処理サーバ103a、103bに導入されることで、図22に示すように機能構成され、複合装置103a、103bが、UI表示機能部131、UI制御機能部132、画像生成機能部133、記憶機能部134、リモート通信機能部135等を搭載して、画像処理サーバ103a、103bが、リモート通信機能部141、記憶機能部142、ジョブ実行管理機能部143、ワークフロー実行機能部144、電子データ取得機能部145及びデータ処理機能部146等を搭載した機能構成となっている。画像処理サーバ103a、103bは、ネットワークNWによって複合装置101a、101b等と接続されているとともに、ネットワークNWを介して、または、直接、SMTPサーバ151、Webサーバ152及びファイルサーバ153等に接続されており、複合装置101a、101bとの間でデータの授受を行うとともに、SMTPサーバ151、Webサーバ152及びファイルサーバ153との間でデータやメールの授受を行う。
【0105】
複合装置101a、101bは、UI制御部機能部132の制御下でUI表示機能部131に、文書データBnを取り込むための指示操作や文書データBnのどの位置にあるバーコードから配信先情報を取得するか等の文書配信に必要な指示操作を表示する。画像生成機能部133は、スキャナ機能によって紙文書を読み取って文書データBnを生成したり、情報処理装置102等から受け取ったデータを文書データBnとして生成して、記憶機能部134に記憶する。リモート通信機能部135は、ネットワークNWを介して画像処理サーバ103a、103bと接続されて、種々のデータの交換、特に、画像生成機能部133の生成した文書データBnを画像処理サーバ103a、103bへの送信を行う。
【0106】
画像処理サーバ103a、103bは、リモート通信機能部141が複合装置101a、101bとネットワークを介して通信を行って、複合装置101a、101bからデータ、特に、文書データBnを受信して、受信した文書データBnを記憶機能部142に保管する。
【0107】
ジョブ実行管理機能部143は、リモート通信機能部141が複合装置101a、101bから受信した文書データBnの配信処理ジョブを管理してワークフロー実行機能部144が配信処理ジョブを実行する。
【0108】
データ処理機能部146は、複数(図22では、4つ)のデータ処理機能部146a〜146dを備えており、それぞれデータに対してワークフロー実行機能部144によって割り当てられたデータ処理を順次実行する。データ処理機能部146は、特に、複合装置101a、101bから受け取った文書データBnの配信先を、該文書データBnの任意の領域に付加されているバーコードを抽出することによって取得し、また、複数のバーコードが文書データBnに存在するときには、第2実施例の場合と同様にして指定されて文書データBnとともに複合装置101a、101bから送信されてくるバーコード採用情報を参照して決定したバーコードを抽出することによって取得する。なお、文書データに複数のバーコードが存在する場合には、文書データBnのどの位置のバーコードを正規の配信先として採用する配信先情報の埋め込まれているバーコードとして採用するかは、例えば、文書データBnを複合装置101a、101bに投入する際等の適宜のタイミングに、複合装置101a、101bのUI表示機能部131の指示に従って操作されたバーコード採用情報を文書データBnとともに画像処理サーバ103a、103bに送信されてくる。電子データ処理機能部145は、各種電子データの処理を行い、例えば、文書データBnのテキストデータをOCR処理して、配信先情報を取得する。なお、このOCR処理機能は、電子データ処理機能部145が備えているものに限るものではなく、その他の機能部、例えば、データ処理機能部146が備えていてもよい。
【0109】
そして、画像処理サーバ103a、103bは、バーコードから文書データBnの配信先を抽出すると、抽出した配信先情報を、画像処理サーバ103a、103bのディスプレイに文書配信先表示画面として、表示してもよいし、ネットワークを介して該文書データBnを送信してきた複合装置101a、101bに送信して、該複合装置101a、101bが、画像処理サーバ103a、103bから送信されてきた配信先情報を、UI制御機能部132の制御下でUI表示機能部101a、101bがディスプレイに文書配信先表示画面として、表示出力してもよい。
【0110】
複合装置101a、101bのディスプレイまたは画像処理サーバ103a、103bのディスプレイの文書配信先表示画面において、配信先がユーザの意図する配信先であって、「OK」が指示操作されると、画像処理サーバ103a、103bは、バーコードから抽出して確認済みの配信先に配信する。
【0111】
また、画像処理サーバ103a、103bは、文書データBnにバーコードが含まれていないか、バーコードから配信先情報を抽出できなかったときには、複合装置101a、101bからの指示操作、または、画像処理サーバ103a、103bでの指示操作によって、例えば、電子データ処理機能部145またはデータ処理機能部146の備えているOCR機能によって、文書データBnのテキストデータから配信先情報を抽出する。この文書データBnの配信先としては、ネットワークNW上の装置、ネットワークに接続されたネットワークやインターネット上の装置、SMTPサーバ151、Webサーバ152及びファイルサーバ153等である。
【0112】
このように、ネットワークNWに複数の複合装置101a、101bや情報処理装置102等の文書データBnを取得する装置と画像処理サーバ103a、103b等のデータ転送機能を有する画像処理装置が接続されていると、ネットワークNWに複数接続されている画像処理サーバ103a、103bにおいて、文書データBnに付加されているバーコードから該文書データBnの配信先情報を抽出して、ユーザによる確認の後に、該配信先情報の配信先に文書データBnを配信することができ、文書データBnの配信処理の多様性を向上させることができる。
【0113】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、文書データの配信先を確認可能な状態にして適切にかつ簡単に決定して文書データを配信するスキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置、コンピュータ等のデータ配信装置、データ配信システム、データ配信プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0115】
1 複合装置
10 転送処理部
11 バーコード検出部
12 バーコード解釈部
13 バーコード表示部
14 ユーザ選択通知部
15 配信制御部
16 文書配信部
20 ディスプレイ
30 複合装置
40 配信処理部
41 バーコード選択部
50 複合装置
60 配信処理部
61 ユーザ選択入力部
70 複合装置
80 配信処理部
81 ユーザ入力部
82 アドレス帳取得部
83 OCR検出部
Bn 文書データ
Bc、Bca、Bcb バーコード
Ja、Jb 配信先情報
100 画像処理システム
101a、101b 複合装置
102 情報処理装置
103a、103b 画像処理サーバ
NW ネットワーク
111 制御部
112 主記憶部
113 補助記憶部
114 外部記憶部I/F
115 ネットワークI/F
116 バス
120 記憶媒体
131 UI表示機能部
132 UI制御機能部
133 画像生成機能部
134 記憶機能部
135 リモート通信機能部
141 リモート通信機能部
142 記憶機能部
143 ジョブ実行管理機能部
144 ワークフロー実行機能部
145 電子データ取得機能部
146 データ処理機能部
151 SMTPサーバ
152 Webサーバ
153 ファイルサーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0116】
【特許文献1】特開2006−259843号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データに付加されている記号情報を検出する記号情報検出手段と、
前記記号情報から配信先情報を抽出する配信先情報抽出手段と、
前記文書データの文字情報から配信先情報を抽出するOCR手段と、
前記配信先情報抽出手段または/及び前記OCR手段の抽出した前記配信先情報を報知出力する報知出力手段と、
報知された配信先への前記文書データの配信に対する許否を入力する配信許否入力手段と、
前記配信許否入力手段による配信許否の結果に応じて前記文書データの前記配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御する配信制御手段と、
を備えていることを特徴とするデータ配信装置。
【請求項2】
前記データ配信装置は、
前記記号情報検出手段が検出して前記配信先情報抽出手段の抽出した前記配信先情報が複数存在するときに、文書データ内において予め設定されている付加位置に付加されている記号情報の配信先情報、または、該複数の配信先情報から任意に選択された配信先情報を、該文書の配信先情報として選択する配信先情報選択手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のデータ配信装置。
【請求項3】
前記データ配信装置は、
前記記号情報検出手段による記号情報の検出または前記配信先情報抽出手段による配信先情報の抽出に失敗及び前記OCR手段による配信先情報の抽出に失敗したとき、または、前記配信許否入力手段で該配信先情報抽出手段の抽出した前記配信先情報の配信先への配信が許否されたときに、前記文書データの配信先情報を操作入力する配信先情報入力手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ配信装置。
【請求項4】
前記データ配信装置は、
前記文書データが複数のページで構成されている場合、ページ毎、または、文書単位で、前記記号情報検出手段、前記配信先情報抽出手段、前記OCR手段、前記報知出力手段、前記配信許否入力手段及び前記配信制御手段による配信先制御処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ配信装置。
【請求項5】
前記記号情報は、バーコードであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ配信装置。
【請求項6】
文書データを生成するデータ生成装置とデータ生成装置の生成した文書データを所定の配信先に転送するデータ処理装置が所定のネットワークで接続されているデータ配信システムにおいて、
前記データ生成装置は、記号情報または/及び文字情報によって配信先情報の付加されている文書データを生成して前記ネットワークを介して前記データ処理装置に転送し、
前記データ処理装置は、
前記データ生成装置からの前記文書データを受け取るデータ受取手段と、
前記文書データに付加されている記号情報を検出する記号情報検出手段と、
前記記号情報から配信先情報を抽出する配信先情報抽出手段と、
前記文書データの文字情報から配信先情報を抽出するOCR手段と、
前記配信先情報抽出手段または/及び前記OCR手段の抽出した前記配信先情報を報知出力する報知出力手段と、
報知された配信先への前記文書データの配信に対する許否を入力する配信許否入力手段と、
前記配信許否入力手段による配信許否の結果に応じて前記文書データの前記配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御する配信制御手段と、
を備えていることを特徴とするデータ配信システム。
【請求項7】
コンピュータに、
文書データに付加されている記号情報を検出する記号情報検出処理と、
前記記号情報から配信先情報を抽出する配信先情報抽出処理と、
前記文書データの文字情報から配信先情報を抽出するOCR処理と、
前記配信先情報抽出処理または/及び前記OCR処理で抽出された前記配信先情報を所定の報知手段から報知出力する報知出力処理と、
前記報知出力処理で報知出力される配信先に対して所定の配信許否入力手段から入力される配信の許否を取得する配信許否取得処理と、
所定の入力手段から入力される報知された前記配信先への前記文書データの配信に対する許否入力を取得する配信許否入力取得処理と、
前記配信許否入力取得処理で取得された配信許否の結果に応じて前記文書データの前記配信先情報の示す配信先への配信または配信中止を制御する配信制御処理と、
を実行させることを特徴とするデータ配信プログラム。
【請求項8】
請求項7記載のデータ配信プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−129966(P2011−129966A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283541(P2009−283541)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】