説明

トッピングディスペンサー

飲料やデザートの上にトッピングを搾り出して給仕するトッピングディスペンサーは、隔壁によって正面側の製品隔室と背面側にある駆動隔室とを分ける筐体を含んでいる。製品隔室は、製品袋が隔壁から吊下げられるように、トッピングが入った製品袋を受け入れるのに適合している。また、縦に移動可能なローラーは製品隔室内に備えられ、製品袋の底部にある搾出先端から袋の中身を搾り出すために、隔壁に沿って下降する。製品袋は、待機中の飲料に直接製品を搾り出すために、筐体に設けられた開口部を貫いて伸びている。ローラーは、駆動隔室に位置し、隔壁にある移動スロットを貫いて伸びる取付ブラケットによってローラーに連結された歯止め駆動機構により所定距離だけ下方へ進められる。メ駆動機構は、筐体に軸回転可能に取り付けられ操作レバーによって動かされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権の主張]
この出願は、2007年6月22日出願の米国仮出願第60/945,787号の優先権の利益を主張するものであり、その内容をここに援用する。
【0002】
本発明は食品のためのディスペンサーに関し、特に、ビニール袋コンテナーからトッピングや調味料等を搾り出して給仕するためのディスペンサーに関する。本発明は、ホットまたはアイスコーヒー、デザート、シェイク、アイスカプチーノおよび冷凍飲料にホイップされたトッピングを載せるのに有益である。
【背景技術】
【0003】
トッピングディスペンサーは、以下の特徴を有していることが必要とされている。
・トッピングまたは他の製品が入った市販の包装済袋が使用できること。
・製品で一杯になっている製品袋の装着と空になった製品袋の取り外しとが、容易かつ清潔に行えること。
・消費者が自分自身で操作することができる程度に操作が容易であること。
・一貫して同じ量を搾り出すことができること。
・カウンタースペースをほとんど占有しない程度にコンパクトであること。
・機械的にシンプルで、信頼性が高いこと。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施例に係るトッピングディスペンサーは、隔壁によって分けられた正面側にある製品隔室と背面側にある駆動隔室とを規定する筐体を含んでいる。製品隔室は、当該製品隔室の下方にあるカップ、グラスまたはマグを受け取る筐体の基台よりも上に位置している。隔壁は、搾り出されるべき製品が入った搾出袋の上端部を受け入れる袋スロットを有する薄い通路部(channel portion)と、通路部に摺動可能に受け入れられ、搾出袋が隔壁から下方に吊下げられるように、搾出袋の上端部を挟んで、搾出袋を適当な場所で保持する袋固定板とを含んでいる。搾出先端(dispensing tip)の下に置かれたカップ、グラス、マグまたは皿の中へ直接製品を搾り出すために、製品隔室は底壁を貫通して設けられた開口部を有し、搾出袋の搾出先端はその開口部を貫いて挿入されている。製品隔室内において、ローラーは、縦方向に向けられた回転運動をするように制約がかけられている。ローラーは、駆動隔室内にある歯止め駆動機構(pawl drive mechanism)に接続されている。また、歯止め駆動機構は、隔壁にある一対の移動スロットを通って伸びる脚部を有するU字状取付ブラケットによってローラーに接続されている。バネ押上式の操作レバーは、筐体の上部または下部側壁に軸回転可能に取り付けられ、下方向にローラーを移動させる歯止め駆動機構の駆動ロッドを動かすために手動で回される。歯止め解放部材(pawl release member)は、製品隔室側からローラーを上方にあるスタート位置にリセットすることを可能にするのに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の実施例に係るトッピングディスペンサーの斜視図である。
【図2】ディスペンサーの製品隔室を見るためにフロントパネルを取り外した状態の、図1に示すトッピングディスペンサーの斜視図である。
【図3】図1に示すトッピングディスペンサーの分解斜視図である。
【図4】図1に示すトッピングディスペンサーの製品隔室を拡大した斜視図である。
【図5】図1に示すトッピングディスペンサーの駆動隔室の斜視図である。
【図6】駆動隔室のもうひとつの斜視図である。
【図7】図1に示すトッピングディスペンサーの歯止めアセンブリを拡大した斜視図である。
【図8】本発明の別の実施例に係るトッピングディスペンサーの斜視図である。
【図9】図8に示すトッピングディスペンサーの駆動隔室の斜視図である。
【図10】図8に示すトッピングディスペンサーの製品隔室を拡大した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の特徴および動作状態は、添付図面を参照した以下に示す発明の詳細な説明において、より完全に説明されるであろう。
【0007】
図1に、本発明の実施例に係るトッピングディスペンサーを示す。この図において、トッピングディスペンサーは参照数字10で示されている。トッピングディスペンサー10は、基台18上にある直立した筐体12と、一対のピンアセンブリ(pivot pin assembly)31によって筐体12の上部に軸回転可能に取り付けられた操作レバー30とを含む。操作レバー30は、使用者に握られる取手34を含んでいる。筐体12は、ステンレス鋼、プラスチック、セラミック等のような、湿気に強く、容易に綺麗になる材料で形成される。
【0008】
次に、図2〜図7も参照して説明する。筐体12は、正面側の製品隔室20を覆う取り外し可能なフロントパネル14と、背面側の駆動隔室64を覆う取り外し可能なリアパネル16と、製品隔室20と駆動隔室64の間にある隔壁62とを含んでいる。フロントパネル14およびリアパネル16は、スナップ式にはめ合わされるか、ドアのようなヒンジで取り付けられるか、または他の容易に取り外し/交換可能な態様で筐体12に取り付けられている。フロントパネル14は、ディスペンサー10の日常的に取り外せる必要があるが、リアパネル16は、ディスペンサー10の駆動機構を手入れまたは修理する場合に限って取り外す必要がある。製品隔室20は、基台18および基台18上にある製品から縦方向に間隔をおいて配置されている。これにより、トッピングや他の製品を搾り出して入れるカップ8を受け取るためのカップ受け取りスペースが製品隔室20の下方に設けられることが理解されるであろう。調理台または他の支持表面上で滑るのを防ぐために、基台18は吸盤19または足を備えていてもよい。
【0009】
隔壁62は、製品隔室20の背面側にある通路部63を含んでいる。通路部63は、搾り出されるべきトッピングまたは他の製品が入っている搾出袋6(または、ビニール袋の別のタイプのもの)の上端部を受け入れる袋スロット22と、通路部63によって規定される通路中への袋固定板26の挿入および当該通路からの袋固定板26の取り出しを円滑にする上端凹み部(top recess)24とを含んでいる。袋固定板26は、通路への当該板の出し入れをより容易にする穴27(または、複数の穴やスロット)を含んでいてもよい。また、袋固定板26は、PTFE等のような硬くて低摩擦な材料で形成するのが好ましい。製品隔室20内で搾出袋6を吊下げるために、袋固定板26は、通路部63との間で搾出袋6の上端部を挟み込むように作用することが理解されるであろう。開口部21は、製品隔室20の底壁を貫いて設けられ、搾出袋6の搾出先端が挿入される。搾出先端は、スナップ適合または他の固定手段によって捕捉されてもよい。
【0010】
搾出袋6から内容物を搾り出すために、円筒状のローラー42が製品隔室20内に水平に配置されている。ローラー42は、該ローラー42の対向した各端に同軸的に設けられた一対のガイドホイール44の間にある軸43に取り付けられている。一対の移動スロット58を通って駆動隔室64から製品隔室20内に伸びる脚部を有するU字状の取付ブラケット46が配置されている。脚部は、軸43を支持するとともに、後述の駆動機構に軸43、ローラー42およびガイドホイール44を接続する。取付ブラケット46の脚部は、軸43を受け入れるための位置調整された穴を有する。また、脚部は、ローラー42の各端とそれぞれのガイドホイール44との間に配置されている。軸回転可能なワイヤー状のベイル(wire bail)28が通路部63の上端凹み部24から吊下げられている。ワイヤー状のベイル28は、空になった製品袋の取り外し、および一杯になっている製品袋の取り付けの間、袋スロット22よりも上よりの位置でローラー42を保持するためのものである。筐体12は、ガイドホイール44を受け入れるための、製品隔室20の対向した側面にある一対の案内トラック41を規定している。これにより、ローラー42は、軸43まわりの回転による製品隔室20内における移動が上下方向に限定されることが理解されるであろう。
【0011】
本発明において、ローラー42は、操作レバー30の動きに反応する、駆動隔室64内に備えられた駆動機構の制御下で下方向へ移動させられる。本実施例に係る駆動機構は、図3および図5〜図7において詳細に表されている。また、駆動機構は、操作レバー30を横断する押し棒(push bar)32を含み、当該押し棒32はピンアセンブリ31によって規定される操作レバー30の回転軸から間隔をおいて配置されている。押し棒32は、筐体12の対向した側壁を貫いて設けられた一対のアーチ状スロット29を通って受け取られる。操作レバー30は、ピンアセンブリ31に結びついた一対のトーションバネ35により、図1に示す「ハンドルアップ」軸回転位置に向かって付勢されている。操作レバー30の軸回転運動は、アーチ状スロット29の端によって制限されることが理解されるであろう。
【0012】
連結ブロック36は、押し棒32の中間位置に取り付けられている。押し棒32は、連結ブロック36のやや細長いスロット(elongated slot)39を貫通している。結果的に、連結ブロック36は操作レバー30にしたがって縦方向に移動し、押し棒32はピンアセンブリ31によって規定される回転軸まわりに軸回転する。駆動ロッド40は、連結ブロック36に固定されて下方向に伸びており、隔壁62に固定された上側および下側軸受ブロック38の位置調整された穴を摺動自在に貫通している。したがって、操作レバー30が図1に示す位置から下方向に回されると、操作レバー30の(軸回転)角度変化に比例した距離だけ駆動ロッド40が下方向に向かって縦に移動する。
【0013】
ローラー42を保持する取付ブラケット46は、歯止めアセンブリ(pawl assembly)によって駆動ロッド40に接続されている。本実施例において、歯止めアセンブリは、取付ブラケット46の内側に固定された通路ブラケット47と、通路ブラケット47に固定された歯止め支持ブラケット(pawl support bracket)52と、ピン66によって歯止め支持ブラケット52に軸回転可能に取り付けられた歯止め(pawl)50とを含んでいる。歯止め50は、ピン66から間隔をおいて配置された穴53を有し、当該穴53とそこを貫通する駆動ロッド40との間には僅かなクリアランスがある。歯止め支持ブラケット52と歯止め50との間に作用する不図示のコイルバネによって、歯止め50と駆動ロッド40とのなす角度は僅かに90°とは異なる角度に保たれている。これにより、駆動ロッド40が下方向に移動するにつれて、駆動ロッド40が歯止め50およびブラケット52、47、46を移動させ、ローラー42が下方向に移動する。操作レバー30が軸回転して図1に示す位置に戻される際にローラー42が上方向に戻るのを防ぐために、歯止め50は一方通行のラチェット機構的な働きをすることが理解されるであろう。滑らかで安定した縦方向の動きを実現するべく、取付ブラケット46の対向した側面には一対のガイドホイール48を配置してもよい。ガイドホイール48は、駆動隔室64の対向した側面にある案内トラック51内を走行する。ローラー42が下方向に移動すると、ローラー42と隔壁62の対向した表面とが協働して、搾出袋6内の製品を下方向に圧搾し、搾出袋6の底部にある搾出先端から製品を搾り出す。
【0014】
歯止め解放部材60は歯止め50を一時的に解放するために備えられ、これにより、製品隔室20内の上よりの位置でローラー42をリセットするために、ローラー42を手動で上方向に移動させることができる。歯止め解放部材60は、その反対に向いている端部において通路ブラケット47に回転可能に接続され、駆動ロッド40とピン66の間において歯止め50の真下に伸びるU字状屈曲部を有する横断部と、移動スロット58を貫通して横断部から製品隔室20内に伸びるレバー部とを含んでいる。歯止め解放部材60のレバー部の端部が隔壁62に向かって背面側に操作されると、U字状屈曲部が歯止め50の下面にかみ合って、駆動ロッド40と歯止め50とのなす角度が調節される。これにより、ローラー42および歯止め機構が駆動ロッド40に沿って上方向に移動することができるようになっている。
【0015】
以下、ディスペンサー10の使用について説明する。まず始めに、フロントパネル14が取り外され、ワイヤー状のベイル28によってローラー42が製品隔室20の上よりの位置に保持される。搾り出されるべきトッピングまたは製品が入った搾出袋6は、当該搾出袋6の下部にある搾出先端を開口部21に挿入し、袋固定板26を上にスライドさせ、袋スロット22に搾出袋6の上端部をセットし、搾出袋6の上端部を保持するために袋固定板26を下にスライドさせて定位置に戻すことにより装着される。これにより、搾出袋6を隔壁62の通路部63に対して静止させることができる。その後、ベイル28を僅かに軸回転させて、ローラー42の下方向への移動が妨げられないようにしてもよい。続いて、再びフロントパネル14が筐体12に取り付けられ、カップ8が開口部21の真下に置かれる。搾出袋6からカップ8の中へ製品を搾り出すために、取手34が握られ、駆動機構を作動させるために操作レバー30が手動で回し下げられ、ローラー42が搾出袋6上を移動させられる。これにより、搾出先端を通して搾出袋6からカップ8の中へ内容物を搾り出すための圧力が加えられる。取手34が離されると、トーションバネ35が操作レバー30をその元の位置に戻させる。
【0016】
搾出袋6の中身がなくなると、ローラー42がリセットされ、搾出袋6は以下のようにして交換される。フロントパネル14が取り外されるか、または開かれ、歯止め解放部材60が使用されて歯止め50が解放される。そして、手動でローラー42が上方向に移動させられ、ローラー42はベイル28の中に移動する。搾出袋6の搾出先端が開口部21から引っ張り上げられる。そして、使い切った搾出袋6を取り外すために袋固定板26が上へ摺動させられ、搾出袋6が製品隔室20から取り外される。その後、上記のようにして、一杯になっている新しい搾出袋6が装着される。
【0017】
ある用途については、操作の容易性および安定性の改善のために、筐体の下よりの位置に操作レバーが備えられていることが望ましい。そこで、本発明の代替実施例に係るトッピングディスペンサー110が図示されている図8〜図10を参照する。図8〜図10に示す実施例は、図1〜図7に示すものとほとんど同じ構成であり、同じように操作される。しかしながら、トッピングディスペンサー110は、ディスペンサー110の筐体112であって、ディスペンサー110の基台118の上側であり、かつ製品隔室120の底壁121の下側ではない垂直な場所に軸回転可能に取り付けられた操作レバー130と、変更された袋取り付け構造とを有している。また、筐体112はフロントパネル114を有し、当該フロントパネル114は不図示のヒンジによって筐体112に取り付けられ、ドアのような容易な開閉を実現するための一対のラッチ115によって閉じた位置に開閉可能に固定されている。
【0018】
図8および図9から理解できるように、操作レバー130は、ピンアセンブリ131によって筐体112の側壁に軸回転可能に取り付けられ、その前方端にはハンドルまたはノブ134を有していてもよい。ディスペンサー110の駆動機構は、筐体112の駆動隔室164内に配置されており、ピンアセンブリ131によって規定された回転軸まわりの操作レバー130の軸回転運動のために操作レバー130に同軸的に取り付けられたU字状ブラケット125と、U字状ブラケット125を横断し、ピンアセンブリ131によって規定された操作レバー130の回転軸から間隔をおいて配置された押し棒132とを含んでいる。押し棒132は、筐体112の側壁に設けられたアーチ状スロット129を貫いている。操作レバー130は、ピンアセンブリ131に結びついたバネ135により、図8に示す「ハンドルアップ」軸回転位置に向かって付勢されている。操作レバー130の軸回転運動は、アーチ状スロット129の端によって制限されることが理解されるであろう。
【0019】
押し棒132は、リンク機構によって縦に伸びる駆動ロッド140に接続されている。リンク機構は、押し棒132に軸回転可能に接続されるとともに、押し棒132から上方向に伸びる縦向きの第1部材133と、ピン145によって第1部材133の上端に軸回転可能に接続されるとともに、ピン149によって駆動ロッド140の上端に軸回転可能に接続された横向きの第2部材137とを有している。駆動ロッド140は、第2部材137に連動するようになっている。また、駆動ロッド140は、筐体112の隔壁162に固定された軸受138に受け入れられて、縦に向けられた摺動運動をするようになっている。したがって、操作レバー130が図8に示す位置から下へ回されると、操作レバー130の(軸回転)角度変化に比例した距離だけ駆動ロッド140が下方向に向かって縦に移動する。
【0020】
ディスペンサー110の駆動機構のその他の部分は、最初の実施例に係るディスペンサー10に関するものと実質的に類似している。
【0021】
ディスペンサー10の構成と比べて、ディスペンサー110は製品隔室120内で搾出袋6を固定するための改良された構成を有している。図10に示されているように、隔壁162は、製品隔室120の背面側にある通路部163を含む。通路部163は、搾り出されるべきトッピングまたは他の製品が入っている搾出袋6(または、ビニール袋の別のタイプのもの)の上端部を受け入れる袋スロット122を含んでいる。袋固定板126は、通路部163によって規定された通路中への挿入および当該通路からの取り出しが可能であり、袋固定板126の上端に沿ったフランジ127を含んでいてもよい。製品隔室120内で搾出袋6を吊下げるために、袋固定板126は、通路部163および/または通路部163内にある不図示の水平ランド表面(horizontal land surface)との間で搾出袋6の上端部を挟み込むように作用する。固定アーム170は、ピンアセンブリ172によって通路部163の正面に軸回転可能に取り付けられ、フランジ127に設けられた溝171内に受け入れられるようになっている。固定アーム170にはブッシュ174が備えられ、固定アーム170に沿って螺合的に位置調整可能な刻み付きナット176によりフランジ127の上表面に締め付けられている。そして、これにより製品袋を保持している間、袋固定板126は適当な場所に固定される。製品袋を交換する際は、フランジ127を締め付けていたナット176を緩め、固定アーム170を正面側に軸回転させることにより、使い切った製品袋を取り外すための袋固定板126の上方向への十分な移動が可能になる。また、袋固定板126が上方に移動した後は、固定アームを軸回転させて直立した向きに戻してもよく、新しい製品袋の取り付けの間、フランジ127を固定アームの上端部拡大ヘッド(top enlarged head)178上に載せておいてもよい。ワイヤー状のハンドル部材128は、ローラー142に連結させてもよい。これにより、使用者はハンドル部材128およびローラー142を引っ張り上げ、ローラー142をリセットするべく不図示の留め表面(catch surface)にハンドル部材128をかみ合せることができる。
【0022】
以上、典型的な実施例について発明を説明してきたが、上記の詳細な説明は、発明の範囲を説明した特別の形式に制限することを意図したものではない。発明は、発明の精神および範囲内に含まれるであろう、記載した実施例の代替案、変形例および同等なものをカバーするように意図されている。
【符号の説明】
【0023】
6 搾出袋
10 トッピングディスペンサー
12 筐体
14 フロントパネル
16 リアパネル
18 基台
19 吸盤
20 製品隔室
21 開口部
22 袋スロット
24 上端凹み部
26 袋固定板
27 穴
28 ベイル
29 アーチ状スロット
30 操作レバー
31 ピンアセンブリ
32 押し棒
34 取手
35 トーションバネ
36 連結ブロック
38 軸受ブロック
40 駆動ロッド
41 案内トラック
42 ローラー
43 軸
44 ガイドホイール
46 取付ブラケット
47 通路ブラケット
48 ガイドホイール
50 歯止め
51 案内トラック
52 歯止め支持ブラケット
58 移動スロット
60 歯止め解放部材
62 隔壁
63 通路部
64 駆動隔室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、
前記基台に支持された筐体であって、搾出袋を受け入れる製品隔室と、前記製品隔室に隣接した駆動隔室とを含み、前記製品隔室が前記基台から間隔をおいて配置された底壁を含み、前記底壁が貫通した開口部を含むものと、
前記搾出袋の下部にある搾出先端が前記製品隔室の前記底壁にある前記開口部を貫いて挿入されるように、前記搾出袋の上端部を固定して、前記製品隔室内に前記搾出袋を吊下げる固定部材と、
前記製品隔室内に配置された、軸まわりに回転するローラーであって、前記搾出袋の搾り出しのために配置されたものと、
前記駆動隔室内に位置し、前記ローラーに接続された駆動機構と、
前記筐体に軸回転可能に取り付けられるとともに、前記駆動機構に接続された操作レバーであって、前記駆動機構は、第1軸回転方向への前記操作レバーの動きに反応して前記ローラーを下方向に移動させ、前記搾出先端を通じて前記搾出袋から中身を放出させるものであり、前記第1軸回転方向とは反対向きの第2軸回転方向に軸回転させても前記駆動機構に前記ローラーの位置変化を起こさせないものと、
を備えたことを特徴とするトッピングディスペンサー。
【請求項2】
前記駆動機構は、前記第1軸回転方向への前記操作レバーの角度変化に比例した距離だけ前記ローラーを下方向に移動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項3】
前記駆動機構が、
前記操作レバーの回転軸から間隔をおいた位置において当該操作レバーに取り付けられた押し棒と、
前記押し棒を受け入れる細長いスロットを有し、前記操作レバーが前記第1軸回転方向に軸回転されると下方向に移動させられ、前記操作レバーが前記第2軸回転方向に軸回転されると上方向に移動させられる連結ブロックであって、前記第1または第2軸回転方向への前記操作レバーの角度変化に比例した距離だけ移動させられるものと、
前記連結ブロックとともに移動するために、前記連結ブロックに固定され、前記連結ブロックから下方に向かって伸びる駆動ロッドと、
前記第1軸回転方向への前記操作レバーの軸回転に応じて、前記駆動ロッドとともに下方向に移動するために前記駆動ロッドと結びついた歯止めアセンブリであって、前記第2軸回転方向への前記操作レバーの軸回転に応じて前記駆動ロッドが上方向に移動する際は、前記駆動ロッドから解放されるものと、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項4】
前記駆動機構が、
前記操作レバーの回転軸から間隔をおいた位置において当該操作レバーに取り付けられた押し棒と、
移動が縦方向に制限された、縦方向に伸びた駆動ロッドと、
前記押し棒と前記駆動ロッドとを軸回転可能に接続するリンク機構であって、前記駆動ロッドが、前記操作レバーが前記第1軸回転方向に軸回転されると下方向に移動させられ、前記操作レバーが前記第2軸回転方向に軸回転されると上方向に移動させられ、前記駆動ロッドが、前記第1または第2軸回転方向への前記操作レバーの角度変化に比例した距離だけ移動させられるものと、
前記第1軸回転方向への前記操作レバーの軸回転に応じて、前記駆動ロッドとともに下方向に移動するために前記駆動ロッドと結びついた歯止めアセンブリであって、前記第2軸回転方向への前記操作レバーの軸回転に応じて前記駆動ロッドが上方向に移動する際は、前記駆動ロッドから解放されるものと、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項5】
前記操作レバーは、前記基台の上側であり、かつ前記製品隔室の前記底壁の下側ではない垂直な位置において、前記筐体に軸回転可能に取り付けられており、
前記リンク機構は、前記押し棒から上方向に伸びる縦向きの第1部材と、前記第1部材の上端部に軸回転可能に接続された横向きの第2部材とを有する、2つの部材であるリンク機構であり、
前記駆動ロッドは、前記第2部材に軸回転可能に接続され、前記第2部材から下方向に向かって伸びている、
ことを特徴とする請求項4に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項6】
前記ローラーは、前記駆動隔室から前記製品隔室に伸びる一対の脚部を有するU字状取付ブラケットによって前記駆動機構に接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のトッピングディスペンサー
【請求項7】
前記筐体は、前記製品隔室と前記駆動隔室の間にある隔壁を含み、
前記U字状取付ブラケットの前記一対の脚部は、それぞれ前記隔壁を貫いて設けられた移動スロットを通って伸びている、
ことを特徴とする請求項6に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項8】
前記隔壁は、前記製品隔室の背面側にある縦に伸びた通路部を含み、
前記通路部は、前記搾出袋の上部を受け入れるための水平な袋スロットを有し、
前記固定部材は、前記通路部に対して前記搾出袋の上部を取り外し可能に固定するために、前記通路部に沿って摺動可能な固定板である、
ことを特徴とする請求項7に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項9】
前記製品隔室内に軸回転可能に吊下げられ、前記袋スロットの上方において前記ローラーを保持するためのベイルをさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項10】
前記操作レバーが前記第2軸回転方向にバネ付勢されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項11】
前記押し棒は、前記筐体の側壁を貫いて設けられたアーチ状スロットを通って伸び、
前記第2軸回転方向における前記操作レバーの角度変化は、前記アーチ状スロットの端と前記押し棒が当接することにより制限される、
ことを特徴とする請求項10に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項12】
前記第1軸回転方向における前記操作レバーの角度変化は、前記アーチ状スロットの反対端と前記押し棒が当接することにより制限される、
ことを特徴とする請求項11に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項13】
前記歯止めアセンブリは、前記ローラーが前記駆動ロッドとの関係において上方向に向かって手動で移動され得るように、前記歯止めアセンブリを前記駆動ロッドから解放させる歯止め解放部材を含んでいる、
ことを特徴とする請求項3に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項14】
前記歯止めアセンブリは、前記ローラーが前記駆動ロッドとの関係において上方向に向かって手動で移動され得るように、前記歯止めアセンブリを前記駆動ロッドから解放させる歯止め解放部材を含んでいる、
ことを特徴とする請求項4に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項15】
前記歯止め解放部材は、前記駆動隔室から前記製品隔室へ伸びている、
ことを特徴とする請求項13に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項16】
前記歯止め解放部材は、前記駆動隔室から前記製品隔室へ伸びている、
ことを特徴とする請求項14に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項17】
前記ローラーの水平回転軸まわりに回転する、前記ローラーに同軸的に取り付けられた第1の一対のガイドホイールをさらに備え、
前記筐体は、前記製品隔室の対向した側面において縦に伸びた第1の一対の案内トラックを有し、前記第1の一対の案内トラックは前記第1の一対のガイドホイールをそれぞれ受け入れる、
ことを特徴とする請求項1に記載のトッピングディスペンサー。
【請求項18】
前記ローラーに接続された第2の一対のガイドホイールをさらに備え、
前記筐体は、前記駆動隔室の対向した側面において縦に伸びた第2の一対の案内トラックを有し、前記第2の一対の案内トラックは前記第2の一対のガイドホイールをそれぞれ受け入れる、
ことを特徴とする請求項17に記載のトッピングディスペンサー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−530758(P2010−530758A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513381(P2010−513381)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/067366
【国際公開番号】WO2009/002782
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(505411055)リッチ プロダクツ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】