説明

トレー機能を有するまな板

【課題】トレー機能を有するまな板を提供すること。
【解決手段】まな板本体1に、長手方向に沿って対向して設けられた一対の縦折り線2と、長手方向に直交して対向して設けられた一対の横折り線3とを設ける。まな板本体1を、縦折り線2と横折り線3とで囲まれた底面部4と、底面部4の外周辺に連接した側面部5と、縦折り線2と横折り線3とで区画され側面部5と連接する四隅部6と、で形成する。四隅部6に底面部4の角の頂点とまな板1本体の角部とを結ぶ斜め折り線7を設ける。各側面部5に、まな板本体1の外周側の辺から直交して底面部方向に向かう切り込み部8設ける。縦折り線2と横折り線3とをトレー状態に折り曲げ、四隅部6の斜め折り線7を折り曲げて三角形状の係止片部9を形成し、係止片部9と切り込み部8とを係止することで、トレーとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状態の時には、その上で食材を切ることができるまな板機能を持ち、また、折り線部を折り曲げることにより食材を入れるトレーとすることができる、トレー機能を有するまな板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に使用されるまな板は、板厚が厚い直方体状に形成されている。これらのまな板は変形できず、多種、大量の食材を包丁で切る場合には、先に切った食材を他の容器に移し替える必要があり、その際食材がこぼれるおそれがあった。また、食材を移し替えた容器を洗う必要もあり、肉等の油分を含む食材を切った後にさらに食材を切る場合には、使用したまな板自体をも洗う必要があり、洗い物が増えるという問題があった。
【0003】
これに対し、特許文献1には、構成材料として、紙及び高分子材料による積層材料、紙材料、もしくは高分子材料からなる平板を用いて、平板に切断部を形成し、切断部を挟んで隣接した切片にフラップを配設し、このフラップに切り込み部を設け、切片を重ねて、隣接したフラップの切り込み部を相互にかみ合わせるように構成された、まな板機能を有する容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−117317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のまな板機能を有する容器は、切り込み部相互のかみ合わせがはずれやすく、容器状を保持しにくいという問題があった。また、食材をまな板で切りまな板から容器に形成して仮置きしておき、さらに次の食材を切りまな板から容器に形成して仮置きするような場合、フラップが突出するように形成されているため、重ねて置くことが容易でなく、仮置き時のスペースをとっていた。さらに、切片を形成するための切断部が底面まで及んでいるので、水分のある調味料等で下味をつけようとすると、重ね合わせた切片同士の隙間から水分が漏れるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、矩形板状のまな板本体をトレー状態に変形することができるトレー機能を有するまな板であって、
該まな板本体には、長手方向に沿って対向して設けられた一対の縦折り線と、該縦折り線と直交して対向して設けられた一対の横折り線とが形成されて、該縦折り線と該横折り線とで囲まれた底面部と、該底面部の外周辺側に連接した側面部と、該縦折り線と該横折り線とで区画され該側面部と連接する四隅部と、が形成され、
各該四隅部には、該底面部の角の頂点と該まな板本体の角部とを対角線状に結ぶ斜め折り線が形成され、
各該側面部には、該まな板本体の外周側の辺から該辺に直交して該底面部方向に向かって該底面部まで至らないように、切り込み部が形成され、
一対の該縦折り線と一対の該横折り線とを折り曲げてトレー状態に形成するとともに、該四隅部の該斜め折り線を折り曲げて三角形状の係止片部を形成し、該係止片部と該切り込み部とを係止することで、トレー状態を維持することができることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、該底面部には、水切り用の孔が設けられていることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、該切り込み部は、長孔状に形成され、
該切り込み部の該まな板本体の外周辺側の角部は、該切り込み部に係止される該係止片部の折り返し線部側の角部より該折り返し線部側と反対側の角部の方が長い円弧状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、該まな板本体は、ポリプロピレン又はポリエチレンからなる材料から形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、一対の該縦折り線と一対の該横折り線と該斜め折り線が、折り曲げた時に山折りとなる側を切削した溝とされていることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、該側面部には、収納するための掛止器具に掛止可能な掛止孔が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明では、縦折り線と横折り線と斜め折り線とを折り曲げてトレー状態にしたまな板において、切り込み部に係止片部を係止することにより強固にトレー状態を保持できる。また、特許文献1の従来のまな板機能を有する容器のように上部開口縁部が突出してないので、トレー状態で積み重ねて置くことが容易となりキッチンのスペースを有効に使うことができる。さらに、切り込み部が底面部まで及んでいないため、水分のある調味料をトレー状態にしたまな板にいれて下味をつけても切り込み部から水分が漏れることがない。
【0013】
請求項2記載の発明では、水分を含んだ食材や水分の付着した食材を切る場合、食材を切った後、トレー状態に形成したまな板に入った食材を、底面部に設けた孔によって水切りをすることができる。
【0014】
請求項3記載の発明では、切り込み部のまな板本体の外周辺側の角部を、切り込み部が係止される係止片部の折り返し線部側の角部より折り返し線部側と反対側の角部の方が長い円弧状に形成することにより、係止片部を切り込み部に挿入しやすくなり、係止を容易に行なうことができる。
【0015】
請求項4記載の発明では、耐久性、耐水性のある材料を用いることで使用後洗って再使用することができる。
【0016】
請求項5記載の発明では、縦折り線と横折り線と斜め折り線を、山折りとなる側を切削した溝にすることで、山折り、谷折りのどちらにするか予め折り曲げる方向を決めることができる。係止片部を所定の切り込み部側に折り曲げるように誘導し、係止させることができるので、取扱方法を知らない者でも容易に平板状態からトレー状態にすることが可能となる。
【0017】
請求項6記載の発明では、使用しない時には、キッチンにある掛止器具に掛けて収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明における第1の実施形態のトレー機能を有するまな板を示す正面図である。
【図2】図1におけるトレー機能を有するまな板を平板状態からトレー状態にする途中の正面図である。
【図3】図1におけるトレー機能を有するまな板をトレー状態にした斜視図である。
【図4】図1におけるトレー機能を有するまな板の側面部の一部を開放して食材を移し換える時の状態図である。
【図5】図1におけるトレー機能を有するまな板をトレー状態にして積み重ねた斜視図である。
【図6】本発明における第1の実施形態のトレー機能を有するまな板の切り込み部の拡大図である。
【図7】本発明における第2の実施形態のトレー機能を有するまな板の折り線部分の(a)折り曲げた状態、(b)折り曲げない状態の断面図である。
【図8】本発明における第3の実施形態のトレー機能を有するまな板の正面図である。
【図9】本発明における第4の実施形態のトレー機能を有するまな板の正面図である。
【図10】本発明における第5の実施形態のトレー機能を有するまな板の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
本発明の第1の実施形態では、図1に示すとおり、トレー機能を有するまな板(以下、まな板本体1とする)は、シート状の材料をプレス加工で打ち抜くことにより、矩形状のまな板本体1として厚さ2mm以下の平板状に形成される。まな板本体1の材料は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン)製又は紙製である。まな板本体1上で食材を切る際には、包丁等の刃物がまな板本体1に当たるため、また、食材には水分を含むものがあるため、まな板本体1の材料は、刃物が当たっても傷がつかない程度の耐久性と、耐水性と、を備えた材料が望ましい。
【0021】
まな板本体1は、矩形板状のまな板本体1の長手方向に沿って対向して設けられる一対の縦折り線2と、長手方向に直交して対向して設けられる一対の横折り線3を備える。縦折り線2及び横折り線3は、上述したまな板本体1をプレス加工で形成する際に、金型に断面凸状の線状部を設けることにより、他の部分より、厚みを薄くし凹ませた線状の溝として形成される。これにより、縦折り線2及び横折り線3は、凹ませた側が山折りになる蝶番作用を有する。なお、各縦折り線2において図1に示す部分21は背面側が凹まされ、部分22は正面側が凹まされている。また、各横折り線3において部分31は背面側が凹まされ、部分32は正面側が凹まされている。
【0022】
まな板本体1は、一対の縦折り線2と一対の横折り線3とで囲まれて矩形状に形成されまな板本体1中央部に位置する底面部4と、底面部4の外周辺側に連接した側面部5と、縦折り線2と横折り線3とで区画され側面部5と連接する四隅部6と、で形成されている。
【0023】
図1、2、3に示すとおり、四隅部6は、底面部4の角の頂点側からまな板本体1の角部側に対角線状に結ばれる斜め折り線7を備え、斜め折り線7を折って、四隅部6の斜め折り線7の両側の部分を合わせることにより、三角形状に形成される係止片部9として構成される。なお、斜め折り線7は、上述した縦折り線2、横折り線3と同様に金型に断面凸状の線状部を設けることにより、プレス加工で形成され、背面側が凹まされる。なお、まな板本体1の角部は、本形態では円弧状に形成しているが直角に形成してもよい。
【0024】
図2、3に示すとおり、係止片部9は、側面部5に連接する係止片元部91と、後述する切り込み部8に係止される係止片先端部92と、連接する2つの側面部5の辺を兼ねて係止片先端部92を側面部5に接近、離隔可能に回動させる折り返し線部93とで構成される。
【0025】
図1、3に示すとおり、各側面部5には、まな板本体1の外周側の辺からその辺に直交して底面部4方向に向かって長孔状に切り欠かれ、係止片部9と係止される切り込み部8が設けられる。切り込み部8は、まな板本体1の外周側の辺からその辺に直交する方向に延びる長孔の長さが、折り曲げた係止片部9を係止可能な長さとされ、底面部4までは至らないように形成される。各辺の切り込み部8は、その切り込み部8に係止される係止片部9の折り返し線部93から同じ距離で、係止片部9を係止可能な位置に配置される。
【0026】
図6に示すように、本実施形態では、側面部5に設けられた切り込み部8が、その切り込み部8に係止される係止片部9の折り返し線部93側の角部81より折り返し線部93側と反対側の角部82の方が長い円弧状に形成されている。係止片部9は、四隅部6に設けた斜め折り線7を折り曲げて形成するため、係止片先端部92は硬くなり扱いにくくなるが、角部81より角部82の方を長い円弧状とすることにより、係止片先端部92の切り込み部8への挿入がスムーズになり、切り込み部8と係止片部9の係止を容易に行なうことができる。
【0027】
なお、切り込み部8は、係止片部9が挿入できる程度であれば、長孔の巾の大小を問うものではなく、本実施形態にはこだわらない。例えば、線状に形成してもよい。
【0028】
上述した構成のまな板本体1をトレー15状態にして使用する方法を以下に述べる。
【0029】
平板状態にしたまな板本体1上で食材を包丁等の刃物で切る。切った食材をまな板本体1上に載せた状態にしておく。先ず、縦折り線2と横折り線3の溝の凹部を外側になるようにして両手で折り曲げ、食材がこぼれないように上方が開口した直方体状のトレーに形成する。ここで「トレー」とは、側壁面を有した皿状の容器をいう。この時、図2に示すように、四隅部6に設けられた斜め折り線7も折り曲げられ、係止片部9が形成される。各係止片部9は、底面部4の外周辺に沿って突出するとともに、その隣に配置される係止片部9に対し、直交するように突出するように形成される。なお、係止片部9の突出方向は、本実施形態の形態にこだわらない。例えば、縦折り線2、横折り線3、斜め折り線7の溝の凹部分を表面、裏面のいずれかに形成することにより、一組の係止片部9を対向するように正面視略H字状に突出させてもよい。また、係止片部9を形成途中のトレー15の外側に突出させずに、形成途中のトレー15の内側に突出させてもよい。
【0030】
次に、図3に示すように、各係止片部9を側面部5側に折り曲げて側面部5に設けられた切り込み部8と係止させ、トレー15状態にする。切り込み部8は、係止片部9が係止できる範囲の位置に設ける必要があるが、折り返し線部93にあまり近い位置だと係止しにくくなるうえ、切り込み部8を底面部4方向に深く切り欠く必要があって、水分が切り込み部8から漏れる虞がある。また、係止片部9の先端にあまり近い位置だと係止が弱く係止片部9が外れてしまうおそれがある。よって、折り返し線部93を回動軸とした場合の、係止片部9の回動半径に対し外側から20〜30%内側にあたる位置に設けることが望ましい。
【0031】
本実施形態のトレー機能を有するまな板は、縦折り線2と横折り線3と斜め折り線7とを折り曲げてトレー15状態にしたまな板において、長孔状の切り込み部8に係止片部9を係止することにより強固にトレー状態を保持できる。また、切り込み部8が底面部4まで及んでいないため、水分のある調味料をトレー15状態にしたまな板にいれて下味をつけても切り込み部8から水分が漏れることがない。
【0032】
また、板厚が薄く(2mm以下)、軽量であるので、重ね合わせて収納しても収納スペースを取らず、持ち運びが便利なため、アウトドアでキャンプをする場合に手軽に使用できる。まな板本体1を合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製、ポリエチレン製、ナイロン製)とすれば、主に家庭で洗って繰り返し使用することができ、紙製とすれば、キャンプ等で使用後にゴミとして捨てることができる。
【0033】
また、切った食材をまな板本体1から他の容器に移し替える作業がなくなるとともに、料理に使う容器を減らすことができ、洗い物も減らすことができる。
【0034】
また、図4に示すように、トレー15に入った食材を鍋、フライパン等の調理器具に投入する際には、互いに隣に配置される2つの係止片部9の切り込み部8の係止を外して、側面部5を底面部4と同一平面状に戻して開放させてちりとり状にし、その側面部5に対向する側の側面部5を手で持って食材を調理器具に投入することができる。
【0035】
また、上述した方法で平板状態のまな板本体1からトレー15状態にした後に、キッチンの空いたスペースに食材の入ったトレー15を置いておき、新規のまな板本体1を使用して別の食材を刃物で切り、平板状態のまな板本体1からトレー15状態にするという作業を繰り返した場合には、図5に示すように、トレー15は、底面部4がフラットな状態に形成され、上部開口縁部17も突出物のないフラット状態であるので、切った食材を入れたトレー15を積み重ねて置くことができる。キッチンのスペースに余裕がない場合に有効にスペースを使うことができる。特に、アウトドアでキャンプをするような場合に有効である。
【0036】
以下に説明する実施形態については、第1の実施形態と共通する構成については同じ符号を付するものとする。
【0037】
次に、本発明における第2の実施形態のトレー機能を有するまな板を図面に基づいて説明する。図7に示すように、本形態のまな板本体1aは、縦折り線2と横折り線3と斜め折り線7とが、カッター等で切削された溝13によって形成されている。溝13は、まな板本体1aの厚さの二分の一程度の深さまで切削されて形成される。このように形成された溝13は、切削された側が山折りになり、切削されなかった側が谷折りとなる。まな板本体1aは、切削された切り面同士が干渉するため、切削された側には、折れ曲がらないことになる。山折り、谷折りをどちらにするか予め折り曲げる方向を決めることができ、取扱方法を知らない者でも容易にまな板本体1aからトレー15状態にすることができる。
【0038】
本発明における第3の実施形態のトレー機能を有するまな板を図面に基づいて説明する。図8に示すように、本形態のまな板本体1bは、底面部4に切った食材に付着した水気を切る孔16を有している。孔16は、まな板本体1b本体を打ち抜いて形成する際、同時に又は後工程で打ち抜いて形成される。本形態では、底面部4の全面に孔16を設けているが、本形態には、こだわらない。例えば、まな板本体1b本体全面に孔16を設けたり、底面部4と側面部5の全面に孔16を設けたりしてもよい。食材を切った後、トレー15状態に形成したまな板本体1cに入れた食材が、例えば、水分を含んだ食材や水分の付着した食材である場合、底面部4に設けた孔16によってその水切りをすることができる。また、先にトレー15状態にしておくことによって、通常のザルとしても使用することも可能である。
【0039】
本発明における第4の実施形態のトレー機能を有するまな板を図面に基づいて説明する。図9に示すように、本形態のまな板本体1cは、底面部4の四隅部分のみに、底面部4を打ち抜いて形成される孔16を設けている。孔16を設けた面積が狭いため、まな板としての機能を損なうことなく、かつ、水切り機能も発揮できる。使用する時は、まな板本体1cを平板状態にして食材を切り、トレー15状態にして食材を入れておき、底面部4の四隅の角のうち任意の角の頂点が一番下になる様に傾けて置く。切った食材の水分は、重力により底面部4の上述した任意の角の頂点側に流れ落ちて、底面部4の四隅部分に設けた孔16から排出される。本形態では、孔16は、底面部4の四隅部分に放射線状に設けたがこれらにはこだわらない。底面部4の対向する角部の二か所にのみ設けてもよいし、底面部4の外周辺に沿って一列に線状に設けてもよい。
【0040】
本発明における第5の実施形態のトレー機能を有するまな板を図面に基づいて説明する。図10に示すように、本形態のまな板本体1dには、対向する2つの側面部5のまな板本体1dの外周側中央部に、収納するための掛止器具に掛止可能な掛止孔12が設けられている。まな板本体1dを使用しない時には、平板状態にして掛止孔12にキッチンに設けられた掛止器具を挿入して掛止して収納することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 まな板本体
2 縦折り線
3 横折り線
4 底面部
5 側面部
6 四隅部
7 斜め折り線
8 切り込み部
81 角部
82 角部
9 係止片部
93 折り返し線部
12 掛止孔
13 溝
15 トレー
16 孔





【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形板状のまな板本体をトレー状態に変形することができるトレー機能を有するまな板であって、
該まな板本体には、長手方向に沿って対向して設けられた一対の縦折り線と、該縦折り線と直交して対向して設けられた一対の横折り線とが形成されて、該縦折り線と該横折り線とで囲まれた底面部と、該底面部の外周辺側に連接した側面部と、該縦折り線と該横折り線とで区画され該側面部と連接する四隅部と、が形成され、
各該四隅部には、該底面部の角の頂点と該まな板本体の角部とを対角線状に結ぶ斜め折り線が形成され、
各該側面部には、該まな板本体の外周側の辺から該辺に直交して該底面部方向に向かって該底面部まで至らないように、切り込み部が形成され、
一対の該縦折り線と一対の該横折り線とを折り曲げてトレー状態に形成するとともに、該四隅部の該斜め折り線を折り曲げて三角形状の係止片部を形成し、該係止片部と該切り込み部とを係止することで、トレー状態を維持することができることを特徴とするトレー機能を有するまな板。
【請求項2】
該底面部には、水切り用の孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のトレー機能を有するまな板。
【請求項3】
該切り込み部は、長孔状に形成され、
該切り込み部の該まな板本体の外周辺側の角部は、該切り込み部に係止される該係止片部の折り返し線部側の角部より該折り返し線部側と反対側の角部の方が長い円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトレー機能を有するまな板。
【請求項4】
該まな板本体は、ポリプロピレン又はポリエチレンからなる材料から形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のトレー機能を有するまな板。
【請求項5】
一対の該縦折り線と一対の該横折り線と該斜め折り線が、折り曲げた時に山折りとなる側を切削した溝とされていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のトレー機能を有するまな板。
【請求項6】
該側面部には、収納するための掛止器具に掛止可能な掛止孔が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のトレー機能を有するまな板。















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−30842(P2011−30842A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180907(P2009−180907)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(500356533)株式会社エッチアイ技研 (2)
【Fターム(参考)】