説明

ナノカーボンソープ

【課題】吸着力、美白効果、遠赤外線効果、抗菌効果がある固形石鹸を提供する。
【解決手段】(1)顔面、身体等の皮膚の洗浄に適した石鹸の素地及びエキス等の添加物に、植物性活性炭素の200メッシュ程度の微粉末を加え、石鹸の半分2となる部分を製造する。(2)頭髪の洗浄に適した石鹸の素地及びエキス等の添加物に、植物性活性炭素の300メッシュ程度の微粉末を加え、石鹸の半分3となる部分を製造する。(3)上記の2及び3のいずれかを先に型枠に入れ、固まったのちに他方を加え成形する。(4)触感で判別できるように、3面の中心部を凹型等1にして形状を替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
綿花等の植物を、900℃前後の高熱で炭化させ、さらに1200℃前後の高熱で活性化処理された植物性活性炭素は、形成された毛細管状の超微孔の表面積が大きく、綿花を活性炭素化したものは、比表面積が1グラムで1500m以上あり、吸着能力が最も優れた物質である。
このため、濾過材として化学、医療の分野で広く使用されているが、この吸着力を活用し、植物性活性炭素の粉末を洗顔用、身体用、頭髪用等の石鹸の製造時に原料として加えれば、皮膚や頭髪の汚れを吸着するため洗浄効果が上がり、また、脱色効果(メチレンブルー値800mg</1g)があることから、美白効果等の相乗的効果が生まれる。
併せて、石鹸を使用便利な形状にする。
【背景技術】
【0002】
現在市販されている化粧石鹸類は、高級感を出すために化学的原料に依存する傾向にあり、効果を高めることと安全性の関連に問題があった。
また、洗浄を目的とした原材料の組み合わせが主体で、安全で吸着効果の高い原料を加えることがみられなかった。
この他、商品のアイテムが増えたことにより、固形、液状、ジェル状等の洗剤が出現し、使い方が煩雑化して返って不便になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
吸着作用があり安心して使用できる天然由来の植物性活性炭素を原料に加えることにより、効果が高く使いやすい固形石鹸をつくる。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、植物性活性炭素を、粒子の異なる2種類の粉末にして、各々を石鹸の半分づつに原料として加え、別々の用途をもつ固形石鹸を発明した。
顔面及び身体を洗う石鹸に比較して、頭部(頭髪)を洗う石鹸には、植物性活性炭素の粒子が細かい方が適している。
この為、石鹸の半分(A)には粒子の粗い植物性活性炭素を入れ、片方の半分(B)には粒子の細かい植物性活性炭素が入った石鹸にする。
これにより、ひとつの石鹸で顔面及び身体と頭髪を洗うことに適した、二面性をもった石鹸ができる。
また、触感でいずれの面かを判断できるように、片面の形状を変える。
【発明を実施するための形態】
【0005】
▲1▼顔面、身体等の皮膚の洗浄に適した石鹸の素地及びエキス等の添加物に、植物性活性炭素の200メッシュ程度の微粉末を加え、石鹸の半分(A)となる部分を製造する。
▲2▼頭髪の洗浄に適した石鹸の素地及びエキス等の添加物に、植物性活性炭素の300メッシュ程度の微粉末を加え、石鹸の半分(B)となる部分を製造する。
▲3▼上記の(A)及び(B)のいずれかを先に型枠に入れ、固まったのちに他方を加え成形する。
▲4▼触感で判別できるように、(B)面の中心部を凹型等にして形状を替える。
【発明の効果】
【0006】
▲1▼植物性活性炭素のもつ吸着力、美白効果、遠赤外線効果、抗菌効果により付加効力の高い石鹸になる。
▲2▼相違する両面により、ひとつの石鹸で頭髪と顔面・身体の両方(全身)が洗える。
▲3▼形状の違いにより、触感で使い分けができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】石鹸の凹型にくぼんだ面からの図
【図2】石鹸の縦の断面図
【符合の説明】
【0008】
(1)凹型の空間部分
(2)石鹸の半分(A部分)
(3)石鹸の半分(B部分)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)植物性活性炭素の粒子のサイズが異なる2種類の粉末が、原料として石鹸の各半分に別々に加えられた石鹸。
(ロ)片面が触感で識別できるように変形している石鹸。
以上のごとく構成された植物性活性炭素を使用した石鹸

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−68843(P2011−68843A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239811(P2009−239811)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(504241770)
【Fターム(参考)】