説明

ナノ粒子の溶液およびナノ粒子の懸濁物の両者を有する局所用薬学的調製物ならびに該調製物をもって急性疼痛および慢性疼痛を処置する方法

本発明は、局所用薬学的調製物、およびそれによる急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症の処置方法に関する。その調製物は、溶媒中の活性な薬学的成分のナノ粒子の懸濁物と密接に組み合わされそしてそれと密接に接触している、その溶媒中の活性な薬学的成分の飽和溶液、およびその薬学的に許容可能なキャリアを有し、そして、その調製物は局所的に投与される。1つの実施態様において、本発明は、治療的に有効な量のナノサイズ非ステロイド性抗炎症薬、および局所投与に適する、そのための薬学的に許容可能なキャリアを含む、薬学的調製物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、米国特許法第119条(e)項の下、2009年8月6日に出願された米国仮特許出願第61/273,473号の利益を主張し、この米国仮特許出願の全体の内容は、本明細書中に参考として援用される。
【0002】
本発明の分野
本発明は、局所用薬学的調製物に関する。本発明はまた、該調製物をもって急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法に関する。本発明の調製物は、溶媒中の活性な薬学的成分のナノ粒子の懸濁物と密接に組み合わせ、そして該懸濁物と接触する、その溶媒中の活性な薬学的成分の飽和溶液、および局所投与に適したその薬学的に許容可能なキャリアを有する。
【背景技術】
【0003】
本発明の背景
当該技術は、局所用薬学的調製物を調製する方法、ならびにヒトおよび動物の両方において、疼痛および炎症を扱うことが豊富にある。世界中の医学文献および特許は、あらゆる所定の状況においてより成功した、または成功しなかった、これらの状態を処置し得る多くの方法を記載する。より最近では、多くの研究者が、活性な薬学的成分のより小さい、いわゆるナノ粒子が提供する、増強された投与によって、より良好な臨床的成功を達成することを期待して、活性な薬学的成分の小さな粒子を用いることに焦点を当てている。
【0004】
例えば、ABsize Incに譲渡された特許文献1は、レーザービームによって活性な薬学的成分のナノ粒子を創製する技術を記載する。ABsizeに譲渡された関連する公開出願は、特許文献2および特許文献3である。他のレーザービームナノサイズ化技術は、Kawakamiらによって、特許文献4、特許文献5、および特許文献6において示される。しかし、これらの刊行物はナノ粒子の創製、および例えば注射用剤の調製におけるそれらの使用のための様々な技術を記載するが、それらは局所用調製物について記載していないし、急性疼痛および炎症の処置においてどのように局所用調製物を有効に利用し得るかも記載していない。
【0005】
従って、局所に適用する薬学的調製物を提供すること、およびより高い濃度の活性な薬学的成分を有する該薬学的調製物をもって、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法を提供することが、本発明の目的である。本発明の薬学的調製物は、有効な結果を達成するために通常全身性に投与される用量と比較して、使用する活性薬剤のより低い投与量を可能にすることが企図される。より低い投与量の活性薬剤の使用は、より良好な臨床的有効性および副作用の抑制をもたらし、それは現在の治療よりも長期間の処置を可能にすることがさらに企図される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】

【特許文献1】米国公開出願第2008/0237376号明細書
【特許文献2】米国公開出願第2007/0284769号明細書
【特許文献3】米国公開出願第2008/0217445号明細書
【特許文献4】米国公開出願第2006/0257489号明細書
【特許文献5】米国公開出願第2007/0114306号明細書
【特許文献6】米国公開出願第2007/0152360号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、薬学的調製物、ならびに急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症、およびその関連する症状の処置方法に関する。
【0008】
1つの実施態様において、本発明は、治療的に有効な量のナノサイズ非ステロイド性抗炎症薬、および局所投与に適する、そのための薬学的に許容可能なキャリアを含む、薬学的調製物に関する。その調製物を、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症、およびその関連する症状の処置のために、局所的に投与する。
【0009】
別の実施態様において、本発明の薬学的調製物はさらに、有効な量の局所麻酔薬を含む。
【0010】
非ステロイド性抗炎症薬を、1000nm未満、主に200〜500nmまたは1〜200nmの範囲、好ましくは10〜100nmまたは50〜100nm、および最も好ましくは約40〜60nm(最も長い軸にそって測定して)の平均粒子サイズを有するナノ粒子にナノサイズ化する。医薬成分が不活性なナノサイズのキャリアに吸収されるのとは反対に、非ステロイド性抗炎症薬自体がナノサイズ化されるということが理解されるべきである。
【0011】
本発明の調製物は、例えば関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症、痛風および偽痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛および片頭痛、術後痛、ヘルペス後神経痛、神経障害性疼痛、軟部組織損傷、挫傷、捻挫、打撲傷、肩、肘、手首または膝の腱炎および滑液包炎、手根管症候群、外側上顆炎(lateral epicondylosis)、腰痛および損傷等に関連する炎症の結果としての、急性および/または慢性の疼痛の処置に有用である。本発明は、新規の非ステロイド性抗炎症薬に向けられたものではないことが理解される。むしろ、本発明は、その局所投与の有効性を改善するようにナノサイズ化された、公知の薬剤の使用に向けられる。本発明は、上記で言及された疾患を処置するのではなく、それに伴う炎症および疼痛を処置することも理解される。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の1つの実施態様において、その薬学的調製物は、治療的に有効な量の固体薬物、および特にアセクロフェナク、アルミノプロフェン、アパゾン、アスピリン、ベノキサプロフェン、ブチブフェン、カルプロフェン、デクスケトプロフェン、ジクロフェナク、ジフェンピラミド、ジフルニサル、ドロキシカム、フェンブフェン(enbufen)、エトドラク、フェノプロフェン、フルフェナム酸、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロルノキシカム、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、ピルプロフェン、プラノプロフェン、サリチル酸、スリンダク、スプロフェン、テノキシカム、チアプロフェン酸、およびトルメチン、およびその薬学的に許容可能な塩およびエステルから成る群から選択される、非ステロイド性抗炎症薬のナノサイズ化された粒子、および局所投与に適するそのための薬学的に許容可能なキャリアを含む。好ましい種類の非ステロイド性抗炎症薬は、オキシカムの部類のNSAIDである。現在好ましい非ステロイド性抗炎症薬は、ジクロフェナク、ケトプロフェン、ケトロラク、およびピロキシカムであり、同時に、現在好ましい非ステロイド性抗炎症薬はピロキシカムである。
【0013】
本発明の別の実施態様において、その薬学的調製物は、治療的に有効な量の、上記で述べたような非ステロイド性抗炎症薬のナノサイズ化された粒子を、アルチカイン、ベンゾカイン、ブピバカイン、ジブカイン、エチドカイン、レボブピバカイン、リドカイン、メピバカイン、ピペロカイン、プリロカイン、ロピバカイン、テトラカイン、およびトリメカインから成る群から選択される局所麻酔薬と組み合わせて有する。現在好ましい局所麻酔薬は、ブピバカイン、リドカイン、プリロカイン、およびテトラカインであり、同時に、現在好ましい局所麻酔薬はリドカインである。
【0014】
非ステロイド性抗炎症薬のナノ粒子を、あらゆる適当なナノサイズ化技術によって、好ましくはレーザービーム、より好ましくは1から1,000mJ/cmの励起強度を有するパルスレーザービームの使用によって調製し得る。レーザービームナノサイズ化技術は、ABsize,Inc.譲渡された、米国公開出願第20080237376号、およびこれもABsize,Inc.譲渡された関連する米国公開出願20070284769および20080217445によって示される。他のレーザービームナノサイズ化技術が、Kawakamiらによって、米国公開出願20060257489、20070114306、および20070152360において示される。全てのこれらの公報は、その全体として本明細書中で参考文献に組み込まれる。
【0015】
好ましいナノサイズ化技術は、米国公開出願20080237376のレーザービーム技術であり、その技術はLiNTEC技術(レーザーナノ粒子化技術(Laser−induced Nanolization Technology))と呼ばれる。本発明の実施においてその技術(technique)または技術(technology)を用いることは、当該分野で周知の方法に従って、使用される特定の非ステロイド性抗炎症薬の吸収波長を決定すること、および米国公開出願20080237376によって示される条件下で、その薬剤によって吸収される波長をその薬剤に照射することを必要とする。一般的に、水などの適当な溶媒中の非ステロイド性抗炎症薬に、200〜800nmの波長を有するレーザービーム、好ましくは約数フェムト秒から約数百ナノ秒の範囲のパルス幅を有するパルスレーザーを照射することを意味する。その吸収により、非ステロイド性抗炎症薬がナノサイズ化し、それにより照射が起こる前の溶解している量と比較して、そのときまで可溶性でない非ステロイド性抗炎症薬の一部が溶解し、一方非ステロイド性抗炎症薬の不溶性のナノサイズ化した粒子の一部を溶媒中に懸濁した状態のまま残す。その溶液および懸濁物は、お互いに密接に接触しそして組み合わされており、そして本発明の局所用調製物の調製においてろ過無しに直接使用されるのはその組み合わせ物である。LiNTEC技術は、40〜60nmの平均粒子サイズを有するナノ粒子を生成するのに有用であり、それは本発明の実施において使用するために特に適している。
【0016】
本発明の薬学的調製物は、当該分野で公知のあらゆる手段によって局所的に投与されることが意図される。それは例えばクリーム、ゲル、ローション、軟膏、および経皮パッチを含む。全身性投与によって起こり得る望ましくない副作用を可能な限り最小限にするように、本発明の薬学的調製物が局所的に投与されることが重要である。
【0017】
上記で列挙した非ステロイド性抗炎症薬に関して、本発明は、約600mg/日の特定の用量を含めて、約20mgから約2,000mg/日、好ましくは約200mgから約1,000mg/日のアセクロフェナク;約270mg/日の特定の用量を含めて、約9mgから約900mg/日、好ましくは約90mgから約450mg/日のアルミノプロフェン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のアパゾン;約12,000mg/日の特定の用量を含めて、約400mgから約40,000mg/日、好ましくは約4,000mgから約20,000mg/日のアスピリン;約1,800mg/日の特定の用量を含めて、約60mgから約6,000mg/日、好ましくは約600mgから約3,000mg/日のベノキサプロフェン;約9,000mg/日の特定の用量を含めて、約300mgから約30,000mg/日、好ましくは約3,000mgから約15,000mg/日のブチブフェン;約300mg/日の特定の用量を含めて、約10mgから約1,000mg/日、好ましくは約100mgから約500mg/日のカルプロフェン(carproen);約150mg/日の特定の用量を含めて、約5mgから約500mg/日、好ましくは約50mgから約250mg/日のデクスケトプロフェン;約600mg/日の特定の用量を含めて、約20mgから約2,000mg/日、好ましくは約200mgから約1,000mg/日のジクロフェナク;約600mg/日の特定の用量を含めて、約20mgから約2,000mg/日、好ましくは約200mgから約1,000mg/日のジフェンピラミド;約3,000mg/日の特定の用量を含めて、約100mgから約10,000mg/日、好ましくは約1,000mgから約5,000mg/日のジフルニサル;約60mg/日の特定の用量を含めて、約2mgから約200mg/日、好ましくは約20mgから約100mg/日のドロキシカム;約3,000mg/日の特定の用量を含めて、約100mgから約10,000mg/日、好ましくは約1,000mgから約5,000mg/日のエトドラク;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のフェンブフェン;約3,600mg/日の特定の用量を含めて、約120mgから約12,000mg/日、好ましくは約1,200mgから約6,000mg/日のフェノプロフェン;約1,800mg/日の特定の用量を含めて、約60mgから約6,000mg/日、好ましくは約600mgから約3,000mg/日のフルフェナム酸;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のフルルビプロフェン;約9,000mg/日の特定の用量を含めて、約300mgから約30,000mg/日、好ましくは約3,000mgから約15,000mg/日のイブプロフェン;約300mg/日の特定の用量を含めて、約10mgから約1,000mg/日、好ましくは約100mgから約500mg/日のインドメタシン;約2,400mg/日の特定の用量を含めて、約80mgから約8,000mg/日、好ましくは約800mgから約4,000mg/日のインドプロフェン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のケトプロフェン;約120mg/日の特定の用量を含めて、約4mgから約400mg/日、好ましくは約40mgから約200mg/日のケトロラク;約48mg/日の特定の用量を含めて、約1.6mgから約160mg/日、好ましくは約16mgから約80mg/日のロルノキシカム;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のメクロフェナム酸;約3,000mg/日の特定の用量を含めて、約100mgから約10,000mg/日、好ましくは約1,000mgから約5,000mg/日のメフェナム酸;約45mg/日の特定の用量を含めて、約1.5mgから約150mg/日、好ましくは約15mgから約75mg/日のメロキシカム;約3,000mg/日の特定の用量を含めて、約100mgから約10,000mg/日、好ましくは約1,000mgから約5,000mg/日のナブメトン;約4,500mg/日の特定の用量を含めて、約150mgから約15,000mg/日、好ましくは約1,500mgから約7,500mg/日のナプロキセン;約3,600mg/日の特定の用量を含めて、約120mgから約12,000mg/日、好ましくは約1,200mgから約6,000mg/日のオキサプロジン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のフェニルブタゾン;約60mg/日の特定の用量を含めて、約2mgから約200mg/日、好ましくは約20mgから約100mg/日のピロキシカム;約1,800mg/日の特定の用量を含めて、約60mgから約6,000mg/日、好ましくは約600mgから約3,000mg/日のピルプロフェン;約12,000mg/日の特定の用量を含めて、約400mgから約40,000mg/日、好ましくは約4,000mgから約20,000mg/日のサリチル酸;約1,200mg/日の特定の用量を含めて、約40mgから約4,000mg/日、好ましくは約400mgから約2,000mg/日のスリンダク;約60mg/日の特定の用量を含めて、約2mgから約200mg/日、好ましくは約20mgから約100mg/日のテノキシカム;約1,800mg/日の特定の用量を含めて、約60mgから約6,000mg/日、好ましくは約600mgから約3,000mg/日のチアプロフェン酸;および約5,400mg/日の特定の用量を含めて、約180mgから約18,000mg/日、好ましくは約1,800mgから約9,000mg/日のトルメチンを使用することを企図する。当該分野で公知のような、薬学的に許容可能な塩および酸を使用し得、毎日の用量は上記で述べた薬剤の量を提供するような用量である。下記の実施例10〜21の局所処方物が、処方物中の非ステロイド性抗炎症薬および局所麻酔薬のパーセンテージで与えられるが、それでもその処方物については上記で述べたような非ステロイド性抗炎症薬の投与量を送達することが意図されている。
【0018】
上記で列挙した局所麻酔薬に関して、本発明は、約600mg/日の特定の用量を含めて、約20mgから約2,000mg/日、好ましくは約200mgから約1,000mg/日のアルチカイン;約525mg/日の特定の用量を含めて、約17.5mgから約1,750mg/日、好ましくは約175mgから約875mg/日のブピバカイン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のエチドカイン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のレボブピバカイン;約900mg/日の特定の用量を含めて、約30mgから約3,000mg/日、好ましくは約300mgから約1,500mg/日のリドカイン;約1,200mg/日の特定の用量を含めて、約40mgから約4,000mg/日、好ましくは約400mgから約2,000mg/日のメピバカイン;約240mg/日の特定の用量を含めて、約8mgから約800mg/日、好ましくは約80mgから約400mg/日のプリロカイン;約600mg/日の特定の用量を含めて、約20mgから約2,000mg/日、好ましくは約200mgから約1,000mg/日のロピバカイン;および約30mg/日の特定の用量を含めて、約1mgから約100mg/日、好ましくは約10mgから約50mg/日のテトラカインを使用することを意図する。下記の実施例10〜21の局所用処方物は、処方物中の非ステロイド性抗炎症薬および局所麻酔薬のパーセンテージで提供されるが、その処方物についてはそれでも上記で述べた局所麻酔薬の投与量を送達することが意図されている。
【0019】
上記の投与範囲において、詳述された成分の量は、患者に対する局所投与を行うために負荷した量である。実際に患者に送達された成分の量は、負荷した量より少なく、そして皮膚を通した薬剤浸透の速度、適用の総面積、適用の期間および当該分野で周知の他の因子の全てなどの因子に依存する。各成分に関して広い範囲が上記で提供されたが、非ステロイド性抗炎症薬のナノ粒子を用いることによって、通常の粒子サイズを用いるよりも、皮膚を通ってより多くの薬剤を送達し得ることが予期される。局所用調製物または経皮パッチにおいて負荷した薬学的用量の少しの割合(典型的には1〜5%)のみが、皮膚を通って浸透することができ、そしてその過程は濃度勾配によって推進されることが周知である。非ステロイド性抗炎症薬のナノ粒子を用いることによって、過飽和濃度および懸濁を達成し得、それを局所用調製物または経皮パッチにおいて使用するのに適する薬学的処方物を調製するために直接使用し得る。この型のナノ粒子薬剤の局所用調製物および経皮パッチは、通常の局所用調製物および経皮パッチと比較して、増強された皮膚浸透および透過性を有し、増強された薬剤送達能力、より柔軟および適切な投与レジメ(例えばより小さいパッチサイズ)、およびより重要なことには臨床的利益をもたらすことが予期される。局所および経皮送達のためのそのようなナノ粒子の薬学的調製物は、局所および経皮送達のための通常の粒子調製物の臨床的効果よりもより良好な臨床的効果を提供し、一方経口剤形または注射剤などの全身性送達経路と比較して、限定された全身性の曝露および抑制された副作用プロファイルを保持することが企図される。
【0020】
本発明の調製物を、部分的には各特定の個人の必要性、および利用する薬剤の局所用剤形に依存して、毎日、毎週、または毎月でも使用し得る。好ましくは、本発明の調製物を毎日、週に1回、2週間毎に1回、または1ヶ月に1回適用し得る。有用な結果が確認されたら、その個人に維持レジメを行い得、ここでその治療はそれらの有用な結果を維持するために必要に応じて定期的に施されるが、その治療を最初に行ったときの投与レジメと同じ投与レジメを必ずしも有する訳ではない。予期されるように、これは個人によって異なり得る。
【0021】
具体的に名前を挙げた本発明の非ステロイド性抗炎症薬および局所麻酔薬の全ては周知である。全てまたはいくつかのものは、一般に複数の供給源から市販されており、そしてもしそうでなければ、その化学的製造方法が特許文献に記載されているので、それゆえ本明細書中でさらに記載する必要はない。これらの成分を、薬学的調製物における使用に適していることが当該分野で公知であるあらゆる化学的形態、例えば酸形態(例えばナプロキセン)または薬学的に許容可能な塩形態(例えばナプロキセンナトリウム)で使用し得る。
【0022】
本発明の調製物は、当業者に公知であるような、局所送達に適するあらゆる薬学的に許容可能なキャリアを含む。本発明において使用するのに適する様々な局所剤形への、本発明の調製物の薬学的製造方法は、当業者に周知であるので(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、1990において示されるように)、それゆえ本明細書中でさらに記載する必要はない。局所送達形態はそれぞれ、本発明の調製物において見出される、治療量の薬剤または薬剤の混合物を、本発明の有用な効果を達成するために、いくらかの所定の期間にわたって局所的に吸収されることが意図される部位または複数の部位に送達する。その送達形態を、本発明の調製物の成分の迅速なまたは即時の放出のために、またはより長い期間にわたり制御された放出または徐放のために調製し得る。
【0023】
NSAIDが接着層に存在するマトリックスパッチ、またはリザーバーパッチ等のような、あらゆる型の経皮パッチを使用し得る。そのパッチはまた、例えばアミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、エデト酸二ナトリウム、ゼラチン、グリセリン、カオリン、メチルパラベン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、プロピレングリコール、プロピルパラベン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、D−ソルビトール、酒石酸、および尿素を含む、薬学的局所用処方物のための典型的な不活性成分を含む。
【実施例】
【0024】
本発明の調製物、非ステロイド性抗炎症薬のナノサイズ化を含む、それらの調製方法、および本発明の様々な局所送達形態を、以下の特定の実施態様によって例示する。
【0025】
実施例1
LiNTECナノサイズ化技術:上記で記載したNSAIDおよび/または局所麻酔薬などの、活性な薬学的成分(複数可)の固体粒子を、水などの水性溶媒に分散させ、それをボルテックスおよび/または超音波処理すると、一部の粒子は溶解し、そして一部の粒子は固体として残る。次いでこの活性な薬学的成分(複数可)の溶液および懸濁物に、使用する特定の薬学的作用物質(複数可)に基づいた適当な波長の照射によるレーザー照射を利用する、LiNTECナノサイズ化技術を受けさせる。得られた調製物は、活性な薬学的成分(複数可)の溶液およびナノ粒子の懸濁物であり、ナノ粒子のサイズは5から500nm、好ましくは10から200nm、そして最も好ましくは20〜100nmである。次いでこの調製物を、局所および/または経皮送達に適した薬学的処方物のために使用する。
【0026】
実施例2(ピロキシカムのみを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した手順に従って調製した60mgのピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。60mgのピロキシカムを有する代わりに、そのパッチは30mg、40mg、50mg、70mg、80mg、または100mgのピロキシカムを有し得る。そのパッチのサイズは、2cm×3cm、3cm×4cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0027】
実施例3(ピロキシカムおよびリドカインを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、60mgのピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。60mgのピロキシカムおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは30mg、40mg、50mg、70mg、80mg、または100mgのピロキシカムおよび200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、1,000mg、1,500mg、または2000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、3cm×5cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0028】
実施例4(メロキシカムのみを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、45mgのメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。45mgのメロキシカムを有する代わりに、そのパッチは5mg、15mg、30mg、55mg、70mg、85mg、100mg、または150mgのメロキシカムを有し得る。そのパッチのサイズは、3cm×5cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0029】
実施例5(メロキシカムおよびリドカインを有するパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、45mgのメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を治療するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。45mgのメロキシカムおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは5mg、15mg、30mg、55mg、70mg、85mg、100mg、または150mgのメロキシカムおよび200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、1,000mg、1,500mg、または2000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0030】
実施例6(ケトプロフェンのみを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、900mgのケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液を含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。900mgのケトプロフェンを有する代わりに、そのパッチは100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、1,000mg、または1,500mgのケトプロフェンを有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0031】
実施例7(ケトプロフェンおよびリドカインを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、900mgのケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。900mgのケトプロフェンおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、1,000mg、または1,500mgのケトプロフェンおよび200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、1,000mg、1,500mg、または2000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0032】
実施例8(ジクロフェナクのみを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、600mgのジクロフェナクナノ粒子の懸濁物/溶液を含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。600mgのジクロフェナクを有する代わりに、そのパッチは100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、700mg、800mg、900mg、1,000mg、または1,500mgのジクロフェナクを有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0033】
実施例9(ジクロフェナクおよびリドカインを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、600mgのジクロフェナクナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、2日に1回、3日に1回、または5〜7日に1回適用することが意図される。600mgのジクロフェナクおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、700mg、800mg、900mg、1,000mg、または1,500mgのジクロフェナクおよび200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、1,000mg、1,500mg、または2000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0034】
実施例10(ピロキシカムのみを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、0.5%のピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のピロキシカムを有する代わりに、そのゲルは、0.1%、0.25%、0.75%、1%、2%、3%、4%、5%、または10%のピロキシカムを有し得る。
【0035】
実施例11(ピロキシカムおよびリドカインを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、0.5%のピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のピロキシカムおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのゲルは、0.1%、0.25%、0.75%、1%、2%、3%、4%、5%、または10%のピロキシカムおよび1%、2%、3%、4%、5%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0036】
実施例12(メロキシカムのみを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、0.5%のメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のメロキシカムを有する代わりに、そのゲルは、0.1%、0.25%、0.75%、1%、2%、3%、4%、5%、または10%のメロキシカムを有し得る。
【0037】
実施例13(メロキシカムおよびリドカインを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、0.5%のメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のメロキシカムおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのゲルは、0.1%、0.25%、0.75%、1%、2%、3%、4%、5%、または10%のメロキシカムおよび1%、2%、3%、4%、5%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0038】
実施例14(ケトプロフェンのみを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、5%のケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日3〜5回適用することが意図される。5%のケトプロフェンを有する代わりに、そのゲルは、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%または10%のケトプロフェンを有し得る。
【0039】
実施例15(ケトプロフェンおよびリドカインを含むゲル)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、5%のケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用ゲル調製物を調製する。そのゲルを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日3〜5回適用することが意図される。5%のケトプロフェンおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのゲルは、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%または10%のケトプロフェンおよび1%、2%、3%、4%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0040】
実施例16(ピロキシカムのみを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1で記載された技術に従って調製した、0.5%のピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。そのクリームを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日3〜5回適用することが意図される。0.5%のピロキシカムを有する代わりに、そのクリームは、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、または5%のピロキシカムを有し得る。
【0041】
実施例17(ピロキシカムおよびリドカインを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、0.5%のピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。それを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のピロキシカムおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのクリームは、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、または5%のピロキシカムおよび1%、2%、3%、4%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0042】
実施例18(メロキシカムのみを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、0.5%のメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。そのクリームを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日3〜5回適用することが意図される。0.5%のメロキシカムを有する代わりに、そのクリームは、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、または5%のメロキシカムを有し得る。
【0043】
実施例19(メロキシカムおよびリドカインを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、0.5%のメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。そのクリームを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。0.5%のメロキシカムおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのクリームは、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1%、2%、3%、4%、または5%のメロキシカムおよび1%、2%、3%、4%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0044】
実施例20(ケトプロフェンのみを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、5%のケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液を含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。そのクリームを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日3〜5回適用することが意図される。5%のケトプロフェンを有する代わりに、そのクリームは、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%、または10%のケトプロフェンを有し得る。
【0045】
実施例21(ケトプロフェンおよびリドカインを含むクリーム)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、5%のケトプロフェンナノ粒子の懸濁物/溶液および5%のリドカインを含む処方物を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための局所用クリーム調製物を調製する。そのクリームを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が1日1回、1日2回、または1日に3〜5回適用することが意図される。5%のケトプロフェンおよび5%のリドカインを有する代わりに、そのクリームは、1%、2%、3%、4%、6%、7%、8%、9%、または10%のケトプロフェンおよび1%、2%、3%、4%、6%、8%、または10%のリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0046】
実施例22(ピロキシカムのみを含むリザーバー型のパッチ)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、100mgのピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む薬剤リザーバーから分けられた接着層および多孔性膜を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。そのパッチを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。100mgのピロキシカムを有する代わりに、そのパッチは、30mg、40mg、50mg、60mg、80mgまたは150mg、または200mgのピロキシカムを有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0047】
実施例23(ピロキシカムおよびリドカインを含むリザーバー型のパッチ)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、100mgのピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む薬剤リザーバーから分けられた接着層および多孔性膜を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。100mgのピロキシカムおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、80mg、150mg、または200mgのピロキシカムおよび300mg、500mg、1,000mg、1,500mg、2,000mg、または3,000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。
【0048】
実施例24(メロキシカムのみを含むリザーバー型のパッチ)
水性基剤中に、75mgのメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液を含む薬剤リザーバーから分けられた接着層および多孔性膜から成る、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。そのパッチを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。75mgのメロキシカムを有する代わりに、そのパッチは、5mg、10mg、15mg、30mg、40mg、50mg、60mg、80mg、100mg、または150mgのメロキシカムを有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0049】
実施例25(メロキシカムおよびリドカインを含むリザーバー型のパッチ)
水性基剤中に、実施例1の技術に従って調製した、75mgのメロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む薬剤リザーバーから分けられた接着層および多孔性膜を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。そのパッチを、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。75mgのメロキシカムおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは、5mg、10mg、15mg、30mg、40mg、50mg、60mg、80mg、100mg、または150mgのメロキシカムおよび300mg、500mg、1,000mg、1,500mg、2,000mg、または3,000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0050】
実施例26(ケトロラクのみを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した手順に従って調製した、120mgのケトロラクナノ粒子の懸濁物/溶液を含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。120mgのケトロラクを有する代わりに、そのパッチは40mg、60mg、80mg、100mg、140mg、160mg、180mg、または200mgのケトロラクを有し得る。そのパッチのサイズは、2cm×3cm、3cm×4cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0051】
実施例27(ケトロラクおよびリドカインを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、120mgのケトロラクナノ粒子の懸濁物/溶液および900mgのリドカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。120mgのケトロラクおよび900mgのリドカインを有する代わりに、そのパッチは40mg、60mg、80mg、100mg、140mg、160mg、180mg、または200mgのケトロラクおよび200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、1,000mg、1,500mg、または2000mgのリドカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、3cm×5cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0052】
実施例28(ピロキシカムおよびプリロカインを含むパッチ)
水性基剤中に、実施例1で記載した技術に従って調製した、60mgのピロキシカムナノ粒子の懸濁物/溶液および240mgのプリロカインを含む接着物質を有する、ヒトにおいて急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置するための経皮パッチを調製する。それは、膝、肩、腰のような最も疼痛を感じる領域の皮膚に、患者が毎日1回、2日毎に1回、3日毎に1回、または5〜7日毎に1回適用することが意図される。60mgのピロキシカムおよび240mgのプリロカインを有する代わりに、そのパッチは20mg、30mg、40mg、50mg、70mg、80mg、90mg、または100mgのピロキシカムおよび80mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、または400mgのプリロカインを、あらゆる医学的に適する組み合わせで有し得る。そのパッチのサイズは、3cm×5cm、5cm×7cm、7cm×10cm、10cm×14cm等であり得る。
【0053】
以下の理論に拘束されることなく、その活性な薬学的成分(例えばピロキシカム)は一般的に、ナノサイズ化前の飽和においてその適当な溶媒(例えば水)に少ししか溶解しない。ナノサイズ化によって、活性成分粒子の表面積が顕著に増加するので、可溶性が顕著に増加し、そして従って、ある点においてその得られた調製物は、ナノサイズ化技術を行う前のものと比較して、「過飽和」であると考えられ得る。局所投与(例えば経皮パッチ、ゲル、またはクリームとして)のための薬学的調製物としての使用において、活性な薬学的成分の懸濁粒子および可溶化した活性な薬学的成分の間に、動的平衡が存在し、そのため、可溶化した活性な薬学的成分が皮膚を通って輸送されるにつれて、活性な薬学的成分の懸濁粒子によって可溶化した活性な薬学的成分が溶液中に補充されると考えられる。従って、本発明の薬学的調製物は、活性な薬学的成分が懸濁物中に留まる限り、そしてその後全てのまたは実質的に全ての活性な薬学的成分が枯渇するまでしばらくは、自己補給型デポーとして作用すると考えられる。多くの薬学的活性成分が、本発明の局所用調製物中に存在する場合も、同じことがあてはまり、そして多くの治療領域(例えば疼痛管理、眼科学等)における活性な薬学的成分(エストロゲン、ニコチン、ニトログリセリン等)に対して適用可能である。
【0054】
本発明の様々な実施態様が記載されたが、その様々な修飾および適応が当業者に明らかであることが理解されるべきである。そのような修飾および適応は、以下の特許請求の範囲によってのみ制限される本発明の範囲内であると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
局所投与のための薬学的調製物であって、該調製物は、活性な薬学的成分の処方物を、そのための薬学的に許容可能な非ナノ粒子キャリア中に含み、該活性な薬学的成分の処方物は、該活性な薬学的成分の、そのための溶媒での飽和溶液であり、該飽和溶液は、該溶媒中の該活性な薬学的成分のナノ粒子の懸濁物と密接に組み合わされ、そして密接に接触している、調製物。
【請求項2】
前記活性な薬学的成分は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)である、請求項1に記載の調製物。
【請求項3】
前記活性な薬学的成分は、アセクロフェナク、アルミノプロフェン、アパゾン、アスピリン、ベノキサプロフェン、ブチブフェン、カルプロフェン、デクスケトプロフェン、ジクロフェナク、ジフェンピラミド、ジフルニサル、ドロキシカム、フェンブフェン(enbufen)、エトドラク、フェノプロフェン、フルフェナム酸、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロルノキシカム、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、ピルプロフェン、プラノプロフェン、サリチル酸、スリンダク、スプロフェン、テノキシカム、チアプロフェン酸、およびトルメチン、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩、エステル、または他の誘導体から成る群から選択される、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)である、請求項1に記載の調製物。
【請求項4】
前記活性な薬学的成分は、ジクロフェナク、ケトプロフェン、ケトロラク、およびピロキシカムから成る群から選択される、請求項1に記載の調製物。
【請求項5】
前記活性な薬学的成分は、オキシカム系の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のクラスから選択される、請求項1に記載の調製物。
【請求項6】
前記活性な薬学的成分は、ピロキシカムである、請求項1に記載の調製物。
【請求項7】
前記活性な薬学的成分は、局所麻酔薬をさらに含む、請求項2に記載の調製物。
【請求項8】
前記活性な薬学的成分は、アルチカイン、ベンゾカイン、ブピバカイン、ジブカイン、エチドカイン、レボブピバカイン、リドカイン、メピバカイン、ピペロカイン、プリロカイン、ロピバカイン、テトラカイン、およびトリメカインから成る群から選択される局所麻酔薬をさらに含む、請求項2に記載の調製物。
【請求項9】
前記活性な医薬品は、ブピバカイン、リドカイン、プリロカイン、およびテトラカインから成る群から選択される局所麻酔薬をさらに含む、請求項2に記載の調製物。
【請求項10】
前記活性な医薬品は、リドカインをさらに含む、請求項2に記載の調製物。
【請求項11】
前記活性な医薬品は、ブピバカイン、リドカイン、プリロカイン、およびテトラカインから成る群から選択される局所麻酔薬をさらに含む、請求項4に記載の調製物。
【請求項12】
前記活性な薬学的成分は、リドカインをさらに含む、請求項6に記載の調製物。
【請求項13】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、1000nm未満のサイズである、請求項1に記載の調製物。
【請求項14】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、主に200nm〜500nmの範囲のサイズである、請求項1に記載の調製物。
【請求項15】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、主に1nm〜200nmの範囲のサイズである、請求項1に記載の調製物。
【請求項16】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、主に10nm〜100nmの範囲のサイズである、請求項1に記載の調製物。
【請求項17】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、50nm〜100nmの範囲のサイズである、請求項1に記載の調製物。
【請求項18】
前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、約40nm〜60nmの平均粒子径を有する、請求項1に記載の調製物。
【請求項19】
前記非ナノ粒子キャリアは、クリーム、ゲル、ローション、または経皮パッチである、請求項1に記載の調製物。
【請求項20】
前記非ナノ粒子キャリアは、経皮パッチである、請求項1に記載の調製物。
【請求項21】
前記調製物は、浸透エンハンサーを含まない、請求項1に記載の調製物。
【請求項22】
ナノ粒子の前記飽和溶液およびナノ粒子の前記懸濁物は、
水性溶媒中に前記活性な薬学的成分の固体粒子を分散させて、該粒子の懸濁物を創製する工程であって、粒子の一部は溶解し、そして一部の粒子は、該溶媒により保持された固体として残留する、工程、および
該水溶液/懸濁物をナノサイズ化技術に供する工程、
により調製される、請求項1に記載の調製物。
【請求項23】
前記ナノサイズ化技術は、前記水溶液/懸濁物をレーザーで照射するものである、請求項22に記載の調製物。
【請求項24】
前記ナノサイズ化技術は、前記水溶液/懸濁物をパルスレーザーで照射するものである、請求項22に記載の調製物。
【請求項25】
前記パルスレーザーは、1mJ/cm〜1,000mJ/cmの励起光強度で照射される、請求項24に記載の調製物。
【請求項26】
前記ナノサイズ化技術は、前記水溶液/懸濁物を、数十フェムト秒から数百ナノ秒の範囲のパルス幅を有するパルスレーザーで照射するものである、請求項22に記載の調製物。
【請求項27】
ナノ粒子の前記飽和溶液およびナノ粒子の前記懸濁物は、
水性溶媒中に前記活性な薬学的成分の粒子を分散させて、該粒子の懸濁物を創製する工程であって、粒子の一部は溶解し、そして一部の粒子は、該溶媒により保持された固体として残留する、工程、および
該水性溶液/懸濁物をナノサイズ化技術に供する工程、
により調製され、該ナノサイズ化技術の完了後、該水性溶液には、該ナノサイズ化技術が行われる前に溶解しているもの比較して、より多くの該活性な薬学的成分が溶解しており、該水性溶媒中に懸濁した該活性な薬学的成分のナノ粒子が存在する、請求項22に記載の調製物。
【請求項28】
前記水性溶媒は水である、請求項27に記載の調製物。
【請求項29】
前記ナノサイズ化技術後の前記水性溶媒中に懸濁した前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、1000nm未満のサイズである、請求項27に記載の調製物。
【請求項30】
前記ナノサイズ化技術後の前記水性溶媒中に懸濁した前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子は、主に10〜100nmの範囲のサイズである、請求項27に記載の調製物。
【請求項31】
前記ナノサイズ化技術後の前記水性溶媒中に懸濁した前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子の大多数は、主に約40〜60nmのサイズである、請求項27に記載の調製物。
【請求項32】
ナノ粒子の前記飽和溶液およびナノ粒子の前記懸濁物は、
水中に前記活性な薬学的成分の固体粒子を分散させて、該粒子の懸濁物を創製する工程であって、粒子の一部は溶解し、そして一部の粒子は、該水により保持された固体として残留する、工程、および
該水をベースとした溶液/懸濁物をナノサイズ化技術に供する工程、
により調製され、該ナノサイズ化技術の完了後、該水には、該ナノサイズ化技術が行われる前に溶解しているものと比較して、より多くの該活性な薬学的成分が溶解しており、該水中に懸濁した、10〜100nmの範囲の該活性な薬学的成分のナノ粒子が存在する、請求項22に記載の調製物。
【請求項33】
前記ナノサイズ化技術後に、前記水に懸濁した前記活性な薬学的成分の前記ナノ粒子の大多数は、主に約40〜60nmのサイズである、請求項32に記載の調製物。
【請求項34】
関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症、痛風および偽痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛および片頭痛、術後痛、ヘルペス後神経痛、神経障害性疼痛、軟部組織損傷、挫傷、捻挫、打撲傷、肩、肘、手首もしくは膝の腱炎または滑液包炎、手根管症候群、外側上顆炎、腰痛および損傷に関連した、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法であって、請求項1に記載の調製物を投与する工程を含む、方法。
【請求項35】
関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症、痛風および偽痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛および片頭痛、術後痛、ヘルペス後神経痛、神経障害性疼痛、軟部組織損傷、挫傷、捻挫、打撲傷、肩、肘、手首もしくは膝の腱炎または滑液包炎、手根管症候群、外側上顆炎、腰痛および損傷に関連した、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法であって、請求項20に記載の経皮パッチを施す工程を含む、方法。
【請求項36】
関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症、痛風および偽痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛および片頭痛、術後痛、ヘルペス後神経痛、神経障害性疼痛、軟部組織損傷、挫傷、捻挫、打撲傷、肩、肘、手首もしくは膝の腱炎または滑液包炎、手根管症候群、外側上顆炎、腰痛および損傷に関連した、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法であって、請求項22に記載の調製物を投与する工程を含む、方法。
【請求項37】
関節リウマチ、変形性関節症、炎症性関節症、痛風および偽痛風、月経困難症、転移性骨痛、頭痛および片頭痛、術後痛、ヘルペス後神経痛、神経障害性疼痛、軟部組織損傷、挫傷、捻挫、打撲傷、肩、肘、手首もしくは膝の腱炎または滑液包炎、手根管症候群、外側上顆炎、腰痛および損傷に関連した、急性および慢性の疼痛ならびに急性および慢性の炎症を処置する方法であって、請求項32に記載の調製物を投与する工程を含む、方法。


【公表番号】特表2013−501051(P2013−501051A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523660(P2012−523660)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/043739
【国際公開番号】WO2011/017195
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(512027544)株式会社エービーサイズ (1)
【Fターム(参考)】