説明

ニコサミド(Nicousamide)化合物の五つの晶型、その製法やその薬物組合と用途

本パテントはニコサミドの五種類の結晶体を薬剤原料に使用する事を公表する同時に、ニコサミドの五種類の結晶体の物質の造り方法、五種類結晶体純晶品と混晶品をアクティブ成分として開発される薬剤及び薬剤組合せをタッチする。以外に本パテントはニコサミド結晶体を原料として、腎機能障害、心血管疾患、高血圧、II型糖尿病、高血圧又糖尿病の合併症、癌、前癌病変及び浮腫を予防又は治療面での運用、又各種病気を治療する際、結晶型の影響による生物血液の薬濃度が高まり、治療効果を発揮することをタッチする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は次のようにいくつ面に関係している:ニコサミド (Nicousamide)化合物の五つ晶型物質を薬物原料として、ニコサミド(Nicousamide)原料薬五つの晶型物質の作った方法を含まれて、使用の五つ晶型純品およびと違って比例混晶サンプルを薬物の原料活性成分として開発した各種の薬物作製および薬物組合物だった。また、この発明はニコサミド(Nicousamide)晶型サンプルを薬物原料として、腎臓の機能よくないこと、心脳血管疾患や高血圧やII型糖尿病や高血圧または糖尿病の合併症や腫瘍、ガン前病変、水腫などの疾病に応用して、および各種の病気を治療することの過程で、晶型の影響によって薬物は生物の体躯内に血濃度を引き上げ、そして治療の役割を発揮している。
【背景技術】
【0002】
ニコサミド (Nicousamide)(化学の名称:3-(3’-カルボキシ4’-ヒドロキシ-アニリノ-)-6-ニトロ-7-ヒドロキシ- 8-メチル-クマリン;英語の名称:3-(3’-carboxy-4’-hydroxy-anilino-carbo-)-6-nitro-7-
hydroxy-8-methyl-coumarin),化合物の構造は以下の通り:
【0003】
【化1】

【0004】
ニコサミド (Nicousamide)化合物の構造
【0005】
中国の特許CN1506359A(公示号)とCN1829506(公示号)の中で中国医学科学院の薬物研究所が発明した“新しいクマリンアミド誘導体とその作り方法やその薬組合物と使い道”[2、3]を記述した。そのうち、ニコサミド (Nicousamide)とその誘導体の作り方法に関係している、およびこの種の化合物の薬組合物が含まれているの薬物を腎臓の機能よくないこと、高血圧、心脳血管疾患、II型糖尿病や高血圧または糖尿病の合併症や腫瘍、ガン前病変、水腫などの疾病に応用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許第1506359号明細書
【特許文献2】中国特許第1829506号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の目的の一つ:ニコサミド (Nicousamide)のサンプルの晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型などの五つの固体物質の存在形式を提供する。
【0008】
この発明の目的の二つ:ニコサミド(Nicousamide)の晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型などの五つの固体物質の作製工芸方法を提供する。
【0009】
この発明の目的の三つ:ニコサミド(Nicousamide)の晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型の純品を提供し、または上述の五つの晶型が含まれていた、任意に違う組成成分の比率のとおりに、混合晶型サンプルを薬物原料として、一種あるいは多様な賦形剤の組み合わせ薬物を混合して、片剤やカプセルや丸薬や注射薬および各種の緩和と控放(controlled release)製剤などのさまざまな薬物製剤の様式を製造しました。
【0010】
この発明の目的の四つ:ニコサミド(Nicousamide)の晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型の純品を提供した薬物原料として、または上述の五つの晶型サンプルによって違う組成成分の比率のとおりに、混合晶型の薬物原料を製造して、腎臓の機能よくないこと、心脳血管疾患、高血圧、II型糖尿病、高血圧または糖尿病の合併症、腫瘍、ガン前病変、水腫などの疾病に応用する。固体物質の晶型によって違いのため、薬物を高め、治療作用を発揮する場合に発生する生物体内の血剤の濃度が変化します。
【0011】
この発明の目的の五つ:ニコサミド(Nicousamide)の晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型の純品および混合晶型サンプルを提供し、固体薬物の活性成分原料として、腎臓の機能よくないこと、心脳血管疾患、高血圧、II型糖尿病、高血圧または糖尿病の合併症、腫瘍、ガン前病変、水腫など腎臓の機能よくないこと、心脳血管疾患、高血圧、II型糖尿病、高血圧または糖尿病の合併症、腫瘍、ガン前病変、水腫などの疾病の薬物および組合物に応用する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明の目的の達成のために、次のように技術プランを採用しなければならない:
ニコサミド(Nicousamide)I型サンプルの形態の特徴:
1. ニコサミド(Nicousamide)晶I型の固体物質、単晶X線衍射を使った構造解析を行うの場合には、三斜晶系の対称性を持って、空間群P1、セルパラメ-タ-値は a=13.666オングストロ-ム,b=14.091オングストロ-ム,c=14.370オングストロ-ム,α=98.95°,β=116.03°,γ=99.98°を示しました。
【0013】
晶I型固体サンプルの中でニコサミド(Nicousamide)C18H12N2O9分子が含まれているのほかに、N,N’-ジメチルホルムアミドの結晶溶剤分子の存在だった。結晶状態の下に一つユニットの非対称性 に含まれている四つのと似たようなニコサミド
(Nicousamide)の化合物の分子や5.5個のDMF分子がいる、ニコサミド (Nicousamide)とN,N’-ジメチルホルムアミド分子の割合は4.0:5.5である。図1はニコサミド(Nicousamide)サンプル分子の構造図を示し、図2はニコサミド(Nicousamide)分子の立体構造の投影図を示し、図3はニコサミド(Nicousamide)晶I型サンプルの分子セルパラメ-タの積み重ね投影図を示し、テ-ブル1は非水素原子の座標パラメ-タ-および等価温度因子値を示し、テ-ブル2は成ボンド原子のボンド長値を示し、テ-ブル3は成ボンド原子のボンド角値を示した。
【0014】
【表1】

【0015】
【表2】

【0016】
【表3】

【0017】
2. ニコサミド(Nicousamide)晶I型の固体物質は粉X線回折分析を使ったの場合(CuKα輻射)については、回折ピ-ク位置が2-Theta値(°)またはd値(オングストロ-ム)や回折ピ-クが相対的に強度に示され、高いピ-ク値(Height%)が特徴ピ-ク値の場合には晶態固体物質(テ-ブル4,図4)に示される:
【0018】
【表4】

【0019】
3. ニコサミド(Nicousamide)晶I型の固体物質のDSC図録(図5)の中で一つ吸熱ピ-ク であり、その変えて値が121°Cぐらいのところにおいて、一つ熱放出ピ-クであり、変えて値が342°Cぐらいにおいてもがある。
【0020】
4. ニコサミド(Nicousamide)晶I型の固体物質の赤外線吸収スペクトル(図6)が3564.6、3341.8、3296.2、3084.9、2930.4、1917.2、1721.1、1670.8、1621.7、1557.0、1536.1、1486.8、1444.4、1385.3、1313.6、1302.0、1286.3、1238.7、1196.5、1117.8、1071.4、1016.6、965.1、912.5、849.9、830.5、791.1、763.7、746.9、727.1、674.7、620.8、578.9、557.7、527.6、508.4、460.0、436.8cm-1のところにおいて吸収ピ-クがあり、その中341.8、3296.2、2930.4、1917.2、1721.1、1670.8、1557.0、1385.3、1302.2、1238.7、1196.5、912.5、849.9、791.1、620.8、436.8 cm-1ピ-クがニコサミド(Nicousamide)晶I型の固体物質の主な特徴吸収ピ-クである。
【0021】
この発明によってのニコサミド(Nicousamide)晶I型は基本的に適化の純粋なニコサミド(Nicousamide)晶I型を薬用活性物質に用いる、すなわち基本的に他の晶型のニコサミド(Nicousamide)が含まれていません。しかし、この発明も他の一種や多様なニコサミド(Nicousamide)の混合したニコサミド(Nicousamide)晶I型に含まれている。もし薬用活性物質はニコサミド(Nicousamide)晶I型と他のニコサミド(Nicousamide)晶型の混合物がありましたら、同物質が適化の少なくとも50%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれ、また適化の少なくとも70%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれ、いっそう適化の少なくとも80 %のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれ、さらに適化の少なくとも90%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれ、ますます適化の少なくとも95%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれ、最も適化の少なくとも98%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれている。
【0022】
本発明も一種薬物組合物が含まれている、この薬物組合物がニコサミド(Nicousamide)晶I型と薬力学のうえで受けることになっている担体が含有する。
【0023】
本発明もニコサミド(Nicousamide)晶I型の作製方法を提供した。
(a)単なる溶剤又は混合溶剤を用い、ニコサミド(Nicousamide)サンプルを完全に溶解するまでに加熱する。温度が65〜75℃、又相対湿度が90%以内の環境に放置し、再結晶させてから生育時間24時間〜90時間を経て、最終の固体物質サンプルを得られる。 (b)当該溶液によりニコサミド(Nicousamide)晶I型固体物質サンプルを分離する; (c)その固体物質を乾燥するようになるまで表面溶剤から除かれる。
【0024】
前述の溶剤システムは単一または混合溶剤システムができ、たとえばDMFまたはDMFと混合することができる溶剤の中で、メタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、アンモニア水、塩酸、水など単一の溶剤からDMFと混合することができる溶剤に選んだ。 優先的に選択の溶剤はDMF、アルコ-ル、95%アルコ-ルであり、最優先の溶剤はDMFだった。
【0025】
混合溶剤としてメタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、DMF、アンモニア水、塩酸、水から選択して、これらと違う溶剤を組合して(2種類あるいは2種類以上の溶剤を混ぜて使う)、と違って組成成分の比率で作った混合溶剤システムである。混合溶剤の中で優先的に選択の溶剤はDMFと水の混合溶剤である。
【0026】
温度は65°C~ 75°Cで、優先的に選択のが67°C ~ 74°Cで、もっとも優先的に選択のが68°C~ 72°Cである。
相対湿度の範囲は90 %以下、優先的に選択のが70 %以下だが、もっとも優先的に選択のが50%以下で、最も優先的に選択のが40 %以下である。
結晶の時間は24時間-90時間で、優先的に選択のが48時間- 80時間で、最も優先的に選択のが72時間である。
【0027】
ニコサミド(Nicousamide)晶II型サンプルの形の特徴があります:
1 .ニコサミド(Nicousamide)晶II型固体物質の特徴は単結晶X線回折で構造解析を行った場合が単斜晶系対称性を持って、空間群がP21で、セルパラメ-タの値はa=7.205
オングストロ-ム、b=32.723 オングストロ-ム、c =8.081 オングストロ-ム、α=90°、β=87.77°、γ=90°を示される。
晶II型固体サンプルではニコサミド(Nicousamide)C18H12N2O9分子を含まれていることのほか、一定比率のジメチルアミン(CH3)2NH結晶溶剤とH2O結晶水分子も含まれている。結晶状態の下に一つ非対称の単位の中で含まれている2つ同じようなニコサミド(Nicousamide)化合物の分子と0 . 5ジメチルアミンと0 . 5結晶状態水分子で構成されており、ニコサミド(Nicousamide)とジメチルアミンと結晶状態水分子の割合は2.0:0.5:0.5である。 図7はニコサミド(Nicousamide)晶II型サンプルの分子ユニットセルの積み重ね投影図を示し、テ-ブル5はニコサミド(Nicousamide)晶II型サンプル非水素原子の座標パラメ-タ-および等価温度因子値を示し、テ-ブル6はニコサミド(Nicousamide)晶II型サンプ成ボンド原子のボンド長値を示し、テ-ブル7はニコサミド(Nicousamide)晶II型サンプル成ボンド原子のボンド角値を示した。
【0028】
【表5】

【0029】
【表6】

【0030】
【表7】

【0031】
2. ニコサミド(Nicousamide)晶II型の固体物質の特徴は粉X線回折で分析を行ったの場合(CuKαα輻射)については、回折ピ-ク位置が2-Theta値(°)またはd値(オングストロ-ム)と回折ピ-クが相対的に強度に示され、高いピ-ク値(Height%)が特徴ピ-ク値の場合には晶態固体物質(テ-ブル8,図8)に示される:
【0032】
【表8】

【0033】
3. ニコサミド(Nicousamide)晶II型の固体物質の特徴はそのDSC図録(図9)の中で二つ熱放出ピ-ク であり、その変えて値がそれぞれ307°Cぐらいの固体と345°C ぐらいにおいてがある。
【0034】
4. ニコサミド(Nicousamide)晶II型の固体物質の特徴はその赤外線吸収スペクトル(図10)が3299.0、3138.1、3068.8、2786.8、2448.4、1911.8、1720.0、1662.8、1621.6、1547.9、1486.1、1471.4、1442.0、1376.1、1351.7、1312.4、1286.3、1240.5、1193.4、1147.4、1117.4、1070.7、1018.8、965.3、954.1、914.9、850.5、836.1、790.2、762.5、747.0、726.1、716.4、680.2、621.7、580.1、564.0、527.0、508.5、458.5cm-1のところにおいて吸収ピ-クがあり、その中3299.0、3138.1、3068.8、2786.8、2448.4、1911.8、1720.0、1662.8、1547.9、1376.1、1351.7、1240.5、1193.4、954.1、914.9、836.1、716.4、680.2、564.0、458.5cm-1ピ-クがニコサミド(Nicousamide)晶II型の固体物質の主な特徴吸収ピ-クである。
【0035】
この発明によってのニコサミド(Nicousamide)晶II型は基本的に最適化の純粋なニコサミド(Nicousamide)晶II型を薬用活性物質に用いる、すなわち基本的に他の晶型のニコサミド(Nicousamide)が含まれていません。しかし、この発明も他の一種や多様なニコサミド(Nicousamide)の混合したニコサミド(Nicousamide)晶II型に含まれている。もし薬用活性物質はニコサミド(Nicousamide)晶II型と他のニコサミド(Nicousamide)晶型の混合物がありましたら、同物質が適化の少なくとも50%のニコサミド(Nicousamide)晶II型が含まれ、また適化の少なくとも70%のニコサミド(Nicousamide)晶II型が含まれ、いっそう適化の少なくとも80 %のニコサミド(Nicousamide)晶II型が含まれ、さらに適化の少なくとも90%のニコサミド(Nicousamide)晶II型が含まれ、ますます適化の少なくとも95%のニコサミド(Nicousamide)晶II型が含まれ、最も適化の少なくとも98%のニコサミド(Nicousamide)晶I型が含まれている。
【0036】
本発明も一種薬物組合物が含まれている、この薬物組合物がニコサミド(Nicousamide)晶II型と薬力学のうえで受けることになっている担体が含まれている。
【0037】
本発明もニコサミド(Nicousamide))晶II型の作製方法を提供した。
【0038】
(a)単なる溶剤又は混合溶剤を用い、ニコサミド(Nicousamide)サンプルを完全に溶解するまでに加熱する。温度が75〜85℃、相対湿度が90%以内の環境に放置し、再結晶を経て、ニコサミド(Nicousamide)晶II型の固体物質サンプルを得られる。
(b)当該溶液によりニコサミド(Nicousamide)晶II型固体物質サンプルを分離する;
(c)その固体物質を乾燥するようになるまで表面溶剤から除かれる。
【0039】
前述の溶剤システムは単一または混合溶剤システムができ、たとえばDMFまたはDMFと混合することができる溶剤の中で、メタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、アンモニア水、塩酸、水など単一の溶剤からDMFと混合することができる溶剤に選んだ。 優先的に選択の溶剤はDMF、アルコ-ル、95%アルコ-ルであり、最優先の溶剤はDMFである。
【0040】
混合溶剤としてメタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、DMF、アンモニア水、塩酸、水から選択して、これらと違う溶剤を組合して(2種類あるいは2種類以上の溶剤を混ぜて使う)、と違って組成成分の比率で作った混合溶剤システムである。混合溶剤の中で優先的に選択の溶剤はDMFと水の混合溶剤である。
温度は75°C~ 85°Cで、優先的に選択のが77°C ~ 84°Cで、もっとも優先的に選択のが78°C~ 82°Cである。
【0041】
相対湿度の範囲は90 %以下、優先的に選択のが70 %以下だが、もっとも優先的に選択のが50%以下で、最も優先的に選択のが40 %以下である。
結晶の時間は24時間-120時間で、優先的に選択のが36時間- 96時間で、最も優先的に選択のが48時間である。
【0042】
ニコサミド(Nicousamide)晶III型サンプルの形の特徴があります:
【0043】
本発明でニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質サンプルを得られ、 その特徴は単結晶X線回折で構造解析を行った場合が三斜晶系対称性を持って、空間群がP1で、セルパラメ-タの値はa=7.923オングストロ-ム,b=10.313オングストロ-ム,c=12.983オングストロ-ム,α=90.43°,β=91.73°,γ=72.74°を示される。
【0044】
晶III型固体サンプルではニコサミド(Nicousamide)C18H12N2O9分子を含まれていることのほか、ジメチルアミン(CH3)2NH結晶溶剤分子も含まれている。結晶状態の下に一つ非対称の単位の中でニコサミド(Nicousamide)分子とジメチルアミン分子の割合は2:2である。 図11はニコサミド(Nicousamide)晶III型の分子ユニットセルの積み重ね投影図を示し、テ-ブル9はニコサミド(Nicousamide)晶III型非水素原子の座標パラメ-タ-および等価温度因子値を示し、テ-ブル10はニコサミド(Nicousamide)晶III型成ボンド原子のボンド長値を示し、テ-ブル11はニコサミド(Nicousamide)晶III型成ボンド原子のボンド角値を示した。
【0045】
【表9】

【0046】
【表10】

【0047】
【表11】

【0048】
2. ニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質の特徴は粉X線回折で分析を行ったの場合(CuKα輻射)については、回折ピ-ク位置が2-Theta値(°)またはd値(オングストロ-ム)と回折ピ-クが相対的に強度に示され、高いピ-ク値(Height%)が特徴ピ-ク値の場合には結晶状態固体物質(テ-ブル12,図12)に示される:
【0049】
【表12】

【0050】
3. ニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質の特徴はそのDSC図録(図13)の中で一つ吸熱ピ-クであり、その変えて値が191°Cぐらいのところにおいて、一つ熱放出ピ-クであり、その変えて値が293.5°C ぐらいにおいてがある。
【0051】
4. ニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質の特徴はその赤外線吸収スペクトル(図14)が3238.6、3081.4、2787.8、2469.8、1728.7、1670.1、1621.1、1557.1、1529.8、1488.3、1472.0、1443.3、1361.5、1346.3、1314.6、1284.3、1234.4、1195.6、1117.9、1071.0、1022.7、968.2、916.6、907.1、893.4、834.3、825.1、786.8、763.0、746.5、727.1、705.2、673.9、622.9、578.7、558.9、529.2、508.3、461.0、425.6cm-1のところにおいて吸収ピ-クがあり、その中3081.4、2469.8、1728.7、1529.8、1284.3、1234.4、1195.6、907.1、825.1、786.8、705.2、425.6cm-1ピ-クがニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質の主な特徴吸収ピ-クである。
【0052】
この発明によってのニコサミド(Nicousamide)晶III型は基本的に最適化の純粋なニコサミド(Nicousamide)晶III型を薬用活性物質に用いる、すなわち基本的に他の晶型のニコサミド(Nicousamide)が含まれていません。しかし、この発明も他の一種や多様なニコサミド(Nicousamide)の混合したニコサミド(Nicousamide)晶III型に含まれている。もし薬用活性物質はニコサミド(Nicousamide)晶III型と他のニコサミド(Nicousamide)晶型の混合物がありましたら、同物質が適化の少なくとも50%のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれ、また適化の少なくとも70%のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれ、いっそう適化の少なくとも80 %のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれ、さらに適化の少なくとも90%のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれ、ますます適化の少なくとも95%のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれ、最も適化の少なくとも98%のニコサミド(Nicousamide)晶III型が含まれている。
【0053】
本発明も一種薬物組合物が含まれている、この薬物組合物がニコサミド(Nicousamide)晶III型と薬力学のうえで受けることになっている担体が含まれている。
【0054】
本発明もニコサミド(Nicousamide))晶III型の作製方法を提供した。
【0055】
(a)単なる溶剤又は混合溶剤システムを用い、ニコサミド(Nicousamide)サンプルを完全に溶解するまでに加熱する。温度が65〜75℃、相対湿度が90%以内の環境に放置し、再結晶の生まれ育ったの時間が100時間~ 240時間を経て、最終の作製がニコサミド(Nicousamide)晶III型の固体物質サンプルを得られる。 (b)当該溶液によりニコサミド(Nicousamide)晶III型固体物質サンプルを分離する; (c)その固体物質を乾燥するようになるまで表面溶剤から除かれる。
【0056】
前述の溶剤システムは単一または混合溶剤システムができ、たとえばDMFまたはDMFと混合することができる溶剤の中で、メタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、アンモニア水、塩酸、水など単一の溶剤からDMFと混合することができる溶剤に選んだ。 優先的に選択の溶剤はDMF、アルコ-ル、95%アルコ-ルであり、最優先の溶剤はDMFである。
【0057】
混合溶剤としてメタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、DMF、アンモニア水、塩酸、水から選択して、これらと違う溶剤を組合して(2種類あるいは2種類以上の溶剤を混ぜて使う)、と違って組成成分の比率で作った混合溶剤システムである。混合溶剤の中で優先的に選択の溶剤はDMFと水の混合溶剤である。
【0058】
温度は65°C~ 75°Cで、優先的に選択のが67°C ~ 74°Cで、もっとも優先的に選択のが68°C~ 72°Cである。
相対湿度の範囲は90 %以下、優先的に選択のが70 %以下だが、もっとも優先的に選択のが50%以下で、最も優先的に選択のが40 %以下である。
結晶の時間は100時間-240時間で、優先的に選択のが110時間- 180時間で、最も優先的に選択のが120時間である。
【0059】
ニコサミド(Nicousamide)晶IV型サンプルの形の特徴があります:
【0060】
1. ニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質サンプルは単結晶X線回折で構造解析を行った場合が一つニコサミド(Nicousamide) 晶IV型固体物質が含まれている、その特徴は単結晶X線回折で構造解析を行った場合が表現し ている三斜晶系対称性を持って、空間群がP1で、セルパラメ-タの値はa=7.315オングストロ-ム,b=8.074オングストロ-ム,c=19.157オングストロ-ム,α=98.91°,β=102.20°,γ=91.55°を示される。
【0061】
晶IV型固体サンプルではニコサミド(Nicousamide)C18H12N2O9分子を含まれていることのほか、N,N’ジメチルホルムアミド(あるいはDMFと呼ばれる)(CH3)2NCHO結晶溶剤分子も含まれている。結晶状態の下に一つ非対称の単位の中でニコサミド(Nicousamide)分子とDMF分子の割合は1:1である。図15はニコサミド(Nicousamide)晶IV型の分子ユニットセルの積み重ね投影図を示し、テ-ブル13はニコサミド(Nicousamide)晶IV型非水素原子の座標パラメ-タ-および等価温度因子値を示し、テ-ブル14はニコサミド(Nicousamide)晶IV型成ボンド原子のボンド長値を示し、テ-ブル15はニコサミド(Nicousamide)晶IV型成ボンド原子のボンド角値を示した。
【0062】
【表13】

【0063】
【表14】

【0064】
【表15】

【0065】
2.ニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質の特徴は粉X線回折で分析を行ったの場合(CuKαα輻射)については、回折ピ-ク位置が2-Theta値(°)またはd値(オングストロ-ム)と回折ピ-クが相対的に強度に示され、高いピ-ク値(Height%)が特徴ピ-ク値の場合には結晶状態固体物質(テ-ブル16,図16)に示される:
【0066】
【表16】

【0067】
3. ニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質の特徴はそのDSC図録(図17)の中で二つ吸熱ピ-クであり、その変えて値がそれぞれ94°Cと 172°Cぐらいのとこ ろにおいて、一つ熱放出ピ-クであり、その変えて値が342°C ぐらいにおいてがある。
【0068】
4. ニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質の特徴はその赤外線吸収スペクトル(図18)が3565.3、3488.9、3238.7、3104.2、1719.8、1669.1、1621.6、1560.6、1537.0、1488.0、1471.6、1445.9、1379.1、1359.7、1313.6、1285.7、1258.6、1152.8、1237.1、1194.2、1118.6、1071.3、1021.5、968.3、917.5、893.2、848.5、835.4、789.2、763.4、746.7、727.2、674.4、623.1、579.1、559.4、528.8、506.1、427.9cm-1のところにおいて吸収ピ-クがあり、その中3565.3、3488.9、3238.7、1719.8、1669.1、1560.6、1379.1、1258.6、1237.1、1194.2、835.4、427.9cm-1ピ-クがニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質の主な特徴吸収ピ-クである。
【0069】
この発明によってのニコサミド(Nicousamide)晶IV型は基本的に最適化の純粋なニコサミド(Nicousamide)晶IV型を薬用活性物質に用いる、すなわち基本的に他の晶型のニコサミド(Nicousamide)が含まれていません。しかし、この発明も他の一種や多様なニコサミド(Nicousamide)の混合したニコサミド(Nicousamide)晶IV型に含まれている。もし薬用活性物質はニコサミド(Nicousamide)晶IV型と他のニコサミド(Nicousamide)晶型の混合物がありましたら、同物質が適化の少なくとも50%のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれ、また適化の少なくとも70%のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれ、いっそう適化の少なくとも80 %のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれ、さらに適化の少なくとも90%のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれ、ますます適化の少なくとも95%のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれ、最も適化の少なくとも98%のニコサミド(Nicousamide)晶IV型が含まれている。
【0070】
本発明も一種薬物組合物が含まれている、この薬物組合物がニコサミド(Nicousamide)晶IV型と薬力学のうえで受けることになっている担体が含まれている。
【0071】
本発明もニコサミド(Nicousamide))晶IV型の作製方法を提供した。
【0072】
(a)単なる溶剤又は混合溶剤システムを用い、ニコサミド(Nicousamide)サンプルを完全に溶解するまでに加熱する。温度が85°C〜95°C、相対湿度が90%以内の環境に放置し、再結晶を経て、完全に最終の作製がニコサミド(Nicousamide)晶IV型の固体物質サンプルを得られる。
(b)当該溶液によりニコサミド(Nicousamide)晶IV型固体物質サンプルを分離する;
(c)その固体物質を乾燥するようになるまで表面溶剤から除かれる。
【0073】
前述の溶剤システムは単一または混合溶剤システムができ、たとえばDMFまたはDMFと混合することができる溶剤の中で、メタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、アンモニア水、塩酸、水など単一の溶剤からDMFと混合することができる溶剤に選んだ。 優先的に選択の溶剤はDMF、アルコ-ル、95%アルコ-ルであり、最優先の溶剤はDMFである。
【0074】
混合溶剤としてメタノ-ル、アルコ-ル、95%アルコ-ル、DMF、アンモニア水、塩酸、水から選択して、これらと違う溶剤を組合して(2種類あるいは2種類以上の溶剤を混ぜて使う)、と違って組成成分の比率で作った混合溶剤システムである。混合溶剤の中で優先的に選択の溶剤はDMFと水の混合溶剤である。
【0075】
温度は85°C~ 95°Cで、優先的に選択のが87°C ~ 94°Cで、もっとも優先的に選択のが88°~ 92°Cである。
相対湿度の範囲は90 %以下、優先的に選択のが70 %以下だが、もっとも優先的に選択のが50%以下で、最も優先的に選択のが40 %以下である。
結晶の時間は24時間-120時間で、優先的に選択のが36時間- 96時間で、最も優先的に選択のが72時間である。
【0076】
ニコサミド(Nicousamide)晶V型(非結晶状態)サンプルの形の特徴があります:
【0077】
1. ニコサミド(Nicousamide)晶V型(非結晶状態)の固体物質としてその特徴は非晶態固体にアソシエ-ション水が含まれて、しかし他の溶剤分子が含まれていません。粉X線回折で分析を行ったの場合(CuKα輻射)については、回折ピ-ク位置が2-Theta値(°)またはd値(オングストロ-ム)と回折ピ-クが相対的に強度に示され、高いピ-ク値(Height%)が以下のような特徴ピ-ク値の場合には固体物質(テ-ブル17,図19)に示される:
【0078】
【表17】

【0079】
2. ニコサミド(Nicousamide)晶V型の固体物質の特徴はそのDSC図録(図20)の中で一つ吸熱ピ-クであり、その変えて値が169°Cのとこ ろにおいて、一つ熱放出ピ-クであり、その変えて値が345°C ぐらいにおいてがある。
3. ニコサミド(Nicousamide)晶V型の固体物質の特徴はその赤外線吸収スペクトル(図18)が3565.3、3488.9、3238.7、3104.2、1719.8、1669.1、1621.6、1560.6、1537.0、1488.0、1471.6、1445.9、1379.1、1359.7、1313.6、1285.7、1258.6、1152.8、1237.1、1194.2、1118.6、1071.3、1021.5、968.3、917.5、893.2、848.5、835.4、789.2、763.4、746.7、727.2、674.4、623.1、579.1、559.4、528.8、506.1、427.9cm-1のところにおいて吸収ピ-クがあり、その中3565.3、3488.9、3238.7、1719.8、1669.1、1560.6、1379.1、1258.6、1237.1、1194.2、835.4、427.9cm-1ピ-クがニコサミド(Nicousamide)晶V型の固体物質の主な特徴吸収ピ-クである。
【0080】
この発明によってのニコサミド(Nicousamide)晶V型は基本的に最適化の純粋なニコサミド(Nicousamide)晶V型を薬用活性物質に用いる、すなわち基本的に他の晶型のニコサミド(Nicousamide)が含まれていません。しかし、この発明も他の一種や多様なニコサミド(Nicousamide)の混合したニコサミド(Nicousamide)晶V型に含まれている。もし薬用活性物質はニコサミド(Nicousamide)晶V型と他のニコサミド(Nicousamide)晶型の混合物がありましたら、同物質が適化の少なくとも50%のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれ、また適化の少なくとも70%のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれ、いっそう適化の少なくとも80 %のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれ、さらに適化の少なくとも90%のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれ、ますます適化の少なくとも95%のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれ、最も適化の少なくとも98%のニコサミド(Nicousamide)晶V型が含まれている。
【0081】
この発明も一種薬物組合物が含まれている、この薬物組合物がニコサミド(Nicousamide)晶V型と薬力学のうえで受けることになっている担体が含まれている。
【0082】
本パテントは又ニコサミド結晶V型(非結晶態)の製造方法を提供する。
(a)単なる溶剤又は混合溶剤を用い、ニコサミドサンプルを完全に溶解するまでに加熱する。温度が75〜85℃、又相対湿度が90%以内の環境に放置し、再結晶させてからニコサミド固体サンプルが得られる。
(b)当該溶液よりニコサミド固体サンプルを分離する;
(c)又希釈塩酸を経て、1日以上のクリスタル変換をすれば、最終的に結晶v型が得られる。
(d)固体物質表層の溶剤が無くなるまで乾燥させる。
【0083】
上記溶剤とは単なる溶剤又混合溶剤システムを指す。例えばDMF又DMFに溶ける溶剤。DMFに溶ける溶剤がメタロ-ル、エタロ-ル、95%エタロ-ル、アンモニア、塩酸、水等の溶剤より選ばれる。好適なのはDMF、エタロ-ル、95%エタロ-ルであるが、最優がDMFである。
【0084】
混合溶剤はメタロ-ル、エタロ-ル、95%エタロ-ル、アンモニア、塩酸、水等の溶剤の組み合わせ(二種類又は二種類以上の溶剤を混合させる)或いは、一定の比率にて作られる混合溶剤である。混合溶剤の中にDMFと水の混合溶剤が好適だとされている。
【0085】
温度が75〜85℃であるが、77〜84が好適で、78〜82が最高だとされている。
相対湿度が90%以下であるが、70%以下が好適で、50%以下が更なる好適で、40%以下が最高だとされている。
結晶時間が24〜120時間であるが、36-96が好適で、48時間が最高だとされている。
【0086】
本パテントはニコサミド結晶固体物質を配合剤薬物のアクティブ成分と使用することも述べる。、配合剤薬物の製造方法は数種類の賦形剤にて、ニコサミドのI,II,III,IV,V型純晶系固体物質、或いは違う晶系を違う比率で混合させる固体物質を薬物のアクティブ成分に使用することである。
【0087】
上記混合剤薬物は公的な製造方法にて造られる可。ニコサミドを一種類又は多種の薬学上受け入れれる固体又は液体賦形剤/アジュバントを結合させて、人間又動物に使用可能なあらゆる薬物を作れるが、ニコサミドの重量パ-センテ-ジが混合剤の0.1〜95%である。
【0088】
ニコサミト又ニコサミトが含む混合剤はユニット調薬で投与される。投与ル-トが経口投与と非経口投与で、例えば経口、静脈注射、点滴、皮下注射、鼻腔、口腔粘膜、目、肺と呼吸、皮膚、直腸等。
【0089】
投与薬物は液体、固体又は半固体でも良い。液体製剤が溶液剤(水溶液とコロイド溶液)、乳剤(0/w型、w/0型、ダブルエマルション)、サスペンション、注射剤(注射、インジェクション、点滴)、目薬、鼻薬、ロ-ション剤、塗り薬等。固体製剤が錠剤(タブレット、腸溶性コ-ティング錠、トロ-チ剤、チュアブル錠、発泡性錠剤、口腔内崩壊錠)、カプセル(ハ-ドカプセル、軟カプセル、腸溶性カプセル)、粒剤、パウダ-、ペレット、ピル、座薬、リム-バ-、SMD、エアロゾル、スプレ-等。半固体製剤が軟膏、ゲル、パップ等有る。
【0090】
ニコサミドは通常製剤以外に、徐放剤、放出制御剤、タ-ゲティング剤又あらゆる微粒投与剤を作れる。
【0091】
ニコサミトをタブレットに作るには、公的な賦形剤を使用しても良い。賦形剤はシンナ-、接着剤、湿潤剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤のことである。シンナ-は澱粉、デキストリン、スクロ-ス、グルコ-ス、乳糖、キシリト-ル、ソルビト-ル、マンニト-ル、微晶セルロ-ス、硫酸カルシウム、二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等。湿潤剤は水、エタノ-ル、イソプロパノ-ル等。接着剤は澱粉、デキストリン、シロップ、蜂蜜、グルコ-ス溶液、微結晶性セルロ-ス、カルボキシメチルセルロ-スナトリウム、メチルセルロ-ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス、エチルセルロ-ス、アクリル樹脂、カルボマ-、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコ-ル等。崩壊剤は乾燥デンプン、微結晶セルロ-ス、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ-ス、架橋ポリビニルピロリドン、架橋カルボキシメチルセルロ-スナトリウム、カルボキシメチルスタ-チナトリウム、炭酸水素ナトリウムとクエン酸、ポリオキシエチレンソルビト-ルアルコ-ル脂肪酸エステル、ドデシル硫酸ナトリウム等。滑沢剤と流動促進剤はタルク、シリカ、ステアリン酸塩、酒石酸、流動パラフィン、ポリエチレングリコ-ル等である。
【0092】
それにタブレットをコ-ティング錠に作ることも可能である。例えばシュガ-コ-ティング錠、フィルムコ-ティング錠、腸溶性コ-ティング錠、二重コ-ティング錠と多層コ-ティング錠である。
【0093】
投与分をカプセルに変換する為、アクティブ成分のニコサミドをシンナ-、流動促進剤と混合させ、ハ-ドカプセル或いは軟カプセルの中に直接放置する。又アクティブ成分のニコサミドを先ずシンナ-、接着剤、崩壊剤と混合させ、ペレットに作ってからハ-ドカプセル或いは軟カプセルの中に放置することも可能だ。ニコサミドのタブレット製造用の各シンナ-、接着剤、湿潤剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤類がニコサミドのカプセル製造にも適用だ。
【0094】
ニコサミドを注射剤に変換するため、水、エタロ-ル、イソプロパノ-ル、プロピレングリコ-ル或いはその混合溶剤の中に常に使用されている溶解補充剤、PH調節剤、浸透圧調節剤を適量に添加が可能である。溶解補助剤はポロキサマ-、レシチン、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン等。Ph調調節剤はリン酸塩、酢酸塩、塩酸、水酸化ナトリウム等、浸透圧調節剤は塩化ナトリウム、マンニト-ル、ブドウ糖、リン酸塩、酢酸塩等である。若し凍結乾燥粉末剤を作るならば、マンニト-ル、グルコ-スをプロッパントとして添加することが可能である。
【0095】
その以外に、必要に応じて、製剤に着色剤、防腐剤、香辛料、矯味剤等を添加しても良い。
【0096】
投与目的の達成、治療効果の強化を図るため、本パテントの薬物又は薬物の組み合わせは公的なあらゆる投与方法に適用する。
【0097】
ニコサミドの製剤の投与量は予防又治療する病気の状況、患者又動物の個々の状況、投与ル-ト、製剤タイプ等によって、大きく変化しても良い。一般的にニコサミドの日当たり使用量が0.001-150mg/kg(体重)、0.1-100mg/kgが好適、1-60mg/kgがもっと好適、2-30mg/kgが最高だとされている。、医者の経験と他の治療手段の投与方法を考慮し、上記投与量は一回又は数回に分け、投与されても良い。
【0098】
本パテントの製剤(化合物又は組合せ物)は単独投与、または他の治療薬と混合し、投与されて良い。本パテントの製剤(化合物又は組合せ物)は相乗り効果を果たす場合、実際状況に応じて、投与量を調整すべきだ。
【0099】
本パテントはニコサミドの結晶の違う固体物質5種類(I型、II型、III型、IV型、V型)有ることが発見している以外、結晶の違うニコサミドの製造方法を発明、生物体内血液の薬濃度の違いを発見、五種類のニコサミドをアクティブ成分として、作られる製剤又は製剤組合せを発明、又ニコサミトを製剤原料として、腎機能障害、心血管疾患、高血圧、II型糖尿病、高血圧又糖尿病の合併症、癌、前癌病変及び浮腫を予防又は治療面での運用を発見、特に糖尿病性腎症、高血圧性腎症の予防と治療。晶系の違いによる生物体内血液の薬濃度の違いで、製剤の臨床効果アップ又病気への治療発揮を発見している。
【0100】
用語と略称
N,N’-ジメチルホルムアミド(DMF)分子式(CH3)2NCHO
【発明の効果】
【0101】
本発明では、ニコサミド(Nicousamide)のサンプルの晶I型、晶II型、晶III型、晶IV型と晶V型などの五つの固体物質の存在形式及びその作製工芸方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】ニコサミドの分子構造図
【図2】ニコサミド分子立体投射図
【図3】ニコサミドI型分子セル蓄積投射図
【図4】ニコサミドI型の粉末x射線回折図譜
【図5】ニコサミドI型のDSC図
【図6】ニコサミドI型の赤外線吸収図
【図7】ニコサミドII型分子セル蓄積投射図
【図8】ニコサミドII型の粉末x射線回折図譜
【図9】ニコサミドII型のDSC図
【図10】ニコサミドII型の赤外線吸収図
【図11】ニコサミドIII型分子セル蓄積投射図
【図12】ニコサミドIII型の粉末x射線回折図譜
【図13】ニコサミドIII型のDSC図
【図14】ニコサミドIII型の赤外線吸収図
【図15】ニコサミドIV型分子セル蓄積投射図
【図16】ニコサミドIV型の粉末x射線回折図譜
【図17】ニコサミドIV型のDSC図
【図18】ニコサミドIV型の赤外線吸収図
【図19】ニコサミドV型(非結晶)の粉末x射線回折図譜
【図20】ニコサミドV型(非結晶)のDSC図
【図21】ニコサミドV型(非結晶)の赤外線吸収図譜
【図22】違う溶剤の再結晶によるニコサミドのラット体内血液薬濃度の分析
【発明を実施するための形態】
【0103】
本パテントの技術案をよりよく説明する為、下記実例を列挙するが、但し、下記に限るわけではない。
【実施例】
【0104】
[製造例]
【0105】
ニコサミドの合成
100Lのリアクタ-に35kgDMF、5.2kgの水解物を注入し、攪拌溶解する。1.6kgのピリジンを添加し、攪拌のまま徐々に塩化オキサリル3.0kg添加する。30分間攪拌後、5-アミノ酸3.2kg、ピリジン3.2kgという順に添加して、50-60℃保温し、攪拌反応5時間させてから、徹夜放置する。濾過後、DMFにて洗い、又希釈塩酸液にて洗い、水洗ってから、乾燥後ニコサミド半製品7.5kgが出来上がる。
【0106】
再結晶精作純化
7.5kgニコサミド半製品にDMF106kgと活性炭0.2kgを添加し、150度まで温度上昇させてから、30分間攪拌後濾過し、室温で徹夜放置。濾過後の出来物を水洗い、乾燥し、ニコサミド5.3kgが出来上がる、歩留まりが70.7%である。
【0107】
分析器型番及び測定条件が下記である。
【0108】
単一結晶x射線回折分析
日本MAC DIP-2030K面分析器。
実験条件:MoKα輻射,グラファイトモノクロメ-タ,クリスタルは板の距離D= 100mm,管圧50kV,管電流90mA,w走査,最大2θ角度が50°,走査範囲が0~180°,テ-クバック角度が5°,間隔が5°,走査速度が1.5°/min,画面ごとに2回走査、ト-タル的に36枚画像を取る。
【0109】
粉末x射線回折
日本理学Rigaku D/max-2550 x線回折計
実験条件:CuKα輻射,グラファイトモノクロメ-タ,管電圧40kV,管電流150mA,2θ走査範囲が3-80°,走査速度8°/分,ステップが0.02°,発散スリットDS=1°,受信スリットRS=0.15mm,散乱スリットSS=1°。
【0110】
赤外分光計
アメリカ熱電美国(Thermo)付立叶変換赤外分光計Nicolet 5700。
実験条件:KBr圧片
【0111】
示差走査熱量計
日本精工EXSTAR 6200示差走査熱量計。
実験条件:アルミ坩堝,Al2O3が基準物,N2 =60ml/min,温度上昇速度が10°C/min。
【0112】
実施例1 ニコサミドI型の作り
ニコサミド半製品36gをフラスコに入れ、ジメチルホルムアミド540ml添加し、150℃まで油浴加熱する。完全に溶解後、温度72℃、湿度40%という環境に72h放置してから、26.5kg黄色結晶が出来上がる。
出来上がった結晶を単一結晶x射線回折分析器にて分析すれば、三斜晶系対象性があり、点群がP1で、軸率がa=13.666オングストロ-ム,b=14.091オングストロ-ム,c=14.370オングストロ-ム,軸角がα=98.95°,β=116.03°,γ=99.98°と分かった。
【0113】
出来上がった結晶体の中、ニコサミドC18H12N2O9分子以外に、ジメチルホルムアミドの分子が未だ存在する。結晶体の中1個の非対称ユニット中4個ニコサミド分子と5.5個DMF分子が有る、比率として4.0:5.5である。ニコサミドの分子構造図が図1示す通りで、立体投射図が図2で、セル蓄積投射図が図3である。非水素原子座標数と等価温度因子値がテ-ブル1で、結合原子の結合長さがテ-ブル2で、結合原子の結合角度がテ-ブル3である。
【0114】
出来上がった結晶体を粉末x射線回折分析計にて分析すれば、回折ピ-ク2-Theta値(°)或d値(オングストロ-ム)と回折相対強度(Height%)がテ-ブル4通りである。図譜が図4である。
出来上がった結晶体をDSC分析すれば、図5が示すとおり、吸熱ピ-クがあり、変換値が121度位、又放熱ピ-ク有り、変換値が342度位である。
【0115】
出来上がった結晶体をKBr圧片にて分析し、赤外線吸収図譜を得れば、図6の通り、3564.6、3341.8、3296.2、3084.9、2930.4、1917.2、1721.1、1670.8、1621.7、1557.0、1536.1、1486.8、1444.4、1385.3、1313.6、1302.0、1286.3、1238.7、1196.5、1117.8、1071.4、1016.6、965.1、912.5、849.9、830.5、791.1、763.7、746.9、727.1、674.7、620.8、578.9、557.7、527.6、508.4、460.0、436.8cm-1箇所に吸収ピ-クがあり、その内3341.8、3296.2、2930.4、1917.2、1721.1、1670.8、1557.0、1385.3、1302.2、1238.7、1196.5、912.5、849.9、791.1、620.8、436.8 cm-1ピ-クが主要吸収ピ-クとなっている。
上記図譜デ-タ-から見れば、上記試験から得られた結晶体がニコサミドI型だと判明する。
【0116】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に72h放置し、結晶させる。
【0117】
【表18】

【0118】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドI型であると判明出来る。
【0119】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に72h放置し、結晶させる。
【0120】
【表19】

【0121】
記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドI型であると判明出来る。
ニコサミドを違う溶剤に投入し、加熱溶解させてから、72h放置し、結晶させると。
【0122】
【表20】

【0123】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドI型であると判明出来る。
【0124】
ニコサミドI型組合せ製剤の作り(タブレット)
賦形剤を使用し、ニコサミドI型純結晶体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-Iがタブレットの成分である。
【0125】
【表21】

【0126】
ニコサミドI型純結晶体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0127】
実施例2 ニコサミドII型品の作り
ニコサミド半製品36gをフラスコに入れ、ジメチルホルムアミド540ml添加し、150℃まで油浴加熱する。完全に溶解後、温度82℃、湿度40%という環境に48h放置してから、25.5kg黄色結晶が出来上がる。
【0128】
出来上がった結晶を単一結晶x射線回折分析器にて分析すれば、単斜晶系対象性があり、点群がP2で、軸率がa=7.205オングストロ-ム,b=32.723オングストロ-ム,c=8.081オングストロ-ム,軸角がα=90°,β=87.77°,γ=90°と分かった。
【0129】
出来上がった結晶体の中、ニコサミドC18H12N2O9分子以外に、ジメチルホルムアミドの分子とH2O水分子が未だ存在する。結晶体の中1個の非対称ユニット中2個ニコサミド分子と0.5個DMF分子と0.5個水分子が有る、比率として2.0:0.5:0.5である。ニコサミドの分子立体投射図が図7で、セル蓄積投射図が図3である。非水素原子座標数と等価温度因子値がテ-ブル5で、結合原子の結合長さがテ-ブル6で、結合原子の結合角度がテ-ブル7である。
【0130】
出来上がった結晶体を粉末x射線回折分析計にて分析すれば、回折ピ-ク2-Theta値(°)或d値(オングストロ-ム)と回折相対強度(Height%)がテ-ブル8通りである。図譜が図8である。
【0131】
出来上がった結晶体をDSC分析すれば、図9が示すとおり、吸熱ピ-クが2箇所あり、変換値が307℃、345℃となっている。。
【0132】
出来上がった結晶体をKBr圧片にて分析し、赤外線吸収図譜を得れば、図10の通り、3299.0、3138.1、3068.8、2786.8、2448.4、1911.8、1720.0、1662.8、1621.6、1547.9、1486.1、1471.4、1442.0、1376.1、1351.7、1312.4、1286.3、1240.5、1193.4、1147.4、1117.4、1070.7、1018.8、965.3、954.1、914.9、850.5、836.1、790.2、762.5、747.0、726.1、716.4、680.2、621.7、580.1、564.0、527.0、508.5、458.5cm-1に吸収ピ-クがあり、その内3299.0、3138.1、3068.8、2786.8、2448.4、1911.8、1720.0、1662.8、1547.9、1376.1、1351.7、1240.5、1193.4、954.1、914.9、836.1、716.4、680.2、564.0、458.5cm-1が主要吸収ピ-クとなっている。
【0133】
上記図譜デ-タ-から見れば、上記試験から得られた結晶体がニコサミドII型だと判明する。
【0134】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に48h放置し、結晶させる。
【0135】
【表22】

【0136】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドII型であると判明出来る。
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に48h放置し、結晶させる。
【0137】
【表23】

【0138】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドII型であると判明出来る。
【0139】
ニコサミドを違う溶剤に投入し、加熱溶解させてから、48h放置し、結晶させる。
【0140】
【表24】

【0141】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドII型であると判明出来る。
ニコサミドII型組合せ製剤の作り(タブレット)
賦形剤を使用し、ニコサミドI型純結晶体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-2がタブレットの成分である。
【0142】
【表25】

【0143】
ニコサミドI型純結晶体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0144】
実施例3 ニコサミドIIIの作り
ニコサミド半製品36gを1Lのフラスコに入れ、ジメチルホルムアミド540ml添加し、150℃まで油浴加熱する。完全に溶解後、温度72℃、湿度40%という環境に5日間放置してから、26.7kg黄色結晶が出来上がる。
【0145】
出来上がった結晶を単一結晶x射線回折分析器にて分析すれば、三斜晶系対象性があり、点群がP1で、軸率がa=7.923オングストロ-ム,b=10.313オングストロ-ム,c=12.983オングストロ-ム,,軸角がα=90.43°,β=91.73°,γ=72.74°と分かった。
【0146】
出来上がった結晶体の中、ニコサミドC18H12N2O9分子以外に、ジメチルアミンの分子が未だ存在する。結晶体の中1個の非対称ユニット中ニコサミド分子とジメチルアミン分子の比率が2;2である。セル蓄積投射図が図11である。非水素原子座標数と等価温度因子値がテ-ブル9で、結合原子の結合長さがテ-ブル10で、結合原子の結合角度がテ-ブル11である。
【0147】
出来上がった結晶体を粉末x射線回折分析計(CuKα輻射)にて分析すれば、回折ピ-ク2-Theta値(°)或d値(オングストロ-ム)と回折相対強度(Height%)がテ-ブル12b通りである。図譜が図12である。
【0148】
出来上がった結晶体をDSC分析すれば、図13が示すとおり、吸熱ピ-クが1箇所あり、変換値が191度位で、放熱ピ-クが一箇所あり、変換値が293.5度位となっている。
【0149】
出来上がった結晶体をKBr圧片にて分析し、赤外線吸収図譜を得れば、図6の通り3238.6、3081.4、2787.8、2469.8、1728.7、1670.1、1621.1、1557.1、1529.8、1488.3、1472.0、1443.3、1361.5、1346.3、1314.6、1284.3、1234.4、1195.6、1117.9、1071.0、1022.7、968.2、916.6、907.1、893.4、834.3、825.1、786.8、763.0、746.5、727.1、705.2、673.9、622.9、578.7、558.9、529.2、508.3、461.0、425.6cm-1に吸収ピ-クある、その内3081.4、2469.8、1728.7、1529.8、1284.3、1234.4、1195.6、907.1、825.1、786.8、705.2、425.6cm-1が主要吸収ピ-クとなっている。
【0150】
上記図譜デ-タ-から見れば、上記試験から得られた結晶体がニコサミドIII型だと判明する。
【0151】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に5日間放置し、結晶させる。
【0152】
【表26】

【0153】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIII型であると判明出来る。
【0154】
ニコサミドを違う溶剤に投入し、加熱溶解させてから、5日間放置し、結晶させる。
【0155】
【表27】

【0156】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIII型であると判明出来る。
【0157】
ニコサミドを違う溶剤に投入し、加熱溶解させてから、5日間放置し、結晶させる。
【0158】
【表28】

【0159】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIII型であると判明出来る。
【0160】
ニコサミドIII型組合せ製剤の作り(タブレット)
賦形剤を使用し、ニコサミドI型純結晶体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-3がタブレットの成分である。
【0161】
【表29】

【0162】
ニコサミドIII型純結晶体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0163】
実施例4 ニコサミドIV型の作り
ニコサミド半製品36gを1Lフラスコに入れ、ジメチルホルムアミド540ml添加し、150℃まで油浴加熱する。完全に溶解後、温度82℃、湿度40%という環境に3日間放置してから、25.3kg黄色結晶が出来上がる。
【0164】
出来上がった結晶を単一結晶x射線回折分析器にて分析すれば、三斜晶系対象性があり、点群がP-1で、軸率がa=7.315オングストロ-ム,b=8.074オングストロ-ム,c=19.157オングストロ-ム,軸角がα=98.91°,β=102.20°,γ=91.55°と分かった。
【0165】
出来上がった結晶体の中、ニコサミドC18H12N2O9分子以外に、ジメチルホルムアミドの分子が未だ存在する。結晶体の中1個の非対称ユニット中ニコサミド分子とDMF分子の比率が1:1である。ニコサミドセル蓄積投射図が図15である。非水素原子座標数と等価温度因子値がテ-ブル13で、結合原子の結合長さがテ-ブル14で、結合原子の結合角度がテ-ブル15である。
【0166】
出来上がった結晶体を粉末x射線回折分析計にて分析すれば、回折ピ-ク2-Theta値(°)或d値(オングストロ-ム)と回折相対強度(Height%)がテ-ブル16通りである。図譜が図16である。
【0167】
出来上がった結晶体をDSC分析すれば、図17が示すとおり、吸熱ピ-クが2箇所あり、変換値が94度位と172度位、又放熱ピ-ク1箇所有り、変換値が342度位である。
【0168】
出来上がった結晶体をKBr圧片にて分析し、赤外線吸収図譜を得れば、図18の通り、3565.3、3488.9、3238.7、3104.2、1719.8、1669.1、1621.6、1560.6、1537.0、1488.0、1471.6、1445.9、1379.1、1359.7、1313.6、1285.7、1258.6、1152.8、1237.1、1194.2、1118.6、1071.3、1021.5、968.3、917.5、893.2、848.5、835.4、789.2、763.4、746.7、727.2、674.4、623.1、579.1、559.4、528.8、506.1、427.9cm-1箇所に吸収ピ-クがあり、その内3565.3、3488.9、3238.7、1719.8、1669.1、1560.6、1379.1、1258.6、1237.1、1194.2、835.4、427.9cm-1ピ-クが主要吸収ピ-クとなっている。
【0169】
上記図譜デ-タ-から見れば、上記試験から得られた結晶体がニコサミドIV型だと判明する。
【0170】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に72h放置し、結晶させる。
【0171】
【表30】

【0172】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIV型であると判明出来る。
【0173】
ニコサミド半製品5gを75mlのジメチルホルムアミドに添加し、150℃まで油浴加熱し、攪拌後十分溶かしてから、温度の違う環境に72h放置し、結晶させる。
【0174】
【表31】

【0175】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIV型であると判明出来る。
【0176】
ニコサミドを違う溶剤に投入し、加熱溶解させてから、72h放置し、結晶させる。
【0177】
【表32】

【0178】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドIV型であると判明出来る。
【0179】
ニコサミドIV型組合せ製剤の作り(タブレット)
賦形剤を使用し、ニコサミドIV型純結晶体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-4がタブレットの成分である。
【0180】
【表33】

【0181】
ニコサミドIV型純結晶体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0182】
例5ニコサミドV型の作り
工程a ニコサミド半製品36gを1Lフラスコに入れ、ジメチルホルムアミド540ml添加し、150℃まで油浴加熱する。完全に溶解後、温度82℃、湿度40%という環境に48時間放置してから、25.5kg黄色結晶が出来上がる。
工程b 上記の出来物25gを1Lのフラスコに入れてから500ml 0.2NHC1を投入し、48時間攪拌してから、濾過する。又150MLの水で洗浄し乾かす。真空80度の環境で12時間乾燥してから非結晶体原料23.0g出来上がる。歩留まりが92%である。
【0183】
出来上がった結晶を粉末x射線回折分析器にて分析すれば(CuKα輻射)、回折ピ-ク2-Theta値(°)或いはd値(オングストロ-ム)と回折相対強度(Height%)がテ-ブル17通りである。図譜が図19である。非結晶体固体品の中一分子の結晶水以外に何の分子も無い。
【0184】
出来上がった結晶体をDSC分析すれば、図20が示すとおり、吸熱ピ-クが1箇所あり、変換値が169度位、又放熱ピ-ク1箇所有り、変換値が345度位である。
【0185】
出来上がった結晶体をKBr圧片にて分析し、赤外線吸収図譜を得れば、図21の通り、3565.3、3488.9、3238.7、3104.2、1719.8、1669.1、1621.6、1560.6、1537.0、1488.0、1471.6、1445.9、1379.1、1359.7、1313.6、1285.7、1258.6、1152.8、1237.1、1194.2、1118.6、1071.3、1021.5、968.3、917.5、893.2、848.5、835.4、789.2、763.4、746.7、727.2、674.4、623.1、579.1、559.4、528.8、506.1、427.9cm-1箇所に吸収ピ-クがあり、その内3565.3、3488.9、3238.7、1719.8、1669.1、1560.6、1379.1、1258.6、1237.1、1194.2、835.4、427.9cm-1ピ-クがニコサミドV型の主要吸収ピ-クとなっている。
【0186】
上記図譜デ-タ-から見れば、上記試験から得られた結晶体がニコサミドV型(非結晶体)だと判明する。
【0187】
工程bの出来物25gを1Lのフラスコに入れてから 0.2NHC1 500mlを投入し、温度の違う環境に48時間攪拌してから、濾過する。又150MLの水で洗浄し乾かす。真空80度の環境で12時間乾燥してから非結晶体原料が出来上がる。
【0188】
【表34】

【0189】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドV型であると判明出来る。
【0190】
工程b の出来物25gを1Lのフラスコに入れてから 濃度の違う希釈塩酸液500ml投入し、温度82℃という環境に48時間攪拌してから、濾過する。又150MLの水で洗浄し乾かす。真空80度の環境で12時間乾燥してから非結晶体原料が出来上がる。
【0191】
【表35】

【0192】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドV型であると判明出来る。
【0193】
工程a ニコサミドを違う種類の溶剤に加熱溶解してから、48時間放置する。
【0194】
【表36】

【0195】
工程b 上記出来物5gを500mlのフラスコに入れてから 0.2N希釈塩酸液100ml投入し、温度が82℃という環境に48時間攪拌してから、濾過する。又150MLの水で洗浄し乾かす。真空80度の環境で12時間乾燥してから非結晶体原料が出来上がる。
【0196】
上記結晶体を単一結晶x射線回折分析、粉末x射線回折分析、赤外線図譜分析、示差走査熱量分析すれば、出来上がった結晶体がニコサミドV型であると判明出来る。
【0197】
ニコサミドV型組合せ製剤の作り(タブレット)
賦形剤を使用し、ニコサミドV型純結晶体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-5がタブレットの成分である。
【0198】
【表37】

【0199】
ニコサミドV型純結晶体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0200】
実施例6 5種類ニコサミドを違う比率にて混合し、混晶固体品を収穫
6.1ニコサミド結晶体I,II,III,IV,V型を重量比1:1:1:1:1にて混合させ、混晶固体品を作る方法
ニコサミド結晶体I,II,III,IV,V型を各10g計量し、密閉容器に投入してから密閉し、固体品を十分混合させるまで振動する。よってニコサミド結晶体I,II,III,IV,V型の混晶固体が出来上がる。
【0201】
【表38】

【0202】
上記表の重量比に従い各タイプのニコサミド結晶体を計量し、密閉容器に投入してから密閉し、固体品を十分混合させるまで振動する。よってニコサミド結晶体の混晶固体が出来上がる。(一分=10g)
【0203】
ニコサミドV型組合せ製剤の作り(タブレット)
上記6.2、6.5、6.7の混晶固体をアクティブ成分として、薬含有量5~60mgのタブレットを作成する。テ-ブル18-6がタブレットの成分である。
【0204】
【表39】

【0205】
ニコサミド混晶固体をアクティブ成分としてタブレット作り方は数種類の賦形剤と原料を均一に混合させ、1%ヒドロキシメチルセルロ-スナトリウム溶液を注入、軟料を作成してから、濾過、乾燥、再度濾過し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを添加してから均一混合させて、圧片することである。
【0206】
実施例7 違うタイプ結晶体のニコサミドがレット体内血液の薬濃度にたいする影響について
【0207】
1. 結晶型サンプル:ニコサミド結晶II型、ニコサミド結晶V型。
ニコサミド結晶II型分散剤がニコサミド結晶II型を細かく磨り潰すものである。
【0208】
2. 血液の薬濃度検査の方法論研究
(1)実験条件:
設備:HPLC:waters2690クロマトグラムシステム、2487紫外線テスタ-、Millium32クロマトグラム管理システム。クロマトグラムコラム:4.6×250mm Spherisorb C18 5μm;流速:1.0ml/min;コラム温度:25℃;テスタ-波長:330nm。
血漿を固相し、コルメラを抽出してから、直接分析に入る。
(2)研究方法の特異性の考察に関して、血液中の内因性的物質又代謝物質が測定に妨害しないとの結果。
(3)マスタ-曲線と線形範囲に関して、ニコサミドが5ng/ml - 200ng/ml濃度範囲では、良好な線形関係となっている。(相関係数
r = 0.9999 )。
(4)回収率試験について、回収率(75%以上)がSFDAの薬物動力学研究に関する要求に満足できる。
(5)敏感度:最小検査が2ng/ml,最小定量限度が5ng/ml。
【0209】
3.薬物動力学の研究
レット体内での結晶体と非結晶体の薬物動力学の研究結果(図22参照)を通し、下記のことが明らかになった。一回投与量が30mg/kgの場合、血液の薬濃度ピ-ク値Cmaxが2μg/ml、ピ-クに至る時間Tmaxが0.5時間である。当該新薬の半減期が割りに長く、36時間までに検出されるが、48時間に至れば検出されない。一定の期間中、ニコサミドV型にによる血液の薬濃度がII型の2倍であるが、ニコサミドII型にて作られる分散剤がII型サンプルと同様効果である。
【0210】
実施例8 結晶体の違うニコサミドがシスプラチンによるマウスの急性腎損傷への影響について
【0211】
試験目的:結晶体の違うニコサミドがシスプラチンによるマウスの急性腎損傷への影響について
【0212】
試験試料:
テスト薬剤:0.5%カルボキシルメチルセルロ-スナトリウムにてニコサミドI型、II型、V型を全て必要な濃度のサスペンションに成す。陽性比較薬剤がロサルタン(Losartan
postassium),AT1RA 杭州默沙東制薬有限公司製、承認番号:S124で、シスプラチン(DDP)原料薬が山東齊魯製薬より提供される。
試験動物:昆明マウス、雄、体重が18-20g、中国医学科学研究所試験用動物繁殖センタ-より提供され、II級、合格証番号: SCXK-京2000-0006である。飼養条件がバリア-レベル飼養ロ-ムで、合格証番号SYXK(京)2000-0018である、又マスタ-飼養ケ-スに飼い、ケ-ス毎に5匹入りで、常に清潔乾燥の状態を維持し、定期的に換気、殺菌している、日当たり時間8:00-20:00で、室温が20-26度、湿度を40_70%に維持している。飼料に関して、軍事医学科学院実験動物センタ-より提供される清潔レベルであり、生産ライセンス番号がSCXK-(軍)2002-001である。
血清生物化学的検査ケ-スが:北京北化精細化学品有限責任公司より生産される。
主要設備:WELLSCAN MK3型マイクロプレ-トリ-ダ-、ドイツSIGMA3K 15分離機、TGL-16G冷凍分離機,上海安亭科学器具廠製、;ボルテックスミキサ-、アメリカBohemia N.Y製。
【0213】
試験方法:
16~20gの雄昆明マウスを取り、ランダムに溶剤対照組、シスプラチンモドル組、陽性対照ロサルタン組、ニコサミド投与組に分ける、組毎に8匹である。対照組マウスに生理食塩水を注射する。シスプラチンを生理食塩水にて溶解し、7mg/kgという比率で腹腔内注射する。上記の薬剤投与体積が0.4ml/20gで、シスプラチン注射前2日間より投与すること。シスプラチン注射後第3,5,7日目、眼球より血を取り、検査ケ-スにて血漿のBUN、Scrを測定する。
【0214】
試験結果:
シスプラチンによる腎損傷モドル組のBUN、Scrの指標値が著しく高まった。非結晶体(V型)サンプルの効果が最も高い。
【0215】
【表40】

【0216】
【表41】

【0217】
【表42】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単結晶X線回折を備えた構造分析で、空間群がP1であり、また、セルパラメ-タ-がa=13.666Å、b=14.091Å、c=14.370Å、α=98.95、β=116.03、γ=99.98である三斜晶系の対称性を持つことを特徴とする、化1に示すニコサミドの型I結晶。
【化1】


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2012−509909(P2012−509909A)
【公表日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537834(P2011−537834)
【出願日】平成21年11月28日(2009.11.28)
【国際出願番号】PCT/CN2009/075196
【国際公開番号】WO2010/060387
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(591120284)中国医学科学院葯物研究所 (6)
【Fターム(参考)】