説明

ネットワークシステム、ネットワーク管理装置及びゲートウェイ装置

【課題】ネットワーク管理システムにおいて、ネットワーク管理装置の拡張性を高め、かつ、機能拡張するためのコストを抑える。
【解決手段】SNMPネットワーク109とインターネット106の間にゲートウェイ108を設け、HTTPを用いてMIBを操作すること、及びTrapを受信することを可能にする。ネットワーク管理装置103をWebサービスとしてWebブラウザに提供することで、他の様々なWebサービスと連携可能とし、ネットワーク管理装置103にWebサービスを追加することで機能拡張を容易に実現可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークシステム、ネットワーク管理装置及びゲートウェイ装置に係り、特に、SNMP−Webゲートウェイ及びWeb技術を用いたネットワークシステム、そのネットワークシステムで使用されるネットワーク管理装置及びゲートウェイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のネットワーク管理技術はSNMP(Simple Network Management Protocol)プロトコルに依存している。
図2は、一般的なSNMPを用いたネットワーク管理システムの例である。SNMPネットワーク109上に複数のSNMPエージェント114、115が接続し、それらをSNMPマネージャ201が一括して管理している。
特許文献1では、SNMP−CMIP(Common Management Information Protocol)ゲートウェイ110を設置することで、CMIPネットワーク111に接続するCMIPエージェント112、113もSNMPマネージャ201で管理可能なことを謳っている。
SNMPマネージャ201の一般的な内部構成は、例えば、TCP/IPプロトコルを処理するTCP/IP処理部188と、SNMPプロトコルを処理するSNMP処理部187と、MIB(Management Information Base) DB(DataBase)189と、新たに管理するMIBを追加するためのMIBコンパイラ190とをベースにし、その上に管理のための複数のアプリケーション203〜206を含む管理アプリケーション群202で構成される。
また、一方で、新しいプロトコルや新しいネットワーク装置が作成される度に、そのプロトコルに関するMIBや、そのネットワーク装置固有のMIBが作成され、現在膨大なMIBが定義されている。
ここで、MIBとは、SNMPエージェントの保持する統計情報(送受信パケット数など)や管理情報(装置の種別、名称、構成、管理者、設置場所など)を抽象化したものであり、OID(Object IDentifier、オブジェクト識別子)によって一意に識別可能なものである。
特許文献2では、SNMPメディエータを用いることで、SNMP非対応のネットワーク装置もSNMPで管理可能なことを謳っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−73423号公報
【特許文献2】特開2008−269092号公報
【特許文献3】特開2002−101098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
膨大なMIBやSNMPエージェントが生まれる一方で、SNMPマネージャの拡張性、つまりアプリケーション群を容易に追加する技術については、ほとんど進歩がない。そのため、高価で通り一辺倒なSNMPマネージャを使用するか、ネットワーク装置ベンダの提供する独自のSNMPマネージャを使用するしか選択肢が存在しない。
高価で通り一辺倒なSNMPマネージャを使用する場合、使用方法はほぼ固定化されており、管理するネットワークに合った独自拡張をするには、コストがかかり過ぎるという課題がある。
また、ネットワーク装置ベンダの提供する独自のSNMPマネージャを使用する場合には、マルチベンダ環境のネットワークでは、ネットワーク装置ごとにSNMPマネージャを使い分ける必要があり、管理が煩雑となってしまうという課題がある。
これら、拡張性の乏しさの原因としては、例えば、SNMPプロトコルがメッセージをASN.1(Abstract Syntax Notaion One) BER(Basic Encoding Rules)形式という符号化方式でバイナリエンコーディングされて送受信されており、現在主流となっているWeb技術、XML(eXtensible Markup Language)ベースのテキスト形式によるデータ送受信方式に比べ拡張性に乏しいことが挙げられる。
特許文献3では、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)技術を用い、アプリケーション群をCORBAモジュールとして作成し、CORBA−SNMPゲートウェイを介して通信することで、アプリケーション群の拡張性、再利用性向上を謳っているが、それでも拡張するにはCORBAモジュール自体を作成するコストが発生してしまう。また、広域ネットワーク環境においては、CORBA通信はFW(FireWall)を透過できないという課題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、ネットワーク管理装置の拡張性を高め、かつ、機能拡張するためのコストを抑えたネットワークシステム、ネットワーク管理装置及びゲートウェイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するため、本発明の適用例1は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストメッセージを受信しHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部と、SNMPリクエストメッセージを送信し、SNMPレスポンスメッセージを受信するSNMP処理部を備えたゲートウェイ装置であって、前記HTTP処理部の受信したHTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成し、前記SNMP処理部に渡すSNMPリクエスト処理部と、前記SNMP処理部の受信したSNMPレスポンスメッセージからHTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部に渡すHTTPレスポンス処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例2は、SNMP Trapメッセージを受信するSNMP処理部を備えたゲートウェイ装置であって、受信したSNMP TrapメッセージをSNMP Trapキューに入力するSNMP Trap処理部を具備することを特徴とする
また、本発明の適用例3は、SNMP Trapメッセージを要求するHTTPリクエストメッセージを受信するHTTP処理部を備えたゲートウェイ装置であって、前記SNMP TrapキューにSNMP Trapメッセージが入力されていれば、前記SNMP Trapメッセージを取り出し、前記SNMP Trapメッセージの内容を含むHTTPレスポンスメッセージを作成し、HTTP処理部に渡すSNMP Trap処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例4は、SNMP Trapメッセージを要求するHTTPリクエストメッセージを受信するHTTP処理部を備えたゲートウェイ装置であって、前記SNMP TrapキューにSNMP Trapメッセージが入力されていなければ、一定の長い時間、前記SNMP Trapメッセージが入力されるのを待機し、前記SNMP Trapメッセージが入力されれば、前記SNMP Trapメッセージを取り出し、前記SNMP Trapメッセージの内容を含むHTTPレスポンスメッセージを作成し、HTTP処理部に渡し、前記SNMP Trapメッセージが入力されなければ、SNMP Trapメッセージがない旨を示すHTTPレスポンスメッセージを作成し、HTTP処理部に渡すSNMP Trap処理部を具備することを特徴とする。
上述のゲートウェイ装置によりSNMPエージェントのMIBの操作や、SNMP Trapメッセージの取得をすべてHTTP上で行うことができるため、FWで仕切られたインターネット上に分散するSNMPエージェントを透過的に管理することができる(適用例1から適用例4に共通に対応する効果)。
【0006】
また、本発明の適用例5は、上記ゲートウェイ装置に対し、HTTPリクエストメッセージを送信し、対応するHTTPレスポンスメッセージを受信するHTTP処理部を備えたネットワーク管理装置であって、MIBのObject名と対応するOIDを保持するOIDテーブルを具備し、前記OIDテーブルを検索することで、前記MIBのObject名から対応するOIDを取得し、HTTPリクエストにパラメタとして追加し、前記HTTP処理部に渡すMIB操作部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例6は、ネットワーク管理装置であって、各SNMPエージェントの各時刻における送信Byte数、受信Byte数、送信IPパケット数、受信IPパケット数などの統計情報を保持する統計情報テーブルを保持し、前記MIB操作部および上記ゲートウェイ装置を介して前記SNMPエージェントの統計情報を定期的に取得し、前記統計情報テーブルを更新する統計情報処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例7は、上記ゲートウェイ装置に対し、HTTPリクエストメッセージを送信し、対応するHTTPレスポンスメッセージを受信するHTTP処理部を備えたネットワーク管理装置であって、前記SNMP Trapメッセージの内容を保持するTrapテーブルを具備し、SNMP Trapメッセージを要求するHTTPリクエストメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介してHTTPレスポンスメッセージを受け取り、前記SNMP Trapメッセージの内容が含まれていれば、前記Trapテーブルを更新するTrap処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例8は、WebブラウザよりHTTPリクエストメッセージを受信し対応するHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部を備えたネットワーク管理装置であって、前記HTTP処理部を介してWebブラウザより前記SNMPエージェントのMIBを要求するHTTPリクエストメッセージを受け取り、前記MIB操作部および上記ゲートウェイ装置を介して前記MIBを取得し、前記MIBを含むHTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに応答するネットワーク情報処理部を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の適用例9は、WebブラウザよりHTTPリクエストメッセージを受信し対応するHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部を備えたネットワーク管理装置であって、前記HTTP処理部を介してWebブラウザより前記SNMPエージェントの統計情報を要求するHTTPリクエストメッセージを受け取り、前記統計情報テーブルから前記SNMPエージェントの統計情報を取得し、前記統計情報を含むHTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに応答するネットワーク情報処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例10は、WebブラウザよりHTTPリクエストメッセージを受信し対応するHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部を備えたネットワーク管理装置であって、前記HTTP処理部を介してWebブラウザよりTrap情報を要求するHTTPリクエストメッセージを受け取り、前記Trapテーブルから前記Trap情報を取得し、前記Trap情報を含むHTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに応答するネットワーク情報処理部を具備することを特徴とする。
また、上述のネットワーク管理装置により、MIBの取得、統計情報の取得、Trap情報の取得といった操作をWebサービスとして提供することができる(適用例5から適用例10に共通に対応する効果)。
また、本発明の適用例11は、上記ネットワーク管理装置であって、前記HTTP処理部を介してWebブラウザよりインターネット上のWebサービスの利用を要求するHTTPリクエストメッセージを受け取り、受け取った前記HTTPリクエストメッセージから前記Webサービスの入力パラメタを取り出し、前記HTTP処理部を介して、前記Webサービスにアクセスし、結果を含むHTTPレスポンスを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに応答するWebサービス処理部を具備することを特徴とする。
また、本発明の適用例12は、上記ネットワーク管理装置であって、インターネット上の複数のWebサービスに対して、各Webサービス毎に対応する前記Webサービス処理部を具備することを特徴とする。
また、上述のネットワーク管理装置により、ネットワーク管理というWebサービスと他の様々なWebサービスとを容易に連携させることができる(適用例11及び適用例12に共通に対応する効果)。
また、本発明の適用例13は、前記Webブラウザと上記ゲートウェイ装置と上記ネットワーク管理装置から構成されるネットワーク管理システムであって、前記ネットワーク管理装置および前記ゲートウェイ装置を介してMIBまたは統計情報またはTrap情報を取得し、取得した情報を基にさらに前記ネットワーク管理装置を介してWebサービスにアクセスし、その結果と前記MIBとを統合して前記Webブラウザに表示可能なことを特徴とする。
また、上述のネットワーク管理システムにより、Webサービスを簡単に追加できるため、拡張性の優れたネットワーク管理システムを低コストで構築することができる(適用例13に対応する効果)。
【0008】
本発明の第1の解決手段によると、
第1HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成してSNMPエージェントに送信し、及び、該SNMPリクエストメッセージに対するSNMPレスポンスメッセージから第1HTTPレスポンスメッセージを作成して送信するゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置と
を備えたネットワークシステムであって、
前記ネットワーク管理装置は、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記HTTP処理部を介してWebブラウザから、前記SNMPエージェントの所望のMIB(Management Information Base)を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信するネットワーク情報処理部と、
前記所望のMIBのオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に出力するMIB操作部と
を備え、
前記ネットワーク情報処理部は、前記第1HTTPリクエストメッセージに対する、前記SNMPエージェントの前記MIBを含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを前記ゲートウェイ装置から受信し、該MIBを含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信する前記ネットワークシステムが提供される。
【0009】
本発明の第2の解決手段によると、
受信されるSNMP Trapメッセージを格納するゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置と
を備えたネットワークシステムであって、
前記ネットワーク管理装置は、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記ゲートウェイ装置から受信されるSNMP Trapメッセージの内容を保持するためのTrapテーブルと、
SNMP Trapメッセージを要求する第1HTTPリクエストメッセージを作成して前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に送信し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置から前記SNMP Trapメッセージの内容を含む第1HTTPレスポンスメッセージを受信し、該SNMP Trapメッセージの内容を前記Trapテーブルに格納するTrap処理部と
前記HTTP処理部を介して前記WebブラウザよりTrap情報を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信し、前記TrapテーブルからSNMP Trapメッセージの内容を取得し、該SNMP Trapメッセージの内容を含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信するネットワーク情報処理部
を有する前記ネットワークシステムが提供される。
【0010】
本発明の第3の解決手段によると、
第1HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成してSNMPエージェントに送信し、及び、該SNMPリクエストメッセージに対するSNMPレスポンスメッセージから第1HTTPレスポンスメッセージを作成して送信するゲートウェイ装置と、前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置とを備えたネットワークシステムにおける前記ネットワーク管理装置であって、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記HTTP処理部を介してWebブラウザから、前記SNMPエージェントの所望のMIB(Management Information Base)を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信するネットワーク情報処理部と、
前記所望のMIBのオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に出力するMIB操作部と
を備え、
前記ネットワーク情報処理部は、前記第1HTTPリクエストメッセージに対する、前記SNMPエージェントの前記MIBを含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを前記ゲートウェイ装置から受信し、該MIBを含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信する前記ネットワーク管理装置が提供される。
【0011】
本発明の第4の解決手段によると、
ネットワーク管理装置からHTTPリクエストメッセージを受信し、該ネットワーク管理装置にHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部と、
SNMPエージェントにSNMPリクエストメッセージを送信し、該SNMPエージェントからSNMPレスポンスメッセージを受信するSNMP処理部と、
前記HTTP処理部の受信した前記HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成し、前記SNMP処理部に出力するリクエスト処理部と、
前記SNMP処理部の受信したSNMPレスポンスメッセージから前記HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部に出力するレスポンス処理部と
を備え、
前記リクエスト処理部は、受信した前記HTTPリクエストメッセージに含まれるリクエストタイプ情報と、対象の情報を特定するためのオブジェクト識別子とを、SNMPリクエストメッセージに追加して該SNMPリクエストメッセージを作成し、
前記レスポンス処理部は、前記SNMPリクエストメッセージに応答して送信されるSNMPレスポンスメッセージに含まれるオブジェクト識別子と該オブジェクトの情報を示すvalue情報の組に基づき、該オブジェクト識別子とvalue情報を含む前記HTTPレスポンスメッセージを作成するゲートウェイ装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ネットワーク管理装置の拡張性を高め、かつ、機能拡張するためのコストを抑えたネットワークシステム、ネットワーク管理装置及びゲートウェイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例を示すSNMP−Webゲートウェイのブロック図。
【図2】従来技術を示すSNMPマネージャのブロック図。
【図3】リクエストメッセージシーケンス。
【図4】HTTPリクエストメッセージ(GetRequest)例。
【図5】HTTPリクエストメッセージ(SetRequest)例。
【図6】SNMPリクエストメッセージ構成図。
【図7】SNMPリクエスト処理部の動作を示すフローチャート。
【図8】SNMPレスポンスメッセージ構成図。
【図9】HTTPレスポンスメッセージ例。
【図10】HTTPレスポンス処理部の動作を示すフローチャート。
【図11】Trapメッセージシーケンス1。
【図12】Trapメッセージシーケンス2。
【図13】HTTPリクエストメッセージ(Trap)例。
【図14】SNMP Trapメッセージ構成図。
【図15】HTTPレスポンスメッセージ(Trap)例。
【図16】SNMP Trap処理部の動作を示すフローチャート1。
【図17】SNMP Trap処理部の動作を示すフローチャート2。
【図18】本発明の一実施例を示すWebネットワーク管理装置のブロック図。
【図19】OIDテーブルのテーブル構成図。
【図20】MIB操作部の動作を示すフローチャート1。
【図21】MIB操作部の動作を示すフローチャート2。
【図22】統計情報テーブルのテーブル構成図。
【図23】統計情報処理部の動作を示すフローチャート。
【図24】Trapテーブルのテーブル構成図。
【図25】Trap処理部の動作を示すフローチャート。
【図26】ネットワーク情報処理部の動作を示すフローチャート。
【図27】Webサービス処理部の動作を示すフローチャート。
【図28】本装置を用いたネットワーク管理システムのメッセージシーケンス。
【図29】Webブラウザ表示例。
【図30】MIB DBの構成図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態のゲートウェイ装置108及びネットワークシステムの一実施例を示すブロック構成図である。
ゲートウェイ装置(SNMP−Webゲートウェイ)108は、例えば、TCP/IPプロトコルの処理を行うTCP/IP処理部181、188と、HTTPプロトコルの処理を行うHTTP処理部182と、SNMPプロトコルの処理を行うSNMP処理部187と、管理するMIBを保持するMIB DB189と、新しく管理するMIBを追加するためのMIBコンパイラ190と、HTTPリクエストをSNMPリクエストに変換するSNMPリクエスト処理部183と、SNMPレスポンスをHTTPレスポンスに変換するHTTPレスポンス処理部184と、SNMP Trapメッセージを蓄積するSNMP Trapキュー186と、SNMP TrapメッセージをSNMP Trapキュー186に蓄積し、また、SNMP Trapの要求を示すHTTPリクエストメッセージに対し、応答を行うSNMP Trap処理部185とを備える。
本実施の形態のゲートウェイ装置108は、SNMPネットワーク109に接続し、SNMPネットワーク109上に複数のSNMPエージェント(SNMPエージェント装置)114、115が接続している。また、例えば、CMIPネットワーク111との間にSNMP−CMIPゲートウェイ110が設置され、CMIPネットワーク111にCMIPエージェント112、113も接続している。
また、本実施の形態のゲートウェイ装置108は、ファイアウォール(FW)107を介してインターネット106に接続している。インターネット106には、同じく本実施の形態のネットワーク管理装置(webネットワーク管理装置)103がFW104を介して接続しており、Webブラウザ101がwebプロキシ102を介して接続している。さらに様々なWebサービス群105もインターネット106に接続している。なお、Webブラウザ101は、適宜のサーバ、端末等の装置で実現されることができる。
図3は、本実施の形態のゲートウェイ装置108とネットワーク管理装置103とSNMPエージェント114の間のリクエスト及びレスポンスメッセージシーケンスを示す図である。
【0015】
ネットワーク管理装置103から発せられたHTTPリクエストメッセージ301は、ゲートウェイ装置108にてSNMPリクエストメッセージ302に変換されSNMPエージェント114に送信される。SNMPエージェント114から発せられたSNMPレスポンスメッセージ303は、ゲートウェイ装置108にてHTTPレスポンスメッセージ304に変換されネットワーク管理装置103に送信される。
HTTPリクエストは、例えば、統計情報を収集するために定期的にネットワーク管理装置108から送信されることができる。また、例えばユーザの操作を契機として、適宜の要求、通知をするためにネットワーク管理装置108から送信されることもできる。
なお、実際は、ゲートウェイ装置108とネットワーク管理装置103の間にはFWが複数存在しうるが、HTTPは透過可能であるため図では省略している。また、SNMPエージェント114は、SNMP−CMIPゲートウェイ110を介した先にあるCMIPエージェントにもなり得る。SNMPリクエストメッセージ302は、SNMPエージェント114以外にもSNMP−CMIPゲートウェイ110等の適宜のゲートウェイを介して、CMIPエージェント112等の適宜のエージェント装置に送信されることもできる。本実施の形態では、これらをまとめてSNMPエージェントとして説明する。
まず、HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージへの変換について説明する。
図4は、SNMPのGetRequestメッセージに変換する前のHTTPリクエストメッセージの例を示す図である。
GetRequestは、エージェントのMIBを取得するためのメッセージである。変換に必要なパラメタはURLエンコードされて送信される。本図では、host401は送信先のSNMPエージェントのホスト名を示す。opr402はリクエストタイプであり、ここではGetRequestメッセージを示す。oid403は対象となるMIBを識別するためのOIDを示している。
【0016】
図5は、SNMPのSetRequestメッセージに変換する前のHTTPリクエストメッセージの例を示す図である。
SetRequestは、エージェントのMIBを設定するためのメッセージである。変換に必要なパラメタはURLエンコードされて送信される。本図では、host501は送信先のSNMPエージェントのホスト名を示す。opr502はリクエストタイプであり、ここではSetRequestメッセージを示す。oid503は対象となるMIBを識別するためのOIDを示す。value504は設定する値を示している。
尚、それ以外のSNMPリクエストメッセージへ変換する場合でも、必要なパラメタは同様にURLエンコードされて送信される。
図6は、変換後のSNMPリクエストメッセージ構成図である。
Version601及びCommunity602は予め定められた設定ファイル等から取得して設定する。PDUタイプ603はSNMPリクエストメッセージの種別に応じて設定する。リクエストID604はリクエストメッセージで一意な値を設定する。エラーステータス605及びエラーインデックス606はリクエストメッセージでは不要なため適当な値(例えば0)を設定する。VB(Variable Bindings)607は、リクエストメッセージの種別に応じてURLエンコードのパラメタの値を設定する。
図7は、SNMPリクエスト処理部183の動作を示すフローチャートである。
まず、SNMPリクエスト処理部183は、例えばネットワーク管理装置103からHTTPリクエストメッセージを受信すると701、URLエンコードのパラメタのopr402、502の値からPDUタイプ603を特定する703。SNMPリクエスト処理部183は、PDUタイプ603がSetRequestかを判定し703、YESの場合は、VB607にURLエンコードのパラメタのoid503とvalue504の値を設定する704。一方、NOの場合(GetRequestの場合)は、SNMPリクエスト処理部183は、VB607にURLエンコードのパラメタのoid403の値を設定する。それから、SNMPリクエスト処理部183は、SNMPリクエストメッセージを作成する706。SNMPリクエストメッセージのPDUタイプ602、VB607には、それぞれ上述の処理702、704、705で設定された値を用いる。他のフィールドついては、上述の図6で説明の通り適宜設定する。SNMPリクエスト処理部183は、作成されたSNMPリクエストメッセージをSNMPエージェント114に送信する707。なお、ここでは、SetRequestとGetRequestのPDUタイプのみの処理を示したが、その他のタイプの場合も必要なパラメタをURLエンコードから取得し、VBに設定してもよい。
【0017】
次に、SNMPレスポンスメッセージからHTTPレスポンスメッセージへの変換について説明する。
図8は、SNMPレスポンスメッセージの構成図である。
構成は図6と同様であるが、ここではエラーステータス801を見てエラーかどうかを判定する。MIBを取得するタイプのリクエストに対するレスポンスの場合、VB802に取得したMIBデータが設定される。例えば、oidとvalueのペアが設定される。このペアは複数存在する場合もある。
図9は、GetResuestに対するHTTPレスポンスメッセージの例を示す図である。
メッセージはXMLベースのメッセージであり、MIBツリー構造に対応したXMLツリー構造になっている。各MIBのObject名がXMLの要素名になり、oidが各要素の属性として設定される。取得したMIBの値は要素の値901として設定される。
図の例では、sysLocation MIBの情報を取得し、結果としてその装置の住所が返ってくる例を示している。
図30はMIB DBの構成図である。
MIB DB189は、OID3001とObject名3002の対からなる構成をしており、OID3001からObject名3002を検索することが出来る。管理対象となるSNMPエージェントの保持するMIBは全てMIB DB189に登録してあるものとする。
図10は、HTTPレスポンス処理部184の動作を示すフローチャートである。
まず、HTTPレスポンス処理部184は、SNMPレスポンスメッセージを受信すると1001、エラーステータス801が0(エラーを示す値)か判定し1002、YESの場合はエラーを示すHTTPレスポンスメッセージを作成し1004、送信する1010。一方、NOの場合は、HTTPレスポンス処理部184は、まず空のHTTPレスポンスメッセージを作成する1003。そして、HTTPレスポンス処理部184は、受信したSNMPレスポンスメッセージのVB802内に、未処理のVBが存在するか判定する1005。NOの場合(未処理のVBが存在しない場合)はそのまま送信する1010。YESの場合は、HTTPレスポンス処理部184はVB802を1つ取り出し1006、取り出したoidでMIB DB189を検索する1007。検索結果としてMIBのobject名(オブジェクト名)が得られ、HTTPレスポンス処理部184は、検索結果とVB802のvalueから、対応するXMLツリーを作成する1008。HTTPレスポンス処理部184は、作成したXMLツリーをHTTPレスポンスメッセージに追加する1009。以上を未処理のVBがなくなるまで繰り返し、最後にHTTPレスポンスメッセージを、例えばネットワーク管理装置103に送信する1010。
【0018】
次に、SNMP Trapメッセージの処理について説明する。
図11は、Trapメッセージの第一のメッセージシーケンスを示す図である。
本実施の形態のネットワーク管理装置103からTrap情報を要求するHTTPリクエストメッセージを送信する1101。HTTPリクエストメッセージを受信した本実施の形態のゲートウェイ装置108は、受信してから5分等比較的長い予め定められたある一定の期間、SNMP Trapキュー186にSNMP Trapメッセージが蓄積されないか監視する。最終的にタイムアウトが発生した場合、ゲートウェイ装置108は、Trapがないことを示すHTTPレスポンスメッセージを応答する1102。
ゲートウェイ装置108がHTTPリクエストメッセージを受信し1103、SNMPエージェント114より、SNMP TrapメッセージがSNMP Trapキュー186に蓄積されると1104、ゲートウェイ装置108はそれを取り出し、HTTPレスポンスに格納してネットワーク管理装置103に送信する1105。
図12は、Trapメッセージの第二のメッセージシーケンスを示す図である。
本実施の形態のゲートウェイ装置108がHTTPリクエストメッセージ1201を受信したとき、SNMPエージェント114から大量の(複数の)SNMP Trapメッセージを受信し1202、SNMP Trapキュー186に蓄積されていた場合、1つずつSNMP Trapメッセージを取り出し、HTTPレスポンスメッセージに格納してネットワーク管理装置103に応答する1203。HTTPレスポンスを受け取ったネットワーク管理装置103は、すぐにHTTPリクエストメッセージを送信する1204。以上をSNMP Trapキュー186が空になるまで繰り返す。
図13は、Trap情報を要求する場合のHTTPリクエストメッセージの例を示す図である。
Trap情報を要求する場合は、リクエストのURLをTrap専用のものに変えればよい1301。
図14は、SNMP Trapメッセージのメッセージ構成図である。
SNMP Trapメッセージは、PDUタイプの後に企業ID1401、エージェントアドレス1402、一般Trap番号1403、拡張Trap番号1404、TimeStamp1405が続き、必要であればその後にVB1406が続く。
企業ID1401は、例えばトラップを識別するIDである。例えば、エージェントのベンダの企業を示す。エージェントアドレス1402は送信元のSNMPエージェントのアドレスを示す。一般Trap番号1403は予め定められている番号である。拡張Trap番号1404はベンダ独自の番号である。TimeStamp1405は、Trapの発生時刻を示す。
図15は、Trap情報を含めたHTTPレスポンスメッセージの例を示す図である。
それぞれ、企業ID1501、エージェントアドレス1502、一般Trap番号1503、拡張Trap番号1504、TimeStamp1505が各XMLの要素の値として格納される。
【0019】
なお、本例では、SNMPv1 Trapを例にして説明しているが、その他のバージョンのTrapメッセージにおいても同様な構成をとることができる。
図16は、SNMP Trap処理部185の第一の動作を示すフローチャートである。
まず、SNMP Trap処理部185は、SNMP Trapメッセージを受信すると1601、それをSNMP Trapキュー186に追加する1602。
図17は、SNMP Trap処理部185の第二の動作を示すフローチャートである。
まず、SNMP Trap処理部185は、HTTPリクエストメッセージを受信すると1701、タイマーを(例えば5分等に)セットする1702。次に、SNMP Trap処理部185は、空のHTTPレスポンスメッセージを作成する1703。SNMP Trap処理部185は、SNMP TrapキューにTrapがあるか判定し1704、NOの場合はタイマーがタイムアウトしたか判定する1705。まだタイムアウトしていない場合は再度SNMP Trapキューの判定1704に戻る。一方タイムアウトしている場合は1705、空のレスポンスメッセージを送信する1712。
処理1704においてSNMP TrapキューにTrapがある場合は、SNMP Trap処理部185は、SNMP TrapキューからTrapを1つ取り出す1706。そしてSNMP Trap処理部185は、Trapから企業ID1401、エージェントアドレス1402、一般Trap番号1403、拡張Trap番号1404、TimeStamp1405を取り出し、処理1703で作成したHTTPレスポンスメッセージに追加する1707。SNMP Trap処理部185は、未処理のVB1406が存在するかを判定し1708、YESの場合は処理1709に移る。SNMP Trap処理部185は、VB1406からoidとvalueを取り出し、取り出したVB1406のoidでMIB DB189を検索する1709。SNMP Trap処理部185は、検索結果とVBのvalueから対応するXMLツリーを作成し1710、作成したXMLツリーをHTTPレスポンスメッセージに追加する1711。以上を未処理のVB1406がなくなるまで繰り返す。未処理のVB1406がなくなると、SNMP Trap処理部185は、できたHTTPレスポンスメッセージをネットワーク管理装置103に送信する1712。

【0020】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、第1の実施の形態を用いてMIBを取得し、MIBの情報を基にWebサービスにアクセスしてWebサービスを利用する機能を備える。
図18は本実施の形態のネットワーク管理装置103の一実施例を示すブロック構成図である。
ネットワーク管理装置103は、例えば、TCP/IPプロトコルの処理を行うTCP/IP処理部1811と、HTTPプロトコルの処理を行うHTTP処理部1810と、Object名と対応するOIDを保持するOIDテーブル1804と、OIDテーブル1804を検索し、HTTPリクエストメッセージにoidパラメタを追加するMIB操作部1803と、統計情報を保持する統計情報テーブル1801と、例えばHTTPで定期的に統計情報を取得し統計情報テーブルを更新する統計情報処理部1802と、Trap情報を保持するTrapテーブル1806と、Trap情報を取得しTrapテーブルに追加するTrap処理部1807と、Webブラウザ101からの要求に従い、MIBまたは統計情報またはTrap情報を取得し、Webブラウザ101に応答するネットワーク情報処理部1805と、各Webサービスに応じたWebサービス処理部1808、1809を備える。
ネットワーク管理装置103は、FW104を介してインターネット106に接続している。それ以外の構成要素は図1と同様である。
図19は、OIDテーブル1804のテーブル構成図である。
OIDテーブル1804は、MIBのObject名1901とOID1902の組を有する。例えば、Object名から対応するOIDを検索するのに使用される。
図20は、MIB操作部1803の第一の動作を示すフローチャートである。
まず、MIB操作部1803は、oidパラメタを除いたHTTPリクエストメッセージのURLエンコード部とObject名を、統計情報処理部1802またはネットワーク情報処理部1805から受け取る2001。ここで受け取るURLエンコード部は、リクエストの種類に応じて、例えばhost401/501、opr402/502、value504を含む。そして、MIB操作部1803は、渡されたObject名をキーにOIDテーブル1804を検索し、Object名に対応するOIDを取得する2002。MIB操作部1803は、取得したOIDをoidパラメタ403/503として、処理2001で受け取ったHTTPリクエストメッセージのURLエンコード部に追加する2003。MIB操作部1803は、上述のURLエンコード部を用いてHTTPリクエストメッセージを作成し、ゲートウェイ装置108に送信する2004。
図21は、MIB操作部1803の第二の動作を示すフローチャートである。
まず、MIB操作部1803は、ゲートウェイ装置108よりHTTPレスポンスメッセージを受信する2101。例えば、上述の処理2004で送信したHTTPリクエストメッセージに対し、第1の実施の形態と同様の処理がされ、ゲートウェイ装置108から送信されるHTTPレスポンスメッセージを受信する。受信されるHTTPレスポンスメッセージは、HTTPリクエストメッセージと同じコネクションで受信されるので、どのリクエストに対するレスポンスか識別できる。MIB操作部1803は、上述の処理2001で対応するHTTPリクエストメッセージを受け取った統計情報処理部1802またはネットワーク情報処理部1805にHTTPレスポンスメッセージを渡す2102。
図22は、統計情報テーブル1801のテーブル構成図である。
統計情報テーブル1801は、例えば、エージェント名2201、時刻2202、送信Byte数2203、受信Byte数2204、送信IPパケット数2205、及び、受信IPパケット数2206が格納される。エージェント名は、例えば、SNMPエージェント114、115等の識別子であり、予め格納されることができる。
なお、エージェント名2201、時刻2202以外の項目は本図に示した項目以外(例えば、送受信UDPパケット数、送受信ICMPパケット数等)でもMIBとして取得できる統計情報であればかまわない。
【0021】
図23は、統計情報処理部1802の動作を示すフローチャートである。
まず、統計情報処理部1802は、統計情報テーブル1801のエージェント名2201を取り出しURLエンコード部を作成する。リクエストタイプ402は、例えば、opr=getを設定する。そして、統計情報処理部1802は、例えば送信Byte数をObject名として、URLエンコード部とObject名をMIB操作部1803に渡す2301。MIB操作部1803では、上述の処理を行い、統計情報処理部1802にHTTPレスポンスメッセージを渡す。
次に、統計情報処理部1802は、MIB操作部1803よりHTTPレスポンスメッセージを受け取る。ここで受け取られるHTTPレスポンスメッセージには、例えば、OBject名で指定した送信Byte数の情報を含む。統計情報処理部1802は、統計情報テーブル1801の対応する項目を更新する。
以上の動作を統計情報テーブル1801の項目数だけ実行する。例えば、Object名を順次変えて、統計情報テーブル1801の各項目の情報を取得し、統計情報テーブル1801を更新する。なお、時刻2202は、更新した時刻やHTTPレスポンスメッセージに含まれる時刻などを適宜格納することができる。
図24は、Trapテーブル1806のテーブル構成図である。
Trapテーブル1806は、例えば、Trapを一意に識別する番号2401、企業ID2402、エージェントアドレス2403、一般Trap番号2404、拡張Trap番号2405、TimeStamp2406、及び、VB2407が格納される。
なお、VB2407は、1つのTrapに複数含まれる可能性があるため、図示のように別テーブルにし、番号2401で関連付けを行うことができる。
図25は、Trap処理部1807の動作を示すフローチャートである。
まず、Trap処理部1807は、ゲートウェイ装置108にTrap情報を要求するHTTPリクエストメッセージを送信する2501。次に、Trap処理部1807は、ゲートウェイ装置108よりHTTPレスポンスメッセージを受信する2502。Trap処理部1807は、HTTPレスポンスメッセージが空か判定し2503、YESの場合(空の場合)はHTTPレスポンスメッセージを破棄し2504、最初に戻る。一方、NOの場合(空でない場合)は、Trap処理部1807は、受信したHTTPレスポンスメッセージの各パラメタ(例えば図15の1501〜1505)を、対応するTrapテーブル1806の各項目に登録する2505。Trapテーブル1806の番号2401は適宜割り当てることができる。その後、Trap処理部1807はHTTPレスポンスメッセージを破棄し2504、最初に戻る。
図26は、ネットワーク情報処理部1805の動作を示すフローチャートである。
まず、ネットワーク情報処理部1805は、Webブラウザ101よりHTTPリクエストメッセージを受信する2601。HTTPリクエストは、例えばユーザの操作を契機に送信される。次に、ネットワーク情報処理部1805は、受信したHTTPリクエストメッセージが統計情報の要求を示しているか判定する2602。処理2602でYESの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、統計情報テーブル1801よりデータを収集し、XML形式に加工して2603、HTTPレスポンスメッセージを作成し、Webブラウザ101に送信する2611。
【0022】
処理2602でNOの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、受信したHTTPリクエストメッセージがTrap情報の要求を示しているか判定する2604、処理2604でYESの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、Trapテーブル1806よりデータを収集し、XML形式に加工して2605、HTTPレスポンスメッセージを作成し、Webブラウザ101に送信する2611。
処理2604でNOの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、受信したHTTPリクエストメッセージがMIB情報の要求を示しているか判定する2606。処理2606でNOの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、エラーを示す情報をXML形式に加工し2607、HTTPレスポンスメッセージを作成し、Webブラウザに送信する2611。一方、処理2606でYESの場合は、ネットワーク情報処理部1805は、MIB操作部1803に当該MIBのObject名と対象エージェントをURLエンコードしたものを渡す2608。当該MIBのObject名と対象エージェントは、処理2601で受信したHTTPリクエストメッセージで指示されることができる。ネットワーク情報処理部1805は、上述の処理によりゲートウェイ装置108を介して情報を取得したMIB操作部1803より、HTTPレスポンスメッセージを受信する2609。そしてHTTPレスポンスメッセージのXMLデータを取り出し1610、HTTPレスポンスメッセージを作成し、Webブラウザに送信する2611。
図27は、Webサービス処理部1808、1809の動作を示すフローチャートである。
【0023】
まず、Webサービス処理部1808、1809は、Webブラウザ101より受信したHTTPリクエストメッセージのURLエンコード部のパラメタを用いて、対応するWebサービスにHTTPリクエストを送信する2701。例えば、URLエンコード部のパラメタとWebサービスは予め対応づけられ、URLエンコード部のパラメタに対応して、Webサービスの識別情報やアドレス情報が予め格納されることができる。次に、Webサービス処理部1808、1809は、対応するWebサービスよりXMLデータを含むHTTPレスポンスを受信する2702。そしてWebサービス処理部1808、1809は、XMLデータを含むHTTPレスポンスをWebブラウザ101に送信する2703。
なお、Webサービスによって必要となるパラメタ及び、XMLデータ形式は異なるが、すべてAPI(Application Program Interface)として公開されているためそれに合わせて処理を変えればよい。
図28は、本実施の形態のネットワーク管理システムのメッセージシーケンスの例を示す図である。
例えば、MIB情報として住所を取得し、取得した住所からその周辺地図、及び、その住所の天候状況をWebサービスから取得する場合のメッセージシーケンスを考える。
まず、sysLocationのMIB情報を要求するHTTPリクエストメッセージを、Webブラウザ101から送信する2801。そのHTTPリクエストメッセージを受信したネットワーク管理装置103は、ゲートウェイ装置108に転送する2802。ゲートウェイ装置108は、受信したHTTPリクエストメッセージをSNMPリクエストに変換し、対象となるSNMPエージェント114に送信する2803。
SNMPエージェント114は、sysLocationの情報を格納したSNMPレスポンスメッセージをゲートウェイ装置108に送信する2804。ゲートウェイ装置108は、受信したSNMPレスポンスメッセージをHTTPレスポンスメッセージに変換し、ネットワーク管理装置103に送信する2805。ネットワーク管理装置103は、受信したHTTPレスポンスメッセージをWebブラウザ101に転送する2806。
sysLocation情報を受け取ったWebブラウザ101は、その情報を基に地図情報を要求するHTTPリクエストメッセージをネットワーク管理装置103に送信する2807。ネットワーク管理装置103では、地図情報サービスに対応するWebサービス処理部1808又は1809にてメッセージを受け取り、地図情報サービス(地図情報サービスを提供するサーバ等の装置)2815に転送する2808。地図情報サービス2815は、受け取った情報を基に周辺の地図情報をHTTPレスポンスとして応答する2809。ネットワーク管理装置103の地図情報サービスに対応するWebサービス処理部1808又は1809は、受け取った地図情報をWebブラウザ101に転送する2810。
【0024】
また、sysLocation情報を受け取ったWebブラウザ101は、その情報を基に天気情報を要求するHTTPリクエストメッセージをネットワーク管理装置103に送信する2811。ネットワーク管理装置103では、天気情報サービスに対応するWebサービス処理部1808又は1809にてメッセージを受け取り、天気情報サービス(天気情報サービスを提供するサーバ等の装置)2816に転送する2812。天気情報サービス2816は、受け取った情報を基に周辺の天気情報をHTTPレスポンスとして応答する2813。ネットワーク管理装置103の天気情報サービスに対応するWebサービス処理部1808又は1809は、受け取った天気情報をWebブラウザ101に転送する2814。
webブラウザ101は、受け取ったsysLocation情報、地図情報、天気情報等を適宜表示部に表示する。
図29は、本実施の形態のネットワーク管理システムのWebブラウザ表示例を示す図である。
本図では、agent1 2901のホスト名2902、概要情報2903、address2904、地図2905、天気情報2906が表示されている。各項目はそれぞれ、ホスト名はMIBのsysName情報から、概要情報はMIBのsysDescr情報から、addressはMIBのsysLocation情報から、地図はsysLocation情報を基に地図情報Webサービスから、天気情報はsysLocation情報を基に天気情報Webサービスから取得したものである。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は、例えば、Web技術を用いたSNMPネットワークに利用可能である。
【符号の説明】
【0026】
101 Webブラウザ
102 Webプロキシ
103 ネットワーク管理装置
104、107 FW
105 Webサービス群
106 インターネット
108 ゲートウェイ
109 SNMPネットワーク
110 SNMP−CMIPゲートウェイ
111 CMIPネットワーク
112、113 CMIPエージェント
114、115 SNMPエージェント
181、188、1811 TCP/IP処理部
182、1810 HTTP処理部
183 SNMPリクエスト処理部
184 HTTPレスポンス処理部
185 SNMP Trap処理部
186 SNMP Trapキュー
187 SNMP処理部
189 MIB DB
190 MIBコンパイラ
1801 統計情報テーブル
1802 統計情報処理部
1803 MIB操作部
1804 OIDテーブル
1805 ネットワーク情報処理部
1806 Trapテーブル
1807 Trap処理部
1808、1809 Webサービス処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成してSNMPエージェントに送信し、及び、該SNMPリクエストメッセージに対するSNMPレスポンスメッセージから第1HTTPレスポンスメッセージを作成して送信するゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置と
を備えたネットワークシステムであって、
前記ネットワーク管理装置は、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記HTTP処理部を介してWebブラウザから、前記SNMPエージェントの所望のMIB(Management Information Base)を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信するネットワーク情報処理部と、
前記所望のMIBのオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に出力するMIB操作部と
を備え、
前記ネットワーク情報処理部は、前記第1HTTPリクエストメッセージに対する、前記SNMPエージェントの前記MIBを含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを前記ゲートウェイ装置から受信し、該MIBを含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信する前記ネットワークシステム。
【請求項2】
前記ネットワーク管理装置は、
MIBのオブジェクト名と、オブジェクト識別子とを対応して保持するオブジェクト識別子テーブル
をさらに備え、
前記MIB操作部は、前記第2HTTPリクエストメッセージに含まれる、MIBの所望のオブジェクト名、又は、MIBの予め定められたオブジェクト名に対応するオブジェクト識別子を、前記オブジェクト識別子テーブルを参照して取得し、取得されたオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成する請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記ネットワーク管理装置は、
各SNMPエージェントの送信Byte数、受信Byte数、送信IPパケット数、受信IPパケット数のいずれか又は複数を含む、MIBの統計情報を保持する統計情報テーブルと、
前記MIB操作部及び前記ゲートウェイ装置を介して前記SNMPエージェントの統計情報を定期的に取得し、前記統計情報テーブルを更新する統計情報処理部と
をさらに有し、
前記MIB操作部は、
前記統計情報の各要素をオブジェクト名とし、該オブジェクト名に対応するオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成して前記ゲートウェイ装置に出力し、
前記第1HTTPリクエストメッセージに対する、前記SNMPエージェントの統計情報を含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを前記ゲートウェイ装置から受信して前記統計情報処理部に出力し、
前記ネットワーク情報処理部は、
前記SNMPエージェントの統計情報を要求する前記第2HTTPリクエストメッセージに従い前記統計情報テーブルから前記SNMPエージェントの統計情報を取得し、前記統計情報を含む前記第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信する請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
受信されるSNMP Trapメッセージを格納するゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置と
を備えたネットワークシステムであって、
前記ネットワーク管理装置は、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記ゲートウェイ装置から受信されるSNMP Trapメッセージの内容を保持するためのTrapテーブルと、
SNMP Trapメッセージを要求する第1HTTPリクエストメッセージを作成して前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に送信し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置から前記SNMP Trapメッセージの内容を含む第1HTTPレスポンスメッセージを受信し、該SNMP Trapメッセージの内容を前記Trapテーブルに格納するTrap処理部と
前記HTTP処理部を介して前記WebブラウザよりTrap情報を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信し、前記TrapテーブルからSNMP Trapメッセージの内容を取得し、該SNMP Trapメッセージの内容を含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信するネットワーク情報処理部
を有する前記ネットワークシステム。
【請求項5】
前記ネットワーク管理装置は、
前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザよりインターネット上のWebサービスの利用を要求する第3HTTPリクエストメッセージを受信し、受信した前記第3HTTPリクエストメッセージからWebサービスの入力パラメタを取り出し、前記HTTP処理部を介して該Webサービスにアクセスし、該Webサービスから受信される情報を含む第3HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信するWebサービス処理部
をさらに有する請求項1又は4に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記ネットワーク管理装置は、インターネット上の複数のWebサービスに対して、各Webサービス毎に対応する複数の前記Webサービス処理部を備える請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記第3HTTPリクエストメッセージは、前記第2HTTPリクエストメッセージに含まれるMIBの少なくとも一部を含む請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記ゲートウェイ装置は、
前記ネットワーク管理装置から前記第1HTTPリクエストメッセージを受信し、該ネットワーク管理装置に第1HTTPレスポンスメッセージを送信する第2HTTP処理部と、
前記SNMPエージェントにSNMPリクエストメッセージを送信し、該SNMPエージェントからSNMPレスポンスメッセージを受信するSNMP処理部と、
前記第2HTTP処理部の受信した前記第1HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成し、前記SNMP処理部に出力するリクエスト処理部と、
前記SNMP処理部の受信したSNMPレスポンスメッセージから前記第1HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記第2HTTP処理部に出力するレスポンス処理部と
を備え、
前記リクエスト処理部は、受信した前記第1HTTPリクエストメッセージに含まれるリクエストタイプ情報と、対象の情報を特定するためのオブジェクト識別子とを、SNMPリクエストメッセージに追加して該SNMPリクエストメッセージを作成し、
前記レスポンス処理部は、前記SNMPリクエストメッセージに応答して送信されるSNMPレスポンスメッセージに含まれるオブジェクト識別子と該オブジェクトの情報を示すvalue情報の組に基づき、該オブジェクト識別子とvalue情報を含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを作成する請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記ネットワーク管理装置から受信される前記第1HTTPリクエストメッセージは、前記SNMPエージェントを示す送信先情報と、リクエストタイプ情報と、対象の情報を特定するためのオブジェクト識別子とを少なくとも含み、
前記リクエスト処理部は、受信した第1HTTPリクエストメッセージに含まれるリクエストタイプ情報をSNMPリクエストメッセージのPDUタイプフィールドに設定し、該第1HTTPリクエストメッセージに含まれるオブジェクト識別子をSNMPリクエストメッセージのVBフィールドに設定し、送信先情報に従い該SNMPリクエストメッセージを前記SNMP処理部を介して前記SNMPエージェントに送信する請求項8に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
前記第1HTTPリクエストメッセージは、設定する値を示すvalue情報をさらに含み、
前記リクエスト処理部は、第1HTTPリクエストメッセージに含まれるオブジェクト識別子とvalue情報の組をSNMPリクエストメッセージのVBフィールドに設定する請求項9に記載のネットワークシステム。
【請求項11】
前記SNMPエージェントから受信される前記SNMPレスポンスメッセージは、少なくともオブジェクト識別子とvalue情報の組を含み、
前記レスポンス処理部は、受信したSNMPレスポンスメッセージに含まれるオブジェクト識別子とvalue情報の組に基づき、オブジェクト識別子とvalue情報を含むXMLツリーを作成し、該XMLツリーを追加した前記第1HTTPレスポンスメッセージを作成し、該第1HTTPレスポンスメッセージを前記HTTP処理部を介して前記ネットワーク管理装置に送信する請求項8に記載のネットワークシステム。
【請求項12】
前記ゲートウェイ装置は、
前記ネットワーク管理装置から前記第1HTTPリクエストメッセージを受信し、該ネットワーク管理装置に第1HTTPレスポンスメッセージを送信する第2HTTP処理部と、
前記SNMPエージェントにSNMPリクエストメッセージを送信し、該SNMPエージェントからSNMPレスポンスメッセージを受信するSNMP処理部と、
前記SNMP処理部により受信されるSNMP Trapメッセージを格納するSNMP Trapキューと、
受信したSNMP Trapメッセージを前記SNMP Trapキューに入力するSNMP Trap処理部と
をさら備えた請求項4に記載のネットワークシステム。
【請求項13】
前記第2HTTP処理部は、SNMP Trapメッセージを要求する前記第1HTTPリクエストメッセージを受信し、
前記SNMP Trap処理部は、前記SNMP TrapキューにSNMP Trapメッセージが格納されていれば、該SNMP Trapメッセージを取り出し、該SNMP Trapメッセージの内容を含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記第2HTTP処理部を介して前記ネットワーク管理装置に送信する請求項12に記載のネットワークシステム。
【請求項14】
前記第2HTTP処理部は、SNMP Trapメッセージを要求する前記第1HTTPリクエストメッセージを受信し、かつ、前記SNMP TrapキューにSNMP Trapメッセージが格納されていなければ、予め定められた時間、前記SNMP TrapキューにSNMP Trapメッセージが格納されるのを待機し、該SNMP Trapメッセージが前記時間内に格納されなければ、SNMP Trapメッセージがない旨を示すHTTPレスポンスメッセージを作成し、前記第1HTTP処理部を介して前記ネットワーク管理装置に送信する請求項12に記載のネットワークシステム。
【請求項15】
第1HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成してSNMPエージェントに送信し、及び、該SNMPリクエストメッセージに対するSNMPレスポンスメッセージから第1HTTPレスポンスメッセージを作成して送信するゲートウェイ装置と、前記ゲートウェイ装置と通信するネットワーク管理装置とを備えたネットワークシステムにおける前記ネットワーク管理装置であって、
HTTPリクエストメッセージ及び対応するHTTPレスポンスメッセージを送受信するHTTP処理部と、
前記HTTP処理部を介してWebブラウザから、前記SNMPエージェントの所望のMIB(Management Information Base)を要求する第2HTTPリクエストメッセージを受信するネットワーク情報処理部と、
前記所望のMIBのオブジェクト識別子を含む前記第1HTTPリクエストメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記ゲートウェイ装置に出力するMIB操作部と
を備え、
前記ネットワーク情報処理部は、前記第1HTTPリクエストメッセージに対する、前記SNMPエージェントの前記MIBを含む前記第1HTTPレスポンスメッセージを前記ゲートウェイ装置から受信し、該MIBを含む第2HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部を介して前記Webブラウザに送信する前記ネットワーク管理装置。
【請求項16】
ネットワーク管理装置からHTTPリクエストメッセージを受信し、該ネットワーク管理装置にHTTPレスポンスメッセージを送信するHTTP処理部と、
SNMPエージェントにSNMPリクエストメッセージを送信し、該SNMPエージェントからSNMPレスポンスメッセージを受信するSNMP処理部と、
前記HTTP処理部の受信した前記HTTPリクエストメッセージからSNMPリクエストメッセージを作成し、前記SNMP処理部に出力するリクエスト処理部と、
前記SNMP処理部の受信したSNMPレスポンスメッセージから前記HTTPレスポンスメッセージを作成し、前記HTTP処理部に出力するレスポンス処理部と
を備え、
前記リクエスト処理部は、受信した前記HTTPリクエストメッセージに含まれるリクエストタイプ情報と、対象の情報を特定するためのオブジェクト識別子とを、SNMPリクエストメッセージに追加して該SNMPリクエストメッセージを作成し、
前記レスポンス処理部は、前記SNMPリクエストメッセージに応答して送信されるSNMPレスポンスメッセージに含まれるオブジェクト識別子と該オブジェクトの情報を示すvalue情報の組に基づき、該オブジェクト識別子とvalue情報を含む前記HTTPレスポンスメッセージを作成するゲートウェイ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate


【公開番号】特開2011−254196(P2011−254196A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−125558(P2010−125558)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】