説明

ネットワーク接続装置、プログラム記録媒体、接続サービス提供システムおよび接続サービス提供方法

【課題】 ユーザに対して煩雑な作業を要求することなく、また接続サービス提供者側のハードウエアの負担を過大にすることなく、サービスの内容を容易に変更することのできるネットワーク接続装置、プログラム記録媒体、接続サービス提供システムおよび接続サービス提供方法を提供する。
【解決手段】 ユーザ端末にユーザIDとパスワードを入力させると共に、利用目的を選択させる手段と、その利用目的特有の情報を前記ユーザIDに付加して新たな目的別ユーザIDを生成する手段と、その目的別ユーザIDとパスワードをアクセスポイントのサーバコンピュータに送信する手段を付加し、該サーバコンピュータに目的別ユーザIDから元のユーザIDとパスワードによりユーザ端末のネットワークへの接続可否を判断する認証手段と、前記取得した利用目的情報に応じてサービス内容を変更する手段とを付与する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるネットワーク接続装置、ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるプログラムを記録したプログラム記録媒体、ならびにユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供する接続サービス提供システムおよび接続サービス提供方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、インターネット接続事業者がユーザに対して接続サービスを行うにあたり、ユーザの利用目的に応じてそのサービスの内容を変更することは行っていなかった。すなわち、ユーザが、インターネットを普通に利用する場合であっても、当該インターネット接続事業者の提供するウェブサイトを閲覧する場合であっても、当該インターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認等を行う場合であっても、接続料金は同一であった。
【0003】ユーザの利用目的に応じてサービスの内容を変更するには、ユーザに利用目的別のユーザIDを複数付与することが考えられるが、この場合、ユーザはそれぞれのユーザIDを認識して使い分ける必要があり、インターネットへの接続操作が煩雑になるという問題がある。また、インターネット接続事業者側のサーバコンピュータでも、各ユーザ毎に利用目的別の複数のユーザIDを登録する必要があり、ハードウエアの負担が大きくなるという問題がある。
【0004】したがって、本発明は、ユーザに対して煩雑な作業を要求することなく、また接続サービス提供者側のハードウエアの負担を過大にすることなく、サービスの内容を容易に変更することのできるネットワーク接続装置、プログラム記録媒体、接続サービス提供システムおよび接続サービス提供方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のネットワーク接続装置は、ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるネットワーク接続装置であって、ユーザに対し、利用目的を選択させる手段と、当該選択された利用目的別に特有の識別情報を生成する手段と、当該生成した識別情報を、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信する手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0006】「ネットワーク」としては、主にインターネットを例示することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。「ネットワーク接続装置」としては、モデム、ターミナルアダプタ、ルータ等を備えたパーソナルコンピュータや、ネットワークに接続する機能を有する携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)、PDA(Personal DigitalAssistant)等の携帯情報端末、あるいはそれらに用いられる部品等が挙げられる。「利用目的」としては、例えば、インターネットを普通に利用する目的、インターネット接続事業者の提供するウェブサイトを閲覧する目的、インターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認等を行う目的などがある。
【0007】上記発明(請求項1)によれば、ネットワーク接続装置が利用目的別に特有の識別情報を生成するため、ユーザに利用目的別の識別情報を複数付与する必要がなく、したがってユーザは利用目的別の識別情報を逐一認識して使い分けるという煩雑な作業を行わなくても、利用目的を選択するだけで利用目的別のサービスを受けることが可能となる。
【0008】また、本発明のネットワーク接続装置は、ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるネットワーク接続装置であって、ユーザに対し、ユーザIDおよびパスワードを入力させるとともに、利用目的を選択させる手段と、当該選択された利用目的別に特有の情報を前記ユーザIDに付加して新たな目的別ユーザIDを生成する手段と、当該生成した目的別ユーザIDおよび前記パスワードを、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信する手段とを備えたことを特徴とする(請求項2)。
【0009】かかる発明(請求項2)によれば、ネットワーク接続装置が目的別ユーザIDを生成するため、ユーザに複数の目的別ユーザIDを付与する必要がなく、したがってユーザは目的別ユーザIDを逐一使い分けるという煩雑な作業を行わなくても、利用目的を選択するだけで利用目的別のサービスを受けることが可能となる。また、目的別ユーザIDは、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されたものであるため、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータ側においても、認証等を行うにあたり、目的別ユーザIDから元のユーザIDを容易に取得することができ、各ユーザについて複数の目的別ユーザIDを記憶する必要がなく、ハードウエアの負担増大を抑制することができる。
【0010】本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、ユーザに対し、利用目的を選択させるステップと、当該選択された利用目的別に特有の識別情報を生成するステップと、当該生成した識別情報を、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする(請求項3)。
【0011】「記録媒体」の種類としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ハードディスク、各種メモリ等があるが、特に限定されるものではない。また、本発明では、記録媒体と均等なものとして、ダウンロードやアップロード等が可能な伝送媒体、さらにはプログラム自体も本発明の範囲に含まれるものとする。
【0012】かかる発明(請求項3)によれば、プログラムが利用目的別に特有の識別情報を生成するため、ユーザに利用目的別の識別情報を複数付与する必要がなく、したがってユーザは利用目的別の識別情報を逐一認識して使い分けるという煩雑な作業を行わなくても、利用目的を選択するだけで利用目的別のサービスを受けることが可能となる。
【0013】また、本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体は、ユーザに対し、ユーザIDおよびパスワードを入力させるとともに、利用目的を選択させるステップと、当該選択された利用目的別に特有の情報を前記ユーザIDに付加して新たな目的別ユーザIDを生成するステップと、当該生成した目的別ユーザIDおよび前記パスワードを、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする(請求項4)。
【0014】かかる発明(請求項4)によれば、プログラムが目的別ユーザIDを生成するため、ユーザに複数の目的別ユーザIDを付与する必要がなく、したがってユーザは目的別ユーザIDを逐一使い分けるという煩雑な作業を行わなくても、利用目的を選択するだけで利用目的別のサービスを受けることが可能となる。また、目的別ユーザIDは、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されたものであるため、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータ側においても、認証等を行うにあたり、目的別ユーザIDから元のユーザIDを容易に取得することができ、各ユーザについて複数の目的別ユーザIDを記憶する必要がなく、ハードウエアの負担増大を抑制することができる。
【0015】本発明の接続サービス提供システムは、ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供するシステムであって、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得する手段と、当該取得したユーザの識別情報を使用して、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断する認証手段と、前記取得した利用目的情報に応じて、サービスの内容を変更する手段とを備えたことを特徴とする(請求項5)。
【0016】「ユーザ端末」の種類としては、例えば、パーソナルコンピュータや、ネットワークに接続する機能を有する携帯電話機、PHS、PDA等の携帯情報端末などが挙げられる。「サービスの内容を変更する」とは、例えば、所定のアドレスを有するコンピュータにのみアクセスを許可するようにしたり、接続時間を制限したり、利用時間の計算方法を変更したり、接続料金体系を変更したり、加算するサービスポイントを変更することをいう。
【0017】上記発明(請求項5)によれば、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得することができるため、各ユーザについて利用目的別の識別情報を複数記憶しなくても容易に認証を行うことができ、接続サービス提供システムにおけるハードウエアの負担増大を抑制することができる一方、取得した利用目的情報に基づいて、サービスの内容を簡単に変更することもできる。
【0018】また、本発明の接続サービス提供システムは、ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供するシステムであって、ユーザ端末から送信されてきた、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されてなる目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得する手段と、ユーザ端末から送信されてきたパスワードを取得する手段と、前記取得した元のユーザIDおよびパスワードにより、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断する認証手段と、前記取得した利用目的情報に応じて、サービスの内容を変更する手段とを備えたことを特徴とする(請求項6)。
【0019】かかる発明(請求項6)によれば、ユーザ端末から送信されてきた目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得することができるため、各ユーザについて複数の目的別ユーザIDを記憶しなくても容易に認証を行うことができ、接続サービス提供システムにおけるハードウエアの負担増大を抑制することができる一方、取得した利用目的情報に基づいて、サービスの内容を簡単に変更することもできる。
【0020】上記発明(請求項5,6)においては、所定のアドレスを有するコンピュータにのみアクセスを許可するアクセス制限手段を備え、前記取得した利用目的情報に応じて、前記アクセス制限を行うようにしてもよい(請求項7)。
【0021】かかる発明(請求項7)によれば、例えば、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、当該ウェブサイトのデータを格納しているコンピュータにのみアクセスを許可し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、ユーザ登録変更・確認ページのデータを格納しているコンピュータにのみアクセスを許可する、というようなアクセス制限を行うことができる。
【0022】上記発明(請求項5〜7)においては、前記取得した利用目的情報に応じて接続時間を制限する手段を備えていてもよい(請求項8)。また、当該発明(請求項8)においては、前記利用目的情報に対応させて、接続可能時間および/またはアイドル時間を記憶した記憶部を備え、前記接続可能時間またはアイドル時間が経過すると接続を切断するようにしてもよい(請求項9)。「接続可能時間」とは、1回の接続で連続利用できる時間をいい、「アイドル時間」とは、一定時間入力がないときに接続を切断する場合における当該時間をいう。
【0023】上記発明(請求項8,9)によれば、例えば、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、接続時間が○○○○秒経過したら接続を切断し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、接続時間が×××秒経過したら接続を切断する、というような接続時間の制限を行うことができる。また、上記発明(請求項9)によれば、利用目的別に妥当なアイドル時間を設定することができるため、不要な接続を自動的に切断してネットワーク回線の混雑を緩和するとともに接続料や回線使用料を節約させることができるだけでなく、ネットワーク使用中に不当に接続を切断することを防止することができる。
【0024】上記発明(請求項5〜9)においては、各ユーザの一定期間における利用時間を蓄積する手段と、前記取得した利用目的情報に応じて利用時間の計算方法を変更する手段とを備えていてもよい(請求項10)。また、当該発明(請求項10)においては、前記利用目的情報に対応させて掛率を記憶した記憶部を備え、前記取得した利用目的情報に対応する前記掛率を実際の接続時間に乗じたものを利用時間とし、当該利用時間を蓄積するようにしてもよい(請求項11)。「利用時間」とは、基本的には接続サービスを利用した時間をいうが、必ずしも実際の接続時間ではなく、実際の接続時間に所定の計算処理を施して得られる時間の場合もあり、課金または何らかのサービスの提供のために基準とされ得るものである。
【0025】かかる発明(請求項10,11)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、実際の接続時間をそのまま利用時間として蓄積し、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、実際の接続時間に○○を乗じたものを利用時間として蓄積し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、実際の接続時間に××を乗じたものを利用時間として蓄積する、というようなことを行うことができる。
【0026】上記発明(請求項5〜11)においては、前記取得した利用目的情報に応じて接続料金体系を変更する手段を備えていてもよい(請求項12)。かかる発明(請求項12)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、通常の接続料金、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、通常の接続料金の○○割引、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、接続料金は無料、というようなことを行うことができる。
【0027】上記発明(請求項5〜12)においては、各ユーザについてサービスポイントを記録する記録部と、前記取得した利用目的情報に応じて、前記記録部にサービスポイントを計算してまたは計算することなく加算する手段とを備えていてもよい(請求項13)。
【0028】かかる発明(請求項13)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、所定の接続時間毎または接続毎にサービスポイント○○を加算し、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、所定の接続時間毎または接続毎にサービスポイント××を加算し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、サービスポイントは加算しない、というようなことを行うことができる。なお、ネットワークの接続事業者は、かかるサービスポイントに基づいて、ユーザに対して種々のサービス(接続サービスだけに限定されない)を提供することができる。
【0029】本発明の接続サービス提供方法は、ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供する方法であって、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得するステップと、当該取得したユーザの識別情報を使用して、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断するステップと、前記取得した利用目的情報に応じた接続サービスを行うステップとを備えたことを特徴とする(請求項14)。
【0030】かかる発明(請求項14)によれば、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得することができるため、各ユーザについて利用目的別の識別情報を複数記憶しなくても容易に認証を行うことができ、接続サービス提供システムにおけるハードウエアの負担増大を抑制することができる一方、取得した利用目的情報に基づいて、接続サービスの内容を簡単に変更することもできる。
【0031】また、本発明の接続サービス提供方法は、ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供する方法であって、ユーザ端末から送信されてきた、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されてなる目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得するとともに、ユーザ端末から送信されてきたパスワードを取得するステップと、前記取得した元のユーザIDおよびパスワードにより、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断するステップと、前記取得した利用目的情報に応じた接続サービスを行うステップとを備えたことを特徴とする(請求項15)。
【0032】かかる発明(請求項15)によれば、ユーザ端末から送信されてきた目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得することができるため、各ユーザについて複数の目的別ユーザIDを記憶しなくても容易に認証を行うことができ、接続サービス提供システムにおけるハードウエアの負担増大を抑制することができる一方、取得した利用目的情報に基づいて、接続サービスの内容を簡単に変更することもできる。
【0033】上記発明(請求項14,15)においては、前記接続サービスを行うステップにおいて、前記取得した利用目的情報に応じて、所定のアドレスを有するコンピュータにのみアクセスを許可するようにしてもよい(請求項16)。かかる発明(請求項16)によれば、例えば、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、当該ウェブサイトのデータを格納しているコンピュータにのみアクセスを許可し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、ユーザ登録変更・確認ページのデータを格納しているコンピュータにのみアクセスを許可する、というようなアクセス制限を行うことができる。
【0034】上記発明(請求項14〜16)においては、前記取得した利用目的情報に応じて、接続可能時間および/またはアイドル時間を決定するステップと、当該決定した接続可能時間またはアイドル時間が経過すると接続を切断するステップとを備えていてもよい(請求項17)。
【0035】かかる発明(請求項17)によれば、ウェブサイトの閲覧であれば、接続時間が○○○○秒経過したら接続を切断し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、接続時間が×××秒経過したら接続を切断する、というような接続時間の制限を行うことができる。また、利用目的別に妥当なアイドル時間を設定することができるため、不要な接続を自動的に切断してネットワーク回線の混雑を緩和するとともに接続料や回線使用料を節約することができるだけでなく、ネットワーク使用中に不当に接続を切断することを防止することができる。
【0036】上記発明(請求項14〜17)においては、前記取得した利用目的情報に応じて利用時間の計算方法を決定するステップと、当該決定した計算方法によって利用時間を算出するステップと、当該算出した利用時間を、各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えていてもよい(請求項18)。また、上記発明(請求項14〜17)においては、前記取得した利用目的情報に応じて掛率を決定するステップと、当該決定した掛率を実際の接続時間に乗じ、これを利用時間とするステップと、当該利用時間を各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えていてもよい(請求項19)。
【0037】かかる発明(請求項18,19)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、実際の接続時間をそのまま利用時間として蓄積し、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、実際の接続時間に○○を乗じたものを利用時間として蓄積し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、実際の接続時間に××を乗じたものを利用時間として蓄積する、というようなことを行うことができる。
【0038】上記発明(請求項14〜19)においては、前記取得した利用目的情報に応じて接続料金体系を決定するステップを備えていてもよい(請求項20)。かかる発明(請求項20)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、通常の接続料金、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、通常の接続料金の○○割引、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、接続料金は無料、というようなことを行うことができる。
【0039】上記発明(請求項14〜20)においては、前記取得した利用目的情報に応じてサービスポイントを決定するステップと、当該決定したサービスポイントを計算してまたは計算することなく、各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えていてもよい(請求項21)。
【0040】かかる発明(請求項21)によれば、例えば、利用目的がインターネットの通常利用であれば、所定の接続時間毎または接続毎にサービスポイント○○を加算し、利用目的がインターネット接続事業者の提供するウェブサイトの閲覧であれば、所定の接続時間毎または接続毎にサービスポイント××を加算し、利用目的がインターネット接続事業者に対するユーザ登録の内容の変更・確認であれば、サービスポイントは加算しない、というようなことを行うことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態による接続サービス提供システムの構成図である。
【0042】本実施形態による接続サービス提供システムは、インターネット接続事業者のアクセスポイントに設置されたリモートアクセスサーバ(RAS)20と、リモートアクセスサーバ20にインターネット接続事業者専用のネットワークを介して接続された認証サーバ30と、リモートアクセスサーバ20に公衆回線を介して接続されたユーザ端末(本実施形態では、パーソナルコンピュータ)10とから構成され、リモートアクセスサーバ20は、インターネットを介して多数のWWWサーバ41,42,43に接続されている。
【0043】上記認証サーバ30の構成を図2に示す。認証サーバ30は、CPU(Central Processing Unit)31と、第1の記憶部32と、第2の記憶部33と、第3の記憶部34と、第4の記憶部35とを備えており、CPU31は、各部の制御や、リモートアクセスサーバ20との間におけるデータの送受信等を行う。
【0044】第1〜第4の記憶部32〜35は、それぞれハードディスク内に設けられており、第1の記憶部32にはメインプログラム321が記憶されており、第2の記憶部33にはユーザIDデータベース331が記憶されており、第3の記憶部34にはケース別条件IDデータベース341が記憶されており、第4の記憶部35にはユーザ別利用時間・ポイントデータベース351が記憶されている。
【0045】メインプログラム321としては、ケース別ユーザIDおよびパスワードを含むパケットを受信して、当該ケース別ユーザIDから、ユーザIDとケース番号とを取得するプログラム、取得したユーザIDおよびパスワードが正しいか否か判断する認証プログラム、取得したケース番号に基づく接続条件を判断し、その接続条件を含むパケットを送信するプログラム、接続時間を含むパケットを受信して、利用時間およびサービスポイントを計算して蓄積するプログラム等がある。
【0046】ユーザIDデータベース331には、ユーザID(例えば、abc@ba2,lmn@ca2,xyz@da2・・・)と、各々のユーザIDに対応付けられたパスワード(abcd,lmno,wxyz・・・)とが格納されており、ケース別条件IDデータベース341には、ケース番号(case1,case2,case3)と、各々のケース番号に対応付けられたIPアドレス、接続可能時間、アイドル時間、掛率およびサービスポイントとが格納されており、ユーザ別利用時間・ポイントデータベース351には、ユーザIDと、各々のユーザIDに対応付けられた利用時間およびサービスポイントとが格納されている。
【0047】リモートアクセスサーバ20の構成は特に図示しないが、このリモートアクセスサーバ20は、少なくとも、パケットを生成・送受信するプログラム、ケース別ユーザIDを記憶するプログラム、所定のIPアドレスのWWWサーバにのみアクセスを許可するプログラム、接続時間を測定するプログラム、所定の時間経過後に接続を切断するプログラム等が記憶されている記憶部を具備している。
【0048】一方、ユーザ端末10は、通常のパーソナルコンピュータと同様の構成を有するが、図7に示すような画面を表示して、ユーザに対し、ユーザIDおよびパスワードを入力させるとともに、アクセスポイントおよび利用目的を選択させるプログラム、選択された利用目的別にケース番号をユーザIDに付加して新たなケース別ユーザIDを生成するプログラム、生成した目的別ユーザIDおよびパスワードを含むパケットを、選択されたアクセスポイントに設置されたリモートアクセスサーバ20に対して送信するプログラム等を具備するダイヤラー、ならびにウェブページを表示することのできるWWWブラウザを備えている。
【0049】次に、上記接続サービス提供システムの処理動作について、図3〜図6のフローチャートを参照して説明する。
【0050】まず、ユーザが、ユーザ端末10のダイヤラーを起動すると、ユーザ端末10は、図7に示すようなダイヤラー画面50をディスプレイに出力・表示する(SU01)。ダイヤラー画面50には、ユーザIDを入力させるテキストボックス51、パスワードを入力させるテキストボックス52、アクセスポイントを選択させるプルダウンメニュー53、利用目的を選択させるコマンドボタン54、および接続ボタン55が含まれており、利用目的としては、「通常利用」、「プロバイダコンテンツ利用」および「ユーザ登録内容の変更・確認」の3つがある。
【0051】「通常利用」とは、アクセスするウェブサイトが何ら制限されることなく、インターネットを普通に利用する場合に選択するものであり、「プロバイダコンテンツ利用」とは、アクセスするウェブサイトを、当該インターネット接続事業者が提供するコンテンツに限定して利用する場合に選択するものであり、「ユーザ登録内容の変更・確認」とは、当該インターネット接続事業者に対して当該ユーザが登録している登録内容(例えば住所、電話番号、E−mailアドレス、クレジットカード情報等)を変更または確認する場合に限って選択するものである。
【0052】ユーザが、ユーザ端末10の入力装置(キーボード、マウス等)を使用して、上記ダイヤラー画面50のテキストボックス51,52にユーザIDおよびパスワードを入力し、プルダウンメニュー53にてアクセスポイントを選択し、コマンドボタン54にて利用目的を選択し、カーソル(マウスポインタ)によって接続ボタン55をクリックすると、ユーザ端末10は、入力されたそれらの情報を読み取る(SU02)。
【0053】そして、ユーザ端末10は、選択された利用目的別にケース番号をユーザIDに付加して新たなケース別ユーザIDを生成する(SU03)。例えば、ユーザIDが「abc@ba2」、利用目的が「通常利用」であれば、ケース別ユーザID「abc@ba2%case1」を生成し、ユーザIDが「lmn@ca2」、利用目的が「プロバイダコンテンツ利用」であれば、ケース別ユーザID「lmn@ca2%case2」を生成し、ユーザIDが「xyz@da2」、利用目的が「ユーザ登録内容の変更・確認」であれば、ケース別ユーザID「xyz@da2%case3」を生成する。
【0054】ユーザ端末10は、このようにして生成したケース別ユーザID(abc@ba2%case1,lmn@ca2%case2,xyz@da2%case3・・・)と、上記で入力されたパスワード(abcd,lmno,wxyz・・・)とを含む認証パケットを、公衆回線を介して、上記で選択されたアクセスポイントに設置されたリモートアクセスサーバ20に対して送信する(SU04)。
【0055】ユーザ端末10から上記認証パケットを受信したリモートアクセスサーバ20は、その認証パケットをインターネット接続業者専用のネットワークを介して認証サーバ30に送信するとともに(SR01)、その認証パケットに含まれるケース別ユーザID(abc@ba2%case1,lmn@ca2%case2,xyz@da2%case3・・・)を所定の記憶部に記憶・保持する(SR02)。
【0056】認証サーバ30は、リモートアクセスサーバ20から認証パケットを受信して(SC01)、その認証パケットに含まれるケース別ユーザID(abc@ba2%case1,lmn@ca2%case2,xyz@da2%case3・・・)から、ユーザID(abc@ba2,lmn@ca2,xyz@da2・・・)とケース番号(case1,case2,case3)とを取得する(SC02)。そして、ユーザIDデータベース331を参照して、取得したユーザIDおよびパスワード(abcd,lmno,wxyz・・・)が正しいか否かを判断し、認証を行う(SC03)。
【0057】ユーザIDおよびパスワードが正しいと判断したら、認証サーバ30は、ケース別条件データベース341を参照して、上記で取得したケース番号(case1,case2,case3)に基づく接続条件を判断する(SC04)。例えば、ケース番号が「case1」の場合には、「IPアドレス:制限なし,接続可能時間:制限なし,アイドル時間:制限なし」と判断し、ケース番号が「case2」の場合には、「IPアドレス:○○○.○○○.○○.○(当該インターネット接続事業者が提供するコンテンツが格納されているWWWサーバのIPアドレス),接続可能時間:1800(秒),アイドル時間:1200(秒)」と判断し、ケース番号が「case3」の場合には、「IPアドレス:×××.×××.××.×(ユーザ登録変更・確認ページが格納されているWWWサーバのIPアドレス),接続可能時間:600(秒),アイドル時間:120(秒)」と判断する。認証サーバ30は、このようなケース番号に基づく接続条件の情報を含む返信パケットを生成して、リモートアクセスサーバ20に送信する(SC05)。
【0058】リモートアクセスサーバ20は、認証サーバ30から返信パケットを受信したら(SR03)、課金開始パケットを生成して認証サーバ30に送信するとともに(SR04)、ユーザ端末10について接続時間の測定を開始する(SR05)。課金開始パケットには、リモートアクセスサーバ20が記憶・保持したケース別ユーザIDの他、セッションID、ユーザ端末10に割り当てたIPアドレス、リモートアクセスサーバ20のIPアドレス等が入っている。
【0059】また、リモートアクセスサーバ20は、返信パケットを受信したら、返信パケットに含まれる接続条件に基づいて、ユーザ端末10のインターネットへのアクセスを許可する(SR06)。すなわち、ユーザ端末10においては、インターネットへの接続が確立され(SU05)、上記接続条件の下、所定のIPアドレスを有するWWWサーバにアクセスして、WWWブラウザによりそのWWWサーバに格納されているウェブページを閲覧することができる(SU06)。
【0060】例えば、リモートアクセスサーバ20が受信した接続条件においてIPアドレスが制限なしとなっていれば、ユーザ端末10からは、アクセスするWWWサーバが何ら制限されることなく、種々のウェブページを閲覧することができ、リモートアクセスサーバ20が受信した接続条件においてIPアドレスが○○○.○○○.○○.○となっていれば、ユーザ端末10からは、IPアドレスが○○○.○○○.○○.○であるWWWサーバにしかアクセスすることができず、したがって当該インターネット接続事業者が提供するコンテンツだけを閲覧することができ、リモートアクセスサーバ20が受信した接続条件においてIPアドレスが×××.×××.××.×となっていれば、ユーザ端末10からは、IPアドレスが×××.×××.××.×であるWWWサーバにしかアクセスすることができず、したがってユーザ登録変更・確認ページだけを閲覧することができる。
【0061】ここで、ユーザが、ユーザ端末10においてインターネットへの接続を自発的に切断した場合(SU107,図5参照)、リモートアクセスサーバ20は、接続時間の測定を終了するとともに(SR107)、課金終了パケットを生成して認証サーバ30に送信する(SR108)。課金終了パケットには、リモートアクセスサーバ20が記憶・保持していたケース別ユーザID、リモートアクセスサーバ20が測定した接続時間(秒)の他、セッションID、ユーザ端末10に割り当てたIPアドレス、リモートアクセスサーバ20のIPアドレス等が入っている。
【0062】認証サーバ30は、リモートアクセスサーバ20から課金終了パケットを受信したら(SC107)、その課金終了パケットに含まれるケース別ユーザID(abc@ba2%case1,lmn@ca2%case2,xyz@da2%case3・・・)から、ユーザID(abc@ba2,lmn@ca2,xyz@da2・・・)とケース番号(case1,case2,case3)とを取得する(SC108)。
【0063】次いで、認証サーバ30は、ユーザIDデータベース331を参照して、取得したケース番号(case1,case2,case3)に基づく掛率およびサービスポイントを判断し、上記課金終了パケットから取得した接続時間に当該掛率を乗じて利用時間とするとともに、所定の単位の接続時間に当該サービスポイントを乗じて、加算すべきサービスポイントを算出する(SC109)。
【0064】例えば、接続時間が300秒であり、サービスポイントをカウントする接続時間の単位を600秒としたとき、ケース番号が「case1」の場合には「掛率:1,サービスポイント:10」であり、利用時間は(300秒×1=)300秒、加算すべきサービスポイントは((300秒/600秒)×10=)5となる。また、ケース番号が「case2」の場合には「掛率:0.5,サービスポイント:20」であり、利用時間は(300秒×0.5=)150秒、加算すべきサービスポイントは((300秒/600秒)×20=)10となる。さらに、ケース番号が「case3」の場合には「掛率:0.2,サービスポイント:0」であり、利用時間は(300秒×0.2=)60秒、加算すべきサービスポイントは((300秒/600秒)×0=)0となる。認証サーバ30は、このようにして計算した利用時間と、サービスポイントとを、ユーザ別利用時間・ポイントデータベース351に蓄積する(SC110)。
【0065】一方、ユーザがユーザ端末10においてインターネットへの接続を自発的に切断する前に、リモートアクセスサーバ20が接続可能時間またはアイドル時間が経過したことを認識したら(SR207,図6参照)、リモートアクセスサーバ20は、接続時間の測定を終了するとともに、ユーザ端末10のインターネットへの接続を切断する(SR208)。例えば、ケース番号が「case2」の場合に、接続時間が1800秒を経過し、もしくはアイドル時間が1200秒を経過したら(ユーザ端末10において1200秒間何らの入力もなかったら)、またはケース番号が「case3」の場合に、接続時間が600秒を経過し、もしくはアイドル時間が120秒を経過したら(ユーザ端末10において120秒間何らの入力もなかったら)、リモートアクセスサーバ20は上記の処理を行う。
【0066】リモートアクセスサーバ20の上記処理により、ユーザ端末10においてはインターネットへの接続が切断され(SU207)、ディスプレイに、例えば「インターネットへの接続が切断されました。」等のメッセージが表示される。
【0067】次いで、リモートアクセスサーバ20は、課金終了パケットを生成して認証サーバ30に送信する(SR209)。課金終了パケットには、リモートアクセスサーバ20が記憶・保持していたケース別ユーザID、リモートアクセスサーバ20が測定した接続時間(秒)の他、セッションID、ユーザ端末10に割り当てたIPアドレス、リモートアクセスサーバ20のIPアドレス等が入っている。
【0068】認証サーバ30は、リモートアクセスサーバ20から課金終了パケットを受信したら(SC207)、上記ステップSC108およびSC109と同様にして、ユーザID・ケース番号の取得および利用時間・サービスポイントの計算を行い(SC208,SC209)、計算した利用時間およびサービスポイントを、ユーザ別利用時間・ポイントデータベース351に蓄積する(SC210)。
【0069】インターネット接続事業者は、例えば1ヶ月毎に、ユーザ別利用時間・ポイントデータベース351に蓄積された利用時間に基づいて各ユーザに対して課金することができ、また、ユーザ別利用時間・ポイントデータベース351に蓄積されたサービスポイントに基づいて各ユーザに対して種々のサービスを提供することができる。このようなサービスとしては、例えば、当該インターネット接続事業者が提供するコンテンツで販売する商品等を、その蓄積されたサービスポイントに応じて無料で入手できる権利を付与するようなサービスが挙げられる。
【0070】なお、インターネット接続事業者がアクセスポイントを複数有する場合には、上記認証サーバ30は、各アクセスポイントに設置されたリモートアクセスサーバ20との間で上述したデータの送受信を行うこととなる。
【0071】以上説明した接続サービス提供システムにおいては、ユーザ端末10がケース別ユーザIDを生成するため、ユーザに対して複数のケース別ユーザIDを付与する必要がなく、したがってユーザはケース別ユーザIDを逐一使い分けるという煩雑な作業を行わなくても、ディスプレイ上で利用目的を選択するだけで利用目的別のサービスを受けることが可能となる。
【0072】また、上記接続サービス提供システムの認証サーバ30によれば、ユーザ端末10から送信されてきたケース別ユーザIDから、元のユーザIDとケース番号とを取得することができるため、各ユーザについて複数のケース別ユーザIDを記憶しなくても容易に認証を行うことができ、認証サーバ30おけるハードウエアの負担増大を抑制することができる。さらに、取得したケース番号に基づいて、サービスの内容(アクセスできるIPアドレス・接続可能時間・アイドル時間・利用時間を算出するための掛率・加算すべきサービスポイントに関する事項)を簡単に変更することもできる。
【0073】以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0074】例えば、上記実施形態による接続サービス提供システムにおいては、サーバとしてリモートアクセスサーバ20および認証サーバ30の2つを用いたが、サーバは1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明のプログラム記録媒体によれば、ユーザに対して煩雑な作業を要求することなく、サービスの内容を容易に変更することができる。また、本発明の接続サービス提供システムまたは接続サービス提供方法によれば、接続サービス提供者側のハードウエアの負担を過大にすることなく、サービスの内容を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態による接続サービス提供システムの構成図である。
【図2】同実施形態による認証サーバの構成図である。
【図3】同実施形態による接続サービス提供システムにおける処理動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態による接続サービス提供システムにおける処理動作を示すフローチャートである。
【図5】同実施形態による接続サービス提供システムにおける処理動作を示すフローチャートである。
【図6】同実施形態による接続サービス提供システムにおける処理動作を示すフローチャートである。
【図7】同実施形態によるダイヤラー画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…ユーザ端末
20…リモートアクセスサーバ
30…認証サーバ
31…CPU
32,33,34,35…記憶部
41,42,43…WWWサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるネットワーク接続装置であって、ユーザに対し、利用目的を選択させる手段と、当該選択された利用目的別に特有の識別情報を生成する手段と、当該生成した識別情報を、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信する手段とを備えたことを特徴とするネットワーク接続装置。
【請求項2】 ネットワークのアクセスポイントにダイヤルアップ接続することのできるネットワーク接続装置であって、ユーザに対し、ユーザIDおよびパスワードを入力させるとともに、利用目的を選択させる手段と、当該選択された利用目的別に特有の情報を前記ユーザIDに付加して新たな目的別ユーザIDを生成する手段と、当該生成した目的別ユーザIDおよび前記パスワードを、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信する手段とを備えたことを特徴とするネットワーク接続装置。
【請求項3】 ユーザに対し、利用目的を選択させるステップと、当該選択された利用目的別に特有の識別情報を生成するステップと、当該生成した識別情報を、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項4】 ユーザに対し、ユーザIDおよびパスワードを入力させるとともに、利用目的を選択させるステップと、当該選択された利用目的別に特有の情報を前記ユーザIDに付加して新たな目的別ユーザIDを生成するステップと、当該生成した目的別ユーザIDおよび前記パスワードを、ネットワークのアクセスポイントに設置されたサーバコンピュータに対して送信するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項5】 ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供するシステムであって、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得する手段と、当該取得したユーザの識別情報を使用して、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断する認証手段と、前記取得した利用目的情報に応じて、サービスの内容を変更する手段とを備えたことを特徴とする接続サービス提供システム。
【請求項6】 ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供するシステムであって、ユーザ端末から送信されてきた、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されてなる目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得する手段と、ユーザ端末から送信されてきたパスワードを取得する手段と、前記取得した元のユーザIDおよびパスワードにより、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断する認証手段と、前記取得した利用目的情報に応じて、サービスの内容を変更する手段とを備えたことを特徴とする接続サービス提供システム。
【請求項7】 所定のアドレスを有するコンピュータにのみアクセスを許可するアクセス制限手段を備え、前記取得した利用目的情報に応じて、前記アクセス制限を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の接続サービス提供システム。
【請求項8】 前記取得した利用目的情報に応じて接続時間を制限する手段を備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の接続サービス提供システム。
【請求項9】 前記利用目的情報に対応させて、接続可能時間および/またはアイドル時間を記憶した記憶部を備え、前記接続可能時間またはアイドル時間が経過すると接続を切断することを特徴とする請求項8に記載の接続サービス提供システム。
【請求項10】 各ユーザの一定期間における利用時間を蓄積する手段と、前記取得した利用目的情報に応じて利用時間の計算方法を変更する手段とを備えたことを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の接続サービス提供システム。
【請求項11】 前記利用目的情報に対応させて掛率を記憶した記憶部を備え、前記取得した利用目的情報に対応する前記掛率を実際の接続時間に乗じたものを利用時間とし、当該利用時間を蓄積することを特徴とする請求項10に記載の接続サービス提供システム。
【請求項12】 前記取得した利用目的情報に応じて接続料金体系を変更する手段を備えたことを特徴とする請求項5〜11のいずれかに記載の接続サービス提供システム。
【請求項13】 各ユーザについてサービスポイントを記録する記録部と、前記取得した利用目的情報に応じて、前記記録部にサービスポイントを計算してまたは計算することなく加算する手段とを備えたことを特徴とする請求項5〜12のいずれかに記載の接続サービス提供システム。
【請求項14】 ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供する方法であって、ユーザ端末から送信されてきた利用目的別に特有の識別情報から、ユーザの識別情報と利用目的情報とを取得するステップと、当該取得したユーザの識別情報を使用して、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断するステップと、前記取得した利用目的情報に応じた接続サービスを行うステップとを備えたことを特徴とする接続サービス提供方法。
【請求項15】 ユーザ端末にネットワークへの接続サービスを提供する方法であって、ユーザ端末から送信されてきた、利用目的別に特有の情報がユーザIDに付加されてなる目的別ユーザIDから、元のユーザIDと利用目的情報とを取得するとともに、ユーザ端末から送信されてきたパスワードを取得するステップと、前記取得した元のユーザIDおよびパスワードにより、前記ユーザ端末のネットワークへの接続の可否を判断するステップと、前記取得した利用目的情報に応じた接続サービスを行うステップとを備えたことを特徴とする接続サービス提供方法。
【請求項16】 前記接続サービスを行うステップにおいて、前記取得した利用目的情報に応じて、所定のアドレスを有するコンピュータにのみアクセスを許可することを特徴とする請求項14または15に記載の接続サービス提供方法。
【請求項17】 前記取得した利用目的情報に応じて、接続可能時間および/またはアイドル時間を決定するステップと、当該決定した接続可能時間またはアイドル時間が経過すると接続を切断するステップとを備えたことを特徴とする請求項14〜16のいずれかに記載の接続サービス提供方法。
【請求項18】 前記取得した利用目的情報に応じて利用時間の計算方法を決定するステップと、当該決定した計算方法によって利用時間を算出するステップと、当該算出した利用時間を、各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えたことを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の接続サービス提供方法。
【請求項19】 前記取得した利用目的情報に応じて掛率を決定するステップと、当該決定した掛率を実際の接続時間に乗じ、これを利用時間とするステップと、当該利用時間を各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えたことを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の接続サービス提供方法。
【請求項20】 前記取得した利用目的情報に応じて接続料金体系を決定するステップを備えたことを特徴とする請求項14〜19のいずれかに記載の接続サービス提供方法。
【請求項21】 前記取得した利用目的情報に応じてサービスポイントを決定するステップと、当該決定したサービスポイントを計算してまたは計算することなく、各ユーザ毎に蓄積するステップとを備えたことを特徴とする請求項14〜20のいずれかに記載の接続サービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2002−111744(P2002−111744A)
【公開日】平成14年4月12日(2002.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−301009(P2000−301009)
【出願日】平成12年9月29日(2000.9.29)
【出願人】(397011373)ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社 (17)
【Fターム(参考)】