ネット投票システム
【課題】 個々のユーザーにとって使いやすく、遊戯に参加しやすい、ネット投票システムを提供する。
【解決手段】 本発明に係る、ネットワークを介して投票を行うネット投票システム100は、遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力する投票システム200と、ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末300と、通信端末300と通信手段を介して接続され、通信端末300がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末300から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システム200へ出力する仮想投票実行手段400とを有する。
【解決手段】 本発明に係る、ネットワークを介して投票を行うネット投票システム100は、遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力する投票システム200と、ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末300と、通信端末300と通信手段を介して接続され、通信端末300がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末300から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システム200へ出力する仮想投票実行手段400とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯についてのネット投票システムに関する。
【背景技術】
【0002】
リアルタイムに配当率が変化する遊戯の投票システムとして、例えば、図12に示すようなネット投票システムが利用されている。ネット投票システムは、携帯用投票アプリケーションを備えた携帯端末10や、PC用投票アプリケーションを備えたPC端末20を用いて、投票システム30から提供される遊戯に関する競技データ、例えば、出走やオッズに関する情報等をネットワークを介して受信し、それらの情報を参照して投票データを投票システム30へ送信するものである。
【0003】
ネット投票システムにおける利便性を図るため、特許文献1は、レースの締め切り残時間に応じて、投票端末の画面の色を変化させるようにし、投票端末利用客に、レースの投票締め切り時刻を確実に伝えるようにしている。
【0004】
特許文献2は、公営競技場において当日開催されている自場および他場の全競技の中から、ファンが特定の選手や特定の競走馬の出場する競技を検索して投票することができるようにした、条件検索型投票システムを提供している。
【0005】
【特許文献1】特開2006−228215号
【特許文献2】特開平9−196693号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のネットを利用した投票システムには、次のような課題がある。投票システムに接続される携帯端末やPC端末におけるインターフェースが画一化されており、ユーザーが、個々のニーズに合った投票をすることができない。勿論、携帯端末やPC端末において、オッズ、人気などの情報を利用して、レースを検索したり、レースの並び替えなどを行うことは可能であるが、レースの紹介や投票の仕方は、固定的であり、非常に面白みに欠けるものである。また、現状のインターフェースでは、複数のレースを想定して一定の金額を得るために、どのような投票方法があるのかとか、どのような投票方法が望ましいのか、等の情報を得ることができなかった。
【0007】
さらに、携帯端末やPC端末を介して遊戯へ参加するにあたり、遊戯についてのある程度の知識が必要となる。つまり、携帯端末やPC端末に表示されるオッズや出走表だけでは、遊戯への投票をすることは不安となり、これが遊戯への参加の障害となっている。現状のネット投票システムは、ユーザーに遊戯の知識を与えるようなサポートを行っていないのが実情である。
【0008】
さらに、現状のネット投票システムにおけるインターネット投票会員が増加しており、これに対する基幹投票システム拡充の負荷が大きいという課題もある。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決し、個々のユーザーにとって使いやすく、遊戯に参加しやすい、ネット投票システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るネット投票システムは、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯において、遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力し、かつ投票データを受け取る投票システムと、ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末と、通信端末と通信手段を介して接続され、通信端末がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システムへ出力する仮想投票実行手段とを有する。
【0011】
好ましくは仮想投票実行手段は、複数のゲームアプリケーションを格納するアプリケーションデータベースを含み、選択されたゲームアプリケーションを通信端末に実行させる。仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データを格納するデータベースを含み、競技データを反映するようにゲームアプリケーションを実行させる、仮想投票実行手段は、通信端末からのリクエストに応じてゲームアプリケーションを通信端末に提供するようにしてもよいし、通信端末からリクエストされた遊戯に対応するゲームアプリケーションを携帯端末に提供するようにしてもよい。
【0012】
好ましくは、通信端末は、ゲームアプリケーションのゲームと関連して投票データを仮想投票実行手段に送信する。通信端末は、例えば、携帯電話、携帯用電子機器、あるいはパーソナルコンピュータ等であり、電話回線、光回線、無線通信等の通信手段によりインターネットまたはネットワークを介してネット投票システムに接続される。
【0013】
好ましくは、ゲームアプリケーションは、投票行為に関連するゲーム内容、遊戯に関連するゲーム内容、投票結果に関連するゲーム内容、配当データに関連するゲーム内容、複数の投票に基づき予想当選金額を構築するゲーム内容、または投票を宝くじのように表現するゲーム内容を含むことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のネット投票システムによれば、次のような効果が期待される。
(1)単なる投票ソフトではなく、例えばデータ分析機能や宝くじに似た機能をもった様々な遊び心のあるアプリケーションソフトが開発可能になる。
(2)既存の投票システムに変更を加える必要がなく、また遊戯情報は、新システム側のデータベースにアクセスされるため、既存の投票システムの負荷を軽減できる。
(3)従来の投票システムでは、遊戯についての知識がある程度必要であったが、これをゲームアプリケーションに代行させることで、誰でも気軽に楽しめるようになり、また必要な情報を自動的に提供することも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1に、本発明の実施例に係るネット投票システムの構成を示す。ネット投票システム100は、遊戯または競技に関する情報、例えば、遊戯の日程、出走表、オッズ、配当、人気、開催地などの情報を提供したり、ユーザーからの投票を受付け、当該投票をオッズにリアルタイムに反映したり、遊戯の勝敗結果や配当を提供する、遊戯全般の処理を実行する投票システム200と、データの送受信が可能な携帯電話やパーソナルコンピュータ等の通信端末300と、投票システム200と通信端末300との間に介在される仮想投票システム400とを含んでいる。
【0017】
投票システム200は、従来と同様の既存のシステムであり、仮想投票システム400からのリクエストにより動作することができる。本発明の仮想投票システム400は、通信端末300から見てバーチャルな投票システムと見なすことができ、他方、投票システム200から見て投票ソフトと見なすことができる。
【0018】
仮想投票システム400は、通信端末300からのデータリクエストに応じ、投票システム200から得られるデータをそのまま通信端末300に与えたり、あるいは、投票システム200からのデータを適切な加工をした後、通信端末300に返答する。仮想投票システム400は、通信端末300から投票のリクエストがあった場合は、投票システム200に対して投票作業を行う。なお、仮想投票システム400は、通信端末300の状態を監視し、必要に応じて通信端末300に対してデータ提供を行うようにしてもよい。
【0019】
仮想投票システム400は、図1に示すように、投票システム200との間でデータの送受をする入出力インターフェース410、入出力インターフェース410に接続されたアプリケーション制御部420、および通信端末300との間でデータの送受をするコマンドインターフェース430を含んでいる。コマンドインターフェース430は、通信端末300側のインターフェースと1対の専用インターフェースとし、通信端末300は、仮想投票システム400とのデータ送受処理をコマンドインターフェース430経由でのみ可能とし、不正なデータ送受、不正なアクセスを軽減する。
【0020】
アプリケーション制御部420はさらに、投票システム200から受け取った競技データを格納する競技情報データベース422と、通信端末300に実行させるべきゲームアプリケーションを格納するアプリケーションデータベース424と、顧客(ユーザー)に関する情報を格納する顧客データベース426と、競技情報を元に競技結果の予想をし、その結果を格納する予想情報データベース428を含んでいる。
【0021】
アプリケーション制御部420は、投票システム200から受け取った競技データを競技情報データベース422に一時保存する。好ましくは、競技情報のリアルタイム性を損なわないように、一定の周期で競技情報を更新する。アプリケーション制御部420は、競技データを保存した後は、できるだけ競技情報データベース422に対してアクセスを行い、投票システム200に対するアクセス負荷を軽減する。さらにアプリケーション制御部420は、投票システム200から受け取った競技情報から開催されるレースを特定し、例えば、競輪や競艇であれば、その出走表に含まれる出走者の過去の競技履歴に基づき予想を作成し、予想情報データベース428に格納する。
【0022】
アプリケーション制御部420は、通信端末300が要求する各種リクエストを受け取り、そのリクエストに応じて、データベース422、424、426、428等を利用して、適切なデータフォーマット変換や再構築を行い、それらを通信端末300へ返答する。
【0023】
仮想投票システム400は、単なる投票機能ではなく、競技データの分析機能や宝くじに似た機能、様々な遊び心のあるゲームアプリケーションソフトをデータベース424に搭載し、競技内容や投票に関する知識が無くても、誰でも気軽に競技に参加して楽しむことができる。
【0024】
次に、本実施例のネット投票システムの利用例を図2のフローチャートを参照して説明する。先ず、ユーザーは、携帯電話またはPC端末等の通信端末300を用い、インターネット等のネットワークを介して仮想投票システム400に接続する(ステップS101)。仮想投票システムの利用者は、ユーザー登録などにより識別可能であることが望ましく、この場合、接続時に、ログインIDやパスワードなどを入力する。
【0025】
アプリケーション制御部420は、ログインIDやパスワードを顧客データベース426に登録されているユーザーに一致するか否かの照合を行い、照合していれば、仮想投票システムの利用を開始させる(ステップS102)。
【0026】
次に、ユーザーは、複数の遊戯の中から所望の遊戯を選択する(ステップS103)。あるいは、予め遊戯または競技を登録しておき、それを自動的に選択するようにしてもよい。
【0027】
アプリケーション制御部420は、通信端末300からの選択された競技を受け取ると、アプリケーションデータベース424の中から所定のゲームアプリケーションを選択し(ステップS104)、このゲームアプリケーションの実行に必要なデータを通信端末300へ送信し、通信端末300においてゲームアプリケーションが実行される(S105)。データベースに格納されたゲームアプリケーションからどのゲームアプリケーションを選択するかは、ランダムに行うようにしてもよいし、予め競技との対応関係を決めておいてもよい。後者の場合、競技の内容を擬似化し、競技の内容を説明するようなゲームであってもよい。
【0028】
ゲームアプリケーションは、好ましくは、実際の競技が行われたときに成されるであろう行為を、ゲームによって表現する機能または内容を含んでいる。例えば、競技そのものの内容、競技の日程、オッズ、配当、人気、出走者、投票などを、ゲームの一部として表示し、または音声出力する。
【0029】
アプリケーション制御部420は、通信端末300によるゲームアプリケーションの実行を可能にするとともに、競技情報データベース422に保存された競技データを用いて、ほぼリアルタイムで、遊戯に関する競技データをゲームの内容に反映させる。
【0030】
図3ないし図10は、通信端末300のディスプレイに映し出されたゲームアプリケーションの一例を示している。図3のゲームアプリケーションでは、複数の会場レース(3−1、4−1、5−1)における、残り時間やオッズが示され、また本日の成績(3勝1敗)や所持金(3000円)が表示されている。図4に示すゲームアプリケーションでは、競技データからレースを分析し、「かなりの高配当です。当選確率は7%です。配当は148倍です」という表示をしたり、あるレースでは、「かなりの堅実路線。当選確率は60%。配当は19.4倍です」という表示をする。さらには、レースの高配当ランキングや、今日の当選予想金額などを表示している。
【0031】
図5に示すゲームアプリケーションは、複数の予想ソフトの調子を表示する機能を備え、また、レースについて大穴を当てた者がいるときは、その情報を表示する。図6に示すゲームアプリケーションは、予想ソフトや当選ランキングの表示に加えて、レースの中継画像を表示する。勿論、ディスプレイの表示に併せて音声による出力を行うようにしてもよい。
【0032】
図7に示すゲームアプリケーションは、競技の着順、投票番号の1つないし3つの数字をパチスロのリール3列に見立て、取得した予想情報の結果を次々に表示及び投票する機能を備え、勝敗結果はパチスロの大当たり演出のような表示をする。図8に示すゲームアプリケーションは、星占いや血液型占い、また、競技に出場している選手と自分との相性占い等により、相性、ラッキーカラー、バイオリズムなどから得た数字、もしくは、数字の並びを投票していくものである。
【0033】
図9に示すゲームアプリケーションは、実際に行なわれている競技を模倣したもので本例は、競艇をイメージしてものである。競技内容の擬似的表現により、選手もしくは競技対象物、コースの進入予想、勝敗予想、勝敗結果を画像、及び、アニメーションで表示するもの。また、競技の中継画像を表示するようにしてもよい。図10に示すゲームアプリケーションは、ある資金額を元手に投票を行い、勝ったら、その配当金、もしくは配当点を元手に次の競技に投票する行為を複数回繰り返し目標金額もしくは目標点に到達させていくものである。複数回投票はアプリケーションが自動で行なってもよいし、ユーザーが1投票毎に確認しつつ進めていくものでも良い。これらのゲームアプリケーションは、一例であって、いろんなタイプの表示や音声出力を構築することができる。
【0034】
こうして、ユーザーは、通信端末300に表示されるゲームを見ながらにして、実際に行われようとしている競技に参加し、投票をすることができる(ステップS106)。ユーザーからの投票があると、アプリケーション制御部420は、コマンドインターフェース430を介して得られたデータから投票データを解読し、解読された投票データを、入出力インターフェース410を介して投票システム200へ出力する(ステップS107)。
【0035】
投票の当選結果は、レースの終了後に、投票システム200から仮想投票システム400に出力され(ステップS108)、競技情報データベース422に保存される。アプリケーション制御部420は、当選結果を、ゲームアプリケーションのゲームの1つの態様として、通信端末300へ送信する。ユーザーは、通信端末300に表示されるその態様から、投票が当選したか否かを知る。(ステップS109)
【0036】
次に、本実施例のネット投票システムにおけるデータ送受フローを図11Aおよび図11Bのフローを参照して説明する。先ず、アプリケーション制御部420が既存の投票システム200に接続され、アプリケーション制御部420は、投票システム200に対して競技情報取得リクエストを発する。このとき、リクエストは、競技の種類(例えば、競艇や競輪)、競技の日時、競技の会場等の条件を含めることも可能である。
【0037】
投票システム200は、競技情報取得リクエストを受け取ると、当該リクエストに基づき最新の競技情報を検索し、検索した競技情報を仮想投票システム400へ送信する。ここでいう競技情報には、開催情報、投票締め切り時間情報、出走表、競技会場の天候、コンディションなどの場情報、競技結果、配当率、選手もしくは競技対象物情報、など競技するうえで公開されるべき情報が含まれる。仮想投票システム400は、受信した競技情報を競技情報データベース422に蓄積する。同時に予想情報データベース428にも競技情報が与えられ、アプリケーション制御部420は、予め決められたアルゴリズムに従い予想情報を生成し、予想結果を予想情報データベース428に格納しておく(ステップS201)。
【0038】
通信端末300によるゲームアプリケーション起動時、通信端末300から仮想投票システム400への接続が行われ、そして、通信端末300から仮想投票システム400に対して情報リクエストが送信される。情報リクエストの受信に応答して、アプリケーション制御部420は、競技情報データベース422から必要な分の競技情報、及び予想情報データベース428から必要な分の予想情報を抽出し、抽出した情報を通信端末300へ送信する。さらにアプリケーション制御部420は、正確な時刻データを含むマスタータイムデータを送信する(ステップS202)。通信端末300は、仮想投票システムからのデータを受信した後、接続を終了する。
【0039】
次に、通信端末300によるゲームアプリケーションは、受信したマスタータイムデータと、通信端末300側自身が持っている時刻データの差分を算出し、この差分を通信端末300内に格納しておく(ステップS203)。通信端末300によるゲームアプリケーションは、取得した競技情報と予想情報を元にゲーム処理を開始し、様々な描画、演出により投票内容を確定させ、投票に必要なデータを生成する。その際、マスタータイムとの差分データと通信端末300の現時刻と合わせた時刻に対し、対象投票予定の締め切り時間情報と比較して締め切り時刻前の投票分のみ投票処理に進ませる。(ステップS204)。
【0040】
次に、通信端末300が仮想投票システム400に接続され、仮想投票システム400へ投票データが送信されると、アプリケーション制御部420は、顧客データベース426へ投票ログとして格納する。アプリケーション制御部420は、投票データを受領したことを示すアクノレッジを通信端末300へ送り、接続を終了する(ステップ205)。
【0041】
次に、アプリケーション制御部420は、既存の投票システム200と接続して、顧客データベース426に格納した投票データを実投票する。既存の投票システム200から投票可否結果を受信したら、顧客データベース426に格納した投票ログにひもづけして格納して、接続を終了する(ステップ206)。
【0042】
アプリケーション制御部420は、既存の投票システム200から更新された競技情報を受信して、競技情報データベース422に格納した際、競技情報データベース422から競技結果情報と顧客データベース426の投票ログを参照して、勝敗結果情報を生成して、顧客データベース426に格納しておく(ステップ207)。
【0043】
通信端末300から仮想投票システム400へ接続要求があった際に、アプリケーション制御部420は、顧客データベース426に格納してある勝敗結果情報を通信端末300へ送信する。通信端末300は受信した勝敗結果情報を元にゲームアプリケーション内で当たり演出等でユーザーへ結果を伝える(ステップ208)。
【0044】
本実施例によれば仮想投票システムを用いることで、既存の投票システムに変更を加える必要がなく、また競技情報は、仮想投票システム側のデータベースにアクセスされるため、既存の投票システムの負荷を軽減することができる。さらに、ゲームアプリケーションにより競技内容や投票を理解させることができるため、競技や投票に関する知識を十分に持ち合わせていなくても、誰でも気軽に参加して楽しむ事ができる。また、本実施例における遊戯とは、競馬や競輪のようなゲームのほか、競馬、競艇、競輪、オートレース等の公営競技を含むものであってもよい。
【0045】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係るネット投票システムは、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯において利用される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例に係るネット投票システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のネット投票システムの動作フローである。
【図3】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図4】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図5】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図6】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図7】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図8】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図9】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図10】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図11A】本発明のネット投票システムにおけるデータ送受フローである。
【図11B】本発明のネット投票システムにおけるデータ送受フローである。
【図12】従来のネット投票システムを示す図である。
【符号の説明】
【0048】
100:ネット投票システム
200:投票システム
300:通信端末
400:仮想投票システム
410:入出力インターフェース
420:アプリケーション制御部
422:競技情報データベース
424:アプリケーションデータベース
426:顧客データベース
428:予想情報データベース
430:コマンドインターフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯についてのネット投票システムに関する。
【背景技術】
【0002】
リアルタイムに配当率が変化する遊戯の投票システムとして、例えば、図12に示すようなネット投票システムが利用されている。ネット投票システムは、携帯用投票アプリケーションを備えた携帯端末10や、PC用投票アプリケーションを備えたPC端末20を用いて、投票システム30から提供される遊戯に関する競技データ、例えば、出走やオッズに関する情報等をネットワークを介して受信し、それらの情報を参照して投票データを投票システム30へ送信するものである。
【0003】
ネット投票システムにおける利便性を図るため、特許文献1は、レースの締め切り残時間に応じて、投票端末の画面の色を変化させるようにし、投票端末利用客に、レースの投票締め切り時刻を確実に伝えるようにしている。
【0004】
特許文献2は、公営競技場において当日開催されている自場および他場の全競技の中から、ファンが特定の選手や特定の競走馬の出場する競技を検索して投票することができるようにした、条件検索型投票システムを提供している。
【0005】
【特許文献1】特開2006−228215号
【特許文献2】特開平9−196693号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のネットを利用した投票システムには、次のような課題がある。投票システムに接続される携帯端末やPC端末におけるインターフェースが画一化されており、ユーザーが、個々のニーズに合った投票をすることができない。勿論、携帯端末やPC端末において、オッズ、人気などの情報を利用して、レースを検索したり、レースの並び替えなどを行うことは可能であるが、レースの紹介や投票の仕方は、固定的であり、非常に面白みに欠けるものである。また、現状のインターフェースでは、複数のレースを想定して一定の金額を得るために、どのような投票方法があるのかとか、どのような投票方法が望ましいのか、等の情報を得ることができなかった。
【0007】
さらに、携帯端末やPC端末を介して遊戯へ参加するにあたり、遊戯についてのある程度の知識が必要となる。つまり、携帯端末やPC端末に表示されるオッズや出走表だけでは、遊戯への投票をすることは不安となり、これが遊戯への参加の障害となっている。現状のネット投票システムは、ユーザーに遊戯の知識を与えるようなサポートを行っていないのが実情である。
【0008】
さらに、現状のネット投票システムにおけるインターネット投票会員が増加しており、これに対する基幹投票システム拡充の負荷が大きいという課題もある。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決し、個々のユーザーにとって使いやすく、遊戯に参加しやすい、ネット投票システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るネット投票システムは、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯において、遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力し、かつ投票データを受け取る投票システムと、ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末と、通信端末と通信手段を介して接続され、通信端末がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システムへ出力する仮想投票実行手段とを有する。
【0011】
好ましくは仮想投票実行手段は、複数のゲームアプリケーションを格納するアプリケーションデータベースを含み、選択されたゲームアプリケーションを通信端末に実行させる。仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データを格納するデータベースを含み、競技データを反映するようにゲームアプリケーションを実行させる、仮想投票実行手段は、通信端末からのリクエストに応じてゲームアプリケーションを通信端末に提供するようにしてもよいし、通信端末からリクエストされた遊戯に対応するゲームアプリケーションを携帯端末に提供するようにしてもよい。
【0012】
好ましくは、通信端末は、ゲームアプリケーションのゲームと関連して投票データを仮想投票実行手段に送信する。通信端末は、例えば、携帯電話、携帯用電子機器、あるいはパーソナルコンピュータ等であり、電話回線、光回線、無線通信等の通信手段によりインターネットまたはネットワークを介してネット投票システムに接続される。
【0013】
好ましくは、ゲームアプリケーションは、投票行為に関連するゲーム内容、遊戯に関連するゲーム内容、投票結果に関連するゲーム内容、配当データに関連するゲーム内容、複数の投票に基づき予想当選金額を構築するゲーム内容、または投票を宝くじのように表現するゲーム内容を含むことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のネット投票システムによれば、次のような効果が期待される。
(1)単なる投票ソフトではなく、例えばデータ分析機能や宝くじに似た機能をもった様々な遊び心のあるアプリケーションソフトが開発可能になる。
(2)既存の投票システムに変更を加える必要がなく、また遊戯情報は、新システム側のデータベースにアクセスされるため、既存の投票システムの負荷を軽減できる。
(3)従来の投票システムでは、遊戯についての知識がある程度必要であったが、これをゲームアプリケーションに代行させることで、誰でも気軽に楽しめるようになり、また必要な情報を自動的に提供することも可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1に、本発明の実施例に係るネット投票システムの構成を示す。ネット投票システム100は、遊戯または競技に関する情報、例えば、遊戯の日程、出走表、オッズ、配当、人気、開催地などの情報を提供したり、ユーザーからの投票を受付け、当該投票をオッズにリアルタイムに反映したり、遊戯の勝敗結果や配当を提供する、遊戯全般の処理を実行する投票システム200と、データの送受信が可能な携帯電話やパーソナルコンピュータ等の通信端末300と、投票システム200と通信端末300との間に介在される仮想投票システム400とを含んでいる。
【0017】
投票システム200は、従来と同様の既存のシステムであり、仮想投票システム400からのリクエストにより動作することができる。本発明の仮想投票システム400は、通信端末300から見てバーチャルな投票システムと見なすことができ、他方、投票システム200から見て投票ソフトと見なすことができる。
【0018】
仮想投票システム400は、通信端末300からのデータリクエストに応じ、投票システム200から得られるデータをそのまま通信端末300に与えたり、あるいは、投票システム200からのデータを適切な加工をした後、通信端末300に返答する。仮想投票システム400は、通信端末300から投票のリクエストがあった場合は、投票システム200に対して投票作業を行う。なお、仮想投票システム400は、通信端末300の状態を監視し、必要に応じて通信端末300に対してデータ提供を行うようにしてもよい。
【0019】
仮想投票システム400は、図1に示すように、投票システム200との間でデータの送受をする入出力インターフェース410、入出力インターフェース410に接続されたアプリケーション制御部420、および通信端末300との間でデータの送受をするコマンドインターフェース430を含んでいる。コマンドインターフェース430は、通信端末300側のインターフェースと1対の専用インターフェースとし、通信端末300は、仮想投票システム400とのデータ送受処理をコマンドインターフェース430経由でのみ可能とし、不正なデータ送受、不正なアクセスを軽減する。
【0020】
アプリケーション制御部420はさらに、投票システム200から受け取った競技データを格納する競技情報データベース422と、通信端末300に実行させるべきゲームアプリケーションを格納するアプリケーションデータベース424と、顧客(ユーザー)に関する情報を格納する顧客データベース426と、競技情報を元に競技結果の予想をし、その結果を格納する予想情報データベース428を含んでいる。
【0021】
アプリケーション制御部420は、投票システム200から受け取った競技データを競技情報データベース422に一時保存する。好ましくは、競技情報のリアルタイム性を損なわないように、一定の周期で競技情報を更新する。アプリケーション制御部420は、競技データを保存した後は、できるだけ競技情報データベース422に対してアクセスを行い、投票システム200に対するアクセス負荷を軽減する。さらにアプリケーション制御部420は、投票システム200から受け取った競技情報から開催されるレースを特定し、例えば、競輪や競艇であれば、その出走表に含まれる出走者の過去の競技履歴に基づき予想を作成し、予想情報データベース428に格納する。
【0022】
アプリケーション制御部420は、通信端末300が要求する各種リクエストを受け取り、そのリクエストに応じて、データベース422、424、426、428等を利用して、適切なデータフォーマット変換や再構築を行い、それらを通信端末300へ返答する。
【0023】
仮想投票システム400は、単なる投票機能ではなく、競技データの分析機能や宝くじに似た機能、様々な遊び心のあるゲームアプリケーションソフトをデータベース424に搭載し、競技内容や投票に関する知識が無くても、誰でも気軽に競技に参加して楽しむことができる。
【0024】
次に、本実施例のネット投票システムの利用例を図2のフローチャートを参照して説明する。先ず、ユーザーは、携帯電話またはPC端末等の通信端末300を用い、インターネット等のネットワークを介して仮想投票システム400に接続する(ステップS101)。仮想投票システムの利用者は、ユーザー登録などにより識別可能であることが望ましく、この場合、接続時に、ログインIDやパスワードなどを入力する。
【0025】
アプリケーション制御部420は、ログインIDやパスワードを顧客データベース426に登録されているユーザーに一致するか否かの照合を行い、照合していれば、仮想投票システムの利用を開始させる(ステップS102)。
【0026】
次に、ユーザーは、複数の遊戯の中から所望の遊戯を選択する(ステップS103)。あるいは、予め遊戯または競技を登録しておき、それを自動的に選択するようにしてもよい。
【0027】
アプリケーション制御部420は、通信端末300からの選択された競技を受け取ると、アプリケーションデータベース424の中から所定のゲームアプリケーションを選択し(ステップS104)、このゲームアプリケーションの実行に必要なデータを通信端末300へ送信し、通信端末300においてゲームアプリケーションが実行される(S105)。データベースに格納されたゲームアプリケーションからどのゲームアプリケーションを選択するかは、ランダムに行うようにしてもよいし、予め競技との対応関係を決めておいてもよい。後者の場合、競技の内容を擬似化し、競技の内容を説明するようなゲームであってもよい。
【0028】
ゲームアプリケーションは、好ましくは、実際の競技が行われたときに成されるであろう行為を、ゲームによって表現する機能または内容を含んでいる。例えば、競技そのものの内容、競技の日程、オッズ、配当、人気、出走者、投票などを、ゲームの一部として表示し、または音声出力する。
【0029】
アプリケーション制御部420は、通信端末300によるゲームアプリケーションの実行を可能にするとともに、競技情報データベース422に保存された競技データを用いて、ほぼリアルタイムで、遊戯に関する競技データをゲームの内容に反映させる。
【0030】
図3ないし図10は、通信端末300のディスプレイに映し出されたゲームアプリケーションの一例を示している。図3のゲームアプリケーションでは、複数の会場レース(3−1、4−1、5−1)における、残り時間やオッズが示され、また本日の成績(3勝1敗)や所持金(3000円)が表示されている。図4に示すゲームアプリケーションでは、競技データからレースを分析し、「かなりの高配当です。当選確率は7%です。配当は148倍です」という表示をしたり、あるレースでは、「かなりの堅実路線。当選確率は60%。配当は19.4倍です」という表示をする。さらには、レースの高配当ランキングや、今日の当選予想金額などを表示している。
【0031】
図5に示すゲームアプリケーションは、複数の予想ソフトの調子を表示する機能を備え、また、レースについて大穴を当てた者がいるときは、その情報を表示する。図6に示すゲームアプリケーションは、予想ソフトや当選ランキングの表示に加えて、レースの中継画像を表示する。勿論、ディスプレイの表示に併せて音声による出力を行うようにしてもよい。
【0032】
図7に示すゲームアプリケーションは、競技の着順、投票番号の1つないし3つの数字をパチスロのリール3列に見立て、取得した予想情報の結果を次々に表示及び投票する機能を備え、勝敗結果はパチスロの大当たり演出のような表示をする。図8に示すゲームアプリケーションは、星占いや血液型占い、また、競技に出場している選手と自分との相性占い等により、相性、ラッキーカラー、バイオリズムなどから得た数字、もしくは、数字の並びを投票していくものである。
【0033】
図9に示すゲームアプリケーションは、実際に行なわれている競技を模倣したもので本例は、競艇をイメージしてものである。競技内容の擬似的表現により、選手もしくは競技対象物、コースの進入予想、勝敗予想、勝敗結果を画像、及び、アニメーションで表示するもの。また、競技の中継画像を表示するようにしてもよい。図10に示すゲームアプリケーションは、ある資金額を元手に投票を行い、勝ったら、その配当金、もしくは配当点を元手に次の競技に投票する行為を複数回繰り返し目標金額もしくは目標点に到達させていくものである。複数回投票はアプリケーションが自動で行なってもよいし、ユーザーが1投票毎に確認しつつ進めていくものでも良い。これらのゲームアプリケーションは、一例であって、いろんなタイプの表示や音声出力を構築することができる。
【0034】
こうして、ユーザーは、通信端末300に表示されるゲームを見ながらにして、実際に行われようとしている競技に参加し、投票をすることができる(ステップS106)。ユーザーからの投票があると、アプリケーション制御部420は、コマンドインターフェース430を介して得られたデータから投票データを解読し、解読された投票データを、入出力インターフェース410を介して投票システム200へ出力する(ステップS107)。
【0035】
投票の当選結果は、レースの終了後に、投票システム200から仮想投票システム400に出力され(ステップS108)、競技情報データベース422に保存される。アプリケーション制御部420は、当選結果を、ゲームアプリケーションのゲームの1つの態様として、通信端末300へ送信する。ユーザーは、通信端末300に表示されるその態様から、投票が当選したか否かを知る。(ステップS109)
【0036】
次に、本実施例のネット投票システムにおけるデータ送受フローを図11Aおよび図11Bのフローを参照して説明する。先ず、アプリケーション制御部420が既存の投票システム200に接続され、アプリケーション制御部420は、投票システム200に対して競技情報取得リクエストを発する。このとき、リクエストは、競技の種類(例えば、競艇や競輪)、競技の日時、競技の会場等の条件を含めることも可能である。
【0037】
投票システム200は、競技情報取得リクエストを受け取ると、当該リクエストに基づき最新の競技情報を検索し、検索した競技情報を仮想投票システム400へ送信する。ここでいう競技情報には、開催情報、投票締め切り時間情報、出走表、競技会場の天候、コンディションなどの場情報、競技結果、配当率、選手もしくは競技対象物情報、など競技するうえで公開されるべき情報が含まれる。仮想投票システム400は、受信した競技情報を競技情報データベース422に蓄積する。同時に予想情報データベース428にも競技情報が与えられ、アプリケーション制御部420は、予め決められたアルゴリズムに従い予想情報を生成し、予想結果を予想情報データベース428に格納しておく(ステップS201)。
【0038】
通信端末300によるゲームアプリケーション起動時、通信端末300から仮想投票システム400への接続が行われ、そして、通信端末300から仮想投票システム400に対して情報リクエストが送信される。情報リクエストの受信に応答して、アプリケーション制御部420は、競技情報データベース422から必要な分の競技情報、及び予想情報データベース428から必要な分の予想情報を抽出し、抽出した情報を通信端末300へ送信する。さらにアプリケーション制御部420は、正確な時刻データを含むマスタータイムデータを送信する(ステップS202)。通信端末300は、仮想投票システムからのデータを受信した後、接続を終了する。
【0039】
次に、通信端末300によるゲームアプリケーションは、受信したマスタータイムデータと、通信端末300側自身が持っている時刻データの差分を算出し、この差分を通信端末300内に格納しておく(ステップS203)。通信端末300によるゲームアプリケーションは、取得した競技情報と予想情報を元にゲーム処理を開始し、様々な描画、演出により投票内容を確定させ、投票に必要なデータを生成する。その際、マスタータイムとの差分データと通信端末300の現時刻と合わせた時刻に対し、対象投票予定の締め切り時間情報と比較して締め切り時刻前の投票分のみ投票処理に進ませる。(ステップS204)。
【0040】
次に、通信端末300が仮想投票システム400に接続され、仮想投票システム400へ投票データが送信されると、アプリケーション制御部420は、顧客データベース426へ投票ログとして格納する。アプリケーション制御部420は、投票データを受領したことを示すアクノレッジを通信端末300へ送り、接続を終了する(ステップ205)。
【0041】
次に、アプリケーション制御部420は、既存の投票システム200と接続して、顧客データベース426に格納した投票データを実投票する。既存の投票システム200から投票可否結果を受信したら、顧客データベース426に格納した投票ログにひもづけして格納して、接続を終了する(ステップ206)。
【0042】
アプリケーション制御部420は、既存の投票システム200から更新された競技情報を受信して、競技情報データベース422に格納した際、競技情報データベース422から競技結果情報と顧客データベース426の投票ログを参照して、勝敗結果情報を生成して、顧客データベース426に格納しておく(ステップ207)。
【0043】
通信端末300から仮想投票システム400へ接続要求があった際に、アプリケーション制御部420は、顧客データベース426に格納してある勝敗結果情報を通信端末300へ送信する。通信端末300は受信した勝敗結果情報を元にゲームアプリケーション内で当たり演出等でユーザーへ結果を伝える(ステップ208)。
【0044】
本実施例によれば仮想投票システムを用いることで、既存の投票システムに変更を加える必要がなく、また競技情報は、仮想投票システム側のデータベースにアクセスされるため、既存の投票システムの負荷を軽減することができる。さらに、ゲームアプリケーションにより競技内容や投票を理解させることができるため、競技や投票に関する知識を十分に持ち合わせていなくても、誰でも気軽に参加して楽しむ事ができる。また、本実施例における遊戯とは、競馬や競輪のようなゲームのほか、競馬、競艇、競輪、オートレース等の公営競技を含むものであってもよい。
【0045】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係るネット投票システムは、ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯において利用される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例に係るネット投票システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のネット投票システムの動作フローである。
【図3】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図4】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図5】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図6】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図7】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図8】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図9】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図10】通信端末において表示されるゲームアプリケーションの例である。
【図11A】本発明のネット投票システムにおけるデータ送受フローである。
【図11B】本発明のネット投票システムにおけるデータ送受フローである。
【図12】従来のネット投票システムを示す図である。
【符号の説明】
【0048】
100:ネット投票システム
200:投票システム
300:通信端末
400:仮想投票システム
410:入出力インターフェース
420:アプリケーション制御部
422:競技情報データベース
424:アプリケーションデータベース
426:顧客データベース
428:予想情報データベース
430:コマンドインターフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯についてのネット投票システムであって、
遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力し、かつ投票データを受け取る投票システムと、
ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末と、
通信端末と通信手段を介して接続され、通信端末がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システムへ出力する仮想投票実行手段と、
を有するネット投票システム。
【請求項2】
仮想投票実行手段は、複数のゲームアプリケーションを格納するデータベースを含み、複数のゲームアプリケーションから選択されたゲームアプリケーションを通信端末に実行させる、請求項1に記載のネット投票システム。
【請求項3】
仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データを格納するデータベースを含み、競技データを反映するようにゲームアプリケーションを実行させる、請求項1または2に記載のネット投票システム。
【請求項4】
仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データに基づき生成された遊戯の結果を予想する予想データを格納する予想情報データベースを含み、前記通信端末からのリクエストに応じて予想データを前記通信端末に送信する、請求項1ないし3いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項5】
仮想投票実行手段は、通信端末からのリクエストに応じてゲームアプリケーションを選択する、請求項2に記載のネット投票システム。
【請求項6】
仮想投票実行手段は、通信端末からリクエストされた遊戯に対応するゲームアプリケーションを選択する、請求項3に記載のネット投票システム。
【請求項7】
通信端末は、ゲームアプリケーションのゲーム内容と関連して投票データを仮想投票実行手段に送信する、請求項1ないし6いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項8】
前記ゲームアプリケーションは、投票行為に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項9】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の内容に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項10】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の勝敗結果に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項11】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の配当に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項12】
前記ゲームアプリケーションは、実際の遊戯を擬似的に表現したゲーム内容を含む、請求項1ないし11いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項13】
前記ゲームアプリケーションは、複数の投票に基づき得られる予想当選金額に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項14】
前記ゲームアプリケーションは、投票を宝くじのように表現するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項15】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の勝敗を予想するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項16】
ネット投票システムは、決済システムを別途保有し、優待ポイントサービス等の新規サービスを提供することが可能である、請求項1に記載のネット投票システム。
【請求項1】
ネットワークを利用した投票をし、且つリアルタイムに配当率が変化する遊戯についてのネット投票システムであって、
遊戯に関する競技データを作成し、作成された競技データを出力し、かつ投票データを受け取る投票システムと、
ゲームアプリケーションを実行可能な通信端末と、
通信端末と通信手段を介して接続され、通信端末がゲームアプリケーションを実行している時に、当該通信端末から投票データを受け取り、受け取った投票データを投票システムへ出力する仮想投票実行手段と、
を有するネット投票システム。
【請求項2】
仮想投票実行手段は、複数のゲームアプリケーションを格納するデータベースを含み、複数のゲームアプリケーションから選択されたゲームアプリケーションを通信端末に実行させる、請求項1に記載のネット投票システム。
【請求項3】
仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データを格納するデータベースを含み、競技データを反映するようにゲームアプリケーションを実行させる、請求項1または2に記載のネット投票システム。
【請求項4】
仮想投票実行手段は、投票システムから提供された競技データに基づき生成された遊戯の結果を予想する予想データを格納する予想情報データベースを含み、前記通信端末からのリクエストに応じて予想データを前記通信端末に送信する、請求項1ないし3いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項5】
仮想投票実行手段は、通信端末からのリクエストに応じてゲームアプリケーションを選択する、請求項2に記載のネット投票システム。
【請求項6】
仮想投票実行手段は、通信端末からリクエストされた遊戯に対応するゲームアプリケーションを選択する、請求項3に記載のネット投票システム。
【請求項7】
通信端末は、ゲームアプリケーションのゲーム内容と関連して投票データを仮想投票実行手段に送信する、請求項1ないし6いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項8】
前記ゲームアプリケーションは、投票行為に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項9】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の内容に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項10】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の勝敗結果に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項11】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の配当に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項12】
前記ゲームアプリケーションは、実際の遊戯を擬似的に表現したゲーム内容を含む、請求項1ないし11いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項13】
前記ゲームアプリケーションは、複数の投票に基づき得られる予想当選金額に関連するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項14】
前記ゲームアプリケーションは、投票を宝くじのように表現するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項15】
前記ゲームアプリケーションは、遊戯の勝敗を予想するゲーム内容を含む、請求項1ないし7いずれか1つに記載のネット投票システム。
【請求項16】
ネット投票システムは、決済システムを別途保有し、優待ポイントサービス等の新規サービスを提供することが可能である、請求項1に記載のネット投票システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−275559(P2007−275559A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−62159(P2007−62159)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(595097427)株式会社日本レジャーチャンネル (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(595097427)株式会社日本レジャーチャンネル (1)
【Fターム(参考)】
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