説明

ハンズフリー通話装置

【課題】転送機能を有する携帯電話端末のアドレス帳を有効利用しつつ、転送機能を有しない携帯電話端末の利便性を向上可能なハンズフリー通話装置を提供する。
【解決手段】携帯電話端末20との間で通信回線を確立する通信部11と、アドレス帳データを保存する作業メモリ部16と記憶メモリ部18とを有するメモリ14と、携帯電話端末20のアドレス帳データを読み出す制御部15と、読み出されたアドレス帳データを表示する表示部13とを備え、携帯電話端末20のアドレス帳データが読み出し可能である場合、作業メモリ部16を用いて、携帯電話端末20から読み出しされたアドレス帳データの保存および読み出しを行う一方、携帯電話端末20のアドレス帳データが読み出し不可である場合、通話操作に応じてアドレス帳データを作成して、記憶メモリ部18を用いてアドレス帳データの保存および読み出しを行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ハンズフリー通話装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等の車両に持ち込まれた携帯電話端末と接続してハンズフリー環境を実現するハンズフリー通話装置が知られている。このハンズフリー通話装置にあっては、携帯電話端末を操作することなしにハンズフリー通話装置側で通話操作を円滑に行うべく、携帯電話端末の識別情報に応じて携帯電話端末の電話帳や発着信履歴を自動的に読み出すものが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
さらに、電話帳を転送可能な携帯電話端末において円滑に電話帳機能を利用すべく、携帯電話端末が電話帳の自動転送のプロトコルに対応しているか否かを判定して、自動転送に対応している携帯電話端末のアドレス帳データを作業メモリ部へ保存して利用する一方、自動転送に対応していない携帯電話端末のアドレス帳データを手動転送により転送して記憶メモリ部へ保存し、自動転送に対応していない携帯電話端末が接続された場合に、記憶メモリ部のアドレス帳データを作業メモリ部に展開して利用するハンズフリー通話装置が提案されている(例えば、特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−356023号公報
【特許文献2】特開2006−60293号公報
【特許文献3】特開2008−85466号公報
【特許文献4】特開2008−98767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のハンズフリー通話装置は、自動転送や手動転送など転送機能が携帯電話端末に備わっていることを前提としたものであり、アドレス帳の転送機能が無い携帯電話端末を接続した場合はアドレス帳機能の利用ができず、発信の際にいちいち電話番号を入力しなければならず煩わしいという課題がある。
また、ハンズフリー通話装置を利用した発着信履歴に基づきアドレス帳を作成し、このアドレス帳を全ての携帯電話端末が接続された場合に利用することも考えられるが、転送機能を備えた携帯電話端末のアドレス帳を有効利用できないという課題がある。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、転送機能を有する携帯電話端末のアドレス帳を有効利用しつつ、転送機能を有しない携帯電話端末が接続された場合の利便性を向上可能なハンズフリー通話装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、携帯電話端末(例えば、実施の形態における携帯電話端末20)との間で通信回線を確立する通信手段(例えば、実施の形態における通信部11)と、アドレス帳データを保存する記憶手段(例えば、実施の形態におけるメモリ14)と、前記携帯電話端末が接続されたことに応じて該携帯電話端末に記憶されているアドレス帳データを読み出す転送処理を実行する制御手段(例えば、実施の形態における制御部15)と、該制御手段の転送処理によって読み出された前記アドレス帳データを表示する表示手段(例えば、実施の形態における表示部13)と、を備えたハンズフリー通話装置において、前記記憶手段は、前記アドレス帳データを保存する第1記憶領域(例えば、実施の形態における作業メモリ部16)と第2記憶領域(例えば、実施の形態における記憶メモリ部18)とを備え、前記制御手段は、前記携帯電話端末の前記アドレス帳データが読み出し可能である場合、前記第1記憶領域を用いて、前記携帯電話端末から読み出しされた前記アドレス帳データの保存および読み出しを行う一方、前記携帯電話端末の前記アドレス帳データが読み出し不可である場合、通話操作に応じて前記アドレス帳データを作成して、前記第2記憶領域を用いて前記アドレス帳データの保存および読み出しを行うことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記第1記憶領域は、前記携帯電話端末の識別情報に応じて前記アドレス帳データを上書き保存する記憶領域であり、前記第2記憶領域は、前記携帯電話端末の識別情報に関わらず前記アドレス帳データを継ぎ足し保存する記憶領域であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記アドレス帳データは、アドレス帳データおよび発着信履歴データで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載した発明によれば、携帯電話端末のアドレス帳データが読み出し可能な場合には当該アドレス帳データを第1記憶領域に保存して通話操作に適宜利用することができる一方、携帯電話端末のアドレス帳データが読み出し不可な場合には、アドレス帳データが読み出し不可な携帯電話端末の通話操作に応じたアドレス帳データを第2記憶領域へ保存し、例えば、第2記憶領域のアドレス帳データを読み出して容易に発信操作することができる。したがって、アドレス帳データの読み出しが可能な携帯電話端末のアドレス帳データを有効利用しつつ、アドレス帳データが読み出し不可な携帯電話端末が接続された場合の利便性を向上することができる効果がある。
また、アドレス帳データの読み出し可否に応じて第1記憶領域と第2記憶領域とを使い分けることで、アドレス帳データの読み出しが可能な携帯電話端末からの第2記憶領域へのアクセス制限が可能になると共に、アドレス帳データの読み出しが不可な携帯電話端末の第1記憶領域に対するアクセス制限が可能になるという効果がある。
【0010】
請求項2に記載した発明によれば、携帯電話端末の識別情報に応じて第1記憶領域のアドレス帳データを上書き保存することで、過去に読み出されたすべての携帯電話端末のアドレス帳データを保存する場合と比較して第1記憶領域の記憶容量を削減することができる。また、とりわけ第1記憶領域のアドレス帳データと携帯電話端末に記憶されているアドレス帳データとが同期制御される場合に、携帯電話端末に記憶されたアドレス帳データにユーザが意図しない変更が加えられるのを防止することができる。
さらに、携帯電話端末の識別情報に関わらず第2記憶領域へアドレス帳データを継ぎ足し保存することで、上書き保存する場合と比較してアドレス帳データの読み出し不可な携帯電話端末同士で第2記憶領域に保存されたアドレス帳データを共有でき、また、常に最新のアドレス帳データを利用することができるという効果がある。
【0011】
請求項3に記載した発明によれば、アドレス帳データとして電話帳データ以外に発着信履歴データを第1記憶領域または第2記憶領域に保存するので、通話操作に応じて保存される発着信履歴に基づいた発信操作を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態におけるハンズフリー通話装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるメイン画面の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるダイヤル画面の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における発着信履歴画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における電話帳画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における短縮ダイヤル画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるハンズフリー通話装置と携帯電話端末20Aの接続を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における携帯電話端末20Aからハンズフリー通話装置へのアドレス帳データおよび短縮ダイヤルデータの転送を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における携帯電話端末20A’からハンズフリー通話装置へのアドレス帳データおよび短縮ダイヤルデータの転送を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における携帯電話端末の転送の可否に応じたアドレス帳データの転送保存のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明の実施の形態におけるハンズフリー通話装置について図面を参照しながら説明する。
図1はこの実施の形態におけるハンズフリー通話装置10の概略構成を示すものである。このハンズフリー通話装置10は、例えば自動車等の車両に搭載され、ユーザによって車内に持ち込まれた携帯電話端末20と接続して、この携帯電話端末20の操作系を操作することなしに通話操作等を行ういわゆるハンズフリー環境を実現するための装置である。そして、この実施の形態のハンズフリー通話装置10は、例えばカーナビゲーション装置(図示略)の一部を構成し、通信部11、入力部12、表示部13、メモリ14、及び、制御部15をそれぞれ備えて構成される。
【0014】
通信部11は、ブルートゥース(Bluetooth;登録商標)など近距離無線を行うものであり、携帯電話端末20が車室内に持ち込まれた場合にこれを検出し、自動的に通信回線を確立して携帯電話端末20とハンズフリー通話装置10との通信を可能にする。通信部11で受信された入力データは制御部15へ出力される。
【0015】
表示部13は、例えば車両のセンターコンソールの上部等に設けられるカーナビゲーション装置の液晶ディスプレイなどによって構成され、制御部15からの制御指令に基づいて画面表示を行う。
入力部12は、表示部13上に設けられるタッチパネルや、表示部13近傍またはステアリングホイールのスポーク部などに設けられるスイッチ類などにより構成される。この入力部12への入力結果は制御部15へ出力される。
【0016】
メモリ14は、作業メモリ部(第1記憶手段)16とバックアップメモリ部17と記憶メモリ部(第2記憶手段)18とをそれぞれ備えて構成される。
【0017】
作業メモリ部16は、無線接続された携帯電話端末20がアドレス帳データの転送機能を有している場合に、その携帯電話端末20から転送されるアドレス帳データを一時的に保存する揮発性のメモリ領域である。ここで上記アドレス帳データとは、通話操作に係るダイヤルナンバーの履歴(以下、単に発着信履歴と呼ぶ)と、主にユーザによって登録されたダイヤルナンバーからなる電話帳データとを含んでいる。ここで、上述した電話帳データに含まれるダイヤルナンバーには相手先名称等の情報が適宜対応付け可能となっている。
【0018】
そして、前回接続された携帯電話端末20とは異なる他の携帯電話端末20がハンズフリー通話装置10に接続され、他の携帯電話端末20がアドレス帳データの転送機能を有している場合、作業メモリ部16に保存されている前回接続された携帯電話端末20のアドレス帳データは、他の携帯電話端末20から転送されてくるアドレス帳データによって上書きされて更新されるようになっている。
【0019】
バックアップメモリ部17は、作業メモリ部16に保存されたアドレス帳データをバックアップする不揮発性のメモリ領域である。このバックアップメモリ部17の保存データは上述した作業メモリ部16のアドレス帳データと同一になるよう制御され、作業メモリ部16と同様に、前回接続された携帯電話端末20と異なる他の携帯電話端末20が接続され、他の携帯電話端末20がアドレス帳データの転送機能を有している場合に、その保存データが上書きによって更新される。
【0020】
記憶メモリ部18は、主に非転送データを保存する不揮発性のメモリ領域であり、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20用のアドレス帳データがハンズフリー通話装置10による通話操作や登録操作に応じて保存される。ここで、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20用のアドレス帳データは、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20がハンズフリー通話装置10へ接続されているときになされた入力部12への通話操作に応じた発着信履歴データや、発着信履歴のダイヤルナンバーに入力部12を介して相手先名称を対応付けるなどの登録操作による電話帳データで構成される。
【0021】
さらに記憶メモリ部18は、アドレス帳データの転送可否に関わらずハンズフリー通話装置10へ接続可能な携帯電話端末20用の短縮ダイヤルデータを保存するメモリ領域を備えている。短縮ダイヤルデータは、ユーザによって登録される短縮ダイヤルのデータであり、アドレス帳データに含まれるダイヤルナンバーや入力部を介して入力されるダイヤルナンバーに基づき登録される。また、短縮ダイヤルデータは予め設定された所定数(例えば、6個など)を上限として設定され、この短縮ダイヤルデータに含まれるダイヤルナンバーに対して相手先名称等の情報が対応付け可能になっている。
【0022】
そして、アドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20がハンズフリー通話装置10に接続された場合、記憶メモリ部18には、ユーザの操作入力により登録される短縮ダイヤルデータが携帯電話端末20の識別情報(例えば、機種名フォルダなど)毎に保存される。この短縮ダイヤルデータはハンズフリー通話装置10側で運用され、ハンズフリー通話装置10の入力部12を介して短縮ダイヤルが追加登録または削除登録された場合などには、短縮ダイヤルデータにも追加登録または削除登録の結果が反映される。
【0023】
これに対してアドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20が接続された場合、記憶メモリ部18は、既に記憶メモリ部18に保存されている発着信履歴データや電話帳データに含まれるダイヤルナンバーに基づいてユーザが登録した短縮ダイヤルデータが保存される。この短縮ダイヤルデータも、上述したアドレス帳データを転送可能な携帯電話端末20の場合と同様に、携帯電話端末20の識別情報毎に保存される。
【0024】
また、記憶メモリ部18に保存されている発着信履歴データ、電話帳データ、および、短縮ダイヤルデータは、新たに発着信履歴、電話帳、および短縮ダイヤルが通話操作や登録操作によって追加された場合、この追加分のみ制御部15によって継ぎ足し保存される。つまり、ユーザによって意図的に消去操作が行われない限り、記憶メモリ部18には、過去にハンズフリー通話装置10に接続された携帯電話端末20による発着信履歴データ、電話帳データ、および短縮ダイヤルデータが消去されず残存することとなる。なお、図1中、不揮発性のメモリ領域を破線で示している。
【0025】
制御部15は、上述した表示部13の表示制御および通信部11の通信制御を行い、携帯電話端末20の接続が確認されると、表示部13に対してメイン画面25の表示制御を行う。図2はメイン画面25の一例を示しており、このメイン画面25の上部には接続された携帯電話端末20の識別情報(例えば、図2中「AAAAA」)を表示する識別情報表示部26が設けられ、その下方右側にはメモリ14に保存されている短縮ダイヤルのうち、利用日時など所定の条件でソートされた上位4件の短縮ダイヤルが表示される短縮ダイヤル表示部27が設けられ、さらに、短縮ダイヤル表示部27の左側には、ダイヤル(Dial)画面(図3参照)、発着信履歴(Call History)画面(図4参照)、電話帳(Phonebook)画面(図5参照)、および、短縮ダイヤル(More Speed Dial)画面(図6参照)を呼び出して表示するための複数の操作選択部28が設けられている。
【0026】
このメイン画面25に表示される操作選択部28が入力部12を介して操作されると、制御部15は、操作選択部28に記載された文字に対応する画面(発着信履歴画面40、電話帳画面50、ダイヤル画面30、および、短縮ダイヤル画面60)の表示部13への表示制御を行う。
【0027】
図3は表示部13へ表示されるダイヤル画面30の一例を示している。このダイヤル画面30には、ユーザによる手動操作により0〜9のダイヤルナンバーを選択的に入力するナンバー入力部31と、ナンバー入力部31の左右にそれぞれ配置されてダイヤルナンバーを識別するための相手先名称などをアルファベットやカナ入力するための文字入力部32と、これらナンバー入力部31および文字入力部32の入力結果を表示する入力表示部33と、入力した文字を一つずつ削除する削除キー34と、記号を入力する記号入力画面(図示略)を表示するための記号入力キー35と、入力表示部33へ表示されている相手先への発信を実行するための発信確認画面(図示略)へ移行するためのダイヤル開始キー36とが表示されている。なお、図3のダイヤル画面30では、カーソル37によりダイヤルナンバーやアルファベット等を選択してナンバー入力部31の中心に配置された決定キー38を操作することで、当該決定されたダイヤルナンバーやアルファベット等が入力表示部33に表示されるようになっている。
【0028】
また制御部15は、上述したメモリ14への種々データの保存や読み出しなどのメモリ管理制御を行い、PBAP(Phone Book Access Profile)やOPP(Object Push Profile)等の通信プロファイルにより通信部11から携帯電話端末20へアドレス帳データの自動転送要求またはユーザの操作入力による手動転送要求を行い、次いで携帯電話端末20によるアドレス帳データの転送可否を判定し、この判定結果に応じてアドレス帳データに関するメモリ管理の制御方法を切替える。
【0029】
そして制御部15は、メモリ管理の制御方法の切替えによって、通信プロファイルによるアドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20が接続された場合には、携帯電話端末20より転送されてきたアドレス帳データをメモリ14の作業メモリ部16へ保存する制御を行う一方、通信プロファイルによるアドレス帳データの転送に対応していない転送不可な携帯電話端末20が接続された場合には、通話操作による発着信履歴データや登録された電話帳データを記憶メモリ部18へ保存する制御を行う。
【0030】
そして制御部15は、上述した電話帳を表示するための操作選択部28の操作が入力部12を介してなされると、接続されている携帯電話端末20のアドレス帳データの転送可否に応じて作業メモリ部16または記憶メモリ部18に保存されているアドレス帳データを選択的に呼び出して、そのアドレス帳のテーブルを表示部13へ表示させる。
【0031】
図4は、メイン画面25の発着信履歴(Call Histry)の操作選択部28が選択操作された場合の発着信履歴画面40の一例を示している。この発着信履歴画面40には、携帯電話端末20によるアドレス帳データ(発着信履歴データを含む)の転送が可能である場合に、作業メモリ部16に保存されているアドレス帳データの発着信履歴データに基づく発着信履歴の一覧が表示される一方、携帯電話端末20による発着信履歴データの転送が不可である場合、記憶メモリ部18に保存されているアドレス帳データ(発着信履歴データを含む)に基づく発着信履歴の一覧が表示される。
【0032】
発着信履歴の一覧には、ダイヤルナンバー、発着信した日付や時間の情報が少なくとも含まれ、これら日付および時間を基にソート表示される。そして、発着信履歴の一覧のうち何れか一つの選択操作がなされると発信確認画面(図示略)へ移行するようになっている。なお、図4の一例では発着信履歴として、ダイヤルナンバー、発着信の日付、時間に加えて相手先名称が対応付けられた場合を示しているが、この形態に限られるものではない。
【0033】
制御部15は、上記発着信履歴画面40の発着信履歴の一覧のうち何れか一つが入力部12を介して選択され、発信するための通話操作が実行されると、選択された相手先のダイヤルナンバーの発信制御を行う。そして、制御部15は、発信や着信などの通話操作が行われる度に、作業メモリ部16に保存されている携帯電話端末20の発着信履歴(アドレス帳)データを更新する。この際、アドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20が接続されている場合には、携帯電話端末20に記憶されている発着信履歴(アドレス帳)データを作業メモリ部16に保存されている携帯電話端末20の発着信履歴データと共に更新する。なお、発着信履歴画面40による発信の通話操作は、図示しない発信確認画面により確定される(以下、電話帳画面50、短縮ダイヤル画面60も同様)。
【0034】
図5は、メイン画面25の電話帳(Phone Book)の操作選択部28が選択操作された場合の電話帳画面50の一例を示している。この電話帳画面50には、相手先の名称がアルファベット順など所定の条件でソート表示される。この電話帳画面50には、携帯電話端末20によるアドレス帳データの転送が可能である場合、作業メモリ部16に保存されているアドレス帳データに基づいた電話帳が一覧表示される一方、携帯電話端末20のアドレス帳データの転送が不可である場合、ハンズフリー通話装置の入力部12を介して登録され記憶メモリ部18に保存された電話帳データに基づく電話帳が一覧表示される。そして、上記電話帳の一覧のうち何れか一つが選択操作されると発信確認画面(図示略)へ移行するようになっている。なお、図5では、電話帳データの一覧として相手先の名称と、相手先のカテゴリを表すアイコンとが対応付けられて表示される一例を示している。
【0035】
ここで、電話帳画面50において、上述した発着信履歴画面40の場合と同様に、電話帳に含まれる相手先の名称またはダイヤルナンバーのうち何れか一つが入力部12を介して選択されて発信するための通話操作が実行されると、制御部15は、選択された相手先のダイヤルナンバーによる発信制御を行う。そして制御部15は、電話帳画面50に表示された電話帳に基づく発信の通話操作がなされると、その都度、作業メモリ部16または記憶メモリ部18に保存されている発着信履歴(アドレス帳)データを更新する。この際、アドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20が接続されている場合には、携帯電話端末20に記憶されている発着信履歴(アドレス帳)データを作業メモリ部16に保存されている携帯電話端末20の発着信履歴データとともに更新する。なお、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20が接続されている場合には、記憶メモリ部18に保存されている発着信履歴データのみ更新する。
【0036】
制御部15は、さらに上述したアドレス帳データ以外に、携帯電話端末20の識別情報の転送要求を行う。携帯電話端末20のアドレス帳データが転送可能である場合は、制御部15は、アドレス帳データに基づいてハンズフリー通話装置10の入力部12を介してユーザが登録した短縮ダイヤルデータを携帯電話端末20の識別情報毎にメモリ14の記憶メモリ部18の所定領域へ保存する。
一方、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20が接続された場合、制御部15は、携帯電話端末20の識別情報の転送要求を行うとともに、ハンズフリー通話装置10の入力部12を介してユーザが登録した短縮ダイヤルデータを携帯電話端末20の識別情報毎に記憶メモリ部18へ保存する。
【0037】
図6は、メイン画面25の短縮ダイヤル(More Speed Dial)の操作選択部28が選択操作された場合の短縮ダイヤル画面60の一例を示している。この短縮ダイヤル画面60には、短縮ダイヤルの一覧が表示される。そして、短縮ダイヤルの一覧のうち何れか一つを選択操作することで発信確認画面(図示略)へ移行するようになっている。
【0038】
上記短縮ダイヤル画面60の短縮ダイヤルの一覧には、上述したメイン画面25の短縮ダイヤル表示部27に表示されていた一部の短縮ダイヤルが含まれる。また、短縮ダイヤル画面60は、携帯電話端末20の識別情報毎に表示されるようになっており、例えば、図6の右上部の識別情報選択部61によって識別情報「AAAAA」が選択されている場合には、識別情報「AAAAA」の短縮ダイヤルデータとして記憶メモリ部18に保存されている短縮ダイヤルが表示される。そして、識別情報「AAAAA」の表示が切り替え操作(図8では「AAAAA」の左右に配置された矢印62が操作)されることで、記憶メモリ部18に保存されている例えば、他の携帯電話端末20の識別情報(例えば、「BBBBB」など)の短縮ダイヤル一覧が選択されて表示される。これにより、以前に接続されていた携帯電話端末20の識別情報に対応付けられて記憶メモリ部18に保存されている短縮ダイヤル一覧が、現在接続されている携帯電話端末20のユーザによっても利用することができる。
【0039】
この実施の形態のハンズフリー通話装置10は上述した構成を備えており、次にこのハンズフリー通話装置10の動作のうち、アドレス帳データの転送機能を有した複数の携帯電話端末20A、携帯電話端末20A’が順次入れ替わり接続される場合の動作について図面を参照しながら説明する。なお、携帯電話端末20A,20A’においては、自動的に無線接続すると共にアドレス帳データの転送を実施する機能がON設定されているものとして説明する。
まず、図7に示すように、ハンズフリー通話装置10にアドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20Aが接続されると、図8に示すように、携帯電話端末20Aのアドレス帳データ(図中、PB−a)が作業メモリ部16へ転送され保存されるとともに、携帯電話端末20Aの識別情報が転送されて記憶メモリ部18に識別情報に対応した短縮ダイヤル保存用の領域(図中SD−a)が自動的に作成される。
【0040】
次いで、図9に示すように、ハンズフリー通話装置10に対してアドレス帳データの転送が可能な上述した携帯電話端末20Aとは異なる携帯電話端末20A’が接続されると、携帯電話端末20A’のアドレス帳データ(図中、PB−a’)、携帯電話端末20A’の識別情報が携帯電話端末20A’からハンズフリー通話装置10へ転送される。このように携帯電話端末20A’のアドレス帳データがハンズフリー通話装置10へ転送されると、ハンズフリー通話装置10の制御部15は、作業メモリ部16に既に保存されている携帯電話端末20Aのアドレス帳データ(図中、PB−a)に、携帯電話端末20A’のアドレス帳データ(図中、PB−a’)を上書きして保存する。そして、この上書き保存により携帯電話端末20Aのアドレス帳データが消去される。
【0041】
また、携帯電話端末20A’の識別情報がハンズフリー通話装置10へ転送されると、この識別情報に基づいて、記憶メモリ部18に携帯電話端末20A’の短縮ダイヤル保存用の領域(図中SD−a’)を作成する。この際、既存の短縮ダイヤル保存用の領域(例えばSD−a)を消去せず、携帯電話端末毎に短縮ダイヤルデータ保存用の領域を作成して、携帯電話端末20A’が接続されるまで記憶メモリ部18に保存されていた携帯電話端末20Aの短縮ダイヤルデータとは別領域へ携帯電話端末20A’の短縮ダイヤルデータを保存する。
【0042】
つまり、アドレス帳データの転送が可能で識別情報の異なる携帯電話端末20A,20A’が車室内へ入れ替わり持ち込まれてハンズフリー通話装置10へ順次無線接続される場合、先に無線接続されていた携帯電話端末20Aの古いアドレス帳データは上書きにより消去されるのに対して、携帯電話端末20Aの短縮ダイヤルデータは消去されず後に無線接続された携帯電話端末20A’等、各携帯電話端末20の識別情報毎に別領域(フォルダなど)に追加保存される。
【0043】
次に、アドレス帳データの転送が可能な携帯電話端末20Aとアドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20Bおよび携帯電話端末20Cとがそれぞれ入れ替わり接続される場合のハンズフリー通話装置10の動作、特にアドレス帳データの転送およびメモリ14への保存制御について図面を参照しながら説明する。なお、携帯電話端末20A〜20Cにおいては、自動的に無線接続する機能がON設定されているものとして説明する。
【0044】
まず、図10に示すように、携帯電話端末20A(図中、Phone−A)が車室内に持ち込まれると携帯電話端末20Aとハンズフリー通話装置(図中、HFT)10とが自動的に無線接続される(S101)。
すると、上述した所定の通信プロファイルにより携帯電話端末20Aからハンズフリー通話装置10へ電話帳データ(図中、電話帳)および発着信履歴データ(図中、履歴)からなるアドレス帳データが転送される(S102)ので、ハンズフリー通話装置10の制御部15は、これら電話帳データおよび発着信履歴データを作業メモリ部(図中、Memory1)16に上書きで保存する。この際、作業メモリ部16へ上書きするデータと同じバックアップデータをバックアップメモリ部17(図2参照)へ保存する。
【0045】
そして、ハンズフリー通話装置10による通話操作(発着信)に応じて、作業メモリ部16に保存されているアドレス帳データおよび携帯電話端末20Aに記憶されているアドレス帳データを更新する(S103)。
【0046】
その後、携帯電話端末20Aが車室外へ持ち出されたり、携帯電話端末20Aの電源がOFF操作されたり、手動操作で通信の切断操作がなされた場合に、携帯電話端末20Aとハンズフリー通話装置10との間の通信(無線)接続を自動的に切断する(S104)。
【0047】
つまり、アドレス帳データが転送可能な携帯電話端末20Aがハンズフリー通話装置10に接続された場合、携帯電話端末20Aが有する電話帳データおよび発着信履歴データがハンズフリー通話装置10で利用可能となる。例えば、携帯電話端末20Aが「999−9999−9999」〜「777−7777−7777」などの発信履歴を有していた場合、この携帯電話端末20Aがハンズフリー通話装置10に接続されると、上記発信履歴を含む発着信履歴データ(アドレス帳データ)がハンズフリー通話装置10へ転送されて、この発着信履歴データに基づく発着信履歴が発着信履歴画面40(図4参照)で閲覧可能となり、そして、これら発着信履歴画面40と電話帳画面50とに基づく発信操作等が入力部12を介して可能となる。
【0048】
次いで、携帯電話端末20B(Phone−B)が車室内に持ち込まれると、携帯電話端末20Bとハンズフリー通話装置10とが自動的に無線接続される(S201)。
この場合、アドレス帳データを転送するための所定の通信プロファイルに対応していない携帯電話端末20Bからはアドレス帳データが転送されないため(S202)、ハンズフリー通話装置10の制御部15は、所定の時間受信待機した後、携帯電話端末20Bがアドレス帳データの転送機能を有していない(NG)と判定する。なお、転送機能の有無の判定は、携帯電話端末20Bが接続されてからアドレス帳データの転送がない状態が所定時間経過したことによって判定する手法に限られず、例えば、上記通信プロファイルへの対応の有無を検出してアドレス帳データの転送機能の有無を判定するようにしてもよい。
【0049】
その後、携帯電話端末20Bが無線接続されている状態で、ハンズフリー通話装置10を介して通話操作としてダイヤルナンバー「xxx−xxxx−xxxx」の発信が行われると、制御部15は、当該通話操作に基づく発信履歴「xxx−xxxx−xxxx」を記憶メモリ部(図中、Memory2)18に保存する(S203)。
【0050】
また、携帯電話端末20Bの無線接続が切断されて、アドレス帳データの転送が不可な携帯電話端末20B以外の携帯電話端末20C(Phone−C)が無線接続されると(S301)、携帯電話端末20Bと同様に、携帯電話端末20Cからはアドレス帳データが転送されないので(S302)、ハンズフリー通話装置10の制御部15は、携帯電話端末20Bと同様に、接続された携帯電話端末20Cがアドレス帳データの転送機能を有していないと判定する。
【0051】
その後、携帯電話端末20Cが無線接続された状態で、ハンズフリー通話装置10を介して例えば通話操作としてダイヤルナンバー「yyy−yyyy−yyyy」の発信が行われると、この通話操作に基づく発着信履歴(発信履歴)データを記憶メモリ部18に継ぎ足し保存する(S303)。なお、上記携帯電話端末20B,20Cが接続された状態で通話操作として発信を行う場合について説明したが、着信の場合も同様であり、上述の発信したダイヤルナンバーが着信時の相手先のダイヤルナンバーに置き換わるだけである。
【0052】
つまり、携帯電話端末20Bが無線接続された状態の通話操作に応じて既に記憶メモリ部18へ保存されている発着信履歴データは、携帯電話端末20Bと異なる携帯電話端末20Cが無線接続されたとしても消去されず、携帯電話端末20Cが無線接続されている状態の通話操作に応じた発着信履歴データとして追加で保存されることとなる。
【0053】
また、アドレス帳データの転送機能を有していない携帯電話端末20Bまたは携帯電話端末20Cとハンズフリー通話装置10とが無線接続された状態で、記憶メモリ部18に保存されている発着信履歴のダイヤルナンバーに相手先名称や詳細情報などの情報を登録する入力操作が入力部12を介して行われると、当該ダイヤルナンバーと相手先名称や詳細情報などの情報とを対応付けて電話帳データとして記憶メモリ部18へ追加保存する。
【0054】
そして、携帯電話端末20B,20Cなど、アドレス帳データの転送機能を有していない携帯電話端末20がハンズフリー通話装置10へ無線接続されると、上述した記憶メモリ部18の記憶情報に基づいた発着信履歴が表示部13の発着信履歴画面40(図4参照)を介して閲覧可能となると共に、記憶メモリ部18の記憶情報に基づいた電話帳が表示部13の電話帳画面50(図5参照)を介して閲覧可能となり、これら発着信履歴画面40と電話帳画面50とに基づく発信操作等が入力部12を介して可能となる。
【0055】
したがって、上述した実施の形態によれば、携帯電話端末20のアドレス帳データが読み出し可能な場合には当該アドレス帳データを作業メモリ部16に保存して発信など通話操作に利用することができる一方、携帯電話端末20のアドレス帳データが読み出し不可な場合には、アドレス帳データが読み出し不可な携帯電話端末20の通話操作に応じたアドレス帳データを記憶メモリ部18へ保存し、例えば、記憶メモリ部18のアドレス帳データを呼び出して容易に発信操作することができるため、アドレス帳データの読み出しが可能な携帯電話端末20のアドレス帳データを有効利用しつつ、アドレス帳データが読み出し不可な携帯電話端末20が接続された場合の利便性を向上することができる。
【0056】
また、アドレス帳データの読み出し可否に応じて作業メモリ部16と記憶メモリ部18とを使い分けることで、アドレス帳データの読み出しが可能な携帯電話端末20からの記憶メモリ部18へのアクセス制限が可能になると共に、アドレス帳データの読み出しが不可な携帯電話端末20のバックアップメモリ部17に対するアクセス制限が可能になる。
【0057】
さらに、携帯電話端末20の識別情報に応じて作業メモリ部16のアドレス帳データを上書き保存することで、過去に読み出されたすべての携帯電話端末20のアドレス帳データを保存する場合と比較して作業メモリ部16の記憶容量を削減することができる。
さらに、作業メモリ部16のアドレス帳データと携帯電話端末20に記憶されているアドレス帳データとが同期制御される場合などに、携帯電話端末20に記憶されたアドレス帳データにユーザが意図しない変更が加えられるのを防止することができる。
【0058】
また、携帯電話端末20の識別情報に関わらず記憶メモリ部18へアドレス帳データの継ぎ足し保存をすることで、上書き保存する場合と比較してアドレス帳データの読み出し不可な携帯電話端末20同士で記憶メモリ部18に保存されたアドレス帳データを共有でき、また、常に最新のアドレス帳データを利用することができる。
【0059】
さらに、アドレス帳データとして電話帳データ以外に発着信履歴データを作業メモリ部16または記憶メモリ部18に保存するので、通話操作に応じて保存される発着信履歴に基づいた発信操作を円滑に行うことができる。
【0060】
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、例えば、ハンズフリー通話装置10をカーナビゲーション装置と別体で設けるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、携帯電話端末とハンズフリー通話装置とをブルートゥース(登録商標)等の無線通信により接続する場合について説明したが、ブルートゥース(登録商標)や無線通信に限られるものではなく、例えば、ブルートゥース(登録商標)以外の無線通信手段や有線による通信手段を用いるようにしてもよい。
【0061】
さらに、上記実施の形態では、アドレス帳データに電話帳データが含まれる場合について説明したが、アドレス帳データを発着信履歴データのみ又は電話帳データのみで構成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、アドレス帳データを転送する場合について説明したが、例えば、電子メールなど他のデータを携帯電話端末20から転送する際に同様のメモリ管理を行うようにしてもよい。
【0062】
また、上記実施の形態では、ハンズフリー通話装置10の入力部12を介して短縮ダイヤルが登録される場合について説明したが、携帯電話端末20に登録されている短縮ダイヤルデータをハンズフリー通話装置10へ転送して記憶メモリ部18へ登録するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、アドレス帳データとして電話帳データ、発着信履歴データを含む場合について説明したが、これに限られず、アドレス帳データとして、電話帳データ、発着信履歴データの他、短縮ダイヤル、メールアドレス、およびメールの発着信履歴を含むように構成してもよい。
【符号の説明】
【0063】
11 通信部(通信手段)
13 表示部(表示手段)
14 メモリ(記憶手段)
15 制御部(制御手段)
16 作業メモリ部(第1記憶領域)
18 記憶メモリ部(第2記憶領域)
20 携帯電話端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話端末との間で通信回線を確立する通信手段と、
アドレス帳データを保存する記憶手段と、
前記携帯電話端末が接続されたことに応じて該携帯電話端末に記憶されているアドレス帳データを読み出す転送処理を実行する制御手段と、
該制御手段の転送処理によって読み出された前記アドレス帳データを表示する表示手段と、
を備えたハンズフリー通話装置において、
前記記憶手段は、前記アドレス帳データを保存する第1記憶領域と第2記憶領域とを備え、
前記制御手段は、
前記携帯電話端末の前記アドレス帳データが読み出し可能である場合、前記第1記憶領域を用いて、前記携帯電話端末から読み出しされた前記アドレス帳データの保存および読み出しを行う一方、
前記携帯電話端末の前記アドレス帳データが読み出し不可である場合、通話操作に応じて前記アドレス帳データを作成して、前記第2記憶領域を用いて前記アドレス帳データの保存および読み出しを行うことを特徴とするハンズフリー通話装置。
【請求項2】
前記第1記憶領域は、前記携帯電話端末の識別情報に応じて前記アドレス帳データを上書き保存する記憶領域であり、前記第2記憶領域は、前記携帯電話端末の識別情報に関わらず前記アドレス帳データを継ぎ足し保存する記憶領域であることを特徴とする請求項1に記載のハンズフリー通話装置。
【請求項3】
前記アドレス帳データは、電話帳データおよび発着信履歴データで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンズフリー通話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−219890(P2010−219890A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64389(P2009−64389)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】