ハンドオーバ後にUEのロケーション連続性を維持するための方法及び装置
ハンドオーバ後にユーザ機器(UE)のロケーション連続性を維持するための技法について説明する。UEは、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノードとソース・ロケーション・サーバとによってサービスされる。UEは、第2のRANと通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノードとターゲット・ロケーション・サーバとによってサービスされる。一態様では、UEのハンドオーバ中にターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに転送することによって、UEのロケーション連続性が維持され得る。1つの設計では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに送信し、ターゲット・ロケーション・サーバは、UEをサービスするロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新する。パケット交換領域から回線交換領域へのハンドオーバのための別の設計では、ソース・サービング・ノードはターゲット・サービング・ノード識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し、ソース・ロケーション・サーバはLRFを更新する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、ユーザ機器(UE)のロケーション・サービスをサポートするための技法に関する。
【0002】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、以下の仮出願の優先権を主張する。
【0003】
・2009年2月9日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/151,123号、
・2009年2月11日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/151,726号、
・2009年3月23日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/162,606号、
・2009年3月26日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/163,664号、及び
・2009年5月4日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/175,452号。
【0004】
上記に記載した仮出願のすべてが、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【背景技術】
【0005】
ワイヤレス通信ネットワークは、ボイス、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレス・ネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。そのような多元接続ネットワークの例には、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、及びシングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークがある。
【0006】
UEは、呼、例えば、緊急呼のために、ワイヤレス・ネットワークと通信することがある。例えば、緊急要員が適切なロケーションにディスパッチされ得るように、呼中にUEのロケーションを判断することが望ましいことがある。UEのロケーションは、UEにロケーション・サービスを提供することができる1つまたは複数のネットワーク・エンティティからのサポートを用いて判断され得る。UEは、モバイルであり得、呼中に、あるワイヤレス・ネットワークから別のワイヤレス・ネットワークにハンドオーバされ得る。ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスを維持することが望ましいことがある。
【発明の概要】
【0007】
本明細書では、ハンドオーバ後にUEのロケーション連続性を維持するための技法について説明する。ロケーション連続性は、あるワイヤレス・ネットワークから別のワイヤレス・ネットワークへのハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートし続ける能力を指す。ロケーション連続性は、例えば、緊急呼の場合に特に望ましいことがあり、それにより、UEの初期ロケーション推定値及び/または更新されたロケーション推定値を、緊急呼をサービスするPublic Safety Answering Point(PSAP)に与えることができる。
【0008】
UEは、呼中に第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANにハンドオーバされ得る。UEは、第1のRANと通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノードとソース・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。UEは、第2のRANと通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノードとターゲット・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。各RANは、UEの無線通信をサポートし得る。各サービング・ノードは、UEの通信サービスをサポートし得る。各ロケーション・サーバは、UEのロケーション・サービスをサポートし得る。
【0009】
一態様では、UEのハンドオーバ中にターゲット・サービング・ノードの識別情報またはアドレスをロケーション・サーバに転送することによって、UEのロケーション連続性が維持され得る。1つの設計では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに送信し得、次いで、ターゲット・ロケーション・サーバは、UEをサービスするロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新し得る。パケット交換領域から回線交換領域へのハンドオーバに適用可能であり得る別の設計では、ソース・サービング・ノードはターゲット・サービング・ノードの識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得、次いで、ソース・ロケーション・サーバはLRFを更新し得る。どちらの設計についても、LRFは、必要な場合、ターゲット・サービング・ノード識別情報を使用して、UEのロケーション・セッションを開始し得る。LRFは、ソース・ロケーション・サーバがターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、ハンドオーバ後にそのソース・ロケーション・サーバを除去し得る。
【0010】
本開示の様々な態様及び特徴について以下でさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】異なるワイヤレス・ネットワークの例示的な展開を示す図。
【図2】異なるワイヤレス・ネットワークの例示的な展開を示す図。
【図3】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図4】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図5】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図6】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図7】UEのロケーション連続性を維持するためのメッセージ・フローを示す図。
【図8】UEの例示的なハンドオーバ・シナリオを示す図。
【図9】サービング・ノードによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図10】ロケーション・サーバによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図11】LRFによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図12】UEによってロケーション・サービスを取得するためのプロセスを示す図。
【図13】UEと様々なネットワーク・エンティティとのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書では、ハンドオーバ後にUEのロケーション連続性を維持するための技法について説明する。本技法は、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織によって定義された3GPPワイヤレス・ネットワーク、及び「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織によって定義された3GPP2ワイヤレス・ネットワークなど、様々なワイヤレス・ネットワークに使用され得る。
【0013】
本技法は、回線交換(CS)呼及びパケット交換(PS)呼など、様々なタイプの呼にも使用され得る。CS呼は、その持続時間全体にわたって、その呼に専用リソース(例えば、トラフィック・チャネル)が割り当てられる、呼である。PS呼は、共用リソースを使用してパケットにおいてデータが送信される、呼である。ワイヤレス・ネットワークは、CS呼のみ、またはPS呼のみ、またはCS呼とPS呼の両方をサポートし得る。
【0014】
本技法は、ユーザ・プレーン及びコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション/アーキテクチャにも使用され得る。ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションは、ユーザ・プレーンを介してロケーション・サービスのためのメッセージを送信するロケーション・ソリューションである。ユーザ・プレーンは、上位レイヤ・アプリケーションのためのシグナリング及びデータを搬送し、ユーザ・プレーンベアラを採用するための機構であり、一般に、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、及びインターネット・プロトコル(IP)など、標準プロトコルを用いて実装される。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションは、コントロール・プレーンを介してロケーション・サービスのためのメッセージを送信するロケーション・ソリューションである。コントロール・プレーンは、上位レイヤ・アプリケーションのためのシグナリングを搬送するための機構であり、一般に、ネットワーク固有のプロトコル、インターフェース、及びシグナリング・メッセージを用いて実装される。ロケーション・サービスをサポートするメッセージは、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションではシグナリングの一部として搬送され、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションでは(ネットワークから見て)データの一部として搬送される。ただし、そのメッセージのコンテンツは、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションとコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションの両方において同じまたは同様であり得る。
【0015】
表1に、いくつかの例示的なロケーション・ソリューションを記載する。セキュアユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)から公的に入手可能な文書に記載されている。TS23.271及び他の「TS」文書は、3GPPから公的に入手可能である。ANSI J−STD−036は、米国規格協会(ANSI)から公的に入手可能な文書に記載されている。3GPP2 X.S0002は、3GPP2から公的に入手可能な文書に記載されている。
【表1】
【0016】
図1に、3GPPワイヤレス・ネットワーク102及び104の例示的な展開を示す。一般に、ワイヤレス・ネットワークは、(i)無線通信をサポートすることができるRANと、(ii)様々な通信サービスをサポートすることができるコア・ネットワークとを含み得る。RANは、アクセス・ネットワーク、無線ネットワークなどと呼ばれることもある。ワイヤレス・ネットワーク102は、RAN122とコア・ネットワーク130とを含む。ワイヤレス・ネットワーク104は、RAN124とコア・ネットワーク140とを含む。
【0017】
RAN122は、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)をサポートするUniversal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)、またはGlobal System for Mobile Communications(GSM(登録商標))とEnhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)とをサポートするGSM EDGE Radio Access Network(GERAN)、または何らかの他の無線アクセス技術(RAT)をサポートするRANであり得る。RAN124は、Long Term Evolution(LTE)をサポートするEvolved UTRAN(E−UTRAN)、または何らかの他のRATをサポートするRANであり得る。RATは、無線技術、エアリンク・インターフェース、ワイヤレス・アクセス・タイプなどと呼ばれることもある。各RANは、基地局及び/または他のネットワーク・エンティティを含み得る。基地局は、ノードB、進化型ノードB(eNB)などと呼ばれることもある。例えば、UTRAN122は、ノードBと、ノードBの協調及び制御を行い得る無線ネットワーク・コントローラ(RNC)とを含み得る。E−UTRAN124はeNBを含み得る。
【0018】
コア・ネットワーク130は、RAN122と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク130内で、モバイル交換センター(MSC)132は、そのカバレージ・エリア内のUEのCS呼のためのスイッチング及びシグナリング機能を実行し得る。MSCサーバ134は、そのカバレージ・エリア内のUEのCS呼のためのシグナリング機能を実行し得る。サービングGPRSサポートノード(SGSN)136は、RAN122と通信するUEのPS接続及びセッションのための、シグナリング、スイッチング、及びルーティング機能を実行し得る。ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)137は、UEのデータ接続性の維持、IPアドレス割振り、IPルーティングなど、様々な機能を実行し得る。サービング・モバイル・ロケーション・センター(SMLC)またはスタンドアロンSMLC(SAS)128は、RAN122と通信するUEの測位をサポートし得る。測位とは、ターゲットUEの地理的ロケーションを判断する機能を指す。ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)138は、ロケーション・サービスをサポートし、外部ロケーション・サービス(LCS)クライアントとインターフェースし、加入者プライバシ、許可、認証、ビリングなどのサービスを提供するための、様々な機能を実行し得る。SMLC/SAS128及びGMLC138は、3GPPのためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、TS23.271をサポートし得る。
【0019】
ワイヤレス・ネットワーク102はPS呼及びCS呼をサポートし得る。UTRAN PSの場合、PS呼は、UTRAN122とSGSN136とによってサポートされ得る。UTRAN CSの場合、CS呼は、UTRAN122と、MSC132またはMSCサーバ134のいずれかとによってサポートされ得る。GERAN CSの場合、CS呼は、GERAN122と、MSC132またはMSCサーバ134のいずれかとによってサポートされ得る。
【0020】
コア・ネットワーク140は、RAN124と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク140内で、モビリティ管理エンティティ(MME)142は、モビリティ管理、ゲートウェイ選択、認証、ベアラ管理など、様々な制御機能を実行し得る。進化型SMLC(E−SMLC)144は、RAN124と通信するUEの測位をサポートし得る。サービング・ゲートウェイ(S−GW)146は、データ・ルーティング及びフォワーディング、モビリティアンカリングなど、UEのためのデータ転送に関係する様々な機能を実行し得る。パケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ150は、UEのデータ接続性の維持、IPアドレス割振り、IPルーティングなど、様々な機能を実行し得る。
【0021】
GMLC148は、RAN124と通信するUEのロケーション・サービスをサポートし得る。緊急SUPLロケーション・プラットフォーム(E−SLP)158は、SUPLロケーション・センター(SLC)、及び場合によってはSUPL測位センター(SPC)を含み得る。SLCは、ロケーション・サービスのための様々な機能を実行し、SUPLの動作を協調させ、SUPL対応端末(SET)と対話し得る。SPCは、SETの測位と、SETへの支援データの配信とをサポートし得、また、位置計算に使用されるメッセージ及びプロシージャを担当し得る。GMLC148は、3GPPのためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、TS23.271をサポートし得る。E−SLP158はSUPLをサポートし得る。所与の呼のために、RAN124を介して、またはRAN122とSGSN136とを介して、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのいずれかが選択され得る。
【0022】
プロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF)152及び緊急CSCF(E−CSCF)154は、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)サービス、例えば、ボイスオーバーIP(VoIP)をサポートし得る。P−CSCF152は、UEからの要求を受け付け、これらの要求を内部で処理するか、または場合によっては変換の後に、これらの要求を他のエンティティにフォワーディングし得る。E−CSCF154は、UEのセッション制御サービスを実行し得、IMS緊急サービスをサポートするために使用されるセッション状態を維持し得、緊急VoIP呼をサポートし得る。緊急サービス集中化及び連続性アプリケーションサーバ(E−SCC AS)156は、ボイス呼のための単一無線ボイス呼連続性(SRVCC)をサポートし得る。SRVCCでは、CS RANとPS RANの両方に同時にアクセスすることができないUEのためにCS RANとPS RANとの間でハンドオーバが行われるとき、呼が保存され得る。
【0023】
PSAP180は、(例えば、警察、消防、及び医療サービスについての)緊急呼に返答することを担当するエンティティであり、緊急センター(EC)と呼ばれることもある。そのような呼は、ユーザが、北米では「911」または欧州では「112」など、いくつかの固定のよく知られている番号をダイヤルしたときに、開始され得る。PSAP180は、PS呼(例えば、VoIP呼)とセッション開始プロトコル(SIP)とをサポートし得、SIPは、IPに基づいて対話型ユーザセッションを開始し、変更し、終了するためのシグナリング・プロトコルである。PSAP180はCS呼をもサポートし得る。
【0024】
LRF170は、PSAP180とインターフェースし、ルーティング機能を実行し、緊急呼のためのロケーション・サービス(例えば、ロケーション推定値の検索)をサポートし得る。LRF170は、TS23.167に記載されているように、緊急呼がPS領域において発信されたときに、割り当てられ得る。LRF170は、ロケーション・サービスのためのアンカーポイントであり得、ハンドオーバ後に維持され得る。LRF170は、図1に示すように、いずれかのロケーション・サーバの外部に実装され得る。LRF170はまた、例えば、ある接続を介してまたは共通の物理的実装形態を介してロケーション・サーバと重複し得る。
【0025】
UE110は、ワイヤレス・ネットワーク102及び/または104と通信して、通信サービスを取得し得る。UE110は、固定でも移動でもよく、移動局、アクセス端末、SET、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UE110は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス・デバイス、ワイヤレスモデム、ワイヤレス・ルータ、ラップトップ・コンピュータ、テレメトリ・デバイス、トラッキング・デバイスなどであり得る。UE110は、RAN122または124中の1つまたは複数の基地局と通信し得る。UE110はまた、1つまたは複数の衛星190からの信号を受信及び測定し、衛星190の擬似距離測定値を取得し得る。UE110はまた、RAN122及び/またはRAN124中の基地局からの信号を測定し、それらの基地局のタイミング測定値、信号強度測定値、及び/または信号品質測定値を取得し得る。それらの擬似距離測定値、タイミング測定値、信号強度測定値、及び/または信号品質測定値は、UE110のロケーション推定値を導出するために使用され得る。ロケーション推定値は、位置推定値、位置フィックスなどと呼ばれることもある。
【0026】
衛星190は、米国の全地球測位システム(GPS)、欧州のGalileoシステム、ロシアのGLONASSシステム、または何らかの他の衛星測位システム(SPS)の一部であり得る。SPSは、一般に、送信機から受信した信号に基づいて地球上または地球上空の受信機のロケーションをそれらの受信機が判断できるように配置された送信機のシステムを含む。
【0027】
図2に、3GPPワイヤレス・ネットワーク104と3GPP2ワイヤレス・ネットワーク106との例示的な展開を示す。ワイヤレス・ネットワーク106は、RAN126とコア・ネットワーク160とを含む。RAN126は、CDMA2000 1xRTTをサポートする1xRTT RAN、またはIS−858をサポートするHigh Rate Packet Data(HRPD)RAN、または何らかの他のRATをサポートするRANであり得る。1xRTT及びHRPDはcdma2000の一部である。HRPDはEvolution-Data Optimized(EV−DO)とも呼ばれる。
【0028】
コア・ネットワーク160は、RAN126と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク160内で、1xRTT MSC162は、1xRTT RAN126と通信するUEのCS呼のためのスイッチング機能を実行し得る。1x CSインターワーキングソリューション機能(1xCS IWS)164は、コア・ネットワーク140とコア・ネットワーク160との間のインターワーキングをサポートし得る。パケット・データ・サービング・ノード(PDSN)169は、HRPD RAN126と通信するUEのPS接続及びセッションのための、スイッチング及びルーティング機能を実行し得る。位置判断エンティティ(PDE)166は、1xRTT/HRPD RAN126と通信するUEの測位をサポートし得る。モバイル測位センター(MPC)168は、ロケーション・サービスをサポートし、外部LCSクライアントとインターフェースし、加入者プライバシ、許可、認証、ビリングなどのサービスを提供するための、様々な機能を実行し得る。MPC168は、3GPP2のためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、ANSI J−STD−036、3GPP2 X.S0002などをサポートし得る。
【0029】
図1及び図2は、各ワイヤレス・ネットワーク中に含まれ得るいくつかのネットワーク・エンティティを示している。図1及び図2はまた、様々なネットワーク・エンティティ間のいくつかのインターフェースを示している。各ワイヤレス・ネットワークは、他の機能及びサービスをサポートすることができる他のネットワーク・エンティティ及びインターフェースを含み得る。
【0030】
UE110は、呼、例えば、緊急呼のために、ワイヤレス・ネットワークと通信することがある。UE110は、通信サービスに関してUE110をサービスするように指定されたサービング・ノードを有し得る。サービング・ノードは、UE110がどのRANと通信しているかと、呼のタイプとに依存し得る。表2に、UE110のサービング・ノードとして働き得る様々なネットワーク・エンティティを記載する。PDSN169は、MPCなどのロケーション・サーバと直接通信しないという点で、他のサービング・ノードとは異なり得る。
【表2】
【0031】
UE110は、呼中にロケーション・サーバを介してロケーション・サービスを受信し得る。ロケーション・サーバは、UE110がどのワイヤレス・ネットワークと通信しているかと、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが利用されるのか、またはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションが利用されるのかに依存し得る。表3に、UE110のロケーション・サーバとして働き得る様々なネットワーク・エンティティを記載する。
【表3】
【0032】
UE110は呼中にハンドオーバを実行し得る。ハンドオーバは、あるRANから別のRANへの、UEのための無線接続の転送を指す。無線接続は、UEとRANとの間のシグナリングとトラフィック・データとをサポートするために使用され得る。トラフィック・データは、ボイス呼、緊急呼、データ呼などのうちの1つまたは複数を備え得る。RATに応じて、ボイス呼または緊急呼は、例えば、回路またはVoIPのいずれかを使用し得る。
【0033】
UE110は、呼中にソース・ワイヤレス・ネットワークからターゲット・ワイヤレス・ネットワークへのハンドオーバを実行し得る。UE110は、ソースRANと通信し、ハンドオーバより前にソース・ワイヤレス・ネットワーク中のソース・サービング・ノードとソース・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。UE110は、ターゲットRANと通信し、ハンドオーバ後にターゲット・ワイヤレス・ネットワーク中のターゲット・サービング・ノードとターゲット・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。ハンドオーバより前のネットワーク・エンティティはソース側にあり、ハンドオーバ後のネットワーク・エンティティはターゲット側にある。呼が、PSAP180によってサービスされる緊急呼である場合、ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバは、PSAP180へのインターフェースを与え得る共通のLRF170と対話し得る。
【0034】
ソースRAN及びターゲットRANは、それぞれ任意のRATを利用し得、CS呼またはPS呼をサポートし得る。ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバは、それぞれコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションをサポートし得る。ソースRAN及びターゲットRANと、ソース・ロケーション・ソリューション及びターゲット・ロケーション・ソリューションとの以下の選択肢とともに、多数の可能なハンドオーバ・シナリオがあり得る。
【0035】
・ソースRAN:E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、GERAN PS、GERAN CS、1xRTT、HRPD、
・ターゲットRAN:E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、GERAN PS、GERAN CS、1xRTT、HRPD、
・ソース・ロケーション・ソリューション:GERAN、UTRAN、及びE−UTRANの場合は3GPP CPソリューション;1xRTTの場合は3GPP2 CPソリューション;SUPL、ならびに
・ターゲット・ロケーション・ソリューション:GERAN、UTRAN、及びE−UTRANの場合は3GPP CPソリューション;1xRTTの場合は3GPP2 CPソリューション;SUPL。
【0036】
表4に、いくつかの例示的なハンドオーバ・シナリオを(最上行に)記載し、各ハンドオーバ・シナリオの場合の、ソースRAN及びターゲットRANと、ソース・サービング・ノード及びターゲット・サービング・ノードと、ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバとを与える。
【表4】
【0037】
できる限り多くのハンドオーバ・シナリオについてUE110のロケーション連続性を維持することが望ましいことがある。ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するために、アクションの以下のセットが実行され得る。
【0038】
(a)ソース・ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、MPC、またはE−SLP)がターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、そのソース・ロケーション・サーバを除去する、
(b)ターゲット・ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、MPC、またはE−SLP)がソース・ロケーション・サーバとは異なる場合、そのターゲット・ロケーション・サーバを割り当てる、
(c)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションがターゲット・ロケーション・サーバによってサポートされている場合、ターゲット・サービング・ノード(例えば、MME、SGSN、MSCサーバ、または1xRTT MSC)の識別情報と、場合によってはターゲットセル識別情報(ID)とをターゲット・ロケーション・サーバに供給する、ならびに
(d)SUPLが、ターゲット・ロケーション・サーバによってサポートされているが、ソース・ロケーション・サーバによってサポートされていない場合、(i)UE110にアクセスするための手段、例えば、E−SLPからUEへのSUPL INITメッセージのUDP/IPまたはSIP Push転送をサポートするための手段と、(ii)場合によっては、相互認証をサポートするための手段とをE−SLPに与える。
【0039】
ターゲット・サービング・ノード識別情報は、IPアドレス、またはE.164アドレス、または完全修飾ドメインネーム(FQDN)、またはダイアメーター識別情報(Diameter Identity)であり得る。アクション(c)では、(例えば、PSAP180に代わって)ハンドオーバ後にコントロール・プレーンのためのモバイル着ロケーション要求(Mobile Terminated Location Request)(MT−LR)ロケーションプロシージャを使用してUE110のロケーションを取得することが可能になり得る。アクション(d)では、(例えば、PSAP180に代わって)ハンドオーバ後にSUPLロケーションプロシージャを使用してUE110のロケーションを取得することが可能になり得る。これらのロケーションプロシージャは、緊急呼のためのUE110の初期ロケーション推定値及び/または更新されたロケーション推定値を取得するために使用され得る。
【0040】
アクション(a)〜(d)を完了することによってUE110のロケーション連続性を維持するために、様々な方式が定義され得る。これらの方式は、PS領域において発信し得るかまたはPS領域にハンドオーバされ得る緊急呼をサポートするために、単一のLRF170を仮定し得るが、潜在的には複数のロケーション・サーバを仮定し得る。これらの方式は、図1中のワイヤレス・ネットワーク104からワイヤレス・ネットワーク102への(またはその逆も同様)ハンドオーバに使用され得、図2中のワイヤレス・ネットワーク104からワイヤレス・ネットワーク106への(またはその逆も同様)ハンドオーバにも使用され得る。
【0041】
図3に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第1の方式の設計を示す。第1の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオに使用され得る。図3に示すように、UE110は、第1のRAN312と通信し、ハンドオーバより前にソース側のソース・サービング・ノード314とソース・ロケーション・サーバ316とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN322と通信し、ハンドオーバ後にターゲット側のターゲット・サービング・ノード324とターゲット・ロケーション・サーバ326とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード314は、図1及び図2中のMME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ターゲット・サービング・ノード324は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ソース・ロケーション・サーバ316は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ326は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168であり得る。
【0042】
UE110は、RAN312からRAN322へのハンドオーバを実行し得る。また、ソース・サービング・ノード314は、ターゲット・サービング・ノード324とともにUE110のハンドオーバを実行し得る。RAN312中の基地局または何らかの他のネットワーク・エンティティ(例えば、RNC)は、(i)UTRANまたはE−UTRANへのハンドオーバの場合はターゲット基地局またはターゲットRNC、或いは(ii)GERANまたは1xRTTへのハンドオーバの場合はターゲットセル/セクタ、のいずれかの識別情報をソース・サービング・ノード314に供給し得る。この識別情報は、UE110によってソース基地局に供給されるハンドオーバ関係の測定値から導出され得る。ソース・サービング・ノード314は、その構成情報を使用して、受信した基地局またはセル識別情報をターゲット・サービング・ノード324の識別情報に変換し得、ターゲット・サービング・ノード324は、識別されたターゲット基地局またはターゲットセル/セクタのためのサービング・ノードであり得る。
【0043】
第1の方式では、ターゲット・サービング・ノード324は、例えば、ターゲット・サービング・ノード324において記憶された構成情報またはドメインネームシステム(DNS)問合せに基づいて、ターゲット・ロケーション・サーバ326を判断し得る。その判断は、例えば、同じサービング・ノードに関連する基地局またはセル/セクタの異なるセットをサポートするために異なるロケーション・サーバが割り当てられ得るように、ターゲット基地局またはターゲットセル/セクタを考慮に入れ得る。ターゲット・サービング・ノード324は、ハンドオーバ中に、またはハンドオーバが完了したときに、ターゲット・サービング・ノード324の識別情報(例えば、ターゲット・サービング・ノード324のアドレス)をターゲット・ロケーション・サーバ326に転送し得る(ステップ1)。その転送は、(i)ターゲット・サービング・ノード324がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はモバイル・アプリケーション・パート(Mobile Application Part)(MAP)加入者ロケーション報告(Subscriber Location Report)(SLR)メッセージ、或いは(ii)ターゲット・サービング・ノード324が1xRTT MSC162である場合はANSI−41発信要求(ORREQ)、或いは(iii)ターゲット・サービング・ノード324がMME142である場合はSLRまたは何らかの他のメッセージを用いて、達成され得る。ターゲット・サービング・ノード324は、通常、ターゲット・ロケーション・サーバ326と対話して、ロケーション・サービスをサポートし得る。ステップ1における転送は、ターゲット・サービング・ノード324とターゲット・ロケーション・サーバ326との間の既存のインターフェースを使用して達成され得る。
【0044】
ターゲット・ロケーション・サーバ326は、例えば、呼記録が維持されている場合、UE110のための呼記録を探すことによって、ターゲット・ロケーション・サーバ326がUE110のソース・ロケーション・サーバであるかどうかを判断し得る。ターゲット・ロケーション・サーバとソース・ロケーション・サーバが同じであると判断された場合、残りのステップはスキップされ得る。他の場合、ターゲット・ロケーション・サーバ326は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し得る(ステップ2)。例えば、ターゲット・ロケーション・サーバ326は、ターゲット・サービング・ノード324の識別情報とUE110の識別情報とをLRF170に供給し得る。LRF170は、その更新をターゲット・ロケーション・サーバ326から受信し得、ソース・ロケーション・サーバ316が、現在割り当てられており、ターゲット・ロケーション・サーバ326とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ316を除去し得る(ステップ3)。
【0045】
代替として、ターゲット・サービング・ノード324が1xRTT MSC162である場合、UE110及び1xCS IWS164は、例えば、TS23.216に記載のハンドオーバのための通常呼の発信と同様に、1xRTT MSC162から見てハンドオーバの一部として1xRTT緊急呼を発信し得る。次いで、これにより、1xRTT MSC162は、通常1xRTT緊急呼発信の一部としてMPC168に問い合わせ得る。次いで、MPC168は、(i)呼発信のセル/セクタを識別する緊急サービスルーティングキー(Emergency Services Routing Key)(ESRK)番号、または(ii)所与のセル/セクタにおいてその呼を一意に識別する緊急サービス・ルーティング桁(Emergency Services Routing Digit)(ESRD)番号を返し得る。ただし、MPC168は、1xRTT MSC162からの問合せが、UE110の緊急呼の1xRTTへのハンドオーバをサポートするためのものであると判断し得、例えば、MPC168は、LRF170に問い合わせて、UE110の緊急呼の記録がすでにLRF170中に存在すると判断し得る。次いで、MPC168は、ESRK番号またはESRD番号をSRVCCのための緊急セッション転送番号(E−STN−SR)に設定し得る。J−STD−036に記載の通常の緊急呼設定の一部として、次いで、1xRTT MSC162は、その呼をE−STN−SRにルーティングし得、次いで、E−STN−SRは、その呼をE−SCC AS156に転送し得る。
【0046】
ターゲット・サービング・ノードがステップ1におけるロケーション・サーバの更新と後続のハンドオーバの両方を制御するので、第1の方式は、連続するハンドオーバに対処する際にロバストであり得る。ターゲット・ロケーション・サーバが、ステップ2と同時に(またはステップ2の後に)ステップ1に肯定応答した場合、ターゲット・サービング・ノードは、別のハンドオーバがステップ1の後に、ただしこの肯定応答が受信される前に必要とされる場合でも、その肯定応答が受信されるまで待ってからUE110の別のハンドオーバを推進し得る。これにより、LRF170は、場合によっては後で第2のハンドオーバについて通知される前に(ステップ2において)第1のハンドオーバについて通知されるようになり得、例えば、LRF170へのハンドオーバ通知は間違った順序で行われないようになる。ステップ1が行われる前に別のハンドオーバが必要とされる場合、ターゲット・サービング・ノードは、ステップ1〜3をスキップし得、新しいターゲット・サービング・ノードが上記更新を実行することを可能にし得、それにより、第1のハンドオーバはロケーション・サーバとLRF170とから見えなくなり得、後続のハンドオーバのみが行われたかのように見え得る。
【0047】
図4に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第2の方式の設計を示す。第2の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションまたはユーザ・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオに使用され得る。図4に示すように、UE110は、第1のRAN412と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード414とソース・ロケーション・サーバ416とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN422と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード424とターゲット・ロケーション・サーバ426とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード414は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード424は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ソース・ロケーション・サーバ416は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0048】
第2の方式では、ソース・サービング・ノード414は、ハンドオーバが完了した後にUE110の識別情報とターゲット・サービング・ノード424の識別情報とをソース・ロケーション・サーバ416に転送し得る(ステップ1)。この転送は、(i)ソース・サービング・ノード414がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はMAP加入者ロケーション報告(SLR)メッセージ、或いは(ii)ソース・サービング・ノード414がMME142である場合はSLRまたは等価なメッセージを用いて、達成され得る。
【0049】
ソース・ロケーション・サーバ416が、呼記録を維持しており、ソース・ロケーション・サーバ416がターゲット・ロケーション・サーバとなると判断することができる場合、後続のステップはスキップされ得る。他の場合、ソース・ロケーション・サーバ416は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し、例えば、UE識別情報とターゲット・サービング・ノード識別情報とを与え得る(ステップ2)。LRF170は、UE110のターゲット・ロケーション・サーバ426を判断し、割り当て得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426がソース・ロケーション・サーバ416とは異なる場合、LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード424とに関する情報をターゲット・ロケーション・サーバ426に供給し得る(ステップ3)。次いで、LRF170は、ソース・ロケーション・サーバ416がターゲット・ロケーション・サーバ426とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ416を除去し得る(ステップ4)。ターゲット・ロケーション・サーバ426は、LRF170から受信した情報に基づいてターゲット・サービング・ノード424と通信し得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426がUE110のロケーション要求をターゲット・サービング・ノード424に送信することができる前にターゲット側からの後続のハンドオーバが行われた場合、ターゲット・サービング・ノード424は(例えば、構成情報に基づいて)ターゲット・ロケーション・サーバ426を判断し得る。次いで、ターゲット・サービング・ノード424は、この後続のハンドオーバに関してターゲット・ロケーション・サーバ426を更新し得る。
【0050】
図5に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第3の方式の設計を示す。第3の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションまたはユーザ・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオにおける3GPP RAT間のハンドオーバに使用され得る。図5に示すように、UE110は、第1のRAN512と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード514とソース・ロケーション・サーバ516とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN522と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード524とターゲット・ロケーション・サーバ526とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード514は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード524は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ソース・ロケーション・サーバ516は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ526は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0051】
第3の方式では、ソース・サービング・ノード514は、ハンドオーバが開始したときにソース・ロケーション・サーバ516の識別情報をターゲット・サービング・ノード524に転送し得る(ステップ1)。この転送は、ソース・サービング・ノード514によってターゲット・サービング・ノード524に送信される第1のメッセージにおいて行われ得る。このメッセージは、(i)3GPP PS−to−PSハンドオーバの場合はGPRSトンネリングプロトコル(GTP)フォワードリロケーション要求(Forward Relocation Request)メッセージ、または(ii)E−UTRANからUTRAN/GERANへのSRVCCハンドオーバの場合はSRVCC PS−to−CS要求メッセージ、または(iii)何らかの他のメッセージであり得る。
【0052】
次いで、ターゲット・サービング・ノード524は、ハンドオーバが完了した後に、(ステップ1において受信したソース・ロケーション・サーバ識別情報に基づいて)ターゲット・サービング・ノード524の識別情報とUE110の識別情報とをソース・ロケーション・サーバ516に転送し得る(ステップ2)。この転送は、ターゲット・サービング・ノード524がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はMAP SLRメッセージを用いて、或いはターゲット・サービング・ノード524がMME142である場合は何らかの他のメッセージを用いて達成され得る。
【0053】
ソース・ロケーション・サーバ516が、呼記録を維持しており、ソース・ロケーション・サーバ516がターゲット・ロケーション・サーバとなると判断することができる場合、後続のステップはスキップされ得る。他の場合、ソース・ロケーション・サーバ516は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し、例えば、UE識別情報とターゲット・サービング・ノード識別情報とを与え得る(ステップ3)。LRF170はターゲット・ロケーション・サーバ526を判断し得る。ターゲット・ロケーション・サーバ526がソース・ロケーション・サーバ516とは異なる場合、LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード524とに関する情報をターゲット・ロケーション・サーバ526に供給し得る(ステップ4)。次いで、LRF170は、ソース・ロケーション・サーバ516がターゲット・ロケーション・サーバ526とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ516を除去し得る(ステップ5)。
【0054】
図6に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第4の方式の設計を示す。第4の方式は、E−SCC AS(例えば、E−SCC AS156)によってSRVCCサポートが与えられているときに3GPP PS RATと3GPP CS RATとの間のハンドオーバに使用され得る。CS側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得、PS側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのいずれかが使用され得る。図6に示すように、UE110は、第1のRAN612と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード614とソース・ロケーション・サーバ616とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN622と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード624とターゲット・ロケーション・サーバ626とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード614は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード624は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ソース・ロケーション・サーバ616は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ626は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ソース・ロケーション・サーバ616またはターゲット・ロケーション・サーバ626のいずれかは、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0055】
第4の方式では、ターゲット・サービング・ノード624は、ソースRANからターゲットRANに無線接続を転送するための(TS23.216及びTS23.237において定義された)SRVCCハンドオーバ・プロシージャの一部としてE−SCC AS156にメッセージを送信し得る(ステップ1)。このメッセージは、SIP INVITEメッセージまたはMGCFを介して送信されたISDNユーザパート初期アドレスメッセージ(ISDN User Part Initial Address Message)(ISUP IAM)メッセージであり得る。ターゲット・サービング・ノード624は、その識別情報をこのメッセージ中に含め得る。そのメッセージがISUP IAMである場合、北米におけるネットワークのためのターゲット・サービング・ノード識別情報を搬送するためにISUP IAM中の既存のESRKまたはESRDパラメータが使用され得る。次いで、E−SCC AS156は、緊急呼のリモートレグを更新するために、ターゲット・サービング・ノード識別情報を含むSIP INVITEメッセージをE−CSCF154に送信し得る(ステップ2)。E−CSCF154は、ターゲット・サービング・ノード624の識別情報を受信し得、この識別情報をLRF170に供給し得る(ステップ3)。LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード624とについての情報を用いてターゲット・ロケーション・サーバ626を判断し、更新し得る(ステップ4)。LRF170はまた、ソース・ロケーション・サーバ616がターゲット・ロケーション・サーバ626とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ616を除去し得る(ステップ5)。
【0056】
図3〜図6は、ターゲット・サービング・ノードの識別情報をソース・ロケーション・サーバまたはターゲット・ロケーション・サーバに転送することによってUE110のロケーション連続性が維持され得る、4つの例示的な方式を示している。第1の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに送信し得る。第2の方式では、ソース・サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノード識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得る。第3の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得る。第4の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をE−SCC ASに送信し得、そのターゲット・サービング・ノード識別情報はターゲット・ロケーション・サーバにフォワーディングされ得る。ターゲット・サービング・ノード識別情報をソース・ロケーション・サーバまたはターゲット・ロケーション・サーバに(直接または間接的に)転送するための他の方式も実装され得る。すべての方式について、ターゲット・サービング・ノード識別情報は、LRF170とUE110との間にロケーション・セッションを確立してUE110のロケーション連続性を維持するために使用され得る。
【0057】
図7に、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するためのメッセージ・フロー700の設計を示す。メッセージ・フロー700は様々なタイプの呼に使用され得る。ただし、以下の説明では、UE110が緊急呼を有すると仮定する。
【0058】
UE110は、緊急呼を発信したいという要求を受信し得、緊急接続を確立し得る(ステップ1)。緊急接続は、(i)TS23.401に記載されているE−UTRANアクセスのための緊急PDN接続、または(ii)TS23.060に記載されているUTRAN PSアクセスのための緊急PDPコンテキスト、または(iii)何らかの他のタイプの接続であり得る。次いで、UE110は、TS23.167に記載されているように、IMS緊急呼を確立し得る(同じくステップ1)。緊急呼確立中に、LRF170は、緊急呼をサービスするために割り当てられ得、UE110のためにロケーション・サーバ716(例えば、GMLC138または148)が選択され得る。
【0059】
後で、サービング・ノード714(例えば、MME142またはSGSN136)は、UE110のロケーションの要求をロケーション・サーバ716から受信し得る(ステップ2)。この要求は、国際モバイル加入者識別情報(International Mobile Subscriber Identity)(IMSI)、または移動局国際加入者ディレクトリ番号(Mobile Station International Subscriber Directory Number)(MSISDN)、または国際モバイル機器識別情報(International Mobile Equipment Identity)(IMEI)であり得る、UE110の識別情報を含み得る。ステップ2における上記要求がサービング・ノード714によって受信された場合、またはネットワーク開始型ロケーション要求(Network Initiated Location Request)(NI−LR)ロケーションプロシージャのサポートが必要とされる場合、サービング・ノード714は、UE110のロケーションを取得するために(例えば、サービングRNCまたはE−SMLCとともに)ロケーション・セッションを開始し得る(ステップ3)。
【0060】
サービング・ノード714は、UE110を現在サービスしているソースRANからターゲットRANへのUE110のハンドオーバの要求を受信し得る(ステップ4)。UE110は、E−UTRAN中のサービングeNBから、またはUTRAN中のサービングRNCから、または何らかの他のRAN中の何らかの他のネットワーク・エンティティから、ハンドオーバされ得る。UE110は、E−UTRANへのハンドオーバの場合はターゲットeNBに、或いはUTRAN PSへのハンドオーバの場合はターゲットRNCに、或いはUTRAN CSまたはGERAN CSへのハンドオーバの場合はターゲットMSCサーバに、或いは1xRTTへのハンドオーバの場合は1xRTT MSCに関連するターゲットセルに、或いはHRPDへのハンドオーバの場合はターゲットセルに、ハンドオーバされ得る。上記ハンドオーバに関して、サービング・ノード714はソース・サービング・ノードと呼ばれることがあり、ロケーション・サーバ716はソース・ロケーション・サーバと呼ばれることがある。E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、またはGERAN CSへのハンドオーバの場合、ソース・サービング・ノード714は、TS23.401、TS23.060、またはTS23.216に記載されているように、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット・サービング・ノード724に送信し得る(ステップ5)。E−UTRANから1xRTTへのハンドオーバの場合、ソース・サービング・ノード714は、TS23.216に記載されているように、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット1xRTT IWSに送信し得る。E−UTRANからHRPDへのハンドオーバの場合、ステップ5はスキップされ得る。TS23.401、TS23.402、TS23.060、またはTS23.216に記載されているように、ハンドオーバ準備及び実行プロシージャが実行され得る(ステップ6)。
【0061】
ステップ3において開始されたロケーション・セッションは、通常、ステップ6が完了する前に終了し得る。ロケーション・セッションがステップ6の前に終了しない場合、ソース・サービング・ノード714は、ステップ6を完了した後にロケーション・セッションをアボートし得る(ステップ7)。これにより、UE110のロケーション推定値がソース・サービング・ノード714に供給され得る。
【0062】
ステップ2が行われた場合、ソース・サービング・ノード714は加入者ロケーション応答供給(Provide Subscriber Location Response)メッセージをソース・ロケーション・サーバ716に返し得る(ステップ8a)。このメッセージは、UE110のロケーション推定値とターゲット・サービング・ノード724の識別情報とを含み得る。そのメッセージ中にターゲット・サービング・ノード識別情報が含まれるか否かは、ソース・サービング・ノード714における構成情報に基づいて決定され得る。この構成情報は、ソース・サービング・ノード識別情報及びターゲット・サービング・ノード識別情報、UE(例えば、UE110)のロケーション機能、UEがローミングしているか否か、などを含み得る。
【0063】
ステップ2及び8aが行われなかった場合、ソース・サービング・ノード714は、UE110の識別情報、ターゲット・サービング・ノード724の識別情報、ハンドオーバを示すイベント・タイプ、UE110のロケーション推定値などを含み得る、加入者ロケーション報告メッセージをソース・ロケーション・サーバ716に送信し得る(ステップ8b)。ステップ8bが行われるか否かは、ソース・サービング・ノード714における構成情報に依存し得る。ソース・ロケーション・サーバ716は、ソース・サービング・ノード714から加入者ロケーション報告メッセージが受信された場合、その加入者ロケーション報告メッセージに肯定応答し得る(ステップ9)。
【0064】
ステップ6におけるハンドオーバが完了した後に、ターゲット・サービング・ノード724は、UE110の識別情報、ターゲット・サービング・ノード724の識別情報、ハンドオーバを示すイベント・タイプなどを含み得る、加入者ロケーション報告メッセージをターゲット・ロケーション・サーバ726(例えば、GMLC138または148)に送信し得る(ステップ10)。ターゲット・サービング・ノード724は、その構成情報からターゲット・ロケーション・サーバ726のアドレスを判断し得る。ステップ10が行われるか否かは、ターゲット・サービング・ノード724における構成情報に基づいてターゲット・サービング・ノード724によって決定され得る。この構成情報は、ソース・サービング・ノード識別情報及びターゲット・サービング・ノード識別情報、UE(例えば、UE110)のロケーション機能、UEがローミングしているか否か、などを含み得る。効率及び信頼性のために、その構成情報は、ソース・サービング・ノード714とターゲット・サービング・ノード724とにおいて使用される場合、ステップ8aまたはステップ8bが行われた場合はステップ10が行われないことを保証すべきであり、その逆も同様である。ターゲット・ロケーション・サーバ726はターゲット・サービング・ノード724からの加入者ロケーション報告メッセージに肯定応答し得る(ステップ11)。
【0065】
以下で表5において説明するように、LRF170と、ソース・ロケーション・サーバ716と、ターゲット・ロケーション・サーバ726との再構成が行われ得る(ステップ12)。その再構成は、ソース・ロケーション・サーバ716の除去と、ターゲット・ロケーション・サーバ726の割当てと、LRF170、ソース・ロケーション・サーバ716、及び/またはターゲット・ロケーション・サーバ726における情報の更新とを含み得る。
【0066】
その後、ハンドオーバが行われた後にLRF170がUE110のロケーション推定値を必要とする場合、LRF170はターゲット・ロケーション・サーバ726を介してMT−LRロケーションプロシージャを推進し得る(ステップ13)。これは、ターゲット側でのステップ2の繰り返しを必要とし得る。また、ステップ2〜12は、前のハンドオーバがE−UTRANまたはUTRAN PSのいずれかへのハンドオーバであった場合、UE110の別のハンドオーバをサポートするためにターゲット側で繰り返され得る。
【0067】
表5に、異なるハンドオーバ・シナリオにおいてUE110のロケーション連続性を維持するために様々なネットワーク・エンティティによって実行されるアクションを記載する。表5において、第1の列には、ソース側で使用されるアクセスタイプとロケーション・ソリューションとが与えられている。第2の列には、ターゲット側で使用されるアクセスタイプとロケーション・ソリューションとが与えられている。第3の列には、各ハンドオーバ・シナリオについて様々なネットワーク・エンティティによって実行されるアクションが記載されている。表5に示す、すべてのハンドオーバ・シナリオについて、最初に緊急呼に割り当てられたLRFは、PSAPへの影響を回避するためにハンドオーバ後に保持され得る。ただし、表5において説明するように、ハンドオーバ後に他のロケーション・サーバの変更(例えば、GMLCの追加または除去)が行われ得る。
【表5−1】
【表5−2】
【0068】
注1:イントラE−UTRANハンドオーバ、イントラUTRAN PSハンドオーバ、及びインターRATハンドオーバの場合、ロケーション・ソリューションは変更され得る。
【0069】
表5中の第1のハンドオーバ・シナリオでは、ステップ(a)におけるソース・サービング・ノードによる転送は、図7中のメッセージ・フロー700中のステップ8aまたは8bにおいて実行され得る。ステップ(b)におけるターゲット・サービング・ノードによる転送は、メッセージ・フロー700中のステップ10において実行され得る。LRFの更新及びソース・ロケーション・サーバの交換は、メッセージ・フロー700中のステップ12において実行され得る。表5中のステップとメッセージ・フロー700中のステップとの間の同様のマッピングは、表5中の他のハンドオーバ・シナリオに適用され得る。
【0070】
表5に示すように、メッセージ・フロー700は、異なるRATのRAN間のハンドオーバに使用され得る。メッセージ・フロー700はまた、同じRATのRAN間のハンドオーバに使用され得、例えば、E−UTRANからE−UTRANへのハンドオーバ、またはUTRAN PSからUTRAN PSへのハンドオーバなどに使用され得る。同じRATのRAN間のハンドオーバは、基地局及び場合によっては他のネットワーク・エンティティ(例えば、RNC)の変更と、サービング・ノード(例えば、MMEまたはSGSN)の変更とを意味し得るが、各ネットワーク・エンティティのタイプは同じままである。
【0071】
HRPDへのハンドオーバが行われる場合、ターゲット側でSUPLが使用され得る。その場合は、ソース側でコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用された場合、ソース側更新が実行され得る。
【0072】
E−SLP158はターゲット・サービング・ノード識別情報を受信することができないことがある。E−SLP158は、他のロケーション・サーバの更新に基づいて、LRF170によって割り当てられ、除去され得る。
【0073】
確立されたIMS緊急呼またはまだ確立されていないIMS緊急呼のためのIPベアラのハンドオーバは、PS領域内で、例えば、イントラE−UTRAN、イントラUTRAN、E−UTRANからUTRANへ、UTRANからE−UTRANへ、またはE−UTRANからHRPDへ、行われ得る。すでに確立されたIMS緊急呼のハンドオーバはまた、TS23.216に記載されているように、SRVCCを使用してPS領域からCS領域へ行われ得る。ソース側で緊急呼のロケーションサポートが必要とされる状況でそのようなイベントが起こると、ターゲット側ではロケーション・サービスの連続性が必要とされ得る。この場合、ソース側及びターゲット側で採用されるロケーション・ソリューションは、同じままであるか、または変わり得る。さらに、ロケーション・ソリューションが変わるか否かにかかわらず、関連する(1つまたは複数の)ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、LRF、E−SLP)の何らかの再構成が実行され得る。
【0074】
上記の説明の大部分では、ネットワーク事業者が1つのLRFを採用して緊急呼をサポートする場合を仮定した。ネットワーク事業者は、複数のLRFを採用して、異なる地理的領域においてPSAPの異なるグループとインターフェースし、及び/または負荷分散をサポートし得る。複数のLRFが存在するときでも、LRFを除いては、コア・ネットワーク中のネットワーク・エンティティ(例えば、MME、SGSN、MSC、及びGMLC)に影響を及ぼすことなしにロケーション連続性が維持され得る。
【0075】
1つの設計では、中央エンティティが、ある接続(例えば、緊急IP接続)を有する各UEであって、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが必要とされ得る各UEの現在のサービング・ノードの識別情報を維持し得る。中央エンティティは、物理的にLRFの一部でもよく、LRFとは別個でもよい。中央エンティティは、中央ロケーション・レジスタ(CLR)と呼ばれることがあり、1つまたは複数のLRFが存在するときにUEのロケーション連続性をサポートし得る。
【0076】
図8に、UE110が、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが各サービング・ノードのために使用される複数のハンドオーバに関与する例示的なシナリオ800を示す。UE110は、PDNゲートウェイまたはGGSN850を介して緊急IP接続(例えば、緊急PDPコンテキストまたは緊急PDN接続)を確立し得る(ステップ1)。IP接続確立中に、UE110のサービング・ノード814(例えば、MMEまたはSGSN)は、UTRAN/GERANアクセスまたはE−UTRANアクセスのためのNI−LRロケーションプロシージャを呼び出し得、NI−LRロケーションプロシージャは、サービング・ノード814とUE110との識別情報の更新をMAP SLRメッセージ中でロケーション・サーバ816(例えば、GMLC)に転送させ得る(ステップ2a)。次いで、ロケーション・サーバ816は、例えば、LRFへの更新と同様の方法で、更新をCLR890に転送し得る(ステップ2b)。
【0077】
1つの設計では、E−CSCF854は、(E−CSCF854に知られている場合)現在のサービングセルまたは現在のUEロケーションに基づいてすべての利用可能なLRFの中からLRF870を選択し得、UE110のIMS緊急呼にLRF870を割り当て得る。この設計により、LRFを、ワイヤレス・ネットワークの特定の領域をサービスすることに限定することが可能になり得る。別の設計では、E−CSCF854は、サービング・ノード(例えば、MMEまたはSGSN)に、固定の関連付けのないLRFを動的に割り当て得る。この設計により、利用可能なLRFがワイヤレス・ネットワーク中の負荷を共有することが可能になり得る。いずれの場合も、UE110は、IMS緊急呼のためにPDNゲートウェイ/GGSN850、P−CSCF852、E−CSCF854、及びMGCF856を介してPSAP880と通信し得る(ステップ3)。
【0078】
UE110は、サービング・ノード814から新しいサービング・ノード824(例えば、MME、SGSN、またはMSCサーバ)にハンドオーバされ得る(ステップ4)。図7中のメッセージ・フロー700を使用して、サービング・ノード824とUE110との識別情報の更新をソース側のロケーション・サーバ816(図8に図示せず)に、またはターゲット側のロケーション・サーバ826(例えば、GMLC)に転送し得る(ステップ5a)。更新を受信したロケーション・サーバは、更新をCLR890にフォワーディングし、次いで、CLR890は、UE110の現在のサービング・ノードに関して通知され得る(ステップ5b)。
【0079】
UE110はサービング・ノード824から新しいサービング・ノード834にハンドオーバされ得る(ステップ6)。サービング・ノード824が、サービング・ノード834とUE110との識別情報の更新をソース側のロケーション・サーバ826(図8に図示せず)に転送し得るか、または、サービング・ノード834が、この情報をターゲット側のロケーション・サーバ836(例えば、GMLC)に転送し得る(ステップ7a)。更新を受信したロケーション・サーバは、更新をCLR890にフォワーディングし得る(ステップ7b)。
【0080】
LRF870は、UE110のIMS緊急呼のためにE−CSCF854によって割り当てられ得る。PSAP880は、UE110のロケーション推定値が望まれるときはいつでも、ロケーション要求をLRF870に送信し得る(ステップ8)。LRF870は、その識別情報とUE識別情報とともに問合せをCLR890に送信し得る(ステップ9)。CLR890は、サービング・ノードの識別情報がある場合、UE110の最も現在のサービング・ノードの識別情報を返し得る(ステップ10)。CLR890は、LRF870の識別情報を記憶し得る。CLR890はまた、その後、新しいサービング・ノードへの緊急IP接続または緊急呼のいずれかのハンドオーバのためにロケーション・サーバから受信され得るUE110のサービング・ノード識別情報の任意のさらなる更新をLRF870にフォワーディングし得る。CLR890によるこの自動更新は、LRF870がロケーション要求のためにCLR890に問合せを送信する必要を回避し得る。LRF870はCLR890に呼がリリースされたときを通知し得、次いで、CLR890は、サービング・ノード更新をLRF870にフォワーディングすることを停止し得る。LRF870は、UE110のロケーション推定値を取得するために、ロケーション・サーバ836を介して、及びコントロール・プレーンソリューションが使用される場合サービング・ノード834を介してUE110に対してMT−LRロケーションプロシージャを実行し得る(ステップ11)。
【0081】
図8に示す方式は、IMS緊急呼をサポートしているLRFが、常にUEの最も現在のサービング・ノードの識別情報を有することを保証し得る。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションをこのサービング・ノードのために使用する必要があるときはいつでも、この情報はハンディーになり得る。本方式はまた、LRFが、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションに関連するサービング・ノードから、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのみが使用されるサービング・ノードへのいかなるハンドオフにも気づくようになる(そのようなハンドオーバのためのソース側の更新があり得るので)ことを保証し得る。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得る新しいサービング・ノードを用いてCLRによって更新されるまで、LRFは、次いでUEのためにユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを利用し得る。UEの初期サービング・ノード(すなわち、最初に緊急IP接続を与えるサービング・ノード)がユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのみをサポートする場合、NI−LRロケーションプロシージャは、サービング・ノード(例えば、SGSNまたはMME)によって呼び出されないことがあり、したがって、CLR及びLRFは更新されないことがある。しかしながら、この場合、LRFは、サービングセルに関連するアクセスタイプからユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションの必要を判断することができ、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得るかまたは使用されなければならないサービング・ノード(例えば、SRVCC MSCサーバ)の識別情報を用いてCLRによって更新されるまで、この情報を使用し続けることができる。
【0082】
図9に、サービング・ノードによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス900の設計を示す。サービング・ノードは、第1のRANから第2のRANへのUEのハンドオーバの指示を受信する(ブロック912)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。ハンドオーバ後に第2のRANを介してUEのロケーション・サービスをサポートするために、サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信する(ブロック914)。
【0083】
第1のRANは第1のRATをサポートし得、第2のRANは第2のRATをサポートし得る。1つの設計では、第1のRATは第2のRATとは異なり得る。別の設計では、第1のRATは第2のRATと同じであり得る。
【0084】
ハンドオーバが行われるとき、UEは、緊急呼または何らかの他のタイプの呼を有し得る。1つの設計では、第1のRAN及び第2のRANがPS呼をサポートし得、UEはPS−to−PSハンドオーバを実行し得る。別の設計では、第1のRANはPS呼をサポートし得、第2のRANはCS呼をサポートし得、UEはPS−to−CSハンドオーバを実行し得る。さらに別の設計では、第1のRANはCS呼をサポートし得、第2のRANはPS呼をサポートし得、UEはCS−to−PSハンドオーバを実行する。さらに別の設計では、第1のRAN及び第2のRANはCS呼をサポートし得、UEはCS−to−CSハンドオーバを実行し得る。
【0085】
1つの設計では、サービング・ノードはターゲット・サービング・ノードであり得、ロケーション・サーバはハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり得る。ターゲット・サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノードにおいて記憶された構成情報またはDNS問合せに基づいて、ターゲット・ロケーション・サーバを判断し得る。別の設計では、サービング・ノードは、ソース・サービング・ノードであり得、ロケーション・サーバは、ハンドオーバより前にUEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバであり得る。
【0086】
ターゲット・サービング・ノードは、第2のRANとアクセスタイプとに依存し得る。例えば、ターゲット・サービング・ノードは、E−UTRANのMME、UTRAN PSのSGSN、GERANまたは1xRTTのMSC、UTRAN CSまたはGERANのMSCサーバ、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。ロケーション・サーバは、GMLC、MPC、LRF、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。E−SLPは、ソース側またはターゲット側のロケーション・サーバとして働き得るが、ロケーション・サーバからLRFによって受信された更新に基づいてLRFによって割り当てられ、除去され得る。
【0087】
図10に、ロケーション・サーバによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス1000の設計を示す。ロケーション・サーバは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行するUEのターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信する(ブロック1012)。例えば、緊急呼のために、UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。ロケーション・サーバは、ハンドオーバ前に、またはハンドオーバ後に、またはその両方にUEのロケーション・サービスをサポートする(ブロック1014)。ロケーション・サーバは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報を用いてLRFを更新する(ブロック1016)。
【0088】
1つの設計では、ロケーション・サーバは、ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり得る。ターゲット・ロケーション・サーバは、ターゲット・サービング・ノードからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。別の設計では、ロケーション・サーバは、ハンドオーバ前にUEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバであり得る。ソース・ロケーション・サーバは、ソース・サービング・ノードからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。
【0089】
図11に、LRFによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス1100の設計を示す。LRFは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行するUEのターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信する(ブロック1112)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。LRFは、ハンドオーバ前及び後にUEの緊急呼をサポートし得る。LRFは、ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断する(ブロック1114)。LRFは、ターゲット・サービング・ノード識別情報、LRFにおいて記憶された構成情報、及び/または他の情報に基づいてターゲット・ロケーション・サーバを判断し得る。ソース・ロケーション・サーバがターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、LRFは(ハンドオーバより前にUEのロケーション・サービスをサポートし得る)ソース・ロケーション・サーバをターゲット・ロケーション・サーバと交換する(ブロック1116)。LRFは、その後ターゲット・サービング・ノードの識別情報に基づいてUEのロケーション・セッションを開始する(ブロック1118)。
【0090】
1つの設計では、LRFは、ターゲット・ロケーション・サーバからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。別の設計では、LRFは、ソース・ロケーション・サーバからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。この設計では、LRFは、ソース・ロケーション・サーバからUEの識別情報を受信し得、UE識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに転送し得る。
【0091】
図12に、UEによってロケーション・サービスを取得するためのプロセス1200の設計を示す。UEは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行する(ブロック1212)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。緊急呼または何らかの他のタイプの呼のために、UEは、ハンドオーバより前に第1のRANと通信し、ハンドオーバ後に第2のRANと通信し得る。ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするために、ターゲット・サービング・ノードの識別情報がハンドオーバ中にロケーション・サーバに送信され得る。UEは、ハンドオーバ前に第1のRANを介してロケーション・サービスを取得する(ブロック1214)。UEは、ハンドオーバ後に第2のRANを介してロケーション・サービスを取得する(ブロック1216)。UEは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報に基づいて、ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションに関与する(ブロック1218)。
【0092】
UEはPSAPを用いた緊急呼を有し得、その呼は第1のRANから第2のRANにハンドオーバされ得る。UEは、例えば、ハンドオーバ前または後に、UEのロケーション推定値を取得するために、ロケーション・セッションに関与し得る。この場合、UEはロケーション・サービスを取得したと考えられ得、それはUEのためにPSAPへのUEのロケーション推定値の転送を伴うことがある。
【0093】
1つの設計では、UEは、ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション(例えば、TS23.271またはJ−STD−036B)を介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し得る。別の設計では、UEは、ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューション(例えば、SUPL)を介してロケーション・サービスを取得し得る。さらに別の設計では、UEは、ハンドオーバより前にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し得る。
【0094】
図13に、UE110、RAN112、サービング・ノード114、ロケーション・サーバ116、及びLRF170の設計のブロック図を示す。RAN112は、UTRAN、E−UTRAN、GERAN、1xRTT RAN、HRPD RAN、または何らかの他のRANであり得る。サービング・ノード114は、MME、SGSN、MSC、MSCサーバ、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。ロケーション・サーバ116は、GMLC、MPC、E−SLP、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。簡単のために、図13に(i)UE110について1つコントローラ/プロセッサ1310、1つのメモリ1312、及び1つの送信機/受信機(TMTR/RCVR)1314、(ii)RAN112について1つのコントローラ/プロセッサ1320、1つのメモリ1322、1つの送信機/受信機1324、及び1つの通信(Comm)ユニット1326、(iii)サービング・ノード114について1つのコントローラ/プロセッサ1340、1つのメモリ1342、及び1つの通信ユニット1344、(iv)ロケーション・サーバ116について1つのコントローラ/プロセッサ1350、1つのメモリ1352、及び1つの通信ユニット1354、ならびに(v)LRF170について1つのコントローラ/プロセッサ1360、1つのメモリ1362、及び1つの通信ユニット1364を示す。一般に、各エンティティは、任意の数のコントローラ、プロセッサ、メモリ、トランシーバ、通信ユニットなどを含み得る。
【0095】
ダウンリンクでは、RAN112中の基地局は、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、及びパイロットをそれらのカバレージ・エリア内のUEに送信し得る。これらの様々なタイプのデータは、プロセッサ1320によって処理され、ダウンリンク信号を生成するために送信機1324によって調整され得、ダウンリンク信号はUEに送信され得る。UE110において、基地局からのダウンリンク信号は、受信され、受信機1314によって調整され、通信、ロケーション、及び他のサービスのための様々なタイプの情報を取得するためにプロセッサ1310によってさらに処理され得る。プロセッサ1310は、図12中のプロセス1200を実行し得る。メモリ1312及び1322は、それぞれUE110及びRAN112のためのプログラムコード及びデータを記憶し得る。アップリンクでは、UE110は、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、及びパイロットをRAN112中の基地局に送信し得る。これらの様々なタイプのデータは、プロセッサ1310によって処理され、アップリンク信号を生成するために送信機1314によって調整され得、アップリンク信号はRAN112に送信され得る。RAN112において、UE110及び他のUEからのアップリンク信号は、受信機1324によって受信され、調整され、UEによって送信された様々なタイプの情報を取得するために、プロセッサ1320によってさらに処理され得る。RAN112は、通信ユニット1326を介して他のネットワーク・エンティティと通信し得る。
【0096】
サービング・ノード114内で、プロセッサ1340は、UE110の通信及び他のサービスをサポートするための様々な機能を実行し得る。メモリ1342は、サービング・ノード114のプログラム・コード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1344は、サービング・ノード114が他のネットワーク・エンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1340は、図9中のプロセス900を実行し得る。ロケーション・サーバ116内で、プロセッサ1350は、ロケーション・サーバ116のロケーション及び/または測位処理を実行し得る。メモリ1352は、ロケーション・サーバ116のプログラムコード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1354は、ロケーション・サーバ116が他のエンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1350は、図10中のプロセス1000を実行し得る。LRF170内で、プロセッサ1360は、UEのルーティング及びロケーションをサポートするための処理を実行し得る。メモリ1362は、LRF170のプログラムコード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1364は、LRF170が他のネットワーク・エンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1360は、図11中のプロセス1100を実行し得る。
【0097】
情報及び信号は多種多様な技術及び技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、或いはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0098】
さらに、本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例及び全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0099】
本明細書で説明する位置判断技法は、ワイヤレス・ワイドエリア・ネットワーク(WWAN)、ワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)、ワイヤレス・パーソナルエリア・ネットワーク(WPAN)などの様々なワイヤレス通信ネットワークに関連して実装され得る。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時間分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。cdma2000は、IS−95、IS−2000、及びIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)、Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。GSM及びW−CDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPP及び3GPP2の文書は公的に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり得、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xネットワーク、または他の何らかのタイプのネットワークであり得る。本技法はまた、WWAN、WLAN、及び/またはWPANの任意の組合せに関して実装され得る。
【0100】
衛星測位システム(SPS)は、一般に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空のエンティティのロケーションをそれらのエンティティが判断できるように配置された送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復する擬似雑音(PN)コードでマークされた信号を送信し、地上ベースの制御局、ユーザ機器、及び/または宇宙ビークル上に配置され得る。特定の例では、そのような送信機は地球周回軌道衛星ビークル(SV)上に配置され得る。例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、Glonass、またはCompassなどの全地球航法衛星システム(GNSS)のコンスタレーション中のSVは、(例えば、GPSの場合のように各衛星について異なるPNコードを使用して、またはGlonassの場合のように異なる周波数上の同じコードを使用して)コンスタレーション中の他のSVによって送信されたPNコードとは区別可能なPNコードでマーキングされた信号を送信し得る。いくつかの態様によれば、本明細書で提示した技法は、SPSについての全地球システム(例えば、GNSS)に限定されない。例えば、本明細書に記載する技法は、日本のQuasi-Zenith Satellite System(QZSS)、インドのIndian Regional Navigational Satellite System(IRNSS)、中国のBeidouなどの様々な地域システム、及び/または1つまたは複数の全地球及び/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられ得るか、または場合によってはそれらのシステムとともに使用することが可能な、様々なオーグメンテーション・システム(例えば、Satellite Based Augmentation System(SBAS))に適用され得るか、または場合によってはこれらのシステムとともに使用することが可能である。限定ではなく例として、SBASは、例えば、Wide Area Augmentation System(WAAS)、European Geostationary Navigation Overlay Service(EGNOS)、Multi-functional Satellite Augmentation System(MSAS)、GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS及びGeo Augmented Navigation System(GAGAN)など、完全性情報、差分補正などを与える(1つまたは複数の)オーグメンテーション・システムを含み得る。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム及び/または領域ナビゲーション衛星システム、ならびに/或いは1つまたは複数のグローバル・オーグメンテーション・システム及び/または領域オーグメンテーション・システムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS信号、SPS様の信号、及び/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
【0101】
本明細書で使用するUEは、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ或いはワイヤレス通信及び/またはナビゲーション信号を受信することが可能な他の適切なモバイル・デバイスなどのデバイスを指す。また、「ユーザ機器」という用語は、衛星信号受信、支援データ受信、及び/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するかパーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)で発生するかにかかわらず、短距離ワイヤレス、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続などによってPNDと通信するデバイスを含むものとする。また、「ユーザ機器」は、インターネット、Wi−Fi、フェムトセル、または他のネットワークなどを介してサーバとの通信が可能で、衛星信号受信、支援データ受信、及び/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するか、サーバで発生するか、またはネットワークに結び付いた別のデバイスで発生するかにかかわらず、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含むものとする。上記の任意の動作可能な組合せも「ユーザ機器」と見なされる。
【0102】
本明細書で説明する方法/実装形態は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。例えば、それらは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェアに関与する実装形態の場合、プロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、状態機械、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、或いはそれらの組合せ、例えば、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、または任意の他の好適な構成を用いて実装され得る。
【0103】
ファームウェア及び/またはソフトウェアに関与する実装形態の場合、本方法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、機能など)を用いて実装され得る。命令を有形に実施するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明する方法の実装において使用され得る。例えば、ファームウェア/ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサ/コンピュータに機能を実行させるために、プロセッサ/コンピュータによって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、或いはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されない。
【0104】
ファームウェア及び/またはソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。例としては、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体、及びコンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体がある。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品の形態をとり得る。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他の記憶デバイス、或いは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)及びブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0105】
コンピュータ可読媒体上での記憶に加えて、命令及び/またはデータを通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として与え得る。例えば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令及びデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示した機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。初めに、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示した機能を実行するための情報の第1の部分を含み得、次に、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示した機能を実行するための情報の第2の部分を含み得る。
【0106】
本開示の前述の説明は、いかなる当業者でも本開示を作成または使用することができるように提供される。本開示への様々な修正が当業者には容易に理解されるであろうが、本明細書で定義した一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例及び設計に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理及び新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、ユーザ機器(UE)のロケーション・サービスをサポートするための技法に関する。
【0002】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、以下の仮出願の優先権を主張する。
【0003】
・2009年2月9日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/151,123号、
・2009年2月11日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/151,726号、
・2009年3月23日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/162,606号、
・2009年3月26日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/163,664号、及び
・2009年5月4日に出願された「Location Continuity for Emergency Calls」と題する米国仮出願第61/175,452号。
【0004】
上記に記載した仮出願のすべてが、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【背景技術】
【0005】
ワイヤレス通信ネットワークは、ボイス、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレス・ネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することによって複数のユーザをサポートすることが可能な多元接続ネットワークであり得る。そのような多元接続ネットワークの例には、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、及びシングル・キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークがある。
【0006】
UEは、呼、例えば、緊急呼のために、ワイヤレス・ネットワークと通信することがある。例えば、緊急要員が適切なロケーションにディスパッチされ得るように、呼中にUEのロケーションを判断することが望ましいことがある。UEのロケーションは、UEにロケーション・サービスを提供することができる1つまたは複数のネットワーク・エンティティからのサポートを用いて判断され得る。UEは、モバイルであり得、呼中に、あるワイヤレス・ネットワークから別のワイヤレス・ネットワークにハンドオーバされ得る。ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスを維持することが望ましいことがある。
【発明の概要】
【0007】
本明細書では、ハンドオーバ後にUEのロケーション連続性を維持するための技法について説明する。ロケーション連続性は、あるワイヤレス・ネットワークから別のワイヤレス・ネットワークへのハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートし続ける能力を指す。ロケーション連続性は、例えば、緊急呼の場合に特に望ましいことがあり、それにより、UEの初期ロケーション推定値及び/または更新されたロケーション推定値を、緊急呼をサービスするPublic Safety Answering Point(PSAP)に与えることができる。
【0008】
UEは、呼中に第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANにハンドオーバされ得る。UEは、第1のRANと通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノードとソース・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。UEは、第2のRANと通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノードとターゲット・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。各RANは、UEの無線通信をサポートし得る。各サービング・ノードは、UEの通信サービスをサポートし得る。各ロケーション・サーバは、UEのロケーション・サービスをサポートし得る。
【0009】
一態様では、UEのハンドオーバ中にターゲット・サービング・ノードの識別情報またはアドレスをロケーション・サーバに転送することによって、UEのロケーション連続性が維持され得る。1つの設計では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに送信し得、次いで、ターゲット・ロケーション・サーバは、UEをサービスするロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新し得る。パケット交換領域から回線交換領域へのハンドオーバに適用可能であり得る別の設計では、ソース・サービング・ノードはターゲット・サービング・ノードの識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得、次いで、ソース・ロケーション・サーバはLRFを更新し得る。どちらの設計についても、LRFは、必要な場合、ターゲット・サービング・ノード識別情報を使用して、UEのロケーション・セッションを開始し得る。LRFは、ソース・ロケーション・サーバがターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、ハンドオーバ後にそのソース・ロケーション・サーバを除去し得る。
【0010】
本開示の様々な態様及び特徴について以下でさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】異なるワイヤレス・ネットワークの例示的な展開を示す図。
【図2】異なるワイヤレス・ネットワークの例示的な展開を示す図。
【図3】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図4】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図5】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図6】UEのロケーション連続性を維持するための方式を示す図。
【図7】UEのロケーション連続性を維持するためのメッセージ・フローを示す図。
【図8】UEの例示的なハンドオーバ・シナリオを示す図。
【図9】サービング・ノードによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図10】ロケーション・サーバによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図11】LRFによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセスを示す図。
【図12】UEによってロケーション・サービスを取得するためのプロセスを示す図。
【図13】UEと様々なネットワーク・エンティティとのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書では、ハンドオーバ後にUEのロケーション連続性を維持するための技法について説明する。本技法は、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織によって定義された3GPPワイヤレス・ネットワーク、及び「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織によって定義された3GPP2ワイヤレス・ネットワークなど、様々なワイヤレス・ネットワークに使用され得る。
【0013】
本技法は、回線交換(CS)呼及びパケット交換(PS)呼など、様々なタイプの呼にも使用され得る。CS呼は、その持続時間全体にわたって、その呼に専用リソース(例えば、トラフィック・チャネル)が割り当てられる、呼である。PS呼は、共用リソースを使用してパケットにおいてデータが送信される、呼である。ワイヤレス・ネットワークは、CS呼のみ、またはPS呼のみ、またはCS呼とPS呼の両方をサポートし得る。
【0014】
本技法は、ユーザ・プレーン及びコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション/アーキテクチャにも使用され得る。ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションは、ユーザ・プレーンを介してロケーション・サービスのためのメッセージを送信するロケーション・ソリューションである。ユーザ・プレーンは、上位レイヤ・アプリケーションのためのシグナリング及びデータを搬送し、ユーザ・プレーンベアラを採用するための機構であり、一般に、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、及びインターネット・プロトコル(IP)など、標準プロトコルを用いて実装される。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションは、コントロール・プレーンを介してロケーション・サービスのためのメッセージを送信するロケーション・ソリューションである。コントロール・プレーンは、上位レイヤ・アプリケーションのためのシグナリングを搬送するための機構であり、一般に、ネットワーク固有のプロトコル、インターフェース、及びシグナリング・メッセージを用いて実装される。ロケーション・サービスをサポートするメッセージは、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションではシグナリングの一部として搬送され、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションでは(ネットワークから見て)データの一部として搬送される。ただし、そのメッセージのコンテンツは、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションとコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションの両方において同じまたは同様であり得る。
【0015】
表1に、いくつかの例示的なロケーション・ソリューションを記載する。セキュアユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)は、オープン・モバイル・アライアンス(OMA)から公的に入手可能な文書に記載されている。TS23.271及び他の「TS」文書は、3GPPから公的に入手可能である。ANSI J−STD−036は、米国規格協会(ANSI)から公的に入手可能な文書に記載されている。3GPP2 X.S0002は、3GPP2から公的に入手可能な文書に記載されている。
【表1】
【0016】
図1に、3GPPワイヤレス・ネットワーク102及び104の例示的な展開を示す。一般に、ワイヤレス・ネットワークは、(i)無線通信をサポートすることができるRANと、(ii)様々な通信サービスをサポートすることができるコア・ネットワークとを含み得る。RANは、アクセス・ネットワーク、無線ネットワークなどと呼ばれることもある。ワイヤレス・ネットワーク102は、RAN122とコア・ネットワーク130とを含む。ワイヤレス・ネットワーク104は、RAN124とコア・ネットワーク140とを含む。
【0017】
RAN122は、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)をサポートするUniversal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)、またはGlobal System for Mobile Communications(GSM(登録商標))とEnhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)とをサポートするGSM EDGE Radio Access Network(GERAN)、または何らかの他の無線アクセス技術(RAT)をサポートするRANであり得る。RAN124は、Long Term Evolution(LTE)をサポートするEvolved UTRAN(E−UTRAN)、または何らかの他のRATをサポートするRANであり得る。RATは、無線技術、エアリンク・インターフェース、ワイヤレス・アクセス・タイプなどと呼ばれることもある。各RANは、基地局及び/または他のネットワーク・エンティティを含み得る。基地局は、ノードB、進化型ノードB(eNB)などと呼ばれることもある。例えば、UTRAN122は、ノードBと、ノードBの協調及び制御を行い得る無線ネットワーク・コントローラ(RNC)とを含み得る。E−UTRAN124はeNBを含み得る。
【0018】
コア・ネットワーク130は、RAN122と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク130内で、モバイル交換センター(MSC)132は、そのカバレージ・エリア内のUEのCS呼のためのスイッチング及びシグナリング機能を実行し得る。MSCサーバ134は、そのカバレージ・エリア内のUEのCS呼のためのシグナリング機能を実行し得る。サービングGPRSサポートノード(SGSN)136は、RAN122と通信するUEのPS接続及びセッションのための、シグナリング、スイッチング、及びルーティング機能を実行し得る。ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)137は、UEのデータ接続性の維持、IPアドレス割振り、IPルーティングなど、様々な機能を実行し得る。サービング・モバイル・ロケーション・センター(SMLC)またはスタンドアロンSMLC(SAS)128は、RAN122と通信するUEの測位をサポートし得る。測位とは、ターゲットUEの地理的ロケーションを判断する機能を指す。ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)138は、ロケーション・サービスをサポートし、外部ロケーション・サービス(LCS)クライアントとインターフェースし、加入者プライバシ、許可、認証、ビリングなどのサービスを提供するための、様々な機能を実行し得る。SMLC/SAS128及びGMLC138は、3GPPのためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、TS23.271をサポートし得る。
【0019】
ワイヤレス・ネットワーク102はPS呼及びCS呼をサポートし得る。UTRAN PSの場合、PS呼は、UTRAN122とSGSN136とによってサポートされ得る。UTRAN CSの場合、CS呼は、UTRAN122と、MSC132またはMSCサーバ134のいずれかとによってサポートされ得る。GERAN CSの場合、CS呼は、GERAN122と、MSC132またはMSCサーバ134のいずれかとによってサポートされ得る。
【0020】
コア・ネットワーク140は、RAN124と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク140内で、モビリティ管理エンティティ(MME)142は、モビリティ管理、ゲートウェイ選択、認証、ベアラ管理など、様々な制御機能を実行し得る。進化型SMLC(E−SMLC)144は、RAN124と通信するUEの測位をサポートし得る。サービング・ゲートウェイ(S−GW)146は、データ・ルーティング及びフォワーディング、モビリティアンカリングなど、UEのためのデータ転送に関係する様々な機能を実行し得る。パケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ150は、UEのデータ接続性の維持、IPアドレス割振り、IPルーティングなど、様々な機能を実行し得る。
【0021】
GMLC148は、RAN124と通信するUEのロケーション・サービスをサポートし得る。緊急SUPLロケーション・プラットフォーム(E−SLP)158は、SUPLロケーション・センター(SLC)、及び場合によってはSUPL測位センター(SPC)を含み得る。SLCは、ロケーション・サービスのための様々な機能を実行し、SUPLの動作を協調させ、SUPL対応端末(SET)と対話し得る。SPCは、SETの測位と、SETへの支援データの配信とをサポートし得、また、位置計算に使用されるメッセージ及びプロシージャを担当し得る。GMLC148は、3GPPのためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、TS23.271をサポートし得る。E−SLP158はSUPLをサポートし得る。所与の呼のために、RAN124を介して、またはRAN122とSGSN136とを介して、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのいずれかが選択され得る。
【0022】
プロキシ呼セッション制御機能(P−CSCF)152及び緊急CSCF(E−CSCF)154は、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)サービス、例えば、ボイスオーバーIP(VoIP)をサポートし得る。P−CSCF152は、UEからの要求を受け付け、これらの要求を内部で処理するか、または場合によっては変換の後に、これらの要求を他のエンティティにフォワーディングし得る。E−CSCF154は、UEのセッション制御サービスを実行し得、IMS緊急サービスをサポートするために使用されるセッション状態を維持し得、緊急VoIP呼をサポートし得る。緊急サービス集中化及び連続性アプリケーションサーバ(E−SCC AS)156は、ボイス呼のための単一無線ボイス呼連続性(SRVCC)をサポートし得る。SRVCCでは、CS RANとPS RANの両方に同時にアクセスすることができないUEのためにCS RANとPS RANとの間でハンドオーバが行われるとき、呼が保存され得る。
【0023】
PSAP180は、(例えば、警察、消防、及び医療サービスについての)緊急呼に返答することを担当するエンティティであり、緊急センター(EC)と呼ばれることもある。そのような呼は、ユーザが、北米では「911」または欧州では「112」など、いくつかの固定のよく知られている番号をダイヤルしたときに、開始され得る。PSAP180は、PS呼(例えば、VoIP呼)とセッション開始プロトコル(SIP)とをサポートし得、SIPは、IPに基づいて対話型ユーザセッションを開始し、変更し、終了するためのシグナリング・プロトコルである。PSAP180はCS呼をもサポートし得る。
【0024】
LRF170は、PSAP180とインターフェースし、ルーティング機能を実行し、緊急呼のためのロケーション・サービス(例えば、ロケーション推定値の検索)をサポートし得る。LRF170は、TS23.167に記載されているように、緊急呼がPS領域において発信されたときに、割り当てられ得る。LRF170は、ロケーション・サービスのためのアンカーポイントであり得、ハンドオーバ後に維持され得る。LRF170は、図1に示すように、いずれかのロケーション・サーバの外部に実装され得る。LRF170はまた、例えば、ある接続を介してまたは共通の物理的実装形態を介してロケーション・サーバと重複し得る。
【0025】
UE110は、ワイヤレス・ネットワーク102及び/または104と通信して、通信サービスを取得し得る。UE110は、固定でも移動でもよく、移動局、アクセス端末、SET、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UE110は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス・デバイス、ワイヤレスモデム、ワイヤレス・ルータ、ラップトップ・コンピュータ、テレメトリ・デバイス、トラッキング・デバイスなどであり得る。UE110は、RAN122または124中の1つまたは複数の基地局と通信し得る。UE110はまた、1つまたは複数の衛星190からの信号を受信及び測定し、衛星190の擬似距離測定値を取得し得る。UE110はまた、RAN122及び/またはRAN124中の基地局からの信号を測定し、それらの基地局のタイミング測定値、信号強度測定値、及び/または信号品質測定値を取得し得る。それらの擬似距離測定値、タイミング測定値、信号強度測定値、及び/または信号品質測定値は、UE110のロケーション推定値を導出するために使用され得る。ロケーション推定値は、位置推定値、位置フィックスなどと呼ばれることもある。
【0026】
衛星190は、米国の全地球測位システム(GPS)、欧州のGalileoシステム、ロシアのGLONASSシステム、または何らかの他の衛星測位システム(SPS)の一部であり得る。SPSは、一般に、送信機から受信した信号に基づいて地球上または地球上空の受信機のロケーションをそれらの受信機が判断できるように配置された送信機のシステムを含む。
【0027】
図2に、3GPPワイヤレス・ネットワーク104と3GPP2ワイヤレス・ネットワーク106との例示的な展開を示す。ワイヤレス・ネットワーク106は、RAN126とコア・ネットワーク160とを含む。RAN126は、CDMA2000 1xRTTをサポートする1xRTT RAN、またはIS−858をサポートするHigh Rate Packet Data(HRPD)RAN、または何らかの他のRATをサポートするRANであり得る。1xRTT及びHRPDはcdma2000の一部である。HRPDはEvolution-Data Optimized(EV−DO)とも呼ばれる。
【0028】
コア・ネットワーク160は、RAN126と通信するUEの様々な通信サービスをサポートし得る。コア・ネットワーク160内で、1xRTT MSC162は、1xRTT RAN126と通信するUEのCS呼のためのスイッチング機能を実行し得る。1x CSインターワーキングソリューション機能(1xCS IWS)164は、コア・ネットワーク140とコア・ネットワーク160との間のインターワーキングをサポートし得る。パケット・データ・サービング・ノード(PDSN)169は、HRPD RAN126と通信するUEのPS接続及びセッションのための、スイッチング及びルーティング機能を実行し得る。位置判断エンティティ(PDE)166は、1xRTT/HRPD RAN126と通信するUEの測位をサポートし得る。モバイル測位センター(MPC)168は、ロケーション・サービスをサポートし、外部LCSクライアントとインターフェースし、加入者プライバシ、許可、認証、ビリングなどのサービスを提供するための、様々な機能を実行し得る。MPC168は、3GPP2のためのコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション、例えば、ANSI J−STD−036、3GPP2 X.S0002などをサポートし得る。
【0029】
図1及び図2は、各ワイヤレス・ネットワーク中に含まれ得るいくつかのネットワーク・エンティティを示している。図1及び図2はまた、様々なネットワーク・エンティティ間のいくつかのインターフェースを示している。各ワイヤレス・ネットワークは、他の機能及びサービスをサポートすることができる他のネットワーク・エンティティ及びインターフェースを含み得る。
【0030】
UE110は、呼、例えば、緊急呼のために、ワイヤレス・ネットワークと通信することがある。UE110は、通信サービスに関してUE110をサービスするように指定されたサービング・ノードを有し得る。サービング・ノードは、UE110がどのRANと通信しているかと、呼のタイプとに依存し得る。表2に、UE110のサービング・ノードとして働き得る様々なネットワーク・エンティティを記載する。PDSN169は、MPCなどのロケーション・サーバと直接通信しないという点で、他のサービング・ノードとは異なり得る。
【表2】
【0031】
UE110は、呼中にロケーション・サーバを介してロケーション・サービスを受信し得る。ロケーション・サーバは、UE110がどのワイヤレス・ネットワークと通信しているかと、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが利用されるのか、またはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションが利用されるのかに依存し得る。表3に、UE110のロケーション・サーバとして働き得る様々なネットワーク・エンティティを記載する。
【表3】
【0032】
UE110は呼中にハンドオーバを実行し得る。ハンドオーバは、あるRANから別のRANへの、UEのための無線接続の転送を指す。無線接続は、UEとRANとの間のシグナリングとトラフィック・データとをサポートするために使用され得る。トラフィック・データは、ボイス呼、緊急呼、データ呼などのうちの1つまたは複数を備え得る。RATに応じて、ボイス呼または緊急呼は、例えば、回路またはVoIPのいずれかを使用し得る。
【0033】
UE110は、呼中にソース・ワイヤレス・ネットワークからターゲット・ワイヤレス・ネットワークへのハンドオーバを実行し得る。UE110は、ソースRANと通信し、ハンドオーバより前にソース・ワイヤレス・ネットワーク中のソース・サービング・ノードとソース・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。UE110は、ターゲットRANと通信し、ハンドオーバ後にターゲット・ワイヤレス・ネットワーク中のターゲット・サービング・ノードとターゲット・ロケーション・サーバとによってサービスされ得る。ハンドオーバより前のネットワーク・エンティティはソース側にあり、ハンドオーバ後のネットワーク・エンティティはターゲット側にある。呼が、PSAP180によってサービスされる緊急呼である場合、ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバは、PSAP180へのインターフェースを与え得る共通のLRF170と対話し得る。
【0034】
ソースRAN及びターゲットRANは、それぞれ任意のRATを利用し得、CS呼またはPS呼をサポートし得る。ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバは、それぞれコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションをサポートし得る。ソースRAN及びターゲットRANと、ソース・ロケーション・ソリューション及びターゲット・ロケーション・ソリューションとの以下の選択肢とともに、多数の可能なハンドオーバ・シナリオがあり得る。
【0035】
・ソースRAN:E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、GERAN PS、GERAN CS、1xRTT、HRPD、
・ターゲットRAN:E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、GERAN PS、GERAN CS、1xRTT、HRPD、
・ソース・ロケーション・ソリューション:GERAN、UTRAN、及びE−UTRANの場合は3GPP CPソリューション;1xRTTの場合は3GPP2 CPソリューション;SUPL、ならびに
・ターゲット・ロケーション・ソリューション:GERAN、UTRAN、及びE−UTRANの場合は3GPP CPソリューション;1xRTTの場合は3GPP2 CPソリューション;SUPL。
【0036】
表4に、いくつかの例示的なハンドオーバ・シナリオを(最上行に)記載し、各ハンドオーバ・シナリオの場合の、ソースRAN及びターゲットRANと、ソース・サービング・ノード及びターゲット・サービング・ノードと、ソース・ロケーション・サーバ及びターゲット・ロケーション・サーバとを与える。
【表4】
【0037】
できる限り多くのハンドオーバ・シナリオについてUE110のロケーション連続性を維持することが望ましいことがある。ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するために、アクションの以下のセットが実行され得る。
【0038】
(a)ソース・ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、MPC、またはE−SLP)がターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、そのソース・ロケーション・サーバを除去する、
(b)ターゲット・ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、MPC、またはE−SLP)がソース・ロケーション・サーバとは異なる場合、そのターゲット・ロケーション・サーバを割り当てる、
(c)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションがターゲット・ロケーション・サーバによってサポートされている場合、ターゲット・サービング・ノード(例えば、MME、SGSN、MSCサーバ、または1xRTT MSC)の識別情報と、場合によってはターゲットセル識別情報(ID)とをターゲット・ロケーション・サーバに供給する、ならびに
(d)SUPLが、ターゲット・ロケーション・サーバによってサポートされているが、ソース・ロケーション・サーバによってサポートされていない場合、(i)UE110にアクセスするための手段、例えば、E−SLPからUEへのSUPL INITメッセージのUDP/IPまたはSIP Push転送をサポートするための手段と、(ii)場合によっては、相互認証をサポートするための手段とをE−SLPに与える。
【0039】
ターゲット・サービング・ノード識別情報は、IPアドレス、またはE.164アドレス、または完全修飾ドメインネーム(FQDN)、またはダイアメーター識別情報(Diameter Identity)であり得る。アクション(c)では、(例えば、PSAP180に代わって)ハンドオーバ後にコントロール・プレーンのためのモバイル着ロケーション要求(Mobile Terminated Location Request)(MT−LR)ロケーションプロシージャを使用してUE110のロケーションを取得することが可能になり得る。アクション(d)では、(例えば、PSAP180に代わって)ハンドオーバ後にSUPLロケーションプロシージャを使用してUE110のロケーションを取得することが可能になり得る。これらのロケーションプロシージャは、緊急呼のためのUE110の初期ロケーション推定値及び/または更新されたロケーション推定値を取得するために使用され得る。
【0040】
アクション(a)〜(d)を完了することによってUE110のロケーション連続性を維持するために、様々な方式が定義され得る。これらの方式は、PS領域において発信し得るかまたはPS領域にハンドオーバされ得る緊急呼をサポートするために、単一のLRF170を仮定し得るが、潜在的には複数のロケーション・サーバを仮定し得る。これらの方式は、図1中のワイヤレス・ネットワーク104からワイヤレス・ネットワーク102への(またはその逆も同様)ハンドオーバに使用され得、図2中のワイヤレス・ネットワーク104からワイヤレス・ネットワーク106への(またはその逆も同様)ハンドオーバにも使用され得る。
【0041】
図3に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第1の方式の設計を示す。第1の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオに使用され得る。図3に示すように、UE110は、第1のRAN312と通信し、ハンドオーバより前にソース側のソース・サービング・ノード314とソース・ロケーション・サーバ316とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN322と通信し、ハンドオーバ後にターゲット側のターゲット・サービング・ノード324とターゲット・ロケーション・サーバ326とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード314は、図1及び図2中のMME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ターゲット・サービング・ノード324は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ソース・ロケーション・サーバ316は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ326は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168であり得る。
【0042】
UE110は、RAN312からRAN322へのハンドオーバを実行し得る。また、ソース・サービング・ノード314は、ターゲット・サービング・ノード324とともにUE110のハンドオーバを実行し得る。RAN312中の基地局または何らかの他のネットワーク・エンティティ(例えば、RNC)は、(i)UTRANまたはE−UTRANへのハンドオーバの場合はターゲット基地局またはターゲットRNC、或いは(ii)GERANまたは1xRTTへのハンドオーバの場合はターゲットセル/セクタ、のいずれかの識別情報をソース・サービング・ノード314に供給し得る。この識別情報は、UE110によってソース基地局に供給されるハンドオーバ関係の測定値から導出され得る。ソース・サービング・ノード314は、その構成情報を使用して、受信した基地局またはセル識別情報をターゲット・サービング・ノード324の識別情報に変換し得、ターゲット・サービング・ノード324は、識別されたターゲット基地局またはターゲットセル/セクタのためのサービング・ノードであり得る。
【0043】
第1の方式では、ターゲット・サービング・ノード324は、例えば、ターゲット・サービング・ノード324において記憶された構成情報またはドメインネームシステム(DNS)問合せに基づいて、ターゲット・ロケーション・サーバ326を判断し得る。その判断は、例えば、同じサービング・ノードに関連する基地局またはセル/セクタの異なるセットをサポートするために異なるロケーション・サーバが割り当てられ得るように、ターゲット基地局またはターゲットセル/セクタを考慮に入れ得る。ターゲット・サービング・ノード324は、ハンドオーバ中に、またはハンドオーバが完了したときに、ターゲット・サービング・ノード324の識別情報(例えば、ターゲット・サービング・ノード324のアドレス)をターゲット・ロケーション・サーバ326に転送し得る(ステップ1)。その転送は、(i)ターゲット・サービング・ノード324がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はモバイル・アプリケーション・パート(Mobile Application Part)(MAP)加入者ロケーション報告(Subscriber Location Report)(SLR)メッセージ、或いは(ii)ターゲット・サービング・ノード324が1xRTT MSC162である場合はANSI−41発信要求(ORREQ)、或いは(iii)ターゲット・サービング・ノード324がMME142である場合はSLRまたは何らかの他のメッセージを用いて、達成され得る。ターゲット・サービング・ノード324は、通常、ターゲット・ロケーション・サーバ326と対話して、ロケーション・サービスをサポートし得る。ステップ1における転送は、ターゲット・サービング・ノード324とターゲット・ロケーション・サーバ326との間の既存のインターフェースを使用して達成され得る。
【0044】
ターゲット・ロケーション・サーバ326は、例えば、呼記録が維持されている場合、UE110のための呼記録を探すことによって、ターゲット・ロケーション・サーバ326がUE110のソース・ロケーション・サーバであるかどうかを判断し得る。ターゲット・ロケーション・サーバとソース・ロケーション・サーバが同じであると判断された場合、残りのステップはスキップされ得る。他の場合、ターゲット・ロケーション・サーバ326は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し得る(ステップ2)。例えば、ターゲット・ロケーション・サーバ326は、ターゲット・サービング・ノード324の識別情報とUE110の識別情報とをLRF170に供給し得る。LRF170は、その更新をターゲット・ロケーション・サーバ326から受信し得、ソース・ロケーション・サーバ316が、現在割り当てられており、ターゲット・ロケーション・サーバ326とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ316を除去し得る(ステップ3)。
【0045】
代替として、ターゲット・サービング・ノード324が1xRTT MSC162である場合、UE110及び1xCS IWS164は、例えば、TS23.216に記載のハンドオーバのための通常呼の発信と同様に、1xRTT MSC162から見てハンドオーバの一部として1xRTT緊急呼を発信し得る。次いで、これにより、1xRTT MSC162は、通常1xRTT緊急呼発信の一部としてMPC168に問い合わせ得る。次いで、MPC168は、(i)呼発信のセル/セクタを識別する緊急サービスルーティングキー(Emergency Services Routing Key)(ESRK)番号、または(ii)所与のセル/セクタにおいてその呼を一意に識別する緊急サービス・ルーティング桁(Emergency Services Routing Digit)(ESRD)番号を返し得る。ただし、MPC168は、1xRTT MSC162からの問合せが、UE110の緊急呼の1xRTTへのハンドオーバをサポートするためのものであると判断し得、例えば、MPC168は、LRF170に問い合わせて、UE110の緊急呼の記録がすでにLRF170中に存在すると判断し得る。次いで、MPC168は、ESRK番号またはESRD番号をSRVCCのための緊急セッション転送番号(E−STN−SR)に設定し得る。J−STD−036に記載の通常の緊急呼設定の一部として、次いで、1xRTT MSC162は、その呼をE−STN−SRにルーティングし得、次いで、E−STN−SRは、その呼をE−SCC AS156に転送し得る。
【0046】
ターゲット・サービング・ノードがステップ1におけるロケーション・サーバの更新と後続のハンドオーバの両方を制御するので、第1の方式は、連続するハンドオーバに対処する際にロバストであり得る。ターゲット・ロケーション・サーバが、ステップ2と同時に(またはステップ2の後に)ステップ1に肯定応答した場合、ターゲット・サービング・ノードは、別のハンドオーバがステップ1の後に、ただしこの肯定応答が受信される前に必要とされる場合でも、その肯定応答が受信されるまで待ってからUE110の別のハンドオーバを推進し得る。これにより、LRF170は、場合によっては後で第2のハンドオーバについて通知される前に(ステップ2において)第1のハンドオーバについて通知されるようになり得、例えば、LRF170へのハンドオーバ通知は間違った順序で行われないようになる。ステップ1が行われる前に別のハンドオーバが必要とされる場合、ターゲット・サービング・ノードは、ステップ1〜3をスキップし得、新しいターゲット・サービング・ノードが上記更新を実行することを可能にし得、それにより、第1のハンドオーバはロケーション・サーバとLRF170とから見えなくなり得、後続のハンドオーバのみが行われたかのように見え得る。
【0047】
図4に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第2の方式の設計を示す。第2の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションまたはユーザ・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオに使用され得る。図4に示すように、UE110は、第1のRAN412と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード414とソース・ロケーション・サーバ416とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN422と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード424とターゲット・ロケーション・サーバ426とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード414は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード424は、MME142、またはSGSN136、またはMSCサーバ134、または1xRTT MSC162であり得る。ソース・ロケーション・サーバ416は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138、またはGMLC148、またはMPC168、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0048】
第2の方式では、ソース・サービング・ノード414は、ハンドオーバが完了した後にUE110の識別情報とターゲット・サービング・ノード424の識別情報とをソース・ロケーション・サーバ416に転送し得る(ステップ1)。この転送は、(i)ソース・サービング・ノード414がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はMAP加入者ロケーション報告(SLR)メッセージ、或いは(ii)ソース・サービング・ノード414がMME142である場合はSLRまたは等価なメッセージを用いて、達成され得る。
【0049】
ソース・ロケーション・サーバ416が、呼記録を維持しており、ソース・ロケーション・サーバ416がターゲット・ロケーション・サーバとなると判断することができる場合、後続のステップはスキップされ得る。他の場合、ソース・ロケーション・サーバ416は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し、例えば、UE識別情報とターゲット・サービング・ノード識別情報とを与え得る(ステップ2)。LRF170は、UE110のターゲット・ロケーション・サーバ426を判断し、割り当て得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426がソース・ロケーション・サーバ416とは異なる場合、LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード424とに関する情報をターゲット・ロケーション・サーバ426に供給し得る(ステップ3)。次いで、LRF170は、ソース・ロケーション・サーバ416がターゲット・ロケーション・サーバ426とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ416を除去し得る(ステップ4)。ターゲット・ロケーション・サーバ426は、LRF170から受信した情報に基づいてターゲット・サービング・ノード424と通信し得る。ターゲット・ロケーション・サーバ426がUE110のロケーション要求をターゲット・サービング・ノード424に送信することができる前にターゲット側からの後続のハンドオーバが行われた場合、ターゲット・サービング・ノード424は(例えば、構成情報に基づいて)ターゲット・ロケーション・サーバ426を判断し得る。次いで、ターゲット・サービング・ノード424は、この後続のハンドオーバに関してターゲット・ロケーション・サーバ426を更新し得る。
【0050】
図5に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第3の方式の設計を示す。第3の方式は、(i)ソース側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され、(ii)ターゲット側ではコントロール・プレーンソリューションまたはユーザ・プレーンソリューションが使用される、ハンドオーバ・シナリオにおける3GPP RAT間のハンドオーバに使用され得る。図5に示すように、UE110は、第1のRAN512と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード514とソース・ロケーション・サーバ516とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN522と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード524とターゲット・ロケーション・サーバ526とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード514は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード524は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ソース・ロケーション・サーバ516は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ526は、(i)コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148、或いは(ii)ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0051】
第3の方式では、ソース・サービング・ノード514は、ハンドオーバが開始したときにソース・ロケーション・サーバ516の識別情報をターゲット・サービング・ノード524に転送し得る(ステップ1)。この転送は、ソース・サービング・ノード514によってターゲット・サービング・ノード524に送信される第1のメッセージにおいて行われ得る。このメッセージは、(i)3GPP PS−to−PSハンドオーバの場合はGPRSトンネリングプロトコル(GTP)フォワードリロケーション要求(Forward Relocation Request)メッセージ、または(ii)E−UTRANからUTRAN/GERANへのSRVCCハンドオーバの場合はSRVCC PS−to−CS要求メッセージ、または(iii)何らかの他のメッセージであり得る。
【0052】
次いで、ターゲット・サービング・ノード524は、ハンドオーバが完了した後に、(ステップ1において受信したソース・ロケーション・サーバ識別情報に基づいて)ターゲット・サービング・ノード524の識別情報とUE110の識別情報とをソース・ロケーション・サーバ516に転送し得る(ステップ2)。この転送は、ターゲット・サービング・ノード524がSGSN136またはMSCサーバ134である場合はMAP SLRメッセージを用いて、或いはターゲット・サービング・ノード524がMME142である場合は何らかの他のメッセージを用いて達成され得る。
【0053】
ソース・ロケーション・サーバ516が、呼記録を維持しており、ソース・ロケーション・サーバ516がターゲット・ロケーション・サーバとなると判断することができる場合、後続のステップはスキップされ得る。他の場合、ソース・ロケーション・サーバ516は、ハンドオーバに関する情報を用いてLRF170を更新し、例えば、UE識別情報とターゲット・サービング・ノード識別情報とを与え得る(ステップ3)。LRF170はターゲット・ロケーション・サーバ526を判断し得る。ターゲット・ロケーション・サーバ526がソース・ロケーション・サーバ516とは異なる場合、LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード524とに関する情報をターゲット・ロケーション・サーバ526に供給し得る(ステップ4)。次いで、LRF170は、ソース・ロケーション・サーバ516がターゲット・ロケーション・サーバ526とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ516を除去し得る(ステップ5)。
【0054】
図6に、例えば、緊急呼の、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するための第4の方式の設計を示す。第4の方式は、E−SCC AS(例えば、E−SCC AS156)によってSRVCCサポートが与えられているときに3GPP PS RATと3GPP CS RATとの間のハンドオーバに使用され得る。CS側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得、PS側ではコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションまたはユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのいずれかが使用され得る。図6に示すように、UE110は、第1のRAN612と通信し、ハンドオーバより前にソース・サービング・ノード614とソース・ロケーション・サーバ616とによってサービスされ得る。UE110は、第2のRAN622と通信し、ハンドオーバ後にターゲット・サービング・ノード624とターゲット・ロケーション・サーバ626とによってサービスされ得る。ソース・サービング・ノード614は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ターゲット・サービング・ノード624は、MME142、またはSGSN136、またはMSC132、またはMSCサーバ134であり得る。ソース・ロケーション・サーバ616は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ターゲット・ロケーション・サーバ626は、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのGMLC138またはGMLC148であり得る。ソース・ロケーション・サーバ616またはターゲット・ロケーション・サーバ626のいずれかは、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのためのE−SLP158であり得る。
【0055】
第4の方式では、ターゲット・サービング・ノード624は、ソースRANからターゲットRANに無線接続を転送するための(TS23.216及びTS23.237において定義された)SRVCCハンドオーバ・プロシージャの一部としてE−SCC AS156にメッセージを送信し得る(ステップ1)。このメッセージは、SIP INVITEメッセージまたはMGCFを介して送信されたISDNユーザパート初期アドレスメッセージ(ISDN User Part Initial Address Message)(ISUP IAM)メッセージであり得る。ターゲット・サービング・ノード624は、その識別情報をこのメッセージ中に含め得る。そのメッセージがISUP IAMである場合、北米におけるネットワークのためのターゲット・サービング・ノード識別情報を搬送するためにISUP IAM中の既存のESRKまたはESRDパラメータが使用され得る。次いで、E−SCC AS156は、緊急呼のリモートレグを更新するために、ターゲット・サービング・ノード識別情報を含むSIP INVITEメッセージをE−CSCF154に送信し得る(ステップ2)。E−CSCF154は、ターゲット・サービング・ノード624の識別情報を受信し得、この識別情報をLRF170に供給し得る(ステップ3)。LRF170は、UE110とターゲット・サービング・ノード624とについての情報を用いてターゲット・ロケーション・サーバ626を判断し、更新し得る(ステップ4)。LRF170はまた、ソース・ロケーション・サーバ616がターゲット・ロケーション・サーバ626とは異なる場合、ソース・ロケーション・サーバ616を除去し得る(ステップ5)。
【0056】
図3〜図6は、ターゲット・サービング・ノードの識別情報をソース・ロケーション・サーバまたはターゲット・ロケーション・サーバに転送することによってUE110のロケーション連続性が維持され得る、4つの例示的な方式を示している。第1の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに送信し得る。第2の方式では、ソース・サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノード識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得る。第3の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をソース・ロケーション・サーバに送信し得る。第4の方式では、ターゲット・サービング・ノードは、その識別情報をE−SCC ASに送信し得、そのターゲット・サービング・ノード識別情報はターゲット・ロケーション・サーバにフォワーディングされ得る。ターゲット・サービング・ノード識別情報をソース・ロケーション・サーバまたはターゲット・ロケーション・サーバに(直接または間接的に)転送するための他の方式も実装され得る。すべての方式について、ターゲット・サービング・ノード識別情報は、LRF170とUE110との間にロケーション・セッションを確立してUE110のロケーション連続性を維持するために使用され得る。
【0057】
図7に、ハンドオーバ後にUE110のロケーション連続性を維持するためのメッセージ・フロー700の設計を示す。メッセージ・フロー700は様々なタイプの呼に使用され得る。ただし、以下の説明では、UE110が緊急呼を有すると仮定する。
【0058】
UE110は、緊急呼を発信したいという要求を受信し得、緊急接続を確立し得る(ステップ1)。緊急接続は、(i)TS23.401に記載されているE−UTRANアクセスのための緊急PDN接続、または(ii)TS23.060に記載されているUTRAN PSアクセスのための緊急PDPコンテキスト、または(iii)何らかの他のタイプの接続であり得る。次いで、UE110は、TS23.167に記載されているように、IMS緊急呼を確立し得る(同じくステップ1)。緊急呼確立中に、LRF170は、緊急呼をサービスするために割り当てられ得、UE110のためにロケーション・サーバ716(例えば、GMLC138または148)が選択され得る。
【0059】
後で、サービング・ノード714(例えば、MME142またはSGSN136)は、UE110のロケーションの要求をロケーション・サーバ716から受信し得る(ステップ2)。この要求は、国際モバイル加入者識別情報(International Mobile Subscriber Identity)(IMSI)、または移動局国際加入者ディレクトリ番号(Mobile Station International Subscriber Directory Number)(MSISDN)、または国際モバイル機器識別情報(International Mobile Equipment Identity)(IMEI)であり得る、UE110の識別情報を含み得る。ステップ2における上記要求がサービング・ノード714によって受信された場合、またはネットワーク開始型ロケーション要求(Network Initiated Location Request)(NI−LR)ロケーションプロシージャのサポートが必要とされる場合、サービング・ノード714は、UE110のロケーションを取得するために(例えば、サービングRNCまたはE−SMLCとともに)ロケーション・セッションを開始し得る(ステップ3)。
【0060】
サービング・ノード714は、UE110を現在サービスしているソースRANからターゲットRANへのUE110のハンドオーバの要求を受信し得る(ステップ4)。UE110は、E−UTRAN中のサービングeNBから、またはUTRAN中のサービングRNCから、または何らかの他のRAN中の何らかの他のネットワーク・エンティティから、ハンドオーバされ得る。UE110は、E−UTRANへのハンドオーバの場合はターゲットeNBに、或いはUTRAN PSへのハンドオーバの場合はターゲットRNCに、或いはUTRAN CSまたはGERAN CSへのハンドオーバの場合はターゲットMSCサーバに、或いは1xRTTへのハンドオーバの場合は1xRTT MSCに関連するターゲットセルに、或いはHRPDへのハンドオーバの場合はターゲットセルに、ハンドオーバされ得る。上記ハンドオーバに関して、サービング・ノード714はソース・サービング・ノードと呼ばれることがあり、ロケーション・サーバ716はソース・ロケーション・サーバと呼ばれることがある。E−UTRAN、UTRAN PS、UTRAN CS、またはGERAN CSへのハンドオーバの場合、ソース・サービング・ノード714は、TS23.401、TS23.060、またはTS23.216に記載されているように、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット・サービング・ノード724に送信し得る(ステップ5)。E−UTRANから1xRTTへのハンドオーバの場合、ソース・サービング・ノード714は、TS23.216に記載されているように、ハンドオーバ要求メッセージをターゲット1xRTT IWSに送信し得る。E−UTRANからHRPDへのハンドオーバの場合、ステップ5はスキップされ得る。TS23.401、TS23.402、TS23.060、またはTS23.216に記載されているように、ハンドオーバ準備及び実行プロシージャが実行され得る(ステップ6)。
【0061】
ステップ3において開始されたロケーション・セッションは、通常、ステップ6が完了する前に終了し得る。ロケーション・セッションがステップ6の前に終了しない場合、ソース・サービング・ノード714は、ステップ6を完了した後にロケーション・セッションをアボートし得る(ステップ7)。これにより、UE110のロケーション推定値がソース・サービング・ノード714に供給され得る。
【0062】
ステップ2が行われた場合、ソース・サービング・ノード714は加入者ロケーション応答供給(Provide Subscriber Location Response)メッセージをソース・ロケーション・サーバ716に返し得る(ステップ8a)。このメッセージは、UE110のロケーション推定値とターゲット・サービング・ノード724の識別情報とを含み得る。そのメッセージ中にターゲット・サービング・ノード識別情報が含まれるか否かは、ソース・サービング・ノード714における構成情報に基づいて決定され得る。この構成情報は、ソース・サービング・ノード識別情報及びターゲット・サービング・ノード識別情報、UE(例えば、UE110)のロケーション機能、UEがローミングしているか否か、などを含み得る。
【0063】
ステップ2及び8aが行われなかった場合、ソース・サービング・ノード714は、UE110の識別情報、ターゲット・サービング・ノード724の識別情報、ハンドオーバを示すイベント・タイプ、UE110のロケーション推定値などを含み得る、加入者ロケーション報告メッセージをソース・ロケーション・サーバ716に送信し得る(ステップ8b)。ステップ8bが行われるか否かは、ソース・サービング・ノード714における構成情報に依存し得る。ソース・ロケーション・サーバ716は、ソース・サービング・ノード714から加入者ロケーション報告メッセージが受信された場合、その加入者ロケーション報告メッセージに肯定応答し得る(ステップ9)。
【0064】
ステップ6におけるハンドオーバが完了した後に、ターゲット・サービング・ノード724は、UE110の識別情報、ターゲット・サービング・ノード724の識別情報、ハンドオーバを示すイベント・タイプなどを含み得る、加入者ロケーション報告メッセージをターゲット・ロケーション・サーバ726(例えば、GMLC138または148)に送信し得る(ステップ10)。ターゲット・サービング・ノード724は、その構成情報からターゲット・ロケーション・サーバ726のアドレスを判断し得る。ステップ10が行われるか否かは、ターゲット・サービング・ノード724における構成情報に基づいてターゲット・サービング・ノード724によって決定され得る。この構成情報は、ソース・サービング・ノード識別情報及びターゲット・サービング・ノード識別情報、UE(例えば、UE110)のロケーション機能、UEがローミングしているか否か、などを含み得る。効率及び信頼性のために、その構成情報は、ソース・サービング・ノード714とターゲット・サービング・ノード724とにおいて使用される場合、ステップ8aまたはステップ8bが行われた場合はステップ10が行われないことを保証すべきであり、その逆も同様である。ターゲット・ロケーション・サーバ726はターゲット・サービング・ノード724からの加入者ロケーション報告メッセージに肯定応答し得る(ステップ11)。
【0065】
以下で表5において説明するように、LRF170と、ソース・ロケーション・サーバ716と、ターゲット・ロケーション・サーバ726との再構成が行われ得る(ステップ12)。その再構成は、ソース・ロケーション・サーバ716の除去と、ターゲット・ロケーション・サーバ726の割当てと、LRF170、ソース・ロケーション・サーバ716、及び/またはターゲット・ロケーション・サーバ726における情報の更新とを含み得る。
【0066】
その後、ハンドオーバが行われた後にLRF170がUE110のロケーション推定値を必要とする場合、LRF170はターゲット・ロケーション・サーバ726を介してMT−LRロケーションプロシージャを推進し得る(ステップ13)。これは、ターゲット側でのステップ2の繰り返しを必要とし得る。また、ステップ2〜12は、前のハンドオーバがE−UTRANまたはUTRAN PSのいずれかへのハンドオーバであった場合、UE110の別のハンドオーバをサポートするためにターゲット側で繰り返され得る。
【0067】
表5に、異なるハンドオーバ・シナリオにおいてUE110のロケーション連続性を維持するために様々なネットワーク・エンティティによって実行されるアクションを記載する。表5において、第1の列には、ソース側で使用されるアクセスタイプとロケーション・ソリューションとが与えられている。第2の列には、ターゲット側で使用されるアクセスタイプとロケーション・ソリューションとが与えられている。第3の列には、各ハンドオーバ・シナリオについて様々なネットワーク・エンティティによって実行されるアクションが記載されている。表5に示す、すべてのハンドオーバ・シナリオについて、最初に緊急呼に割り当てられたLRFは、PSAPへの影響を回避するためにハンドオーバ後に保持され得る。ただし、表5において説明するように、ハンドオーバ後に他のロケーション・サーバの変更(例えば、GMLCの追加または除去)が行われ得る。
【表5−1】
【表5−2】
【0068】
注1:イントラE−UTRANハンドオーバ、イントラUTRAN PSハンドオーバ、及びインターRATハンドオーバの場合、ロケーション・ソリューションは変更され得る。
【0069】
表5中の第1のハンドオーバ・シナリオでは、ステップ(a)におけるソース・サービング・ノードによる転送は、図7中のメッセージ・フロー700中のステップ8aまたは8bにおいて実行され得る。ステップ(b)におけるターゲット・サービング・ノードによる転送は、メッセージ・フロー700中のステップ10において実行され得る。LRFの更新及びソース・ロケーション・サーバの交換は、メッセージ・フロー700中のステップ12において実行され得る。表5中のステップとメッセージ・フロー700中のステップとの間の同様のマッピングは、表5中の他のハンドオーバ・シナリオに適用され得る。
【0070】
表5に示すように、メッセージ・フロー700は、異なるRATのRAN間のハンドオーバに使用され得る。メッセージ・フロー700はまた、同じRATのRAN間のハンドオーバに使用され得、例えば、E−UTRANからE−UTRANへのハンドオーバ、またはUTRAN PSからUTRAN PSへのハンドオーバなどに使用され得る。同じRATのRAN間のハンドオーバは、基地局及び場合によっては他のネットワーク・エンティティ(例えば、RNC)の変更と、サービング・ノード(例えば、MMEまたはSGSN)の変更とを意味し得るが、各ネットワーク・エンティティのタイプは同じままである。
【0071】
HRPDへのハンドオーバが行われる場合、ターゲット側でSUPLが使用され得る。その場合は、ソース側でコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用された場合、ソース側更新が実行され得る。
【0072】
E−SLP158はターゲット・サービング・ノード識別情報を受信することができないことがある。E−SLP158は、他のロケーション・サーバの更新に基づいて、LRF170によって割り当てられ、除去され得る。
【0073】
確立されたIMS緊急呼またはまだ確立されていないIMS緊急呼のためのIPベアラのハンドオーバは、PS領域内で、例えば、イントラE−UTRAN、イントラUTRAN、E−UTRANからUTRANへ、UTRANからE−UTRANへ、またはE−UTRANからHRPDへ、行われ得る。すでに確立されたIMS緊急呼のハンドオーバはまた、TS23.216に記載されているように、SRVCCを使用してPS領域からCS領域へ行われ得る。ソース側で緊急呼のロケーションサポートが必要とされる状況でそのようなイベントが起こると、ターゲット側ではロケーション・サービスの連続性が必要とされ得る。この場合、ソース側及びターゲット側で採用されるロケーション・ソリューションは、同じままであるか、または変わり得る。さらに、ロケーション・ソリューションが変わるか否かにかかわらず、関連する(1つまたは複数の)ロケーション・サーバ(例えば、GMLC、LRF、E−SLP)の何らかの再構成が実行され得る。
【0074】
上記の説明の大部分では、ネットワーク事業者が1つのLRFを採用して緊急呼をサポートする場合を仮定した。ネットワーク事業者は、複数のLRFを採用して、異なる地理的領域においてPSAPの異なるグループとインターフェースし、及び/または負荷分散をサポートし得る。複数のLRFが存在するときでも、LRFを除いては、コア・ネットワーク中のネットワーク・エンティティ(例えば、MME、SGSN、MSC、及びGMLC)に影響を及ぼすことなしにロケーション連続性が維持され得る。
【0075】
1つの設計では、中央エンティティが、ある接続(例えば、緊急IP接続)を有する各UEであって、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが必要とされ得る各UEの現在のサービング・ノードの識別情報を維持し得る。中央エンティティは、物理的にLRFの一部でもよく、LRFとは別個でもよい。中央エンティティは、中央ロケーション・レジスタ(CLR)と呼ばれることがあり、1つまたは複数のLRFが存在するときにUEのロケーション連続性をサポートし得る。
【0076】
図8に、UE110が、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが各サービング・ノードのために使用される複数のハンドオーバに関与する例示的なシナリオ800を示す。UE110は、PDNゲートウェイまたはGGSN850を介して緊急IP接続(例えば、緊急PDPコンテキストまたは緊急PDN接続)を確立し得る(ステップ1)。IP接続確立中に、UE110のサービング・ノード814(例えば、MMEまたはSGSN)は、UTRAN/GERANアクセスまたはE−UTRANアクセスのためのNI−LRロケーションプロシージャを呼び出し得、NI−LRロケーションプロシージャは、サービング・ノード814とUE110との識別情報の更新をMAP SLRメッセージ中でロケーション・サーバ816(例えば、GMLC)に転送させ得る(ステップ2a)。次いで、ロケーション・サーバ816は、例えば、LRFへの更新と同様の方法で、更新をCLR890に転送し得る(ステップ2b)。
【0077】
1つの設計では、E−CSCF854は、(E−CSCF854に知られている場合)現在のサービングセルまたは現在のUEロケーションに基づいてすべての利用可能なLRFの中からLRF870を選択し得、UE110のIMS緊急呼にLRF870を割り当て得る。この設計により、LRFを、ワイヤレス・ネットワークの特定の領域をサービスすることに限定することが可能になり得る。別の設計では、E−CSCF854は、サービング・ノード(例えば、MMEまたはSGSN)に、固定の関連付けのないLRFを動的に割り当て得る。この設計により、利用可能なLRFがワイヤレス・ネットワーク中の負荷を共有することが可能になり得る。いずれの場合も、UE110は、IMS緊急呼のためにPDNゲートウェイ/GGSN850、P−CSCF852、E−CSCF854、及びMGCF856を介してPSAP880と通信し得る(ステップ3)。
【0078】
UE110は、サービング・ノード814から新しいサービング・ノード824(例えば、MME、SGSN、またはMSCサーバ)にハンドオーバされ得る(ステップ4)。図7中のメッセージ・フロー700を使用して、サービング・ノード824とUE110との識別情報の更新をソース側のロケーション・サーバ816(図8に図示せず)に、またはターゲット側のロケーション・サーバ826(例えば、GMLC)に転送し得る(ステップ5a)。更新を受信したロケーション・サーバは、更新をCLR890にフォワーディングし、次いで、CLR890は、UE110の現在のサービング・ノードに関して通知され得る(ステップ5b)。
【0079】
UE110はサービング・ノード824から新しいサービング・ノード834にハンドオーバされ得る(ステップ6)。サービング・ノード824が、サービング・ノード834とUE110との識別情報の更新をソース側のロケーション・サーバ826(図8に図示せず)に転送し得るか、または、サービング・ノード834が、この情報をターゲット側のロケーション・サーバ836(例えば、GMLC)に転送し得る(ステップ7a)。更新を受信したロケーション・サーバは、更新をCLR890にフォワーディングし得る(ステップ7b)。
【0080】
LRF870は、UE110のIMS緊急呼のためにE−CSCF854によって割り当てられ得る。PSAP880は、UE110のロケーション推定値が望まれるときはいつでも、ロケーション要求をLRF870に送信し得る(ステップ8)。LRF870は、その識別情報とUE識別情報とともに問合せをCLR890に送信し得る(ステップ9)。CLR890は、サービング・ノードの識別情報がある場合、UE110の最も現在のサービング・ノードの識別情報を返し得る(ステップ10)。CLR890は、LRF870の識別情報を記憶し得る。CLR890はまた、その後、新しいサービング・ノードへの緊急IP接続または緊急呼のいずれかのハンドオーバのためにロケーション・サーバから受信され得るUE110のサービング・ノード識別情報の任意のさらなる更新をLRF870にフォワーディングし得る。CLR890によるこの自動更新は、LRF870がロケーション要求のためにCLR890に問合せを送信する必要を回避し得る。LRF870はCLR890に呼がリリースされたときを通知し得、次いで、CLR890は、サービング・ノード更新をLRF870にフォワーディングすることを停止し得る。LRF870は、UE110のロケーション推定値を取得するために、ロケーション・サーバ836を介して、及びコントロール・プレーンソリューションが使用される場合サービング・ノード834を介してUE110に対してMT−LRロケーションプロシージャを実行し得る(ステップ11)。
【0081】
図8に示す方式は、IMS緊急呼をサポートしているLRFが、常にUEの最も現在のサービング・ノードの識別情報を有することを保証し得る。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションをこのサービング・ノードのために使用する必要があるときはいつでも、この情報はハンディーになり得る。本方式はまた、LRFが、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションに関連するサービング・ノードから、ユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのみが使用されるサービング・ノードへのいかなるハンドオフにも気づくようになる(そのようなハンドオーバのためのソース側の更新があり得るので)ことを保証し得る。コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得る新しいサービング・ノードを用いてCLRによって更新されるまで、LRFは、次いでUEのためにユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを利用し得る。UEの初期サービング・ノード(すなわち、最初に緊急IP接続を与えるサービング・ノード)がユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションのみをサポートする場合、NI−LRロケーションプロシージャは、サービング・ノード(例えば、SGSNまたはMME)によって呼び出されないことがあり、したがって、CLR及びLRFは更新されないことがある。しかしながら、この場合、LRFは、サービングセルに関連するアクセスタイプからユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションの必要を判断することができ、コントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションが使用され得るかまたは使用されなければならないサービング・ノード(例えば、SRVCC MSCサーバ)の識別情報を用いてCLRによって更新されるまで、この情報を使用し続けることができる。
【0082】
図9に、サービング・ノードによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス900の設計を示す。サービング・ノードは、第1のRANから第2のRANへのUEのハンドオーバの指示を受信する(ブロック912)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。ハンドオーバ後に第2のRANを介してUEのロケーション・サービスをサポートするために、サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信する(ブロック914)。
【0083】
第1のRANは第1のRATをサポートし得、第2のRANは第2のRATをサポートし得る。1つの設計では、第1のRATは第2のRATとは異なり得る。別の設計では、第1のRATは第2のRATと同じであり得る。
【0084】
ハンドオーバが行われるとき、UEは、緊急呼または何らかの他のタイプの呼を有し得る。1つの設計では、第1のRAN及び第2のRANがPS呼をサポートし得、UEはPS−to−PSハンドオーバを実行し得る。別の設計では、第1のRANはPS呼をサポートし得、第2のRANはCS呼をサポートし得、UEはPS−to−CSハンドオーバを実行し得る。さらに別の設計では、第1のRANはCS呼をサポートし得、第2のRANはPS呼をサポートし得、UEはCS−to−PSハンドオーバを実行する。さらに別の設計では、第1のRAN及び第2のRANはCS呼をサポートし得、UEはCS−to−CSハンドオーバを実行し得る。
【0085】
1つの設計では、サービング・ノードはターゲット・サービング・ノードであり得、ロケーション・サーバはハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり得る。ターゲット・サービング・ノードは、ターゲット・サービング・ノードにおいて記憶された構成情報またはDNS問合せに基づいて、ターゲット・ロケーション・サーバを判断し得る。別の設計では、サービング・ノードは、ソース・サービング・ノードであり得、ロケーション・サーバは、ハンドオーバより前にUEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバであり得る。
【0086】
ターゲット・サービング・ノードは、第2のRANとアクセスタイプとに依存し得る。例えば、ターゲット・サービング・ノードは、E−UTRANのMME、UTRAN PSのSGSN、GERANまたは1xRTTのMSC、UTRAN CSまたはGERANのMSCサーバ、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。ロケーション・サーバは、GMLC、MPC、LRF、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。E−SLPは、ソース側またはターゲット側のロケーション・サーバとして働き得るが、ロケーション・サーバからLRFによって受信された更新に基づいてLRFによって割り当てられ、除去され得る。
【0087】
図10に、ロケーション・サーバによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス1000の設計を示す。ロケーション・サーバは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行するUEのターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信する(ブロック1012)。例えば、緊急呼のために、UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。ロケーション・サーバは、ハンドオーバ前に、またはハンドオーバ後に、またはその両方にUEのロケーション・サービスをサポートする(ブロック1014)。ロケーション・サーバは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報を用いてLRFを更新する(ブロック1016)。
【0088】
1つの設計では、ロケーション・サーバは、ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり得る。ターゲット・ロケーション・サーバは、ターゲット・サービング・ノードからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。別の設計では、ロケーション・サーバは、ハンドオーバ前にUEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバであり得る。ソース・ロケーション・サーバは、ソース・サービング・ノードからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。
【0089】
図11に、LRFによってロケーション・サービスをサポートするためのプロセス1100の設計を示す。LRFは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行するUEのターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信する(ブロック1112)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。LRFは、ハンドオーバ前及び後にUEの緊急呼をサポートし得る。LRFは、ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断する(ブロック1114)。LRFは、ターゲット・サービング・ノード識別情報、LRFにおいて記憶された構成情報、及び/または他の情報に基づいてターゲット・ロケーション・サーバを判断し得る。ソース・ロケーション・サーバがターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、LRFは(ハンドオーバより前にUEのロケーション・サービスをサポートし得る)ソース・ロケーション・サーバをターゲット・ロケーション・サーバと交換する(ブロック1116)。LRFは、その後ターゲット・サービング・ノードの識別情報に基づいてUEのロケーション・セッションを開始する(ブロック1118)。
【0090】
1つの設計では、LRFは、ターゲット・ロケーション・サーバからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。別の設計では、LRFは、ソース・ロケーション・サーバからターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信し得る。この設計では、LRFは、ソース・ロケーション・サーバからUEの識別情報を受信し得、UE識別情報をターゲット・ロケーション・サーバに転送し得る。
【0091】
図12に、UEによってロケーション・サービスを取得するためのプロセス1200の設計を示す。UEは、第1のRANから第2のRANへのハンドオーバを実行する(ブロック1212)。UEは、ハンドオーバより前に第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ得、ハンドオーバ後に第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ得る。緊急呼または何らかの他のタイプの呼のために、UEは、ハンドオーバより前に第1のRANと通信し、ハンドオーバ後に第2のRANと通信し得る。ハンドオーバ後にUEのロケーション・サービスをサポートするために、ターゲット・サービング・ノードの識別情報がハンドオーバ中にロケーション・サーバに送信され得る。UEは、ハンドオーバ前に第1のRANを介してロケーション・サービスを取得する(ブロック1214)。UEは、ハンドオーバ後に第2のRANを介してロケーション・サービスを取得する(ブロック1216)。UEは、ターゲット・サービング・ノードの識別情報に基づいて、ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションに関与する(ブロック1218)。
【0092】
UEはPSAPを用いた緊急呼を有し得、その呼は第1のRANから第2のRANにハンドオーバされ得る。UEは、例えば、ハンドオーバ前または後に、UEのロケーション推定値を取得するために、ロケーション・セッションに関与し得る。この場合、UEはロケーション・サービスを取得したと考えられ得、それはUEのためにPSAPへのUEのロケーション推定値の転送を伴うことがある。
【0093】
1つの設計では、UEは、ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューション(例えば、TS23.271またはJ−STD−036B)を介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し得る。別の設計では、UEは、ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューション(例えば、SUPL)を介してロケーション・サービスを取得し得る。さらに別の設計では、UEは、ハンドオーバより前にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し得る。
【0094】
図13に、UE110、RAN112、サービング・ノード114、ロケーション・サーバ116、及びLRF170の設計のブロック図を示す。RAN112は、UTRAN、E−UTRAN、GERAN、1xRTT RAN、HRPD RAN、または何らかの他のRANであり得る。サービング・ノード114は、MME、SGSN、MSC、MSCサーバ、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。ロケーション・サーバ116は、GMLC、MPC、E−SLP、または何らかの他のネットワーク・エンティティであり得る。簡単のために、図13に(i)UE110について1つコントローラ/プロセッサ1310、1つのメモリ1312、及び1つの送信機/受信機(TMTR/RCVR)1314、(ii)RAN112について1つのコントローラ/プロセッサ1320、1つのメモリ1322、1つの送信機/受信機1324、及び1つの通信(Comm)ユニット1326、(iii)サービング・ノード114について1つのコントローラ/プロセッサ1340、1つのメモリ1342、及び1つの通信ユニット1344、(iv)ロケーション・サーバ116について1つのコントローラ/プロセッサ1350、1つのメモリ1352、及び1つの通信ユニット1354、ならびに(v)LRF170について1つのコントローラ/プロセッサ1360、1つのメモリ1362、及び1つの通信ユニット1364を示す。一般に、各エンティティは、任意の数のコントローラ、プロセッサ、メモリ、トランシーバ、通信ユニットなどを含み得る。
【0095】
ダウンリンクでは、RAN112中の基地局は、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、及びパイロットをそれらのカバレージ・エリア内のUEに送信し得る。これらの様々なタイプのデータは、プロセッサ1320によって処理され、ダウンリンク信号を生成するために送信機1324によって調整され得、ダウンリンク信号はUEに送信され得る。UE110において、基地局からのダウンリンク信号は、受信され、受信機1314によって調整され、通信、ロケーション、及び他のサービスのための様々なタイプの情報を取得するためにプロセッサ1310によってさらに処理され得る。プロセッサ1310は、図12中のプロセス1200を実行し得る。メモリ1312及び1322は、それぞれUE110及びRAN112のためのプログラムコード及びデータを記憶し得る。アップリンクでは、UE110は、トラフィック・データ、メッセージ/シグナリング、及びパイロットをRAN112中の基地局に送信し得る。これらの様々なタイプのデータは、プロセッサ1310によって処理され、アップリンク信号を生成するために送信機1314によって調整され得、アップリンク信号はRAN112に送信され得る。RAN112において、UE110及び他のUEからのアップリンク信号は、受信機1324によって受信され、調整され、UEによって送信された様々なタイプの情報を取得するために、プロセッサ1320によってさらに処理され得る。RAN112は、通信ユニット1326を介して他のネットワーク・エンティティと通信し得る。
【0096】
サービング・ノード114内で、プロセッサ1340は、UE110の通信及び他のサービスをサポートするための様々な機能を実行し得る。メモリ1342は、サービング・ノード114のプログラム・コード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1344は、サービング・ノード114が他のネットワーク・エンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1340は、図9中のプロセス900を実行し得る。ロケーション・サーバ116内で、プロセッサ1350は、ロケーション・サーバ116のロケーション及び/または測位処理を実行し得る。メモリ1352は、ロケーション・サーバ116のプログラムコード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1354は、ロケーション・サーバ116が他のエンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1350は、図10中のプロセス1000を実行し得る。LRF170内で、プロセッサ1360は、UEのルーティング及びロケーションをサポートするための処理を実行し得る。メモリ1362は、LRF170のプログラムコード及びデータを記憶し得る。通信ユニット1364は、LRF170が他のネットワーク・エンティティと通信することを可能にし得る。プロセッサ1360は、図11中のプロセス1100を実行し得る。
【0097】
情報及び信号は多種多様な技術及び技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、或いはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0098】
さらに、本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例及び全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0099】
本明細書で説明する位置判断技法は、ワイヤレス・ワイドエリア・ネットワーク(WWAN)、ワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク(WLAN)、ワイヤレス・パーソナルエリア・ネットワーク(WPAN)などの様々なワイヤレス通信ネットワークに関連して実装され得る。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時間分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。cdma2000は、IS−95、IS−2000、及びIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)、Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。GSM及びW−CDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPP及び3GPP2の文書は公的に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり得、WPANは、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15xネットワーク、または他の何らかのタイプのネットワークであり得る。本技法はまた、WWAN、WLAN、及び/またはWPANの任意の組合せに関して実装され得る。
【0100】
衛星測位システム(SPS)は、一般に、送信機から受信した信号に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空のエンティティのロケーションをそれらのエンティティが判断できるように配置された送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復する擬似雑音(PN)コードでマークされた信号を送信し、地上ベースの制御局、ユーザ機器、及び/または宇宙ビークル上に配置され得る。特定の例では、そのような送信機は地球周回軌道衛星ビークル(SV)上に配置され得る。例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、Glonass、またはCompassなどの全地球航法衛星システム(GNSS)のコンスタレーション中のSVは、(例えば、GPSの場合のように各衛星について異なるPNコードを使用して、またはGlonassの場合のように異なる周波数上の同じコードを使用して)コンスタレーション中の他のSVによって送信されたPNコードとは区別可能なPNコードでマーキングされた信号を送信し得る。いくつかの態様によれば、本明細書で提示した技法は、SPSについての全地球システム(例えば、GNSS)に限定されない。例えば、本明細書に記載する技法は、日本のQuasi-Zenith Satellite System(QZSS)、インドのIndian Regional Navigational Satellite System(IRNSS)、中国のBeidouなどの様々な地域システム、及び/または1つまたは複数の全地球及び/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられ得るか、または場合によってはそれらのシステムとともに使用することが可能な、様々なオーグメンテーション・システム(例えば、Satellite Based Augmentation System(SBAS))に適用され得るか、または場合によってはこれらのシステムとともに使用することが可能である。限定ではなく例として、SBASは、例えば、Wide Area Augmentation System(WAAS)、European Geostationary Navigation Overlay Service(EGNOS)、Multi-functional Satellite Augmentation System(MSAS)、GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS及びGeo Augmented Navigation System(GAGAN)など、完全性情報、差分補正などを与える(1つまたは複数の)オーグメンテーション・システムを含み得る。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム及び/または領域ナビゲーション衛星システム、ならびに/或いは1つまたは複数のグローバル・オーグメンテーション・システム及び/または領域オーグメンテーション・システムの任意の組合せを含み得、SPS信号は、SPS信号、SPS様の信号、及び/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
【0101】
本明細書で使用するUEは、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ或いはワイヤレス通信及び/またはナビゲーション信号を受信することが可能な他の適切なモバイル・デバイスなどのデバイスを指す。また、「ユーザ機器」という用語は、衛星信号受信、支援データ受信、及び/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するかパーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)で発生するかにかかわらず、短距離ワイヤレス、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続などによってPNDと通信するデバイスを含むものとする。また、「ユーザ機器」は、インターネット、Wi−Fi、フェムトセル、または他のネットワークなどを介してサーバとの通信が可能で、衛星信号受信、支援データ受信、及び/または位置に関係する処理が当該デバイスで発生するか、サーバで発生するか、またはネットワークに結び付いた別のデバイスで発生するかにかかわらず、ワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含むものとする。上記の任意の動作可能な組合せも「ユーザ機器」と見なされる。
【0102】
本明細書で説明する方法/実装形態は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。例えば、それらは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ハードウェアに関与する実装形態の場合、プロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、状態機械、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、或いはそれらの組合せ、例えば、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、または任意の他の好適な構成を用いて実装され得る。
【0103】
ファームウェア及び/またはソフトウェアに関与する実装形態の場合、本方法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、機能など)を用いて実装され得る。命令を有形に実施するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明する方法の実装において使用され得る。例えば、ファームウェア/ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサ/コンピュータに機能を実行させるために、プロセッサ/コンピュータによって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、或いはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されない。
【0104】
ファームウェア及び/またはソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。例としては、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体、及びコンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体がある。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品の形態をとり得る。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージ、半導体ストレージ、または他の記憶デバイス、或いは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)及びブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0105】
コンピュータ可読媒体上での記憶に加えて、命令及び/またはデータを通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として与え得る。例えば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令及びデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示した機能を実行するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。初めに、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示した機能を実行するための情報の第1の部分を含み得、次に、通信装置中に含まれる伝送媒体は、開示した機能を実行するための情報の第2の部分を含み得る。
【0106】
本開示の前述の説明は、いかなる当業者でも本開示を作成または使用することができるように提供される。本開示への様々な修正が当業者には容易に理解されるであろうが、本明細書で定義した一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例及び設計に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理及び新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバが行われるとき、前記UEが緊急呼を有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ハンドオーバの前記指示を前記受信することと、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を前記送信することとが、前記ターゲット・サービング・ノードによって実行される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、ハンドオーバの前記指示を前記受信することと、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を前記送信することとが前記ソース・サービング・ノードによって実行される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバより前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット・サービング・ノードが、モビリティ管理エンティティ(MME)、またはサービングGPRSサポートノード(SGSN)、またはモバイル交換センター(MSC)、またはMSCサーバを備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ロケーション・サーバが、ゲートウェイモバイルロケーション・センター(GMLC)、またはモバイル測位センター(MPC)、またはロケーション及びルーティング機能(LRF)を備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のRANと前記第2のRANとがパケット交換呼をサポートするか、または前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のRANが第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートし、前記第2のRANが、前記第1のRATとは異なる第2のRATをサポートする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信するための手段であって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信するための手段と、
を備える装置。
【請求項12】
ハンドオーバの前記指示を受信するための前記手段と前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を送信するための前記手段とが前記ターゲット・サービング・ノード用である請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信することと、を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を備える、装置。
【請求項15】
前記装置が前記ターゲット・サービング・ノード用である請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項15に記載の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのコンピュータに、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信させるためのコードであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信させるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項18】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
ロケーション・サーバにおいてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信することであって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ロケーション・サーバによって、前記ハンドオーバ前に、または前記ハンドオーバ後に、またはその両方に、前記UEのロケーション・サービスをサポートすることと
を備える、方法。
【請求項19】
前記ハンドオーバが行われるとき、前記UEが緊急呼を有する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・サービング・ノードから受信される請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバである請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ソース・サービング・ノードから受信される請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ロケーション・サーバによって前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を用いてロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新すること
をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項25】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
ロケーション・サーバにおいてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信するための手段であって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ロケーション・サーバによって、前記ハンドオーバ前に、または前記ハンドオーバ後に、またはその両方に前記UEのロケーション・サービスをサポートするための手段と、
を備える装置。
【請求項26】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・サービング・ノードから受信される請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ロケーション・サーバによって前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を用いてロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新するための手段をさらに備える請求項25に記載の装置。
【請求項28】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
ロケーション及びルーティング機能(LRF)においてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信することであって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断することと
を備える方法。
【請求項29】
前記LRFが、前記ハンドオーバの前及び後に前記UEの緊急呼をサポートする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・ロケーション・サーバから受信される請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が、前記ハンドオーバより前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバから受信される請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記ソース・ロケーション・サーバから前記UEの識別情報を受信することと、
前記UEの前記識別情報を前記LRFから前記ターゲット・ロケーション・サーバに転送することとをさらに備える請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ソース・ロケーション・サーバが前記ターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、前記ソース・ロケーション・サーバを前記ターゲット・ロケーション・サーバと交換することをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記UEのロケーション・セッションを開始すること
をさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項35】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
ロケーション及びルーティング機能(LRF)においてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信するための手段であって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項36】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・ロケーション・サーバから受信される請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記ソース・ロケーション・サーバから前記UEの識別情報を受信するための手段と、
前記UEの前記識別情報を前記LRFから前記ターゲット・ロケーション・サーバに転送するための手段と、
をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記UEのロケーション・セッションを開始するための手段をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項39】
ロケーション・サービスを取得する方法であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行することと、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
を備える方法。
【請求項40】
緊急呼のために、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANと通信し、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANと通信することをさらに備える請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを前記取得することが、
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換することを備える請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記UEが、前記ハンドオーバより前にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、前記ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得する請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記UEが、前記ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、前記ハンドオーバ後にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得する請求項39に記載の方法。
【請求項44】
ロケーション・サービスを取得するための装置であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行するための手段であって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行するための手段と、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための手段と、
を備える装置。
【請求項45】
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための前記手段が、
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換するための手段を備える請求項44に記載の装置。
【請求項46】
ロケーション・サービスを取得するための装置であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行することと、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換するようにさらに構成された請求項46に記載の装置。
【請求項48】
少なくとも1つのコンピュータに、ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行させるためのコードであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバが行われるとき、前記UEが緊急呼を有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ハンドオーバの前記指示を前記受信することと、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を前記送信することとが、前記ターゲット・サービング・ノードによって実行される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、ハンドオーバの前記指示を前記受信することと、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を前記送信することとが前記ソース・サービング・ノードによって実行される請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバより前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバである請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット・サービング・ノードが、モビリティ管理エンティティ(MME)、またはサービングGPRSサポートノード(SGSN)、またはモバイル交換センター(MSC)、またはMSCサーバを備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ロケーション・サーバが、ゲートウェイモバイルロケーション・センター(GMLC)、またはモバイル測位センター(MPC)、またはロケーション及びルーティング機能(LRF)を備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のRANと前記第2のRANとがパケット交換呼をサポートするか、または前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のRANが第1の無線アクセス技術(RAT)をサポートし、前記第2のRANが、前記第1のRATとは異なる第2のRATをサポートする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信するための手段であって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信するための手段と、
を備える装置。
【請求項12】
ハンドオーバの前記指示を受信するための前記手段と前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を送信するための前記手段とが前記ターゲット・サービング・ノード用である請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項12に記載の装置。
【請求項14】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信することと、を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を備える、装置。
【請求項15】
前記装置が前記ターゲット・サービング・ノード用である請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項15に記載の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのコンピュータに、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのユーザ機器(UE)のハンドオーバの指示を受信させるためのコードであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEのロケーション・サービスをサポートするために前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報をロケーション・サーバに送信させるためのコードと、
を備えるコンピュータ可読媒体
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項18】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
ロケーション・サーバにおいてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信することであって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ロケーション・サーバによって、前記ハンドオーバ前に、または前記ハンドオーバ後に、またはその両方に、前記UEのロケーション・サービスをサポートすることと
を備える、方法。
【請求項19】
前記ハンドオーバが行われるとき、前記UEが緊急呼を有する請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバである請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・サービング・ノードから受信される請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバである請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ソース・サービング・ノードから受信される請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ロケーション・サーバによって前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を用いてロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新すること
をさらに備える請求項18に記載の方法。
【請求項25】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
ロケーション・サーバにおいてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信するための手段であって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ロケーション・サーバによって、前記ハンドオーバ前に、または前記ハンドオーバ後に、またはその両方に前記UEのロケーション・サービスをサポートするための手段と、
を備える装置。
【請求項26】
前記ロケーション・サーバが、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするターゲット・ロケーション・サーバであり、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・サービング・ノードから受信される請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ロケーション・サーバによって前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報を用いてロケーション及びルーティング機能(LRF)を更新するための手段をさらに備える請求項25に記載の装置。
【請求項28】
ロケーション・サービスをサポートする方法であって、
ロケーション及びルーティング機能(LRF)においてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信することであって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信することと、
前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断することと
を備える方法。
【請求項29】
前記LRFが、前記ハンドオーバの前及び後に前記UEの緊急呼をサポートする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・ロケーション・サーバから受信される請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のRANがパケット交換呼をサポートし、前記第2のRANが回線交換呼をサポートし、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が、前記ハンドオーバより前に前記UEのロケーション・サービスをサポートするソース・ロケーション・サーバから受信される請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記ソース・ロケーション・サーバから前記UEの識別情報を受信することと、
前記UEの前記識別情報を前記LRFから前記ターゲット・ロケーション・サーバに転送することとをさらに備える請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ソース・ロケーション・サーバが前記ターゲット・ロケーション・サーバとは異なる場合、前記ソース・ロケーション・サーバを前記ターゲット・ロケーション・サーバと交換することをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記UEのロケーション・セッションを開始すること
をさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項35】
ロケーション・サービスをサポートするための装置であって、
ロケーション及びルーティング機能(LRF)においてユーザ機器(UE)のターゲット・サービング・ノードの識別情報を受信するための手段であって、前記UEが、第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行し、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記ターゲット・サービング・ノードによってサービスされる、受信するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするためのターゲット・ロケーション・サーバを判断するための手段と、
を備える装置。
【請求項36】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報が前記ターゲット・ロケーション・サーバから受信される請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記ソース・ロケーション・サーバから前記UEの識別情報を受信するための手段と、
前記UEの前記識別情報を前記LRFから前記ターゲット・ロケーション・サーバに転送するための手段と、
をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記UEのロケーション・セッションを開始するための手段をさらに備える請求項35に記載の装置。
【請求項39】
ロケーション・サービスを取得する方法であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行することと、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
を備える方法。
【請求項40】
緊急呼のために、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANと通信し、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANと通信することをさらに備える請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを前記取得することが、
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換することを備える請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記UEが、前記ハンドオーバより前にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、前記ハンドオーバ後にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得する請求項39に記載の方法。
【請求項43】
前記UEが、前記ハンドオーバより前にコントロール・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得し、前記ハンドオーバ後にユーザ・プレーン・ロケーション・ソリューションを介してロケーション・サービスを取得する請求項39に記載の方法。
【請求項44】
ロケーション・サービスを取得するための装置であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行するための手段であって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行するための手段と、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための手段と、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための手段と、
を備える装置。
【請求項45】
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得するための前記手段が、
前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換するための手段を備える請求項44に記載の装置。
【請求項46】
ロケーション・サービスを取得するための装置であって、
ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行することであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行することと、
前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得することと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える装置。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ターゲット・サービング・ノードの前記識別情報に基づいて前記ハンドオーバ後に開始されるロケーション・セッションのためのメッセージを交換するようにさらに構成された請求項46に記載の装置。
【請求項48】
少なくとも1つのコンピュータに、ユーザ機器(UE)によって第1の無線アクセス・ネットワーク(RAN)から第2のRANへのハンドオーバを実行させるためのコードであって、前記UEが、前記ハンドオーバより前に前記第1のRANを介してソース・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介してターゲット・サービング・ノードによってサービスされ、前記ハンドオーバ後に前記UEのロケーション・サービスをサポートするために、前記ターゲット・サービング・ノードの識別情報がロケーション・サーバに送信される、実行させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ前に前記第1のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ハンドオーバ後に前記第2のRANを介して前記UEによってロケーション・サービスを取得させるためのコードと
を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2012−517748(P2012−517748A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549340(P2011−549340)
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/023670
【国際公開番号】WO2010/091426
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月9日(2010.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/023670
【国際公開番号】WO2010/091426
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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