説明

バイオトイレ装置

【課題】排泄物の付着による軸受部の腐食を防止することができるバイオトイレ装置を提供すること。
【解決手段】トイレハウスと、前記トイレハウスの内部に配置された便器と、バイオチップを収納することができ前記便器からの排泄物を前記バイオチップによって消滅処理する処理槽と、前記処理槽の内部に回転可能に配置された攪拌羽根部を有する攪拌羽根部材と、前記攪拌羽根部材に相対的回転不能に連結された攪拌軸と、前記攪拌軸の一端を相対的回転不能に保持する軸受部と、前記処理槽の内部に配置された支持部材であって前記軸受部が前記バイオチップよりも上方の位置に配置されるように前記軸受部を支持する支持部材と、前記攪拌軸の他端に相対的回転不能に連結した出力軸を有する攪拌駆動装置であって前記処理槽の外に配置された攪拌駆動装置と、を備えたことを特徴とするバイオトイレ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱と微生物によって排泄物を分解させるバイオトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、微生物(バイオ菌)と熱とによって排泄物を分解する所謂バイオトイレ装置では、処理槽にあるバイオ菌を繁殖させて排泄物の消滅処理を行っている。このため、排泄物を汲み取る必要がなく、さらには、下水等に流す必要もないから、環境に優しいトイレとして知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、便器内にオガ屑等を収納し、排出された排泄物を便器内の攪拌羽根の回転により、オガ屑と混練され、オガ屑中に生息するバイオ菌によって分解・処理するバイオトイレ装置が示されている。当該バイオトイレ装置は、便器内に回転可能な攪拌羽根を有しており、その攪拌羽根は角形断面を成したシャフトが取り付けられ、攪拌羽根の中央には角型の軸穴が形成され、該軸穴にシャフトが嵌入される。そして、シャフト両端は便器に設けている軸受に軸支されてモータにて回転駆動する。攪拌羽根が腐食した場合には簡単に攪拌羽根を交換できることが示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−152515号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなバイオトイレ装置が原子力発電所等の発電所の建設現場等で使用される場合、原子力発電所における各設備は、一般に、一般的建築物より分厚いコンクリート等で覆われてかつ閉塞されているため、これらを建設する現場の内部環境は暑い。この原子力発電所の建設作業員が摂取する水分補給量は多く、そのためバイオトイレの使用頻度も多く、作業員が増加する定期点検時には排泄物の量も多くなる。特許文献1に記載のバイオトイレ装置は、シャフト両端に設けられている軸受が排泄物を処理するオガ屑が付着する位置にあることから、軸受の腐食が頻繁に起こる問題点がある。腐食した軸受の交換をする場合、バイオトイレ装置を分解せねばならないため、その分解作業をしている間は、トイレの使用ができなくなる。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みたものであり、排泄物の付着による軸受部の腐食を防止することができるバイオトイレ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、トイレハウスと、前記トイレハウスの内部に配置された便器と、バイオチップを収納することができ前記便器からの排泄物を前記バイオチップによって消滅処理する処理槽と、前記処理槽の内部に回転可能に配置された攪拌羽根部を有する攪拌羽根部材と、前記攪拌羽根部材に相対的回転不能に連結された攪拌軸と、前記攪拌軸の一端を相対的回転不能に保持する軸受部と、前記処理槽の内部に配置された支持部材であって前記軸受部が前記バイオチップよりも上方の位置に配置されるように前記軸受部を支持する支持部材と、前記攪拌軸の他端に相対的回転不能に連結した出力軸を有する攪拌駆動装置であって前記処理槽の外に配置された攪拌駆動装置と、を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
(1)に記載のバイオトイレ装置によれば、攪拌軸を保持する軸受部がバイオチップの上面よりも上方の位置に配置されているため、バイオチップに含まれる排泄物が軸受部に付着しにくくなり、軸受部の腐食を軽減することができる。その結果、軸受部の交換回数を減らせるため、バイオトイレ装置を分解する作業によりトイレが使用できない頻度を軽減することができる。
【0009】
(2)本発明は、(1)に記載のバイオトイレ装置において、前記攪拌羽根部材は、さらに、前記軸受部を前記攪拌軸方向から覆う凹部を有する覆材部を備え、前記覆材部は前記攪拌軸に相対的回転不能に連結され、かつ、前記攪拌羽根部に相対的回転不能に連結されたことを特徴とするものである。
【0010】
(2)に記載のバイオトイレ装置によれば、凹部を有する覆材部で軸受部を覆っているため、排泄時に排泄物が軸受部に付着しにくくなる。その結果、軸受部の腐食を軽減することができ、軸受部の交換回数を減らせるため、バイオトイレ装置を分解する作業によりトイレが使用できない頻度を軽減することができる。
【0011】
(3)本発明は、(2)に記載のバイオトイレ装置において、前記覆材部は、それぞれが前記覆材部の外側の側面部と前記凹部の内側の側面部との間を貫通する複数の貫通穴を有することを特徴とするものである。
【0012】
(3)に記載のバイオトイレ装置によれば、覆材部の内部にたまるバイオチップから発生したガスを、当該貫通穴により覆材部の外側に放出することができる。その結果、当該ガスが空気中の水蒸気(水)に溶け、ガスが溶けた水溶液が軸受部に付着し、その水溶液が軸受部を腐食してしまうことを軽減することができる。
【0013】
(4)本発明は、(1)乃至(3)のいずれかに記載のバイオトイレ装置において、前記攪拌羽根部は、帯状螺旋により形成された螺旋羽根であって、前記攪拌羽根部材から前記処理槽の底面に向かうにつれて前記攪拌軸との距離を次第に広げ前記処理槽の底面に近接した領域まで前記攪拌軸を中心に螺旋状に延び、先端部分が前記領域で回転可能に配置された螺旋羽根であることを特徴とするものである。
【0014】
(4)に記載のバイオトイレ装置によれば、攪拌羽根部の先端部分は処理槽の底面に近接した領域で処理槽の側面近接部分で回転することができる。また、上方に行くに従って攪拌軸付近を回転することができるため、処理槽内にあるバイオチップを均等に攪拌することができ、排泄物の処理の速度を向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、排泄物の付着による軸受部の腐食を防止することができるバイオトイレ装置を提供する。その結果、腐食した軸受部の交換のために、バイオトイレ装置を分解する作業の回数を抑えることができ、トイレが使用できない期間を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、これはあくまでも一実施形態であって、本発明の技術的範囲はこれに限定されるわけではない。
【0017】
図1は本発明の実施の形態によるバイオトイレ装置の一例を示す断面図である。バイオトイレ装置10は、トイレ室(トイレハウス)11を有している。トイレハウス11は、その前面に開閉可能なドア11aと、ドアノブ11bが備えられている。トイレハウス11及びドア11a、ドアノブ11bは、材質に特に制限は無いが、例えばアルミニウムやステンレス(SUS)等を例示することができる。トイレハウス11に出入りするには、ドアノブ11bを操作してドア11aを開閉することによって行われる。
【0018】
バイオトイレ装置10は、トイレハウス11の内部に便器12及び処理槽13が配置される。処理槽13は、便器12からの排泄物が処理槽13に落下するように、便器12の下側に配置されている。処理槽13は、内部にバイオチップ20が収納される。バイオチップ20に発生する微生物によって、排泄物が消滅処理されることになる。
【0019】
バイオトイレ装置10は、便器12の後ろ側にバイオチップタンク34が配置されている。バイオチップタンク34は、接続されたバイオチップ補給機(図示せず)によって、バイオチップタンク34の内部に蓄えられているバイオチップが処理槽13に補給される。
【0020】
バイオトイレ装置10は、処理槽13の前方には給水槽33が配置されている。この給水槽33から処理槽13に給水が行われる。処理槽13は、温度センサ32が配置されている。また、処理槽13は、その下に電気ヒータ30が配置されている。電気ヒータ30はプラグ31を介して通電が行われる。電気ヒータ30は処理槽13内のバイオチップ20が温める。処理槽13内のバイオチップ20は、電気ヒータ30によって温められ、そして、給水槽33から給水されることで、バイオ菌が活性化(繁殖環境の維持)するために好適な環境を保持することができる。例えば、電気ヒータ30によって処理槽内の温度を30℃程度にし、処理槽内のバイオチップ20の含水率を70%に維持することで、バイオ菌を活性化させることができる。
【0021】
バイオトイレ装置10は、処理槽13の側壁にエアー供給口(図示せず)が設けられている。このエアー供給口から処理槽13の内部に空気が送り込まれる。これによって、処理槽13にあるバイオチップに含まれる好気性菌であるバイオ菌を有効に働かせようにしている。
【0022】
処理槽13は、排気ダクト35が連結されている。排気ダクト35は、排気口37によってトイレハウス11の外部に臨んでいる。排気ダクト35は、途中にフィルタ装置36が配置されている。処理槽13内のバイオチップ20から発生したガスは、排気ダクト35を伝い、途中のフィルタ装置36を通り、トイレハウス11の外部に放出される。これによって、処理槽から発生するガスを外気に放出することができ、トイレハウス11内にこもる排泄物の臭いも抑えることができる。
【0023】
処理槽13の内部には攪拌羽根部材14が配置されている。攪拌羽根部材14は、攪拌羽根部14a及び覆材部14bを備えている。攪拌羽根部14aは、処理槽13の内部に回転可能に配置されている。また、攪拌羽根部14aは、覆材部14bに相対的回転不能に連結されている。覆材部14bは、攪拌軸15に相対的回転不能に連結されている。攪拌羽根部14a及び覆材部14bの特徴については後述する。
【0024】
攪拌軸15は、一端を軸受部17が保持しており、他端を処理槽13の外に配置された攪拌駆動装置19の出力軸(図示せず)と相対的回転不能に連結されている。軸受部17は、処理槽13の内部に配置された支持部材18によって支持されている。軸受部17は、バイオチップ20のバイオチップ上面20aよりも上方の位置に配置される。そのため、軸受部17は、バイオチップ20が直接浸っておらず、またバイオチップ20が付着しにくくなっている。これにより、軸受部17がバイオチップ20に含まれる排泄物によって腐食されることを軽減することができる。
【0025】
攪拌駆動装置19が作動すると、攪拌駆動装置19に相対的回転不能に連結され、軸受部17に保持された攪拌軸15が回転し、攪拌軸15に相対的回転不能に連結された覆材部14bが回転し、覆材部14bに相対的回転不能に連結された攪拌羽根部14aが処理槽13の内部で回転する。攪拌羽根部14aが処理槽13の内部で回転することで、処理槽13の内部にあるバイオチップ20が攪拌される。バイオチップ20が攪拌されることで、バイオチップ上面20a付近にすでに処理能力に限界をむかえたバイオチップが密集することなく、排泄物の処理速度を一定にすることができる。
【0026】
図2は、図1の攪拌羽根部材14及び処理槽13の拡大断面図である。攪拌軸15は、少なくとも底面が円である円柱形の棒状の形状若しくは円錐台の形状である。攪拌軸15の一端は軸受部17に保持されている。それにより、軸受部17は攪拌軸15を確実に保持することができる。
【0027】
支持部材18は、角柱、円柱等の形状で形成されているが、円柱であることが好ましい。軸受部17は一般に中央に穴を有する円盤形状であることから、軸受部17を支持する支持部材18の形状を円柱にすることで、支持部材18の上端部の形状を小さくすることができ、ひいては、回転可能な覆材部14bの大きさを最小化することができる。これにより、覆材部14bの質量等が原因で攪拌軸15等に生じる応力を軽減することができる。
【0028】
覆材部14bは、凹部14cを有している。凹部14cは、凹部14cの側面にあたる内側側面部14fと、凹部14cの底面にあたる内側上面部14hとを含む円錐截頭形状を有している。ただし、内側側面部14fと内側上面部14hとは、例えば凹部14cが半球状の形状をしているために、一体となっても構わない。
【0029】
凹部14cは、支持部材18に支持された軸受部17を攪拌軸15の方向から覆うことができるように、形成されている。具体的には、内側上面部14hと支持部材18の上底部18aとの間の距離は、凹部14cの開口と内側上面部14hとの間の距離Hの1/4〜3/4の範囲内にあることが好ましい。覆材部14bは凹部14cが軸受部17を覆うような位置に配置されているので、便器12からの排泄物は、直接に軸受部17に付着てしまうのを抑えることができ、また、排泄時にバイオチップ20で撥ねた排泄物が軸受部17に付着してしまうことを防ぐことができる。
【0030】
凹部14cは、円錐台及び角錐台等の形状でよいが、円錐台であることが好ましい。円錐台であることにより、回転可能な覆材部14bの大きさを最小化することができ、覆材部14bの重さが原因で攪拌軸15等に生じる応力を軽減することができるためである。
【0031】
凹部14cは、内側側面部14fのうち、支持部材18の上底部18aより下の側面部における底面部13aと略平行な水平面上の任意の二点の最大距離P1が、支持部材18における同一水平面上の任意の二点の最大距離P2よりも大きくなるような、形状を有している。つまり、距離P1が距離P2よりも大きいことで、支持部材18と覆材部14bとの間に空間部16ができる。覆材部14bが空間部16を有することで、覆材部14bが回転している時に、支持部材18と覆材部14bとの接触を抑えることができ、覆材部14bは安定して回転する。
【0032】
覆材部14bは、覆材部14bの外側側面部14eと凹部14cの内側側面部14fとの間を貫通する複数の貫通穴14dを有する。貫通穴14dは、凹部14cの内側上面部14hを貫通する穴ではない。貫通穴14dは、軸受部17より内側上面部14h側にあることが好ましい。このような構成をとることで、バイオチップ20からの排泄物のガスが凹部14c内に入り込んでも、そのガスは貫通穴14dからほとんど抜け出て、凹部14cにはほとんど溜まらないから、主に金属性物質で構成される軸受部17は、ほとんど腐食することがない。
【0033】
具体的には、覆材部14bは、複数の貫通穴14dを有することで、凹部14cの内部と覆材部14bの外部との気体の行き来を行うことができ、凹部14cにたまるバイオチップから発生するガスを、貫通穴14dを通じて覆材部14bの外側に放出することができる。これにより、当該ガスが空気中の水蒸気に溶け込み、それが軸受部17に付着し、軸受部17の腐食してしまう現象を抑制することができる。
【0034】
また、排泄時に排泄物が直接若しくはバイオチップ上面20aから撥ねて貫通穴14dより入って、軸受部17に付着する頻度が抑えられる。
【0035】
また、貫通穴14dは、その個数及びその穴の直径、形状は特に制限はされない。排泄時に排泄物が貫通穴14dより入り、軸受部17に付着する頻度が抑えられる程度にすることが好ましい。
【0036】
攪拌羽根部14aは、帯状螺旋により形成された螺旋羽根である。帯状螺旋は、螺旋羽根の上面が略平面であることが好ましい。
【0037】
また、攪拌羽根部14aは、先端部分14gを有する。先端部分14gは、処理槽13の底面部13aに近接した領域13bまで延びている。領域13bは、底面部13aに近接した領域を指し、底面部13aは含まれない。攪拌軸15が回転することにより、領域13bにおいて攪拌軸15を中心として、回転可能に移動が可能である。
【0038】
先端部分14gは、領域13bを移動することで、領域13bにあったバイオチップ20を先端部分14g上に載せてすくい上げる。すくい上げられたバイオチップは先端部分14g上に載り上方に押し上げられる。一方、バイオチップがあった場所には、空間ができ、その空間にはその周りにあるバイオチップが入り込む。このようにして、領域13bにあったバイオチップは上方にすくい上げられ、新しいバイオチップが排泄物と触れ合う上方へ移動する。つまり、底面部13aに近接した領域13bにあるバイオチップは、攪拌羽根部14aの先端部分14gに載ったバイオチップのほとんどは、攪拌羽根部14aの上面に沿って、上方に移動する。
【0039】
攪拌羽根部14aは、螺旋の回転数が1以上であることが好ましい。螺旋の回転数が多いほど、螺旋羽根の傾斜角度が緩やかになり、攪拌軸15が1回転したときの、螺旋羽根の移動距離が小さくなる。そのため、すくい上げたバイオチップを途中で落とすことなく、確実に上方まで運ぶことができる。
【0040】
図3は、図1の攪拌羽根部材14及び処理槽13の拡大上面図である。覆材部14bから伸びた攪拌羽根部14aは、攪拌軸15を中心に螺旋状に回転しながら、処理槽13の底面部13aに向かう。その際の、上面方向から見た回転方向は時計回りでも反時計回りでも問わないが、それに応じて攪拌時の攪拌軸の回転方向は異なる。つまり、図3に示すように、攪拌羽根部14aが時計回りに螺旋を形成している場合、バイオチップ20を攪拌羽根がすくい上げるために、攪拌時の回転軸の回転方向は時計回りとなる。
【0041】
攪拌羽根部14aは、攪拌軸15との距離を広げながら処理槽13の底面部13aに近接した領域13bまで延びている。例えば、攪拌羽根部14a上の攪拌軸15近辺の任意の点Y1とし、攪拌軸15との水平面での距離をX1とする。また、攪拌羽根部14aの先端部分14g上の任意の点Y2と、攪拌軸15との水平面での距離をX2とする。このとき、図3を参照すると、底面部13aに近接した点の距離X2の絶対値は、攪拌軸15に近辺の点の距離X1の絶対値より大きくなる。このように、攪拌羽根部14aの任意の点と攪拌軸15との距離は、処理槽13の底面部13aに近づくに従って徐々に大きくなっていく。このような構成をとることで、先端部分14gは処理槽13の側面部分付近まで回転することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態によるバイオトイレ装置の一例を示す断面図である。
【図2】図1の攪拌羽根部材及び処理槽の拡大断面図である。
【図3】図1の攪拌羽根部材及び処理槽の拡大上面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 バイオトイレ装置
11 トイレ室(トイレハウス)
12 便器
13 処理槽
13a 底面部
13b 領域
14 攪拌羽根部材
14a 攪拌羽根部
14b 覆材部
14c 凹部
14d 貫通穴
14e 外側側面部
14f 内側側面部
14g 先端部分
14h 内側上面部
15 攪拌軸
16 空間部
17 軸受部
18 支持部材
18a 上底部
19 攪拌駆動装置
20 バイオチップ
20a バイオチップ上面
30 電気ヒータ
31 プラグ
32 温度センサ
33 給水槽
34 バイオチップ補充機(バイオチップタンク)
35 排気ダクト
36 フィルタ装置
37 排気口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレハウスと、
前記トイレハウスの内部に配置された便器と、
バイオチップを収納することができ前記便器からの排泄物を前記バイオチップによって消滅処理する処理槽と、
前記処理槽の内部に回転可能に配置された攪拌羽根部を有する攪拌羽根部材と、
前記攪拌羽根部材に相対的回転不能に連結された攪拌軸と、
前記攪拌軸の一端を相対的回転不能に保持する軸受部と、
前記処理槽の内部に配置された支持部材であって前記軸受部が前記バイオチップよりも上方の位置に配置されるように前記軸受部を支持する支持部材と、
前記攪拌軸の他端に相対的回転不能に連結した出力軸を有する攪拌駆動装置であって前記処理槽の外に配置された攪拌駆動装置と、
を備えたことを特徴とするバイオトイレ装置。
【請求項2】
前記攪拌羽根部材は、さらに、
前記軸受部を前記攪拌軸方向から覆う凹部を有する覆材部を備え、
前記覆材部は前記攪拌軸に相対的回転不能に連結され、かつ、前記攪拌羽根部に相対的回転不能に連結されたことを特徴とする請求項1に記載のバイオトイレ装置。
【請求項3】
前記覆材部は、それぞれが前記覆材部の外側の側面部と前記凹部の内側の側面部との間を貫通する複数の貫通穴を有することを特徴とする請求項2に記載のバイオトイレ装置。
【請求項4】
前記攪拌羽根部は、帯状螺旋により形成された螺旋羽根であって、
前記攪拌羽根部材から前記処理槽の底面に向かうにつれて前記攪拌軸との距離を次第に広げ前記処理槽の底面に近接した領域まで前記攪拌軸を中心に螺旋状に延び、先端部分が前記領域で回転可能に配置された螺旋羽根であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバイオトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−22467(P2010−22467A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184947(P2008−184947)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】