説明

パイプ部材の取付構造・球技用ゴール

【課題】パイプ部材同士を連結する場合に指を挟む危険性を伴うことなく容易にできるパイプ部材の取付構造及びこれを用いた球技用ゴールを提供する。
【解決手段】一方のパイプ部材である3bに他方のパイプ部材3aをその小径部3eを介して挿入し連結する場合において、パイプ部材3aの内部にはU字状の板バネ18が圧入されており、板バネ18にパイプ部材3aの軸方向に間隔をおいて係合凸部19、操作用凸部20が固定されている。係合凸部19は穴3e−1により、操作用凸部20は穴3e−2及び3a−1により径方向に出没自在となっている。操作用凸部20を押圧すると係合凸部19も同期して没入し、そのまま押し込むとパイプ部材3bの図示しない係合穴に係合凸部19がスナップ係合して連結が完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプ部材とこれを支持する支持部材間、あるいはパイプ部材同士間におけるパイプ部材の取付構造、該パイプ部材の取付構造を有する球技用ゴールに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばサッカー用ゴールとしては、地面に水平に配置されるコ字状のパイプ部材と、垂直に配置されるコ字状のパイプ部材とをそれぞれの端部を連結して骨組みとし、これにネットを張り付けた構成が知られている。
可搬性、収納性を向上させるためにパイプ部材にはアルミニウム合金材が用いられ、連結部(取付部)での操作により折り畳み可能となっている。連結部は、水平に配置されるパイプ部材の端部にジョイントを固定し、このジョイントに形成された穴に垂直に配置されるパイプ部材に設けられた、弾性部材により出没自在なピンを係合させ、使用位置での固定状態を得るようになっている。
パイプ部材の内方からピンを径方向(軸方向と直交する方向)に弾性力で突出させる構成としては、例えば特開平8−159120号公報記載のものが知られている。
【0003】
折り畳む場合には、外方からピンを指等で押圧しパイプ部材を倒しながらピンと穴の係合を解除するようになっている。通常、ピンの頂部は半球状ないし湾曲状に形成されており、ある程度押し込むとパイプ部材の回動力により係合が外れる。
折り畳み状態での運搬時の安定性を確保するために、折り畳み位置でもピンが係合する穴を設けたものも知られている。
また、可搬性の一層の容易化、収納性の一層の向上を図るために、各パイプ部材を分解できるようにしたものも知られている。この場合のパイプ部材同士の連結は、パイプ部材に設けられた、弾性部材により出没自在なピンを指等で押圧した状態で他方のパイプに挿入し、他方のパイプの係合穴にピンがスナップ係合することによりなされる。
【0004】
特開平10−183990号公報には、パイプ部材内に圧入されたU字状の板バネの両端部に凸部を設けてパイプ部材の径方向において対向する穴から出没自在とするとともに、凸部に他方のパイプ部材の挿入方向に向かって下り勾配となる傾斜を付け、他方のパイプ部材の挿入時の押圧力によって凸部が没入し、他方のパイプ部材の係合穴に達したときにスナップ係合するパイプ連結具が開示されている。
係合解除は、何れか一方のパイプ部材を周方向に回すことにより、係合穴により凸部の傾斜面が押圧されて没入することによりなされるようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開平8−159120号公報
【特許文献2】特開平10−183990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
サッカー用ゴールの間口幅は2m以上あり、ピンを指等で押し込んで係合を解除して折り畳む場合、各連結部に1人ずつ付いて同時に係合を解除する必要があった。一方の連結部のみにおいて係合を解除しようとしても垂直に配置されるパイプ部材を回動することができないからである。
このため折り畳み作業、組み立て作業は少なくとも2人必要であり、1人でも容易に折り畳み、組み立てができる構成が望まれていた。
特許文献2に記載された構成では、パイプ部材の挿入操作のみで係合が自動的に行なわれる利点を有しているが、係合解除(分離)においては何れか一方のパイプ部材を回転させる必要があり、例えばサッカー用ゴールにおいてはコ字状のパイプ部材を回転させることは不可能である。
パイプ部材が分解方式の場合には回転させ得るケースもあるが、回転させる前に分解作業をしなければならないという制約を受けることになる。
【0007】
また、パイプ部材同士の連結においては、ピンを指で押し込む方式では、ピンを押し込んだ状態を維持しながらパイプ部材を素早く挿入しなければならないので、指や爪をパイプ部材間の挿入隙間に挟み込む虞があり、押えが外れてピンが不意に戻った場合にはピンとパイプ部材との間に指が挟まれる等の虞があった。
連結したときに双方のパイプ部材の外径が一致する段差方式では、小径部にピンが設けられるため、パイプ部材間に指を挟まれる危険性が大きかった。
【0008】
本発明は、他部材に対するパイプ部材の係合・係合解除を、取付部が複数ある場合でも個別に且つパイプ部材の回転操作を要することなく行うことができるパイプ部材の取付構造及びこれを用いた球技用ゴールの提供を、その目的とする。
また、本発明は、パイプ部材同士を連結する場合に指を挟む危険性を伴うことなく容易にできるパイプ部材の取付構造及びこれを用いた球技用ゴールの提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、パイプ部材に、該パイプ部材の内部に設けられた弾性部材によって該パイプ部材の軸方向と直交する方向に出没可能な係合凸部を設け、他部材に形成された係合凹部に上記係合凸部を係合して上記他部材に対する上記パイプ部材の位置固定又は連結を行うパイプ部材の取付構造において、上記パイプ部材に、上記係合凸部と軸方向に間隔をおいて操作用凸部が設けられ、該操作用凸部は上記パイプ部材の内部に設けられた弾性部材によって該パイプ部材の軸方向と直交する方向に出没可能であり、上記操作用凸部の出没動作に同期して上記係合凸部が出没することを特徴とするパイプ部材の取付構造である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパイプ部材の取付構造において、上記パイプ部材の外面に一体に設けられ、周方向に回すことにより上記操作用凸部を出没させるとともに上記操作用凸部が没入した状態を維持可能な操作部材を有していることを特徴とするパイプ部材の取付構造である。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のパイプ部材の取付構造において、上記他部材がパイプ部材であり、上記操作用凸部を押圧した状態で上記パイプ部材を上記他部材に挿入し、上記係合凸部を上記係合凹部に係合して連結することを特徴とするパイプ部材の取付構造である。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のパイプ部材の取付構造において、上記操作用凸部を有するパイプ部材が、上記他部材に挿入される小径部と、上記他部材と外形が略同一の大径部とからなる段差形状を有し、上記係合凸部が上記小径部に設けられ、上記操作用凸部が上記大径部に設けられていることを特徴とするパイプ部材の取付構造である。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの何れかに記載のパイプ部材の取付構造において、上記弾性部材が上記パイプ部材内に圧入可能なU字状に形成され、上記係合凸部及び操作用凸部が上記弾性部材に一体に固定されていることを特徴とするパイプ部材の取付構造である。
【0014】
請求項6記載の発明は、パイプ部材を連結して構成された球技用ゴールにおいて、請求項1乃至5のうちの何れかに記載のパイプ部材の取付構造を有していることを特徴とする球技用ゴールである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、他部材の係合凹部に係合する係合凸部を直接操作せずに、これから離れた操作用凸部を介して間接的に出没させることができるので、係合・係合解除操作を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、サッカー用ゴール等においても1人で係合解除操作ができ、作業性の容易化を図ることができるとともに作業能率を高めることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、パイプ部材同士の連結において、係合凸部を直接操作せずに、これから離れた操作用凸部を介して間接的に出没させることができるので、指や爪を挟む危険性を無くすことができる。
請求項4記載の発明によれば、指や爪を挟む危険性が高い連結構造においてその危険性を無くすことができる。
請求項5記載の発明によれば、パイプ部材内における係合凸部及び操作用凸部の弾性力による出没構成を容易に構成することができる。
請求項6記載の発明によれば、球技用ゴールにおいて請求項1乃至5のうちの何れかの効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図11に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における球技用ゴールとしてのサッカー用ゴール1の使用状態を示している。サッカー用ゴール1は、地面に水平に配置されるコ字状の水平パイプ部材2と、該水平パイプ部材2の端部に連結されて使用時は垂直に配置されるパイプ部材としての垂直パイプ部材3と、これらの間に張設されたネット4等から構成されている。
水平パイプ部材2と垂直パイプ部材3は、軽量化の観点からアルミニウム合金製の断面円形のパイプ部材で形成されている。
【0018】
垂直パイプ部材3の端部は水平パイプ部材2の端部に固定された他部材としてのジョイント5に回動自在に軸支されており、折り畳めるようになっている。
水平パイプ部材2は、L字状の本体部2a、2aと、ストレート部2bから構成され、3つに分解できるようになっている。垂直パイプ部材3も同様に、L字状の本体部3a、3aと、ストレート部3bから構成され、3つに分解できるようになっている。図1において、符号2c、3cは連結部を示している。
【0019】
図2に示すように、ジョイント5は、水平パイプ部材2の端部2dにネジ又はカシメピン等の固定部材6で固定された2枚の側板7と、該側板7、7の上部間に固定され垂直パイプ部材3の使用位置への回動を規制するストッパ8を有している。ストッパ8は垂直パイプ部材3の外面に沿う湾曲形状を有している。
垂直パイプ部材3の端部3dは、側板7間に固定された軸9により矢印10方向に回動自在に軸支されている。軸9は例えばボルトとナットで構成することができる。
各側板7には、垂直パイプ部材3を使用位置で固定するための係合凹部としての位置決め用穴11と、折り畳み位置で固定するための係合凹部としての位置決め用穴12が垂直パイプ部材3の回動方向に間隔をおいて、すなわち回動軌跡上に間隔をおいて形成されている。
【0020】
垂直パイプ部材3の端部3dの外面には後述する操作用凸部及び係合凸部を出没させる操作部材13が設けられており、図2は、係合凸部が位置決め用穴11に係合して垂直パイプ部材3が使用位置(垂直位置)に設定されている状態を示している。操作部材13を周方向に回して位置決め用穴11から係合凸部を外して倒すと、図3、図4に示すように折り畳むことができる。
【0021】
次に、操作部材13と操作用凸部及び係合凸部の構成を詳細に説明する。
図5に示すように、垂直パイプ部材3の端部3dの内部には、U字状に形成された弾性部材としての細幅の板バネ14が圧入されている。ここで、圧入とは、板バネ14の開く力と端部3dの内面との圧接によって板バネ14を任意の位置に位置決めできることをいう。
板バネ14の両端部には頂部が半球状ないし湾曲状の係合凸部15、操作用凸部16が一対ずつ垂直パイプ部材3の端部3dの軸方向に間隔をおいてカシメ等の手段により一体に固定されている。
かかる構成により、一方側の操作用凸部16を押圧すると、同側に位置する係合凸部15は同期して(連動して)没入、すなわち垂直パイプ部材3内に退避する。操作部材13は操作用凸部16、16を覆うように垂直パイプ部材3の端部3aの外面に一体に設けられている。
【0022】
垂直パイプ部材3の端部3dには、係合凸部15が係合する係合凹部としての穴3d−1、操作用凸部16が係合する穴3d−2が径方向に対向する位置をもって対で形成されている。
円筒状をなす操作部材13には、操作用凸部16、16の突出を許容する膨らみ部13aが径方向に対向する位置をもって対で形成されている。操作部材13の内径は垂直パイプ部材3の外径よりも僅かに大きく設定されている。
【0023】
膨らみ部13aは、図6に示すように、操作用凸部16の径方向外方への最大突出を許容するとともに、径方向の深さが徐々に周方向に小さくなる空間部13bを有している。
図6及び図7は、操作用凸部16が径方向外方へ最大量突出した状態、すなわち、係合凸部15、15がジョイント5の位置決め用穴11、11に係合して垂直パイプ部材3が使用位置に固定された状態を示している。
垂直パイプ部材3を折り畳む場合には、操作部材13が図6に示すL方向に回される。
図8、図9に示すように、操作用凸部16、16は膨らみ部13aで徐々に押圧され、図10、図11に示すように、膨らみ部13aを過ぎた位置で最大量押し込まれる。
【0024】
図11に示すように、係合凸部15は位置決め用穴11から完全に抜けており、垂直パイプ部材3は回動可能な状態にある。この場合、操作部材13から手を離しても操作部材13は回らず、操作用凸部16は押し込まれた状態に維持される。
すなわち、一方の連結部において係合を解除した場合、その状態は維持される。従って、1人の作業者が一方の連結部において係合を解除した後、他方の連結部に移動してその連結部での係合を解除すると、垂直パイプ部材3は回動可能となる。
係合凸部15は位置決め用穴11から完全に抜けた状態でなくてもよい。上述のように係合凸部15の頂部は半球状ないし湾曲状に形成されているので、垂直パイプ部材3を倒すときの押圧力が傾斜面に作用する位置まで引っ込んでいれば折り畳み時に自動的に係合は外れる。
【0025】
垂直パイプ部材3を図3に示すように折り畳んだ状態で、操作部材13を逆方向に回すと(同一方向でもよい)、操作用凸部16が膨らみ部13aで徐々に突出し、これに同期して係合凸部15も突出し、最終的に係合凸部15が位置決め用穴12に係合して折り畳み位置で固定される。
位置決め用穴12は必ずしも必要ではないが、折り畳み位置で固定するようにすれば持ち運び時に水平パイプ部材2と垂直パイプ部材3が開かないので作業が容易となる。
また、本実施形態では係合凸部15、操作用凸部16を垂直パイプ部材3の径方向に対向する位置をもって一対設ける構成としたが、一方のみでもよい。
本実施形態では垂直パイプ部材3の端部3dの外面に設けた操作部材13を回すだけでジョイント5に対する係合、解除(分離)を任意にできるので、特許文献2に記載されているようなパイプ部材を回す方式に比べて極めて容易に作業を行うことができ、パイプ部材を予め分解する等の制約を一切受けない。
【0026】
図12乃至図15に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
上述のように、サッカー用ゴール1の水平パイプ部材2と垂直パイプ部材3はそれぞれ3つに分解できるようになっている。本実施形態ではパイプ部材同士間の連結構造を特徴としており、水平パイプ部材2と垂直パイプ部材3における連結部2c、3cにおいて適用することができる。いずれも同様の構成であるので、垂直パイプ部材3における連結部3cの構造を代表して説明する。
【0027】
図12に示すように、他部材としての垂直パイプ部材3のストレート部3bの連結側端部には、係合凹部としての係合穴3b−1が形成されている。
パイプ部材としての垂直パイプ部材3のL字状の本体部3aの連結側端部には、ストレート部3bに挿入可能な外径を有する小径部3eが形成されている。小径部3eは例えば小径のパイプを圧入して形成することができる。
本体部3aの小径部3eを除く部分はストレート部3bと略同径の大径部としてなり、全体として段差形状を有している。一本のパイプ部材で段差形状を形成してもよい。
【0028】
小径部3eの内部にはU字状に形成された弾性部材としての細幅の板バネ18が圧入されている。板バネ18の一方側には本体部3aの軸方向に間隔をおいて係合凸部19、操作用凸部20が固定されており、これに対応して小径部3eには係合凸部19に対する係合凹部としての穴3e−1と、操作用凸部20に対する係合用の穴3e−2が形成されている。穴3e−2は段差部から離れた本体部3a側に形成されており、本体部3aの穴3e−2に対応する位置には穴3a−1が形成されている。操作用凸部20は、図13に示すように、2つの穴3e−2、3a−1に出没自在に係合している。
【0029】
図14に示すように、操作用凸部20を指で押圧すると、係合凸部19も同期して没入する。この状態で例えばストレート部3bを相対的に小径部3eに挿入すると、半球状ないし湾曲状の頂部のみが突出した係合凸部19はその傾斜面がストレート部3bに押圧されてさらに没入し、挿入が進行する。
係合凸部19がストレート部3bの係合穴3b−1に達すると、図15に示すように、係合凸部19が板バネ18の弾性力で突出し、係合穴3b−1に係合して連結が完了する。
係合穴3b−1に係合する係合凸部19を直接押さずに、これから軸方向に離れた操作用凸部20を押しての作業であるので、ストレート部3bと小径部3eの間に指や爪を挟む心配がない。また、本実施形態では操作用凸部20を連結位置3cから外方に離れた本体部(大径部)3aに設けているので、ストレート部3bと本体部3aとの間に指を挟む危険性は全くない。
本実施形態におけるパイプ部材は断面円形である必要はなく、角パイプでも同様に実施することができる。
【0030】
上記各実施形態ではサッカー用ゴール1におけるジョイントに対するパイプ部材の取付構造、パイプ部材同士間の連結構造への適用例を示したが、これに限定される趣旨ではなく、パイプ部材を用いる他の分野においても同様に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるサッカー用ゴールの使用状態の斜視図である。
【図2】パイプ部材の連結部を示す斜視図である。
【図3】サッカー用ゴールの折り畳んだ状態の斜視図である。
【図4】折り畳んだ状態のパイプ部材の連結部を示す斜視図である。
【図5】係合凸部及び操作用凸部と係合凹部の配置関係及び操作部材を示す斜視図である。
【図6】操作部材の位置における水平断面図である。
【図7】ジョイントとの取付部における縦断面図である。
【図8】操作部材を回したときの操作部材の位置における水平断面図である。
【図9】操作部材を回したときのジョイントとの取付部における縦断面図である。
【図10】操作部材を回し終えたときの操作部材の位置における水平断面図である。
【図11】操作部材を回し終えたときのジョイントとの取付部における縦断面図である。
【図12】第2の実施形態における連結部の連結前の状態を示す斜視図である。
【図13】連結のための挿入を開始したときの縦断面図である。
【図14】操作用の係合凸部を押した状態の縦断面図である。
【図15】連結完了の状態の縦断面図である。
【符号の説明】
【0032】
2 パイプ部材としての水平パイプ部材
3 パイプ部材としての垂直パイプ部材
3a 大径部としての本体部
3b 他部材としてのストレート部
3b−1 係合凹部としての係合穴
3d−1、3e−1 係合凹部としての穴
3e 小径部
5 他部材としてのジョイント
13 操作部材
14、18 弾性部材としての板バネ
15、19 係合凸部
16、20 操作用凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイプ部材に、該パイプ部材の内部に設けられた弾性部材によって該パイプ部材の軸方向と直交する方向に出没可能な係合凸部を設け、他部材に形成された係合凹部に上記係合凸部を係合して上記他部材に対する上記パイプ部材の位置固定又は連結を行うパイプ部材の取付構造において、
上記パイプ部材に、上記係合凸部と軸方向に間隔をおいて操作用凸部が設けられ、該操作用凸部は上記パイプ部材の内部に設けられた弾性部材によって該パイプ部材の軸方向と直交する方向に出没可能であり、上記操作用凸部の出没動作に同期して上記係合凸部が出没することを特徴とするパイプ部材の取付構造。
【請求項2】
請求項1記載のパイプ部材の取付構造において、
上記パイプ部材の外面に一体に設けられ、周方向に回すことにより上記操作用凸部を出没させるとともに上記操作用凸部が没入した状態を維持可能な操作部材を有していることを特徴とするパイプ部材の取付構造。
【請求項3】
請求項1記載のパイプ部材の取付構造において、
上記他部材がパイプ部材であり、上記操作用凸部を押圧した状態で上記パイプ部材を上記他部材に挿入し、上記係合凸部を上記係合凹部に係合して連結することを特徴とするパイプ部材の取付構造。
【請求項4】
請求項3記載のパイプ部材の取付構造において、
上記操作用凸部を有するパイプ部材が、上記他部材に挿入される小径部と、上記他部材と外形が略同一の大径部とからなる段差形状を有し、上記係合凸部が上記小径部に設けられ、上記操作用凸部が上記大径部に設けられていることを特徴とするパイプ部材の取付構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちの何れかに記載のパイプ部材の取付構造において、
上記弾性部材が上記パイプ部材内に圧入可能なU字状に形成され、上記係合凸部及び操作用凸部が上記弾性部材に一体に固定されていることを特徴とするパイプ部材の取付構造。
【請求項6】
パイプ部材を連結して構成された球技用ゴールにおいて、
請求項1乃至5のうちの何れかに記載のパイプ部材の取付構造を有していることを特徴とする球技用ゴール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−90398(P2006−90398A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−275436(P2004−275436)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(302050329)駿軽工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】