説明

パイロットバーナを持った燃焼装置

【課題】 メインバーナの燃焼開始に対する追従性は高く保ちながら、パイロットバーナの燃焼による燃料消費量を削減する。
【解決手段】 メインバーナ5とパイロットバーナ6を持っている燃焼装置2であって、メインバーナ5による燃焼開始時にはパイロットバーナ6の火炎を利用してメインバーナ5での燃焼を開始し、メインバーナ燃焼停止中はパイロットバーナ6による燃焼を行うようにしているパイロットバーナを持った燃焼装置において、パイロットバーナ6へ供給する燃焼用空気量を調節する燃焼用空気供給量調節手段15と、パイロットバーナ6へ供給する燃料量を調節する燃料供給量調節手段16を設けており、パイロットバーナ6での燃焼量は、比較的大きな火力で燃焼するパイロット燃焼と、前記パイロット燃焼より小さな火力で燃焼する待機時燃焼の切り換えを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメインバーナとパイロットバーナを持っており、メインバーナ燃焼停止中はパイロットバーナによる燃焼を行うようにしている燃焼装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大容量のメインバーナと小容量のパイロットバーナを持っている燃焼装置が広く普及している。この燃焼装置の場合、メインバーナの点火はパイロットバーナの火炎を使用して行うため、パイロットバーナが十分な大きさの火炎で燃焼していれば、メインバーナを確実に点火することができる。
【0003】
パイロットバーナによる燃焼は、メインバーナによる燃焼を停止している間にもパイロットバーナを燃焼し続ける方式と、メインバーナの燃焼を停止している時はパイロットバーナも燃焼を停止する方式がある。メインバーナ停止中にパイロットバーナを燃焼し続ける場合、メインバーナの燃焼が必要になった時、既にパイロットバーナによる火炎があるために短時間でメインバーナの燃焼を開始することができ、追従性の優れたものとなる。しかし、パイロットバーナの燃焼にも燃料が必要であるため、パイロットバーナのみを燃焼する時間が長い場合には、燃料の消費量が多くなるという問題がある。逆にメインバーナ停止中にはパイロットバーナの燃焼を停止する場合、パイロットバーナの連続燃焼に比べると、燃料消費量を削減することはできるが、メインバーナの燃焼開始は遅れることになる。特に燃焼開始前には燃焼室内を換気する必要がある燃焼装置の場合、燃焼室換気の時間が必要であるため、燃焼開始は更に遅れることになる。
【0004】
特開2004−7703号公報には、ボイラを複数台設置した場合には、パイロット燃焼を行うボイラの台数を制限することで燃料消費量の増大を防止することが記載されている。しかし、この発明は設置台数が1台の場合には実施することができず、また多缶設置であっても一定台数のボイラはパイロット燃焼を続けることになり、パイロット燃焼を行っている場合には燃料の消費が続くことになる。
【特許文献1】特開2004−77043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、メインバーナの燃焼開始に対する追従性は高く保ちながら、パイロットバーナの燃焼による燃料消費量を削減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、メインバーナとパイロットバーナを持っている燃焼装置であって、メインバーナによる燃焼開始時にはパイロットバーナの火炎を利用してメインバーナでの燃焼を開始し、メインバーナ燃焼停止中はパイロットバーナによる燃焼を行うようにしているパイロットバーナを持った燃焼装置において、パイロットバーナへ供給する燃焼用空気量を調節する燃焼用空気供給量調節手段と、パイロットバーナへ供給する燃料量を調節する燃料供給量調節手段を設けており、パイロットバーナでの燃焼量は、比較的大きな火力で燃焼するパイロット燃焼と、前記パイロット燃焼より小さな火力で燃焼する待機時燃焼の切り換えを可能としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記のパイロットバーナを持った燃焼装置において、メインバーナによる燃焼が不要な待機時、パイロットバーナによる燃焼は燃焼量の小さな待機時燃焼とし、メインバーナによる燃焼を開始する場合は、まずパイロットバーナへ供給する燃焼用空気量と燃料量を増加してパイロットバーナによる燃焼をパイロット燃焼とし、その後にメインバーナを点火する制御を行う運転制御装置を設けていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記のパイロットバーナを持った燃焼装置において、前記燃料供給量調節手段は燃焼装置へ供給する燃焼用空気の供給圧力に応じて燃料供給量を調節する装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明を実施することによって、メインバーナの燃焼開始時には短時間で燃焼を開始することができ、燃焼開始の追従性は高く保つことができながら、パイロットバーナの燃焼による燃料消費量を削減することができ、放散熱量を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施しているボイラの概要図、図2は本発明を実施しているボイラのタイムチャートである。ボイラの上部には、下向きに火炎を発生させる燃焼装置2を設けており、ボイラ中央部の燃焼室3内で火炎の燃焼を行う。燃焼装置2には、メインバーナ5とパイロットバーナ6を設けている。燃焼装置2で使用する燃焼用空気は、送風機10によって供給する。送風機10からの燃焼用空気は送風路7を通して供給するようにしており、ウインドボックス8で燃焼用空気を整流してメインバーナ5及びパイロットバーナ6へ供給する。送風路7の途中には、燃焼用空気供給量調節手段として送風路7の流路面積を変更するダンパー15を設けており、ダンパー15によってメインバーナ5及びパイロットバーナ6へ送る燃焼用空気量を調節する。
【0011】
燃焼装置2への燃料供給は、燃料供給配管4を通して行う。燃料供給配管4は途中で分岐しており、メインバーナ5及びパイロットバーナ6のそれぞれと接続している。メインバーナ5へ接続している燃料供給配管4には、燃料供給量調節手段としてメイン燃料遮断弁13とメイン流量切換弁14を設け、パイロットバーナ6へ接続している燃料供給配管4にはパイロット燃料遮断弁12とパイロット流量切換弁16を設けている。メインバーナ5への燃料供給は、メイン燃料遮断弁13を開くことで行い、メイン流量切換弁14によって流量を切り換えることで、燃焼量の大きい高燃焼用と燃焼量の小さい低燃焼用の燃料供給を行うことができるようにしておく。同様にパイロットバーナ6への燃料供給は、パイロット燃料遮断弁12を開くことで行い、パイロット流量切換弁16によって流量を切り換えることで、燃焼量が比較的大きいパイロット燃焼と燃焼量の小さな待機時燃焼を行うことができるようにしておく。
【0012】
パイロット流量切換弁16としては、パイロットバーナへ供給する燃料ガスの圧力を調節するガバナを利用することができる。ガバナのダイヤフラム孔にウインドボックス圧力を検出することのできる導管を接続しておけば、ウインドボックス圧力低下に連動してガバナ2次圧が低下することになり、パイロットバーナ6へ供給する燃料量は少なくなる。そのため、特別な制御を行わなくてもパイロットバーナ6への燃焼用空気供給量の減少に連動して燃料供給量も減少することになり、パイロットバーナ6での燃焼量を小さくすることができる。
【0013】
ボイラは下部の給水配管から給水を行い、上部の蒸気配管9から蒸気を取り出して蒸気使用機器へ送っており、蒸気圧力値を検出する圧力検出装置1を蒸気部に設ける。圧力検出装置1、送風機10、パイロット燃料遮断弁12、メイン燃料遮断弁13、メイン流量切換弁14、ダンパー15のそれぞれと接続した運転制御装置11を設けておき、運転制御装置11が各機器の作動を制御することでボイラの運転を制御する。
【0014】
運転制御装置11には、蒸気圧力値に応じて、燃焼量を定めておく。蒸気圧力値が低圧設定値よりも低い場合には、メインバーナ5の定格燃焼量で燃焼を行う高燃焼、蒸気圧力値が低圧設定値と高圧設定値の間にある場合には、メインバーナ5の定格燃焼量に対して約半分の火力で燃焼を行う低燃焼、蒸気圧力値が高圧設定値よりも高い場合には、メインバーナ5での燃焼は行わないように設定しておく。運転制御装置11は、圧力検出装置1で検出している蒸気圧力値から定まるメインバーナ5の燃焼量に合わせて、燃焼用空気供給量の調節と燃料供給量の調節を行う。燃焼用空気供給量の調節を行うダンパにも燃焼量の大きな高燃焼用開度と燃焼量の小さな低燃焼用開度を設定しておき、所定量の燃焼用空気を供給することができるようにしておく。高燃焼時にはダンパー15の開度を広くすることで燃焼用空気供給量を多くし、低燃焼時にはダンパー15の開度を狭くすることで燃焼用空気供給量を少なくする。
【0015】
また、運転制御装置11には、パイロットバーナ6による燃焼の設定も行っておく。パイロットバーナ6はメインバーナ5の火種となるものであり、メインバーナ5の燃焼開始前からパイロットバーナ6の燃焼を行っておき、メインバーナ5による燃焼を開始するとパイロットバーナ6の燃焼を停止、メインバーナ5の燃焼停止時には燃焼停止直前にパイロットバーナ6による燃焼を開始する交替燃焼を行うものである。パイロットバーナ6はメインバーナ5に比べると燃焼量ははるかに小さいものであるが、パイロットバーナ6にも大小2つの燃焼量を定めておく。パイロットバーナ6による燃焼量は、メインバーナ5の点火を行う場合には、パイロットバーナ6の定格燃焼量で燃焼を行うパイロット燃焼、メインバーナ5の点火を行う時期ではなくパイロットバーナ6の燃焼のみを行っておく場合には、パイロットバーナ6の定格より小さな火力で燃焼を行う待機時燃焼を行う。
【0016】
ダンパー15では、パイロットバーナ6のみを燃焼する待機時燃焼のために、前記の低燃焼開度よりもさらに閉じた待機時燃焼開度を設定しておく。運転制御装置11は、待機時燃焼時には燃焼用空気供給量を少なくする待機時燃焼開度とする。なお、メインバーナ5の燃焼を開始するための燃焼量であるパイロット燃焼の場合は、ダンパー開度を前記の低燃焼用開度とするように設定しておく。
【0017】
図2のタイムチャートに基づき、運転制御の状況を説明する。図2の場合、運転状態(1)では、運転スイッチがオフであって運転を停止しており、蒸気圧力値は低圧設定値よりも低くなっている。この時ボイラの各機器は停止しており、ダンパー15は最も閉じた状態である待機時燃焼開度としている。運転スイッチをオンとして運転を開始した状態である運転状態(2)の場合、蒸気圧力値が低圧設定値よりも低いため、メインバーナ5による燃焼を行って蒸気圧力を上昇させる準備を行う。燃焼を開始する場合には、先に燃焼室3内の換気を行っておく必要がある。運転制御装置11は、送風機10を稼働するとともにダンパー15の開度を最も広い開度である高燃焼開度とし、燃焼室3内へ所定量の空気を送り込む。
【0018】
所定時間分の換気が終了すると、運転状態(3)となってパイロット燃焼を行う。運転制御装置11はダンパー開度を低燃焼用開度とし、図示していない点火装置によって電気火花を発生しながら、パイロット燃料遮断弁12を開き、パイロットバーナ6による燃焼を開始する。このときダンパー15は低燃焼用開度としており、ウインドボックス8の圧力は高くなっているため、パイロット流量切換弁16を通してパイロットバーナ6へ送っている燃料は比較的大きな量となり、パイロットバーナ6では定格の燃焼量であるパイロット燃焼で燃焼することになる。
【0019】
続いてメインバーナ4で燃焼を開始する運転状態(4)とする。既にパイロットバーナ6は定格燃焼量でのパイロット燃焼を行っており、ダンパー15では低燃焼用の燃焼用空気供給も行っているため、運転制御装置11によってメイン燃料遮断弁13を開き、メインバーナ5へ燃料供給を開始すると、パイロットバーナ6の火炎がメインバーナ5へ燃え広がり、メインバーナ5での燃焼を開始することができる。メイン燃焼を開始する時、メイン流量切換弁14では低燃焼用の燃料供給量とし、ダンパー15では低燃焼用開度とすることで、低燃焼から燃焼を開始する。また、メインバーナ5による燃焼が始まると、パイロット燃料遮断弁12を閉じることでパイロットバーナ6での燃焼を停止しておく。
【0020】
メインバーナ5による燃焼開始からメインバーナ5の燃焼を安定させるのに必要な所定時間が経過した時点でも、蒸気圧力値は低圧設定値より低いと、運転制御装置11は運転状態(5)で高燃焼を開始する。運転状態(5)において、運転制御装置11はダンパー15を高燃焼用開度に変更し、メイン流量切換弁14による燃料供給量を高燃焼用の燃料供給量に変更する。燃焼用空気供給量と燃料供給量を低燃焼用の設定値から高燃焼用の設定値に変更すると、燃焼量は低燃焼から高燃焼に移行する。
【0021】
圧力検出装置1で検出している蒸気圧力値が低圧設定値より高くなった運転状態(6)では、燃焼量を高燃焼から低燃焼に変更する。運転制御装置11はダンパー15の開度を低燃焼用開度に変更し、メイン流量切換弁14による燃料供給量を低燃焼用の燃料供給量とする。燃焼用空気供給量と燃料供給量を高燃焼用の設定値から低燃焼用の設定値に変更すると、燃焼量は高燃焼から低燃焼に移行する。
【0022】
蒸気圧力値が更に上昇して高圧設定値より高くなっている運転状態(7)では、メインバーナ5による燃焼を停止する。運転制御装置11はメイン燃料遮断弁13を閉じることでメインバーナ5への燃料供給を停止するが、その前にパイロット燃料遮断弁12を開くことでパイロットバーナ6への燃料供給を開始し、パイロットバーナ6での燃焼を開始しておく。パイロット燃料遮断弁12を開くと、この時点でのダンパー15開度は低燃焼用開度であり、パイロット流量切換弁16を通過する燃料量は多くなる。そのため、パイロットバーナ6では比較的大きな燃焼量であるパイロット燃焼を行うことになり、運転状態(6)の終わりではパイロットバーナ6はパイロット燃焼となっている。その後、メイン燃料遮断弁13を閉じることでメインバーナ4での燃焼を停止し、さらにダンパー15の開度を待機時燃焼用開度とする。
【0023】
ダンパー15を待機時燃焼用開度とした場合、ダンパー15を通過する空気量は低燃焼時の空気量よりも少なくなるため、ウインドボックス8の圧力は低下していくことになる。パイロット流量切換弁16であるガバナはウインドボックス8と接続しており、ウインドボックス8の圧力が低下した場合にはガバナ2次圧の低下によってパイロット流量切換弁16を通過する燃料量は減少する。そのため、運転状態(7)では、パイロットバーナ6へ供給する燃料量は少なくなり、パイロットバーナ6は燃焼量の小さな待機時燃焼を行うことになる。パイロットバーナ6への燃料供給量が少なくなっている待機時燃焼の場合、燃焼用空気の供給量と燃料の供給量が通常のパイロット燃焼よりも少ないため、使用する燃料量は減少しており、待機中ボイラの放散熱量を少なくすることができる。
【0024】
蒸気圧力値が再び高圧設定値より低くなっている運転状態(8)では、パイロットバーナ6の燃焼量をパイロット燃焼に増加する。運転制御装置11はダンパー開度を待機時燃焼用開度から低燃焼用開度へ変更する。ダンパー15を低燃焼用開度とすることで、ダンパー15を通過する空気量が増加し、ウインドボックス8内の空気圧力が上昇する。パイロット流量切換弁16はウインドボックス8の圧力に連動して燃料供給量を変更するものであるため、ダンパー15を低燃焼用開度とすれば燃料供給量が自動的に増加し、パイロットバーナ6では待機時燃焼よりも火力の大きなパイロット燃焼で燃焼することになる。
【0025】
次に運転状態(9)でメイン燃料遮断弁13を開くと、メインバーナ5に対する燃料供給が開始される。この時パイロットバーナ6はパイロット燃焼を行っており、燃焼装置2には低燃焼分の燃焼用空気を供給しているため、低燃焼用の燃料供給を開始すると、メインバーナ5ではパイロットバーナ6の火炎が燃え広がり、低燃焼による燃焼を行うことになる。
【0026】
メインバーナ5による低燃焼を実施している状態で運転スイッチをオフにすると、運転状態(10)でボイラの運転は停止することになる。運転制御装置11はメイン燃料遮断弁13を閉じることでメインバーナ5の燃焼を停止する。運転停止の場合はパイロットバーナ6のよる燃焼も行わないため、この時点で燃焼室3内の火炎は消滅する。運転停止時には燃焼室3内の換気を行うため、メインバーナ5の燃焼停止後も所定時間は送風機10の稼働を継続しておき、換気終了後に送風機10を停止する。また、換気終了後はダンパー15を待機時燃焼開度まで閉じておく。
【0027】
パイロットバーナ6の定格燃焼量はメインバーナ5を点火するために必要な燃焼量としておき、メインバーナ5の燃焼開始時には、パイロットバーナ6による燃焼量をパイロットバーナ6の定格燃焼量であるパイロット燃焼とし、その後にメインバーナ5の燃焼を開始することで、メインバーナ5の点火を確実に行うことができる。また、パイロット燃焼を開始するのはメインバーナ5の燃焼を開始する直前からであり、メインバーナ5を燃焼させる必要がなく、パイロットバーナ6のみを燃焼させておく場合の燃焼量は比較的小さな待機時燃焼としているため、待機中の燃料消費量を少なくすることができる。さらに、供給する空気量も少なくなるめ、ボイラからの放散熱量を少なくすることができる。
【0028】
また、パイロットバーナ6の燃焼量を待機時燃焼からパイロット燃焼に移行するには、燃焼用空気供給量と燃料供給量を増加させるのみで行えるため、パイロット燃焼への移行に要する時間は短時間である。同様にパイロット燃焼からメイン燃焼への移行も燃料供給量を増加させるのみで行えるため、メイン燃焼への移行に要する時間も短時間である。そのため、メイン燃焼が必要になった場合、短時間でメイン燃焼を開始することができる。
【0029】
なお、パイロット流量切換弁16としてガバナなど燃焼用空気の供給圧力に連動して燃料供給量を調節することのできるものを使用すれば、パイロットバーナ6へ供給する燃料供給量を制御によって調節する必要がないため制御を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明を実施しているボイラの概要図
【図2】本発明を実施しているボイラのタイムチャート
【符号の説明】
【0031】
1 圧力検出装置
2 燃焼装置
3 燃焼室
4 燃料供給配管
5 メインバーナ
6 パイロットバーナ
7 送風路
8 ウインドボックス
9 蒸気配管
10 送風機
11 運転制御装置
12 パイロット燃料遮断弁
13 メイン燃料遮断弁
14 メイン流量切換弁
15 ダンパー
16 パイロット流量切換弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインバーナとパイロットバーナを持っている燃焼装置であって、メインバーナによる燃焼開始時にはパイロットバーナの火炎を利用してメインバーナでの燃焼を開始し、メインバーナ燃焼停止中はパイロットバーナによる燃焼を行うようにしているパイロットバーナを持った燃焼装置において、パイロットバーナへ供給する燃焼用空気量を調節する燃焼用空気供給量調節手段と、パイロットバーナへ供給する燃料量を調節する燃料供給量調節手段を設けており、パイロットバーナでの燃焼量は、比較的大きな火力で燃焼するパイロット燃焼と、前記パイロット燃焼より小さな火力で燃焼する待機時燃焼の切り換えを可能としたことを特徴とするパイロットバーナを持った燃焼装置。
【請求項2】
請求項1に記載のパイロットバーナを持った燃焼装置において、メインバーナによる燃焼が不要な待機時、パイロットバーナによる燃焼は燃焼量の小さな待機時燃焼とし、メインバーナによる燃焼を開始する場合は、まずパイロットバーナへ供給する燃焼用空気量と燃料量を増加してパイロットバーナによる燃焼をパイロット燃焼とし、その後にメインバーナを点火する制御を行う運転制御装置を設けていることを特徴とするパイロットバーナを持った燃焼装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のパイロットバーナを持った燃焼装置において、前記燃料供給量調節手段は、燃焼装置へ供給する燃焼用空気の供給圧力に応じて燃料供給量を調節する装置であることを特徴とするパイロットバーナを持った燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−38417(P2006−38417A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223144(P2004−223144)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000130651)株式会社サムソン (164)
【Fターム(参考)】