説明

パケット交換ドメインの状態を変化させるための方法、端末及びネットワークデバイス

本発明は、パケット交換ドメインの状態を変化させるための方法、端末及びネットワークデバイスを提供する。方法は、第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令を受信するステップと、命令に従ってパケット交換ドメインの状態を変化させるステップとを具備し、パケット交換ドメインの状態を変化させるステップは、パケット交換ドメインを起動するステップ、又は、第2端末が現在位置するパケット交換ドメインのパラメータを変更するステップを含む。本発明の実施例による技術的な解決策を用いて、PSドメインを受動的に起動して、PSドメインベースのサービスを展開することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中国特許出願公開第200710073939.0号公報(発明の名称を「端末に命令して起動を開始する方法、システム及びデバイス」とし、2007年3月31日に中国特許庁に出願された)、及び、中国特許出願公開第200710110853.0号公報(発明の名称を「パケット交換ドメインの状態を変化させるための方法、端末及びネットワークデバイス」とし、2007年6月12日に中国特許庁に出願された)の優先権を主張し、いずれも引用することによりその全体を本書に組み込む。
【0002】
本発明は、移動通信分野に関し、特に、パケット交換(packet switched:PS)ドメインの状態を変化させるための方法、端末及びネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
移動通信技術の発展に伴い、より多くの注意がIMS(IP Multimedia Subsystem)に払われてきた。IMSは、PSドメイン上のマルチメディア制御/呼制御プラットフォームであり、セッションタイプ及び非セッションタイプのマルチメディアサービスをサポートし、かつ、将来的なマルチメディアアプリケーションに対して、プラットフォームを使用可能にする一般的なサービスを提供する。IMSは、PSドメインを使用して、マルチメディア信号を運びつつ、転送し、かつ、PSドメイン(IMSを供給する)上で重畳されているとして取り扱うことができる。
【0004】
IMSに基づき、プロバイダは、多数のサービスを展開することができる(例えば、ストリームメディアサービス、仮想電話サービス、PoC(Push to Talk over Cellular)サービス、プリゼンス(presence)サービス、IM(Instant Messenger)サービス、CSI(Combined Circuit Switched and IP Multimedia Subsystem Session)サービス)。
【0005】
全てのPSドメインベースのサービス(IMSサービスを含む)に対して、現在のアプリケーションプロトコルは、全ての参加端末がサービスの展開中にPSドメインを起動していることを要求する。これを前提として、サービスイニシエータ(service initiator)は、サービス開始時に、はじめに、PSドメインを自発的に起動してもよいが、反対側の端末がPSドメインを起動したか否かを保証することはできない。また、サービスイニシエータの端末(端末は、サービスを開始すると決めた後、PSドメインを自発的に起動してもよい。)はPSドメインを起動したが、反対側の端末がPSドメインを起動していない場合には、サービスをPSドメインに基づいて転送することができず、かつ、PSドメインベースのサービス(IMSサービスを含む)を実行することができない。
【0006】
PSドメインベースのサービスの円滑な展開を確実にするため、解決策が従来技術で提案されている(端末は、IMSドメインに登録するために、それが電源をオンされるたびに、PSドメインを自発的に起動するように構成され、したがって、通信システムでPSドメインベースのサービスをサポートする端末は、起動されているPSドメインの状態で、常に保たれ得る。)。この解決策は、PSドメインベースのサービスの円滑な展開を確実にすることができる。
【0007】
しかし、本発明の発明者は、少なくとも次の欠点が従来技術に存在すると認識している。
【0008】
従来技術の解決策は、実行可能性が不十分である。実用的なアプリケーションでは、端末が電源をオンにされるとき、全ての端末がPSドメインを起動することを望むとは限らず、その結果、この解決策のアプリケーションは、ユーザの体験に影響を及ぼし、実行可能性を不十分にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】中国特許出願公開第200710073939.0号公報
【特許文献2】中国特許出願公開第200710110853.0号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の態様は、パケット交換ドメインの状態を変化させるための方法を提供し、したがって、状態が変化したPSドメインで、PSドメインベースのサービスを展開するために、端末は、PSドメインの状態を受動的に変化させることができる。
【0011】
本発明の態様は、PSドメインの状態を受動的に変化させることをサポートして、状態が変化したPSドメインで、PSドメインベースのサービスを展開する端末をさらに提供する。
【0012】
本発明の態様は、端末に命令して、PSドメインの状態を変化させ、状態が変化した前記PSドメインで、PSドメインベースのサービスを展開するためのサービス起動センターをさらに提供する。
【0013】
本発明の態様は、端末に命令して、PSドメインの状態を変化させ、状態が変化した前記PSドメインで、PSドメインベースのサービスを展開するための移動交換センターをさらに提供する。
【0014】
本発明の態様によるパケット交換ドメインの状態を変化させる方法は、
第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令を受信するステップと、
前記命令に従って、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップと
を具備し、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップは、
前記パケット交換ドメインを起動させるステップ、又は、
第2端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するステップ
を具備する。
【0015】
本発明の態様による端末は、
第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令を受信するように構成された受信ユニットと、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令に従って、前記端末の前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるように構成されたパケット交換ドメイン処理ユニットと
を具備し、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップは、
前記パケット交換ドメインを起動させるステップ、又は、
前記端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するステップ
を具備している。
【0016】
本発明の態様によるサービス起動センターは、
第1端末から、パケット交換ドメインを起動するための命令を受信するように構成された起動命令受信ユニットと、
第2端末に、前記パケット交換ドメインを起動するための前記命令を回送するように構成された起動命令回送ユニットと
を具備している。
【0017】
本発明の態様による移動交換センターは、
第1端末から、デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを受信するように構成された起動命令受信ユニットと、
前記起動命令受信ユニットによって受信された前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを解析するように構成された解析ユニットと、
前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを使用して、第2端末に命令して、パケット交換ドメインを起動することを、前記解析ユニットが前記解析から決定したとき、シグナリングメッセージとして、前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージ内に情報をカプセル化するように構成されたカプセル化ユニットと、
前記カプセル化ユニットでの前記カプセル化から得られた前記シグナリングメッセージを、前記第2端末に送信するように構成された送信ユニットと
を具備している。
【0018】
上記した技術的な解決策から分かるように、本発明の態様による技術的な解決策を用いて、第2端末は、命令(第1端末から送信されたPSドメインの状態を変化させるための)を受信する。命令を受信した後、第2端末は、命令に従って、PSドメインの状態を受動的に変化させることができ、したがって、第2端末及び第1端末は、状態が変化したPSドメインで、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することができる。明らかに、本発明の態様による技術的な解決策を用いて、サービスのリクエストされたパーティは、PSドメインの状態を受動的に変化させることができ、したがって、第1端末及び第2端末は、状態が変化したPSドメインで、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することが可能である。
【0019】
特に、パケット交換ドメインの状態を変化させるステップがPSドメインを起動しているとき、第2端末は、命令に従ってPSドメインを起動することができ、したがって、サービスのリクエストされたパーティは、リクエストされたパーティがPSドメインを起動していない場合には、PSドメインを受動的に起動することができる。このような方法で、2つのサービスパーティ(PSドメインをサポートする)が、要求に応じて、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することが可能である。明らかに、本発明の態様による技術的な解決策を用いて、端末は、サービスによる要求に応じて、PSドメインを受動的に起動することができ、したがって、端末はPSドメインベースのサービスを展開することができ、従来技術(端末が電源をオンにされるとき、ユーザは、端末のPSドメインを自発的に起動するように強制的に要求される)とは異なる。故に、本発明の態様による技術的な解決策は、従来技術の解決策に比べて、PSドメインの状態を受動的に変化させて、状態が変化したPSドメインで、PSドメインベースのサービスを端末が展開することができることを達成し、これによって、端末ユーザの体験を向上することができる。したがって、本発明の態様による技術的な解決策はより実行可能である。
【0020】
本明細書に示された図面は、本発明のさらなる理解を促進し、かつ、本願の一部を構成するように提供されているが、本発明を限定することは意図されていない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施例1に基づく、PSドメインを起動するための方法のフローを図示した概略図である。
【図2】本発明の実施例1に基づく、第1端末が第2端末にIMSサービスを開始するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図3】本発明の実施例2に基づく、第1端末が、DTMF(Dual Tone Multi-Frequency)メッセージを介して、第2端末に命令して、PSドメインを起動するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図4】本発明の実施例3に基づく、第1端末が、ショートメッセージを介して、第2端末に命令して、PSドメインを起動するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図5】本発明の実施例4に基づく、第1端末が、ショートメッセージを介して、第2端末に命令して、PSドメインを起動するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図6】本発明の実施例5に基づく、第1端末が、設定メッセージを介して、第2端末に命令して、PSドメインを起動するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図7】本発明の実施例6に基づく、第1端末が、プッシュメッセージを介して、第2端末に命令して、PSドメインを起動するシグナリングフローを図示した概略図である。
【図8】本発明の実施例7に基づく、第1端末が、第2端末に命令して、第2のPSドメインを起動する方法のフローを図示した概略図である。
【図9】本発明の実施例8に基づく、第1端末が、第2端末に命令して、現在のPSドメインのパラメータを変更する方法のフローを図示した概略図である。
【図10】本発明の実施例8に基づく、通常のフローを通じて、端末92がPSドメインのパラメータを変更する方法を図示した概略図である。
【図11】本発明の実施例9に基づく、端末の構成を図示した概略図である。
【図12】本発明の実施例10に基づく、サービス起動センターの構成を図示した概略図である。
【図13】本発明の実施例11に基づく、移動交換センターの構成を図示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図面及び実施例を参照して、本発明が詳細に説明される。本明細書において、本発明の代表的な実施例及びその説明は、単なる具体例であり、本発明を限定するものではない。
【0023】
以下の実施例1では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法が、第1端末が第2端末に命令して(それがPSドメインに入っているか、CSドメインに入っているか、又は、他の通信状態であるか否かに拘わらず)、あるPSドメインを起動する場合に対して、具体例として説明される。
【0024】
実施例2,3,4,5及び6では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法が、第1端末が第2端末(どのPSドメインにも入っていない)に命令して、あるPSドメインを起動する場合に対して、詳細に説明される。
【0025】
実施例7では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法が、第1端末が同一PSドメインで第2端末に命令して、現在のPSドメインのパラメータを変化させる場合に対して、詳細に説明される。
【0026】
実施例8では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法が、第1端末が同一PSドメイン(以降、「第1のPSドメイン」と称する)で第2端末に命令して、PSドメイン(第2端末が不在である)を起動する場合に対して、詳細に説明される。
【0027】
実施例9では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法をサポートする端末が詳細に説明される。
【0028】
実施例10では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法をサポートするサービス起動センターが詳細に説明される。
【0029】
実施例11では、本発明の実施例によるPSドメインの状態を変化させるための方法をサポートする移動交換センターが詳細に説明される。
【実施例1】
【0030】
図1は、本発明の本実施例によるPSドメインを起動するための方法のフローを示した概略図である。図1に示すように、方法は次のステップを具備する。
【0031】
ブロック101:
命令(第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための)が受信され、パケット交換ドメインの状態を変化させるステップは、パケット交換ドメインを起動するステップ、又は、パケット交換ドメイン(第2端末が現在位置する)のパラメータを変更するステップを具備する。
【0032】
ブロック102:
パケット交換ドメインの状態は、命令に従って、変化される。
【0033】
本実施例は、第2端末が、通信ネットワークを介して、第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令を受信することを例にとるが、この例に限定はされない。この例の特定の実施例は次の通りである。
【0034】
はじめに、第1端末は通信ネットワークを介して命令を送信し、第2端末に命令して、PSドメインを起動する。
【0035】
第1端末がPSドメインのアプリケーションを要求するとき(IMSサービスの展開はPSドメインの代表的なアプリケーションである)、それは、従来技術の解決策を参照して、PSドメインを自発的に起動することができる。PSドメインを起動した後、第1端末はメッセージを通信ネットワークに送信し、実施されるサービスの反対側の第2端末に命令して、PSドメインを起動するオペレーションを実行する。
【0036】
ここで、メッセージ(PSドメインの起動を命令するため、第2端末に第1端末から送信された)は、DTMF(Dual Tone Multi-Frequency)メッセージ、ショートメッセージ、呼設定(Setup)メッセージ、プッシュ(Push)メッセージ、USSD(Unstructured Supplementary Service Data)メッセージ、セッション招待(Invite)リクエストメッセージなどを含むことができるが、これに限定されない。
【0037】
特に、第1端末及び第2端末が同一PSドメインに現在入っている場合、本実施例では、第2端末に命令してPSドメインを起動するように、通信ネットワークに、命令を第1端末から送信するステップは、第2端末に命令して、起動していない(inactivated)第2のPSドメインを起動するステップを具備する。
【0038】
その後、通信ネットワークは、命令を第2端末に配信する。
【0039】
命令(第1端末から送信された、PSドメインを起動するように第2端末を命令するための)を受信した後、通信ネットワークは、命令を第2端末に送信する。
【0040】
例えば、第1端末及び第2端末が同一の移動交換センターに所属するとき、この移動交換センターは命令を回送する。
【0041】
第1端末及び第2端末が異なる移動交換センターに所属するとき、移動交換センター(第1端末が所属する)は、命令を受信した後、命令を移動交換センター(第2端末が所属する)に配信し、次いで、後者の移動交換センターは、命令をカバレージエリア内の第2端末に送信する。
【0042】
最後に、第2端末は命令を受信し、かつ、命令に従ってPSドメインを起動する。
【0043】
命令を受信した後、第2端末は、第1端末が現在は第2端末にリクエストして、PSドメインを起動することを知り、したがって、第2端末は、第1端末を用いて、PSドメインベースのサービス(例えば、サービスはIMSサービスを含むことができるが、これに限定されない。)を実施することができる。第2端末は、第1端末を用いてPSドメインベースのサービスを実施するために、命令を受信した後、PSドメインの起動を開始することができる。
【0044】
加えて、第2端末によるPSドメインの起動を最適化し、かつ、第2端末又はネットワークがPSドメインの起動をサポートしていない場合には、ネットワーク(第2端末が位置する)、及び、端末(第2端末によって実行されたPSドメインを起動するオペレーションによってもたらされた)の不必要な処理を回避するために、第2端末は、起動命令を受信した後、現在の端末がPSドメインサービスをサポートするか否か(即ち、PSドメインの起動をサポートするか否か)、及び、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSサービスの使用を許可するか否か(即ち、PSドメインの起動をサポートするか否か)を決定することができる。PSドメインを起動するオペレーションは、現在の端末がPSドメインサービスをサポートし、かつ、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSサービスの使用を許可する場合にだけ、実行することができる。
【0045】
代わりに、端末のユーザが、PSドメイン起動リクエストの受領に合意するか否かを決める場合には、現在の端末がPSドメイン起動リクエストの受領に合意するか否かがさらに決定される。PSドメインを起動するオペレーションは、現在の端末がPSドメインサービスをサポートし、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSサービスの使用を許可し、かつ、現在の端末がPSドメイン起動リクエストの受領に合意する場合にだけ、実行することができる。
【0046】
上記から分かるように、本発明の本実施例による方法を用いて、第2端末は、PSドメインサービスのイニシエータからの命令に従って、PSドメインを受動的に起動して、対応するPSサービスを実施することができる。故に、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)のリクエストされたパーティ(PSドメインを現在は起動していない)は、PSドメインを受動的に起動することができ、したがって、第1端末及び第2端末がPSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することを可能にする。
【0047】
本発明の態様による方法は、第1端末が第2端末に命令して、PSドメインを起動し、かつ、IMSサービスがPSドメインの起動後に展開されることを例にとって、以下に詳細に説明される。
【0048】
図2は、第1端末がIMSサービスを第2端末(PSドメインを起動していない)に対して開始するシグナリングフローを示した概略図である。図2に示すように、フローは次の通りである。
【0049】
200:
CS(Circuit Switched)呼が、CSドメインネットワークを介して、端末21と端末24の間に設定される。
【0050】
201:PSドメイン接続のプロセス
プロセスは、1)CSIサービスを開始すると決めた後、端末21がPSドメインとの接続を自発的に設定して、PSドメインを起動するステップと、2)端末21が、ネットワークを介して、端末24にメッセージ(端末24に命令して、PSドメインを起動するための)を送信するステップと、3)メッセージを受信した後、端末24がPSドメインとの接続を設定して、PSドメインを起動するステップとを具備する。従来技術を参照して、プロセス(各端末がPSドメインとの接続を設定し、かつ、PSドメインを起動する)の詳細を説明する。
【0051】
202:IMSドメイン登録のプロセス
PSドメインが起動された後、端末21及び端末24は、ログオンし、かつ、IMSドメインに基づくPSドメインにそれぞれ登録する。
【0052】
203:
端末21及び端末24は、OPTION方法を使用して、IMSケイパビリティ(capability)に対して相互に作用する。相互作用は、MSISDN(Mobile Station International Integrated Services Digital Network Number)と、端末及び端末ケイパビリティ情報のSIP(Session Initiation Protocol)のURI(Uniform Resource Identifier)との間の接続関係を主に具備している。
【0053】
特に、端末ケイパビリティ情報を使用して、1セットのサービス(IMSセッションが2端末間で設定されるとき、成功裏に呼び出すことができる)を決定する。IMSケイパビリティ情報は、次の情報を含むことができるが、これに限定されない。
1)IMSメディアのタイプ(例えば、IMSセッションでのメディアコンポーネントの定義)
2)IMSメディアタイプによってサポートされたメディアフォーマット(コーデックフォーマット、メディアファイルフォーマットなど)のパラメータ
3)端末ケイパビリティ情報を転送する端末のMSISDNとSIP URIとの間の接続関係
【0054】
加えて、端末は、IMSネットワークを介して、次のケイパビリティ情報を相互作用させることもできる。
1)回線ドメイン(circuit domain)でビデオ電話のケイパビリティ
2)回線ドメインでオーディオ電話のケイパビリティ
3)マルチメディアメッセージのケイパビリティ
4)他のIMSベースのサービス(例えば、Poc)のケイパビリティ
【0055】
204:
端末21は、IMSネットワークを介して、端末24に、セッションINVITEリクエストメッセージを送信して、ケイパビリティインタラクションの結果に基づき、IMSセッションを設定するようにリクエストする。
【0056】
205:
中間IMSエンティティ22で、P−CSCF(Proxy-Call Session Control Function)は、セッションINVITEリクエスト応答を用いて端末から開始されたリクエストメッセージに応答する(例えば、プロトコルで指定されたように、100試行(Trying)メッセージを用いて応答する)。
【0057】
206:
端末21は、SDP(Session Description Protocol)に基づき、リソースを割り当てる。
【0058】
207:
ユーザ−エージェント(User-Agent)ヘッドフィールドが、イニシエーティングネットワーク及び送信先ネットワークのP−CSCF(中間IMSエンティティ22)間で渡される。
【0059】
208:
イニシエーティングネットワークのS−CSCF(Serving-Call Session Control Function)(中間IMSエンティティ22)は、リクエストメッセージ内の呼ユニフォームリソース識別子(Tel URI)をSIP−URIと交換し、次いで、INVITEリクエストを送信先ネットワーク内のS−CSCFに発送する。
【0060】
209:
送信先ネットワークのP−CSCFは、セッションINVITEリクエストメッセージを端末24に回送する。
【0061】
210:
端末24は、一時応答(できる限り100試行メッセージ)を送信先ネットワークのP−CSCFに送信する。
【0062】
211:
端末24は、受信したSDPコンテンツに基づき、対応するベアラ(bearer)を設定する。
【0063】
212:
端末24は、コアネットワークから返されたセッションに応答し(中間IMSエンティティ22)(できる限り183セッションプログレス(Session Progress))、かつ、コンタクト(Contact)ヘッドフィールドで、CS音声及びCSビデオケイパビリティをサポートすることを述べる(state)ように要求され、かつ、サーバ(Server)ヘッドフィールドで、個人移動端末識別子を含むように要求される。ここで、端末24は、リソース割り当てメカニズム及び前処理メカニズムをサポートする。
【0064】
213:
イニシエーティングネットワークのP−CSCF(中間IMSエンティティ22)は、セッション応答(できる限り183セッションプログレス)を端末21に返す。
【0065】
214:
端末21は、一時応答への高信頼返信(例えば、PRACK)を用いて、端末24に返信する。
【0066】
215:
端末21は、メディアのIPベアラを設定する。
【0067】
216:
端末24は、メディアのIPベアラを設定する。
【0068】
217:
端末21は、UPDATEメッセージを中間IMSエンティティ22に送信して、端末21がメディアコンテンツを受信及び転送することができることを端末24に通知する。
【0069】
218:
中間IMSエンティティ22は、UPDATEメッセージを端末24に送信し、かつ、端末24は、呼び出しを開始する。
【0070】
219:
端末24は、UPDATEメッセージに対して、更新応答(例えば、200OK)を返して、端末24がメディアコンテンツを受信及び転送する準備ができていることを示す。
【0071】
220:
イニシエーティングネットワークのP−CSCFは、UPDATEメッセージに対して端末24から返された応答(例えば、200OK)を、端末21に回送する。
【0072】
221:
端末24は、端末21のINVITEメッセージに対して、応答(例えば、200OK)を返し、ユーザがフックオフ(hook off)であることを示す。
【0073】
222:
イニシエーティングネットワークのP−CSCFは、端末24のフックオフ情報を運ぶ応答(例えば、200OK)を、端末21に回送する。
【0074】
223:
端末21は、フックオフ情報に対する確認応答メッセージ(ACK)を返す。
【0075】
224:
送信先ネットワークのP−CSCFは、フックオフ情報に対する確認応答メッセージ(ACK)を、端末24に回送する。
【0076】
225:
最終メディアセッションが設定される(端末21及び端末24が、既存のCSネットワーク及びIMSコアネットワーク上で、上記した方法で、音声通信中に、例えば、ビデオクリップ、ビデオライブコンテンツ、オーディオ、写真、ファイルなどを共有することができる。)。
【実施例2】
【0077】
本実施例では、本発明の実施例1によるPSドメインを起動するための方法が詳細に説明され、第1端末が第2端末にCSIサービス(IMSサービスうちの1つ)を開始するように要求され、かつ、第1端末がDTMFメッセージを介して第2端末に命令して、PSドメインを起動することを例にとる。
【0078】
端末31及び端末34が進行中のCSセッションに入り、かつ、端末21がCSIサービスを開始すると仮定する。CSIサービスを開始する端末21は、開始されるとき、PSドメインを起動している。しかし、端末24は、PSドメイン内に存在していない(即ち、PSドメインを起動していない)。したがって、次のフローが実行される必要がある(図3を参照)。
【0079】
301:
端末31は、DTMFメッセージ(端末34に命令して、PSドメインを起動するための情報を運ぶ)を作成し、したがって、端末34は、情報から、PSドメイン起動オペレーションが現在実行される必要があることを知ることができる(例えば、特定のビット値をメッセージで運ぶことができ、したがって、所定プロトコルに従って、端末34は、特定のビット値から、PSドメイン起動オペレーションが現在実行される必要があることを知ることができる。)。端末31は、作成されたメッセージを、移動交換センター32(端末31が所属する)に送信する。
【0080】
本発明のこの実施例によれば、情報(端末34に命令して、PSドメインを起動するための)の好ましい構成が提供される。構成は、サービス識別子と、メッセージタイプと、ストリームコードと、サービスデータ情報とを具備している。
【0081】
サービス識別子は、現在メッセージがPSドメインの起動を命令するためのメッセージであることを示すように構成されている。この実施例では、サービス識別子は3文字を占めるように指定されている。「abc」の値をとるとき、サービス識別子は、現在メッセージがPSドメインの起動を命令するためのメッセージであることを示す。
【0082】
メッセージタイプは、メッセージのタイプを識別するように構成され、かつ、この実施例では、1文字を占める。指定されたように、「1」の値をとるとき、メッセージタイプは、メッセージがリクエストメッセージであることを示す。「0」の値をとるとき、メッセージタイプは、メッセージが応答メッセージであることを示す。
【0083】
ストリームコードは、ストリームコードレートを識別し、かつ、この実施例では、1文字を占める。ストリームコードは、1〜9の範囲の値をとることができる。
【0084】
状態コードは、端末の状態を識別し、かつ、この実施例では、2文字を占める。指定されたように、状態コードは、「01」の値をとるとき、「起動(Activated)」を示し、「02」の値をとるとき、端末がPSドメインの起動をサポートしていないことを示し、「03」の値をとるとき、端末ユーザが起動オペレーションを拒否することを示し、かつ、「04」の値をとるとき、ネットワーク(端末が位置する)がPSドメインの起動をサポートしていないことを示す。他の値を使用のために拡張することができる。
【0085】
サービスデータは、拡張データを運び、かつ、この実施例では、可変長を有する。
【0086】
301では、上記に設けられた値のための情報フォーマット及びプロトコルに従って、端末31は、DTMFメッセージ(「abc1101」の情報体を運ぶ)を移動交換センター32に送信する。
【0087】
302:
移動交換センター32は、受信したDTMFメッセージ(「abc1101」)を、移動交換センター33(端末34が所属する)に送信する。
【0088】
3031:
移動交換センター33は、DTMFメッセージを端末34に回送する。
【0089】
移動交換センター33から送信されたDTMFメッセージ(情報「abc1101」を運ぶメッセージ)を受信した後、端末34は、ミキシングトーンから、運ばれた情報(「abc1101」)を解析し、現在メッセージがPSドメインを起動することをリクエストするためのメッセージであることを知り、かつ、それによって、PSドメインを起動するための対応するオペレーションを実行する。PSドメインを起動するためのオペレーションは直接実行することができる。代わりに、現在端末がPSドメインの起動をサポートするか否か、及び、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSドメインの起動をサポートするか否かが決定される。両方の決定が肯定である場合には、PSドメインを起動するためのオペレーションが実行される。又は、現在の端末がPSドメインの起動をサポートするか否か、及び、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSドメインの起動をサポートするか否か、及び、現在の端末がPSドメインの起動に合意するか否かが決定される。PSドメインを起動するためのオペレーションは、全ての決定が肯定である場合にだけ、実行される。
【0090】
3032(3031の代わりをすることができる):
移動交換センター33は、DTMFメッセージを解析し、かつ、運ばれた情報(「abc1101」)から、DTMFメッセージがPS起動リクエストを運んでいることを知る。次いで、移動交換センター33は、DTMFメッセージ内にカプセル化された情報(「abc1101」)を抽出し、情報をシグナリングメッセージ内に再カプセル化(re-encapsulate)し(この実施例では、ファシリティ(Facility)メッセージであり得るが、これに限定されない。)、かつ、シグナリングメッセージを端末34に送信する。
【0091】
同様に、移動交換センター33から送信されたシグナリングメッセージ(例えば、情報「abc1101」を運ぶファシリティメッセージ内にカプセル化された)を受信した後、端末34は、運ばれた情報(「abc1101」)を解析し、現在メッセージがPSドメインを起動することをリクエストするためのメッセージであることを知り、かつ、それによって、PSドメインを起動するための対応するオペレーションを実行する(詳細は上記した通りである)。
【0092】
3032では、移動交換センター33は、DTMFメッセージを端末34に直接送信する代わりに、受信したDTMFメッセージで運ばれた情報を、シグナリングメッセージ(例えば、ファシリティメッセージ)内に再カプセル化し、したがって、端末34は、メッセージを受信することができ、一方では、現在CSセッションとの不必要な干渉を回避する。
【0093】
高度な高信頼転送のため、サービスリクエストメッセージを受信した後、端末34は、確認応答メッセージを用いて返信する次のフローに移ることができる。
【0094】
304:
端末34は、情報「acb0101」を運ぶDTMF応答メッセージ(代わりに、ファシリティメッセージなどでもあり得る)を作成し、次いで、DTMF応答メッセージを、移動交換センター33に送信する。
【0095】
305:
移動交換センター33は、受信したDTMF応答メッセージを、移動交換センター32に回送する。
【0096】
3061:
移動交換センター32は、DTMF応答メッセージを、端末31に回送する。
【0097】
DTMF応答メッセージを受信した後、端末31は、ミキシングトーンから、DTMF応答メッセージの情報「acb0101」を解析し、かつ、端末34がサービスリクエストを正しく受信し、かつ、起動に合意したことを知る。
【0098】
また、3061を3062と置き換えることができる。
【0099】
3062:
移動交換センター32は、DTMF応答メッセージを解析し、DTMFメッセージ内にカプセル化された情報(「abc0101」)を抽出し、情報をシグナリングメッセージ(ファシリティメッセージであり得るが、これに限定されない。)内に再カプセル化し、かつ、シグナリングメッセージを端末31に送信する。
【0100】
シグナリングメッセージ(例えば、情報「abc0101」を運ぶファシリティメッセージ内にカプセル化された)を受信した後、端末31は、DTMF応答メッセージの情報「abc0101」を解析し、かつ、端末34がサービスリクエストを正しく受信し、かつ、起動に合意したことを知る。
【0101】
3062では、移動交換センター32は、DTMFメッセージを端末31に直接送信する代わりに、情報(受信したDTMF応答メッセージで運ばれた)を、シグナリングメッセージ(例えば、ファシリティメッセージ)内に再カプセル化し、したがって、端末31はメッセージを受信することができ、一方では、現在CSセッションとの不必要な干渉を回避する。
【0102】
転送中のシグナリングの損失がPSドメインの不成功の起動を生じさせること防ぐため、端末31がある期間中に情報(サービスリクエストに返信する)を受信するのに失敗した場合、端末31はフロー301から再スタートすることを指定することができる。
【0103】
さらに、端末34から返された応答メッセージは、追加情報も運ぶことができる。例えば、リクエストは、ある条件(例えば、ある期間内)で拒否される。したがって、端末31は、この条件で、それ以上の再転送を実行しない(例えば、「03」は起動リクエストが拒否されることを示し、かつ、端末31はそれ以上の再転送を実行しない。)。
【0104】
上記から分かるように、本発明のこの実施例を用いて、端末31は、DTMFメッセージ(端末34に命令して、PSドメインを起動する)を送信することができ、かつ、端末34は、命令に従って、PSドメインを起動するためのオペレーションをトリガすることができ、したがって、端末34は、PSドメインを受動的に起動することができる。さらに、端末31は、DTMFメッセージを介して(端末31のユーザは特定のキーをトリガすることができ、かつ、端末31は、トリガされたキーに従って、対応するDTMFメッセージを作成及び送信することができる。)、PSドメインを起動するための命令を送信し、実施されるのに好都合である。
【実施例3】
【0105】
本実施例では、本発明の実施例1によるPSドメインを起動するための方法が詳細に説明され、第1端末が第2端末にCSIサービスを開始するように要求され、かつ、第1端末がショートメッセージを介して第2端末に命令して、PSドメインを起動することを例にとる。
【0106】
端末41及び端末42が進行中のCSセッションに入り、かつ、端末41がCSIサービスを開始すると仮定する。CSIサービスを開始する端末41は、開始されるとき、PSドメイン43を起動している。しかし、端末42は、PSドメイン43内に存在していない(即ち、PSドメイン43を起動していない)。したがって、次のフローが実行される必要がある(図4を参照)。
【0107】
401:
端末41は、SM(Short Message)(端末42に命令して、PSドメイン43を起動するための情報を運ぶ)を作成し、したがって、端末42は、情報から、PSドメイン43を起動するオペレーションが現在実行される必要があることを知ることができる。端末31は、ショートメッセージセンターを介して、作成されたショートメッセージを端末42に送信する。
【0108】
ショートメッセージプロトコルに従って、特定の識別子(例えば、Tele-サービスID、ポート番号など。プロトコルが変化するのに伴い、異なって呼ぶことができる。)を使用して、ショートメッセージ(例えば、共通ショートメッセージ、プッシュサービス、及び、音声メールアラーム)で運ばれたサービスを識別することができる。これらのサービスの特定の識別子は異なる値を与えられ、かつ、端末は、これによって、これらを区別し、かつ、受信したメッセージに対して対応するアプリケーションプロセスを実行することができる。この実施例では、上記した特定の識別子の値の割り当てられた部分を用いて、特定の識別子は、特定の値を与えられて、ショートメッセージが反対側の端末にリクエストして、PSドメインを起動するのに使用されることを示すことができる。
【0109】
402:
端末42は、ショートメッセージから、起動されているサービスの識別子を解析し、かつ、現在ショートメッセージがPSドメインの起動を命令するためのプロトコルメッセージであることを知る。ショートメッセージをユーザに示す必要はない。代わりに、フローは403に移る。
【0110】
403:
端末42は、パケット交換ドメイン43(例えば、GGSN)に、PDP(Packet Data Protocol)起動リクエストを開始し、PDP及びパケット交換ドメイン43を起動する。
【0111】
したがって、端末42は、CSCFを用いた登録を開始し、かつ、IMSサービスのフローに入ることができる。特定のフロー(端末がCSCFを用いた登録を開始し、かつ、IMSサービスのフローに入る)の詳細については、実施例1のフロー202〜205の対応する説明を参照することができる。
【0112】
上記から分かるように、本発明の本実施例による方法を用いて、端末41は、DTMFメッセージ(端末44に命令して、PSドメイン43を起動する)を送信することができ、かつ、端末44は、命令に従って、PSドメイン43を起動するオペレーションをトリガすることができ、したがって、端末44はPSドメイン43を受動的に起動することができる。さらに、端末41は、PSドメイン43を起動するための命令を、幅広くかつ好都合に適用されたショートメッセージを介して送信し、実行されるのに好都合である。
【実施例4】
【0113】
本実施例では、本発明の実施例1によるPSドメインを起動するための方法が詳細に説明され、第1端末が第2端末にCSIサービスを開始するように要求され、かつ、第1端末がショートメッセージを介して第2端末に命令して、PSドメインを起動することをさらに例にとる。
【0114】
図5に示されるように、本実施例による方法は、実施例3による方法とは異なり、この実施例では、サービス起動センター52が追加的に設けられて、端末53に命令して、PSドメインを起動するためのショートメッセージを中継及び処理する。図5に示されたフローは次の通りである。
【0115】
501:
端末41は、ショートメッセージ(端末53に命令して、PSドメイン54を起動するための情報を運ぶ)を作成し、したがって、端末53は、情報から、PSドメイン54を起動するオペレーションが現在実行される必要があることを知ることができる。サービス起動センター52のアドレスもショートメッセージに追加される。次いで、端末51は、作成されたショートメッセージをサービス起動センター52に送信する。
【0116】
502:
サービス起動センター52は、ショートメッセージを介して情報(端末53に命令して、PSドメイン54を起動する)を端末53に送信する。
【0117】
503:
端末53は、ショートメッセージを解析し、かつ、ショートメッセージ内のアドレス(サービス起動センター52のアドレス)から、現在ショートメッセージがサービス起動センター52から送信され、かつ、サービス起動プロセスに使用されることを知る。かつ、端末53は、特定の情報コンテンツ(ショートメッセージで運ばれた)から、現在ショートメッセージが、PSドメイン54を起動するのをリクエストするために使用されることを知る。この時、特定のメッセージ体はユーザに示されない。
【0118】
504:
端末53は、パケット交換ドメイン54(例えば、GGSN)に、PDP起動リクエストを開始し、PDP及びパケット交換ドメイン54を起動する。
【0119】
その後、端末53は、CSCFを用いた登録を開始し、かつ、IMSサービスのフローに入る。
【0120】
本実施例では、特に、サービス起動センター52は、ショートメッセージセンターと接続することができる。即ち、ショートメッセージセンターは、サービス起動センター52を付加価値サービスサーバとして取り扱い、かつ、サービス起動センター52にソース転送アドレス(OOAであり得るが、これに限定されない。)を割り当てると考えることができる。端末53は、ソース転送アドレスから、ショートメッセージがサービス起動センターから送信され、かつ、対応する処理を実行することを決定することができる。
【実施例5】
【0121】
本実施例では、本発明の実施例1によるPSドメインを起動するための方法が詳細に説明され、第1端末が第2端末にCSIサービスを開始するように要求され、かつ、設定(Setup)メッセージを介して第2端末に命令して、PSドメインを起動することを例にとる。
【0122】
端末61及び端末64が進行中のCSセッションに入り、かつ、端末61がCSIサービスを開始すると仮定する。CSIサービスを開始する端末61は、開始されるとき、PSドメインを起動している。しかし、端末64は、PSドメイン内に存在していない(即ち、PSドメインを起動していない)。したがって、次のフローが実行される必要がある(図6を参照)。
【0123】
601:
端末61は、被呼端末64に設定メッセージ(はじめに、移動交換センター62に到着する)を送信する。プロトコルデータは、設定メッセージ内のユーザ間(User to User)フィールドにおいて特定のプロトコルフォーマットで運ばれる。プロトコルデータは、サービスのタイプを示すことができる(即ち、現在メッセージが、被呼端末に命令して、PSドメインを起動するために使用される。)。
【0124】
602:
設定メッセージを受信した後、移動交換センター62は、移動交換センター63(被呼端末64が所属する)に呼オペレーションを開始し、BICC_IAMメッセージ(イニシャルアドレスメッセージ(Initial Address Message)を含むベアラ独立呼制御(Bearer Independent Call Control)プロトコルメッセージ)を送信し、ユーザ間フィールドのデータが運ばれる。
【0125】
603:
BICC_IAMメッセージを受信した後、移動交換センター63は、被呼端末64にファシリティメッセージ(ユーザ間フィールドのデータを運ぶ)を送信する。
【0126】
604:
ファシリティメッセージを受信した後、端末64は、ユーザ間フィールドのデータにおいてカプセル化プロトコルを解析して、対応するサービスデータコンテンツを取得し、端末61が現在の端末にリクエストして、PSドメインを起動することを知り、かつ、それによって、PSドメインを起動するための対応するオペレーションを実行する。PSドメインを起動するオペレーションは、直接実行することができる。代わりに、現在の端末がPSドメインの起動をサポートするか否か、及び、現在の端末がPSドメインの起動に合意するか否か、及び、ネットワーク(現在の端末が位置する)がPSドメインの起動をサポートするか否かを決定する。次いで、全ての決定が肯定である場合、PSドメインを起動するオペレーションが実行される。
【0127】
ファシリティメッセージを受信した後、端末64は、発呼端末61に切断リクエストメッセージを送信して、リソース接続(現在設定メッセージに従って設定される)をリリースする。また、切断リクエストメッセージは、端末64がユーザ間データを成功裏に受信することを示すか、又は、端末64がユーザ間データを受信し損なった理由を示す理由値(reason value)を運ぶ。
【0128】
605:
端末64から切断リクエストメッセージを受信した後、移動交換センター63は、移動交換センター62に、BICC_Releaseメッセージ(ベアラ独立呼制御(Bearer Independent Call Control)プロトコルのリリース(Release)メッセージ)を送信し、理由値(端末64がユーザ間データを成功裏に受信することを示すか、又は、端末64がユーザ間データを受信し損なった理由を示す)を運ぶ。
【0129】
606:
移動交換センター63からBICC_Releaseメッセージを受信した後、移動交換センター62は、端末61への切断リクエストメッセージ(端末64がユーザ間データを成功裏に受信することを示すか、又は、端末64がユーザ間データを受信し損なった理由を示す理由値を運ぶ)を開始する。
【0130】
607:
切断リクエストメッセージを受信した後、端末61は、切断オペレーションを実行し、理由値(切断リクエストメッセージで運ばれた)を分析し、次いで、端末Bがユーザ間フィールドにおいてカプセル化プロトコルデータを正しく受信したか否かを知る。切断のフローを一体化するために、端末61は、移動交換センター62にリリースメッセージも返して、切断完了の結果について通知することもできる。
【0131】
608:
リリースメッセージを受信した後、移動交換センター62は、移動交換センター63に、BICC_release_completeメッセージ(ベアラ独立呼制御(Bearer Independent Call Control)プロトコルのリリース完了メッセージ)を送信し、切断の完了を示す理由値を運ぶ。
【0132】
609:
BICC_release_completeメッセージを受信した後、移動交換センター63は、端末64に切断メッセージ(切断の完了を示す理由値を運ぶ)を送信する。端末64は、理由値から、反対側の端末が切断の完了に応答することを知る。
【0133】
上記から分かるように、本発明の本実施例による方法を用いて、端末61は、設定メッセージ(端末64に命令して、PSドメインを起動する)を送信することができ、かつ、端末64は、命令に従ってPSドメインを起動するオペレーションをトリガすることができ、したがって、端末64は、PSドメインを受動的に起動することができる。
【実施例6】
【0134】
本実施例では、本発明の実施例1によるPSドメインを起動するための方法が詳細に説明され、第1端末が第2端末にCSIサービスを開始するように要求され、かつ、第1端末がプッシュメッセージを介して第2端末に命令して、PSドメインを起動することを例にとる。
【0135】
端末71及び端末74が進行中のCSセッションに入り、かつ、端末71がCSIサービスを開始すると仮定する。CSIサービスを開始する端末71は、開始されるとき、PSドメイン76を起動している。しかし、端末74は、PSドメイン76内に存在していない(即ち、PSドメイン76を起動していない)。したがって、次のフローが実行される必要がある(図7を参照)。
【0136】
701:
端末71は、プッシュ(Push)メッセージ(端末53に命令して、PSドメイン76を起動するための情報を運ぶ)を作成し、したがって、端末74は、情報から、PSドメイン76を起動するオペレーションが現在実行される必要があることを知ることができる。かつ、サービス起動センター72のアドレスがプッシュメッセージ内に追加される。次いで、端末71は、作成されたプッシュメッセージを、サービス起動センター72に送信する。
【0137】
ここで、サービス起動センター72は、専用サーバ又は一般的なサービスサーバである。サービス起動センター72が専用サーバであるとき、端末71は、特別なサービスリクエストメッセージを送信する。サービス起動センター72が一般的なサービスサーバであるとき、端末71によるサービスの開始を、サービスリクエストとして同時に取り扱うことができる。即ち、端末71は、特別なサービスリクエストメッセージを必ずしも送信することなく、次のフローに自動的に入ることができる。
【0138】
本実施例では、プッシュメッセージは、アプリケーション識別子(app-id)の値を使用して、現在プッシュメッセージが反対側の端末に命令して、PSドメイン76を起動するためのメッセージであることを示すことができる。
【0139】
702:
サービス起動センター72はPI(PUSH Initiator)として動作し、かつ、プッシュメッセージを、PPG(Push Proxy Gateway)を介して端末74に送信する。
【0140】
703:
端末74は、プッシュメッセージを解析し、かつ、現在プッシュメッセージが、現在の端末にリクエストして、PSドメイン76を起動するためのメッセージであることを知る。フローは704に移る。
【0141】
704:
端末74は、パケット交換ドメイン76(例えば、GGSN)に、PDP起動リクエストを開始し、PDP及びパケット交換ドメイン76を起動する。
【0142】
その後、端末Bは、CSCFを用いた登録を開始し続けることができ、かつ、IMSサービスのフローに入る。
【0143】
上記から分かるように、本発明の実施例による方法を用いて、端末71は、プッシュメッセージ(端末74に命令して、PSドメイン76を起動する)を送信することができ、かつ、端末74は、命令に従ってPSドメイン76を起動するオペレーションをトリガすることができ、したがって、端末74はPSドメイン76を受動的に起動することができる。
【実施例7】
【0144】
本実施例では、PSドメインを受動的に又は逆に起動するための方法が詳細に説明され、第1端末及び第2端末が同一ドメイン(以降、「第1のPSドメイン」と称する)に現在は入り、かつ、第1端末が第2端末に命令して、他のPSドメイン(以降、「第2のPSドメイン」と称する)を起動することを例にとる。
【0145】
ある端末のネットワークモードは、PSドメインへのアクセスのために、少なくとも2つのアプローチをサポートすると仮定され、例えば、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)及びWIFI(Wireless Fidelity)の機能をサポートする。端末は、現在は、WIFIを介してIMSネットワーク内に存在する。次いで、端末は、VoIPサービスをリクエストするセッション招待(Invite)(招待リクエストメッセージ)を受信する。しかし、WIFIネットワークにおける音声がインターネット上に直接転送されるので、QoSが十分に保証されない。このとき、サービスはWCDMAを介して提供される。したがって、受信した招待リクエストメッセージに従って、端末は、WCDMAのPSドメインを受動的に起動することができ、かつ、WCDMA上のIMSに登録し、それによって、後続の呼機能を実行する。特定のフローが図8に示される。図8に示されるように、フロー(端末81及び端末84が同一PSドメインに現在は入り、かつ、端末81が端末84に命令して、第2のPSドメインを起動する)は次の通りである。
【0146】
801:
端末81は、端末84へのセッション招待(Invite)リクエストを、現在PSドメインを介してIMS/SIPにおけるシグナリングの方法で開始する。起動されるPSドメイン(第2のPSドメイン)に関する情報は、セッション招待リクエストで運ばれ、端末84にリクエストして、第2のPSドメインを起動する。
【0147】
この実施例では、セッション招待リクエストは、セッション招待リクエストメッセージ(招待リクエストメッセージ)であり得るが、これに限定されない。それが招待リクエストメッセージであるとき、メッセージは、PSドメインにおける接続パラメータに関する情報を運ぶことができる(接続パラメータに関する要求)。例えば、次のフォーマットで、招待リクエストメッセージを使用することができる。
【0148】
INVITE sip:bob@biloxi.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bK776asdhds
Max-Forwards: 70
To: Bob <sip:bob@biloxi.com>
From: Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Require-Access: WLAN //WLANネットワークにおけるPSドメインにアクセスするためのリクエスト
Call-ID: a84b4c76e66710@pc33.atlanta.com
CSeq: 314159 INVITE
Contact: <sip:alice@pc33.atlanta.com>
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 147

v=0
o=UserA 2890844526 2890844526 IN IP4 atlanta.com
s=Session SDP
c=IN IP4 100.101.102.103
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
【0149】
上記の招待リクエストから分かるように、アクセスアプローチに対するその要求は、「Require-Access: WLAN」(リクエストの受信器が新規のWLAN PSドメインを起動するプロセスを開始する)で示されている。
【0150】
802:
セッション招待リクエストを受信した後、端末84は、端末81にリクエスト確認応答メッセージ(200OKであり得るが、これに限定されない。)を返し、招待リクエストメッセージに返信及び確認応答する。
【0151】
リクエスト確認応答メッセージが200OKであることを例にとれば、200OKのメッセージは次のフォーマットである。
【0152】
SIP/2.0 200 OK
Via: SIP/2.0/UDP
server10.biloxi.com;branch=z9hG4bKnashds8;received=192.0.2.3
Via: SIP/2.0/UDP
bigbox3.site3.atlanta.com;branch=z9hG4bK77ef4c2312983.1;received=192.0.2.2
Via: SIP/2.0/UDP
pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bK776asdhds ;received=192.0.2.1
To: Bob <sip:bob@biloxi.com>;tag=a6c85cf
From: Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Support-Access: WLAN
Call-ID: a84b4c76e66710@pc33.atlanta.com
CSeq: 314159 INVITE
Contact: <sip:bob@192.0.2.4>
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 147

v=0
o=UserB 2890844527 2890844527 IN IP4 biloxi.com
s=Session SDP
c=IN IP4 110.111.112.113
t=0 0
m=audio 3456 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
【0153】
リクエスト確認応答メッセージ(200OK)から分かるように、端末84(セッション招待を受信する)は、WLANアクセスアプローチをサポートし、かつ、サポートアクセスパラメータでWLANへのサポート(Support-Access: WLAN)を示している。
【0154】
803:
端末84からリクエスト確認応答メッセージを受信した後、端末81は、確認応答(200OKであり得るが、これに限定されない。)を端末82に返す。
【0155】
確認応答がACKであるとき、ACKは次のフォーマットである。
【0156】
ACK sip:bob@192.0.2.4 SIP/2.0
Via:SIP/2.0/UDP pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bknashds0
Max-Forwards:70
To:Bob <sip:bob@biloxi.com>;tag=a6c85cf
From:Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Call-ID:a84b4c76e66710
CSeq:314159 ACK
content-Length:0
【0157】
804:
第2のPSドメイン(WLANのPSドメイン)へのアクセスをリクエストするセッション招待を受信した後、端末84は、WLANアクセスネットワーク(WLAN−AN)85と相互作用し、かつ、ANへのWLANアクセスのオペレーションを実行する。
【0158】
805:
端末84は、WLAN AN85へのアクセスを達成し、次いで、コアネットワークとの相互作用を達成する。次いで、端末84は、WLANアクセスネットワーク83を介して、要求された第2のPSドメイン(WLANのPSドメイン)にアクセスし、WLANのPSドメインとの接続を設定する。したがって、端末84は、WLANのPSドメインにログインし、かつ、WLAN PSドメインオンライン状態に入る。
【0159】
806:
WLANのPSドメインにアクセスした後、現在サービス要求に従って、現在要求されるサービスがIMSサービスである場合、端末84は、PSドメイン(WLANを用いて設定される)を介してIMS82と相互作用し、かつ、IMSドメインに登録することをさらに実行することができる。
【0160】
807:
IMSドメインに登録を完了した後、端末84は、IMSドメインにログインし、かつ、WLANを介してPSドメインでオンラインを保つ。
【0161】
808:
上記したオペレーションを完了した後、端末84及び端末81は、既存のPSドメインのリソース手段によって、関連する通信及びアプリケーションインタラクションを実行することができる。
【0162】
上記したフローを用いて、プロセス(PSドメイン接続における接続のアプリケーション層メッセージが、他のPSドメインにおける接続を設定/起動するために使用される)を実行することができる。このプロセス中、IMS/SIPにおけるINVITEリクエストを使用して、アクセスアプローチを設定するプロセスを完了する。実際に、特定の実施例では、上記を参照して、他のアプローチ(例えば、RTSP及びRSVPのプロトコル)を使用することができる。
【0163】
この解決策では、802及び803は804の前に発生する。即ち、実際の起動プロセスは、端末84がアプリケーション層との相互作用を完了した後にだけ実行される。しかし、特定の実施例のため、804及び805で第2のPSドメインを起動するステップが、802及び803の前に発生することもできる。換言すれば、いったんリクエストが反対側の端末によって示されると、PSドメインを起動するための対応するオペレーションがはじめに実行され、次いで、現在の端末がリクエストをサポートする場合に、802及び803が実行される。リクエスト確認応答メッセージ(例えば、200OK)は、変更された結果に確認応答するために使用される。さらに、起動及び確認応答のステップは同時に実行することができ、特定の順序を特定の実施例によって特に決定することができる。
【0164】
上記から分かるように、本発明の本実施例による技術的な解決策を用いて、端末84は、第2のPSドメインを受動的に起動することができ、したがって、端末81及び端末84が新規に起動された第2のPSドメインで、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することが可能である。
【実施例8】
【0165】
本実施例では、PSドメインのパラメータを受動的に又は逆に変更するための方法が詳細に説明され、第1端末及び第2端末が同一ドメインに現在入り、かつ、サービス変化によって、第2端末に命令して、PSドメイン(第2端末が位置する)のパラメータ又は設定を変更するように、第1端末が要求されることを例にとる。
【0166】
現在サービスの両方の端末は、同一PSドメインで、PSドメインベースのサービスを実行することが仮定される(便宜上、現在サービスはIMSサービスであると仮定することができる)。現在ネットワークQoS(Quality of Service)パラメータは、バックグラウンド(Background)(サービス遅延への感度は現在は最小であることを示す)である。現在シナリオでは、シグナリング相互作用プロセスは、2端末間のサービスに対する要求に従って、IMS/SIP(Session Initiation Protocol)メカニズムで実行することができる。現在サービス要求が変化する場合(例えば、VoIP(Voice over IP)又はV2oIP(Voice & Video over IP)などのサービスが現在要求される場合)、バックグラウンドのQoSは適していない。したがって、PDPのQoSが適用されるか、又は、第2のPDPが設定される。このとき、被呼端末又は呼参加者のどちらかの端末は、IMS/SIPにおけるシグナリングの方法(例えば、セッション招待の方法などであるが、これに限定されない。)で、第2のPDP(packet data protocol)プロセスを開始することができる。したがって、PSドメインのパラメータは、サービスのより良好な提供のために調整することができる。特定のフローが図9に示されている。図9に示されたように、フローは次の通りである。
【0167】
901:
端末91は、現在PSドメインを介して、IMS/SIPにおけるシグナリングの方法で、端末92へのセッション招待リクエストメッセージ(PSドメインの接続パラメータを調整するために、端末92にリクエストする。)を開始する。
【0168】
本実施例では、セッション招待リクエストは、セッション招待リクエストメッセージ(招待リクエストメッセージ)であり得るが、これに限定されない。それが招待リクエストメッセージであるとき、PSドメインの接続パラメータに関する情報(接続パラメータに対する要求)を運ぶことができる。例えば、次のフォーマットで、招待リクエストメッセージを使用することができる。
【0169】
INVITE sip:bob@biloxi.com SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bK776asdhds
Max-Forwards: 70
To: Bob <sip:bob@biloxi.com>
From: Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Call-ID: a84b4c76e66710@pc33.atlanta.com
Require-Qos: Streaming //ストリーミングのQoSに対する要求が示されている。
CSeq: 314159 INVITE
Contact: <sip:alice@pc33.atlanta.com>
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 147

v=0
o=UserA 2890844526 2890844526 IN IP4 atlanta.com
s=Session SDP
c=IN IP4 100.101.102.103
t=0 0
m=audio 49172 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
【0170】
上記の招待リクエストメッセージから分かるように、Require-Qosのパラメータでは、ストリーミング(Streaming)のQoSに対する要求が示され、かつ、招待リクエストメッセージを受信する端末92が変更を行うことも要求される。
【0171】
902:
セッション招待リクエストメッセージを受信した後、端末92は、端末91にリクエスト確認応答メッセージ(200OKであり得るが、これに限定されない。)を返し、招待リクエストメッセージに返信及び確認応答する。
【0172】
リクエスト応答が200OKであることを例にとれば、200OKの応答は次のフォーマットである。
【0173】
SIP/2.0 200 OK
Via: SIP/2.0/UDP server10.biloxi.com;branch=z9hG4bKnashds8;received=192.0.2.3
Via: SIP/2.0/UDP bigbox3.site3.atlanta.com;branch=z9hG4bK77ef4c2312983.1;received=192.0.2.2
Via: SIP/2.0/UDP pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bK776asdhds ;received=192.0.2.1
To: Bob <sip:bob@biloxi.com>;tag=a6c85cf
From: Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Call-ID: a84b4c76e66710@pc33.atlanta.com
Support-QoS: Streaming //端末92がQoSパラメータをストリーミングに変更することを示している。
CSeq: 314159 INVITE
Contact: <sip:bob@192.0.2.4>
Content-Type: application/sdp
Content-Length: 147

v=0
o=UserB 2890844527 2890844527 IN IP4 biloxi.com
s=Session SDP
c=IN IP4 110.111.112.113
t=0 0
m=audio 3456 RTP/AVP 0
a=rtpmap:0 PCMU/8000
【0174】
上記したリクエスト確認応答メッセージ(200OK)では、Support-QoS: Streamingのパラメータは、端末92が、セッション招待リクエストに従って、最初のバックグラウンドからストリーミングに、QoSパラメータを変更することを示している。
【0175】
903:
リクエスト確認応答メッセージを受信した後、端末91は、端末92に他の確認応答(ACKであり得るが、これに限定されない。)を返す。
【0176】
確認応答がACKであるとき、ACKは次のフォーマットである。
【0177】
ACK sip:bob@192.0.2.4 SIP/2.0
Via:SIP/2.0/UDP pc33.atlanta.com;branch=z9hG4bknashds0
Max-Forwards:70
To:Bob <sip:bob@biloxi.com>;tag=a6c85cf
From:Alice <sip:alice@atlanta.com>;tag=1928301774
Call-ID:a84b4c76e66710
CSeq:314159 ACK
content-Length:0
【0178】
904:
PSドメインのパラメータを変更するためにリクエストするためのセッション招待リクエストメッセージを受信した後、端末92は、アクセスネットワーク93と相互作用して、リクエストに従ってPSドメインのパラメータを変更するオペレーションを実行する。
【0179】
905:
PSドメインのパラメータを変更するオペレーションの完了後、端末92及び端末91は、既存のPSドメインにおけるリソース手段によって、関連する通信及びアプリケーション相互作用を実行することができる。
【0180】
一般に、アプリケーション層のPS接続パラメータは、上記したフローを用いて変更することができる。フローのプロセスは、異なって実施することができる。例えば、SIP INVITE方法が本実施例で使用される。しかし、他のSIP方法(例えば、NOTIFY)も使用することができる。そのように、上記した解決策に基づき、他のIPベースのアプリケーション層プロトコル(例えば、RTSP(Real Time Streaming Protocol)及びRSVP(Resource Reservation Protocol))も使用することができる。
【0181】
さらに、本実施例では、902及び903が904の前に発生する。即ち、実際の変更プロセスは、アプリケーション層との相互作用が達成された後にだけ実行される。しかし、特定の実施例のため、904での変更ステップは、902及び903の前に発生することもできる。換言すれば、いったんリクエストが反対側の端末によって示されると、変更がはじめに行われ、次いで、902及び903が実行される(現在の端末がリクエストをサポートする場合)。メッセージ(例えば、200OK)は、変更された結果を確認応答するために使用される。さらに、変更及び確認応答のステップを同時に実行することができる。
【0182】
以下に与えられた説明は、904の通常フローで、端末92がPSドメインのパラメータを変更する方法に関する。図10に示されたように、フローは次の通りである。
【0183】
1001:
端末92は、SGSN(Serving General Packet Radio Service Supporting Node)12に、変更PDPコンテキストリクエスト(Modify PDP Context Request)メッセージを送信し、変更されるPSドメインパラメータを運び(本実施例では、パラメータはストリーミングのQoSであるように変更される。)、PDPコンテキストを変更することをリクエストする。
【0184】
1002:
SGSN12は、SGSN(Getaway General Packet Radio Service Supporting Node)13に、パケットデータプロトコルコンテキスト更新リクエスト(変更されるPSドメインパラメータ(QoS Negotiated)、及び、可能な限り、TEID(Tunnel Endpoint Identifier)、NSAPI(Network Service Access Point Identifier)、トレースリファレンス(Trace Reference)、トレースタイプ(Trace Type)、トリガ(Trigger)ID、OMC識別子(Operation & Maintenance Center Identity)などのパラメータを運ぶ。)を送信することによって、GGSN13との交渉を実行する。例えば、Update PDP Context Request(TEID, NSAPI, QoS Negotiated, Trace Reference, Trace Type, Trigger ID, OMC Identity)
【0185】
1003:
GGSN13は、QoS交渉を実行し、かつ、SGSN12にPDPコンテキスト更新応答(交渉結果及び理由を運ぶ)を返す(Update PDP Context Response (TEID, QoS Negotiated, Cause)。
【0186】
1004:
応答を受信した後、SGSN12は、UTRAN(Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial Radio Access Network)14を介して端末92にRAB(Radio Access Bearer)を割り当て、RABを変更する。
【0187】
1005:
RAB変更が完了された後、SGSN13は、端末92に変更PDPコンテキストアクセプト(Modify PDP Context Accept)通知を送信し、RAB変更の完了について端末92に通知する。
【0188】
上記から分かるように、本発明の本実施例による技術的な解決策を用いて、端末92は、PSドメイン(端末92が現在位置する)のパラメータを受動的に変更することができ、したがって、端末92及び端末91が変更されたパラメータを用いて、PSドメインで、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開することを可能にする。
【0189】
上記した各実施では、第1端末が第2端末(どのPSドメインにも入っていない(可能な限り、CSドメインに入っている))に命令して、PSドメインを起動し(実施例2,3,4,5及び6のように)、第1端末が第2端末(同一ドメインに現在入っている)に命令して、第2のPSドメインを起動し(実施例7のように)、又は、第1端末が第2端末(同一PSドメインに現在入っている)に命令して、PSドメイン(それらが現在位置する)のパラメータを変更し(実施例8のように)、第1端末が命令において対応する承認情報も運ぶことができ、したがって、第2端末は、受信した命令を送信する端末が、事前合意(pre-agreed)承認方法に従って、命令内の承認情報に従う合法的な端末であるか否かを決定することができる。第2端末は、上記した承認決定が通される場合にだけ、対応するPSドメインプロセスを実行することができる。ここで、承認メカニズムの特定の原理は従来技術から利用可能である。1例は次の通りである。
【0190】
第1端末は、命令において現在の端末のユーザ識別子を運ぶことができる。命令を受信した後、第2端末は、命令を開始する端末が、ユーザ識別子に従う現在の端末に対する合法的なユーザであるか否かを決定することができる(例えば、第2端末は合法的なユーザのグループを作成することができ、かつ、開始する端末が合法的なユーザのグループに入っているか否かに基づいて、ユーザが合法的なユーザであるか否かを決定する。)。命令を開始する端末が合法的なユーザである場合、第2端末は、命令に従って、対応するPSドメインプロセスを実行することができる。そうでなければ、プロセスは実行されない。
【0191】
上記した承認メカニズムの導入は、第2端末のユーザが、違法なユーザによって不当に又は不必要に妨害されるのを効果的に防止することができ、これによって、端末ユーザの利益を効果的に保証し、かつ、ユーザの体験を大いに向上させる。
【0192】
上記した実施例による方法のステップの全て又は一部が関連するハードウェアを命令するプログラムによって実行することができ、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができることを当業者は理解することができる。実行されるとき、プログラムは、次のステップを含むことができる。1)第1端末が第2端末に命令して、パケット交換ドメインの状態を変化させ、パケット交換ドメインの状態を変化させるステップは、パケット交換ドメインを起動するステップ、又は、第2端末が現在位置するパケット交換ドメインのパラメータを変更するステップを具備し、かつ、2)命令を受信した後、第2端末はパケット交換ドメインの状態を変化させる。ここで上述した格納媒体は、例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどを含んでいる。
【実施例9】
【0193】
図11は、本発明の実施例による端末の構成を示した概略図である。図11に示されたように、端末はPSドメインベースのサービスをサポートし、かつ、受信ユニット1101と、パケット交換ドメイン処理ユニット1102とを具備している。
【0194】
受信ユニット1101は、他の端末(例えば、第1端末)からメッセージを受信するように構成されている。メッセージは、PSドメインの状態を変化させるための命令を含んでいる。ここで、PSドメインの状態を変化させるステップは、PSドメインを起動するステップ、又は、PSドメイン(端末が現在位置する)のパラメータを変更するステップを具備している。
【0195】
パケット交換ドメイン処理ユニット1102は、受信ユニット1101によって受信されたPSドメインの状態を変化させるための命令に基づき、パケット交換ドメインの状態を変化させるように構成されている。
【0196】
パケット交換ドメイン処理ユニット1102は、起動処理ユニット11021、及び/又は、パケット交換ドメインパラメータ変更ユニット11022をさらに備えている。
【0197】
起動処理ユニット11021は、受信ユニット1101によって受信されたPSドメインを起動するための命令に基づき、対応するPSドメインを起動するように構成されている。特定の実施例の原理に関しては、実施例1,2,3,4,5,6及び8の説明を参照することができる。
【0198】
パケット交換ドメインパラメータ変更ユニット11022は、受信ユニット1101によって受信された、PSドメイン(端末が現在位置する)のパラメータを変更するための命令に従って、PSドメイン(端末が現在位置する)のパラメータを変更するように構成されている。特定の実施例の原理に関しては、実施例7の説明を参照することができる。
【0199】
上記から分かるように、本発明の実施例による端末のパケット交換ドメイン処理ユニット1102は、受信ユニット1101がPSドメインの状態を変化させるための命令を受信した後に、PSドメインに対して、対応するオペレーションを実行することができる。明らかに、端末はPSドメインの状態の受動的な変化をサポートして、変化状態を有するPSドメインで、PSドメインベースのサービス(例えば、IMSサービス)を展開する。
【0200】
本発明の実施例による端末は、承認ユニット1104をさらに備えてもよい。
【0201】
承認ユニット1104は、命令を送信する端末が、受信ユニット1101によって受信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令で運ばれた承認情報に従う合法的な端末であるか否かを決定するように構成されている。それが合法的な端末である場合、パケット交換ドメイン処理ユニット1102は、パケット交換ドメインの状態を変化するオペレーションを実行するようにトリガされる。そうでなければ、パケット交換ドメイン処理ユニット1103は、パケット交換ドメインの状態を変化させるようにトリガされない。特定の実施例の原理に関しては、実施例8の説明を参照することができる。
【0202】
承認ユニット1104が、第1端末が合法的な端末であるか否かを決定するとき、パケット交換ドメインの状態を変化するオペレーションを実行するように、パケット交換ドメイン処理ユニット1102をトリガするステップの詳細は次の通りである。現在命令が第2端末に命令して、PSドメインを起動する場合(第2端末が他のPSドメインに現在は入っているか否かに拘わらず)、起動処理ユニット11021は、トリガされて、PDP起動リクエストを、リクエストによりPSドメインに開始し、PSドメインを起動するオペレーションをリクエストする。現在命令が第2端末にリクエストして、PSドメイン(端末が現在位置する)の状態を変化させる場合、パケット交換ドメインパラメータ変更ユニット11022は、トリガされて、PSドメインのパラメータを変更するオペレーションを実行する。
【0203】
命令に基づきPSドメインに対するオペレーションを受動的に実行するとき、端末(承認ユニット1104を含む)も、対応する承認プロセスを実行して、第1端末のユーザが合法的であるか否かを決定することができる。それが違法である場合、プロセスは実行されない。明らかに、端末(承認ユニット1104を含む)は、違法なユーザが妨害するのを効果的に防ぐことができ、これによって、端末ユーザの利益を効果的に保証し、かつ、ユーザの体験を大いに向上させる。
【0204】
本発明の実施例による端末は、起動命令ユニット1103をさらに備えてもよい。
【0205】
起動命令ユニット1103は、他の端末(例えば、第1端末)に命令して、PSドメインの状態を変化させるように構成されている。
【0206】
PSドメインの状態を変化する機能に加えて、端末(起動命令ユニット1103をさらに備えた)は、他の端末とPSドメインベースのサービスを実行することが要求されるとき、命令イニシエータとしても動作することができる。起動命令ユニット1103は、現在の端末とPSドメインベースのサービスを実行するため、他の端末に命令して、PSドメインの状態を変化させる。
【0207】
本発明の本実施例による端末はハードウェアの形態又はソフトウェアファンクションモジュールで実行することができることに注意しなければならない。本発明の実施例によるデバイスは、別々の製品として販売又は使用することができ、又は、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。
【実施例10】
【0208】
図12は、本発明の実施例によるサービス起動センターの構成を示した概略図である。図12に示すように、サービス起動センターは、起動命令受信ユニット1201と、起動命令回送ユニット1202とを備えている。
【0209】
起動命令受信ユニット1201は、PSドメインを起動するための命令を、第1端末から受信するように構成されている。
【0210】
起動命令回送ユニット1202は、起動命令受信ユニット1201によって受信されたPSドメインを起動するための命令を、第2端末に回送するように構成され、したがって、第2端末は、命令に従ってPSドメインを起動することができる。
【0211】
特定の通信ネットワークでは、本発明の実施例によるサービス起動センターは、ショートメッセージセンターと接続することができる。即ち、ショートメッセージセンターは、付加価値サービスサーバとしてサービス起動センターを扱うことができ、かつ、サービス起動センターにソース転送アドレス(OOAであり得るが、これに限定されない。)を与えることができる。端末は、ショートメッセージが第1端末の転送アドレスに従うサービス起動センターからのものであることを決定することができ、かつ、対応するプロセスを実行することができる。
【0212】
上記から分かるように、本発明の実施例によるサービス起動交換センターは、PSドメインを起動するための命令を回送することによって、端末に命令して、PSドメインを起動することができ、したがって、端末は、命令に従ってPSドメインを受動的に起動して、PSドメインベースのサービスを展開することができる。
【0213】
本発明の本実施例によるサービス起動センターはハードウェアの形態又はソフトウェアファンクションモジュールで実行することができることに注意しなければならない。本発明の実施例によるデバイスは、別々の製品として販売又は使用することができ、又は、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。
【実施例11】
【0214】
図13は、本発明の実施例による移動交換センターの構成を示した概略図である。図13に示されたように、移動交換センターは、起動命令受信ユニット1301と、解析ユニット1302と、カプセル化ユニット1303と、送信ユニット1304とを備えている。
【0215】
起動命令受信ユニット1301は、第1端末からDTMFメッセージを受信するように構成されている。
【0216】
解析ユニット1302は、起動命令受信ユニット1301によって受信されたDTMFメッセージを解析するように構成されている。
【0217】
カプセル化ユニット1303は、解析ユニット1302が、解析から、DTMFメッセージが第2端末に命令して、PSドメインを起動するのに使用されることを知るとき、DTMFメッセージ内に情報をシグナリングメッセージ(例えば、ファシリティメッセージ)として、カプセル化するように構成されている。
【0218】
送信ユニット1304は、カプセル化ユニット1303におけるカプセル化から得られるシグナリングメッセージを、第2端末に送信するように構成されている。
【0219】
上記から分かるように、本発明の本実施例による移動交換センターは、PSドメインの起動を命令するための受信したDTMFメッセージを、シグナリングメッセージに再カプセル化することができる。このような方法で、端末は、PSドメインを起動するように命令することができ、したがって、端末は、命令に従ってPSドメインを受動的に起動して、PSドメインベースのサービスを展開することができる。かつ、端末による命令の受領が現在サービス(特に、CSセッション)に障害(例えば、音声ミキシング)をもたらす問題点を回避することができる。
【0220】
本発明の本実施例による移動交換センターは、ハードウェアの形態又はソフトウェアファンクションモジュールで実行することができることに注意しなければならない。本発明の実施例によるデバイスは、別々の製品として販売又は使用することができ、又は、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。
【0221】
先の説明は、本発明の実施例によるパケット交換ドメインの状態を変化させるための方法、端末及びネットワークデバイスを単に説明し、かつ、実施例の原理及び実装は、特定例を示す目的でこれに関連して記載されている。上記した実施例は、本発明の実施例による方法及び原理の理解を促進するためだけに記載されている。本発明による解決策の範囲内で、当業者によって実施することができる変形例及び代替例は、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0222】
21 端末
22 中間IMSエンティティ
23 中間CSエンティティ
24 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケット交換ドメインの状態を変化させる方法であって、
パケット交換ドメインの状態を変化させるために、第1端末から送信された命令を受信するステップと、
前記命令に従って、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップと
を具備し、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップは、
前記パケット交換ドメインを起動させるステップ、又は、
第2端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するステップ
を具備すること特徴とするパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項2】
前記命令は、承認情報を運び、かつ、
前記方法は、
前記承認情報を取得するステップと、
前記第1端末が前記承認情報に従う合法的な端末であると決定される場合、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項3】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが前記パケット交換ドメインを起動するとき、前記命令を受信した後、かつ、前記パケット交換ドメインを起動する前に、
前記方法は、
前記第2端末が前記パケット交換ドメインをサポートし、かつ、前記第2端末が位置するネットワークが前記パケット交換ドメインの起動をサポートすると決定される場合、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップと、
前記第2端末が前記パケット交換ドメインをサポートし、かつ、前記パケット交換ドメインの起動に同意し、かつ、前記第2端末が位置する前記ネットワークが前記パケット交換ドメインの起動をサポートすると決定される場合、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項4】
前記第2端末によって、
前記第2端末が前記パケット交換ドメインをサポートするか否か、及び、前記第2端末が位置する前記ネットワークが前記パケット交換ドメインの起動をサポートするか否かに関する情報、又は、
前記第2端末が前記パケット交換ドメインをサポートし、かつ、前記パケット交換ドメインの起動に合意するか否か、及び、前記第2端末が位置する前記ネットワークが前記パケット交換ドメインの起動をサポートするか否かに関する情報
を含む応答メッセージを、前記第1端末に返すステップ
をさらに具備することを特徴とする請求項3に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項5】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが前記パケット交換ドメインを起動するとき、前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
前記第1端末から送信された、前記第2端末にリクエストして、前記パケット交換ドメインを起動するためのサービス識別子を運ぶデュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項6】
前記第1端末から送信された前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージの受信ステップは、
通信ネットワークを介して、前記第1端末から送信された前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを受信するステップ
を具備し、
前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージは、前記通信ネットワークを介して、前記第2端末に直接回送され、又は、
前記デュアルトーンマルチフリーケンシーが前記第2端末に命令して、前記パケット交換ドメインを起動するために使用されるとき、前記デュアルトーンマルチフリーケンシーは、前記通信ネットワークによってシグナリングメッセージ内にカプセル化された後、前記第2端末に送信されることを特徴とする請求項5に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項7】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが、前記パケット交換ドメインを起動するとき、前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
前記第1端末から送信された、前記第2端末にリクエストして、前記パケット交換ドメインを起動するためのサービス識別子を運ぶショートメッセージを受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項8】
前記第1端末から送信された前記ショートメッセージの受信ステップは、
サービス起動センターを介して、前記第1端末から送信された、前記サービス起動センターの前記アドレスを運ぶ前記ショートメッセージを受信するステップ
を具備し、
前記命令を受信し、かつ、前記パケット交換ドメインを起動した後、前記方法は、
前記ショートメッセージが、前記ショートメッセージで運ばれた前記サービス起動センターの前記アドレスに従う前記サービス起動センターからのものであることが決定される場合、前記パケット交換ドメインを起動するステップ
をさらに具備することを特徴とする請求項7に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項9】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが前記パケット交換ドメインを起動するとき、
前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
前記第1端末から送信された、前記第2端末にリクエストして、前記パケット交換ドメインを起動するためのサービス識別子を運ぶ呼設定メッセージを受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項10】
前記呼設定メッセージで運ばれた前記サービス識別子は、前記呼設定メッセージのユーザ間フィールド内に実装されることを特徴とする請求項9に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項11】
前記設定メッセージを受信した後、前記方法は、
切断命令を前記第1端末に送信して、前記第1端末に命令して、前記第2端末との接続を切断するオペレーションを実行するステップ
をさらに具備する特徴とする請求項9に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項12】
前記切断命令は、前記第2端末が前記呼設定メッセージを正しく受信したか否かを示す情報をさらに運ぶことを特徴とする請求項11に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項13】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが前記パケット交換ドメインを起動するとき、
前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
前記第2端末によって、前記第1端末から送信された、前記第2端末にリクエストして、前記パケット交換ドメインを起動するためのサービス識別子を運ぶプッシュメッセージを受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項14】
前記プッシュメッセージで運ばれた前記サービス識別子は、前記プッシュメッセージ内のアプリケーション識別子の所定値を用いて識別されることを特徴とする請求項13に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項15】
前記第1端末及び前記第2端末が第1パケットドメインに現在は入り、かつ、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが第2パケットドメインを起動するとき、前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
前記第1パケット交換ドメインを介して、前記第1端末から送信された前記第2パケット交換ドメインを起動するための命令を受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項16】
前記第2パケット交換ドメインを起動するための前記命令は、セッション招待リクエストメッセージを介して、送信されることを特徴とする請求項15に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項17】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップが、前記第2端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するとき、前記第1端末から送信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令の受信ステップは、
現在起動されたパケット交換ドメインを介して前記第1端末から送信された、前記第2端末が現在位置する前記パケット交換ドメインの前記パラメータを変更するための命令を受信するステップ
を具備することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項18】
前記命令に従って前記パケット交換ドメインの前記パラメータを変更した後、前記方法は、
前記変更結果を運ぶ変更応答を、前記第1端末に送信するステップ
をさらに具備することを特徴とする請求項17項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項19】
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令は、セッション招待リクエストメッセージを介して送信されることを特徴とする請求項17項に記載のパケット交換ドメインの状態を変化させる方法。
【請求項20】
端末であって、
第1端末から送信されたパケット交換ドメインの状態を変化させるための命令を受信するように構成された受信ユニットと、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令に従って、前記端末の前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるように構成されたパケット交換ドメイン処理ユニットと
を具備し、
前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるステップは、
前記パケット交換ドメインを起動させるステップ、又は、
前記端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するステップ
を具備すること特徴とする端末。
【請求項21】
前記パケット交換ドメイン処理ユニットは、
前記受信ユニットによって受信された前記パケット交換ドメインを起動するための前記命令に従って、前記パケット交換ドメインを起動するように構成された起動処理ユニット、及び/又は、
前記受信ユニットによって受信された、前記端末が現在位置する前記パケット交換ドメインの前記パラメータを変更するため、前記命令に従って、前記端末が現在位置する前記パケット交換ドメインのパラメータを変更するように構成されたパケット交換ドメインパラメータ変更ユニット
を具備することを特徴とする請求項20に記載の端末。
【請求項22】
前記受信ユニットによって受信された前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるための前記命令で運ばれた承認情報に従って、前記第1端末が合法端末であるか否かを決定し、かつ、
前記第1端末が合法端末であると決定される場合、前記パケット交換ドメインの前記状態を変化させるために、前記パケット交換ドメイン処理ユニットをトリガするように構成された承認ユニット
をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の端末。
【請求項23】
前記パケット交換ドメインを起動し、かつ/又は、前記端末が現在位置する前記パケット交換ドメインの前記パラメータを変更するための前記命令を、前記第1端末に送信するように構成された起動命令ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の端末。
【請求項24】
サービス起動センターであって、
第1端末から、パケット交換ドメインを起動するための命令を受信するように構成された起動命令受信ユニットと、
第2端末に、前記パケット交換ドメインを起動するための前記命令を回送するように構成された起動命令回送ユニットと
を具備することを特徴とするサービス起動センター。
【請求項25】
移動交換センターであって、
第1端末から、デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを受信するように構成された起動命令受信ユニットと、
前記起動命令受信ユニットによって受信された前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを解析するよう構成された解析ユニットと、
前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージを使用して、第2端末に命令して、パケット交換ドメインを起動することを、前記解析ユニットが解析から知ったとき、シグナリングメッセージとして、前記デュアルトーンマルチフリーケンシーメッセージ内の情報をカプセル化するよう構成されたカプセル化ユニットと、
前記カプセル化ユニットでの前記カプセル化から得られた前記シグナリングメッセージを、前記第2端末に送信するように構成された送信ユニットと
を具備することを特徴とする移動交換センター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2010−515311(P2010−515311A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543338(P2009−543338)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【国際出願番号】PCT/CN2008/070379
【国際公開番号】WO2008/119278
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】