説明

パッケージされた清浄化組成物濃縮物および清浄化組成物を形成するシステム

清浄化組成物濃縮物を収容する容器、および清浄化組成物濃縮物を含むパッケージされた清浄化組成物濃縮物。清浄化組成物濃縮物は、その重量を基準にして少なくとも約1重量%の固形分を有する。清浄化組成物濃縮物は、界面活性剤成分、分散剤成分、およびシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つを含む。用途組成物を形成する方法も提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージされた清浄化組成物濃縮物、および清浄化組成物を形成する方法に関する。本発明の清浄化組成物は、基材上の濃縮物の形態で、又は基材のない濃縮物の形態で提供され得る。本発明の清浄化組成物濃縮物は、基材とともに又は基材なしで容器内に提供され得る。本発明の清浄化組成物濃縮物は硬い表面、例えばガラス、タイル、調理台等の清浄化に用いるための用途組成物を提供するために水と混合され得る。本発明の清浄化組成物は硬水と認められ得る水を許容し得る。
【背景技術】
【0002】
ガラス洗浄剤はすぐに使用できる形態で入手できることが多い。消費者はガラス洗浄剤、例えばウィンドウ・クリーナーを購入し、そしてそのガラス洗浄剤をガラスの表面に直接利用し得る。ガラス洗浄剤がすぐ利用できる形態で提供される理由はすぐ利用できる状態にあるガラス洗浄剤内に存在する水の硬度を制御するためである。水の硬度はアニオン界面活性剤の沈殿を引き起こす傾向がある。ガラス洗浄剤はかなり多くの割合の水を含むので、ガラス洗浄剤に存在するアニオン界面活性剤の沈殿を避けるために、ガラス洗浄剤に配合するために脱イオンされた水が用いられることが多い。
ガラス洗浄剤組成物の典型的な開示としては、メイル等の米国特許第6420326号、マスターズ等の米国特許第5534198号、カミングスの米国特許第5750482号、スボボダの米国特許第5798324号、およびニューミラーの米国特許第5849681号が挙げられる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明によりパッケージされた清浄化組成物濃縮物が提供される。本発明のパッケージ清浄化組成物濃縮物は清浄化組成物濃縮物を収容する容器および清浄化組成物濃縮物を含む。本発明の清浄化組成物濃縮物は少なくとも約1重量%の固形分を有する。本発明の清浄化組成物濃縮物は界面活性剤成分、分散剤成分、およびシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つを含む。
【0004】
本発明により清浄化組成物を形成する方法が提供される。本発明の方法は大まかに用途組成物を形成するために清浄化組成物濃縮物と希釈水とを混合することを含む。希釈水が硬水であれば、清浄化組成物濃縮物は水の硬度に対処するために提供され得る。1つの方法において、清浄化組成物濃縮物を収容する容器が水溶性膜又は水分散性膜として提供され得て、パッケージされた清浄化組成物が提供され得る。
【0005】
もう1つの態様において、スプレー瓶の首に複数の貯蔵カートリッジが設置されてなり得て、該複数の貯蔵カートリッジが清浄化組成物濃縮物の各々を収容する複数の貯留体を含み、そして方法は清浄化組成物濃縮物がスプレー瓶内の希釈水と混合するように貯留体の1つに穴を開けることを含み得る。もう1つの態様において、本発明の清浄化組成物濃縮物は基材上で提供され得て、そして清浄化組成物濃縮物を含有する基材は希釈水と混合され得る。清浄化組成物濃縮物を含有する基材はスプレー瓶に供給され得る。基材はスプレー瓶浸漬管上を滑るためのスリーブとして提供される。清浄化組成物を用いるためのもう1つの方法は、濃縮物と希釈水とが約1:1〜約1:1000の重量比(濃縮物:希釈水)で清浄化組成物濃縮物と希釈水とを混合することを含み得てそしてバッチ工程又は連続工程で提供され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の清浄化組成物は洗浄剤組成物と呼ばれ得てそして濃縮洗浄剤組成物の形態で又はすぐに使用できる洗浄剤組成物として提供され得る。濃縮洗浄剤組成物は濃縮物と呼ばれ得て、そしてすぐに使用できる洗浄剤組成物又は用途組成物を提供するために希釈され得る。すぐに使用できる洗浄剤組成物は、それが表面の清浄化をもたらすために用いられることを意図されている組成物であるときに用途組成物と呼ばれ得る。さらに、すぐに使用できる洗浄剤組成物は表面を清浄化するために用いられることを意図される用途組成物を提供するためにさらに希釈され得る。ガラス洗浄剤の場合、すぐに使用できる組成物は用途組成物であり得てそしてさらなる希釈なしで表面に直接適用され得る。特定の硬い表面、例えば調理台又は床の清浄化のとき、すぐに使用できる組成物を希釈し(例えば、すぐに使用できる組成物の一部を水のバケットの中に入れて)そしてその結果得られる用途組成物で硬い表面を清浄化することが望ましくあり得る。
【0007】
本発明の清浄化組成物は小売業者、営利の末端消費者、又は非営利の末端消費者への出荷用の濃縮物として提供され得る。小売業者又は営利の末端消費者は低濃度の濃縮洗浄剤組成物又はすぐに使用できる洗浄剤組成物を提供するために濃縮物を希釈し得る。小売業者は低濃度の濃縮洗浄剤組成物又はすぐに使用できる洗浄剤組成物を容器に入れて消費者に販売し得る。ガラス洗浄剤の場合、小売業者はすぐに使用できる形態でガラス洗浄剤を提供するために濃縮物を希釈し、次いで消費者への販売用にガラス洗浄剤をパッケージし得る。営利の末端消費者、例えば、車洗浄施設および清掃業務の業者はすぐに使用できる組成物を得るために濃縮物を希釈し、次いでそれらの清浄化業務にすぐに使用できる組成物を用い得る。非営利の末端消費者は濃縮物を購入しそしてすぐに使用できる組成物を形成するか又はすぐに使用できる組成物を購入し得る。
【0008】
濃縮物として清浄化組成物を供給することにより、濃縮物は希釈する場所又は会場で入手可能な水で希釈し得る。水の硬度のレベルはある場所から他の場所で変わり得るということが確認された。従って、濃縮物は、望ましいすぐに使用できる組成物又は用途組成物を提供する一方で希釈する場所又は会場に依存して変化する硬度の量を有する水を用いて希釈され得るように配合され得る。
【0009】
一般に、水の硬度は水中に存在し得るカルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、および他の多価金属カチオンの存在を示していて、水の硬度の水準は市町村毎に変わり得るということが理解される。水の硬度の水準変動が起こり得るので、濃縮洗浄剤組成物は水を軟化させるか又は水から硬度を除く必要がなくて異なる場所で見出される異なる水の硬度の水準を処理するため配合され得る。高固形物含有水は200ppmを上回って全溶解固形物(TDS)含量を有する水であるとみなされ得る。特定の場所では、用水が400ppmを上回って、そしてさらに800ppmを上回って全溶解固形物含量を含み得る。水の硬度は単位“グレイン(grain)”によって特性化され、1グレインの水の硬度はCaCOで表される17.1ppmの硬度に相当する。硬水は少なくとも1グレイン硬度を有する水として特性化され得る。通常は少なくとも5グレイン硬度、少なくとも10グレイン硬度、又は少なくとも20グレイン硬度を有する硬水が入手可能である。
【0010】
水中の硬度はアニオン界面活性剤の沈殿を引き起こし得る。目で見える沈殿は視角の倍率又は増進なくて肉眼によって観察され得る沈殿の形成を示す。本発明の清浄化組成物において、アニオン界面活性剤成分を保護するために、分散剤とシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つとを含む水の硬度の抗沈殿剤混合物が提供され得る。本発明の清浄化組成物は通常の清浄化組成物で見られる追加的な界面活性剤および他の成分を含み得る。
【0011】
図1を参照すると、パッケージされた清浄化組成物濃縮物は10にて示されている。清浄化組成物濃縮物10は膜12と膜12内に供給された清浄化組成物濃縮物14とを含む。膜12は水溶性膜又は非水溶性膜であり得る。非水溶性膜の場合、膜は清浄化組成物濃縮物14を放出するために引き裂かれるか又は切断され得る。次いで、清浄化組成物濃縮物14は多量の水の中に導入され得る。例えば、清浄化組成物14は容器中に注がれそして水と混合され得る。膜12が水溶性膜(又は水分散性膜)であるとき、パッケージされた清浄化組成物濃縮物10は多量の水中に導入され得てそして、時間と共に膜12が溶解、分解又は分散し、そして清浄化組成物濃縮物14は水と接触する。
【0012】
膜12はそれが清浄化組成物濃縮物14を入れるか又は含有するように提供される。膜12は、折り目16を有して提供され得て、そして端部18に沿ってヒートシール又は接着剤シールを有して提供され得る。当然のことながら、パッケージされた清浄化濃縮物10は折り目なしで提供され得てそして端部はすべて熱シールされるか又は接着剤でシールされ得る。
清浄化組成物濃縮物を収容するか含有するために用いられ得る非水溶性膜は包装産業界で通常用いられる膜を含む。用いられ得る典型的な膜として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリエステル、およびポリアミドが挙げられる。
【0013】
用いられ得る水溶性(又は水分散性)膜は水溶性ポリマー、例えばこの参照によりこの開示に含まれるダビッドソン(Davidson)とシッティグ(Sittig)の「水可溶性樹脂 ファン ノストランド ラインホルト社(Van Nostrand Reinhold Company)、ニューヨーク(1968年)」に記載のそれらポリマーから得られる膜を含む。水溶性ポリマーは適した特性、例えば機械操作を可能とするために強度および可撓性を有し得る。典型的な水溶性ポリマーとして、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル、ポリエチレンオキシド、でんぷん、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸、ポリ無水マレイン酸、スチレン無水マレイン酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩、アルギン酸塩、アクリルアミドコポリマー、グアーガム、カゼイン、エチレン−無水マレイン酸樹脂系列、ポリエチレンイミン、エチルヒドロエチルセルロース、エチルメチルセルロース、およびヒドロキシエチルメチルセルロースが挙げられる。低分子量水溶性ポリビニルアルコール膜形成ポリマーが一般的に好適である。用いられ得るポリビニルアルコールは約1000〜約300000、そして約2000〜約150000、そして約3000〜約100000の重量平均分子量を有するものを含む。
【0014】
典型的な水溶性パッケージ膜の例はこの参照によりその開示がこの開示に含まれる米国特許第6503879号、同第6228825号、同第6303553号、同第6475977号、および同第6632785号に開示されている。さらに、ヤンの米国特許第4474976号、ソネスタインの米国特許第4692494号、チャンの米国特許第4608187号、ハックの米国特許第4416793号、クラークの米国特許第4348293号、リーの米国特許第4289815号、アルバートの米国特許第3695989号を参照されたい。濃縮物をパッケージするために用いられ得る典型的な水溶性ポリマーの例としてポリビニルアルコールが挙げられる。
【0015】
図2を参照すると、パッケージされた清浄化組成物濃縮物は20で示されている。パッケージされた清浄化組成物濃縮物20は清浄化組成物濃縮物26を含有するカプセル材料24を有するカプセル22として提供される。カプセル22は大量の水中に導入され得て、そしてカプセル材料24は浄化組成物濃縮物26の水との混合を可能とするため可溶化、分解、又は分散し得る。カプセル22を特定の幾何学的な構造、例えば瓶(例えば、スプレー瓶)の首を通して挿入するのが容易であるのでカプセル22は有利であり得る。従って、清浄化組成物を含有するスプレー瓶の内容物を使い果たすか又はほとんど使い果たしたとき、スプレー瓶を水で満たしそしてスプレー瓶中にカプセルを挿入し得て、又はスプレー瓶中にカプセルを挿入し次いでスプレー瓶を水で満たし得る。カプセル材料24は前述の水溶性ポリマー又は水分散性ポリマーから提供され得る。
【0016】
図3を参照すると、パッケージされた清浄化組成物濃縮物は30で示されている。パッケージされた清浄化組成物濃縮物30は清浄化組成物濃縮物および基材32と濃縮物を取り囲み且つ含有するための膜34を含有する基材32を含む。基材32を膜34から除くことが望ましいとき、膜34の上部36を切断するか又は引き裂きそして基材32をそれから取り除き得る。基材32は、瓶浸漬管がそこを通って延びることを可能とする形態で提供され得る。基材32の典型的な横断面図が図4に示されている。基材32はスリーブ又は担体と呼ばれ得る。基材32は第1基材38と第2基材39との積層体として提供され得る。第1基材38と第2基材39とは縫い目40および41で接合され得る。瓶浸漬管は空洞の開口45を通って延び得る。一般的に、瓶浸漬管は、スプレーから瓶の底に延びている管を示し、そして瓶からスプレーノズルまで液体をくみ上げるために用いられる。
【0017】
浸漬管上に用いられ得る典型的なスリーブが図5a〜5cに46、47、および48で示されている。スリーブ46は星形状を有して示されていて、スリーブ47はひしがた形状を有して示されていて、そしてスリーブ48は三角形状を有して示されている。スリーブ46〜48は、断面図として示されていてそして浸漬管がそこを通って延び得る開口49を含んでいる。スリーブ46〜48は非織体として提供され得る。これらのスリーブ又はこれらとは異なる断面図形状を有するスリーブを形成するために用いられ得る非織体の製造のための典型的な開示として、例えば米国特許第6576034号、同第5607766号、米国特許公開第2005−0189292号および米国特許公開第2005−015313号が挙げられる。これらの特許公報における開示はこの参照によりその開示がこの開示に含まれる。スリーブ46、47、および48は、三次元の非織体として特徴付けられそして吸上げ作用特性を有して提供され得る。
【0018】
図3を参照して、膜34は、基材32が開放域44中に移動するのを妨げる肩部42および43を有して提供され得る。瓶浸漬管の先端が開口44中に入るように基材32内の空洞開口45を通して瓶浸漬管を導入することが可能である。瓶浸漬管の先端がその上にフック又は留め金を有していると、上部36を通って膜34から瓶浸漬管を引き上げるだけでその際に膜34から基材32を分離させて瓶浸漬管上に基材32を残留させ得る。次いで、基材32を含有する瓶浸漬管は瓶の中の水に導入され得る。スプレー瓶浸漬管上に用いられ得る典型的な基材の開示はこの参照によりその全開示がこの開示に含まれるケリーの米国特許第6250511号に示されている。
【0019】
清浄化組成物濃縮物は基材32に固形物、液体、又はゲルとして供給され得る。基材32は含浸剤又は塗膜として清浄化組成物濃縮物を含有する布(例えば、非織体、織物、又は編物)の形状で供給され得る。固形物(例えば、粉末又は凝集体)として布に清浄化組成物濃縮物を供給すると他の基材、例えば膜34の内部への洗浄剤組成物濃縮物の移動を減少させるのに有利であり得る。加えて、洗浄剤組成物濃縮物は、布が水の主要部、例えばスプレー瓶の内部に導入されるまで十分な量の洗浄剤組成物濃縮物が布上に留まっている場合、液体又はゲルとして供給され得る。
【0020】
基材32を確保するために瓶浸漬管を使用することの有利な点は消費者が手で基材32に接することを避け得ることである。特定の環境下においては、基材32に接することを避けることは有利な点であり得るが、消費者が基材に触れ得る基材の一部として清浄化組成物濃縮物は提供され得る。すなわち、他の態様においては、洗浄剤組成物用途組成物を作り出すために消費者は単にパッケージ又は容器から基材を取り除いて大量の水中に基材を導入し得る。さらに、基材は空洞開口を有する基材の形状で提供される必要がない。その代わりに、基材は単一又は複数の層構造を有して提供され得る。例えば、消費者は複数の基材を含有し得るパッケージ又は容器から基材を取り除き、次いで基材を容器内の水に入れ得る。特定の環境下では基材に接することを避けることが有利な点であり得るが、基材はそれに触れられ得るように構成され得る。基材が湿気を帯びていれば、皮膚組織への濃縮物の移動を減じるために基材への接触を避けることが望ましく有り得る。
【0021】
図6を参照すると、パッケージされた清浄化組成物濃縮物は50で示されている。パッケージされた清浄化組成物濃縮物50は清浄化組成物濃縮物を含む複数の貯留層を有するカートリッジ54として示されている。カートリッジ54は、例えば瓶の首でカートリッジ54を支えるために取り付けられそして複数の貯留体の1つに一度に穴を開けることを意図され得る。カートリッジ54は第1貯留体58、第2貯留体60、第3貯留体62、そして第4貯留体64を有して示されている。当然のことながらカートリッジがより多いか又はより少ない貯留体を有して提供され得る。瓶の使用者は瓶の首にカートリッジ54を挿入し得て、そしてそれがカートリッジ54の開口56を通って延びそして瓶浸漬管を伴うランスが貯留体の1つに穴を開け、その際に清浄化組成物濃縮物が水を含有し得る残りの瓶中に流れることが可能となるように瓶浸漬管が提供され得る。一度清浄化組成物が使い果たされるか又は使い尽くされると、消費者は清浄化組成物濃縮物を貯留体内の新しい分量の水と混合するためにカートリッジを回転させるか又はランスを回転させそして残っている貯留体の1つに穴を開け得る。カートリッジを用い得る典型的な構造はこの参照によりその全開示がこの開示に含まれる米国特許第6290100号に開示されている。
【0022】
図7を参照すると、濃縮物から清浄化組成物用途組成物を調製するための典型的な概略図が70で示されている。概略図70はバッチ工程を示している。清浄化組成物濃縮物72は第1貯留体74に導入され得る。例えば、清浄化組成物濃縮物72を含有する瓶は第1貯留体74に注がれ得る。次いで濃縮物は管路77を通って大きい貯留体76に流れることが可能となり得て、そして用途組成物を形成するように水78が大きい貯留体76に導入され得る。必要に応じて、用途組成物は出口80を通って1つの瓶又は複数の瓶に導かれ得る。第1貯留体74を満たすために用いられたと同じ瓶が出口80を通って用途組成物を受け取るために繰り返し用いられ得る。
【0023】
参照番号70で示されている概略図はバッチ操作として特徴付けられ得る。すなわち、多量の用途組成物が多量の濃縮物から形成され得る。容器の繰り返し充填後に大きい貯留層76が排出させると、所定量の濃縮物から用途組成物の新しいバッチを提供し得る。濃縮物の複数の成分が濃縮物によって提供される濃度において相溶性でなくそして相分離傾向を有するときにバッチ操作は有利であり得る。濃縮物が2つ以上の相に相分離傾向を有しているときにバッチ操作は用いられ得るが、さらに、バッチ操作は濃縮物が単一相を有して供給されるときにも用いられ得る。
【0024】
図8を参照すると、清浄化組成物用途組成物を形成する典型的な連続した操作が100で示されている。清浄化組成物濃縮物中の複数の成分の不相溶性に対応するために、清浄化組成物濃縮物の第1部分が注入口103を通って第1貯留体102に提供されそして清浄化組成物濃縮物の第2部分が注入口105を通って第2貯留体104に提供され得る。水106は導管110の末端で容器を満たすために管路108を通って導かれ得る。導管112および114を通って第1貯留体102から第1濃縮物をそして第2貯留体104から第2濃縮物をくみ上げるためにポンプ又はアスピレーターが用いられ得る。単一相として清浄化組成物濃縮物が提供され得ると、例えば組成物が充分なヒドロトロープを含有するかまたは複数の成分が相分離しないと、濃縮物を含有する単一の貯留体を有していると100で示される典型的な連続した操作を提供することが望ましくあり得る。次いで濃縮物は水流中に送り込まれ又は吸引され得る。
【0025】
当然のことながら、濃縮物は固形物、液体、又はゲルとして提供され得る。固形物の場合、清浄化組成物濃縮物は粉末、ペレット、タブレット、顆粒、又は塊として提供され得る。さらに、清浄化組成物濃縮物は単位用量として種々の形態で提供され得る。例えば、図1〜6との関連で、約6オンス〜約1ガロンの範囲の量の用途組成物量を提供するために濃縮物サイズが約0.5グラム〜約50グラムであるように清浄化組成物濃縮物はパッケージされ得る。図7および8との関連で、複数の容器を満たすために用いられ得るすぐに使用できる大量の用途組成物を形成することがさらに有利であり得る。
【0026】
アニオン界面活性剤
清浄化組成物は洗浄剤量の1つのアニオン界面活性剤又は複数のアニオン界面活性剤を含むアニオン界面活性剤成分を含有し得る。複数のアニオン界面活性剤はそれらの調湿および洗浄性の特性により清浄化組成物は望ましい。本発明により用いられ得るアニオン界面活性剤として清浄化産業において入手できる任意のアニオン界面活性剤が挙げられる。典型的なアニオン界面活性剤のグループとしてスルホン酸塩および硫酸塩が挙げられる。アニオン界面活性剤成分において提供され得る典型的な界面活性剤としてアルキルアリールスルホン酸塩、2級アルカンスルホン酸塩、アルキルメチルエステルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、およびアルコール硫酸塩が挙げられる。
【0027】
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルキルアリールスルホン酸塩は6〜24の炭素原子を含有するアルキル基を有し得てそしてアリール基はベンゼン、トルエン、およびキシレンの少なくとも1つであり得る。典型的なアルキルアリールスルホン酸塩として直鎖アルキルベンセンスルホン酸塩が挙げられる。典型的な直鎖アルキルベンセンスルホン酸塩としてスルホン酸塩を形成するために中和される酸として提供され得る直鎖ドデシルベンジルスルホン酸塩が挙げられる。
【0028】
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルカンスルホン酸塩は6〜24の炭素原子を有するアルカン基を有し得る。用いられ得る典型的なアルカンスルホン酸塩として2級アルカンスルホン酸塩が挙げられる。典型的な2級アルカンスルホン酸塩としてクラリアン(Clariant)社からホスタプール(Hostapur)SASとして市販されているC14〜C17の2級アルカンスルホン酸塩が挙げられる。
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルキルメチルエステルスルホン酸塩として6〜24の炭素原子を含有するアルキル基を有するそれらが挙げられる。
清浄化組成物に用いられ得る典型的なα−オレフィンスルホン酸塩として6〜24の炭素原子を含有するα−オレフィン基を有するそれらが挙げられる。
【0029】
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルキルエーテル硫酸塩として約1〜約10の繰り返しのアルコキシ基、約1〜約5の繰り返しのアルコキシ基を有するそれらが挙げられる。一般的に、アルコキシ基は約2〜約4個の炭素原子を含有する。典型的なアルコキシ基はエトキシ基である。典型的なアルキルエーテル硫酸塩はエトキシレート化ラウリンエーテル硫酸ナトリウムでありそしてSteol CS−460の名称で市販されている。
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルキル硫酸塩として6〜24の炭素原子を含有するアルキル基を有するそれらが挙げられる。典型的なアルキル硫酸塩としてラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリル/ミリスチル硫酸ナトリウムが挙げられる。
清浄化組成物に用いられ得る典型的なアルコール硫酸塩として約6〜約24の炭素原子を含有するアルコール基を有するそれらが挙げられる。
【0030】
アニオン界面活性剤はアルカリ金属塩、アミン、又はそれらの混合物で中和され得る。典型的なアルカリ金属塩としてナトリウム、カリウム、およびマグネシウムが挙げられる。典型的なアミンとしてモノエタノールアミン、トリエタノールアミン、およびモノイソプロパノールアミンが挙げられる。塩の混合物が用いられる場合、典型的なアルカリ金属塩混合物はナトリウムとマグネシウムであり得て、そしてマグネシウムに対するナトリウムのモル比(ナトリウム:マグネシウム)は約3:1〜約1:1の範囲であり得る。
【0031】
清浄化組成物は、濃縮物として提供されるときに、水で希釈後に望ましい調湿および洗浄性特性を有する用途組成物を提供するために充分な量のアニオン界面活性剤を含み得る。一般的に、濃縮物は固形物又は液体として提供され得る。濃縮物が液体として提供されるとき、それが送り込まれ又は吸引されるように直ちに流動性を有する形態で提供され得る。さらに、液体として提供されるとき濃縮物の流動性特性を保ちながら水の量を最小化することが望ましい。濃縮物は約0.1〜約30重量%のアニオン界面活性剤、約0.5〜約25重量%のアニオン界面活性剤、そして約1〜約15重量%のアニオン界面活性剤を含有し得る。
【0032】
非イオン界面活性剤成分
清浄化組成物は洗浄性量の1つの非イオン界面活性剤又は複数の非イオン界面活性剤の混合物を含有する非イオン界面活性剤を含み得る。非イオン界面活性剤はグリース除去特性を高めるために清浄化組成物に含有され得る。界面活性剤成分は非イオン界面活性剤を含み得るが、当然のことながら、非イオン界面活性剤は必要に応じて洗剤組成物から除外され得る。
【0033】
洗剤組成物で用いられ得る非イオン界面活性剤としてポリアルキレンオキシド界面活性剤(ポリオキシアルキレン界面活性剤又はポリアルキレングリコール界面活性剤の別名でも知られる)が挙げられる。典型的なポリアルキレンオキシド界面活性剤としてポリオキシプロピレン界面活性剤およびポリオキシエチレングリコール界面活性剤が挙げられる。この型の典型的な界面活性剤は合成有機ポリオキシプロピレン(PO)−ポリオキシエチレン(EO)ブロックコポリマーである。これらの界面活性剤は、1つのEOブロックと1つのPOブロックと、中心の複数のポリオキシプロピレン(PO)単位のブロックとを含有し、そしてポリオキシプロピレン単位にグラフト化したポリオキシエチレンのブロック又はPOブロックの付着した中心のEOブロックを有するジブロックポリマーとを含む。さらに、この界面活性剤は分子内にポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンのいずれかのブロックをさらに有し得る。有用な界面活性剤の典型的な平均分子量の範囲は約1000〜約40000で有り得てそしてエチレンオキシドの重量割合は約10〜80重量%であり得る。
【0034】
さらなる非イオン界面活性剤としてアルコールアルコキシレートが挙げられる。典型的なアルコールアルコキシレートとして直鎖のアルコールエトキシレート、例えば11個の炭素原子を有するアルキル基および5モルのエチレンオキシドを含有する界面活性剤である商標Tomadol 1−5が挙げられる。さらなるアルコールアルコキシレートとしてアルキルフェノールエトキシレート、枝分れしたアルコールエトキシレート、2級アルコールエトキシレート(例えば、バスフが提供しているTergitol 15−S−7)、ヒマシ油エトキシレート、アルキルアミンエトキシレート、牛脂油アミンエトキシレート、脂肪酸エトキシレート、ソルビトールオレイトエトキシレート、末端付加エトキシレート、又はそれらの混合物が挙げられる。さらなる非イオン界面活性剤としてアミド、例えば脂肪族アルカノールアミド、アルキルジエタノールアミド、ココナツジエタノールアミン、ラウリンアミドジエタノールアミド、ココアミドジエタノールアミド、ポリエチレングリコールココアミド(例えば、PEG−6ココアミド)、オレイックジエタノールアミド、又はそれらの混合物が挙げられる。さらなる非イオン界面活性剤としてポリアルコキシル化脂肪族塩基、ポリアルコキシル化アミド、グリコールエステル、グリセロールエステル、アミンオキシド、リン酸エステル、アルコールフォスフェート、脂肪族トリグリセリド、脂肪族トリグリセリドエステル、アルキルエーテルフォスフェート、アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレートフォスフェートエステル、アルキルポリサッカリド、ブロックポリマー、アルキルポリグルコシド、又はそれらの混合物が挙げられる。
【0035】
非イオン界面活性剤が洗剤組成物濃縮物に含有されるとき、それらは少なくとも約0.1重量%の量で含有され得てそして約15重量%以下の量で含有され得る。濃縮物は約0.5重量%〜約12重量%又は約2重量%〜約10重量%の非イオン界面活性剤を含み得る。
【0036】
両性界面活性剤成分
用いられ得る両性界面活性剤は望ましい洗浄性特性を提供する。用いられ得る典型的な両性界面活性剤としてベタイン、イミダゾリン、およびプロピネートが挙げられる。典型的な両性界面活性剤としてスルタイン、両性プロピオネート、両性ジプロピオネート、アミノプロピオネート、アミノジプロピオネート、両性アセテート、両性ジアセテート、および両性ヒドロキシプロピルスルフォネートが挙げられる。
洗剤組成物濃縮物は両性界面活性剤なしで提供され得る。洗剤組成物が両性界面活性剤を含有するとき、両性界面活性剤は約0.1重量%〜約15重量%の量を含有され得る。濃縮物は約0.5重量%〜約12重量%又は約2重量%〜約10重量%の両性界面活性剤を含有し得る。
【0037】
分散剤成分
洗剤組成物濃縮物は分散剤を含有し得る。分散剤は約40°Fまで下がった温度、そして凝固まで下がった温度での沈殿からの安定性を提供するために役立ち得る。
分散剤は水に検出された硬度に対処するために清浄化組成物に通常加えられる成分である。本発明により用いられ得る分散剤として“石灰せっけん分散剤”と呼ばれる分散剤が挙げられる。一般に、当然のことながら分散剤は水の硬度によって引き起こされるアニオン界面活性剤の沈殿を妨げる傾向にある。
【0038】
本発明により用いられ得る分散剤としてペンダントカルボン酸基および/又はペンダントカルボン酸塩の基を含有するポリマーおよび/又はオリゴマーが挙げられ得る。当然のことながら、“ペンダント”という用語はポリマー骨格および/又はオリゴマー骨格以外に存在する基を呼ぶ。分散剤はホモポリマー又はコポリマーとして又はホモオリゴマー又はコオリゴマーとして使用し得る。典型的な分散剤としてポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸/マレイン酸)コポリマー、ポリ(マレイン酸/オレフィン)コポリマー、ホスフィノカルボキシル化ポリマー、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0039】
分散剤は濃縮物に可溶性又は分散性であり得てそして使用しない場合と比較して濃縮物又は用途溶液の粘度を著しく増加させない成分であり得る。分散剤はホモポリマー又はコポリマーであり得て、そして約300〜約5000000の範囲の分子量を有し得て、そして約2000〜約2000000の範囲の分子量を有し得て、そして約3000〜約500000の範囲の分子量を有し得る。分散剤はアクリル酸、マレイン酸、ポリオール、オレフィン、およびそれらの混合物に基づいた繰り返し単位を含み得る。典型的な分散剤は無水マレイン酸/オレフィンコポリマーである。典型的な無水マレイン酸/オレフィンコポリマーはロームアンドハース社からAcusol 460Nの名称で販売されている。約4500の分子量を有する典型的なポリアクリル酸ナトリウム塩がロームアンドハース社からAcusol 434Nの名称で販売されている。約3200の分子量を有する典型的なアクリル酸/無水マレイン酸コポリマーがロームアンドハース社からAcusol 448の名称で販売されている。約70000の分子量を有する典型的なアクリル酸/マレイン酸ナトリウム塩がロームアンドハース社からAcusol 479Nの名称で販売されている。約40000の分子量を有する典型的なアクリル酸/マレイン酸ナトリウム塩がロームアンドハース社からAcusol 505Nの名称で販売されている。一般に、分散剤が酸として提供される場合、そのpHは中性又はアルカリ性に調整され得る。pHの調整は濃縮物の形成前又は濃縮物の形成の間にもたらされ得る。さらに、pHの調整は用途溶液を提供するために希釈水で希釈する前又は希釈する間に起こり得る。
【0040】
分散剤は、シーティング剤および/又は保湿剤の量を考慮して、硬水で希釈されるときにアニオン界面活性剤の沈殿を妨げるために充分な量を洗剤組成物濃縮物中に提供され得る。一般に、濃縮物は約0.01重量%〜約10重量%の分散剤、約0.1重量%〜約5重量%の分散剤、そして約0.2重量%〜約4重量%の分散剤を含有し得る。
【0041】
シーティング剤および保湿剤成分
洗剤組成物濃縮物はシーティング剤、保湿剤、又はシーティング剤と保湿剤との組み合わせを含有し得る。分散剤とシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つとの組み合わせは水の硬度に抗沈殿剤特性を与え得ると考えられている。分散剤とシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つとの組み合わせは水の硬度によって引き起こされるアニオン界面活性剤成分の沈殿への抵抗性のある用途組成物を提供し得る。典型的な水の硬度抗沈殿剤混合物は米国特許商標庁に2003年11月25日に出願された米国特許公開第2004−0154640号に開示されている。この米国特許公開第2004−0154640号の全開示はこの参照によりこの開示に含まれる。
シーティング剤又は保湿剤は、望ましい水準のシーティング作用を提供しそして分散剤と組み合わされるとき硬水の存在下にアニオン界面活性剤の沈殿に抵抗性を引き起こす任意の成分であり得る。
【0042】
本発明により用いられ得る典型的なシーティング剤として非イオンブロックポリマー、アルコールアルコキシレート、アルキルポリグリコシド、双性イオン、アニオン、およびそれらの混合物を含む界面活性剤が挙げられる。さらに典型的なシーティング剤としてアルコールエトキシレート、アルコールプロポキシレート、アルキルフェノールエトキシレート−プロポキシレート、カルボン酸、アミン、アミドおよびエステルのアルコキシル化誘導体、およびエチレンオキシド−プロピレンオキシドコポリマーが挙げられる。典型的なエチレンオキシド−プロピレンオキシドポリマーとしてバスフ社からPluronic、Pluronic R、Tetronic、およびTetronic Rという名称で販売されているポリマーが挙げられる。
【0043】
典型的な非イオンブロックポリマー界面活性剤としてポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが挙げられる。用いられ得る典型的なポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーは式:
(EO)(PO)(EO)
(PO)(EO)(PO)
(PO)(EO)(PO)(EO)(PO)
(式中、EOはエチレンオキシド基を示し、POはポロピレンオキシド基を示し、そしてxおよびyは全ブロックコポリマー組成中の各アルキレンオキシドモノマーの平均分子割合を示す。好適には、xは約10〜約130であり、yは約15〜約70であり、xとyとの合計は約25〜約200である。当然のことながらxおよびyの各々は分子内で異なり得る。)を有する。
【0044】
ブロックコポリマー中の全ポリオキシエチレン成分はブロックコポリマーの少なくとも約20モル%であり、そしてさらに好適にはブロックコポリマーの少なくとも約30モル%である。材料は約1500より大きくそしてさらに好適には約2000より大きい分子量を有する。上記の典型的なポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーの構造は3ブロックおよび5ブロックを有するが、当然のことながら本発明による非イオンブロックコポリマー界面活性剤は3ブロックおよび5ブロックより大か又は未満を含有し得る。さらに、非イオンブロックコポリマー界面活性剤は付加的繰り返し単位、例えばブチレンオキシド繰り返し単位を含有し得る。さらに、本発明により用いられ得る非イオンブロックコポリマー界面活性剤はヘテリックポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマーと特徴付けられ得る。本発明により用いられ得る典型的なシーティング剤はBASFからPluronicの名称で販売されていて、そして本発明により用いられ得る典型的なEO−POコポリマーはPluronic N3の名称で販売されている。
【0045】
非イオンブロックコポリマーの望ましい特性は材料の曇り点である。この種の非イオン界面活性剤の曇り点は界面活性剤の1重量%水溶液が加熱されるときに曇りに変化する温度として定義される。米国における非イオンブロックコポリマーの主要メーカーであるBASFはリンス剤が低分子量(例えば約5000未満)を有しそして水性リンス剤の典型的な温度未満の1重量%水溶液曇り点の両方を有する非イオンEO−POシーティング剤で配合されることを勧めている。高曇り点又は高分子量を有する非イオン界面活性剤は受け入れ難い水準の泡立ちを出現させるか又は洗浄剤補助組成物に適したシーティング能を提供し損なうということを当業者なら理解すると考えられる。
【0046】
本発明によりシーティング剤として用いられ得るアルコールアルコキシレート界面活性剤は式:
R(AO)−X
(式中、Rは6〜24の炭素原子を含有するアルキル基であり、AOは2〜12の炭素原子を含有するアルキレンンオキシド基であり、xは1〜75であり、Xは水素又は1〜12の炭素原子を含有するアルキル又はアリール基である。)を有し得る。用いられ得る典型的なアルコールアルコキシレートはBASFからPlurafac LF303の名称で販売されている。アルキレンオキシド基はエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、又はそれらの混合物であり得る。さらに、アルキレンオキシドはデシレンオキシド基をキャップとして含有し得る。さらに、アルコールアルコキシレートは1〜20のx値を有することで特徴付けられ得る。
【0047】
本発明によりシーティング剤として用いられ得るアルキルポリグリコシドは式:
(G)−O−R
(式中、Gは5又は6の炭素原子を含有するサッカリド、例えばペントース又はヘキトースの還元で得られ部分であり、Rは6〜24の炭素原子を含有する脂肪族基であり、そしてxはポリグリコシドにおけるモノサッカリド繰り返し単位の数を示すポリグリコシドの重合度(DP)である。xの値は約0.5〜約10の範囲であり得る。Rは10〜16の炭素原子を含有し得てそしてxは0.5〜3であり得る。)を有し得る。
【0048】
本発明によりシーティング剤として用いられ得る双性イオン界面活性剤としてβ−N−アルキルアミノプロピオネート、N−アルキル−β−イミノジプロピオネート、イミダゾリンカルボキシレート、N−アルキルベタイン、スルホベタイン、スルタイン、アミンオキシドおよびポリベタインポリシロキサンが挙げられる。好適なポリベタインポリシロキサンは式:
【0049】
【化1】

【0050】
(式中、Rは
【0051】
【化2】

【0052】
であり、nは1〜100でありmは0〜100、好適には1〜100である。)を有する。好適なポリベタインポリシロキサンはゴールド・シュミットケミカル社(Goldschmidt Chemical Corp.)から登録商標ABILの名称で販売されている。用いられ得る好適なアミンオキシドとして6〜24の炭素原子を含有するアルキル基を含有するアルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。好適なアミンオキシドはラウリルジメチルアミンオキシドである。
【0053】
本発明によりシーティング剤として用いられ得るアニオン界面活性剤としてカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸およびポリリン酸エステル、ペルフルオロアニオン、およびそれらの混合物が挙げられる。典型的なカルボン酸塩として直鎖脂肪酸のナトリウムおよびカリウム塩、ヤシ油脂肪酸のナトリウムおよびカリウム塩、トールオイル酸のナトリウムおよびカリウム塩、アミン塩、サルコシド、およびアシルポリペプチドが挙げられる。典型的なスルホン酸塩として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、C13−C15アルキルベンゼンスルホン酸塩、ベンゼンクメンスルホン酸塩、トルエンクメンスルホン酸塩、キシレンクメンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、石油類スルホン酸塩、N−アシル−n−アルキルタウレート、パラフィンスルホン酸塩、2級n−アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、スルホサクシネートエステル、アルキルナフタレンスルホン酸塩、およびイセチオン酸塩が挙げられる。典型的な硫酸エステル塩として硫酸化直鎖1級アルコール、硫酸化ポリオキシエチレン直鎖アルコール、および硫酸化トリグリセリド油が挙げられる。
【0054】
本発明によりシーティング剤として用いられ得る典型的な界面活性剤は、この参照によりこの開示に含まれる「ローゼン(Rosen)、「界面活性剤と界面現象」、第2版、ジョンウィリーとサンズ、1989年」に開示されている。本発明により用いられ得る保湿剤として水への親和性を示しそして基材への水の吸収を増進させるのに役立つそれらの材料が挙げられる。保湿剤がシーティング剤の不存在下に用いられる場合、保湿剤は硬水の存在下でアニオン界面活性剤の沈殿を妨げるために分散剤と協働し得ねばならない。本発明により用いられ得る典型的な保湿剤としてグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、アルキルポリグリコシド、ポリベタインポリシロキサン、およびそれらの混合物が挙げられる。保湿剤として用いられ得るアルキルポリグリコシドおよびポリベタインポリシロキサンとしてシーティング剤として前述したそれらが挙げられる。
【0055】
保湿剤が清浄化組成物に加えられるとき、用いられるシーティング剤の量に基づいた量で用いられ得る。一般に、シーティング剤に対する保湿剤の重量比(保湿剤:シーティング剤)は1:3より大きく、そして約5:1〜約1:3の範囲で提供され得る。当然のことながら、シーティング剤に対する保湿剤の重量比の特性はシーティングに対する保湿剤の最低の量は1:3であること、そしてシーティング剤の同量に対してより多くの保湿剤が用いられ得るということを示す。シーティング剤に対する保湿剤の重量比は約4:1〜約1:2の範囲であり得て、そして約3:1〜約1:1の範囲であり得る。保湿剤を清浄化組成物に用いるとき、シーティング剤と保湿剤とは同じ化学分子でないことが望ましい。アルキルポリグリコシドとポリベタインポリシロキサンとはシーティング剤および保湿剤の両方で同一に扱われているが、当然のことながら清浄化組成物は好適にはシーティング剤および保湿剤のいずれとしても機能している特定のアルキルポリグリコシドを有してはいないし、そして好適にはシーティング剤および保湿剤として機能している特定のポリベタインポリシロキサンを有してはいない。しかしながら、当然のことながら、異なるアルキルポリグリコシドおよび/又は異なるポリベタインポリシロキサンは特定の清浄化組成物のシーティング剤および保湿剤として用いられ得る。
【0056】
当然のことながら、保湿剤と特徴付けられる特定の成分は従来の組成物において、例えば加工助剤、ヒドロトロープ、溶媒、および助剤成分として用いられてきた。そういう場合、水を含有する高固体の存在下で固体水の膜化を低減させる量又は環境では成分が用いられてこなかったと考えられる。洗浄剤組成物での保湿剤の使用は、この参照によりこの開示に含まれる米国特許第6673760号に記載されている。
濃縮物は、硬水によるアニオン界面活性剤の沈殿を妨害するため分散剤と協働する所定量のシーティング剤および/又は保湿剤を含有し得る。濃縮物は約0.001重量%〜約10重量%のシーティング剤および/又は保湿剤、そして約0.01重量%〜約8重量%のシーティング剤および/又は保湿剤、そして約0.05重量%〜約5重量%のシーティング剤および/又は保湿剤を含有し得る。
【0057】
清浄化組成物に供給され分散剤およびシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つの量は、濃縮物の用途液への希釈の結果として様々な地方からの予期される水硬度の水準を処理するために制御され得る。一般に、シーティング剤および/又は保湿剤の全量に対する分散剤の重量比(分散剤:シーティング剤および/又は保湿剤の全量に)は約1:75〜約75:1、約1:30〜約30:1、約1:25〜約25:1、約1:15〜約15:1、約1:10〜約10:1、そして約1:5〜約5:1であり得ると予想される。
【0058】
水成分
濃縮物は固形物、液体、又はゲル、又はそれらの組み合わせの形態で提供され得る。濃縮物は濃縮物の輸送費を低減するために水なしで配合されるか又は比較的少量の水で配合され得る。濃縮物が液体として提供されるとき、送り込まれ又は吸引され得るように流動性を有する形態でそれを提供することが望ましい。少量の液体を正確に送り込むことは通常困難であるということが見出されている。大量の液体を送り込むことが通常効果的である。従って、輸送コストを低減するために出来る限り少量で濃縮物を提供することが望ましいが、正確に計量分配され得る濃縮物を容易にすることも同様に望ましい。結果として、本発明による濃縮物は、水を含むとき、約0.1重量%〜約99重量%、約30重量%〜約95重量%、そして約40重量%〜約90重量%の量の水を含有し得る。
【0059】
当然のことながら、濃縮物の一部として供給される水は比較的硬度がない。溶解した固形物の一部を除くために水は脱イオンされ得ると予想される。次いで、濃縮物は希釈する場所および会場で入手できる水で希釈されそしてその水は場所に依存して種々のレベルの硬度を含有し得る。脱イオンは濃縮物の配合にとって望ましいが、濃縮物は脱イオンされなかった水で配合され得る。すなわち、濃縮物は、溶解した固形物を含む水で配合され得て、そして硬水と特徴付けられる水で配合され得る。
【0060】
様々な市町村で入手できる用水は種々の水準の硬度を有している。存在し得るカルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、又は他の多価金属カチオンがアニオン界面活性剤の沈殿を引き起こし得ると一般に理解されている。一般に、用途溶液を提供するため見込まれる濃縮物の希釈の度合いが大きいために、特定の市町村からの用水は他の市町村からの用水よりもアニオン界面活性剤の沈殿に対する潜在能力に大きな影響を与え得ると予想される。結果として、様々な市町村の用水で見出される硬度水準に対処し得る濃縮物を提供することが望ましくあり得る。
【0061】
硬度の水準が相当に高いと考えられるとき、用途溶液を形成するために濃縮物を希釈するのに用いられる大量の希釈水により、従来の材料を用いて硬度に対処することは困難であり得る。材料はカチオン塩とモルの関係で作用する傾向を有しているので、材料成分が硬度への対処に関与する唯一の成分であると濃縮物は大量の材料成分を必要とするであろう。それ故、アニオン界面活性剤成分の沈殿を防止するために濃縮物に多量の材料を加えることが可能であるとしても、様々な市町村の用水で見出される水準の硬度に対処するために余り多くの材料を必要としない濃縮物を提供することが望ましくあり得る。
【0062】
濃縮物を希釈するために用いられ得る希釈水は、それが少なくとも1グレイン硬度を含むとき硬水として特徴付けられ得る。希釈水は少なくとも5グレイン硬度、少なくとも10グレイン硬度、又は少なくとも20グレイン硬度を含み得ると予想される。
濃縮物は望ましい水準の洗浄特性を有する用途溶液を提供するために希釈水で希釈され得る。濃縮物が大量の水を含有すると、濃縮物は望ましい用途溶液を提供するために希釈水に対する濃縮物の重量比(濃縮物:希釈水)が少なくとも1:1の希釈水で希釈され得る。濃縮物が水を含有しないか又は非常に少ない水を含有すると、濃縮物は望ましい用途組成物を提供するために希釈水に対する濃縮物の重量比(濃縮物:希釈水)が約1:1000以下の希釈水で希釈され得る。希釈水に対する濃縮物の重量比は約1:5〜約1:500、約1:10〜約1:400、そして約1:20〜約1:300であり得る。
【0063】
濃縮物は重量パーセントの活性体に基づいて特徴付けられる。活性体とは組成物中の非水性部分を示す。望ましい用途組成物を提供するために濃縮物が上記の希釈比で希釈され得るように相当に高い重量パーセントの活性体を持つ濃縮物を提供することが望ましくあり得る。濃縮物は少なくとも約1重量%の活性体、そして好適には少なくとも約5重量%の活性体、そしてさらに好適には少なくとも約10重量%の活性体を含有し得る。さらに、濃縮物は少なくとも約20重量%の活性体、少なくとも約40重量%の活性体、又は少なくとも約50重量%の活性体を含有し得る。濃縮物が水なしで提供されると、それは100%活性体として特徴付けられ得る。濃縮物は99重量%未満の活性体、90重量%未満の活性体、又は約80重量%未満の活性体を含有し得る。
【0064】
他の成分
洗浄組成物は清浄特性を改善するためおよび/又は清浄される表面からの水の蒸発速度を改善するために有機溶媒を含有し得る。一般に、清浄の改善と蒸発の改善とは用途溶液の適用に依存して両立され得る。さらに、清浄化組成物は単一の有機溶媒又は複数の有機溶媒の混合物を含有し得る。
用いられ得る典型的な有機溶媒として炭化水素、アルキル又はシクロアルキル型のハロゲン化炭化水素部分が挙げられ、そして有機溶媒は室温よりもかなり上の、例えば約20℃より高い沸点を有し得る。
【0065】
有機溶媒を選択するための考慮すべき事項として清浄化特性とエステティック条件が挙げられる。例えば、ケロシン炭化水素は本発明の組成物において頑固な油汚れを落とすためにかなり有効に機能するが、悪臭を放ち得る。業務用の状況下でさえ、ケロシンは使用され得る前に格別に清浄でなければならない。悪臭が許容されない家庭用には、配合する人は比較的さわやかな香り、又は芳香を加えることによって無理なく改善される香りを有する溶媒を選択しそうである。
【0066】
〜Cのアルキル芳香族溶媒、特にC〜Cのアルキルベンゼン、好適にはオクチルベンゼンは優れたグリース除去特性を示しそして少ない、さわやかな香りを有している。同様に少なくとも約100℃の沸点を有するオレフィン溶媒、特にα−オレフィン、好適には1−デセン又は1−ドデセンは優れたグリース除去溶媒である。
一般に、この発明で役立つグリコールエーテルは式RO−(RO−)1H(式中、各Rは1〜8の炭素原子を含有し、各Rはエチレン又はプロピレンであり、そしてmは1〜3の数字である。)を有する。典型的なグリコールエーテルとしてモノプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、モノプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、モノエチレングリコールモノヘキシルエーテル、モノエチレングリコールモノブチルエーテル、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0067】
溶媒、例えば松根油、ミカンテルペン、ベンジルアルコール、n−ヘキサノール、C1−4アルコールのフタル酸エステル、ブトキシプロパノール、ブチルカルビトール(登録商標)および1(2−n−ブトキシ−1−メチルエトキシ)プロパン−2−オール(又はブトキシプロポキシプロパノール又はジプロピレングリコールモノブチルエーテルと呼ばれる。)、ヘキシルジグリコール(ヘキシルカルビトール(登録商標))、ブチルトリグリコール、ジオール、例えば2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、およびそれらの混合物が用いられ得る。
【0068】
濃縮物は望ましい清浄化および蒸発の特性を与えるために所定量の有機溶媒成分を含有し得る。一般に、溶媒の量は、用途溶液が個々の種類の洗浄剤に対する揮発性有機化合物(VOC)規則に従っているように制限されるべきである。さらに、当然のことながら有機溶媒は任意の成分でありそして本発明による濃縮物又は用途溶液に加えられる必要はない。有機溶媒が濃縮物に含有されるとき、それは約0.1重量%〜約99重量%、約5重量%〜約70重量%、そして約10重量%〜約60重量%、そして約30重量%〜約50重量%の量で提供され得る。
【0069】
比較的に中性又はアルカリ性のpHを有する用途溶液を提供することが望ましくあり得る。多くの場合、希釈水としての硬水の存在は用途溶液が中性又はアルカリ性のpHを示すのを引き起こすと考えられている。比較的に中性又はアルカリ性のpHを確保するために、緩衝剤が濃縮物に加えられ得る。一般に、緩衝剤の量は約6〜14、約7〜12、又は約9〜11の範囲のpHを有する用途組成物を提供するために充分であるべきである。
緩衝剤はアリカリ性度源を含有し得る。典型的なアルカリ緩衝剤としてアルカノールアミンが挙げられる。典型的なアルカノールアミンはβ−アミノアルカノールおよび2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)である。
【0070】
好適なアルカノールアミンは複数のβ−アミノアルカノール化合物である。それらはpHが約8.5であるとき、そして特に約9.0より高いとき主として溶媒として役立つ。同様にそれらは使用する間はアルカリ緩衝能力を提供し得る。典型的なβ−アミノアルカノールは2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、およびそれらの混合物である。最も好ましいβ−アミノアルカノールは、3級炭素原子に結合したアミノ基を有するβ−アミノアルカノールのうち最も小さい分子量を有していることから2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールである。β−アミノアルカノールは好適には約175℃未満の沸点を有する。好適には、前記の沸点は約5℃〜165℃内である。
【0071】
β−アミノアルカノール、そして特にモノエタノールアミンおよび好適な2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールはそれらの比較的大きい分子量を考慮すると驚くほど清浄化面から揮発しやすい。約0.010%の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール相当量未満のレベルでは配合物のpHを狭い範囲に維持するために必要な緩衝能力を与えるために充分ではないと考えられている。
【0072】
同様に用いられ得る他の適したアルカリ性度剤としてアルカリ金属の水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等、およびアルカリ金属の炭酸塩又は重炭酸ナトリウム、およびケイ酸塩、例えばケイ酸カリウムが挙げられる。典型的な水酸化カリウムはフレーク(90%)又はビーズとして販売されている。典型的なケイ酸カリウムはKasil番号6(90%)の名称で販売されている。水溶性アルカリ金属炭酸塩および/又は重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、およびそれらの混合物は、ガラスの清浄化で典型的に行われるように生成物が表面上で水分をふき取られるとき造膜/筋付けを改善するために本発明の組成物に加えられ得る。好適な塩は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、それぞれの水和物、およびそれらの混合物である。
【0073】
米国特許第6420326号の教示に反して、本発明の濃縮物はガラス清浄化組成物として有害な筋付けに直面することなく0.050重量%の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール相当量より高い緩衝能力を含有し得る。さらに、本発明の濃縮物は0.070重量%の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール相当量より高い、そして0.1重量%の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール相当量より高い緩衝能力を含有し得る。
【0074】
本発明による清浄化組成物は用水中の硬度成分の悪影響を低減するのに役立つ錯化剤又はキレート剤を含有し得る。典型的に、用水中に存在するカルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、又は他の多価金属カチオンが清浄化組成物の作用を妨げ得る。キレート剤は金属カチオンと錯体を形成しそして錯体形成した金属カチオンが洗浄剤の活性成分の作用を妨害するのを防止するために提供され得る。有機および無機のキレート剤のいずれも一般的である。無機キレート剤としてピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、およびピロリン酸カリウムのような化合物が挙げられる。有機キレート剤として高分子および低分子のキレート剤が挙げられる。高分子キレート剤は通常イオノマー組成物、例えばポリアクリル酸化合物を含む。低分子有機キレート剤としてアミノカルボン酸塩、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびヒドロキシエチレンジアミン四酢酸の塩、ニトリロ三酢酸の塩、エチレンジアミン四プロピオン酸塩、トリエチレンテトラアミン六酢酸塩、およびそれぞれのアルカリ金属アンモニウム塩およびそれらの置換アンモニウム塩、クエン酸塩、例えばクエン酸ナトリウム、およびメチルグリシン二酢酸3ナトリウム(MGDA)が挙げられる。
【0075】
MGDAはBASFからTrilonMという名称で販売されている。同様にホスホン酸塩は本発明の組成物のキレート剤用として適していてそしてホスホン酸塩としてはエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸塩)、ニトリロトリスメチレンホスホン酸塩、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸塩)、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸塩、および2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸が挙げられる。好適なキレート剤としてホスホン酸塩アミノカルボン酸塩が挙げられる。これらのホスホン酸塩は一般に8個未満の炭素原子を有するアルキル又はアルキレン基を含有している。
【0076】
当然のことながら濃縮物は通常ビルダー、キレート剤、又は金属イオン封鎖剤として特徴付けられる成分なしで提供され得る。しかしながら、これらの成分が清浄化組成物に加えられると有利である。これらの成分が含有されるとき、希釈水が相当に硬水であると考えられそして濃縮物に対する希釈水の割合が相当に高いときは、それらは用途溶液を形成するために濃縮物と混合する希釈水に起因する水の硬度を処理するために必要又は充分であるより少ない量で供給され得る。
【0077】
洗浄組成物濃縮物はヒドロトロープを含有し得る。一般に、ヒドロトロープは組成物中の複数の成分を一緒に存在させる手助けとなるために存在し得る。典型的なヒドロトロープとしてキシレン、トルエン、エチルベンゾエート、イソプロピルベンゼン、ナフタレン、アルキルジフェニルオキシド2硫酸塩、アルキルナフタレン硫酸塩、アルコキシルアルキルフェノールのリン酸エステル、アルコキシルアルコールのリン酸エステルおよびアルキルサルコシンのナトリウム、カリウム、アンモニウム塩、キシレンスルホン酸ナトリウム、およびクメンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
【0078】
ヒドロトロープは組成物の複数の成分を単一相に保持する手助けとなるのに有用であり得るが、当然のことながらヒドロトロープは任意の成分でありそして洗浄組成物濃縮物に含有される必要がない。さらに、洗浄組成物濃縮物は多相を有して提供され得る。例えば、用途組成物の1バッチを調製するとき、用途組成物が単一相を有して提供される限り洗浄組成物濃縮物用の特定の適用において多相で入手できるということは許容され得る。洗浄組成物濃縮物がヒドロトロープを含有するとき、ヒドロトロープは約0.1重量%〜約10重量%、約0.5重量%〜約5重量%、又は約1重量%〜約3重量%の量で供給され得る。
【0079】
洗浄組成物濃縮物は用途組成物に接し得る金属を腐食から保護する手助けとなるために腐食防止剤を含有し得る。典型的な腐食防止剤の種類としてアルミニウム、銅、鋼鉄、真ちゅう、および鉄を保護するそれらの腐食防止剤が挙げられる。典型的な腐食防止剤としてアミンホウ酸塩、アルキルアミドカルボン酸とアルカノールアミンとの中和塩、アルキルアミドカルボン酸とトリエタノールアミンとの中和塩、オクタンホスホン酸とアルカノールアミンとの中和塩、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、リン酸エステル、アルキルアリールスルホン酸塩、スルホン酸カルシウム塩、ココアミドジエチルアミン、およびそれらの混合物が挙げられる。典型的な腐食防止剤はBASFからMazon RI 325、クラリアント社(Clariant)からHostacor 2732、Hostacor IS、Hostacor IT、およびHostaphat OPS 100、Akzol NobelからBerol 525およびBerol 725、BASFからKlearfac AA270およびMaphos、ローディア社(Rhodia)からRodafac、PMCからCobrate 948およびCobrate AL250の名称で、およびPilotからアルキルアリールスルホン酸塩カルシウムスルホン酸塩が販売されている。
【0080】
洗浄組成物濃縮物は腐食防止剤なしで提供され得る。洗浄組成物濃縮物が腐食防止剤を含有するとき、腐食防止特性を与えるために充分な量で含有されることが望ましい。洗浄組成物濃縮物は約0.05重量%〜約30重量%、約0.02重量%〜約20重量%、そして約0.5重量%〜約10重量%の量の腐食防止剤を含有し得る。
本発明の清浄化組成物に従来の使用水準で含有され得る任意の材料として加工助剤、染料、顔料、蛍光増白剤、殺菌剤、漂白剤、漂白活性剤、香料、粘度調整剤、防腐剤、および紫外線保護剤が挙げられる。
【0081】
すぐ使用できる組成物および/又は用途溶液は表面に適用の間に泡出たされ得る。ガラス洗浄剤の場合、泡出ては一般に組成物に追加の待ち時間を与えるために望ましい。すなわち、清浄化をもたらすために使用者が表面の洗浄剤を拭取る機会を有するまで清浄化組成物が垂直であり得る表面上の変わらぬ立場にあり続けることを可能とすることは一般的に望ましい。清浄化組成物はある種の発泡剤、例えば増粘剤の必要なく泡出たされ得ると考えられている。実際、増粘剤がシミ付き、筋付きを引き起こす、又はガラス表面に薄膜を残す傾向を有すると、特定の増粘剤はガラス表面を清浄化するために用いられるとき清浄化に悪影響を有し得ると考えられている。従って、増粘剤は本発明による組成物から除外され得る。除外され得る特定の種類の増粘剤として少なくとも50cPの増粘効果をもたらすそれら増粘剤が挙げられる。窓洗浄剤として用いられるとき、本発明の清浄化組成物は水ですすがないで拭取られて筋付きなしのガラス表面を与え得る。
典型的な洗剤組成物濃縮物が表1により配合され得る。
【0082】
【表1】

【0083】
本発明の清浄化組成物は第1の場所で調製されそして希釈される第2の場所に船積み又は輸送され得る。第2の場所は硬度を含有する水源を備え得る。典型的な種類の第2の場所は濃縮物が希釈され、荷造りされ、そして消費者に流通される商店である。第2の場所は製品のさらなる希釈および流通を提供する他の施設であり得る。さらに、第2の場所は用務サービスを必要とする現場、例えば、レストラン、食料品店、ホテル又は他のビルであり得る。さらに、当然のことながら希釈が起こる複数の場所があり得る。例えば、中間段階の希釈が第2の場所で起こり得て、そして用途溶液のための最終の希釈が清浄化に洗剤組成物が清浄化に用いられる時間頃に消費者によってもたらされ得る。
【0084】
本発明の洗剤組成物濃縮物は複数の成分を混ぜ合わせることによって調製され得る。有機溶媒が洗剤組成物濃縮物に望まれるとき、有機溶媒以外の洗剤組成物濃縮物の複数の成分が混合により混ぜ合わされ、次いで有機溶媒が別途に加えられ得る。特定の配合では、有機溶媒を含有する洗剤組成物濃縮物が相分離する傾向にある可能性がある。ヒドロトロープは相分離の低減を助けるために用いられ得る。
【0085】
本発明の洗剤組成物は、用途溶液として提供されるとき、さまざまな形態で表面又は基材に適用され得る。典型的な形態はスプレーおよび泡が挙げられる。ガラス洗浄剤の場合、用途溶液が垂直窓を流れ落ちるのを妨げるために泡として用途溶液を提供することが望ましい。表面又は基材適用の泡を生じさせる液体発泡剤又は他の発泡剤を必要としないポンプ泡立て機が用いられ得ると考えられている。泡を生じさせるためにハンドポンプ又はフィンガーポンプが用いられるとき、泡は化学的発生泡よりむしろ機械的発生泡として特徴付けられ得る。洗剤組成物で用いられ得る典型的なフォーミングヘッドはドイツのゼラー社から入手され得る。
【0086】
本発明の洗剤組成物は窓およびミラーを含めてガラス表面の清浄化用のガラス洗浄剤として用いられ得ると考えられている。さらに、本発明の洗剤組成物は硬表面清浄剤、バス洗剤、食器洗剤、床清浄剤、調理台清浄剤、および金属清浄剤として用いられ得ると考えられている。さらに、本発明の洗剤組成物はガラス清浄、洗車、前洗い用途、および金属光沢用の洗車設備で用いられ得ると考えられている。当然のことながら本発明の清浄化組成物は表面、例えばガラス表面に直接適用されそして拭取られて筋のない表面を与え得る。さらに、本発明の洗剤組成物は水で表面をすすがれ得る。
【0087】
いくつかの典型的な濃縮組成物が以下の複数の表に示されている。当然のことながら有機溶媒は、残りの成分を有機溶媒と混合することが望ましくなるまで典型的な組成物の残りの成分とは別に供給され得る。
【0088】
【表2】

【0089】
【表3】

【0090】
【表4】

【0091】
【表5】

【0092】
【表6】

【0093】
【表7】

【0094】
上記の詳述、実施例およびデータは本発明の組成物の製造および使用の完全な記述を提供する。本発明の精神と範囲から逸脱することなく本発明の多くの態様がなされ得るので、本発明は添付の特許請求の範囲の請求項に存在する。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】図1は、本発明の原理に基づいたパッケージされた清浄化組成物濃縮物の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の原理に基づいたパッケージされた清浄化組成物濃縮物の正面図である。
【図3】図3は、本発明の原理に基づいた基材上に提供されたパッケージされた清浄化組成物濃縮物の正面図である。
【図4】図4は、図3における線分4−4に沿って示されるスリーブの断面図である。
【図5a】図5aは、本発明の原理に基づいた浸漬管に用いるための典型的なスリーブの1例の断面図である。
【図5b】図5bは、本発明の原理に基づいた浸漬管に用いるための典型的なスリーブの他の1例の断面図である。
【図5c】図5cは、本発明の原理に基づいた浸漬管に用いるための典型的なスリーブの他の1例の断面図である。
【図6】図6は、本発明の原理に基づいた複数回の量の清浄化組成物濃縮物を収容する容器の斜視図である。
【図7】図7は、本発明の原理に基づいた清浄化組成物を分注する装置の概略図である。
【図8】図8は、本発明の原理に基づいた清浄化組成物を分注する装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)清浄化組成物濃縮物を収容する容器、および
(b)清浄化組成物濃縮物を基準にして少なくとも約1重量%の活性体含量を有する洗浄化組成物濃縮物を含むパッケージされた清浄化組成物濃縮物であって、
該清浄化組成物濃縮物が、
(i)界面活性剤成分、
(ii)分散剤成分、および
(iii )シーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つ
を含むパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項2】
前記容器が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリエステル、又はポリアミドの少なくとも1つから形成された膜を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項3】
前記容器が、水溶性又は水分散性膜を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項4】
前記水溶性ポリマー又は水分散性ポリマーが、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル、ポリエチレンオキシド、でんぷん、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸、ポリ無水マレイン酸、スチレン無水マレイン酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩、アルギン酸塩、アクリルアミドコポリマー、グアーガム、カゼイン、エチレン−無水マレイン酸樹脂系列、ポリエチレンイミン、エチルヒドロエチルセルロース、エチルメチルセルロース又はヒドロキシエチルメチルセルロースの少なくとも1つを含む請求項3に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項5】
前記清浄化組成物濃縮物が、基材上で提供される請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項6】
前記基材が、そこを通って延びる、瓶浸漬管を受け取るための開口を含む請求項5に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項7】
前記パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、袋の形態で提供される請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項8】
前記パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、カプセルの形態で提供される請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項9】
前記パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、ボトルの首に取り付けられるように構成された複数の貯蔵カートリッジの形態で提供される請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項10】
前記界面活性剤成分が、アルキルアリールスルホン酸塩、2級アルカンスルホン酸塩、アルキルメチルエステルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルコール硫酸塩、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含むアニオン界面活性剤を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項11】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.1重量%〜約30%重量のアニオン界面活性剤成分を含む請求項10に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項12】
前記界面活性剤成分が、アルコールアルコキシレート、アミド、ポリアルキレンオキシド、アルキルポリグルコシド、又はそれらの混合物の少なくとも1つを含む非イオン性界面活性剤を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項13】
前記清浄化組成物が、約0.1重量%〜約15重量%の非イオン性界面活性剤成分を含む請求項12に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項14】
前記分散剤成分が、ポリマーおよびオリゴマーの少なくとも1つを含んでいて、該ポリマーおよびオリゴマーがペンダントカルボン酸基、ペンダントカルボン酸塩基、又はそれらの混合物を含有している請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項15】
前記分散剤成分が、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸/マレイン酸)コポリマー、ポリ(マレイン酸/オレフィン)コポリマーの少なくとも1つを含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項16】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.01重量%〜約10重量%の分散剤を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項17】
前記清浄化組成物が、ベタイン、イミダゾリン、又はプロピオン酸塩の少なくとも1つを含む両性界面活性剤をさらに含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項18】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.01重量%〜約15重量%の両性界面活性剤を含む請求項17に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項19】
前記組成物がシーティング剤を含み、そして該シーティング剤が非イオン性ブロックコポリマー、アルコールアルコキシレート、アルキルポリグリコシド、両性イオン、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項20】
前記組成物が保湿剤を含み、そして該保湿剤がグリセリン、アルキレングリコール、ソルビトール、アルキルポリグリコシド、ポリベタインポリシロキサン、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項21】
前記清浄化組成物が、約0.001重量%〜約10重量%のシーティング剤又は保湿剤を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項22】
有機溶媒をさらに含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項23】
前記溶媒が、グリコールエーテルおよびグリコールエーテルの誘導体の少なくとも1つを含む請求項22に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項24】
前記清浄化組成物が、約0.1重量%〜約99重量%の有機溶媒を含む請求項19に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項25】
前記濃縮物が、約0.1重量%〜約99重量%の水を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項26】
前記濃縮物が、約30重量%〜約95重量%の水を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項27】
前記清浄化組成物濃縮物が、該清浄化組成物の重量を基準にして少なくとも約10重量%の活性体を含む請求項1に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項28】
パッケージされた清浄化組成物濃縮物を希釈水と合することを含む清浄化組成物を形成する方法であって、
該パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、
(a)清浄化組成物濃縮物を収容する容器、および
(b)清浄化組成物濃縮物の重量を基準にして少なくとも約1重量%の活性体含量を有する洗浄化組成物濃縮物を含み、
該清浄化組成物濃縮物が、
(i)界面活性剤成分、
(ii)分散剤成分、および
(iii )シーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つ
を含む、清浄化組成物を形成する方法。
【請求項29】
前記容器が、水溶性又は水分散性膜を含む請求項28に記載の清浄化組成物濃縮物。
【請求項30】
前記水溶性ポリマー又は水分散性ポリマーが、ポリビニルアルコール、セルロースエーテル、ポリエチレンオキシド、でんぷん、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸、ポリ無水マレイン酸、スチレン無水マレイン酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩、アルギン酸塩、アクリルアミドコポリマー、グアーガム、カゼイン、エチレン−無水マレイン酸樹脂系列、ポリエチレンイミン、エチルヒドロエチルセルロース、エチルメチルセルロース又はヒドロキシエチルメチルセルロースの少なくとも1つを含む請求項29に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項31】
前記パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、袋の形態で提供される請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項32】
前記パッケージされた清浄化組成物濃縮物が、カプセルの形態で提供される請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項33】
前記界面活性剤成分が、アルキルアリールスルホン酸塩、2級アルカンスルホン酸塩、アルキルメチルエステルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルコール硫酸塩、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含むアニオン界面活性剤を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項34】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.1重量%〜約30%重量のアニオン界面活性剤成分を含む請求項33に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項35】
前記界面活性剤成分が、アルコールアルコキシレート、アミド、ポリアルキレンオキシド、アルキルポリグルコシド、又はそれらの混合物の少なくとも1つを含む非イオン性界面活性剤を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項36】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.1重量%〜約15重量%の非イオン性界面活性剤成分を含む請求項35に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項37】
前記分散剤成分が、ポリマーおよびオリゴマーの少なくとも1つを含んでいて、該ポリマーおよびオリゴマーがペンダントカルボン酸基、ペンダントカルボン酸塩基、又はそれらの混合物を含有している請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項38】
前記分散剤成分が、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸/マレイン酸)コポリマー、ポリ(マレイン酸/オレフィン)コポリマーの少なくとも1つを含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項39】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.01重量%〜約10重量%の分散剤を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項40】
前記清浄化組成物が、ベタイン、イミダゾリン、又はプロピオン酸塩の少なくとも1つを含む両性界面活性剤をさらに含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項41】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.01重量%〜約15重量%の両性界面活性剤を含む請求項40に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項42】
前記組成物が、シーティング剤を含み、そして該シーティング剤が非イオン性ブロックコポリマー、アルコールアルコキシレート、アルキルポリグリコシド、両性イオン、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項43】
前記組成物が、保湿剤を含み、そして該保湿剤がグリセリン、アルキレングリコール、ソルビトール、アルキルポリグリコシド、ポリベタインポリシロキサン、およびそれらの混合物の少なくとも1つを含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項44】
前記清浄化組成物が、約0.001重量%〜約10重量%のシーティング剤又は保湿剤を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項45】
有機溶媒をさらに含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項46】
前記有機溶媒が、グリコールエーテルおよびグリコールエーテルの誘導体の少なくとも1つを含む請求項45に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項47】
前記濃縮物が、約30重量%〜約95重量%の水を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項48】
前記清浄化組成物濃縮物が、該清浄化組成物の重量を基準にして少なくとも約10重量%の活性体を含む請求項28に記載のパッケージされた清浄化組成物濃縮物。
【請求項49】
前記希釈水が、少なくとも5グレイン硬度を有する水を含む請求項28に記載の方法。
【請求項50】
清浄化組成物濃縮物を各々含む複数の貯留体を備えた複数の貯蔵カートリッジをスプレー瓶の首に配置することと、
清浄化組成物濃縮物がスプレー瓶内の希釈水と合するように貯留体の1つに穴を開けることとを含む清浄化組成物を形成する方法であって、
清浄化組成物濃縮物が、洗浄化組成物濃縮物の重量を基準にして少なくとも約1重量%の固形分濃度を有し、そして界面活性剤成分、分散剤成分、及びシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つを含んでなる、
スプレー瓶内において清浄化組成物を形成する方法。
【請求項51】
清浄化組成物濃縮物を含有する基材をスプレー瓶内の希釈水と合することを含む清浄化組成物を形成する方法であって、
該清浄化組成物濃縮物が、清浄化組成物濃縮物の重量を基準にして少なくとも約1重量%の固形分濃度を有し、そして界面活性剤成分、分散剤成分、及びシーティング剤又は保湿剤の少なくとも1つを含んでなる、スプレー瓶内において清浄化組成物を形成する方法。
【請求項52】
前記基材が、瓶浸漬管を受け取るための開口部を含む請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記基材が、不織布基材である請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記基材および清浄化組成物濃縮物が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリエステル、又はポリアミドの少なくとも1つから形成された膜を含む容器にパッケージされる請求項51に記載の方法。
【請求項55】
清浄化組成物を提供するために約1:1〜約1:1000の重量比(濃縮物:希釈水)で清浄化組成物濃縮物を希釈水と合することを含む清浄化組成物を形成する方法であって、
該清浄化組成物濃縮物が、少なくとも約1重量%の量の活性体を含み、そして約0.1重量%〜約30重量%のアニオン界面活性剤成分、約0.01重量%〜約10重量%の分散剤、および約0.01重量%〜約10重量%のシーティング剤又は保湿剤を含み、そして該希釈水が少なくとも約1グレイン硬度を有する水を含む、清浄化組成物を形成する方法。
【請求項56】
前記方法が、バッチ工程を含む請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記方法が、前記清浄化組成物濃縮物が希釈水を含む水流中にくみ上げられるか又は吸引される連続した操作を含む請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記清浄化組成物濃縮物が、約0.1重量%〜約10重量%のヒドロトロープを含む請求項57に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−535448(P2009−535448A)
【公表日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507705(P2009−507705)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/008775
【国際公開番号】WO2007/127045
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】