パッケージ積付システム
【課題】従来にない新規な構成のパッケージ積付システムを提供する。
【解決手段】パッケージ積付システムSは、パッケージPを縦列に搬送する縦列搬送装置10と、積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置30と、それらの間に設けられ、縦列搬送装置10から搬送されたパッケージPを受け取って、パターン形成装置30に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に送り出すパッケージ送出装置20と、を備える。
【解決手段】パッケージ積付システムSは、パッケージPを縦列に搬送する縦列搬送装置10と、積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置30と、それらの間に設けられ、縦列搬送装置10から搬送されたパッケージPを受け取って、パターン形成装置30に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に送り出すパッケージ送出装置20と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ積付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージの保管や運送を行う際には、多数のパッケージをパレット等の上に、コンパクトに、また、荷崩れが生じないように工夫して積み付けることが行われる。
【0003】
特許文献1には、パレット等の積載台に積み付ける荷物を、種類別に分類し、数量の多い順に並べ替え、分類した同一種類の荷物を垂直方向に所定の高さに積み重ねて複数の棒状に形成し、このように形成した所定の高さの複数の棒状の荷物に所定のパターンとパターンマッチングを行って、棒状の荷物をパレット上に配置することが開示されている。
【0004】
特許文献2には、各荷物の重量及び荷姿を測定し、各荷物の重量及び荷姿から各荷物の密度を算出し、各荷物の密度情報を集積して各荷物の積み付け位置を算出し、積み付け位置情報に基いて各荷物を積み付けることが開示されている。
【特許文献1】特開2000−255783号公報
【特許文献2】特開2002−29631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、従来にない新規な構成のパッケージ積付システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、
積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、
上記縦列搬送装置と上記パターン形成装置との間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置と、
を備えたパッケージ積付システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、縦列搬送装置によって縦列に順次搬送されるパッケージがパッケージ送出装置によって所定数の横並び配置がなされるようにパターン形成装置に送り出され、それが複数列集まることにより積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成することができる。このようなパッケージ積付システムは従来にない新規な構成である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
(実施形態1)
<パッケージ積付システム>
図1は、実施形態1に係るパッケージ積付システムSを示す。
【0010】
このパッケージ積付システムSは、搬送上流側から順に設けられた、縦列搬送装置10、パッケージ送出装置20、パターン形成装置30及び積み付け装置40とシステム制御装置(図示せず)とを備えている。
【0011】
図2は、縦列搬送装置10を示す。
【0012】
縦列搬送装置10は、装置本体部11とその搬送下流側終端に順に設けられた切離部12、転換部13及び送出部14とで構成されている。この縦列搬送装置10は、パッケージPを縦列に搬送する。
【0013】
装置本体部11と切離部12とは、搬送路に沿って設けられたローラーコンベヤで一体に構成されている。ローラーコンベヤで構成された装置本体部11及び切離部12は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.3〜20m及び幅0.2〜1.0mのものである。
【0014】
装置本体部11は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。なお、装置本体部11は、複数の搬送エリアに分割されて、搬送エリア毎に搬送ローラーRの回転駆動部が設けられていてもよい。この装置本体部11は、システム制御装置による搬送ローラーRの回転制御によりパッケージPを単純搬送する。
【0015】
切離部12は、複数のダイレクトドライブ型の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられた構成となっている。各搬送ローラーRは、システム制御装置に接続されている。この切離部12は、システム制御装置により各搬送ローラーRの回転が装置本体部11のものよりも高く制御され、従って、装置本体部11よりも搬送速度が速く、その結果、パッケージP間に一定の間隔を形成して搬送する。
【0016】
転換部13は、切離部12に続いて並設された一対のローラーコンベヤで構成されている。転換部13を構成する各ローラーコンベヤは、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.5〜2.0m及び幅0.4〜1.0mのものである。また、各ローラーコンベヤは、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。従って、一対のローラーコンベヤの回転駆動部は、別々にシステム制御装置に接続されている。転換部13は、切離部12から搬送されたパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。この転換部13は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置による両ローラーコンベヤのそれぞれの搬送ローラーRの回転制御により、両側が同一速度で回転すれば、図3(a)に示すように、パッケージPを単純搬送し、両側が速度差を有して回転すれば、図3(b)に示すように、パッケージPを90°回転させて搬送する。
【0017】
送出部14は、転換部13に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成された送出部14は、転換部13の終端と同幅から搬送下流側に向かうに従って幅狭に設けられた一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.5〜2.0m並びに搬送上流側の幅0.4〜1.0m及び搬送下流側の幅0.2〜0.8mのものである。従って、複数の搬送ローラーRは、搬送下流側のものほど短く形成されている。また、送出部14は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。この送出部14は、システム制御装置による搬送ローラーRの回転制御により転換部13からのパッケージPを搬送する。
【0018】
図4は、パッケージ送出装置20を示す。
【0019】
パッケージ送出装置20は、パッケージ振分部21(パッケージ横送部)とその両側にそれぞれ設けられたパッケージ受取部22及びパッケージ前送部23とで構成されている。このパッケージ送出装置20は、縦列搬送装置10から搬送されたパッケージPを受け取って、パターン形成装置30に所定数のパッケージPが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に送り出す。
【0020】
パッケージ振分部21は、パッケージPを複数の方向に付勢して送り出すことができる、例えば、特開2004−75387号公報に開示された搬送装置で構成されている。
【0021】
図5は、パッケージ振分部21を示す。
【0022】
このパッケージ振分部21は、搬送面を構成する矩形板状の固定ベース24を備えており、その固定ベース24には複数の円孔が形成され、各円孔にはツイストベース25が収容されている。各ツイストベース25は、搬送面に垂直な軸を中心として回転可能に設けられており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。各ツイストベース25には、各々、表面部分がゴム弾性体で形成された一対の送出ローラー26がそれぞれ搬送面に平行な軸を有すると共に、略半分が搬送面に露出するように並設されて軸支されている。各送出ローラー26は、軸回転可能に設けられており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。パッケージ振分部21は、パッケージPを受け入れるゲート部分を通過するパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。このパッケージ振分部21は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置の制御により、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して、搬送方向と直交する方向のいずれかに横送りする、又は、搬送方向に設けられたパターン形成装置30に対してそのまま直接送り出す。なお、このシステム制御装置による制御は、全ての送出ローラー26の軸が搬送面に平行な面内で所定方向に軸方向決めされるように面内回転し、いずれの送出ローラー26の軸方向及び軸回転方向もが一致するように、全ツイストベース25を回転させるものである。
【0023】
パッケージ受取部22は、パッケージ振分部21の両側のそれぞれに側方に延びるように設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたパッケージ受取部22は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.2〜1.0m及び幅0.2〜1.0mのものである。各搬送ローラーRは、システム制御装置に接続されている。また、パッケージ受取部22は、終端部に固定ストッパー27(方向規制手段)が設けられている。このパッケージ受取部22は、パッケージ振分部21により横送りされたパッケージPを受け取って、それを固定ストッパー27によって、直方体形状のパッケージPが前送りされるパターン形成装置30に対して傾斜配置されることがないように方向規制して載置する。
【0024】
パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22の縦列搬送装置10側の側辺に沿うように形成された長尺の前送部材28を備えており、その前送部材28は、パターン形成装置30側に突出可能に設けられ、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22に載せられたパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。このパッケージ前送部23は、パッケージ検知センサでパッケージ受取部22上のパッケージPを検知すると、システム制御装置の制御により、前送部材28によってパッケージ受取部22のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする。
【0025】
ここで、パッケージ送出装置20の動作について具体的に説明する。
【0026】
図6(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に一致し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図6(b)に示すように、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して搬送方向の右側(図の上側)のパッケージ受取部22に横送りする。そして、パッケージ前送部23は、図6(c)に示すように、前送部材28を駆動してパッケージ受取部22上のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする(第1のパッケージ送り出し動作)。
【0027】
図7(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に一致し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図7(b)に示すように、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して搬送方向の左側(図の下側)のパッケージ受取部22に横送りする。そして、パッケージ前送部23は、図7(c)に示すように、前送部材28を駆動してパッケージ受取部22上のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする(第2のパッケージ送り出し動作)。
【0028】
図8(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に直交し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図8(b)に示すように、パッケージPを付勢して搬送方向に設けられたパターン形成装置30に搬送方向そのままに送り出す(第3のパッケージ送り出し動作)。
【0029】
以上のような構成のパッケージ送出装置20であれば、パッケージ振分部21の付勢及びパッケージ前送部23の付勢によってパッケージPをパターン形成装置30に送り出すので、コンパクトな構成でパターン形成装置30に所定数のパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並び配置させることができる。
【0030】
図9は、パターン形成装置30を示す。
【0031】
パターン形成装置30は、装置本体部31がパッケージ送出装置20に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたこの装置本体部31は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.6〜3.0m及び幅0.6〜2.0mのものである。また、パターン形成装置30は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。さらに、パターン形成装置30は、その搬送終端部に設けられた上下動可能な可動ストッパー32を備えており、可動ストッパー32は、システム制御装置に接続されている。パターン形成装置30は、個々のパッケージPを所定位置に位置付けるための可動のストッパーが設けられていてもよい。そして、パターン形成装置30は、各々、ローラーコンベヤ部分の側辺に沿うように形成された長尺の一対のパターン整形部材33を備えており、それらのパターン整形部材33は、ローラーコンベヤ部分の両側のそれぞれから内側に突出可能に設けられ、それらの駆動部がシステム制御装置に接続されている。このパターン形成装置30は、システム制御装置の制御により、パッケージ送出装置20から送り出されたパッケージPを搬送する一方、図10(a)に示すように、可動ストッパー32を上げて堰き止めてパッケージPを複数集め、図10(b)に示すように、それらが所定数集まるとパターン整形部材33で両側から挟んで整形して所定のパッケージ配設パターンを形成し、その後、可動ストッパー32を下げてそのパッケージ配設パターンを維持したまま搬送する。
【0032】
図11は、積み付け装置40を示す。
【0033】
積み付け装置40は、パターン形成装置30に続いて設けられたパッケージ待機部41とその側方に設けられた可動架台42とで構成されている。パッケージ待機部41は、パターン形成装置30に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたパッケージ待機部41は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.6〜3.0m及び幅0.6〜2.0mのものである。また、パッケージ待機部41は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。さらに、パッケージ待機部41は、その搬送終端部に固定ストッパー43が設けられている。また、パッケージ待機部41は、その側辺に沿って延びるように設けられた板状の押出部材44を備えており、その押出部材44の駆動部がシステム制御装置に接続されている。可動架台42は、上下方向に可動に構成されており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。この積み付け装置40は、システム制御装置の制御により、押出部材44が下方位置で可動架台42側に向かって移動した後に終点部で上方移動し、上方位置で可動架台42側から逆向きに戻った後に始点部で下方移動する動作を繰り返し、図11に仮想線で示すように、その押出部材44の下方位置の移動によりパターン形成装置30から搬送されて固定ストッパー43で待機状態となった複数のパッケージPを可動架台42に押し出して載せた後、可動架台42がパッケージPの高さ分だけ降下する。
【0034】
なお、以上に説明したこのパッケージ積付システムSにおけるローラーコンベヤの回転駆動部としては、特に限定されるものではなく、例えば、伝動ベルトを用いたベルト駆動タイプのものや一部の搬送ローラーRをダイレクトドライブ型のものとして他の搬送ローラーRをを連れ回りさせるようにしたタイプのもの等が挙げられる。
【0035】
<パッケージの積み付け動作>
このパッケージ積付システムSによる平面形状が長方形のパッケージPの積み付け動作について、以下、各パッケージPが相互に同一形状の直方体形状であって、単層が3×3の9パッケージであり且つそれが3層積層された計27パッケージの積み付けを例として説明する。
【0036】
表1は、第1パッケージP1から第27パッケージP27のそれぞれについての転換部13での転換の要・不要及びパッケージ振分部21での振分方向を示す。なお、振分方向について、図6(b)に示す場合を「A」、図7(b)に示す場合を「B」、そして、図8(b)に示す場合を「C」とする。
【0037】
【表1】
【0038】
システム制御装置は、この情報を記憶しており、これに基づいて転換部13及びパッケージ振分部21を動作制御する。
【0039】
まず、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第1パッケージP1を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第1パッケージP1を検知する。第1パッケージP1は転換不要であるので、転換部13は第1パッケージP1を単純搬送する。転換部13からの第1パッケージP1を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第1パッケージP1を検知する。第1パッケージP1は振分方向がCであるので、パッケージ振分部21は、第1パッケージP1をパターン形成装置30にそのまま送り出す。
【0040】
次に、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第2パッケージP2を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第2パッケージP2を検知する。第2パッケージP2は転換要であるので、転換部13は第2パッケージP2を90°回転させて搬送する。転換部13からの第2パッケージP2を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第2パッケージP2を検知する。第2パッケージP2は振分方向がBであるので、パッケージ振分部21は、第2パッケージP2を搬送方向の左側のパッケージ受取部22に横送りし、パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22上の第2パッケージP2をパターン形成装置30に前送りする。
【0041】
次に、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第3パッケージP3を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第3パッケージP3を検知する。第3パッケージP3は転換不要であるので、転換部13は第3パッケージP3を単純搬送する。転換部13からの第3パッケージP3を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第3パッケージP3を検知する。第3パッケージP3は振分方向がAであるので、パッケージ振分部21は、第3パッケージP3を搬送方向の右側のパッケージ受取部22に横送りし、パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22上の第3パッケージP3をパターン形成装置30に前送りする。
【0042】
以上により、パターン形成装置30には、図12(a)に示すように、3個のパッケージP1〜P3が搬送方向に直交する方向に横並び配置されることとなる。
【0043】
第4〜第6パッケージP4〜P6及び第7〜第9パッケージP7〜P9についても上記と同様に搬送すると、パターン形成装置30には、図12(b)に示すように、3個のパッケージPが3列に並んで合計9個のパッケージP1〜P9が配設されることとなる。
【0044】
続いて、パターン形成装置30は、この3個×3列の9個のパッケージP1〜P9をパターン整形部材33で両側から挟んで整形し、図12(c)に示すようなパッケージ配設パターンを形成する。
【0045】
そして、積み付け装置40は、パターン形成装置30からパッケージ待機部41に搬送された上記パッケージ配設パターンに配設された複数のパッケージPを押出部材44で押圧して可動架台42上のパレット50に載せ、パッケージPの上面とパッケージ待機部41とが面一になるように可動架台42がパッケージPの高さ分だけ降下する。
【0046】
以上のようにして、このパッケージ積付システムSは、可動架台42に設置されたパレット50上に、図13(a)に示すような第1〜第9パッケージP1〜P9による第1層を形成し、第1〜第9パッケージP1〜P9と同様にして、図13(b)に示すような第10〜第18パッケージP10〜P18による第2層及び図13(c)に示すような第19〜第27パッケージP19〜P27による第3層をそれぞれ形成し、最終的に、図14に示すように、パレット50上に27個のパッケージP1〜P27からなる積み付け構造を構成する。
【0047】
このようにしてパレット50上に積み付けられた27個のパッケージP1〜P27は、第1層と第2層とでパッケージ配設パターンが同じであるものの、第2層と第3層とでパッケージ配設パターンが異なるため、第2層と第3層との噛み合い構造が構成されて荷崩れ抑制が図られることとなる。なお、これらのパッケージP1〜P27は、この後、パレット単位で保管や搬送が行われる。
【0048】
(実施形態2)
図15は、実施形態2に係るパッケージ積付システムSを示す。なお、実施形態1と同一の名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
【0049】
このパッケージ積付システムSは、搬送上流側から順に設けられた、縦列搬送装置10、パッケージ送出装置20、パターン形成装置30及び積み付け装置40とシステム制御装置(図示せず)とを備えている。
【0050】
このパッケージ積付システムSでは、パッケージ送出装置20は、実施形態1のパッケージ振分部21に相当するもののみで構成されている。このパッケージ振分部21からなるパッケージ送出装置20は、固定ベース24がパターン形成装置30側に行くに従って幅広となった台形状に形成されている。そして、このパッケージ送出装置20は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置の制御により、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを、搬送方向に設けられたパターン形成装置30に対して、いずれかの斜め前方、又は、そのまま直接送り出す。
【0051】
パッケージ送出装置20の動作について具体的に説明する。
【0052】
図16(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に対して角度をなし(図では右上がり)且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に対して図の右斜め前方(図では左上)に送り出す。
【0053】
図16(b)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に対して角度をなし(図では右下がり)且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に対して図の左斜め前方(図では左下)に送り出す。
【0054】
図16(c)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に直交し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、パッケージPを搬送方向に設けられたパターン形成装置30にそのまま送り出す(図では左側)。
【0055】
縦列搬送装置10、パターン形成装置30及び積み付け装置40の構成は実施形態1と同一である。また、パッケージPの積み付け動作は、図16(a)の場合が図6(a)〜(c)の場合、図16(b)の場合が図7(a)〜(c)の場合、並びに、図16(c)の場合が図8(a)及び(b)の場合にそれぞれ相当することを除いて、実施形態1と同一である。
【0056】
(その他の実施形態)
上記実施形態1では、パッケージ送出装置20がパッケージ振分部21の両側にパッケージ受取部22を設けた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、図17に示すように、パッケージ振分部21の一方側にのみパッケージ受取部22が設けられ、パッケージ受取部22に横送りされた複数のパッケージPをパッケージ前送部23でパターン形成装置30に前送りする構成であってもよい。このような構成において、パッケージ受取部22には、各パッケージPを位置決めする可動のストッパーが設けられていてもよい。
【0057】
上記実施形態1では、各パッケージPが相互に同一形状の直方体形状である場合の積み付け動作を例としたが、特にこれに限定されるものではなく、異なる形状のパッケージPが混在する場合の積み付けであってもよい。
【0058】
また、上記実施形態1及び2では、パターン形成装置30に3個のパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並びさせてパッケージ配設パターンを形成し、3×3の9個のパッケージPで単層を形成する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、パターン形成装置30に4個や5個等さらに多くのパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並びさせてパッケージ配設パターンを形成し、さらに多くのパッケージPで単層を形成する構成としてもよい。そのような構成は、実施形態1の場合、例えば、パッケージ振分部21からパッケージ受取部22に連続して複数のパッケージPを横送りし、パッケージ前送部23によりそれらを一緒にパターン形成装置30に送り出すことにより可能となり、実施形態2の場合、横並びさせるパッケージPの数だけパッケージ送出装置20からパターン形成装置30側への送り出し方向を設定することにより可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、パッケージ積付システムについて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】実施形態1に係るパッケージ積付システムを示す平面図である。
【図2】実施形態1の縦列搬送装置を示す平面図である。
【図3】実施形態1の転換部のパッケージの転換動作を示す説明図である。
【図4】実施形態1のパッケージ送出装置を示す平面図である。
【図5】実施形態1のパッケージ振分部の一部分を示す斜視図である。
【図6】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第1のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図7】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第2のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図8】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第3のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図9】実施形態1のパターン形成装置を示す平面図である。
【図10】実施形態1のパターン形成装置のパッケージ配設パターン形成動作を示す説明図である。
【図11】実施形態1の積み付け装置を示す平面図である。
【図12】実施形態1のパターン形成装置でのパッケージ配設パターンの形成過程を示す説明図である。
【図13】実施形態1の各層のパッケージ配設パターンを示す平面図である。
【図14】実施形態1のパッケージ積み付け構造を示す斜視図である。
【図15】実施形態2に係るパッケージ積付システムを示す平面図である。
【図16】実施形態2のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第1のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図17】その他の実施形態のパッケージ送出装置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0061】
S パッケージ積付システム
P パッケージ
10 縦列搬送装置
20 パッケージ送出装置
21 パッケージ振分部(パッケージ横送部)
22 パッケージ受取部
23 パッケージ前送部
26 送出ローラ
27 固定ストッパー(方向規制手段)
30 パターン形成装置
40 積み付け装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ積付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージの保管や運送を行う際には、多数のパッケージをパレット等の上に、コンパクトに、また、荷崩れが生じないように工夫して積み付けることが行われる。
【0003】
特許文献1には、パレット等の積載台に積み付ける荷物を、種類別に分類し、数量の多い順に並べ替え、分類した同一種類の荷物を垂直方向に所定の高さに積み重ねて複数の棒状に形成し、このように形成した所定の高さの複数の棒状の荷物に所定のパターンとパターンマッチングを行って、棒状の荷物をパレット上に配置することが開示されている。
【0004】
特許文献2には、各荷物の重量及び荷姿を測定し、各荷物の重量及び荷姿から各荷物の密度を算出し、各荷物の密度情報を集積して各荷物の積み付け位置を算出し、積み付け位置情報に基いて各荷物を積み付けることが開示されている。
【特許文献1】特開2000−255783号公報
【特許文献2】特開2002−29631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、従来にない新規な構成のパッケージ積付システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、
積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、
上記縦列搬送装置と上記パターン形成装置との間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置と、
を備えたパッケージ積付システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、縦列搬送装置によって縦列に順次搬送されるパッケージがパッケージ送出装置によって所定数の横並び配置がなされるようにパターン形成装置に送り出され、それが複数列集まることにより積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成することができる。このようなパッケージ積付システムは従来にない新規な構成である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
(実施形態1)
<パッケージ積付システム>
図1は、実施形態1に係るパッケージ積付システムSを示す。
【0010】
このパッケージ積付システムSは、搬送上流側から順に設けられた、縦列搬送装置10、パッケージ送出装置20、パターン形成装置30及び積み付け装置40とシステム制御装置(図示せず)とを備えている。
【0011】
図2は、縦列搬送装置10を示す。
【0012】
縦列搬送装置10は、装置本体部11とその搬送下流側終端に順に設けられた切離部12、転換部13及び送出部14とで構成されている。この縦列搬送装置10は、パッケージPを縦列に搬送する。
【0013】
装置本体部11と切離部12とは、搬送路に沿って設けられたローラーコンベヤで一体に構成されている。ローラーコンベヤで構成された装置本体部11及び切離部12は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.3〜20m及び幅0.2〜1.0mのものである。
【0014】
装置本体部11は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。なお、装置本体部11は、複数の搬送エリアに分割されて、搬送エリア毎に搬送ローラーRの回転駆動部が設けられていてもよい。この装置本体部11は、システム制御装置による搬送ローラーRの回転制御によりパッケージPを単純搬送する。
【0015】
切離部12は、複数のダイレクトドライブ型の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられた構成となっている。各搬送ローラーRは、システム制御装置に接続されている。この切離部12は、システム制御装置により各搬送ローラーRの回転が装置本体部11のものよりも高く制御され、従って、装置本体部11よりも搬送速度が速く、その結果、パッケージP間に一定の間隔を形成して搬送する。
【0016】
転換部13は、切離部12に続いて並設された一対のローラーコンベヤで構成されている。転換部13を構成する各ローラーコンベヤは、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.5〜2.0m及び幅0.4〜1.0mのものである。また、各ローラーコンベヤは、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。従って、一対のローラーコンベヤの回転駆動部は、別々にシステム制御装置に接続されている。転換部13は、切離部12から搬送されたパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。この転換部13は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置による両ローラーコンベヤのそれぞれの搬送ローラーRの回転制御により、両側が同一速度で回転すれば、図3(a)に示すように、パッケージPを単純搬送し、両側が速度差を有して回転すれば、図3(b)に示すように、パッケージPを90°回転させて搬送する。
【0017】
送出部14は、転換部13に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成された送出部14は、転換部13の終端と同幅から搬送下流側に向かうに従って幅狭に設けられた一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.5〜2.0m並びに搬送上流側の幅0.4〜1.0m及び搬送下流側の幅0.2〜0.8mのものである。従って、複数の搬送ローラーRは、搬送下流側のものほど短く形成されている。また、送出部14は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。この送出部14は、システム制御装置による搬送ローラーRの回転制御により転換部13からのパッケージPを搬送する。
【0018】
図4は、パッケージ送出装置20を示す。
【0019】
パッケージ送出装置20は、パッケージ振分部21(パッケージ横送部)とその両側にそれぞれ設けられたパッケージ受取部22及びパッケージ前送部23とで構成されている。このパッケージ送出装置20は、縦列搬送装置10から搬送されたパッケージPを受け取って、パターン形成装置30に所定数のパッケージPが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に送り出す。
【0020】
パッケージ振分部21は、パッケージPを複数の方向に付勢して送り出すことができる、例えば、特開2004−75387号公報に開示された搬送装置で構成されている。
【0021】
図5は、パッケージ振分部21を示す。
【0022】
このパッケージ振分部21は、搬送面を構成する矩形板状の固定ベース24を備えており、その固定ベース24には複数の円孔が形成され、各円孔にはツイストベース25が収容されている。各ツイストベース25は、搬送面に垂直な軸を中心として回転可能に設けられており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。各ツイストベース25には、各々、表面部分がゴム弾性体で形成された一対の送出ローラー26がそれぞれ搬送面に平行な軸を有すると共に、略半分が搬送面に露出するように並設されて軸支されている。各送出ローラー26は、軸回転可能に設けられており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。パッケージ振分部21は、パッケージPを受け入れるゲート部分を通過するパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。このパッケージ振分部21は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置の制御により、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して、搬送方向と直交する方向のいずれかに横送りする、又は、搬送方向に設けられたパターン形成装置30に対してそのまま直接送り出す。なお、このシステム制御装置による制御は、全ての送出ローラー26の軸が搬送面に平行な面内で所定方向に軸方向決めされるように面内回転し、いずれの送出ローラー26の軸方向及び軸回転方向もが一致するように、全ツイストベース25を回転させるものである。
【0023】
パッケージ受取部22は、パッケージ振分部21の両側のそれぞれに側方に延びるように設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたパッケージ受取部22は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.2〜1.0m及び幅0.2〜1.0mのものである。各搬送ローラーRは、システム制御装置に接続されている。また、パッケージ受取部22は、終端部に固定ストッパー27(方向規制手段)が設けられている。このパッケージ受取部22は、パッケージ振分部21により横送りされたパッケージPを受け取って、それを固定ストッパー27によって、直方体形状のパッケージPが前送りされるパターン形成装置30に対して傾斜配置されることがないように方向規制して載置する。
【0024】
パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22の縦列搬送装置10側の側辺に沿うように形成された長尺の前送部材28を備えており、その前送部材28は、パターン形成装置30側に突出可能に設けられ、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22に載せられたパッケージPを検知するパッケージ検知センサ(図示せず)を備えており、パッケージ検知センサは、システム制御装置に接続されている。このパッケージ前送部23は、パッケージ検知センサでパッケージ受取部22上のパッケージPを検知すると、システム制御装置の制御により、前送部材28によってパッケージ受取部22のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする。
【0025】
ここで、パッケージ送出装置20の動作について具体的に説明する。
【0026】
図6(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に一致し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図6(b)に示すように、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して搬送方向の右側(図の上側)のパッケージ受取部22に横送りする。そして、パッケージ前送部23は、図6(c)に示すように、前送部材28を駆動してパッケージ受取部22上のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする(第1のパッケージ送り出し動作)。
【0027】
図7(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に一致し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図7(b)に示すように、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを付勢して搬送方向の左側(図の下側)のパッケージ受取部22に横送りする。そして、パッケージ前送部23は、図7(c)に示すように、前送部材28を駆動してパッケージ受取部22上のパッケージPを付勢してパターン形成装置30に前送りする(第2のパッケージ送り出し動作)。
【0028】
図8(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に直交し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、図8(b)に示すように、パッケージPを付勢して搬送方向に設けられたパターン形成装置30に搬送方向そのままに送り出す(第3のパッケージ送り出し動作)。
【0029】
以上のような構成のパッケージ送出装置20であれば、パッケージ振分部21の付勢及びパッケージ前送部23の付勢によってパッケージPをパターン形成装置30に送り出すので、コンパクトな構成でパターン形成装置30に所定数のパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並び配置させることができる。
【0030】
図9は、パターン形成装置30を示す。
【0031】
パターン形成装置30は、装置本体部31がパッケージ送出装置20に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたこの装置本体部31は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.6〜3.0m及び幅0.6〜2.0mのものである。また、パターン形成装置30は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。さらに、パターン形成装置30は、その搬送終端部に設けられた上下動可能な可動ストッパー32を備えており、可動ストッパー32は、システム制御装置に接続されている。パターン形成装置30は、個々のパッケージPを所定位置に位置付けるための可動のストッパーが設けられていてもよい。そして、パターン形成装置30は、各々、ローラーコンベヤ部分の側辺に沿うように形成された長尺の一対のパターン整形部材33を備えており、それらのパターン整形部材33は、ローラーコンベヤ部分の両側のそれぞれから内側に突出可能に設けられ、それらの駆動部がシステム制御装置に接続されている。このパターン形成装置30は、システム制御装置の制御により、パッケージ送出装置20から送り出されたパッケージPを搬送する一方、図10(a)に示すように、可動ストッパー32を上げて堰き止めてパッケージPを複数集め、図10(b)に示すように、それらが所定数集まるとパターン整形部材33で両側から挟んで整形して所定のパッケージ配設パターンを形成し、その後、可動ストッパー32を下げてそのパッケージ配設パターンを維持したまま搬送する。
【0032】
図11は、積み付け装置40を示す。
【0033】
積み付け装置40は、パターン形成装置30に続いて設けられたパッケージ待機部41とその側方に設けられた可動架台42とで構成されている。パッケージ待機部41は、パターン形成装置30に続いて設けられたローラーコンベヤで構成されている。ローラーコンベヤで構成されたパッケージ待機部41は、一定の間隔をおいて並行して延びる一対の支持部材を有するフレームFを備え、そのフレームFの支持部材間に複数の搬送ローラーRが一定間隔をおいて設けられてそれぞれが軸支された構成となっており、例えば、長さ0.6〜3.0m及び幅0.6〜2.0mのものである。また、パッケージ待機部41は、複数の搬送ローラーRを回転駆動する回転駆動部を備えており、回転駆動部は、システム制御装置に接続されている。さらに、パッケージ待機部41は、その搬送終端部に固定ストッパー43が設けられている。また、パッケージ待機部41は、その側辺に沿って延びるように設けられた板状の押出部材44を備えており、その押出部材44の駆動部がシステム制御装置に接続されている。可動架台42は、上下方向に可動に構成されており、その駆動部がシステム制御装置に接続されている。この積み付け装置40は、システム制御装置の制御により、押出部材44が下方位置で可動架台42側に向かって移動した後に終点部で上方移動し、上方位置で可動架台42側から逆向きに戻った後に始点部で下方移動する動作を繰り返し、図11に仮想線で示すように、その押出部材44の下方位置の移動によりパターン形成装置30から搬送されて固定ストッパー43で待機状態となった複数のパッケージPを可動架台42に押し出して載せた後、可動架台42がパッケージPの高さ分だけ降下する。
【0034】
なお、以上に説明したこのパッケージ積付システムSにおけるローラーコンベヤの回転駆動部としては、特に限定されるものではなく、例えば、伝動ベルトを用いたベルト駆動タイプのものや一部の搬送ローラーRをダイレクトドライブ型のものとして他の搬送ローラーRをを連れ回りさせるようにしたタイプのもの等が挙げられる。
【0035】
<パッケージの積み付け動作>
このパッケージ積付システムSによる平面形状が長方形のパッケージPの積み付け動作について、以下、各パッケージPが相互に同一形状の直方体形状であって、単層が3×3の9パッケージであり且つそれが3層積層された計27パッケージの積み付けを例として説明する。
【0036】
表1は、第1パッケージP1から第27パッケージP27のそれぞれについての転換部13での転換の要・不要及びパッケージ振分部21での振分方向を示す。なお、振分方向について、図6(b)に示す場合を「A」、図7(b)に示す場合を「B」、そして、図8(b)に示す場合を「C」とする。
【0037】
【表1】
【0038】
システム制御装置は、この情報を記憶しており、これに基づいて転換部13及びパッケージ振分部21を動作制御する。
【0039】
まず、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第1パッケージP1を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第1パッケージP1を検知する。第1パッケージP1は転換不要であるので、転換部13は第1パッケージP1を単純搬送する。転換部13からの第1パッケージP1を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第1パッケージP1を検知する。第1パッケージP1は振分方向がCであるので、パッケージ振分部21は、第1パッケージP1をパターン形成装置30にそのまま送り出す。
【0040】
次に、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第2パッケージP2を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第2パッケージP2を検知する。第2パッケージP2は転換要であるので、転換部13は第2パッケージP2を90°回転させて搬送する。転換部13からの第2パッケージP2を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第2パッケージP2を検知する。第2パッケージP2は振分方向がBであるので、パッケージ振分部21は、第2パッケージP2を搬送方向の左側のパッケージ受取部22に横送りし、パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22上の第2パッケージP2をパターン形成装置30に前送りする。
【0041】
次に、縦列搬送装置10の装置本体部11及び切離部12が第3パッケージP3を転換部13に搬送すると、転換部13のパッケージ検知センサが第3パッケージP3を検知する。第3パッケージP3は転換不要であるので、転換部13は第3パッケージP3を単純搬送する。転換部13からの第3パッケージP3を送出部14がパッケージ送出装置20のパッケージ振分部21に搬送すると、パッケージ振分部21のパッケージ検知センサが第3パッケージP3を検知する。第3パッケージP3は振分方向がAであるので、パッケージ振分部21は、第3パッケージP3を搬送方向の右側のパッケージ受取部22に横送りし、パッケージ前送部23は、パッケージ受取部22上の第3パッケージP3をパターン形成装置30に前送りする。
【0042】
以上により、パターン形成装置30には、図12(a)に示すように、3個のパッケージP1〜P3が搬送方向に直交する方向に横並び配置されることとなる。
【0043】
第4〜第6パッケージP4〜P6及び第7〜第9パッケージP7〜P9についても上記と同様に搬送すると、パターン形成装置30には、図12(b)に示すように、3個のパッケージPが3列に並んで合計9個のパッケージP1〜P9が配設されることとなる。
【0044】
続いて、パターン形成装置30は、この3個×3列の9個のパッケージP1〜P9をパターン整形部材33で両側から挟んで整形し、図12(c)に示すようなパッケージ配設パターンを形成する。
【0045】
そして、積み付け装置40は、パターン形成装置30からパッケージ待機部41に搬送された上記パッケージ配設パターンに配設された複数のパッケージPを押出部材44で押圧して可動架台42上のパレット50に載せ、パッケージPの上面とパッケージ待機部41とが面一になるように可動架台42がパッケージPの高さ分だけ降下する。
【0046】
以上のようにして、このパッケージ積付システムSは、可動架台42に設置されたパレット50上に、図13(a)に示すような第1〜第9パッケージP1〜P9による第1層を形成し、第1〜第9パッケージP1〜P9と同様にして、図13(b)に示すような第10〜第18パッケージP10〜P18による第2層及び図13(c)に示すような第19〜第27パッケージP19〜P27による第3層をそれぞれ形成し、最終的に、図14に示すように、パレット50上に27個のパッケージP1〜P27からなる積み付け構造を構成する。
【0047】
このようにしてパレット50上に積み付けられた27個のパッケージP1〜P27は、第1層と第2層とでパッケージ配設パターンが同じであるものの、第2層と第3層とでパッケージ配設パターンが異なるため、第2層と第3層との噛み合い構造が構成されて荷崩れ抑制が図られることとなる。なお、これらのパッケージP1〜P27は、この後、パレット単位で保管や搬送が行われる。
【0048】
(実施形態2)
図15は、実施形態2に係るパッケージ積付システムSを示す。なお、実施形態1と同一の名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
【0049】
このパッケージ積付システムSは、搬送上流側から順に設けられた、縦列搬送装置10、パッケージ送出装置20、パターン形成装置30及び積み付け装置40とシステム制御装置(図示せず)とを備えている。
【0050】
このパッケージ積付システムSでは、パッケージ送出装置20は、実施形態1のパッケージ振分部21に相当するもののみで構成されている。このパッケージ振分部21からなるパッケージ送出装置20は、固定ベース24がパターン形成装置30側に行くに従って幅広となった台形状に形成されている。そして、このパッケージ送出装置20は、パッケージ検知センサで検知したパッケージPの順番に基づいたシステム制御装置の制御により、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPを、搬送方向に設けられたパターン形成装置30に対して、いずれかの斜め前方、又は、そのまま直接送り出す。
【0051】
パッケージ送出装置20の動作について具体的に説明する。
【0052】
図16(a)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に対して角度をなし(図では右上がり)且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に対して図の右斜め前方(図では左上)に送り出す。
【0053】
図16(b)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に対して角度をなし(図では右下がり)且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、縦列搬送装置10から受け取ったパッケージPをパターン形成装置30に対して図の左斜め前方(図では左下)に送り出す。
【0054】
図16(c)に示すように、送出ローラー26の軸方向がパッケージPの搬送方向に直交し且つ軸回転方向が矢印で示す方向となるように軸方向決めされた場合、パッケージ振分部21は、パッケージPを搬送方向に設けられたパターン形成装置30にそのまま送り出す(図では左側)。
【0055】
縦列搬送装置10、パターン形成装置30及び積み付け装置40の構成は実施形態1と同一である。また、パッケージPの積み付け動作は、図16(a)の場合が図6(a)〜(c)の場合、図16(b)の場合が図7(a)〜(c)の場合、並びに、図16(c)の場合が図8(a)及び(b)の場合にそれぞれ相当することを除いて、実施形態1と同一である。
【0056】
(その他の実施形態)
上記実施形態1では、パッケージ送出装置20がパッケージ振分部21の両側にパッケージ受取部22を設けた構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、図17に示すように、パッケージ振分部21の一方側にのみパッケージ受取部22が設けられ、パッケージ受取部22に横送りされた複数のパッケージPをパッケージ前送部23でパターン形成装置30に前送りする構成であってもよい。このような構成において、パッケージ受取部22には、各パッケージPを位置決めする可動のストッパーが設けられていてもよい。
【0057】
上記実施形態1では、各パッケージPが相互に同一形状の直方体形状である場合の積み付け動作を例としたが、特にこれに限定されるものではなく、異なる形状のパッケージPが混在する場合の積み付けであってもよい。
【0058】
また、上記実施形態1及び2では、パターン形成装置30に3個のパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並びさせてパッケージ配設パターンを形成し、3×3の9個のパッケージPで単層を形成する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、パターン形成装置30に4個や5個等さらに多くのパッケージPを搬送方向に直交する方向に横並びさせてパッケージ配設パターンを形成し、さらに多くのパッケージPで単層を形成する構成としてもよい。そのような構成は、実施形態1の場合、例えば、パッケージ振分部21からパッケージ受取部22に連続して複数のパッケージPを横送りし、パッケージ前送部23によりそれらを一緒にパターン形成装置30に送り出すことにより可能となり、実施形態2の場合、横並びさせるパッケージPの数だけパッケージ送出装置20からパターン形成装置30側への送り出し方向を設定することにより可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、パッケージ積付システムについて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】実施形態1に係るパッケージ積付システムを示す平面図である。
【図2】実施形態1の縦列搬送装置を示す平面図である。
【図3】実施形態1の転換部のパッケージの転換動作を示す説明図である。
【図4】実施形態1のパッケージ送出装置を示す平面図である。
【図5】実施形態1のパッケージ振分部の一部分を示す斜視図である。
【図6】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第1のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図7】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第2のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図8】実施形態1のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第3のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図9】実施形態1のパターン形成装置を示す平面図である。
【図10】実施形態1のパターン形成装置のパッケージ配設パターン形成動作を示す説明図である。
【図11】実施形態1の積み付け装置を示す平面図である。
【図12】実施形態1のパターン形成装置でのパッケージ配設パターンの形成過程を示す説明図である。
【図13】実施形態1の各層のパッケージ配設パターンを示す平面図である。
【図14】実施形態1のパッケージ積み付け構造を示す斜視図である。
【図15】実施形態2に係るパッケージ積付システムを示す平面図である。
【図16】実施形態2のパッケージ送出装置のパターン形成装置への第1のパッケージ送り出し動作を示す説明図である。
【図17】その他の実施形態のパッケージ送出装置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0061】
S パッケージ積付システム
P パッケージ
10 縦列搬送装置
20 パッケージ送出装置
21 パッケージ振分部(パッケージ横送部)
22 パッケージ受取部
23 パッケージ前送部
26 送出ローラ
27 固定ストッパー(方向規制手段)
30 パターン形成装置
40 積み付け装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、
積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、
上記縦列搬送装置と上記パターン形成装置との間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置と、
を備えたパッケージ積付システム。
【請求項2】
上記パッケージ送出装置は、パッケージに対して付勢して上記パターン形成装置に送り出すように構成されている請求項1に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項3】
上記パッケージ送出装置は、搬送面に平行な軸を有するように設けられ、該軸を中心として軸回転すると共に、該軸が搬送面に平行な面内で所定方向に軸方向決めされるように面内回転する送出ローラーを備え、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを、面内回転により軸方向決めされた該送出ローラーに載せ、該送出ローラーの軸回転により付勢して上記パターン形成装置に送り出すように構成されている請求項2に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項4】
上記パッケージ送出装置は、
上記縦列搬送装置からのパッケージを受け取るように設けられ、受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向に横送りするパッケージ横送部と、
上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる側に設けられ、該パッケージ横送部により横送りされたパッケージを受け取るパッケージ受取部と、
上記パッケージ受取部のパッケージを上記パターン形成装置に前送りするパッケージ前送部と、
を有する請求項1に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項5】
上記パッケージ横送部は、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向の両側のいずれにも横送り可能に構成されていると共に、
上記パッケージ受取部及び上記パッケージ前送部は、上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる両側にそれぞれ設けられている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項6】
上記パッケージ横送部は、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを、搬送方向に設けられた上記パターン形成装置に対してそのまま直接送り出しできるようにも構成されている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項7】
上記パッケージ受取部は、上記パッケージ横送部から受け取ったパッケージを、所定方向を向くように方向規制する方向規制手段が設けられている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項8】
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、の間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置であって、
上記縦列搬送装置からのパッケージを受け取るように設けられ、受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向に横送りするパッケージ横送部と、
上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる側に設けられ、該パッケージ横送部により横送りされたパッケージを受け取るパッケージ受取部と、
上記パッケージ受取部のパッケージを上記パターン形成装置に前送りするパッケージ前送部と、
を有するパッケージ送出装置。
【請求項1】
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、
積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、
上記縦列搬送装置と上記パターン形成装置との間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置と、
を備えたパッケージ積付システム。
【請求項2】
上記パッケージ送出装置は、パッケージに対して付勢して上記パターン形成装置に送り出すように構成されている請求項1に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項3】
上記パッケージ送出装置は、搬送面に平行な軸を有するように設けられ、該軸を中心として軸回転すると共に、該軸が搬送面に平行な面内で所定方向に軸方向決めされるように面内回転する送出ローラーを備え、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを、面内回転により軸方向決めされた該送出ローラーに載せ、該送出ローラーの軸回転により付勢して上記パターン形成装置に送り出すように構成されている請求項2に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項4】
上記パッケージ送出装置は、
上記縦列搬送装置からのパッケージを受け取るように設けられ、受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向に横送りするパッケージ横送部と、
上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる側に設けられ、該パッケージ横送部により横送りされたパッケージを受け取るパッケージ受取部と、
上記パッケージ受取部のパッケージを上記パターン形成装置に前送りするパッケージ前送部と、
を有する請求項1に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項5】
上記パッケージ横送部は、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向の両側のいずれにも横送り可能に構成されていると共に、
上記パッケージ受取部及び上記パッケージ前送部は、上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる両側にそれぞれ設けられている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項6】
上記パッケージ横送部は、上記縦列搬送装置から受け取ったパッケージを、搬送方向に設けられた上記パターン形成装置に対してそのまま直接送り出しできるようにも構成されている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項7】
上記パッケージ受取部は、上記パッケージ横送部から受け取ったパッケージを、所定方向を向くように方向規制する方向規制手段が設けられている請求項4に記載されたパッケージ積付システム。
【請求項8】
パッケージを縦列に搬送する縦列搬送装置と、積み付けにおける単層を構成する所定のパッケージ配設パターンを形成するパターン形成装置と、の間に設けられ、該縦列搬送装置から搬送されたパッケージを受け取って、該パターン形成装置に所定数のパッケージが搬送方向に直交する方向に横並び配置されるように、受け取ったパッケージを該パターン形成装置に送り出すパッケージ送出装置であって、
上記縦列搬送装置からのパッケージを受け取るように設けられ、受け取ったパッケージを搬送方向と直交する方向に横送りするパッケージ横送部と、
上記パッケージ横送部のパッケージが横送りされる側に設けられ、該パッケージ横送部により横送りされたパッケージを受け取るパッケージ受取部と、
上記パッケージ受取部のパッケージを上記パターン形成装置に前送りするパッケージ前送部と、
を有するパッケージ送出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−326689(P2007−326689A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−160196(P2006−160196)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
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