説明

パーツ所定数量取出機

【課題】本発明は樹脂用クリップなどのように形状が複雑なパーツを所定数量取出すことが確実に出来ると共に所定数量のパーツを使い切るか否かにより、全ての取付箇所の作業が完了したか否かの確認が可能となるパーツ所定数量取出機を提供することを目的とする。
【解決手段】上方と共に下方を開口する収容部と1、該収容部1の下方の開口を供給口21に接続すると共に放出口22を有した容器部2と、その容器部2の内部に回転自在に取付けたパーツ取出部材3と、該パーツ取出部材3の取出溝31にパーツPが挿入し易くするために配置した傾斜板4と、パーツPが外部へ放出されると共にそのパーツPがスベリ台5を介して所定数量集められる取出箱6と、容器部2の外部へ放出されるパーツPを検出する検出器71のデーターに基づいてパーツPの所定数量を得る数量設定手段7と、パーツPの噛み込みを防止する上下移動可能な加振部材と、から少なくとも構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車部品を組付ける際に取付ける樹脂用クリップなどのように形状が複雑なパーツを所定数量取出すことが出来るパーツ所定数量取出機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に多種類の部品供給装置が提案されているが、形状が複雑なパーツを所定数量取出す場合に於いて、形状が複雑なパーツを収容部に多数個入れてもパーツがスムーズに容器部側に流れ込まず、途中でパーツ同士が噛み込まれて突っ掛かってしまうという問題点があった。従って、形状が複雑なパーツを所定数量自動的に取出す装置はないのが現状である。
【0003】
このため、従来に於いては、複数個の取出穴を治具板に穿設し、その取出穴にパーツが挿入され、取出穴の数量分のパーツを取出すことが出来るようにしたものが使用されている。しかしながら、この治具は作業者が直接手に持って使用するものであり、一度で所定数量になるようにパーツを取出すことは難しかった。つまり、治具の取出穴は一般に10個或いは15個などのように区切れの良い数とする場合が多く、例えば、18個取出す場合、10個の取出穴が穿設された治具では、取出し作業を2回行わなければならず、且つ、2個を後から除去しなければならなかった。この時、専用の18個取出すことが出来る治具を製作する場合も考えられるが、他の使用が出来なくなるため殆んど専用の治具は製作されていない。又、この時、取出穴が多くなると、パーツが各取出穴に挿入されずに落ちてしまうものが生じ、パーツが全ての取出穴に確実に挿入させることは困難であるため、あまり多く取出穴は穿設されないのが現状である。
【0004】
尚、電子部品等の各種部品を供給する部品供給装置としては、例えば、特開2008−214051が提案されている。この構造は、部品を収容可能であると共に下方側に開口する収容部と、該収容部の下方側に設けられ、水平方向に対して傾斜して前記収容部から排出された前記部品を移送する移送路を有すると共に該移送路の下流端部が外方に開口する傾斜部と、前記移送路の開口部を閉塞する閉塞部材と、前記移送路の開口部が閉塞される閉塞位置、及び、前記移送路の開口部が開放される退避位置の間で前記閉塞部材を移動させる移動機構とを備えたものであった。しかしながら、特開2008−214051では、形状が複雑なパーツを所定数量取出すことは不可能なものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−214051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は樹脂用クリップなどのように形状が複雑なパーツを所定数量取出すことが確実に出来ると共に所定数量のパーツを使い切るか否かにより、全ての取付箇所の作業が完了したか否かの確認が可能となるパーツ所定数量取出機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記要望に応えるために成されたものであり、つまり、パーツが収容可能であると共に下方を開口する収容部と、該収容部の開口を供給口に接続すると共に放出口を有した容器部と、その容器部の内部に回転自在に取付けたパーツ取出部材と、該パーツ取出部材の取出溝にパーツが挿入し易くするために配置した傾斜板と、パーツが外部へ放出されると共にそのパーツがスベリ台を介して所定数量集められる取出箱と、容器部の外部へ放出されるパーツを検出する検出器のデーターに基づいてパーツの所定数量を得る数量設定手段と、パーツの噛み込みを防止する上下移動可能な加振部材と、から少なくとも構成する。またパーツ取出部材の取出溝の底面を、外側に下がる傾斜面とし、且つ、パーツ取出部材の内側表面に掻き混ぜ棒を多数本突設させると良く、加振部材としては、収容部に収容したパーツが掻き混ぜられるための加振棒と、該加振棒を支えるための支持縦棒及び支持横棒と、支持縦棒を上下移動させるためのカムと、支持縦棒の上部に乗せる錘と、から少なくとも成したものを用いるのが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1のようにパーツ(P)が収容可能であると共に下方を開口する収容部(1)と、該収容部(1)の開口を接続させる供給口(21)と共に放出口(22)を有した容器部(2)と、その容器部(2)の内部に回転自在に取付けたパーツ取出部材(3)と、該パーツ取出部材(3)の取出溝(31)にパーツ(P)が挿入し易くするために配置した傾斜板(4)と、パーツ(P)が外部へ放出されると共にそのパーツ(P)がスベリ台(5)を介して所定数量集められる取出箱(6)と、前記容器部(2)の外部へ放出されるパーツ(P)を検出する検出器(71)のデーターに基づいてパーツ(P)の所定数量を得る数量設定手段(7)と、パーツ(P)の噛み込みを防止する上下移動可能な加振部材(8)と、から少なくとも構成することにより、樹脂用クリップなどのように形状が複雑なパーツを所定数量取出すことが確実に出来ると共に所定数量のパーツ(P)を使い切ることにより所定作業の完了が確認可能となる。また数量設定手段(7)によって取出数量が自在に変えることが可能なものとなる。更に本発明はパーツ(P)の種類が変わっても取出溝(31)に1つ入る大きさのものであれば、そのまま効率良く使用出来るものとなる。又、本発明はパーツ取出部材(3)に用いる駆動モーター(9)が1つだけで良く、構造が簡単で安価に製造することが出来るものとなる。
【0009】
請求項2のようにパーツ取出部材(3)の取出溝(31)の底面が、外側に下がる傾斜面(31a)であると共にパーツ取出部材(3)の内側表面に、パーツ(P)を掻き混ぜるための掻き混ぜ棒(33)が多数本突設されることにより、パーツ(P)が確実に且つスムーズに取出すことが出来るものとなる。
【0010】
請求項3に示すように加振部材(8)としては、収容部(1)に収容したパーツ(P)が掻き混ぜられるための加振棒(81)と、該加振棒(81)を支えるための支持縦棒(82)及び支持横棒(83)と、前記支持縦棒(82)を上下移動させるためのカム(84)と、前記支持縦棒(82)の上部に乗せる錘(85)と、から少なくとも成されたものを用いることにより、駆動力はパーツ取出部材(3)で用いる駆動モーター(9)を兼用することができるので、簡単な構造で且つ安価にパーツ(P)の噛み込みが防止できるものとなる。
【0011】
請求項4に示すようにパーツ(P)が外部へ放出される際に、取出溝(31)付近に溜ったパーツ(P)がその取出溝(31)に入らぬように防止するための遮断部材(10)を設けることにより、取出溝(31)にダブってパーツ(P)が入ることを略完全に防止し、より正確に所定数量を取出すことが可能なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の取出機構の要部を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の取出機構の縦断及び加振部材の要部を示す説明図である。
【図3】本実施形態のパーツ取出部材を示す斜視図である。
【図4】本実施形態のパーツ取出部材の取出溝部分を拡大した説明図である。
【図5】本実施形態の加振部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。(1)はパーツ(P)が収容可能であると共に下方を開口する合成樹脂製の収容部であり、該収容部(1)は供給管(1a)とホッパー(1b)とから成されている。(2)は収容部(1)の開口を接続させる供給口(21)と共に放出口(22)を有した透明で扁平な円筒状の合成樹脂製の容器部であり、該容器部(2)は円形の外周を立て、その両側は、L字状の取付板によって後述する基台(12)と固定している。
【0014】
(3)は容器部(2)の内部に回転自在に取付けた円盤状の合成樹脂製のパーツ取出部材であり、該パーツ取出部材(3)には図3に示すように複数の取出溝(31)が形成されており、該取出溝(31)の底面を外側に下がる傾斜面(31a)に形成し、取出溝(31)に挿入したパーツ(P)が外側へ放出され易くしている(図4参照)。またパーツ取出部材(3)の中心には後述する駆動モーター(9)の回転軸が挿入されて固定するための取付穴(32)を穿設しており、且つ、パーツ取出部材(3)の内側表面に、パーツ(P)を掻き混ぜるための掻き混ぜ棒(33)が多数本突設されている(図3参照)。前記傾斜面(31a)の傾斜角としては、外側に対して下向きに30度〜60度前後の範囲が良く、好ましくは45度である。又、前記パーツ取出部材(3)はパーツ(P)の大きさが異なる場合、それに合せた取出溝(31)を形成したものを用意しておき、前記パーツ取出部材(3)が交換可能にしておくのが好ましい。
【0015】
(4)はパーツ取出部材(3)の取出溝(31)にパーツ(P)が挿入し易くするために配置した合成樹脂製の傾斜板であり、該傾斜板(4)は供給口(21)から取出溝(31)に向かって下がるように配置されている。(5)は合成樹脂製のスベリ台であり、該スベリ台(5)は放出口(22)の付近から後述する取出箱(6)の上方に渡って配置されている。尚、前記収容部(1),容器部(2),パーツ取出部材(3),傾斜板(4),スベリ台(5)の材質は合成樹脂に限定されるものではない。(6)は外部へ放出されたパーツ(P)が所定数量集められる合成樹脂製の取出箱である。尚、前記取出箱(6)は箱形状に限定されるものではなく、皿状のものも含むものとする。
【0016】
(7)は容器部(2)の外部へ放出されるパーツ(P)を検出する検出器(71)のデーターに基づいてパーツ(P)の所定数量を得る数量設定手段であり、前記検出器(71)としては光電センサーを用い、それを放出口(22)の付近に設けておくと良い。また前記数量設定手段(7)としては、所定数量に達すると、パーツ取出部材(3)の回転を停止させる機構のものであれば良く、一般に制御盤(72)に収納された数量設定回路などによって制御される。この数量設定するための制御方法及びその機構は公知であるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0017】
(8)はパーツ(P)の噛み込みを防止する上下移動可能な金属製の加振部材であり、該加振部材(8)としては、収容部(1)に収容したパーツ(P)が掻き混ぜられるための加振棒(81)と、該加振棒(81)を支えるための支持縦棒(82)及び支持横棒(83)と、支持縦棒(82)を上下移動させるためのカム(84)と、支持縦棒(82)の上部に乗せる錘(85)と、から少なくとも成されたものである。前記加振棒(81)には図5、図2に示すように複数の駒(81a),(81b)が取付けられている。また前記加振棒(81)と支持縦棒(82)及び支持横棒(83)は一体化したものとしても良い。前記カム(84)は後述する駆動モーター(9)の回転軸に固着されている。前記錘(85)は、パーツ(P)を掻き混ぜる際に加振棒(81)が安定して上下移動する役目を果たす。尚、前記加振部材(8)の材質は金属製に限定されるものではない。(9)はパーツ取出部材(3)とカム(84)を駆動する駆動モーターである。(10)はパーツ(P)が外部へ放出される際に、取出溝(31)付近に溜ったパーツ(P)がその取出溝(31)に入らぬように防止するための遮断部材であり、該遮断部材(10)は、放出口(22)に来た取出溝(31)の内側に図1、図2の如きワイヤーや図1、図2の2点鎖線のような板材で遮断する壁が形成される状態に成すものであれば良い。(11)は金属製の枠体であり、(12)は金属製の基台である。
【0018】
次に本発明の使用方法について説明する。先ず始めに、パーツ(P)をホッパー(1b)から投入すると、パーツ(P)は供給管(1a)を通過して容器部(2)の供給口(21)に達する。そして容器部(2)の内部にパーツ(P)が入ると、傾斜板(4)の上に来る。すると、パーツ(P)は自重によって自然に転がりパーツ取出部材(3)の取出溝(31)付近に集まると共にその1つが取出溝(31)に挿入される。その後、パーツ(P)は容器部(2)の内部に溜まり、且つ、供給管(1a)に充満する。更にホッパー(1b)の適宜高さまでパーツ(P)が溜まったら、パーツ(P)の投入を止める。
【0019】
その後、加振部材(8)をセットする。この加振部材(8)をセットする場合は、予めカム(84)を駆動モーター(9)の回転軸に固着しておくと共に支持縦棒(82)が上下移動する時にカム(84)の縁面から外れないためのガイド部材(86)も基台(10)に取付けておく。先ず加振部材(8)の支持縦棒(82)の下端部をガイド部材(86)の穴に挿入させて、カム(84)の縁面に支持縦棒(82)の下端を接触させる。この時、加振棒(81)の下端は収容部(1)の供給管(1a)の下部まで達する。そして、支持縦棒(82)の上部に錘(85)を乗せれば準備は完了する。
【0020】
次に制御盤(72)の表面に設けた図示しない数量設定値をセットすると共に始動釦を押す。すると、駆動モーター(9)が回転し、回転軸に固着したパーツ取出部材(3)とカム(84)も回転される。前記パーツ取出部材(3)が回転するとパーツ(P)の取出し作業を開始し、カム(84)が回転するとパーツ(P)の掻き混ぜ作業が開始されるのである。先ず始めに、パーツ(P)の取出し作業について説明する。先ずパーツ取出部材(3)が回転すると、予め取出溝(31)にパーツ(P)が挿入されたものはそのまま持ち上げられ、一方、取出溝(31)にパーツ(P)が挿入されていないものは、途中から自然に挿入される。この取出溝(31)に挿入されたパーツ(P)は容器部(2)の内面に接触しながら上方へ持ち上げられて放出口(22)に達すると、パーツ(P)は傾斜面(31a)の上に乗っているため、自重によって自然に外へ滑り出て、スベリ台(5)の上に落下する。この時、検出器(71)でカウントされる。またスベリ台(5)に落下したパーツ(P)は自重によって自然に滑り落ちて取出箱(6)の中に入る。このようにパーツ取出部材(3)の取出溝(31)によってパーツ(P)は順次放出口(22)まで持ち上げられて外部へ放出され、スベリ台(5)を介して取出箱(6)の中へパーツ(P)が次々に入れられるのである。放出口(22)から所定数量のパーツ(P)が放出されると、制御盤(72)からの指令によって駆動モーター(9)は停止する。この時、取出箱(6)の内部にはパーツ(P)が所定数量溜まった状態となる。
【0021】
その後、作業者が取出箱(6)を手に持ち、自動車部品等を組付けて各取付箇所にパーツ(P)を押し付けて取付けて行けば良い。全ての取付箇所にパーツ(P)を押し付けた後、取出箱(6)の内部にはパーツ(P)が残っていなければ、取付け作業は完了である。尚、一般にパーツ(P)の数量が多くなると、取付箇所を飛ばしてしまう恐れが従来にはあったが、本発明の場合には、取出箱(6)の内部のパーツ(P)の残りが有るか否かによって取付け作業が終了したか否かが確認できる。この時、取出箱(6)の内部にパーツ(P)が残っていれば、再度、取付箇所を確認し、パーツ(P)が押し付けられていない箇所にパーツ(P)を取付ければ良い。
【0022】
取付け作業が終了した後、作業者は取出箱(6)を所定場所に戻し、始動釦を押すことにより、駆動モーター(9)が回転し、回転軸に固着したパーツ取出部材(3)とカム(84)も回転される。上記同様の動作が繰返されて、取出箱(6)の内部にパーツ(P)が所定数量溜まるのである。この取出箱(6)を持って作業場所へ行き、所定の取付け作業を行えば良い。尚、所定数量のパーツ(P)を取出箱(6)の内部に溜める作業は、複数の取出箱(6)を用意しておき、一度に各取出箱(6)の内部にパーツ(P)が所定数量溜まった状態としておき、全ての取出箱(6)が空になった後、作業者は取出箱(6)を所定場所に戻し、始動釦を押し、所定数量のパーツ(P)を取出箱(6)の内部に溜める作業をまとめて行っても良い。又、この時、取出箱(6)の下方に図示しない検知センサーを設け、次の取出箱(6)を元の位置に戻すと、自動的に始動するようにしても良い。
【0023】
次にパーツ(P)の掻き混ぜ作業について説明する。尚、この作業を行わないと直ぐにパーツ(P)がスムーズに容器部(2)側に流れ込まず、途中でパーツ(P)同士が噛み込まれて突っ掛かってしまう。先ず始めに、カム(84)が回転すると、そのカム(84)によって支持縦棒(82)が上下移動すると共に加振棒(81)も上下移動するのである。この加振棒(81)には、パーツ(P)が掻き混ぜられるための複数の駒(81a),(81b)が取付けられているため、収容部(1)に収容した多数個のパーツ(P)は定期的に上下に揺さ振られることにより、パーツ(P)同士が噛み込まれて突っ掛かることが防止されたものとなるのである。一方、容器部(2)の内部に於いては、パーツ取出部材(3)の内側表面に設けた多数本の掻き混ぜ棒(33)によって、パーツ(P)が掻き混ぜられることにより、パーツ(P)が取出溝(31)にスムーズに挿入されて上方へ順次持ち上げられて行くのである。
【符号の説明】
【0024】
P パーツ
1 収容部
2 容器部
21 供給口
22 放出口
3 パーツ取出部材
31 取出溝
4 傾斜板
5 スベリ台
6 取出箱
7 数量設定手段
71 検出器
8 加振部材
81 加振棒
82 支持縦棒
83 支持横棒
84 カム
85 錘
10 遮断部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーツ(P)が収容可能であると共に下方を開口する収容部(1)と、該収容部(1)の開口を供給口(21)に接続すると共に放出口(22)を有した容器部(2)と、その容器部(2)の内部に回転自在に取付けたパーツ取出部材(3)と、該パーツ取出部材(3)の取出溝(31)にパーツ(P)が挿入し易くするために配置した傾斜板(4)と、パーツ(P)が外部へ放出されると共にそのパーツ(P)がスベリ台(5)を介して所定数量集められる取出箱(6)と、前記容器部(2)の外部へ放出されるパーツ(P)を検出する検出器(71)のデーターに基づいてパーツ(P)の所定数量を得る数量設定手段(7)と、パーツ(P)の噛み込みを防止する上下移動可能な加振部材(8)と、から少なくとも構成したことを特徴とするパーツ所定数量取出機。
【請求項2】
前記パーツ取出部材(3)の取出溝(31)の底面が、外側に下がる傾斜面(31a)であると共に前記パーツ取出部材(3)の内側表面に、パーツ(P)を掻き混ぜるための掻き混ぜ棒(33)が多数本突設された請求項1記載のパーツ所定数量取出機。
【請求項3】
前記加振部材(8)が、収容部(1)に収容したパーツ(P)を掻き混ぜるための加振棒(81)と、該加振棒(81)を支えるための支持縦棒(82)及び支持横棒(83)と、前記支持縦棒(82)を上下移動させるためのカム(84)と、前記支持縦棒(82)の上部に乗せる錘(85)と、から少なくとも成された請求項1記載のパーツ所定数量取出機。
【請求項4】
パーツ(P)が外部へ放出される際に、前記取出溝(31)付近に溜ったパーツ(P)がその取出溝(31)に入らぬように防止するための遮断部材(10)が設けられた請求項1又は2記載のパーツ所定数量取出機。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−103792(P2013−103792A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248405(P2011−248405)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(504260357)ウォーマー株式会社 (3)
【出願人】(591235795)株式会社増田鉄工所 (1)
【Fターム(参考)】