説明

ヒトIL−22に対する抗体の使用方法

本出願は、ヒトインターロイキン−22(IL−22)に特異的に結合するヒト抗体およびその抗原結合断片、ならびにこうした抗体を、例えば、炎症性障害、自己免疫疾患、アレルギー、敗血症性ショック、感染性障害、移植片拒絶、癌およびその他の免疫系障害を診断、治療または予防する場合に使用する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、それによってIL−22関連障害を治療または予防する方法であって、ここで該抗体またはその抗原結合フラグメントが、少なくとも1つの重鎖可変領域を含むVドメインと、ならびに配列番号:11、12、13、29、30、31、47、48、49、65、66、67、83、84、85、101、102、103、119、120、121、137、138、139、155、156、157、173、174、175、191、192、193、209、210、211、227、228、229、245、246、247、263、264、265、281、282、283、299、300、301、317、318、319、335、336、337、371、372、373、389、390、391、407、408、409、425、426、427、443、444、445、461、462、463、479、480、481、497、498、499、515、516、517、533、534、535、551、552、553、569、570、571、587、588、589、605、606、607、623、624または625のいずれか1つの少なくとも1つの軽鎖可変領域を含むVドメインとを含むところの、方法。
【請求項2】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、それによってIL−22関連障害を治療または予防する方法であって、ここで該抗体またはその抗原結合フラグメントが、少なくとも1つの軽鎖可変領域を含むVドメインと、ならびに配列番号:8、9、10、26、27、28、44、45、46、62、63、64、80、81、82、98、99、100、116、117、118、134、135、136、152、153、154、170、171、172、188、189、190、206、207、208、224、225、226、242、243、244、260、261、262、278、279、280、296、297、298、314、315、316、332、333、334、350、351、352、368、369、370、386、387、388、404、405、406、422、423、424、440、441、442、458、459、460、476、477、478、494、495、496、512、513、514、530、531、532、548、549、550、566、567、568、584、585、586、602、603、604、620、621または622のいずれか1つの少なくとも1つの重鎖可変領域を含むVドメインとを含むところの、方法。
【請求項3】
少なくとも1つの重鎖可変領域が配列番号:8、9、10、26、27、28、44、45、46、62、63、64、80、81、82、98、99、100、116、117、118、134、135、136、152、153、154、170、171、172、188、189、190、206、207、208、224、225、226、242、243、244、260、261、262、278、279、280、296、297、298、314、315、316、332、333、334、350、351、352、368、369、370、386、387、388、404、405、406、422、423、424、440、441、442、458、459、460、476、477、478、494、495、496、512、513、514、530、531、532、548、549、550、566、567、568、584、585、586、602、603、604、620、621または622のいずれか1つを含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
ドメインが配列番号:6、24、42、60、78、96、114、132、150、168、186、204、222、240、258、276、294、312、330、348、366、384、402、420、438、456、474、492、510、528、546、564、582、600または618のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
抗体またはその抗原結合フラグメントが配列番号:5、23、41、59、77、95、113、131、149、167、85、203、221、239、257、275、293、331、329、347、365、383、401、419、437、455、473、491、509、527、545、563、581、599または617のいずれか1つのアミノ酸配列を有するVドメインを含む、請求項1−4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ドメインが配列番号:5、23、41、59、77、95、113、131、149、185、221、239、257、275、331、329、365、383、401、419、437、455、473、509、527、563または581のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、Vドメインが配列番号:6、24、42、60、78、96、114、132、150、186、222、240、258、276、312、330、366、384、402、420、438、456、474、510、528、564または582のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、請求項3記載の方法。
【請求項7】
ドメインが配列番号:167または491のアミノ酸配列を含み、Vドメインが配列番号:168または492の配列を含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
ドメインが配列番号:293または545のアミノ酸配列を含み、Vドメインが配列番号:294または546の配列を含む、請求項6記載の方法。
【請求項9】
ドメインが配列番号:203または617のアミノ酸配列を含み、Vドメインが配列番号:204または618の配列を含む、請求項6記載の方法。
【請求項10】
ドメインが配列番号:347または599のアミノ酸配列を含み、Vドメインが配列番号:348または600の配列を含む、請求項6記載の方法。
【請求項11】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、それによってIL−22関連障害を治療または予防する方法であって、ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントがヒトIL−22に対して少なくとも1010−1の会合定数を有するところの、方法。
【請求項12】
ヒトIL−22に対する会合定数が少なくとも1011−1である、請求項11記載の方法。
【請求項13】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、それによってIL−22関連障害を治療または予防する方法であって、ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントがIL−22により媒介されるBAF3細胞の増殖を150pM以下のIC50で遮断し、該BAF3細胞がヒトIL−22受容体を含むところの、方法。
【請求項14】
抗体またはその抗原結合フラグメントがIL−22により媒介されるBAF3細胞の増殖を100pM以下のIC50で遮断する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、それによってIL−22関連障害を治療または予防する方法であって、該抗体またはその抗原結合フラグメントがIL−22により媒介されるHT29細胞からのGROa分泌を1nM以下のIC50で遮断するところの、方法。
【請求項16】
抗体またはその抗原結合フラグメントがIL−22により媒介されるHT29細胞からのGROa分泌を150pM以下のIC50で遮断する、請求項15記載の方法。
【請求項17】
IL−22関連障害が、炎症性腸疾患、膵炎、多発性硬化症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、HIV、シェーグレン症候群、若年性関節リウマチ、骨関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、乾癬、移植片拒絶およびクローン病から選択される、請求項1−16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
サイトカイン阻害剤、増殖因子阻害剤、免疫抑制剤、抗炎症剤、代謝阻害剤、酵素阻害剤、細胞傷害剤または細胞増殖抑制剤から選択されるもう一つ別の治療剤を対象に投与することをさらに含む、請求項1−17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
治療剤が、TNFアンタゴニスト、IL−12アンタゴニスト、IL−15アンタゴニスト、IL−17アンタゴニスト、IL−18アンタゴニスト、IL−19アンタゴニスト、IL−20アンタゴニスト、IL−21アンタゴニストおよびIL−23アンタゴニスト、T細胞枯渇剤、B細胞の枯渇剤、メトトレキサレート、レフルノミド、シロリムス(ラパマイシン)またはその類似体、Cox−2阻害剤、cPLA2の阻害剤、NSAIDまたはp38阻害剤から選択される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
対象が哺乳動物である、請求項1−19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
対象がヒトである、請求項1−19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
抗体が1μg/kgないし20mg/kg、1μg/kgないし10mg/kg、1μg/kgないし1mg/kg、10μg/kgないし1mg/kg、10μg/kgないし100μg/kg、100μg/kgないし1mg/kg、250μg/kgないし2mg/kg、250μg/kgないし1mg/kg、500μg/kgないし2mg/kg、1mg/kgないし5mg/kg、5mg/kgないし10mg/kg、10mg/kgないし20mg/kg、10mg/kgないし25mg/kg、または20mg/kgないし30mg/kgから選択される範囲にて投与される、請求項1−19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
IL−22関連障害が関節炎、炎症性腸疾患または乾癬である、請求項1−22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
IL−22関連障害が関節リウマチである、請求項23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
IL−22関連障害が乾癬である、請求項23記載の方法。
【請求項26】
ヒトIL−22と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、対象におけるIL−22および/またはIL−22Rおよび/またはIL−10R2−応答性細胞の過剰増殖を阻害または軽減するのに十分な量にて該対象に投与し、該抗体で過剰増殖障害を治療または予防する方法であって、該抗体またはその抗原結合フラグメントが配列番号:8、9、10、26、27、28、44、45、46、62、63、64、80、81、82、98、99、100、116、117、118、134、135、136、152、153、154、170、171、172、188、189、190、206、207、208、224、225、226、242、243、244、260、261、262、278、279、280、296、297、298、314、315、316、332、333、334、350、351、352、368、369、370、386、387、388、404、405、406、422、423、424、440、441、442、458、459、460、476、477、478、494、495、496、512、513、514、530、531、532、548、549、550、566、567、568、584、585、586、602、603、604、620、621または622のいずれか1つの少なくとも1つの重鎖可変領域を含む、方法。
【請求項27】
GIL01、GIL16、GIL45、GIL60、GIL68、GIL92、097D09、062A09、062G05、087B03、367D04、368D04、166B06、166G05、375G06、376B10、354A08、355B06、355E04または356A11により認識されるIL−22エピトープに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを、該抗体がGIL01、GIL16、GIL45、GIL60、GIL68、GIL92、097D09、062A09、062G05、087B03、367D04、368D04、166B06、166G05、375G06、376B10、354A08、355B06、355E04、または356A11のヒトIL−22との結合を競合的に阻害するように、対象における免疫細胞活性を阻害または軽減するのに十分な量にて投与し、それによりIL−22関連障害を治療または予防することを含む、該障害の治療または予防方法。
【請求項28】
抗体が08B03により認識されるIL−22エピトープと特異的に結合し、それで該抗体が08B03のヒトIL−22との結合を競合的に阻害する、請求項27記載の方法。
【請求項29】
抗体が354A08により認識されるIL−22エピトープと特異的に結合し、それで該抗体が354A08のヒトIL−22との結合を競合的に阻害する、請求項27記載の方法。
【請求項30】
抗体が368D04により認識されるIL−22エピトープと特異的に結合し、それで該抗体が368D04のヒトIL−22との結合を競合的に阻害する、請求項27記載の方法。
【請求項31】
抗体が356A11により認識されるIL−22エピトープと特異的に結合し、それで該抗体が356A11のヒトIL−22との結合を競合的に阻害する、請求項27記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【図2G】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図7−3】
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【図7−4】
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【図7−5】
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【図7−6】
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【図7−7】
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【図7−8】
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【図7−9】
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【図7−10】
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【図7−11】
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【図7−12】
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【図7−13】
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【図7−14】
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【図7−15】
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【図7−16】
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【図7−17】
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【図7−18】
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【図7−19】
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【図7−20】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図8−4】
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【図8−5】
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【図8−6】
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【図8−7】
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【図8−8】
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【図8−9】
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【図8−10】
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【図8−11】
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【図8−12】
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【図8−13】
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【図8−14】
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【図8−15】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図9−4】
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【図9−5】
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【図9−6】
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【図9−7】
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【図9−8】
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【図9−9】
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【図9−10】
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【図9−11】
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【図9−12】
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【図9−13】
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【図9−14】
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【図9−15】
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【図9−16】
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【図9−17】
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【図9−18】
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【図9−19】
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【図9−20】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図10−4】
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【図10−5】
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【図10−6】
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【図10−7】
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【図10−8】
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【図10−9】
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【図10−10】
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【図10−11】
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【図10−12】
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【図10−13】
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【図10−14】
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【図10−15】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図16F】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24−1】
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【図24−2】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30−1】
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【図30−2】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36−1】
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【図36−2】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40A】
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【図40B】
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【図41】
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【図42A】
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【図42B】
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【図42C】
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【図43】
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【図44A】
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【図44B】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図47A】
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【図47B】
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【図47C】
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【図48】
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【公表番号】特表2009−528288(P2009−528288A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556435(P2008−556435)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/004692
【国際公開番号】WO2007/100643
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】