説明

ヒドロゲル化イオン性アミドおよび髪に有益なポリマーを含有する化粧品組成物

本発明は、水性媒体または水と溶媒の媒体中に、2000g/molより小さい分子量を有し、少なくとも、2つのアミド基、不整炭素、少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖を含有する、リンを含まないイオン性増粘分子化合物と、すくなくとも1つの髪用補助剤とを含有する化粧品組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの有益ポリマー(beneficial polymer)と少なくとも1つのヒドロゲル化イオン性アミドを含有する化粧品組成物に関する。本発明はまた、前記組成物を適用することを含む美容方法、並びにその使用、特にヘアーケア分野における使用に関する。
【背景技術】
【0002】
増粘した組成物、特に、ヘアースタイルを形成する前に髪に一般的に適用する、ヘアーゲルが知られている。ヘアースタイルを形付けたり定着させるためには、ブロー乾燥ヘアーセッティングが次いで行われる。これらの増粘組成物、特にこれらのゲルは、ポリマー樹脂を含有可能である。
【0003】
しかしながら、これらはしばしば、髪の美容特性を損なうという欠点を有しており、従って、髪が粗くなり、もつれが解きにくくなり、心地良さおよび外観が損なわれ、または、こしがなくなる(lack body)可能性がある。従って、良好な化粧品特性、特にもつれのほどけやすさ、柔軟性、および感触に関して良好な、ヘアー化粧品組成物が求められている。
【0004】
さらに、増粘したヘアー化粧品組成物はまた、粉っぽさがおこるという主な欠点を有する。本発明の目的では、「粉っぽさ(powdering)」なる用語は、ヘアー組成物を髪に適用後に乾燥すると粉末を形成することにより得られる物質の性質を意味する。
【0005】
水性化粧品媒体は一般的に、架橋した親水性ポリマーでゲル化する。水性化粧品ゲルを髪上で乾燥させた後、湿潤気候に対して良好な耐性を付与させることは困難である。
【非特許文献1】Chemistry Letters 2002, (7), 704-705
【非特許文献2】New Journal of Chemistry 2002, 26(7), 817-818
【非特許文献3】Chemical Communications (Cambridge, United Kingdom)2002,(8),884-885
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、上記全ての欠点を有さない、特に、湿潤気候に耐性を有する、化粧品組成物、特に増粘したヘアー組成物、特にヘアーゲルを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、化粧品において、イオン性官能基を含有する、アミド官能基と脂肪鎖を有する小さいキラル分子を使用することを提案するものである。これらの分子は、文献、特に、以下の文献:Chemistry Letters 2002, (7), 704-705;New Journal of Chemistry 2002, 26(7), 817-818;Chemical Communications (Cambridge, United Kingdom)2002,(8),884-885。
【0008】
出願人は、髪上で乾燥後、これらのゲルが優れた耐湿性を有する沈着物を形成することを見出した。
【0009】
本発明の主題は、水性媒体または水+溶媒媒体中に、髪に有益な少なくとも1つのポリマーと、2000g/molより小さい分子量を有し、リンを含まない少なくとも1つのイオン性増粘分子化合物とを含有する化粧品組成物であって、前記分子化合物が、少なくとも、
− 2つのアミド基、
− 不整炭素、
− 少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖
を含有する、化粧品組成物である。
【0010】
本発明の目的では、「分子化合物」なる用語は、骨格が重合による結果ではない如何なる化合物をも意味する。これは、化合物が1以上のポリオキシアルキレン化またはポリオキシグリセロール化基を含有可能であることを排除するものではない。
【0011】
本発明の目的では、「イオン性分子」なる用語は、少なくとも1つの4級化窒素原子またはCO2MおよびSO3M基から選択される基を含有する分子を意味する。前記式中、Mは
水素原子、またはアルカリ金属またはアルカリ土類金属から誘導されたアニオン、または有機アミンから誘導されたイオンを示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
増粘分子化合物
本発明によれば、リンを含有しないイオン性増粘分子化合物は、2000g/molより小さい分子量を有し、少なくとも、
− 2つのアミド基、
− 不整炭素、
− 少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖
を含有する。
【0013】
さらに優位には、脂肪鎖は、8から30までの間の炭素原子、好ましくは8から22までの間の炭素原子を含有する。
【0014】
好ましくは、増粘分子化合物は、カチオン性で、1000g/molより小さい、好ましくは800g/molより小さい分子量を有する。
【0015】
より優位には、少なくとも1つの脂肪鎖が直接アミド基に結合しており、特に、少なくとも1つの脂肪鎖がカルボニル官能基を介してアミド基に結合している。さらに好ましくは、増粘分子化合物は、少なくとも2つ脂肪鎖、さらに好ましくは、少なくとも1つ脂肪鎖がエステル基の部分を形成するものである。
【0016】
本発明のある好ましい態様によれば、増粘分子化合物は、少なくとも2つの−CONH−結合を含有する。
【0017】
特に、増粘化合物は、水性媒体中に、化粧品組成物の全重量に対して0.1から60重量%、好ましくは0.25から25重量%の重量濃度で存在する。
【0018】
好ましくは、組成物は、乾燥後にフィルムを形成する。ある好ましい態様では、フィルムは室温で純水に不溶性である。しかしながら、フィルムは、酸性またはアルカリ性pHで溶解性である。
【0019】
増粘分子化合物としては、1−(11−(((1S)−1−エトキシカルボニル−5−((1−オキソドデシル)アミノ)ペンチル)アミノ)−11−オキソウンデシル)ピリジニウムブロミドが挙げられる。
【0020】
有益ポリマー
本発明のヘアーケアー組成物が、髪に有益である少なくとも1つのポリマーを含有する。
【0021】
本発明の目的では、「有益ポリマー」なる用語は、それが適用された支持体の美容特性を改善可能であるポリマー、または、前記支持体に新たなる美容特性を付与することが可能であるポリマーを意味する。考慮すべき主なる美容特性とは、全ての支持体への柔軟性、光沢および光保護性、および、特には髪の、もつれの解きやすさ、スタイリング保持効果である。
【0022】
前記ポリマーは、カチオン性、アニオン性、非イオン性、または両性であってもよい。
カチオン性ポリマーはたとえば、特許出願:EP0337354、FR2270846、FR2383660、FR2598611、FR2470596、およびFR2519863に記載されたものから選択される。
【0023】
好ましいカチオン性ポリマーは、高分子主鎖の部分を形成する、または、それに直接結合した側鎖基に存在する、1級、2級、3級、及び/または4級アミン基を含有する単位を含むものから選択される。
【0024】
上記カチオン性ポリマーの中でも、特に、ポリアミン、ポリアミノアミド、およびポリ4級アンモニウムタイプのポリマーがこのましい。これらは公知の生成物である。
【0025】
本発明に使用可能なポリアミン、ポリアミノアミド、およびポリ4級アンモニウムタイプのポリマーとしては、特に好ましくは、仏国特許2505348または2542997に記載されたものが挙げられる。これらポリマーのうち、特に、以下のものが挙げられる。
【0026】
(1)アクリルまたはメタクリル酸エステルまたはアミン官能基を含有するアミドから誘導されるホモポリマーまたはコポリマー。
上記(1)に属するコポリマーはまた、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、窒素上に低級(C−C)アルキル基が置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミド、アクリル酸又はメタクリル酸又はそのエステルから誘導された基、ビニルラクタム類、例えばビニルピロリドン又はビニルカプロラクタム、及びビニルエステルのファミリーから選択されうるコモノマーから誘導される一又は複数の単位を含んでいてもよい。
【0027】
上記(1)に属するこれらのコポリマーとしては特に以下のものが挙げられる。
− アクリルアミドおよびジメチル=スルファートまたはジメチル=ハライドで4級化したジメチルアミノエチル=メタクリラートのコポリマー、たとえば、Hercules社からHercofloc(登録商標)として販売されている製品、
− アクリルアミドおよびメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム=クロリドのコポリマー、たとえば、特許出願:EP-A-080976に記載され、Ciba Geigy社からBina Quat (登録商標)P100として販売されているもの、
− アクリルアミドおよびメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム=メトスルファート、Hercules社からReten(登録商標)として販売されている製品、
− 4級化または非4級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキル=アクリラートまたはメタクリラートコポリマー、たとえば、ISP社からGafquat(登録商標)として販売されている製品、たとえば、Gafquat(登録商標)734またはGafquat(登録商標)755、またはCopolymer845、958、および937として知られている製品。これらのポリマーは詳細に、仏国特許2077143および2393573に記載されている。
− ジメチルアミノエチル=メタクリラート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、たとえば、ISP社からGaffix(登録商標)VC713として販売されている製品、
− ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、ISP社からStyleze(登録商標)CC10として販売されている製品、
− 4級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、ISP社からGafquat(登録商標)HS100として販売されている製品。
【0028】
(2)仏国特許1,492,597に記載されている四級アンモニウム基を含有するセルロースエーテル誘導体、特にUnion Carbide Corporation社から“JR”(JR 400、JR 125、JR 30M)または“LR”(LR 400、LR 30M)の名称で販売されているポリマー。これらのポリマーはまた、CTFA辞書に、トリメチルアンモニウム基で置換したエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロール4級アンモニウムとして定義されている。
【0029】
(3)ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシメチル−、ヒドロキシエチル−又はヒドロキシルプロピルセルロースのような水溶性四級アンモニウムモノマーとグラフトされ、特に米国特許第4,131,576号に記載されている、セルロース誘導体またはセルロースのコポリマーのような、カチオン性セルロース誘導体。
【0030】
この規定に相当する商業的製品は特に、National Starch社からCelquat(登録商標)L200およびCelquat(登録商標)H100として販売されている製品である。
【0031】
(4)特に米国特許第3,589,578号及び第4,031,307号に記載されているカチオン性多糖類、例えばトリアルキルアンモニウムカチオン基を含有するグアガム。2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムの塩(例えばクロリド)で変性したグアガムが使用される。
このような製品は、Meyhall社からJaguar(登録商標)C135、Jaguar(登録商標)C15、Jaguar(登録商標)C17、およびJaguar(登録商標)C162の商品名で特に販売されている。
【0032】
(5)ピペラジニル単位と、直鎖若しくは分岐鎖を含有し、任意に酸素、イオウ若しくは窒素原子又は芳香族若しくはヘテロ環式環が介在した二価アルキレン若しくはヒドロキシアルキレン基から成るポリマー、並びにこのポリマーの酸化及び/又は四級化生成物。このようなポリマーは、特に仏国特許第2,162,025号及び第2,280,361号に記載されている。
【0033】
(6)特に酸性化合物をポリアミンで重縮合することにより得られた、水溶性ポリアミノアミド;これらのポリアミノアミドはエピハロヒドリン、ジエポキシド、ジアンヒドリド、不飽和ジアンヒドリド、ビス不飽和誘導体、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライドで架橋可能であり、または、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、ビスアルキルハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシド、またはビス不飽和誘導体と反応性のある二官能性化合物の反応により得られるオリゴマーで架橋可能である;架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基あたり0.025から0.35モルの範囲の濃度で使用される;これらのポリアミノアミドは、アルキル化可能であり、または、1以上の3級アミン官能基を有する場合には、4級化可能である。これらのポリマーは、特に仏国特許第2,252,840号及び第2,368,508号に記載されている。
【0034】
(7)ポリアルキレンポリアミンをポリカルボン酸で縮合後、二官能性剤でアルキル化することにより得られる、ポリアミノアミド誘導体。例えば、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマー(アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル又はプロピル基を意味し、アルキレン基は1〜4個の炭素原子を含み、好ましくはエチレン基を意味する)。このようなポリマーは、特に仏国特許第1,583,363号に記載されている。
【0035】
これらの誘導体の中で、より好ましくは、Sandoz社からCartaretine(登録商標)F、F4、またはF8として販売されているアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンポリマーが挙げれる。
【0036】
(8)2個の一級アミン基と少なくとも1個の二級アミン基を含有するポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸及び3〜8個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応で得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸とのモル比は、0.8:1〜1.4:1であり;その結果生じるポリアミノアミドが、ポリアミノアミドの二級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比が0.5:1〜1.8:1のエピクロロヒドリンと反応する。このようなポリマーは、特に米国特許第3,227,615号及び第2,961,347号に記載されている。
【0037】
このタイプのポリマーは、アジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンコポリマーの場合には、特に、Hercules社からDelsette(登録商標)101またはPD170、またはHercules社からHercosett(登録商標)57として販売されている。
【0038】
(9)アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムシクロポリマー、例えば、次の式(Va)又は(Vb):
【0039】
【化1】

【0040】
式中、k及びtは0又は1であり、k+tの合計は1であり;
12は、水素原子又はメチル基を示し;
10及びR11は互いに独立して、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、アルキル基が好ましくは1〜5の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、低級C−Cアミドアルキル基を示すか、又はR10とR11は、それらが結合している窒素原子と共同して、複素環基、例えばピペリジニル又はモルホリニルを示し得るもので;
は、アニオン、例えば臭化物、塩化物、アセタート、ボラート、シトラート、タートラート、ビスルファート、二亜硫酸塩、スルファート又はホスファートである、
に相当する単位を鎖の主な構成要素として含有するホモポリマー又はコポリマー。
これらのポリマーは、特に仏国特許第2080759号及び追加特許証第2190406号に記載されている。
【0041】
上述したポリマーとしては、特にCalgon社からメルクアット(Merquat)(登録商標)100の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー(その低重量平均分子量の相同体)、及びメルクアット(登録商標)550の名称で販売されているジアリルジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
【0042】
(10)次の式:
【0043】
【化2】

【0044】
{式中、
13、R14、R15及びR16は同一でも異なっていてもよく、1〜20の炭素原子を有する脂肪族、脂環式又はアリール脂肪族基、もしくは低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を示すか、又はR13、R14、R15及びR16は、共同して又は別々に、それらが結合する窒素原子とともに、窒素以外の第2のヘテロ原子を含有していてもよい複素環を形成するか、又はR13、R14、R15及びR16は、R17がアルキレンで、Dが第4級アンモニウム基である、−CO−NH−R17−D又は−CO−O−R17−D基、又はニトリル、エステル、アシル又はアミド基で置換された直鎖状又は分枝状のC−Cアルキル基を示し;
及びBは、スルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第4級アンモニウム、ウレイド、アミド又はエステル基、又は一又は複数の酸素又は硫黄原子、又は一又は複数の芳香環が主鎖に挿入、又は連結して含有されていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であってよい、2〜20の炭素原子を有するポリメチレン基を表し;
は、無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンを示し;
、R13及びR15は、それらが結合する2つの窒素原子とともにピペラジン環を形成可能で;Aが飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基を示す場合は、Bがまた(CH−CO−D−OC−(CH−基を示してよく、
ここでDは:
a)式:−O−Z−O−のグリコール残基
[式中、Zは、直鎖状又は分枝状の炭化水素ベース基、又は次の式:
−(CH−CH−O)−CH−CH
−[CH−CH(CH)−O]−CH−CH(CH)−
(式中、x及びyは、定まった重合度を表す1〜4の整数を示すか、あるいは、平均重合度を表す1〜4の任意の数を示す)
の一つに相当する基を示す];
b)ビス−第2級ジアミン残基、例えばピペラジン誘導体;
c)式:−NH−Y−NH−のビス−第1級ジアミン残基;
[式中、Yは、次の式:
−CH−CH−S−S−CH−CH
で示される二価の基、又は直鎖状又は分枝状の炭化水素ベース基を示す];
d)式:−NH−CO−NH−のウレイレン基;
を示す}
に相当する繰り返し単位を含有するジ4級アンモニウムポリマー。
好ましくは、Xは、クロリドまたはブロミド等のアニオンである。
これらのポリマーは、一般的に1000〜100000の数平均分子量を有する。
【0045】
この種のポリマーは、特に、仏国特許第2320330号、同2270846号、同2316271号、同2336434号及び同2413907号、及び米国特許第2273780号、同2375853号、同2388614号、同2454547号、同3206462号、同2261002号、同2271378号、同3874870号、同4001432号、同3929990号、同3966904号、同4005193号、同4025617号、同4025627号、同4025653号、同4026945号及び同4027020号に記載されている。
【0046】
特に次の式に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用することができる。
【0047】
【化3】

【0048】
[式中、R、R、R及びRは同一でも異なっていてもよく、約1〜4の炭素原子を有するアルキル又はヒドロキシアルキル基を示し、n及びpは約2〜20の範囲の整数であり、Xは無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンである。]
【0049】
特に好ましい式(VII)の化合物は、R、R、R及びRがメチル基を表し、n=3、p=6及びX=Clで、CTFA命名法に従い、塩化ヘキサジメトリンとして公知のものである。
【0050】
(11)ポリ4級アンモニウムポリマー。
これらの製品としては、例えば、ミラノール社(Miranol)から販売されている「ミラポール(Mirapol)(登録商標)A15」、「ミラポール(登録商標)AD1」、「ミラポール(登録商標)AZ1」及び「ミラポール(登録商標)175」を挙げることができる。
【0051】
(12)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの4級ポリマー、例えばBASF社からルビクアット(LUVIQUAT)(登録商標)FC905、FC550、FC370の名称で市販されている製品。特に、ビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムクロリドのコポリマーが挙げられる。
【0052】
(13)ポリアミン、例えばCTFA辞書で「ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン」の名称が付されているHenkel社から販売されているポリクアート(Polyquart)(登録商標)H。
【0053】
(14)架橋した又は非架橋のメタクリロイルオキシ(C1−4)アルキルトリ(C1−4)アルキルアンモニウム塩ポリマー、例えば、塩化メチルで4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルが単独重合、又は塩化メチルで4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとが共重合し、単独重合又は共重合に続いて、オレフィン性不飽和を有する化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋することにより得られるポリマー。特に、鉱物性油に50重量%の架橋したアクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー(重量比20/80)を含有せしめてなる分散液の形態で該ポリマーを使用することもできる。この分散液は、Allied Colloides社から「サルケア(Salcare)(登録商標)SC92」の名称で販売されている。また、鉱物性油又は液状エステルに、約50重量%の架橋したメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのホモポリマーを含有せしめてなるものを使用することもできる。これらの分散液は、Allied Colloides社から「サルケア(登録商標)SC95」及び「サルケア(登録商標)SC96」の名称で販売されている。
【0054】
本発明で使用しうる他のカチオン性ポリマーは、カチオン性タンパク質又はカチオン性タンパク質加水分解物、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジン若しくはビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンの縮合物、四級ポリウレイレン、カチオン性キチン誘導体、及びアミノ官能性シリコーンである。
【0055】
本発明の化粧品組成物で使用可能な全カチオン性ポリマーのなかでも、4級アンモニウム基を含有するセルロースエーテル誘導体、例えばUnion Carbide Corporation社から「JR400」の名称で販売されている製品、カチオン性シクロポリマー、特にCalgon社から「メルクアット(Merquat)(登録商標)100」、「メルクアット(登録商標)550」及び「メルクアット(登録商標)S」の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー又はコポリマー、カチオン性多糖類、例えば2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウム塩で変性したグアガム、ビニルイミダゾールとビニルピロリドンの4級化コポリマー、好ましくは上記式(VI)および(VIII)の繰り返し単位を含むポリ4級アンモニウム重縮合物、およびこれらの混合物が好ましくは使用される。
【0056】
本発明で通常使用される有益なアニオン性ポリマーは、カルボン酸、スルホン酸又はリン酸から誘導される基を含み、かつ約500〜5,000,000の数平均分子量を有するポリマーである。
【0057】
カルボン酸基は、下記式に対応するもののような不飽和モノカルボン酸又はジカルボン酸モノマーによって与えられる:
【0058】
【化4】

【0059】
式中、nは0〜10の整数であり、Aは、任意に不飽和基の炭素原子に、又はnが1より大きい場合、酸素若しくはイオウのようなヘテロ原子を介して隣接するメチレン基に連結されているメチレン基を意味し、
は、水素原子又はフェニル若しくはベンジル基を意味し、
は、水素原子又は低級アルキル若しくはカルボキシル基を意味し、かつ
は、水素原子、低級アルキル基又は−CH−COOH、フェニル若しくはベンジル基を意味する。
【0060】
上式において、低級アルキル基は、好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、特にメチル及びエチル基を意味する。
【0061】
本発明で好ましいカルボン酸基を含有する有益なアニオン性ポリマーは以下である:
A)アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモ−若しくはコポリマー又はその塩、特にAllied Colloid社によって商品名Versicol(登録商標)E又はKで販売されている製品、BASF社によるUltrahold(登録商標)、Hercules社によって商品名Reten(登録商標)421、423又は425でそのナトリウム塩の形態で販売されているアクリル酸とアクリルアミドのコポリマー、及びポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩。
【0062】
B)アクリル酸若しくはメタクリル酸の、エチレン、スチレン、ビニルエステル及びアクリル酸若しくはメタクリル酸エステルのようなモノエチレン性モノマーとのコポリマー。これらコポリマーは、任意に、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール上にグラフトされ、かつ任意に架橋されている。このようなポリマーは、特に仏国特許第1,222,944号及び独国特許出願第2,330,956号に記載されている。特に、その鎖が任意にN−アルキル化及び/又はN-ヒドロキシアルキル化されたアクリルアミド単位、特にルクセンブルグ特許出願75370及び75371に記載され、又はAmerican Cyanamid社によって商品名Quadramer(登録商標)で販売されているもののようなコポリマーを挙げることができる。また、アクリル酸とC〜Cアルキルメタクリレートのコポリマー、ビニルピロリドン、アクリル酸及び炭素原子1ないし20のアルキルたとえばラウリルのメタクリル酸エステルのターポリマー、たとえばISP社から販売されている商品名Acrylidone(登録商標)LM、及びBASF社によって商品名Luvimer(登録商標)100Pで販売されているメタクリル酸/アクリル酸エチル/アクリル酸t−ブチルターポリマーに言及することができる。
【0063】
C)クロトン酸から誘導されるコポリマーであって、その鎖が酢酸ビニル若しくはプロピオン酸ビニル単位と任意に他のモノマーを含むコポリマー、ここで該モノマーは、例えば、これらポリマーがグラフト及び架橋される、少なくとも5個の炭素原子を含むもののような長い炭化水素ベース鎖を含有する飽和の直鎖若しくは分岐カルボン酸のアリル若しくはメタアリルエステル、ビニルエーテル若しくはビニルエステル、又は代わりにα−若しくはベータ−環状カルボン酸のビニル、アリル若しくはメタアリルエステルである。このようなポリマーは、とりわけ仏国特許1,222,944、1,580,545、2,265,782、2,265,781、1,564,110及び2,439,798に記載されている。このカテゴリーに包含される市販製品は、National Starch社によって販売されている樹脂28−29−30、26−13−14及び28−13−10である。
【0064】
D)下記から選択される、炭素原子4ないし8のモノ不飽和カルボン酸または酸無水物から誘導されるコポリマー:
− (i)1以上のマレイン酸、フマル酸若しくはイタコン酸又は無水物と、(ii)ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、フェニルビニル誘導体又はアクリル酸及びそのエステルから選択される少なくとも1つのモノマーとを含有するコポリマー;これらのコポリマーの無水物官能基は任意にモノエステル化またはモノアミド化していてもよい。このようなポリマーは、特に米国特許2,047,398、2,723,248及び2,102,113及び英国特許839,805に記載されており、特にISP社によって商品名Gantrez(登録商標)AN又はESで販売されているものである。
− (i)1以上のマレイン酸、シトラコン酸若しくはイタコン酸無水物単位と、(ii)任意にその鎖中に、1以上のアクリルアミド若しくはメタクリルアミド、α−オレフィン、アクリル酸若しくはメタクリル酸エステル、アクリル酸若しくはメタクリル酸、若しくはビニルピロリドン基を含むアリル若しくはメタアリルエステルから選択される1以上のモノマーを含有するコポリマー;これらポリマーの該無水物官能は、任意にモノエステル化又はモノアミド化されている。
【0065】
これらポリマーは、例えば、出願人の仏国特許2,350,384及び2,357,241に記載されている。
【0066】
E)カルボキシレート基を含むポリアクリルアミド。
スルホン酸基を含むポリマーは、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸又はアクリルアミドアルキルスルホン酸単位を含むポリマーである。
【0067】
これらのポリマーは、特に以下から選択することができる:
− 約1000〜100,000の分子量のポリビニルスルホン酸塩、並びにアクリル若しくはメタクリル酸及びそれらのエステルのような不飽和コモノマーとのコポリマー、並びにアクリルアミド又はその誘導体、ビニルエーテル及びビニルピロリドン。
− ポリスチレンスルホン酸塩、National Starchによって商品名それぞれFlexan(登録商標)500及びFlexan(登録商標)130で販売されているナトリウム塩。これら化合物は特許FR2,198,719に記載されている。
− 米国特許4,128,631で言及されているもののようなポリアクリルアミドスルホン酸塩、さらに詳細にはHenkelによって商品名Cosmedia Polymer(登録商標)HSP 1180で販売されているポリアクリルアミドエチルプロパンスルホン酸。
【0068】
本発明のヘアー組成物において使用可能な有益な両性ポリマーは、ポリマー鎖内にランダムに分布している単位B及びCを含むポリマーから選択することができ、Bは少なくとも1個の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導される単位を意味し、Cは、1個以上のカルボン酸若しくはスルホン酸基を含むモノマーから誘導される単位を意味する。有益な両性ポリマーは、カルボキシベタイン若しくはスルホベタインタイプの双性イオン単位を含有してもよい。
【0069】
これらはまた、一級、二級、三級若しくは四級アミン基を含むカチオン性主鎖を含むポリマーであっても良く、少なくとも1個のアミン基は、炭化水素ベース基を介して結合されたカルボン酸基若しくはスルホン酸基を持っている。有益な両性ポリマーはまた、アルファ,ベータ−不飽和カルボン酸から誘導されるアニオン鎖を有していてもよい。前記カルボン酸基の1つが1個以上の一級アミン基を含むポリアミンと反応している。
【0070】
上記定義に対応する有益両性ポリマーは、以下のポリマーから選択される:
(1)カルボン酸基、より詳細にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α−クロロアクリル酸基のような基を有するビニル化合物由来のモノマー、少なくとも1個の塩基性原子を含有する置換ビニル化合物由来の塩基性モノマー、より詳細にはジアルキルアミノアルキルメタクリレート及びアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及び−アクリルアミドのようなモノマーとの共重合の結果生じるポリマー。このような化合物は、米国特許第3,836,537号に記載されている。
【0071】
(2)以下から誘導される単位を含有するポリマー:
a)アルキル基によって窒素原子上で置換されているアクリルアミド及びメタクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマー、
b)1個以上の反応性カルボン酸基を含有する少なくとも1種の酸性コモノマー、及び
c)アクリル酸及びメタクリル酸の一級、二級、三級及び四級アミン置換基を含有するエステル及びジメチルアミノエチルメタクリレートの硫酸ジメチル又はジエチルによる四級化生成物のような少なくとも1種の塩基性コモノマー。
【0072】
本発明で特に好ましいN−置換アクリルアミド又はメタクリルアミドは、アルキル基が2〜12個の炭素原子を含む基、さらに好ましくはN−エチルアクリルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−tert−オクチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド及び対応するメタクリルアミドである。
【0073】
酸性コモノマーは、より詳細にはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸、及び1〜4個の炭素原子を有する、マレイン酸若しくはフマル酸又は無水物のアルキルモノエステルである。
【0074】
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N’−ジメチルアミノエチル及びN−tert−ブチルアミノエチルメタクリレートである。
【0075】
National Starch社によって商品名Amphomer(登録商標)又はLovocryl(登録商標)47で販売されている製品のような、そのCTFA(第4版,1991)名がオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマーであるコポリマーが特に使用される。
【0076】
(3)部分的に又は全体的に下記一般式のポリアミノアミドから誘導される架橋及びアルキル化ポリアミノアミド:
−(CO−R10−CO−Z−)−
式中、R10は、飽和ジカルボン酸、エチレン性二重結合を含有する脂肪族モノ若しくはジカルボン酸、これら酸の1〜6個の炭素原子を有する低級アルカノールのエステルから誘導される二価基、又は前記酸のいずれか1種のビス(一級)若しくはビス(二級)アミンへの付加から誘導される基を表し、Zは、ビス(一級)、モノ−若しくはビス(二級)ポリアルキレン−ポリアミン基を表し、好ましくは以下を意味する:
【0077】
60〜100モル%の割合の、−NH−[(CH−NH]−基(式中、x=2かつp=2若しくは3、又は代わりにx=3かつp=2である)、この基は、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン又はジプロピレントリアミンから誘導される;
【0078】
0〜40モル%の割合の、エチレンジアミンから誘導される−NH−[(CH−NH]−(式中x=2かつp=1)基、又は下記ピペラジンから誘導される基、
【0079】
【化5】

【0080】
0〜20モル%の割合の、ヘキサメチレンジアミン由来の−NH−(CH−NH−基、これらポリアミノアミンは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物及びビス−不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤の付加により、ポリアミノアミドのアミン基に対して0.025〜0.35モルの架橋剤を用いて架橋され、かつアクリル酸、クロロ酢酸又はアルカンスルトン、若しくはその塩の作用でアルキル化されている。
【0081】
飽和カルボン酸は、好ましくはアジピン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸及び2,4,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸のような6〜10個の炭素原子を有する酸、及び例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸のようなエチレン性二重結合を含有する酸から選択される。
アルキル化に用いるアルカンスルトンは、好ましくはプロパンスルトン又はブタンスルトンであり、アルキル化剤の塩は、好ましくはナトリウム又はカリウム塩である。
【0082】
(4)下記式の双性イオン性単位を含有するポリマー:
【0083】
【化6】

【0084】
式中、R11は、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド又はメタクリルアミド基のような重合可能な不飽和基を意味し、y及びzは、それぞれ1〜3の整数を表し、R12及びR13は、水素原子、メチル、エチル又はプロピル基を表し、R14及びR15は、水素原子又はR14とR15中の総炭素原子が10を超えないようなアルキル基を表す。
このような単位を含むポリマーは、アクリル酸若しくはメタクリル酸ジメチル若しくはジエチルアミノエチル又はアクリル酸若しくはメタクリル酸アルキル、アクリルアミド若しくはメタクリルアミド又は酢酸ビニルのような非双性イオン性モノマー由来の単位を含むことができる。
【0085】
例としては、Sandoz社によって商品名Diaformer(登録商標)Z301で販売されている製品のようなメタクリル酸メチル/エチルメタクリル酸ジメチルカルボキシメチルアンモニオメチルを挙げることができる。
【0086】
(5)下記式に対応するモノマー単位を含有するキトサンから誘導されるポリマー:
【0087】
【化7】

【0088】
単位(A)は0〜30%の割合で、単位(B)は5〜50%の割合で、単位(C)は30〜90%の割合で存在し、この単位(C)では、R16は下記式の基を表し:
【0089】
【化8】

【0090】
式中、q=0の場合、R17、R18及びR19は同一又は異なってよく、それぞれ水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ若しくはアミノ残基、モノアルキルアミン残基若しくはジアルキルアミン残基を表し、任意に1個以上の窒素原子で中断され及び/又は任意に1個以上のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオ若しくはスルホン酸基、アルキル基がアミノ残基を有するアルキルチオ残基(この場合はR17、R18及びR19は水素原子)で置換されており;
又は、q=1の場合、R17、R18及びR19は、それぞれ水素原子を表し、並びにこれら化合物によって塩基又は酸と共に形成される塩。
【0091】
(6)Jan Dekker社によって商品名“Evalsan(登録商標)”で販売されているN−カルボキシメチルキトサン又はN−カルボキシブチルキトサンのようなキトサンのN−カルボキシアルキル化から誘導されるポリマー。
【0092】
(7)例えば、仏国特許第1,400,366号に記載されているような下記式に対応するポリマー:
【0093】
【化9】

【0094】
式中、R20は、水素原子、CHO、CHCHO又はフェニル基を表し、R21は、水素又はメチル若しくはエチルのような低級アルキル基を意味し、R22は、水素又はメチル若しくはエチルのような炭素原子1ないし6の低級アルキル基を意味し、R23は、メチル若しくはエチルのような炭素原子1ないし6の低級アルキル基又は式:−R24−N(R22に対応する基(R24は、−CH−CH−、−CH−CH−CH−若しくは−CH−CH(CH)−基を表し、R22は上述した意味を有する)を意味する。
【0095】
(8)以下から選択される−D−X−D−X−型の両性ポリマー:
a)クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムの、下記式を少なくとも1単位含有する化合物に対する作用によって得られるポリマー:
−D−X−D−X−D−
式中、Dは下記基を意味し、
【0096】
【化10】

【0097】
Xは、記号E若しくはE’を意味し、E若しくはE’は同一又は異なってよく、主鎖内に7個までの炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキレン基であり、ヒドロキシル基で置換されず、若しくは置換され、かつ酸素、窒素及びイオウ原子に加えて1〜3個の芳香族及び/又はヘテロ環式環を含有することができる二価基を表し;前記酸素、窒素及びイオウ原子はエーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン若しくはアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、四級アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形態で存在する。
【0098】
b)下記式のポリマー:
−D−X−D−X−
式中、Dは下記基を表し、
【0099】
【化11】

【0100】
Xは、記号E若しくはE’を表し、少なくとも1つはE’であり;Eは上述の意味を有し、かつE’は、主鎖内に7個までの炭素原子を含有する直鎖若しくは分岐鎖を有するアルキレン基であり、ヒドロキシル基で置換されず、若しくは1個以上のヒドロキシル基で置換され、かつ1個以上の窒素原子を含有し、この窒素原子は、任意に酸素原子で中断され、かつ必ず1個以上のカルボキシル官能又は1個以上のヒドロキシル官能を含むアルキル鎖で置換され、かつクロロ酢酸若しくはクロロ酢酸ナトリウムとの反応によってベタイン化されている。
【0101】
(9)N,N−ジメチルアミノプロピルアミンのようなN,N−ジアルキルアミノアルキルアミンによる半アミド化によって、又はN,N−ジアルカノールアミンによる半エステル化によって部分的に変性された(C−C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。これらのコポリマーは、ビニルカプロラクタムのような他のビニルコモノマーを含むこともできる。
【0102】
有益な非イオン性ポリマーは、たとえば、以下のものから選択される:
(a)ビニルピロリドン、
(b)ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー、
(c)Dow Chemical社によって商品名Peox(登録商標)50 000、Peox(登録商標)200 000及びPeox(登録商標)500 000で販売されているポリエチルオキサゾリンのようなポリアルキルオキサゾリン、
(d)Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)EMで販売されている製品、又はRhone−Poulenc社によって商品名Rhodopas(登録商標)A 012で販売されている製品のような酢酸ビニルホモポリマー、
(e)Rhone−Poulenc社によって商品名Rhodopas(登録商標)AD 310で販売されている製品のような酢酸ビニルとアクリル酸エステルのコポリマー、
(f)Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)TVで販売されている製品のような酢酸ビニルとエチレンのコポリマー、
(g)Hoechst社によって商品名Appretan(登録商標)MB Extraで販売されている製品のような、酢酸ビニルとマレイン酸エステル、例えばマレイン酸ジブチルとのコポリマー、
(h)ポリエチレンと無水マレイン酸のコポリマー、
(i)Matsumoto社によって商品名Micropearl(登録商標)RQ 750で販売されている製品又はBASF社によって商品名Luhydran(登録商標)A 848Sで販売されている製品のようなポリアクリル酸アルキル及びポリメタクリル酸アルキル、
(j)例えば、Rohm & Haas社によって商品名Primal(登録商標)AC−261 K及びEudragit(登録商標)NE 30 D、BASF社によって商品名Acronal(登録商標)601、Luhydran(登録商標)LR 8833又は8845、及びHoechst社によって商品名Appretan(登録商標)N 9213又はN 9212で販売されている製品のような、アクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキルのコポリマーのようなアクリルエステルコポリマー、
(k)アクリロニトリルと、例えばブタジエン及び(メタ)アクリル酸アルキルから選択される非イオン性モノマーとのコポリマー;Nippon Zeon社によって商品名Nipol(登録商標)LX 531Bで販売されている製品又はRohm & Haas社によって商品名CJ 0601 Bで販売されている製品が挙げられる、
(l)Rhone−Poulenc社によって販売されている製品Estapor(登録商標)LO 11のようなポリアミド、
(m)未変性又は化学的に変性した非イオン性グアガム。未変性グアガムは、例えば、Unipectine社によって商品名Vidogum(登録商標)GH 175及びMeyhall社によって商品名Jaguar(登録商標)Cで販売されている製品である。変性グアガムは、好ましくはC〜Cヒドロキシアルキル基で変性され、好ましくはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基で変性される。このような任意にヒドロキシアルキル基で変性された非イオン性グアガムは、例えば、Meyhall社によって商標名Jaguar(登録商標)HP8、Jaguar(登録商標)HP60及びJaguar(登録商標)HP120、Jaguar(登録商標)DC 293及びJaguar(登録商標)HP 105又はAqualon社によって商品名Galactasol(登録商標)4H4FD2によって販売されている。
【0103】
有益ポリマーとして、ポリシロキサン部分、および非シリコーン有機鎖からなる部分を含む、グラフト化シリコーンタイプのフィルム形成ポリマーを使用することも可能であり、2つの部分の一方がポリマーの主鎖を構成し、他方が前記主鎖にグラフトされている。
【0104】
これらのポリマーは、たとえば特許出願EP-A-0,412,704、EP-A-0,412,707、EP-A-0,640,105、およびWO95/00578、EP-A-0,582,152、およびWO93/23009、および米国特許4,693,935、4,728,571、および4,972,037に記載されている。
【0105】
これらのポリマーはアニオン性、カチオン性、非イオン性、または両性であってもよいが、好ましくはアニオン性または非イオン性である。
【0106】
このようなポリマーは、たとえば、以下からなるモノマー混合物から、ラジカル重合によって得ることができるコポリマーである。
a)50〜90重量%のアクリル酸t-ブチル;
b)1〜40重量%のアクリル酸;
c)5〜40重量%の下記式のシリコーンマクロマー:
【0107】
【化12】

【0108】
式中、vが5〜700の範囲の数であり、重量百分率は、モノマーの合計重量に対して計算する。
【0109】
グラフト化シリコーンポリマーの他の例は、特に、チオプロピレンタイプの連結鎖を介してポリ(メタ)アクリル酸タイプとポリアルキル=(メタ)アクリレートタイプの混合ポリマー単位がグラフト化したポリジメチルシロキサン(PDMS)、および、チオプロピレンタイプの連結鎖を介してポリイソブチル(メタ)アクリレートタイプのポリマー単位がグラフト化したポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
【0110】
ウレタン単位を含有するポリマーもまた使用可能である。これらのポリウレタンは、官能化されていても、無官能化であってもよく、シリコーンまたは非シリコーンであってもよく、カチオン性、非イオン性、アニオン性、または両性であってもよい。特にターゲットとされるポリウレタンは、本出願人による特許出願:EP0751162、EP0637600、EP0648485、およびFR2743297、および、BASF社からの特許出願:EP0656021およびWO94/03510、およびNational Starch社からの特許出願:EP0619111に記載されたものである。本発明において特に適用可能なポリウレタンとしては、BASF社からLuviset Pur(登録商標)およびLuviset Si Pur(登録商標)の名称で販売されている商品である。
【0111】
本発明の組成物における有益ポリマーは、分散液の形態で組成物中に溶解可能である。
有益ポリマー、すなわち、定着及び/またはコンディショニングポリマーは、本発明のヘアー組成物中に、美容効果が得られるのに十分な量で存在する。
上記量は、一般的には、0.01から20重量%、好ましくは0.1から10重量%である。
【0112】
化粧品として許容される水性媒体は、水のみから、または、水および1以上の化粧品として許容される水混和性溶媒、たとえば炭素原子1ないし4の低級アルコール、特にエタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、およびn−ブタノールの混合物からなるものであってもよい。
【0113】
本発明による組成物はまた、化粧品添加剤および/または製剤補助剤、たとえばアニオン性、カチオン性、両性または非イオン性界面活性剤、真珠光沢剤、乳白剤、ピグメントおよび染料、オイル、ワックス、セラミド、有機または無機UV遮蔽剤、フリーラジカルスカベンジャー、ビタミン、プロテイン、抗フケ剤、可塑剤、pH調節および固定剤、酸化防止剤、防腐剤、ヘアーダイプリカーサー、および酸化剤を含有してもよい。
【0114】
本発明はまた、髪の美容特性を改善するための、本発明による組成物の使用に関する。
当業者であれば、任意の添加物およびそれらの量を、本発明の組成物の優位な特性を損なわないように、選択するものであろう。
【0115】
本発明の組成物は、増粘した流体、ゲル、クリーム、ムース、W/OまたはO/Wエマルションまたはマルティプルエマルションの形態であってもよい。
本発明の組成物は、髪、皮膚、まつげ、眉毛、および爪に適用可能である。
【0116】
本発明の組成物はたとえば、シャンプー、洗い流すタイプのまたはリーブインタイプのケア製品、ディープケアマスク、及び頭皮および皮膚のトリートメント用ローションまたはクリームとして使用可能である。
これらは特に、髪に使用される。
【0117】
髪への増粘分子化合物の適用方法には、種々の方法が存在する。以下にこれらの方法を挙げる。
適用1:組成物を、水、アルコールまたは他の化粧品として許容される溶媒またはそれらの混合物を含有するヘアー組成物中に、ゲルまたは溶液形態として、髪に適用する。
適用2:組成物を、1以上の化粧品として許容される溶媒を含有するヘアー組成物中に、溶液形態として、髪に適用する。水は第2段階で適用し、ゲルを形成する。
適用3:組成物を、水、アルコールまたは他の化粧品として許容される溶媒またはそれらの混合物を含有するヘアー組成物中に、ゲルまたは溶液形態として、髪に適用する。乾燥後、髪上に形成された沈積物を、
−湯、
−酸性または塩基性pHの水溶液、
−溶媒またはいくつかの溶媒の混合物
を適用することによって、除去する。
【0118】
これらの組成物は、1以上のプロペラントの存在下にエアロゾル装置に封入されていてもよい。これらのプロペラントは好ましくは、ジメチルエーテル、炭素原子3ないし5のアルカン、1,1−ジフルオロエタン、ジメチルエーテルと炭素原子3ないし5のアルカンの混合物、1,1−ジフルオロエタンとジメチルエーテル及び/又は炭素原子3ないし5のアルカンとの混合物から選択される。
【0119】
本発明を、以下の実施例により、より詳細に説明する。
【0120】
実施例:
活性物質として、0.8%の1−(11−(((1S)−1−エトキシカルボニル−5−((1−オキソドデシル)アミノ)ペンチル)アミノ)−11−オキソウンデシル)ピリジニウムブロミドおよび、活性物質として0.2%のMeyhall社から販売されているJaguar HP 105(登録商標)(非イオン性グアガム)を含有する水性ゲルを調製する。
【0121】
髪に適用後、このゲルは、1%a.m.のNoveonから販売されているCarbopol Ultrez 10(登録商標)(架橋ポリアクリル酸)と比較すると、優れた耐湿性を示すことが判明する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性媒体または水+溶媒媒体中に、髪に有益な少なくとも1つのポリマーと、2000g/molより小さい分子量を有し、リンを含まない少なくとも1つのイオン性増粘分子化合物とを含有する化粧品組成物であって、前記分子化合物が、少なくとも、
− 2つのアミド基、
− 不整炭素、
− 少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖
を含有する、化粧品組成物。
【請求項2】
増粘分子化合物が少なくとも2つの−CONH−結合を含有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
脂肪鎖が8から30までの間の炭素原子、好ましくは8から22までの間の炭素原子を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
増粘分子化合物がカチオン性であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
増粘分子化合物が1000g/molより小さい、好ましくは800g/molより小さい分子量を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
少なくとも1つの脂肪鎖が直接アミド基に結合していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
少なくとも1つの脂肪鎖がカルボニル官能基を介してアミド基に結合していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
増粘分子化合物が少なくとも2つ脂肪鎖を含有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
少なくとも1つの脂肪鎖がエステル基の部分を形成することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
増粘化合物が水性媒体中に、化粧品組成物の全重量に対して0.1から60重量%、好ましくは0.25から25重量%の重量濃度で存在することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
組成物が乾燥後にフィルムを形成することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
フィルムが室温で純水に不溶性であることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
【請求項13】
フィルムが酸性またはアルカリ性pHで溶解性であることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
髪に有益なポリマーが、カチオン性、アニオン性、非イオン性、または両性ポリマーであることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
髪に有益なカチオン性ポリマーが、アクリルまたはメタクリル酸エステルまたはアミン官能基を含有するアミドのホモポリマーまたはコポリマー、4級アンモニウム官能基を含有する多糖、ピペラジニル単位およびアルキレンまたはヒドロキシアルキレン単位を含有するポリマー、水溶性ポリアミノアミド、アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムシクロポリマー、ジ4級アンモニウムポリマー、ポリ4級アンモニウムポリマー、ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールの4級ポリマー、ポリアミン、メタクリロイルオキシ(C1-4)アルキルトリ(C1-4)アルキルアンモニウム塩のポリマー、及びキトサンから選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
髪に有益な非イオン性ポリマーが、ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタムのコポリマー、酢酸ビニルホモポリマー、ポリアルキルオキサゾリン、酢酸ビニルおよびアルキル=マレアートのコポリマー、アルキル=アクリラートホモポリマー、アルキル=メタクリラートホモポリマー、アクリルおよびメタクリル酸エステルのコポリマー、アクリロニトリル及び非イオン性コモノマートのコポリマー、ポリアミド、非イオン性ポリウレタン、および非イオン性シリコーンポリマーから選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
髪に有益なアニオン性ポリマーが、アクリルおよびメタクリル酸ホモポリマーまたはコポリマーまたはそれらの塩、クロトン酸コポリマー、C4-8モノ不飽和酸または酸無水物コポリマー、カルボキシラート基を含有するポリアクリルアミド、スルホン酸基を含有するホモポリマーまたはコポリマー、アニオン性ポリウレタン、およびアニオン性グラフト化シリコーンポリマーから選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項18】
髪に有益な両性ポリマーが、酸性ビニル単位および塩基性ビニル単位を含有するコポリマー、架橋およびアシル化したポリアミノアミド、双性イオン単位を含有するポリマー、カルボキシル基を含有するキトサン、部分アミド化により変性した(C1-5)アルキルビニルエーテル/マレイン酸無水物コポリマー、両性ポリウレタン、および両性グラフト化シリコーンポリマーから選択されることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
【請求項19】
髪に有益なポリマーが、0.01から20重量%、好ましくは0.1から10重量%の比率で存在することを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
化粧品添加剤および/または製剤補助剤、たとえば揮発性または非揮発性シリコーン、アニオン性、カチオン性、両性または非イオン性界面活性剤、真珠光沢剤、乳白剤、ピグメントおよび染料、オイル、ワックス、セラミド、有機または無機UV遮蔽剤、フリーラジカルスカベンジャー、可塑剤、ビタミン、プロテイン、抗フケ剤、pH調節および固定剤、酸化防止剤、防腐剤、ヘアーダイプリカーサー、および酸化剤を含有することを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
増粘したローション、ゲル、クリーム、またはペースト形態であることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
水性媒体または水+溶媒媒体中に、髪に有益な少なくとも1つのポリマーと、2000g/molより小さい分子量を有し、リンを含まない少なくとも1つのイオン性増粘分子化合物とを含有する化粧品組成物であって、前記分子化合物が、少なくとも、
− 2つのアミド基、
− 不整炭素、
− 少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖
を含有する、化粧品組成物を適用することを含む、美容方法。
【請求項23】
水性媒体または水+溶媒媒体中に、髪に有益な少なくとも1つのポリマーと、2000g/molより小さい分子量を有し、リンを含まない少なくとも1つのイオン性増粘分子化合物とを含有する化粧品組成物であって、前記分子化合物が、少なくとも、
− 2つのアミド基、
− 不整炭素、
− 少なくとも8つの炭素原子を有する脂肪鎖
を含有する、化粧品組成物の、髪の美容特性を改善するための使用。





【公表番号】特表2006−515021(P2006−515021A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518712(P2005−518712)
【出願日】平成16年2月2日(2004.2.2)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000226
【国際公開番号】WO2004/068996
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】