説明

ヒュージブルリンク

【課題】高温の設置場所、あるいは大電流に適用することができるヒュージブルリンクを提供すること。
【解決手段】バッテリとバッテリの接続先とをヒューズ21を介して電気的に接続させるバスバー20と、該バスバー20に一体成形されてなるモールド樹脂部30とを有してなるヒューズターミナル部10と、該ヒューズターミナル部10の少なくとも一部を覆い、かつ樹脂からなる樹脂本体部60を含む保護カバー部50とを有してなるヒュージブルリンク1において、前記保護カバー部50は、前記ヒューズターミナル部10に保持固定されるために前記ヒューズターミナル部10に接触される接触面71が金属からなる金属接触部72を有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバーと、該バスバーに一体成形されてなるモールド樹脂部とを有してなるヒューズターミナル部と、該ヒューズターミナル部の少なくとも一部を覆う保護カバー部とを有してなるヒュージブルリンクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両等に搭載されるバッテリによって各種電装品等に電源を供給する場合、バッテリと、バッテリの接続先とをヒューズを介して電気的に接続させるバスバーと、該バスバーに一体成形されてなるモールド樹脂部とを含むヒューズターミナル部とを有してなるヒュージブルリンクが用いられる。このようなヒュージブルリンクは、モールド樹脂部から露出された端子の絶縁性、防水性、あるいは防塵機能を向上させるため保護カバー部によって端子を覆うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載されたヒュージブルリンクは、保護カバー部の固定構造がヒンジ部と、軸に垂直な面で切った断面が略十字型のボスの先端に先細となる誘導テーパを持つ誘導ボスを有し、前記ヒンジ部と接続される両側部と、前記ヒンジ部を介して、前記側面部に対して回動可能である上面部と、を有する保護カバーと、前記誘導ボスを圧入するため、軸に直角な面で切った断面が略十字型の溝を軸方向に備えたボス受けを有するヒューズターミナル部と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−110131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、保護カバー部とヒューズターミナル部とを固定させる部分、すなわち保護カバー部とヒューズターミナル部とが接触される部分が樹脂であるため、ヒューズターミナル部の熱が保護カバー部に伝えられ難く、すなわち保護カバー部によってヒューズターミナル部の熱が放熱され難く、結果的に高温の設置場所、あるいは大電流に適用できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高温の設置場所、あるいは大電流に適用することができるヒュージブルリンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるヒュージブルリンクは、バッテリとバッテリの接続先とをヒューズを介して電気的に接続させるバスバーと、該バスバーに一体成形されてなるモールド樹脂部とを有してなるヒューズターミナル部と、該ヒューズターミナル部の少なくとも一部を覆い、かつ樹脂からなる樹脂本体部を含む保護カバー部とを有してなるヒュージブルリンクにおいて、前記保護カバー部は、前記ヒューズターミナル部に保持固定されるために前記ヒューズターミナル部に接触される接触面が金属からなる金属接触部を有してなることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2にかかるヒュージブルリンクは、上記の発明において、前記金属接触部は、該金属接触部の少なくとも一部が前記樹脂本体部に埋め込み可能な厚みを有してなることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3にかかるヒュージブルリンクは、上記の発明において、前記金属接触部は、前記樹脂本体部の内面全面に蒸着されてなる金属膜、あるいは前記樹脂本体部の内面全面の形状に対応して貼り合わされてなる金属板であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4にかかるヒュージブルリンクは、上記の発明において、前記ヒューズターミナル部は、前記金属接触部と接触される部分の前記モールド樹脂部が除去されてなるモールド樹脂除去部、あるいは前記金属接触部と接触される部分の前記モールド樹脂部の厚みが周辺の厚みに比して薄く形成されてなるモールド樹脂薄肉部を有してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1にかかるヒュージブルリンクは、前記保護カバー部が前記ヒューズターミナル部に保持固定されるために前記ヒューズターミナル部に接触される接触面が金属からなる金属接触部を有してなるので、前記ヒューズターミナル部の熱が前記金属接触部を介して前記保護カバー部に伝えられ易くなり、すなわち、前記保護カバー部によって前記ヒューズターミナル部の熱が放熱され易くなり、結果的に、高温の設置場所、あるいは大電流に適用することができる。
【0012】
本発明の請求項2にかかるヒュージブルリンクは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、前記金属接触部の一部が前記樹脂本体部に埋め込み可能な厚みを有してなり、前記樹脂本体部にインサート成型され、あるいは組み付けられて固定されるので、前記樹脂本体部に強く固定され、結果的に前記ヒューズターミナル部に取り付けられた前記保護カバー部のガタツキを防止することができる。
【0013】
本発明の請求項3にかかるヒュージブルリンクは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、前記金属接触部が、前記樹脂本体部の内面全面に金属膜が蒸着され、あるいは前記樹脂本体部の内面全面の形状に対応して金属板が貼り合わされてなるので、前記接触金属部を介して前記保護カバー部に伝えられた前記ヒューズターミナル部の熱が前記保護カバー部全体で放熱されることによって放熱効率を向上させることができる。
【0014】
本発明の請求項4にかかるヒュージブルリンクは、上述した請求項1と同様の効果を奏するとともに、前記金属接触部が前記バスバーに直接接触され、あるいは周辺の厚みに比して薄く形成されてなる前記モールド樹脂部に接触されるので、前記ヒュージブルリンクの熱が前記保護カバー部に伝わり易くなることによって放熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンクの分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したヒュージブルリンクのA―A線断面図である。
【図3】図3は、図2に示したヒュージブルリンクの要部拡大図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態の変形例1のヒュージブルリンクの要部断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態の変形例2のヒュージブルリンクの要部断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態の変形例2のヒュージブルリンクの要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明にかかるヒュージブルリンクの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1の分解斜視図である。図2は、図1に示したヒュージブルリンク1のA―A線断面図である。図3は図2に示したヒュージブルリンク1の要部拡大図である。
この実施の形態にかかるヒュージブルリンク1は、図示しないバッテリと該バッテリの接続先とをヒューズ21を介して電気的に接続させるバスバー20と、バスバー20に一体成形されてなるモールド樹脂部30とを有してなるヒューズターミナル部10と、ヒューズターミナル部10の少なくとも一部を覆い、かつ樹脂からなる樹脂本体部60を含む保護カバー部50とを有してなる。
【0018】
まず、ヒューズターミナル部10について説明する。
ヒューズターミナル部10は、図示しないバッテリと各種電装品等とのヒューズ21を介した電気的接続を可能にするものである。
このヒューズターミナル部10は、図示しないバッテリと、該バッテリの接続先とをヒューズ21を介して電気的に接続させるバスバー20と、バスバー20に一体成形されてなるモールド樹脂部30とを有してなる。
また、ヒューズターミナル部10は、水平に配置される水平ボディ部11と垂直に配置される垂直ボディ部12とで直角に折り曲げられることによって、図示しないバッテリの角に取り付けられるようになっている。
【0019】
バスバー20は、ヒューズ21、バッテリ接続部22、オルタネータ接続部23およびスタータモータ接続部24を有してなる。このバスバー20は、バッテリ接続部22、オルタネータ接続部23およびスタータモータ接続部24が金属板のプレス加工により一体形成されたものであり、この金属板の所定位置にヒューズ21が配置されている。また、ヒューズ21、バッテリ接続部22、オルタネータ接続部23およびスタータモータ接続部24には、端子等の取り付け部分となるため、モールド樹脂部30が形成されないようになっている。
【0020】
バッテリ接続部22は、水平ボディ部11に設けられ、図示しないバッテリの端子に導通接続される部分である。このバッテリ接続部22は、貫通孔22aが形成され、図示しないバッテリの端子に植接されたボルトが挿通されるようになっている。
【0021】
オルタネータ接続部23は、水平ボディ部11に設けられ、ボルト23aが植設されている。このオルタネータ接続部23は、ボルト23aよって図示しないオルタネータの端子が締結されるようになっている。
スタータモータ接続部24は、水平ボディ部11に設けられ、ボルト24aが植設されている。このスタータモータ接続部24は、ボルト24aによって図示しないスタータモータの端子が締結されるようになっている。
【0022】
ヒューズ21は、第一ヒューズ21aおよび第二ヒューズ21bを有してなる。第一ヒューズ21aは、水平ボディ部11に配置され、バッテリ接続部22とオルタネータ接続部23とを電気的に接続させるものである。すなわち、バッテリ接続部22とオルタネータ接続部23とが第一ヒューズ21aを介して電気的に接続されるようになっている。
第二ヒューズ21bは、水平ボディ部11に配置され、バッテリ接続部22とスタータモータ接続部24とを電気的に接続させるものである。すなわち、バッテリ接続部22とスタータモータ接続部24とが第二ヒューズ21bを介して電気的に接続されるようになっている。
【0023】
また、ヒューズターミナル部10は、係止突起部40を有してなる。
係止突起部40は、後述する固定部70の金属接触部72と接触され、保護カバー部50を係止する部分である。この係止突起部40は、水平ボディ部11の両側壁11aから直方体形状に突起されてなる。
【0024】
次に、保護カバー部50について説明する。
保護カバー部50は、ヒューズターミナル部10の上部を覆うものである。
この保護カバー部50は、樹脂からなる樹脂本体部60および一対の固定部70を有してなる。
【0025】
樹脂本体部60は、バッテリ接続部22、オルタネータ接続部23およびスタータモータ接続部24を覆うように下方に開口が形成されてなり、保護カバー部50の本体を形成する部分である。
一対の固定部70は、保護カバー部50がヒューズターミナル部10に保持固定される機能を有するものであり、一対の固定部70の各固定部70は樹脂本体部60の各側壁60aに形成されてなる。
各固定部70はヒューズターミナル部10に保持固定されるためにヒューズターミナル部10に接触される接触面71が金属からなる金属接触部72を含むものである。
【0026】
金属接触部72は、一部が樹脂本体部60に埋め込み可能な厚みを有してなり、樹脂本体部60にインサート成形され、あるいは組み付けられて固定される。
より具体的には、金属接触部72は、突出ロック部73と、埋め込みロック部74とを有してなる。
突出ロック部73は、樹脂本体部60の側壁内面60bから突出された部分であり、突出ロック部73の上面73aが係止突起部40の下面40aに当接されるようになっている。このため、例えば、ヒューズターミナル部10に植接されたボルト23a、24aの上面に樹脂本体部60の内面が当接されることにより上方向の力を規制するようになっている。すなわち、この上方向の力が、保護カバー部50とヒューズターミナル部10とを固定させるための保持力として機能するようになっている。
また、突出ロック部73の下面73bが上方に向けて樹脂本体部60の側壁内面60bとの距離を増すように傾斜して形成されてなるので、保護カバー部50をヒューズターミナル部10に取り付ける際、突出ロック部73が係止突起部40を乗り越え易いようになっている。しかも、図1に示すように樹脂本体部60の各側壁60aにスリット部60cが形成されることによって、突出ロック部73が係止突起部40を乗り越え易いようになっている。
埋め込みロック部74は、樹脂本体部60に埋め込まれた部分である。この埋め込みロック部74によって、樹脂本体部60に金属接触部72が強く固定されるようになっている。
【0027】
このようなヒュージブルリンク1は、保護カバー部50が金属接触部72を介してヒューズターミナル10に固定されるので、ヒューズターミナル10の熱を、伝熱性に優れた金属を介して保護カバー部50に放熱させることができるようになっている。
【0028】
本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1は、保護カバー部50がヒューズターミナル部10に保持固定されるためにヒューズターミナル部10に接触される接触面71が金属からなる金属接触部72を有してなるので、ヒューズターミナル部10の熱が金属接触部72を介して保護カバー部50に伝えられ易くなり、すなわち保護カバー部50によってヒューズターミナル部10の熱が放熱され易くなり、結果的に、高温の設置場所、あるいは大電流に適用することができる。
【0029】
また、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1は、金属接触部72が、金属接触部72の一部が樹脂本体部72に埋め込み可能な厚みを有してなり、樹脂本体部72にインサート成型され、あるいは組み付けられて固定されるので、樹脂本体部60に強く固定され、結果的にヒューズターミナル部10に取り付けられた保護カバー部50のガタツキを防止することができる。
【0030】
また、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1は、ヒューズターミナル部10に接触される接触面71が金属からなるので、接触面71が樹脂からなる場合に比して熱によって溶損され難いので、結果的にヒューズターミナル部10に取り付けられた保護カバー部50のガタツキを防止することができる。
【0031】
(変形例1)
ここで、図4を用いて実施の形態の変形例1について説明する。図4は、本発明の実施の形態の変形例1のヒュージブルリンク100の要部断面図である。
この変形例1のヒュージブルリンク100は、接触金属部72に代わって接触金属部110を有してなる点で実施の形態のヒュージブルリンク1と異なる。
なお、その他の構成は実施の形態と同様であり、実施の形態と同一構成部分には同一符号を付している。
【0032】
接触金属部110は、樹脂本体部60の内面61全面に蒸着されてなる金属膜である。
【0033】
この変形例1のヒュージブルリンク100は、本発明の実施の形態のヒュージブルリンク1と同様の効果を奏することができる。
しかも、樹脂本体部60の内面61全面に金属膜が蒸着されているので、接触金属部110を介して保護カバー部120に伝えられたヒューズターミナル部10の熱が、保護カバー部120全体で放熱されることによって放熱効率を向上させることができる。
なお、この変形例1のヒュージブルリンク100では、樹脂本体部60の内面61全面に金属膜が蒸着されるものを例示したが、これに限らない。例えば、樹脂本体部60の内面61形状に対応させた金属板を樹脂本体部60の内面61全面に貼り合わせるようにしてもよい。
【0034】
(変形例2)
次に、図5を用いて実施の形態の変形例2について説明する。図5は、本発明の実施の形態の変形例2のヒュージブルリンク200の要部断面図である。
この変形例2のヒュージブルリンク200は、ヒューズターミナル部10に代わってヒューズターミナル部210を有してなる点で実施の形態のヒュージブルリンク1と異なる。
なお、その他の構成は実施の形態と同様であり、実施の形態と同一構成部分には同一符号を付している。
【0035】
ヒューズターミナル部210は、金属接触部72と接触される部分のモールド樹脂部30が除去されてなるモールド樹脂除去部211を有してなる。すなわち、金属接触部72と接触される部分のバスバー20が露出されるようになっている。このため、金属接触部72と金属からなるバスバー20とがモールド樹脂部30を介さずに直接接触されるようになっている。
【0036】
この変形例2のヒュージブルリンク200は、本発明の実施の形態のヒュージブルリンク1と同様の効果を奏することができる。
しかも、金属接触部72がバスバー20に直接接触されることで、ヒュージブルリンク200の熱が保護カバー部50に伝わり易くなるので、放熱効率を向上させることができる。
なお、この変形例2のヒュージブルリンク200では、金属接触部72と接触される部分のモールド樹脂部30が除去されるものを例示したが、これに限らず、例えば、ヒュージブルリンク200が、図6に示すように、金属接触部72と接触される部分のモールド樹脂部30の厚みが周辺の厚みに比して薄く形成されてなるモールド樹脂薄肉部212を有してなるものであってもよい。
【0037】
なお、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1,100,200は、水平ボディ部11と垂直ボディ部12とで直角に折り曲げられるものを例示したが、これに限らない。すなわち、屈曲されないヒュージブルリンクを用いてもよい。
【0038】
また、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1,100,200は、保護カバー部50,120がヒューズターミナル部10,210の上部を覆うものを例示したが、これに限らない。すなわち保護カバー部50,120が、ヒューズターミナル部10,210の少なくとも一部を覆うものであれば、ヒューズターミナル部10,210のその他の部分を覆うようにしてもよい。
【0039】
また、本発明の実施の形態にかかるヒュージブルリンク1,100,200は、直方体形状に突起されてなる係止突起部40および係止突起部40に当接される突出ロック部73を有してなるものを例示したが、これに限らない。すなわち、保護カバー部50,120がヒューズターミナル部10,210に保持固定されるためにヒューズターミナル部10,210に接触される接触面が金属からなる金属接触部72,110を有してなればよい。
【0040】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0041】
1、100、200 ヒュージブルリンク
10、210 ヒューズターミナル部
11 水平ボディ部
11a 側壁
12 垂直ボディ部
20 バスバー
21 ヒューズ
21a 第一ヒューズ
21b 第二ヒューズ
22 バッテリ接続部
22a 貫通孔
23 オルタネータ接続部
23a、24a ボルト
24 スタータモータ接続部
30 モールド樹脂部
40 係止突起部
40a 下面
50、120 保護カバー部
60 樹脂本体部
60a 側壁
60b 側壁内面
60c スリット部
61 内面
70 固定部
71 接触面
72、110 金属接触部
73 突出ロック部
73a 上面
73b 下面
74 埋め込みロック部
211 モールド樹脂除去部
212 モールド樹脂薄肉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリとバッテリの接続先とをヒューズを介して電気的に接続させるバスバーと、該バスバーに一体成形されてなるモールド樹脂部とを有してなるヒューズターミナル部と、該ヒューズターミナル部の少なくとも一部を覆い、かつ樹脂からなる樹脂本体部を含む保護カバー部とを有してなるヒュージブルリンクにおいて、
前記保護カバー部は、
前記ヒューズターミナル部に保持固定されるために前記ヒューズターミナル部に接触される接触面が金属からなる金属接触部を有してなることを特徴とするヒュージブルリンク。
【請求項2】
前記金属接触部は、
該金属接触部の少なくとも一部が前記樹脂本体部に埋め込み可能な厚みを有してなることを特徴とする請求項1に記載のヒュージブルリンク。
【請求項3】
前記金属接触部は、
前記樹脂本体部の内面全面に蒸着されてなる金属膜、あるいは前記樹脂本体部の内面全面の形状に対応して貼り合わされてなる金属板であることを特徴とする請求項1に記載のヒュージブルリンク。
【請求項4】
前記ヒューズターミナル部は、
前記金属接触部と接触される部分の前記モールド樹脂部が除去されてなるモールド樹脂除去部、あるいは前記金属接触部と接触される部分の前記モールド樹脂部の厚みが周辺の厚みに比して薄く形成されてなるモールド樹脂薄肉部を有してなることを特徴とする請求項1、2または3に記載のヒュージブルリンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−252818(P2012−252818A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123065(P2011−123065)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】