説明

ビデオゲーム用椅子

【課題】ビデオゲーム遊技者の体験を著しく強化するゲーム用椅子を提供する。
【解決手段】ビデオゲームの楽しみを強化するためのビデオゲーム用椅子であり、水平座席部分とそこから垂直に延びる背もたれ部分とから形成される椅子部材を含む。座席部分の2つの対向する側部の各々に隣接して、ゲームコントローラが取り付けられる調整可能な腕部が取り付けられている。スピーカと調整可能な脚部が背もたれ部分の2つの対向する側部の各々に隣接して取り付けられている。インタフェースボックスがスピーカとコントローラを従来のゲームボックスに電気的に接続するために座席部分の下面に脱着可能に取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオゲーム遊技者の快適さを向上させ、体験を強化する独自に設計された椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオゲームは長く娯楽の人気のある形態となってきた。ゲームは、その人の手に保持されるか、テーブル、床または他の表面で支持されるかのどちらかである1個以上のコントローラによって操作されるのが一般的である。そのようなコントローラを操作することは、操作者にとって面倒であり心地悪い。従って、使用者がビデオゲームをより具合よく操作できるようにする装置の必要性が現に存在する。本発明は、使用者がビデオゲームを快適に操作し楽しむことができるようにする独自に設計された椅子を提供することによって、この課題を満足させる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明はビデオゲーム遊技者の体験を強化するために特殊に設計された椅子に関する。本装置は、水平座席部分とそこから垂直に延びる背もたれ部分とを含む椅子部材を備えている。座席部分と背もたれ部分は両方とも、快適さを向上させるため詰物入りフォーム材料を封入するのが望ましい。座席部分の2つの対向する側縁の各々に隣接して、管状フレーム部材があり、詰物入り肘掛けがそれに取り付けられている。各フレーム部材には、ゲームコントローラが取り付けられている細長い調整可能な腕部が付属している。背もたれ部分の2つの対向する側縁の各々に沿って、上端にスピーカが取り付けられている細長い調整可能な脚部が取り付けられている。スピーカは、遊技者が椅子に着席した時に遊技者の耳の高さと一般に一致する高さに保たれる。
【0004】
ゲームインタフェースボックスが座席部分の下面に取り付けられている。インタフェースボックスは、ストラップが固定されている保護ケース内に収容されており、必要に応じて、ケースを座席部分から取り外すことができる。ケースは、複数のインタフェースジャックを選択的に露出させる開放可能フラップを含む。座席部分および/または背もたれ部分の内部には、インタフェースボックスと電気的に接続されている振動パッドが埋め込まれている。ゲームコントローラとスピーカも同様に、それぞれの調整可能な腕部と脚部内を延びるケーブルによってインタフェースボックスと通信している。インタフェースボックスはまた、ボックスを従来のゲームコントローラに接続するための選択ジャックを含む。従って、肘掛け装着ゲームコントローラは、ビデオゲームに関係する各種機能を制御するために使用される。さらに、ゲームボックスから出る種々の特殊効果は、インタフェースボックスを介して椅子に向けられる。例えば、ビデオゲームに関係するあらゆる音響はスピーカを通じて出される。その上、ゲームまたはゲームボックスが振動を発生させるための手段を含む場合、座席および/または背もたれ部分の内部で振動を発生させるために、インタフェースボックスを介して振動パッドに適切な信号が導かれる。
【0005】
従って、本発明の目的は、ビデオゲーム遊技者の体験を著しく強化するゲーム用椅子を提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、ビデオゲームを行うためのリラックスさせる快適な手段を付与するゲーム用椅子を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的、特徴および利益は、添付図面および添付特許請求の範囲を考慮して以下の好ましい実施形態の詳細な説明から容易に明白となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、ビデオゲーム遊技者の体験を強化するために特殊に設計された椅子に関する。装置は、水平座席部分2とそこから垂直に延びる背もたれ部分3とを含む椅子部材1を備える。座席部分と背もたれ部分は両方とも、快適さを向上させるため詰物入りフォーム材料を封入されている
【0009】
座席部分の2つの対向する側縁の各々に隣接して管状フレーム部材4があり、詰物入り肘掛け5がそれに取り付けられている。各フレーム部材には、従来のゲームコントローラ7が取り付けられている細長い調整可能な腕部6が付属している。各コントローラは、腕部の嵌合受け部にスナップ止めするボールをその下面に含む。調整可能な腕部は、従来通りであり、多数の連動セグメントを含み、各々、隣接セグメントに対して選定した位置で固定可能であり、腕部の向きを変更し選定した位置に固定できるようにしている。
【0010】
肘掛けの後端からは、上端にスピーカ9が取り付けられている細長い調整可能な脚部8が延びている。スピーカは、遊技者が椅子に着席した時に遊技者の耳の高さとほぼ一致する高さに保たれる。ゲームインタフェースボックス10が座席部分の下面に取り付けられている。インタフェースボックスは、ストラップ12が取り付けられている保護ケース11内に収容されており、ケースを座席部分に脱着可能に取り付けられるようにしている。ケースは、複数のインタフェースジャック14を選択的に露出させる開放可能フラップ13を含む。
【0011】
多くの従来のビデオゲームコントローラは、その中に収容された振動パッドを含み、それは所定のゲーム事象の生起時にビデオゲームボックスによって作動させられる。振動の強度は、行われている選択ゲームおよび/または生起している事象に従って変化する。同様に、本発明は、インタフェースボックスと電気的に接続されている座席部分および/または背もたれ部分の内部に埋め込まれた振動パッド15を含む。好ましくは、ゲームボックスから受信された信号に従って作動させられる複数の振動パッドが含まれる。例えば、最小信号が1個以上のパッドを作動させるのに対し、中間信号は付加的なパッドを同時に作動させる。最後に、最大信号は全部のパッドを作動させる。類似の可変強度バイブレータがコントローラに含まれる。
【0012】
ゲームコントローラとスピーカは同様に、それぞれの調整可能な腕部と脚部の中を延びるケーブル21によってインタフェースボックスと通信している。インタフェースボックスはまた、ボックスを従来のゲームコントローラ22に接続するための選択ジャック16も含む。従って、肘掛け装着ゲームコントローラはビデオゲームに関係する種々の機能を制御するために使用される。さらに、ゲームボックスによって発出される種々の特殊効果は、インタフェースボックスを介して椅子に向けられる。例えば、ビデオゲームに関係するあらゆる音響はスピーカを通じて出される。さらに、ゲームまたはゲームボックスが振動を発生させるための手段を含む場合、適切な信号が、椅子またはコントローラの内部で振動を発生させるためにインタフェースボックスを介して振動パッドやコントローラに導かれる。
【0013】
インタフェースボックスは、ヘッドホン、ステアリングホイール、飛行操縦装置、射撃付属機構、振動肘掛けまたは振動オットマンといった種々の付属品を接続するための補助ジャックを含んでもよい。さらに、LED32が椅子部材に、好ましくはスピーカに取り付けられ、それらは振動パッドと同時に作動させられる。1個以上のカップホルダもまた含まれ得る。
【0014】
本発明の好ましい実施形態を図示説明したが、添付特許請求の範囲の適用範囲を超えない修正がそれらに行い得ることは、当業者には容易に明らかであろう。従って、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ゲーム用椅子の斜視図である。
【図2】保護ケース内部に収容されたゲームインタフェースボックスを図示する。
【図3】種々のインタフェースジャックを図示しているインタフェースボックスの部分図である。
【図4】本発明に従ったゲームコントローラの平面図である。
【図5】本発明に従ったゲーム用椅子での使用のための典型的なゲームボックスを図示する。
【符号の説明】
【0016】
1 椅子部材、2 水平座席部分、3 背もたれ部分、4 管状フレーム部材、5 肘掛け、6 調整可能な腕部、7 ゲームコントローラ、8 調整可能な脚部、9 スピーカ、10 ゲームインタフェースボックス、11 保護ケース、12 ストラップ、13 開放可能フラップ、14 インタフェースジャック、15 振動パッド、16 選択ジャック、21 ケーブル、22 ゲームコントローラ、32 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の対向する側部を有し、各側部がそれに取り付けられた肘掛けを備えている座席部分とそこから延びる背もたれ部分とを有する椅子部材と、
各肘掛けに取り付けられたビデオゲームコントローラと、
前記コントローラとビデオゲームボックスとの間で電気通信を確立するための前記椅子部材に取り付けられたインタフェース手段と
を備えるビデオゲーム用椅子。
【請求項2】
前記椅子部材に取り付けられ前記インタフェース手段と通信し、ビデオゲームに関係する特殊音響効果を出するための一対のスピーカをさらに備える請求項1記載の椅子。
【請求項3】
前記コントローラは各々、コントローラが遊技者に対して選択的に位置決めされるのを可能にする細長い調整可能な腕部に固定されている請求項1記載の椅子。
【請求項4】
前記スピーカは各々、スピーカが遊技者に対して選択的に位置決めできる細長い調整可能な脚部に取り付けられている請求項2記載の椅子。
【請求項5】
前記インタフェース手段は、ゲームボックスを前記スピーカと前記コントローラとに相互接続するために電気ケーブルを各々が受け入れるための複数のインタフェースジャックを有するジャンクションボックスを備える請求項2記載の椅子。
【請求項6】
前記ジャンクションボックスはケース内に収容されており、前記ケースは前記ケースを前記椅子に脱着可能に取り付けるための一対の固定ストラップを有する請求項5記載の椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−520320(P2007−520320A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552215(P2006−552215)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/003257
【国際公開番号】WO2005/074753
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(506266137)
【Fターム(参考)】