説明

ビデオサーバ装置、およびビデオサーバにおける素材連続再生方法

【課題】短時間の素材の再生後に連続的に他の素材を再生可能とする。
【解決手段】ビデオサーバ装置に、出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、所定の素材への読み出し指示を受けて、素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部と、制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるようにデータ読出部を制御するとともに、出力切替部から短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた他の素材とを連続して出力させるようにデコーダ群と出力切替部とを制御する制御部とを設けることとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送局やプロダクションで用いられるビデオサーバ装置およびその制御方法に関し、特に複数のデコーダを用いて素材を連続して再生する制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
放送局などでは、大容量のストレージ装置に多種多量の映像素材ファイルを格納しておき、リアルタイム制御や自動制御によって再生する映像を出力するビデオサーバ装置が普及している。
【0003】
このようなビデオサーバは、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたビデオサーバは、出力映像とする圧縮された素材群を格納する記録部と、圧縮された素材を所定の形式に復号して指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、デコーダからの出力を切り替えコマンド(選択信号)に基づき択一的に切り替えて出力する選択部(出力切替部)と、制御コマンドを受けて、再生を指示する素材を、空いているデコーダに入力させるように制御するとともに、切り替えコマンドを用いて選択部を切替えて、デコーダを切替えながら複数の素材を出力させる制御部とを有している。
【0004】
なお、ビデオサーバ装置に入力される各種コマンドは、VDCP(Video Disk Control Protocol)方式として標準化されている。
【0005】
また、ビデオサーバ装置への映像信号の入力はSDI(Serial Digital Interface)方式が一般的に用いられ、入力された映像信号をエンコーダによってストレージ装置に記録することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−11441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような制御コマンドに基づき、保持している映像素材を選択出力するビデオサーバ装置では、その構成上、映像素材を選択する制御コマンドを受けてから、実際に映像を出力できるようになるまでに、再生スタンバイ時間が必要となる。再生スタンバイ時間は、現実的にゼロとすることは不可能であり、概ね数秒程度かかっている。また、ビデオサーバ装置では、2台あるデコーダに順次切替えながら映像素材を入力し、各デコーダからの出力を出力切替部によって連続した映像の様に繋げて出力している。
【0008】
このため、現状では連続再生中の短素材再生には制限が生じている。すなわち、再生スタンバイ時間よりも短い時間の素材を再生した場合に、その短時間素材の再生後に次の素材の再生スタンバイ時間を確保しきれずに、放送映像にブランクが生じてしまうので短素材に続いて他の素材を連続再生できない。
【0009】
他方、放送運用上、例えば0.5秒間程度の短い映像素材を再生したいという要求が存在する。このような場合には、一般的には、運用者によって事前編集が行われ、最短素材再生長よりも長くなるように他の素材などと繋がれた映像素材を作成することによって回避している。
【0010】
ここで、上記課題を図6および図7を用いて説明する。図6は、素材の連続再生時の制御コマンド入力と映像出力とデコーダの動作状況の一例である。図7は、再生スタンバイ時間に比べて十分な長さを有さない素材2を含ませた場合の連続再生時の動作状況の一例である。
ビデオサーバ装置では、通常 デコーダとバッファの組は2組で構成される。図中では、デコーダ1又はデコーダ2としてその組に入力されるタイミングを記する。再生される映像素材は、素材毎に交互にデコーダ1の組とデコーダ2の組とを切替えながら使用することにより連続再生を行なっている。
【0011】
ビデオサーバ装置では、再生スタンバイ制御コマンドを受けてからデコーダに指定された素材の圧縮映像データ(符号化映像信号)が入力されるまでに、ある程度の時間が掛かる。当該時間を図中では、T1として記する。当該時間は、各所での信号処理時間に加え、ストレージからの読み出し時間などから生じている。
また、ビデオサーバ装置では、何れかのデコーダに指定された素材の圧縮映像データが入ってからバッファに非圧縮映像が蓄積されて出力可能となるまでに、ある程度の時間が掛かる。当該時間を図中では、T2として記する。当該時間は、各所での信号処理時間や、デコードに要する時間、バッファに要する時間などから生じている。
すなわち、再生スタンバイ制御コマンドを受けてから再生スタートが可能となる時間(再生スタンバイ時間)は、T1+T2を最低限見込む必要がある。
【0012】
図6に示した素材の連続再生時の動作状況では、素材1ないし3の再生時間は、再生スタンバイ時間に比べて十分な長さを有している。他方、図7に示した再生スタンバイ時間に比べて十分な長さを有さない素材2を含ませた場合の連続再生時の動作状況では、素材1および3の再生時間は再生スタンバイ時間に比べて十分な長さを有し、素材2の再生時間は再生スタンバイ時間に比べて短い時間である。
図6に示した例では問題を生じさせずに全ての素材を連続して再生できている。他方、図7に示した例では、素材2の再生長が再生スタンバイ時間より短いので、素材3が再生スタート可能となる前に素材2の再生が終了し、素材2と素材3と間にブランクが生じている。これは制御シーケンスが、再生スタンバイ→再生スタート→再生スタンバイ→・・・再生スタートとすることが前提となっていることにも要因がある。
このように、必ず再生スタンバイ制御コマンドを受けてから再生スタンバイ時間の経過後に再生スタート制御コマンドを受け付けるように、運用上のルール化がなされている。なお、デコーダに空きがない状態で複数の再生スタンバイが連続するように制御シーケンスが入力された場合には、概ね後の再生スタンバイが優先されて、先の再生スタンバイが破棄されるように動作する。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、人為的な編集を行なうこと無しに、短時間の素材の再生後に連続的に他の素材を再生可能とする放送局向けビデオサーバ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るビデオサーバ装置は、出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、所定の素材への読み出し指示を受けて、前記素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、 前記デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部と、制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように前記データ読出部を制御するとともに、前記出力切替部から前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、人為的な編集を行なうこと無しに、短時間の素材の再生後に連続的に他の素材を再生可能とする放送局向けビデオサーバ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施形態にかかるビデオサーバ装置の構成を示す構成図である。
【図2】第1の実施形態にかかる素材一覧テーブルを例示する説明図である。
【図3】第1の実施形態にかかる短い素材を含む複数の素材を連続して再生したときのビデオサーバ装置内の状態を示すタイミングチャートである。
【図4】第1の実施形態にかかる複数の短い素材を含む素材列を連続して再生したときのビデオサーバ装置内の状態を示すタイミングチャートである。
【図5】第2の実施の形態にかかる短い素材を含む複数の素材を連続して再生したときのビデオサーバ装置内の状態を示すタイミングチャートである。
【図6】十分な長さを有する複数の素材を連続して再生したときのビデオサーバ装置内の状態を示すタイミングチャートである。
【図7】短い素材を含む複数の素材を連続して再生したときのビデオサーバ装置内の状態を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。
【0018】
図1は、第1の実施形態にかかるビデオサーバ装置1を示す構成図である。
図1に示されたビデオサーバ装置1は、ストレージ部10、データ読出部20、デコーダ部30および40、出力切替部50、外部からの制御コマンドの入力に従って各部の制御を行い、素材の連続再生動作を行なう制御部60を含み構成されている。
【0019】
ストレージ部10は、出力映像とするMPEG方式などで圧縮された短時間素材を含む素材群(ファイル群)を格納する。ここで、短時間素材とは、再生スタンバイ時間の長さによって定まり、再生スタンバイ時間よりも短い再生時間の素材が当たる。すなわち、既存のビデオサーバ装置にかけた場合に、その素材の直後に再生される素材との間にブランクを生じさせる長さの素材である。なお、ストレージ部10は、内部装置として構成してもよいし、外部装置として構成してもよい。
【0020】
データ読出部20は、制御部60からの所定の素材の読み出しを指示する読み出し信号と送り先を示すデコーダ選択信号を受けて、ストレージ部10から素材データ(ファイル)を読み出すとともに、読み出した素材を指定されたデコーダ部30に送り出す。また、データ読出部20は、後述する素材一覧テーブルを内在し、制御部60からの再生する素材に関する問合せに基づき、その素材が短時間素材に当たるか否かなどを回答する。
【0021】
デコーダ部30およびデコーダ部40は、データ読出部20によって送られてきた素材を所定の形式に復号化して一時蓄積するとともに、制御部60から指定されたタイミングで再生を行なう。本実施の形態ではデコーダ部30および40にはそれぞれ、素材である圧縮映像データを非圧縮映像にデコードするデコーダ、デコーダからの非圧縮映像を一旦蓄積するバッファ、デコーダとバッファの制御を行なうデコーダ制御部が設けられている。
【0022】
出力切替部50は、デコーダ部30およびデコーダ部40のそれぞれの出力と接続され、制御部60からの選択信号に基づき択一的に切り替えて、各デコーダのバッファから出力される出力信号をビデオサーバ装置1の出力とする。
【0023】
制御部60は、制御コマンドを受けて、再生を指示された素材を再生できるように、データ読出部20などの各部を統括制御する。制御部60には、再生制御部61と切替制御部62が設けられそれぞれ連係して動作する。
【0024】
再生制御部61は、外部装置(OTCなど)からの制御コマンドを受けて、その内容を識別し、各コマンドに応じたように切替制御部62を制御する。
また、再生制御部61は、切替制御部62からの情報に基づき、再生する素材をデコーダ部30に入力するか又はデコーダ部40に入力するかを決定するとともに、切替制御部62を介して決定したデコーダの選択を通知する。また、再生制御部61は、制御コマンドを受けて、当該タイミングに基づき指示された素材がバッファされているデコーダ部30又はデコーダ部40を切替制御部62に制御させて、素材の連続再生を指示する。なお、後述するように短時間素材の再生タイミングは、先に再生する素材の末端直後からとなるようにデコードや読み出し等を調整する。
【0025】
切替制御部62は、再生制御部61からの制御指示に従い、それが素材のスタンバイ指示であれば、その素材が短時間素材であるか否かをデータ読出部20に問合せを行なう。切替制御部62は、問い合せ結果からスタンバイ指示された素材が短時間素材であれば、再生制御部61にその内容を通知する。また、切替制御部62は、再生制御部61から指示に従い、スタンバイする短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に入力させるようにデータ読出部20を制御ように読み出し信号およびデコーダ選択信号を送る。なお、スタンバイする素材が短時間素材でなければ、当該素材の直前に再生する素材と異なるデコーダ部に入力させるようにデータ読出部20を制御する。このとき、素材のスタンバイ指示が連続した場合であっても、その素材が短時間素材であれば、後の再生スタンバイが先の再生スタンバイに優先されずに、両方の素材がスタンバイされるように制御されることとなる。
【0026】
上記制御とともに、切替制御部62は、素材(短時間素材又は一般的な素材)のスタンバイが完了した後、各デコーダ部30および40と出力切替部50とを再生制御信号、選択信号等を用いて適時制御し、出力切替部50から順次再生を指示された素材を継ぎ目なく連続して再生させる制御を行う。
【0027】
また、制御部60は、既存と同等の動作(短時間素材を含まない素材列の再生)として、再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるようにデータ読出部20を制御するとともに、適時デコーダ部30、デコーダ部40を動作させつつ出力切替部50を順次切り替えて、連続して出力させるように制御を行う。このように各部を制御することによって、出力切替部50からの映像出力は、指示された素材列を直前に再生する素材に続くように再生できる。
【0028】
なお、制御コマンドは、一般的にはVDCP方式に則ったコマンドが用いられ、再生制御部61によってその内容を識別され、各コマンドに応じたように制御部60を動作させる。また、制御部60は、他の方式のビデオサーバに対する制御コマンド信号を処理してもよい。
【0029】
制御コマンドを説明すれば、映像素材の再生においては、まず制御コマンドとして、OTCやAPCから再生スタンバイ制御コマンドが入力され、その後、再生スタート制御コマンドが入力される。再生スタート制御コマンドが入力された時点で、制御部60は、何れかのデコーダ部に素材を再生させると共に、出力切替部50から出力すべき側のバッファに切替え、次装置への映像出力とする。
【0030】
一般的に複数の映像素材を切れ目無く連続して再生するには、制御コマンドの入力として、再生スタンバイ→再生スタート→再生スタンバイ→再生スタート・・・→再生スタートというようなシーケンスで制御される。
【0031】
他方、本実施形態では、短時間素材を再生させるには、再生スタンバイ(直前素材)→再生スタート(直前素材)→再生スタンバイ(短時間素材)→再生スタンバイ(直後素材)→再生スタート(直後素材)というような、スタンバイを続けるシーケンスで制御する。このように、短時間素材の再生スタートを省略可能とすることで、早々に直後の素材の再生スタンバイを受け入れることが可能ともなる。
【0032】
すなわち、図1において、制御部60からの制御を、連続再生する素材の中の短時間素材が含まれているか否かに基づいて切替制御部62を介して変更し、データ読出部20、デコーダ部30および40(デコーダ制御部)、出力切替部50への制御を適時行い短い再生時間の映像素材の連続再生を可能としている。
【0033】
なお、上記説明では、再生制御部61および切替制御部62を分けて説明したが、単一のLSIなどに統合してもよい。また、切替制御部62を既存装置の再生制御部に追加して本実施形態にかかる制御部60を実現してもよい。また、情報処理装置のCPUを用いて、制御部60を構成してもよい。
【0034】
また、素材一覧テーブルは、データ読出部20に格納されていることとしたが、当該テーブルは、制御部60が制御コマンドで指示された素材が短時間素材であるか否かが判別できるようにできれば、何れの構成要素が有するように設けてもよい。例えば、制御部60内に記録してもよいし、ストレージ部10内に記録しておくこととしてもよい。なお、図2に素材一覧テーブルの一例を示す。素材一覧テーブルには、図に示すように、ストレージ部10に蓄積されている各素材毎に、名称、格納アドレス、再生時間(長さ)、短時間素材であるか否かを示す情報が記録されている。短時間素材であるか否かを示す情報は、フラグを用いて付してもよいし他の方法で示してもよい。
【0035】
他の方法を例示すれば、制御部60は、短時間素材であるか否かを判定する閾値(再生スタンバイ時間に基づく値)を設け、素材の再生時間(長さ)から、指定された素材が短時間素材であるか否かを判定するようにしてもよい。また、制御部60は、ストレージ部10の予め定義された短時間素材の蓄積場所に蓄積されている素材について、その素材を読み出すときに、短時間素材と判定するようにしてもよい。
【0036】
次に、ビデオサーバ装置1の動作を説明する。なお、本発明と関係の薄い既存の動作等については、記載を簡略化または省略する。
本実施形態により、短時間素材を含む素材列をどのように制御されるかを図3に示す。ここでは素材2が再生スタンバイ時間より短い再生長であり、かつ、短時間であることが識別できるように映像素材ファイルとして格納されているものとする。なお、短時間素材であることの識別は、ストレージ部10にその素材を格納する時に、その再生長から自動的に素材一覧テーブルに記録するようにしてもよいし、人為的に素材一覧テーブルを記録してもよい。また、特定のフォルダに入れるようにしてもよい。
【0037】
図3を参照すると、素材1(デコーダ部30)の再生スタート後に素材2の再生スタンバイ制御コマンドが送られてくる。この際、素材2は短時間素材ファイルとして格納されているものであるため、この再生が短時間であるという判断が可能であり、この時、制御部60は次のように素材再生制御を変更する。
【0038】
通常の十分な長さである素材の再生であれば、データ読出部20は、切替制御部62からの指示に基づき、素材2の圧縮映像データをデコーダ2に送るように動作する。このように制御させた場合には、図5に示したタイミングチャートと同様になる。
他方 短時間素材を含む場合では、データ読出部20は、切替制御部62からの指示に基づき、素材1の圧縮映像データに引き続き、継ぎ目を作らないように素材2の圧縮映像データをデコーダ1に送るように動作する。このとき、制御部60は、データ読取部20に対しての問合せ結果に応じて、デコーダの選定や出力切替部50の操作を適時行なう。なお、タイミング上、素材1と素材2を同一デコーダ(デコーダ1)に入力するときに継ぎ目が生じた場合には、バッファリング時のアドレスを調節することとしてもよいし、バッファ1からの読み出し時に継ぎ目がないように再生することとしてもよい。
【0039】
さらに、出力切替部50は、切替制御部62からの指示に基づき素材1の再生が終わった後もデコーダ部30(バッファ1)側を選択し続けることにより、素材1に引き続いて素材2映像が継ぎ目無しに出力されるように動作する。
【0040】
すなわち、素材2について、短時間専用の素材であり、直前の素材に引き続いて再生することを前提として定義しておくことによって、素材2の再生スタート制御を不要としている。この事により、素材3の再生スタンバイ時間を十分な時間を持って再生スタート制御より前に持ってくることが可能とでき、素材2と素材3の再生にブランクを生じさせることなく、ビデオサーバ装置1は、連続して短時間素材を含む素材列の再生が可能となる。
【0041】
また、本実施形態のビデオサーバ装置1では、複数の短時間素材を継ぎ目無くまた、次の素材のスタンバイに影響なく連続して再生することが可能である。複数の短時間素材を再生した場合には、図4のように再生することとなる。図示するように、制御部60が順次送られてくるスタンバイ指示を上書しないことで、ビデオサーバ装置1は全ての素材を連続して再生する。
【0042】
次に第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同様な構成および動作については説明を省略または簡略化する。
第2の実施形態のビデオサーバ装置2は、第1の実施形態のビデオサーバ装置1が先の素材の末尾に短時間素材を継ぎ目なく接続したことに対して、後の素材の先頭に短時間素材を継ぎ目なく接続する制御を行うように構成されている。
【0043】
図5にその動作を示す。
制御部70は、素材2の再生スタンバイ制御コマンドを受けたときに、素材1を入力させたデコーダと異なる方に入力させる。図5中では、制御部70は、素材1をデコーダ1側に送られているので、素材2をデコーダ2側に送らせている。その後、制御部70は、素材3の再生スタンバイ制御コマンドを受けたときに、先の素材(素材2)が短時間素材であるか否かに基づいて、素材3を入力させるデコーダを先の素材(素材2)と同一のデコーダを選択させる。なお、短時間素材であるか否かの識別タイミングは、素材2の再生スタンバイ制御コマンドや再生スタート制御コマンドを受けたときでもよい。その後、制御部70は、各部を適時制御し、出力切替部50が、素材2の再生が終わった後も同一のバッファ側を選択し続けることにより、素材2に引き続いて素材3映像が出力されるように動作させる。このとき、素材3の再生スタート制御コマンドは省略される。
【0044】
なお、本実施形態を行なわせる場合には、素材3の作成時に先頭部分は、Iピクチャによって構成することが望ましい。また、Iピクチャによって構成することに変えて、Bピクチャなどで素材3の先頭部分を構成する場合には、制御部は、前方参照に要する部分を素材2のバッファの後にバッファリングするとともに、デコーダ制御部を制御して素材2の再生終了時に素材3の頭出しを行えばよい。
【0045】
以上説明したように、本発明を適用したビデオサーバ装置は、連続再生中に短い再生時間の映像素材が存在しても、再生に隙間を空けることなく連続した再生が可能となる。一般的に再生スタンバイ時間は数秒程度掛かるので、ビデオサーバ装置は、予め短時間素材をストレージ部に準備することで、他装置からの制御コマンド信号を用いて、再生スタンバイ時間よりも短時間の映像素材を連続再生中に挟むことが可能となる。
換言すれば、短時間の映像素材を連続再生させる作業から、人間による編集等の事前作業を削減できる。
【0046】
すなわち、本発明によれば、人為的な編集を行なうこと無しに、短時間の素材の再生後に連続的に他の素材を再生可能とする放送局向けビデオサーバ装置を提供できる。
【0047】
尚、ビデオサーバ装置の各部は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを用いて実現すればよい。ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせた形態では、メモリに本発明にかかる制御プログラムが展開され、プログラムに基づいてCPUやマイコン等のハードウェアを動作させることによって、各部を各種手段として実現する。また、前記プログラムは、記憶媒体に記録されて頒布されても良い。
【0048】
上記実施の形態を別の表現で説明すれば、ビデオサーバ装置の制御部として動作させるLSI等を、メモリ領域に記録された制御プログラムに基づき、再生制御部、切替制御部として演算処理部を動作させることで実現することが可能である。また、閾値やテーブルなども、同一のLSI内などに格納することも可能である。
【0049】
また、本発明の具体的な構成は前述の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。
【0050】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうる。尚、以下の付記は本発明をなんら限定するものではない。
[付記1]
出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、
圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、
所定の素材への読み出し指示を受けて、前記素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、
前記デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部と、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように前記データ読出部を制御するとともに、前記出力切替部から前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御する制御部と
を備えることを特徴とするビデオサーバ装置。
【0051】
[付記2]
前記制御部は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に連続して入力させるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置。
【0052】
[付記3]
前記制御部は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を送ったデコーダ部に、直後の素材を送らせるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材と直後に再生する素材とを別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置。
【0053】
[付記4]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群と予め対応付けられて記録されたテーブル情報を参照して行なうことを特徴とする上記付記記載に記載のビデオサーバ装置。
【0054】
[付記5]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、制御コマンド信号として再生スタンバイと指示されてから再生をスタート可能とするまでの時間である再生スタンバイ時間に基づく閾値と、再生指示された各素材の長さとを比較して行なうことを特徴とする上記付記記載に記載のビデオサーバ装置。
【0055】
[付記6]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群のうち、短時間素材の蓄積場所として予め定められた場所に蓄積されている素材について、短時間素材と判定することを特徴とする上記付記記載に記載のビデオサーバ装置。
【0056】
[付記7]
出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、所定の素材への読み出し指示を受けて、前記素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、前記デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部とを制御し、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示された素材が短時間素材あるか判定し、
短時間素材であれば当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように前記データ読出部を制御し、
前記出力切替部から前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御しつつ、他のデコーダに入力された他の素材とも連続させて出力させるように、前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御する
ことを特徴とするビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0057】
[付記8]
前記制御は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に連続して入力させるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0058】
[付記9]
前記制御は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を送ったデコーダ部に、直後の素材を送らせるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材と直後に再生する素材とを別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0059】
[付記10]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群と予め対応付けられて記録されたテーブル情報を参照して行なうことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0060】
[付記11]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、制御コマンド信号として再生スタンバイと指示されてから再生をスタート可能とするまでの時間である再生スタンバイ時間に基づく閾値と、再生指示された各素材の長さとを比較して行なうことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0061】
[付記12]
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群のうち、短時間素材の蓄積場所として予め定められた場所に蓄積されている素材について、短時間素材と判定することを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【0062】
[付記13]
情報処理部を、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように、 素材群の中から選択された前記短時間素材と前記他の素材とを読み出して同一のデコーダに連続して送り出させるとともに、
前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように、各デコーダと当該各デコーダからの出力の切り替えを制御する
ように機能させることを特徴とするビデオサーバ装置用プログラム。
【0063】
[付記14]
前記情報処理部を、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に連続して入力させるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置用プログラム。
【0064】
[付記15]
前記情報処理部を、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を送ったデコーダ部に、直後の素材を送らせるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材と直後に再生する素材とを別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする上記付記記載のビデオサーバ装置用プログラム。
【0065】
[付記16]
素材を復号してバッファするとともに、制御部から指定されたタイミングで再生を行なう2組のデコーダ部と、
制御部から所定の素材の読み出しを指示する読み出し信号とデコーダ選択信号を受けて、内部ストレージまたは外部ストレージに記憶されている素材群の中から指示された素材を読み出して、読み出した素材を指定されたデコーダ部に送り出すデータ読出部と、
両デコーダ部と接続され、それぞれのデコーダ部からの出力を制御部からの選択信号に基づき択一的に切り替えて出力する出力切替部と、
外部装置からの制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を当該素材の直前または直後に再生する素材と同じデコーダ部に入力させるようにデータ読出部を制御して出力切替部から短時間素材を直前または直後に再生する素材に連続して出力させるように、読み出し信号、デコーダ選択信号および選択信号を送信するとともに、再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるようにデータ読出部を制御して出力切替部から指示された素材を直前または直後に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させるように読み出し信号、デコーダ選択信号および選択信号を送信する制御部と
を備えることを特徴とするビデオサーバ装置。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、放送局やプロダクションで使用されるビデオサーバ装置に適用できる。また、同種のストリーミング放送を行なうビデオサーバ装置に適用でき、短時間素材を含む素材列の連続再生に利用できる。
【符号の説明】
【0067】
10 ストレージ部
20 データ読出部
30 デコーダ部
40 デコーダ部
50 出力切替部
60 制御部
61 再生制御部
62 切替制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、
圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、
所定の素材への読み出し指示を受けて、前記素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、
前記デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部と、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように前記データ読出部を制御するとともに、前記出力切替部から前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御する制御部と
を備えることを特徴とするビデオサーバ装置。
【請求項2】
前記制御部は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に連続して入力させるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする請求項1記載のビデオサーバ装置。
【請求項3】
前記制御部は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を送ったデコーダ部に、直後の素材を送らせるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材と直後に再生する素材とを別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする請求項1記載のビデオサーバ装置。
【請求項4】
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群と予め対応付けられて記録されたテーブル情報を参照して行なうことを特徴とする請求項2または3に記載のビデオサーバ装置。
【請求項5】
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、制御コマンド信号として再生スタンバイと指示されてから再生をスタート可能とするまでの時間である再生スタンバイ時間に基づく閾値と、再生指示された各素材の長さとを比較して行なうことを特徴とする請求項2または3に記載のビデオサーバ装置。
【請求項6】
前記制御部が行う短時間素材あるか否かの判定は、前記ストレージ部に蓄積されている素材群のうち、短時間素材の蓄積場所として予め定められた場所に蓄積されている素材について、短時間素材と判定することを特徴とする請求項2または3に記載のビデオサーバ装置。
【請求項7】
出力映像とする圧縮された短時間の映像である短時間素材を含む素材群を格納するストレージ部と、圧縮された素材を所定の形式に復号するとともに、指定されたタイミングで再生を行なうデコーダ群と、所定の素材への読み出し指示を受けて、前記素材群の中から選択された素材を読み出して、指示された何れかのデコーダに送り出すデータ読出部と、前記デコーダ群からの出力を択一的に切り替えて出力する出力切替部とを制御し、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示された素材が短時間素材あるか判定し、
短時間素材であれば当該短時間素材を、他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように前記データ読出部を制御し、
前記出力切替部から前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御しつつ、他のデコーダに入力された他の素材とも連続させて出力させるように、前記デコーダ群と前記出力切替部とを制御する
ことを特徴とするビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【請求項8】
前記制御は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を、当該素材の直前に再生する素材と同じデコーダ部に連続して入力させるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材を直前に再生する素材と別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする請求項7記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【請求項9】
前記制御は、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該素材を送ったデコーダ部に、直後の素材を送らせるように前記データ読出部を制御して、前記出力切替部から前記短時間素材を前記直前素材に連続して出力させるとともに、
再生する素材が短時間素材でなければ、当該素材と直後に再生する素材とを別のデコーダ部に入力させるように前記データ読出部を制御して前記出力切替部から指示された素材を前記直前に再生する素材に続くようにデコーダ部を切り替えて連続して出力させる
ことを特徴とする請求項7記載のビデオサーバ装置の素材連続再生方法。
【請求項10】
情報処理部を、
制御コマンド信号を受けて、再生を指示する素材が短時間素材であれば、当該短時間素材を他の素材とともに同じデコーダに連続して入力させるように、 素材群の中から選択された前記短時間素材と前記他の素材とを読み出して同一のデコーダに連続して送り出させるとともに、
前記短時間素材と同じデコーダに連続して入力させた前記他の素材とを連続して出力させるように、各デコーダと当該各デコーダからの出力の切り替えを制御する
ように機能させることを特徴とするビデオサーバ装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−151582(P2012−151582A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−7528(P2011−7528)
【出願日】平成23年1月18日(2011.1.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】