説明

ビメンチン指向性診断法、および、多剤耐性を示す腫瘍性疾患の治療法

【課題】腫瘍性または損傷細胞、または多剤耐性(MDR)腫瘍性または損傷細胞において多剤耐性を検出すること。
【解決手段】正常細胞または非MDR新生細胞におけるビメンチンタンパクの細胞表面発現レベルと比べ、上記細胞においてビメンチンタンパクの細胞表面発現の増加を検出すること。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験新生細胞において多剤耐性、または多剤耐性の可能性を検出する方法であって、
a)任意の起源または細胞タイプの試験新生細胞における細胞表面発現ビメンチンタンパクのレベルを測定すること、および、
b)試験新生細胞の細胞表面発現のビメンチンタンパクのレベルを、同じ起源または細胞タイプの非耐性の新生細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルと比較することを含み、
試験新生細胞の細胞表面発現ビメンチンのレベルが、同じ任意の起源または細胞タイプの非耐性新生細胞の細胞表面発現のビメンチンレベルよりも高い場合、その試験新生細胞は多剤耐性を有する、または、多剤耐性となる可能性を有するとすることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記試験新生細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルを測定することは、細胞から原形質膜画分を単離すること、および、その原形質膜画分におけるビメンチンレベルを測定することを含むことを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項3】
前記試験新生細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルを測定することは、前記細胞を、抗ビメンチン抗体に接触させること、および、細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することを含むことを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項4】
前記細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することは免疫蛍光放射によることを特徴とする、請求項3の方法。
【請求項5】
前記細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することは放射性ラベルによることを特徴とする、請求項3の方法。
【請求項6】
前記試験新生細胞は、前骨髄性白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および、卵巣細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項7】
前記非耐性新生細胞は、HL60、NB4、CEM、HSB2、Molt4、MCF-7、MDA、SKOV-3、および2008から成るグループから選ばれる薬剤感受性細胞系統由来であることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項8】
前記試験新生細胞は、リンパ腫細胞、メラノーマ細胞、肉腫細胞、白血病細胞、網膜芽腫細胞、ヘパトーマ細胞、骨髄腫細胞、グリオーマ細胞、中皮腫細胞、および、上皮ガン細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項1の方法である。
【請求項9】
前記試験新生細胞は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項10】
患者において多剤耐性細胞を検出する方法であって、
(a)患者に対して、検出可能なラベルに動作的に連結されたビメンチン結合剤を投与すること、および、
(b)ビメンチン結合剤に動作的に連結したラベルを検出することを含み
ビメンチン結合剤は、患者の多剤耐性細胞上に存在する細胞表面発現ビメンチンに特異的に結合することを特徴とする方法。
【請求項11】
前記ビメンチン結合剤は抗体またはその断片であることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項12】
前記ビメンチン結合剤は、修飾型LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパクおよびペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項13】
前記ビメンチン結合剤は、天然リガンド、合成小分子、薬品、核酸、ペプチド、タンパク、および、抗体から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項14】
前記検出可能なラベルは、蛍光色素、化学染料、放射性化合物、化学発光化合物、磁性化合物、常磁性化合物、親磁性化合物、有色産物を生成する酵素、化学発光産物を生成する酵素、および磁性産物を生成する酵素から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項15】
前記多剤耐性細胞は新生細胞であることを特徴とする、請求項14の方法。
【請求項16】
前記新生細胞は、乳ガン細胞、卵巣ガン細胞、骨髄腫細胞、リンパ腫細胞、メラノーマ細胞、肉腫細胞、白血病細胞、網膜芽腫細胞、ヘパトーマ細胞、グリオーマ細胞、中皮腫細胞、および、上皮ガン細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項15の方法。
【請求項17】
前記新生細胞は、前骨髄性白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および、卵巣細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項15の方法。
【請求項18】
前記患者はヒトであることを特徴とする、請求項10の方法。
【請求項19】
前記患者は、多剤耐性細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項20】
試験新生細胞において多剤耐性を診断または検出するためのキットであって、
a)ビメンチンの検出のための第1プローブ、および、
b)ヌクレオフォスミンおよびHSC70から成るグループから選ばれる多剤耐性マーカー検出のための第2プローブ
を含むキット。
【請求項21】
試験新生細胞において多剤耐性を診断または検出するためのキットであって、
a)ビメンチンの検出のための第1プローブ、および、
b)MDR1、MDR3、MRP1、MRP5、およびLRPから成るグループから選ばれるマーカー検出のための第2プローブ
を含むキット。
【請求項22】
前記ビメンチン検出用プローブは抗ビメンチン抗体であることを特徴とする、請求項20または21のキット。
【請求項23】
前記ビメンチンを検出するためのプローブは、LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパクおよびペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれるビメンチンリガンドであることを特徴とする、請求項20または21のキット。
【請求項24】
前記第2プローブはヌクレオフォスミン抗体およびHSC70抗体から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項20のキット。
【請求項25】
前記第2プローブはヌクレオフォスミンリガンドおよびHSC70リガンドから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項20のキット。
【請求項26】
前記第1プローブは、試験新生細胞の表面に存在するビメンチンを検出することを特徴とする、請求項20または21のキット。
【請求項27】
前記第2プローブは、試験新生細胞の表面に存在するマーカーを検出することを特徴とする、請求項20または21のキット。
【請求項28】
前記第2プローブは、MDR1抗体、MDR3抗体、MRP1抗体、MRP3抗体、およびLRP抗体から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項21のキット。
【請求項29】
患者において細胞表面ビメンチンを検出するための、細胞表面ビメンチン体内検出プローブであって、ビメンチン結合成分と、体内検出用の検出可能ラベルを含むプローブ。
【請求項30】
前記ビメンチン結合成分は抗体であることを特徴とする、請求項29の細胞表面ビメンチン体内検出プローブ。
【請求項31】
前記検出可能なラベルはテクネチウムであることを特徴とする、請求項29の細胞表面ビメンチン体内検出プローブ。
【請求項32】
多剤耐性新生物を治療または予防するための細胞表面ビメンチン標的剤であって、ビメンチン結合成分および治療成分を含み、ビメンチン結合成分は、治療成分を、多剤耐性新生物に向けて狙い撃ちし、それによって多剤耐性新生物を治療することを特徴とするビメンチン標的剤。
【請求項33】
前記ビメンチン結合成分は抗ビメンチン抗体であることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項34】
前記ビメンチン結合成分は、LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパク、ペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項35】
前記ビメンチン結合成分は、天然リガンド、合成小分子、薬品、核酸、ペプチド、タンパク、抗体、および、そのビメンチン結合断片から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項36】
前記治療成分は、アクチノマイシン、アドリアマイシン、アルトレタミン、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、シクロフォスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エポエチン、エトポシド、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イフォスファミド、イマチニブ、イリノテカン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトテイン、ミトキサントロン、パクリタクセル、ペントスタチン、プロカルバジン、タキソール、テニポシド、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、および、ビノレルビンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項37】
前記治療成分はリポソーム処方として存在することを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項38】
前記治療成分は放射性同位元素であることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項39】
前記放射性同位元素は、90Y、125I、131I、211At、および213Biから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項38の薬剤。
【請求項40】
前記治療成分は、標的多剤耐性新生細胞を殺すことが可能な、または、殺作用を誘発することが可能な毒素であることを特徴とする、請求項32の薬剤。
【請求項41】
前記毒素は、シュードモナス体外毒素、ジフテリア毒素、植物リシン毒素、植物アブリン毒素、植物サポニン毒素、植物ゲロニン毒素、および、ヤマゴボウ抗ウィルスタンパクから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項40の薬剤。
【請求項42】
前記ビメンチン結合成分は標的細胞表面に結合し、前記治療要素は取り込まれて細胞の成長を阻止し、細胞の生存を危うくし、または、細胞を殺すことを特徴とする、請求項32から41のいずれかの薬剤。
【請求項43】
多剤耐性新生物を治療または予防するためのワクチンであって、ビメンチンポリペプチド、またはそのビメンチンポリペプチドの部分配列、および、少なくとも一つの製薬学的に受容可能なワクチン成分を含むワクチン。
【請求項44】
前記ビメンチンポリペプチドまたはポリペプチド部分配列は、配列識別番号1のヒトビメンチンポリペプチド配列であることを特徴とする、請求項43のワクチン。
【請求項45】
前記ビメンチンポリペプチド部分配列は少なくとも8アミノ酸長であることを特徴とする、請求項43のワクチン。
【請求項46】
前記ビメンチンポリペプチド部分配列はハプテンを含むことを特徴とする、請求項45のワクチン。
【請求項47】
前記製薬学的に受容可能なワクチン成分はアジュバントであることを特徴とする、請求項43のワクチン。
【請求項48】
前記アジュバントは、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、油懸濁液、細菌産物、不活性化細菌全体、内部毒素、コレステロール、脂肪酸、脂肪族アミン、パラフィン様化合物、植物油、モノフォスフォリル脂質A、サポニン、および、スクアレンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項47のワクチン。
【請求項49】
被験体の多剤耐性新生物を治療または予防する方法であって、請求項32から41のいずれか1項による細胞表面ビメンチン標的治療剤を投与することを含む方法。
【請求項50】
前記新生物は、乳ガン、卵巣ガン、骨髄腫、リンパ腫、メラノーマ、肉腫、白血病、網膜芽腫、ヘパトーマ、グリオーマ、中皮腫、および、上皮ガンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項49の方法。
【請求項51】
前記被験体がヒト患者であることを特徴とする、請求項49の方法。
【請求項52】
前記ヒト患者は、多剤耐性細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項53】
前記新生物は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項49の方法。
【請求項54】
被験体の多剤耐性新生物を治療または予防する方法であって、請求項43から48のいずれか1項によるビメンチンワクチンを投与することを含む方法。
【請求項55】
前記新生物は、乳ガン、卵巣ガン、骨髄腫、リンパ腫、メラノーマ、肉腫、白血病、網膜芽腫、ヘパトーマ、グリオーマ、中皮腫、および、上皮ガンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項54の方法。
【請求項56】
前記被験体がヒト患者であることを特徴とする、請求項54の方法。
【請求項57】
前記ヒト患者は、多剤耐性細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項56の方法。
【請求項58】
前記新生物は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項54の方法。
【請求項59】
試験細胞が新生物であるかどうかを検出する方法であって、
a)任意の起源または細胞タイプの試験細胞における細胞表面発現ビメンチンタンパクのレベルを測定すること、および、
b)試験細胞の細胞表面発現のビメンチンタンパクのレベルを、同じ起源または細胞タイプの非新生細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルと比較することを含み、
試験細胞の細胞表面発現ビメンチンのレベルが、同じ起源または細胞タイプの非新生細胞の細胞表面発現のビメンチンレベルよりも高い場合、その試験細胞は新生物であるとすることを特徴とする方法。
【請求項60】
前記試験細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルを測定することは、細胞から原形質膜画分を単離すること、および、その原形質膜画分におけるビメンチンレベルを測定することを含むことを特徴とする、請求項59の方法。
【請求項61】
前記試験細胞における細胞表面発現のビメンチンレベルを測定することは、前記細胞を、抗ビメンチン抗体に接触させること、および、細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することを含むことを特徴とする、請求項59の方法。
【請求項62】
前記細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することは免疫蛍光放射によることを特徴とする、請求項61の方法。
【請求項63】
前記細胞表面ビメンチンに結合した抗体のレベルを測定することは放射性ラベルによることを特徴とする、請求項61の方法。
【請求項64】
前記試験細胞は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項59の方法。
【請求項65】
前記非新生細胞は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項59の方法。
【請求項66】
患者において新生細胞を検出する方法であって、
(a)患者に対して、検出可能なラベルに動作的に連結されたビメンチン結合剤を投与すること、および、
(b)ビメンチン結合剤に動作的に連結したラベルを検出することを含み
ビメンチン結合剤は、患者の新生細胞上に存在する細胞表面発現ビメンチンに特異的に結合することを特徴とする方法。
【請求項67】
前記ビメンチン結合剤は抗体またはその断片であることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項68】
前記ビメンチン結合剤は、修飾型LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパクおよびペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項69】
前記ビメンチン結合剤は、天然リガンド、合成小分子、薬品、核酸、ペプチド、タンパク、抗体、および、その断片から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項70】
前記検出可能なラベルは、蛍光色素、化学染料、放射性化合物、化学発光化合物、磁性化合物、常磁性化合物、親磁性化合物、有色産物を生成する酵素、化学発光産物を生成する酵素、または磁性産物を生成する酵素から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項71】
前記新生細胞は、乳ガン細胞、卵巣ガン細胞、骨髄腫細胞、リンパ腫細胞、メラノーマ細胞、肉腫細胞、白血病細胞、網膜芽腫細胞、ヘパトーマ細胞、グリオーマ細胞、中皮腫細胞、および、上皮ガン細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項72】
前記新生細胞は、前骨髄性白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および、卵巣細胞から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項73】
前記患者はヒトであることを特徴とする、請求項66の方法。
【請求項74】
前記患者は、新生細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項73の方法。
【請求項75】
新生組織形成を診断または検出するためのキットであって、
a)ビメンチンの検出のための第1プローブ、および、
b)ヌクレオフォスミンおよびHSC70から成るグループから選ばれる新生物マーカー検出のための第2プローブ
を含むキット。
【請求項76】
前記ビメンチンを検出するためのプローブは、抗ビメンチン抗体、またはその結合断片であることを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項77】
前記ビメンチンを検出するためのプローブは、LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパクおよびペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれるビメンチンリガンドであることを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項78】
前記第2プローブはヌクレオフォスミン抗体およびHSC70抗体から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項79】
前記第2プローブはヌクレオフォスミンリガンドおよびHSC70リガンドから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項80】
前記第1プローブは、試験細胞が新生物である場合、その表面に存在するビメンチンを検出することを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項81】
前記第2プローブは、試験細胞が新生物である場合、その表面に存在するマーカーを検出することを特徴とする、請求項75のキット。
【請求項82】
ガン性新生細胞増殖を治療するための細胞表面ビメンチン標的剤であって、ビメンチン結合成分および治療成分を含み、ビメンチン結合成分は、治療成分を、新生細胞増殖に向けて狙い撃ちし、それによってそのガンを治療することを特徴とするビメンチン標的剤。
【請求項83】
前記ビメンチン結合成分は抗ビメンチン抗体であることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項84】
前記ビメンチン結合成分は、LDL、NLK1タンパク、ビメンチン、デスミン、グリア繊維性酸性タンパクおよびペリフェリン、フィンブリン、RhoA-結合性キナーゼアルファ、および、タンパクフォスファターゼ2Aから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項85】
前記ビメンチン結合成分は、天然リガンド、合成小分子、薬品、核酸、ペプチド、タンパク、抗体、および、そのビメンチン結合断片から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項86】
前記治療成分は、アクチノマイシン、アドリアマイシン、アルトレタミン、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、シクロフォスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エポエチン、エトポシド、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシウレア、イダルビシン、イフォスファミド、イマチニブ、イリノテカン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトテイン、ミトキサントロン、パクリタクセル、ペントスタチン、プロカルバジン、タキソール、テニポシド、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、および、ビノレルビンおよび、その組み合わせ、から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項87】
前記治療成分はリポソーム処方として存在することを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項88】
前記治療成分は放射性同位元素であることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項89】
前記放射性同位元素は、90Y、111In、125I、131I、211At、および213Biから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項88の薬剤。
【請求項90】
前記治療成分は、標識新生細胞を殺すことが可能な、または、殺作用を誘発することが可能な毒素であることを特徴とする、請求項82の薬剤。
【請求項91】
前記毒素は、シュードモナス体外毒素、ジフテリア毒素、植物リシン毒素、植物アブリン毒素、植物サポニン毒素、植物ゲロニン毒素、および、ヤマゴボウ抗ウィルスタンパクから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項90の薬剤。
【請求項92】
前記ビメンチン結合成分は標的細胞表面に結合し、治療要素は取り込まれて細胞の成長を阻止し、細胞の生存を危うくし、または、細胞を殺すことを特徴とする、請求項82から91のいずれかの薬剤。
【請求項93】
新生物を治療または予防するためのワクチンであって、ビメンチンポリペプチド、またはそのビメンチンポリペプチドの部分配列、および、少なくとも一つの製薬学的に受容可能なワクチン成分を含むワクチン。
【請求項94】
前記ビメンチンポリペプチドまたはポリペプチド部分配列は、配列識別番号1のヒトビメンチンポリペプチド配列であることを特徴とする、請求項93のワクチン。
【請求項95】
前記ビメンチンポリペプチド部分配列は少なくとも8アミノ酸長であることを特徴とする、請求項93のワクチン。
【請求項96】
前記ビメンチンポリペプチド部分配列はハプテンを含むことを特徴とする、請求項95のワクチン。
【請求項97】
前記製薬学的に受容可能なワクチン成分はアジュバントであることを特徴とする、請求項93のワクチン。
【請求項98】
前記アジュバントは、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、油懸濁液、細菌産物、不活性化細菌全体、内部毒素、コレステロール、脂肪酸、脂肪族アミン、パラフィン様化合物、植物油、モノフォスフォリル脂質A、サポニン、および、スクアレンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項97のワクチン。
【請求項99】
被験体の新生物を治療または予防する方法であって、請求項82から91のいずれか1項による細胞表面ビメンチン標的治療剤を投与することを含む方法。
【請求項100】
前記新生物は、乳ガン、卵巣ガン、骨髄腫、リンパ腫、メラノーマ、肉腫、白血病、網膜芽腫、ヘパトーマ、グリオーマ、中皮腫、および、上皮ガンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項99の方法。
【請求項101】
前記被験体がヒト患者であることを特徴とする、請求項99の方法。
【請求項102】
前記ヒト患者は、多剤耐性細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項101の方法。
【請求項103】
前記新生物は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項99の方法。
【請求項104】
被験体の新生物を治療または予防する方法であって、請求項93から98のいずれか1項によるビメンチンワクチンを投与することを含む方法。
【請求項105】
前記新生物は、乳ガン、卵巣ガン、骨髄腫、リンパ腫、メラノーマ、肉腫、白血病、網膜芽腫、ヘパトーマ、グリオーマ、中皮腫、および、上皮ガンから成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項104の方法。
【請求項106】
前記被験体がヒト患者であることを特徴とする、請求項104の方法。
【請求項107】
前記ヒト患者は、新生細胞の存在によって引き起こされる疾患または障害を患っていることを特徴とする、請求項106の方法。
【請求項108】
前記新生物は、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、消化管、眼、乳房、前立腺、および、卵巣から成るグループから選ばれる組織由来であることを特徴とする、請求項104の方法。

【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【公表番号】特表2007−515924(P2007−515924A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−512304(P2005−512304)
【出願日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【国際出願番号】PCT/IB2003/006427
【国際公開番号】WO2005/062058
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(505219978)アウレリウム バイオファーマ インク. (2)
【Fターム(参考)】