説明

ピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体

【課題】 耐熱性および耐光性に優れ、かつ水や有機溶剤への溶解性に優れたピリドンアゾ化合物を提供する。
【解決手段】 下記一般式(I)で表される構造単位を含むピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体。
【化1】


(一般式(I)中、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表す。R6は水素原子またはメチル基を表す。R7はピリドンアゾ構造を含む基を表す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体に関する。本発明の新規なピリドンアゾ化合物は、黄色色素として種々の用途に使用することができる。例えば、インクジェット用染料、合成樹脂および合成繊維材料用染料、高分子材料用着色剤、感熱転写型画像形成材料におけるインクシート、電子写真用のトナー、LCD、PDPなどのディスプレーやCCDなどの撮像素子で用いられるカラーフィルター用着色組成物、各種繊維の染色用染料、等に用いられ、有機溶媒に対する溶解性および耐熱性、耐光性に優れる鮮明な黄色の色素である新規なピリドンアゾ化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
色素の分野では、耐光性および耐熱性の両方において高い堅牢性を有する化合物の開発が従来から望まれており、鋭意検討がなされてきた。特に、溶剤あるいは水に可溶性の染料の分野においては、耐光性および耐熱性の両方が良好な化合物の開発が従来から望まれていた。
【0003】
耐光性および耐熱性の両方が良好な染料としては、フタロシアニン系化合物、アゾ系染料のCr錯体等が知られている。しかし、フタロシアニン系化合物は、400〜500nmの可視吸収が必要とされる用途には不適なため、YellowやMagenta用染料としては有用でない。さらにフタロシアニン系化合物はその分子会合性によって高い耐光性を示すものであるため、水または溶剤中での溶解状態では染料が析出する等の保存安定性の問題を有している。
【0004】
また、アゾ系染料のCr錯体は、Cr原子を含有しているため、人体、生物および環境に対して有害であることが従来から指摘され、この改良が強く望まれていた。一方、アゾ系染料は高い色価を有し、多様な吸収波長を示し得る有用な染料であるが、非金属錯体型では高い耐光性、耐熱性を同時に満足するものはこれまで見出されていなかった。
【0005】
その中で、比較的耐光性のよいアゾ系染料としては、カップリング成分としてγ酸を有する化合物(例えばAcid Red 57等)や、ピラゾロンを有する化合物(Acid Yellow 29等)が以前から知られているが、耐熱性をも同時に満足し得る化合物は今まで知られていなかった(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0006】
また、このようなアゾ系染料であっても使用条件によっては、これら染料の耐熱性や耐光性の低下が顕著となるという問題もあった。例えば、染着する繊維の種類や、他の色素化合物、光重合開始剤、重合性化合物、酸化剤/還元剤等と共存する場合、オゾンが発生する環境下にある場合、一重項酸素が発生する環境下にある場合などでは、耐熱性および耐光性の一方あるいはその双方が低下してしまう問題があった。
【0007】
さらに、高い耐光性あるいは耐熱性を示す染料は水や溶剤に対する溶解性が低下する場合が多く、産業利用上問題を生じることが多かった。例えば、公知のピリドンアゾ染料も耐熱性、溶剤溶解性がともに低いという問題を有していた(例えば、特許文献5参照)。また、従来スルホンアミド構造を有し、かつ、スルホンアミド部および/またはピリドン環上の窒素原子にヘテロ原子を含有する置換基を有するピリドンアゾ染料は、全く知られていなかった。
【特許文献1】ポーランド国特許発明第101484号明細書
【特許文献2】西独国特許第2714204号明細書
【特許文献3】仏国特許発明第2303839号明細書
【特許文献4】特開昭58−152240号公報
【特許文献5】特開平2002−14221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記の諸問題に鑑みなされたものであり、耐熱性および耐光性に優れ、かつ水や有機溶剤への溶解性に優れたピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体を提供することを目的とし、該目的を達成することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 下記一般式(I)で表される構造単位を含むピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体である。
【0010】
【化1】

(一般式(I)中、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表す。R6は水素原子またはメチル基を表す。R7はピリドンアゾ構造を含む基を表す。)
【0011】
<2> 下記一般式(II)および/または下記一般式(III)で表される構造単位を含むことを特徴とする前記<1>のピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体である。
【0012】
【化2】

(一般式(II)および(III)中、R1、R3およびR4は各々独立に、へテロ原子を有する置換基、水素原子、炭素数1〜21のアルキル基、炭素数2〜21のアルケニル基、炭素数6〜21のアリール基、炭素数7〜21のアラルキル基を表す。また、一般式(III)において、R3およびR4はこれらに結合している窒素原子と共に複素環を形成していてもよい。R2は炭素数1〜10のアルキル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基を表す。また、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表し、R6は水素原子またはメチル基を表す。)
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、耐熱性および耐光性に優れ、かつ、水や有機溶剤への溶解性に優れたピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明のピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体について詳述する。以下、これらを総じて「本発明のピリドンアゾ化合物」という場合がある。
本発明のピリドンアゾ化合物は、下記一般式(I)で表される構造単位を含む色素化合物であり、従来のアゾ化合物にはない、高い耐光性と高い耐熱性とを同時に満足し、かつ必要な場合には水または有機溶剤に自由に溶解することが可能な新規な色素化合物である。
とくに、(メタ)アクリル重合体または共重合体の形態をとることで、これまで溶解性に乏しかったピリドンアゾ色素の、水や各種溶剤に対する溶解性を自由に制御することが可能となった。
【0015】
【化3】

(一般式(I)中、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表す。R6は水素原子またはメチル基を表す。R7はピリドンアゾ構造を含む基を表す。)
【0016】
一般式(1)中、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表す。
5としては、二価の連結基であれば特に限定されないが、例えば、アミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hの連結基部分に由来する置換基を挙げることができる。アミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hについては後述する。
一般式(1)中、R6は水素原子またはメチル基を表し、両方とも好ましい。
【0017】
また、一般式(1)中、R7はピリドンアゾ構造を含む基を表す。前記ピリドンアゾ構造を含む基としては、例えば、ピリドンアゾアリール構造を含む基、または、ピリドンアゾヘテロアリール構造を含む基等が挙げられ、この中でもピリドンアゾフェニル構造を含む基が好ましく、下記一般式(II)または下記一般式(III)で表される構造単位を有することが更に好ましい。
【0018】
本発明のピリドンアゾ化合物は、下記一般式(II)および/または下記一般式(III)で表される構造単位を含むことが好ましい。
【0019】
【化4】

(一般式(II)および(III)中、R1、R3およびR4は各々独立に、へテロ原子を有する置換基、水素原子、炭素数1〜21のアルキル基、炭素数2〜21のアルケニル基、炭素数6〜21のアリール基、炭素数7〜21のアラルキル基を表す。また、R3およびR4はこれらに結合している窒素原子と共に複素環を形成していてもよい。R2は炭素数1〜10のアルキル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基を表す。また、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表し、R6は水素原子またはメチル基を表す。)
【0020】
前記一般式(II)中、R1で表される基がへテロ原子を有する置換基である場合、R1はピリドン環の合成に使用できるヘテロ原子を有するアミンに由来する基なら特に限定されない。R1は無置換でもよいし、また置換基を有していてもよい。R1は総原子数3〜50程度の基が色価の観点で好ましく、総原子数3〜40の基がより好ましく、総原子数3〜30の基が特に好ましく、窒素原子、硫黄原子および酸素原子の少なくとも一つを有する総原子数3〜30の基が更に好ましい。
1で表される置換基は、例えばシアノ酢酸エステルと1級アミンとの反応によって得られたアミド化合物をピリドン環に閉環することで導入されるため、R1で表される基がへテロ原子を有する置換基である場合、R1としては、例えばアルドリッチ・ストラクチャー・インデックスに記載されているヘテロ原子を含有する1級アミンに由来する基を挙げることができる。
【0021】
1が表すへテロ原子を有する置換基としては、具体的に、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−ブトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−N−ピロリジニルエチル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、などが挙げられる。
【0022】
中でも、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−N−ピロリジニルエチル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、等が好ましく、3−メトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、等がより好ましく、3−メトキシプロピル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、3−ジメチルアミノプロピル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、等が特に好ましい。
【0023】
前記一般式(II),(III)中、R3および/またはR4がへテロ原子を有する置換基を表す場合、R3および/またはR4は例えば対応するスルホンアミドの合成に使用できるヘテロ原子を有するアミンに由来する基なら特に限定されない。
3および/またはR4は無置換でもよいし、また置換基を有していてもよく、総原子数3〜50程度の基が色価の観点で好ましく、総原子数3〜40の基がより好ましく、総原子数3〜30の基が特に好ましく、窒素原子、硫黄原子および酸素原子の少なくとも一つを有する総原子数3〜30の基が更に好ましい。
3およびR4で表される置換基は、例えばニトロベンゼンスルホニルクロライドと1級または2級アミンとの反応によって導入されるため、R3および/またはR4で表される基がへテロ原子を有する置換基である場合、R3および/またはR4としては、例えばアルドリッチ・ストラクチャー・インデックスに記載されているヘテロ原子を含有する1級または2級アミンに由来する基やこれらの誘導体を挙げることができる。
【0024】
3および/またはR4が表すへテロ原子を有する置換基としては、具体的に、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−ブトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−N−ピロリジニルエチル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、ジエチルアミノエチル基、2,2−ジメトキシエチル基、1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メルカプトエチル基、などが挙げられる。
中でも、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、2−ジメチルアミノエチル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−N−ピロリジニルエチル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、ジエチルアミノエチル基、2,2−ジメトキシエチル基、1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メルカプトエチル基、等が好ましく、3−メトキシプロピル基、2−メトキシ−1−メチル−エチル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、3−ジメチルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、ジエチルアミノエチル基、2,2−ジメトキシエチル基、1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メルカプトエチル基、等がより好ましく、3−メトキシプロピル基、テトラヒドロフルフリル基、ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、ヒドロキシエトキシエチル基、3−N−モルホリノプロピル基、2−N−モルホリノエチル基、3−N−ピロリジノニルプロピル基、3−ジメチルアミノプロピル基、2−(N−メチル−2−ピロリジニル)エチル基、2−N−ピペリジニルエチル基、3−(2−メチル−N−ピペリジニル)プロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、ジエチルアミノエチル基、2,2−ジメトキシエチル基、1,3−ジオキソラン−2−イル−メチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−メルカプトエチル基、等が特に好ましい。
【0025】
1、R3、R4がヘテロ原子を含まない置換基の場合、R1、R3、R4は各々独立に、水素原子、炭素数1〜21のアルキル基、炭素数2〜21のアルケニル基、炭素数6〜21のアリール基、炭素数7〜21のアラルキル基を表す。一般式(III)において、R3およびR4はこれらと結合している窒素原子と共に複素環を形成していてもよい。また、R1、R3、R4の基は置換基を有していてもよい。
前記R1、R3、R4で表される炭素数1〜21のアルキル基は、無置換でもよいし置換基を有していてもよい。前記アルキル基としては、炭素数1〜15のアルキル基が好ましく、炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。
前記R1、R3、R4で表される炭素数1〜21のアルキル基としては、直鎖、分岐、または環状のアルキル基のいずれでもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n
−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコサニル基、i−プロピル基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、i−アミル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、t−アミル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、
【0026】
2−エチルブチル基、2−エチル−2−メチルプロピル基、直鎖または分岐のヘプチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、t−オクチル基、分岐したノニル基、分岐したデシル基、分岐したウンデシル基、分岐したドデシル基、分岐したトリデシル基、分岐したテトラデシル基、分岐したペンタデシル基、分岐したヘキサデシル基、分岐したヘプタデシル基、分岐したオクタデシル基、直鎖または分岐のノナデシル基、直鎖または分岐のエイコサニル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロドデシル基、ノルボルニル基、ボルニル基、シス−ミルタニル基、イソピノカンフェニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、1−(1−アダマンチル)エチル基、3,5−ジメチルアダマンチル基、キヌクリジニル基、シクロペンチルエチル基、ビシクロオクチル基、等が好適に挙げられる。
【0027】
前記の中でも、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、i−プロピル基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、i−アミル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、t−アミル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、2−エチル−2−メチルプロピル基、直鎖または分岐のヘプチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、t−オクチル基、分岐したノニル基、分岐したデシル基、分岐したウンデシル基、分岐したドデシル基、分岐したトリデシル基、分岐したテトラデシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロドデシル基、ノルボルニル基、ボルニル基、シス−ミルタニル基、イソピノカンフェニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、1−(1−アダマンチル)エチル基、3,5−ジメチルアダマンチル基、キヌクリジニル基、シクロペンチルエチル基、ビシクロオクチル基がより好ましく、
【0028】
更には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、i−プロピル基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、i−アミル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、t−アミル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、2−エチル−2−メチルプロピル基、直鎖または分岐のヘプチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、t−オクチル基、分岐したノニル基、分岐したデシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロドデシル基、ノルボルニル基、ボルニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、1−(1−アダマンチル)エチル基、3,5−ジメチルアダマンチル基、シクロペンチルエチル基、ビシクロオクチル基が特に好ましい。
【0029】
更に前記の基のうち、耐熱性向上の観点からは、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、およびi−プロピル基、sec−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、i−アミル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、t−アミル基、1,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、2−エチル−2−メチルプロピル基、分岐したヘプチル基、1−メチルヘプチル基2−エチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、t−オクチル基、分岐したノニル基、分岐したデシル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルプロピル基、シクロドデシル基、ノルボルニル基、ボルニル基、ノルアダマンチル基、アダマンチル基、アダマンチルメチル基、1−(1−アダマンチル)エチル基、3,5−ジメチルアダマンチル基、シクロペンチルエチル基、ビシクロオクチル基等の分岐したアルキル基や環状のアルキル基、が特に好ましい。
【0030】
前記に例示されるアルキル基において、特にフッ素で置換されたアルキル基も好適である。フッ素置換のアルキル基として、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、トリデカフルオロヘキシル基、ペンタデカフルオロヘプチル基、ヘプタデカフルオロオクチル基、トリデカフルオロオクチル基、ノナデカフルオロノニル基、ヘプタデカフルオロデシル基、パーフルオロデシル基が好適であり、この中でも、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、トリデカフルオロヘキシル基、ペンタデカフルオロヘプチル基がより好ましく、更にトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、トリデカフルオロヘキシル基が特に好ましい。
【0031】
前記R1、R3、R4で表される炭素数2〜21のアルケニル基は、無置換でもよいし置換基を有していてもよい。前記アルケニル基としては、炭素数2〜15のアルケニル基が好ましく、炭素数2〜10のアルケニル基がより好ましい。
前記R1、R3、R4で表される炭素数2〜21のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、イソプロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−1−ブテニル基、1,1−ジメチル−3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−エチル−1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、2,6−ジメチル−5−ヘプテニル基、9−デセニル基、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニルメチル基、シクロヘキセニル基、1−メチル−2−シクロヘキセニル基、1,4−ジヒドロ−2−メチルフェニル基、オクテニル基、シトロネリル基、オレイル基、ゲラニル基、ファーネシル基、2−(1−シクロヘキセニル)エチル基、等が好適に挙げられる。
【0032】
前記の中でも、ビニル基、イソプロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−1−ブテニル基、1,1−ジメチル−3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−エチル−1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニルメチル基、シクロヘキセニル基、1−メチル−2−シクロヘキセニル基、1,4−ジヒドロ−2−メチルフェニル基がより好ましく、更にはビニル基、イソプロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−プロペニル基、1−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−1−ブテニル基、1,1−ジメチル−3−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、1−エチル−1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、1−シクロペンテニル基、2−シクロペンテニルメチル基、シクロヘキセニル基、1−メチル−2−シクロヘキセニル基、1,4−ジヒドロ−2−メチルフェニル基が特に好ましい。
【0033】
前記R1、R3、R4で表される炭素数6〜21のアリール基は、無置換でもよいし置換基を有していてもよい。前記アリール基としては、炭素数6〜15のアリール基が好ましく、炭素数6〜10のアリール基がより好ましい。
前記R1、R3、R4で表される炭素数6〜21のアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェニレニル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、アントラセニル基、アンスラキノニル基、ピレニル基、等が好適に挙げられ、この中でも、フェニル基、ナフチル基、ビフェニレニル基、アセナフテニル基、フルオレニル基、アントラセニル基がより好ましく、更にはフェニル基、ナフチル基、ビフェニレニル基、フルオレニル基が特に好ましい。
【0034】
前記R1、R3、R4で表される炭素数7〜21のアラルキル基は、無置換でもよいし置換基を有していてもよい。前記アラルキル基としては、炭素数7〜15のアラルキル基が好ましく、炭素数7〜10のアラルキル基がより好ましい。
前記R1、R3、R4で表される炭素数7〜21のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、ジフェニルメチル基、1,2−ジフェニルエチル基、フェニル−シクロペンチルメチル基、α−メチルベンジル基、フェニルエチル基、α−メチル−フェニルエチル基、β−メチル−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、3,3−ジフェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、ナフチルメチル基、スチリル基、シンナミル基、フルオレニル基、1−ベンゾシクロブテニル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基、インダニル基、ピペロニル基、ピレンメチル基、等が好適に挙げられる。
【0035】
前記の中でも、ベンジル基、フェニル−シクロペンチルメチル基、α−メチルベンジル基、フェニルエチル基、α−メチル−フェニルエチル基、β−メチル−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、スチリル基、シンナミル基、フルオレニル基、1−ベンゾシクロブテニル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基がより好ましく、更にはベンジル基、α−メチルベンジル基、フェニルエチル基、α−メチル−フェニルエチル基、β-メチル−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、スチリル基、シンナミル基、フルオレニル基、1−ベンゾシクロブテニル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基が特に好ましい。
【0036】
前記R1、R3、R4で表される基は、エーテル基を含んでいてもよく、例えば、テトラヒドロフルフリル基、2,5−ジヒドロ−2,5−ジメトキシフルフリル基なども好ましい。
【0037】
前記R3およびR4は、これらと結合している窒素原子と共に複素環を形成していてもよく、かかる場合の複素環の例としては、2−メチルアジリジン環、アゼチジン環、ピロリジン環、3−ピロリン環、ピペリジン環、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン環、ヘキサメチレンイミン環、ピペラジン環、1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタン環、デカヒドロキノリン環、オキサゾリジン環、モルホリン環、チアゾリジン環、チオモルホリン環、インドリン環、イソインドリン環、1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール環、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン環、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン環、イミノジベンジル環、フェノキサジン環、フェノチアジン環、フェナジン環、等が好ましい。
【0038】
前記の中でも、ピロリジン環、3−ピロリン環、ピペリジン環、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン環、ヘキサメチレンイミン環、ピペラジン環、デカヒドロキノリン環、オキサゾリジン環、モルホリン環、チアゾリジン環、チオモルホリン環がより好ましく、更にピロリジン環、3−ピロリン環、ピペリジン環、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン環、ピペラジン環、デカヒドロキノリン環、オキサゾリジン環、モルホリン環、チアゾリジン環、チオモルホリン環が特に好ましい。
【0039】
前記R1、R3、R4で表される基、並びにR3およびR4と窒素原子とで形成される複素環が置換基を有する場合の該置換基としては、アシル基、アシルアミノ基、アシルアミノカルボニルアミノ基、アラルキルアミノカルボニルアミノ基、アリールアミノカルボニルアミノ基、メタクリロイルアミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、ヒドロキシ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ビニル基、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ビニルオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル基、−SO3M基、−COOM基(Mは水素原子、金属原子または含窒素化合物からなるカチオンを表す)が好ましい。
【0040】
前記の中でも、アシル基(特にアセチル基)、アシルアミノ基、アシルアミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ビニル基、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ビニルオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル基、−SO3M基、−COOM基(Mは水素原子、金属原子または含窒素化合物からなるカチオンを表す)がより好ましく、更にはアシル基(特にアセチル基)、アシルアミノ基、アシルアミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、ビニル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ビニルオキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フェニル基、−SO3M基、−COOM基(Mは水素原子、金属原子または含窒素化合物からなるカチオンを表す)が特に好ましい。
【0041】
前記の置換基は前記同様の置換基でさらに複数回置換されていてもよい。
また特に、置換基がヒドロキシ基、アミノ基等の活性水素を有する基である場合は、各種酸クロライド、酸無水物、ハロゲン化物または各種イソシアネートと反応させて、アセチル基、アシル基、(メタ)アクリロイル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基(例えば、ブチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基等)、アルキル基、アラルキル基等の基で置換されていてもよい。
【0042】
前記R1、R3、R4で表されるアルキル基、アルケニル基、アリール基およびアラルキル基、並びに前記R3およびR4と窒素原子とで形成される複素環は、さらに前記R1、R3、R4で表される各基で置換されていてもよい。
【0043】
色価(ε/Mw)の観点では、前記R1、R3、R4で表される基の式量は、前記R1、R3、R4の合計で500以下が好ましく、400以下がより好ましく、300以下が特に好ましい。
前記置換基の数としては、0〜4が好ましく、0〜3がより好ましく、0〜2が特に好ましい。
【0044】
上述の前記R1、R3、R4で表される基、並びにR3およびR4と窒素原子とで形成される複素環が置換基を有する場合の該置換基として挙げられる−SO3M基、−COOM基のMは、水素原子、金属原子のカチオン、含窒素化合物からなるカチオンを表す。Mの中でも、H、Li、Na、K、Rb、Cs、Ag、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Al、Ni、Cu、Co、若しくはFeのカチオン、または含窒素化合物からなるカチオンが好ましく、H、Na、K、Rb、Cs、Ag、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Al、Cu、若しくはFeのカチオン、または含窒素化合物からなるカチオンがより好ましく、H,Na、K、Rb、Mg、Ca、Ba、Sr、Zn、Al、Cu、若しくはFeのカチオン、または含窒素化合物からなるカチオンが特に好ましい。
【0045】
前記Mで表される含窒素化合物からなるカチオンは、有機溶剤や水に対する溶解性、塩形成性、染料の吸光度・色価、着色剤としての耐熱性および耐光性等の全てを考慮して選択される。吸光度・色価の観点のみで選択する場合には、前記含窒素化合物はできるだけ分子量の低いものが好ましく、中でも分子量300以下のものが好ましく、分子量280以下のものがより好ましく、分子量250以下のものが特に好ましい。
【0046】
以下、「含窒素化合物からなるカチオン」をなす含窒素化合物の具体例を挙げる。但し、本発明においてはこれらに限定されるものではない。ここでのカチオンは、下記含窒素化合物が一つ以上プロトネーションされ、カチオンの状態となったものをさす。
【0047】
【化5】

【0048】
一般式(I)、(II)および(III)で表される構造単位を有するピリドンアゾ化合物は、前記R1、R3およびR4の部分で結合し、色素骨格を2個以上有していてもよい。
【0049】
前記一般式(II),(III)中、R2は、炭素数1〜10のアルキル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基を表し、置換基を有していてもよい。
前記R2としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基、が好ましく、中でも、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基、がより好ましく、メチル基、イソプロピル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基、が特に好ましい。
2の置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基が好ましく、中でも塩素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−ブテニル基がより好ましく、塩素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−ブテニル基が特に好ましい。
【0050】
上述のように、前記一般式(I)におけるR5としては、次に説明するアミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hの連結基部分に由来する(R3とR5とは連結して環を形成してもよい)ものを用いることができる。
一般式(I)、(II)および(III)の化合物を合成する際、アミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hを使用することが有用である。
前記アミノアルコールおよび/またはこれに由来するR5は無置換でもよいし、また置換基を有していてもよい。また、前記アミノアルコールは総原子数3〜50程度の基が色価の観点で好ましく、総原子数3〜40の基がより好ましく、総原子数3〜30の基が特に好ましい。
前記アミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hは、例えばアルドリッチ・ストラクチャー・インデックスに記載されている対応する構造を有するアミノアルコールであれば特に限定されない。
【0051】
アミノアルコール:HO−R5−N(R3)Hとして具体的には、エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、2−アミノ−1−ヘキサノール、イソロイシノール、ロイシノール、ターシャリーロイシノール、6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノール、1−アミノ−1−シクロペンタンメタノール、2−アミノ−3−シクロヘキシル−1−プロパノール、2−アミノシクロヘキサノール、4−アミノシクロヘキサノール、1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(メチルアミノ)エタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、2−(プロピルアミノ)エタノール、2−(ターシャリーブチルアミノ)エタノール、3−ピロリジノール、2−ピロリジンメタノール、2−ピペリジンメタノール、2−ピペリジンエタノール、3−ヒドロキシピペリジン、3−ピペリジンメタノール、4−ヒドロキシピペリジン、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−ピペラジン、2−アニリノエタノール、2−アミノフェノール、2−アミノベンジルアルコール、2−アミノフェネチルアルコール、3−(1−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノフェノール、4−アミノフェネチルアルコール、2−アミノ−3−メチルベンジルアルコール、3−アミノ−2−メチルベンジルアルコール、2−アミノ−M−クレゾール、5−アミノ−2−メトキシフェノール、3−アミノ−O−クレゾール、などが挙げられ、前記R5としては、これらのアミノアルコールの窒素原子と酸素原子との連結部分が挙げられる。
【0052】
中でも、連結基R5をもたらすアミノアルコールとしては、エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、2−アミノ−1−ヘキサノール、イソロイシノール、ロイシノール、ターシャリーロイシノール、6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノール、1−アミノ−1−シクロペンタンメタノール、2−アミノ−3−シクロヘキシル−1−プロパノール、2−アミノシクロヘキサノール、4−アミノシクロヘキサノール、1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(メチルアミノ)エタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、2−(プロピルアミノ)エタノール、2−(ターシャリーブチルアミノ)エタノール、3−ピロリジノール、2−ピロリジンメタノール、2−ピペリジンメタノール、2−ピペリジンエタノール、3−ヒドロキシピペリジン、3−ピペリジンメタノール、4−ヒドロキシピペリジン、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−ピペラジン、等が好ましく、中でも、エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、2−アミノ−1−ヘキサノール、イソロイシノール、ロイシノール、ターシャリーロイシノール、6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノール、1−アミノ−1−シクロペンタンメタノール、2−アミノ−3−シクロヘキシル−1−プロパノール、2−アミノシクロヘキサノール、4−アミノシクロヘキサノール、1−アミノメチル−1−シクロヘキサノール、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(メチルアミノ)エタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、2−(プロピルアミノ)エタノール、3−ピロリジノール、2−ピロリジンメタノール、2−ピペリジンメタノール、2−ピペリジンエタノール、3−ヒドロキシピペリジン、3−ピペリジンメタノール、4−ヒドロキシピペリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−ピペラジン、等がより好ましく、
【0053】
エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノ−2−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−1−ペンタノール、2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール、6−アミノ−1−ヘキサノール、2−アミノ−1−ヘキサノール、6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノール、2−アミノ−3−シクロヘキシル−1−プロパノール、4−アミノシクロヘキサノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−(メチルアミノ)エタノール、2−(エチルアミノ)エタノール、2−(プロピルアミノ)エタノール、3−ピロリジノール、2−ピロリジンメタノール、2−ピペリジンメタノール、2−ピペリジンエタノール、3−ヒドロキシピペリジン、3−ピペリジンメタノール、4−ヒドロキシピペリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−ピペラジン、等が特に好ましい。
【0054】
一般式(I)で表される構造単位を含む本発明のピリドンアゾ化合物のTgは、−100〜400℃の範囲にあることが好ましく、−80〜350℃の範囲にあることが更に好ましく、−70〜300℃の範囲にあることが特に好ましい。
【0055】
一般式(I)で表される構造単位のポリマー中でのモル分率は、99〜1モル%が好ましく、97〜3モル%が更に好ましく、95〜5モル%が特に好ましい。
【0056】
本発明のピリドンアゾ化合物の分子量は重量平均分子量で、600〜10000000が好ましく、700〜5000000が更に好ましく、800〜5000000が特に好ましい。用途によっては、数量体のオリゴマーが好ましい場合もある。
【0057】
一般式(I)で表される構造単位とともに本発明のピリドンアゾ化合物を構成する成分(いわゆる共重合成分)としては、(二元以上の)共重合が可能であれば特に限定されないが、例えば、特開昭59−44615号、特公昭54−34327号、特公昭58−12577号、特公昭54−25957号、特開昭59−53836号、特開昭59−71048号明細書に記載されているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、(無水)マレイン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体、部分アミド化マレイン酸共重合体に使用されているモノマー、(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、ビニル基を有する芳香族炭化水素環類、ビニル基を有するヘテロ芳香族環類、無水マレイン酸、イタコン酸エステル類、クロトン酸エステル類、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)クロトンニトリル、各種スチレン類、各種ベンゾイルオキシエチレン類、各種アセトキシエチレン類、ビニルカルバゾール類、ビニルピロリドン、等が挙げられる。
【0058】
この中でも、(メタ)アクリル酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の(シクロ)アルキル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のビシクロ環を有する(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアラルキル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアリール(メタ)アクリレート、
【0059】
(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の2級または3級の(シクロ)アルキル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の2級または3級のビシクロ環を有する(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の2級または3級のアラルキル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の2級または3級のアリール(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜25の(メタ)アクリロイルモルホリン、
【0060】
ビニル基を有する置換または無置換の炭素数1〜25の芳香族炭化水素環、ビニル基を有する置換または無置換の炭素数1〜25のヘテロ芳香族環、無水マレイン酸、置換または無置換の炭素数1〜25の(α−メチル−)スチレン、ビニルイミダゾール、ビニルトリアゾール、無水マレイン酸、置換または無置換の炭素数1〜25の部分エステル化マレイン酸共重合体、置換または無置換の炭素数1〜25の部分アミド化マレイン酸、メチルジャスモネート、
【0061】
イタコン酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のイタコン酸(シクロ)アルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のビシクロ環を有するイタコン酸エステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のイタコン酸アラルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のイタコン酸アリールエステル、
【0062】
クロトン酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のクロトン酸(シクロ)アルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のビシクロ環を有するクロトン酸エステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のクロトン酸アラルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のクロトン酸アリールエステル、
【0063】
置換基を有していてもよい炭素数1〜25のベンゾイルオキシエチレン類、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のアセトキシエチレン類、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)クロトンニトリル、置換基を有していてもよい炭素数1〜25のビニルカルバゾール、ビニルピロリドン、が好ましく、
【0064】
中でも、(メタ)アクリル酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の(シクロ)アルキル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のビシクロ環を有する(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアラルキル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアリール(メタ)アクリレート、
【0065】
(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の2級または3級の(シクロ)アルキル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の2級または3級のビシクロ環を有する(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の2級または3級のアラルキル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の2級または3級のアリール(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の(メタ)アクリロイルモルホリン、
【0066】
ビニル基を有する置換または無置換の炭素数1〜20の芳香族炭化水素環、ビニル基を有する置換または無置換の炭素数の1〜20ヘテロ芳香族環、無水マレイン酸、置換または無置換の炭素数1〜20の部分エステル化マレイン酸共重合体、置換または無置換の炭素数1〜20の部分アミド化マレイン酸、置換または無置換の炭素数1〜20の(α−メチル−)スチレン類、メチルジャスモネート、
【0067】
イタコン酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のイタコン酸(シクロ)アルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のビシクロ環を有するイタコン酸エステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のイタコン酸アラルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のイタコン酸アリールエステル、
【0068】
クロトン酸、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のクロトン酸(シクロ)アルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のビシクロ環を有するクロトン酸エステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のクロトン酸アラルキルエステル、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のクロトン酸アリールエステル、
【0069】
置換基を有していてもよい炭素数1〜20のベンゾイルオキシエチレン類、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアセトキシエチレン類、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のビニルカルバゾール、ビニルピロリドン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)クロトンニトリル、がより好ましく、
【0070】
特に、(メタ)アクリル酸、置換基を有していてもよい、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、直鎖または分岐のプロピル(メタ)アクリレート、直鎖または分岐のブチル(メタ)アクリレート、直鎖または分岐のペンチル(メタ)アクリレート、ノルマルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ノルマルヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノルマルオクチル(メタ)アクリレート、ノルマルデシル(メタ)アクリレート、ノルマルドデシル(メタ)アクリレート、
【0071】
置換基を有していてもよいアダマンチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ノルボルナンメチル(メタ)アクリレート、ノルボルネンメチル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよいベンジル(メタ)アクリレート、ナフチルメチル(メタ)アクリレート、アントラセンメチル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート、置換基を有していてもよいフェニル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、
【0072】
(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい(ジ)メチル(メタ)アクリルアミド、(ジ)エチル(メタ)アクリルアミド、直鎖または分岐の(ジ)プロピル(メタ)アクリルアミド、直鎖または分岐の(ジ)ブチル(メタ)アクリルアミド、直鎖または分岐の(ジ)ペンチル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ノルマルヘキシル(メタ)アクリルアミド、(ジ)シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、(ジ−)2−エチルヘキシル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよいアダマンチル(メタ)アクリルアミド、ノルアダマンチル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよいベンジル(メタ)アクリルアミド、ナフチルエチル(メタ)アクリルアミド、フェニルエチル(メタ)アクリルアミド、置換基を有していてもよい(ジ)フェニル(メタ)アクリルアミド、ナフチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、ピペリジルアクリルアミド、ピロリジルアクリルアミド、
【0073】
(α−メチル−)スチレン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルトリアゾール、無水マレイン酸、メチルジャスモネート、イタコン酸、
【0074】
クロトン酸、置換基を有していてもよい、メチルクロトネート、エチル(クロトネート、直鎖または分岐のプロピルクロトネート、直鎖または分岐のブチルクロトネート、直鎖または分岐のペンチルクロトネート、ノルマルヘキシルクロトネート、シクロヘキシルクロトネート、ノルマルヘプチルクロトネート、2−エチルヘキシルクロトネート、ノルマルオクチルクロトネート、ノルマルデシルクロトネート、ノルマルドデシルクロトネート、置換基を有していてもよいアダマンチルクロトネート、イソボルニルクロトネート、ノルボルナンメチルクロトネート、ノルボルネンメチルクロトネート、置換基を有していてもよいベンジルクロトネート、ナフチルメチルクロトネート、アントラセンメチルクロトネート、フェニルエチルクロトネート、置換基を有していてもよいフェニルクロトネート、ナフチルクロトネート、
【0075】
置換基を有していてもよいベンゾイルオキシエチレン、置換基を有していてもよいアセトキシエチレン、置換基を有していてもよいビニルカルバゾール、ビニルピロリドン、等が特に好ましい。
また、前記に挙げたもののうち、カルボキシル基は、金属塩となっていてもよい。
【0076】
上述のものの置換基としては、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜20のアラルキル基、炭素数1〜20のアリール基、炭素数1〜20のアシルオキシ基、炭素数1〜20のアシル基、炭素数1〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜20のアリールカルボニル基、炭素数1〜20のジアルキルアミノ基、炭素数1〜20のアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、フリル基、フルフリル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロフルフリル基、アルキルチオ基、トリメチルシリル基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、チエニル基、モルホリノ基、モルホリノカルボニル基、−OH基、等が好ましく、
【0077】
更には、炭素数1〜15のアルキル基、炭素数1〜15のアルコキシ基、炭素数1〜15のアラルキル基、炭素数1〜15のアリール基、炭素数1〜15のアシルオキシ基、炭素数1〜15のアシル基、炭素数1〜15のアルコキシカルボニル基、炭素数1〜15のアリールカルボニル基、炭素数1〜15のジアルキルアミノ基、炭素数1〜15のアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、フリル基、フルフリル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロフルフリル基、アルキルチオ基、トリメチルシリル基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、チエニル基、モルホリノ基、モルホリノカルボニル基、−OH基、等が好ましく、
【0078】
特には、メチル基、エチル基、直鎖または分岐のプロピル基、直鎖または分岐のブチル基、直鎖または分岐のペンチル基、ノルマルヘキシル基、シクロヘキシル基、ノルマルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ノルマルデシル基、ノルマルドデシル基、メチルオキシ基、エチルオキシ基、直鎖または分岐のプロピルオキシ基、直鎖または分岐のブチルオキシ基、直鎖または分岐のペンチルオキシ基、ノルマルヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ノルマルヘプチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノルマルオクチルオキシ基、ノルマルデシルオキシ基、ノルマルドデシルオキシ基、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、フェニル基、ナフチル基、
【0079】
メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、直鎖または分岐のプロピルカルボニルオキシ基、直鎖または分岐のブチルカルボニルオキシ基、直鎖または分岐のペンチルカルボニルオキシ基、ノルマルヘキシルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、ノルマルヘプチルカルボニルオキシ基、2−エチルヘキシルカルボニルオキシ基、ノルマルオクチルカルボニルオキシ基、ノルマルデシルカルボニルオキシ基、ノルマルドデシルカルボニルオキシ基、
【0080】
メチルカルボニル基(アセチル基)、エチルカルボニル基、直鎖または分岐のプロピルカルボニル基、直鎖または分岐のブチルカルボニル基、直鎖または分岐のペンチルカルボニル基、ノルマルヘキシルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、ノルマルヘプチルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、ノルマルオクチルカルボニル基、ノルマルデシルカルボニル基、ノルマルドデシルカルボニル基、
【0081】
メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル基、直鎖または分岐のプロピルオキシカルボニル基、直鎖または分岐のブチルオキシカルボニル基、直鎖または分岐のペンチルオキシカルボニル基、ノルマルヘキシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、ノルマルヘプチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、ノルマルオクチルオキシカルボニル基、ノルマルデシルオキシカルボニル基、ノルマルドデシルオキシカルボニル基、
【0082】
ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、
【0083】
(ジ)メチルアミノ基、(ジ)エチルアミノ基、直鎖または分岐の(ジ)プロピルアミノ基、直鎖または分岐の(ジ)ブチルアミノ基、直鎖または分岐の(ジ)ペンチルアミノ基、(ジ)ノルマルヘキシルアミノ基、(ジ)シクロヘキシルアミノ基、(ジ)ノルマルヘプチルアミノ基、(ジ−)2−エチルヘキシルアミノ基、
【0084】
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、−OH基、シアノ基、フリル基、フルフリル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロフルフリル基、アルキルチオ基、トリメチルシリル基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、チエニル基、モルホリノ基、モルホリノカルボニル基、等が好ましい。
また、これらの置換基はさらに前記の置換基で置換されていてもよい。
【0085】
また、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)クロトンニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート等も、特に好ましい共重合モノマーの例として挙げられる。
【0086】
その他親水性を有するモノマーとして、燐酸、燐酸エステル、4級アンモニウム塩、エチレンオキシ鎖、プロピレンオキシ鎖、スルホン酸およびその塩、モルホリノエチル基等を含んだモノマー等も有用である。
【0087】
また、前記に挙げたもののうち、スルホン酸基、カルボン酸基は、金属塩となっていてもよい。
共重合するモノマーの種類数も特には限定されないが、1〜12種が好ましく、1〜8種がより好ましく、1〜5種が特に好ましい。
【0088】
以下、前記一般式一般式(I)、(II)および(III)で表されるピリドンアゾ化合物の具体例(例示化合物(1)〜(18))を挙げる。ただし、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0089】


【化6】

【0090】
【化7】

【0091】
【化8】

【0092】
【化9】

【0093】
本発明のピリドンアゾ化合物は、一般には例えば、所望の置換基を有するニトロベンゼン誘導体を還元した後にジアゾ化し、これに所望の置換基を有するピリドン化合物を加える等の方法により、まず−OH基を有するピリドンアゾ色素を合成し、次いで(メタ)アクリロイル化して重合することにより、一般式(I)〜(III)の部分構造を有する重合体を合成することが可能である。
前記の所望のニトロベンゼン誘導体やピリドン化合物の置換基などを適宜変えることで更に所望の物性を有する重合体を合成することが可能である。
【実施例】
【0094】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0095】
[実施例1]
(例示化合物(1)の合成)
下記スキームに従って本発明のピリドンアゾ化合物の合成を行なった。なお、下記の各反応段階に示す(1)〜(12)の数字は化合物(1)〜(12)を示す。
【0096】
【化9】

【0097】
−化合物(5)の合成:工程A−
前記化合物(2)38.74gと、前記化合物(1)33.93g(0.3モル)とを混合し、70℃で3時間攪拌して前記化合物(3)を合成した。次いで室温まで冷却し、エタノール90mlと前記化合物(4)41.80gとを添加し、45℃に昇温した。水酸化カリウムのエタノール溶液(KOH25.25g、エタノール150ml)を滴下し、85℃で6時間攪拌した。溶媒を留去し塩酸45gを添加して、析出物をろ過した。濾液にアセトン1300mlと、酢酸エチル250mlとを加え、析出物をデカンテーションにより分離した。液相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して化合物(5)を得た。収量74.67gであり、収率95%であった。
【0098】
−化合物(12)〔例示化合物(1)〕の合成:工程B−
別途、前記化合物(7)33.24gと、オルトジクロロベンゼン75mlと、蒸留水7.5mlと、前記化合物(6)16.72gとを混合し、45℃に加温した後、炭酸ナトリウム7.95gの水溶液を滴下し、30分攪拌した。更に70℃で1時間攪拌した後、室温まで冷却し、反応混合物をろ過して、水をかけ洗いして前記化合物(8)を得た。
収量41.37gであり、収率95%であった。
【0099】
次に、還元鉄27.3gと、酢酸19.5gと、水58.5gとを混合して80℃で1時間攪拌し、これに前記から得られた化合物(8)22.77gを徐々に添加した。さらにエタノール93.6mlを滴下し、80℃で1時間攪拌した。次いで室温まで冷却し、反応混合物に炭酸ナトリウム23.79gの水溶液を加えた後、メタノール175mlを添加し、15分攪拌した。次いでセライトろ過して、アセトン掛け洗いした後、液相の溶媒を留去した。更にアセトン600mlに溶解し、不溶分を除去して硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮し、化合物(9)を得た。収量約16gであり、収率約79%であった。
【0100】
次に、化合物(9)3.12gと、36%塩酸12.5mlと、蒸留水57mlとを混合し、0℃に冷却した。これに亜硝酸ナトリウム水溶液(NaNO2:0.84g、水:10g)を、内温5℃以下で維持しながら滴下し、滴下後5〜10℃を維持して3時間攪拌した(ジアゾ溶液の調製)。
【0101】
このジアゾ溶液を、別途調製した前記化合物(5)の溶液(前記化合物(5)3.34g(0.0127モル)と水20gとを混合し塩酸を添加してpH2に設定)に0℃以下で1時間かけて滴下した。次いで、10%炭酸ナトリウム水溶液を滴下し、pH6〜7に設定したのち、ろ過した。さらに、アセトン500mlに溶解し、活性炭と硫酸ナトリウムとを添加してセライトろ過した。次いで溶媒を留去し、固体を真空乾燥して前記化合物(10)3.20gを得た(収率50%)。
得られた化合物(10)について、NMRによる構造確認を行なったところ、1H−NMR(300MHz、溶媒:ジメチル−d6スルホキシド、標準物質:テトラメチルシラン)δ7.95〜7.80(4H,m)、7.70(1H,t)、4.55(1H,br.s)、3.75ppm(2H,t)、3.45(2H,m)、3.35(2H,m)、2.95(2H,q)、2.55(3H,s)、1.80(1H,m)、1.25(8H,m)、0.85(6H、m)であった。
また、ピリドンアゾ化合物をメタノールに溶解して濃度約1.0×10-5mol/lの溶液を調製し、分光光度計(商品名:UV−2500PC、島津製作所(株)製)を用いて極大吸収波長(λmax)およびモル吸光係数(ε)の測定、並びに波形から半値幅の測定を行なった結果、メタノール中でのλmax=426.5nmであり、ε=44980[l・mol-1・cm-1]であり、半値幅=68.5nmであった。
【0102】
前記方法により合成した化合物(10)53.7g、メタクリル酸537.0gおよびパラトルエンスルホン酸一水和物1.73gを混合し、115℃で10時間攪拌した。次いで、冷却した反応溶液を水中に添加し、炭酸水素ナトリウムで中和したのち、析出した結晶を濾過して、重合性基を有するピリドンアゾ化合物である前記化合物(11)を得た。収量44gであり、収率74%であった。
【0103】
得られた化合物(11)について、NMRによる構造確認を行なったところ、1H−NMR(300MHz、溶媒:ジメチル−d6スルホキシド、標準物質:テトラメチルシラン)δ14.4(1H,s)、7.85(4H,dd)、7.75(1H,t)、6.00(1H,s)、5.65(1H,s)、4.15(2H,t)、3.75(2H,m)、3.55ppm(2H,t)、3.45(2H,t)、2.95(2H,q)、2.55(3H,s)、1.85(3H,s)、1.80(1H,m)、1.25(8H,m)、0.85(6H、m)であった。
【0104】
〜前記化合物(11)の重合反応〜
次に、メチルエチルケトン(MEK)11.6mlを80℃で攪拌しているところに、前記化合物(11)7.00g、「V−601」(和光純薬(株)製)0.1167g、MEK35mlを混合した溶液を70分間かけて滴下し、その後6時間攪拌を続けた。
次いで、冷却した反応溶液をメタノール470mlに攪拌しながら滴下し、生成した沈殿をろ過した。得られた沈殿を真空乾燥して、目的とする本発明のピリドンアゾ化合物である前記化合物(12)〔既述の例示化合物(1)〕5.79gを得た(収率83%)。
【0105】
前記より得られた既述の例示化合物(1)について、NMRによる構造確認を行なったところ、1H−NMR(300MHz、溶媒:ジメチル−d6スルホキシド、標準物質:テトラメチルシラン)δ7.90〜7.40ppm(brm)、4.10〜3.40ppm(brm)、2.95〜2.70ppm(brm)、2.50〜2.30ppm(brm)、1.80〜1.60ppm(brm)、1.30〜1.00ppm(brm)、0.95〜0.50ppm(brm)であった。
また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて、THF展開液により分子量を測定した結果、数平均分子量Mn=15900、重量平均分子量48000、分散度PD=Mw/Mn=3.02であった。
得られたポリマーである既述の例示化合物(1)は、シクロヘキサノンに6%可溶であった。
【0106】
[実施例2]
(例示化合物(2)の合成)
実施例1における前記化合物(11)の重合反応において、前記化合物(11)を前記化合物(11)とメタクリル酸とのモル比1:1の混合物に代えたこと以外、実施例1と同様に合成を行なって本発明のピリドンアゾ化合物〔既述の例示化合物(2)〕を得ると共に、同様にNMRによる構造確認、GPCによる分子量の測定を行なった。
1H−NMR(300MHz、溶媒:ジメチル−d6スルホキシド、標準物質:テトラメチルシラン:便宜的に、δ=14.37ppmのピークを1Hとして読み取った)δ14.37ppm(1H,br.s)、12.30ppm(1H,br.s)、7.80ppm(brm、4H)、7.63ppm(brs、1H)、4.20〜3.20ppm(brm、8H)、2.90ppm(brm、2H)、2.40ppm(brm、3H)、1.74ppm(brm、4H)、1.50〜1.10ppm(brm、9H)、1.10〜0.50ppm(brm、12H)であった。
また、色素モノマー:メタクリル酸のモル比=50:50、GPC測定から数平均分子量Mn=17400、重量平均分子量57000、分散度PD=Mw/Mn=3.27をえた。
得られたポリマーである既述の例示化合物(2)は、シクロヘキサノンに6%可溶であった。
【0107】
[実施例3]
(例示化合物(3)の合成)
実施例1における前記化合物(11)の重合反応において、前記化合物(11)を前記化合物(11)とメタクリル酸のモル比70:30との混合物に代えたこと以外、実施例1と同様に合成を行なって本発明のピリドンアゾ化合物〔既述の例示化合物(3)〕を得ると共に、同様に測定を行なった。
色素モノマー:メタクリル酸のモル比=70:30、数平均分子量Mn=13400、重量平均分子量43000、分散度PD=Mw/Mn=3.18であった。
得られたポリマーである既述の例示化合物(3)は、シクロヘキサノンに6%可溶であった。
【0108】
[実施例4]
(例示化合物(4)の合成)
実施例1における前記化合物(11)の重合反応において、前記化合物(11)を前記化合物(11)とメタクリル酸とのモル比80:20の混合物に代えたこと以外、実施例1と同様に合成を行なって本発明のピリドンアゾ化合物〔既述の例示化合物(4)〕を得ると共に、同様に測定を行なった。
色素モノマー:メタクリル酸のモル比=80:20、数平均分子量Mn=19500、重量平均分子量62000、分散度PD=Mw/Mn=3.18であった。
得られたポリマーである既述の例示化合物(4)は、シクロヘキサノンに6%可溶であった。
【0109】
[実施例5]
(例示化合物(5)の合成)
実施例1における前記化合物(11)の重合反応において、前記化合物(11)を前記化合物(11)とメタクリル酸とのモル比90:10の混合物に代えたこと以外、実施例1と同様に合成を行なって本発明のピリドンアゾ化合物〔既述の例示化合物(5)〕を得ると共に、同様に測定を行なった。
色素モノマー:メタクリル酸のモル比=90:10、数平均分子量Mn=15000、重量平均分子量74000、分散度PD=Mw/Mn=4.93であった。
得られたポリマーである既述の例示化合物(5)は、シクロヘキサノンに6%可溶であった。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明のピリドンアゾ化合物は、作業環境および安全性に優れた乳酸メチル、乳酸エチル、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、および樹脂に可溶で、鮮明な黄色の色素で、例えば、高分子材料の着色材、インクジェット用染料、合成樹脂および合成繊維材料用染料、感熱転写型画像形成材料におけるインクシート、電子写真用のトナー、LCD、PDPなどのディスプレーやCCDなどの撮像素子で用いられるカラーフィルター用着色組成物、各種繊維の染色用染料、等として好適である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表される構造単位を含むピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体。
【化1】

(一般式(I)中、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表す。R6は水素原子またはメチル基を表す。R7はピリドンアゾ構造を含む基を表す。)
【請求項2】
下記一般式(II)および/または下記一般式(III)で表される構造単位を含むことを特徴とする請求項1に記載のピリドンアゾ化合物およびこの互変異性体。
【化2】

(一般式(II)および(III)中、R1、R3およびR4は各々独立に、へテロ原子を有する置換基、水素原子、炭素数1〜21のアルキル基、炭素数2〜21のアルケニル基、炭素数6〜21のアリール基、炭素数7〜21のアラルキル基を表す。また、一般式(III)において、R3およびR4はこれらに結合している窒素原子と共に複素環を形成していてもよい。R2は炭素数1〜10のアルキル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基を表す。また、R5は置換基を有していてもよい二価の連結基を表し、R6は水素原子またはメチル基を表す。)

【公開番号】特開2006−265495(P2006−265495A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−89598(P2005−89598)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】