説明

ピルビン酸およびその塩を含有する愛玩動物用組成物ならびにその使用方法

本発明は、ピルビン酸またはその塩を含むペットフード組成物を愛玩動物に、あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含むペットフード組成物を愛玩動物に投与することを含む、愛玩動物において疾患または障害を治療および/または予防するための、たとえば肥満症を治療するためのペットフード組成物および方法を包含する。本発明は、愛玩動物にピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含むペットフード組成物を愛玩動物に投与することを含む、体重を管理するためのペットフード組成物および方法を包含する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[001] 動物の健康状態の重要な指標は、動物の身体組成である。不健全な食事および/または不健全なライフスタイルの結果、特に身体の除脂肪筋肉(lean muscle)に関して、動物が不健全な割合の体脂肪をもつ可能性がある。30重量%を超える体脂肪量はその動物が不健康であることの指標であり、特に体脂肪量が35重量%を超える場合はそうであると考えられる。
【0002】
[002] 本発明は、現在市販されている愛玩動物用食品より高い治療および予防の効力をもつ愛玩動物用ペットフード組成物を包含する。
【発明の概要】
【0003】
[003] 本発明者らは、動物において障害を治療または予防するための食物組成物およびそれらの組成物の使用方法を開発した。
[004] したがって本発明は、ペットの通常の栄養要求を満たす、有効量のピルビン酸またはその塩あるいは有効量のリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む、愛玩動物用ペットフード組成物を包含する。
【0004】
[005] これらのすべての方法において、抗酸化剤またはその混合物を動物の食事に添加することが望ましい。
[006] 他の態様は、愛玩動物において健全な身体組成を維持または増進するための、たとえば体重または体脂肪を減少させ、除脂肪筋量の割合を増大させるための方法であって、健全な身体組成を増進または維持するのに有効な量のピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物を動物に給餌することを含む方法を包含する。
【発明を実施するための形態】
【0005】
全般的記載
[007] 本発明は一般に、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物を包含する。
【0006】
[008] 特定の態様において、ピルビン酸またはその塩は組成物中に5ppm〜20000ppmの量で存在する。
[009] 特定の態様において、ピルビン酸またはその塩は組成物中に10ppm〜10000ppmの量で存在する。
【0007】
[0010] 特定の態様において、ピルビン酸またはその塩は組成物中に50ppm〜5000ppmの量で存在する。
[0011] 特定の態様において、ピルビン酸またはその塩は組成物中に100ppm〜2500ppmの量で存在する。
【0008】
[0012] 特定の態様において、リポ酸またはその塩は組成物中に約5ppm〜約5000ppmの量で存在する。
[0013] 特定の態様において、リポ酸またはその塩は組成物中に10ppm〜4000ppmの量で存在する。
【0009】
[0014] 特定の態様において、リポ酸またはその塩は組成物中に50ppm〜3000ppmの量で存在する。
[0015] 特定の態様において、リポ酸またはその塩は組成物中に100ppm〜2000ppmの量で存在する。
【0010】
[0016] 特定の態様において、リポ酸またはその塩は組成物中に500ppm〜1000ppmの量で存在する。
[0017] 特定の態様において、組成物はさらにタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維、およびその組合わせを含む。
【0011】
[0018] 特定の態様において、組成物はドッグフードである。
[0019] 特定の態様において、組成物はキャットフードである。
[0020] 特定の態様において、組成物は食物、栄養食、サプリメント、動物用のおやつまたは玩具である。
【0012】
[0021] 特定の態様において、組成物は湿潤食物の形態である。
[0022] 特定の態様において、組成物は乾燥食物の形態である。
[0023] 特定の態様において、本発明は、愛玩動物において体重を管理するための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩あるいは有効量のリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物を愛玩動物に投与することを含む方法を包含する。
【0013】
[0024] 特定の態様において、投与は経口給餌である。
[0025] 本発明の他の態様は、愛玩動物において健全な身体組成を維持または増進するための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩あるいは有効量のリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含有する本発明組成物を愛玩動物に給餌することを含む方法を包含する。
【0014】
[0026] 本発明において用いる用語“愛玩動物”は、ヒトがペットとして飼育するのに適したヒト以外のいずれかの動物を含み、これにはイヌ、ネコ、およびげっ歯類が含まれる。本発明のすべての態様は、好ましくはネコおよび/またはイヌの処置のためのものである。
【0015】
[0027] 用語“イヌ”には、愛玩動物であるイヌ、たとえばイエイヌ(家犬、Canis familiaris)、作業犬などが含まれる。用語イヌ(dog)は、用語イヌ類(canine)と同義語である。
【0016】
[0028] 用語“ネコ”には、家猫(domestic cat、house cat)として知られる愛玩動物であるネコが含まれる。
[0029] 用語“げっ歯類”にはハムスター、マウス、ラット、モルモット、ジャービル(アレチネズミ、gerbil)、うさぎ、ハリネズミ(hedge hog)、フェレット(ferret)、チンチラ(chinchilla)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0017】
[0030] 本明細書中に表記したパーセントはすべて、特に別途記載しない限り、乾燥物質基準での組成物の重量によるものである。
本発明の組成物
[0031] 本発明の1態様は、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む、愛玩動物用組成物を包含する。
【0018】
[0032] 本明細書中で用いる用語“リポ酸またはその塩”には、たとえばアルファ−リポ酸、リポ酸のラセミ混合物、リポ酸塩、エステル、アミドまたはその誘導体、たとえばU.S.patent number 5,621,117に記載のものが含まれるが、これらに限定されない。多様な態様において、リポ酸は湿潤または乾燥食物組成物を含めた組成物中において投与でき、これらは湿潤食物、乾燥食物、サプリメントまたはおやつ(ご褒美)(treat)の形態であってもよい。リポ酸をいずれかの食物組成物の中または表面に、たとえば組成物に噴霧または沈着させることにより含有させてもよく、あるいはスナック、サプリメント、おやつにより食事に追加し、または食事の液体部分、たとえば水もしくは他の流体に添加してもよい。リポ酸は粉末、固体、またはゲルを含めた液体として投与することができる。重要な観点は、プラスの効果を与えるのに有効な量のリポ酸を動物に供給することである。一般にリポ酸の供給源は、動物に対して無毒性を保つ量までの量で組成物中に存在する。一般的な最大量は10から5000ppmまでの範囲であってよい。特定の態様において、この範囲は100ppmから2500ppmまでである。
【0019】
[0033] 本明細書中で用いる用語“ピルビン酸またはその塩”には、たとえばピルビン酸、またはピルベートとして知られるピルビン酸のカルボキシレート陰イオンが含まれるが、これらに限定されない。多様な態様において、ピルビン酸またその塩は湿潤または乾燥食物組成物を含む組成物中において投与でき、これらは湿潤食物、乾燥食物、サプリメントまたはおやつの形態であってもよい。ピルビン酸またその塩をいずれかの食物組成物の中または表面に、たとえば組成物に噴霧または沈着させることにより含有させてもよく、あるいはスナック、サプリメント、おやつにより食事に追加し、または食事の液体部分、たとえば水もしくは他の流体に添加してもよい。ピルビン酸またその塩は粉末、固体、またはゲルを含めた液体として投与することができる。重要な観点は、プラスの効果を与えるのに有効な量のピルビン酸またその塩を動物に供給することである。一般にピルビン酸またその塩の供給源は、動物に対して無毒性を保つ量までの量で組成物中に存在する。一般的な最大量は10から10000ppmまでの範囲であってよい。特定の態様において、この範囲は100ppmから5000ppmまでである。
【0020】
[0034] 本明細書中で用いる用語“塩”または“その塩”は、本発明の組成物に使用する化合物中に存在する可能性のある酸性基に言及したものである。リポ酸およびピルビン酸は酸性であり、薬理学的に許容できる多様な陽イオンと塩基塩を形成することができる。そのような塩類の例には、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、特にカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リチウム、亜鉛、カリウムおよび鉄の塩が含まれる。
【0021】
[0035] 多様な態様において、リポ酸を含む食物組成物は、所期の受容動物にとって実質的に栄養的に完全な食事を提供する。“栄養的に完全な食事”は、健康な動物の正常な健康状態を食事で維持するのに十分な栄養素を含有する食事である。
【0022】
[0036] リポ酸の量は、5ppmから5000ppmまで、10ppmから4000ppmまで、50ppmから3000ppmまで、100ppmから2000ppmまで、500ppmから1000ppmまでの範囲であってよい。多様な態様において、イヌに投与できるリポ酸の量は150ppm〜4500ppmである。多様な態様において、ネコに投与できるリポ酸の量は65ppm〜2600ppmである。特定の具体的態様において、量は5ppmからそのペットに対して無毒性を保つ量までの範囲であってよい。他の態様において、範囲は100ppmから200ppmまでである。
【0023】
[0037] 本発明の組成物は、愛玩動物において障害を治療または予防するのに有効な量のピルビン酸またはその塩を含有する。一般に、組成物において有効な量には、5ppmから20000ppmまで、10ppmから10000ppmまで、50ppmから5000ppmまで、100ppmから3000ppmまでの量のピルビン酸またはその塩の供給源が含まれる。特定の態様においてピルビン酸またはその塩は100〜3000ppmの量であり、他の態様においてピルビン酸またはその塩は約2000ppmの量である。
【0024】
[0038] リポ酸またはその塩とピルビン酸またはその塩の組合わせは、所期の動物の健康に対して有害でない濃度で存在する。したがって、たとえばリポ酸またはその塩は望ましくない作用または毒作用を生じない濃度で存在する。
【0025】
[0039] 本発明は、愛玩動物が摂取するための組成物にリポ酸またはその塩とピルビン酸またはその塩の組合わせを添加すると肥満症が治療されるという知見に基づく。また、摂取される組成物にリポ酸またはその塩とピルビン酸またはその塩の組合わせを添加すると、体脂肪が減少し、除脂肪筋量が増加する。
【0026】
[0040] この組成物は液状または固形の食物であってよい。組成物が液状である場合、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を他の構成要素と混合することができる。組成物が固形である場合、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を組成物にコートするか、組成物に取り込ませるか、あるいは両方であってよい。
【0027】
[0041] 多様な態様において、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を動物の食物に添加することができる。多様な態様において、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を動物の食物に、配合業者もしくは製造業者がある場所で、または動物の飼育者が動物に給餌する前に、添加することができる。多様な態様において、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を、動物の食物の加工中に、たとえば組成物の他の構成要素を混合する途中および/または後に添加することができ、次いでそれを包装して消費者が利用できるようにする。そのような加工には、押出し、缶詰め、ベーキングなど、または当技術分野で既知のペットフードを製造する他のいずれかの方法もしくはプロセスを含めることができる。多様な態様において、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩は動物性または植物性構成要素などの天然源から供給でき、あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩は合成による供給源から供給でき、あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩は天然源と合成源の混合物から供給できる。
【0028】
[0042] これらの組成物は、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩のほかに、愛玩動物が摂取するのに適した少なくとも1つの構成要素を含有し、これには脂肪、炭水化物、タンパク質、繊維、栄養調整剤(nutritional balancing agent)、たとえばビタミン、無機質、および微量元素、ならびにその混合物が含まれるが、これらに限定されない。当業者は、その動物の食事要求、たとえば動物の種、年齢、大きさ、体重、健康状態および機能に基づいて、代表的な食物のための食物成分の量およびタイプを選択することができる。
【0029】
[0043] 食物組成物の食物成分部分は、最大約100%のいずれか特定の食物成分を含有することができ、あるいは種々の比率の食物成分の混合物を含有することができる。特定の態様において、食物組成物は食物成分の組合わせを、約0重量%〜50重量%の脂肪、0重量%〜75重量%の炭水化物、0重量%〜95重量%のタンパク質、0重量%〜40重量%の食物繊維、および0重量%〜15重量%の1種類以上の栄養調整剤の量で含有する。
【0030】
[0044] 特定の態様において、脂肪および炭水化物の食物成分は、多様な供給源、たとえば動物脂肪、魚油、植物油、食肉、食肉副産物、穀粒、他の動物源または植物源、およびその混合物から得られる。穀粒にはコムギ、トウモロコシ、オオムギおよびコメが含まれる。
【0031】
[0045] 特定の態様において、タンパク質食物成分は、多様な供給源、たとえば植物、動物、または両方から得られる。動物タンパク質には、食肉、食肉副産物、乳製品および卵が含まれる。食肉には、家禽、魚類、およびウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギなどの動物からの肉が含まれ、食肉副産物には肺、腎臓、脳、肝臓、胃および腸が含まれる。タンパク質食物成分は、遊離アミノ酸および/またはペプチドであってもよい。好ましくは、タンパク質食物成分には食肉、食肉副産物、乳製品または植物卵が含まれる。
【0032】
[0046] 特定の態様において、繊維食物成分は、多様な供給源、たとえば植物繊維源、たとえばセルロース、てん菜パルプ、ラッカセイ殻および大豆繊維から得られる。
[0047] 特定の態様において、栄養調整剤は、当業者に既知の多様な供給源、たとえばビタミンおよび無機質のサプリメントおよび食物成分から得られる。ビタミンおよび無機質は、欠乏を避けて健康を維持するために要求される量で含有させることができる。これらの量は当技術分野で容易に入手できる。The National Research Council (NRC)は、農場動物についてそのような栄養素の推奨量を提示している。たとえばNutrient Requirements of Swine(ブタの栄養素要求量)(10th Rev. Ed., Nat’l Academy Press, ワシントンD.C., 1998)、Nutrient Requirements of Poultry(家禽の栄養素要求量)(9th Rev. Ed., Nat’l Academy Press, ワシントンD.C., 1994)、Nutrient Requirements of Horses(ウマの栄養素要求量)(5th Rev. Ed., Nat’l Academy Press, ワシントンD.C., 1989)を参照。The American Feed Control Officials (AAFCO)は、イヌおよびネコについてそのような栄養素の推奨量を提示している。American Feed Control Officials, Inc., Official publication, pp. 129-137 (2004)を参照。一般に食物添加物として有用なビタミンには、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビオチン、ビタミンK、葉酸、イノシトール、ナイアシンおよびパントテン酸が含まれる。食物添加物として有用な無機質および微量元素には、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛、塩化物、鉄、セレン、ヨウ素および鉄が含まれる。
【0033】
[0048] 特定の態様において、食物組成物は追加成分、たとえばビタミン、無機質、増量剤、嗜好性増強剤、結合剤、着香剤、安定剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、緩衝剤、塩類、コーティングなど、当業者に既知のものを含有することができる。安定剤には、組成物の保存寿命を延長するのに役立つ物質、たとえば保存剤、相乗剤および金属イオン封鎖剤、パッケージングガス、安定剤、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤ならびに保湿剤が含まれる。乳化剤および/または増粘剤の例には、ゼラチン、セルロースエーテル、デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、および化工デンプンが含まれる。組成物構成要素、食物成分および他の成分それぞれの具体的な量は、多様な要因、たとえば組成物に含有される個々の構成要素および成分;動物の種;動物の年齢、体重、全般的な健康状態、性別および食事;動物の摂取率;処置される疾患または状態のタイプなどに依存するであろう。したがって、構成要素および成分の量は広範囲に及ぶことができ、本明細書に記載した好ましい比率から偏移する可能性がある。
【0034】
[0049] 具体的な1態様において、組成物はたとえばリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩のほかに、下記のうち少なくとも1種類をも含有することができる:
(a)0%〜75%の炭水化物、
(b)2%〜50%の脂肪、
(c)0%〜40%の食物繊維、および
(d)0%〜15%の1種類以上の栄養調整剤。
【0035】
[0050] これらの組成物は、動物の健康状態を維持または改善するための追加成分、たとえばサプリメント、医薬、薬草、総合的な(holistic)薬剤および組成物などを含有することができる。
【0036】
[0051] 本発明の組成物は、1以上の疾患または状態を予防または治療するための1種類以上の追加成分を含有することができる。食事においてこれを達成する構成要素は、抗酸化剤またはその混合物である。抗酸化剤は、フリーラジカルを封鎖する物質である。そのような物質の例には下記のものが含まれる:食物、たとえばイチョウ(Ginkgo Biloba)、柑橘類果肉、ブドウ搾りかす、トマト搾りかす、ニンジンおよびホウレンソウ(すべて、好ましくは乾燥したもの)、ならびに種々の他の材料、たとえばベータ−カロテン、セレン、補酵素Q10(ユビキノン)、ルテイン、トコトリエノール類、大豆イソフラボン類、S−アデノシルメチオニン、グルタチオン、タウリン、N−アセチルシステイン、ビタミンE、ビタミンC、アルファ−リポ酸、l−カルニチンなど。ビタミンEはトコフェロールまたはトコフェロール類の混合物、およびその種々の誘導体、たとえば酢酸、コハク酸、パルミチン酸ビタミンEなどのエステルとして投与できる。アルファ形が好ましいが、ベータ、ガンマおよびデルタ形も含めることができる。d形が好ましいが、ラセミ混合物も許容される。これらの形態および誘導体は、ペットが摂取した後にビタミンE様の活性で機能するであろう。ビタミンCは、この食事にアスコルビン酸およびその種々の誘導体、たとえばリン酸カルシウム塩、コレステリル塩、2−モノホスフェートなどとして投与でき、これらはペットが摂取した後にビタミンC様の活性で機能するであろう。それらは液体、半固体、固体および熱安定形態など、いかなる形態であってもよい。L−カルニチンを食事に投与でき、カルニチンの種々の誘導体、たとえば塩類、たとえば塩酸塩、フマル酸塩およびコハク酸塩、ならびにアセチル化カルニチンなどを使用できる。
【0037】
[0052] 食事に投与する量は、すべて食事に対する重量%(乾燥物質基準)で、遊離物質として測定した有効物質自体として計算される。使用する最大量は毒性をもたらすべきでない。少なくとも約100ppmまたは少なくとも約150ppmのビタミンEを使用できる。500〜1,000ppmの好ましい範囲を使用できる。必ずしもそうではないが、約2000ppmまたは約1500ppmの最大量を一般には超えない。ビタミンCに関しては、少なくとも約50ppm、望ましくは少なくとも約75ppm、より望ましくは少なくとも約100ppmを使用する。無毒性である最大量を使用できる。リポ酸の量は、少なくとも約25、望ましくは少なくとも約50ppm、より望ましくは約100ppmからの範囲であってよい。最大量は100ppmから600ppmまで、またはペットに対して無毒性を保つ量までの範囲であってよい。好ましい範囲は100ppmから200ppmまでである。l−カルニチンに関しては、イヌ類について約50ppm、望ましくは約200ppm、より望ましくは約300ppmが有用な最小量である。ネコ類については、これよりわずかに高い最小量、たとえば約100ppm、200ppmおよび500ppmのl−カルニチンを使用できる。無毒性である最大量、たとえば約5,000ppm未満を使用できる。イヌ類については、より低い量、たとえば約5,000ppm未満を使用できる。イヌ類について、好ましい範囲は200ppm〜400ppmである。ネコ類について、好ましい範囲は400ppm〜600ppmである。1〜15ppmのベータ−カロテンを使用できる。0.1から5ppmまでのセレンを使用できる。少なくとも約5ppmのルテインを使用できる。少なくとも約25ppmのトコトリエノール類を使用できる。少なくとも約25ppmの補酵素Q10を使用できる。少なくとも約50ppmのS−アデノシルメチオニンを使用できる。少なくとも約1000ppmのタウリンを使用できる。少なくとも約25ppmの大豆イソフラボン類を使用できる。少なくとも約50ppmのN−アセチルシステインを使用できる。少なくとも約50ppmのグルタチオンを使用できる。少なくとも50ppmの抽出物のイチョウを使用できる。
【0038】
[0053] 特定の態様において、組成物はさらに、グルコサミン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、メチルスルホニルメタン(“MSM”)、クレアチン、抗酸化剤、モエギイガイ(Perna canaliculata)、オメガ−3脂肪酸、オメガ−6脂肪酸、およびその混合物からなる群から選択される少なくとも1種類の有効量の物質を含有する。
【0039】
[0054] 特定の態様において、組成物はおやつであってもよい。おやつには、動物に食事時間以外に食べさせるために動物に与える組成物、たとえばイヌ類のためのドッグボーンが含まれる。おやつは、組成物が1種類以上の栄養素を含有する栄養性のものであってもよく、あるいは食物様の組成物を含んでもよい。非栄養性のおやつには、無毒性である他のいずれかのおやつが含まれる。組成物または構成要素をおやつにコートするか、おやつに取り込ませるか、あるいは両方である。本発明のおやつは、乾燥食物に使用するものと同様な押出法またはベーキング法により製造できる。他の方法を用いて組成物を既存のおやつ形態の外側にコートし、あるいは組成物を既存のおやつ形態に注入することもできる。
【0040】
[0055] 特定の態様において、組成物は玩具であってもよい。玩具には、噛み玩具、たとえば人造の骨が含まれる。リポ酸またはその塩が玩具の表面または玩具の構成部品の表面にコーティングを形成するか、玩具に部分的にまたは完全に全体に取り込まれるか、あるいは両方であってよい。1態様において、リポ酸またはその塩は所期のユーザーにより経口摂取される。広範な適切な玩具が現在市販されている;たとえば、U.S.Pat.No.5,339,771、U.S.Pat.No.5,419,283、およびそれらに示された参考文献。本発明は、部分的に摂食できる玩具、たとえばプラスチック構成要素を含む玩具、ならびに完全に摂食できる玩具、たとえば生皮および種々の人造骨の両方を提供する。本発明は、好ましくはイヌまたはネコが使うための玩具を提供する。
【0041】
本発明の組成物の調製
[0056] 本発明の組成物は、当業者に既知の一般的な食物製造方法を用いて缶詰め形態または湿潤形態で調製できる。一般に、粉砕した動物タンパク質組織を他の成分、たとえば魚油、穀粒、調整用成分、特殊な目的の添加剤(たとえば、ビタミンおよび無機質の混合物、無機塩類、セルロースおよびてん菜パルプ、増量剤など)、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩、ならびに加工するのに十分な量の水と混合する。構成要素をブレンディングしながら加熱するのに適した容器内でこれらの成分を混合する。混合物の加熱はいずれか適切な方法、たとえば直接蒸気注入を用いて、または熱交換器を備えた容器を用いて行なわれる。最終成分の添加に続いて、混合物を約50°F〜約212°Fの温度に加熱する。この範囲外の温度も許容できるが、他の加工助剤を用いなければ商業上は実用的でない可能性がある。適切な温度に加熱した場合、材料は一般に粘稠な液体の形態であろう。この粘稠な液体を缶に充填する。蓋をし、容器をハーメチックシールする。シールした缶を次いで内容物の殺菌のために設計された一般的な装置に入れる。殺菌は通常は約230°Fより高い温度に、用いる温度、組成物およびこれらに類する要因に応じて適宜な時間、加熱することにより達成される。本発明の組成物は、食物組成物に製造の前、途中または後に添加できる。
【0042】
[0057] 食物組成物は、当業者に既知の一般的な方法を用いて乾燥形態で製造できる。一般に、乾燥成分、たとえば動物タンパク質、植物タンパク質、穀粒、ならびにリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を粉砕し、互いに混合する。脂肪、油、動物タンパク質、水などを含めた湿潤または液体成分を次いで乾燥ミックスに添加し、混合する。この混合物を次いで加工して、キブル(kibble)またはこれに類する乾燥片にする。キブルはしばしば押出法を用いて成形され、その際、乾燥成分と湿潤成分の混合物に高圧および高温で機械的作業を施し、小さな開口を通して押し出し、そして回転式ナイフにより切断してキブルにする。この湿潤キブルを次いで乾燥させ、場合により1以上の局所コーティング、たとえば着香剤、脂肪、油、粉末などでコートする。キブルは生地(dough)から押出ではなくベーキング法で製造することもでき、その際、乾燥−加熱加工の前に生地を型に入れる。食物組成物は、乾燥食物について前記に述べたものと同様な押出法またはベーキング法を用いたおやつの形態であってもよく、あるいはU.S.Patent No.5,339,771および5,419,283に開示された玩具の形態であってもよい。
【0043】
[0058] 特定の態様において、リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を食物組成物に製造の前、途中または後に添加できる。
本発明の組成物により障害を治療または予防する方法
[0059] 本発明は、治療または予防に有効な量の、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物を、それが必要な愛玩動物に投与することにより、特定の障害を治療または予防する方法をも包含する。
【0044】
[0060] 本発明の他の態様は、愛玩動物の不健全な身体組成を治療または予防する方法を包含する。1態様において、愛玩動物の不健全な身体組成を治療または予防する方法は、不健全な身体組成を治療または予防するのに有効な量の、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物を、動物に給餌することを含む。本発明は、愛玩動物の不健全な身体組成を治療または予防する医薬の製造のための、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物の使用をも包含する。
【0045】
[0061] 他の態様において、不健全な身体組成を伴う動物に、動物が望ましい身体組成に達するまで本発明の組成物を給餌する。この期間は、好ましくは少なくとも4週間、より好ましくは少なくとも6週間、最も好ましくは少なくとも8週間である。この期間は、動物の当初の身体組成および達成しようとする望ましい最適身体組成に依存する。本明細書中で用いるように不健全な身体組成を伴う動物は30重量%を超える体脂肪量をもつ;体脂肪量が35重量%を超える場合は特に、その動物が一般に不健康であることを示す。健全な身体組成の有用な尺度は、体脂肪:除脂肪筋肉比により示される。特定の態様において、不健全な身体組成には30:60を超える体脂肪:除脂肪筋肉重量比が含まれる。言い換えると、この体脂肪量は30重量%であり、68重量%の筋肉があり、残りの2%が骨である。これに対し、良好で健全な身体組成には約20:78の体脂肪:除脂肪筋肉重量比が含まれ、これは20重量%が脂肪および78重量%が除脂肪筋肉であることを示す。これらの数値はDEXA(dual−energy x−ray absorptiometry、二重エネルギーx線吸収測定法)を用いて判定できる。ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含有する食物を与えたネコは、類似の対照食物と比較して体重、体脂肪が有意により多く減少し、除脂肪分の割合および骨無機質含量の割合が増加した。ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含有する食物のみを与えたイヌは、より高い割合の除脂肪分およびより低い割合の体脂肪を示した。さらに、ピルビン酸またはその塩あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩のみを与えたイヌは、他の食物と比較してより大きな骨無機質密度、ならびに対照食物および魚油より少ない総脂肪を示した。このデータは、ピルビン酸またはその塩、あるいはリポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩が、適宜給餌したイヌおよびネコにおいて脂肪減少を高めかつ身体組成を改善する特異な能力をもつことを示唆する。
【0046】
[0062] 他の観点において、本発明は、愛玩動物の不健全な身体組成の治療または予防に関する情報または指示を伝達するための手段を提供する。この伝達手段には、その情報または指示を含む文書、デジタル記憶媒体、光学記憶媒体、オーディオプレゼンテーション、またはビジュアルディスプレーが含まれる。好ましくは、伝達は、そのような情報または指示を含むディスプレーされたウェブサイト、またはパンフレット、製品ラベル、パッケージ挿入物、広告、またはビジュアルディスプレーである。有用な情報には下記のうち1以上が含まれる:(1)本発明の組成物を投与し、本発明の方法を使用するための、方法および手法、(2)本発明を単独でまたは他の薬物と組み合わせて使用することにより起きる副作用がある場合は、それについての詳細、ならびに(3)本発明およびその使用について質問がある場合の患者のための使用に関する連絡情報。有用な指示には、用量、投与の量および頻度、ならびに投与経路が含まれる。伝達手段は、本発明を使用することの有益性に関して説明し、本発明を使用するための承認された方法を伝達するのに有用である。
【0047】
[0063] 本明細書に記載する特定の方法、プロトコルおよび試薬は変更できるので、本発明はそれらに限定されない。さらに、本明細書中で用いる用語は特定の態様を記述するためのものにすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではない。本明細書および特許請求の範囲で用いる単数形“a”、“an”および“the”には、そうではないことが状況から明示されない限り、複数表記が含まれる。同様に、“含む(include、includesおよびincluding)”という語は除外ではなく包括的なものと解釈すべきである。別途定義しない限り、本明細書中で用いるすべての技術用語および科学用語ならびにいずれかの頭字語は本発明の分野の当業者のいずれかが一般的に理解しているものと同じ意味をもつ。本明細書に記載するものと類似または均等である組成物、方法、製品、または他の手段もしくは材料はいずれも本発明の実施に使用できるが、好ましい組成物、方法、製品、または他の手段もしくは材料を本明細書に記載する。
【0048】
[0064] 本明細書中に引用または言及したすべての特許、特許出願、刊行物および他の参考文献を法律が許す範囲で本明細書に援用する。それらの参考文献についての考察はそれらにおいてなされている主張を概説するためのものにすぎない。それらの特許、特許出願、刊行物もしくは参考文献、またはそのいずれかの部分が本発明に対する関連先行技術であると認めるわけではなく、それらの特許、特許出願、刊行物および他の参考文献の正確さおよび妥当性に反論する権利を明確に保有する。
【実施例】
【0049】
[0065] 以下の本発明の好ましい態様の例により本発明をさらに説明できるが、これらの例は説明のために含まれるにすぎず、別途具体的に指示しない限り本発明の範囲を限定するためのものではないことは理解されるであろう。
【0050】
実施例1
[0066] 32匹のイヌを体重減少試験に用いた。すべてのイヌを34.8%より高い体脂肪%(総体重の)で試験開始した。より早く最適体重(20%の体脂肪)を達成しない限り4ヶ月間、イヌの体重減少試験を続けた。イヌを4種類の処置のうちの1つに割り当てた(処置当たり8匹のイヌ;表1、2および3)。各食物をキブル状にし、Association of American Feed Control Officials(2005)のイヌのための栄養素指針に従って配合し、成体維持要求を満たすように調整した。体重減少試験中に、すべてのイヌにつき0、1、2、3および4ヶ月目に二重エネルギーx線吸収測定(DEXA)を行なった。体重が減少した後、イヌを4ヶ月間同じ食物のまま飼育して、その食物が体重再増加を阻止するかを判定した。試験のこの維持部分において、イヌにつき0、2および4ヶ月目にDEXAを行なった。すべてのDEXA時点で血液化学的スクリーニング分析も行なった。
【0051】
【表1】

【0052】
[0067] 表2は、体重減少試験に用いた4種類のペットフード組成物を示す。配合物1は、リポ酸またはピルビン酸を含有しない対照である。配合物2は、対照+ピルビン酸カルシウムである。配合物3は、対照+リポ酸である。配合物4は、対照+リポ酸+ピルビン酸カルシウムである。
【0053】
【表2】

【0054】
[0068] 表3は、試験に用いた各ペットフード組成物の栄養素価を示す。
【0055】
【表3】

【0056】
[0069] 表4は、各ペットフード組成物を与えたイヌについて体脂肪20%に達する推定時間を示す。
【0057】
【表4】

【0058】
[0070] この試験におけるすべてのイヌについての脂肪減少率は直線的であった(各イヌについてR>0.87)。その結果、平均してこれらのイヌが体脂肪20%の体重減少目標を達成するために要する時間を推定するためにこのデータを用いた。リポ酸とピルビン酸塩の両方を含有する食物は、平均して、体脂肪20%の体重減少目標を達成するための最短時間をもつ。さらにまたこの食物は最小の標準偏差をもち、これはイヌ間の変動がより少ないことを示唆する。
【0059】
[0071] 表5〜14は、各ペットフード組成物を与えたイヌの身体的および化学的特性の平均を示す。
[0072] 表5は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて除脂肪体重を4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0060】
【表5】

【0061】
[0073] 表6は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて体脂肪率を4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0062】
【表6】

【0063】
[0074] 表7は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて総体脂肪を4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0064】
【表7】

【0065】
[0075] 表8は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて総体重を4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0066】
【表8】

【0067】
化学的スクリーニング
[0076] 表9は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清アラニンアミノトランスフェラーゼレベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0068】
【表9】

【0069】
[0077] 表10は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清アルカリホスファターゼレベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0070】
【表10】

【0071】
[0078] 表11は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清コレステロールレベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0072】
【表11】

【0073】
[0079] 表12は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清クレアチニンレベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0074】
【表12】

【0075】
[0080] 表13は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清トリグリセリドレベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0076】
【表13】

【0077】
[0081] 表14は、リポ酸およびピルビン酸カルシウムを含有する例示ペットフード組成物が、その例示ペットフード組成物を与えたイヌにおいて血清尿素窒素レベルを4カ月間にわたって減少させたことを示す。
【0078】
【表14】

【0079】
[0082] 本発明の範囲は実施例に開示した特定の態様により限定されるべきではない;それらは本発明の幾つかの観点の説明としてのものであり、機能的に均等な態様はいずれも本発明の範囲に含まれる。実際に、本明細書に提示および記載したもののほかに本発明の多様な改変が当業者に明らかになるであろう;それらは特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0080】
[0083] 引用したいずれの参考文献についても、それらの開示内容全体を本明細書に援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピルビン酸またはその塩を含む組成物。
【請求項2】
さらにリポ酸またはその塩を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に5ppm〜20000ppmの量で存在する、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項3】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に10ppm〜10000ppmの量で存在する、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項4】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に50ppm〜5000ppmの量で存在する、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に100ppm〜2500ppmの量で存在する、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
リポ酸またはその塩が組成物中に約5ppm〜約5000ppmの量で存在する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
リポ酸またはその塩が組成物中に10ppm〜4000ppmの量で存在する、請求項2〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
リポ酸またはその塩が組成物中に50ppm〜3000ppmの量で存在する、請求項2〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
リポ酸またはその塩が組成物中に100ppm〜2000ppmの量で存在する、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
リポ酸またはその塩が組成物中に500ppm〜1000ppmの量で存在する、請求項2〜9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
組成物がさらにタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維、およびその組合わせを含む、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
組成物がドッグフードである、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
組成物がキャットフードである、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
組成物が食物、栄養食、サプリメント、動物用のおやつまたは玩具である、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
湿潤食物の形態である、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
乾燥食物の形態である、前記請求項のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
リポ酸またはその塩およびピルビン酸またはその塩を含む組成物。
【請求項18】
愛玩動物において肥満症を予防または治療するための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩を含む組成物を愛玩動物に投与することを含む方法。
【請求項19】
さらに有効量のリポ酸またはその塩を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に5ppm〜20000ppmの量で存在する、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に10ppm〜10000ppmの量で存在する、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に50ppm〜5000ppmの量で存在する、請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
ピルビン酸またはその塩が組成物中に100ppm〜2500ppmの量で存在する、請求項18〜22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
組成物がさらにタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維、およびその組合わせを含む、請求項18〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
リポ酸またはその塩が組成物中に5ppm〜5000ppmの量で存在する、請求項19〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
リポ酸またはその塩が組成物中に10ppm〜4000ppmの量で存在する、請求項19〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
リポ酸またはその塩が組成物中に50ppm〜3000ppmの量で存在する、請求項19〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
リポ酸またはその塩が組成物中に100ppm〜2000ppmの量で存在する、請求項19〜27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
リポ酸またはその塩が組成物中に500ppm〜1000ppmの量で存在する、請求項19〜28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
組成物がさらにタンパク質、脂肪、炭水化物、繊維、およびその組合わせを含む、請求項18〜29のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
組成物がドッグフードである、請求項18〜30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
組成物がキャットフードである、請求項18〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
組成物が食物、栄養食、サプリメント、動物用のおやつまたは玩具である、請求項18〜32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
湿潤食物の形態である、請求項18〜33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
乾燥食物の形態である、請求項18〜34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
愛玩動物がイヌである、請求項18〜35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
愛玩動物がネコである、請求項18〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
投与が経口給餌である、請求項18〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
愛玩動物において体重を管理するための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩を含む組成物を愛玩動物に投与することを含む方法。
【請求項40】
さらに有効量のリポ酸またはその塩を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
愛玩動物において体脂肪を減少させるための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩を含む組成物を愛玩動物に投与することを含む方法。
【請求項42】
さらに有効量のリポ酸またはその塩を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
愛玩動物において除脂肪体重を増加させるための方法であって、有効量のピルビン酸またはその塩を含む組成物を愛玩動物に投与することを含む方法。
【請求項44】
さらに有効量のリポ酸またはその塩を含む、請求項43に記載の方法。

【公表番号】特表2012−515002(P2012−515002A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546386(P2011−546386)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/021189
【国際公開番号】WO2010/083409
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】