説明

ファイル同期システム

【課題】 複数の情報処理装置に同一のファイルが分散する場合に、ファイルの所有者が行なったファイルの変更に限り、各ファイルの同期がとられるようにする。
【解決手段】 可搬型の記録媒体と、前記記録媒体を読み書き可能な複数台の情報処理装置とを有するファイル同期システムであって、前記可搬型の記録媒体は、ファイルを特定するファイル情報と情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを記録し、前記情報処理装置は、ファイルを格納するファイル格納手段と、前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記格納手段に記録されている場合であって、前記可搬型の記録媒体に記録されたファイルの更新日時が前記格納手段に記憶されているファイルの更新日時より新しい場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル格納手段に記憶されているファイルを更新するファイル管理手段とを備えることを特徴とするファイル同期システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数台の情報処理装置で同一のファイルを扱う場合のファイル同期技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータあるいは携帯型の情報処理装置等が普及し、1人で何台もの情報処理装置を使用することが多くなっている。例えば、オフィスで社内用のコンピュータでドキュメントファイルを作成し、そのファイルを家庭内のコンピュータで編集したり、携帯型の情報処理装置で移動中に閲覧等する場合である。
【0003】
このような場合、各情報処理装置に同一のファイルが分散することになるため、各ファイルの同期をとることが重要になる。すなわち、オフィスで作成したファイルを家庭内で編集したとすると、携帯型の情報処理装置で閲覧するファイルは、オフィスで作成したファイルではなく、家庭内での編集が施された最新のファイルである必要がある。
【0004】
複数の情報処理装置に分散したファイル等の同期をとるための技術は、例えば特許文献1を始めとして、いくつか提案されている。特許文献1には、パッチレビジョンの管理と不良内容とを関連付けて管理し、複数システムレビジョンに対するパッチ適応データを漏れなく反映させ、対象となる担当者および顧客へパッチファイルを配布するための技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−208308号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
複数の情報処理装置に分散したファイルの同期をとるために、自律的にファイルの更新等を行なうとすると、ある情報処理装置において、他人の悪意・ミス等によりファイルが変更された場合にも他の情報処理装置にその影響が及んでしまう。
【0007】
このため、ファイルの所有者である本人が行なったファイルの変更に限り、各情報処理装置が格納するファイルの同期がとられることが望ましい。
【0008】
本発明は、複数の情報処理装置に同一のファイルが分散する場合に、ファイルの所有者が行なったファイルの変更に限り、各ファイルの同期がとられるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため本発明によれば、
可搬型の記録媒体と、前記記録媒体を読み書き可能な複数台の情報処理装置とを有するファイル同期システムであって、
前記可搬型の記録媒体は、
ファイルを特定するファイル情報と情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを記録し、
前記情報処理装置は、
ファイルを記録するファイル記録手段と、
前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記ファイル記録手段に記録されている場合であって、前記可搬型の記録媒体に記録されたファイルの更新日時が前記ファイル記録手段に記憶されているファイルの更新日時より新しい場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル記録手段に記憶されているファイルを更新するファイル管理手段とを備えることを特徴とするファイル同期システムが提供される。
【0010】
本発明では、可搬型の記録媒体に、ファイルの更新状態を記録するようにしているため、可搬型の記録媒体を所有している本人のみがファイルの同期処理が行なえることができる。
【0011】
また、本発明は、ファイル自体ではなく、ファイル特定のための情報等を記録すれば足りるため、可搬型の記録媒体の使用容量を抑えることができる。
【0012】
ここで、前記可搬型の記録媒体として本人認証に用いるIDカードを用いることで、本人認証を行ない、ファイルの安全性をさらに高めることができる。
【0013】
また、前記情報処理装置のファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体が読み書き可能な状態にあるときに、前記ファイル記録手段に記録されているファイルが更新された場合には、
更新されたファイルを特定するファイル情報と自情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを前記可搬型の記録媒体に記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用したファイル同期システムの構成の一例を示すブロック図である。本図に示すようにファイル同期システムは、複数の情報処理装置10がコンピュータネットワーク30に直接的、間接的に接続されて構成される。これにより、複数の情報処理装置10は、互いに通信を行なうことができるようになっている。
【0016】
情報処理装置10は、種々の機器を用いることができるが、本図の例では、情報処理装置10として、会社用PC10a、家庭用PC10b、携帯端末10c、携帯電話10dが用いられている。このうち、携帯端末10cと携帯電話10dとは、中継局40を介して、無線通信によりコンピュータネットワーク30に接続するようになっている。コンピュータネットワーク30は、代表的にはインターネットとすることができるが、これに限られない。
【0017】
会社用PC10a、家庭用PC10bとしては、例えば、汎用的なパーソナルコンピュータを用いることができる。また、携帯端末10cとてしては、例えば、ノート型パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)等を用いることができる。
【0018】
それぞれの情報処理装置10は、IDカード20にアクセス可能となっている。ここで、IDカード20は、個人を証明するための情報が記憶された電子チップを備えたカードである。本実施例において、IDカード20は、読み書き可能なメモリ領域を備えている。なお、本発明は、IDカード20に代え、PCカード、USBメモリ等の可搬型の記憶装置を用いることもできる。
【0019】
図2は、情報処理装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。本図に示すように、情報処理装置10は、IDカード処理部11と、ファイル管理部12と、ファイル記憶部13と、通信処理部14と、装置機能部15とを備えて構成される。
【0020】
IDカード処理部11は、IDカード20に対する処理を行なう。具体的には、IDカード着脱監視、IDカード20による本人認証、IDカード20に備えられた記憶領域にアクセスするための処理等を行なう。
【0021】
ファイル管理部12は、ファイル記憶部13が記憶しているファイルの管理を行なう。具体的には、ファイル記憶部13が記憶するファイルについて変更等の処理が行なわれたかどうか、あるいは、新たなファイルが作成されたかどうかを監視する。
【0022】
また、ファイル管理部12は、ファイル記憶部13が記憶するファイルについて、他の情報処理装置10で対応するファイルに変更等があった場合に、最新の内容に更新するための処理を行なう。具体的には、最新の内容のファイルを格納する情報処理装置10にアクセスして、更新されたファイルを取得して、ファイル記憶部13に記録されたファイルを更新等する。
【0023】
ファイル記憶部13は、ファイルを格納するための記憶領域である。ファイル記憶部13は、例えば、ハードディスク等の記録媒体を用いて構成することができる。ファイル記憶部13に格納されたファイルは、他の情報処理装置10で同名のファイルに変更等が施された場合に、その変更内容が反映される。また、ファイル記憶部13に格納されたファイルは、変更等されると他の情報処理装置10に格納される同じファイルに変更内容が反映される。
【0024】
ファイル記憶部13と、他の一般的なファイル記憶部とを区別するために、ファイル記憶部13として、情報処理装置10の所定のフォルダ(ディレクトリ)を設定することが望ましい。このフォルダは、例えば、「同期用フォルダ」と名付けて他のフォルダと区別するようにする。
【0025】
あるいは、ファイル記憶部13として任意のディレクトリを用いたり、階層構造を採用するようにしてもよい。この場合は、ディレクトリ情報(パス)を含めて各ファイル名を取り扱って、それぞれのファイルを識別するようにする。
【0026】
通信処理部14は、コンピュータネットワーク30を介して他の情報処理装置10と通信を行なうための処理を行なう。また、通信処理部14は、IPアドレス、MACアドレス等の自身を特定するための情報を有しており、他の情報処理装置10からの通信を受け付けるとともに、他の特定の情報処理装置10と通信を行なうことができるようになっている。
【0027】
装置機能部15は、それぞれの情報処理装置10が本来の機能を果たすための処理を行なう。例えば、情報処理装置10がパーソナルコンピュータの場合には、アプリケーションソフトウエアを実行するための処理、画像処理、音声処理等の種々の処理を行なう。また、情報処理装置10が携帯電話の場合には、通話を行なうための処理を行なう
なお、情報処理装置10のハードウェア構成は、基本的には、それぞれの情報処理装置10の機種に応じた構成とすることができる。ただし、IDカード処理部11として機能し、IDカード20等の可搬型の記憶装置を読み書きするためのアクセス機構、ファイル記憶部13として機能するための記憶領域、ネットワーク30を介して他の情報処理装置と通信を行なうための通信処理装置、ファイル管理部12として機能するためのCPU等のチップを備えるようにする。
【0028】
次に、IDカード20の機能構成について図3のブロック図を参照して説明する。本図に示すように、IDカード20は、ユーザ認証部21と更新情報記憶部22とを備えている。
【0029】
ユーザ認証部21は、IDカード20の所有者を証明するための処理を行なう。所有者の証明は、種々の手法を用いることができる。このため、ユーザ認証部21には、例えば、パスワード、暗証番号、指紋、顔写真等の情報を記憶させることができる。なお、IDカード20を所有していること自体が本人認証であるとして、ユーザ認証部21を特に備えないような構成としてもよい。
【0030】
更新情報記憶部22は、情報処理装置10のファイル記憶部13に記録されたファイルが更新された場合、あるいは、ファイル記憶部13にファイルが作成されると、その情報を記憶する。
【0031】
このため、更新情報記憶部22は、ファイル名称22a、最新格納装置22b、更新日時22cを1レコードとして記憶する。
【0032】
ファイル名称22aは、IDカード20を装着している間に、情報処理装置10のファイル記憶部13でファイルの更新、新規作成があった場合に、そのファイル名称を記憶する領域である。
【0033】
最新格納装置22bは、IDカード20を装着している間に、ファイル記憶部13でファイルの更新、新規作成が行なわれた情報処理装置10の識別子を記憶する領域である。識別子は、例えば、IPアドレス等とし、最新格納装置22bに記録された識別子に基づいてその情報処理装置10にアクセス可能となる情報を用いるものとする。
【0034】
更新日時22cは、IDカード20を装着している間に、情報処理装置10のファイル記憶部13でファイルの更新、新規作成があった場合に、その日時を記憶する領域である。
【0035】
つぎに、本実施形態における情報処理装置10の処理について図4のフロー図を参照して説明する。
【0036】
情報処理装置10が起動すると、IDカード処理部11は、IDカード20が装着されたかどうかを監視する(S101)。
【0037】
そして、IDカード20が装着されたことを検知すると(S101:Y)、IDカード20のユーザ認証部21を用いて、ユーザ認証を行なう(S102)。ユーザ認証は、ユーザ認証部21が記憶している情報にしたがって、種々の手法を用いることができる。なお、IDカード20がユーザ認証部21を備えていない場合、IDカード20に代え、PCカード等の可搬型の記憶装置を用いている場合等には、この処理は省くようにしてもよい。
【0038】
ユーザ認証を終えると、ファイル管理部12は、IDカード20の更新情報記憶部22に記録されている情報を取得する(S103)。
【0039】
つぎに、ファイル記憶部13を参照する(S104)。そして、更新すべきファイルがあるかどうかを判断する(S105)。
【0040】
更新すべきファイルがあるかどうかは、例えば、以下のようにして判断する。すなわち、IDカード20の更新情報記憶部22に記録されているファイル名称22aのうち、ファイル記憶部13に記録されていないファイル名称がある場合には、そのファイルは他の情報処理装置10で新たに作成されたものであると見なして、更新すべきファイルと判断する。また、IDカード20の更新情報記憶部22に記録されているファイル名称22aと同一の名称のファイルがファイル記憶部13に記録されている場合であって、更新情報記憶部22に記録されている更新日時22cがファイル記憶部13の対応するファイルの更新日時より新しい場合には、他の情報処理装置10で内容が更新されたと見なして、更新すべきファイルと判断する。
【0041】
その結果、更新すべきファイルがない場合(S105:N)には、ファイル記憶部13に記録されているファイルが更新されるかファイル記憶部13に新たなファイルが作成されるのを監視する(S108)。
【0042】
一方、更新すべきファイルがあった場合(S105:Y)には、IDカード20の更新情報記憶部22の最新格納装置22bを参照して、最新のファイルが格納されている情報処理装置10を特定して、その情報処理装置10との通信を行なう(S106)。このとき、ユーザに、最新の内容に更新するかどうかを問い合わせるようにしてもよい。
【0043】
そして、通信先の情報処理装置10のファイル記憶部13に記録されている最新のファイルを取得して、自情報処理装置10のファイル記憶部13のファイルを更新する(S107)。これにより、ユーザは、操作対象の情報処理装置10において最新のファイルに対して作業を行なうことができるようになる。
【0044】
その後は、ファイル記憶部13に記録されているファイルが更新されるかファイル記憶部13に新たなファイルが作成されるのを監視する(S108)。
【0045】
ファイル記憶部13に記録されているファイルが更新されるかファイル記憶部13に新たなファイルが作成されたことを検知すると(S108:Y)、そのファイル名称と自情報処理装置10を識別するための情報と更新日時とをIDカード20の更新情報記憶部22に記録する(S109)。
【0046】
この監視処理は、IDカード20が抜き出されるまで継続し(S110)、IDカード20が抜き出されると(S110:Y)、処理を終了する。
【0047】
図5は、上記の処理の流れを具体的に示した例である。すなわち、ユーザが、IDカード20を装着した会社用のPC10aで、ファイルA(Ver.1)を新規に作成したとする(S201)。
【0048】
ついで、家庭用のPC10bにIDカード20を装着すると、家庭用のPC10bは、会社用PC10aにアクセスして、ファイルA(Ver.1)を取得する(S202)。ユーザが家庭用のPC10bでファイルAを編集して(Ver.2)、更新したとする(S203)。
【0049】
そして、携帯端末10cにIDカード20を装着すると、携帯端末10cは、会社用PC10aではなく、最新のファイルAが記録されている家庭用PC10bにアクセスして、ファイルA(Ver.2)を取得する(S204)。携帯端末10cでは、ファイルA(Ver.2)の編集は行なわず、閲覧のみをしたとする(S205)。
【0050】
この場合、IDカード20を会社用PC10aに装着すると、会社用PC10aは、最新に更新されたファイルA(Ver.2)が記録されている家庭用PC10bにアクセスして、ファイルAを取得する(S206)。
【0051】
このように、本発明によれば、複数の情報処理装置に同一のファイルが分散する場合に、ファイルの所有者が行なったファイルの変更に限り、各ファイルの同期がとられることになる。
【0052】
なお、上述の例では、他の情報処理装置10でファイルが更新あるいは新たに作成された場合に自情報処理装置10の同名称のファイルを更新するようにしていたが、他の情報処理装置10でファイルが削除された場合に、自情報処理装置10の対応するファイルを削除するようにしてもよい。
【0053】
この場合、ファイルの削除があったときもIDカード20の更新情報記憶部22に記録するようにする。そして、最新のファイルが格納されている情報処理装置10と通信したが、そのファイルが存在しないときには、ファイルが削除されたものとして、自情報処理装置10のファイル記憶部13に記録されているファイルを削除するようにする。
【0054】
あるいは、ファイル記憶部13に記憶しているファイルを削除する際には、削除したことを示す情報をIDカード20の更新情報記憶部22に記録しておき、他の情報処理装置10において、その情報が付されているファイル情報に対応するファイルを削除するようにしてもよい。この場合は、他の情報処理装置10との通信は不要である。
【0055】
また、すべての情報処理装置10において、ファイル記憶部13に対応するディレクトリ構造は同一であることが望ましいが、異なるディレクトリ構造が含まれていてもよい。この場合は、例えば、IDカード20の更新情報記憶部22に記録されているファイル名称と同一のファイル名称を抽出して、表示し、ユーザに選択させるようにする。
【0056】
さらには、IDカード20に液晶ディスプレイ等の表示機能を備えさせ、更新等されたファイルに関する情報を表示させることにより、ユーザがファイル更新等の確認ができるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を適用したファイル同期システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】情報処理装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】IDカード20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における情報処理装置10の処理について説明するフロー図である。
【図5】本実施形態の処理の流れを具体的に示したフロー図である。
【符号の説明】
【0058】
10…情報処理装置、11…IDカード処理部、12…ファイル管理部、13…ファイル記憶部、14…通信処理部、15…装置機能部、20…IDカード、21…ユーザ認証部、30…コンピュータネットワーク、40…中継局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬型の記録媒体と、前記記録媒体を読み書き可能な複数台の情報処理装置とを有するファイル同期システムであって、
前記可搬型の記録媒体は、
ファイルを特定するファイル情報と情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを記録し、
前記情報処理装置は、
ファイルを記録するファイル記録手段と、
前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記ファイル記録手段に記録されている場合であって、前記可搬型の記録媒体に記録されたファイルの更新日時が前記ファイル記録手段に記憶されているファイルの更新日時より新しい場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル記録手段に記憶されているファイルを更新するファイル管理手段とを備えることを特徴とするファイル同期システム。
【請求項2】
請求項1に記載のファイル同期システムであって、
前記可搬型の記録媒体は、本人認証に用いるIDカードであることを特徴とするファイル同期システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のファイル同期システムであって、
前記情報処理装置のファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記ファイル記録手段に記録されていない場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル記録手段に記録することを特徴とするファイル同期システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載のファイル同期システムであって、
前記情報処理装置のファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体が読み書き可能な状態にあるときに、前記ファイル記録手段に記録されているファイルが更新された場合には、
更新されたファイルを特定するファイル情報と自情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを前記可搬型の記録媒体に記録することを特徴とするファイル同期システム。
【請求項5】
請求項1または2に記載のファイル同期システムであって、
前記情報処理装置のファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体が読み書き可能な状態にあるときに、前記ファイル記録手段に新たなファイルが作成された場合には、
作成されたファイルを特定するファイル情報と自情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを前記可搬型の記録媒体に記録することを特徴とするファイル同期システム。
【請求項6】
ファイルを特定するファイル情報と情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを記録する可搬型の記録媒体を読み書き可能な情報処理装置であって、
ファイルを記録するファイル記録手段と、
前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記ファイル記録手段に記録されている場合であって、前記可搬型の記録媒体に記録されたファイルの更新日時が前記ファイル記録手段に記憶されているファイルの更新日時より新しい場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル記録手段に記憶されているファイルを更新するファイル管理手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体に記録されたファイル情報で特定されるファイルと同じファイルが前記ファイル記録手段に記録されていない場合には、前記格納装置情報で特定される情報処理装置から前記ファイル情報で特定されるファイルを取得し、前記ファイル記録手段に記録することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体が読み書き可能な状態にあるときに、前記ファイル記録手段に記録されているファイルが更新された場合には、
更新されたファイルを特定するファイル情報と自情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを前記可搬型の記録媒体に記録することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ファイル管理手段は、
前記可搬型の記録媒体が読み書き可能な状態にあるときに、前記ファイル記録手段に新たなファイルが作成された場合には、
作成されたファイルを特定するファイル情報と自情報処理装置を特定する格納装置情報とファイルの更新日時とを前記可搬型の記録媒体に記録することを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ファイル管理手段は、前記格納装置情報で特定される情報処理装置に前記ファイル情報で特定されるファイルが存在しない場合には、前記ファイル記録手段に記憶されているファイルを削除することを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記ファイル記録手段は、所定のディレクトリが割り当てられていることを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−106941(P2006−106941A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−290070(P2004−290070)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】