ファクシミリ装置、画像処理装置、ファクシミリ受信システム、ファクシミリシステム及びプログラム
【課題】FAX受信があったことを用紙出力により周囲に知らせつつセキュリティの向上を図る。
【解決手段】複合機30は、原稿読取部31から送られてきた原稿の読取画像をFAX送信用の第1の画像と電子メール送信用の第2の画像とに分割する画像分割部32と、第1の画像をコード変換し、宛先、送信者に関する情報、分割画像の復元方法等を含む付加情報を付加してからFAX送信するFAX送信部37と、第2の画像を添付ファイルとしてメール送信するメール送信部38とを有する。画像処理装置50は、複合機40による印刷物62から第1の画像をデコードするコード変換部53と、デコードした第1の画像と、メール受信部51が受け取った第2の画像とを結合して原稿画像を復元する原稿画像復元部54とを有する。
【解決手段】複合機30は、原稿読取部31から送られてきた原稿の読取画像をFAX送信用の第1の画像と電子メール送信用の第2の画像とに分割する画像分割部32と、第1の画像をコード変換し、宛先、送信者に関する情報、分割画像の復元方法等を含む付加情報を付加してからFAX送信するFAX送信部37と、第2の画像を添付ファイルとしてメール送信するメール送信部38とを有する。画像処理装置50は、複合機40による印刷物62から第1の画像をデコードするコード変換部53と、デコードした第1の画像と、メール受信部51が受け取った第2の画像とを結合して原稿画像を復元する原稿画像復元部54とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ装置、画像処理装置、ファクシミリ受信システム、ファクシミリシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ(以下、「FAX」ともいう)装置は、情報を知らせるための手段としてよく利用されている。なお、FAX送受信に関する技術として、特許文献1〜3が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開昭56−044256号公報
【特許文献2】特開平08−242326号公報
【特許文献3】特開平10−210086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
FAX画像を受信すると、その受信内容を基本的には受信した時点で用紙に印字出力するので、FAX装置の周囲にいる者は、排出トレイに出力された用紙の存在でFAX受信があったことを即座に認識できるという利便性がある。その一方では、受信内容が印字出力されることで第三者に閲覧されてしまう可能性があるため、セキュリティ上、問題視される場合もある。
【0005】
しかしながら、従来技術においては、FAX装置のセキュリティ上の問題を解消するために受信データを印字出力せずにファイルサーバに保持したり、電子メールにより送信したりするので、前述したファクシミリ通信の利便性が失われていた。
【0006】
本発明は、FAX受信があったことを用紙出力により周囲に知らせつつセキュリティの向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るファクシミリ装置は、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、第1の画像を機械可読コードに変換する変換手段を有し、前記ファクシミリ送信手段は、コード変換された第1の画像をファクシミリ画像に含めて送信することを特徴とする。
【0009】
また、前記分割手段は、ファクシミリ画像がファクシミリ画像を受信したファクシミリ装置において1枚の用紙に印刷される大きさに第1の画像を生成することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る画像処理装置は、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を取得する取得手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るファクシミリ受信システムは、ファクシミリ装置と、画像処理装置と、を有し、前記ファクシミリ装置は、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像をファクシミリにより受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を取得する取得手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るファクシミリ装置は、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るファクシミリ受信システムは、ファクシミリ装置と、画像処理装置と、を有し、前記ファクシミリ装置は、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係るファクシミリシステムは、ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、を有し、前記送信用ファクシミリ装置は、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記受信用ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、前記画像送信手段により送信された第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るファクシミリシステムは、ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、を有し、前記送信用ファクシミリ装置は、原稿をファクシミリにより、指定された宛先へ送信するファクシミリ送信手段を有し、前記受信用ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係るプログラムは、ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、として機能させる。
【0017】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の画像送信手段により送信する第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段、第2の画像を受信する画像受信手段、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段、として機能させる。
【0018】
本発明に係るプログラムは、ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1,10記載の発明によれば、ファクシミリによる受信があったことを、ファクシミリを受信したファクシミリ装置の周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせずにすむ。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、ファクシミリにより送信する原稿の内容を機械可読コードにより出力することによって情報漏洩防止効果を更に向上することができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、用紙の出力枚数を1枚のみとしたことで資源の省力化を図ることができる。
【0022】
請求項4,5,11記載の発明によれば、分割して送られてきた原稿画像を復元することができる。
【0023】
請求項6,12記載の発明によれば、ファクシミリによる受信があったことを、周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせずにすむ。
【0024】
請求項7,8,9記載の発明によれば、原稿画像がファクシミリによる受信があったことを、周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせることなくファクシミリの宛先となる者へ届けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0026】
実施の形態1.
図1は、本発明に係るファクシミリシステムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図1には、FAX送信側に設置された複合機30と、FAX受信側に設置された複合機40及び画像処理装置50とが示されている。
【0027】
図2は、本実施の形態における複合機30,40のハードウェア構成図である。複合機30,40は、スキャナ機能、FAX等各種機能を搭載した複合機であり、コンピュータを搭載した装置である。図2において、CPU1は、ROM9に格納されたプログラムにしたがってスキャナ4やプリンタエンジン6、FAXエンジン10等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス2は、CPU1の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル3は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ4は、ユーザがセットした原稿を読み取り、この読取画像を電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)5等に蓄積する。HDD5は、スキャナ4を使用して読み取った電子文書などを格納する。プリンタエンジン6は、CPU1で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。FAXエンジン10は、CPU1で実行される制御プログラムからの指示に従い読取画像を指定された宛先へ電話通信網25を介してFAX送信する。また、電話通信網25を介して送信されてくる画像データをFAX受信する。ネットワークインタフェース(I/F)7は、ネットワーク24を接続し、本装置が生成した電子データの送信、本装置宛に送信されてきた電子メールの受信、またブラウザ経由による本装置へのアクセスなどに利用される。RAM8は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM9は、本装置の制御や電子データの暗号、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。
【0028】
なお、本実施の形態におけるFAX装置40は、後述する説明から明らかになるように、基本的処理はFAX受信と受信データの印刷ができればよいので、従前からあるFAX装置でも実現可能である。
【0029】
図3は、本実施の形態における画像処理装置50を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態における画像処理装置50は、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図3に示したようにCPU11、ROM12、RAM13、HDD14を接続したHDDコントローラ15、入力手段として設けられたマウス16とキーボード17、及び表示装置として設けられたディスプレイ18、更にプリンタ19及びスキャナ20をそれぞれ接続する入出力コントローラ21、通信手段として設けられたネットワークコントローラ22を内部バス23に接続して構成される。
【0030】
図1に戻り、FAX送信側に設置された複合機30は、原稿読取部31、画像分割部32、コード変換部33、送信情報受付部34、付加情報生成部35、FAX送信画像生成部36、FAX送信部37、メール送信部38及びアドレス帳記憶部39を有している。原稿読取部31は、スキャナ機能により実現され、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段である。画像分割部32は、原稿読取部31により生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段である。本実施の形態では、第2の画像を、電子メールを利用して送信する。コード変換部33は、第1の画像、すなわちFAX送信対象とする読取画像を機械可読コードに変換する。送信情報受付部34は、分割した第1及び第2の各画像の送信先、第2の画像を特定する情報、分割した第1及び第2の各画像から元の原稿画像に復元するための復元方法等操作パネル3から利用者により指定された指示内容を受け付ける。付加情報生成部35は、利用者により指定された指示内容に従ってコード変換された第1の画像に付加する付加情報を生成する。FAX送信画像生成部36は、コード変換された第1の画像に付加情報を付加することによってFAX送信画像を生成する。FAX送信部37は、FAX送信画像を送信する。メール送信部38は、第2の画像を添付ファイルとして電子メールに添付し、指定された宛先へメール送信する。アドレス帳記憶部39には、FAX送信先となるユーザに関する情報、具体的には、各FAX送信先に対してFAX番号、電子メールアドレス、住所等が対応付けして登録されている。
【0031】
複合機30における各構成要素31〜38は、複合機30に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、アドレス帳記憶部39は、複合機30に搭載されたHDD5にて実現される。
【0032】
FAX受信側に設置された複合機40は、送信されてきたFAX画像データを受信するFAX受信部41及び受信した画像データを印刷する印刷部42を有している。複合機40における各構成要素41,42は、複合機40に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0033】
画像処理装置50は、メール受信部51、読取部52、コード変換部53、原稿画像復元部54及び印刷部55を有している。メール受信部51は、画像処理装置50に搭載された電子メール機能を利用して、外部から送信されてくる電子メールを受信する。読取部52は、スキャナ20と連携動作し、用紙を読み取り読取画像を生成する。コード変換部53は、読取部52により読み取られたFAX受信画像に含まれコード変換されている第1の画像をデコードする。原稿画像復元部54は、FAX受信画像に含まれる付加情報を参照して、デコードされた第1の画像と電子メールにより受け取った第2の画像とを結合し、原稿の読取画像を復元する復元手段である。印刷部55は、プリンタ19と連携動作し、復元された原稿を印刷する。
【0034】
画像処理装置50における各構成要素51〜55は、画像処理装置50を形成するコンピュータと、コンピュータのCPU11で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0035】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0036】
次に、本実施の形態において、読み取った原稿をFAX送信し、FAX受信側で原稿を印刷するまでの処理について説明する。まず、複合機30における原稿画像送信処理について図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0037】
利用者がスキャナ4にFAX送信対象の原稿61をセットし、送信に必要な情報を操作パネル3から入力する。詳細は後述するように、本実施の形態では、原稿画像を分割し、分割した画像をそれぞれFAX及び電子メールを利用して送信することを特徴としている。そのため、利用者は、FAX送信先を特定する情報としてFAX番号と、電子メールの送信先を特定する情報として電子メールアドレスと、をそれぞれ入力する。原稿送信先がアドレス帳記憶部39に登録されている場合、利用者は、所定の操作によりアドレス帳を操作パネル3にリスト表示し、その中から選択するようにしてもよい。
【0038】
FAX分割送信ボタンを押下するなど利用者により所定の送信操作がされると、原稿読取部31は、FAX送信対象の原稿を読み取り読取画像を生成すると共に(ステップ111)、送信情報受付部34は、利用者により指定された情報を受け付ける(ステップ112)。続いて、画像分割部32は、原稿読取部31から送られてきた読取画像をFAX送信用の画像と電子メール送信用の画像とに分割する(ステップ113)。この画像分割については、追って詳述する。続いて、コード変換部33は、分割により生成されたFAX送信用の画像(ビットマップデータ)を機械可読コード、例えば二次元バーコードやグリフコードなど人がその画像を見ても内容が容易に判別できないが機械的には復号が可能となるようなコード変換(符号化変換処理)する(ステップ114)。
【0039】
一方、付加情報生成部35は、利用者により指定された情報を送信情報受付部34から受け取ると、一般にFAXの送信ヘッダに記入すべきFAX送信先(宛先)に関する情報、FAX送信元(送信者)に関する情報、送信日時に加えて、本実施の形態では更にFAX受信側において原稿画像の復元方法、FAX受信者へのメッセージ情報を含む付加情報を生成する(ステップ115)。宛先に関する情報には、利用者により指定されたFAX番号の他、FAX受取人の部署、氏名等の情報が含まれる。この情報は、アドレス帳記憶部39に予め登録して利用者に操作パネル3から選択させてもよいし、操作パネル3から文字入力させてもよいし、送信する原稿とは別に宛先を記載した用紙を予め用意しておき、この用紙の読取画像を文字認識することで取得してもよい。送信者に関する情報についても同様である。
【0040】
また、原稿画像の復元方法には、この情報を参照することでFAX受信側にて分割画像を結合するために必要な情報が含まれている。具体的には、原稿画像の分割数、FAX以外の画像送信先を特定する情報、分割画像の識別情報、各分割画像の送信経路、分割画像の大きさ、分割画像の並び順等が必要に応じて含まれている。FAX受信者へのメッセージ情報には、当FAXが原稿の一部であることを知らせるメッセージ、当FAXに記載された復元方法に従って分割画像を復元することを知らせるメッセージ等が含まれる。このメッセージは、付加情報生成部35が予め用意されたメッセージリストの中から選出してメッセージ情報に含めるようにしてもよいし、利用者に操作パネル3から入力させてもよい。
【0041】
続いて、FAX送信画像生成部36は、コード変換部33によりコードデータ化された第1の画像と、付加情報生成部35により生成された付加情報とを合成することでFAX送信画像を生成する(ステップ116)。そして、FAX送信部37は、生成されたFAX送信画像を指定された宛先へFAX送信する(ステップ117)。
【0042】
一方、ステップ113において第2の画像が生成されると、メール送信部38は、その第2の画像を添付ファイルとした電子メールを生成し、ステップ112で指定された電子メールアドレスを宛先として電子メールを送信する(ステップ118)。なお、付加情報を電子メールのメッセージ本文に含めたり、添付ファイルとして送信したりしてもよい。このように、原稿画像は、分割された状態にてFAX送信先へ送信される。
【0043】
なお、FAX送信画像は、コードデータ化された第1の画像と付加情報とが生成されて生成されることになる。従って、フローチャートでは、第1の画像のコード変換(ステップ114)を付加情報の生成(ステップ115)より先に実施するようにしたが、いずれを先に実施しても並行して実施してもよい。また、フローチャートでは、第1の画像のFAX送信(ステップ117)をした後に、第2の画像の電子メール送信(ステップ118)を実施するようにしたが、第2の画像の電子メール送信は、原稿画像を分割して第2の画像が形成されれば送信可能な状態なので、必ずしも第1の画像のFAX送信の後に実施する必要はなく、先に実施しても並行して実施してもよい。
【0044】
ここで、原稿画像の分割について詳述する。
【0045】
本実施の形態は、本来、FAXにより送信すべき原稿画像を分割し、FAX以外の送信経路を利用することにより、複数の送信経路から分割画像をそれぞれ送信することを特徴としている。本実施の形態では、FAX以外の送信経路として電子メールを用いた送信経路を利用することにより2経路で原稿画像を送信することになるので、原稿画像を基本的には2つに分割すればよい。
【0046】
二分割の方法としては、ビットマップデータである原稿画像全体を、単純に半分にすることで2つに等分割してもよい。あるいは、原稿画像全体を細分割して2つに分けるようにしてもよい。例えば、原稿画像全体を四分割して、1番目と3番目の分割画像をFAXにて送信し、2番目と4番目の分割画像を電子メールにて送信する。
【0047】
また、FAX送信分の分割画像は、FAX受信側において受信画像を印刷したときに、その内容が印刷用紙1枚に収まるようなサイズとしてもよい。つまり、ビットマップデータの先頭から、例えばA4用紙1枚に収まる分だけのデータを取り出してFAX送信用の分割画像を生成する。電子メールで送信する分割画像は、FAXで送信する分割画像の残りのビットマップデータで生成する。なお、複合機40で扱う用紙のサイズは、複合機30に予め設定してもよいし、一般に取り扱うA4サイズと決めておいてもよいし、複合機30が複合機40との間で情報交換をして取得してもよい。
【0048】
画像分割部32は、このような分割方法を、予め決められた方法にて決定したり、原稿画像の大きさや送信経路の数などを参照して複数候補の中から自動的に決定したり、あるいは複数候補の中から利用者に選択させたりしてもよい。
【0049】
このようにして決定された分割方法に関する情報は、原稿画像の復元方法として付加情報に含まれることになる。つまり、FAX受信側においては、原稿画像の復元方法を参照することによって、分割された画像をどのように結合すれば原稿画像を復元できるかについて知ることができる。
【0050】
次に、FAX受信側の処理について説明する。まず、複合機40におけるFAX受信処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0051】
この処理は、従来のFAX受信処理をそのまま実施すればよい。すなわち、FAX画像が送られてくると、FAX受信部41は、そのFAX画像を受信する(ステップ121)。そして、印刷部42は、受信されたFAX画像を用紙に印刷する(ステップ122)。
【0052】
図6は、本実施の形態において印刷部42により出力された印刷物62のフォーマットの一例を示した図である。この例のように、印刷物62の上方は、付加情報を印刷する領域64であり、印刷物62の下方は、コードデータ化された第1の画像の印刷領域65である。この用紙を参照する者は、付加情報の内容を参照することで、誰から誰宛に届いたFAXであることを把握できる。また、FAXの宛先となる者は、メッセージや原稿画像の復元方法を参照することで、FAX受信以外の分割画像がどこに届くのか(この例では、指定の電子メールアドレス対応のメールボックス)、受け取った複数の分割画像をどのようにすれば原稿画像を復元できるのか、と言うことを知ることができる。
【0053】
続いて、画像処理装置50における原稿出力処理について図7に示したフローチャートを用いて説明する。なお、この処理が開始される前には、前述したように複合機40によってFAX受信画像が印刷されていること、更に、メール受信部51が、メール送信部38から送信された第2の画像が添付されている電子メールを受信している必要がある。
【0054】
FAX受信者である利用者は、複合機40からの用紙出力により自分宛にFAXが送信されてきたことを認識すると、受信した第1の画像と対をなす第2の画像が電子メールで送信されてきているかを確認する。そして、送られてきている場合、利用者は、電子ファイルに添付されている第2の画像を予め決められた所定のフォルダに保存する。
【0055】
そして、利用者がステップ122において出力された用紙を机上のスキャナ20にセットし、読取ボタンを押下するなど所定の操作を行うと、読取部52は、その用紙を読み取りFAX受信画像を生成する(ステップ131)。続いて、コード変換部53は、生成されたFAX受信画像の中からコードデータ化されている第1の画像を探し出し、そのコードデータをデコードすることでビットマップデータに戻す(ステップ132)。
【0056】
デコードされた第1の画像がコード変換部53から送られてくると、原稿画像復元部54は、所定のフォルダから第2の画像を取得し、FAX受信画像に含まれている付加情報、特に原稿画像の復元方法を参照して、第1の画像と第2の画像とを結合することによって原稿画像を復元する(ステップ133)。その後、印刷部55は、復元された原稿画像を印刷する(ステップ134)。このようにして、FAX受信者は、原稿63を取得できる。なお、印刷部55は、原稿画像復元部54からの印刷指示の場合、原稿画像に潜像画像を付加するなどして印刷物が原稿63の原本であることであることを示すようにしてもよい。
【0057】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、FAX送信用の画像以外の第2の画像を電子メールにて送信したが、本実施の形態では、外部の業者を利用して第2の画像をFAX受信側へ送るようにしたシステムである。
【0058】
図8は、本実施の形態におけるファクシミリシステムのブロック構成図である。なお、図1と同じ構成要素には、同じ符号を付け、説明を省略する。構成上、実施の形態1と異なるのは、画像処理装置50において、第2の画像を受け取る手段として、メール受信部51の代わりに読取部56を設けたことである。以下、本実施の形態の動作について説明するが、基本的には実施の形態1と同じなので、実施の形態1で用いたフローチャートを利用して説明する。但し、実施の形態1と同じ処理については、説明を適宜省略する。
【0059】
まず、複合機30における原稿画像送信処理については、ほぼ実施の形態1と同じである。異なる点は、第2の画像の送信先が画像処理装置50ではなく業者66なので、FAX送信者は、電子メールの宛先となる業者66のメールアドレス、業者66による第2の画像の印物の配送先情報、すなわちFAX受信者の所在地及び氏名、また、必要であれば、業者66における受信メールの取扱いに関するメッセージを入力指定する。なお、ここで入力したメッセージは、電子メール本文に記載される。
【0060】
業者66では、複合機30から送られてきた電子メールを受信すると、添付された第2の画像を印刷し、電子メールのメッセージ本文に記載された内容を参照して、その印刷物67を指定された配送先へ配送する。
【0061】
FAX受信側において、複合機40におけるFAX受信処理は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。また、画像処理装置50においては、基本的には実施の形態1と同じである。ただ、実施の形態1では、第2の画像を電子メールの添付ファイルで受け取っていたのに対し、本実施の形態では、印刷物67として受け取るので、少なくとも図7におけるステップ133が実施されるまでに、利用者は印刷物67を机上のスキャナ20にセットし、読取ボタンを押下するなど所定の操作を行うと、読取部56に印刷物67を読み取らせて読取画像を生成させておく必要がある。これにより、原稿画像復元部54は、読取部56から送られてきた読取画像、すなわち第2の画像を取得し、その一方、デコードされた第1の画像をコード変換部53から取得すると、原稿画像の復元方法を参照して、第1の画像と第2の画像とを結合することによって原稿画像を復元する(ステップ133)。
【0062】
本実施の形態では、実施の形態1を利用した電子メールとは異なる送信経路の例として業者66を介した経路を示した。ただ、実施の形態1と実施の形態2を組み合わせて第2の画像を複数に分割して利用するようにしてもよい。
【0063】
実施の形態3.
実施の形態1,2では、FAX送信側の複合機30において原稿画像を分割してから送信する実施形態を例示した。本実施の形態では、FAX受信側の複合機40において受信した原稿画像を分割することを特徴としている。
【0064】
図9は、本実施の形態におけるファクシミリシステムのブロック構成図である。なお、図1と同じ構成要素には、同じ符号を付け、説明を省略する。図1と比較してみると明らかなように、複合機30において画像を分割して送信するための手段が複合機40に設けられている。つまり、複合機30は、原稿読取部31、送信情報受付部34、FAX送信部37及びアドレス帳記憶部39を有している。
【0065】
一方、複合機40は、FAX受信部41及び印刷部42に加え、画像分割部43、コード変換部44、付加情報生成部45、印刷画像生成部46及びメール送信部47を有することになる。ここで新たに設けられた構成要素43〜47が持つ機能は、実施の形態1の複合機30から除かれた各構成要素32,33,35,36,38それぞれに相当する。この複合機40に新たに設けられた各構成要素43〜47は、複合機40に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0066】
次に、本実施の形態において、読み取った原稿をFAX送信し、FAX受信側で原稿を印刷するまでの処理について説明する。まず、複合機30における原稿画像送信処理について図10に示したフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1と同じ処理には、同じステップ番号を付ける。
【0067】
利用者がスキャナ4にFAX送信対象の原稿61をセットし、送信に必要な情報を操作パネル3から入力する。本実施の形態では、原稿画像を分割しないで送信するので、利用者は、従来と同様にFAX送信先を特定する情報としてFAX番号を入力する。原稿送信先がアドレス帳記憶部39に登録されている場合、利用者は、所定の操作によりアドレス帳を操作パネル3にリスト表示し、その中から選択するようにしてもよい。
【0068】
FAX送信ボタンを押下するなど利用者により所定の送信操作がされると、原稿読取部31は、FAX送信対象の原稿を読み取り読取画像を生成すると共に(ステップ111)、送信情報受付部34は、利用者により指定された情報を受け付ける(ステップ112)。そして、FAX送信部37は、原稿の読取画像を指定された宛先へFAX送信する(ステップ311)。
【0069】
続いて、FAX受信側の処理について説明する。まず、複合機40におけるFAX受信処理について図11に示したフローチャートを用いて説明する。
【0070】
FAX画像が送られてくると、FAX受信部41は、そのFAX画像を受信する(ステップ121)。FAX受信部41からFAX画像が送られてくると、画像分割部43は、そのFAX画像をFAX受信用の画像と電子メール送信用の画像とに分割する(ステップ313)。この画像分割については、実施の形態1において説明した方法にて分割すればよい。続いて、コード変換部44は、分割により生成されたFAX送信用の画像(ビットマップデータ)を機械可読コード、例えばQRコードやグリフコードなどにコード変換する(ステップ314)。
【0071】
一方、付加情報生成部45は、FAX画像をFAX受信部41から受け取ると、FAX画像を解析することによりFAXの宛先、FAX送信者を特定する。具体的には、所定の送信フォームを利用し、受信した送信フォームの受信画像に対して文字認識処理を実行してもよいし、FAX送信者がFAXの宛先やFAX送信者に関する情報を予め決められた規則に従い機械可読コード化して原稿に含めておき、付加情報生成部45がこの情報を解析することによって取得するようにしてもよい。付加情報生成部45は、一般にFAXの送信ヘッダに記入すべきFAX送信先(宛先)に関する情報、FAX送信元(送信者)に関する情報、送信日時をFAX画像から抽出し、更にこれらの情報に加えて、本実施の形態では更に原稿画像の復元方法、FAX受信者へのメッセージ情報を含む付加情報を生成する(ステップ315)。原稿画像の復元方法及びFAX受信者へのメッセージ情報に関しては、実施の形態1で説明した方法にて生成する。
【0072】
続いて、印刷画像生成部46は、コード変換部44によりコードデータ化された第1の画像と、付加情報生成部45により生成された付加情報とを合成することでFAX受信画像を生成する(ステップ316)。そして、印刷部42は、生成されたFAX受信画像を用紙に印刷する(ステップ122)。
【0073】
なお、以上の説明から理解できるように、ステップ313〜316における処理の内容は、実施の形態1のステップ113〜116と基本的には同じである。そして、印刷部42により出力された印刷物62は、図5で例示したように実施の形態1と同じ物である。
【0074】
一方、ステップ313において第2の画像が生成されると、メール送信部47は、その第2の画像を添付ファイルとした電子メールを生成してメール送信する(ステップ317)。なお、電子メールの宛先は、例えば付加情報生成部45により抽出されたから、氏名と電子メールアドレスが対応付けして登録されている図示しないアドレス帳を検索することによって、送信先とする電子メールアドレスを取得するようにしてもよいし、複合機40の操作パネル3から入力させるようにしてもよいし、FAX送信者に送信ヘッダに指定させておいてもよい。また、付加情報を電子メールのメッセージ本文に含めたり、添付ファイルとして送信したりしてもよい。
【0075】
このように、原稿画像は、複合機40において分割された状態にて画像処理装置50に渡されることになる。具体的には、画像処理装置50は、図5に例示したデータコード化された第1の画像を含む印刷物62と、添付ファイルとして添付された第2の画像を含む電子メールという形態にて分割された原稿画像を受け取ることになる。よって、画像処理装置50における原稿出力処理は、図7に示した実施の形態1と同じでよいので説明を省略する。
【0076】
なお、上記各実施の形態においては、FAX装置として複合機30,40を用いる場合を例にして説明した。ただ、実施の形態1,2のFAX受信側の複合機40、実施の形態3のFAX送信側の複合機30は、従前からあるFAX機を用いても実現可能である。また、受信した原稿画像を印刷する装置として、FAX受信者(宛先として指定された者)が個人的に使用し、プリンタ19とスキャナ20が接続された画像処理装置50を想定して説明した。ただ、FAX受信者は、画像処理装置50を用いずにプリンタ機能、スキャナ機能及び自分のメールボックスが参照可能な電子メール機能を搭載した複合機40を用いるようにしてもよい。換言すると、画像処理装置50を複合機40と統合して、FAX受信側の装置を1台の複合機で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に係るファクシミリシステムの実施の形態1を示したブロック構成図である。
【図2】実施の形態1における複合機のハードウェア構成図である。
【図3】実施の形態1における画像処理装置を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。
【図4】実施の形態1における原稿画像送信処理を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態1におけるFAX受信処理を示したフローチャートである。
【図6】実施の形態1において印刷部により出力された印刷用紙のフォーマットの一例を示した図である。
【図7】実施の形態1における稿出力処理を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態2におけるファクシミリシステムを示したブロック構成図である。
【図9】実施の形態3におけるファクシミリシステムを示したブロック構成図である。
【図10】実施の形態3における原稿画像送信処理を示したフローチャートである。
【図11】実施の形態3におけるFAX受信処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1,11 CPU、2 アドレスデータバス、3 操作パネル、4 スキャナ、5,14 ハードディスクドライブ(HDD)、6 プリンタエンジン、7 ネットワークインタフェース(I/F)、8,13 RAM、9,12 ROM、10 ファクシミリエンジン、15 HDDコントローラ、16 マウス、17 キーボード、18 ディスプレイ、19 プリンタ、20 スキャナ、21 入出力コントローラ、22 ネットワークコントローラ、23 内部バス、24 ネットワーク、25 電話通信網、31 原稿読取部、32,43 画像分割部、33,44,53 コード変換部、34 送信情報受付部、35 付加情報生成部、36 FAX送信画像生成部、37 FAX送信部、38,47 メール送信部、39 アドレス帳記憶部、41 FAX受信部、42,55 印刷部、45 付加情報生成部、46 印刷画像生成部、50 画像処理装置、51 メール受信部、52,56 読取部、54 原稿画像復元部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ装置、画像処理装置、ファクシミリ受信システム、ファクシミリシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ(以下、「FAX」ともいう)装置は、情報を知らせるための手段としてよく利用されている。なお、FAX送受信に関する技術として、特許文献1〜3が提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開昭56−044256号公報
【特許文献2】特開平08−242326号公報
【特許文献3】特開平10−210086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
FAX画像を受信すると、その受信内容を基本的には受信した時点で用紙に印字出力するので、FAX装置の周囲にいる者は、排出トレイに出力された用紙の存在でFAX受信があったことを即座に認識できるという利便性がある。その一方では、受信内容が印字出力されることで第三者に閲覧されてしまう可能性があるため、セキュリティ上、問題視される場合もある。
【0005】
しかしながら、従来技術においては、FAX装置のセキュリティ上の問題を解消するために受信データを印字出力せずにファイルサーバに保持したり、電子メールにより送信したりするので、前述したファクシミリ通信の利便性が失われていた。
【0006】
本発明は、FAX受信があったことを用紙出力により周囲に知らせつつセキュリティの向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るファクシミリ装置は、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、第1の画像を機械可読コードに変換する変換手段を有し、前記ファクシミリ送信手段は、コード変換された第1の画像をファクシミリ画像に含めて送信することを特徴とする。
【0009】
また、前記分割手段は、ファクシミリ画像がファクシミリ画像を受信したファクシミリ装置において1枚の用紙に印刷される大きさに第1の画像を生成することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る画像処理装置は、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を取得する取得手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るファクシミリ受信システムは、ファクシミリ装置と、画像処理装置と、を有し、前記ファクシミリ装置は、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像をファクシミリにより受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を取得する取得手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るファクシミリ装置は、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るファクシミリ受信システムは、ファクシミリ装置と、画像処理装置と、を有し、前記ファクシミリ装置は、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係るファクシミリシステムは、ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、を有し、前記送信用ファクシミリ装置は、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記受信用ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、前記画像送信手段により送信された第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るファクシミリシステムは、ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、を有し、前記送信用ファクシミリ装置は、原稿をファクシミリにより、指定された宛先へ送信するファクシミリ送信手段を有し、前記受信用ファクシミリ装置は、前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、第2の画像を受信する画像受信手段と、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係るプログラムは、ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段、生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、として機能させる。
【0017】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の画像送信手段により送信する第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段、第2の画像を受信する画像受信手段、ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段、として機能させる。
【0018】
本発明に係るプログラムは、ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段、受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段、第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、として機能させる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1,10記載の発明によれば、ファクシミリによる受信があったことを、ファクシミリを受信したファクシミリ装置の周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせずにすむ。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、ファクシミリにより送信する原稿の内容を機械可読コードにより出力することによって情報漏洩防止効果を更に向上することができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、用紙の出力枚数を1枚のみとしたことで資源の省力化を図ることができる。
【0022】
請求項4,5,11記載の発明によれば、分割して送られてきた原稿画像を復元することができる。
【0023】
請求項6,12記載の発明によれば、ファクシミリによる受信があったことを、周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせずにすむ。
【0024】
請求項7,8,9記載の発明によれば、原稿画像がファクシミリによる受信があったことを、周りにいる者に知らせることができると共に原稿の内容全てを第三者に知らせることなくファクシミリの宛先となる者へ届けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0026】
実施の形態1.
図1は、本発明に係るファクシミリシステムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図1には、FAX送信側に設置された複合機30と、FAX受信側に設置された複合機40及び画像処理装置50とが示されている。
【0027】
図2は、本実施の形態における複合機30,40のハードウェア構成図である。複合機30,40は、スキャナ機能、FAX等各種機能を搭載した複合機であり、コンピュータを搭載した装置である。図2において、CPU1は、ROM9に格納されたプログラムにしたがってスキャナ4やプリンタエンジン6、FAXエンジン10等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス2は、CPU1の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル3は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ4は、ユーザがセットした原稿を読み取り、この読取画像を電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)5等に蓄積する。HDD5は、スキャナ4を使用して読み取った電子文書などを格納する。プリンタエンジン6は、CPU1で実行される制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。FAXエンジン10は、CPU1で実行される制御プログラムからの指示に従い読取画像を指定された宛先へ電話通信網25を介してFAX送信する。また、電話通信網25を介して送信されてくる画像データをFAX受信する。ネットワークインタフェース(I/F)7は、ネットワーク24を接続し、本装置が生成した電子データの送信、本装置宛に送信されてきた電子メールの受信、またブラウザ経由による本装置へのアクセスなどに利用される。RAM8は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM9は、本装置の制御や電子データの暗号、電子データの送受信に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。
【0028】
なお、本実施の形態におけるFAX装置40は、後述する説明から明らかになるように、基本的処理はFAX受信と受信データの印刷ができればよいので、従前からあるFAX装置でも実現可能である。
【0029】
図3は、本実施の形態における画像処理装置50を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。本実施の形態における画像処理装置50は、従前から存在する汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図3に示したようにCPU11、ROM12、RAM13、HDD14を接続したHDDコントローラ15、入力手段として設けられたマウス16とキーボード17、及び表示装置として設けられたディスプレイ18、更にプリンタ19及びスキャナ20をそれぞれ接続する入出力コントローラ21、通信手段として設けられたネットワークコントローラ22を内部バス23に接続して構成される。
【0030】
図1に戻り、FAX送信側に設置された複合機30は、原稿読取部31、画像分割部32、コード変換部33、送信情報受付部34、付加情報生成部35、FAX送信画像生成部36、FAX送信部37、メール送信部38及びアドレス帳記憶部39を有している。原稿読取部31は、スキャナ機能により実現され、原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段である。画像分割部32は、原稿読取部31により生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段である。本実施の形態では、第2の画像を、電子メールを利用して送信する。コード変換部33は、第1の画像、すなわちFAX送信対象とする読取画像を機械可読コードに変換する。送信情報受付部34は、分割した第1及び第2の各画像の送信先、第2の画像を特定する情報、分割した第1及び第2の各画像から元の原稿画像に復元するための復元方法等操作パネル3から利用者により指定された指示内容を受け付ける。付加情報生成部35は、利用者により指定された指示内容に従ってコード変換された第1の画像に付加する付加情報を生成する。FAX送信画像生成部36は、コード変換された第1の画像に付加情報を付加することによってFAX送信画像を生成する。FAX送信部37は、FAX送信画像を送信する。メール送信部38は、第2の画像を添付ファイルとして電子メールに添付し、指定された宛先へメール送信する。アドレス帳記憶部39には、FAX送信先となるユーザに関する情報、具体的には、各FAX送信先に対してFAX番号、電子メールアドレス、住所等が対応付けして登録されている。
【0031】
複合機30における各構成要素31〜38は、複合機30に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、アドレス帳記憶部39は、複合機30に搭載されたHDD5にて実現される。
【0032】
FAX受信側に設置された複合機40は、送信されてきたFAX画像データを受信するFAX受信部41及び受信した画像データを印刷する印刷部42を有している。複合機40における各構成要素41,42は、複合機40に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0033】
画像処理装置50は、メール受信部51、読取部52、コード変換部53、原稿画像復元部54及び印刷部55を有している。メール受信部51は、画像処理装置50に搭載された電子メール機能を利用して、外部から送信されてくる電子メールを受信する。読取部52は、スキャナ20と連携動作し、用紙を読み取り読取画像を生成する。コード変換部53は、読取部52により読み取られたFAX受信画像に含まれコード変換されている第1の画像をデコードする。原稿画像復元部54は、FAX受信画像に含まれる付加情報を参照して、デコードされた第1の画像と電子メールにより受け取った第2の画像とを結合し、原稿の読取画像を復元する復元手段である。印刷部55は、プリンタ19と連携動作し、復元された原稿を印刷する。
【0034】
画像処理装置50における各構成要素51〜55は、画像処理装置50を形成するコンピュータと、コンピュータのCPU11で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0035】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0036】
次に、本実施の形態において、読み取った原稿をFAX送信し、FAX受信側で原稿を印刷するまでの処理について説明する。まず、複合機30における原稿画像送信処理について図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0037】
利用者がスキャナ4にFAX送信対象の原稿61をセットし、送信に必要な情報を操作パネル3から入力する。詳細は後述するように、本実施の形態では、原稿画像を分割し、分割した画像をそれぞれFAX及び電子メールを利用して送信することを特徴としている。そのため、利用者は、FAX送信先を特定する情報としてFAX番号と、電子メールの送信先を特定する情報として電子メールアドレスと、をそれぞれ入力する。原稿送信先がアドレス帳記憶部39に登録されている場合、利用者は、所定の操作によりアドレス帳を操作パネル3にリスト表示し、その中から選択するようにしてもよい。
【0038】
FAX分割送信ボタンを押下するなど利用者により所定の送信操作がされると、原稿読取部31は、FAX送信対象の原稿を読み取り読取画像を生成すると共に(ステップ111)、送信情報受付部34は、利用者により指定された情報を受け付ける(ステップ112)。続いて、画像分割部32は、原稿読取部31から送られてきた読取画像をFAX送信用の画像と電子メール送信用の画像とに分割する(ステップ113)。この画像分割については、追って詳述する。続いて、コード変換部33は、分割により生成されたFAX送信用の画像(ビットマップデータ)を機械可読コード、例えば二次元バーコードやグリフコードなど人がその画像を見ても内容が容易に判別できないが機械的には復号が可能となるようなコード変換(符号化変換処理)する(ステップ114)。
【0039】
一方、付加情報生成部35は、利用者により指定された情報を送信情報受付部34から受け取ると、一般にFAXの送信ヘッダに記入すべきFAX送信先(宛先)に関する情報、FAX送信元(送信者)に関する情報、送信日時に加えて、本実施の形態では更にFAX受信側において原稿画像の復元方法、FAX受信者へのメッセージ情報を含む付加情報を生成する(ステップ115)。宛先に関する情報には、利用者により指定されたFAX番号の他、FAX受取人の部署、氏名等の情報が含まれる。この情報は、アドレス帳記憶部39に予め登録して利用者に操作パネル3から選択させてもよいし、操作パネル3から文字入力させてもよいし、送信する原稿とは別に宛先を記載した用紙を予め用意しておき、この用紙の読取画像を文字認識することで取得してもよい。送信者に関する情報についても同様である。
【0040】
また、原稿画像の復元方法には、この情報を参照することでFAX受信側にて分割画像を結合するために必要な情報が含まれている。具体的には、原稿画像の分割数、FAX以外の画像送信先を特定する情報、分割画像の識別情報、各分割画像の送信経路、分割画像の大きさ、分割画像の並び順等が必要に応じて含まれている。FAX受信者へのメッセージ情報には、当FAXが原稿の一部であることを知らせるメッセージ、当FAXに記載された復元方法に従って分割画像を復元することを知らせるメッセージ等が含まれる。このメッセージは、付加情報生成部35が予め用意されたメッセージリストの中から選出してメッセージ情報に含めるようにしてもよいし、利用者に操作パネル3から入力させてもよい。
【0041】
続いて、FAX送信画像生成部36は、コード変換部33によりコードデータ化された第1の画像と、付加情報生成部35により生成された付加情報とを合成することでFAX送信画像を生成する(ステップ116)。そして、FAX送信部37は、生成されたFAX送信画像を指定された宛先へFAX送信する(ステップ117)。
【0042】
一方、ステップ113において第2の画像が生成されると、メール送信部38は、その第2の画像を添付ファイルとした電子メールを生成し、ステップ112で指定された電子メールアドレスを宛先として電子メールを送信する(ステップ118)。なお、付加情報を電子メールのメッセージ本文に含めたり、添付ファイルとして送信したりしてもよい。このように、原稿画像は、分割された状態にてFAX送信先へ送信される。
【0043】
なお、FAX送信画像は、コードデータ化された第1の画像と付加情報とが生成されて生成されることになる。従って、フローチャートでは、第1の画像のコード変換(ステップ114)を付加情報の生成(ステップ115)より先に実施するようにしたが、いずれを先に実施しても並行して実施してもよい。また、フローチャートでは、第1の画像のFAX送信(ステップ117)をした後に、第2の画像の電子メール送信(ステップ118)を実施するようにしたが、第2の画像の電子メール送信は、原稿画像を分割して第2の画像が形成されれば送信可能な状態なので、必ずしも第1の画像のFAX送信の後に実施する必要はなく、先に実施しても並行して実施してもよい。
【0044】
ここで、原稿画像の分割について詳述する。
【0045】
本実施の形態は、本来、FAXにより送信すべき原稿画像を分割し、FAX以外の送信経路を利用することにより、複数の送信経路から分割画像をそれぞれ送信することを特徴としている。本実施の形態では、FAX以外の送信経路として電子メールを用いた送信経路を利用することにより2経路で原稿画像を送信することになるので、原稿画像を基本的には2つに分割すればよい。
【0046】
二分割の方法としては、ビットマップデータである原稿画像全体を、単純に半分にすることで2つに等分割してもよい。あるいは、原稿画像全体を細分割して2つに分けるようにしてもよい。例えば、原稿画像全体を四分割して、1番目と3番目の分割画像をFAXにて送信し、2番目と4番目の分割画像を電子メールにて送信する。
【0047】
また、FAX送信分の分割画像は、FAX受信側において受信画像を印刷したときに、その内容が印刷用紙1枚に収まるようなサイズとしてもよい。つまり、ビットマップデータの先頭から、例えばA4用紙1枚に収まる分だけのデータを取り出してFAX送信用の分割画像を生成する。電子メールで送信する分割画像は、FAXで送信する分割画像の残りのビットマップデータで生成する。なお、複合機40で扱う用紙のサイズは、複合機30に予め設定してもよいし、一般に取り扱うA4サイズと決めておいてもよいし、複合機30が複合機40との間で情報交換をして取得してもよい。
【0048】
画像分割部32は、このような分割方法を、予め決められた方法にて決定したり、原稿画像の大きさや送信経路の数などを参照して複数候補の中から自動的に決定したり、あるいは複数候補の中から利用者に選択させたりしてもよい。
【0049】
このようにして決定された分割方法に関する情報は、原稿画像の復元方法として付加情報に含まれることになる。つまり、FAX受信側においては、原稿画像の復元方法を参照することによって、分割された画像をどのように結合すれば原稿画像を復元できるかについて知ることができる。
【0050】
次に、FAX受信側の処理について説明する。まず、複合機40におけるFAX受信処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0051】
この処理は、従来のFAX受信処理をそのまま実施すればよい。すなわち、FAX画像が送られてくると、FAX受信部41は、そのFAX画像を受信する(ステップ121)。そして、印刷部42は、受信されたFAX画像を用紙に印刷する(ステップ122)。
【0052】
図6は、本実施の形態において印刷部42により出力された印刷物62のフォーマットの一例を示した図である。この例のように、印刷物62の上方は、付加情報を印刷する領域64であり、印刷物62の下方は、コードデータ化された第1の画像の印刷領域65である。この用紙を参照する者は、付加情報の内容を参照することで、誰から誰宛に届いたFAXであることを把握できる。また、FAXの宛先となる者は、メッセージや原稿画像の復元方法を参照することで、FAX受信以外の分割画像がどこに届くのか(この例では、指定の電子メールアドレス対応のメールボックス)、受け取った複数の分割画像をどのようにすれば原稿画像を復元できるのか、と言うことを知ることができる。
【0053】
続いて、画像処理装置50における原稿出力処理について図7に示したフローチャートを用いて説明する。なお、この処理が開始される前には、前述したように複合機40によってFAX受信画像が印刷されていること、更に、メール受信部51が、メール送信部38から送信された第2の画像が添付されている電子メールを受信している必要がある。
【0054】
FAX受信者である利用者は、複合機40からの用紙出力により自分宛にFAXが送信されてきたことを認識すると、受信した第1の画像と対をなす第2の画像が電子メールで送信されてきているかを確認する。そして、送られてきている場合、利用者は、電子ファイルに添付されている第2の画像を予め決められた所定のフォルダに保存する。
【0055】
そして、利用者がステップ122において出力された用紙を机上のスキャナ20にセットし、読取ボタンを押下するなど所定の操作を行うと、読取部52は、その用紙を読み取りFAX受信画像を生成する(ステップ131)。続いて、コード変換部53は、生成されたFAX受信画像の中からコードデータ化されている第1の画像を探し出し、そのコードデータをデコードすることでビットマップデータに戻す(ステップ132)。
【0056】
デコードされた第1の画像がコード変換部53から送られてくると、原稿画像復元部54は、所定のフォルダから第2の画像を取得し、FAX受信画像に含まれている付加情報、特に原稿画像の復元方法を参照して、第1の画像と第2の画像とを結合することによって原稿画像を復元する(ステップ133)。その後、印刷部55は、復元された原稿画像を印刷する(ステップ134)。このようにして、FAX受信者は、原稿63を取得できる。なお、印刷部55は、原稿画像復元部54からの印刷指示の場合、原稿画像に潜像画像を付加するなどして印刷物が原稿63の原本であることであることを示すようにしてもよい。
【0057】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、FAX送信用の画像以外の第2の画像を電子メールにて送信したが、本実施の形態では、外部の業者を利用して第2の画像をFAX受信側へ送るようにしたシステムである。
【0058】
図8は、本実施の形態におけるファクシミリシステムのブロック構成図である。なお、図1と同じ構成要素には、同じ符号を付け、説明を省略する。構成上、実施の形態1と異なるのは、画像処理装置50において、第2の画像を受け取る手段として、メール受信部51の代わりに読取部56を設けたことである。以下、本実施の形態の動作について説明するが、基本的には実施の形態1と同じなので、実施の形態1で用いたフローチャートを利用して説明する。但し、実施の形態1と同じ処理については、説明を適宜省略する。
【0059】
まず、複合機30における原稿画像送信処理については、ほぼ実施の形態1と同じである。異なる点は、第2の画像の送信先が画像処理装置50ではなく業者66なので、FAX送信者は、電子メールの宛先となる業者66のメールアドレス、業者66による第2の画像の印物の配送先情報、すなわちFAX受信者の所在地及び氏名、また、必要であれば、業者66における受信メールの取扱いに関するメッセージを入力指定する。なお、ここで入力したメッセージは、電子メール本文に記載される。
【0060】
業者66では、複合機30から送られてきた電子メールを受信すると、添付された第2の画像を印刷し、電子メールのメッセージ本文に記載された内容を参照して、その印刷物67を指定された配送先へ配送する。
【0061】
FAX受信側において、複合機40におけるFAX受信処理は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。また、画像処理装置50においては、基本的には実施の形態1と同じである。ただ、実施の形態1では、第2の画像を電子メールの添付ファイルで受け取っていたのに対し、本実施の形態では、印刷物67として受け取るので、少なくとも図7におけるステップ133が実施されるまでに、利用者は印刷物67を机上のスキャナ20にセットし、読取ボタンを押下するなど所定の操作を行うと、読取部56に印刷物67を読み取らせて読取画像を生成させておく必要がある。これにより、原稿画像復元部54は、読取部56から送られてきた読取画像、すなわち第2の画像を取得し、その一方、デコードされた第1の画像をコード変換部53から取得すると、原稿画像の復元方法を参照して、第1の画像と第2の画像とを結合することによって原稿画像を復元する(ステップ133)。
【0062】
本実施の形態では、実施の形態1を利用した電子メールとは異なる送信経路の例として業者66を介した経路を示した。ただ、実施の形態1と実施の形態2を組み合わせて第2の画像を複数に分割して利用するようにしてもよい。
【0063】
実施の形態3.
実施の形態1,2では、FAX送信側の複合機30において原稿画像を分割してから送信する実施形態を例示した。本実施の形態では、FAX受信側の複合機40において受信した原稿画像を分割することを特徴としている。
【0064】
図9は、本実施の形態におけるファクシミリシステムのブロック構成図である。なお、図1と同じ構成要素には、同じ符号を付け、説明を省略する。図1と比較してみると明らかなように、複合機30において画像を分割して送信するための手段が複合機40に設けられている。つまり、複合機30は、原稿読取部31、送信情報受付部34、FAX送信部37及びアドレス帳記憶部39を有している。
【0065】
一方、複合機40は、FAX受信部41及び印刷部42に加え、画像分割部43、コード変換部44、付加情報生成部45、印刷画像生成部46及びメール送信部47を有することになる。ここで新たに設けられた構成要素43〜47が持つ機能は、実施の形態1の複合機30から除かれた各構成要素32,33,35,36,38それぞれに相当する。この複合機40に新たに設けられた各構成要素43〜47は、複合機40に搭載されたコンピュータと、コンピュータのCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0066】
次に、本実施の形態において、読み取った原稿をFAX送信し、FAX受信側で原稿を印刷するまでの処理について説明する。まず、複合機30における原稿画像送信処理について図10に示したフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1と同じ処理には、同じステップ番号を付ける。
【0067】
利用者がスキャナ4にFAX送信対象の原稿61をセットし、送信に必要な情報を操作パネル3から入力する。本実施の形態では、原稿画像を分割しないで送信するので、利用者は、従来と同様にFAX送信先を特定する情報としてFAX番号を入力する。原稿送信先がアドレス帳記憶部39に登録されている場合、利用者は、所定の操作によりアドレス帳を操作パネル3にリスト表示し、その中から選択するようにしてもよい。
【0068】
FAX送信ボタンを押下するなど利用者により所定の送信操作がされると、原稿読取部31は、FAX送信対象の原稿を読み取り読取画像を生成すると共に(ステップ111)、送信情報受付部34は、利用者により指定された情報を受け付ける(ステップ112)。そして、FAX送信部37は、原稿の読取画像を指定された宛先へFAX送信する(ステップ311)。
【0069】
続いて、FAX受信側の処理について説明する。まず、複合機40におけるFAX受信処理について図11に示したフローチャートを用いて説明する。
【0070】
FAX画像が送られてくると、FAX受信部41は、そのFAX画像を受信する(ステップ121)。FAX受信部41からFAX画像が送られてくると、画像分割部43は、そのFAX画像をFAX受信用の画像と電子メール送信用の画像とに分割する(ステップ313)。この画像分割については、実施の形態1において説明した方法にて分割すればよい。続いて、コード変換部44は、分割により生成されたFAX送信用の画像(ビットマップデータ)を機械可読コード、例えばQRコードやグリフコードなどにコード変換する(ステップ314)。
【0071】
一方、付加情報生成部45は、FAX画像をFAX受信部41から受け取ると、FAX画像を解析することによりFAXの宛先、FAX送信者を特定する。具体的には、所定の送信フォームを利用し、受信した送信フォームの受信画像に対して文字認識処理を実行してもよいし、FAX送信者がFAXの宛先やFAX送信者に関する情報を予め決められた規則に従い機械可読コード化して原稿に含めておき、付加情報生成部45がこの情報を解析することによって取得するようにしてもよい。付加情報生成部45は、一般にFAXの送信ヘッダに記入すべきFAX送信先(宛先)に関する情報、FAX送信元(送信者)に関する情報、送信日時をFAX画像から抽出し、更にこれらの情報に加えて、本実施の形態では更に原稿画像の復元方法、FAX受信者へのメッセージ情報を含む付加情報を生成する(ステップ315)。原稿画像の復元方法及びFAX受信者へのメッセージ情報に関しては、実施の形態1で説明した方法にて生成する。
【0072】
続いて、印刷画像生成部46は、コード変換部44によりコードデータ化された第1の画像と、付加情報生成部45により生成された付加情報とを合成することでFAX受信画像を生成する(ステップ316)。そして、印刷部42は、生成されたFAX受信画像を用紙に印刷する(ステップ122)。
【0073】
なお、以上の説明から理解できるように、ステップ313〜316における処理の内容は、実施の形態1のステップ113〜116と基本的には同じである。そして、印刷部42により出力された印刷物62は、図5で例示したように実施の形態1と同じ物である。
【0074】
一方、ステップ313において第2の画像が生成されると、メール送信部47は、その第2の画像を添付ファイルとした電子メールを生成してメール送信する(ステップ317)。なお、電子メールの宛先は、例えば付加情報生成部45により抽出されたから、氏名と電子メールアドレスが対応付けして登録されている図示しないアドレス帳を検索することによって、送信先とする電子メールアドレスを取得するようにしてもよいし、複合機40の操作パネル3から入力させるようにしてもよいし、FAX送信者に送信ヘッダに指定させておいてもよい。また、付加情報を電子メールのメッセージ本文に含めたり、添付ファイルとして送信したりしてもよい。
【0075】
このように、原稿画像は、複合機40において分割された状態にて画像処理装置50に渡されることになる。具体的には、画像処理装置50は、図5に例示したデータコード化された第1の画像を含む印刷物62と、添付ファイルとして添付された第2の画像を含む電子メールという形態にて分割された原稿画像を受け取ることになる。よって、画像処理装置50における原稿出力処理は、図7に示した実施の形態1と同じでよいので説明を省略する。
【0076】
なお、上記各実施の形態においては、FAX装置として複合機30,40を用いる場合を例にして説明した。ただ、実施の形態1,2のFAX受信側の複合機40、実施の形態3のFAX送信側の複合機30は、従前からあるFAX機を用いても実現可能である。また、受信した原稿画像を印刷する装置として、FAX受信者(宛先として指定された者)が個人的に使用し、プリンタ19とスキャナ20が接続された画像処理装置50を想定して説明した。ただ、FAX受信者は、画像処理装置50を用いずにプリンタ機能、スキャナ機能及び自分のメールボックスが参照可能な電子メール機能を搭載した複合機40を用いるようにしてもよい。換言すると、画像処理装置50を複合機40と統合して、FAX受信側の装置を1台の複合機で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明に係るファクシミリシステムの実施の形態1を示したブロック構成図である。
【図2】実施の形態1における複合機のハードウェア構成図である。
【図3】実施の形態1における画像処理装置を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。
【図4】実施の形態1における原稿画像送信処理を示したフローチャートである。
【図5】実施の形態1におけるFAX受信処理を示したフローチャートである。
【図6】実施の形態1において印刷部により出力された印刷用紙のフォーマットの一例を示した図である。
【図7】実施の形態1における稿出力処理を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態2におけるファクシミリシステムを示したブロック構成図である。
【図9】実施の形態3におけるファクシミリシステムを示したブロック構成図である。
【図10】実施の形態3における原稿画像送信処理を示したフローチャートである。
【図11】実施の形態3におけるFAX受信処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1,11 CPU、2 アドレスデータバス、3 操作パネル、4 スキャナ、5,14 ハードディスクドライブ(HDD)、6 プリンタエンジン、7 ネットワークインタフェース(I/F)、8,13 RAM、9,12 ROM、10 ファクシミリエンジン、15 HDDコントローラ、16 マウス、17 キーボード、18 ディスプレイ、19 プリンタ、20 スキャナ、21 入出力コントローラ、22 ネットワークコントローラ、23 内部バス、24 ネットワーク、25 電話通信網、31 原稿読取部、32,43 画像分割部、33,44,53 コード変換部、34 送信情報受付部、35 付加情報生成部、36 FAX送信画像生成部、37 FAX送信部、38,47 メール送信部、39 アドレス帳記憶部、41 FAX受信部、42,55 印刷部、45 付加情報生成部、46 印刷画像生成部、50 画像処理装置、51 メール受信部、52,56 読取部、54 原稿画像復元部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項2】
請求項1記載のファクシミリ装置において、
第1の画像を機械可読コードに変換する変換手段を有し、
前記ファクシミリ送信手段は、コード変換された第1の画像をファクシミリ画像に含めて送信することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項3】
請求項1記載のファクシミリ装置において、
前記分割手段は、ファクシミリ画像がファクシミリ画像を受信したファクシミリ装置において1枚の用紙に印刷される大きさに第1の画像を生成することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項4】
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を取得する取得手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
ファクシミリ装置と、
画像処理装置と、
を有し、
前記ファクシミリ装置は、
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像をファクシミリにより受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を取得する取得手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ受信システム。
【請求項6】
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項7】
ファクシミリ装置と、
画像処理装置と、
を有し、
前記ファクシミリ装置は、
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ受信システム。
【請求項8】
ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、
を有し、
前記送信用ファクシミリ装置は、
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記受信用ファクシミリ装置は、
前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
前記画像送信手段により送信された第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリシステム。
【請求項9】
ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、
を有し、
前記送信用ファクシミリ装置は、原稿をファクシミリにより、指定された宛先へ送信するファクシミリ送信手段を有し、
前記受信用ファクシミリ装置は、
前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリシステム。
【請求項10】
ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、
として機能させるプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の画像送信手段により送信する第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段、
第2の画像を受信する画像受信手段、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段、
として機能させるプログラム。
【請求項12】
ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、
として機能させるプログラム。
【請求項1】
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項2】
請求項1記載のファクシミリ装置において、
第1の画像を機械可読コードに変換する変換手段を有し、
前記ファクシミリ送信手段は、コード変換された第1の画像をファクシミリ画像に含めて送信することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項3】
請求項1記載のファクシミリ装置において、
前記分割手段は、ファクシミリ画像がファクシミリ画像を受信したファクシミリ装置において1枚の用紙に印刷される大きさに第1の画像を生成することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項4】
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を取得する取得手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
ファクシミリ装置と、
画像処理装置と、
を有し、
前記ファクシミリ装置は、
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像をファクシミリにより受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を取得する取得手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記取得手段により取得された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ受信システム。
【請求項6】
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項7】
ファクシミリ装置と、
画像処理装置と、
を有し、
前記ファクシミリ装置は、
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリ受信システム。
【請求項8】
ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、
を有し、
前記送信用ファクシミリ装置は、
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段と、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記受信用ファクシミリ装置は、
前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を用紙に印刷する印刷手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
前記画像送信手段により送信された第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリシステム。
【請求項9】
ファクシミリ送信側に設置された送信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された受信用ファクシミリ装置と、
ファクシミリ受信側に設置された画像処理装置と、
を有し、
前記送信用ファクシミリ装置は、原稿をファクシミリにより、指定された宛先へ送信するファクシミリ送信手段を有し、
前記受信用ファクシミリ装置は、
前記ファクシミリ送信手段により送信されたファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段と、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段と、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段と、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段と、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段と、
を有し、
前記画像処理装置は、
前記印刷手段により印刷された用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段と、
第2の画像を受信する画像受信手段と、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段と、
を有することを特徴とするファクシミリシステム。
【請求項10】
ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、
原稿を読み取り読取画像を生成する読取画像生成手段、
生成された読取画像を、ファクシミリにより送信する第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、
第1の画像及び付加情報を含むファクシミリ画像を生成し、ファクシミリにより前記宛先へ送信するファクシミリ送信手段、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、
として機能させるプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
原稿の読取画像がファクシミリにより送信する第1の画像とファクシミリ以外の画像送信手段により送信する第2の画像とに分割された場合、第1の画像及び当該第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を含むファクシミリ画像の印刷用紙を読み取りファクシミリ受信画像を生成する生成手段、
第2の画像を受信する画像受信手段、
ファクシミリ受信画像に含まれる付加情報を参照して、ファクシミリ受信画像に含まれる第1の画像と前記画像受信手段により受信された第2の画像とから原稿の読取画像を復元する復元手段、
として機能させるプログラム。
【請求項12】
ファクシミリ装置に搭載されたコンピュータを、
原稿のファクシミリ画像を受信するファクシミリ受信手段、
受信したファクシミリ画像を、印刷用の第1の画像とそれ以外の第2の画像とに分割する分割手段、
第1の画像の宛先を特定する情報及び第2の画像を特定する情報を少なくとも含む付加情報を生成する付加情報生成手段、
第1の画像及び付加情報を含む印刷画像を用紙に印刷する印刷手段、
第2の画像を指定された宛先へ送信する画像送信手段、
として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−74567(P2010−74567A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−240054(P2008−240054)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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