説明

ファクシミリ装置

【課題】 1つの電話機を用い、該電話機のダイヤル種別に拘らず、回線種別が異なる複数の収容回線のいずれからも通話可能なファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】 ワイドギャップリレー311aを二次側に切換え、電話機40からの入力ダイヤル番号をダイヤル検出部316で検出し、ダイヤル記憶部317に記憶する。回線1が空きの場合、CH1側のCPU306aはダイヤル記憶部317に記憶されたダイヤル番号に基づきMODEM305a、DAA304aを介して回線1に対する発呼制御を行う。回線が2空きの場合、CH1側のCPU306aはダイヤル記憶部317に記憶されたダイヤル番号に基づく発呼指示をCH2側のCPU306bに通知し、該CPU306bは通知されたダイヤル番号に基づきMODEM305b、DAA304bを介して回線2に対する発呼制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ装置において、複数の回線を収容し、電話機を用いて各回線から発信して通話が行えるマルチハンドセット機能を有する構成が知られている。
【0003】
かかるマルチハンドセット機能を実現する構成として、例えば、それぞれに回線を収容する各ファクシミリ(FAX)基板の一次側に電話機(TEL)端子を設けて電話機を接続し、通話したい回線に接続されている電話機を用いて通話する第1の構成や、各FAX基板の二次側にそれぞれVoiceCODECを設けると共に、各FAX基板上の各VoiceCODECを切替えるスイッチを介して電話機に接続することにより、1台の電話機を用いていずれかのFAX基板に対して収容される回線を使用しVoiceCODECを介して通話する第2の構成が考えられる。
【0004】
更には、上記第1の構成では、電話機が回線毎に必要となり、また、第2の構成では、VoiceCODECが必要でありコスト増を招くという点に鑑みて、第1のFAX基板の一次側にTEL端子を設けて電話機を接続すると共に、第1及び第2の各FAX基板の一次側には、第1のFAX基板内のTEL端子と自FAX基板に収容される回線との間を選択的に接続可能に切替え可能な切換スイッチをそれぞれ設ける第3の構成も考えられる。
【0005】
なお、この種の従来装置における電話通信方式として、下記特許文献1には、DAA(Data Access Arrangement)を有するファクシミリ装置において、二次側にハンドセットを接続し、モデムとハンドセットを切替える構成が開示されている。
【0006】
また、下記特許文献2には、回線電圧を予め設定した閾値と比較して、ダイヤルパルスを認識する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−104557号公報
【特許文献2】特開平3−285442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、1つの電話機を用い、該電話機のダイヤル種別に拘らず、回線種別が異なる複数の収容回線のいずれからも通話可能なファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載のファクシミリ装置の発明は、回線を収容する一次側に網制御装置が設けられ、該一次側と電気的に分離される二次側に変復調装置が設けられる複数の画像伝送制御用の基板を有し、前記基板のうちの1つが電話機を収容した主制御基板、他の基板が従制御基板として実装されて成る網インタフェース部を有し、前記主制御基板は、一次側に設けられ、前記電話機と二次側に設けられる給電手段及びダイヤル検出手段または収容した回線との接続を切換える切換手段と、前記電話機を二次側に接続するように前記切換手段を切換え、前記給電手段からの内部給電により動作する前記電話機の発呼操作により入力されるダイヤル番号を前記ダイヤル検出手段により検出させ、該ダイヤル検出手段により検出されたダイヤル番号に基づき、前記変復調装置及び前記網制御装置を介して前記収容回線に対する発呼制御を行う発呼制御手段と、前記主制御基板の収容回線以外の回線により発呼する場合、該回線を収容する前記従制御基板に対し、前記ダイヤル検出手段により検出されたダイヤル番号に基づく発呼指示を通知する通知手段とを具備し、前記従制御基板は、前記通知手段から通知される発呼指示に含まれるダイヤル番号に基づいて前記変復調装置及び前記網制御装置を介して前記収容回線に対する当該従制御基板内での発呼制御を行う従制御基板内発呼制御手段を具備する。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記切換手段は、一次側と二次側を電気的に分離する離間距離が確保された切換接点構造を有するワイドギャップリレーで構成される。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記ダイヤル検出手段は、プッシュボタン式の前記電話機が前記発呼操作により送出するダイヤルトーン信号〔DTMF(Dual Tone Multiple Frequency)〕を受信するDTMFレシーバを含む。
【0011】
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれか記載の発明において、前記ダイヤル検出手段は、ダイヤル・パルス式の前記電話機が前記発呼操作により送出するダイヤルパルスによるオフフック信号の連続遮断を検出するフック検出手段を含む。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、前記各基板に収容される各回線のうちから利用者が指定する任意の回線を選択する回線選択手段を具備し、前記発呼制御手段は、前記回線選択手段により選択された回線が自基板の収容回線である場合に前記発呼指示を行い、前記通知手段は、前記回線選択手段により選択された回線が他のいずれかの前記従制御基板に収容された回線である場合に該従制御基板に対して前記発呼指示の通知を行う。
【0013】
請求項6記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、前記各基板に収容される各回線のうちの空き回線を検出する空き回線検出手段を具備し、前記発呼制御手段は、前記空き回線検出手段により検出された空き回線が自基板の収容回線である場合に前記発呼指示を行い、前記通知手段は、前記空き回線検出手段により検出された回線が他のいずれかの前記従制御基板に収容された回線である場合に該従制御基板に対して前記発呼指示の通知を行う。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載のファクシミリ装置の発明によれば、各基板毎に、変復調装置及び網制御装置による発呼種別が既にそれぞれの接続回線に合わせてあるため、VoiceCODECを設けることなく、主制御基板に接続される1つの電話機を用い、該電話機がダイヤル・パルス方式かプッシュボタン方式かに拘らず、回線種別が異なる複数の収容回線のいずれからも発呼して通話が行なえる。
【0015】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、一次側と二次側を電気的に完全に分離し、一次側でダイヤル入力を受けて二次側から発呼できる。
【0016】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、プッシュボタン式電話機を用いて複数の収容回線のいずれからも発呼して通話が行なえる。
【0017】
請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3のいずれか記載の発明において、ダイヤル・パルス式電話機を用いて複数の収容回線のいずれからも発呼して通話が行なえる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、利用者が希望する任意の回線を選択して通話を行うことができる。
【0019】
請求項6記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか記載の発明において、利用者が電話機の受話器を持ち上げてダイヤル入力するだけで空き回線により通話を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るファクシミリ装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、このファクシミリ装置10は、装置全体の制御処理を行なう中央処理装置(CPU)11、制御プログラムが使用するワークエリア(装置の動作を制御するシステムデータや各種情報を記憶する)となるRAM(Random Access Memory)12、ファクシミリ全体を制御するプログラム〔ROM(Read−Only Memory)〕を有するシステム制御部13、タッチパネル等で構成され、使用者がこの装置を動作させるための各種操作(発呼操作等)を行なったり、各種情報を表示するための操作/表示部14、送信原稿やコピー原稿を読み取る読取部15、受信した画像データや読取った画像データを記録紙に記録して出力する記録部16、受信した画像データあるいは読み取った画像データを格納する画像蓄積部17、画像データに対する符号化、復号化、拡大、縮小等の処理を行う画像処理部18、伝送制御部19と網制御部20を含むネットワーク・インタフェース(NW I/F)部21、上述した各機能部の間で相互にデータのやり取りするシステムバス22を備えて構成される。
【0023】
このファクシミリ装置10において、NW I/F部21は、公衆回線網〔(例えば、アナログ公衆回線網(PSTN)、あるいはデジタル公衆回線網(ISDN))50内の複数の電話回線(以下、回線)を収容すると共に、1台の電話機40を接続し、上記各回線とのファクシミリ通信に係わるインタフェース機能(伝送制御、及び網制御)、並びに上記電話機40を上記各回線を用いたマルチハンドセットとして運用する際のインタフェース機能(発呼制御、回線接続制御)を具備して構成される。
【0024】
具体的に、このNW I/F部21は、以下に述べるように、上記各回線毎に、伝送制御部19に相当する回路と網制御部20に相当する回路を半導体集積回路化して実装した複数のファクシミリ制御基板(以下、FAX基板と略称)によって実現される。
【0025】
図2は、本発明のファクシミリ装置10におけるNW I/F部21の概略構成を示す図である。
【0026】
図2に示す如く、NW I/F部21は、それぞれが、回線1,2,…,nに接続されるDAA(Direct Access Arrangement)304(304a,304b,…,304n)を有する一次側回路と、該一次側回路に対してアイソレーション(isolation)が図られ、MODEM(MOdulator−DEModulater:変復調装置)305(305a,305b,…,305n)、及び中央処理装置(CPU)306(306a,306b,…,306n)を有する二次側回路とから成るn個のFAX基板30(30a,30b,…,30n)によって構成される。
【0027】
各FAX基板30において、DAA304は、上記網制御部20に相当する半導体集積回路であり、収容する(接続されている)各回線による公衆回線網50との呼の確立、網接続の制御を行なう。
【0028】
MODEM305は、デジタルデータを音声信号に変換して回線に送出すると共に、回線を通じて受信される音声信号をデジタルデータに変換するデータ変復調処理を行う。
【0029】
CPU306は、MODEM305や、DAA304等、該当するFAX基板30内の構成要素全体の動作制御を行う。
【0030】
CPU306の制御機能の1つとして、ユーザによる操作/表示部14での発呼操作に基づき該当するFAX基板30内のDAA304により上述した網接続制御を実行せしめ、該網接続制御により接続された相手端末との間でMODEM305を介してG3、G4等のFAXプロトコル手順を実施させるFAX伝送制御機能(上記伝送制御部19に相当)がある。
【0031】
また、本発明において、CPU306は、NW I/F部21に収容される複数の回線を選択的に用いて上記電話機40をマルチチャネル対応のハンドセットとして運用させるマルチハンドセット機能に係わる発呼制御機能を更に有している。
【0032】
この発呼制御機能を実現するために、各FAX基板30には、上述したDAA304、MODEM305等に加え、収容する回線を自FAX基板30内、あるいは他のFAX基板30を跨いで上記電話機40に切換え接続する切換機構(後述のワイドギャップリレー311に相当)等、マルチハンドセット通話用の機能要素(図2には開示せず)が更に設けられる。
【0033】
これらマルチハンドセット通話用の機能要素を含むNW I/F部21の具体的回路構成について図3を参照して説明する。
【0034】
図3は、特に、回線1,2を収容し、電話機40をこれら2つの回線〔2チャンネル(CH)〕対応のマルチハンドセットとして利用可能にするNW I/F部21Bの構成例を示している。
【0035】
この例のNW I/F部21B(特許請求の範囲における網インタフェース部に相当)は、図3に示す如く、回線1を収容するチャネル1(CH1)用のFAX基板(特許請求の範囲における主制御基板に相当)30aと、回線2を収容するチャネル2(CH2)用のFAX基板(特許請求の範囲における従制御基板に相当)30bとにより構成される。
【0036】
FAX基板30aには、上述した各機能構成を有するDAA(特許請求の範囲における網制御装置に相当)304a,MODEM(特許請求の範囲における変復調装置に相当)305a及びCPU306aの他、電話機40を接続する電話機接続端子(TEL端子)301、回線1を接続する回線接続端子(LINE1端子)302a、FAX基板30bへの電話機接続用の延長線を接続する延長線接続端子303a、TEL端子301を介して電話機40に接続される接点S11,S11と、接点S12,S12または接点S13,S13を選択的に切換え可能なワイドギャップリレー311(特許請求の範囲における切換手段に相当)、ワイドギャップリレー311の接点S13,S13に接続される接点S21,S21と、延長線接続端子303aへ繋がる引回し線に接続される接点S22,S22または回線1に接続される接点S23,S23を選択的に切換え可能なリレー312、TEL端子301とワイドギャップリレー311aの接点S11,S11間の電話機接続経路中に接続され、電話機40のオンフック状態とオフフック状態を検出するフック検出器313、ワイドギャップリレー311aの接点S12,S12に接続され、該ワイドギャップリレー311aが電話機40を二次側回路へ切換接続している時に該電話機40に対して、例えば、24ボルト(V)の正(+)の電圧を給電する給電部(特許請求の範囲の給電手段に相当)314、該給電部314と後述するダイヤル検出部316間の線路に介挿されるコンデンサ315、ワイドギャップリレー311aの接点S12,S12に接続され、該ワイドギャップリレー311aが電話機40を二次側回路へ切換接続している時に電話機40でのユーザによる発呼操作に基づく入力ダイヤル番号を検出するダイヤル検出部(特許請求の範囲におけるダイヤル検出手段に相当)316、ダイヤル検出部316が検出した入力ダイヤル番号を記憶するダイヤル記憶部317が設けられる。
【0037】
ワイドギャップリレー311aは、接点S11,S11と接点S12,S12及び接点S13,S13とが、FAX基板30aにおける一次側と二次側を電気的に完全に切り離す(分離する)のに充分に長い離間距離(ワイドギャップ)が確保された接点構造を有する。
【0038】
リレー312も、ワイドギャップリレー311aと同等の接点構造を有するワイドギャップリレーで構成しても良い。
【0039】
ダイヤル検出部316、ダイヤル記憶部317は、二次側に設けられ、上記ワイドギャップリレー311により一側とは電気的に絶縁されている。
【0040】
ダイヤル検出部316は、プッシュボタン(PB)式の電話機が発呼操作により送出するダイヤルトーン信号〔DTMF(Dual Tone Multiple Frequency)〕を受信するDTMFレシーバを有する。
【0041】
また、ダイヤル検出部316は、ダイヤル・パルス(DP)式の電話機が発呼操作により送出するダイヤル・パルスによるオフフック信号の連続遮断を検出するフック検出手段を有する。
【0042】
本実施例では、フック検出手段としてフック検出器313が用いられ、例えば、フォトカプラや電流センサによって実現される。
【0043】
かかる構成を有するダイヤル検出器316では、電話機40がPB式の電話機である場合には、該電話機40から送出されるダイヤルトーン信号から上記DTMFレシーバによりダイヤル番号を検出し、電話機40がDP式の電話機である場合には、該電話機40から送出されるDP信号からフック検出器313を介して上記フォトカプラや電流センサによってダイヤル番号を検出する。
【0044】
CPU306aは、ワイドギャップリレー311a及びリレー312を切換制御する機能、ワイドギャップリレー311aを電話機40が二次側回路へ接続されるように切換制御している時に、電話機40による発呼動作に基づきダイヤル検出部316により検出され、ダイヤル記憶部317に記憶されたダイヤル番号に基づき二次側回路内のMODEM306aに当該ダイヤル番号に基づく発呼を指示し、該MODEM306a及び一次側回路内のDAA304aを介してLINE1端子302aに接続された回線1に対する発呼の制御を行う発呼制御機能(特許請求の範囲における発呼制御手段に相当)、該発呼制御機能による回線1に対する発呼により相手側端末装置が着呼応答すると、ワイドギャップリレー311a、及びリレー312を切換制御して電話機40を回線1に接続する制御機能、回線1が使用不能(ビジー等)で回線2が空いている場合(主制御基板の収容回線以外の回線により発呼する場合)、該回線2を収容するFAX基板30bのCPU306bに対して、上記ダイヤル記憶部317に記憶されたダイヤル番号に基づく発呼指示を通知する(CPU306aとCPU306bは該通知を行うための線路で接続されている)発呼指示通知機能(特許請求の範囲における通知手段に相当)を具備して構成される。
【0045】
また、FAX基板30bには、上述した各機能構成から成るDAA304b,MODEM305b及びCPU306bの他、回線2を接続する回線接続端子(LINE2端子)302b、FAX基板30aからの電話機接続用の延長線を接続する延長線接続端子303b、回線2に接続される接点S31,S31と延長線接続端子303bに接続される接点S32,S32または接点S33,S33を選択的に切換え可能なワイドギャップリレー311bが設けられる。
【0046】
ワイドギャップリレー311bは、FAX基板30a上のワイドギャップリレー311aと同様、接点S31,S31と接点S32,S32及び接点S33,S33とが、FAX基板30bにおける一次側と二次側を電気的に完全に切り離すのに充分に長い離間距離(ワイドギャップ)が確保された接点構造を有する。
【0047】
CPU306bは、ワイドギャップリレー311bを切換制御する機能、FAX基板30aのCPU306a内の上記発呼指示通知機能によるダイヤル番号及び発呼指示の通知を受付けて、該通知されたダイヤル番号に基づき二次側回路内のMODEM306bに当該ダイヤル番号に基づく発呼を指示し、該MODEM306b及び一次側回路内のDAA304bを介してLINE2端子302bに接続された回線2に対する発呼の制御を行う発呼制御機能(特許請求の範囲における従制御基板発呼制御手段に相当)を具備して構成される。
【0048】
次に、上記NW I/F21B(図3参照)を実装する本発明に係わるファクシミリ装置10のマルチハンドセット通話動作について図4乃至図6を参照して詳しく説明する。
【0049】
図4は、上記マルチハンドセット通話動作におけるCH1対応のFAX基板30a(CPU306a)での発呼制御動作を示すフローチャートである。
【0050】
図5は、上記マルチハンドセット通話動作におけるCH2対応のFAX基板30b(CPU306b)での発呼制御動作を示すフローチャートである。
【0051】
図6は、CH1対応のFAX基板30a(CPU306a)とCH2対応のFAX基板30b(CPU306b)の回路構成を用いて図4及び図5のフローチャートに沿った各処理の流れを示す動作説明図である。
【0052】
図6において、図4及び図5のフローチャート中の各処理ステップに対応する処理ステップにはそれぞれ同一のステップ符号を付している。
【0053】
図4及び図5に示す発呼制御動作を行うに際し、ファクシミリ装置10では、待機中(停電時を除く定常時)、FAX基板30aにおいて、CPU306aは、ワイドギャップリレー311aを電話機40を図3に実線で示す状態〔電話機40が二次側に接続される状態(接点S11,S11と接点S12,S12とが接続された状態)〕に切換制御している。
【0054】
なお、以下の説明では、ワイドギャップリレー311aを電話機40を二次側に接続する切換制御を待機時に行うことを前提としているが、これに限らず、電話機40からの発呼時(停電時を除く)に実施するようにしても良い。
【0055】
ワイドギャップリレー311aの上記切換制御により、FAX基板30a内では給電部314から+24Vの電圧が電話機40に対して給電され、電話機40は該給電を受けて発呼動作等の動作が可能となる。
【0056】
上記待機状態において、ファクシミリ装置10(FAX基板30aのCPU306a)では、図4に示す如く、電話機40のフックスイッチ(図示せず)がフックオフされたか否かを監視している(ステップS101)。
【0057】
ここで、ユーザが電話機40の受話器を持ち上げることによりフック検出器313で電話機40がオフフックされたことが検出されると(ステップS101YES)、CPU306aは、FAX基板30aに収容される回線1、及びFAX基板30bに収容される回線2のいずれか一方または双方が空いているか否かをチェックする(ステップS102)。
【0058】
ここで、回線1及び回線2の双方が空いていない場合(ステップS102NO)、CPU306aは電話機40に対して擬似ビジートーンを送出し(ステップS131)、ユーザが発呼を停止する(ステップS132YES)のを待って待機状態に復帰する。
【0059】
これに対し、回線1及び回線2のいずれか一方または双方が空いている場合(ステップS102YES)、CPU306aは電話機40に対して擬似ダイヤルトーンを送出し(ステップS103)、電話機40からのダイヤル入力受付処理に移行する。
【0060】
ここで、ユーザが電話機40を操作して相手端末装置の一連の電話番号(ダイヤル番号)を入力すると、該入力された一連の電話番号がワイドギャップリレー311aを介してダイヤル検出部316に送られる。
【0061】
ダイヤル検出部316は、電話機40から送出されるダイヤル番号を取り込んで該ダイヤル番号を検出し(ステップS104、S105)、該検出したダイヤル番号をダイヤル記憶部317に記憶する(ステップS106)。
【0062】
上記ステップS105でダイヤル検出部316が検出した一連の電話番号をダイヤル記憶部317に記憶し終えると(ステップS106)、次いで、CPU306aは、上記ステップS102で空き回線として認識された回線が回線1であるか否かをチェックする(ステップS107)。
【0063】
ここで、空き回線が回線1であると判定された場合(ステップS107YES)、CPU306aは、ダイヤル記憶部317に記憶されているダイヤル番号に基づき当該FAX基板30a内のMODEM305aに対して発呼することを指示し(ステップS108)、該FAX基板30a内のMODEM305a、DAA304aを介してLINE1端子302aに接続された回線1に対して発呼させるように制御する(ステップS109)。
【0064】
上記ステップS109での発呼に対して相手端末装置が着呼応答すると、CPU306aは、ワイドギャップリレー311aを図3に点線で示す状態〔電話機40がリレー312に接続される状態(接点S11,S11と接点S13,S13とが接続された状態)〕に切換制御し、かつ、リレー312を図3に実線で示す状態(接点S21,S21と接点S23,S23とが接続された状態)に切換制御することにより、TEL端子301に接続されている電話機40をワイドギャップリレー311a、リレー312を介して(DAA304aよりLINE1端子寄りの位置で)回線1に接続する(ステップS110)。
【0065】
以後、電話機40は回線1からの給電を受けて動作し、ユーザは、該電話機40により回線1を介して接続された相手端末装置との通話が行なえる(ステップS201)。
【0066】
この間、CPU306aは、フック検出器313が検出する電話機40のフック状態から回線1での通話が終了したか否かを監視し(ステップS111)、電話機40のオンフック検出により回線1での通話終了したことが検出されると(ステップS111YES)、待機状態に復帰する。
【0067】
これに対し、上記ステップS107において、空き回線が回線1ではないと判定された場合(ステップS107NO)、CPU306aは、FAX基板30b内のCPU306bに対して、ダイヤル記憶部317に記憶されているダイヤル番号と発呼指示を通知する(ステップS121)。
【0068】
また、このダイヤル番号及び発呼指示の通知に際し、CPU306aは、ワイドギャップリレー311a、及びリレー312を共に図3に点線で示す状態に切換制御する(ステップS122)。
【0069】
その後、上記ステップS121での発呼指示の通知を受けたFAX基板30b側のCPU306Bの制御(図5を参照して後で詳しく述べる)によって電話機40を用いた回線2による相手端末装置との通話が行なわれる(ステップS211)。
【0070】
この間、CPU306aは、電話機40のフック状態から回線2での通話が終了したか否かを監視し(ステップS123)、電話機40のオンフック検出により通話終了したことが検出されると(ステップS123YES)、待機状態に復帰する。
【0071】
他方、FAX基板30bのCPU306bでは、上記ステップS121でのFAX基板30aのCPU306からの発呼指示に基づき、図5に示す如くの発呼制御を行う。
【0072】
図5において、FAX基板30bのCPU306bは、図4のステップS121の処理によって、FAX基板30aのCPU306aからダイヤル記憶部317に記憶されているダイヤル番号を含む発呼指示の通知があったか否かを監視している(ステップS141)。
【0073】
ここで、FAX基板30aのCPU306aからダイヤル番号を含む発呼指示の通知があると(ステップS141YES)、CPU306bは、該通知されたダイヤル番号を一旦保持したうえで、該保持したダイヤル番号に基づき当該FAX基板30b内のMODEM305bに対して発呼することを指示し(ステップS142)、該FAX基板30b内のMODEM305b、DAA304bを介してLINE2端子302bに接続された回線2に対して発呼させるように制御する(ステップS143)。
【0074】
上記ステップS143での発呼に対して相手端末装置が着呼応答すると、CPU306bは、ワイドギャップリレー311bを図3に実線で示す状態(接点S31,S31と接点S32,S32とが接続された状態)〕に切換制御する。
【0075】
このワイドギャップリレー311bの切換制御と、FAX基板30a内のCPU30aが図4のステップS122で行うワイドギャップリレー311a及びリレー312の切換制御とにより、FAX基板30a内のTEL端子301に接続されている電話機40は、ワイドギャップリレー311a、リレー312、延長線端子303aへの引回し線、延長線端子303aから延長線端子303bへの延長線、FAX基板30b内の延長線端子303b及びワイドギャップリレー311bを介して(DAA304bよりLINE2端子寄りの位置で)当該FAX基板30bのLINE2端子302bに収容される回線2に接続される(ステップS144)。
【0076】
以後、電話機40は回線2からの給電を受けて動作し、ユーザは、該電話機40により回線2を介して接続された相手端末装置との通話が行なえる(ステップS211)。
【0077】
この間、CPU306bは、例えば、FAX基板30aのCPU306aから図4のステップS123における検出結果を受け取って回線2での通話が終了したか否かを監視し(ステップS145)、回線2での通話終了したことが検出されると(ステップS145YES)、待機状態に復帰する。
【0078】
次に、図4及び図5に示すフローチャートに基づく発呼制御の具体例について図6を参照して説明する。
【0079】
図6において、電話機40がPB式電話機である場合、該電話機40でのオフフック(ステップS101)後、空き回線があると、ユーザからのダイヤル番号(ダイヤルトーン信号)の入力が受付けられ(ステップS104)、ダイヤル検出部316のDTMFレシーバ(不図示)により該ダイヤル番号が検出され(ステップS105)、ダイヤル記憶部317に記憶される(ステップS106)。
【0080】
空き回線が回線1である場合、CH1側のCPU306aによりダイヤル記憶部317からダイヤル番号が読み出され、MODEM305aに対して発呼が指示される(ステップS108)。
【0081】
該発呼指示に基づき、指定されたダイヤル番号に基づいてMODEM305a、DAA304aを介して回線1に対する発呼がなされ(ステップS109)、相手端末装置が応答すると、ワイドギャップリレー311a、及びリレー312の切換制御(ステップS110)によって電話機40が回線1に接続され、相手端末装置の通話が可能になる。
【0082】
空き回線が回線2である場合、CH1側のCPU306aからCH2側のCPU306bに対して、ダイヤル記憶部317に記憶されたダイヤル番号に基づく発呼の指示が通知される(ステップS121)。
【0083】
CH2側のCPU306bは、CH1側のCPU306aから通知されたダイヤル番号を保持すると共に、該ダイヤル番号が読み出され、MODEM305bに対して発呼が指示される(ステップS142)。
【0084】
該発呼指示に基づき、CH1側のCPU306aから通知されたダイヤル番号に基づいてMODEM305b、DAA304bを介して回線2に対する発呼がなされ(ステップS143)、相手端末装置が応答すると、ワイドギャップリレー311bの切換制御(ステップS144)によって電話機40が回線2に接続され、相手端末装置の通話が可能になる。
【0085】
電話機40がDP式電話機である場合、ダイヤル検出部316でのダイヤル番号の検出処理を除いてPB電話機である場合と同様の発呼制御が行なわれる。
【0086】
すなわち、電話機40がDP式電話機である場合は、該電話機40でのオフフック(ステップS101)後、空き回線があることにより、ユーザからのダイヤル番号の入力が受付けられる(ステップS104)が、その際、電話機40から入力ダイヤル番号に対応するダイヤルパルス信号が送出される。
【0087】
ここで、フック検出器313がフォトカプラで構成されている場合、該フォトカプラにおいて、電話機40から入力されるダイヤルパルス信号に基づくフック信号の連続遮断により発光素子が非遮断のタイミングにのみ発光され、その光の受光素子での受光出力が得られると共に、該受光出力がダイヤル検出部316に入力される。
【0088】
また、フック検出器313が電流センサで構成されている場合、電話機40から入力されるダイヤルパルス信号に基づくフック信号の連続遮断により非遮断のタイミングにのみ電流センサで電流値が検出され、該検出電流値がダイヤル検出部316に入力される。
【0089】
ダイヤル検出部316では、上記フォトカプラの受光出力、及び電流センサの検出電流値に基づきこの時のダイヤルパルス信号に対応するダイヤル番号を検出する。
【0090】
本発明によれば、電話機40がPB式電話機、あるいはDP式電話機のいずれであっても、該電話機40からの入力ダイヤル番号を検出し、記憶したうえで、CH1側、CH2側双方とも、該ダイヤル番号に基づき二次側のMODEM305、一次側のDAA304を介して発呼がなされる。
【0091】
ここで、MODEM305、DAA304経由での発呼種別は、既に、CH毎に、該CHへの接続回線に合わせて設定されているものであり、発呼元の電話機40がPB式電話機、あるいはDP式電話機のいずれであっても各CH収容の回線への発呼が行なえる(電話機40の種別によって、発呼できる回線と発呼できない回線が生ずることはない)。
【0092】
なお、上記実施例では、各FAX基板に収容される各回線のうちの空き回線を検出する空き回線検出手段を設け(例えば、主制御基板30aのCPU306aに設ける)、該CPU306aは、空き回線検出手段により検出された空き回線が自基板の収容回線(回線1)である場合にMODEM305a、DAA304a経由の発呼指示を行い、空き回線検出手段により検出された回線が他のいずれかの従制御基板に収容された回線(回線2)である場合に該従制御基板に対して検出されたダイヤル番号に基づく発呼指示の通知を行う構成(特許請求の範囲の請求項6参照)を挙げているが、変形例として、通話した回線をユーザが任意に選択して電話機40を接続する構成としても良い。
【0093】
図7は、この変形例に係わるファクシミリ装置(便宜的に、10Bと呼称)でのマルチハンドセット通話動作におけるCH1対応のFAX基板30a(CPU306a)での発呼制御動作を示すフローチャートである。
【0094】
図7において、図4中に示す各処理ステップと同様の処理ステップには同一のステップ符号を付している。
【0095】
図7に示すように、変形例に係わるファクシミリ装置10Bにおいては、ステップS141、S102b及びS107bについて上記実施例に係わるファクシミリ装置10と異なる処理を行う。
【0096】
すなわち、変形例に係わるファクシミリ装置10Bにおいて、FAX基板30aのCPU306aは、電話機40のフックオフが検出された後(ステップS101YES)、接続しようとする回線の選択を受付ける(ステップS141)。
【0097】
この回線選択受付け処理は、例えば、操作/表示部14の表示パネル上に選択対象となる回線を含む回線選択画面を表示し、該回線選択画面上でユーザより指定された回線を選択回線として受付けることにより実現できる。
【0098】
ユーザによる上記回線の選択を受付けた後、CPU306aは、該選択された回線が空いているか否かをチェックし(ステップS102b)、空いていない場合には(ステップS102bNO)、ステップS131以降の処理を実施し、空いている場合には(ステップS102bYES)、電話機40から入力されるダイヤルを検出し、記憶させる(ステップS103〜S106)。
【0099】
引き続き、CPU306aは、上記ステップS141でユーザにより選択された回線が回線1であるか否かをチェックし(ステップS107b)、ユーザにより選択された回線が回線1である場合は(ステップS107bYES)、ステップS108以降の処理を実施し、他方、ユーザにより選択された回線が回線2である場合は(ステップS107bNO)、ステップS121以降の処理を実施する。
【0100】
これに対し、CH2対応のFAX基板30bのCPU306bでは、図7に示すステップS121でのCH1対応のFAX基板30aのCPU306aからの発呼指示に基づき、図5に示す如くの発呼制御(上記実施例のファクシミリ装置10と同等の発呼制御)を行う。
【0101】
この変形例のファクシミリ装置10Bによれば、各FAX基板に収容される各回線のうちから利用者が指定する任意の回線を選択する回線選択手段を設け(例えば、主制御基板30aのCPU306aに設ける)、該CPU306aは、回線選択手段により選択された回線が自基板の収容回線(回線1)である場合にMODEM305a、DAA304a経由の発呼指示を行い、回線選択手段により選択された回線が他のいずれかの従制御基板(30b)に収容された回線(回線2)である場合に該従制御基板に対して検出されたダイヤル番号に基づく発呼指示の通知を行う構成(特許請求の範囲の請求項5参照)としてことにより、ユーザは、NW I/F部21Bに収容された複数の回線の中の任意の回線を選んで通話を行うことができる。
【0102】
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0103】
例えば、上記実施例では、2つの回線を収容して電話機40をマルチハンドセット運用する例を挙げたが、本発明は、これに限らず、3つ以上の回線を収容し、そのうちの電話機40を収容する1つの基板で、ユーザが指定した回線を選択することにより、あるいは、空き回線を自動選択することにより該選択された回線、あるいは空き回線により発呼させることでマルチハンドセット機能を実現する構成にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、複数の回線を収容し、1つの電話機でマルチハンドセット機能を実現するファクシミリ装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の機能構成を示すブロック図。
【図2】本発明のファクシミリ装置におけるNW I/F部の概略構成を示す図。
【図3】本発明に係わるNW I/F部の具体的回路構成を示す図。
【図4】CH1対応のFAX基板での発呼制御動作を示すフローチャート。
【図5】CH2対応のFAX基板での発呼制御動作を示すフローチャート。
【図6】図4及び図5のフローチャートに沿った各処理の流れを示す動作説明図。
【図7】変形例に係わるCH1対応FAX基板の発呼制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0106】
10…ファクシミリ装置、11…中央処理装置(CPU)、12…RAM(ランダム・アクセス・メモリ)、13…システム制御部、14…操作/表示部、15…読取部、16…記録部、17…画像蓄積部、18…画像処理部、19…伝送制御部、20…網制御部、21,21B…ネットワーク・インタフェース(NW I/F)部、30a,30b…ファクシミリ(FAX)制御基板、302a,302b…回線接続端子、304a,304b…DAA(Data Access Arrangement)、305a,305b…MODEM(変復調装置)、306a,306b…CPU(中央処理装置)、311a,311b…ワイドギャップリレー、312…リレー、313…フック検出器、314…給電部、316…ダイヤル検出部、317…ダイヤル記憶部、22…システムバス、40…電話機、50…公衆回線網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回線を収容する一次側に網制御装置が設けられ、該一次側と電気的に分離される二次側に変復調装置が設けられる複数の画像伝送制御用の基板を有し、前記基板のうちの1つが電話機を収容した主制御基板、他の基板が従制御基板として実装されて成る網インタフェース部を有し、
前記主制御基板は、
一次側に設けられ、前記電話機と二次側に設けられる給電手段及びダイヤル検出手段または収容した回線との接続を切換える切換手段と、
前記電話機を二次側に接続するように前記切換手段を切換え、前記給電手段からの内部給電により動作する前記電話機の発呼操作により入力されるダイヤル番号を前記ダイヤル検出手段により検出させ、該ダイヤル検出手段により検出されたダイヤル番号に基づき、前記変復調装置及び前記網制御装置を介して前記収容回線に対する発呼制御を行う発呼制御手段と、
前記主制御基板の収容回線以外の回線により発呼する場合、該回線を収容する前記従制御基板に対し、前記ダイヤル検出手段により検出されたダイヤル番号に基づく発呼指示を通知する通知手段と
を具備し、
前記従制御基板は、
前記通知手段から通知される発呼指示に含まれるダイヤル番号に基づいて前記変復調装置及び前記網制御装置を介して前記収容回線に対する当該従制御基板内での発呼制御を行う従制御基板内発呼制御手段
を具備するファクシミリ装置。
【請求項2】
前記切換手段は、
一次側と二次側を電気的に分離する離間距離が確保された切換接点構造を有するワイドギャップリレーで構成される請求項1記載のファクシミリ装置。
【請求項3】
前記ダイヤル検出手段は、
プッシュボタン式の前記電話機が前記発呼操作により送出するダイヤルトーン信号〔DTMF(Dual Tone Multiple Frequency)〕を受信するDTMFレシーバを含む
請求項1または2記載のファクシミリ装置。
【請求項4】
前記ダイヤル検出手段は、
ダイヤル・パルス式の前記電話機が前記発呼操作により送出するダイヤルパルスによるオフフック信号の連続遮断を検出するフック検出手段を含む
請求項1乃至3のいずれか記載のファクシミリ装置。
【請求項5】
前記各基板に収容される各回線のうちから利用者が指定する任意の回線を選択する回線選択手段
を具備し、
前記発呼制御手段は、前記回線選択手段により選択された回線が自基板の収容回線である場合に前記発呼指示を行い、
前記通知手段は、前記回線選択手段により選択された回線が他のいずれかの前記従制御基板に収容された回線である場合に該従制御基板に対して前記発呼指示の通知を行う
請求項1乃至4のいずれか記載のファクシミリ装置。
【請求項6】
前記各基板に収容される各回線のうちの空き回線を検出する空き回線検出手段
を具備し、
前記発呼制御手段は、前記空き回線検出手段により検出された空き回線が自基板の収容回線である場合に前記発呼指示を行い、
前記通知手段は、前記空き回線検出手段により検出された回線が他のいずれかの前記従制御基板に収容された回線である場合に該従制御基板に対して前記発呼指示の通知を行う
請求項1乃至4のいずれか記載のファクシミリ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−177769(P2010−177769A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15443(P2009−15443)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】