説明

フィルタ装置およびガスサンプリング装置

【課題】 ガスサンプリング装置用のものにおいて、配管より取り外すことなく校正用ガスが導入可能であると共に校正作業時にガス流を監視可能に構成されたフィルタ装置、および、ガス検出装置の校正時にガス吸引手段の動作状態が監視可能に構成され、装置それ自体の小型化が図られたガスサンプリング装置を提供すること。
【解決手段】 フィルタ装置は、フロート式のガス流監視手段が一体に設けられた、被検ガスをダストを除去してガス検出装置に供給するためのものにおいて、ガス流監視手段のガス流入口に接続されて形成された、校正用ガスを導入するための校正用ガス導入部を有する構成とされている。ガスサンプリング装置は、上記フィルタ装置を具えてなり、ガス検出装置の校正時に、フィルタ装置におけるケーシング部材およびフィルタユニットを取り外した状態において、校正用ガス供給源が校正用ガス導入部に接続される構成とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ガスタービンやボイラー等の燃焼機器において石炭等の化石燃料の燃焼により発生する燃焼性ガスまたはガス化により発生する可燃性ガスを含む排ガスの一部を被検ガスとしてサンプリングして、炉内の燃焼状態の制御等に利用される分析データを取得するためのガスサンプリング装置および当該ガスサンプリング装置において好適に用いられるフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ガスタービンやボイラー等の燃焼機器において石炭等の化石燃料の燃焼により発生する燃焼性ガスまたはガス化により発生する可燃性ガスを含む排ガスの一部を被検ガスとしてサンプリングして、炉内の燃焼状態の制御等に利用される分析データを取得するためのガスサンプリング装置としては、種々の構成のものが提案されている。このようなガスサンプリング装置においては、通常、排ガス中に混入している粉塵や煤塵などのダストを除去するためのフィルタ装置が被検ガスの流通方向におけるガス検出装置の上流側の位置に接続されている。
【0003】
フィルタ装置としては、例えば、フィルタエレメントがダストによって目詰まりを起こしていないかどうかを検出するための手段としての流量センサが一体に設けられた構成のものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
一方、ガス検出装置においては、使用に伴ってガスセンサが経時的にあるいは他の理由によって劣化し、ガスセンサの検知性能が一定以下に低下すると、その用途の性質上、きわめて危険な状態となることから、所定期間毎例えば6ヶ月間に1度の頻度で、ガスセンサの校正作業を行うことが義務づけられている。
【0005】
ガスサンプリング装置におけるガス検出装置を校正する方法としては、図3に示すように、フィルタ装置91におけるコネクタ91Aを、フィルタ装置91と吸引式のガス検出装置92とを接続する配管90より取り外し、ボンベやガス袋等の校正用ガス供給手段94の供給口94Aを当該配管90に接続し、ガス検出装置92におけるガス吸引手段を作動させることによりガス検出装置92のガス流入口92Aを介して校正用ガス(標準ガス)を注入し、校正作業が終了した時点で、元の配管接続(図3において破線で示す。)に戻す作業を行う方法、あるいは、図4に示すように、例えばフィルタ装置91とガス吸引式のガス検出装置92との間の配管の途中に例えばハンドル操作式の三方弁95を設けておき、サンプリング流路95A側から校正用ガス流路95B側にハンドルを操作し、ガス検出装置92におけるガス吸引手段を作動させてボンベやガス袋等により校正用ガスを校正用ガス導入部98より供給し、校正作業が終了した時点でハンドルを元に戻すという作業を行う方法などが知られている。図3における93は、監視対象空間に設けられるガス吸引部材であり、図4における96は被検ガス導入部、97はガス排出部である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平08−229331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図3に示すようなガス検出装置の校正方法では、校正作業を行う度毎に配管作業が必要となり、作業が面倒であるばかりでなく、例えばコネクタ91Aの着脱による、ガス漏れが生ずるおそれがある。また、校正時において校正用ガスがガス検出装置に適正に供給されているか否かを監視するためには、例えば流量計を別個に設ける必要がある、などの問題がある。
また、図4に示すガスサンプリング装置100においては、三方弁95およびこれに付随する構成部材が必要であることから、部品点数が多くなってガスサンプリング装置100全体が大型化すると共にコスト的に有利に製造することができない、という問題がある。さらにまた、このような校正方法においても同様に、校正時において校正用ガスがガス検出装置に適正に供給されているか否かを監視するためには、例えば流量計を別個に設ける必要がある。
【0008】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、ガスサンプリング装置に用いられるフィルタ装置において、フィルタ装置自体を配管より取り外すことなしに校正用ガスを導入することができ、しかも、ガス検出装置の校正時においても、校正用ガスのガス流の監視を行うことのできるフィルタ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ガス検出装置の校正作業をガス吸引手段の動作状態を監視しながら容易に行うことができ、しかも、装置それ自体の小型化を図ることができると共にコスト的に有利に製造することのできるガスサンプリング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のフィルタ装置は、被検ガスを当該被検ガス中に含まれるダストを除去してガス検出装置に供給するためのフィルタ装置において、
配管接続部を有するヘッドと、このヘッドに着脱可能に装着された、内部にガス導入空間を形成するケーシング部材と、当該ケーシング部材の内部に配設されたフィルタユニットと、前記ヘッドに装着されたホルダー部材によって保持された、前記フィルタユニットを介して前記ガス導入空間と連通するガス流入口を有するフロート式のガス流監視手段とを具えており、
前記ガス流監視手段におけるガス流入口に接続されて形成された、前記ガス検出装置に校正用ガスを導入するための校正用ガス導入部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明のフィルタ装置においては、前記ガス流監視手段は、下端にガス流入口が開口する直管状の測定管を具えており、
前記ホルダー部材は、前記ガス流監視手段における測定管の両端の各々を保持する保持部を有し、測定管の下端部を保持する保持部に前記校正用ガス導入部が一体に形成された構成とされていることが好ましい。
【0011】
本発明のガスサンプリング装置は、上記のフィルタ装置と、ガス吸引手段によって前記フィルタ装置を介して供給される被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス検出装置とを具えており、
前記ガス検出装置の校正時において、前記フィルタ装置におけるケーシング部材およびフィルタユニットを取り外した状態において、校正用ガス供給源が前記校正用ガス導入部に接続されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のフィルタ装置によれば、フィルタ装置自体を配管より取り外さなくても、ケーシング部材およびフィルタユニットを取り外して校正用ガス供給源を校正用ガス導入部に接続するという簡単な作業により校正用ガスを導入することができるので、ガス検出装置の校正作業を容易に行うことができ、しかも、校正用ガスがフロート式のガス流監視手段を介して導入されるので、ガス検出装置の校正時においても、校正用ガスが適正にガス検出装置に供給されているかを監視することができる。
【0013】
上記のフィルタ装置を具えた本発明のガスサンプリング装置によれば、ガス検出装置の校正時において、ガス検出装置におけるガス吸引手段の動作状態をフロート式のガス流監視手段によって監視することができるので、ガス吸引手段を正常な動作状態に維持することができて校正用ガスを円滑に供給することができ、しかも、部品点数を少なくすることができて配管等の構成を簡素化することができるので、ガスサンプリング装置それ自体の小型化を図ることができると共にコスト的に有利に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のガスサンプリング装置の一例における構成の概略を示す配管図である。
【図2】図1に示すガスサンプリング装置におけるフィルタ装置の一構成例を示す断面図である。
【図3】従来におけるガスサンプリング装置の一例における、ガス検出装置の校正方法を説明するための配管図である。
【図4】従来におけるガスサンプリング装置の一例における構成の概略を示す配管図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明のガスサンプリング装置の一例における構成の概略を示す配管図である。
このガスサンプリング装置10は、検知対象ガスの濃度が監視されるべき検査対象空間からサンプリングされる被検ガス中のダストなどを除去するためのフィルタ装置20と、被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス検出装置11とを具えている。図1における15は被検ガス導入部、16はガス排出部、18はガス検出装置11におけるガスセンサの校正用ガスの供給流路である。
【0016】
ガス検出装置11としては、例えば、吸引ポンプまたはエアアスピレータなどのガス吸引手段と、可燃性ガスまたは毒性ガスを検出するガスセンサとを具えたものを用いることができる。ガスセンサとしては、例えば、接触燃焼式ガスセンサ、ニューセラミック式ガスセンサ、半導体式ガスセンサなどを例示することができる。
【0017】
フィルタ装置20は、ガスサンプリング装置10内において流通されるガス流が適正であるか否かを監視するガス流監視手段を内蔵したものにより構成されている。
フィルタ装置20は、図2に示すように、ガスサンプリング装置10における被検ガス導入部15からガス検出装置11に至る配管に接続される配管接続部を有するヘッド21と、このヘッド21に着脱可能に装着された、内部にガス導入空間Sを形成する有底円筒型のケーシング部材35と、ケーシング部材35の内部に配設されたフィルタユニット80と、ヘッド21に装着されたホルダー部材60によって保持された、フィルタユニット80を介してガス導入空間Sと連通するガス流入口51Aを有するフロート式のガス流監視手段50とを具えている。以下においては、便宜上、図2における左右方向を「水平方向」、図2における上下方向を「鉛直方向」というものとする。
【0018】
ヘッド21は、配管接続部としての互いに区画された導入側ガス流路部分24および排出側ガス流路部分26を形成するガス流路形成部22と、後述するリング状の固定部材40が着脱自在に装着される円筒型の被装着部29とを具えている。
【0019】
ヘッド21におけるガス流路形成部22は、導入側ガス流路部分24を形成する水平方向に延びる略円筒型の第1の管状部分23および排出側ガス流路部分26を形成する略L字型の第2の管状部分25を有し、第1の管状部分23は、第2の管状部分25の鉛直方向に延びる垂直部25Aの周囲を囲むよう形成された被装着部29により区画された空間に開口する開口部28が形成されている。
【0020】
ケーシング部材35は、ケーシング部材35の内部が外部から視認可能な透明な材料、例えばパイレックス(登録商標)などの耐熱ガラスにより構成されている。
このケーシング部材35における開口端部には、フランジ状の係止部36が外周面の全周にわたって形成されている。そして、ケーシング部材35は、係止部36の外端面とヘッド21における被装着部29の開口端面との間に例えばO−リングが介在された状態でヘッド21に対接され、この状態において、固定部材40がヘッド21における被装着部29の外周面および係止部36の外周面に螺合されて装着され、これにより、ケーシング部材35がヘッド21に対して着脱自在に装着されている。
【0021】
ガス流監視手段50は、透明な円筒状の測定管51と、この測定管51の管軸方向における両端の各々に設けられたストッパ部材52,53と、測定管51の内部に収容されたフロート55とを具えてなる。測定管51はその管軸が鉛直方向に延びる姿勢で、ホルダー部材60によって保持されており、測定管51の上端側開口がガス流出口とされ、下端側開口がガス流入口51Aとされている。ここに、測定管51は、例えばパイレックス(登録商標)などの耐熱ガラスにより構成されており、フロート55の鉛直方向における位置によって、被検ガスまたは校正用ガスがガス検出装置11に適正に供給されているか否かの監視が行われる。
【0022】
ホルダー部材60は、ガス流監視手段50における測定管51における一端側部分(図2における上端側部分)を保持する上端側ホルダー部材61と、ガス流監視手段50における測定管51の他端側部分(図2における下端側部分)を保持する下端側ホルダー部材66とが固定用ネジ75によって接合されて構成された、全体が円筒状の鳥かご型のものである。
【0023】
上端側ホルダー部材61は、ガス流監視手段50における測定管51の一端側部分を受容して保持する略円筒型の保持部62と、この保持部62の一端面(図2における上端面)側において連続して鉛直方向上方に延びる保持部62より外径の小さい円筒型の装着部63と、保持部62の他端部に形成されたフランジ部64の他端面(図2における下端面)における互いに周方向に離間した位置において、フランジ部64に連続して鉛直方向下方に延びる複数本の柱状部65を有し、各々の柱状部65には、鉛直方向に延びるネジ装着用孔が形成されている。
下端側ホルダー部材66は、ガス流監視手段50における測定管51の他端側部分が内部に挿入された状態でこれを保持する略円筒型の保持部67と、この保持部67の一端部に形成されたフランジ部68の一端面(図2における上端面)における、上端側ホルダー部材61の各々の柱状部65に対応する位置において、フランジ部68に連続して鉛直方向上方に延びる複数本の柱状部69を有し、これらの柱状部69には、鉛直方向に延びるネジ装着用貫通孔が形成されている。
【0024】
このホルダー部材60は、上端側ホルダー部材61における装着部63がヘッド21における被装着部29に例えばO−リングを介して挿入されて気密に装着されている。
【0025】
フィルタユニット80は、全体が略円筒型に構成されており、例えば濾紙よりなるフィルタエレメントを具えている。このフィルタユニット80は、ホルダー部材60における下端側ホルダー部材66における保持部67の外周面とフィルタユニット80の内周面との間にガスが導入される空間部が形成された状態で、ホルダー部材60における下端側ホルダー部材66の周囲を囲むよう配設され、例えばO―リングを介してホルダー部材60に着脱自在に気密に装着されている。
【0026】
而して、上記のフィルタ装置20は、ガス流監視手段50における測定管51のガス流入口51Aに接続されて形成された、ガス検出装置11に校正用ガスを導入するための校正用ガス導入部を有する。
具体的には、ホルダー部材60における下端側ホルダー部材66に、保持部67の先端(図2における下端)に連続して鉛直方向下方に延びる当該保持部67より外径の小さい略円筒型の校正用ガス導入用ニップル部70が一体に形成されており、これにより、校正用ガス導入部が形成されている。
【0027】
以下、上記のガスサンプリング装置10の動作について説明する。
ガス検出装置11におけるガス吸引手段が作動されることにより検査対象空間の環境雰囲気の空気などの被検ガスが被検ガス導入部15よりフィルタ装置20に導入される。フィルタ装置20においては、導入側ガス流路部分24よりヘッド21における開口部28を介してケーシング部材35内のガス導入空間Sに導入された被検ガスがフィルタユニット80におけるフィルタエレメントを介してフィルタユニット80の内部空間に導入される。そして、フィルタエレメント80によってダスト等が除去された被検ガスは、ホルダー部材60における校正用ガス導入用ニップル部70よりガス流監視手段50を介してヘッド21の排出側ガス流路部分26より排出され、ガス検出装置11による検知対象ガスの検知が行われる。このとき、ガス流監視手段50においては、測定管51内に流入される被検ガスによってフロート55が重力に抗ってガス流量に応じたレベルに上昇されることから、フロート55のレベルより被検ガスが適正にガス検出装置11に供給されているか否か、具体的には、フィルタユニット80に目詰まりが生じていないか、あるいは、ガス吸引手段の動作状態が正常であるか否かの監視が行われる。ここに、ガスサンプリング装置10における外匣には、フィルタ装置20の配設された位置に対応した位置に視認用窓が形成されており、ガス検出動作時においてフロート55のレベルを視認用窓を介して外部より視認可能とされている。
【0028】
一方、ガス検出装置11におけるガスセンサの校正作業を行う場合には、フィルタ装置20におけるケーシング部材35およびフィルタユニット80を取り外して校正用ガス導入用ニップル部70を露出させ、校正用ガス供給源を当該校正用ガス導入用ニップル部70に接続し(図1における一点鎖線により校正用ガス供給流路を示している。)、この状態において、ガス検出装置11におけるガス吸引手段が作動されることにより校正用ガスが校正用ガス導入用ニップル部70より導入され、ガス流監視手段50を介してヘッド部21の排出側ガス流路部分26より排出されてガス検出装置11に供給される。校正時においてもガス検出動作時と同様に、フロート55のレベルより校正用ガスが適正にガス検出装置11に供給されているか否か、すなわち、ガス吸引手段の動作状態が正常であるか否かの監視が行われる。
【0029】
而して、上記構成のフィルタ装置20によれば、フィルタ装置20自体を取り外さなくても、ケーシング部材35およびフィルタユニット80を取り外して校正用ガス供給源を校正用ガス導入用ニップル部70に接続するという簡単な作業により校正用ガスを導入することができるので、ガス検出装置11におけるガスセンサの校正作業を容易に行うことができ、しかも、校正用ガスがフロート式のガス流監視手段50を介して導入されるので、ガス検出装置11におけるガスセンサの校正時においても、校正用ガスが適正にガス検出装置11に供給されているかを監視することができる。
従って、上記のフィルタ装置20を具えたガスサンプリング装置10によれば、ガス検出装置11におけるガスセンサの校正作業をガス吸引手段の動作状態を監視しながら行うことができるので、ガス検出装置11におけるガス吸引手段を正常な動作状態に維持することができて校正用ガスを円滑に供給することができ、所期の校正作業を確実に行うことができる。しかも、部品点数を少なくすることができて配管等の構成を簡素化することができるので、ガスサンプリング装置10それ自体の小型化を図ることができると共にコスト的に有利に製造することができる。
【0030】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、フィルタ装置における校正ガス導入部は、ガス流監視手段を保持するホルダー部材に一体に形成されて構成されている必要はなく、例えば校正用ガス導入用ニップル部材が下端側ホルダー部材における保持部の先端部に設けられて構成されていてもよい。
また、フィルタ装置におけるガス流監視手段は、上記において例示した構成のものに限定されるものではない。
さらにまた、ガスサンプリング装置においては、ガス検出装置がガス吸引手段を具えた吸引式のものである必要はなく、拡散式のガス検出装置が用いられてもよく、この場合には、例えばガス吸引手段をガスの流通方向におけるガス検出装置の下流側の位置に配管接続すればよい。
【符号の説明】
【0031】
10 ガスサンプリング装置
11 ガス検出装置
15 被検ガス導入部
16 ガス排出部
18 校正用ガスの供給流路
20 フィルタ装置
21 ヘッド
22 ガス流路形成部
23 第1の管状部分
24 導入側ガス流路部分
25 第2の管状部分
25A 垂直部
26 排出側ガス流路部分
28 開口部
29 被装着部
35 ケーシング部材
36 係止部
40 固定部材
50 ガス流監視手段
51 測定管
51A ガス流入口
52,53 ストッパ部材
55 フロート
60 ホルダー部材
61 上端側ホルダー部材
62 保持部
63 装着部
64 フランジ部
65 柱状部
66 下端側ホルダー部材
67 保持部
68 フランジ部
69 柱状部
70 校正用ガス導入用ニップル部
75 固定用ネジ
80 フィルタユニット
S ガス導入空間
90 配管
91 フィルタ装置
91A コネクタ
92 ガス検出装置
92A ガス流入口
93 ガス吸引部材
94 校正用ガス供給手段
94A 供給口
95 三方弁
95A サンプリング流路
95B 校正用ガス流路
96 被検ガス導入部
97 ガス排出部
98 校正用ガス導入部
100 ガスサンプリング装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検ガスを当該被検ガス中に含まれるダストを除去してガス検出装置に供給するためのフィルタ装置において、
配管接続部を有するヘッドと、このヘッドに着脱可能に装着された、内部にガス導入空間を形成するケーシング部材と、当該ケーシング部材の内部に配設されたフィルタユニットと、前記ヘッドに装着されたホルダー部材によって保持された、前記フィルタユニットを介して前記ガス導入空間と連通するガス流入口を有するフロート式のガス流監視手段とを具えており、
前記ガス流監視手段におけるガス流入口に接続されて形成された、前記ガス検出装置に校正用ガスを導入するための校正用ガス導入部を有することを特徴とするフィルタ装置。
【請求項2】
前記ガス流監視手段は、下端にガス流入口が開口する直管状の測定管を具えており、
前記ホルダー部材は、前記ガス流監視手段における測定管の両端の各々を保持する保持部を有し、測定管の下端部を保持する保持部に前記校正用ガス導入部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のフィルタ装置と、ガス吸引手段によって前記フィルタ装置を介して供給される被検ガス中の検知対象ガスの濃度を検出するガス検出装置とを具えており、
前記ガス検出装置の校正時において、前記フィルタ装置におけるケーシング部材およびフィルタユニットを取り外した状態において、校正用ガス供給源が前記校正用ガス導入部に接続されることを特徴とするガスサンプリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−251812(P2012−251812A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123236(P2011−123236)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(000250421)理研計器株式会社 (216)
【Fターム(参考)】