説明

フィルタ装置

【課題】サイドローブフリー(ゼロサイドローブ)を実現できるとともに、フィルタの信号損失を最小とすることができるフィルタ装置を提供する。
【解決手段】主ローブの中心周波数およびその近傍の一部周波数を除いて、その外側の全ての周波数入力に対するサイドローブ出力をゼロとし、同時に主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を算出し、該算出された窓関数に基づき重みベクトルを算出するフィルタ係数演算部30と、このフィルタ係数演算部で算出された重みベクトルをフィルタ係数として受信信号をフィルタリングするFIRフィルタから成るフィルタ部40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばレーダシステムの受信装置などにおいて周波数分析装置として使用されるフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、レーダ装置において使用されるパルス圧縮方式を採用したレーダ信号処理装置が示されている。このレーダ信号処理装置は、チャープ信号(線形FM変調信号)を送信信号として相対的に移動する移動目標に向けて送信し、移動目標によって反射された反射信号を受信信号として受信後、その受信信号から目標の移動に起因するドップラ成分を抽出し、この抽出されたドップラ成分に基づき移動する目標を検出する。
【0003】
パルス圧縮方式は、長パルス内を変調した信号で送信し、受信後にパルス内変調信号に適合するパルス圧縮フィルタを介してS/Nが改善された短パルス信号を得るものであり、パルス内送信エネルギーの増加による探知距離の延伸、高い距離分解能の実現、干渉・妨害波抑圧に有効などの利点から多くのレーダに適用されている。
【0004】
このような従来のレーダ装置(チャープレーダ装置)の性能は、一般に、パルス圧縮処理後の波形(出力波形)、具体的には主ローブのパルス幅(主ローブ幅)とサイドローブのレベル(サイドローブレベル)の2点と、主ローブのピーク値におけるS/Nロスとによって評価される。
【特許文献1】特開平4−357485号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のレーダ装置では、受信したデジタル信号の分析、特にスペクトル解析に高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)などが広く用いられているが、FFTの各周波数フィルタはサイドローブレベルが高いため他の周波数の混入が避けられなかった。
【0006】
このサイドローブを抑圧するためにハミング窓などの各種窓関数が一般には利用されるが、サイドローブを抑圧すればするほど逆にフィルタ損失が増加して計測すべき信号に対する感度を損なうという問題があった。
【0007】
定性的にはこの傾向は避けられないものの、従来知られている窓関数は実現すべきサイドローブレベルを達成するための信号損失が最小であるフィルタであることを保証するものではなく、いわば実現できることが保証された窓関数の選択肢というに過ぎず、したがって限界性能が不明な状態であった。
【0008】
本発明は上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、サイドローブフリー(ゼロサイドローブ)を実現できるとともに、フィルタの信号損失を最小とすることができるフィルタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、主ローブの中心周波数およびその近傍の一部周波数を除いて、その外側の全ての周波数入力に対するサイドローブ出力をゼロとし、同時に主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を算出し、該算出された窓関数に基づき重みベクトルを算出するフィルタ係数演算部と、このフィルタ係数演算部で算出された重みベクトルをフィルタ係数として受信信号をフィルタリングするFIRフィルタから成るフィルタ部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、例えばFFTなどの周波数フィルタに適用する窓関数であって、主ローブを除いて、その外側のサイドローブ出力をゼロとし、同時に主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を用いてフィルタ装置を構成したので、サイドローブフリー(ゼロサイドローブ)を実現できるとともに、フィルタの信号損失を最小とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態に係るフィルタ装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
まず、本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置が適用されるレーダ装置の概要を図1に示すブロック図を参照しながら説明する。
【0013】
このレーダ装置は、送信信号発生器10、D/A変換部11、ローカル発振器12、送信側ミキサ13、送信信号増幅器14、サーキュレータ15、空中線16、受信信号増幅器17、受信側ミキサ18、A/D変換部19、パルス圧縮処理部20、周波数分析処理部21および目標検出処理部22から構成されている。
【0014】
送信信号発生器10は、送信信号を生成し、D/A変換部11に送る。D/A変換部11は、送信信号発生器10からの送信信号をアナログ信号に変換して送信側ミキサ13に送る。ローカル発振器12は、ローカル周波数を有するローカル信号を生成し、送信側ミキサ13および受信側ミキサ18に送る。送信側ミキサ13は、D/A変換部11からの送信信号とローカル発振器12からのローカル信号とを混合することにより送信信号を高周波信号に変換し、送信信号増幅器14に送る。
【0015】
送信信号増幅器14は、送信側ミキサ13からの高周波信号を所定のレベルまで増幅し、サーキュレータ15に送る。サーキュレータ15は、送信信号増幅器14からの高周波信号を空中線16に出力するか、空中線16からの受信信号を受信信号増幅器17に出力するかを切り替える。
【0016】
空中線16は、例えばアレイアンテナ等から構成されており、送信信号増幅器14からサーキュレータ15を介して送られてくる高周波信号を目標に向けて送信するとともに、目標からの反射波を受信し、受信信号としてサーキュレータ15へ送る。
【0017】
受信信号増幅器17は、空中線16からサーキュレータ15を介して送られてくる受信信号を低雑音増幅し、受信側ミキサ18に送る。受信側ミキサ18は、受信信号増幅器17からの受信信号とローカル発振器12からのローカル信号とを混合することにより受信信号を中間周波信号(IF信号)に変換し、A/D変換部19に送る。A/D変換部19は、受信側ミキサ18からのIF信号をデジタル信号に変換し、パルス圧縮処理部20に送る。
【0018】
周波数分析処理部21は本発明のフィルタ装置に対応するものであり、A/D変換部19からのデジタル信号に対してパルス圧縮処理を行なうパルス圧縮処理部20における結果は、周波数分析処理部21に送られ、周波数分析処理を行うものである。
【0019】
周波数分析処理部21は、パルス圧縮処理部20からの信号をフーリエ変換することにより、時間領域のデータを周波数領域のデータに変換する。即ち、目標の相対速度を検出するために受信信号を目標の速度成分であるドップラ成分に分解する。目標検出処理部22は、周波数分析処理部21からのドップラ成分を抽出することにより、移動目標を抽出する。
【0020】
次に、本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置(図1の周波数分析処理部21に対応する)の詳細を説明する。
【0021】
図2は、周波数分析処理部21の詳細な構成を示すブロック図である。この周波数分析処理部21は、フィルタ係数演算部30とフィルタ部40とから構成されている。
【0022】
フィルタ係数演算部30は、フィルタ部40に与える重みベクトルWmを算出する。フィルタ係数演算部30は、窓関数演算部31と周波数選択部32とから構成されている。
【0023】
窓関数演算部31は、サイドローブフリー(ゼロサイドローブ)を実現すると同時に、フィルタの信号損失を理論的に最小とする窓関数Hを生成し、周波数選択部32に送る。この窓関数演算部31の詳細は後述する。周波数選択部32は、窓関数演算部31からの窓関数Hにステアリングベクトルを乗算して重みベクトルWmを生成し、フィルタ部40に送る。
【0024】
フィルタ部40は、例えば図3に示すようなFIR(Finite Impulse Response、有限インパルス応答)フィルタから構成されている。このFIRフィルタは、遅延素子(Z)、乗算器(×)および加算器(+)から成る周知の構造を有し、フィルタ係数演算部30から送られてくる重みベクトルWmに従って、パルス圧縮処理部20から送られてくるデジタル信号Aをフィルタリングし、信号yとして出力する。
【0025】
以下、フィルタ係数演算部30における重みベクトルWmの生成方法を、サイドローブフリー・フィルタを実現する窓関数の導出を中心に説明する。
【0026】
(1)概要
上述したように、周波数分析において使用されるFFTフィルタなどにおいて、サイドローブ抑圧には窓関数が従来用いられているが、低サイドローブを追求するとフィルタ損失が不可避である。またサイドローブフリーなどの希望する特性を実現する窓関数を収束演算などにより求めることは可能であるものの、理論的に得られる最小のフィルタ損失が実現されているのかは不明であった。以下は、サイドローブフリーという拘束条件のもとで最小のフィルタ損失を理論的に満足する窓関数の算出方法を示すものである。
【0027】
(2)サイドローブフリーとなるフィルタ形成原理
周波数分析を行う開口時間(アパチャ時間)に対するフィルタのタップ係数に相当する重みベクトルWとして要素数がNfの次のベクトルを定義する。
【数2】

【0028】
ここで重みベクトルの全要素数Nfは、開口時間中の入力サンプル数に対応するものである。この入力に対する周波数スペクトルパターン出力は、周波数軸上の各周波数(離散的サンプル点)におけるフィルタ出力を要素とするベクトルyとして、以下のように表すことができる。
【数3】

【0029】
このとき、重みベクトルWとスペクトルパターンのベクトルyの間には以下の関係が成立する。
【数4】

【0030】
n,k=1〜Nf NfはFFTポイント数を表す。
【0031】
ここで、マトリクス

【0032】
はFFT演算マトリクス(即ち、高速フーリエ変換演算行列)

であり、逆演算であるIFFT演算マトリクス(即ち、逆高速フーリエ変換演算行列)はその定義から次のように算出できる。
【数5】

【0033】
但し *は複素共役を表す。
【0034】
以上に示す定義を用いて、サイドローブフリーとなるフィルタ窓関数の算出法を以下に示す。
【0035】
一般にサイドローブを低減するために窓関数による重み付けが用いられるが、その形状は開口中央付近の重みに対して開口端部の重みを軽くするものとなる。そのため、開口時間内の振幅分布3dB幅などで比較すると、サイドローブを低減するためにはその3dB幅を狭くすることになり、結果としてフィルタ帯域幅が広くなることが知られている。この3dB幅に相当するデータ数を当該重み付けにおける有効データ数と考えれば、有効データ数とフィルタ帯域幅には強い相関関係が存在する。
【0036】
逆に有効データ数に拘束をかければ、フィルタ帯域幅が広くなるものの、次に示すようにサイドローブを制御するための自由度を得ることができる。ここでは、開口時間中の全データNfに対して、図4に示すように中央部分Nデータが有効データ数として初期状態を設定することにより、サイドローブフリー・フィルタが導出できることを示す。
【0037】
まず、有効データ数に対応するデータが開口時間内の中央部分に矩形状に存在する、即ち、有効データの外側は重みがゼロであることを考慮した周波数スペクトルパターン出力は、次の重みベクトルを使って算出できる。
【数6】

【0038】
上式で算出される周波数スペクトルパターンのベクトルyに対して、観測対象である周波数フィルタのメインローブ付近±Nまでの周波数サンプル点出力のみを許容し、他の周波数スペクトル出力をサイドローブとしてゼロとする拘束条件付の周波数フィルタ出力ベクトルを次のように定義する。
【数7】

【0039】
ここで、Kは観測対象である周波数フィルタ番号である。
【0040】
この周波数スペクトル出力パターンベクトルは、メインローブ近傍以外のすべてのサイドローブが0となるスペクトルパターンを示すものであり、次の式を満足するWmが実現可能であれば、そのWmが目的とする重みベクトルである。
【数8】

【0041】
(3)フィルタ出力最大化の原理
前節で求めるべき重みベクトルを定式化したが、このような拘束条件付きで出力S/Nを最大化する重みベクトルをここで導出する。
【0042】
フィルタ出力S/Nを最大とする周波数フィルタとは、フィルタ中心周波数である入力信号に対する出力S/Nを最大とする条件であり、この出力S/Nは以下のように定義できる。
【数9】

【0043】
ここで、Sはフィルタ中心周波数に相当する入力信号のサンプル値系列を表すベクトルであり、
【数10】

【0044】
を示すものとする。なお、Kが中心周波数を決定するフィルタバンクの番号である。
【0045】
従って、周波数フィルタの中心周波数である入力信号に対する出力S/Nは、その定義から次式で表すことができる。
【数11】

【0046】
この形式のままでは有効な解が導けないため、拘束条件を加味した利得最大の条件を直接算出するために新たに次の恒等式を定義する。まず(7)式の条件のもとで(9)式が同時に成立するためには次の条件式を満足する必要がある。
【数12】

【0047】
さらに(7)式において仮定した有効素子数の制約に対する次の恒等式を導入する。
【数13】

【0048】
以上に示す恒等式を使用することにより、(14)式を以下の形式に変形することができる。
【数14】

【0049】
さらに、このとき(10)式のノイズ出力は、次のように変形できる。
【数15】

【0050】
とする。さらに(11)式の信号出力は、次のように表すことができる。
【数16】

【0051】
とする。
【0052】
ここで、次のSchwartzの不等式を適用する。
【0053】
ベクトルF,Gについて
【数17】

【0054】
したがって上式において、以下の再定義により
【数18】

【0055】
出力S/N最大化の条件を以下のように導出できる。
【数19】

【0056】
なお、出力S/N最大となる等号成立条件は、次式で与えられる。
【数20】

【0057】
(4)サイドローブフリー・フィルタ係数の導出結果
前節で示したように出力S/N最大となる等号成立条件である(28)式に(23)式を代入することにより、求める係数を以下のように決定できる。
【数21】

【0058】
ここで算出されたS/N最大となる条件は、前節で示す拘束条件における最大であり、ここで算出されたWはあくまでS/N最大を満足するための条件式に相当している。したがって求めるべき実際の重みベクトルWmは、ここで算出されたWを使って(18)式によりWmへ変換することにより、サイドローブゼロでS/N最大の重みベクトルを算出できる。その結果は以下のとおりとなる。
【数22】

【0059】
ここで(32)式には中心周波数を示すステアリングベクトルSを含んでいるため、ステアリングベクトルSを除いた開口面ウェイトである窓関数の形状

【0060】
(定数項も除く)は次式で表されることが分かる。
【数23】

【0061】
以上の導出によって得られる窓関数は、初期設定した有効データ数にほぼ相当するフィルタ帯域幅を持ち、サイドローブフリーという拘束条件とこの条件下でS/N最大となる窓関数であり、かつ収束演算によらず直接算出可能である、ということが分かる。
【0062】
なお、上述した説明においては、主ローブ以外の全てのサイドローブ出力をゼロとする拘束を行った場合について記載したが、一部のサイドローブのみをゼロとする拘束を行うことも容易に可能である。
【0063】
また、上述した説明においては,有効データが中央に連続している場合を例に挙げたが、本発明はこの場合に限られるものではなく、有効データが開口時間内において複数の不連続なデータブロックに分散している場合についても重み付け関数を算出可能である。
【0064】
さらに、実施例としてレーダ受信系を示したが、特にこれに限定されるものではなく、一般にFFTなどによるスペクトル解析においても利用可能である。
【0065】
また、変換マトリクスとしてフーリエ変換およびフーリエ逆変換の演算マトリクスを用いたが、これらに限られるものではない。
【0066】
このように、本実施例によれば、主ローブの中心周波数およびその近傍の一部周波数を除いて、その外側の全ての周波数入力に対するサイドローブ出力をゼロとし、同時に主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を算出し、該算出された窓関数に基づき重みベクトルを算出するフィルタ係数演算部30と、このフィルタ係数演算部30で算出された重みベクトルをフィルタ係数として受信信号をフィルタリングするFIRフィルタから成るフィルタ部40とを備えた。
【0067】
このため、サイドローブフリー(ゼロサイドローブ)を実現できるとともに、フィルタの信号損失を最小とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明に係るフィルタ装置は、スペクトル解析などに用いるフーリエ変換装置などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置が適用されるレーダ装置の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置としての周波数分析処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置においてフィルタ部として使用されるFIRフィルタの構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ装置において、開口時間中の全データに対する有効データ数を説明するための図である。
【符号の説明】
【0070】
21 周波数分析処理部
30 フィルタ係数演算部
31 窓関数演算部
32 周波数選択部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主ローブの中心周波数およびその近傍の一部周波数を除いて、その外側の全ての周波数入力に対するサイドローブ出力をゼロとし、同時に前記主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を算出し、該算出された窓関数に基づき重みベクトルを算出するフィルタ係数演算部と、
前記フィルタ係数演算部で算出された重みベクトルをフィルタ係数として受信信号をフィルタリングするFIRフィルタから成るフィルタ部と、
を備えたことを特徴とするフィルタ装置。
【請求項2】
主ローブの中心周波数およびその近傍の一部周波数を除いて、その外側の一部の周波数入力に対するサイドローブ出力をゼロとし、同時に前記主ローブの中心周波数に対する出力S/Nを最大とするような窓関数を算出し、該算出された窓関数に基づき重みベクトルを算出するフィルタ係数演算部と、
前記フィルタ係数演算部で算出された重みベクトルをフィルタ係数として受信信号をフィルタリングするFIRフィルタから成るフィルタ部と、
を備えたことを特徴とするフィルタ装置。
【請求項3】
前記窓関数の算出において行われる関数空間の変換は、ゼロ出力とすべきサイドローブ出力を直接形成する行または列要素をすべてゼロとした変換マトリクスまたは逆変換マトリクスを1回以上乗算して行われることを特徴とする請求項1または請求項2記載のフィルタ装置。
【請求項4】
前記変換マトリクスはFFT演算マトリクスであり、前記逆変換マトリクスはIFFT演算マトリクスであることを特徴とする請求項3記載のフィルタ装置。
【請求項5】
前記フィルタ係数演算部は、
【数1】

で算出される窓関数のマトリクス

を前記窓関数として出力することを特徴とする請求項4記載のフィルタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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