説明

フィルタ部材

【課題】この発明は、部品点数を減らし、組み立ての容易なフィルタ部材を提供することを目的とする。
【解決手段】 この発明のフィルタ部材は、開口部11を有する矩形形状のフレーム本体10と、このフレーム本体10の周囲にそれぞれ連接して設けられメッシュメタル30を固定するために折り曲げ加工される折曲辺10a〜10dと、フレーム本体10と折曲辺10a〜10dとが連接される部分に設けられた切り込み部12と、折曲辺10a〜10dとフレーム本体10との間に設けられた切り込み部12を中断させるジョイント13と、切り込み部12のジョイント13に達する端の部分に形成された円形穴状のストップホール14を備え、開口部11より大きく切り込み部12で囲まれる領域より小さなメッシュメタル30がフレーム本体10と折曲辺10a〜10dとで挟持されて固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、メッシュメタルを用いたフィルタ部材に関し、例えば、建設機械の吸気口や排気口に設けられるグリルやドア等の開口部として用いられるフィルタ部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ホイールローダなど建設機械、トラクタなどの農業機械において、エンジンは車体前部(操縦座席の前方位置)または車体後部(操縦座席の後方位置)に構成されたエンジンルームに設置され、冷却ファンによって、吸引した外気を利用して冷却する構成となっている。この場合、エンジンルームに設けられた吸気用カバーから吸気された外気がラジエータを通過した後、熱い排気となってエンジンの周囲から機外に排気される。
【0003】
この種の吸気用カバーは、周囲のカバー枠とそれに取り付けられるフィルタ部材で構成される。この吸気カバーをエンジンルームを構成しているサイドカバー部に設けたエンジンルームの吸気用サイドカバーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上記したエンジンルームの吸気用カバーは、空気の吸い込みが可能で且つ異物等の入り込みを防ぐために、フィルタ部材として吸気網が取り付けられている。
【0005】
ところで、この吸気網としては金属製の網であるメッシュメタルが用いられる。このメッシュメタルを金属製のフレームに固定してフィルタ部材を構成し、この固定枠をカバー枠に取り付け金具を用いて取り付けている。
【特許文献1】特開2003−326985号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したフィルタ部材は、図10に示すように、一対の矩形枠状の金属製フレーム200、210とメッシュメタル220の3つの部品で構成され、メッシュメタル220を一対のフレーム200、210で挟み込み、フレーム200、210間を溶接により固定して、フィルタ部材を製造している。
【0007】
上記した矩形枠状のフレーム200、210は、金属板を中抜き加工により形成するため、切り取られた内側の材料が無駄になってしまうという難点がある。
【0008】
また、組み立て作業においては、一対のフレーム200、210間の平行度などの位置決め並びにメッシュメタル220がフレーム200、210の周囲からはみ出さないように注意深く押さえ込み、これらを溶接で固定するする必要があり、作業が煩雑になるという問題もあった。さらに、溶接時のフレーム200、210の歪みにも注意を要していた。
【0009】
この発明は、上述した従来の問題点に鑑みなされたものにして、部品点数を減らし、組み立ての容易なフィルタ部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明のフィルタ部材は、開口部を有する多角形形状のフレーム本体と、このフレーム本体の周囲にそれぞれ連接して設けられメッシュ部材を固定するために折り曲げ加工される折曲辺と、前記フレーム本体と前記折曲辺とが連接される部分に設けられた切り込み部と、前記折曲辺とフレーム本体との間に設けられた前記切り込み部を中断させるジョイント部と、を備え、前記開口部より大きく切り込み部で囲まれる領域より小さなメッシュ部材が前記フレーム本体と前記フレーム本体側へ折り曲げられた前記折曲辺とで挟持されて固定されていることを特徴とする。
【0011】
前記切り込み部の前記ジョイント部分に達する端の部分に円形穴状のストップホールを設けるとよい。
【0012】
また、前記折曲辺の2辺が交差する角部分に面取り部を設けるとよい。
【0013】
また、この発明は、前記フレーム本体と折曲辺は1枚の金属板を加工して形成したものが用いられる。
【0014】
さらに、前記ストップホールは前記フレーム本体の金属板の板厚の1.5倍以上の円形形状に形成するとよく、前記ジョイントの幅は5.0mm以上6.0mm以下にするとよい。
【発明の効果】
【0015】
上記した構成によれば、フレームとメッシュ部材の2つの部材で構成し、フレーム本体上にメッシュ部材を載置し、折り曲げ加工をするだけでフィルタ部材が得られ、溶接を省略することができる。さらに、従来のように、2つのフレーム部材を必要としないので、鋼板の材料を約半分にできる。
【0016】
また、メッシュ部材のフレームの外への飛び出しはジョイント部分で防止することができ、位置決め作業等も容易に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0018】
図1は、この発明の実施形態に係るフィルタ部材に用いられるフレームを示す平面図、図2は同要部平面図、図3は、この発明の実施形態に係るフィルタ部材のフレームにメッシュメタルを載置した状態を示す平面図、図4は、この発明の実施形態に係るフィルタ部材を示す平面図である。
【0019】
この実施形態に用いられるフレームは、1つのフレーム部材でメッシュメタルの固定を可能にしたものである。図1に示すように、フレーム1は、中抜き加工された開口部11を有する矩形状のフレーム本体10を有し、このフレーム本体10に周囲にそれぞれメッシュメタルを固定するために折り曲げ加工される折曲辺10a〜10dがそれぞれ連接して設けられている。
【0020】
このフレーム1は、たとえば、冷間圧延鋼板(SPCC)を用いて形成される。この発明では、折曲辺10a〜10dが人の力や治具など使用して容易に折曲できるように構成している。このため、フレーム本体10と折曲辺10a〜10dとが連接される部分に、切り込み12を設けている。この切り込み12は、例えば、炭酸ガスレーザを用いて形成される。そして、折曲辺10a〜10dがフレーム本体10から切り落とされないように、折曲辺10a〜10dとフレーム本体10との間には、切り込み12を中断させるジョイント13が設けられている。
【0021】
切り込み12のジョイント13部分に達する端の部分には、単に切り込み12を止めているだけでなく、円形穴状のストップホール14が設けられている。
【0022】
これは直線状の切り込み12をジョイント13部の手前で止めたままの形状であると、折曲辺10a〜10dを折り曲げた時に亀裂が発生したからである。これがストップホール14を設けることで、折り曲げ加工により亀裂の発生が防止できた。
【0023】
ジョイント13部分へのストップホール14の形成は、図2に示すように、フレーム1の端から炭酸ガスレーザを用いて直線状の切り込み12aの加工を行い、ジョイント13部分で円状に走査して切り込みを入れ、そして、フレーム1の端の部分まで戻る直線状の切り込み12bの加工を行うことで、切り込み12のジョイント13部分にストップホール14を設けることができる。このストップホール14の大きさ、切り込み12の幅、ジョイント13の幅(W)は、用いるフレーム1の板厚により、最適な値を選択すればよい。
【0024】
更に、このフレーム1は、折曲辺の2辺が交差する角部分に面取り部15が設けられており、折曲辺10a〜10dを折り曲げた時に、材料の外ズレを防止している。
【0025】
また、フレーム1には、メッシュメタルを固定した後、フィルタ部材を構成した時、他の部材に取り付ける際などに用いられる取り付け穴20が折曲辺10a〜10dのそれぞれ対応する箇所に設けられている。
【0026】
次に、この発明に係るフィルタ部材の製造方法につき図3ないし図4を参照して説明する。
【0027】
例えば、350mm×270mmの矩形の冷間圧延鋼板(SPCC)を用意し、炭酸ガスレーザ加工機(2Dレーザ、出力1Kw)を用いてフレーム1を加工する。まず、外形形状の加工を行い、フレーム本体10及びフレーム本体10に連接した折曲辺10a〜10dからなる板体をレーザ加工機により切断加工する。このとき、面取り部15等も有する形状で形成される。この面取り部は幅1mm、奥行き6mmで形成した。そして、例えば、170mm×256.5mmの開口部11がフレーム中央部に炭酸ガスレーザ加工機により鋼板を切断して形成される。
【0028】
このときの外形は、折曲辺10b、10dの端部間の距離が346.8mm、が折曲辺10a、10cの端部間の距離が260.3mmとした。そして、折曲辺10a〜10dが人の力や治具など使用して容易に折曲できるように、フレーム本体10と折曲辺10a〜10dとが連接される部分に、炭酸ガスレーザを用いて切り込み12を設ける。切り込み12はフレーム本体10に対して、300mm×213.2mmの矩形状で4辺のそれぞれ中央部に例えば5.5mmのジョイントが設けて形成される。そして、折曲辺10a〜10dは、フレーム本体10の幅より、挟み込まれるメッシュメタルの厚み分を考慮して少し幅広に形成される。
【0029】
切り込み12は、上述したように、フレーム1の端から炭酸ガスレーザ加工機を用いて切り込み12aの加工を行い、ジョイント13部分で円状に走査して切り込みを入れ、そして、フレーム1の端の部分まで戻る切り込み12bの加工を行うことで、切り込み12のジョイント13部分にストップホール14を設けて形成される。このストップホール14の大きさ、切り込み12の幅は、用いるフレーム1の板厚により、最適な値に設定すればよく、この例では2mmの板厚の場合おいて、0.2mmの切り込み並びにφ4mmのストップホール14を設けている。
【0030】
図3に示すように、上記のようにして形成されたフレーム1に開口部11の大きさより大きく、切り込み12で囲まれた領域より少し小さい形状に形成されたメッシュメタル30をフレーム本体10の上に載置する。そして、折曲辺10a〜10dを切り込み12に沿って図中矢印方向にそれぞれ折り曲げ加工を行い、鉄ハンマーなどでジョイント13部分を数回殴打し、折曲辺10a〜10dとフレーム本体との間でメッシュメタル30を挟み込んで固定する。このようにして、図4に示すように、この実施形態に係るフィルタ部材100が得られる。この折り曲げ加工の際、面取り部15により、材料の外ズレが防止でき、図4に示すように、隣り合う折曲辺10a〜10d同士がずれなく互いに接するような状態で折り曲げられ、見栄え良く加工が行える。
【0031】
上記したように、この実施形態におけるフィルタ部材においては、フレーム1とメッシュメタル30の2つの部材で構成し、フレーム本体10上にメッシュメタル30を載置し、その、後折り曲げ加工をするだけでフィルタ部材100が得られ、溶接を省略することができる。また、従来のように、2つのフレーム部材を必要としないので、鋼板の材料を約半分にできる。また、メッシュメタル30のフレーム1の外への飛び出しはジョイント13部分で防止することができ、位置決め作業等も容易に行える。
【0032】
なお、上記した実施形態においては、切り込みの形成を炭酸ガスレーザ加工機により行ったが、これに限らず、切り込み加工が行えるものであればよい。また、ジョイント13はそれぞれ各辺の中央部に1つ設けていたが、2つ、3つなど、辺の大きさにより、強度等を考慮し、適宜その個数等を選択すればよい。
【0033】
次に、簡易にフレーム1の折り返しが行え、亀裂が入らないジョイント13部分を製作するために、種々のフレーム1を製作した。フレーム1は、鋼板の板厚とストップホール14の大きさジョイント13部分の幅を種々変更させて、切り込み12の製作を行った。そして、製作したフレーム1にメッシュメタル30を載置し、手曲げによる折り返し作業を行った後、鉄ハンマーでジョイント13部分を数回叩き、フレーム1上にあるメッシュメタル30を挟み込んだ後、ジョイント13部分でのクラックの発生の有無を調べた。
【0034】
鋼板はSPCCで板厚1.6mmと、2.0mmの2種類のものを用意した。また、メッシュメタル30は線径が0.29mmと0.8mmの2種類のものを用いて、それぞれフィルタ部材100を作成し、クラックの有無等の検証を行った。表1に各サンプルにおけるジョイント幅、ストップホールの大きさ、亀裂(クラック)の有無を検証した結果を示す。
【0035】
【表1】

【0036】
@0001
表1より、板厚1.6mmの場合、ストップホール14の大きさが直径2.5mmでクラックの発生が殆ど問題ない程度になり、直径3.0mmの場合には、クラックの発生がなくなる。また、ジョイント13の幅は、4.5mmより広く、6mmの幅のもであればクラックの発生が無くなるか、あったとしても殆ど問題ない程度であった。
【0037】
また、板厚2.0mmの場合、ストップホール14の大きさが直径3.0mmの場合には、クラックの発生がなくなる。また、ジョイント13の幅は、4.5mmより広く、6mmの幅のもであれば、クラックの発生が無くなるか、あったとしても殆ど問題ない程度であった。板厚1.6mm、2.0mmともストップホール14の大きさを直径3.0mm、ジョイント幅を5.0mmから6.0mmであれば、クラックの発生がなく安定してフィルタフレームの折り返しができる。
【0038】
これらの結果から、板厚の1.5倍以上の円形形状のストップホール14を設ければ、クラックの発生がなくなるか、あったとしても殆ど問題ない程度である。よって、ストップホール14の大きさは板厚の1.5倍以上の直径の円形形状が安定して引張力が分散できて好ましいことが分かった。また、ジョイント13の幅(W)は4.5mm以上にすれば良く、好ましくは5.0mm〜6.0mmが安定してフィルタフレームの折り返しができる。
【0039】
この実施形態のフィルタ部材100の使用例を図5ないし図6に従い説明する。図5ないし図6に示すものは、ホイールローダなど建設機械におけるエンジンルームのカバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口にフィルタ部材100を取りける例を示している。図5は、カバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口にこの発明に係るフィルタ部材を取り付ける例を示す平面図、図6は、カバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口にフィルタ部材を取り付ける例を示す斜視図である。
【0040】
周囲のカバー枠40がエンジンルームのカバーまたはサイドカバーに取り付けられる。このカバー枠40には、取り付け穴41や嵌め込み溝42などが設けられている。そして、カバー枠40には吸気口または排気口となるように矩形の窓47が多数設けられている。この窓47が設けられた領域を覆うように、フィルタ部材100が固定される。
【0041】
カバー枠40の窓47が設けられた部分に、フィルタ部材100を載置する。このカバー枠40に設けられた取り付け用台座部48に断面L字状の取り付け金具45の穴を合わせてボルト46を用いて取り付け金具45を固定し、フィルタ部材100のフレーム1を取り付け金具45の先端で押さえ込み、フィルタ部材100をカバー枠40に固定している。
【0042】
この例では、カバー枠40を用いているが、カバー枠を用いずに、直接カバーまたはサイドカバーにフィルタ部材100を固定するように構成しても良い。
【0043】
次に、この発明の他の実施形態につき図7ないし図9を参照して説明する。図7は、3角形状のフィルタ部材を構成する際のフレーム1aを示す平面図、図8は、台形形状のフィルタ部材を構成する際のフレーム1bを示す平面図、図9は、6角形状のフィルタ部材を構成する際のフレーム1cを示す平面図である。
【0044】
これら図7ないし図9に示すように、この発明は矩形形状以外のフィルタ部材に対しても適用できる。それぞれの図に示すように、各フレームは、フレーム本体10に周囲にそれぞれメッシュメタルを固定するために折り曲げ加工される折曲辺10a…がそれぞれ連接して設けられている。フレーム1は、中抜き加工された開口部11がフレームの外形に応じて形成されている。また、フレーム本体10と折曲辺10a…とが連接される部分には、切り込み12が設けられている。そして、折曲辺10a〜10dがフレーム本体10から切り落とされないように、折曲辺10a〜10dとフレーム本体10との間には、切り込み12を中断させるジョイント13が設けられている。
【0045】
切り込み12のジョイント13部分に達する端の部分には、円形穴状のストップホール14が設けられている。さらに、折曲辺間には折り曲げ加工の際、材料の外ズレを防止する面取り部15が設けられている。
【0046】
このようなフレーム1a〜1cを用いて、開口部11の大きさより大きく、切り込み12で囲まれた領域より少し小さい形状に形成されたメッシュメタルをフレーム本体10の上に載置する。そして、折曲辺10a…を切り込み12に沿ってそれぞれ折り曲げ加工を行い、鉄ハンマーなどでジョイント13部分を数回殴打し、折曲辺10a…とフレーム本体10との間でメッシュメタルを挟み込んで固定し、フィルタ部材100が得られる。
【0047】
上記したように、この発明に係るフィルタ部材は、矩形形状だけでなく三角形、台形など種々の多角形の形状にも適用できることができる。
【0048】
また、この発明のフィルタ部材は、吸気口や排気口に用いられるだけでなく、メッシュメタルを用いたフィルタ部材であれば他の用途のものに用いることも可能である。
【0049】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0050】
ホイールローダなど建設機械におけるエンジンルームのカバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口などに取り付けられるフィルタ部材に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】この発明の実施形態に係るフィルタ部材に用いられるフレームを示す平面図である。
【図2】この発明の実施形態に係るフィルタ部材の要部平面図である。
【図3】この発明の実施形態に係るフィルタ部材のフレームにメッシュメタルを載置した状態を示す平面図である。
【図4】この発明の実施形態に係るフィルタ部材を示す平面図である。
【図5】カバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口に、この発明に係るフィルタ部材を取り付ける例を示す平面図である。
【図6】カバーまたはサイドカバーに設ける吸気口または排気口に、この発明に係るフィルタ部材を取り付ける例を示す斜視図である。
【図7】3角形状のフィルタ部材を構成する際のフレームを示す平面図である。
【図8】台形形状のフィルタ部材を構成する際のフレームを示す平面図である。
【図9】6角形状のフィルタ部材を構成する際のフレーム1cを示す平面図である。
【図10】従来のフィルタ部材の構成を示す概略的平面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 フレーム、10 フレーム本体 10a〜10f 折曲辺 11 開口部、12 切り込み 13 ジョイント 14 ストップホール 30 メッシュメタル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する多角形形状のフレーム本体と、このフレーム本体の周囲にそれぞれ連接して設けられメッシュ部材を固定するために折り曲げ加工される折曲辺と、前記フレーム本体と前記折曲辺とが連接される部分に設けられた切り込み部と、前記折曲辺とフレーム本体との間に設けられた前記切り込み部を中断させるジョイント部と、を備え、前記開口部より大きく切り込み部で囲まれる領域より小さなメッシュ部材が前記フレーム本体と前記フレーム本体側へ折り曲げられた前記折曲辺とで挟持されて固定されていることを特徴とするフィルタ部材。
【請求項2】
前記切り込み部の前記ジョイント部分に達する端の部分に円形穴状のストップホールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ部材。
【請求項3】
前記折曲辺の2辺が交差する角部分に面取り部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタ部材。
【請求項4】
前記フレーム本体と折曲辺は1枚の金属板を加工して形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルタ部材。
【請求項5】
前記ストップホールは前記フレーム本体の金属板の板厚の1.5倍以上の円形形状に形成したことを特徴とする請求項4に記載のフィルタ部材。
【請求項6】
前記ジョイントの幅は5.0mm以上6.0mm以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載のフィルタ部材。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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