説明

フェロポーチン抗体およびその使用方法

鉄ホメオスタシスの障害を治療するための組成物を提供する。さらに具体的には、抗フェロポーチン抗体、かかる抗体を含有する組成物、対応する核酸、ベクターおよび宿主細胞、ならびにかかる抗体を作製する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合し、ならびにフェロポーチン活性を持続する単離された抗体。
【請求項2】
ヘプシジンの存在下でフェロポーチン活性を持続する、請求項1の抗体。
【請求項3】
フェリチンアッセイによって測定して、約10−6M以下のEC50でフェリチン発現レベルを低下させる、請求項1の抗体。
【請求項4】
約1×10−6M以下のEC50で、対象における細胞内鉄濃度を低下させる、請求項1の抗体。
【請求項5】
対象における血中鉄レベルまたはTsatを増加させる、請求項1の抗体。
【請求項6】
対象における、少なくともヘモグロビンもしくはヘマトクリットのうちの1つ、または双方のレベルを増加させる、請求項1の抗体。
【請求項7】
対象における、少なくとも赤血球数、赤血球数の赤血球ヘモグロビン含有量、もしくは赤血球数の赤血球平均細胞体積のうちの1つ、またはそれらの任意の組み合わせを増加させる、請求項1の抗体。
【請求項8】
対象における、少なくとも網状赤血球数、網状赤血球数の網状赤血球ヘモグロビン含有量、もしくは網状赤血球数の網状赤血球平均細胞体積のうちの1つ、またはそれらの任意の組み合わせを増加させる、請求項1の抗体。
【請求項9】
フェロポーチンの内部移行を阻害する、請求項1の抗体。
【請求項10】
フェロポーチンの分解を阻害する、請求項1の抗体。
【請求項11】
フェロポーチンのヘプシジン媒介の内部移行または分解を阻害する、請求項9または10の抗体。
【請求項12】
フェロポーチンの細胞外ドメインは、配列番号16のアミノ酸46〜60、116〜126、204〜205、325〜342、394〜449、513〜517、35〜57、116〜124、332〜340、393〜449および515〜518、ならびに少なくとも4アミノ酸長さのそのフラグメントからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1から11のいずれかの抗体。
【請求項13】
モノクローナル抗体である、請求項1から12のいずれかの抗体。
【請求項14】
配列番号5〜10、配列番号29〜34、配列番号39〜44、配列番号49〜54、配列番号59〜64、配列番号69〜74、配列番号79〜84、配列番号89〜94、配列番号99〜104、および配列番号109〜114からなる群から選択される、少なくとも1つのアミノ酸配列を含む、請求項13の単離された抗体。
【請求項15】
10−6M以下のKdで、フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する、単離されたモノクローナル抗体。
【請求項16】
ヒトフェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合し、かつ細胞鉄保持を阻害する、単離されたモノクローナル抗体。
【請求項17】
ヒトフェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合し、かつフェロポーチンの内部移行および/または分解を低下させる、単離されたモノクローナル抗体。
【請求項18】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号2または4と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号5〜10からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号5〜10のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項19】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号26または28と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号29〜34からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号29〜34のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項20】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号36または38と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号39〜44からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号39〜44のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項21】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号46または48と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号49〜54からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号49〜54のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項22】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号56または58と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号59〜64からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号59〜64のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項23】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号66または68と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号69〜74からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号69〜74のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項24】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号76または78と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号79〜84からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号79〜84のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項25】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号86または88と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号89〜94からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号89〜94のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項26】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号96または98と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号99〜104からなる群から選択される少なくともCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号99〜104のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項27】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号106または108と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列は、配列番号109〜114からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含み、ならびにいずれのCDRも、配列番号109〜114のいずれかに対して少なくとも1つのアミノ酸変化を含む、抗体。
【請求項28】
重鎖および軽鎖を含む単離されたモノクローナル抗体であって、前記重鎖は、配列番号14のアミノ酸18〜466を含み、ならびに前記軽鎖は、配列番号12のアミノ酸21〜239を含む、抗体。
【請求項29】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号2、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96および配列番号106からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、抗体。
【請求項30】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号4、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98および配列番号108からなる群から選択されるアミノ酸配列に少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、抗体。
【請求項31】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号2、配列番号26、配列番号36、配列番号46、配列番号56、配列番号66、配列番号76、配列番号86、配列番号96および配列番号106からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む、抗体。
【請求項32】
フェロポーチン(配列番号16)の細胞外ドメインに結合する単離された抗体であって、前記抗体は、配列番号4、配列番号28、配列番号38、配列番号48、配列番号58、配列番号68、配列番号78、配列番号88、配列番号98および配列番号108からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含む、抗体。
【請求項33】
配列番号16のアミノ酸393〜449内に位置する少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つもしくはそれ以上のアミノ酸を含む前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または、または前記フラグメントの1つ以上のアミノ酸を含むヒトフェロポーチンのエピトープに結合する、請求項1から32のうちの一項の単離された抗体。
【請求項34】
配列番号16のアミノ酸393〜449内に位置する少なくとも10もしくはそれ以上のアミノ酸を含む前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または前記フラグメント内の、もしくは前記フラグメントのエピトープに結合する、請求項33の単離された抗体。
【請求項35】
配列番号16のアミノ酸439〜449内に位置する少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つもしくはそれ以上のアミノ酸を含む前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または前記フラグメントの1つ以上のアミノ酸を含むヒトフェロポーチンのエピトープに結合する、請求項34の単離された抗体。
【請求項36】
アミノ酸ANIVPETSPES(配列番号16のアミノ酸439〜449)からなる前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または前記フラグメントの1つ以上のアミノ酸を含むヒトフェロポーチンのエピトープに結合する、請求項1から32のうちのいずれか一項の単離された抗体。
【請求項37】
請求項1から32のうちのいずれか一項の単離された抗体であって、前記抗体は、アミノ酸IVPETSPESV(配列番号16のアミノ酸441〜450)、アミノ酸NIVPETSPES(配列番号16のアミノ酸440〜449)、アミノ酸VPETSPSV(配列番号16のアミノ酸442〜451)、アミノ酸PETSPESVPI(配列番号16のアミノ酸443〜452)、アミノ酸TSPESVPIIS(配列番号16のアミノ酸445〜454)、アミノ酸ANIVPETSP(配列番号16のアミノ酸439〜447)、アミノ酸IVPETSPES(配列番号16のアミノ酸441〜449)、アミノ酸ANIVPETS(配列番号16のアミノ酸439〜446)、アミノ酸IVPETSPE(配列番号16のアミノ酸441〜448)、アミノ酸IVPETSP(配列番号16のアミノ酸441〜447)、およびアミノ酸PETSPES(配列番号16のアミノ酸443〜449)からなる群から選択される前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または前記フラグメントの1つ以上のアミノ酸を含むヒトフェロポーチンのエピトープに結合する、抗体。
【請求項38】
請求項1から32のうちのいずれか一項の単離された抗体であって、前記抗体は、アミノ酸LVELYGNSLL(配列番号16のアミノ酸50〜69)、アミノ酸FLVELYGNSL(配列番号16のアミノ酸49〜68)、アミノ酸VELYGNSLLL(配列番号16のアミノ酸51〜70)、アミノ酸ELYGNSLLLT(配列番号16アミノ酸52〜71)、アミノ酸LYGNSLLLTA(配列番号16のアミノ酸53〜72)、アミノ酸LAFLYMTVLG(配列番号16のアミノ酸314〜323)、アミノ酸AFLYMTVLGF(配列番号16のアミノ酸315〜324)、アミノ酸FLYMTVLGFD(配列番号16のアミノ酸316〜325)、アミノ酸IQGESITPTKIPEIT(配列番号16のアミノ酸413〜427)、アミノ酸IQGESITPTK(配列番号16のアミノ酸413〜422)、アミノ酸QGESITPTKI(配列番号16のアミノ酸414〜423)、アミノ酸GESITPTKIP(配列番号16のアミノ酸415〜424)、アミノ酸ESITPTKIPE(配列番号16のアミノ酸416〜425)、アミノ酸SITPTKIPEI(配列番号16のアミノ酸417〜426)、アミノ酸ITPTKIPEIT(配列番号16のアミノ酸418〜427)、アミノ酸DGWVSYYNQP(配列番号16のアミノ酸297〜306)、アミノ酸ITTEIYMSNGSNS(配列番号16のアミノ酸426〜438)、アミノ酸TEIYMSNGSNSA(配列番号16のアミノ酸428〜439)、アミノ酸ITTEIYMSNG(配列番号16のアミノ酸426〜435)、アミノ酸TTEIYMSNGS(配列番号16のアミノ酸427〜436)、アミノ酸TEIYMSNGSN(配列番号16のアミノ酸428〜437)、アミノ酸EIYMSNGSNS(配列番号16のアミノ酸429〜438)、アミノ酸IYMSNGSNSA(配列番号16のアミノ酸430〜439)、アミノ酸YHGWVLTSCY(配列番号16のアミノ酸124〜133)、アミノ酸RDGWVSYYNQ(配列番号16のアミノ酸296〜305)、アミノ酸EIYMSNG(配列番号16のアミノ酸429〜435)、アミノ酸IYMSNGSN(配列番号16のアミノ酸430〜437)、アミノ酸ITPTK(配列番号16のアミノ酸418〜422)、アミノ酸SITPTKIPEI(配列番号16のアミノ酸417〜426)およびアミノ酸EIYMSNGSNS(配列番号16のアミノ酸429〜438)からなる群から選択される前記ヒトフェロポーチンのフラグメントに結合するか、または前記フラグメントの1つ以上のアミノ酸を含むヒトフェロポーチンのエピトープに結合する、抗体。
【請求項39】
キメラ化、ヒト化、または完全なヒト抗体である、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離された抗体。
【請求項40】
キメラ化抗体である、請求項39の単離された抗体。
【請求項41】
ヒト化抗体である、請求項39の単離された抗体。
【請求項42】
単鎖Fv抗体フラグメントである、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項43】
Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、Fd、ドメイン抗体(dAb)、ダイアボディ(diabody)、マキシボディ(maxibody)またはナノボディ(nanobody)である、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項44】
完全なヒト抗体である、請求項39の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項45】
ヒトコンセンサス抗体配列、ヒト生殖細胞系抗体配列、またはヒト生殖細胞系コンセンサス抗体配列である、フレームワークアミノ酸配列を含む、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項46】
IgA、IgG、IgE、IgDまたはIgMアイソタイプのものである、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項47】
IgG1、IgG2、IgG3またはIgG4アイソタイプのものである、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項48】
IgG抗体である、請求項1から38のうちのいずれか一項の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項49】
2本の重鎖および2本の軽鎖を含む、請求項48の単離されたモノクローナル抗体。
【請求項50】
請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体をコードする核酸。
【請求項51】
請求項50の核酸を含むベクター。
【請求項52】
請求項51のベクターまたは請求項50の核酸を含む宿主細胞。
【請求項53】
請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体を産生する方法であって、(a)哺乳動物に、フェロポーチン(配列番号16)をコードする核酸を投与するステップ、任意に(b)前記哺乳動物に、フェロポーチン(配列番号16)をコードする同一または異なる核酸を投与するステップ、任意に(c)前記哺乳動物に、フェロポーチンを発現する細胞膜を含む組成物を投与するステップ、および(d)前記哺乳動物から、抗体を発現する細胞を獲得するステップを含む、方法。
【請求項54】
核酸を発現させて、抗体を産生するように、請求項F13の宿主細胞を培養するステップを含む、請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体を産生する方法。
【請求項55】
宿主細胞培養物から抗体を回収するステップをさらに含む、請求項54の方法。
【請求項56】
請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体、および薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項57】
試料において、フェロポーチンの存在を検出するための方法であって、請求項1から38のうちのいずれか一項のモノクローナル抗体のうちの少なくとも1つとともに、フェロポーチンに前記モノクローナル抗体を結合させることが可能な条件下で、前記試料を温置するステップ、および前記結合モノクローナル抗体または前記結合フェロポーチンを検出するステップを含む、方法。
【請求項58】
モノクローナル抗体は、抗体31A5と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体31A5と競合する、請求項57の方法。
【請求項59】
モノクローナル抗体は、抗体37A2と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体37A2と競合する、請求項57の方法。
【請求項60】
モノクローナル抗体は、抗体37B9と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体37B9と競合する、請求項57の方法。
【請求項61】
モノクローナル抗体は、抗体37C8と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体37C8と競合する、請求項57の方法。
【請求項62】
モノクローナル抗体は、抗体37G8と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体37G8と競合する、請求項57の方法。
【請求項63】
モノクローナル抗体は、抗体38A4と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体38A4と競合する、請求項57の方法。
【請求項64】
モノクローナル抗体は、抗体38C8と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体38C8と競合する、請求項57の方法。
【請求項65】
モノクローナル抗体は、抗体38D2と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体38D2と競合する、請求項57の方法。
【請求項66】
モノクローナル抗体は、抗体38E3と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体38E3と競合する、請求項57の方法。
【請求項67】
モノクローナル抗体は、抗体38G6と同一のエピトープに結合する、または、フェロポーチンへの結合に対して、約75%、抗体38G6と競合する、請求項57の方法。
【請求項68】
フェロポーチンに結合するポリクローナル抗体とともに、試料を温置するステップをさらに含む、請求項57の方法。
【請求項69】
モノクローナル抗体は、固体支持体上に固定化される、請求項68の方法。
【請求項70】
ポリクローナル抗体は、標識化される、請求項68の方法。
【請求項71】
ポリクローナル抗体は、固体支持体上に固定化される、請求項68の方法。
【請求項72】
モノクローナル抗体は、標識化される、請求項69の方法。
【請求項73】
抗体は、固体支持体上に固定化され、ならびに請求項1から36のうちのいずれか一項の第2の抗体と、フェロポーチンを接触させるステップをさらに含む、請求項57の方法。
【請求項74】
生体試料は、ヒトから単離される、請求項57の方法。
【請求項75】
生体試料は、組織、および血球からなる群から選択される、請求項74の方法。
【請求項76】
第2の抗体は、固体支持体上に固定化される抗体によって認識されるものとは異なるエピトープを認識する、請求項73の方法。
【請求項77】
第2の抗体は、標識化される、請求項73の方法。
【請求項78】
抗体とともに、既知量の精製されたフェロポーチン標準物質を温置するステップを含む、請求項73の方法。
【請求項79】
鉄ホメオスタシスの障害に罹患する対象を治療する方法であって、前記対象に、治療有効量の請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体を投与するステップを含む、方法。
【請求項80】
鉄ホメオスタシスの障害は、貧血、敗血症、炎症性貧血、癌性貧血、化学療法誘導貧血、慢性炎症性貧血、うっ血性心不全、末期腎疾患、慢性腎臓病(ステージI、II、III、IVまたはV)、鉄欠乏性貧血、フェロポーチン病、ヘモクロマトーシス、糖尿病、炎症、関節リウマチ、動脈硬化症、腫瘍、血管炎、全身性エリテマトーデス、異常血色素症、および赤血球障害からなる群から選択される、請求項79の方法。
【請求項81】
前記対象に、赤血球生成刺激剤を投与するステップをさらに含む、請求項79の方法。
【請求項82】
赤血球生成刺激剤は、エリスロポエチン、エリスロポエチンの変異体およびエリスロポエチンに結合する抗体からなる群から選択される、請求項81の方法。
【請求項83】
治療を必要とする対象に対して治療レジメンを選択する方法であって、
(a)血中鉄レベルの減少に対して対象をスクリーニングするステップ、
(b)前記対象に、請求項1から36のいずれかの抗体を処方するステップ
を含む、方法。
【請求項84】
スクリーニングには、生体試料を獲得するステップおよび前記試料において、鉄濃度を決定するステップを含む、請求項83の方法。
【請求項85】
前記対象に、赤血球生成刺激剤を処方するステップをさらに含む、請求項83の方法。
【請求項86】
前記対象に、鉄を処方するステップをさらに含む、請求項83の方法。
【請求項87】
鉄ホメオスタシスの障害の治療のための併用療法であって、治療を必要とする対象に、請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体および赤血球生成刺激剤を治療有効量で投与するステップを含む、併用療法。
【請求項88】
抗体および赤血球生成刺激剤は、1つの組成物に製剤化される、請求項87の併用療法。
【請求項89】
抗体および赤血球生成刺激剤は、別個の組成物に製剤化される、請求項87の併用療法。
【請求項90】
鉄ホメオスタシスの障害の治療のための併用療法であって、それを必要とする対象に、請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体および抗ヘプシジン抗体を治療有効量で投与するステップを含む、併用療法。
【請求項91】
抗体および抗ヘプシジン抗体は、1つの組成物に製剤化される、請求項90の併用療法。
【請求項92】
抗体および抗ヘプシジン抗体は、別個の組成物に製剤化される、請求項90の併用療法。
【請求項93】
エリスロポエチン刺激剤による療法に対して低応答性である対象を治療する方法であって、前記対象に、請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体を投与するステップを含む、方法。
【請求項94】
前記対象に、赤血球生成刺激剤を投与するステップをさらに含む、請求項93の方法。
【請求項95】
対象は、貧血、敗血症、炎症性貧血、癌性貧血、化学療法誘導貧血、慢性炎症性貧血、うっ血性心不全、末期腎疾患、慢性腎臓病(ステージI、II、III、IVまたはV)、鉄欠乏性貧血、フェロポーチン病、ヘモクロマトーシス、糖尿病、炎症、関節リウマチ、動脈硬化症、腫瘍、血管炎、全身性エリテマトーデス、異常血色素症、赤血球障害および腎不全からなる群から選択される病態に罹患している、請求項93の方法。
【請求項96】
対象は、貧血に罹患している、請求項93の方法。
【請求項97】
対象は、ヒトである、請求項93の方法。
【請求項98】
赤血球生成刺激剤は、配列番号21のヒトエリスロポエチンである、請求項94の方法。
【請求項99】
赤血球生成刺激剤は、配列番号22のダルベポエチンアルファである、請求項94の方法。
【請求項100】
対象を静脈切開するステップをさらに含む、請求項94の方法。
【請求項101】
鉄過剰の治療のための併用療法であって、治療を必要とする対象に、請求項1から38のうちのいずれか一項の抗体および鉄キレート剤を治療有効量で投与するステップを含む、併用療法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−510629(P2011−510629A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544443(P2010−544443)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/031851
【国際公開番号】WO2009/094551
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】