説明

フレキシブルスイッチ及びその製造方法

【課題】本発明は、簡略な構成で360度にわたって不感応方向が無く、しかも平面部分はもとより曲面部分に対しても容易に設置可能なフレキシブルスイッチを提供する。
【解決手段】本発明のフレキシブルスイッチは、導電性、可撓性を有する銅線からなり端部に引き出し導線11を接続した心電極2と、この心電極2の外周に螺旋状に巻回した絶縁性合成樹脂からなる絶縁体3と、絶縁体3の外周に配置され内周面が心電極2と対向する導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極4と、この外側電極4の回りに配置した導電性を有する端部に引き出し導線12を接続した網状電極5と、この網状電極5の回りを被覆した可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体6とを有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルスイッチ及びその製造方法に関し、詳しくは、不感知方向がなく、平面のみならず曲面等にも容易に取り付け可能なフレキシブルスイッチ及び該フレキシブルスイッチを簡略に製造できる製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の長尺スイッチ30について、図11、図12を参照して説明する。
図11、図12に示す長尺スイッチ30は、板状で短冊状に形成した一対の電極板31、32により構成したスイッチ部33を絶縁材からなる外被34に内蔵し、取付面35に取り付けて、前記取付面に対して垂直方向から作用する外力Fにより外被34を介して電極板31、32を接触させてスイッチ動作を行うように構成している。
【0003】
前記長尺スイッチ30の板状の電極板31、32は、前記取付面35と平行に配置されているのが通常である。このような従来の長尺スイッチ30は、例えば無人車のバンパ等に取り付けて衝突検知を行う用途等を有している。
【0004】
このような長尺スイッチ30を、例えば図13に示すように、車両の扉40の戸先部41等のような取付面に取り付けて使用する場合、車両の扉40の戸先部41が曲がりの無い真っすぐな形状であれば、前記長尺スイッチ30のスイッチ機能を支障なく発揮させることができる。
【0005】
しかしながら、近年、例えば新幹線車両や、特急電車の車両のように、鉄道車両の車体外形が車両の進行方向から見てその下部が曲がった曲線形状に構成されるものが多くなってきている。
【0006】
このため、鉄道車両の扉の形状も、その下部が曲がった曲線形状に形成されている。このような扉の戸先部に、前記長尺スイッチ30を取り付け、乗客の人体や異物等が挟まれたことを検知しようとする場合、長尺スイッチ30の形状も扉の戸先部の曲がりに対応して曲がった形状のものが必要となる。
【0007】
しかし、従来の長尺スイッチ30の場合には、その電極板31、32の曲げ可能方向の制約からこのような曲がった形状とすることは不可能である。
すなわち、電極板31、32の曲げ可能方向は、その厚さ方向であり、電極板31、32の長手方向及び厚さ方向と直交する幅方向に曲げた形状とすることはできない。
【0008】
従来技術として、図14に示すように、心体50である可撓性を有する絶縁線材の回りに、導電線51、52を二重螺線状に巻回して螺線状に連続する一対の電極とし、その外周を外力伝達用の筒状導電性ゴム53により覆い、更に絶縁材からなる外周被覆54を被せた構造で、全体として線状で曲げ可能に構成したフレキシブルスイッチも知られている。
【0009】
このフレキシブルスイッチの場合には、筒状導電性ゴム53に作用する外力Fが点押しのような場合、不感知部分が存在するという問題がある。
すなわち、図14に示すように、筒状導電性ゴム53か外力Fにより変形して螺線状に連続する一対の導電線51、52に接触することでオン動作をさせるものであるが、外力Fの作用する箇所によっては一対の導電線51、52がその箇所に存在せず、この箇所において不感知部分が生じることになる。このことは、図14に示すフレキシブルスイッチにおいて、その感知領域が外周全体、すなわち、360度全域ではなく、特定の方向性を有することを意味する。
【0010】
特許文献1には、抵抗体を細長状の一対の絶縁心材に所定ピッチで各々螺旋状に巻回し、一対の絶縁心材の上方に所定間隔で配置した複数のスイッチ部材のいずれかの押圧により、螺旋状に巻回した抵抗体間を導通させるようにした長尺のスイッチ装置が開示されている。しかし、このスイッチ装置の場合も、その感知領域がスイッチ装置の外周全体、すなわち、360度全域ではなく、特定の方向性を有するものである。
【特許文献1】特開2004−179037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
解決しようとする問題点は、簡略な構成で360度にわたって不感応方向が無く、しかも平面部分はもとより曲面部分に対しても容易に設置可能なフレキシブルスイッチが存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るフレキシブルスイッチは、導電性、可撓性を有する線状の心電極と、この心電極の外周に螺旋状に巻回した絶縁体と、螺旋状の絶縁体の外周に配置され内周面が前記心電極と対向する導電性、可撓性を有する筒状の外側電極と、この外側電極の回りに配置した導電性を有する網状電極と、この網状電極の回りを被覆した可撓性を有する外周絶縁体とを有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1乃至3記載の発明によれば、導電性、可撓性を有する線状の心電極と、導電性ゴムを用いた筒状の外側電極との間に螺旋状に巻回した絶縁体を介在した構成とし、外力の作用で外側電極を変形させて心電極に接触させることでスイッチ動作を行うように構成したので、簡略な構成でありながらオン時の電気抵抗成分が小さく、均等なスイッチ感度を持ち、360度にわたって不感応方向が無く、しかも平面部分はもとより曲面部分に対しても容易に設置可能なフレキシブルスイッチを提供することができる。また、心電極の端部と、網状電極の端部とに引き出し導線を接続した構成としているので、信号処理用のスイッチ回路との接続も容易なフレキシブルスイッチを提供することができる。
【0014】
請求項4乃至6記載の発明によれば、一連の工程を経て、既述したようなオン時の電気抵抗成分が小さく、均等なスイッチ感度を持ち、360度にわたって不感応方向が無く、しかも平面部分はもとより曲面部分に対しても容易に設置可能なフレキシブルスイッチを製造することができる製造方法を提供することができる。また、引き出し導線を接続する工程を含む製造方法によれば、信号処理用のスイッチ回路との接続も容易なフレキシブルスイッチを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、簡略な構成で360度にわたって不感応方向が無く、しかも平面部分はもとより曲面部分に対しても容易に設置可能なフレキシブルスイッチを提供するという目的を、導電性、可撓性を有する銅線からなり端部に引き出し導線を接続した心電極と、この心電極の外周に螺旋状に巻回した絶縁性合成樹脂からなる絶縁体と、絶縁体の外周に配置され内周面が前記心電極と対向する導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極と、この外側電極の回りに配置した導電性を有する錫メッキ銅線を用い端部に引き出し導線を接続した網状電極と、この網状電極の回りを被覆した可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体とを有する構成により実現した。
【実施例】
【0016】
以下に、本発明の実施例に係るフレキシブルスイッチ1について図1乃至図4を参照して説明する。なお、互いに直交するX,Y,Z座標軸を、図1、図3に示すように定義して以下の説明を行う。
【0017】
図1乃至図4に示す本実施例に係るフレキシブルスイッチ1は、導電性、可撓性を有する例えば断面円形の銅線からなり、端部に引き出し導線11の一端を接続した心電極2と、この心電極2の外周に螺旋状に巻回した絶縁性合成樹脂(例えばPET;ポリエチレンテレフタラート)からなる絶縁体3と、この絶縁体3の外周に配置され、内周面が前記絶縁体3を介して前記心電極2と対向する導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極4と、この外側電極4の回りに配置した導電性を有する錫メッキ銅線に網状に形成されるとともに、端部に引き出し導線12の一端を接続した錫メッキ導線により網状に形成した網状電極5と、この網状電極5の回りを被覆した可撓性を有する絶縁性合成樹脂(例えばPVC;ポリ塩化ビニール)からなる外周絶縁体6とを有している。
【0018】
前記引き出し導線11、12の他端は、該フレキシブルスイッチ1のオン、オフ状態の信号を処理するスイッチ回路13に接続している。
【0019】
次に、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の動作について説明する。
図5は、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の動作説明図であり、外力Fが作用しないときには、フレキシブルスイッチ1における前記心電極2と外側電極4とは、絶縁体3の存在により小間隔を隔て対向しており、このフレキシブルスイッチ1は図5中の左欄に示すようにオフ状態となっている。
【0020】
いま、外力Fが例えばフレキシブルスイッチ1に対してX方向から作用したものとすると、対応部分の外周絶縁体6、網状電極5及び外側電極4は外力Fにより変形し、外側電極4の内周部は前記心電極2に接触し、これにより、フレキシブルスイッチ1は図5中の右欄に示すようにオン状態となる。前記外力Fが除去されれば、フレキシブルスイッチ1は導電性ゴムからなる外側電極4の復元力によりオフ状態に戻る。
【0021】
上述した外力Fの作用方向が、例えばY方向であっても、また、X方向、Y方向以外の任意の方向であっても、上述した場合と同様にしてフレキシブルスイッチ1は各々その作用点においてオン状態となる。従って、フレキシブルスイッチ1は、その外周の360度全方向のわたって感応し、すなわち、不感応方向の無いスイッチとして機能させることができる。
【0022】
上述したオン状態において、前記引き出し導線11、12の各導出部分から見た電気抵抗成分に着目すると、図6に示すように、引き出し導線11と引き出し導線12との間には、前記心電極2、外側電極4、網状電極5が存在する。このうち、心電極2は銅線により形成しており、網状電極5は錫メッキ銅線により形成しているのでこれらの電気抵抗成分は小さい。また、外側電極4に関しては導電性ゴムからなるため、前記心電極2、網状電極5に比べ、その電気抵抗成分は大きいが、上述したように、前記外力Fが作用する部分においては網状電極5と心電極2との間に存在するのは外側電極4の肉厚分である。
【0023】
すなわち、フレキシブルスイッチ1のオン状態においては、電気抵抗成分としては実質的に外側電極4の全体ではなく、外側電極4の肉厚分のみが関与し、前記心電極2、網状電極5の電気抵抗成分は問題にならない位小さいといえる。この結果、導電性ゴムからなる外側電極4を採用した構成でありながら、小さい電気抵抗成分のみを持ったフレキシブルスイッチ1として機能させることができる。
【0024】
また、上述した外力Fの作用点がフレキシブルスイッチ1の長さ方向のいずれの領域であっても、前記心電極2、網状電極5の電気抵抗成分は問題にならない位小さく、外側電極4の肉厚分のみが関与することになるため、外力Fの作用点の位置によって電気抵抗成分が異なるという不都合は生じることはなく、これにより、フレキシブルスイッチ1の長さ方向全域にわたってオン状態時の電気抵抗成分が等しい均等なスイッチ感度を持ったフレキシブルスイッチ1として機能させることができる。
【0025】
次に、図7乃至図9を参照して本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の具体的使用例について説明する。
【0026】
図7は、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の可撓性を利用して鉄道車両の扉20の戸先部21にそのZ方向の曲がり形状に応じて曲げて取り付けた状態を示すものである。なお、図7において、互いに直交するX,Y,Z座標軸について、鉄道車両の長さ方向をX方向、幅方向をX方向、高さ方向をZ方向と定義して以下の説明を行う。
【0027】
前記フレキシブルスイッチ1を鉄道車両の扉20の戸先部21に曲げて取り付け、オフ状態となっている場合において、扉20が戸当部22に向かって閉じる際に乗客又は荷物等の存在のため、フレキシブルスイッチ1のいずれかの部分(直線部分、曲がり部分を問わない)において外力Fが作用した場合、その方向がX方向(戸先部21の端面に向かう方向)、Y方向(戸先部21の端面と平行な方向)いずれであっても、このフレキシブルスイッチ1は既述した如くにしてオン状態となり、これにより外力Fの作用方向を問わず乗客又は荷物等の存在を示す異常状態を確実に検知することができる。
【0028】
図8は、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1を、曲面を呈する設置面24(例えば自動車のバンパ外面等)にその曲面に応じた曲がり形状として設置した例を示すものである。この場合には、設置面24上のフレキシブルスイッチ1に作用する外力を既述した如くにして感知し、スイッチ動作を確実に実行させることができる。
【0029】
図9は、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1を、折曲形状を呈する設置面25にその折曲面に応じた形状として設置した例を示すものである。この場合も図8に示す場合と同様にして、設置面25上のフレキシブルスイッチ1に作用する外力を既述した如くにして感知し、スイッチ動作を確実に実行させることができる。このように、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1は、直線部分と曲がり部分とが連続するような設置面、全て曲面である設置面、折曲面というように広範な設置面形状に対応して簡略に設置し、しかも、不感応方向の無い確実なスイッチ動作を実現することが可能である。
【0030】
次に、図10を参照して、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の製造方法について説明する。
【0031】
まず、図10中の最上段に示すように、導電性、可撓性を有する銅線からなる心電極2の外周に、絶縁性合成樹脂からなる線状の絶縁体3を螺旋状に巻回する。
次に、図10中の第二段に示すように、心電極2及び絶縁体3の外周に、導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極4をその内周面が前記心電極2の外周と対向する配置に被せる。
【0032】
次に、図10中の第三段に示すように、前記外側電極4の回り全体に、導電性を有する錫メッキ銅線を用いた網状電極5を被せる。次に、図10中の第四段に示すように、前記網状電極5の回りを可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体6により被覆する。
【0033】
更に、図10中の最下段に示すように、前記心電極2の端部、網状電極5の端部に各々引き出し導線11、12の各一端を接続する。引き出し導線11、12の各他端は前記スイッチ回路13に接続する。
【0034】
本実施例に係る製造方法によれば、図10に示すような一連の工程を経て、既述したような簡略な構成ありながら、任意方向への曲げ性を有し、360度の感応方向を有するフレキシブルスイッチ1を容易に製造することができる。
【0035】
なお、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の全長としては、数cmから数m等というように目的に応じて広範な長さに選定でき、また、本実施例に係るフレキシブルスイッチ1の外径も目的に応じて広範な範囲で選定できるることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、上述した場合の他、自動車、船舶、ロボット等、平面形状や曲面形状の設置面を有する種々の物体の所定の箇所に取り付けてスイッチ動作を確実に実行させる用途として幅広く活用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例に係るフレキシブルスイッチの一部の外観を示す斜視図である。
【図2】本実施例に係るフレキシブルスイッチの一部の長さ方向に沿った断面図である。
【図3】本実施例に係るフレキシブルスイッチの一部の径方向の断面図である。
【図4】本実施例に係るフレキシブルスイッチの一部の部分切欠斜視図である。
【図5】本実施例に係るフレキシブルスイッチのオン状態を示す説明図である。
【図6】本実施例に係るフレキシブルスイッチのオン状態の等価的な回路説明図である。
【図7】本実施例に係るフレキシブルスイッチの鉄道車両への取り付け状態を示す斜視図である。
【図8】本実施例に係るフレキシブルスイッチの曲面状の取り付け面への設置状態を示す図である。
【図9】本実施例に係るフレキシブルスイッチの曲折した取り付け面への設置状態を示す図である。
【図10】本実施例に係るフレキシブルスイッチの製造工程を示す工程説明図である。
【図11】従来の長尺スイッチの一例を示す斜視図である。
【図12】従来の長尺スイッチの一対の電極板を示す斜視図である。
【図13】従来の長尺スイッチの使用例を示す斜視図である。
【図14】従来のフレキシブルスイッチを示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 フレキシブルスイッチ
2 心電極
3 絶縁体
4 外側電極
5 網状電極
6 外周絶縁体
11 引き出し導線
12 引き出し導線
13 スイッチ回路
20 扉
21 戸先部
22 戸当部
24 設置面
25 設置面
F 外力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性、可撓性を有する線状の心電極と、
この心電極の外周に螺旋状に巻回した絶縁体と、
螺旋状の絶縁体の外周に配置され内周面が前記心電極と対向する導電性、可撓性を有する筒状の外側電極と、
この外側電極の回りに配置した導電性を有する網状電極と、
この網状電極の回りを被覆した可撓性を有する外周絶縁体と、
を有することを特徴とするフレキシブルスイッチ。
【請求項2】
導電性、可撓性を有する銅線からなる心電極と、
この心電極の外周に螺旋状に巻回した絶縁性合成樹脂からなる絶縁体と、
絶縁体の外周に配置され内周面が前記心電極と対向する導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極と、
この外側電極の回りに配置した導電性を有する錫メッキ銅線を用いた網状電極と、
この網状電極の回りを被覆した可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体と、
を有することを特徴とするフレキシブルスイッチ。
【請求項3】
導電性、可撓性を有する銅線からなり端部に引き出し導線を接続した心電極と、
この心電極の外周に螺旋状に巻回した絶縁性合成樹脂からなる絶縁体と、
絶縁体の外周に配置され内周面が前記心電極と対向する導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極と、
この外側電極の回りに配置した導電性を有する錫メッキ銅線を用い端部に引き出し導線を接続した網状電極と、
この網状電極の回りを被覆した可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体と、
を有することを特徴とするフレキシブルスイッチ。
【請求項4】
導電性、可撓性を有する線状の心電極の外周に絶縁体を螺旋状に巻回する工程と、
螺旋状の絶縁体の外周に、導電性、可撓性を有する筒状の外側電極を内周面が前記心電極と対向する配置に設ける工程と、
この外側電極の回りに導電性を有する網状電極を配置する工程と、
この網状電極の回りを可撓性を有する外周絶縁体により被覆する工程と、
を含むことを特徴とするフレキシブルスイッチの製造方法。
【請求項5】
導電性、可撓性を有する銅線からなる心電極の外周に、絶縁性合成樹脂からなる絶縁体を螺旋状に巻回する工程と、
螺旋状の絶縁体の外周に、導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極を内周面が前記心電極と対向する配置に設ける工程と、
この外側電極の回りに導電性を有する錫メッキ銅線を用いた網状電極を配置する工程と、
この網状電極の回りを可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体により被覆する工程と、
を含むことを特徴とするフレキシブルスイッチの製造方法。
【請求項6】
導電性、可撓性を有する銅線からなる心電極の外周に、絶縁性合成樹脂からなる絶縁体を螺旋状に巻回する工程と、
螺旋状の絶縁体の外周に、導電性、可撓性を有する筒状の導電性ゴムからなる外側電極を内周面が前記心電極と対向する配置に設ける工程と、
この外側電極の回りに導電性を有する錫メッキ銅線を用いた網状電極を配置する工程と、
この網状電極の回りを可撓性を有する絶縁性合成樹脂からなる外周絶縁体により被覆する工程と、
前記心電極の端部、網状電極の端部に各々引き出し導線を接続する工程と、
を含むことを特徴とするフレキシブルスイッチの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−24438(P2006−24438A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201185(P2004−201185)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(390024718)株式会社東京センサ (12)
【Fターム(参考)】