説明

フレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器

【課題】太陽光の受光効率をアップさせることができるフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器を提供する。
【解決手段】電子部品ユニット16が内蔵された充電器本体11と、充電器本体11に電子部品ユニット16と電気的に接続された状態に設けられ、携帯機器の充電端子と接続可能な充電コネクタ28と、充電器本体11の内部に収納され、充電時に充電器本体11から繰り出すことにより、展開されるフレキシブルフイルム20,21とからなり、フレキシブルフイルム20,21は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部23と、この太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24とを有していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル太陽電池を備え、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーを蓄電して携帯電話機等のバッテリーに充電できるフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯機器としての例えば携帯電話機は、本体の内部にバッテリーを備えており、充電が必要になって時には専用のAC充電器を使用してバッテリーに充電することが行なわれている。しかし、専用のAC充電器は嵩張るため、旅行や出張等の外出時にAC充電器を持ち運ぶことは煩雑である。
【0003】
また、乾電池を内蔵した充電器も市販されているが、乾電池自体に重量があるため、持ち運びに困難であり、最近では、太陽電池パネルを搭載した携帯電話機用充電器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1に示す携帯電話機用充電器は、直方体形状のボディの内部にバッテリーを備えるとともに、ボディの表面に太陽電池パネルを装着し、さらにボディの端部に充電コネクタを設けたものである。そして、太陽電池パネルが太陽光エネルギーを受けると、そのエネルギーが電気エネルギーに変換され、ボディの内部のバッテリーに蓄電される。したがって、充電コネクタを携帯電話機の充電端子に接続することにより、携帯電話機のバッテリーに充電することができる。
【0005】
また、充電器本体の周側縁部にヒンジ機構を介して枢支される複数枚の展開パネルを設け、この展開パネルに充電用電池に電気的に接続される太陽電池を設けた携帯電話機用充電器が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
特許文献2に示す携帯電話機用充電器は、ヒンジ機構を支点として回動することにより充電器本体の平面に重ねて格納される第1の使用形態と充電器本体の側縁部から外側に展開される第2の使用形態に切り換えられ、複数枚の展開パネルを展開することにより、太陽電池の受光面を拡大できる。
【0007】
さらに、導電性高分子膜と、この導電性高分子膜内に分散し、光が照射されると電解質と前記導電性高分子膜との間に酸化還元反応を誘発する複数の光触媒粒子を設けた光蓄電池が知られている。この光蓄電池は、光触媒粒子の触媒作用により、電解質と導電性高分子膜との間に酸化還元反応が誘発されて蓄電されるように構成されている(例えば、特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第3580806号公報
【特許文献2】特許第3974920号公報
【特許文献3】特開2008−243573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に示す携帯電話機用充電器は、太陽電池パネルが露出しているために、落下等の衝撃を受けたとき破損しやすく、さらに太陽電池パネルの受光面に傷が付き易く太陽光の受光効率が悪くなり、電気エネルギーへの変換効率が低下するという問題がある。さらに、ボディは上下2分割され、固定ねじで結合された構造であるため、防水機能はなく、水の浸入によって故障しやすいという問題がある。また、ボディのサイズが、幅50mm×長さ170mm×厚さ20mm前後であり、大型であるとともに、特に長さが長いために携帯に不便である。
【0010】
特許文献1に示す携帯電話機用充電器は、複数枚の展開パネルを展開することにより、太陽電池の受光面を拡大できるという効果があるが、展開パネル及び太陽電池が剛性を有するために、充電器本体の平面に重ねて格納したときに嵩張り、携帯電話機用充電器が大型化して携帯に不便である。
【0011】
本発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、太陽光の受光効率をアップさせることができるとともに、電気エネルギーを蓄電して携帯電話機等のバッテリーに充電できるフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前述した目的を達成するために、請求項1は、電子部品ユニットが内蔵された充電器本体と、前記充電器本体に前記電子部品ユニットと電気的に接続された状態に設けられ、携帯機器の充電端子と接続可能な充電コネクタと、前記充電器本体の内部に収納され、充電時に前記充電器本体から繰り出すことにより、展開されるフレキシブルフイルムとからなり、前記フレキシブルフイルムは、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部と、この太陽電池機能部で発電した電力を蓄電する蓄電機能部とを有していることを特徴とするフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器にある。
【0013】
請求項2は、請求項1の前記フレキシブルフイルムは、前記充電器本体の内部に巻取り、または折畳み収納されていることを特徴とする。
【0014】
請求項3は、請求項1の前記フレキシブルフイルムは、前記充電器本体の内部の巻く軸に2枚重ね状態に巻取り収納され、一方のフレキシブルフイルムを前記充電器本体から引き出す作用に伴って前記巻き軸が回転し、他方のフレキシブルフイルムも同時に引き出され、前記太陽電池機能部の受光面が露出することを特徴とする。
【0015】
請求項4は、請求項1の前記充電器本体は、中空円筒状の筆記具形状であり、前記充電器本体の内部には前記フレキシブルフイルムが巻き胴に巻取り、繰り出し可能に収納され、前記充電器本体の端部には携帯機器の充電端子と接続可能な充電コネクタが設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項5は、請求項4の前記充電器本体の端部には前記充電コネクタを覆うクリップ付き保護キャップが着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、充電器本体の内部に、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部と、この太陽電池機能部で発電した電力を蓄電する蓄電機能部とを有するフレキシブルフイルムを収納したことを特徴とする。したがって、充電時に充電器本体から引き出したとき、受光面を大幅に拡大でき、太陽光の受光効率を大幅にアップさせることができ、また、フレキシブルフイルムに蓄電機能部を有しているため、充電器本体に別途バッテリーを備える必要がなく、充電器本体の小型、軽量化を図ることができ、携帯に便利であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施例1を示すフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の斜視図。
【図2】同実施例を示し、フレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の充電状態の斜視図。
【図3】同実施例を示し、フレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の横断面図。
【図4】同実施例を示し、充電器本体の充電コネクタの下面図。
【図5】同実施例を示し、充電器本体の充電コネクタの縦断側面図。
【図6】同実施例を示し、フレキシブルフイルムの断面図。
【図7】同実施例を示し、フレキシブルフイルムの断面図。
【図8】本発明の実施例2を示すフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の充電状態の斜視図。
【図9】同実施例を示し、フレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の斜視図。
【図10】同実施例を示し、フレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器の横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図7に示すように、充電器本体としてのケース本体11は合成樹脂材料によって成形された下部ケース12と合成樹脂材料によって成形された上部ケース13とから偏平楕円状に構成されている。下部ケース12は底面部14にはボス15が設けられ、このボス15には電子部品ユニット16が水平に固定されている。下部ケース12と上部ケース13は、その周壁部に設けられた嵌合部で嵌合され、複数本のビス(図示しない)によって固定されている。さらに、上部ケース13の上面部には充電状態(充電時に点灯)を表示する表示素子としてのLED17が設けられている。
【0021】
さらに、下部ケース12と上部ケース13との間には後述する2枚のフレキシブルフイルム20,21を収納するための凹陥部からなる収納部18が設けられている。この収納部18の内部にはケース本体11の長手方向に巻き軸22が回転自在に軸支されている。この巻き軸22には2枚のフレキシブルフイルム20,21がロール状に巻取り収納されている。
【0022】
2枚のフレキシブルフイルム20,21は、図6に示すように、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部23と、この太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24とを有している。フレキシブルフイルム20,21は、例えば、酸化チタン(TiO)+導電性高分子(ポリアニリン:PANi)からなる光触媒と蓄電電極の複合材料であり、1つのデバイスで、光電変換と蓄電が可能である。なお、その他に、太陽電池機能部23と蓄電機能部24は、TiO−WOまたはTiO−CNT等からなる光触媒と蓄電電極の複合材料も可能である。
【0023】
フレキシブルフイルム20,21の片面には光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部23が設けられ、この太陽電池機能部23の裏面には太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24が層状に設けられている。フレキシブルフイルム20,21に太陽電池機能部23と蓄電機能部24を施すことにより、巻取り、蛇行折畳みが可能である。なお、フレキシブルフイルム上に複合電極を形成する方法として、導電性高分子:酸化剤や電着による重合(製膜)、沈殿重合:光触媒粒子を沈殿させて酸化・電着重合が考えられる。
【0024】
フレキシブルフイルム20,21は、ケース本体11の長手方向の長さより僅かに狭く、長さはケース本体11の長さの数倍である。フレキシブルフイルム20,21は受光面20a,21aを互いに対向させた状態に重ね合わせている。そして、2枚のフレキシブルフイルム20,21の基端部は巻き軸22の外周面の一部に固定され、この固定部を巻き始めとして複数巻回されている。したがって、巻き終わりは外周部に位置している。
【0025】
さらに、ケース本体11の上部側には長手方向にスリット状の開口部25が設けられ、2枚のフレキシブルフイルム20,21はスリット状の開口部25からケース本体11の外部に引き出し可能であり、先端部には開口部25の長さより長い摘みロッド20b、21bが設けられている。2枚のフレキシブルフイルム20,21は、リード線(図示しない)を介して電子部品ユニット16に電気的に接続され、太陽光エネルギーを受けると、そのエネルギーが電気エネルギーに変換され、電気エネルギーは蓄電機能部24に蓄電されるようになっている。
【0026】
巻き軸22の一端部には操作部26が設けられ、この操作部26の外周面の一部は上部ケース13の上面部に設けられたスリット27から上部へ突出しており、手指で回転できるようになっている。すなわち、操作部26によって巻き軸22を回転させ、2枚のフレキシブルフイルム20,21を同時に巻取り、または繰り出しできるようになっている。
【0027】
なお、2枚のフレキシブルフイルム20,21を繰り出す際には、一方のフレキシブルフイルム20の摘みロッド20bを手指によって摘んでケース本体11から引き出すと、巻き軸22が回転するため、他方のフレキシブルフイルム21が同時にケース本体11から繰り出される。
【0028】
また、摘みロッド20b、21bはスリット状の開口部25より長く、2枚のフレキシブルフイルム20,21を巻き取ったとき、その両端部が開口部25の両端縁部に当接して2枚のフレキシブルフイルム20,21の巻取り完了ストッパとして機能し、巻取り完了したことが分かるようになっている。
【0029】
2枚のフレキシブルフイルム20,21は、巻き軸22に巻き付けられているが、繰り出すことにより、略フラット状に延伸する癖が付けられていることが望ましく、摘みロッド20b、21bを手指で摘んで引き出すと、巻き軸22が回転してケース本体11から引き出されて受光面20a,21aがフラット状に露出した状態に保持される。このとき、一方のフレキシブルフイルム20はケース本体11の左側に延伸し、他方のフレキシブルフイルム21はケース本体31の右側に延伸して受光面20a,21aが太陽に向かって露出する。
【0030】
ケース本体11の一端部側には携帯電話機Kの充電端子K1と接続可能な充電コネクタ28が突出して設けられている。充電コネクタ28は電子部品ユニット16と電気的に接続されている。充電コネクタ28はヒンジ軸28aによって上部ケース12に回動可能に枢支されている。下部ケース13の底部には凹陥部13aが設けられ、不使用時に充電コネクタ28をヒンジ軸28aを支点として下側に回動して凹陥部13aに収納できる。したがって、携帯時に充電コネクタ28を保護できる。
【0031】
また、ケース本体11の他端部側には電子部品ユニット16と電気的に接続され、AC充電コネクタ(図示しない)と接続可能なAC充電結合部29が設けられている。AC充電結合部29は開閉可能なACキャップ(図示しない)によって保護されている。AC充電コネクタ29をACコンセントに接続することにより、AC電源によって蓄電機能部24に充電することもできる。
【0032】
なお、ケース本体11の端部における角部にはストラップ孔を設け、ボールチェーン式ストラップもしくはカニカンリング付きストラップ30を挿通して携帯電話機に吊り下げることができるようにしてもよい。
【0033】
なお、2枚のフレキシブルフイルム20,21は、巻き軸22への巻き癖をつけ、摘みロッド20b,21bを手指で摘んで2枚のフレキシブルフイルム20,21をケース本体11方向に押し戻すと、2枚のフレキシブルフイルム20,21が巻き軸22に自動的に巻き取られるようにしてもよい。
【0034】
なお、巻き軸22にぜんまいばねを設け、2枚のフレキシブルフイルム20,21を巻取り方向に付勢することにより、巻く軸22をぜんまいばねによって巻き戻し方向に蓄積し、2枚のフレキシブルフイルム20,21を自動的に巻き取ることも可能であり、ラチェット機構によって2枚のフレキシブルフイルム20,21を所望位置まで引き出した状態でロックさせることも可能である。
【0035】
このように構成されたフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器は、ケース本体11の上面に固定的に設けられた2枚のフレキシブルフイルム20,21の受光面20a,21aが太陽光エネルギーを受けると、太陽電池機能部23によって電気エネルギーに変換され、この太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24に蓄電される。
【0036】
フレキシブルフイルム20,21の受光面20a,21aは、ケース本体11の上面の面積より数倍の受光面積を有しているため、太陽光の受光効率を大幅にアップさせることができる。
【実施例2】
【0037】
図8〜図10は実施例2を示し、実施例1と同一構成部分には同一番号を付して説明を省略する。本実施例は、充電器本体31は、中空円筒状の筆記具形状であり、充電器本体31の内部には軸方向に沿って巻き胴32が回転自在に設けられている。巻き胴32の一端部における外周面にはギア部33が設けられ、このギア部33は充電器本体31の外周部の一部に設けられた操作部としての操作ギア34と噛合されている。そして、操作ギア34を手指によって回転することにより、ギア部33を介して巻き胴32を回転できるようになっている。
【0038】
巻き胴32には2枚のフレキシブルフイルム20,21がロール状に巻取り収納されている。2枚のフレキシブルフイルム20,21は、実施例1と同様に、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部23と、この太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24とを有している。フレキシブルフイルム20,21は、例えば、酸化チタン(TiO)+導電性高分子(ポリアニリン:PANi)の他TiO−WO,TiO−CNT等からなる光触媒と蓄電電極の複合材料が考えられる。
【0039】
実施例1と同様に、フレキシブルフイルム20,21の片面には光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部23が設けられ、この太陽電池機能部23の裏面には太陽電池機能部23で発電した電力を蓄電する蓄電機能部24が層状に設けられている。
【0040】
さらに、充電器本体31には周方向に離間し、かつ充電器本体31の長手方向にスリット状の開口部35、36が設けられ、2枚のフレキシブルフイルム20,21はスリット状の開口部35,36から充電器本体31の外部に引き出し可能であり、先端部には開口部35,36の長さより長い摘みロッド20b、21bが設けられている。2枚のフレキシブルフイルム20,21は、リード線(図示しない)を介して巻き胴32内の電子部品ユニット16に電気的に接続され、太陽光エネルギーを受けると、そのエネルギーが電気エネルギーに変換され、電気エネルギーは蓄電機能部24に蓄電されるようになっている。なお、電子部品ユニット16は一端部が充電器本体31の端部の内壁に片持ち式に支持され、巻き胴32内に臨んだ状態であり、巻き胴32の回転に支障を来たすことはないが、巻き胴32の内部に電子部品ユニット16を固定することも可能である。
【0041】
充電器本体31の一端部側には携帯電話機の充電端子と接続可能な充電コネクタ28が突出して設けられている。充電器本体31の一端部側にはクリップ37を有するキャップ38がねじ回し式に着脱可能に設けられている。すなわち、充電器本体31は筆記具形状であるため、不使用時は充電器本体31の一端部にキャップ38を装着し、充電コネクタ28を保護できるようになっている。また、キャップ38にはクリップ37が設けられており、衣服のポケットや手帳に挟んで充電器を携帯することができる。
【0042】
また、実施例1,2は、ケース本体11(充電器本体31)から2枚のフレキシブルフイルム20,21を引き出すように構成したが、ケース本体11(充電器本体31)から1枚を引き出すようにしてもよく、またケース本体11(充電器本体31)の形状は矩形状、円筒形状等に限定されるものではない。さらに、2枚のフレキシブルフイルム20,21の巻取り方法の形態は一例を示すものであり、蛇行状に折り畳んでもよく、ケース本体11(充電器本体31)の収納形態は適宜変更可能である。
【0043】
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明のフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器は、携帯電話機、携帯ゲーム機器、パソコン等のバッテリーに充電することができる。
【符号の説明】
【0045】
11…ケース本体、16…電子部品ユニット、20、21…フレキシブルフイルム、23…太陽電池機能部、24…蓄電機能部、28…充電コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品ユニットが内蔵された充電器本体と、
前記充電器本体に前記電子部品ユニットと電気的に接続された状態に設けられ、携帯機器の充電端子と接続可能な充電コネクタと、
前記充電器本体の内部に収納され、充電時に前記充電器本体から繰り出すことにより、展開されるフレキシブルフイルムとからなり、
前記フレキシブルフイルムは、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池機能部と、この太陽電池機能部で発電した電力を蓄電する蓄電機能部とを有していることを特徴とするフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器。
【請求項2】
前記フレキシブルフイルムは、前記充電器本体の内部に巻取り、または折畳み収納されていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器。
【請求項3】
前記フレキシブルフイルムは、前記充電器本体の内部の巻き軸に2枚重ね状態に巻取り収納され、一方のフレキシブルフイルムを前記充電器本体から引き出す作用に伴って前記巻く軸が回転し、他方のフレキシブルフイルムも同時に引き出され、前記太陽電池機能部の受光面が露出することを特徴とする請求項1記載のフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器。
【請求項4】
前記充電器本体は、中空円筒状の筆記具形状であり、前記充電器本体の内部には前記フレキシブルフイルムが巻き胴に巻取り、繰り出し可能に収納され、前記充電器本体の端部には携帯機器の充電端子と接続可能な充電コネクタが設けられていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器。
【請求項5】
前記充電器本体の端部には前記充電コネクタを覆うクリップ付き保護キャップが着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項4記載のフレキシブル蓄電太陽電池搭載充電器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−259302(P2010−259302A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−110096(P2009−110096)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(592074441)東京コイルエンジニアリング株式会社 (62)
【出願人】(507161891)株式会社StrapyaNext (9)
【Fターム(参考)】