フレキシブル配線基板及びフレキシブル配線基板の製造方法
【課題】コネクタ端子間の短絡を防ぐことができるプリント配線基板を提供する。
【解決手段】コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、コネクタ端子パターンを覆う導電層と、配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、絶縁性基板のコネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【解決手段】コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、コネクタ端子パターンを覆う導電層と、配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、絶縁性基板のコネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル配線基板及びフレキシブル配線基板の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル配線基板に関し、銅などの導体の配線を腐食から保護するため、コネクタに接続する露出部分をめっきで覆い、露出部分以外を絶縁保護層フィルムで覆う手法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−252064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コネクタに接続される端子パターンにめっきを形成する場合において、めっきが意図しない場所に形成され、短絡する可能性があった。コネクタに接続される端子パターン間のピッチが狭い場合は、各端子パターンのめっきが接触し短絡する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、コネクタ端子パターンを覆う導電層と、配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、絶縁性基板のコネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されているフレキシブル配線基板によって、上記課題を解決する。
【0006】
上記発明において、貫通孔の直径は、100μm以上で(コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下としてもよい。
【0007】
また上記発明において、貫通孔の直径は、(コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下としてもよい。
【0008】
また本発明は、絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、コネクタ端子パターン上に導電性ペーストを印刷する印刷工程と、配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、印刷工程の後に、絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、貫通孔は、コネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成する段差に設けられるフレキシブル配線基板の製造方法によって、上記課題を解決する。
【0009】
また本発明は、絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、コネクタ端子パターン上に導電性ペーストを印刷する印刷工程と、配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、印刷工程の前に、絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、貫通孔は、コネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差に設けられるフレキシブル配線基板の製造方法によって、上記課題を解決する。
【0010】
上記発明において、貫通孔の直径は、100μm以上で(コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下としてもよい。
【0011】
また上記発明において、貫通孔の直径は、(コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、絶縁性基板は、コネクタ端子間で、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔を有するため、コネクタ端子間の短絡を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】発明の実施形態に係るフレキシブル配線基板の銅張積層板の平面図である。
【図2】図1の銅張積層板のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の銅張積層板をエッチングした後の銅張積層板の平面図である。
【図4】図3の銅張積層板のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図3の銅張積層板にカバーレイを積層した積層板の平面図である。
【図6】図5の積層板のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図5の積層板のD−D線に沿う断面図である。
【図8】図5の積層板に、導電層を積層した積層板の平面図である。
【図9】図5の積層板のX部分の拡大図である。
【図10】図9の積層板のE−E線に沿う断面図である。
【図11】図9の積層板のF−F線に沿う断面図である。
【図12】図8の積層板に対応する実際の積層板の写真を示す図である。
【図13】図8の積層板に貫通孔を設けた積層板の平面図である。
【図14】図13の積層板のG−Gに沿う断面図である。
【図15】図13の積層板のH−H線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
《第1実施形態》
図1は、本実施形態のプリント配線基板、例えばフレキシブル配線基板の一部である、片面銅張積層板10(CCL:Copper Clad Laminate)を示し、図2は、銅張積層板10の断面図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示す。
【0015】
図1及び図2に示すように、銅張積層板10は、絶縁性基材11と、絶縁性基板の主面に形成され、後述する配線パターンを構成するための銅箔12を備えるシートである。絶縁性基材11は、基材の耐熱性、誘電特性のよいポリイミドフィルムを用いる。なお、絶縁性基材11は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル(PE)、ガラス繊維で強化された樹脂積層板等を用いてもよい。また銅張積層板10は、両面銅張積層板でもよい。なお、配線パターンは、銅箔12以外の導電材料(例えば、アルミニウム)から構成してもよい。
【0016】
図3は、図1に示す銅張積層板10の銅箔12をエッチングした後の銅張積層板10を示し、図4は、銅箔積層板10の断面図であって、図3のB−B線に沿う断面図である。回路層120は、銅箔12をエッチングすることにより形成され、コネクタ端子パターン121と、配線パターンである回路パターン122を有する。コネクタ端子パターンのピッチ(図3に示す「a」に相当)は、一般的に、0.8〜0.35mmである。コネクタ端子パターン121のライン(Line)の幅(図3に示す「b」に相当)は、0.1〜0.4mmに設計される。また、コネクタ端子間のスペース(Space、図3に示す「c」に相当)は、後述するカーボン被覆量を考慮すると、0.4mm以上に設計されることが好ましいが、その限りではない。回路層12の厚みは、コネクタ端子パターンの回路形成が可能な厚さで、カーボンペーストで被覆できる厚さが規定され、好ましくは、36μm以下である。
【0017】
図5は、図3及び図4に示す銅張積層板10の回路パターン122をカバーレイ13で覆った後の積層板を示し、図6は、図5の積層板の断面図であって、図5のC−C線に沿う断面図であり、図7は、図5の積層板の断面図であって、図5のD−D線に沿う断面図である。カバーレイ13は、ポリイミドの絶縁層131と接着層132を有し、回路層120の一部である回路パターン122を覆うように、熱プレスにより、形成される。カバーレイ13は、図7に示すように、回路層120に埋め込まれるように、回路層120の厚さに対して、同程度以上の厚さで形成される。
【0018】
図8は、図5に示す積層板のコネクタ端子パターン121を導電層14で覆った後の積層板を示す。コネクタ端子パターン121は、導電性及び外力に対する耐久性が要求されるため、導電層14により保護する。導電層14は、導電性を有したペーストとして、例えばカーボンペーストを印刷することにより形成される。
【0019】
ところで、図1から図8に示す積層板は、回路層120とカバーレイ13との間又は絶縁性基材11とカバーレイ13との間に段差が形成されているため、導電層14を印刷する際、段差付近におけるコネクタ端子間で、短絡が生じる可能性がある。以下、当該短絡原因について、図9〜図11を参照して説明する。図9は、図5のX部分の拡大図を示し、図10は、図9のE−E線に沿う断面図を、図11は、図9のF−F線に沿う断面図を示す。
【0020】
図9〜図11は、カーボンペーストをコネクタ端子パターン121に印刷する前の積層体の状態を示す。図10に示すように絶縁性基材11とコネクタ端子パターン121との間には段差41が、コネクタ端子パターン121とカバーレイ13との間には段差42があり、図11に示すように、絶縁性基材11とカバーレイ13との間には段差43がある。そのため、カーボンペーストを印刷する際、図10及び図11を参照し、印刷板の印刷面20が段差41、42、43の形状に追随できず、印刷面20と段差41、42、43との間に、空間が形成され、カーボンペーストが入り込んでしまう。特に、図9の点線で囲う領域Pの部分は、絶縁性基材11とカバーレイ13との間に形成される段差43が大きく、隙間が大きくなるため、カーボンペーストが入り込み易い。また、当該空間を考慮して、設計時にペーストの量を多めに設定し印刷を行う場合、段差部分にはカーボンペーストが入り込むが、ペーストの塗布量が多くなることにより、コネクタ端子間で短絡が生じる可能性が高くなる。
【0021】
ここで、実際に、コネクタ端子パターン121の端子間の間で、絶縁層基板11とカバーレイ13との間の段差43において、カーボンペーストの滲みによる、混線の状態を、図12に示す。図12は、図8の積層板に対応する実際の積層板の写真を示す。コネクタ端子パターンの端子間のピッチは0.5mmで、コネクタ端子パターン121のラインの幅を0.1m、コネクタ端子パターンの端子間のスペース(Space)を0.4mmとした。図12より、コネクタ端子パターン121の端子間で、混線が生じ、短絡が生じていることを確認できる。この短絡、混線の現象は、製品内に段差が生じるフレキシブルプリント基板(Flexible Ptinted Circuits)等に、ペーストのスクリーン印刷技術を用いた場合に生じる現象であり、上記のように、コネクタ部分で生じる。図12では、端子間ピッチ0.5mm(Line/Space=0.1mm/0.4mm)を用いたが、例えば、端子間ピッチを0.8mm(Line/Spaceは、0.1mm/0.7mm〜0.4mm/0.4mmの間とする)とする場合も、上記の短絡が生じる可能性はある。
【0022】
本発明は、上記現象を防ぐために、コネクタ端子パターン121の端子間で、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差43に、貫通孔30を設ける構成とした。図13は、絶縁性基材11に貫通孔30を設けた積層板を示す。図14は、図13の積層板のG−G線に沿う断面図を、図15は、図13の積層板のH−H線に沿う断面図を示す。貫通孔30は、カーボンが滲みやすい箇所である、コネクタ端子パターン121の端子間で、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差43の部分に設ける。これにより、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差の部分であって、コネクタ端子パターン121の端子間同士が、貫通孔30により遮断されるため、コネクタ端子パターン121に印刷される導電層14が短絡することを防ぐことができる。
【0023】
貫通孔30は、カーボンペーストを印刷する前に、予め、絶縁性基材11に設けてもよく、または、カーボンペーストを印刷した後に設けてもよい。以下、印刷前と印刷後に分けて、貫通孔30を設ける方法を説明する。
【0024】
まずカーボンペーストを印刷する前に、貫通孔30を設ける方法について説明する。絶縁性基材11に回路層120を形成し、カバーレイ13を接着する。そして、コネクタ端子パターン121の端子間であり、絶縁性基材11とカバーレイ13により形成される段差の部分に貫通孔30をドリル等で空ける。貫通孔30の直径は、印刷時に用いるペーストの粘度や、積層体を構成する、回路層120及びカバーレイ13の厚さ等により、適宜設定されるが、貫通孔30を絶縁性基材11に空けるためのドリル等の機器を考慮すると、100μm以上である。またコネクタ端子パターン121の端子をカーボンペーストで完全に被覆するために、貫通孔30の直径は、(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)にする。すなわち、貫通孔30の大きさは、100μm以上で(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)に、設定される。貫通孔30を形成した後、コネクタ端子パターン121を覆うように、カーボンペーストを印刷し、導電層14を形成する。
【0025】
印刷時において、貫通孔30の付近に多めに塗布されたカーボンペーストは、貫通孔30に流れ込むため、コネクタ端子パターン121の端子間で、カーボンが滲まず、端子間の短絡を防ぐことができる。これにより、本例は、コネクタ端子パターン121を導電層14で覆い、保護しつつ、コネクタ端子パターン121の端子間の混線、短絡を防ぐことができる。
【0026】
また貫通孔30の直径は、100μm以上が好ましい。貫通孔30の直径が100μm未満の場合、印刷時にカーボンペーストが貫通孔30に完全に流れ込まず、貫通孔30内で、ペーストが混線する可能性があるためである。本例は、貫通孔30の直径を、好ましくは、100μm以上で(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)にするため、コネクタ端子パターン121の端子を導電層14で覆いつつ、コネクタ端子パターン121の端子間の混線、短絡を防ぐことができる。
【0027】
なお、貫通孔を空ける工程は、必ずしも、カバーレイ13を積層した直後である必要はなく、予め絶縁性基材11に貫通孔30を設けてもよく、絶縁性基材11に銅箔12を貼り合わせた銅張積層板10に貫通孔30を設けてもよく、絶縁性基材11上に回路層120を形成した直後に貫通孔30を設けてもよい。
【0028】
次に、カーボンペーストを印刷した後に、貫通孔30を設ける方法について説明する。カーボンペーストを印刷した後に貫通孔30を空ける場合、コネクタ端子パターン121の端子間で、混線が生じている部分をドリル等により貫通孔30を設ける。これにより、混線が生じていた、コネクタ端子パターン121の端子間が断絶されるため、端子間の短絡を防ぐことができる。貫通孔30の直径は、好ましくは、カーボンペーストの滲みの状態から判断して、混線部分を最小限で取り除く程度の大きさが好ましく、ドリルの径を選択することで、大きさを変えればよい。また貫通孔30の直径は、好ましくは、(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−100μm)とするとよい。コネクタ端子パターン121の端子は、カーボンペーストにより被覆されることが必要である。そのため、貫通孔30の直径に、上記の上限値を設けるとこで、貫通孔30を空けることにより端子が露出されることを防ぐことができる。
【0029】
なお、貫通孔30を設ける工程は、導電層14を印刷した後であれば、いつでもよく、貫通孔30を空ける部分に、図示しない補強板等が貼り合わせている場合であっても、貫通孔30を設けてもよい。また貫通孔30は、コネクタ端子パターン121の端子間で混線が生じている部分に空ければよく、必ずしも全ての端子間に貫通孔30を設ける必要はない。
【0030】
貫通孔30の位置について、図14の積層板においては、貫通孔30の一端(エッジ部分)P1とカバーレイの一端(エッジ部分)P2が面一になるよう形成されているが、必ずしも面一にする必要はない。また、当該貫通孔30の一端P1が、カバーレイ13の一端P2より右側の位置になるよう、言い換えると、貫通孔30の一部がカバーレイ13で覆われるように、貫通孔30及びカバーレイ13を配置してもよい。これにより、絶縁性基板11とカバーレイ13との間の段差43に、より正確に貫通孔30を位置づけることができるため、コネクタ端子パターン121を導電層14で覆う際、絶縁性基板11とカバーレイ13との間の段差43に、カーボンペーストが滲み、入り込んだとしても、貫通孔30から抜け出し、コネクタ端子パターン121の間の短絡を防ぐことができる。なお本例は、段差部43に貫通孔30を設けるが、カーボンペーストを滞留させるための、凹部であってもよい。
【0031】
なお、本例の絶縁性基材11が本発明の「絶縁性基板」に相当し、導電層14が「導電層」に相当し、コネクタ端子パターン121が「コネクタ端子パターン」に、回路層120が「配線パターン」に、カバーレイ13が「絶縁性保護層」に、貫通孔30が「貫通孔」に相当、段差43が「段差部」に相当する。
【符号の説明】
【0032】
10…銅張積層板
11…絶縁性基材
12…銅箔
120…回路層
121…コネクタ端子パターン
122…回路パターン
13…カバーレイ
131…絶縁層
132…接着層
14…導電層
20…印刷面
30…貫通孔
41…段差
42…段差
43…段差
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル配線基板及びフレキシブル配線基板の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
フレキシブル配線基板に関し、銅などの導体の配線を腐食から保護するため、コネクタに接続する露出部分をめっきで覆い、露出部分以外を絶縁保護層フィルムで覆う手法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−252064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、コネクタに接続される端子パターンにめっきを形成する場合において、めっきが意図しない場所に形成され、短絡する可能性があった。コネクタに接続される端子パターン間のピッチが狭い場合は、各端子パターンのめっきが接触し短絡する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、コネクタ端子パターンを覆う導電層と、配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、絶縁性基板のコネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されているフレキシブル配線基板によって、上記課題を解決する。
【0006】
上記発明において、貫通孔の直径は、100μm以上で(コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下としてもよい。
【0007】
また上記発明において、貫通孔の直径は、(コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下としてもよい。
【0008】
また本発明は、絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、コネクタ端子パターン上に導電性ペーストを印刷する印刷工程と、配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、印刷工程の後に、絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、貫通孔は、コネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成する段差に設けられるフレキシブル配線基板の製造方法によって、上記課題を解決する。
【0009】
また本発明は、絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、コネクタ端子パターン上に導電性ペーストを印刷する印刷工程と、配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、印刷工程の前に、絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、貫通孔は、コネクタ端子パターン間であって、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差に設けられるフレキシブル配線基板の製造方法によって、上記課題を解決する。
【0010】
上記発明において、貫通孔の直径は、100μm以上で(コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下としてもよい。
【0011】
また上記発明において、貫通孔の直径は、(コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、絶縁性基板は、コネクタ端子間で、絶縁性保護層と絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔を有するため、コネクタ端子間の短絡を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】発明の実施形態に係るフレキシブル配線基板の銅張積層板の平面図である。
【図2】図1の銅張積層板のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1の銅張積層板をエッチングした後の銅張積層板の平面図である。
【図4】図3の銅張積層板のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図3の銅張積層板にカバーレイを積層した積層板の平面図である。
【図6】図5の積層板のC−C線に沿う断面図である。
【図7】図5の積層板のD−D線に沿う断面図である。
【図8】図5の積層板に、導電層を積層した積層板の平面図である。
【図9】図5の積層板のX部分の拡大図である。
【図10】図9の積層板のE−E線に沿う断面図である。
【図11】図9の積層板のF−F線に沿う断面図である。
【図12】図8の積層板に対応する実際の積層板の写真を示す図である。
【図13】図8の積層板に貫通孔を設けた積層板の平面図である。
【図14】図13の積層板のG−Gに沿う断面図である。
【図15】図13の積層板のH−H線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
《第1実施形態》
図1は、本実施形態のプリント配線基板、例えばフレキシブル配線基板の一部である、片面銅張積層板10(CCL:Copper Clad Laminate)を示し、図2は、銅張積層板10の断面図であって、図1のA−A線に沿う断面図を示す。
【0015】
図1及び図2に示すように、銅張積層板10は、絶縁性基材11と、絶縁性基板の主面に形成され、後述する配線パターンを構成するための銅箔12を備えるシートである。絶縁性基材11は、基材の耐熱性、誘電特性のよいポリイミドフィルムを用いる。なお、絶縁性基材11は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル(PE)、ガラス繊維で強化された樹脂積層板等を用いてもよい。また銅張積層板10は、両面銅張積層板でもよい。なお、配線パターンは、銅箔12以外の導電材料(例えば、アルミニウム)から構成してもよい。
【0016】
図3は、図1に示す銅張積層板10の銅箔12をエッチングした後の銅張積層板10を示し、図4は、銅箔積層板10の断面図であって、図3のB−B線に沿う断面図である。回路層120は、銅箔12をエッチングすることにより形成され、コネクタ端子パターン121と、配線パターンである回路パターン122を有する。コネクタ端子パターンのピッチ(図3に示す「a」に相当)は、一般的に、0.8〜0.35mmである。コネクタ端子パターン121のライン(Line)の幅(図3に示す「b」に相当)は、0.1〜0.4mmに設計される。また、コネクタ端子間のスペース(Space、図3に示す「c」に相当)は、後述するカーボン被覆量を考慮すると、0.4mm以上に設計されることが好ましいが、その限りではない。回路層12の厚みは、コネクタ端子パターンの回路形成が可能な厚さで、カーボンペーストで被覆できる厚さが規定され、好ましくは、36μm以下である。
【0017】
図5は、図3及び図4に示す銅張積層板10の回路パターン122をカバーレイ13で覆った後の積層板を示し、図6は、図5の積層板の断面図であって、図5のC−C線に沿う断面図であり、図7は、図5の積層板の断面図であって、図5のD−D線に沿う断面図である。カバーレイ13は、ポリイミドの絶縁層131と接着層132を有し、回路層120の一部である回路パターン122を覆うように、熱プレスにより、形成される。カバーレイ13は、図7に示すように、回路層120に埋め込まれるように、回路層120の厚さに対して、同程度以上の厚さで形成される。
【0018】
図8は、図5に示す積層板のコネクタ端子パターン121を導電層14で覆った後の積層板を示す。コネクタ端子パターン121は、導電性及び外力に対する耐久性が要求されるため、導電層14により保護する。導電層14は、導電性を有したペーストとして、例えばカーボンペーストを印刷することにより形成される。
【0019】
ところで、図1から図8に示す積層板は、回路層120とカバーレイ13との間又は絶縁性基材11とカバーレイ13との間に段差が形成されているため、導電層14を印刷する際、段差付近におけるコネクタ端子間で、短絡が生じる可能性がある。以下、当該短絡原因について、図9〜図11を参照して説明する。図9は、図5のX部分の拡大図を示し、図10は、図9のE−E線に沿う断面図を、図11は、図9のF−F線に沿う断面図を示す。
【0020】
図9〜図11は、カーボンペーストをコネクタ端子パターン121に印刷する前の積層体の状態を示す。図10に示すように絶縁性基材11とコネクタ端子パターン121との間には段差41が、コネクタ端子パターン121とカバーレイ13との間には段差42があり、図11に示すように、絶縁性基材11とカバーレイ13との間には段差43がある。そのため、カーボンペーストを印刷する際、図10及び図11を参照し、印刷板の印刷面20が段差41、42、43の形状に追随できず、印刷面20と段差41、42、43との間に、空間が形成され、カーボンペーストが入り込んでしまう。特に、図9の点線で囲う領域Pの部分は、絶縁性基材11とカバーレイ13との間に形成される段差43が大きく、隙間が大きくなるため、カーボンペーストが入り込み易い。また、当該空間を考慮して、設計時にペーストの量を多めに設定し印刷を行う場合、段差部分にはカーボンペーストが入り込むが、ペーストの塗布量が多くなることにより、コネクタ端子間で短絡が生じる可能性が高くなる。
【0021】
ここで、実際に、コネクタ端子パターン121の端子間の間で、絶縁層基板11とカバーレイ13との間の段差43において、カーボンペーストの滲みによる、混線の状態を、図12に示す。図12は、図8の積層板に対応する実際の積層板の写真を示す。コネクタ端子パターンの端子間のピッチは0.5mmで、コネクタ端子パターン121のラインの幅を0.1m、コネクタ端子パターンの端子間のスペース(Space)を0.4mmとした。図12より、コネクタ端子パターン121の端子間で、混線が生じ、短絡が生じていることを確認できる。この短絡、混線の現象は、製品内に段差が生じるフレキシブルプリント基板(Flexible Ptinted Circuits)等に、ペーストのスクリーン印刷技術を用いた場合に生じる現象であり、上記のように、コネクタ部分で生じる。図12では、端子間ピッチ0.5mm(Line/Space=0.1mm/0.4mm)を用いたが、例えば、端子間ピッチを0.8mm(Line/Spaceは、0.1mm/0.7mm〜0.4mm/0.4mmの間とする)とする場合も、上記の短絡が生じる可能性はある。
【0022】
本発明は、上記現象を防ぐために、コネクタ端子パターン121の端子間で、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差43に、貫通孔30を設ける構成とした。図13は、絶縁性基材11に貫通孔30を設けた積層板を示す。図14は、図13の積層板のG−G線に沿う断面図を、図15は、図13の積層板のH−H線に沿う断面図を示す。貫通孔30は、カーボンが滲みやすい箇所である、コネクタ端子パターン121の端子間で、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差43の部分に設ける。これにより、絶縁性基材11とカバーレイ13との間の段差の部分であって、コネクタ端子パターン121の端子間同士が、貫通孔30により遮断されるため、コネクタ端子パターン121に印刷される導電層14が短絡することを防ぐことができる。
【0023】
貫通孔30は、カーボンペーストを印刷する前に、予め、絶縁性基材11に設けてもよく、または、カーボンペーストを印刷した後に設けてもよい。以下、印刷前と印刷後に分けて、貫通孔30を設ける方法を説明する。
【0024】
まずカーボンペーストを印刷する前に、貫通孔30を設ける方法について説明する。絶縁性基材11に回路層120を形成し、カバーレイ13を接着する。そして、コネクタ端子パターン121の端子間であり、絶縁性基材11とカバーレイ13により形成される段差の部分に貫通孔30をドリル等で空ける。貫通孔30の直径は、印刷時に用いるペーストの粘度や、積層体を構成する、回路層120及びカバーレイ13の厚さ等により、適宜設定されるが、貫通孔30を絶縁性基材11に空けるためのドリル等の機器を考慮すると、100μm以上である。またコネクタ端子パターン121の端子をカーボンペーストで完全に被覆するために、貫通孔30の直径は、(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)にする。すなわち、貫通孔30の大きさは、100μm以上で(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)に、設定される。貫通孔30を形成した後、コネクタ端子パターン121を覆うように、カーボンペーストを印刷し、導電層14を形成する。
【0025】
印刷時において、貫通孔30の付近に多めに塗布されたカーボンペーストは、貫通孔30に流れ込むため、コネクタ端子パターン121の端子間で、カーボンが滲まず、端子間の短絡を防ぐことができる。これにより、本例は、コネクタ端子パターン121を導電層14で覆い、保護しつつ、コネクタ端子パターン121の端子間の混線、短絡を防ぐことができる。
【0026】
また貫通孔30の直径は、100μm以上が好ましい。貫通孔30の直径が100μm未満の場合、印刷時にカーボンペーストが貫通孔30に完全に流れ込まず、貫通孔30内で、ペーストが混線する可能性があるためである。本例は、貫通孔30の直径を、好ましくは、100μm以上で(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−50μm)にするため、コネクタ端子パターン121の端子を導電層14で覆いつつ、コネクタ端子パターン121の端子間の混線、短絡を防ぐことができる。
【0027】
なお、貫通孔を空ける工程は、必ずしも、カバーレイ13を積層した直後である必要はなく、予め絶縁性基材11に貫通孔30を設けてもよく、絶縁性基材11に銅箔12を貼り合わせた銅張積層板10に貫通孔30を設けてもよく、絶縁性基材11上に回路層120を形成した直後に貫通孔30を設けてもよい。
【0028】
次に、カーボンペーストを印刷した後に、貫通孔30を設ける方法について説明する。カーボンペーストを印刷した後に貫通孔30を空ける場合、コネクタ端子パターン121の端子間で、混線が生じている部分をドリル等により貫通孔30を設ける。これにより、混線が生じていた、コネクタ端子パターン121の端子間が断絶されるため、端子間の短絡を防ぐことができる。貫通孔30の直径は、好ましくは、カーボンペーストの滲みの状態から判断して、混線部分を最小限で取り除く程度の大きさが好ましく、ドリルの径を選択することで、大きさを変えればよい。また貫通孔30の直径は、好ましくは、(コネクタ端子パターン121の端子間の距離−100μm)とするとよい。コネクタ端子パターン121の端子は、カーボンペーストにより被覆されることが必要である。そのため、貫通孔30の直径に、上記の上限値を設けるとこで、貫通孔30を空けることにより端子が露出されることを防ぐことができる。
【0029】
なお、貫通孔30を設ける工程は、導電層14を印刷した後であれば、いつでもよく、貫通孔30を空ける部分に、図示しない補強板等が貼り合わせている場合であっても、貫通孔30を設けてもよい。また貫通孔30は、コネクタ端子パターン121の端子間で混線が生じている部分に空ければよく、必ずしも全ての端子間に貫通孔30を設ける必要はない。
【0030】
貫通孔30の位置について、図14の積層板においては、貫通孔30の一端(エッジ部分)P1とカバーレイの一端(エッジ部分)P2が面一になるよう形成されているが、必ずしも面一にする必要はない。また、当該貫通孔30の一端P1が、カバーレイ13の一端P2より右側の位置になるよう、言い換えると、貫通孔30の一部がカバーレイ13で覆われるように、貫通孔30及びカバーレイ13を配置してもよい。これにより、絶縁性基板11とカバーレイ13との間の段差43に、より正確に貫通孔30を位置づけることができるため、コネクタ端子パターン121を導電層14で覆う際、絶縁性基板11とカバーレイ13との間の段差43に、カーボンペーストが滲み、入り込んだとしても、貫通孔30から抜け出し、コネクタ端子パターン121の間の短絡を防ぐことができる。なお本例は、段差部43に貫通孔30を設けるが、カーボンペーストを滞留させるための、凹部であってもよい。
【0031】
なお、本例の絶縁性基材11が本発明の「絶縁性基板」に相当し、導電層14が「導電層」に相当し、コネクタ端子パターン121が「コネクタ端子パターン」に、回路層120が「配線パターン」に、カバーレイ13が「絶縁性保護層」に、貫通孔30が「貫通孔」に相当、段差43が「段差部」に相当する。
【符号の説明】
【0032】
10…銅張積層板
11…絶縁性基材
12…銅箔
120…回路層
121…コネクタ端子パターン
122…回路パターン
13…カバーレイ
131…絶縁層
132…接着層
14…導電層
20…印刷面
30…貫通孔
41…段差
42…段差
43…段差
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、
前記コネクタ端子パターンを覆う導電層と、
前記配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、
前記絶縁性基板の前記コネクタ端子パターン間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されていることを特徴とするフレキシブル配線基板。
【請求項2】
前記貫通孔の直径は、100μm以上で(前記コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下であることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル配線基板。
【請求項3】
前記貫通孔の直径は、(前記コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下であることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル配線基板。
【請求項4】
絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、
前記コネクタ端子パターン上に導電性層を印刷する印刷工程と、
前記配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、
前記印刷工程の後に、前記絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、
前記貫通孔は、前記コネクタ端子間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に設けられることを特徴とするフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項5】
絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、
前記コネクタ端子パターン上に導電性層を印刷する印刷工程と、
前記配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、
前記印刷工程の前に、前記絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、
前記貫通孔は、前記コネクタ端子パターン間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に設けられることを特徴とするフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項6】
前記貫通孔の直径は、100μm以上で(前記コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下であることを特徴とする請求項4又は5記載のフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項7】
前記貫通孔の直径は、(前記コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下であることを特徴とする請求項4又は5記載のフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項1】
コネクタ端子パターンを含む配線パターンが主面に形成された絶縁性基板と、
前記コネクタ端子パターンを覆う導電層と、
前記配線パターンの一部を覆う絶縁性保護層とを備え、
前記絶縁性基板の前記コネクタ端子パターン間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に貫通孔が形成されていることを特徴とするフレキシブル配線基板。
【請求項2】
前記貫通孔の直径は、100μm以上で(前記コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下であることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル配線基板。
【請求項3】
前記貫通孔の直径は、(前記コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下であることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル配線基板。
【請求項4】
絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、
前記コネクタ端子パターン上に導電性層を印刷する印刷工程と、
前記配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、
前記印刷工程の後に、前記絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、
前記貫通孔は、前記コネクタ端子間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に設けられることを特徴とするフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項5】
絶縁性基板の主面にコネクタ端子パターンを含む配線パターンを形成する工程と、
前記コネクタ端子パターン上に導電性層を印刷する印刷工程と、
前記配線パターンの一部を絶縁性保護層により覆う工程と、
前記印刷工程の前に、前記絶縁性基板に貫通孔を設ける工程とを含み、
前記貫通孔は、前記コネクタ端子パターン間であって、前記絶縁性保護層と前記絶縁基板とにより形成される段差部に設けられることを特徴とするフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項6】
前記貫通孔の直径は、100μm以上で(前記コネクタ端子パターン間の距離−50μm)以下であることを特徴とする請求項4又は5記載のフレキシブル配線基板の製造方法。
【請求項7】
前記貫通孔の直径は、(前記コネクタ端子パターン間の距離−100μm)以下であることを特徴とする請求項4又は5記載のフレキシブル配線基板の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図15】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】
【図15】
【図12】
【公開番号】特開2011−113987(P2011−113987A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265892(P2009−265892)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
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