フロー容量を等化する方法、装置、及びシステム
【課題】フロー容量を等化する方法、装置、及びシステムが提供される。
【解決手段】方法は、中継ノードが、送信元ノードから伝送された、トラフィックフローのリンク構築要求を受信し(S501)、中継ノードが、サービスフローのリンク構築要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、小さな負荷を有するベアラネットワークを選択して、トラフィックフローのための転送リンクを構築し(S502)、中継ノードが、転送リンクに従って、トラフィックフローを転送すること(S503)を含む。本発明は、転送データフロー容量を等化することを可能にし、ベアラネットワークの運送効率(bearing efficiency)及び伝送効率を向上させ、従って、購入及び保守コストの節約をもたらす。
【解決手段】方法は、中継ノードが、送信元ノードから伝送された、トラフィックフローのリンク構築要求を受信し(S501)、中継ノードが、サービスフローのリンク構築要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、小さな負荷を有するベアラネットワークを選択して、トラフィックフローのための転送リンクを構築し(S502)、中継ノードが、転送リンクに従って、トラフィックフローを転送すること(S503)を含む。本発明は、転送データフロー容量を等化することを可能にし、ベアラネットワークの運送効率(bearing efficiency)及び伝送効率を向上させ、従って、購入及び保守コストの節約をもたらす。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年4月29日に中国専利局に出願された、「Method,Apparatus and System for Equalizing Flows(フローを等化する方法、装置、及びシステム)」と題された、中国特許出願第200810094393.1号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0002】
本発明は、通信技術に関し、特に、フローを等化する方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代(3G)無線アクセスネットワークは、通常、基地局と基地局コントローラとの間のデータ伝送のために、マイクロ波、又はメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークを使用する。Vodafone(ボーダフォン)及びOrange(オレンジ)などの、この業界における主流の移動通信事業者は、主として、マイクロ波ネットワークを構築することによって、又は、固定ネットワーク事業者のトランスポートネットワークをリースすることによって、無線事業を行う。基地局は、リースされたメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークに、マイクロ波を介してアクセスし、次に、基地局からのデータフローは、リースされたメトロポリタンエリア光トランスポートネットワーク内で集約され(aggregated)、集約されたデータフローは、高速リンクを介して、基地局コントローラに伝送される。このトラフィックモデルによれば、基地局はフローのピークに同時には到達しないため、パケット交換によって無線サービスデータを集約して帯域幅の多重化を実施するために、マイクロ波ネットワークの第1レベルのアクセスポイントにおいて、集約ノード(aggregation node)(トランスポートゲートウェイ)が追加される場合がある。従って、サービス集約ゲートウェイの使用により、基地局間でのフローの多重化効率を明らかに向上させることができ、マイクロ波装置を購入するコスト、又はメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークをリースするコストが節約される。
【0004】
現在のところ、無線データフローの集約機能をサポートする、2つの解決法が存在する。1つは、非同期転送モード(ATM)スイッチング及びATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)スイッチングプロトコルを使用することによる、専用装置のATMスイッチ又はATMハブネットワーキングによって、フロー集約を実施し、それにより伝送効率を向上させることであり、もう1つは、ルータのインターネットプロトコル(IP)パケットルーティング機能を使用することによる、IPハブネットワーキングによって、フロー集約を実施し、それにより伝送効率を向上させることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明に関連する従来技術の第1の解決法では、IPオーバATM(IPoA)プロトコルを使用することによって、ATMベアラネットワーク上でのIPデータフローの伝送を実施する。
【0006】
ここで、標準的なIPoAプロトコルは、ATMベアラネットワーク上でのIPデータフローの伝送を実施すること、すなわち、ATMベアラネットワーク上での、IP基地局のデータフローの伝送をサポートすることが可能である。このネットワーキング方式を図1に示す。IP基地局は、IPメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)のアクセスレイヤを介して、ATMスイッチ1にデータフローを伝送し、ATMスイッチ1は、ATMスイッチ1によって提供されるIPインタフェースへのデータフローを集約し、ATMスイッチ1は、受信されたIPパケットを、ATMネットワーク上での伝送のために、IPoAプロトコルを使用することによって、セル内にカプセル化する(図1は、メトリポリタンエリアアクセスネットワークの集約レイヤを示す)。ATMスイッチ2は、セルを受信し、そして、セルを再び集めて、IPoAペイロード、すなわちIPパケットを回復するために、ATMスイッチ1の逆のプロセスを完了する。
【0007】
図2は、従来技術の第1の解決法における、プロトコルスタックベアラの変換を示す。図示されているように、ATMスイッチ1及び2は、実際には、ATMネットワーク上のトンネル、すなわち仮想チャネルを使用して、IPパケットを運び、それにより、ATMベアラネットワーク上でのIPパケットの伝送を実施する。
【0008】
発明者は、本発明を実現する間に、従来技術の第1の解決法における少なくとも以下の弱点を見出した。
【0009】
1.2組の変換装置が必要とされ、これによりコストが増加する。
【0010】
2.IPoAプロトコルによれば、IPパケットは、IPoAカプセル化を受ける必要があり、テールが追加され、これによりベアラ効率が減少する。伝送中にカプセル化レイヤが追加され、従って、伝送効率が減少する。
【0011】
本発明に関連する従来技術の第2の解決法は、疑似ワイヤ・エミュレーション・エッジ・ツー・エッジ(Pseudowire Emulation Edge−to−Edge)(PWE3)技術を使用することによって、IPベアラネットワーク上でのATMデータフローの伝送を実施する。
【0012】
図3は、従来技術の第2の解決法のネットワーキング方式を示す。図示されているように、ATM基地局は、ATM MANのアクセスレイヤを介して、PWE3装置1にデータフローを伝送する。アクセスATMネットワークは、E1/T1上での、ATMの逆多重化(IMA)(Inverse Multiplexing for ATM(IMA)over E1/T1)、又は、同期デジタル階層(SDH)上のATM(ATM over Synchronous Digital Hierarchy(SDH))を使用することによってアクセスされてもよく、そして、PWE3装置1によって提供されるATMインタフェースに接続されてもよい。PWE3装置1は、受信されたATMセルを、IPネットワーク上での伝送のために、PWE3プロトコルを使用することによって、IPパケット内にカプセル化する(図3は、メトリポリタンエリアアクセスネットワークの集約レイヤを示す)。PWE3装置2は、受信されたIPパケットをセルに分解するために、PWE3装置1の逆のプロセスを完了し、そして、セルを基地局コントローラに送信する。
【0013】
図4は、図3に対応する、プロトコルスタックベアラの変換を示す。図示されているように、PWE3装置1及び2は、実際には、IPネットワーク上のトンネル、すなわちPWEを使用して、ATMセルを運び、それにより、IPベアラネットワーク上でのATMセルの伝送を実施する。
【0014】
発明者は、本発明を実現する間に、従来技術の第2の解決法が、第1の解決法と同様の弱点を有することを見出した。
【0015】
1.2組の変換装置が必要とされ、これによりコストが増加する。
【0016】
2.ベアラ効率が低い。一方、カプセル化レイヤが追加されるため、伝送効率が減少する。
【0017】
更に、ATM及びIPベアラネットワークを有する事業者は、基地局のフローにアクセスするためにATM及びIPベアラネットワークを同時に使用して、ATMの高信頼性と、IPの柔軟性及び高帯域幅とを組み合わせ、それにより、2つのベアラネットワークの最大利用を実現することを希望する。
【0018】
従来技術における技術的解決法では、トランスペアレントな伝送のメカニズム(transparent transmission mechanisms)が欠如しており、異なるベアラネットワークのリンク負荷情報に従ってフローを等化することができず、そのため、帯域幅の分担(sharing of bandwidth)が実施されることができない。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の実施形態は、ベアラネットワークの伝送効率を向上させるためにフローを等化する、方法、装置、及びシステムを提供する。
【0020】
本発明の一実施形態は、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を、中継ノードによって受信し、
中継ノードによって、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、
中継ノードによって、転送リンクに従って、サービスフローを転送すること
を含む、フローを等化する方法を提供する。
【0021】
本発明の一実施形態は、送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを含む、フローを等化するシステムを更に提供する。
【0022】
送信元ノードは、サービスフローと、サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成される。
【0023】
中継ノードは、送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、転送リンクに従って、サービスフローを転送するように構成される。
【0024】
宛先ノードは、中継ノードによって転送されたサービスフローを受信するように構成される。
【0025】
本発明の一実施形態は、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュールと、
サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
ベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュールと
を含む、フローを等化する装置を更に提供する。
【0026】
本発明の一実施形態は、
ATMセルのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、IPパケットをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
転送リンク情報に従って、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、IPパケットをIP基地局に転送すること
を含む、ATMプロトコルスタックをIPプロトコルスタックに変換する方法を更に提供する。
【0027】
本発明の一実施形態は、
IPパケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、ATMセルをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
転送リンク情報に従って、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、ATMセルをATM基地局に転送すること
を含む、IPプロトコルスタックをATMプロトコルスタックに変換する方法を更に提供する。
【発明の効果】
【0028】
従来技術と比較して、本発明の実施形態の技術的解決法は以下の利点を有する。
【0029】
シグナリングプレーンの許可制御を介して、データフローの設定中に、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定(load sharing configuation)が実行され、ベアラネットワークの利用効率が向上する。加えて、中継ノードは、ATM及びIPネットワーク標準プロトコルを同時にサポートし、高いカプセル化効率が実施され、ネットワーク帯域幅の利用が向上する。更に、ATM/IPデュアルプロトコルスタック装置は、ATM及びIP標準プロトコルの間の変換の機能を組み込み、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】従来技術の第1の解決法における、IPoAプロトコルネットワーキングのアーキテクチャの概略図を示す。
【図2】従来技術の第1の解決法における、IPoAプロトコルネットワーキングのプロトコルスタックベアラの変換の概略図を示す。
【図3】従来技術の第2の解決法における、PWE3プロトコルネットワーキングのアーキテクチャの概略図を示す。
【図4】従来技術の第2の解決法における、PWE3プロトコルネットワーキングのプロトコルスタックベアラの変換の概略図を示す。
【図5】本発明の一実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図6】本発明の一実施形態における、ATM/IPベアラネットワークのシステムアーキテクチャを示す。
【図7】本発明の別の実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図8】本発明の更に別の実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図9】本発明の一実施形態における、IPベアラネットワーク上での伝送のためにATMセルがIPパケットに変換される、プロトコルスタックの変換を示す。
【図10】本発明の一実施形態における、ATMベアラネットワーク上での伝送のためにIPパケットがATMセルに変換される、プロトコルスタックの変換を示す。
【図11】本発明の一実施形態における、フローを等化する装置の構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態は、フローを等化する方法、装置、及びシステムを提供する。
【0032】
以下に、本発明について、好ましい実施形態及び添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
本発明の実施形態は、サービスフローの、送信元ノードと中継ノード(ゲートウェイ、及び本発明の実施形態によって提供されるATM/IPデュアルスタックハブなど)との間の、及び/又は、中継ノードと宛先ノードとの間の、少なくとも2つの利用可能なベアラネットワークによって開示される。
【0034】
本発明の一実施形態は、図5に示すような、フローを等化する方法を提供する。中継ノードは、以下のステップの動作を実施する。
【0035】
ステップS501:送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。
【0036】
ステップS502:サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0037】
ステップS502で、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定した後に、以下の動作が更に提供される。リンク設定成功メッセージを送信元ノードに通知し、サービスフローの転送リンクの情報を、中継ノード内のローカル転送テーブル内に記憶する。
【0038】
ステップS503:転送リンクに従って、サービスフローを転送する。
【0039】
ステップS503はさらに以下のステップを含む。
ステップS503.1:送信元ノードから送信されたサービスフローを受信した場合、サービスフローのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、サービスフローの転送リンクの情報を取得する。
【0040】
ステップS503.2:ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンクの情報が示す場合、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、カプセル化されたIPパケットを、宛先ノードに転送する(IPルーティングによって送信される)。
【0041】
又は、IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンクの情報が示す場合、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、カプセル化されたATMセルを宛先ノードに転送する(送信の前に、集約が更に実施されてもよい)。
【0042】
中継ノードが、サービスフローの転送リンクの情報を取得し、ATMセルがATMネットワークを介して伝送されること、又はIPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを情報が示した後のプロセスでは、プロトコルを変換することなく転送処理を直接行う。
【0043】
本実施形態において、中継ノードがサービスフローのリンクティアダウン要求を受信した場合、リンクティアダウン要求に従って、ローカル転送テーブル内の、サービスフローの転送リンクの情報が削除され、ローカル転送テーブルが更新される。
【0044】
本実施形態において、データフローの負荷分担設定は、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報に従った、中継ノードと、送信元ノードと、宛先ノードとの間でのシグナリングネゴシエーションによって実行される。データパケットを受信した場合、中継ノードは、ローカル転送テーブル内の、転送リンクの情報を検索し、転送リンクの情報に従って転送リンクを維持し、それにより、ベアラネットワークの利用効率を向上させる。
【0045】
本実施形態において、ローカル転送テーブルは、パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとに細分されてもよい。パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとは、個別に記憶されてもよく(この場合、2つのテーブルはバックアップされてもよく、そして、利便性の高い検索のために、2つのテーブルと、対応するバックアップテーブルとの間の情報の一貫性を実施するための同期が実行されてもよい)、又は、パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとは、一般的なローカル転送テーブル内に組み込まれてもよい。
【0046】
本発明の別の実施形態は、上記の実施形態によって提供される方法を特定のシナリオに適用するものである。特定のシナリオのシステムアーキテクチャは、図6に示されており、ATM基地局と、IP基地局と、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含む。ベアラネットワークとしてATMネットワークを利用するXリンクと、ベアラネットワークとしてIPネットワークを利用するYリンクとが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラと、ATM/IPデュアルスタックハブとの間に存在する。サービスフローの伝送の間、送信元ノードが、IP基地局又はATM基地局であり、サービスフローの宛先ノードが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、サービスフローを伝送するリンクは、アップリンクであり、サービスフローの送信元ノードが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、サービスフローの宛先ノードが、IP基地局又はATM基地局である場合、サービスフローを伝送するリンクは、ダウンリンクである。サービスフローの中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブである。
【0047】
図6に示すアーキテクチャにおけるアップリンクを例に取ることによって、本実施形態について更に詳細に説明する。
【0048】
図7に示すように、本実施形態によって提供される方法は、以下のステップを含む。
【0049】
ステップS701:ATM/IPデュアルスタックハブは、IP基地局又はATM基地局から送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。図6に示すアクセスネットワークにおいて、データフローの設定及びティアダウンは、伝送制御シグナリングメッセージ(これは、サービスフローのリンク設定要求、及びサービスフローのリンクティアダウン要求である)に従って実施される。
【0050】
ステップS702:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求に従って、ATM/IPデュアルスタックハブとATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0051】
ステップS702において、ATM/IPデュアルスタックハブは、X及びYリンクのポートのフロー統計に従って、現在のATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得してもよい。現在のXリンクが、より小さなリンク負荷を有する場合、サービスフローは、Xリンクを介してATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送されるように設定される。逆の場合、サービスフローは、Yリンクを介してATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送される。
【0052】
このステップは、サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル(これは、セル転送テーブル又はパケット転送テーブルであってもよい)内に記憶することを更に含む。
【0053】
送信元ノードがIP基地局である場合、Xリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、ATMネットワークによってIPパケットを運ぶことのエントリが、パケット転送テーブル内に作成され、IPネットワークに連結されたYリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、IPネットワークによってIPパケットを運ぶことのエントリが、パケット転送テーブル内に作成される。同様に、送信元ノードがATM基地局である場合、ATMネットワークに連結されたXリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、ATMネットワークによってATMセルを運ぶことのエントリが、セル転送テーブル内に作成され、IPネットワークに連結されたYリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、IPネットワークによってATMセルを運ぶことのエントリが、セル転送テーブル内に作成される。
【0054】
ローカル転送テーブル内で、ATMセルについては、無線データフローのインデックスが、ATMパーマネントバーチャルサーキット(PVC)及びAAL2コネクション識別情報(CID)によって一意に識別されるため、セル転送テーブルを設定するプロセス(セル転送テーブルは、ATM/IPデュアルスタックハブ内に事前設定されてもよく、設定プロセスは、セルの転送リンク情報をセル転送テーブル内に記録することである)は、データフローに対応するATM PVC及びAAL2 CIDと、ATMセルをX又はYリンクに転送することを示す、セル転送テーブル内の情報とを、シグナリングネゴシエーションによってマッピング(又は設定)するプロセスである。
【0055】
IPパケットについては、無線データフローのインデックスが、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号によって一意に識別されるため、パケット転送テーブルを設定するプロセスは、データフローに対応する送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号(UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号を含む)と、IPパケットをX又はYリンクに転送することを示す、パケット転送テーブル内の情報とを、シグナリングネゴシエーションによってマッピング(又は設定)するプロセスである。
【0056】
表1に示すように、セル転送テーブルは、ATMセルが受信されるサービスフローのサービスフローインデックス(すなわち、テーブルルックアップ内容(table lookup contents))と、転送タイプ情報とを記憶し(表1内のサービスフローに対応する送信元ノードは、ATM基地局、又はATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであってもよい)、ここで、転送タイプ情報は、表1内のフィールドによって表される、ATMセルを送信するATMネットワークを選択するためのリンク情報(ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDから、ATM宛先PVC、及び宛先AAL2 CIDへのマッピング関係)(ここで、PVC情報は、バーチャルパス識別子(VPI)情報と、バーチャルチャネル識別子(VCI)情報とを含む)と、ATMセルを送信するIPネットワークを選択するためのリンク情報(例えば表1のエントリNのような、ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDから、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号へのマッピング関係)とを含む。
【0057】
【表1】
【0058】
表2に示すように、パケット転送テーブルは、IPパケットが受-信されるサービスフ
ローのサービスフローテーブルルックアップ内容(テーブルインデックスとも呼ばれる)と、転送タイプ情報とを記憶し(表2内のサービスフローに対応する送信元ノードは、IP基地局、又はATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであってもよい)、ここで、転送タイプ情報は、IPパケットを送信するATMネットワークを選択するためのリンク情報(例えば表2のエントリ1及び2のように、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号から、ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDへのマッピング関係を設定すること)と、IPパケットを送信するIPネットワークを選択するためのリンク情報(IPパケットは依然として同じであり、IPルーティング及び転送のために、IPルーティングモジュールに直接入る)とを含む。
【0059】
【表2】
【0060】
ステップS703:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求の送信側(ATM基地局、又はIP基地局)に、リンク設定成功メッセージを通知する。例えば、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージに、リンク設定成功メッセージを追加することによって、ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求の送信側がデータフローをいつでも送信してもよいということを通知する。
【0061】
シグナリングネゴシエーションは、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM基地局又はIP基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含むプロセスであるため、ネゴシエーションによって設定された転送リンク情報は、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージによって、送信元ノードにフィードバックされてもよい。ATM基地局又はIP基地局から、ATM/IPデュアルスタックハブまでのベアラネットワークは、通常、一意であり、従って、ATM/IPデュアルスタックハブの応答メッセージを受信した場合、ATM基地局はATMセルを送信する。IP基地局については、IP基地局はIPパケットを送信する。
【0062】
ステップS704:ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内に記憶された、サービスフローの転送リンク情報に従って、サービスフローを転送する。このステップは、具体的には以下を含む。
【0063】
ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM基地局又はIP基地局から送信されたサービスフローを受信し、ローカル転送テーブルのテーブルルックアップ内容(ローカル転送テーブルは、テーブルルックアップ内容と、転送タイプとを含み、テーブルルックアップ内容は、サービスフローのヘッダ情報と整合性がある)が、サービスフローのヘッダ情報に従って照合され(IPパケットのヘッダ情報は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号であり、ATMセルのヘッダ情報は、ATM PVC、及びAAL2 CIDである)、サービスフローの転送リンク情報が取得される。
【0064】
ATM基地局からのATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、プロトコル変換によってIPパケット内にカプセル化され(ATMセルのAAL2プロトコルを終端させ、ATMセルのセルペイロードを、IPパケット内にカプセル化する)、カプセル化されたIPパケットが、宛先ノードに転送される。
【0065】
IP基地局からのIPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットは、プロトコル変換によってATMセル内にカプセル化され(IPパケットのUDPプロトコルを終端させ、IPパケットのパケットペイロードを、ATMセル内にカプセル化する)、カプセル化されたATMセルが、宛先ノードに転送される。
【0066】
IP基地局からのIPパケット、又はATM基地局からのATMセルが、同じタイプのネットワーク(対応するIP又はATMネットワーク)を使用することによって伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、転送処理は、プロトコルを変換することなしに直接実行される。
【0067】
ステップS705:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除する。
【0068】
ローカル転送テーブルは、動的な転送テーブルである。サービスフローのリンク設定要求が受信された場合、転送テーブルは、サービスフローの転送リンク情報を設定して記憶し、サービスフローの通信が完了した後(サービスフロー伝送の完了、又はサービスフローの転送リンクの異常中断を含む)、サービスフローのリンクティアダウン要求が受信されたら、サービスフローの転送リンク情報は削除される。ローカル転送テーブルは、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報の正しい統計のために更新される。例えば、音声通話の間、対応するリンクがセッションのために設定され、セッションの、対応するリンク情報は、通話が完了した後、削除される。
【0069】
本実施形態において、シグナリングプレーンの許可制御を介して、アップリンクデータフローのリンク設定中に、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATM及びIPベアラネットワークの帯域幅利用に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定が実行され、それにより、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM及びIPベアラネットワークの間の等化を行いながらデータフローを転送することができ、ベアラネットワークの利用効率が向上する。IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了するために、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間に、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが必要とされるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0070】
本発明の更に別の実施形態は、フローを等化する方法を、図6に示すシステムにおけるダウンリンクのサービスフロー伝送に適用するものであり、以下を含む。
【0071】
ステップS801:ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。
【0072】
ステップS802:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求に従って、ATM/IPデュアルスタックハブとATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0073】
このステップにおいて、ATM/IPデュアルスタックハブは、X及びYリンクのポートのフロー統計に従って、現在のATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得してもよい。現在のXリンクが、より小さなリンク負荷を有する場合、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されるサービスフローは、Xリンクを介してATM/IPデュアルスタックハブに転送され、ATM又はIP基地局に更に中継されるように設定される。逆の場合、サービスフローは、Yリンクを介してATM/IPデュアルスタックハブに転送され、ATM又はIP基地局に更に中継される。
【0074】
リンクを設定するプロセスは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATM/IPデュアルスタックハブまで、そして更に、ATM又はIP基地局までの、完全なリンクを含む。
【0075】
このステップにおいて、ローカル転送テーブル内に記憶される、サービスフローの転送リンク情報は、表1及び2におけるものと同一であり、従って、更なる説明は必要としない。
【0076】
ステップS803:ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに、リンク設定成功メッセージを通知する。例えば、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージに、リンク設定成功メッセージを追加することによって、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラがデータフローをいつでも送信してもよいということを通知する。
【0077】
このステップにおいて、シグナリングネゴシエーションは、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM基地局又はIP基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含むプロセスであるため、ネゴシエーションによって設定された転送リンク情報は、応答メッセージによって、送信元ノードにフィードバックされてもよい。ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラが、サービスフローの送信元であるため、サービスフロー内の有用な情報は、IPパケット内に(シグナリングリンクがIPネットワーク内に設定された場合)、又はATMセル内に(シグナリングリンクがATMネットワーク内に設定された場合)カプセル化される。
【0078】
ステップS804:ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内に記憶された、サービスフローの転送リンク情報に従って、サービスフローを転送する。このステップは、具体的には以下を含む。
【0079】
ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内のテーブルルックアップ内容を、サービスフローのヘッダ情報に従って照合し(IPパケットのヘッダ情報は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号であり、ATMセルのヘッダ情報は、ATM PVC、及びAAL2 CIDである)、サービスフローの転送リンク情報を取得する。
【0080】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATMネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、IPネットワークを介して、IP基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、ATM/IPデュアルスタックハブは、受信されたATMセルに対してプロトコル変換を実行し、AAL2プロトコルを終端させ、ATMセルのセルペイロードをIPパケット内にカプセル化し、宛先IPアドレスをIP基地局に変更して、カプセル化されたパケットをIP基地局に送信する。
【0081】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、IPネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、ATMネットワークを介して、ATM基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されるパケットは、IPパケットである。ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットに対してプロトコル変換を実行し、UDPを終端させ、IPパケットのIPアドレス、UDPポート番号などを、ATM基地局のVPI/VCIに変更して、カプセル化されたセルをATM基地局に送信する。
【0082】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATMネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、ATMネットワークを介して、ATM基地局へのリンクであることを、又は、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、IPネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、IPネットワークを介して、IP基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、転送処理は、プロトコルを変換することなしに直接実行される。
【0083】
ステップS805:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除する。このステップは、第2の実施形態のステップS705と同様であり、従って、更なる説明は必要としない。
【0084】
本実施形態において、シグナリングプレーンの許可制御を介して、ダウンリンクデータフローのリンク設定中に、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATM及びIPベアラネットワークの帯域幅利用に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定が実行され、それにより、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM及びIPベアラネットワークの間の等化を行いながら、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラからのサービスフローを受信することができ、ベアラネットワークの利用効率が向上する。IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了するために、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間に、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが必要とされるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0085】
図7及び図8に対応する2つの実施形態において、パケットの転送中に、ATM/IPデュアルスタックハブが、IPネットワークを介してATMセルを、又はATMネットワークを介してIPパケットを伝送する場合、プロトコル変換が必要とされる。変換プロセスは、ATMセルのAAL2プロトコルを終端させて、ATMセルのセルペイロードをIPパケット内にカプセル化すること、又は、IPパケットのUDPプロトコルを終端させて、IPパケットのパケットペイロードをATMセル内にカプセル化することを含む。
【0086】
図6に示すシステムアーキテクチャにおいて、ATM基地局がサービスフローを送信し、そして、ATM/IPデュアルスタックハブによって設定された、サービスフローの転送リンク情報が、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラへの、IPネットワークを介した伝送を示す場合、プロトコル変換が実行される。転送リンクにおける、サービスフローのカプセル化構成を、図9に示す。図9におけるプロトコル変換は、図4におけるPWE3プロトコルのベアラモードとは異なる。PWE3プロトコルの処理方式は、ATMセル全体をカプセル化し、ATMセル全体を2度変換するものである。従って、本発明の実施形態におけるベアラモードが、PWE3プロトコルにおけるよりも低いプロトコルレイヤと、高い伝送効率とを有するということを、図から知ることができる。その上、ATM基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとは、それらの間に2つの変換装置を必要とせず、従って、コストが節約される。
【0087】
同様に、IP基地局がサービスフローを送信し、そして、ATM/IPデュアルスタックハブが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラへの伝送のためのベアラネットワークとして、ATMネットワークを選択した場合の、サービスフロー転送の間のプロトコルスタックが、図10に示されている。同様に、本発明の実施形態におけるプロトコル変換は、IPoAプロトコルの変換よりも低いプロトコルレイヤと、高い伝送効率とを有し、従って、コストが節約されるということを、図10と図2との間の比較によって知ることができる。
【0088】
ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルが、IP基地局に送信される必要がある場合、又は、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットが、ATM基地局に伝送される必要がある場合、ベアラモードは、上記の2つの場合と同様であり、従って、更なる説明は必要とされない。
【0089】
一実施形態は、送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを含む、フローを等化するシステムを提供する。
【0090】
送信元ノードは、サービスフローと、サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成される。
【0091】
中継ノードは、送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、転送リンクに従って、サービスフローを転送するように構成される。
【0092】
宛先ノードは、中継ノードによって転送されたサービスフローを受信するように構成される。
【0093】
中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであってもよい。送信元ノードは、ATM基地局、IP基地局、及びATM/IPデュアルスタック基地局コントローラのうちのいずれか1つであってもよく、そして、送信元ノードがATM又はIP基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはATM又はIP基地局である。
【0094】
中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであってもよい。図11に示すように、中継ノードは、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュール1と、
サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュール2と、
ベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュール3とを含む。
【0095】
代替的な態様において、中継ノードは、以下を更に含んでもよい。
【0096】
サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶するように構成され、そして、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除するように更に構成された、記憶モジュール4。あるいは、サービスフローのリンクティアダウン要求は、シグナリング受信モジュール1によって取得されてもよい。
【0097】
記憶モジュール4に加え、中継ノードは、リンク設定成功メッセージを送信元ノードに通知するように構成された、シグナリング送信モジュール5を更に含む。
【0098】
代替的な態様において、中継ノードは、以下のモジュールを更に含んでもよい。
送信元ノードから送信されたATMセルを受信するように構成された、セル受信モジュール6。
【0099】
ATMセル内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のセル転送テーブルを検索し、ATMセルの転送リンク情報を取得するように構成された、セル検索モジュール7。
【0100】
ATMセルをIPパケット内にカプセル化するように構成された、第1のプロトコル変換モジュール8。
【0101】
IPパケットに経路を割り当てるように構成された、ルーティングモジュール9。
【0102】
そして、IPパケットを送信するように構成された、パケット送信モジュール10。
【0103】
代替的な態様において、中継ノードは、以下のモジュールを更に含んでもよい。
送信元ノードから送信されたIPパケットを受信するように構成された、パケット受信モジュール11。
【0104】
IPパケット内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のパケット転送テーブルを検索し、IPパケットの転送リンク情報を取得するように構成された、パケット検索モジュール12。
【0105】
IPパケットをATMセル内にカプセル化するように構成された、第2のプロトコル変換モジュール13。
【0106】
ATMセルを集約するように構成された、集約モジュール14。
【0107】
ATMセルを送信するように構成された、セル送信モジュール15。
【0108】
代替的な態様において、中継ノードは、図11に示される上記モジュールの全てを含んでもよい。
図11に示す装置を使用し、ATM/IPデュアルスタックハブを例に取る場合、各モジュールの相互作用プロセスは、以下を含む。
【0109】
シグナリング受信モジュール1は、送信元ノード(ATM基地局、IP基地局、及びATM/IPデュアルスタック基地局コントローラのうちのいずれか1つ)から送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、リンク選択モジュール3は、取得モジュール2によって取得された、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに接続されたATM及びIPポートの現在のデータフローの負荷に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、転送リンクを設定し、転送リンク情報を、記憶モジュール4のセル転送テーブル内に記憶し、シグナリング送信モジュール5を介して、送信元ノードに、サービスフローをいつでも送信するように通知する。
【0110】
ATM/IPデュアルスタックハブが、セル受信モジュール6を介してATMセルを受信、又はパケット受信モジュール11を介してIPパケットを受信した場合、セル検索モジュール7が、記憶モジュール4のセル転送テーブルを検索して(又は、パケット検索モジュール12が、記憶モジュール4のパケット転送テーブルを検索して)、転送リンク情報を取得する。転送リンク情報に関しては、以下のケースが存在する。
【0111】
ケース1:ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、第1のプロトコル変換モジュール8内で、プロトコル変換によってIPパケット内にカプセル化され、IPパケットは、ルーティングモジュール9によってルートを割り当てられ、パケット送信モジュール10によって宛先ノードに送信される。
【0112】
ケース2:ATMセルがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、集約モジュール14によってPVCスイッチング又はAAL2スイッチングを受け、ATMセル内に集約され、そのATMセルは、次に、セル送信モジュール15によって送信される。
【0113】
ケース1及び2において、送信元ノードがATM基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはATM基地局である。
【0114】
ケース3:IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットは、第2のプロトコル変換モジュール13内で、プロトコル変換によってATMセル内にカプセル化され、ATMセルは、集約モジュール14によってPVCスイッチング又はAAL2スイッチングを受け、ATMセル内に集約され、そのATMセルは、次に、セル送信モジュール15によって送信される。
【0115】
ケース4:IPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、パケット受信モジュール11によって受信されたIPパケットは、ルーティングモジュール9によってルートを直接割り当てられ、パケット送信モジュール10によって送信される。
【0116】
同様に、ケース3及び4において、送信元ノードがIP基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはIP基地局である。
【0117】
上記のプロセスの間、図11における破線及び実線は、それぞれ、ATMセル及びIPパケットのリンクを表す。
【0118】
本実施形態によって提供される装置によって、サービスフローの等化が実施され、システムの性能が向上する。
【0119】
上記の実施形態の説明に基づいて、本発明の実施形態の技術的解決法は、以下の利点を有する。
【0120】
シグナリングプレーンの許可制御を介して、データフローの設定中に、中継ノードと送信元ノードとの間、及び中継ノードと宛先ノードとの間の、現在の複数のベアラネットワークのリンク負荷情報が、中継ノード、送信元ノード、及び宛先ノードのシグナリングネゴシエーションによって取得され、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークが、データフローの負荷分担設定のために選択され、従って、ベアラネットワークの利用効率が向上する。図6に示すアーキテクチャにおいて、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが、IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了することができるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0121】
図面は好ましい実施形態の概略図であるということ、及び、内部のモジュール又はプロセスは、本発明を実施するために必ずしも必須ではないということを、当業者は理解するであろう。
【0122】
実施形態の装置内のモジュールは、各実施形態の説明に従って1つの装置内に分布させられてもよく、又は、実施形態の装置とは異なる1つ以上の装置内に分布させられてもよいということを、当業者は理解するであろう。実施形態のモジュールは、1つのモジュールに統合されてもよく、又は、複数のサブモジュールに更に分割されてもよい。
【0123】
本発明の各実施形態の順序番号は、説明のためのものにすぎず、各実施形態の優先順位を表すために使用されているのではない。
【0124】
特許請求の範囲における技術的解決法も、本発明の実施形態の保護範囲内に入る。
【0125】
上記の実施形態の説明に基づいて、当業者は、本発明がハードウェアによって、又は、ソフトウェアと、必要な汎用プラットフォームとによって実施されてもよいということを、明確に理解するであろう。そのような理解に従って、本発明の技術的解決法は、(コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、USBディスク、及び携帯型ハードディスクなどの)不揮発性記憶媒体内に記憶されてもよい、かつ、本発明の各実施形態の方法を(パーソナルコンピュータ、サーバ、及びネットワーク装置などの)コンピュータ装置が実行できるようにするための複数の命令を含む、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。
【0126】
要約すると、上記は本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の保護範囲は本明細書に限定されない。本発明の精神及び原理内のあらゆる修正、均等な置換、改良などは、本発明の保護範囲内に入る。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年4月29日に中国専利局に出願された、「Method,Apparatus and System for Equalizing Flows(フローを等化する方法、装置、及びシステム)」と題された、中国特許出願第200810094393.1号の優先権を主張するものであり、当該出願はその全体が参照によって本明細書中に援用される。
【0002】
本発明は、通信技術に関し、特に、フローを等化する方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代(3G)無線アクセスネットワークは、通常、基地局と基地局コントローラとの間のデータ伝送のために、マイクロ波、又はメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークを使用する。Vodafone(ボーダフォン)及びOrange(オレンジ)などの、この業界における主流の移動通信事業者は、主として、マイクロ波ネットワークを構築することによって、又は、固定ネットワーク事業者のトランスポートネットワークをリースすることによって、無線事業を行う。基地局は、リースされたメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークに、マイクロ波を介してアクセスし、次に、基地局からのデータフローは、リースされたメトロポリタンエリア光トランスポートネットワーク内で集約され(aggregated)、集約されたデータフローは、高速リンクを介して、基地局コントローラに伝送される。このトラフィックモデルによれば、基地局はフローのピークに同時には到達しないため、パケット交換によって無線サービスデータを集約して帯域幅の多重化を実施するために、マイクロ波ネットワークの第1レベルのアクセスポイントにおいて、集約ノード(aggregation node)(トランスポートゲートウェイ)が追加される場合がある。従って、サービス集約ゲートウェイの使用により、基地局間でのフローの多重化効率を明らかに向上させることができ、マイクロ波装置を購入するコスト、又はメトロポリタンエリア光トランスポートネットワークをリースするコストが節約される。
【0004】
現在のところ、無線データフローの集約機能をサポートする、2つの解決法が存在する。1つは、非同期転送モード(ATM)スイッチング及びATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)スイッチングプロトコルを使用することによる、専用装置のATMスイッチ又はATMハブネットワーキングによって、フロー集約を実施し、それにより伝送効率を向上させることであり、もう1つは、ルータのインターネットプロトコル(IP)パケットルーティング機能を使用することによる、IPハブネットワーキングによって、フロー集約を実施し、それにより伝送効率を向上させることである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明に関連する従来技術の第1の解決法では、IPオーバATM(IPoA)プロトコルを使用することによって、ATMベアラネットワーク上でのIPデータフローの伝送を実施する。
【0006】
ここで、標準的なIPoAプロトコルは、ATMベアラネットワーク上でのIPデータフローの伝送を実施すること、すなわち、ATMベアラネットワーク上での、IP基地局のデータフローの伝送をサポートすることが可能である。このネットワーキング方式を図1に示す。IP基地局は、IPメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)のアクセスレイヤを介して、ATMスイッチ1にデータフローを伝送し、ATMスイッチ1は、ATMスイッチ1によって提供されるIPインタフェースへのデータフローを集約し、ATMスイッチ1は、受信されたIPパケットを、ATMネットワーク上での伝送のために、IPoAプロトコルを使用することによって、セル内にカプセル化する(図1は、メトリポリタンエリアアクセスネットワークの集約レイヤを示す)。ATMスイッチ2は、セルを受信し、そして、セルを再び集めて、IPoAペイロード、すなわちIPパケットを回復するために、ATMスイッチ1の逆のプロセスを完了する。
【0007】
図2は、従来技術の第1の解決法における、プロトコルスタックベアラの変換を示す。図示されているように、ATMスイッチ1及び2は、実際には、ATMネットワーク上のトンネル、すなわち仮想チャネルを使用して、IPパケットを運び、それにより、ATMベアラネットワーク上でのIPパケットの伝送を実施する。
【0008】
発明者は、本発明を実現する間に、従来技術の第1の解決法における少なくとも以下の弱点を見出した。
【0009】
1.2組の変換装置が必要とされ、これによりコストが増加する。
【0010】
2.IPoAプロトコルによれば、IPパケットは、IPoAカプセル化を受ける必要があり、テールが追加され、これによりベアラ効率が減少する。伝送中にカプセル化レイヤが追加され、従って、伝送効率が減少する。
【0011】
本発明に関連する従来技術の第2の解決法は、疑似ワイヤ・エミュレーション・エッジ・ツー・エッジ(Pseudowire Emulation Edge−to−Edge)(PWE3)技術を使用することによって、IPベアラネットワーク上でのATMデータフローの伝送を実施する。
【0012】
図3は、従来技術の第2の解決法のネットワーキング方式を示す。図示されているように、ATM基地局は、ATM MANのアクセスレイヤを介して、PWE3装置1にデータフローを伝送する。アクセスATMネットワークは、E1/T1上での、ATMの逆多重化(IMA)(Inverse Multiplexing for ATM(IMA)over E1/T1)、又は、同期デジタル階層(SDH)上のATM(ATM over Synchronous Digital Hierarchy(SDH))を使用することによってアクセスされてもよく、そして、PWE3装置1によって提供されるATMインタフェースに接続されてもよい。PWE3装置1は、受信されたATMセルを、IPネットワーク上での伝送のために、PWE3プロトコルを使用することによって、IPパケット内にカプセル化する(図3は、メトリポリタンエリアアクセスネットワークの集約レイヤを示す)。PWE3装置2は、受信されたIPパケットをセルに分解するために、PWE3装置1の逆のプロセスを完了し、そして、セルを基地局コントローラに送信する。
【0013】
図4は、図3に対応する、プロトコルスタックベアラの変換を示す。図示されているように、PWE3装置1及び2は、実際には、IPネットワーク上のトンネル、すなわちPWEを使用して、ATMセルを運び、それにより、IPベアラネットワーク上でのATMセルの伝送を実施する。
【0014】
発明者は、本発明を実現する間に、従来技術の第2の解決法が、第1の解決法と同様の弱点を有することを見出した。
【0015】
1.2組の変換装置が必要とされ、これによりコストが増加する。
【0016】
2.ベアラ効率が低い。一方、カプセル化レイヤが追加されるため、伝送効率が減少する。
【0017】
更に、ATM及びIPベアラネットワークを有する事業者は、基地局のフローにアクセスするためにATM及びIPベアラネットワークを同時に使用して、ATMの高信頼性と、IPの柔軟性及び高帯域幅とを組み合わせ、それにより、2つのベアラネットワークの最大利用を実現することを希望する。
【0018】
従来技術における技術的解決法では、トランスペアレントな伝送のメカニズム(transparent transmission mechanisms)が欠如しており、異なるベアラネットワークのリンク負荷情報に従ってフローを等化することができず、そのため、帯域幅の分担(sharing of bandwidth)が実施されることができない。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の実施形態は、ベアラネットワークの伝送効率を向上させるためにフローを等化する、方法、装置、及びシステムを提供する。
【0020】
本発明の一実施形態は、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を、中継ノードによって受信し、
中継ノードによって、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、
中継ノードによって、転送リンクに従って、サービスフローを転送すること
を含む、フローを等化する方法を提供する。
【0021】
本発明の一実施形態は、送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを含む、フローを等化するシステムを更に提供する。
【0022】
送信元ノードは、サービスフローと、サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成される。
【0023】
中継ノードは、送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、転送リンクに従って、サービスフローを転送するように構成される。
【0024】
宛先ノードは、中継ノードによって転送されたサービスフローを受信するように構成される。
【0025】
本発明の一実施形態は、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュールと、
サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
ベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュールと
を含む、フローを等化する装置を更に提供する。
【0026】
本発明の一実施形態は、
ATMセルのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、IPパケットをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
転送リンク情報に従って、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、IPパケットをIP基地局に転送すること
を含む、ATMプロトコルスタックをIPプロトコルスタックに変換する方法を更に提供する。
【0027】
本発明の一実施形態は、
IPパケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、ATMセルをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
転送リンク情報に従って、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、ATMセルをATM基地局に転送すること
を含む、IPプロトコルスタックをATMプロトコルスタックに変換する方法を更に提供する。
【発明の効果】
【0028】
従来技術と比較して、本発明の実施形態の技術的解決法は以下の利点を有する。
【0029】
シグナリングプレーンの許可制御を介して、データフローの設定中に、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定(load sharing configuation)が実行され、ベアラネットワークの利用効率が向上する。加えて、中継ノードは、ATM及びIPネットワーク標準プロトコルを同時にサポートし、高いカプセル化効率が実施され、ネットワーク帯域幅の利用が向上する。更に、ATM/IPデュアルプロトコルスタック装置は、ATM及びIP標準プロトコルの間の変換の機能を組み込み、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】従来技術の第1の解決法における、IPoAプロトコルネットワーキングのアーキテクチャの概略図を示す。
【図2】従来技術の第1の解決法における、IPoAプロトコルネットワーキングのプロトコルスタックベアラの変換の概略図を示す。
【図3】従来技術の第2の解決法における、PWE3プロトコルネットワーキングのアーキテクチャの概略図を示す。
【図4】従来技術の第2の解決法における、PWE3プロトコルネットワーキングのプロトコルスタックベアラの変換の概略図を示す。
【図5】本発明の一実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図6】本発明の一実施形態における、ATM/IPベアラネットワークのシステムアーキテクチャを示す。
【図7】本発明の別の実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図8】本発明の更に別の実施形態における、フローを等化する方法のフローチャートを示す。
【図9】本発明の一実施形態における、IPベアラネットワーク上での伝送のためにATMセルがIPパケットに変換される、プロトコルスタックの変換を示す。
【図10】本発明の一実施形態における、ATMベアラネットワーク上での伝送のためにIPパケットがATMセルに変換される、プロトコルスタックの変換を示す。
【図11】本発明の一実施形態における、フローを等化する装置の構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態は、フローを等化する方法、装置、及びシステムを提供する。
【0032】
以下に、本発明について、好ましい実施形態及び添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
本発明の実施形態は、サービスフローの、送信元ノードと中継ノード(ゲートウェイ、及び本発明の実施形態によって提供されるATM/IPデュアルスタックハブなど)との間の、及び/又は、中継ノードと宛先ノードとの間の、少なくとも2つの利用可能なベアラネットワークによって開示される。
【0034】
本発明の一実施形態は、図5に示すような、フローを等化する方法を提供する。中継ノードは、以下のステップの動作を実施する。
【0035】
ステップS501:送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。
【0036】
ステップS502:サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0037】
ステップS502で、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定した後に、以下の動作が更に提供される。リンク設定成功メッセージを送信元ノードに通知し、サービスフローの転送リンクの情報を、中継ノード内のローカル転送テーブル内に記憶する。
【0038】
ステップS503:転送リンクに従って、サービスフローを転送する。
【0039】
ステップS503はさらに以下のステップを含む。
ステップS503.1:送信元ノードから送信されたサービスフローを受信した場合、サービスフローのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、サービスフローの転送リンクの情報を取得する。
【0040】
ステップS503.2:ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンクの情報が示す場合、ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、カプセル化されたIPパケットを、宛先ノードに転送する(IPルーティングによって送信される)。
【0041】
又は、IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンクの情報が示す場合、IPパケットをATMセル内にカプセル化し、カプセル化されたATMセルを宛先ノードに転送する(送信の前に、集約が更に実施されてもよい)。
【0042】
中継ノードが、サービスフローの転送リンクの情報を取得し、ATMセルがATMネットワークを介して伝送されること、又はIPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを情報が示した後のプロセスでは、プロトコルを変換することなく転送処理を直接行う。
【0043】
本実施形態において、中継ノードがサービスフローのリンクティアダウン要求を受信した場合、リンクティアダウン要求に従って、ローカル転送テーブル内の、サービスフローの転送リンクの情報が削除され、ローカル転送テーブルが更新される。
【0044】
本実施形態において、データフローの負荷分担設定は、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報に従った、中継ノードと、送信元ノードと、宛先ノードとの間でのシグナリングネゴシエーションによって実行される。データパケットを受信した場合、中継ノードは、ローカル転送テーブル内の、転送リンクの情報を検索し、転送リンクの情報に従って転送リンクを維持し、それにより、ベアラネットワークの利用効率を向上させる。
【0045】
本実施形態において、ローカル転送テーブルは、パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとに細分されてもよい。パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとは、個別に記憶されてもよく(この場合、2つのテーブルはバックアップされてもよく、そして、利便性の高い検索のために、2つのテーブルと、対応するバックアップテーブルとの間の情報の一貫性を実施するための同期が実行されてもよい)、又は、パケット転送テーブルと、セル転送テーブルとは、一般的なローカル転送テーブル内に組み込まれてもよい。
【0046】
本発明の別の実施形態は、上記の実施形態によって提供される方法を特定のシナリオに適用するものである。特定のシナリオのシステムアーキテクチャは、図6に示されており、ATM基地局と、IP基地局と、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含む。ベアラネットワークとしてATMネットワークを利用するXリンクと、ベアラネットワークとしてIPネットワークを利用するYリンクとが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラと、ATM/IPデュアルスタックハブとの間に存在する。サービスフローの伝送の間、送信元ノードが、IP基地局又はATM基地局であり、サービスフローの宛先ノードが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、サービスフローを伝送するリンクは、アップリンクであり、サービスフローの送信元ノードが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、サービスフローの宛先ノードが、IP基地局又はATM基地局である場合、サービスフローを伝送するリンクは、ダウンリンクである。サービスフローの中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブである。
【0047】
図6に示すアーキテクチャにおけるアップリンクを例に取ることによって、本実施形態について更に詳細に説明する。
【0048】
図7に示すように、本実施形態によって提供される方法は、以下のステップを含む。
【0049】
ステップS701:ATM/IPデュアルスタックハブは、IP基地局又はATM基地局から送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。図6に示すアクセスネットワークにおいて、データフローの設定及びティアダウンは、伝送制御シグナリングメッセージ(これは、サービスフローのリンク設定要求、及びサービスフローのリンクティアダウン要求である)に従って実施される。
【0050】
ステップS702:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求に従って、ATM/IPデュアルスタックハブとATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0051】
ステップS702において、ATM/IPデュアルスタックハブは、X及びYリンクのポートのフロー統計に従って、現在のATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得してもよい。現在のXリンクが、より小さなリンク負荷を有する場合、サービスフローは、Xリンクを介してATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送されるように設定される。逆の場合、サービスフローは、Yリンクを介してATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送される。
【0052】
このステップは、サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル(これは、セル転送テーブル又はパケット転送テーブルであってもよい)内に記憶することを更に含む。
【0053】
送信元ノードがIP基地局である場合、Xリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、ATMネットワークによってIPパケットを運ぶことのエントリが、パケット転送テーブル内に作成され、IPネットワークに連結されたYリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、IPネットワークによってIPパケットを運ぶことのエントリが、パケット転送テーブル内に作成される。同様に、送信元ノードがATM基地局である場合、ATMネットワークに連結されたXリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、ATMネットワークによってATMセルを運ぶことのエントリが、セル転送テーブル内に作成され、IPネットワークに連結されたYリンクがより小さなリンク負荷を有するならば、IPネットワークによってATMセルを運ぶことのエントリが、セル転送テーブル内に作成される。
【0054】
ローカル転送テーブル内で、ATMセルについては、無線データフローのインデックスが、ATMパーマネントバーチャルサーキット(PVC)及びAAL2コネクション識別情報(CID)によって一意に識別されるため、セル転送テーブルを設定するプロセス(セル転送テーブルは、ATM/IPデュアルスタックハブ内に事前設定されてもよく、設定プロセスは、セルの転送リンク情報をセル転送テーブル内に記録することである)は、データフローに対応するATM PVC及びAAL2 CIDと、ATMセルをX又はYリンクに転送することを示す、セル転送テーブル内の情報とを、シグナリングネゴシエーションによってマッピング(又は設定)するプロセスである。
【0055】
IPパケットについては、無線データフローのインデックスが、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポート番号によって一意に識別されるため、パケット転送テーブルを設定するプロセスは、データフローに対応する送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号(UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号を含む)と、IPパケットをX又はYリンクに転送することを示す、パケット転送テーブル内の情報とを、シグナリングネゴシエーションによってマッピング(又は設定)するプロセスである。
【0056】
表1に示すように、セル転送テーブルは、ATMセルが受信されるサービスフローのサービスフローインデックス(すなわち、テーブルルックアップ内容(table lookup contents))と、転送タイプ情報とを記憶し(表1内のサービスフローに対応する送信元ノードは、ATM基地局、又はATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであってもよい)、ここで、転送タイプ情報は、表1内のフィールドによって表される、ATMセルを送信するATMネットワークを選択するためのリンク情報(ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDから、ATM宛先PVC、及び宛先AAL2 CIDへのマッピング関係)(ここで、PVC情報は、バーチャルパス識別子(VPI)情報と、バーチャルチャネル識別子(VCI)情報とを含む)と、ATMセルを送信するIPネットワークを選択するためのリンク情報(例えば表1のエントリNのような、ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDから、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号へのマッピング関係)とを含む。
【0057】
【表1】
【0058】
表2に示すように、パケット転送テーブルは、IPパケットが受-信されるサービスフ
ローのサービスフローテーブルルックアップ内容(テーブルインデックスとも呼ばれる)と、転送タイプ情報とを記憶し(表2内のサービスフローに対応する送信元ノードは、IP基地局、又はATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであってもよい)、ここで、転送タイプ情報は、IPパケットを送信するATMネットワークを選択するためのリンク情報(例えば表2のエントリ1及び2のように、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、UDP送信元ポート番号、及びUDP宛先ポート番号から、ATM送信元PVC、及び送信元AAL2 CIDへのマッピング関係を設定すること)と、IPパケットを送信するIPネットワークを選択するためのリンク情報(IPパケットは依然として同じであり、IPルーティング及び転送のために、IPルーティングモジュールに直接入る)とを含む。
【0059】
【表2】
【0060】
ステップS703:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求の送信側(ATM基地局、又はIP基地局)に、リンク設定成功メッセージを通知する。例えば、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージに、リンク設定成功メッセージを追加することによって、ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求の送信側がデータフローをいつでも送信してもよいということを通知する。
【0061】
シグナリングネゴシエーションは、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM基地局又はIP基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含むプロセスであるため、ネゴシエーションによって設定された転送リンク情報は、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージによって、送信元ノードにフィードバックされてもよい。ATM基地局又はIP基地局から、ATM/IPデュアルスタックハブまでのベアラネットワークは、通常、一意であり、従って、ATM/IPデュアルスタックハブの応答メッセージを受信した場合、ATM基地局はATMセルを送信する。IP基地局については、IP基地局はIPパケットを送信する。
【0062】
ステップS704:ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内に記憶された、サービスフローの転送リンク情報に従って、サービスフローを転送する。このステップは、具体的には以下を含む。
【0063】
ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM基地局又はIP基地局から送信されたサービスフローを受信し、ローカル転送テーブルのテーブルルックアップ内容(ローカル転送テーブルは、テーブルルックアップ内容と、転送タイプとを含み、テーブルルックアップ内容は、サービスフローのヘッダ情報と整合性がある)が、サービスフローのヘッダ情報に従って照合され(IPパケットのヘッダ情報は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号であり、ATMセルのヘッダ情報は、ATM PVC、及びAAL2 CIDである)、サービスフローの転送リンク情報が取得される。
【0064】
ATM基地局からのATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、プロトコル変換によってIPパケット内にカプセル化され(ATMセルのAAL2プロトコルを終端させ、ATMセルのセルペイロードを、IPパケット内にカプセル化する)、カプセル化されたIPパケットが、宛先ノードに転送される。
【0065】
IP基地局からのIPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットは、プロトコル変換によってATMセル内にカプセル化され(IPパケットのUDPプロトコルを終端させ、IPパケットのパケットペイロードを、ATMセル内にカプセル化する)、カプセル化されたATMセルが、宛先ノードに転送される。
【0066】
IP基地局からのIPパケット、又はATM基地局からのATMセルが、同じタイプのネットワーク(対応するIP又はATMネットワーク)を使用することによって伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、転送処理は、プロトコルを変換することなしに直接実行される。
【0067】
ステップS705:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除する。
【0068】
ローカル転送テーブルは、動的な転送テーブルである。サービスフローのリンク設定要求が受信された場合、転送テーブルは、サービスフローの転送リンク情報を設定して記憶し、サービスフローの通信が完了した後(サービスフロー伝送の完了、又はサービスフローの転送リンクの異常中断を含む)、サービスフローのリンクティアダウン要求が受信されたら、サービスフローの転送リンク情報は削除される。ローカル転送テーブルは、現在のベアラネットワークのリンク負荷情報の正しい統計のために更新される。例えば、音声通話の間、対応するリンクがセッションのために設定され、セッションの、対応するリンク情報は、通話が完了した後、削除される。
【0069】
本実施形態において、シグナリングプレーンの許可制御を介して、アップリンクデータフローのリンク設定中に、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATM及びIPベアラネットワークの帯域幅利用に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定が実行され、それにより、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM及びIPベアラネットワークの間の等化を行いながらデータフローを転送することができ、ベアラネットワークの利用効率が向上する。IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了するために、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間に、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが必要とされるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0070】
本発明の更に別の実施形態は、フローを等化する方法を、図6に示すシステムにおけるダウンリンクのサービスフロー伝送に適用するものであり、以下を含む。
【0071】
ステップS801:ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信する。
【0072】
ステップS802:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンク設定要求に従って、ATM/IPデュアルスタックハブとATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定する。
【0073】
このステップにおいて、ATM/IPデュアルスタックハブは、X及びYリンクのポートのフロー統計に従って、現在のATMネットワーク及びIPネットワークのリンク負荷情報を取得してもよい。現在のXリンクが、より小さなリンク負荷を有する場合、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されるサービスフローは、Xリンクを介してATM/IPデュアルスタックハブに転送され、ATM又はIP基地局に更に中継されるように設定される。逆の場合、サービスフローは、Yリンクを介してATM/IPデュアルスタックハブに転送され、ATM又はIP基地局に更に中継される。
【0074】
リンクを設定するプロセスは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATM/IPデュアルスタックハブまで、そして更に、ATM又はIP基地局までの、完全なリンクを含む。
【0075】
このステップにおいて、ローカル転送テーブル内に記憶される、サービスフローの転送リンク情報は、表1及び2におけるものと同一であり、従って、更なる説明は必要としない。
【0076】
ステップS803:ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに、リンク設定成功メッセージを通知する。例えば、サービスフローのリンク設定要求の応答メッセージに、リンク設定成功メッセージを追加することによって、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラがデータフローをいつでも送信してもよいということを通知する。
【0077】
このステップにおいて、シグナリングネゴシエーションは、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM基地局又はIP基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとを含むプロセスであるため、ネゴシエーションによって設定された転送リンク情報は、応答メッセージによって、送信元ノードにフィードバックされてもよい。ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラが、サービスフローの送信元であるため、サービスフロー内の有用な情報は、IPパケット内に(シグナリングリンクがIPネットワーク内に設定された場合)、又はATMセル内に(シグナリングリンクがATMネットワーク内に設定された場合)カプセル化される。
【0078】
ステップS804:ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内に記憶された、サービスフローの転送リンク情報に従って、サービスフローを転送する。このステップは、具体的には以下を含む。
【0079】
ATM/IPデュアルスタックハブは、ローカル転送テーブル内のテーブルルックアップ内容を、サービスフローのヘッダ情報に従って照合し(IPパケットのヘッダ情報は、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、及びUDPポート番号であり、ATMセルのヘッダ情報は、ATM PVC、及びAAL2 CIDである)、サービスフローの転送リンク情報を取得する。
【0080】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATMネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、IPネットワークを介して、IP基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、ATM/IPデュアルスタックハブは、受信されたATMセルに対してプロトコル変換を実行し、AAL2プロトコルを終端させ、ATMセルのセルペイロードをIPパケット内にカプセル化し、宛先IPアドレスをIP基地局に変更して、カプセル化されたパケットをIP基地局に送信する。
【0081】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、IPネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、ATMネットワークを介して、ATM基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されるパケットは、IPパケットである。ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットに対してプロトコル変換を実行し、UDPを終端させ、IPパケットのIPアドレス、UDPポート番号などを、ATM基地局のVPI/VCIに変更して、カプセル化されたセルをATM基地局に送信する。
【0082】
サービスフローのために設定されたリンクが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、ATMネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、ATMネットワークを介して、ATM基地局へのリンクであることを、又は、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから、IPネットワークを介して、ATM/IPデュアルスタックハブへ、次に、IPネットワークを介して、IP基地局へのリンクであることを、転送リンク情報が示す場合、転送処理は、プロトコルを変換することなしに直接実行される。
【0083】
ステップS805:ATM/IPデュアルスタックハブは、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除する。このステップは、第2の実施形態のステップS705と同様であり、従って、更なる説明は必要としない。
【0084】
本実施形態において、シグナリングプレーンの許可制御を介して、ダウンリンクデータフローのリンク設定中に、ATM/IPデュアルスタックハブと、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、ATM及びIPベアラネットワークの帯域幅利用に従って、シグナリングネゴシエーションによって、データフローの負荷分担設定が実行され、それにより、ATM/IPデュアルスタックハブは、ATM及びIPベアラネットワークの間の等化を行いながら、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラからのサービスフローを受信することができ、ベアラネットワークの利用効率が向上する。IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了するために、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間に、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが必要とされるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0085】
図7及び図8に対応する2つの実施形態において、パケットの転送中に、ATM/IPデュアルスタックハブが、IPネットワークを介してATMセルを、又はATMネットワークを介してIPパケットを伝送する場合、プロトコル変換が必要とされる。変換プロセスは、ATMセルのAAL2プロトコルを終端させて、ATMセルのセルペイロードをIPパケット内にカプセル化すること、又は、IPパケットのUDPプロトコルを終端させて、IPパケットのパケットペイロードをATMセル内にカプセル化することを含む。
【0086】
図6に示すシステムアーキテクチャにおいて、ATM基地局がサービスフローを送信し、そして、ATM/IPデュアルスタックハブによって設定された、サービスフローの転送リンク情報が、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラへの、IPネットワークを介した伝送を示す場合、プロトコル変換が実行される。転送リンクにおける、サービスフローのカプセル化構成を、図9に示す。図9におけるプロトコル変換は、図4におけるPWE3プロトコルのベアラモードとは異なる。PWE3プロトコルの処理方式は、ATMセル全体をカプセル化し、ATMセル全体を2度変換するものである。従って、本発明の実施形態におけるベアラモードが、PWE3プロトコルにおけるよりも低いプロトコルレイヤと、高い伝送効率とを有するということを、図から知ることができる。その上、ATM基地局と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとは、それらの間に2つの変換装置を必要とせず、従って、コストが節約される。
【0087】
同様に、IP基地局がサービスフローを送信し、そして、ATM/IPデュアルスタックハブが、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラへの伝送のためのベアラネットワークとして、ATMネットワークを選択した場合の、サービスフロー転送の間のプロトコルスタックが、図10に示されている。同様に、本発明の実施形態におけるプロトコル変換は、IPoAプロトコルの変換よりも低いプロトコルレイヤと、高い伝送効率とを有し、従って、コストが節約されるということを、図10と図2との間の比較によって知ることができる。
【0088】
ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルが、IP基地局に送信される必要がある場合、又は、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットが、ATM基地局に伝送される必要がある場合、ベアラモードは、上記の2つの場合と同様であり、従って、更なる説明は必要とされない。
【0089】
一実施形態は、送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを含む、フローを等化するシステムを提供する。
【0090】
送信元ノードは、サービスフローと、サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成される。
【0091】
中継ノードは、送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定し、転送リンクに従って、サービスフローを転送するように構成される。
【0092】
宛先ノードは、中継ノードによって転送されたサービスフローを受信するように構成される。
【0093】
中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであってもよい。送信元ノードは、ATM基地局、IP基地局、及びATM/IPデュアルスタック基地局コントローラのうちのいずれか1つであってもよく、そして、送信元ノードがATM又はIP基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはATM又はIP基地局である。
【0094】
中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであってもよい。図11に示すように、中継ノードは、
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュール1と、
サービスフローのリンク設定要求に従って、送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュール2と、
ベアラネットワークのリンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュール3とを含む。
【0095】
代替的な態様において、中継ノードは、以下を更に含んでもよい。
【0096】
サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶するように構成され、そして、サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、サービスフローの転送リンク情報を削除するように更に構成された、記憶モジュール4。あるいは、サービスフローのリンクティアダウン要求は、シグナリング受信モジュール1によって取得されてもよい。
【0097】
記憶モジュール4に加え、中継ノードは、リンク設定成功メッセージを送信元ノードに通知するように構成された、シグナリング送信モジュール5を更に含む。
【0098】
代替的な態様において、中継ノードは、以下のモジュールを更に含んでもよい。
送信元ノードから送信されたATMセルを受信するように構成された、セル受信モジュール6。
【0099】
ATMセル内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のセル転送テーブルを検索し、ATMセルの転送リンク情報を取得するように構成された、セル検索モジュール7。
【0100】
ATMセルをIPパケット内にカプセル化するように構成された、第1のプロトコル変換モジュール8。
【0101】
IPパケットに経路を割り当てるように構成された、ルーティングモジュール9。
【0102】
そして、IPパケットを送信するように構成された、パケット送信モジュール10。
【0103】
代替的な態様において、中継ノードは、以下のモジュールを更に含んでもよい。
送信元ノードから送信されたIPパケットを受信するように構成された、パケット受信モジュール11。
【0104】
IPパケット内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のパケット転送テーブルを検索し、IPパケットの転送リンク情報を取得するように構成された、パケット検索モジュール12。
【0105】
IPパケットをATMセル内にカプセル化するように構成された、第2のプロトコル変換モジュール13。
【0106】
ATMセルを集約するように構成された、集約モジュール14。
【0107】
ATMセルを送信するように構成された、セル送信モジュール15。
【0108】
代替的な態様において、中継ノードは、図11に示される上記モジュールの全てを含んでもよい。
図11に示す装置を使用し、ATM/IPデュアルスタックハブを例に取る場合、各モジュールの相互作用プロセスは、以下を含む。
【0109】
シグナリング受信モジュール1は、送信元ノード(ATM基地局、IP基地局、及びATM/IPデュアルスタック基地局コントローラのうちのいずれか1つ)から送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信し、リンク選択モジュール3は、取得モジュール2によって取得された、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに接続されたATM及びIPポートの現在のデータフローの負荷に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、転送リンクを設定し、転送リンク情報を、記憶モジュール4のセル転送テーブル内に記憶し、シグナリング送信モジュール5を介して、送信元ノードに、サービスフローをいつでも送信するように通知する。
【0110】
ATM/IPデュアルスタックハブが、セル受信モジュール6を介してATMセルを受信、又はパケット受信モジュール11を介してIPパケットを受信した場合、セル検索モジュール7が、記憶モジュール4のセル転送テーブルを検索して(又は、パケット検索モジュール12が、記憶モジュール4のパケット転送テーブルを検索して)、転送リンク情報を取得する。転送リンク情報に関しては、以下のケースが存在する。
【0111】
ケース1:ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、第1のプロトコル変換モジュール8内で、プロトコル変換によってIPパケット内にカプセル化され、IPパケットは、ルーティングモジュール9によってルートを割り当てられ、パケット送信モジュール10によって宛先ノードに送信される。
【0112】
ケース2:ATMセルがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、ATMセルは、集約モジュール14によってPVCスイッチング又はAAL2スイッチングを受け、ATMセル内に集約され、そのATMセルは、次に、セル送信モジュール15によって送信される。
【0113】
ケース1及び2において、送信元ノードがATM基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはATM基地局である。
【0114】
ケース3:IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、IPパケットは、第2のプロトコル変換モジュール13内で、プロトコル変換によってATMセル内にカプセル化され、ATMセルは、集約モジュール14によってPVCスイッチング又はAAL2スイッチングを受け、ATMセル内に集約され、そのATMセルは、次に、セル送信モジュール15によって送信される。
【0115】
ケース4:IPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを、転送リンク情報が示す場合、パケット受信モジュール11によって受信されたIPパケットは、ルーティングモジュール9によってルートを直接割り当てられ、パケット送信モジュール10によって送信される。
【0116】
同様に、ケース3及び4において、送信元ノードがIP基地局である場合、宛先ノードはATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、送信元ノードがATM/IPデュアルスタック基地局コントローラである場合、宛先ノードはIP基地局である。
【0117】
上記のプロセスの間、図11における破線及び実線は、それぞれ、ATMセル及びIPパケットのリンクを表す。
【0118】
本実施形態によって提供される装置によって、サービスフローの等化が実施され、システムの性能が向上する。
【0119】
上記の実施形態の説明に基づいて、本発明の実施形態の技術的解決法は、以下の利点を有する。
【0120】
シグナリングプレーンの許可制御を介して、データフローの設定中に、中継ノードと送信元ノードとの間、及び中継ノードと宛先ノードとの間の、現在の複数のベアラネットワークのリンク負荷情報が、中継ノード、送信元ノード、及び宛先ノードのシグナリングネゴシエーションによって取得され、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークが、データフローの負荷分担設定のために選択され、従って、ベアラネットワークの利用効率が向上する。図6に示すアーキテクチャにおいて、基地局(ATM又はIP基地局)と、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、1つのみのATM/IPデュアルスタックハブが、IPデータフローとATMデータフローとの間の変換を完了することができるため、装置の購入コスト及び保守コストが効果的に節約される。
【0121】
図面は好ましい実施形態の概略図であるということ、及び、内部のモジュール又はプロセスは、本発明を実施するために必ずしも必須ではないということを、当業者は理解するであろう。
【0122】
実施形態の装置内のモジュールは、各実施形態の説明に従って1つの装置内に分布させられてもよく、又は、実施形態の装置とは異なる1つ以上の装置内に分布させられてもよいということを、当業者は理解するであろう。実施形態のモジュールは、1つのモジュールに統合されてもよく、又は、複数のサブモジュールに更に分割されてもよい。
【0123】
本発明の各実施形態の順序番号は、説明のためのものにすぎず、各実施形態の優先順位を表すために使用されているのではない。
【0124】
特許請求の範囲における技術的解決法も、本発明の実施形態の保護範囲内に入る。
【0125】
上記の実施形態の説明に基づいて、当業者は、本発明がハードウェアによって、又は、ソフトウェアと、必要な汎用プラットフォームとによって実施されてもよいということを、明確に理解するであろう。そのような理解に従って、本発明の技術的解決法は、(コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、USBディスク、及び携帯型ハードディスクなどの)不揮発性記憶媒体内に記憶されてもよい、かつ、本発明の各実施形態の方法を(パーソナルコンピュータ、サーバ、及びネットワーク装置などの)コンピュータ装置が実行できるようにするための複数の命令を含む、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。
【0126】
要約すると、上記は本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の保護範囲は本明細書に限定されない。本発明の精神及び原理内のあらゆる修正、均等な置換、改良などは、本発明の保護範囲内に入る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を、中継ノードによって受信し、
前記中継ノードによって、前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための転送リンクを設定し、
前記中継ノードによって、前記転送リンクに従って、前記サービスフローを転送すること
を含む、フローを等化する方法。
【請求項2】
より小さなリンク負荷を有する前記ベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための前記転送リンクを設定した後に、
前記中継ノードによって、リンク設定成功メッセージを前記送信元ノードに通知すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記中継ノードが、より小さなリンク負荷を有する前記ベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための前記転送リンクを設定した後に、
前記中継ノードによって、前記サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶し、
前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記中継ノードによって、前記サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、
前記中継ノードによって、前記リンクティアダウン要求に従って、前記ローカル転送テーブル内の、前記サービスフローの前記転送リンク情報を削除し、
前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブルを更新すること
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記送信元ノードは、非同期転送モード(ATM)基地局であり、前記中継ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM基地局から送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
前記ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記カプセル化されたIPパケットを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記ATMセルがATMネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、ATMネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルを前記ATM基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、IP基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、ATMネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記カプセル化されたIPパケットを前記IP基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記ATMセルを前記IPパケット内にカプセル化するステップは、
前記ATMセルのATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)プロトコルを終端させ、前記ATMセルのセルペイロードを前記IPパケット内にカプセル化すること
を含む、請求項5又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記送信元ノードは、インターネットプロトコル(IP)基地局であり、前記中継ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記IP基地局から送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
前記IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記IPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、IPネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルを前記ATM基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、IP基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、IPネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットを前記IP基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記IPパケットを前記ATMセル内にカプセル化するステップは、
前記IPパケットのユーザデータグラムプロトコル(UDP)を終端させ、前記IPパケットのパケットペイロードを前記ATMセル内にカプセル化すること
を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュールと、
前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
前記ベアラネットワークの前記リンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュールと
を備える、フローを等化する装置。
【請求項14】
前記サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶するように構成された、記憶モジュール
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
リンク設定成功メッセージを前記送信元ノードに通知するように構成された、シグナリング送信モジュール
を更に備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記送信元ノードから送信された非同期転送モード(ATM)セルを受信するように構成された、セル受信モジュールと、
前記ATMセル内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のセル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得するように構成された、セル検索モジュールと、
前記ATMセルをインターネットプロトコル(IP)パケット内にカプセル化するように構成された、第1のプロトコル変換モジュールと、
前記IPパケットに経路を割り当てるように構成された、ルーティングモジュールと、
前記IPパケットを送信するように構成された、パケット送信モジュールと
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記送信元ノードから送信されたインターネットプロトコル(IP)を受信するように構成された、パケット受信モジュールと、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のパケット転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得するように構成された、パケット検索モジュールと、
前記IPパケットを非同期転送モード(ATM)セル内にカプセル化するように構成された、第2のプロトコル変換モジュールと、
前記ATMセルを集約するように構成された、集約モジュールと、
前記ATMセルを送信するように構成された、セル送信モジュールと
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを備え、
前記送信元ノードは、サービスフローと、前記サービスフローの前記サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成され、
前記中継ノードは、前記送信元ノードから送信された、前記サービスフローの前記リンク設定要求を受信し、前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと前記宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための転送リンクを設定し、前記転送リンクに従って、前記サービスフローを転送するように構成され、
前記宛先ノードは、前記中継ノードによって転送された前記サービスフローを受信するように構成された、フローを等化するシステム。
【請求項19】
非同期転送モード(ATM)セルのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
前記ATMセルがインターネットプロトコル(IP)ネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記IPパケットをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記IPパケットをIP基地局に転送すること
を含む、ATMプロトコルスタックをIPプロトコルスタックに変換する方法。
【請求項20】
前記ATMセルを前記IPパケット内にカプセル化するステップは、
前記ATMセルのATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)プロトコルを終端させ、前記ATMセルのセルペイロードを前記IPパケット内にカプセル化すること
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
インターネットプロトコル(IP)パケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
前記IPパケットが非同期転送モード(ATM)ネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルをATM基地局に転送すること
を含む、IPプロトコルスタックをATMプロトコルスタックに変換する方法。
【請求項22】
前記IPパケットを前記ATMセル内にカプセル化するステップは、
前記IPパケットのユーザデータグラムプロトコル(UDP)を終端させ、前記IPパケットのパケットペイロードを前記ATMセル内にカプセル化すること
を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項1】
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を、中継ノードによって受信し、
前記中継ノードによって、前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための転送リンクを設定し、
前記中継ノードによって、前記転送リンクに従って、前記サービスフローを転送すること
を含む、フローを等化する方法。
【請求項2】
より小さなリンク負荷を有する前記ベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための前記転送リンクを設定した後に、
前記中継ノードによって、リンク設定成功メッセージを前記送信元ノードに通知すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記中継ノードが、より小さなリンク負荷を有する前記ベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための前記転送リンクを設定した後に、
前記中継ノードによって、前記サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶し、
前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記中継ノードによって、前記サービスフローのリンクティアダウン要求を受信し、
前記中継ノードによって、前記リンクティアダウン要求に従って、前記ローカル転送テーブル内の、前記サービスフローの前記転送リンク情報を削除し、
前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブルを更新すること
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記送信元ノードは、非同期転送モード(ATM)基地局であり、前記中継ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM基地局から送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
前記ATMセルがIPネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記カプセル化されたIPパケットを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記ATMセルがATMネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、ATMネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルを前記ATM基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、IP基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、ATMネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたATMセルを受信し、
前記ATMセルのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記カプセル化されたIPパケットを前記IP基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記ATMセルを前記IPパケット内にカプセル化するステップは、
前記ATMセルのATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)プロトコルを終端させ、前記ATMセルのセルペイロードを前記IPパケット内にカプセル化すること
を含む、請求項5又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記送信元ノードは、インターネットプロトコル(IP)基地局であり、前記中継ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記IP基地局から送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
前記IPパケットがATMネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記IPパケットがIPネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットを前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、ATM基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、IPネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルを前記ATM基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記送信元ノードは、非同期転送モード/インターネットプロトコル(ATM/IP)デュアルスタック基地局コントローラであり、前記中継ノードは、ATM/IPデュアルスタックハブであり、前記宛先ノードは、IP基地局であり、前記ATM/IPデュアルスタックハブと前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラとの間の、前記転送リンクの前記ベアラネットワークは、IPネットワークであり、前記中継ノードによって、前記ローカル転送テーブル内の前記転送リンク情報に従って、前記サービスフローを転送するステップは、
前記ATM/IPデュアルスタック基地局コントローラから送信されたIPパケットを受信し、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、前記ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットを前記IP基地局に転送すること
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
前記IPパケットを前記ATMセル内にカプセル化するステップは、
前記IPパケットのユーザデータグラムプロトコル(UDP)を終端させ、前記IPパケットのパケットペイロードを前記ATMセル内にカプセル化すること
を含む、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
送信元ノードから送信された、サービスフローのリンク設定要求を受信するように構成された、シグナリング受信モジュールと、
前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得するように構成された、取得モジュールと、
前記ベアラネットワークの前記リンク負荷情報に従って、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、サービスフローのための転送リンクを設定するように構成された、リンク選択モジュールと
を備える、フローを等化する装置。
【請求項14】
前記サービスフローの転送リンク情報を、ローカル転送テーブル内に記憶するように構成された、記憶モジュール
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
リンク設定成功メッセージを前記送信元ノードに通知するように構成された、シグナリング送信モジュール
を更に備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記送信元ノードから送信された非同期転送モード(ATM)セルを受信するように構成された、セル受信モジュールと、
前記ATMセル内のヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のセル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得するように構成された、セル検索モジュールと、
前記ATMセルをインターネットプロトコル(IP)パケット内にカプセル化するように構成された、第1のプロトコル変換モジュールと、
前記IPパケットに経路を割り当てるように構成された、ルーティングモジュールと、
前記IPパケットを送信するように構成された、パケット送信モジュールと
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記送信元ノードから送信されたインターネットプロトコル(IP)を受信するように構成された、パケット受信モジュールと、
前記IPパケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブル内のパケット転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得するように構成された、パケット検索モジュールと、
前記IPパケットを非同期転送モード(ATM)セル内にカプセル化するように構成された、第2のプロトコル変換モジュールと、
前記ATMセルを集約するように構成された、集約モジュールと、
前記ATMセルを送信するように構成された、セル送信モジュールと
を更に備える、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
送信元ノードと、中継ノードと、宛先ノードとを備え、
前記送信元ノードは、サービスフローと、前記サービスフローの前記サービスフローのリンク設定要求とを送信するように構成され、
前記中継ノードは、前記送信元ノードから送信された、前記サービスフローの前記リンク設定要求を受信し、前記サービスフローの前記リンク設定要求に従って、前記送信元ノードと前記宛先ノードとの間の各ベアラネットワークのリンク負荷情報を取得し、より小さなリンク負荷を有するベアラネットワークを選択して、前記サービスフローのための転送リンクを設定し、前記転送リンクに従って、前記サービスフローを転送するように構成され、
前記宛先ノードは、前記中継ノードによって転送された前記サービスフローを受信するように構成された、フローを等化するシステム。
【請求項19】
非同期転送モード(ATM)セルのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、前記ATMセルの転送リンク情報を取得し、そして、
前記ATMセルがインターネットプロトコル(IP)ネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記IPパケットをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記転送リンク情報に従って、前記ATMセルをIPパケット内にカプセル化し、前記IPパケットをIP基地局に転送すること
を含む、ATMプロトコルスタックをIPプロトコルスタックに変換する方法。
【請求項20】
前記ATMセルを前記IPパケット内にカプセル化するステップは、
前記ATMセルのATMアダプテーションレイヤ2(AAL2)プロトコルを終端させ、前記ATMセルのセルペイロードを前記IPパケット内にカプセル化すること
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
インターネットプロトコル(IP)パケットのヘッダ情報に従って、ローカル転送テーブルを検索し、前記IPパケットの転送リンク情報を取得し、そして、
前記IPパケットが非同期転送モード(ATM)ネットワークを介して伝送されることを、前記転送リンク情報が示す場合、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルをATM/IPデュアルスタック基地局コントローラに転送すること、又は、
前記転送リンク情報に従って、前記IPパケットをATMセル内にカプセル化し、前記ATMセルをATM基地局に転送すること
を含む、IPプロトコルスタックをATMプロトコルスタックに変換する方法。
【請求項22】
前記IPパケットを前記ATMセル内にカプセル化するステップは、
前記IPパケットのユーザデータグラムプロトコル(UDP)を終端させ、前記IPパケットのパケットペイロードを前記ATMセル内にカプセル化すること
を含む、請求項21に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−48478(P2013−48478A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−238884(P2012−238884)
【出願日】平成24年10月30日(2012.10.30)
【分割の表示】特願2011−506558(P2011−506558)の分割
【原出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月30日(2012.10.30)
【分割の表示】特願2011−506558(P2011−506558)の分割
【原出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(503433420)華為技術有限公司 (107)
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian Longgang District, Shenzhen 518129 P.R. China
【Fターム(参考)】
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