説明

ブラウザの表示においてドメインをハイライトするためのシステムおよび方法

【課題】ブラウザの表示においてドメインをハイライトするためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】簡単に言えば、ブラウザは、アドレスを解析して、表示されているコンテンツに関連付けられているドメイン名などの重要な部分を識別するように構成されている。そしてアドレスのこの重要な部分は、ハイライトまたはその他の形で強調された形式で表示され、これによって、ユーザは、表示されているコンテンツのソースが信頼できるかどうかを視覚的に見分けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以降で説明する様々な実施形態は、一般にはブラウザに関し、より詳細にはブラウザ使用中の個人のデジタルセキュリティに関するが、それだけに限らない。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、一般消費者に幅広く受け入れられている。現代の人々は、インターネットを頻繁に使用して、ビジネスまたは他の個人的な取引を日常的に行っている。たとえば、多くの人々は、インターネットを使用して、オンラインバンキングを行い、または自分のクレジットカードの口座を管理する。インターネットが普及したことによって、一部の悪意ある個人は、インターネットソフトウェアに対する理解が不足している人々もいるということを悪用しようともくろむようになっている。たとえば悪意ある個人は、「フィッシング」として知られる1つのスキームを使用して、不用心なインターネットユーザをだまし、実際は悪意ある個人のサイトにいるのに、信頼できるサイトにいるかのように信じ込ませる。そして悪意ある個人は、銀行の口座番号、クレジットカード番号、社会保障番号、ユーザのログインID、パスワードなどの、特定の個人情報を入力するようユーザに促すことによって、この思い込みにつけ込む。これらのフィッシングスキームは、一般に考えられているよりも効果を上げているようである。
【0003】
良心的なソフトウェア開発者は、インターネット上で取引を行う際のセキュリティを改善すべく常に努力している。このセキュリティが高まれば、これらのソフトウェア開発者にとって、そして一般の小売業者にとってインターネットの経済的な価値が高まることになる。とりわけ、自分が現在見ているサイトが本当に真正なサイトであるというユーザの信頼が高まれば、ひいてはインターネットの全体的なセキュリティについて信頼が確立されることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在まで、当業者は、ウェブサイトの正当性をユーザに知らせるための適切なメカニズムを実現できていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ブラウザの表示においてドメインをハイライトするための自動化されたシステムおよび方法を実施する技法およびメカニズムを対象としている。簡単に言えば、ブラウザは、アドレスを解析して、表示されているコンテンツに関連付けられているドメイン名などの重要な部分を識別するように構成される。そしてアドレスのこの重要な部分は、ハイライトまたはその他の形で強調された形式で表示され、これによってユーザは、表示されているコンテンツが信頼できるかどうかを視覚的に見分けることができる。
【0006】
非限定的かつ非網羅的な実施形態について、添付の図面を参照して説明する。これらの図面では、特段の指定がない限り、同様の参照番号は様々な図を通じて同様の部分を指す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下の説明は、ブラウザの表示においてURLの重要な部分をハイライトまたは強調するためのシステムおよび方法を対象としている。一般的に言えば、ブラウザのグラフィカルインターフェースは、現在のサイトまたはページのアドレスを、そのアドレスのドメインがハイライトされた状態で表示するように構成される。次いで、この一般的な概念の具体的な実装について説明する。
【0008】
図1は、インターネット112を介して取引を行ったり、あるいはその他の形で情報を取り込んだりするためのシステム100を一般的に示す機能ブロック図である。システム100内に含まれているのは、クライアントコンピューティングシステム(図示せず)上で実行されているブラウザ130によって作成されるグラフィカル表示、「正当な」サーバ110、および「不正な」サーバ114である。これらの要素のそれぞれは、インターネット112などのワイドエリアネットワークを介して接続されている。正当なサーバ110は、銀行のオンラインアクセス、電子小売業者などの、正当なエンティティまたはビジネスに関連付けられているコンピューティングシステムである。この例では、正当なエンティティは、「yourbank.com」というドメインに位置している。
【0009】
不正なサーバ114は、人々をだまして、不正なサイト114が実は正当なサイト110であると信じ込ませようともくろむ個人によって制御される何らかの悪意あるまたは有害なエンティティによって制御されているコンピューティングデバイスである。この例では、不正なサイト114は、「hackers.com」というドメインに属している。「yourbank.com」および「hackers.com」というドメインは、本明細書では例としてのみ使用されており、説明を簡単にするためにのみ、正当なサイトと不正なサイトという一般的な概念を表すことを意図しているということに留意すべきである。万一、これらのドメインが実際に存在した場合、本発明者も、本特許文書の譲受人も、それらの特定のドメインまたはそれらのそれぞれの所有者に対して何らの重要性も意図していない。
【0010】
ユーザは、ブラウザ130を使用して、正当なロケーション110など、インターネット112上のさまざまなロケーションを訪れる(すなわち「ネットサーフィンをする」)。一例では、正当なロケーション110は、ユーザの銀行に対するオンラインアクセスとすることができる。この特定の例では、ユーザは、「URL」(universal resource locator)をブラウザ130のアドレスバー135に打ち込んだ可能性がある。あるいは、ユーザは、別のウェブページ、またはおそらくはそのユーザに送達されていたEメールのいずれかにおいて、リンクをクリックした可能性がある。結果として表示されたウェブページ137は、ユーザ名およびパスワード、クレジットカード番号および有効期限、銀行の口座番号、暗証番号、社会保障番号などの、個人識別情報140を入力するようユーザに促す。
【0011】
ブラウザの共通の特徴は、一般に、ブラウザ130によって現在レンダリングされているコンテンツの特定のロケーションを識別するURLまたはURI(Universal Resource Identifier)をアドレスバー135内に表示できることである。しかし従来の技術では、URLの最も重要な側面は、プロトコルID(identifier)、何らかのスクリプト名、それらのスクリプトに渡されているパラメータなど、その他の多くのそれほど重要ではない構成要素の存在によって、目立たなくなる可能性がある。したがって、ユーザは、現在表示されているサイトが求めているサイトではないことを容易には判断できない可能性がある。たとえば、ユーザは、正当なサイト110によって維持されているサイト(たとえば「yourbank.com」というドメイン内のロケーション)につながると思われる、Eメールメッセージ内のリンクをクリックした可能性がある。しかし、このリンクは、実際には正当なサイト110に似せて作られた不正なサイト114において維持されているサイトにつながっていた可能性がある。このようにして、ユーザは、だまされて不正なサイト114を制御する悪意あるまたは有害な個人に個人情報140を提供してしまうことがある。
【0012】
本発明によれば、アドレスバー135内のURLの一部は、ハイライトされるか、あるいはその部分をURLの残りの部分から区別するその他の形式で提示される。この特定の実装では、「www.yourbank.com」というドメイン名が、ボールドの(またはその他のハイライトされた)フォントでレンダリングされ、その一方でURLの残りの部分は、通常の書体でレンダリングされる。このようにして、ユーザの注意はURLの重要な部分に向けられ、したがって、求めていた正当なサイト110ではなく不正なサイト114にいることにユーザが気づく可能性が高まる。
【0013】
図2は、本発明の一実装に従って構成されているブラウザ210のソフトウェアコンポーネントを示す機能ブロック図である。ブラウザ210は、TCP/IPプロトコルを使用してインターネットなどのワイドエリアネットワークからコンテンツを取り込んで表示することをサポートする、任意のソフトウェアコンポーネントまたはモジュールとすることができる。ブラウザ210は、オペレーティングシステム内の機能もしくはコードのモジュールとして、スタンドアロン・アプリケーションとして、またはその双方の何らかの組合せとして実装することができる。
【0014】
この実装では、ブラウザ210はレンダリングエンジン253を含み、このレンダリングエンジン253は、インターネットプログラマによって一般に使用されるコンテンツをレンダリングするように構成されている。たとえばレンダリングエンジン253は、HTML(HyperText Markup Language)およびXHTML(eXtensible HTML)を解釈し、インターネット112を介して取り込まれた、それらのあるいはその他の多くのマークアップ言語で作成されたウェブページをレンダリングするように構成されうる。インターネットサイトからのコンテンツをレンダリングすることは、当技術分野ではよく知られている。
【0015】
さらにブラウザ210は、グラフィカルインターフェース215を含み、このグラフィカルインターフェース215は、現在レンダリングエンジン253によってレンダリングされているコンテンツの視覚表示を作成するように構成されている。さらに、グラフィカルインターフェース215は、現在のコンテンツのURLを含むアドレスバーなどの、コンテンツに関する特定の情報を表示するように構成されている。この実装では、グラフィカルインターフェース215は、パーサ212およびフォーマッタ214という他の2つのコンポーネントとインターフェースでつながる。パーサ212は、グラフィカルインターフェース215によって表示されるそれぞれのサイトのURLを一定の構成部分にまで解析する役割を果たす。より具体的には、パーサ212は、現在のサイトのセキュリティまたは保全性(integrity)にとって特に重要な、URLの少なくとも1つの部分を識別する。たとえば、ドメイン名(たとえば、「microsoft.com」)は一般に従来のURLの最も重要な部分であり、これについては図3と併せてさらに詳しく論じる。
【0016】
フォーマッタ214は、URLの重要な部分、またはその重要な部分以外のURLの残りの部分のいずれかに何らかのフォーマット設定を適用するように構成されている。個別のフォーマット設定は様々なものとすることができるが、重要な部分をURLの残りの部分から区別できるようにする任意のフォーマット設定で十分である。URLの重要な部分に適用できるフォーマット設定の複数の例を図3に示し、以降で説明する。そして再びフォーマット設定されたURLが、グラフィカルインターフェース215によってユーザに提示される。このようにして、ユーザは自分が求めていたロケーションにいるかどうかをより容易に視覚的に判断することができ、したがって、ユーザがだまされて不正なサイトで機密情報を提供してしまう可能性が少なくなる。
【0017】
図3は、本発明の特定の実装に従ってフォーマットを設定された複数の異なるURLを示している。たとえば第1のURL310は、ドメイン「www.yourbank.com」314に維持されている何らかのコンテンツのHTTPアドレスを表している。このURLは、このアドレスが、インターネット上に多く見られるように、HTTP(HyperText Transport Protocol)アドレスであることを示しているプロトコル部分312も含む。この例のURL310は、スクリプト部分316およびパラメータ部分318も含み、これらは、そのサイトのコンテンツを取り込むのと併せてドメインyourbank.comにさらなる情報を渡す役割を果たす。スクリプト部分316およびパラメータ部分318に対しては、非常に多くの代替形式が可能であることを当業者なら理解するであろう。
【0018】
本発明によれば、ドメイン部分314は、何らかの形式で(この例ではボールドで)強調またはハイライトされ、URLの残りの部分(たとえば、プロトコル部分312、スクリプト部分316、およびパラメータ部分318)から区別される。前述のように、ドメイン名は、そのURLに関連付けられているアドレスの所有者を識別するものであり、そのようなものとして、そのサイトのコンテンツの提供者に関する重要な情報を伝える。ドメイン名は、ドメイン名の登録機関またはサービス(たとえば、「whois」)によって容易に確認することができるが、一般的なコンピュータユーザにとっては、複雑なURL内でドメイン名を見分けることは困難かもしれない。ユーザの注意を引くような何らかの形式でドメイン名を表示することによって、ドメイン名や、使用されているプロトコル(たとえば、HTTPSではなくHTTP)などの重要と思われるURLの他の任意の部分を見分ける作業が簡単になる。
【0019】
第2のURL330は、ドメイン部分334のハイライトされた箇所によって示されているように、ドメイン「hackers.com」内のサイトのコンテンツを識別する。この例では、ドメイン部分334は、ハイライトされているドメイン名の箇所(すなわち「hackers.com」)と、ハイライトされていないサブドメインの箇所332とを含むという点に留意されたい。サブドメインの箇所332は、通常、より大きなドメイン(すなわち、「hackers.com」)内のコンピューティングデバイスまたはサブネットワークを識別する。多くの悪意あるまたは有害な個人は、このドメイン名の構造を利用して、事情に精通していないまたは不用心なユーザをだまし、実際にはやはり「hackers.com」ドメイン内にある「yourbank」という名前の何らかのマシンから取り込まれたコンテンツを見ているだけなのに、「yourbank.com」ドメインにいるかのように信じ込ませる。このため、一実装では、URLのサブドメイン箇所332は、混乱を避けるために、またはより詳細には、ユーザは自分がそのドメインにいると思っているかもしれないが実際にはそのドメインにはいないという事実に注意を向けさせるために、より大きなドメイン部分334と同じようにはハイライトされない。あるいは、サブドメイン箇所332は、テキストを色付きのフォントで表示することなどによって、より大きなドメイン部分334とは異なる何らかの形式でハイライトすることができる。
【0020】
第3のURL350は、アドレスのドメイン部分354を強調またはハイライトする別の方法を示している。より具体的には、ドメイン部分354を何らかのハイライトされた形式で表示するのではなく(または、そうすることに加えて)、URLの残りの部分(たとえば、プロトコル部分352および拡張部分358)をある程度または大幅に透過的((transparent)にすることなどによって、そうしたURLの残りの部分を目立たなくすることができるということが理解できるであろう。これは一例にすぎず、重要な部分を強調する、および/またはURLやアドレスの重要でない部分を目立たなくするその他の多くの方法が、当業者にとって明らかになるであろう。
【0021】
第4のURL370は、ドメイン「www.yourbank.com」314において維持されている何らかのコンテンツのHTTPSアドレスを表している。このURLはプロトコル部分372も含み、これはこのアドレスが、インターネット上に多く見られるように、HTTPS(Secure HyperText Transport Protocol)アドレスであることを示している。プロトコル部分372は、何らかの形式で(この例ではボールドで)強調またはハイライトされて、このプロトコルが安全なプロトコルであるという事実にユーザの注意を向けさせる。
【0022】
別の代替形態では、ドメイン名は、英数字のドメイン名ではなくIP(Internet Protocol)アドレスとして表すことができる。一例としては、ドメインを「192.168.2.100」と表すことができる。この場合、数字のIPアドレスの全体を何らかの形式でハイライトすることができる。
【0023】
図4は、ブラウザの表示においてURLの重要な部分をハイライトするプロセス400を一般的に示すオペレーショナルフロー図である。プロセス400は、インターネットなどのワイドエリアネットワーク上のロケーションにアクセスするためのブラウザを常駐させ、実行するコンピューティングデバイス上で実施することができる。プロセス400は、ステップ410において開始し、ブラウザは、コンテンツを取り込む元となるURLを受け取る。URLは、ユーザによって打ち込まれること、またはウェブページ上もしくは電子(たとえばEメール)メッセージ内のリンクをクリックすることに関連してブラウザに渡されることなどの、多くの方法で受け取ることができる。
【0024】
ステップ420では、ステップ410で受け取ったURLを解析して、重要な情報を識別する。1つの具体例では、URLを解析して、そのURLによって参照されるコンテンツの実際のアドレスを規定するそのURL内のドメイン名を識別する。たとえばURLの全体は、ドメイン名がパラメータとしてそのURL内に渡されている場合など、場合によっては複数のドメイン名を含むことがある。しかし、このステップにおいて識別されているドメイン名は、コンテンツの取り込み元であるドメインに関連付けられているドメイン名である。他の実装では、ドメイン名に加えて、またはドメイン名の代わりに、URLのその他の部分を重要な部分として識別することができる。例としては、コンテンツを取り込むために使用されている特定のプロトコルなどを含むことができる。重要な情報は、重要度によってさらに分類することができる。
【0025】
ステップ430では、ステップ420で識別されたURLの重要な部分が、ブラウザによって、ハイライトされるかまたはその他の形で強調されて表示される。ハイライトすることまたは強調することは、書体を(たとえばボールドや拡大フォントに)変えること、異なる色を使用すること、あるいはおそらくはURLの重要でない部分を目立たなくすることによってなどの、何らかの視覚効果を用いて重要な部分を表示することを含むことができる。重要な部分(たとえばドメイン名)をURL内で見分けられるような形式で表示するための任意の技術を使用することができる。重要な部分が重要度によってさらに分類されるとき、ステップ430は、重要度に基づいてその重要な部分を漸進的に強調することができる。たとえばそのドメインに近いアイテムは、そのドメインから離れたアイテムよりも強調することができる。
【0026】
上記のプロセスについては、順次生じるものとして例示および説明しているが、他の実施形態では、これらのステップに記載されているオペレーションは、異なる順序で、複数回、および/または並行して実行することができる。
【0027】
例示的な動作環境
上述した様々な実施形態は、サーバまたはクライアントのいずれかとして適合された一般的なコンピューティングシステムにおいて実装することができる。本発明の実装において使用するのに適したコンピュータ環境の一例について、以降で図5と併せて説明する。
【0028】
(例示的なコンピューティング環境)
図5は、本発明の実装において使用できるサンプルのコンピューティングデバイスを示している。図5を参照すると、本発明を実施するための1つの典型的なシステムは、コンピューティングデバイス500などのコンピューティングデバイスを含む。非常に基本的な構成では、コンピューティングデバイス500は、通常、少なくとも1つの処理装置502およびシステムメモリ504を含む。コンピューティングデバイスの厳密な構成およびタイプに応じて、システムメモリ504は、(RAMなどの)揮発性、(ROMやフラッシュメモリなどの)不揮発性、またはその双方の何らかの組合せとすることができる。システムメモリ504は通常、オペレーティングシステム505、1つまたは複数のプログラムモジュール506を含み、プログラムデータ507を含むこともできる。コンピューティングデバイス500のこの基本的な構成が、破線508内のこれらのコンポーネントによって、図5に示されている。
【0029】
コンピューティングデバイス500は、追加の機能または機能性を有することができる。たとえばコンピューティングデバイス500は、たとえば磁気ディスク、光ディスク、テープなどの(リムーバブルおよび/または非リムーバブル)追加のデータストレージデバイスを含むこともできる。このような追加のストレージは、リムーバブルストレージ509および非リムーバブルストレージ510として図5に示されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、その他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術において実装される揮発性および不揮発性、ならびにリムーバブルおよび非リムーバブルの媒体を含むことができる。システムメモリ504、リムーバブルストレージ509、および非リムーバブルストレージ510は、すべてコンピュータス記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、またはその他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、またはその他の磁気ストレージデバイス、あるいは所望の情報を記憶するために使用可能で、コンピューティングデバイス500によってアクセス可能なその他の任意の媒体を含むが、これらには限定されない。このような任意のコンピュータ記憶媒体は、デバイス500の一部とすることができる。コンピューティングデバイス500は、キーボード522、マウス523、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイス、スキャナなどの、(1つまたは複数の)入力デバイス512を有することもできる。ディスプレイ、スピーカ、プリンタなどの(1つまたは複数の)出力デバイス514を含むこともできる。これらのデバイスは、当技術分野でよく知られており、本明細書において詳細に論じる必要はない。
【0030】
コンピューティングデバイス500は、通信接続516を含むこともでき、これによって、ネットワークを介するなどして他のコンピューティングデバイス518と通信することができる。通信接続516は、通信媒体の一例である。通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波やその他の伝送メカニズムなどの変調されたデータ信号内のその他のデータによって具体化することができ、任意の情報伝達媒体を含む。「変調されたデータ信号」という用語は、情報をその信号内でコード化するような方法で1つまたは複数の特性を設定または変更された信号を意味する。たとえば通信媒体は、有線ネットワークや直接有線接続などの有線媒体と、音波、RF、赤外線、その他の無線媒体などの無線媒体とを含むが、これらには限定されない。本明細書で使用するコンピュータ可読媒体という用語は、記憶媒体と通信媒体の両方を含む。
【0031】
例としての実施形態および応用例について例示および説明してきたが、本発明は上述の厳密な構成およびリソースに限定されるものではないことを理解されたい。特許請求されている本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されている本発明の方法およびシステムの構成、オペレーション、および細部に対して、当業者にとって明らかな様々な修正、変更、および変形を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実装による、リモートロケーションからブラウザへコンテンツを取り込むためのシステムを一般的に示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態を実施するブラウザのコンポーネントを示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の特定の実装に従ってフォーマットを設定された複数の異なるURLを示す図である。
【図4】ブラウザの表示においてURLの重要な部分をハイライトするプロセスを一般的に示すオペレーショナルフロー図である。
【図5】本発明の実装において使用できるサンプルのコンピューティングデバイスを示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0033】
112 インターネット
210 ブラウザ
212 パーサ
214 フォーマッタ
215 グラフィカルインターフェース
253 レンダリングエンジン
500 コンピューティングデバイス
502 処理装置
504 システムメモリ
505 オペレーティングシステム
506 プログラムモジュール
507 プログラムデータ
509 リムーバブルストレージ
510 非リムーバブルストレージ
512 (1つまたは複数の)入力デバイス
514 (1つまたは複数の)出力デバイス
516 (1つまたは複数の)通信接続
518 他のコンピューティングデバイス
522 キーボード
523 マウス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラウザにおいてアドレスを表示するためのコンピュータによって実施される方法であって、
ワイドエリアネットワーク上のコンテンツのロケーションを識別するアドレスを受け取るステップと、
前記アドレスを解析して、前記アドレスの重要な部分を識別するステップであって、前記重要な部分は、前記コンテンツの正当性に関連付けられている特徴を有するステップと、
前記重要な部分を前記アドレスの残りの部分から区別するために前記アドレスの前記重要な部分を強調した状態で、前記アドレスをグラフィカルインターフェース内に表示するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記アドレスはURL(universal resource locator)を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項3】
前記アドレスはURIを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項4】
前記ワイドエリアネットワークはインターネットを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項5】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記コンテンツのロケーションに関連付けられているドメイン名を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項6】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記コンテンツを前記ロケーションから取り込むために使用されるプロトコルを備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項7】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記アドレスの前記残りの部分とは異なる視覚効果を用いて前記重要な部分を表示することによって強調されることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項8】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記重要な部分とは異なる視覚効果を用いて前記アドレスの前記残りの部分を表示することによって強調されることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータによって実施される方法。
【請求項9】
ブラウザにおいてアドレスを表示するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、
ワイドエリアネットワーク上のコンテンツのロケーションを識別するアドレスを受け取るステップと、
前記アドレスを解析して、前記アドレスの重要な部分を識別するステップであって、前記重要な部分は、前記コンテンツの正当性に関連付けられている特徴を有するステップと、
前記重要な部分を前記アドレスの残りの部分から区別するために前記アドレスの前記重要な部分を強調した状態で、前記アドレスをグラフィカルインターフェース内に表示するステップとを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記アドレスはURLを備えることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記アドレスはURIを備えることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記ワイドエリアネットワークはインターネットを備えることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記コンテンツのロケーションに関連付けられているドメイン名を備えることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記コンテンツを前記ロケーションから取り込むために使用されるプロトコルを備えることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記アドレスの前記残りの部分とは異なる視覚効果を用いて前記重要な部分を表示することによって強調されることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記アドレスの前記重要な部分は、前記重要な部分とは異なる視覚効果を用いて前記アドレスの前記残りの部分を表示することによって強調されることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
データ構造と共にエンコードされているコンピュータ可読媒体であって、前記データ構造は、
ワイドエリアネットワーク上のコンテンツのロケーションを識別するアドレスを備え、前記アドレスは、重要な部分と残りの部分とを備え、前記重要な部分は、前記コンテンツの正当性に関連付けられており、前記重要な部分は、前記重要な部分を前記残りの部分から見分けることを可能にするための強調を伴ってカプセル化されていることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記アドレスは、URL、もしくはURI、またはその双方を備えることを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記重要な部分は、前記コンテンツの前記ロケーションに関連付けられているドメイン名を備えることを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記強調は、前記重要な部分が、前記残りの部分とは異なる視覚効果を用いてディスプレイ上にレンダリングされるようにするための情報を備えることを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−268849(P2006−268849A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−69631(P2006−69631)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】