説明

ブラシロール及び洗浄装置

【課題】洗浄性能、異物等の対象物の除去性能に優れたブラシロールを提供する。
【解決手段】略棒状又は円筒状のシャフト2と、シャフト2の外周に螺旋状に巻き付けられたブラシ部A4a、ブラシ部B4bからなり、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bを、シャフト2の長手方向の一部に設定した対称軸3を中心に、巻き付け時の傾斜角が対称になるようにすると共に、ブラシ部A4aとブラシ部B4bを並列に配したもので、複数本のブラシ部A4a、ブラシ部B4bにより、洗浄性能が向上すると共に、巻き付け時の傾斜角を大きくして、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bをシャフト2の長手方向に広げられるので、ダム効果により、洗浄液を効果的に堰き止めながら、被洗浄面上の異物等の対象物を、洗浄液と共に外側に洗い流すことができる。さらに、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bの傾斜角が大きくなることにより、被洗浄面にブラシマークが付き難くくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板、非鉄金属板、樹脂板、ガラス板 あるいはフィルム状樹脂組成物等を洗浄、清掃、研磨、表面処理などを行うブラシロール及び洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のブラシロールとして、ロール本体の外周面に、中央の対称軸に対して対称にブラシを螺旋状に巻き付けて形成し、それを鋼板などのブランク材上で回転させて、ブランク材に付着した塵埃などを除去するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7は、上記特許文献1に記載された従来のブラシロールの平面図、図8は、同ブラシロールでブランク材を洗浄する様子を示す斜視図である。
【0004】
図7において、従来のブラシロール40は、ロール本体41と、ロール本体41の外周に螺旋状に巻き付け固定されたブラシ42から構成されている。ブラシ42は、ロール本体41の中央に設定された対称軸43に対して対称に、且つ、対称軸43からロール本体41のそれぞれの端部に向かって1本づつ螺旋状に設けられている。Sは、ブラシ42をロール本体41に巻き付ける際の開始端である。
【0005】
次に、図8を用いて、上記ブラシロール40によるブランク材の洗浄について説明する。45は、加工前の鋼板など洗浄を必要とするブランク材で、このブランク材45の表面にブラシ42の先端が摺接するようにブラシロール40の位置を設定する。
【0006】
そして、ブランク材45を白抜き矢印方向に図示しない移動手段で送りながら、駆動手段46で、ブラシロール40を実線矢印で示すように反時計方向に、かつ、ブラシ42の先端の周速度がブランク材45の移動速度より大きくなるような回転数で回転させ、同時に洗浄ノズル47より洗浄液をブラシロール40の回転入口側に吹き付けるようにする。
【0007】
このようにすることにより、ブランク材45の表面に付着した塵埃や金屑などの対象物48が洗浄液と共に、ブラシロール40の長手方向の略中央部から端部に向かって移動し、除去される。
【0008】
【特許文献1】特開2004−137573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来のブラシロール40の構成では、図7及び図8の如く、ブラシ42がロール本体41の中央の対称軸43より、左右の端部に向けてそれぞれ1本のみ螺旋状に配されているため、ブラシ42の傾き角度αが大きく、そのため、隣り合うブラシ42間の隙間Gが大きくなって、洗浄性能が悪いという問題があった。
【0010】
この問題を解決するために、ブラシ42の傾き角度αを小さくして、隣り合うブラシ42間の隙間Gを小さくする、すなわちブラシ42を、ロール本体41に密に巻き付ける方法も考えられるが、そうすると、ブラシ42による、対象物48を中央から左右端部に移動させるための力が減少し、ブランク材45の表面に対象物48が残ってしまい、ブランク材45の加工に支障をきたすという課題がある。また、ブラシ42の傾き角度αが小さくなって、ブランク材45の移動方向とブラシ42の回転方向が略同一方向になってくると、ブランク材45の表面にブラシ42が接触した軌跡がブラシマークとして残るという課題もある。
【0011】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、表面にブラシマークを残すことがなく、洗浄性能、異物等の対象物の除去性能に優れたブラシロール及び洗浄装置を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記従来の課題を解決するために、本発明のブラシロールは、略棒状又は円筒状のシャフトと、前記シャフトの外周に螺旋状に巻き付けられたブラシ部からなり、前記ブラシ部を、前記シャフトの長手方向の一部に設定した対称軸を中心に、巻き付け時の傾斜角αが対称になるようにすると共に、左右それぞれに複数本並列に設けたもので、左右それぞれの複数本のブラシ部により、洗浄性能が向上すると共に、左右それぞれにブラシ部を一本のみ設けた場合と比較し、ブラシ部の傾斜角αを大きくしてブラシ部をシャフトの長手方向に広げられるので、ダム効果により、洗浄液を効果的に堰き止めながら、ブランク材などの被洗浄面上の異物等の対象物を、洗浄液と共に外側に洗い流すことができる。さらに、ブラシ部の傾斜角αが大きくなることにより、被洗浄面にブラシマークが付き難くくなる。
【0013】
また、本発明の洗浄装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載されたブラシロールと、前記ブラシロールを回転駆動する駆動手段と、前記ブラシロールに洗浄液などの液体を吹き付ける複数のノズルを有するもので、洗浄性能に優れ、しかも被洗浄面にブラシマークがつきにくいものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明のブラシロール及び洗浄装置は、表面にブラシマークを残すことがなく、洗浄性能、異物等の対象物の除去性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
第1の発明は、略棒状又は円筒状のシャフトと、前記シャフトの外周に螺旋状に巻き付けられたブラシ部からなり、前記ブラシ部を、前記シャフトの長手方向の一部に設定した対称軸を中心に、巻き付け時の傾斜角αが対称になるようにすると共に、左右それぞれに複数本並列に設けたもので、左右それぞれの複数本のブラシ部により、洗浄性能が向上すると共に、左右それぞれにブラシ部を一本のみ設けた場合と比較し、ブラシ部の傾斜角αを大きくしてブラシ部をシャフトの長手方向に広げられるので、ダム効果により、洗浄液を効果的に堰き止めながら、ブランク材などの被洗浄面上の異物等の対象物を、洗浄液と共に外側に洗い流すことができる。さらに、ブラシ部の傾斜角が大きくなることにより、被洗浄面にブラシマークが付き難くくなる。
【0016】
第2の発明は、特に、第1の発明の対称軸をシャフトの長手方向の略中央に設定したもので、左右それぞれのブラシで、中央から端部に向けて掻き寄せられる対象物の移動距離が等しくなるので、洗浄効果にむらが生じることが無い。
【0017】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の左右いずれか一方のブラシ部の対称軸側の端部と、他方のブラシ部の対称軸側の端部とを、シャフトの長手方向でオーバーラップさせたもので、被洗浄面の対称軸の真下部分の対象物も確実に除去されるので、洗浄、除去漏れが発生することが無い。
【0018】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明のブラシ部を、断面略U字状の帯状体と、前記帯状体で芯線と共に挟持されるブラシ毛材とで構成したもので、ブラシ部の製造及び、ブラシ部のシャフトへの取り付けが容易になり、ブラシロールを安価に提供することができる。
【0019】
第5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載されたブラシロールと、前記ブラシロールを回転駆動する駆動手段と、前記ブラシロールに洗浄液などの液体を吹き付ける複数のノズルを有するもので、洗浄性能に優れ、しかも被洗浄面にブラシマークがつきにくい洗浄装置を提供することができる。
【0020】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例におけるブラシロールの平面図、図2は、同ブラシロールのブラシ部の斜視図、図3は、同ブラシロールの組み立て方法を示す図である。
【0022】
図1〜3において、本実施例におけるブラシロール1は、棒状又は円筒状のシャフト2と、シャフト2の長手方向の略中央に設定した対称軸3を中心に、シャフト2の外周面に、左右それぞれの端部に向かって、巻き付け時の傾斜角αが対称になるように、螺旋状に巻き付けられたブラシ部A4a、ブラシ部B4bから構成されている。本実施例ではブラシ部A4aとブラシ部B4bは平行に設けられている。
【0023】
S1は、左右それぞれのブラシ部A4aをシャフト2に巻き付ける際の開始端で、S2は、左右それぞれのブラシ部B4bをシャフト2に巻き付ける際の開始端である。
【0024】
ブラシ部A4a、ブラシ部B4bのそれぞれは、図2に示すように、シャフト2の外周面に螺旋状に巻き付けられる断面略U字状の帯状体5と、前記帯状体5で芯線6と共に挟持されるブラシ毛材7とで構成されている。ブラシ毛材7は、天然繊維、あるいは化学繊維を、使用目的に応じて、適時、設定して使用する事ができる。なお、天然繊維とは、植物、動物、鉱物を原料とする繊維であり、植物繊維には、例えば、シダ、シュロ等の靭皮繊維、パッキン、サイザル等の葉脈繊維、パーム等の果実繊維、綿、麻、石綿等がある。動物繊維には、例えば、硬毛として、豚毛、馬毛、猪毛があり、軟毛として、山羊毛、人毛、狸毛があり、他にも羊毛、絹等がある。また、化学繊維とは、石油、石炭などから化学的な合成や加工により作られる繊維であり、合成繊維、研削材入り繊維、通電性複合繊維、無機繊維、再生繊維、半合成繊維がある。合成繊維とは、合成高分子化合物から紡糸した繊維であり、フッ素系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニール系、ポリプロピレン系、ポリエチレン系、アラミド系等の各合成繊維がある。研削材入り繊維とは、例えば、炭化珪素、アルミナ、ダイヤモンド等の各種鉱物、シリカ、セラミック等の研削性能を有する材質を、ナイロン、PBT等の基材の繊維にたいして付着、練込み、あるいは混入させて形成した繊維である。通電性複合繊維とは、電流を流す事ができる性能を有する繊維であり、各種炭素繊維、硫化銅複合繊維、銀複合繊維がある。無機繊維とは、無機化合物からなる繊維であり、例えば、ピアノ線、硬鋼線、ステンレス鋼線、オイルテンパー線等の各種鋼線、真鍮線、りん青銅線等の非鉄金属線等がある。
【0025】
ブラシ部A4a、ブラシ部B4bのシャフト2への取り付けは、図3(a)に示すように、シャフト2の外周部へ、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bそれぞれの帯状体5を複数の溶接部50で溶接して固定する。また、図3(b)に示すように、シャフト2に予め設けた複数のネジ穴10に、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bのそれぞれをシャフト2に押さえつけるように止め部材11を、ネジ12でネジ止めして行なうこともできる。
【0026】
以上のように構成された本実施例におけるブラシロール1を、移動する鋼板などのブランク材(図示せず)の表面(被洗浄面)に接触させて、図1中の矢印方向に図示しない駆動手段で回転させながら、同時にブラシロール1あるいは、ブランク材のブラシ部A4a、ブラシ部B4bで擦られる部分に洗浄液を吹き付けると、ブランク材上の塵埃などの対象物(図示せず)が、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bで掻き取られると共に、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bが対称軸3を中心に対称の傾斜角αで左右のそれぞれの端部に向かって螺旋状に巻き付けられているので、連続的に、ブラシロール1の中心(対称軸3)の真下部から左右の端部に向かって送られ、ブランク材の側部から外方に送り出される。
【0027】
以上のように、本実施例によれば、シャフト2の左右それぞれに、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bの2本を設けることにより、洗浄性能が向上すると共に、左右それぞれにブラシ部を一本のみ(例えば、ブラシ部A4aのみ)を設けた場合と比較し、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bの傾斜角を大きくして、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bを、シャフト2の長手方向に広げられるので、ダム効果により、洗浄液を効果的に堰き止めながら、ブランク材などの被洗浄面上の対象物を、洗浄液と共に外側に洗い流すことができる。さらに、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bのそれぞれの傾斜角αが大きくなることにより、被洗浄面にブラシマークが付き難くくなる。
【0028】
尚、本実施例では、シャフト2の左右それぞれに、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bの2本を設けたが、勿論3本あるいはそれ以上でもよい。
【0029】
また、本実施例では、対称軸3をシャフト2の長手方向の略中央に設定しているので、左右それぞれのブラシ部A4a、ブラシ部B4bで中央から端部に向けて掻き寄せられる対象物の移動距離が等しくなり、洗浄効果にむらが生じることが無い。
【0030】
また、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bのそれぞれを、断面略U字状の帯状体5と、前記帯状体5で芯線6と共に挟持されるブラシ毛材7とで構成したので、ブラシ部A4a、ブラシ部B4bの、製造及び、シャフト2への取り付けが容易になり、安価なブラシロール1を提供することができる。
【0031】
(実施例2)
図4は、本発明の第2の実施例におけるブラシロールの平面図である。なお、上記第1の実施例におけるブラシロールと同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
本実施例におけるブラシロール15は、図4に示すように、左右いずれか一方のブラシ部A4aの対称軸3側の端部と、他方のブラシ部A4aの対称軸3側の端部とを、シャフト2の長手方向でオーバーラップさせたもので、他の構成は、上記第1の実施例におけるブラシロール1と同じである。
【0033】
本実施例では、図示していないが、一方のブラシ部B4bの対称軸3側の端部と、他方のブラシ部B4bの対称軸3側の端部とを、同様にシャフト2の長手方向でオーバーラップさせている。
【0034】
本実施例におけるブラシロール15は、以上のように構成されているので、被洗浄面の、対称軸3の真下部分の対象物も確実に除去されるので、洗浄、除去漏れが発生することが無い。
【0035】
(実施例3)
図5は、本発明の第3の実施例における洗浄装置の斜視図、図6は、同洗浄装置の部分断面図(図5のA−A断面)である。なお、上記実施例におけるブラシロールと同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。また、構成の説明を容易にするために、各部品の軸受け部や、支持部品の図示、説明は省略することとする。
【0036】
本実施例における洗浄装置20は、プレス加工ラインなどに設置され、プレス機等の加工機器(図示せず)に供給される鋼板などのブランク材を洗浄するもので、ロール状に巻かれた鋼板などのブランク材21を引っ張り送り出す送り部22と、送り部22から送り出されるブランク材21の両面を洗浄する洗浄部23から構成されている。
【0037】
送り部22は、ブランク材21を上下から挟持するように圧接される上ロール24、下ロール25と、上・下ロール24、25のそれぞれを所定の回転数で回転駆動するための第1駆動手段26から構成されている。
【0038】
洗浄部23は、ブランク材21を上下から挟持するように配置された1対の上ブラシロール27、下ブラシロール28と、上・下ブラシロール27、28のそれぞれを所定の回転数で回転駆動するための第2駆動手段29と、上・下ブラシロール27、28のそれぞれに洗浄液を吹き付けるための複数の洗浄ノズル30と、各洗浄ノズル30に洗浄液を供給する配管31と、上・下ブラシロール27、28でブランク材21から除去された塵埃等の対象物(図示せず)及び洗浄後の洗浄液を受ける液受け32から構成されている。液受け32の下端には、対象物と共に汚れた洗浄液を排出するための排出配管33が設けられている。
【0039】
本実施例では、上・下ブラシロール27、28として、上記第1、第2実施例におけるブラシロール1又は15を用いている。
【0040】
以上のように構成された本実施例における洗浄装置20の動作、作用は以下の通りである。
【0041】
第1駆動手段26、第2駆動手段29の運転を開始し、各洗浄ノズル30に配管31を通して洗浄液を供給しながら、ブランク材21の端部を、回転している上ロール24と、下ロール25との間に差し込むと、ブランク材21は、自動的に連続的に洗浄部23に送られ、上ブラシロール27でブランク材21の表面が、下ブラシロール28でブランク材21の裏面がそれぞれ清掃される。
【0042】
ブランク材21の表面では、上ブラシロール27で擦りとられた塵埃や金属粉などの対象物が、洗浄液と共に上ブラシロール27の長手方向における中央部からそれぞれの端部へ向かって送り出され、液受け32に落下していく。また、ブランク材21の裏面では、下ブラシロール28で擦るとられた対象物の一部は、洗浄液と共に、直ちに液受け32に落下すると共に、洗浄液の粘着性や表面張力により、ブランク材21の裏面に残った対象物は、下ブラシロール28の螺旋状のブラシ部A4a、ブラシ部B4bにより、下ブラシロール28の略中央部からそれぞれの端部へ向かって送り出され、その間に液受け32に落下していく。
【0043】
液受け32で回収された対象物は、汚れた洗浄液と共に排出配管33を通って、図示しない濾過装置や、廃液処理装置に送られていく。
【0044】
以上のように、本実施例によれば、洗浄性能に優れ、しかもブランク材21の表面に上ブラシロール27、下ブラシロール28のブラシ部A4a、ブラシ部B4bによるブラシマークがつきにくい洗浄装置を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明にかかるブラシロール及び洗浄装置は、洗浄性能、異物等の対象物の除去性能に優れたもので、各種洗浄装置、清掃装置、研磨装置、表面処理装置などに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1の実施例におけるブラシロールの平面図
【図2】同ブラシロールのブラシ部の斜視図
【図3】(a)同ブラシロールの組み立て方法を示す図、(b)同ブラシロールの他の組み立て方法を示す図
【図4】本発明の第2の実施例におけるブラシロールの平面図
【図5】本発明の第3の実施例における洗浄装置の斜視図
【図6】同洗浄装置の部分断面図(図5のA−A断面)
【図7】従来のブラシロールの平面図
【図8】同ブラシロールでブランク材を洗浄する様子を示す斜視図
【符号の説明】
【0047】
1、15 ブラシロール
2 シャフト
3、43 対称軸
4a ブラシ部A(ブラシ部)
4b ブラシ部B(ブラシ部)
5 帯状体
6 芯線
7 ブラシ毛材
10 ネジ穴
11 止め部材
12 ネジ
20 洗浄装置
21、45 ブランク材
22 送り部
23 洗浄部
26 第1駆動手段
24、27 上ブラシロール(ブラシロール)
25、28 下ブラシロール(ブラシロール)
29 第2駆動手段(駆動手段)
30 洗浄ノズル(ノズル)
31 配管
32 液受け
33 排出配管
40 従来のブラシロール
41 従来のロール本体
42 ブラシ
46 駆動手段
47 洗浄ノズル
48 対象物
50 溶接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略棒状又は円筒状のシャフトと、前記シャフトの外周に螺旋状に巻き付けられたブラシ部からなり、前記ブラシ部を、前記シャフトの長手方向の一部に設定した対称軸を中心に、巻き付け時の傾斜角が対称になるようにすると共に、左右それぞれに複数本並列に設けたブラシロール。
【請求項2】
対称軸をシャフトの長手方向の略中央に設定した請求項1に記載のブラシロール。
【請求項3】
左右いずれか一方のブラシ部の対称軸側の端部と、他方のブラシ部の対称軸側の端部とを、シャフトの長手方向でオーバーラップさせた請求項1又は2に記載のブラシロール。
【請求項4】
ブラシ部を、断面略U字状の帯状体と、前記帯状体で芯線と共に挟持されるブラシ毛材とで構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシロール。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載されたブラシロールと、前記ブラシロールを回転駆動する駆動手段と、前記ブラシロールに洗浄液などの液体を吹き付ける複数のノズルを有する洗浄装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−184676(P2008−184676A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−21207(P2007−21207)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】