説明

ブリスター包装機械

ブリスター包装機械(10)は、基底シートに多数の浅鉢状の窪みを形成することができる成形ステーション(13)と、上記浅鉢状の窪みの中に製品を詰込むことができる詰込みステーション(17)と、この後に設けられ、上記基底シート(11)に対してカバーシート(18)を封止することができる封止ステーション(20)とを備える。上記詰込みステーション(17)は、上記基底シート(11)の上方に配置されるブラシ筐体(23)を含み、上記ブラシ筐体の中には、複数の回転駆動される円筒ブラシ(25)が平行に相並んで配置される。上記円筒ブラシは回転駆動部(31)と接続され、上記回転駆動部は、上記ブラシ筐体に隣接して配置される駆動部筐体(22)の中に収容される。ここにおいて、上記回転駆動部(31)の駆動運動を、上記駆動部筐体(22)の壁部(22a)を通って上記円筒ブラシ(25)へ伝達可能にする磁気結合部(27)が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブリスター包装機械であって、基底シートに多数の浅鉢状の窪みを形成することができる成形ステーションと、上記浅鉢状の窪みの中に製品を詰込むことができる詰込みステーションと、この後に設けられ、上記基底シートに対してカバーシートを封止することができる封止ステーションとを備え、上記詰込みステーションは、上記基底シートの上方に配置されたブラシ筐体を含み、上記ブラシ筐体の中には、複数の回転駆動される円筒ブラシが平行に相並んで配置され、上記円筒ブラシは回転駆動部と接続され、上記回転駆動部は、上記ブラシ筐体に隣接して配置される駆動部筐体の中に収容される、包装機械に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な構成のブリスター包装機械は成形ステーションを備えている。成形ステーションにおいては、プラスチックまたはアルミニウムからなる基底シートに多数の浅鉢状の窪みが形成され、この後に配した詰込みステーションで各窪みの中に医薬錠剤などの製品が入れられる。基底シートは製品が入れられた後に封止ステーションへ送られる。この封止ステーションの直前またはその中でカバーシートが送込まれて基底シート上に置かれる。封止ステーション内の熱作用によって基底シートがカバーシートで密封封止され、これにより製品が浅鉢状の窪みの中に封じ込められる。
【0003】
成形ステーションの運転は一般的にサイクル式であり、したがって非連続的なものである。詰込みステーションおよび封止ステーションの運転もサイクル式とすることもできるが、これに代えてこれらのステーションを連続的に運転することもまた知られている。このため、成形ステーションでのサイクル式の運転から詰込みステーションおよび封止ステーションでの連続的な運転への移行が、それ自体公知の補整装置を介して行なわれる。
【0004】
詰込みステーションはブラシ筐体を備える。ブラシ筐体の中では、多数の円筒ブラシが所狭しと、基底シートの動く方向を横切って平行に相並んで回転可能に載置される。ブラシ筐体は基底シートの直上に配置され、基底シートの浅鉢状の窪みは上方すなわちブラシ筐体の方に向けて開いている。ブラシ筐体の上側からは十分な量の製品、たとえば多数の錠剤が供給される。ブラシ筐体は、その下方を通って進む基底シート上で錠剤を分配する機能を有し、錠剤は重力によって基底シートの浅鉢状の窪みの中に達する。ブラシ筐体のそばには駆動部筐体が配置される。駆動部筐体の中には、円筒ブラシを回転させる回転駆動部が収容される。一般的に、各々の円筒ブラシには各自についての駆動モータが設けられ、その回転運動あるいは駆動運動は、駆動部筐体の壁部を貫通孔にて通り抜けるシャフトを介して、関連付けられた円筒ブラシに伝達される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブラシ筐体内の円筒ブラシの数および構成形態は詰込む製品の種類および大きさに左右される。ブリスター包装機械の稼動の際には、サイズを変更したときにブラシ筐体を取外して、他のブラシ筐体であって好適な構成のものに取換えることが必要である。この目的のために、円筒ブラシのシャフトすべてをそのそれぞれについての駆動モータから切離し、新たなブラシ筐体を取付けた後、その新たな円筒ブラシのシャフトを再び駆動モータと接続する必要がある。これに代えて、製品を変更した際に、ブラシ筐体を別の供給システムと交換する場合、駆動モータを円筒ブラシと一緒に取外すというやり方が公知である。しかし、このやり方は時間がかかり非経済的なものである。
【0006】
また、ブラシ筐体の領域には常に製品の粉塵または破片が溜るため、上述の構成のブラシ筐体では、このような粒子が駆動シャフトの結合部および貫通孔の領域に入り込んでこれを汚染する危険がある。製品変更の際にはこれらの部位を丁寧に洗浄する必要があるが、と言うのも、それまで処理していた製品に由来する作用物質が、次に処理する新たな製品に達してしまうことを防ぐ必要があるからである。
【0007】
この発明は、上述の類のブリスター包装機械であって、ブラシ筐体が容易に交換可能であり、かつブラシ筐体からの粒子が駆動部筐体に入り込み得ることを確実に防止するブリスター包装機械をもたらすことを課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題は、この発明に従うと、冒頭に記載した類のブリスター包装機械において、磁気結合部を設けて、これを介し回転駆動部の駆動運動を駆動部筐体の閉じた壁部を通って円筒ブラシへ伝達可能にすることによって解決される。
【0009】
こうして、この発明に従うと、回転駆動部の駆動運動は非接触で円筒ブラシに伝達される。その結果、駆動部筐体の壁部の中に駆動シャフトを通すための貫通孔を形成する必要がなくなるため、駆動部筐体はブラシ筐体に対して完全にかつ平滑な面で隔てられ、これにより粒子が駆動部筐体からブラシ筐体へ、またはブラシ筐体から駆動部筐体へ入り込むことがなくなる。
【0010】
駆動運動は磁気結合部により駆動部筐体からブラシ筐体へ非接触に伝達されるため、ブラシ筐体を交換する際に、回転駆動部と円筒ブラシとの間で特に機械的な接続を切離す必要がない。こうして、ブラシ筐体の交換を短時間でかつ容易に行なうことが可能となる。
【0011】
好ましくは、回転駆動部は多数の駆動モータを含み、各々の円筒ブラシには各自についての駆動モータが関連付けられる。各々の駆動モータは、上述の構成の磁気結合部を介して、関連付けられた円筒ブラシと接続されている。
【0012】
好ましくは、磁気結合部は、駆動モータあるいはその出力シャフトに取付けられた第1の磁石を含む。第1の磁石は駆動部筐体の内側でその壁部近くに配置される。磁気結合部はさらに、関連付けられた円筒ブラシのシャフトと接続された第2の磁石を含む。第2の磁石は駆動部筐体の外側でその壁部近くに、かつ第1の磁石に対向して配置される。これら両方の磁石間の間隔を可能な限り小さく抑えて回転モーメントの良好な伝達を保証するためには、駆動部筐体の壁部を可能な限り薄くすることが求められる。しかし通常これは安定性の理由から不可能であるため、場合によっては、駆動部筐体の壁部をより厚くした形態において、第1の磁石は駆動部筐体の壁部に設けた凹部に配置されることとする。この凹部の底はこの領域で駆動部筐体の隔壁を形成し、この底の対向する側に配置された第2の磁石に対して隔離する。
【0013】
場合によって、第2の磁石はこれに属する円筒ブラシのシャフトに対して固定式に装着され、その場合、サイズを変更した際にブラシ筐体と一緒に交換される必要がある。しかし磁石は比較的高価なものであるため、この発明の好ましい形態では、第2の磁石は円筒ブラシのシャフトと着脱可能に接続されることとする。ブラシ筐体を交換する際には、円筒ブラシのシャフトと第2の磁石との接続もまた切離されるため、第2の磁石は異なるブラシ筐体においても使用可能である。
【0014】
この発明の好ましい形態では、第2の磁石はブラシ筐体の外側で回転可能に載置されて保持されることとする。これを達成するために、たとえば、駆動部筐体とブラシ筐体との間に、中で第2の磁石が回転可能に載置される載置壁を配置してもよい。載置壁は、第2
の磁石の裏側、すなわち第1の磁石から反対側に配置されており、第2の磁石の突出部あるいはここに固定された載置スリーブが回転可能に挿入される貫通孔を備える。これに属する円筒ブラシのシャフトは、載置壁における第2の磁石から反対の側で載置スリーブに形成される結合部と係合および係合解除可能である。ブラシ筐体を取外す際、円筒ブラシのシャフトを第2の磁石の載置スリーブとの係合から切離すのに工具を使用する必要がない。これに対応して、新たなブラシ筐体を取付けた際、新たな円筒ブラシのシャフトを第2の磁石の載置スリーブに差込んで係合させ、磁気結合により円筒ブラシをこれに属する駆動部と結合する。
【0015】
載置壁はその中に保持された第2の磁石とともに交換可能であるため、サイズ変更の際に駆動部筐体の平滑な外側面を容易に洗浄することができる。
【0016】
この発明の発展形態では、円筒ブラシのシャフトはそれぞれが引出し可能な差込み軸として形成される。その利点としては、ブラシ筐体の個々の円筒ブラシを容易に交換できることがある。すなわち、ブラシ筐体における対向する両側壁の中に載置されたシャフトを引出して円筒ブラシを取外してから、新たな円筒ブラシをシャフトに取付ける。
【0017】
駆動モータは互いに独立して制御可能かつその回転数が可変である。新たな製品がブラシ筐体の上側から供給される際、錠剤などの製品が円筒ブラシの回転によりブラシ筐体全体にわたって分配されるまでにはしばらく時間がかかる。サイズ変更後のブラシ筐体内での錠剤の分配速度を上昇させるために、場合によっては、駆動モータはさらにその回転方向を逆転可能とされ、これによりブラシ筐体内で錠剤を適切に搬送することがこれに対応する駆動モータの制御によって可能となる。
【0018】
場合によっては、ブラシ筐体の製品詰込み状態を調べるセンサがブラシ筐体に関連付けられる。このセンサは静電容量式のものであっても機械式のものであってもよく、また光電子遮断柵を用いることも可能である。ブラシ筐体内で判定された製品詰込み状態に依存して、製品をブラシ筐体に供給するための振動溝などの供給装置の駆動を制御することができる。
【0019】
ブラシ筐体を駆動部筐体および第2の磁石に対して正確に位置付けながら取外しかつ取付けることを容易にするために、ブラシ筐体を、旋回可能な弓型枠を介して駆動部筐体に載置してもよい。この弓型枠をブラシ筐体の運転位置から旋回させて交換位置へ動かした後、ブラシ筐体を弓型枠から容易に取外して別のブラシ筐体と交換することができる。
【0020】
場合により、ブラシ筐体内で過度の粉塵が溜るのを防ぐために、粉塵を吸込む吸塵装置がブラシ筐体に関連付けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
この発明についてのその他の詳細および特徴は、添付の図面を参照して以下の実施例の説明から明らかとなる。
【0022】
図1はブリスター包装機械10の主要構成部分を概略的に示す図である。プラスチックからなる基底シート11が貯蔵してあったところからまず加熱ステーション12に送込まれる。加熱ステーション12は、下側の熱板12bと、下側の熱板12bに対して調節可能な上側の熱板12aとを備える。熱板12a,12b同士を閉じると、その間に受入れられた基底シート11が加熱される。
【0023】
加熱ステーション12のすぐ後に続いて成形ステーション13が配される。成形ステーション13は、下側の成形プレート13aと、これに対して調節可能な上側の成形プレー
ト13bとを備える。これら両方の成形プレート13a,13bは、図では開いた位置で示してあるが、閉じることが可能である。閉じられた成形プレート13a,13b間には基底シートが受入れられることになり、これは冷却されると同時に圧縮空気の導入または成形スタンプの使用により浅鉢状の窪みが与えられる。成形ステーション13の後には搬送装置14が配され、これを用いて基底シート11はサイクル式に成形ステーション13および加熱ステーション12を通される。
【0024】
そして、浅鉢状の窪みを与えられた基底シート11は、方向転換ローラ15,16を経て詰込みステーション17に送込まれ、ここで医薬錠剤などの製品が各々の窪みの中に入れられる。次に基底シート11は封止ステーション20に進む。封止ステーション20の直前でカバーシート18が方向転換ローラ19を介して基底シート11の上に置かれる。封止ステーション20は下側の封止プレート20bと上側の封止プレート20aとを備え、ここにおいてカバーシート18は基底シート11に対して封止され、その際封止プレート20a,20bを閉じて熱の作用を各シートに及ぼす。封止ステーション20の後には別の搬送装置21が配される。この搬送装置21は搬送装置14と動きについて同期を取られ、封止ステーション20よりもたらされたシート結合物をサイクル式に搬送するように働く。
【0025】
図2,3,4,5では詰込みステーション17を詳細に示す。詰込みステーション17は、機械的に固定した作り付けの駆動部筐体22を備える。駆動部筐体22の中には回転駆動部31が収容され、これは多数の独立した駆動モータ31a(特に直流モータ)を含む。駆動部筐体22はカバー(図示せず)で覆ってもよい。
【0026】
各々の駆動モータ31aは出力シャフト31bを備え、この出力シャフトには永久磁石の形をとる第1の磁石32が設けられる。駆動部筐体22の壁部22aの中には凹部33が形成され、第1の磁石32はこの中に部分的に挿入される。凹部33の底33aは、駆動部筐体22の壁部22aでの薄壁の部分となる。
【0027】
駆動部筐体22における互いに対向する正面には、壁部22a近くでそれぞれ1つの回転軸受35が形成される。各々の回転軸受35には、駆動部筐体22の横で延びる弓型枠34が旋回可能に載置される。弓型枠34にはブラシ筐体23が着脱可能に取付け可能である。駆動部筐体22の壁部22aとブラシ筐体23との間には、壁部22aと平行に延びる載置壁30が壁部22aから間隔をおいて配置される。載置壁30の上端部に対して、駆動部筐体22の壁部22aまで延びるカバー30aが形成され、これは壁部22aと載置壁30との間の空間を覆う。載置壁30と駆動部筐体22の壁部22aとの間の空間に第2の磁石28が配置される。第2の磁石28は、駆動部筐体22の内側にある第1の磁石32に対向し、これから凹部33の底33aで隔てられている。第2の磁石28は、第1の磁石32から反対の側で短軸28aの形をとるピン状の突出部を有し、この短軸でもって載置ブッシュ29の中にある。載置ブッシュ29は載置壁30の貫通孔の中に配置される。第2の磁石28は短軸28aを介して載置ブッシュ29の中で回転可能に載置されるが、パッキンリング39により載置壁30の中に軸方向で保持される。短軸28aは、第2の磁石28から反対でブラシ筐体23の方の側に接続部材28bを備える。接続部材28bは円筒ブラシ25のシャフト26との結合に用いられる。
【0028】
両方の磁石32,28は、駆動モータ31aの回転運動が非接触で駆動部筐体22の閉じた壁部22aを通って伝達できるようにする磁気結合部27を形成する。
【0029】
ブラシ筐体23は4つの側壁を有し、そのうち1つの側壁23aは載置壁30から小さな間隔をあけてこれと平行に延びる。側壁23aおよび対向する側壁23bにはそれぞれ対をなして互いに関連付けられた貫通孔が形成され、この中にシャフト26が挿入される
。シャフト26は円筒ブラシ25の軸孔25aを貫通し、円筒ブラシ25はシャフト26と回転不能に接続される。ブラシ筐体23における、磁気結合部27から反対にある側壁23bの外側には保持部材37が配置される。保持部材37は、シャフト26を回転可能に載置させる一方で、シャフト26をブラシ筐体23の横から引出すために取外され得る。
【0030】
図4において特に示されるように、シャフト26は、磁気結合部27の方の端部において、ブラシ筐体23の外側で、軸方向に突き出て平坦にされたピン26aを備える。ピン26aは短軸28aの接続部材28bと係合可能である。こうして、駆動モータ31aの回転駆動運動を、モータの出力シャフト31bを介して第1の磁石32に伝達することができ、第1の磁石32は駆動部筐体22の中で回転する。第1の磁石32が回転するのに対応して、駆動部筐体22の外側に配置された第2の磁石28が回転させられる。第2の磁石28は短軸28aとともに回転する。短軸28aの回転は、その接続部材28bを介し、ピン26aを介してシャフト26に伝達され、シャフト26はブラシ筐体23の中で回転して円筒ブラシ25を一緒に動かす。
【0031】
ブラシ筐体23は上側のカバー38で覆われる。カバーを外して観察した図2で示されるように、ブラシ筐体23の内部には多数の平行に所狭しと相並んだ円筒ブラシ25が載置される。これら円筒ブラシ25はすべて上述の構成を有し、各自の駆動モータ31aによって駆動される。円筒ブラシ25のシャフト26は、ブラシ筐体23の直下で進む基底シート11(図3を参照)が動く方向に対して直角に延びる。
【0032】
ブラシ筐体23の上側ではホッパ24によって製品が供給される。製品としては特に糖衣錠または錠剤があり得る。サイズ変更の際にブラシ筐体を交換する場合、ブラシ筐体を弓型枠34とともに旋回軸受35まわりに旋回させて持上がった位置へ動かし、ここで接続部材28bはシャフト26のピン26aとの係合から解放される。ブラシ筐体23は上方へ旋回された位置で弓型枠34から取外される。この後、載置壁30もまた、これに保持された第2の磁石28とともに駆動部筐体22から取外すことができ、こうして図5に示すように駆動部筐体の平坦な外側面がもたらされる。このような構成形態を採用することにより、製品またはサイズを交換した際に駆動部筐体を洗浄することが容易となる。この後、同じまたは別の載置壁30を、これに対応し保持される第2の磁石28とともに駆動部筐体に再び取付け、その後で所望の構成を有する新たなブラシ筐体を弓型枠34に取付ける。この後、弓型枠を新たなブラシ筐体とともに再び旋回させて図2に示す開始位置に戻し、ここで新たなブラシ筐体のシャフト26のピン26aを短軸28aの接続部材28bと係合させる。これにより、各々のシャフト26は、これに属する第2の磁石28と接続され、さらに磁気結合部27を介してこれに属する駆動モータ31aと接続される。
【0033】
図2に示すように、ブラシ筐体23には、吸塵装置36(矢印のみで示す)が関連付けられる。吸塵装置36を用いることで、場合によりブラシ筐体23の内部に溜る粉塵を、ブラシ筐体から吸い出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】ブリスター包装機械の主要なステーションを示す概略図である。
【図2】詰込みステーションを、カバーを外して上から観察した斜視図である。
【図3】図2の線III−IIIで切断して観察した断面図である。
【図4】図3に従う磁気結合部の拡大図である。
【図5】図3に対応し、ブラシ筐体を取外して観察した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリスター包装機械(10)であって、基底シート(11)に多数の浅鉢状の窪みを形成することができる成形ステーション(13)と、前記浅鉢状の窪みの中に製品を詰込むことができる詰込みステーション(17)と、この後に設けられ、前記基底シート(11)に対してカバーシート(18)を封止することができる封止ステーション(20)とを備え、前記詰込みステーション(17)は、前記基底シート(11)の上方に配置されるブラシ筐体(23)を含み、前記ブラシ筐体の中には、複数の回転駆動される円筒ブラシ(25)が平行に相並んで配置され、前記円筒ブラシ(25)は回転駆動部(31)と接続され、前記回転駆動部は、前記ブラシ筐体(23)に隣接して配置される駆動部筐体(22)の中に収容される、ブリスター包装機械(10)において、前記回転駆動部(31)の駆動運動を、前記駆動部筐体(22)の閉じた壁部(22a)を通って前記円筒ブラシ(25)へ伝達可能にする磁気結合部(27)が設けられることを特徴とする、ブリスター包装機械。
【請求項2】
前記回転駆動部(31)が多数の駆動モータ(31a)を含み、各々の円筒ブラシ(25)に各自の駆動モータ(31a)が関連付けられることを特徴とする、請求項1に記載のブリスター包装機械。
【請求項3】
前記磁気結合部(27)が、前記駆動モータ(31a)に取付けられた第1の磁石(32)と、前記円筒ブラシ(25)のシャフト(26)と接続された第2の磁石(28)とを含むことを特徴とする、請求項2に記載のブリスター包装機械。
【請求項4】
前記第1の磁石(32)が、前記駆動部筐体(22)の壁部(22a)の凹部(33)の中に配置されることを特徴とする、請求項3に記載のブリスター包装機械。
【請求項5】
前記第2の磁石(28)が前記円筒ブラシ(25)のシャフト(26)と着脱可能に接続されることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載のブリスター包装機械。
【請求項6】
前記駆動部筐体(22)と前記ブラシ筐体(23)との間に、中で前記第2の磁石(28)が回転可能に載置される載置壁(30)が配置されることを特徴とする、請求項3から請求項5のいずれかに記載のブリスター包装機械。
【請求項7】
前記円筒ブラシ(25)のシャフト(26)がそれぞれ引出し可能な差込み軸として形成されることを特徴とする、請求項3から請求項6のいずれかに記載のブリスター包装機械。
【請求項8】
前記駆動モータ(31a)が互いに独立して制御可能でありその回転方向が逆転可能であることを特徴とする、請求項2から請求項7のいずれかに記載のブリスター包装機械。
【請求項9】
前記ブラシ筐体(23)が弓型枠(34)を介して旋回可能に前記駆動部筐体(22)に載置されることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに記載のブリスター包装機械。
【請求項10】
前記ブラシ筐体(23)が交換可能に前記弓型枠(34)に載置されることを特徴とする、請求項9に記載のブリスター包装機械。
【請求項11】
前記ブラシ筐体(23)に粉塵を吸い出すための吸塵装置(36)が関連付けられることを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれかに記載のブリスター包装機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−513109(P2006−513109A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−511449(P2005−511449)
【出願日】平成16年1月20日(2004.1.20)
【国際出願番号】PCT/EP2004/000380
【国際公開番号】WO2004/065221
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(598056456)イー・ベー・カー・フェルパックングステクニク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (7)
【氏名又は名称原語表記】IWK VERPACKUNGSTECHNIK GMBH
【Fターム(参考)】