説明

ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法

【課題】強固であって、精度良く、かつ効率良く製造することができるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙を提供する。
【解決手段】本発明によるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10は、内部に導電性材料からなるブースタアンテナ20がすき込まれた単一の層からなる用紙30を備えている。用紙30上には、基材41と、基材41上に設けられ、用紙30の内部にすき込まれたブースタアンテナ20に電磁結合可能なチップ側アンテナ42と、チップ側アンテナ42に接続されたICチップ43とを有するICタグ40が装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部にブースタアンテナがすき込まれた用紙上にICタグが装着されたブースタアンテナ付ICタグ装着用紙およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法に係り、とりわけ、強固であって、精度良く、かつ効率良く製造することができるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、物品に、メモリー付き集積回路を有する「非接触ICタグ」(一般に、「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「RF−IDタグ」等と表現される場合もある。)を実装して、各種の情報を記録して物品の管理や物流の合理化あるいは商品情報表示等が行われている。このようなことを目的として、非接触ICタグは、例えば、書類や物品に直接貼り付けられたり、ラベル状に形成されて貼り付けられたりしている。
【0003】
非接触ICタグは、外部装置との間で電波による情報の送受信を行うようにするために、例えば、用紙表面にアンテナパターンを印刷して、このアンテナパターンにICチップを装着するように構成されている。そして、非接触ICタグの基材が紙等の薄層の材料である場合には、導電性インキを使用して、オフセット、グラビア、フレキソ、シルクスクリーン印刷等により形成されている。
【0004】
しかしながら、印刷によりアンテナパターンを設けた場合には、表面にアンテナパターンが露出されるため、用紙上のデザインが制約されるという問題がある。また、製造工程においても、アンテナパターンを設けるための印刷工程、インターポーザ貼付工程、仕上げ断ち工程などの工程が必要となり、コストダウンを困難にさせているという問題がある。
【0005】
このようなことに対処するために、内部にアンテナ部がすき込まれた用紙が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、アンテナとICチップとを含むスレッドが、細幅に形成されて、紙製基材内にすき込まれた偽造防止用紙が知られている(例えば、特許文献2および3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−342735号公報
【特許文献2】特開2008−71208号公報
【特許文献3】特開2007−140898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1においては、用紙が2つの紙層により構成され、これら2つの紙層間にアンテナ部を介在させるようにして、アンテナ部を用紙にすき込ませている。このため、用紙を構成する2つの紙層が、剥離されやすいという問題がある。
【0009】
また、特許文献2および3に示す偽造防止用紙においては、偽造防止を兼ねて、ICチップと共にアンテナが紙製基材内にすき込まれている。ここで、紙製基材内にすき込まれるアンテナとICチップは、樹脂製のフィルムに取り付けられている。この場合、紙製基材の伸縮率と、樹脂製のフィルムの伸縮率が異なるため、スレットの位置がずれるという問題がある。また、この場合、最終製品の形態に応じて、用紙の面付けに対応するように、抄紙工程時のスレットのすき込み位置を変える必要があり、スレットがすき込まれた用紙を量産してコストダウンすることが困難になるという問題がある。
【0010】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、強固であって、精度良く、かつ効率良く製造することができるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、内部に導電性材料からなるブースタアンテナがすき込まれた単一の層からなる用紙と、用紙上に装着されたICタグであって、基材と、基材上に設けられ、用紙の内部にすき込まれたブースタアンテナに電磁結合可能なチップ側アンテナと、チップ側アンテナに接続されたICチップとを有するICタグと、を備えたことを特徴とするブースタアンテナ付ICタグ装着用紙を提供する。
【0012】
なお、上述したブースタアンテナ付ICタグ装着用紙において、ICタグのチップ側アンテナは、ループ状に形成されており、チップ側アンテナの一部が、ブースタアンテナに重なる位置に設けられている、ことが好ましい。
【0013】
本発明は、導電性材料からなるブースタアンテナを準備する工程と、抄紙形成部材上に、用紙繊維と共にブースタアンテナを供給して、内部にブースタアンテナがすき込まれるように用紙をすき込み、単一の層からなる用紙を作製する工程と、用紙上に、基材と、基材上に設けられ、用紙の内部にすき込まれたブースタアンテナに電磁結合可能なチップ側アンテナと、チップ側アンテナに接続されたICチップとを有するICタグを装着する工程と、を備えたことを特徴とするブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法を提供する。
【0014】
なお、上述したブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法において、ブースタアンテナを準備する工程において、帯状のブースタアンテナがロール状に巻き付けられてアンテナロールが形成され、用紙を作製する工程において、ブースタアンテナは、アンテナロールから繰り出されて、抄紙形成部材上に供給される、ことが好ましい。
【0015】
また、上述したブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法において、ICタグを装着する工程において、ループ状に形成されたチップ側アンテナの一部が、ブースタアンテナに重なる位置に設けられている、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ブースタアンテナは、単一の層からなる用紙の内部にブースタアンテナがすき込まれているため、ブースタアンテナがすき込まれた用紙を強固に作製することができる。また、用紙上に、基材と、チップ側アンテナと、ICチップとを有するICタグが装着されるため、用紙の内部に樹脂材料がすき込まれることがなく、ブースタアンテナを用紙の内部の所定の位置に精度良く配置させることができる。また、ICタグが、用紙上に配置されるため、内部にブースタアンテナがすき込まれた用紙を、量産することができ、効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施の形態におけるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の一例を示す平面図。
【図2】図2は、図1のA−A線断面を示す図。
【図3】図3は、本発明の実施の形態におけるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法に使用される抄紙機の一例を示す図。
【図4】図4は、本発明の実施の形態におけるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法のフローチャートを示す図。
【図5】図5は、本発明の実施の形態において、ブースタアンテナがすき込まれた用紙の一例を示す平面図。
【図6】図6は、本発明の実施の形態において、ブースタアンテナがすき込まれた用紙の他の例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1乃至図6を用いて、本発明の実施の形態におけるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法について説明する。
【0019】
まず、図1および図2によりブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10の全体構成について説明する。ここでブースタ付ICタグ装着用紙10は、外部装置(図示せず)との間で電波による情報の送受信を行うためのものである。
【0020】
図1および図2に示すように、ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10は、内部に導電性材料からなるブースタアンテナ20がすき込まれた単一の層からなる用紙30と、用紙30上に装着されたUHF帯のICタグ40とを備えている。このうちICタグ40は、樹脂からなる基材41と、基材41上に設けられ、用紙30の内部にすき込まれたブースタアンテナ20に電磁結合可能なチップ側アンテナ42と、チップ側アンテナ42に接続されたICチップ43とを有している。
【0021】
ブースタアンテナ20は、用紙30のすき込み時に、用紙30の内部にすき込まれている。すなわち、ブースタアンテナ20は、図2に示す断面図において、用紙30を形成する材料により覆われている。また、ブースタアンテナ20を形成する導電性材料は、アルミニウムを含んでいることが好ましい。なお、ブースタアンテナ20は、幅5mm、厚さ12μmで、帯状に形成され、UHF帯の波長に共振可能になっている。
【0022】
図1に示すように、ICタグ40のチップ側アンテナ42は、ループ状に形成されており、チップ側アンテナ42の一部が、ブースタアンテナ20の上に、用紙30および基材41を介して配置され、ブースタアンテナ20に重なる位置に設けられている。なお、チップ側アンテナ42は、ブースタアンテナ20と同様に、アルミニウムを含む導電性材料により形成されていることが好ましい。
【0023】
ICタグ40は、基材41の用紙30側の面に設けられた図示しない粘着層を介して、用紙30上に貼り付けられている。また、チップ側アンテナ42とICチップ43は、樹脂からなるカバー材(図示せず)により覆われている。
【0024】
次に、図3を用いて、パルプ等からなる用紙繊維(用紙材料)を含む水溶液30aから用紙30を作製する抄紙機50について説明する。
【0025】
図3に示すように、抄紙機50は、上面に用紙30が形成される抄紙形成部材としての連続状の抄紙網(またはワイヤー部材)51と、複数のローラ52aを有し、抄紙網51を駆動する抄紙網駆動部52と、抄紙網51に、用紙繊維を含む水溶液30aを供給する用紙材料供給部53とを有している。このうち、用紙材料供給部53の上流側には、帯状のブースタアンテナ20を繰り出すアンテナ繰出部54が設けられている。このアンテナ繰出部54には、帯状のブースタアンテナ20がロール状に巻き付けられたアンテナロール21が取り付けられている。
【0026】
このようにして、アンテナ繰出部54から繰り出されたブースタアンテナ20は、用紙繊維を含む水溶液30aと共に、抄紙網51上に供給され、抄紙網51上において用紙繊維がからみ合って、内部にブースタアンテナがすき込まれるように単一の用紙繊維の層、すなわち用紙30が形成されるようになっている。その後、抄紙網駆動部52の下流側端部において、抄紙網51と、抄紙網51上に形成された用紙30とが分離され、脱水処理、乾燥処理および仕上げ処理が順次行われるようになっている。
【0027】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわちブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10の製造方法について説明する。
【0028】
図4に示すように、まず、帯状のブースタアンテナ20を準備する(ステップS1)。この場合、帯状のブースタアンテナ20がロール状に巻き付けられてアンテナロール21が形成され、このアンテナロール21が抄紙機50のアンテナ繰出部54に取り付けられる。
【0029】
続いて、内部に1つのブースタアンテナ20がすき込まれた用紙30が作製される(ステップS2)。この場合、図3に示すように、アンテナ繰出部54からブースタアンテナ20が繰り出されて、抄紙網駆動部52により駆動されている抄紙網51上に供給される。これと並行して、抄紙網51上に、用紙材料供給部53から、用紙繊維を含む水溶液30aが供給される。このことにより、抄紙網51上において、当該水溶液30aに含まれる用紙繊維がからみ合って、図5に示すような単一の用紙繊維の層(用紙30)が形成される。この際、抄紙網51上にブースタアンテナ20が供給されているため、単一の用紙30の内部にブースタアンテナ20がすき込まれる。次に、抄紙網51から、内部にブースタアンテナ20がすき込まれた用紙30が分離され、当該用紙30が、脱水処理、乾燥処理および仕上げ処理される。
【0030】
次に、このようにして得られた用紙30が、この後装着されるICタグ40毎に、枚葉状に、断裁される(ステップS3)。ここでは、長方形形状のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10の長辺方向にブースタアンテナ20が延びるように、用紙30が断裁される(図5参照)。
【0031】
一方、図4に示すように、ICタグ40が準備される(ステップS4)。この場合、まず、基材41上に、ループ状のチップ側アンテナ42が形成され、次に、チップ側アンテナ42にICチップ43が接続される。ここで、チップ側アンテナ42を形成する方法としては、導電性材料を基材41上にパターン状に塗布する方法、基材41上にパターン状の導電性箔を転写する方法、あるいは、基材41上に導電性箔を積層し、この積層された導電性箔をパターン状にエッチングする方法等が挙げられる。その後、チップ側アンテナ42とICチップ43が、図示しないカバー材により覆われる。
【0032】
その後、断裁された用紙30上に、ICタグ40が装着される(ステップS5)。この場合、基材41の用紙30側に設けられた図示しない粘着層により、ICタグ40が用紙30に貼り付けられる。また、この場合、チップ側アンテナ42の一部が、ブースタアンテナ20に重なる位置に、ICタグ40が配置される。このようにして、図1に示すような個々のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10が得られる。
【0033】
このように本実施の形態によれば、ブースタアンテナ20は、用紙30のすき込み時に、用紙30の内部にすき込まれる。このことにより、単一の層からなる用紙30の内部にブースタアンテナ20をすき込ませることができる。このため、内部に、ブースタアンテナ20がすき込まれた用紙30を強固に作製することができる。
【0034】
また、本実施の形態によれば、用紙30上に、基材41と、チップ側アンテナ42と、ICチップ43とを有するICタグ40が装着されるため、用紙30の内部に樹脂材料がすき込まれることがなく、ブースタアンテナ20を用紙30の内部の所定の位置に精度良く配置させることができる。また、この場合、用紙30の面付けを比較的自由に行うことができる。このため、内部にブースタアンテナ20がすき込まれた用紙30を、量産することができ、効率良く、安価に製造することができる。
【0035】
また、本実施の形態によれば、予め形成されたブースタアンテナ20がアンテナロール21から繰り出されて、用紙30の内部にすき込まれる。このため、ブースタアンテナ20の形状寸法の精度を向上させることができる。
【0036】
さらに、本実施の形態によれば、UHF帯のICタグ40のチップ側アンテナ42が、ループ状に形成されて、その一部が、同様にUHF帯の波長に共振するブースタアンテナ20に重なる位置に設けられている。このことにより、チップ側アンテナ42とブースタアンテナ20とを組み合わせて用いることが可能となる。ここで、UHF帯の波長は約30cmである(波長(m)=300/周波数)ため、遠方界のUHF帯に共振するアンテナ長は約30cmとすることが有効である。しかしながら、ICタグ40を小型化する場合、チップ側アンテナ42も小型化することが求められ、チップ側アンテナ42のアンテナ長を、遠方界のUHF帯の波長に最も共振する長さとすることが困難になる。その結果、近傍界の磁場で共振する構造となり、ICタグ40の通信距離が短くなってしまう。そこで、ICタグ40のチップ側アンテナ42が、UHF帯の波長に最も共振するアンテナ長を有するブースタアンテナ20と電磁結合することにより、ICタグ40のみでは通信することができない離れた位置(遠方界)にある外部装置と通信することが可能となる。すなわち、用紙30が、ICタグ40のみを備えた場合に比べて、長距離通信が可能な用紙を提供することが可能となる。さらに、ブースタアンテナ20を設けることにより、チップ側アンテナ42は、近傍界の磁場で通信する性能を備えればよいため、チップ側アンテナ42を小さなループ形状(アンテナ長を短く)することができる。このことにより、ICタグ40を安価に製造することができ、ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10を、全体として、安価に製造することができる。
【0037】
なお、本実施の形態においては、1つのブースタアンテナロール21からブースタアンテナ20が繰り出されて用紙30が作製される例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、2つのブースタアンテナロール21を準備し、それぞれのブースタアンテナロール21から抄紙網51上にブースタアンテナ20を供給して、用紙30を作製するようにしても良い。この場合、図6に示すように、用紙30の長手方向に、2つのブースタアンテナ20が並列して延びるため、このような用紙30からは2列のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10を製造することができ、ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10を効率良く製造することができる。さらに、ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10の製造効率をより一層向上させるために、3つ以上のブースタアンテナロール21を用いて用紙30を作製しても良い。
【0038】
また、本実施の形態においては、長方形形状のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10において、長辺方向にブースタアンテナ20が延びる例について説明したが、このことに限られることはなく、短辺方向にブースタアンテナ20が延びるようにしても良い。更には、ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙10は、長方形形状に限られることはなく、正方形形状等、任意の形状としても良い。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるブースタアンテナ付ICタグ装着用紙、およびブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
10 ブースタアンテナ付ICタグ装着用紙
20 ブースタアンテナ
21 アンテナロール
30 用紙
30a 用紙繊維を含む水溶液
40 ICタグ
41 基材
42 チップ側アンテナ
43 ICチップ
50 抄紙機
51 抄紙網
52 抄紙網駆動部
52a ローラ
53 用紙材料供給部
54 アンテナ繰出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に導電性材料からなるブースタアンテナがすき込まれた単一の層からなる用紙と、
用紙上に装着されたICタグであって、基材と、基材上に設けられ、用紙の内部にすき込まれたブースタアンテナに電磁結合可能なチップ側アンテナと、チップ側アンテナに接続されたICチップとを有するICタグと、を備えたことを特徴とするブースタアンテナ付ICタグ装着用紙。
【請求項2】
ICタグのチップ側アンテナは、ループ状に形成されており、
チップ側アンテナの一部が、ブースタアンテナに重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙。
【請求項3】
導電性材料からなるブースタアンテナを準備する工程と、
抄紙形成部材上に、用紙繊維と共にブースタアンテナを供給して、内部にブースタアンテナがすき込まれるように用紙をすき込み、単一の層からなる用紙を作製する工程と、
用紙上に、基材と、基材上に設けられ、用紙の内部にすき込まれたブースタアンテナに電磁結合可能なチップ側アンテナと、チップ側アンテナに接続されたICチップとを有するICタグを装着する工程と、を備えたことを特徴とするブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法。
【請求項4】
ブースタアンテナを準備する工程において、帯状のブースタアンテナがロール状に巻き付けられてアンテナロールが形成され、
用紙を作製する工程において、ブースタアンテナは、アンテナロールから繰り出されて、抄紙形成部材上に供給されることを特徴とする請求項3に記載のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法。
【請求項5】
ICタグを装着する工程において、ループ状に形成されたチップ側アンテナの一部が、ブースタアンテナに重なる位置に設けられることを特徴とする請求項3または4に記載のブースタアンテナ付ICタグ装着用紙の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−73780(P2012−73780A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−217477(P2010−217477)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】