説明

プラント監視装置、その制御プログラム及び制御方法

【課題】短時間のうちに大量の警報が発生し、一部の警報メッセージが他の警報メッセージの更新により表示されなくなった場合でも、表示されなくなった警報メッセージをオペレータに効率的に提供する。
【解決手段】プラント監視装置10は、プラント情報入力処理手段3と、警報情報テーブル4と、警報一覧画面表示手段5と、表示装置6と、入力装置7とを基本の構成要素とし、さらに、本実施形態の特徴的構成として、オーバーフロー検出手段11と、テロップデータ編集手段12と、テロップデータテーブル13と、テロップ表示手段14と、を備える。オーバーフロー検出手段11は、現在表示中の警報情報と、警報情報テーブル4に登録された警報情報とを比較し、警報一覧画面19に表示されていない警報情報を抽出する手段である。テロップ表示手段14は、警報一覧画面19に表示されていない警報情報を繰り返しテロップ表示する手段である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電プラント等の監視を行うプラント監視装置、その制御プログラム及び制御方法に係り、特に、プラントの異常状態をオペレータに通知する警報監視機能の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
発電プラント等の監視を行うプラント監視装置の重要な機能の1つとして、プラントの異常状態をオペレータに通知する警報監視機能がある。図12は、従来のプラント監視装置における警報表示機能の構成例を示すものである。
【0003】
図12に示すように、プラント監視装置1は、プラント情報入力処理手段3、警報情報テーブル4、警報一覧画面表示手段5、表示装置6、入力装置7により構成されている。このようなプラント監視装置1において、プラント情報入力処理手段3は、プラント制御装置2から各種信号を入力し、警報発生に関する信号を入力すると警報情報テーブル4に発生した警報情報を更新する。そして、オペレータが、入力装置7を介して警報一覧画面の表示要求を警報一覧画面表示手段5に行うことで、警報一覧画面表示手段5は、警報情報テーブル4から発生時刻の新しい警報情報を順次取り出し、警報一覧画面を構成し表示装置6に表示する。
【0004】
上記のようなプラント監視装置1における警報一覧画面としては、時系列順の一覧表示形式で情報提供するのが一般的である。このような警報一覧画面において、短時間のうちに大量の警報が発生すると、警報一覧画面の最大表示行数を越えてしまい、一部の警報メッセージはオペレータが確認する間もなく流れすぎてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、図13に示す従来の警報一覧画面9の例では、一覧表示部の最大表示可能行数は15行で、スクロールバーを使って上下に自由に移動させることを可能とした例である。この例では、一覧の最上部の行が一番新しい発生時刻の警報メッセージであり、下に行くほど時間的に古い警報メッセージとなっており、オペレータはスクロールバーを下方に操作することで流れ過ぎてしまった未確認のメッセージを確認することは可能である。また、スクロールバー方式ではなくページ方式を採用した警報一覧画面も一般的である。
【0006】
また、例えば、短時間のうちに大量の警報が発生した際に、重要な警報メッセージを見落とさないような工夫として、重要度の高い警報メッセージについては、オペレータが認識し易いようにポップアップウィンドウ表示する等により、重要な警報メッセージに注意が行き易くする技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
さらに、監視制御装置の制御機器において警報が発生した場合に、この重要度を判定し、重要度が高く表示優先度の高い警報メッセージについてポップアップウィンドウにおいて表示し、優先度の低い情報を画面上部のアイコン上に表示して点滅させたり、画面下部にテロップ表示させる方法も提案されている(特許文献2参照)。
【0008】
同様に、CATVにおける情報提供システムの技術として、表示画面上に、メイン表示窓のほか、テロップ表示窓を設け、このテロップ表示窓に、メイン表示窓に表示する情報のテーマや要約を表示することで、多くの情報の一覧性を高めた技術も提案されている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平6−176285号公報
【特許文献2】特開2001−195124号公報
【特許文献3】特開2000−270312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上記の警報一覧画面の例において、スクロールバーを使って上下に自由に移動させることを可能としたものにおいては、古い情報メッセージを参照する場合、オペレータが積極的にスクロールバーを操作する必要があり、そうしない限り、随時新しいメッセージが更新され、流れすぎてしまった古い警報メッセージを確認することはできない。しかしながら、一覧表示画面よりも下のほうに移動した古い情報であっても、重要な警報が存在する場合があり、見落としてしまう可能性があるとともに、一度に大量の警報情報が集中した場合には、直近の情報であっても、一覧画面から外れてしまう可能性があった。
【0011】
また、ページ方式を採用した警報一覧画面であっても1ページに表示可能な警報メッセージの数に限りがあるため、スクロールバー方式と同様で、短時間のうちに大量の警報が発生すると、警報一覧画面の1ページの最大表示行数を越えてしまい、一部の警報メッセージは2ページ目以降のいわゆるバックページに回されてしまうこととなる。そして、バックページに回された警報メッセージを確認するにはオペレータがページ移動操作をすることで可能であるが、前述のスクロールバー方式と同様に、積極的にオペレータがページ移動操作をしない限り、バックページにまわってしまった警報メッセージを確認することはできないため、重要な警報を見落としてしまう可能性がある。
【0012】
さらに、特許文献1及び2に示されるポップアップウィンドウという表示形態では、表示エリアのスペースには制限があるため、短時間のうちに大量の重要度の高い警報が発生した場合は、ポップアップウィンドウには入りきれず、重要な警報メッセージを表示できないという事態が想定される。すなわち、特許文献1及び2は、いずれも短時間のうちに大量の重要度の高い警報が発生し、表示しきれない場合を想定したものではなく、あくまでも重要度の高い単発的な情報を瞬時に伝える手段を提供するものであって、テロップによる代替的表示はあるものの、大量の情報を仕分け、伝達手段を選択するというような手段を提供するものではなかった。
【0013】
また、特許文献3に示されるテロップ表示は、メインウィンドウに表示された内容のサマリーを表示するものであって、メインウィンドウに現に表示された内容を表示することを前提とするものであるから、ページめくりやスクロールによって表示されるような現在画面上に表示されていない情報についてテロップ表示するようなことは想定されていない。また、CATVの情報提供システムであって、プラント監視のように短時間のうちに大量の重要度の高い警報が発生した場合にオペレータが即座に対応を要求されるような状況を想定したものでもなかった。
【0014】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、短時間のうちに大量の警報が発生し、一部の警報メッセージが他の警報メッセージの更新により表示されなくなった場合でも、表示されなくなった警報メッセージをオペレータに効率的に提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明は、プラントの複数の警報情報を蓄積した警報情報テーブルと、前記警報情報テーブルから警報情報を発生時刻の新しい警報情報から所定数を順次取り出し、一覧画面を構成して表示装置へ表示する警報一覧画面表示手段と、を備えたプラント監視装置において、前記警報一覧画面表示手段により前記表示装置に現在表示中の所定数の警報情報と、前記警報情報テーブルに登録された警報情報とを比較し、前記警報情報テーブルに登録されており前記表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出するオーバーフロー検出手段と、抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するテロップデータ編集手段と、前記表装置の画面上にテロップメッセージ表示エリアを構成し、当該テロップメッセージ表示エリアに前記テロップデータテーブルに格納された前記不一致の警報情報を順次テロップ表示するテロップ表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明は、また、前記警報情報テーブルに格納されたプラントの警報情報には、各警報の発生時刻情報が付されており、前記テロップデータテーブルには、前記不一致の警報情報が発生時刻の古い順に格納され、前記テロップ表示手段は、前記テロップデータテーブルに格納された警報情報における警報を発生時刻の古い順に順次テロップ表示し、これを繰り返すことも、一態様に含む。
【0017】
さらに、前記警報情報テーブルに格納されたプラントの警報情報には、各警報の発生時刻情報と、情報ごとに予め定義された重要度情報と、が付されており、前記テロップデータ編集手段は、抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するに当たって、前記重要度情報を参照して、前記警報情報を重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に並び替えを行なうことも、本発明の一態様である。
【0018】
また、本発明はプラント制御装置として捉えることができるだけでなく、プラント制御装置を制御するプログラム及び方法として捉えることも可能である。
【発明の効果】
【0019】
以上のような本発明によれば、短時間のうちに大量の警報が発生し、一部の警報メッセージが他の警報メッセージの更新により表示されなくなった場合でも、オペレータの操作を必要とせずに、限られた表示画面エリアを有効に活用して、表示されなくなった警報メッセージをテロップ表示にて確認することが可能となり、重要な警報を見落とす危険を低減することが可能となる。
【0020】
特に、オーバーフロー検出手段により、警報情報テーブルに登録されていながら、表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出して、これをテロップ表示するので、テロップ表示される対象が特定され、警報情報のすべてをテロップ表示することにはならないので、オペレータに対する情報の選別と的確な提示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態におけるプラント監視装置の全体構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態におけるプラント監視装置の警報情報テーブルの構造図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるプラント監視装置のテロップ表示エリア付き警報一覧画面を示す図。
【図4】本発明の第1実施形態におけるプラント監視装置のテロップデータテーブルを示す図。
【図5】本発明の第1実施形態におけるプラント監視装置の処理の流れを示すフローチャート図。
【図6】本発明の第2実施形態におけるプラント監視装置の全体構成を示す機能ブロック図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるプラント監視装置の重要度付き警報情報テーブルの構造図。
【図8】本発明の第2実施形態におけるプラント監視装置の重要度順テロップデータテーブルを示す図。
【図9】本発明の第3実施形態におけるプラント監視装置の全体構成を示す機能ブロック図。
【図10】本発明の第4実施形態におけるプラント監視装置の全体構成を示す機能ブロック図。
【図11】本発明の第5実施形態におけるプラント監視装置の全体構成を示す機能ブロック図。
【図12】従来のプラント監視装置における警報監視機能を示す機能ブロック図。
【図13】従来のプラント監視装置における警報一覧画面例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明のプラント監視装置を実施するための代表的な形態(以下、「実施形態」という。)について、図1〜図10を参照して具体的に説明する。なお、従来技術と同様の構成には同様の符号を付し、説明を省略する場合がある。また、プラント監視装置において、実際の警報信号は、警報状態となった後、正常な状態に復帰し警報状態が解除されるケースもあるが、本発明の本質と直接関係がないため、説明を簡潔にする目的で以後の説明では発生した警報はそのまま警報状態を継続するものとして説明する。
【0023】
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
本発明に係るプラント装置の第1実施形態について、図1〜4を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るプラント監視装置の構成例を示したものであり、図2は、警報情報テーブルの構造例を示したものである。なお、図2において用いている(A)〜(S)との記号は、その後の図2〜図4を通して共通であり、同じ記号で示されている警報情報は、同一の警報情報であることを示している。
【0024】
図1に示すように、プラント監視装置10は、プラント情報入力処理手段3と、警報情報テーブル4と、警報一覧画面表示手段5と、表示装置6と、入力装置7とを基本の構成要素とし、さらに、本実施形態の特徴的構成として、オーバーフロー検出手段11と、テロップデータ編集手段12と、テロップデータテーブル13と、テロップ表示手段14と、を備える。
【0025】
プラント情報入力処理手段3は、プラント制御装置2から各種信号の入力を受け付ける手段であり、プラント制御装置2から警報信号が入力されると警報情報テーブル4に入力された警報情報を追加する手段である。
【0026】
警報情報テーブル4は、図2にその構造例を示すように、プラント情報入力処理手段3から与えられる警報情報を蓄積したデータテーブルであり、警報情報を識別するためのポイントIDと、警報発生日時と、警報メッセージという情報とからなり、発生時刻の古いものから順に上から下へ格納されている。
【0027】
警報一覧画面表示手段5は、入力装置7を介してオペレータからの警報一覧画面表示要求の入力を受け付けると、警報情報テーブル4から発生時刻の新しい警報情報から順次取り出しつつ、図3に例示するテロップ表示エリア付き警報一覧画面19を構成し、さらにこれを表示装置6に表示する手段である。警報一覧画面表示手段5は、また、後述するオーバーフロー検出手段11へ、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19に現在表示中の警報情報を通知する手段である。
【0028】
ここで、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19について、図3を参照して説明する。同図に示すように、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19は、中央部の一覧表示部に、(E)〜(S)で示すように最大で15行分の警報メッセージを表示可能とするものである。
【0029】
また、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19では、発生日時の欄に記載されるように、一覧表示部の最上部の行が時間的に最も新しい警報メッセージを表示するようになっており、下に行くほど時間的に古い警報メッセージが並ぶようになっている。
【0030】
図3に示すこの状態において、新たな警報が発生すると、一番下の(E)で示された警報メッセージ「DDDD温度25 高」が画面から消え、(F)〜(S)で示した警報メッセージが1行ずつ下に下がり、これにより空いた一番上の行に新たに発生した警報メッセージが表示されることとなる。この場合、新たな警報の表示によって、画面から消えた(E)で示された警報メッセージ「DDDD温度25 高」を再び表示したいときには、オペレータが、スクロールバーを操作して一覧表示部を上方向にシフトさせることによって表示させることができるのは、従来と同様である。
【0031】
表示装置6は、例えば液晶ディスプレイ装置やCRT表示装置のようなオペレータへ各種画像情報提供を行う画像表示装置である。入力装置7は、キーボードやマウス等の入力手段により構成され、オペレータからの各種要求を、警報一覧画面表示手段5に入力する装置である。
【0032】
オーバーフロー検出手段11は、警報一覧画面表示手段5から現在表示中の警報情報が通知されると、この現在表示中の警報情報と、警報情報テーブル4に登録された警報情報とを比較する手段である。オーバーフロー検出手段11は、そのうえで、現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない警報情報(以下、「不一致警報情報」という。)を抽出し、テロップデータ編集手段12へ通知する手段である。
【0033】
より具体的に、オーバーフロー検出手段11の処理内容について説明すると、図2に示す警報情報テーブル4には、発生しているすべての警報に関する情報が格納されているわけであるが、この例では、発生時刻の古い順に上から下に(A)〜(S)で示すように全部で19件の警報情報が格納されている。
【0034】
つまり、図2と図3に示した内容によれば、(A)〜(S)の全部で19件の警報が発生しているのに対して、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19には最大で15件の警報しか一覧表示するスペースがないため、発生日時が古い(A)〜(D)の警報メッセージについては流れすぎてしまって表示されていない状態であることを示している。
【0035】
オーバーフロー検出手段11では、このように、警報情報テーブル4における19件の警報情報と、警報一覧画面表示手段5から通知される現在表示中の15件の警報情報とを比較し、警報情報の一致しない4件を抽出し、テロップデータ編集手段12へ通知する手段である。
【0036】
テロップデータ編集手段12は、オーバーフロー検出手段11から通知された現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を警報情報テーブル4から読み取り、発生日時の古いものから順にテロップデータテーブル13に保存する手段である。
【0037】
テロップデータテーブル13は、図4に示すように、警報の発生日時、警報発生のポイントにおけるID情報、及び警報メッセージからなり、前述のテロップデータ編集手段12によって編集及び更新されるものである。すなわち、図4に示すように、前述したオーバーフロー検出手段11およびテロップデータ編集手段12によって、現在表示されていない(A)〜(D)の警報メッセージに関する情報が抽出し、通知され、これらの4つの情報がテロップデータテーブル13に格納されることとなる。図4には、(A)〜(D)の警報メッセージに関する情報が上から発生時刻の古い順に格納されていることを示している。
【0038】
テロップ表示手段14は、テロップデータテーブル13を参照し、図3に例示するテロップ表示エリア付き警報一覧画面19のテロップメッセージ表示エリア18に、テロップデータテーブル13に格納された警報情報を上から順に繰り返しテロップ表示する手段である。
【0039】
ここで言うテロップ表示とは、図3のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19のテロップメッセージ表示エリア18の右端から左に向かって、発生日時、ポイントID、警報メッセージを一定速度で繰り返し流すことである。
【0040】
[1−2.作用]
以上のような構成からなる本実施形態の作用について、図2〜図4を参照しつつ、図5のフローチャートを用いて具体的に説明する。まず、プラント情報入力処理手段3が、プラント制御装置2から各種信号の入力があるかを確認し(S501)、入力があれば(YES)をプラント制御装置2からの信号の入力を受け付け(S502)、プラント制御装置2から警報信号が入力されると警報情報テーブル4に入力された警報情報を追加する(S503)。
【0041】
上記のようなプラント情報入力処理手段3の作用により、警報情報テーブル4には、図2に示すように、警報情報を蓄積してデータテーブルが形成され、識別ポイントIDと、警報発生日時と、警報メッセージという情報とを有する警報情報が、発生時刻の古いものから順に上から下へ格納される。
【0042】
続いて、警報一覧画面表示手段5は、入力装置7を介してオペレータからの警報一覧画面表示要求の入力を受け付けると、警報情報テーブル4から発生時刻の新しい警報情報から順次取り出しつつ、図3に例示するテロップ表示エリア付き警報一覧画面19を構成し、これを表示装置6に表示する(S504)。警報一覧画面表示手段5は、また、オーバーフロー検出手段11へ、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19に現在表示中の警報情報を通知する(S505)。
【0043】
オーバーフロー検出手段11は、警報一覧画面表示手段5から現在表示中の警報情報が通知されると、この現在表示中の警報情報と、警報情報テーブル4に登録された警報情報とを比較する(S506)。
【0044】
ここで、上述のように、警報一覧画面表示手段5から通知される現在表示中の警報情報は19件であって、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19には最大で15件の警報しか一覧表示するスペースがないため、発生日時が古い(A)〜(D)の警報メッセージについては流れすぎてしまって表示されていない。そのため、オーバーフロー検出手段11は、警報情報テーブル4における19件の警報情報と、警報一覧画面表示手段5から通知される現在表示中の15件の警報情報とを比較し、警報情報の一致しない4件を抽出し、テロップデータ編集手段12へ通知する(S507)。
【0045】
テロップデータ編集手段12は、オーバーフロー検出手段11から通知された現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を警報情報テーブル4から読み取り、発生日時の古いものから順にテロップデータテーブル13に保存する(S508)。
【0046】
テロップ表示手段14は、テロップデータテーブル13を参照し、図3に例示するテロップ表示エリア付き警報一覧画面19のテロップメッセージ表示エリア18に、テロップデータテーブル13に格納された警報情報を上から順に繰り返しテロップ表示する(S509)。
【0047】
[1−3.効果]
以上のような本実施形態のプラント監視装置10によれば、短時間のうちに大量の警報が発生し、オペレータが確認する間も無く警報メッセージが流れすぎてしまった場合でも、オペレータの操作なしに、表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19の一覧表示部に、流れすぎてしまった不一致警報情報をメッセージ1行分という少ないスペースで流すことができる。これにより、このような少ないスペースを効率的に活用することができるとともに、オペレータは不一致警報情報をテロップ表示にて確認することが可能となり、重要な警報を見落とす危険を低減することが可能となる。
【0048】
特に、オーバーフロー検出手段により、警報情報テーブルに登録されていながら、表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出して、これをテロップ表示するので、テロップ表示される対象が特定され、警報情報のすべてをテロップ表示することにはならないので、オペレータに対する情報の選別と的確な提示が可能となる。
【0049】
以上のような本実施形態のプラント監視装置10によれば、短時間のうちに大量の警報が発生し、一部の警報メッセージが他の警報メッセージの更新により表示されなくなった場合でも、オペレータの操作を必要とせずに、限られた表示画面エリアを有効に活用して、表示されなくなった警報メッセージをオペレータに効率的に提供するプラント監視装置を提供することができる。
【0050】
[2.第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図6〜8を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0051】
[2−1.構成]
図6は、本発明の第2実施形態に関するプラント監視装置の構成例を示したもので、図1に示す第1実施形態における構成に改良を加えたものであり、第1の実施形態における警報情報テーブル4を、重要度付き警報情報テーブル21に変更し、テロップデータ編集手段12を重要度順テロップデータ編集手段22に変更し、テロップデータテーブル13を重要度順テロップデータテーブル23に変更したものである。その他の構成については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0052】
重要度付き警報情報テーブル21は、図7にその構造を例示したように、第1実施形態における図2の警報情報テーブル4に「重要度」に関する情報を追加したものである。具体的には、警報情報テーブル4の警報情報の各々に対して、重要度の高い順に「高」、「中」、「低」の3段階で定義したものであり、これらの重要度は、警報メッセージそれぞれに対して予め定義されているものとする。
【0053】
重要度順テロップデータ編集手段22は、第1実施形態におけるテロップデータ編集手段12同様、オーバーフロー検出手段11から通知された現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を、重要度付き警報情報テーブル21から読み取る手段である。本実施形態の重要度順テロップデータ編集手段22は、さらに、読み取った警報情報を、情報として付された重要度に基づいて、その重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に並び替え、重要度順テロップデータテーブル23に保存する機能を有する。
【0054】
重要度順テロップデータテーブル23は、テーブルの構造を第1実施形態の図4に示したテロップデータテーブル13と共通にするが、本実施形態では、重要度順テロップデータ編集手段22の作用により、現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に格納される。
【0055】
図8は、重要度順テロップデータ編集手段22の作用により、現在表示中の警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を、重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に格納された重要度順テロップデータテーブル23の状態を表したものである。図4のテロップデータテーブル13と比較すると明らかなように、(A)と(B)で示した警報情報の格納順が逆になっている。これは、図8の欄外に参考用に示した重要度を見ると判るように、(A)の警報情報より(B)の警報情報の方が重要度が高いことから、重要度順テロップデータ編集手段22の作用により格納順番が逆になったことを示している。
【0056】
[2−2.作用]
以上のような構成からなる本実施形態の作用について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。本実施形態において第1実施形態と異なる処理は、直接的には、図5のフローチャートにおけるS508のテロップデータ編集手段12におけるテロップデータテーブルの保存処理である。
【0057】
具体的には、重要度順テロップデータ編集手段22は、読み取った警報情報を、情報として付された重要度に基づいて、その重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に並び替え、重要度順テロップデータテーブル23に保存するものである。
【0058】
このような処理の前提として、重要度付き警報情報テーブル21には、警報情報ごとに重要度の高い順に「高」、「中」、「低」の3段階で定義された情報が付されているものであり、また、重要度順テロップデータ編集手段22の処理の結果として、重要度順テロップデータテーブル23は、現在表示中のテロップ表示エリア付き警報一覧画面19に表示されていない不一致警報情報を、重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に格納される。
【0059】
以上のような重要度順テロップデータ編集手段22の処理により、テロップ表示手段14は、現在表示中の画面19に表示されていない不一致警報情報を、重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に格納された重要度順テロップデータテーブル23に基づいて、格納された情報を上から順にテロップメッセージ表示エリア18へ順次テロップ表示を行う。このテロップ表示は、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19が表示されている間は、何度も繰り返し表示される。
【0060】
[2−3.効果]
以上のような本実施形態のプラント監視装置20によれば、第1実施形態に示した効果に加え、テロップ表示する警報メッセージのうち重要度の高い警報メッセージを優先的に表示することが可能となり、オペレータが重要な警報に気付くまでの時間を短縮することが可能となる。
【0061】
[3.第3実施形態]
本発明の第3実施形態について、図9を用いて説明する。なお、第1及び第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0062】
図9は、本発明の第3実施形態に関するプラント監視装置の構成例を示したもので、図1に示す第1実施形態の構成図に、テロップ表示制御手段31を付加したものである。
【0063】
テロップ表示制御手段31は、入力装置7を介して通知されるオペレータの要求に従って、テロップ表示を流すスピードの増減や、テロップ表示を流す方向の切り替えや、テロップ表示の流れの停止といったテロップ表示制御信号を、テロップ表示手段14に対して通知する手段である。
【0064】
テロップ表示手段14は、テロップ表示制御手段31からのテロップ表示制御信号を受けて、テロップ表示を流すスピードを段階的に増減したり、テロップ表示を流す方向を切り替えたり、テロップ表示の流れを止めることとなる。
【0065】
以上のような本実施形態のプラント監視装置30によれば、第1実施形態に示した効果に加え、テロップ表示の流れるスピードを自由に変更できるので、オペレータにとって見易いスピードに調整できるようになる。これにより、オペレータの監視効率を最適化することが可能となる。
【0066】
また、テロップ表示の流す方向を切り替え可能となるので、流れているテロップ表示で重要と思われる警報メッセージをオペレータが視認したが、テロップの流れに従って、メッセージが表示区域を通過してしまい、警報メッセージの確認が不十分となった場合に、テロップ表示の流れる方向を逆転させ、表示されなくなった警報メッセージを引き戻して表示することが可能となる。これにより、オペレータのテロップ表示の視認性を向上できる。
【0067】
さらに、テロップ表示の流れを止めることができるので、重要と思われる警報メッセージをオペレータが視認した際に、テロップ表示を一旦止めて流れすぎてしまうことを防止することができ、オペレータのテロップ表示の視認性の向上が期待できる。
【0068】
[4.第4実施形態]
本発明の第4実施形態について、図10を用いて説明する。なお、第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0069】
図10は、本発明の第4実施形態に関するプラント監視装置の構成例を示したもので、図6に示す第2実施形態の構成に、第3実施形態と同様の構成からなるテロップ表示制御手段41を付加したものである。
【0070】
テロップ表示制御手段41は、入力装置7を介して通知されるオペレータの要求に従って、テロップ表示を流すスピードの増減や、テロップ表示を流す方向の切り替えや、テロップ表示の流れの停止といったテロップ表示制御信号を、テロップ表示手段14に対して通知する手段である。
【0071】
テロップ表示手段14は、テロップ表示制御手段31からのテロップ表示制御信号を受けて、テロップ表示を流すスピードを段階的に増減したり、テロップ表示を流す方向を切り替えたり、テロップ表示の流れを止めることとなる。
【0072】
以上のような本実施形態のプラント監視装置40によれば、第1実施形態に示した効果に加え、テロップ表示の流れるスピードを自由に変更できるので、オペレータにとって見易いスピードに調整できるようになる。これにより、オペレータの監視効率を最適化することが可能となる。
【0073】
また、テロップ表示の流す方向を切り替え可能となるので、流れているテロップ表示で重要と思われる警報メッセージをオペレータが視認したが、テロップの流れに従って、メッセージが表示区域を通過してしまい、警報メッセージの確認が不十分となった場合に、テロップ表示の流れる方向を逆転させ、表示されなくなった警報メッセージを引き戻して表示することが可能となる。これにより、オペレータのテロップ表示の視認性を向上できる。
【0074】
さらに、テロップ表示の流れを止めることができるので、重要と思われる警報メッセージをオペレータが視認した際に、テロップ表示を一旦止めて流れすぎてしまうことを防止することができ、オペレータのテロップ表示の視認性の向上が期待できる。
【0075】
[5.第5実施形態]
本発明の第5実施形態について、図11を用いて説明する。なお、第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0076】
図11は、本発明の第5実施形態に関するプラント監視装置50の画面構成例を示したものである。図3や図13がマルチウィンドウシステムにおける「警報一覧画面」という1つの機能ウィンドウについてのみ示していたのに対して、図11は機能ウィンドウを表示する監視画面全体の構成を示したものである。
【0077】
図11の例では、画面の上部に共通表示エリア52を設け、その下が各種機能ウィンドウ表示エリア53とした例である。共通表示エリア52とは、メニューアイコンを表示したり、常時表示したい項目を表示するエリアのことを意味し、各種機能ウィンドウ表示エリア53とは、プラント系統図画面51や、テロップ表示エリア付き警報一覧画面19を表示するエリアである。
【0078】
図11に示した画面構成では、第1〜第4実施形態では、図3に示したようにテロップ表示エリア付き警報一覧画面19の中に設けていたテロップメッセージ表示エリア18を、この共通表示エリア52に設けている。
【0079】
なお、図11に示した画面構成例以外の構成については、第1実施形態および第2実施形態で示した構成と同じであるので説明を省略する。
【0080】
以上のように、本実施形態では、共通表示エリア52にテロップメッセージ表示エリア18を設けることで、各種機能ウィンドウ表示エリア53に警報監視画面を表示中か否かに関わらず、現在表示されていない警報メッセージを常時テロップ表示にて表示させることが可能となる。
【0081】
各種機能ウィンドウ表示エリア53には、プラント系統図画面51のみが表示されているが、共通表示エリア52にテロップメッセージ表示エリア18を設けることで、現在表示されていない警報メッセージを常時テロップ表示にて表示させることができるようになる。
【0082】
以上のような本実施形態のプラント監視装置50によれば、第1実施形態および第2実施形態に示した効果に加え、警報監視画面を表示していない時でも、常に少ない表示スペースにて警報メッセージを表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0083】
1,10,20,30,40,50…プラント監視装置
2…プラント制御装置
3…プラント情報入力処理手段
3、…プラント情報入力処理手段
4…警報情報テーブル
6…表示装置
7…入力装置
9…警報一覧画面
11…オーバーフロー検出手段
12…テロップデータ編集手段
13…テロップデータテーブル
14…テロップ表示手段
18…テロップメッセージ表示エリア
19…画面
19…警報一覧画面
21…警報情報テーブル
22…重要度順テロップデータ編集手段
23…重要度順テロップデータテーブル
31…テロップ表示制御手段
41…テロップ表示制御手段
51…プラント系統図画面
52…共通表示エリア
53…各種機能ウィンドウ表示エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラントの複数の警報情報を蓄積した警報情報テーブルと、
前記警報情報テーブルから警報情報を発生時刻の新しい警報情報から所定数を順次取り出し、一覧画面を構成して表示装置へ表示する警報一覧画面表示手段と、を備えたプラント監視装置において、
前記警報一覧画面表示手段により前記表示装置に現在表示中の所定数の警報情報と、前記警報情報テーブルに登録された警報情報とを比較し、前記警報情報テーブルに登録されており前記表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出するオーバーフロー検出手段と、
抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するテロップデータ編集手段と、
前記表装置の画面上にテロップメッセージ表示エリアを構成し、当該テロップメッセージ表示エリアに前記テロップデータテーブルに格納された前記不一致の警報情報を順次テロップ表示するテロップ表示手段と、
を備えることを特徴とするプラント監視装置。
【請求項2】
前記テロップメッセージ表示エリアは、前記一覧画面上に構成されることを特徴とする請求項1記載のプラント監視装置。
【請求項3】
前記警報情報テーブルに格納されたプラントの警報情報には、各警報の発生時刻情報が付されており、
前記テロップデータテーブルには、前記不一致の警報情報が発生時刻の古い順に格納され、
前記テロップ表示手段は、前記テロップデータテーブルに格納された警報情報における警報を発生時刻の古い順に順次テロップ表示し、これを繰り返すことを特徴とする請求項1又は2記載のプラント監視装置。
【請求項4】
前記警報情報テーブルに格納されたプラントの警報情報には、各警報の発生時刻情報と、情報ごとに予め定義された重要度情報と、が付されており、
前記テロップデータ編集手段は、抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するに当たって、前記重要度情報を参照して、前記警報情報を重要度が高く且つ発生時刻の古いものから順に並び替えを行なうことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラント監視装置。
【請求項5】
前記テロップ表示手段に、テロップ表示を流すスピードの増減、テロップ表示を流す方向の切り替え、又はテロップ表示の流れの停止を制御するテロップ表示制御信号を通知するテロップ表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラント監視装置。
【請求項6】
プラントの複数の警報情報を蓄積した警報情報テーブルを用い、前記警報情報テーブルから警報情報を発生時刻の新しい警報情報から所定数を順次取り出し、一覧画面を構成して表示装置へ表示する警報一覧画面表示機能を、コンピュータに実現させるプラント監視装置の制御プログラムにおいて、
前記制御プログラムは前記コンピュータに、
前記警報一覧画面表示機能により前記表示装置に現在表示中の所定数の警報情報と、前記警報情報テーブルに登録された警報情報とを比較し、前記警報情報テーブルに登録されており前記表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出するオーバーフロー検出機能と、
抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するテロップデータ編集機能と、
前記表装置の画面上にテロップメッセージ表示エリアを構成し、当該テロップメッセージ表示エリアに前記テロップデータテーブルに格納された前記不一致の警報情報を順次テロップ表示するテロップ表示機能と、
を実現させることを特徴とするプラント監視装置の制御プログラム。
【請求項7】
プラントの複数の警報情報を蓄積した警報情報テーブルを用い、前記警報情報テーブルから警報情報を発生時刻の新しい警報情報から所定数を順次取り出し、一覧画面を構成して表示装置へ表示する警報一覧画面表示処理を、コンピュータが実行するプラント監視装置の制御方法において、
前記警報一覧画面表示機能により前記表示装置に現在表示中の所定数の警報情報と、前記警報情報テーブルに登録された警報情報とを比較し、前記警報情報テーブルに登録されており前記表示装置に現在表示されていない不一致の警報情報を抽出するオーバーフロー検出処理と、
抽出された前記不一致の警報情報を、前記警報情報テーブルから読み出し、前記不一致の警報情報によりテロップデータテーブルを作成するテロップデータ編集処理と、
前記表装置の画面上にテロップメッセージ表示エリアを構成し、当該テロップメッセージ表示エリアに前記テロップデータテーブルに格納された前記不一致の警報情報を順次テロップ表示するテロップ表示処理と、
をコンピュータが実行することを特徴とするプラント監視装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−65572(P2011−65572A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217711(P2009−217711)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】