説明

プランルカストを含有する噴霧−乾燥顆粒およびその製造方法

【課題】プランルカストを含有する噴霧−乾燥顆粒およびその製造方法を提供する。
【解決手段】プランルカスト、水溶性ポリマー、および界面活性剤からなる噴霧−乾燥顆粒であって、該顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが0.5〜20μmである、プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒およびその製造方法である。これにより、乳糖のような糖類でプランルカストをコーティングせずとも、プランルカストの付着凝集性および溶解度を改善させることができ、その溶出速度および生体利用率を向上させることができる。従って、従来の製剤より投与容量を顕著に減少させることができる。また、本製剤は有機溶媒を使用せずに製造できるため、産業的規模の量産に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プランルカストを含有した噴霧−乾燥顆粒およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
化学名が4−オキソ−8−[4−(4−フェニルブトキシ)ベンゾイルアミノ]−2−(テトラゾール−5−イル)−4H−1−ベンゾピランヘミハイドレートであるプランルカスト(pranlukast)は、ロイコトリエンC4およびロイコトリエンD4に対する強力なアンタゴニスト作用を有する化合物であり、気管支喘息およびアレルギー性鼻炎の治療剤として使われている薬物である。現在、カプセル剤形態であるオノンカプセル(Onon
Capsules、プランルカスト112.5mg/カプセル、1回2カプセル服用、東亜製薬(株))が市販されている。
【0003】
一方、プランルカストは、極めて強い付着凝集性を有する水難溶性薬物であるので、錠剤やカプセル剤などに製剤化する場合、パンチ、ダイなどに付着して連続して製造することを困難にするだけでなく、生体利用率が低く、200mg以上の量を投与して所望の治療効果を示すという短所がある。
【0004】
前記のような問題点に鑑み、プランルカストの物性を改善するために、多様な研究が進められてきた。例えば、特許文献1は、糖類、水溶性ポリマー、および界面活性剤を精製水に懸濁させて得られた懸濁液を噴霧−乾燥して製造した噴霧−乾燥顆粒を開示している。界面活性剤は、懸濁液においてプランルカストの湿潤性(wettability)および分散性(dispersibility)を改善させるために使用され、乳糖のような糖類でプランルカストをコーティングすることにより、プランルカストは固体結晶形態で存在する。現在市販されているオノンカプセル(東亜製薬(株)製)は、前記特許文献1に開示された噴霧−乾燥顆粒を製剤化したものである。
【0005】
しかし、前記特許文献1に開示された噴霧−乾燥顆粒は、プランルカストの付着凝集性を効果的に改善しているが、溶出率が著しく低いために生体利用率が相変らず低いという問題点がある。すなわち、前記オノンカプセルの場合、37℃、pH6.8の緩衝液において、6時間の溶出率が5%未満と著しく低い。
【0006】
また特許文献2は、プランルカスト、および(ヒドロキシプロピル)メチルセルロースまたは(ヒドロキシプロピル)セルロースを含む固体分散体(solid disper
sion)を開示している。前記固体分散体は、プランルカストを無晶形として存在させることにより、プランルカストの溶出を増大させている。
【0007】
しかし、前記特許文献2では、固体分散体を製造するために、プランルカストおよび(ヒドロキシプロピル)メチルセルロースまたは(ヒドロキシプロピル)セルロースを有機溶媒(すなわち、ジクロロメタンおよびメタノールの混合溶媒)に溶解させる工程が必須であることから、有機溶媒の使用による環境汚染問題、有機溶媒の残留による毒性の問題を引き起こしかねない。さらに、プランルカストを完全に溶解させるために有機溶媒を過量に使用せねばならず、乾燥(例えば、噴霧−乾燥)過程が複雑であって長時間を要し、実際に商業化し難いという問題点がある。
【0008】
その他、プランルカスト含有組成物として、非特許文献1、非特許文献2および非特許文献3は、プランルカストを含有した粉末エアゾールを開示しており、特許文献3は、ポリピロリドンまたはβ−シクロデキストリンを溶解補助剤として使用した、点眼剤、点鼻
剤または注射液剤などの液状製剤を開示しており、特許文献4は、界面活性剤、水溶性セルロース誘導体、および水溶性ビニルポリマーを含んだ、プランルカスト含有の液状組成物を開示している。
【0009】
しかし、前記先行技術にもかかわらず、プランルカストの溶解度および付着凝集性のような物性を改善し、溶出速度および生体利用率を効果的に向上させることができる組成物であり、有機溶媒の使用によりもたらされる問題点を解決できる組成物の開発が当業界に要求されている。
【特許文献1】米国特許第5,876,760号明細書
【特許文献2】国際特許公開第WO01/89574号パンフレット(大韓民国特許公開第2001−106006号公報)
【特許文献3】特開平08−73353号公報
【特許文献4】国際特許公開第WO99/004790号パンフレット
【非特許文献1】Int.J.Pharm.172(1998),179−188
【非特許文献2】Int.J.Pharm.173(1998),243−251
【非特許文献3】Pharmaceutical Research 11(1998),1748−1759
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明者らは、前記した従来技術の問題点を解決しようと研究を鋭意進めた結果、噴霧−乾燥顆粒中に主薬として含まれているプランルカストの粒子サイズを微細化し、水溶性ポリマーを介して界面活性剤で修飾(またはコーティング)する場合、乳糖のような糖類でコーティングする必要がないだけでなく、プランルカストの溶出を顕著に改善させることができるということを発見した。
【0011】
かかる発見は、前出の米国特許第5,876,760号明細書が、プランルカストの物性(溶解度および付着凝集性)が噴霧−乾燥顆粒内に含まれているプランルカストの粒子サイズによって変わるという点を全く開示していないことを勘案すると、極めて驚くべきことである(米国特許第5,876,760号明細書は、単に噴霧−乾燥顆粒自体(顆粒内のプランルカストではない)の望ましい粒子サイズが20〜1,000nmであると開示しているだけである)。
【0012】
さらに前記発見は、従来技術(米国特許第5,876,760号明細書)による噴霧−乾燥顆粒がプランルカストを糖類でコーティングしており、そのコーティングを完全にするために界面活性剤を使用し、プランルカストの湿潤性および分散性を改善している点において区別される。また噴霧−乾燥顆粒に含まれているプランルカストの粒子サイズを微細化する場合には、糖類を使用せずとも、界面活性剤のみを使用して有効に物性を改善できるだけでなく、薬物の溶出をも改善させることができるということは、極めて驚くべきことである。
【0013】
また、本発明による噴霧−乾燥顆粒は、プランルカストの溶出を増加させるために薬物の結晶形を非晶形に変更させた固体分散体(国際特許公開第WO99/004790号パンフレット)とは異なるものであり、固体分散体の製造に必須的に使われる有機溶媒の使用を排除できる。
【0014】
従って、本発明は、プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記噴霧−乾燥顆粒の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一様態により、プランルカスト、水溶性ポリマー、および界面活性剤からなる噴霧−乾燥顆粒であって、該顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが0.5〜20μm、好ましくは5〜18μmである、プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒が提供される。
【0016】
本発明によるプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒は、プランルカストの粒子サイズを微細に(すなわち、20μm以下)維持させつつ、プランルカストの表面を、水溶性ポリマーを介して界面活性剤で修飾(コーティング)して製造された顆粒であって、プランルカスト自体の付着凝集性を低下させると同時に、製剤からのその溶出を効果的に増加させることができる。従って、従来技術(米国特許第5,876,760号明細書)の顆粒で必須的に使用せねばならない糖類を全く使用せずとも、その付着凝集性が改善され、溶解度および溶出速度が顕著に向上した噴霧−乾燥顆粒を製造できる。
【0017】
さらに、付着凝集力の強い薬物において、粒子サイズが小さくなるほど薬物粒子間の付着凝集力が増大し、強い凝集によってその溶出が減少するということは、一般的な薬剤学的常識である。それにもかかわらず、薬物(すなわち、プランルカスト)の粒子サイズを微細化した状態で、薬物表面を、水溶性ポリマーを介して界面活性剤で修飾(コーティング)したとき、効果的にプランルカストの付着凝集性を改善できるだけではなく、その溶解度および溶出速度をも増大するということは、極めて驚くべき発見である。
【0018】
本発明のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒は、プランルカスト、結合剤として作用する水溶性ポリマーおよびプランルカストの分子表面に修飾される界面活性剤からなる。該顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズは、0.5〜20μmであり、望ましくは、5〜18μm、さらに望ましくは、7〜13μmである。前記プランルカストの平均粒子サイズは、様々な薬剤学的製造方法によって調節できる。例えば、水溶性ポリマーおよび界面活性剤からなる水溶液を激しく分散させつつ(例えば、プロペラ装着ミキサ、ホモジナイザー、超音波振動器などで分散させつつ)、そこにプランルカストを加えて得られた懸濁液を噴霧乾燥するか、またはプランルカスト、水溶性ポリマー、および界面活性剤からなる懸濁液を激しく分散させた後(例えば、プロペラ装着ミキサ、ホモジナイザー、超音波振動器などで分散させた後)、噴霧乾燥することによって製造できる。もちろん、本発明のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒は、前記列挙した方法以外に、薬剤学分野で一般的に使われる方法、例えば、マイクロフルイダイザ(microfluidizer)、高圧ホモジナイザーなどを使用して製造できる。
【0019】
本発明のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒で、結合剤として使われる水溶性ポリマーは、薬剤学分野で一般的に使われる水溶性ポリマーを使用できる。例えば、ポリビニルピロリドン、(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、(ヒドロキシプロピル)セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ザンタンガム、アラビアガム、アルギン酸またはその塩、ポリアクリル酸共重合体(例えば、オイドラジットE)などを使用できる。このうち、ポリビニルピロリドン、(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、(ヒドロキシプロピル)セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ザンタンガム、およびそれらの混合物からなる群より選択された水溶性ポリマーが望ましく使われうる。
【0020】
本発明の噴霧−乾燥顆粒で、プランルカスト分子の表面にコーティングされる界面活性剤は、薬剤学分野で一般的に使われる界面活性剤を使用できる。例えば、ポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアリン酸(例えば、ソルトールRHS 15)、ポリオキシエチリングリコール化の天然または水素化ヒマシ油(例えば、クレモフォールRRH 40、クレモフォールRRH 60)、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体
(例えば、ポロキサマーR407、ポロキサマーR118)、ショ糖脂肪酸エステル、合成ビタミンE誘導体(例えば、vitamin E TPGSR)、ソルビタンエステルおよ
びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリソルベート(Polysorbate)R80)、ポリオキシエチレンアルキルエステル(例えば、Brij 52R)、ステアリン酸ポリオキシエチレン(例えば、myrj 52R)、脂肪酸マクロゴー
ルグリセライド(Fatty acid macrogol glycerides,例えば、Gelucire 44/14R)、ポリグリセリル脂肪酸エステル(例えば、Plurol oleiqueR)、胆汁酸(例えば、タウロコール酸(Taurocholic
acid))、硫酸ラウリルナトリウム、レシチン、グリセリル脂肪酸エステル(例えば、グリセリルモノステアリン酸)などを使用できる。このうち、ポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアリン酸、ポリオキシエチリングリコール化の天然または水素化ヒマシ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体、合成ビタミンE誘導体、ソルビタンエステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、またはポリオキシエチレンアルキルエステルが好ましく使われ得る。
【0021】
本発明のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒は、顆粒総重量に対して40〜80重量%のプランルカスト、5〜20重量%の水溶性ポリマー、および10〜50重量%の界面活性剤からなり得る。
【0022】
本発明は、前記プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒と、薬剤学的に許容可能な担体とを含む薬剤学的組成物も提供する。
薬剤学的に許容可能な担体としては、公知でって使われる賦形剤、崩解剤、滑沢剤などを含む。本発明に使用可能な賦形剤としては、マンニトール、マルチトール、ショ糖、乳糖、二酸化シリコン、デキストリン、デキストレート、結晶セルロース(microcrystalline cellulose)、セルロース、ブドウ糖、ポリデキストロー
ス、澱粉、糊化澱粉、とうもろこし澱粉、クロスカメロースナトリウム(croscar
mellose sodium)、クロスポビドン(crosspovidone)、グリコン酸澱粉ナトリウムおよびそれらの混合物などが挙げられ、崩解剤としては、ナトリウムスターチグリコレート、クロスカメロースナトリウム、クロスポビドンなどが、滑沢剤としては、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。前記薬剤学的に許容可能な担体は、該薬剤学的組成物の総重量に対して30〜70重量%の範囲であり、これは、最終的に得られる剤形によって当業者が適切に選択して使用できる。
【0023】
前記の薬剤学的組成物の剤形は、多様な投薬形態でありうるが、望ましくは、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、またはドライシロップ剤の形態である。それら剤形は、製薬業界で一般的に使われる方法によって製造されうる。例えば、錠剤は、前記噴霧−乾燥顆粒を賦形剤、崩解剤、滑沢剤などと混合し、得られた混合物を打錠することによって製造でき、カプセル剤も、該混合物をカプセルに充填することによって製造できる。また、安定性、服用の利便性、外観などを改善する目的で、フィルム−コーティングまたは腸溶−コーティングを行うこともできる。
【0024】
本発明は、前記プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法を含む。すなわち、前記したように、水溶性ポリマーおよび界面活性剤からなる水溶液を激しく分散させつつ(例えば、プロペラ装着ミキサ、ホモジナイザー、超音波振動器などで分散させつつ)、プランルカストを加えて調製した懸濁液を噴霧乾燥するか、またはプランルカスト、水溶性ポリマー、および界面活性剤からなる懸濁液を激しく分散させた後(例えば、プロペラ装着ミキサ、ホモジナイザー、超音波振動器などで分散させた後)、これを噴霧乾燥することによって製造できる。前記の分散工程は、ホモジナイザーで10,000〜22,000rpmで撹拌することにより、望ましく行うことができる。
【0025】
従って、本発明は、水溶性ポリマーおよび界面活性剤を水に溶解させて水溶液を製造する工程と、得られた水溶液を10,000〜22,000rpmで撹拌しつつプランルカストを加えて懸濁させる工程と、得られた懸濁液を噴霧−乾燥する工程とを含む、前記プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法を含む。
【0026】
また、本発明は、水溶性ポリマーおよび界面活性剤を水に溶解させ、これにプランルカストを加えて懸濁させる工程と、得られた懸濁液を10,000〜22,000rpmで5〜30分間、望ましくは、10〜20分間撹拌した後、噴霧−乾燥する工程とを含む、前記のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法を含む。
【0027】
前記製造方法において、噴霧−乾燥する段階は、一般的な顆粒器(granulator)、例えば、流動層顆粒器、円筒顆粒器、高速回転顆粒器などを使用し、一般的な方法で行うことができる。
【0028】
下記実施例および試験例で確認することができるように、本発明によるプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒は、経口投与時におけるプランルカストの生体利用率を既存の市販製剤(オノンカプセル)より2倍以上、最大3倍まで上昇させることができる。さらにプランルカストを含む従来の市販製剤(オノンカプセル:1回2カプセル服用、プランルカストとして225mg)より少量(プランルカストとして100mg以下)を投与しても、同等以上の薬効を表すことができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明による噴霧−乾燥顆粒は、乳糖のような糖類でプランルカストをコーティングせずとも、プランルカストの付着凝集性および溶解度を改善させることができ、その溶出速度および生体利用率をも上昇させることができ、従来の製剤より投与量を顕著に減少させることができる。また、本発明の噴霧−乾燥顆粒は、有機溶媒を使用せずに製造できるために、工業的規模の量産に適している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲がそれら実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0031】
実施例1.噴霧−乾燥顆粒の製造
20gのポリビニルピロリドン、12gのソルトールRHS 15(SolutolRH
S 15、BASF社製)、および28gのポロキサマーR407(PoloxamerR
407、BASF社製)を500mlの精製水に溶解させた。得られた水溶液に、ホモジナイザーで約18,000〜20,000rpmの回転速度で撹拌しつつ、プランルカスト100gを加えて懸濁させた。
【0032】
得られた懸濁液を噴霧乾燥器(Mini spray dryer、Buchi 190
)を使用して噴霧−乾燥し(入口温度(inlet temperature)120〜
130℃、出口温度(outlet temperature)80〜90℃)、噴霧−
乾燥顆粒を製造した。製造した該噴霧−乾燥顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズを動的レーザ光散乱法(Dynamic light scattering)で、Optical particle sizer−AccuSizer 780A(Particl
e sizing systems,Inc.Santa Barbara、Calif.
、USA)を使用して測定した。その結果、噴霧−乾燥顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズは、9.79μmであった。
実施例2〜10.噴霧−乾燥顆粒の製造
下記表1の成分および含有量で、実施例1と同じ方法で噴霧乾燥顆粒を製造した。精製水は、プランルカスト1g当たり5mlの量で使用した。
【0033】
【表1】

【0034】
実施例11.噴霧−乾燥顆粒の製造
10gのポリビニルピロリドン、15gのクレモフォールRRH 40(CremophorRRH 40、BASF社製)、および37.5gのポロキサマーR407(Polo
xamerR407、BASF社製)を500mlの精製水に溶解させた。得られた溶液
をマグネチック・スターラーで撹拌しつつ、プランルカスト100gを加えて懸濁させた。得られた懸濁液をホモジナイザーで、18,000〜20,000rpmの回転速度で、10分間ホモジナイズした。得られた懸濁液を流動層顆粒器(Fluid Bed Granulator、Glatt社製)を使用して噴霧−乾燥して(入口温度110〜130℃、噴射圧力1.0〜2.0 bar)噴霧−乾燥顆粒を製造し、平均粒子サイズを実
施例1と同じ方法で測定した。その結果、噴霧−乾燥顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズは、11.30μmであった。
実施例12〜20.噴霧−乾燥顆粒の製造
下記表2の成分および含有量で、実施例1と同じ方法で噴霧乾燥顆粒を製造した。精製水は、プランルカスト1g当たり5mlの量で使用した。
【0035】
【表2】

【0036】
実施例21〜26.噴霧−乾燥顆粒の製造
下記表3の成分および含有量で、実施例11と同じ方法で噴霧乾燥顆粒を製造した。精製水は、プランルカスト1g当たり10mlの量で使用した。
【0037】
【表3】

【0038】
実施例27〜29.噴霧−乾燥顆粒の製造
15gのポリビニルピロリドン、16.2gのソルトールRHS 15(SolutolRHS 15、BASF社製)、および28.8gのポロキサマーR407(Poloxa
merR407、BASF社製)を750mlの精製水に溶解させた。得られた溶液をマ
グネチック・スターラーで撹拌しつつ、プランルカスト75gを加えて懸濁させた。得られた懸濁液をホモジナイザーで、18,000〜20,000rpmの回転速度で8分間ホモジナイズした後、実施例1と同じ方法で噴霧−乾燥し、噴霧−乾燥顆粒を製造した(実施例27)。
【0039】
ホモジナイザーで、18,000〜20,000rpmの回転速度で4分間ホモジナイズしたことを除いては、前記工程を反復して噴霧−乾燥顆粒を製造した(実施例28)。また、ホモジナイザーで、18,000〜20,000rpmの回転速度で2分間ホモジナイズしたことを除いては、前記工程を反復して噴霧−乾燥顆粒を製造した(実施例29)。
【0040】
前記実施例27〜実施例29で製造した噴霧−乾燥顆粒内におけるプランルカストの平均粒子サイズを実施例1と同じ方法で測定し、その結果は、次の表4の通りである。
【0041】
【表4】

【0042】
実施例30.噴霧−乾燥顆粒を利用した錠剤の製造
実施例1で製造した噴霧−乾燥顆粒150g、とうもろこし澱粉42.19g、乳糖98.44g、クロスポビドン14.06g、エアロシル(aerosil)4.69g、およびステアリン酸マグネシウム9.38gを混合した後に、得られた混合物を打錠した。得られた裸錠をオパドライ(Opadry;OY−C−7000A White、Colorcon社製)8gでコーティングし、錠剤当たりプランルカスト100mgを含有する錠剤800個を製造した。
実施例31〜35.噴霧−乾燥顆粒を利用した錠剤の製造
下記表5の成分および含有量で、実施例2、3、7、8、または9で製造した噴霧−乾燥顆粒を使用し、実施例30と同じ方法で錠剤(錠剤当たりプランルカスト100mgを含有する)を製造した。
【0043】
【表5】

【0044】
実施例36および37.噴霧−乾燥顆粒を利用した錠剤の製造
下記表6の成分および含有量で、実施例4および実施例5で製造した噴霧−乾燥顆粒を使用し、実施例30と同じ方法で錠剤(錠剤当たりプランルカスト100mgまたは75mgを含有する)を製造した。
【0045】
【表6】

【0046】
実施例38〜44.噴霧−乾燥顆粒を利用した錠剤の製造
下記表7の成分および含有量で、実施例21〜26で製造した噴霧−乾燥顆粒またはプランルカスト粉末を使用し、実施例30と同じ方法で錠剤(錠剤当たりプランルカスト100mgを含有する)を製造した。
【0047】
【表7】

【0048】
実施例45.噴霧−乾燥顆粒を利用したカプセル剤の製造
実施例2で製造した噴霧−乾燥顆粒128g、結晶セルロース59.2g、乳糖59.2g、クロスポビドン5.2g、エアロシル1.6g、およびステアリン酸マグネシウム2.8gを混合した後、1号カプセルに充填してカプセル剤を製造した。得られた各カプセル剤の1カプセル当たり各成分の含有量(mg)は、下記表8の通りである。
【0049】
【表8】

【0050】
実施例46〜49.噴霧−乾燥顆粒を利用したカプセル剤の製造
実施例5および実施例27〜実施例29で製造した噴霧−乾燥顆粒を使用したことを除いては、実施例45と同じ方法でカプセル剤(それぞれ、実施例46〜実施例49)を製造した。
実施例50.噴霧−乾燥顆粒を利用したドライシロップ剤の製造
実施例4で製造した噴霧−乾燥顆粒126g、ザンタンガム1.4g、酸化チタン0.7g、イチゴ香料粉末3.5g、二酸化ケイ素5.6gおよびマルトデキストリン105gを混合した後、ショ糖457.8gを追加で混合してプランルカスト100mg/g顆粒を含有する顆粒状のドライシロップ剤を製造した。得られたドライシロップ剤の顆粒1
g当たり各成分の含有量は、下記表9の通りである。
【0051】
【表9】

【0052】
試験例1.溶解度試験
精製水、pH1.2の第1液およびpH6.8の第2液において、実施例7〜実施例9で製造した噴霧−乾燥顆粒の溶解度を測定した。精製水、pH1.2の第1液、およびpH6.8の第2液、それぞれ50ml中に、プランルカスト粉末、実施例7〜実施例9で製造した噴霧−乾燥顆粒をそれぞれ1gずつ加え、25℃水浴上で6時間、撹拌器により強く撹拌した。試料を採取し、0.45μmシリンジフィルタで濾過した後、HPLC(
高速液体クロマトグラフィー)でプランルカストの濃度を定量し、その結果を下記表10に表した。
【0053】
【表10】

【0054】
表10で、本発明の噴霧−乾燥顆粒は、全ての溶媒の条件で溶解度が等しく上昇し、特に、pH1.2の第1液での溶解度が大きく改善するということが分かる。
試験例2.流動性評価
プランルカスト粉末、オノンカプセル(Onon Capsules、プランルカスト
112.5mg/カプセル、東亜製薬(株))の顆粒物(比較顆粒)、ならびに実施例4、5
、8および9で製造した噴霧−乾燥顆粒について、その圧縮性(compressibility)を評価して粉体の流動性を評価したところ、その結果は表11の通りであった。
【0055】
【表11】

【0056】
ρo:バルク密度(Bulk density)
ρt:タップ密度(Tap density)
%圧縮性(compressibility)=(ρo−ρt)/ρt*100
表11で、付着凝集性の著しく強いプランルカスト粉末は、圧縮性が40%以上と、流動性が著しく不良である粉末であることが分かる。他方、本発明の噴霧−乾燥顆粒は、流動性が極めて良好であるということが分かる。
試験例3.崩解試験
実施例38〜実施例44で製造した錠剤の崩解時間を大韓薬典(Korean Pharmacopoeia)に規定される崩解試験法によって測定した。精製水を試験液として補助板を使用し、37±0.5℃に維持しつつ上下運動させた後、検体の残留物がガラス管内にないか、あるいは軟質の物質または泥状の物質が若干あるようになるまでの時間を測定した結果が下記表12に示されている。
【0057】
【表12】

【0058】
表12に示されるように本発明の噴霧−乾燥顆粒を含有する錠剤は、いずれも30分以内に崩解が完了したが、付着凝集性の強いプランルカストを含有する錠剤(実施例44)の場合、粉末間に凝集塊を形成して、これにより崩解が遅延した。
試験例4.溶出率測定
実施例30〜実施例35で製造した錠剤からのプランルカスト溶出率を測定した。崩解試験器にpH6.8の第2液、900mlを入れて37±0.5℃に維持しつつ、45分間上下運動させた後、サンプルを含むガラス管の対角線方向にあるガラス管とビーカーとの間から10mlのサンプルを取り出した。サンプルを0.45μmシリンジフィルタで
濾過した後、最初の5mlの濾液は捨て、次の2mlの濾液を取ってHPLCで分析し、その結果は、下記表13の通りである。比較製剤として、オノンカプセル(Onon C
apsules、プランルカスト112.5mg/カプセル、東亜製薬(株))を使用した。
【0059】
【表13】

【0060】
表13に表されるように、本発明の噴霧−乾燥顆粒から製造された錠剤は、比較製剤であるオノンカプセルと比べて、プランルカストの溶出率が4〜12倍向上しているということが分かる。
試験例5.比較溶出試験
実施例36および実施例37で製造した錠剤と、市販製剤であるオノンカプセル(Onon Capsules、プランルカスト112.5mg/カプセル、東亜製薬(株))
とに
ついて、大韓薬典に規定された溶出試験法第2法(パドル法)に基づいて比較溶出試験を行った。
【0061】
溶出試験器に精製水、pH1.2の第1液、pH4.0の緩衝液、pH6.8の第2液、0.2%ポリソルベート80を含有するpH6.8の第2液をそれぞれ900mlずつ入れて、37±0.5℃に維持しつつ、100rpmの回転速度で撹拌し、経時的に溶出率を測定した。所定の各時点で溶出液3mlを、シリコンでコーティングされたチューブに取って0.45μmシリンジフィルタで濾過した後、UVで分析し、その結果を図1A
〜図1Eに表した。図1A、図1B、図1C、図1Dおよび図1Eは、それぞれ精製水、pH6.8の第2液、pH1.2の第1液、pH4.0の緩衝液、および0.2%ポリソルベート80を含有するpH6.8の第2液での溶出試験の結果を表す。オノンカプセルの場合、pH1.2の第1液およびpH4.0の緩衝液中で、溶出率が定量限界未満であった。
【0062】
図1A〜図1Eから確認することができるように、すべての条件下で、本発明の噴霧−乾燥顆粒から製造された錠剤がすぐれた溶出パターンを表している。
試験例6.顆粒内の粒子サイズによる比較溶出試験
実施例5および実施例27〜実施例29で製造された噴霧−乾燥顆粒を使用して製造した実施例46〜実施例49のカプセル剤、および市販製剤であるオノンカプセル(Onon Capsules、プランルカスト112.5mg/カプセル、東亜製薬(株))に
対し
、大韓薬典に規定された溶出試験法第2法(パドル法)に基づいて比較溶出試験を行った。
【0063】
溶出試験器に0.2%ポリソルベート80を含有するpH6.8の第2液をそれぞれ900mlずつ入れて37±0.5℃に維持しつつ、100rpmの回転速度で撹拌し、経時的に溶出率を測定した。所定の各時点で、溶出液3mlを、シリコンでコーティングされたチューブに取って0.45μmシリンジフィルタで濾過した後でUV法により分析し
た結果は、図2の通りである。
【0064】
図2に示されるように、顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが20μm以下であるプランルカスト含有噴霧−乾燥顆粒から製造されたカプセル剤の場合、最大溶出率が9
0%以上と高い一方、顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが25.70μmおよび44.97μmである噴霧−乾燥顆粒から製造されたカプセル剤は、最大溶出率がそれぞれ78.76%および56.53%であった。また、顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが20μm以下である噴霧−乾燥顆粒から製造されたカプセル剤の場合、溶出速度も増大し、15分で約80%以上の溶出率を表した。「経口用医薬品の溶出規格設定ガイドライン」(韓国食品医薬品安全庁)によれば、薬剤の溶出が85%以上になる時点で溶出試験を終了するので、プランルカストの平均粒子サイズが20μmより大きい場合、溶出終了時点を決定し難い。
試験例7.ラットでの体内動態評価
本発明によって製造した錠剤、および市販製剤であるオノンカプセル(Onon Ca
psules、プランルカスト112.5mg/カプセル、東亜製薬(株))に含まれた顆粒
(比較顆粒)を使用し、ラットでの体内動態を評価した。
【0065】
体重200〜250gのスプラグ・ドーリ(Sprague−Dawley) ラット
を3群に分け(n=5)、空腹時に実施例37で製造した錠剤11.25mg/kg(第1群)、実施例37で製造した錠剤15mg/kg(第2群)、および比較顆粒33.75mg/kg(第3群)を経口投与用ゾンデ(sonde)を使用して投与した。経口投与後、0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、5、6、および8時間の各時点で、頚動脈に挿管されたポリエチレンチューブを通して約300μlの血液を採血し、血液サンプルを10,000rpmで1分間遠心分離して血漿を分離した。これより血漿100μlを取り、定量するまで−20℃に保管した。血漿中のプランルカストは、LC/MSを使用して定量した(図3)。
【0066】
投与後8時間までの血漿濃度−時間の曲線下面積(AUC)は、第1群は、442.71ng・h/ml、第2群は、628.36ng・h/mlと、第3群(453.27ng・h/ml)と類似しているか、または1.4倍以上高い値を表した。従って、本発明による噴霧−乾燥顆粒は、高い生体利用率を表し、市販製剤の約1/3投与量であっても同一レベルの薬効を示し得るということを確認することができる。
試験例8.人体での体内動態評価
本発明により調製された噴霧−乾燥顆粒で製造した錠剤(実施例36)、および市販製剤であるオノンカプセル(Onon Capsules、プランルカスト112.5mg
/カプセル、東亜製薬(株))を使用し、人体での体内動態を評価した。
【0067】
30〜40歳の健康な成人、8名を2群に分け(n=4)、実施例36で製造した錠剤(プランルカスト100mg)(第1群)、および比較製剤(前記オノンカプセル2カプセル、プランルカスト225mg)(第2群)を、水200mlとともに空腹時に交差投与した。投与直前、投与後の1、2、3、4、4.5、5、5.5、6、7、8、10、および24時間の各時点で、上腕静脈から3.0mLずつ採血した。採血した血液は、ヘパリン処理された真空チューブに入れ、5分間ローラーミキシングした後、エッペンドルフチューブに移し、3,000rpmで5分間遠心分離した。血漿だけを取り、滅菌エッペンドルフチューブに入れ、分析するまで−70℃で冷凍保管した。血漿中のプランルカストは、LC/MSを使用して定量した(図4)。
【0068】
投与後24時間までの血漿濃度−時間の曲線下面積(AUC)は、第1群では、2,386.8ng・h/mlであるのに対し、比較製剤は1,978.2ng・h/mlであり、第2群よりも20%以上高い値を表した。従って、本発明による噴霧−乾燥顆粒から製造された錠剤は、高い生体利用率を表し、プランルカストを80mg以下の量で投与しても、市販製剤と同一レベルの薬効を表しうるということを確認することができた。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明のプランルカストを含有する噴霧−乾燥顆粒およびその製造方法は、例えば、プランルカスト関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1−A】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造された錠剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。“min”は、分を表す。
【図1−B】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造された錠剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。“min”は、分を表す。
【図1−C】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造された錠剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。“min”は、分を表す。“min”は、分を表す。
【図1−D】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造された錠剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。“min”は、分を表す。
【図1−E】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造された錠剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。“min”は、分を表す。
【図2】本発明の噴霧−乾燥顆粒で製造されたカプセル剤と市販製剤との比較溶出試験結果を示すグラフである。
【図3】ラットでの体内動態試験の結果を示すグラフである。“hour”は、時間を表す。
【図4】人体での体内動態試験の結果を示すグラフである。“hour”は、時間を表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プランルカスト、水溶性ポリマー、および界面活性剤からなる噴霧−乾燥顆粒であって、該顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが0.5〜20μmであることを特徴とするプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒。
【請求項2】
前記顆粒内のプランルカストの平均粒子サイズが5〜18μmである、請求項1に記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒。
【請求項3】
前記水溶性ポリマーがポリビニルピロリドン、(ヒドロキシプロピル)メチルセルロース、(ヒドロキシプロピル)セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ザンタンガム、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒。
【請求項4】
前記界面活性剤がポリエチレングリコール−15−ヒドロキシステアリン酸、ポリオキシエチリングリコール化の天然または水素化ヒマシ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体、合成ビタミンE誘導体、ソルビタンエステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、またはポリオキシエチレンアルキルエステルである、請求項1に記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒と、薬剤学的に許容可能な担体とを含む薬剤学的組成物。
【請求項6】
顆粒剤、錠剤、カプセル剤、またはドライシロップ剤の形態である、請求項5に記載の薬剤学的組成物。
【請求項7】
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法であって、
水溶性ポリマーおよび界面活性剤を水に溶解させて水溶液を製造する工程と、得られた水溶液を10,000〜22,000rpmで撹拌しつつ、該水溶液にプランルカストを加えて懸濁させる工程と、得られた懸濁液を噴霧−乾燥する工程とを含む、プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法。
【請求項8】
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のプランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法であって、
水溶性ポリマーおよび界面活性剤を水に溶解させ、得られた溶液にプランルカストを加えて懸濁させる工程と、得られた懸濁液を10,000〜22,000rpmで5〜30分間撹拌した後、噴霧−乾燥する工程とを含む、プランルカスト含有の噴霧−乾燥顆粒の製造方法。

【図1−A】
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【図1−B】
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【図1−C】
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【図1−D】
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【図1−E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−99770(P2007−99770A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269305(P2006−269305)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(500309919)ユーハン・コーポレイション (16)
【氏名又は名称原語表記】YUHAN Corporation
【Fターム(参考)】